モスル市での戦闘で死亡した「カリフ制の幼獣」らの遺体40体と、バグダーディー氏の車列と思われるダーイシュの部隊がラッカ市に入る(2016年10月30日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、イラクのモスル市での戦闘で死亡したと思われるダーイシュ(イスラーム国)のシリア人戦闘員の遺体約40体がラッカ市に搬送された。

搬送された遺体のほとんどは「カリフ制の幼獣」で知られる児童戦闘員だという。

また、イラクからダーイシュ戦闘員の長大な車列がラッカ市に入った。

この車列は、ダーイシュの指導者アブー・バクル・バグダーディー氏、ないしは「戦争大臣」のグール・ムラード・ハリホフ氏(タジク人)の車列だと思われるという。

AFP, October 30, 2016、AP, October 30, 2016、ARA News, October 30, 2016、Champress, October 30, 2016、al-Hayat, October 31, 2016、Iraqi News, October 30, 2016、Kull-na Shuraka’, October 30, 2016、al-Mada Press, October 30, 2016、Naharnet, October 30, 2016、NNA, October 30, 2016、Reuters, October 30, 2016、SANA, October 30, 2016、UPI, October 30, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県北部でトルコ軍の全面支援を受ける反体制武装集団とダーイシュの攻防続く(2016年10月30日)

アレッポ県では、ARA News(10月30日付)によると、トルコ軍航空部隊・戦車部隊の全面支援を受ける反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)は、県北部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、シャッドゥード村、サルワー村を制圧する一方、ダーイシュはカフル・カルビーン村をハワール・キリス作戦司令室から奪取した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(10月30日付)によると、反体制武装集団を全面支援するトルコ軍は県北部(マーリア市、ラーイー村一帯)でダーイシュの拠点50カ所と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点15カ所を砲撃、破壊した(トルコ軍は、ダーイシュ拠点162カ所、シリア民主軍拠点12カ所を攻撃したと発表した)。

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一方、クッルナー・シュラカー(10月30日付)によると、マンビジュ市および同市郊外の革命地元評議会がビデオ声明(https://youtu.be/N-4ghmhRdzY)を出し、軍事局の設置し、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の傘下に入ることを宣言した。

Youtube, October 30, 2016
Youtube, October 30, 2016

AFP, October 30, 2016、AP, October 30, 2016、ARA News, October 30, 2016、Champress, October 30, 2016、al-Hayat, October 31, 2016、Iraqi News, October 30, 2016、Kull-na Shuraka’, October 30, 2016、al-Mada Press, October 30, 2016、Naharnet, October 30, 2016、NNA, October 30, 2016、Reuters, October 30, 2016、SANA, October 30, 2016、UPI, October 30, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県、ダイル・ザウル市一帯でシリア軍がダーイシュとの戦闘を続ける(2016年10月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュは、アレッポ市東部郊外のクワイリース航空基地一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月30日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市クスール地区、ジャウラ地区を砲撃し、女性1人が死亡、30人が負傷した。

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ハマー県では、SANA(10月30日付)によると、シリア軍がジャニー・アルバーウィー村、イスリヤー村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, October 30, 2016、AP, October 30, 2016、ARA News, October 30, 2016、Champress, October 30, 2016、al-Hayat, October 31, 2016、Iraqi News, October 30, 2016、Kull-na Shuraka’, October 30, 2016、al-Mada Press, October 30, 2016、Naharnet, October 30, 2016、NNA, October 30, 2016、Reuters, October 30, 2016、SANA, October 30, 2016、UPI, October 30, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス郊外県タッル・クルディー町一帯でイスラーム軍に対する攻勢を続ける(2016年10月30日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員を含む親政権武装勢力がタッル・クルディー町一帯、タッル・サワーン町一帯、でイスラーム軍などからなる反体制武装集団と交戦した。

またシリア軍ヘリコプターがハーン・シャイフ・キャンプ一帯を空爆した。

クッルナー・シュラカー(10月30日付)によると、シリア軍はタッル・クルディー町一帯の複数カ所を制圧した。

一方、SANA(10月30日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにハーン・シャイフ・キャンプ一帯に侵攻したシャーム・ファトフ戦線と交戦し、アシュラフィーヤト・アッバスィーヤ農場とザアルーラ地区を結ぶ一帯を制圧した。

Kull-na Shuraka', October 30, 2016
Kull-na Shuraka’, October 30, 2016

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ダルアー県では、SANA(10月30日付)によると、シリア軍がダーイル町東部のブロック工場、バイト・アズラク一帯、サイダー町東部一帯(放棄された大隊基地方面)でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、SANA(10月30日付)によると、シリア軍がアンカーウィー村、ズィヤーラ町で反体制武装集団の拠点を攻撃した。

シリア軍はまた、タイバト・イマーム市およびその北部、マサースィナ村、ラハーヤー村、ラターミナ町、ムーリク市およびその南部、カフルズィーター市で反体制武装集団の拠点を空爆した。

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ラタキア県では、クッルナー・シュラカー(10月30日付)によると、シャーム・ファトフ戦線が県北部のクルド山でロシア軍の無人偵察機を撃墜したと発表、その写真を公開した。

一方、SANA(10月30日付)によると、シリア軍がカッバーニー村一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

Kull-na Shuraka', October 28, 2016
Kull-na Shuraka’, October 28, 2016

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、タルトゥース中央刑務所で、受刑者約400人が所内での待遇改善を求めて座り込みのデモを行った。

受刑者のなかには、2011年以降の反体制活動によって逮捕された活動家約70人も含まれていたという。

AFP, October 30, 2016、AP, October 30, 2016、ARA News, October 30, 2016、Champress, October 30, 2016、al-Hayat, October 31, 2016、Iraqi News, October 30, 2016、Kull-na Shuraka’, October 30, 2016、al-Mada Press, October 30, 2016、Naharnet, October 30, 2016、NNA, October 30, 2016、Reuters, October 30, 2016、SANA, October 30, 2016、UPI, October 30, 2016などをもとに作成。

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シャーム・ファトフ戦線は反体制派によるアレッポ市東部解囲作戦を指揮するジャウラーニー氏の写真を公開(2016年10月30日)

シャーム・ファトフ戦線は、インターネットを通じて、ファトフ軍によるアレッポ市西部のハラブ・ジャディーダ地区でアレッポ市東部解囲作戦(アレッポ大血戦)の指揮にあたるとされるアブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏の写真を公開した。

