シリアの12の人権団体が非常事態令の解除、政治的理由に基づく逮捕の停止、政治犯の釈放、政党法制定、協会法改正を要求(2011年3月8日)

シリアの12の人権団体が共同声明を出し、非常事態令の解除、政治的理由に基づく逮捕の停止、政治犯、言論犯、良心犯の釈放、政党法の制定、協会法の改正による市民社会の活性化を要求した。

アフバール・シャルク(3月8日付)が伝えた。

非常事態は、ハーリド・アズム内閣が制定した1962年12月22日立法第51号(非常事態法)に基づき同日に発令され、1963年3月8日の「バアス革命」後に発表された軍事令第2号(戒厳令)によって継続が確認された。

Akhbar al-Sharq, March 9, 2011、al-Sharq al-Awsa, March 9, 201など1をもとに筆者作成。

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ハイサム・マーリフ弁護士ら人権活動家13人が収監中のサイドナーヤー刑務所で弾圧停止を求めてハンストを開始、アサド大統領は恩赦を施行しマーリフ氏らを釈放(2011年3月7日)

ハイサム・マーリフ弁護士、アンワル・ブンニー弁護士ら人権活動家13人が、収監中のサイドナーヤー刑務所(ダマスカス郊外県)で、シリアでの「弾圧」停止を求めてハンストを開始した。

またこの動きに合わせるかたちで、シリア人権委員会が声明を出し、「国民の最低の要求にすら応えていない」と批判した。

アフバール・シャルク(3月7日付)が伝えた。

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アサド大統領は3月7日以前に軽犯罪者に対する恩赦(2011年3月11日政令第34号)を施行した。

恩赦の対象は335人。

これにより、ハイサム・マーリフ弁護士がサイドナーヤー刑務所から釈放された。

マーリフ弁護士は1931年ダマスカス生まれ。

シリア人権協会の初代会長(2001~2006年就任)を務めたが、2009年10月14日に逮捕され、国家最高治安裁判所で「公務員を侮辱」した罪で禁固10年の有罪判決を受けていた。

Kull-na Shurakā‘, March 8, 2011
Kull-na Shurakā‘, March 8, 2011

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シリアの関係当局によると、イラク・シリア国境で、イラク・ナンバーの自動車に積載された大量の武器弾圧を押収、イラク人運転手を逮捕した。

クッルナー・シュラカー(3月7日付)が伝えた。

AFP, March 7, 2011、Akhbar al-Sharq, March 7, 2011, March 8, 2011、Alaph.com, March 10, 2011、al-Hayat, March 8, 2011, March 9, 2011、Alatan Online, March 8, 2011、Kull-na Shurakā‘, March 8, 2011, March 10, 2011、SANA, March 8, 2011、Syria News.com, March 10, 2011などをもとに作成。

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シリア・アラブ人権機構のマンナーア会長「ダルアー市内複数カ所に「国民は体制打倒を望んでいる」という落書きをした多数の少年が逮捕」(2011年3月6日)

シリア・アラブ人権機構のハイサム・マンナーア会長はジャズィーラ(3月6日付)に対して、ダルアー市内の複数カ所に「国民は体制打倒を望んでいる」という落書きをした多数の少年(15歳以下)が逮捕されたことを明らかにした。

ジャズィーラ(3月6日付)によると、逮捕されたのはアバーズィード家の少年少なくとも4人。

家族は、落書きがメディアの影響を受けてなされた個人的な動機で、いかなる政治勢力もその背後にはいないと述べているという。

また治安当局は、本件に関与しているとされ身柄拘束していた女医のアーイシャ・アバーズィード氏を釈放した。

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シリア人ブロガーのカリーム・アラブジー氏が訪問先のベイルートで死亡した。

死因は不明。

アラブジー氏は2007年6月にウェブ上で(反体制)フォーラムを運営し、「虚偽の情報を発信」した容疑で軍事情報局に逮捕され、2009年9月13日、国家最高治安裁判所で禁固3年の判決を受けていた。

Akhbar al-Sharq, March 6, 2011、Kull-na Shurakā’, March 6, 2011をもとに作成。

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アラブ社会主義連合民主党メンバーのラジャー・ナースィル弁護士が改革の必要を力説(2011年3月5日)

弁護士組合アレッポ支部大会でラジャー・ナースィル弁護士(アラブ社会主義連合民主党)は、「改革実現において時間は非常に重要だということを我々は知っている。今日は必要で許されることが、明日には手遅れになり、別の出来事が発生してしまうからだ」と述べたうえで、アラブ諸国で発生している政変に関して「すべてのアラブ諸国の体制は、他の国の革命の影響は受けないといっていた…。しかしこれらの体制には具体的な差異以上に共通点がある」と指摘、「真剣な政治改革こそが、爆発的な圧力によって発生する変革に伴う危機、困難、苦痛から国を守る」と改革の必要を力説した。

