ハサカ県のイラク国境近くに位置するロジャヴァ支配下の2カ村を所属不明のヘリコプターが爆撃(2017年1月3日)

ハサカ県では、ARA News(1月3日付)によると、イラク国境に近い西クルディスタン移行期民政局支配下のジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村近郊のタッル・マシュハム村とアリー・アーガー村が所属不明のヘリコプターの空爆を受けた。

空爆を受けた同地では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と共闘するサナーディード軍が応戦した。

また、ARA News(1月3日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシャッダーディー市近郊の西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点を攻撃した。


AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

有志連合の航空支援を受けるYPG主体のシリア民主軍はダーイシュからラッカ市西方の4カ村を奪取(2017年1月3日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(1月3日付)によると、有志連合の航空支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はラッカ市西部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、アラブー村、ダフラーン村、アーリール村、ハンフード村を制圧した。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がユーフラテス川右岸に位置する西クルディスタン移行期民政局人民防衛部隊主導のシリア民主軍支配下のアリーマ村(アレッポ県)を激しく砲撃(2017年1月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ユーフラテス川右岸のマンビジュ市西部に位置する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍支配下ののアリーマ村一帯を、ハワール・キリス作戦司令室を全面支援するトルコ軍が激しく砲撃し、人民防衛隊隊員ら少なくとも2人が死亡、12人が負傷した。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県バラダー渓谷一帯でシリア軍がシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団への攻撃を続ける(2017年1月3日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機およびヘリコプターが、バラダー渓谷のバスィーマ町、アイン・ハドラー村などを空爆、またシリア軍地上部隊は同地一帯を地対地ミサイルと思われる砲弾などで、アイン・フィージャ町などを激しく砲撃した。

また、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員などからなる親政権武装勢力は、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団とバスィーマ町、アイン・フィージャ町一帯で交戦した。

一方、イスラーム軍の参謀長を名乗るアリー・アブドゥルバーキー少佐(離反士官)はツイッターで、東カラムーン地方に展開している部隊をバラダー渓谷に派遣すると表明した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム・ファトフ戦線などからなるファトフ軍支配下のハーン・シャイフーン市を空爆し、妊婦1人が死亡、3人が負傷した。

また、ARA News(1月3日付)によると、シリア軍はジスル・シュグール市一帯を空爆した。

**

ハマー県では、SANA(1月3日付)によると、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍がラビーア村を砲撃し、住民複数人が負傷した。

**

ヒムス県では、SANA(1月3日付)によると、シリア軍がハマッタ村、ジャワーリク村にあるシャーム・ファトフ戦線の拠点を攻撃し、戦闘員7人を殲滅した。

**

ダルアー県では、ARA News(1月3日付)によると、ダルアー市東部郊外でウマリー旅団の戦闘員が何者かに暗殺された。

**

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターは、過去24時間(1月2日)にシリア領内で27件の停戦違反が発生したと発表した。

停戦違反は、ハマー県で8件、アレッポ県で7件、ラタキア県で7件、ダマスカス郊外県で5件でいずれも反体制武装集団による違反だという。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア・トルコ仲介によるシリア政府との停戦に合意していたイスラーム軍、シャーム軍団、シャーム戦線、イドリブ自由軍を含む12組織は共同声明を出し、シャーム・ファトフ戦線を含む反体制武装集団へのシリア軍の攻撃継続を停戦違反と断じ、アスタナ会議に向けた協議を中断すると発表(2017年1月2日)

ロシア・トルコ仲介によるシリア政府との停戦に合意していたイスラーム軍、シャーム軍団、シャーム戦線、イドリブ自由軍を含む反体制武装集団12組織は共同声明を出し、シリア政府とその同盟者が「バラダー渓谷、東グータ地方、ハマー県郊外、ダルアー市などで、発砲を続け、(停戦)違反を何度も大きく違反してきた」と非難、「事態の悪化とこうした違反継続を踏まえ、諸派は、停戦が完全に実行されるまで、停戦合意に基づいて予定されていたアスタナでの交渉に関する一切の対話・交渉も中止する」と発表した。

共同声明を発表したのは、イスラーム軍、イッザ軍、スルターン・ムラード師団、ラフマーン軍団、シャームの鷹、イドリブ自由軍、「命じられるまま正しく進め」連合、シャーム軍団、台1沿岸師団、ナスル軍、シャーム戦線、シャームの民戦線。

なお、声明では、12月29日に交わされた停戦合意は「ダーイシュ(イスラーム国)の支配地域を停戦対象から除外するのみ」と主張し、シャーム・ファトフ戦線に対する攻撃は停戦違反にあたるとの立場をとっている。

しかし、ロシア・トルコが仲介し、国連安保理決議第2336号で確認された停戦合意では、ロシアはダーイシュ、シャーム・ファトフ戦線を停戦から除外することを、トルコは国連が定めるテロ組織を除外するとしており、国連安保理のアル=カーイダ制裁委員会のリストにおいてテロ組織と指定されているシャーム・ファトフ戦線(旧シャームの民のヌスラ戦線)は停戦対象から除外されている。