撮影場所、撮影日時は不明。

Kull-na Shuraka', October 30, 2016
Kull-na Shuraka’, October 30, 2016
Kull-na Shuraka', October 30, 2016
Kull-na Shuraka’, October 30, 2016
Kull-na Shuraka', October 30, 2016
Kull-na Shuraka’, October 30, 2016

AFP, October 30, 2016、AP, October 30, 2016、ARA News, October 30, 2016、Champress, October 30, 2016、al-Hayat, October 31, 2016、Iraqi News, October 30, 2016、Kull-na Shuraka’, October 30, 2016、al-Mada Press, October 30, 2016、Naharnet, October 30, 2016、NNA, October 30, 2016、Reuters, October 30, 2016、SANA, October 30, 2016、UPI, October 30, 2016などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線が主導する反体制派によるアレッポ市西部への無差別砲撃続く(2016年10月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、トルキスターン・イスラーム党などからなるファトフ軍と、シャーム自由人イスラーム運動やヌールッディーン・ザンキー運動などからなるアレッポ・ファトフ軍作戦司令室が、アレッポ市西部ハムダーニーヤ地区の第3000集合住宅計画地区、アサド軍事アカデミー一帯、ハラブ・ジャディーダ地区などのシリア政府支配地域を迫撃砲弾数十発を無差別に砲撃、同地一帯からザフラー協会地区、アレッポ市南部郊外に至る全長15キロの地域で、シリア軍、ヒズブッラーなどからなる親政権武装勢力と交戦した。

同地に撃ち込まれた迫撃砲は数百発におよぶという。

クッルナー・シュラカー(10月30日付)によると、ファトフ軍は早朝、ハラブ・ジャディーダ地区、第3000集合住宅計画地区に侵攻したという。

侵攻では、シャーム・ファトフ戦線の特攻自爆戦闘員(インギマースィー)複数人が自爆攻撃を行ったという。

ファトフ軍はまた、アズィーザ村、アレッポ市シャイフ・ルトフィー地区一帯でもシリア軍と交戦した。

一方、SANA(10月30日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにアレッポ市南西部郊外のマンヤーン村に侵攻していた反体制武装集団(ファトフ軍)を掃討し、同地を制圧した。

マンヤーン村は29日にファトフ軍によって制圧されていた(しかし、ARA News(10月30日付)によると、ファトフ軍はマンヤーン村の複数カ所を奪還したという)。

シリア軍はまた、アレッポ市ダーヒヤト・アサド地区に侵攻していた反体制武装集団を包囲し、壊滅的打撃を与えたという。

Kull-na Shuraka', October 30, 2016
Kull-na Shuraka’, October 30, 2016

このほか、クッルナー・シュラカー(10月30日付)によると、イスラーム軍の北部地区司令官のアフマド・ニハード・サンダ氏、アブー・アフマド・バーディヤ氏がアレッポ市での戦闘で死亡した。

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シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の最高軍事司令部は声明を出し、アレッポ市東部解放作戦(「アレッポ大血戦」)の第1段階が終了したと発表、第2段階を開始すると宣言した。

声明によると、ファトフ軍は、第1段階でアレッポ市の第3000集合住宅計画地区などを制圧したとしたうえで、同地区、アーミリーヤ地区、ハムダーニーヤ地区、サイフ・ダウラ地区、スーク・ハール地区、マシャーリカ地区、イザーア地区、サラーフッディーン地区を「軍管区」に指定、攻撃を継続する意思を表明した。

AFP, October 30, 2016、AP, October 30, 2016、ARA News, October 30, 2016、Champress, October 30, 2016、al-Hayat, October 31, 2016、Iraqi News, October 30, 2016、Kull-na Shuraka’, October 30, 2016、al-Mada Press, October 30, 2016、Naharnet, October 30, 2016、NNA, October 30, 2016、Reuters, October 30, 2016、SANA, October 30, 2016、UPI, October 30, 2016などをもとに作成。

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反体制派がシリア政府支配下のアレッポ市西部で毒ガスを使用(2016年10月30日)

アレッポ県では、SANA(10月30日付)によると、アレッポ市西方に進攻した反体制武装集団(ファトフ軍)が、シリア政府支配下のハムダーニーヤ地区、ダーヒヤト・アサド地区の住宅地に対して有毒ガスを装填した砲弾を撃ち込み、35人以上の住民が中毒症状を訴え、病院に搬送された。

SANA, October 30, 2016
SANA, October 30, 2016

アレッポ大学付属病院、ザーリー病院に搬送された住民は、呼吸困難などの症状を発症していたという。

反体制武装集団はまた、アレッポ市ハムダーニーヤ地区、旧メリディアン・ホテル一帯を砲撃し、女児1人を含む2人が死亡、6人が負傷した。

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これに関して、シリア人権監視団もハムダーニーヤ地区、ダーヒヤト・アサド地区でシリア軍兵士が呼吸困難に陥ったことを確認したと発表した。

しかし、呼吸困難の理由については言及しなかった。

AFP, October 30, 2016、AP, October 30, 2016、ARA News, October 30, 2016、Champress, October 30, 2016、al-Hayat, October 31, 2016、Iraqi News, October 30, 2016、Kull-na Shuraka’, October 30, 2016、al-Mada Press, October 30, 2016、Naharnet, October 30, 2016、NNA, October 30, 2016、Reuters, October 30, 2016、SANA, October 30, 2016、UPI, October 30, 2016などをもとに作成。

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シリア人権監視団は、シリア政府支配下のアレッポ市西部地区への反体制派の爆撃で子供14人を含む38人が死亡したと発表(2016年10月30日)

シリア人権監視団は、シャーム・ファトフ戦線が主導するジハード主義武装集団の軍事連合体「ファトフ軍」と、ジハード主義武装集団と「穏健な反体制派」からなる軍事連合体「アレッポ・ファトフ軍作戦司令室」がアレッポ市東部解囲に向けた戦闘(アレッポ大血戦)を激化させた28日以降、反体制派のアレッポ市西部に対する砲撃で、子供14人を含む民間人38人が死亡し、250人以上が負傷したという。

AFP, October 30, 2016、AP, October 30, 2016、ARA News, October 30, 2016、Champress, October 30, 2016、al-Hayat, October 31, 2016、Iraqi News, October 30, 2016、Kull-na Shuraka’, October 30, 2016、al-Mada Press, October 30, 2016、Naharnet, October 30, 2016、NNA, October 30, 2016、Reuters, October 30, 2016、SANA, October 30, 2016、UPI, October 30, 2016などをもとに作成。