アフバール・シャルク(3月5日付)が伝えた。

Akhbar al-Sharq, March 5, 2011をもとに作成。

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アスマー・アフラス大統領夫人が「100貧困村開発」プロジェクトの対象となっているアレッポ県の村を訪問(2011年3月3日)

アスマー・アフラス大統領夫人が早朝、アレッポ県ジャフル・マンスール村を突如訪問した。

同村はシリアでもっとも貧しい村の一つとされており、「100貧困村開発」プロジェクトの対象となっている。

クッルナー・シュラカー(3月3日付)が伝えた。

Kull-na Shurakā’, March 3, 2011
Kull-na Shurakā’, March 3, 2011

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『クッルナー・シュラカー』のアイマン・アブドゥンヌール編集長は声明を出し、「(シリア)社会は民主制に移行する準備ができており、一部の人々が言うような混乱は発生しないだろう…。そのうえで、すべての社会階層の参加を保障し、1973年当時とはことなる新たなシリア社会にふさわしい新憲法草案について合意すべきである」と述べた。

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アレッポ県のムフティー、マフムード・アッカール氏は声明を出し、フェイスブックなどでアラブ諸国の人々が体制打倒を主唱していることに異議を唱え、「体制改革」をスローガンとすべきだと述べた。

アフバール・シャルク(3月3日付)が伝えた。

Akhbar al-Sharq, March 3, 2011、Kull-na Shurakā’, March 3, 2011などをもとに作成。

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イスラーム民主無所属潮流メンバーはデモ唱導を否定(2011年3月2日)

イスラーム民主無所属潮流のメンバーで、反体制デモを唱導したとして2月4日に逮捕されていたガッサーン・ナッジャール氏が声明を出し、フェイスブックを通じてデモ(怒りの日)参加を国民に呼びかけていないと容疑を否認した。

クッルナー・シュラカー(3月5日付)が伝えた。

Kull-na Shuraka’, March 5, 2011をもとに作成。

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ダマスカス県ヒジャーズ駅前の中央郵便局での騒動はウソの情報によるもの(2011年3月1日)

SANA(3月1日付)は、2月28日にダマスカス県ヒジャーズ駅前の中央郵便局で発生したデモに関して、公式筋の話として補償金支給に関する情報は「根拠がない」と報じるとともに、国民に対して「国民の生活状況改善のために政府が行うあらゆる措置に関して、公式の発表のみに従う」よう呼びかけた。

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『ハヤート』(3月2日付)は、シリアの信頼できる複数の消息筋が「デモ実施の呼びかけ(怒りの日)が失敗した後に、特定の場所に集まるよう国民に呼びかけ、抗議行動が行われているように思わせようとする噂」が広まった結果、事件が発生したと見ていると報じた。

同消息筋は次のように述べた。

シリアでは多くの噂が流れている。そのほとんどが生活状態に関わるもので、特定の場所に集まるよう国民に呼びかけている。そのねらいは、こうした噂を利用して、シリア国内で抗議行動が行われていると思わせることにある。とりわけ、シリア各都市でデモを実施することでその安定を揺るがそうとする偽りの呼びかけに国民が同調しなかったことを受け、このような噂が広まっている。

もっとも最近の噂は、一部の国民の間で広まったもので、ダマスカス県の郵政公社ビル前で女性に対して補償金が分配されるという内容だった。これにより数百人の女性が同ビル前に集まった。

だが、これらの噂は根拠がなく、シリアで実施されている一貫した制度化された施策とは相容れない。

このような噂は、民衆による抗議集会が行われていると思わせることをねらっている。

女性たちが集まったのと同じ場所で映像を録画している者が何人かいたことは、この噂の流布の背後に悪意があることを示している。これらの者たちはおそらく何の躊躇もなく、社会の一部の階層が必要とするものを、シリアの安全を揺るがす継続的な試みに合致するような複数の目的のために利用するだろう。そしてこれらの目的とは最近のデモの呼びかけのなかに見てとれる。

多くのシリア人は、フェイスブックで架空の名前を用いて先月初めになされたデモの呼びかけには同調しなかった。

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『クッルナー・シュラカー』(3月1日付)によると、シリア関係当局は全国各地でさまざまな階層を対象に世論調査を実施し、国内での改革の必要性や優先順位、そしてアラブ諸国での政変に関する意見を聴取した。

al-Hayat, March 2, 2011、Kull-na Shuraka’ March 1, 2011, March 2, 2011、SANA, March
2, 2011などをもとに作成。