Kull-na Shuraka', January 3, 2017
Kull-na Shuraka’, January 3, 2017

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍はラッカ市西部郊外の2カ村をダーイシュから奪取(2017年1月2日)

ラッカ県では、ARA News(1月2日付)によると、有志連合の支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ハーンフード村、シャーリー村を制圧した。


AFP, January 2, 2017、AP, January 2, 2017、ARA News, January 2, 2017、Champress, January 2, 2017、al-Hayat, January 3, 2017、Iraqi News, January 2, 2017、Kull-na Shuraka’, January 2, 2017、al-Mada Press, January 2, 2017、Naharnet, January 2, 2017、NNA, January 2, 2017、Reuters, January 2, 2017、SANA, January 2, 2017、UPI, January 2, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュは異例の声明でイスタンブールでの銃乱射事件への関与を認める一方、トルコ政府は、シリア国内でのダーイシュ、YPGに対する作戦続行を意志表明(2017年1月2日)

ダーイシュ(イスラーム国)は、トルコの最大都市イスタンブールのナイト・クラブで1日未明に発生した銃乱射事件(外国人多数を含む39人が死亡、69人が負傷)に関して、犯行を認める異例の声明を出した。

声明では、実行犯が「信徒の統率者の命令に従い、十字軍の下僕であるトルコを狙った」としたうえで、「背教者であるトルコ政府は、その空爆や砲撃によって流されたイスラーム教徒の血が、その家を炎で焼くことになることを知るが良い」と非難した。

これに対して、トルコのニマン・クルトゥルムシュ副首相(内閣報道官)は、ダーイシュが犯行声明を出したイスタンブールでの乱射事件に関して「国外での作戦に対して向けられたメッセージ」と断じ、アレッポ県北部でのダーイシュと西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の排除を目的に続行されている「ユーフラテスの盾」作戦に対する報復だとの見方を示した上で、「我々は断固として国外での作戦を継続する」と述べた。

AFP, January 2, 2017、AP, January 2, 2017、ARA News, January 2, 2017、Champress, January 2, 2017、al-Hayat, January 3, 2017、Iraqi News, January 2, 2017、Kull-na Shuraka’, January 2, 2017、al-Mada Press, January 2, 2017、Naharnet, January 2, 2017、NNA, January 2, 2017、Reuters, January 2, 2017、SANA, January 2, 2017、UPI, January 2, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス県東部でシリア軍がダーイシュとの戦闘を続ける(2017年1月2日)

ヒムス県では、SANA(1月2日付)によると、シリア軍がタドムル市西部郊外のタイフール航空基地(T4)一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

**

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(1月2日付)によると、インヒル市の名士の一人が何者かに暗殺された。

これに関して、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍は犯行を認める声明を出した。

AFP, January 2, 2017、AP, January 2, 2017、ARA News, January 2, 2017、Champress, January 2, 2017、al-Hayat, January 3, 2017、Iraqi News, January 2, 2017、Kull-na Shuraka’, January 2, 2017、al-Mada Press, January 2, 2017、Naharnet, January 2, 2017、NNA, January 2, 2017、Reuters, January 2, 2017、SANA, January 2, 2017、UPI, January 2, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がダーイシュ支配下のバーブ市一帯を爆撃・砲撃し、戦闘員22人を殲滅する一方、ロシア軍も同地郊外を爆撃(2017年1月2日)

アレッポ県では、ロイター通信(1月2日付)によると、トルコ軍航空部隊と地上部隊がダーイシュ(イスラーム国)支配下のバーブ市一帯を空爆・砲撃し、戦闘員22人を殲滅した。

また、ロシア軍戦闘機もバーブ市近郊のダイル・カーク村一帯を空爆した。


AFP, January 2, 2017、AP, January 2, 2017、ARA News, January 2, 2017、Champress, January 2, 2017、al-Hayat, January 3, 2017、Iraqi News, January 2, 2017、Kull-na Shuraka’, January 2, 2017、al-Mada Press, January 2, 2017、Naharnet, January 2, 2017、NNA, January 2, 2017、Reuters, January 2, 2017、SANA, January 2, 2017、UPI, January 2, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

有志連合と思われる無人戦闘機の爆撃でシャーム・ファトフ戦線の幹部らが死亡、ホワイト・ヘルメットはその遺体を収容する動画を公開(2017年1月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム・ファトフ戦線の司令官ら乗った車2台が相次いで無人戦闘機の空爆を受け、司令官複数人を含む8人が死亡した(クッルナー・シュラカー(1月2日付)によると、死亡した戦闘員は11人)。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月2日付)などによると、死者8人のなかには、シャーム・ファトフ戦線の軍事局幹部のハッターッブ・カフターニー氏、アブー・ムウタスィム・ダイリー氏、そしてシャーム自由人イスラーム運動、「穏健な反体制派」との統合に向けた交渉を主導していたアブー・ウマル・トゥルキスターニー氏らが含まれているという。