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ファトフ軍を実質統括するサウジアラビア人説教師のムハイスィニー氏はアレッポ県、イドリブ県、サウジアラビア、クウェート、カタールの商人からの資金供与を認める(2016年10月29日)

シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる武装連合体のファトフ軍を実質統括するサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏はYoutubeで公開されているの「今週のシャーム」(https://youtu.be/PaBDfoVyGms)のインタビューに応じ、28日に開始されたアレッポ市東部解囲作戦(「アレッポ大血戦」)の詳細について明らかにした。

ムハイスィニー氏によると、作戦は「スンナの民の戦い」、「アブー・ウマル・サラーキブ」という二つの名を持ち、戦闘には、先陣を切るシャーム・ファトフ軍のほかに、「シャーム・イルムの民連盟、シャーム・イルムの民連合、シリア・イスラーム評議会、イスラーム教徒ウラマー委員会、イスラーム教徒ウラマー連合、イスラーム世界のシャイフたち、イスラーム教徒商人たち、イスラーム教徒の女性たち、スンナの民」が参加しているという。

また、アレッポ県、イドリブ県、サウジアラビア、クウェート、カタールの商人の氏名をあげ、彼らの資金提供を受け、ロケット弾100発を入手したことを明らかにした。

Youtube, August 29, 2016
Youtube, August 29, 2016

 

AFP, October 29, 2016、AP, October 29, 2016、ARA News, October 29, 2016、Champress, October 29, 2016、al-Hayat, October 30, 2016、Iraqi News, October 29, 2016、Kull-na Shuraka’, October 29, 2016、al-Mada Press, October 29, 2016、Naharnet, October 29, 2016、NNA, October 29, 2016、Reuters, October 29, 2016、SANA, October 29, 2016、UPI, October 29, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県東部でダーイシュとの戦闘を続ける(2016年10月29日)

ヒムス県では、ARA News(10月29日付)によると、シリア軍がフワイスィース村、シャーイル油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(10月29日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにマフル油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。


AFP, October 29, 2016、AP, October 29, 2016、ARA News, October 29, 2016、Champress, October 29, 2016、al-Hayat, October 30, 2016、Iraqi News, October 29, 2016、Kull-na Shuraka’, October 29, 2016、al-Mada Press, October 29, 2016、Naharnet, October 29, 2016、NNA, October 29, 2016、Reuters, October 29, 2016、SANA, October 29, 2016、UPI, October 29, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍の全面支援を受ける反体制武装集団はアレッポ県北部でダーイシュから1カ村を奪取(2016年10月29日)

アレッポ県では、『ハヤート』(10月30日付)によると、トルコ軍航空部隊と戦車部隊の全面支援を受ける反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)がバーブ市北西部のカフル・カルビーン村をダーイシュ(イスラーム国)から奪取した。

一方、トルコ軍はダーイシュ(イスラーム国)の拠点50カ所と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点15カ所を攻撃、破壊したと発表した。

ARA News, August 29, 2016
ARA News, August 29, 2016

 

AFP, October 29, 2016、AP, October 29, 2016、ARA News, October 29, 2016、Champress, October 29, 2016、al-Hayat, October 30, 2016、Iraqi News, October 29, 2016、Kull-na Shuraka’, October 29, 2016、al-Mada Press, October 29, 2016、Naharnet, October 29, 2016、NNA, October 29, 2016、Reuters, October 29, 2016、SANA, October 29, 2016、UPI, October 29, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍の全面支援を受ける反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)がアレッポ県北部での自治に向け治安委員会を発足(2016年10月29日)

トルコ軍航空部隊および戦車部隊と全面共闘し「ユーフラテスの盾」作戦を遂行する反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)は声明を出し、アレッポ県北部および北東部の「解放区」の自治を担うための機関として「治安委員会」を発足したと発表した。

治安委員会は、「穏健な反体制派」と目されているスルターン・ムラード師団、ナスル・ブロック、シャーム戦線(シャーム自由人イスラーム運動と「穏健な反体制派」からなる軍事連合体)の各代表、すなわちアブー・ファールーク氏、アブー・アフマド・サフワ氏、アブー・アミーン氏から構成されているという。

ハワール・キリス作戦司令室はまた、15日以内に「解放区」の司法を担う司法委員会を設置すると発表した。

ARA News, August 29, 2016
ARA News, August 29, 2016

 

AFP, October 29, 2016、AP, October 29, 2016、ARA News, October 29, 2016、Champress, October 29, 2016、al-Durar al-Shamiya, October 29, 2016、al-Hayat, October 30, 2016、Iraqi News, October 29, 2016、Kull-na Shuraka’, October 29, 2016、al-Mada Press, October 29, 2016、Naharnet, October 29, 2016、NNA, October 29, 2016、Reuters, October 29, 2016、SANA, October 29, 2016、UPI, October 29, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市北部の歩兵士官学校一帯をダーイシュから奪取、YPG主体のシリア民主軍が同地を制圧したとの情報も(2016年10月29日)

アレッポ県では、SANA(10月29日付)、ARA News(10月30日付)によると、シリア軍が予備部隊(パレスチナ人民兵組織のクドス旅団)とともに、アレッポ市北部郊外でダーイシュ(イスラーム国)を掃討し、歩兵士官学校(通称殉教者ユースフ・ジャーディル学校)、タッル・シャイール村、ファーフィーン村、ムスリミーヤ・セメント工場(ムスリミーヤ村)、カフル・カーリス村、タッル・スィースィーン村、ムスリミーヤ村東部の射撃演習場を制圧した。

同地は2015年末にダーイシュによって制圧されていた。

ARA News, August 29, 2016
ARA News, August 29, 2016

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なお、これに関して、ARA News(10月29日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ワフシーヤ村および周辺農場地帯、ファーフィーン村農場地帯、同村近郊のセメント工場、カフル・カーリス村、タッル・スースィーン村および周辺農場地帯、鉄道駅一帯をダーイシュ(イスラーム国)から奪取、制圧したと伝えていた。

AFP, October 29, 2016、AP, October 29, 2016、ARA News, October 29, 2016、Champress, October 29, 2016、al-Hayat, October 30, 2016、Iraqi News, October 29, 2016、Kull-na Shuraka’, October 29, 2016、al-Mada Press, October 29, 2016、Naharnet, October 29, 2016、NNA, October 29, 2016、Reuters, October 29, 2016、SANA, October 29, 2016、UPI, October 29, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県、ダルアー県でシリア軍が反体制武装集団との戦闘を続ける(2016年10月29日)