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「ダマスカス宣言」がシリアで抗議デモを指導する準備開始(2011年2月27日)

アフバール・シャルク(2月27日付)は、「ダマスカス宣言」がアラブ諸国での民衆デモを受け、「国民変革調整委員会」を設置し、シリアでも同様の運動の指導を準備を始めたと伝えた。

Akhbar al-Sharq, February 27, 2011をもとに作成。

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フェイスブックの「シリア革命2011」がアサド政権打倒を求めるデモ「インティファーダ3月15日」を呼びかける(2011年2月26日)

アフバール・シャルク(2月26日付)などによると、フェイスブックの「シリア革命2011」で「インティファーダ3月15日」と題して、3月15日にバッシャール・アサド政権打倒を求めるデモの実施が呼びかけられた。

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有識者数十人が共同声明を出し、在ダマスカス・リビア大使館で2月22日と23日に行われた抗議行動(そして1月30日の在ダマスカス・エジプト大使館前での抗議行動)で、治安当局士官が参加者に「焼き殺す」と脅迫したことを暴露、これを非難した。

声明に署名したのは、ファーイズ・サーラ氏、ヤースィーン・ハーッジ・サーリフ氏、スハイル・アタースィー氏ら。

Akhbar al-Sharq, February 26, 2011をもとに作成。

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在ダマスカス・リビア大使館前での抗議デモが続く一方、ダマスカス旧市街で抗議のプラカードを掲げた男性が逮捕される(2011年2月23日)

在ダマスカス・リビア大使館前で、前日に引き続き、リビアでの国民に対する暴力行使に抗議し、ムアンマル・カッザーフィー大佐の退任を求める座り込みが行われた。

抗議行動には約200人が参加したが、私服を着た治安要員によって強制排除され、その際14人が身柄を拘束された。

アフバール・シャルク(2月23日付)、クッルナー・シュラカー(2月23日付)が伝えた。

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日刊紙『ワタン』(2月23日付)は、前日の在ダマスカス・リビア大使館前でのデモについて報じた。

シリアでのデモが国内メディアで報じられたのは2011年1月以来、これが初めて。

al-Watan, February 23, 2011
al-Watan, February 23, 2011

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ダマスカス県旧市街のハリーカ広場で、「もう耐えられない…。バッシャールよ、私たちを悪党から救ってください」と書かれたプラカードを掲げた男性が逮捕された。

『クドス・アラビー』(3月1日付)によると、逮捕されたのは、ハミーディーヤ市場で働くフサームッディーン・マンスール氏(47歳)。

政党・政治組織には所属していない。

マンスール氏はその後、26日に釈放された。

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アブドゥルカリーム・サイイド議員が人民議会で非常事態解除を審議するための委員会設置を求めたが、全議員がこれを拒否した。

Akhbar al-Sharq, February 23, 2011, February 28, 2011、Kul-nā Shurakā’, February 23, 2011, February 26, 2011、al-Quds al-‘Arabī, March 1, 2011、al-Waṭan, February 23, 2011などをもとに作成。

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シリア・ムスリム同胞団のシャファカ最高監督者は反体制活動凍結放棄を示唆(2011年2月13日)

シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・リヤード・シャファカ最高監督者は、アサド政権が非妥協的な姿勢をとり続けるなか、ガザ紛争以来の反体制活動を凍結している同胞団の戦略が何らの正当性も持たなくなっていると述べた。

シャファカ最高監督者は、アサド政権が国内での活動を認めれば、反体制活動を止め、同胞団の名称を変更してもよいとすら述べていた。

だが、チュニジアやエジプトでの政変を受けるかたちで、同胞団の戦略の変更を示唆したかたちとなった。

これに対して、反体制運動凍結に消極的な態度をとり、「戦略変更にはシューラー会議の承認は必要ない」、「シャファカ最高監督者には同胞団の名称を変更する資格はない」と述べていたアリー・サドルッディーン・バヤーヌーニー前最高監督者は、シリア・ムスリム同胞団が反体制活動凍結放棄に向かっていることに歓迎の意を示した。

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反体制政治同盟の「ダマスカス宣言」は、自らのウェブサイト、ニダーでエジプトとのムハンマド・フスニー・ムバーラク大統領の退任を「民主的変革実現に向けた継続的方法を学ぶ偉大なる学校」と高く評価し、支持を表明した。

Akhbar al-Sharq, February 13, 2011などをもとに作成。

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イスラーム民主無所属潮流のナッジャール氏がアドラー刑務所に収監(2011年2月9日)