空爆はサルマダー市・ハザーヌー町街道、サルマダー市・バーブ・ハワー国境通行所間の街道の2カ所で行われた。

アブドゥッラッザーク・スバイフを名乗る活動家は、クッルナー・シュラカー(1月2日付)に対して、空爆を実施した無人戦闘機は有志連合所属機と思われると述べた。

イドリブ県の民間防衛部隊(ホワイト・ヘルメット)が空爆現場から焼死体を収容する映像をユーチューブ(https://www.youtube.com/watch?v=wiG69-QaZiQ&feature=youtu.be)を通じて公開した。

Youtube, January 2, 2017
Youtube, January 2, 2017

 

AFP, January 2, 2017、AP, January 2, 2017、ARA News, January 2, 2017、Champress, January 2, 2017、al-Durar al-Shamiya, January 2, 2017、al-Hayat, January 3, 2017、Iraqi News, January 2, 2017、Kull-na Shuraka’, January 2, 2017、al-Mada Press, January 2, 2017、Naharnet, January 2, 2017、NNA, January 2, 2017、Reuters, January 2, 2017、SANA, January 2, 2017、UPI, January 2, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はダマスカス郊外県バラダー渓谷でシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団への攻撃を続ける(2017年1月2日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がバラダー渓谷のアイン・フィージャ町、ダイル・ムクリン町、バスィーマ町一帯を空爆した。

またシリア軍、ヒズブッラー戦闘員などからなる親政権武装勢力が同地一帯を砲撃、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、クッルナー・シュラカー(1月2日付)によると、シリア軍がバハーリーヤ村一帯でジハード主義武装集団と交戦し、拠点2カ所を制圧した。

**

ヒムス県では、ARA News(1月2日付)によると、シリア軍がラスタン市を砲撃し、男性2人が死亡した。

一方、SANA(1月2日付)によると、シリア軍がウンム・シャルシューフ村でシャーム・ファトフ戦線の拠点を砲撃した。

**

アレッポ県では、ARA News(1月2日付)によると、シリア軍がファトフ軍支配下のブワイダ村、カフルカール村、ハミーラ村、ハーン・トゥーマーン村を空爆・砲撃した。

シリア軍はまたアターリブ市一帯を空爆し、4人が死亡した。

AFP, January 2, 2017、AP, January 2, 2017、ARA News, January 2, 2017、Champress, January 2, 2017、al-Hayat, January 3, 2017、Iraqi News, January 2, 2017、Kull-na Shuraka’, January 2, 2017、al-Mada Press, January 2, 2017、Naharnet, January 2, 2017、NNA, January 2, 2017、Reuters, January 2, 2017、SANA, January 2, 2017、UPI, January 2, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

バラダー渓谷で活動するという「革命軍事諸派」は同地でシャーム・ファトフ戦線は存在しないと発表するも、シリア事件監視団によるとシャーム・ファトフ戦線戦闘員は数百人存在(2017年1月2日)

ダマスカス郊外県バラダー渓谷一帯で、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員などからなる親政権武装勢力と戦闘を続けているという「バラダー渓谷地区革命軍事諸派」を名乗る集団は声明を出し、同地にはシャーム・ファトフ戦線は存在しないと主張した。

しかし、シリア人権監視団によると、バラダー渓谷でシリア軍、ヒズブッラー戦闘員などからなる親政権武装勢力と交戦する反体制武装集団の戦闘員は数千人からなり、うち数百人がシャーム・ファトフ戦線のメンバーだという。

Kull-na Shuraka', January 2, 2017
Kull-na Shuraka’, January 2, 2017

**

東グータ地方のマイダアーニー村一帯で活動を続けるというマルジュ(・スルターン)地区地元評議会は声明を出し、ロシア・トルコ仲介によるシリア政府と反体制武装集団の停戦発効後もシリア軍が攻撃を継続していると非難、国際停戦監視団を同地に派遣するよう呼びかけた。

AFP, January 2, 2017、AP, January 2, 2017、ARA News, January 2, 2017、Champress, January 2, 2017、al-Hayat, January 3, 2017、Iraqi News, January 2, 2017、Kull-na Shuraka’, January 2, 2017、al-Mada Press, January 2, 2017、Naharnet, January 2, 2017、NNA, January 2, 2017、Reuters, January 2, 2017、SANA, January 2, 2017、UPI, January 2, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権ネットワークは、反体制派が情報開示を好まず、シリア政府、ダーイシュからの情報入手がほぼ不可能だと認めつつ、2016年の1年間の民間人犠牲者が1万6,913人にのぼったと発表(2017年1月1日)

シリア人権ネットワークは、2016年の1年間で、シリア軍とロシア軍による攻撃で死亡した民間人の数が1万6,913人にのぼったとする統計データ(http://sn4hr.org/blog/2017/01/01/30737/)を発表した。

同データによると、内訳は以下の通り:

シリア軍の攻撃・拷問により死亡した民間人:8,736人、うち子供は1,984人、女性は1,237人。た拷問で殺害された民間人は447人(うち子供2人、女性7人)。