ダマスカス郊外県では、ARA News(10月29日付)によると、シリア軍がザマルカー町とダマスカス県ジャウバル区を結ぶ反体制武装集団の地下トンネルを破壊した。

またシリア赤新月社、赤十字国際委員会の支援チームがハラスター市に人道支援物資を搬入した。

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ダルアー県では、ARA News(10月29日付)によると、南部戦線がイブタア町郊外の放棄された大隊基地奪還に向け、「抑圧者撃退」の戦いを開始した。

一方、SANA(10月29日付)によると、シリア軍がヤードゥーダ村、ダルアー市カラク地区、ハマーディーン地区、ダーイル町、ヌアイマ村、ウンム・マヤーズィン町でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、ARA News(10月29日付)によると、ロシア・シリア両軍がタイバト・イマーム市一帯を空爆した。

一方、SANA(10月29日付)によると、シリア軍がブワイダ村、ティーバト・イマーム市、ラターミナ町、マサースィナ村などで反体制武装集団の拠点を空爆した。

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ヒムス県では、SANA(10月29日付)によると、シリア軍がアイン・フサイン村一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, October 29, 2016、AP, October 29, 2016、ARA News, October 29, 2016、Champress, October 29, 2016、al-Hayat, October 30, 2016、Iraqi News, October 29, 2016、Kull-na Shuraka’, October 29, 2016、al-Mada Press, October 29, 2016、Naharnet, October 29, 2016、NNA, October 29, 2016、Reuters, October 29, 2016、SANA, October 29, 2016、UPI, October 29, 2016などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線が主導する反体制派がアレッポ市西部一帯で攻勢を続け、同地のシリア軍拠点の一つファミリー・ハウス、マンヤーン村を制圧(2016年10月29日)

アレッポ県では、『ハヤート』(10月30日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線が主導するファトフ軍およびアレッポ・ファトフ軍作戦司令室がアレッポ市西部のザフラー協会地区にあるファミリー・ハウス一帯に対して大規模な攻撃を行った。

同地はシリア軍、ヒズブッラーなどの親政権武装勢力の一大拠点。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月29日付)によると、この戦闘で、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室はファミリー・ハウスの建物群3カ所を制圧したという。

またクッルナー・シュラカー(10月29日付)によると、反体制武装集団は、ファミリー・ハウス地区、アレッポ市西部のマンヤーン村を制圧した。

シリア人権監視団によると、シャーム・ファトフ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなる反体制武装集団はまた、アレッポ市西部および南西部の第1070集合住宅計画地区、ダーヒヤト・アサド地区、ハラブ・ジャディーダ地区、ザフラー協会地区、バーズー丘一帯、航空技術科一帯でシリア軍、親政権武装勢力を激しく交戦した。

さらに、ファトフ軍はナイラブ航空基地一帯、アレッポ市東部郊外一帯に対しても砲撃を行ったという。

一方、ARA News(10月29日付)によると、ファトフ軍はアサド軍事アカデミーを砲撃した。

『ハヤート』(10月30日付)によると、「アレッポ市大血戦」には、イドリブ県方面から増援されたファトフ軍戦闘員約1,500人が主導している。

これに対して、SANA(10月29日付)は、反体制武装集団(アレッポ軍、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)がアレッポ市西部のハムダーニーヤ地区、サラーフッディーン地区の住宅街を砲撃し、6人が負傷したと伝えた。

また、シリア軍はアレッポ市西部のファミリー・ハウス一帯、南部のマンヤーン村一帯でシャーム・ファトフ戦線と交戦したという。

Kull-na Shuraka', August 29, 2016
Kull-na Shuraka’, August 29, 2016
Kull-na Shuraka', August 29, 2016
Kull-na Shuraka’, August 29, 2016

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リヤド最高交渉委員会のリヤード・ヒジャーブ委員長はツイッターを通じて、ファトフ軍とアレッポ・ファトフ軍作戦司令室によるアレッポ市東部解囲作戦(「アレッポ大血戦」)を激励した。

またシリア革命反体制勢力国民連立のアナス・アブダ代表も「アレッポ大血戦」に歓迎の意を示した。

ARA News, August 29, 2016
ARA News, August 29, 2016
ARA News, August 29, 2016
ARA News, August 29, 2016

 

AFP, October 29, 2016、AP, October 29, 2016、ARA News, October 29, 2016、Champress, October 29, 2016、al-Durar al-Shamiya, October 29, 2016、al-Hayat, October 30, 2016、Iraqi News, October 29, 2016、Kull-na Shuraka’, October 29, 2016、al-Mada Press, October 29, 2016、Naharnet, October 29, 2016、NNA, October 29, 2016、Reuters, October 29, 2016、SANA, October 29, 2016、UPI, October 29, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制武装集団が首都ダマスカスのロシア大使館に向かって砲撃(2016年10月28日)

ダマスカス県では、ARA News(10月29日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発がアダウィー地区にあるロシア大使館に着弾した。

AFP, October 29, 2016、AP, October 29, 2016、ARA News, October 29, 2016、Champress, October 29, 2016、al-Hayat, October 30, 2016、Iraqi News, October 29, 2016、Kull-na Shuraka’, October 29, 2016、al-Mada Press, October 29, 2016、Naharnet, October 29, 2016、NNA, October 29, 2016、Reuters, October 29, 2016、SANA, October 29, 2016、UPI, October 29, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍、シリア軍、米軍主導の有志連合がそろってダイル・ザウル市一帯を爆撃し、民間人12人が死亡(2016年10月28日)

ダイル・ザウル県では、ARA News(10月28日付)によると、ロシア・シリア両軍はジャフラ村一帯、ダイル・ザウル航空基地一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

また米主導の有志連合の戦闘機もダイル・ザウル市内を空爆し、民間人12人以上が死亡、15人以上が負傷した。

ARA News, October 28, 2016
ARA News, October 28, 2016

AFP, October 28, 2016、AP, October 28, 2016、ARA News, October 28, 2016、Champress, October 28, 2016、al-Hayat, October 29, 2016、Iraqi News, October 28, 2016、Kull-na Shuraka’, October 28, 2016、al-Mada Press, October 28, 2016、Naharnet, October 28, 2016、NNA, October 28, 2016、Reuters, October 28, 2016、SANA, October 28, 2016、UPI, October 28, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県北部でトルコ軍の全面支援を受ける反体制武装集団がダーイシュから2カ村を奪取(2016年10月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マーリア市近郊のタッル・マディーク村一帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、トルコ軍の全面支援を受ける反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)と交戦した。