ロシア軍と思われる空爆で犠牲となった民間人:3,967人、うち子供は1,042人、女性は684人。

西クルディスタン移行期民政局の攻撃・拷問で死亡した民間人:146人、うち子供は24人、女性は23人。また拷問で死亡した民間人は6人。

ダーイシュ(イスラーム国)の攻撃・拷問で死亡した民間人:1,510人、うち子供は258人、女性は213人。また拷問で死亡した民間人は8人。

シャーム・ファトフ戦線の攻撃・拷問で死亡した民間人:18人、うち女性1人。また拷問で死亡した民間人は4人。

反体制武装集団の攻撃・拷問で死亡した民間人:1,048人、うち子供289人、女性210人。また拷問で死亡した民間人は10人。

有志連合の空爆で死亡した民間人:951人、うち子供168人、女性96人。

シリア人権ネットワークは「反体制武装集団の犠牲者は、その多くが市街地ではなく戦場で死亡したために集計が困難である。また、氏名、写真などの詳細は反体制武装集団がこうした情報の公開を好まないゆえに入手できなかった」と記載し、反体制派側の犠牲者の数が正確ではないことを認めている。

また、「シリア政府軍、ダーイシュ側の犠牲者についての情報へのアクセスはほとんど不可能である」と述べ、死者数から、シリア軍およびシリア政府支配地域での犠牲者を除外していることも明言している。

なお、シリア人権ネットワークとは別に死者数の推移を随時発表しているシリア人権監視団のデータでは、2016年2月23日の死者総数は27万1,138人、同年9月12日は30万1,781人で、その差は3万643人。

このうち7,586人が民間人、3,964人がシリア軍兵士、3,598人が親政権民兵。

SHRN, January 1, 2017
SHRN, January 1, 2017

AFP, January 2, 2017、AP, January 2, 2017、ARA News, January 2, 2017、Champress, January 2, 2017、al-Hayat, January 3, 2017、Iraqi News, January 2, 2017、Kull-na Shuraka’, January 2, 2017、al-Mada Press, January 2, 2017、Naharnet, January 2, 2017、NNA, January 2, 2017、Reuters, January 2, 2017、SANA, January 2, 2017、UPI, January 2, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャームの剣旅団とジュンド・シャーム大隊がシャーム戦線に参加(2017年1月1日)

アレッポ県北西部のアアザーズ市一帯で活動するシャームの剣旅団とジュンド・シャーム大隊はそれぞれ声明を出し、シャーム戦線に参加すると発表した。

Kull-na Shuraka', January 1, 2017
Kull-na Shuraka’, January 1, 2017
Kull-na Shuraka', January 1, 2017
Kull-na Shuraka’, January 1, 2017

AFP, January 1, 2017、AP, January 1, 2017、ARA News, January 1, 2017、Champress, January 1, 2017、al-Hayat, January 2, 2017、Iraqi News, January 1, 2017、Kull-na Shuraka’, January 1, 2017、al-Mada Press, January 1, 2017、Naharnet, January 1, 2017、NNA, January 1, 2017、Reuters, January 1, 2017、SANA, January 1, 2017、UPI, January 1, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍がダーイシュとの戦闘の末ラッカ市西部郊外の1カ村を制圧(2017年1月1日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合の支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市西部郊外一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

ARA News(1月1日付)によると、有志連合の支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ラッカ市南部郊外に位置するマフムーディーヤ村を制圧した。

**

アレッポ県では、ARA News(1月1日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の広報局が、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のカルバナーフ村、クーラーン村、カールリーク村、カルフーフ村をトル尾軍が砲撃したと発表した。

AFP, January 1, 2017、AP, January 1, 2017、ARA News, January 1, 2017、Champress, January 1, 2017、al-Hayat, January 2, 2017、Iraqi News, January 1, 2017、Kull-na Shuraka’, January 1, 2017、al-Mada Press, January 1, 2017、Naharnet, January 1, 2017、NNA, January 1, 2017、Reuters, January 1, 2017、SANA, January 1, 2017、UPI, January 1, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室がダーイシュ支配下のバーブ市、ターディフ市(アレッポ県)内の住宅地を砲撃(2017年1月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の全面支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市バーブ市西部一帯で進軍を続けた。

ARA News(1月1日付)によると、ハワール・キリス作戦司令室所属部隊が発射した迫撃砲弾がバーブ市内のサブア・バフラート地区に着弾し、子供2人が負傷した。

また、トルコ軍が、バーブ市南部に位置するターディフ市の住宅街を砲撃した。

一方、ダーイシュはバーブ市西部郊外のアズラク村、ダグルバーシュ村一帯で反撃を強め、トルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室と交戦した。