ARA News(10月28日付)によると、トルコ軍航空部隊と戦車部隊と共闘する反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、アアザーズ市郊外のガルナータ村、タッル・マディーク村を制圧した。

AFP, October 28, 2016、AP, October 28, 2016、ARA News, October 28, 2016、Champress, October 28, 2016、al-Hayat, October 29, 2016、Iraqi News, October 28, 2016、Kull-na Shuraka’, October 28, 2016、al-Mada Press, October 28, 2016、Naharnet, October 28, 2016、NNA, October 28, 2016、Reuters, October 28, 2016、SANA, October 28, 2016、UPI, October 28, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュがアレッポ市郊外のクワイリース航空基地一帯でシリア軍の拠点を攻撃(2016年10月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市東部郊外のクワイリース航空基地一帯で、シリア軍、親政権武装勢力がダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦した。

一方、SANA(10月28日付)によると、シリア軍が、アレッポ市東部郊外の航空士官学校に侵攻しようとしたダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、これを撃退した。

AFP, October 28, 2016、AP, October 28, 2016、ARA News, October 28, 2016、Champress, October 28, 2016、al-Hayat, October 29, 2016、Iraqi News, October 28, 2016、Kull-na Shuraka’, October 28, 2016、al-Mada Press, October 28, 2016、Naharnet, October 28, 2016、NNA, October 28, 2016、Reuters, October 28, 2016、SANA, October 28, 2016、UPI, October 28, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はイスラーム軍などとの戦闘の末、ダマスカス郊外県ハーン・シャイフ・キャンプを完全包囲(2016年10月28日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフ・キャンプ一帯、ザーキヤ町一帯の反体制武装集団(イスラーム軍)拠点を地対地ミサイルと思われる砲弾、「樽爆弾」で攻撃、反体制武装集団と交戦した。

クッルナー・シュラカー(10月28日付)によると、シリア軍はこの戦闘でハーン・シャイフ・キャンプを完全包囲したという。

Kull-na Shuraka', October 28, 2016
Kull-na Shuraka’, October 28, 2016

AFP, October 28, 2016、AP, October 28, 2016、ARA News, October 28, 2016、Champress, October 28, 2016、al-Hayat, October 29, 2016、Iraqi News, October 28, 2016、Kull-na Shuraka’, October 28, 2016、al-Mada Press, October 28, 2016、Naharnet, October 28, 2016、NNA, October 28, 2016、Reuters, October 28, 2016、SANA, October 28, 2016、UPI, October 28, 2016などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線主導のファトフ軍がシリア駐留ロシア空軍の本拠地フマイミーム航空基地などを砲撃(2016年10月28日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団(ファトフ軍)が、シリア駐留ロシア空軍の本拠地フマイミーム航空基地、カルダーハ市一帯、ナビー・ユーヌス山のシリア軍拠点などに対して、イドリブ県側からグラード・ロケット弾複数発を撃ち込み、1人が死亡、6人が負傷した。

一方、SANA(10月28日付)によると、反体制武装集団がカルマーフー村を砲撃し、3人が負傷した。

これに対して、シリア軍は、ウンム・ガール村、カルフース村、バアルバーヤー村、キンダ村一帯の反体制武装集団拠点を空爆した。

Kull-na Shuraka', October 28, 2016
Kull-na Shuraka’, October 28, 2016

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がハーン・シャイフーン市のファトフ軍拠点を空爆した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がスーラーン市一帯で反体制武装集団と交戦した。

また、クッルナー・シュラカー(10月28日付)によると、シリア・ロシア両軍戦闘機はタイバト・イマーム市を空爆した。

一方、SANA(10月28日付)によると、シリア軍が、サラミーヤ市とハマー市を結ぶ街道のシリア軍拠点(ヴィーラート地区)に対するシャーム・ファトフ戦線の攻撃を撃退した。

シリア軍はまた、タイバト・イマーム市、ムーリク市、ラターミナ町、マサースィナ村で反体制武装集団の拠点を空爆した。

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ヒムス県では、SANA(10月28日付)によると、シリア軍がサアン・アスワド村でシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動と交戦した。

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クナイトラ県では、SANA(10月28日付)によると、シリア軍がトゥルナジャ村一帯でシャーム・ファトフ戦線と交戦した。

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ダルアー県では、SANA(10月28日付)によると、シリア軍がサイダー刑務所西部、ヌアイマ村東部でシャーム・ファトフ戦線と交戦した。

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イドリブ県では、SANA(10月28日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市、サルジャ村、マアッラトミスリーン市、バーラ村、ヒーシュ村でファトフ軍の拠点を空爆した。

AFP, October 28, 2016、AP, October 28, 2016、ARA News, October 28, 2016、Champress, October 28, 2016、al-Hayat, October 29, 2016、Iraqi News, October 28, 2016、Kull-na Shuraka’, October 28, 2016、al-Mada Press, October 28, 2016、Naharnet, October 28, 2016、NNA, October 28, 2016、Reuters, October 28, 2016、SANA, October 28, 2016、UPI, October 28, 2016などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線の主導のもと、反体制派がシリア政府支配下のアレッポ市西部への一大攻勢を開始、その砲撃で民間人6人が死亡(2016年10月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線が主導する反体制派の武装連合体のファトフ軍が、シリア軍の包囲下にある反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)支配下のアレッポ市東部解囲に向け、アレッポ市西部のザフラー協会地区から、ダンボール工場、ファミリー・ハウス、科学技術センター、ダーヒヤト・アサド地区、第1070集合住宅建設地区を経由してアレッポ市南部郊外に至る全長15キロの地域で一大攻勢(アレッポ大血戦)を開始し、同地に迫撃砲弾数百発を撃ち込む一方、シリア軍、親政権の武装勢力(ヒズブッラー、ヌジャバー運動など)と交戦した。

Kull-na Shuraka', October 28, 2016
Kull-na Shuraka’, October 28, 2016
Kull-na Shuraka', October 28, 2016
Kull-na Shuraka’, October 28, 2016
Kull-na Shuraka', October 28, 2016
Kull-na Shuraka’, October 28, 2016
Kull-na Shuraka', October 28, 2016
Kull-na Shuraka’, October 28, 2016

ファトフ軍とアレッポ・ファトフ軍作戦司令室の双方に参加するシャーム自由人イスラーム運動の前線司令官兼報道官のアブー・フースフ・ムハージル氏は、これに関して、ファトフ軍とアレッポ・ファトフ軍作戦司令室の双方が、アレッポ市東部解囲のための「アレッポ大血戦」を開始したことを明らかにした。

また、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室に参加する「穏健な反体制派」のヌールッディーン・ザンキー運動の政治局メンバーのヤースィル・ユースフ氏は、AFP(10月28日付)に対して、「ロシア軍の攻撃から民間人、学校、病院を守る」と述べ、アレッポ市西部の市街地への砲撃を自己正当化した。

シリア人権監視団によると、ファトフ軍とアレッポ・ファトフ軍作戦司令室の砲撃により、子供2人を含む民間人15人が死亡した。

クッルナー・シュラカー(10月28日付)などによると、戦闘は、シャーム・ファトフ戦線、トルキスターン・イスラーム党、シャーム自由人イスラーム運動、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、イスラーム戦線などが主導、ダーヒヤト・アサド地区などで、トルキスターン・イスラーム党のフランス人戦闘員らが自爆攻撃を敢行し、ダーヒヤト・アサド地区内のマンヤーン製材所、スーラ検問所などを制圧したという。

これに対して、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアレッポ市西部郊外一帯を空爆するなどして応戦したという。

また、ARA News(10月28日付)によると、ファトフ軍はまたアレッポ市南部郊外のハーン・トゥーマーン村一帯のシリア軍拠点を攻撃したという。

しかし、シリア・アラブ・テレビ(10月28日付)は、「テロ組織は(アレッポ市西部および南部の)どの回廊地域でも何らの進軍も記録していない」と伝えた。

一方、SANA(10月28日付)によると、反体制武装集団(ファトフ軍、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)がアレッポ市西部のザフラー協会地区、ラーシディーン地区(シリア政府支配地域)および東部地区(反体制武装集団支配地域)を砲撃し、民間人6人が死亡、36人が負傷した。

SANA, October 28, 2016
SANA, October 28, 2016

また、シリア軍は、アレッポ市南部の航空技術科方面に侵攻したシャーム・ファトフ戦線主導のファトフ軍と交戦、これに対して、シリア軍はマンスーラ村、アブー・シャイラム村、ハーン・トゥーマーン村、バーズー丘一帯の反体制武装集団拠点を空爆したという。

AFP, October 28, 2016、AP, October 28, 2016、ARA News, October 28, 2016、Champress, October 28, 2016、al-Hayat, October 29, 2016、Iraqi News, October 28, 2016、Kull-na Shuraka’, October 28, 2016、al-Mada Press, October 28, 2016、Naharnet, October 28, 2016、NNA, October 28, 2016、Reuters, October 28, 2016、SANA, October 28, 2016、UPI, October 28, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団はアレッポ県北部でダーイシュから3カ村を奪取する一方、YPG主体のシリア民主軍はこの反体制武装集団から1カ村を奪取(2016年10月27日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(10月27日付)によると、トルコ軍航空部隊・戦車部隊と共闘する反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)がマーリア市西方でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、タッル・アリー村(カルバジュリー村)など3カ村を制圧した。

Kull-na Shuraka', October 25, 2016
Kull-na Shuraka’, October 25, 2016

一方、シリア軍の航空支援を受けるかたちで、反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)と戦闘を続ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はタッル・マディーク村を制圧した。

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スワイダー県では、SANA(10月27日付)によると、シリア軍がシャアフ村東部に潜入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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サウジアラビア国防省顧問のアフマド・アスィーリー准将は、ラッカ市奪還作戦に参加する用意がある、と述べた。

ARA News(10月27日付)が伝えた。

AFP, October 27, 2016、AP, October 27, 2016、ARA News, October 27, 2016、Champress, October 27, 2016、al-Hayat, October 28, 2016、Iraqi News, October 27, 2016、Kull-na Shuraka’, October 27, 2016、al-Mada Press, October 27, 2016、Naharnet, October 27, 2016、NNA, October 27, 2016、Reuters, October 27, 2016、SANA, October 27, 2016、UPI, October 27, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がシャーム・ファトフ戦線主導のファトフ軍などとの戦闘の末、ハマー県北部の戦略的要衝スーラーン市を完全制圧(2016年10月27日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北部で反体制武装集団と交戦の末、戦略邸要衝の一つスーラーン市を奪還した。

スーラーン市は、ジハード主義武装集団のジュンド・アクサー機構、「穏健な反体制派」のイッザ軍、ナスル軍、タフリール軍などが8月末に開始した「マルワーン・ハディードの戦い」で反体制武装集団の手に落ちていた。

また、SANA(10月27日付)も、シリア軍が人民防衛諸集団とともに県北部でシャーム・ファトフ軍(旧ジュンド・アクサー機構、シャーム・ファトフ戦線など)と交戦の末、スーラーン市およびその一帯地域を完全制圧したと伝えた。

シリア軍はまた、カフルズィーター市、タルマラ村などでシャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。

SANA, October 27, 2016
SANA, October 27, 2016

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ヒムス県では、SANA(10月27日付)によると、シリア軍がワアラ村、トゥータ村、アブー・サナースィル丘、ガジャル村、フーシュ・シャムスィー村でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、SANA(10月27日付)によると、シリア軍がダルアー市避難民キャンプ一帯、ハマーディーン地区、アルバイーン地区、旧税関地区などでシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、SANA(10月27日付)によると、シリア軍がカフルサンドゥー村、タルディーン村、ダフラト・タルディーン村などで反体制武装集団(シャーム・ファトフ戦線、トルキスターン・イスラーム党など)の拠点を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、ARA News(10月27日付)によると、シリア軍が反体制武装集団(イスラーム軍など)との戦闘の末、タッル・クルディー町近郊の拠点複数カ所を制圧した。

AFP, October 27, 2016、AP, October 27, 2016、ARA News, October 27, 2016、Champress, October 27, 2016、al-Hayat, October 28, 2016、Iraqi News, October 27, 2016、Kull-na Shuraka’, October 27, 2016、al-Mada Press, October 27, 2016、Naharnet, October 27, 2016、NNA, October 27, 2016、Reuters, October 27, 2016、SANA, October 27, 2016、UPI, October 27, 2016などをもとに作成。

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反体制武装集団がシリア政府支配下のアレッポ市シャフバー地区の学校を砲撃し、子供3人を含む6人が死亡する一方、シリア軍がイスラーム軍の拠点ドゥーマー市を砲撃し、子供1人を含む9人が死亡(2016年10月27日)