AFP, January 1, 2017、AP, January 1, 2017、ARA News, January 1, 2017、Champress, January 1, 2017、al-Hayat, January 2, 2017、Iraqi News, January 1, 2017、Kull-na Shuraka’, January 1, 2017、al-Mada Press, January 1, 2017、Naharnet, January 1, 2017、NNA, January 1, 2017、Reuters, January 1, 2017、SANA, January 1, 2017、UPI, January 1, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団は、停戦を拒否する反体制武装集団への攻撃を続けるシリア軍による停戦違反で民間人13人と戦闘員1人が死亡したと発表(2017年1月1日)

シリア人権監視団は、12月30日0時にトルコ・ロシアの仲介によるシリア政府と反体制武装集団の停戦発効後60時間で、ダマスカス郊外県ドゥーマー市一帯、バラダー渓谷、東グータ地方、アレッポ県カフルダーイル村、ダルアー県ダルアー市での停戦違反により、民間人13人と戦闘員1人が死亡したと発表した。

犠牲者はいずれもシリア軍の攻撃によるものだが、停戦違反が発生した地域は、停戦を拒否しているシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、そして停戦対象に例外を設けることを停戦違反と主張するイスラーム軍など支配・活動地域。

AFP, January 1, 2017、AP, January 1, 2017、ARA News, January 1, 2017、Champress, January 1, 2017、al-Hayat, January 2, 2017、Iraqi News, January 1, 2017、Kull-na Shuraka’, January 1, 2017、al-Mada Press, January 1, 2017、Naharnet, January 1, 2017、NNA, January 1, 2017、Reuters, January 1, 2017、SANA, January 1, 2017、UPI, January 1, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はダマスカス郊外県アイン・フィージャ町の水源確保をめざして、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動など停戦拒否派への攻撃を続行(2017年1月1日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、親政権武装勢力が、東グータ地方のマイダアーニー村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

また、クッルナー・シュラカー(1月1日付)によると、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員など親政権武装勢力は、バラダー渓谷(アイン・ハドラー村、バスィーマ町、アイン・フィージャ町、フサイニーヤ村など)でシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団との戦闘を続け、アイン・フィージャ町を見下ろす周辺地帯に進軍した。

同地への進軍は、アイン・フィージャ町にある水源を確保するため。

Kull-na Shuraka', January 1, 2017
Kull-na Shuraka’, January 1, 2017

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がアターリブ市を空爆し、複数人が負傷、またシリア軍地上部隊がカフルダーイル村を砲撃し、子供2人が死亡した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム・ファトフ戦線などからなるファトフ軍の包囲が続くフーア市、カファルヤー町に対して、反体制武装集団が砲撃を行った。

一方、ARA News(1月1日付)によると、ハーン・スブル村で、シャーム・ファトフ戦線メンバーが乗った車の近くで爆弾が爆発し、戦闘員多数が負傷した。

**

ヒムス県では、ARA News(1月1日付)によると、シリア軍がハウラ地方、タルビーサ市、ガントゥー市一帯を砲撃した。

また、ロシア軍と思われる戦闘機がシャンダーヒーヤ村、マスアダ村、ラビーア村を空爆し、女性1人を含む民間人3人が死亡した。

AFP, January 1, 2017、AP, January 1, 2017、ARA News, January 1, 2017、Champress, January 1, 2017、al-Hayat, January 2, 2017、Iraqi News, January 1, 2017、Kull-na Shuraka’, January 1, 2017、al-Mada Press, January 1, 2017、Naharnet, January 1, 2017、NNA, January 1, 2017、Reuters, January 1, 2017、SANA, January 1, 2017、UPI, January 1, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

タルトゥース市で大晦日に男性2人が自爆テロを敢行、アアマーク通信はダーイシュによる攻撃と喧伝(2017年1月1日)

タルトゥース県では、SANA(1月1日付)によると、タルトゥース市コルニーシュで31日深夜、自爆ベルトを身につけた男性2人が相次いで自爆し、警察のパトロール隊員2人が死亡した。

SANA, January 1, 2017
SANA, January 1, 2017

この自爆攻撃に関して、アアマーク通信(1月1日付)は、「タルトゥース市コルニーシュ地区にあるシリア軍検問所に対して新年に、イスラーム国の特攻自爆戦闘員(インギマースィー)が爆弾攻撃を行った」と発表した。

A'maq, January 1, 2017
A’maq, January 1, 2017

AFP, January 1, 2017、AP, January 1, 2017、ARA News, January 1, 2017、Champress, January 1, 2017、al-Hayat, January 2, 2017、Iraqi News, January 1, 2017、Kull-na Shuraka’, January 1, 2017、al-Mada Press, January 1, 2017、Naharnet, January 1, 2017、NNA, January 1, 2017、Reuters, January 1, 2017、SANA, January 1, 2017、UPI, January 1, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

バーブ市一帯でハワール・キリス作戦司令室がダーイシュと交戦、トルコ軍の爆撃で民間人3人が死亡(2016年12月31日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(12月31日付)によると、「ユーフラテスの盾」作戦を続行するハワール・キリス作戦司令室がトルコ軍の全面支援を受け、ダーイシュ(イスラーム国)との交戦、バーブ市西部のダグルバーシュ村を制圧した。