アレッポ県では、SANA(10月27日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市シャフバー地区、ハムダーニーヤ地区、ダーヒヤト・アサド地区を砲撃、シャフバー地区内の学校に迫撃砲弾が着弾し、供3人を含む6人が死亡、15人以上が負傷した。

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イドリブ県では、SANA(10月27日付)によると、シャーム・ファトフ戦線主導のファトフ軍がフーア市を砲撃し、5人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラーム軍などの反体制武装集団の中心拠点であるドゥーマー市をシリア軍が砲撃し、子供1人を含む9人が死亡した。

、SANA(10月27日付)によると、イスラーム軍がマッザ86地区、ダマスカス大学文学部(マッザ・オートストラード地区)を砲撃し、2人が負傷した。

Kull-na Shuraka', October 27, 2016
Kull-na Shuraka’, October 27, 2016

AFP, October 27, 2016、AP, October 27, 2016、ARA News, October 27, 2016、Champress, October 27, 2016、al-Hayat, October 28, 2016、Iraqi News, October 27, 2016、Kull-na Shuraka’, October 27, 2016、al-Mada Press, October 27, 2016、Naharnet, October 27, 2016、NNA, October 27, 2016、Reuters, October 27, 2016、SANA, October 27, 2016、UPI, October 27, 2016などをもとに作成。

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シリア軍の「樽爆弾」による爆撃とYPG主体のシリア民主軍の反転攻勢により、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団がアレッポ県北部の複数拠点から撤退(2016年10月26日)

アレッポ県では、ARA News(10月26日付)によると、トルコ軍航空部隊・戦車部隊とともに県北部でダーイシュ(イスラーム国)、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対する掃討作戦(「ユーフラテス」の盾作戦)に参加する反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)が、25日にシリア軍が実施した空爆とシリア民主軍の反転攻勢を受け、タッル・マディーク村一帯の複数の拠点から撤退した。

なお、『ハヤート』(10月27日付)によると、トルコ軍は、シリア軍と思われるヘリコプターが25日、反体制武装集団の支配下にあるアフタリーン市一帯を「樽爆弾」で空爆し、戦闘員2人が死亡したと発表していた。

ARA News, October 26, 2016
ARA News, October 26, 2016

 

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ヒムス県では、SANA(10月26日付)によると、シリア軍がシャーイル油田一帯、ラッフーム村、ウンム・リーシュ村、アブー・アラーヤー村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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スワイダー県では、SANA(10月26日付)によると、シリア軍がブサイナ丘方面に潜入したダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。


AFP, October 26, 2016、AP, October 26, 2016、ARA News, October 26, 2016、Champress, October 26, 2016、al-Hayat, October 27, 2016、Iraqi News, October 26, 2016、Kull-na Shuraka’, October 26, 2016、al-Mada Press, October 26, 2016、Naharnet, October 26, 2016、NNA, October 26, 2016、Reuters, October 26, 2016、SANA, October 26, 2016、UPI, October 26, 2016などをもとに作成。

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ロシア・シリア両軍はシャーム・ファトフ戦線主導のファトフ軍支配下のイドリブ県ハーッス村の学校を爆撃し、児童7人を含む22人が死亡(2016年10月26日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、シャーム・ファトフ戦線主導のファトフ軍支配下のハーッス村にある学校およびその一帯を空爆し、22人が死亡、数十人が負傷した。

死亡した22人のうちの7人が学校内にいた児童たちだという。

戦闘機はまた、バーラ村を空爆し、女性2人を含む3人が死亡、またマルアンド村などでも空爆で複数人が負傷した。

一方、SANA(10月26日付)によると、シリア軍がラターミナ町、ムーリク市、カフルズィーター市、スーラーン市、バッザーム丘一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団の拠点を空爆した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアナダーン市、タームーラ村、ハーン・トゥーマーン村、バウワービーヤ村、カラースィー村、マンスラ村、ハーン・アサル村、カフルナーハー村を空爆、またアレッポ市ブアイディーン地区一帯、ブスターン・バーシャー地区一帯、サラーフッディーン地区一帯、ラーシディーン地区、第1070集合住宅建設地区で、シリア軍、親政権武装勢力が反体制武装集団(ファトフ軍、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)と交戦した。

さらにアレッポ市マイダーン地区(シリア政府支配地区)に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、複数人が負傷した。

一方、SANA(10月26日付)によると、シリア軍がアレッポ市ラーシディーン地区、アブー・シャイラム村、カブターン・ジャバル村、ハーン・トゥーマーン村、アウラム・スグラー村東部でファトフ軍の拠点を空爆した。

ARA News, October 26, 2016
ARA News, October 26, 2016

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北部のスーラーン市、タイバト・イマーム市、ムーリク市、カフルズィーター市、ラターミナ町、ラトミーン村、サイヤード村、バッザーム丘、サルハブ市、カストゥーン村、カムハーナ町などを空爆・砲撃、反体制武装集団(ファトフ軍)との戦闘を続ける一方、反体制武装集団はムハルダ市を砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が地対地ミサイルと思われる砲弾や「樽爆弾」で、ドゥーマー市一帯、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯を攻撃する一方、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾がワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプに着弾した。

一方、SANA(10月26日付)によると、イスラーム軍がワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプを砲撃し、住民10人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカッバーナ村一帯を空爆した。

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ヒムス県では、SANA(10月26日付)によると、シリア軍がマシュラファ村方面に潜入しようとした反体制武装集団と交戦、これを撃退した。

また、ラスタン市、アイン・フサイン裏、タルビーサ市でシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、クッルナー・シュラカー(10月26日付)によると、ヒムス市ワアル地区にシリア赤新月社と国連の支援チームが食糧物資などを搬入した。

AFP, October 26, 2016、AP, October 26, 2016、ARA News, October 26, 2016、Champress, October 26, 2016、al-Hayat, October 27, 2016、Iraqi News, October 26, 2016、Kull-na Shuraka’, October 26, 2016、al-Mada Press, October 26, 2016、Naharnet, October 26, 2016、NNA, October 26, 2016、Reuters, October 26, 2016、SANA, October 26, 2016、UPI, October 26, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム軍との合同作戦司令室結成に応じたラフマーン軍団が指導者、所属部隊の相次ぐ離反で事実上消滅(2016年10月25日)

ダマスカス郊外県東グータ地方を中心に活動するラフマーン軍団の創設者の一人アブー・ムーサー・アシュアリー少将がフェイスブックを通じて声明を出し、同軍団を離反すると発表した。