なお、ARA News(12月31日付)によると、トルコ軍はまたバーブ市西部一帯を空爆し、民間人3人が死亡した。

AFP, December 31, 2016、AP, December 31, 2016、ARA News, December 31, 2016、Champress, December 31, 2016、al-Hayat, January 1, 2017、Iraqi News, December 31, 2016、Kull-na Shuraka’, December 31, 2016、al-Mada Press, December 31, 2016、Naharnet, December 31, 2016、NNA, December 31, 2016、Reuters, December 31, 2016、SANA, December 31, 2016、UPI, December 31, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラッカ市西部郊外でYPG主体のシリア民主軍とダーイシュの戦闘続く(2016年12月31日)

ラッカ県では、ARA News(12月31日付)によると、有志連合の支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市西部郊外の東ジャアバル村一帯、マフムーディーヤ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, December 31, 2016、AP, December 31, 2016、ARA News, December 31, 2016、Champress, December 31, 2016、al-Hayat, January 1, 2017、Iraqi News, December 31, 2016、Kull-na Shuraka’, December 31, 2016、al-Mada Press, December 31, 2016、Naharnet, December 31, 2016、NNA, December 31, 2016、Reuters, December 31, 2016、SANA, December 31, 2016、UPI, December 31, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県バラダー渓谷一帯で、シリア軍が、停戦合意に応じていないシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる武装集団への攻撃を続ける(2016年12月31日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アイン・フィージャ町一帯のバラダー渓谷で、戦闘機(所属明示せず)が10回ほど空爆を実施、またシリア軍、ヒズブッラーなどの親政権武装勢力が同地でシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。

なお、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動は、ロシア・トルコ仲介によるシリア政府と反体制武装集団の停戦に応じていない。

また、クッルナー・シュラカー(12月31日付)によると、シリア軍が、バラダー渓谷一帯の町・村、東グータ地方のマイダアーニー村一帯に対して、空爆・砲撃を継続した。

**

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(12月31日付)によると、シリア軍がダルアー市内の反体制武装集団支配地域(マンシヤ地区)を砲撃、同地一帯で反体制武装集団と交戦した。

また、ARA News(12月31日付)によると、シリア軍と反体制武装集団はまたアルマー町一帯でも交戦した。

**

ヒムス県では、ARA News(12月31日付)によると、シリア軍がハラーリーヤ村、ウンム・シャルシューフ村を砲撃した。

**

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターは、過去24時間(12月30日)にシリア領内で12件の停戦違反が発生したと発表した。

停戦違反は、ダマスカス郊外県で6件、アレッポ県で5件、ハマー県で1件発生し、「ヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)のテロリスト」が同地の町や街区に対して砲撃を加えたという。

AFP, December 31, 2016、AP, December 31, 2016、ARA News, December 31, 2016、Champress, December 31, 2016、al-Hayat, January 1, 2017、Iraqi News, December 31, 2016、Kull-na Shuraka’, December 31, 2016、al-Mada Press, December 31, 2016、Naharnet, December 31, 2016、NNA, December 31, 2016、Reuters, December 31, 2016、SANA, December 31, 2016、UPI, December 31, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム・ファトフ戦線は、シャーム自由人イスラーム運動、「穏健な反体制派」と目されるヌールッディーン・ザンキー運動など反体制武装集団との完全統合合意を交わしたと発表(2016年12月31日)

シャーム・ファトフ戦線のフサーム・シャーフィイー報道官はテレグラムを通じて、同戦線がシャーム自由人イスラーム運動、「穏健な反体制派」と目されるヌールッディーン・ザンキー運動などからなる反体制武装集団との間で完全統合に関する合意を交わしたと発表した。

Kull-na Shuraka', December 31, 2016
Kull-na Shuraka’, December 31, 2016

AFP, December 31, 2016、AP, December 31, 2016、ARA News, December 31, 2016、Champress, December 31, 2016、al-Hayat, January 1, 2017、Iraqi News, December 31, 2016、Kull-na Shuraka’, December 31, 2016、al-Mada Press, December 31, 2016、Naharnet, December 31, 2016、NNA, December 31, 2016、Reuters, December 31, 2016、SANA, December 31, 2016、UPI, December 31, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ファトフ軍を実質統括するサウジアラビア人説教師のムハイスィニー氏らはシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、「穏健な反体制派」の統合を義務とするファトワーを発出(2016年12月31日)

ファトフ軍を実質統括するサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏はツイッターを通じて、自身を含むイスラーム教のシャイフ17人が、アル=カーイダ系・非アル=カーイダ系のイスラーム過激派、「穏健な反体制派」による統合の義務とするファトワーを発した。

統合が呼びかけられた組織は、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ヌールッディーン・ザンキー運動、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、ハック旅団、トルキスターン・イスラーム党、アンサールッディーンなど。

Kull-na Shuraka', December 31, 2016
Kull-na Shuraka’, December 31, 2016
Kull-na Shuraka', December 31, 2016
Kull-na Shuraka’, December 31, 2016

また、イドリブ県内で活動するイスラーム教のシャイフ26人が「シャーム・ファトフ戦線の法学者、シャリーア委員会判事、解放区説教師26人」の名で共同声明を出し、このファトワーに応じると表明した。

Kull-na Shuraka', December 31, 2016
Kull-na Shuraka’, December 31, 2016

AFP, December 31, 2016、AP, December 31, 2016、ARA News, December 31, 2016、Champress, December 31, 2016、al-Hayat, January 1, 2017、Iraqi News, December 31, 2016、Kull-na Shuraka’, December 31, 2016、al-Mada Press, December 31, 2016、Naharnet, December 31, 2016、NNA, December 31, 2016、Reuters, December 31, 2016、SANA, December 31, 2016、UPI, December 31, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府との停戦交渉に参加していた反体制武装集団の報道官は「バラダー渓谷でのシリア軍の攻撃が停止しなければ停戦遵守は免除される」と最後通告(2016年12月31日)

トルコの首都アンカラに滞在する反体制武装集団交渉団の報道官を務めるウサーマ・アブー・ザイド氏はツイッターを通じて、「バラダー渓谷での攻撃がシリア時間の午前8時までに停止されなければ、ロシア側が停戦の履行に失敗したものとし、反体制派は停戦遵守を免除される」と発表、「すべての反体制派は軍事的装備を動員し、作戦に参加することで、バラダー渓谷救済のために可能なすべてを実行」するよう呼びかけた。

Kull-na Shuraka', December 31, 2016
Kull-na Shuraka’, December 31, 2016

**

東グータ総合委員会が声明を出し、東グータ地方とバラダー渓谷に対するシリア軍側の攻撃が続く限り、ロシア・トルコ仲介によるシリア政府との停戦に応じないと宣言した。

Kull-na Shuraka', December 31, 2016
Kull-na Shuraka’, December 31, 2016


AFP, December 31, 2016、AP, December 31, 2016、ARA News, December 31, 2016、Champress, December 31, 2016、al-Hayat, January 1, 2017、Iraqi News, December 31, 2016、Kull-na Shuraka’, December 31, 2016、al-Mada Press, December 31, 2016、Naharnet, December 31, 2016、NNA, December 31, 2016、Reuters, December 31, 2016、SANA, December 31, 2016、UPI, December 31, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア・トルコ仲介によるシリア政府との停戦に応じた反体制武装集団3組織を含む11組織は共同声明を出し、シャーム・ファトフ戦線、ダーイシュを停戦対象の「例外」としたロシア・トルコ仲介の停戦合意が「合意違反」だと主張(2016年12月31日)

ロシア・トルコ仲介によるシリア政府との停戦に応じた反体制武装集団3組織を含む11組織は共同声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)とシャーム・ファトフ戦線を停戦対象から除外するとした「例外」に関して、「ロシア側高官による声明に驚かされた…。反体制派との合意に反している」としたうえで、いかなる「例外」をも拒否すると表明、「革命組織」の支配下にある地域へのシリア軍による停戦違反と空爆・攻撃継続を非難した。

共同声明を出したのは、シャームの民戦線、シャームの鷹、ラフマーン軍団、第1沿岸師団、イドリブ自由軍、イスラーム軍、ナスル軍、「命じられるまま正しく進め」連合、シャーム戦線、イスラーム殉教者旅団、イッザ軍。

うち、イドリブ自由軍、イスラーム軍、シャーム戦線は停戦合意に署名している。また、シャームの鷹、「命じられるまま正しく進め」連合はシャーム戦線に所属している。

Kull-na Shuraka', December 31, 2016
Kull-na Shuraka’, December 31, 2016

AFP, December 31, 2016、AP, December 31, 2016、ARA News, December 31, 2016、Champress, December 31, 2016、al-Hayat, January 1, 2017、Iraqi News, December 31, 2016、Kull-na Shuraka’, December 31, 2016、al-Mada Press, December 31, 2016、Naharnet, December 31, 2016、NNA, December 31, 2016、Reuters, December 31, 2016、SANA, December 31, 2016、UPI, December 31, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ホワイト・ヘルメットなどバラダー渓谷の非軍事7組織はシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動など反体制武装集団へのシリア軍攻撃停止を求める(2016年12月30日)

ダマスカス郊外県バラダー渓谷で活動する非軍事組織7組織が共同声明を出し、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団に対するシリア軍、ヒズブッラーなど親政権武装勢力の攻撃激化を非難、「停戦違反」を停止させるために圧力をかけるよう国際社会に呼びかけた。

7組織はまた、停戦が実施されれば、ただちに首都ダマスカスの水源であるアイン・フィージャ町の水利施設復旧のための作業チームを受け入れると付言した。

Kull-na Shuraka', December 31, 2016
Kull-na Shuraka’, December 31, 2016

共同声明を出したのは、バラダー渓谷医療委員会、バラダー渓谷広報委員会、バラダー渓谷救済委員会、バラダー渓谷民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)、バラダー渓谷地元評議会、バラダー慈善機構、バラダー救済機構。