離反は、指導部レベルでの内部対立(バラー旅団との統合)、支配地域の喪失を受けたものだという。

Kull-na Shuraka', October 25, 2016
Kull-na Shuraka’, October 25, 2016

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ラフマーン軍団における最大勢力のウンム・クラー旅団は声明を出し、「指導部レベルでの対立と支配地域の喪失」を理由に、同軍団から離反すると発表した。

ARA News, October 25, 2016
ARA News, October 25, 2016

ARA News(10月25日付)によると、アシュアリー氏とウンム・クラー旅団の離反により、ラフマーン軍団は実質的に消滅したという。

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ラフマーン軍団は24日、長らく対立を続けてきたイスラーム軍との合同作戦司令室結成に応じると発表していた。

AFP, October 25, 2016、AP, October 25, 2016、ARA News, October 25, 2016、Champress, October 25, 2016、al-Hayat, October 26, 2016、Iraqi News, October 25, 2016、Kull-na Shuraka’, October 25, 2016、al-Mada Press, October 25, 2016、Naharnet, October 25, 2016、NNA, October 25, 2016、Reuters, October 25, 2016、SANA, October 25, 2016、UPI, October 25, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県北部でダーイシュと反体制武装集団を爆撃する一方、トルコ軍と共闘する反体制武装集団はダーイシュとYPG主体のシリア民主軍と交戦(2016年10月25日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(10月25日付)、『ハヤート』(10月26日付)などによると、トルコ軍航空部隊・戦車部隊と共闘する反体制武装集団が、県北部のカサール村、タッル・マディーク村、タッル・ジージャーン村をダーイシュ(イスラーム国)から新たに奪取した。

Kull-na Shuraka', October 25, 2016
Kull-na Shuraka’, October 25, 2016

なお、トルコ軍によると、アレッポ県北部でダーイシュの拠点72カ所、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点15カ所を空爆・砲撃したという。

一方、クッルナー・シュラカー(10月25日付)によると、シリア民主軍は、反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)の南進を受け、その拠点に対して攻撃を行った。

また、ARA News(10月25日付)によると、シリア軍戦闘機が、トルコ軍航空部隊・戦車部隊と共闘し、バーブ市への進軍をめざす反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)の拠点複数カ所を「樽爆弾」で空爆した。

空爆は、反体制武装集団がタッル・マディーク村、タッル・ジージャーン村をダーイシュから奪取した直後に、反体制武装集団とシリア民主軍がタッル・マディーク村北東部で交戦状態に入ったことを受けて実施されたという。

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同じくアレッポ県では、SANA(10月25日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)支配下のダイル・ハーフィル市一帯を空爆し、ダーイシュの車輌を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタィーバ村、マフル油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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スワイダー県では、SANA(10月25日付)によると、シリア軍がダルアー県との県境(ラジャート高原)でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, October 25, 2016、AP, October 25, 2016、ARA News, October 25, 2016、Champress, October 25, 2016、al-Hayat, October 26, 2016、Iraqi News, October 25, 2016、Kull-na Shuraka’, October 25, 2016、al-Mada Press, October 25, 2016、Naharnet, October 25, 2016、NNA, October 25, 2016、Reuters, October 25, 2016、SANA, October 25, 2016、UPI, October 25, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市東部各所およびアレッポ市郊外でシリア軍と反体制武装集団の戦闘が続く(2016年10月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市西部郊外のアウラム・クブラー町が戦闘機(所属明示せず)の空爆を受けるとともに、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、ハイダリーヤ地区がシリア軍の砲撃を受けた。

またシリア軍、親政権武装勢力は、アレッポ市シャイフ・サイード地区一帯、アーミリーヤ地区一帯、第1070集合住宅計画地区一帯、マウタ丘一帯、ザフラー協会地区でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(10月25日付)によると、シリア軍がアレッポ市南西部の航空技術科一帯に進攻したファトフ軍を撃退した。

このほか、ファトフ軍とアレッポ・ファトフ軍作戦司令室の双方に参加するシャーム自由人イスラーム運動はツイッターを通じて声明を出し、アレッポ市ジャンドゥール交差点近郊で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦し、戦闘員数十人を殲滅したと主張した。

SANA, October 25, 2016
SANA, October 25, 2016

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がジスル・シュグール市を7回にわたり空爆し、3人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がスーラーン市、ラターミナ町を空爆、シリア軍がカフルズィーター市を砲撃した。

一方、SANA(10月25日付)によると、シリア軍がマアーン村西部の丘陵地帯でファトフ軍と交戦し、畜産農場など複数カ所を制圧した。

シリア軍はまたスーラーン市、ラターミナ町、マアーン村一帯、バッザーム丘、タイバト・イマーム市、カフルズィーター市でファトフ軍拠点を空爆した。

なお、ARA News(10月25日付)によると、シリア軍はラターミナ町に対する空爆で、有毒ガスを装填した「樽爆弾」を使用したという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がリーハーン農場一帯でイスラーム軍などからなる反体制武装集団と交戦、戦闘機(所属明示せず)がハーン・シャイフ・キャンプ一帯を空爆した。

またカーブーン区(ダマスカス県)で一帯、シリア軍がラフマーン軍団などからなる反体制武装集団と交戦した。

さらに、クッルナー・シュラカー(10月25日付)によると、タッル・クルディー町一帯でシリア軍とイスラーム軍などからなる反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(10月25日付)によると、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団がダイルハビーヤ村南部一帯に侵攻したが、シリア軍と人民防衛諸集団がこれを撃退した。

このほか、東グータ地方で活動する離反将兵がビデオ声明(https://youtu.be/uD98zRM9pY4)を出し、「マジュド旅団」の名で新たな武装集団を結成した。

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ダマスカス県では、ARA News(10月25日付)によると、カーブーン区でシリア軍と反体制武装集団が交戦、大きな爆発が発生した。

爆発は、シリア軍側が掘削した地下トンネルで誤爆によるものだという。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがバイト・サービル町を「樽爆弾」で空爆した。

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ダルアー県では、SANA(10月25日付)によると、シリア軍がダルアー市北西部、避難民キャンプ一帯、ミスリー交差点東部でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, October 25, 2016、AP, October 25, 2016、ARA News, October 25, 2016、Champress, October 25, 2016、al-Hayat, October 26, 2016、Iraqi News, October 25, 2016、Kull-na Shuraka’, October 25, 2016、al-Mada Press, October 25, 2016、Naharnet, October 25, 2016、NNA, October 25, 2016、Reuters, October 25, 2016、SANA, October 25, 2016、UPI, October 25, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.