AFP, December 31, 2016、AP, December 31, 2016、ARA News, December 31, 2016、Champress, December 31, 2016、al-Hayat, January 1, 2017、Iraqi News, December 31, 2016、Kull-na Shuraka’, December 31, 2016、al-Mada Press, December 31, 2016、Naharnet, December 31, 2016、NNA, December 31, 2016、Reuters, December 31, 2016、SANA, December 31, 2016、UPI, December 31, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アル=カーイダとの関係を否定するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動はロシア・トルコ仲介のシリア政府との停戦合意に署名していないと発表(2016年12月30日)

ドゥラル・シャーミーヤ(12月30日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動のアフマド・カッラ・アリー報道官は、30日午前0時に発効したロシア・トルコ仲介によるシリア政府と反体制武装集団7組織の停戦に関して、合意文書に署名したとするロシア国防省の発表を否定した。

シャーム自由人イスラーム運動の複数の政治筋によると、合意文書への署名を留保したのは、停戦プロセスではなく、カザフスタンの首都アスタナで2017年1月下旬に予定されているシリア政府と反体制派の和平協議(アスタナ会議)における政治対話プロセスが「先行き不透明で原則を欠いている」と判断したためだという。

シャーム自由人イスラーム運動は、ファトフ軍、アレッポ軍(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室、シャーム戦線)、ハワール・キリス作戦司令室などの軍事連合体に所属し、アル=カーイダ系・非アル=カーイダ系のイスラーム過激派と「穏健な反体制派」の共闘関係を架橋するシリア「反体制派」の中心的組織の一つ。

ロシア国防省が停戦合意に署名したと発表していた7組織とは、シャーム軍団(19組織、4,000人)、シャーム自由人イスラーム運動(80組織、1万6,000人)、イスラーム軍(64組織、1万2,000人)、シャーム革命家(8大隊、2,500人)、ムジャーヒディーン軍(13組織、8,000人)、イドリブ自由軍(3組織、6,000人)、シャーム戦線(5組織、3,000人)。

なお、2016年7月にアル=カーイダとの関係を絶ち、組織名をシャーム・ファトフ戦線に改称したアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線も停戦合意への署名を拒否している。

al-Durar al-Shamiya, December 30, 2016
al-Durar al-Shamiya, December 30, 2016

al-Durar al-Shamiya, December 30, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラッカ市西部郊外でYPG主体のシリア民主軍とダーイシュの戦闘続く(2016年12月30日)

ラッカ県では、ARA News(12月30日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市西部郊外の東ジャアファル村一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

AFP, December 30, 2016、AP, December 30, 2016、ARA News, December 30, 2016、Champress, December 30, 2016、al-Hayat, December 31, 2016、Iraqi News, December 30, 2016、Kull-na Shuraka’, December 30, 2016、al-Mada Press, December 30, 2016、Naharnet, December 30, 2016、NNA, December 30, 2016、Reuters, December 30, 2016、SANA, December 30, 2016、UPI, December 30, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム・ファトフ戦線報道官は全土停戦を拒否し、「ジハードによるアサド政権の軍事的打倒」を呼びかける(2016年12月30日)

シャーム・ファトフ戦線のフサーム・シャーフィイー報道官はテレグラムを通じて声明を出し、30日にロシアとトルコの仲介のもとに発効したシリア政府と反体制武装集団7組織の停戦合意に関して、「我々は発表された停戦の準備も、署名も、交渉もしていない」と述べた。

シャーフィイー報道官はまた「(合意を)準備し、署名した者たちは、アサドの処遇がどうなるかについて文書でも口頭でも言及していないばかりか、この合意におけるいわゆる政治的解決というのは、犯罪者体制を再生産する枠組みのなかで進められるものだ」と非難した。

そのうえで「合意は、イランの民兵、ロシアの占領にすら言及しておらず、ロシアに至っては合意の保証人になっている」と指摘、「解決策とは、ジハードと忍耐をもって軍事的に犯罪者体制を打倒することだ。体制の支えを強化したり、再生産するような政治的解決は、6年におよぶ革命を生き埋めにし、その犠牲と血を無に帰するものだ」と強調した。

停戦交渉では、シャーム・ファトフ戦線と共闘する反体制武装集団7組織が、同戦線を停戦対象に含めようとしたが、ロシア、シリア政府はこれを拒否、トルコもこれに同調していた。

Kull-na Shuraka', December 30, 2016
Kull-na Shuraka’, December 30, 2016

AFP, December 30, 2016、AP, December 30, 2016、ARA News, December 30, 2016、Champress, December 30, 2016、al-Hayat, December 31, 2016、Iraqi News, December 30, 2016、Kull-na Shuraka’, December 30, 2016、al-Mada Press, December 30, 2016、Naharnet, December 30, 2016、NNA, December 30, 2016、Reuters, December 30, 2016、SANA, December 30, 2016、UPI, December 30, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.