シリア人権委員会は、2月4日に逮捕されたイスラーム民主無所属潮流のガッサーン・ナッジャール氏が、5日にダマスカス第一刑事裁判所で検事の聴取を受け、アドラー刑務所(ダマスカス中央刑務所)に収監されたことを明らかにした。

ナッジャール氏は75歳で、アレッポ市在住。アレッポ市の自宅で逮捕された。

1980年から1992年にハーフィズ・アサド前政権による組合の弾圧によって、逮捕・投獄し、終身刑を宣告されていたが、その後恩赦により釈放された。

2007年にも「ダマスカス宣言」の活動をめぐって短期間逮捕されていた。

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亡命西クルディスタン政府代表のムラード・ムッラー氏は、2月11日に「怒りの日」を再び行うことを呼びかけた。

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エリック・ロス米国務次官補は、シリア当局によるフェイスブック、ユーチューブへのブロック解除に関する報道を歓迎しつつ、表現の自由が満たされない状況下で、利用者が危険にさらされる可能性がある懸念を表明した。

Akhbar al-Sharq, February 9, 2011、al-Ḥayāt, February 9, 2011、al-Raʼy, February 9, 2011などをもとに作成。

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フェイスブック閲覧解禁をめぐって情報錯綜(2011年2月8日)

『ワタン』系のワタン・オンライン(2月8日付)は、シリア当局が2007年以来ブロックしていたフェイスブックの閲覧を解禁したと報じた。

しかし、シリア情報協会は、解除指示が出ていないと発表し、報道内容を否定した。

利用者によると、同サイトは依然としてプロキシ経由でしか閲覧できない、という。

ワタン・オンラインによると、ブロック解除は、国民の要望に応えるためだという。

なお、アフバール・シャルク(2月8日付)など複数のサイトによると、シリアでSNS参加者の人数の公式統計はないが、20万人が利用していると推計される。

シリア情報協会によると、シリアでブロックされているサイト数は256に及び、そのほとんどが政治・情報関連だが、ユーチューブ、フェイスブック、ウィキペディア、アマゾン、ツイッターなどが含まれている。

しかし、これらのサイトは問題なく閲覧できるとの指摘もあり、シリア人はプロキシを利用してブロックされたサイトを閲覧しているという。

一方、DP-News(2月9日付)によると、Blogger, Maktoobblogに対するブロックも解除されたという。

Akhbar al-Sharq, Febraury 8, 2011、alwatanonline.com February 8, 2011、DP-News,
February 8, 2011, February 9, 2011、Kull-na Shurakā’, February 8, 2011, February 9, 2011などをもとに作成。

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「シリア怒りの日」の呼びかけにもかかわらず、国内では反体制デモは発生せず(2011年2月5日)

前日(2月4日)に引き続き、「シリア怒りの日」の呼びかけにもかかわらず、国内では反体制デモは発生しなかった。

クッルナー・シュラカー(2月7日付)が複数の目撃者の話として伝えたところによると、デモ会場に指定された場所には、私服の治安要員が多数配備され、ダマスカス県の人民議会議事堂地区では、ハーフィズ・マフルーフ大佐、ムハンマド・ナースィーフ副大統領補らといった治安機関の幹部がラウダのカフェで警備体制を視察、陣頭指揮にあたったという。

また、『スィヤーサ』(2月5日付)によると、「シリア怒りの日」に備えて、ヒズブッラーの戦闘員約5,000人がダマスカス県など国内の複数カ所に配備され、治安維持にあたった。

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シリアの有識者87人が声明を発表し、エジプトとチュニジアでの「革命」への支持を表明した。

同声明に署名した著名人は、ドゥライド・ラッハーム(俳優)、ナビール・スライマーン(作家)、ハイダル・ハイダル(作家)、サーイル・ディーブ、ワフィーク・ハンサ(詩人)ら。

クッルナー・シュラカー(2月5日付)が伝えた。

Akhbar al-Sharq, February 5, 2011、Kull-na Shurakāʼ Sūrīya, February 5, 2011,February 7, 2011、al-Siyāsa, February 5, 2011.

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フェイスブックの「シリア怒りの日」の呼びかけに応じ、オーストラリア・キャンベルのシリア大使館前でたった1人が抗議行動(2011年2月4日)

フェイスブックの「シリア怒りの日」の呼びかけに応じるかたちで、オーストラリア・キャンベルのシリア大使館前でたった1人が抗議行動を行う。

クッルナー・シュラカー(2月4日付)が伝えた。

Kull-na Shurakā’, February 4, 2011
Kull-na Shurakā’, February 4, 2011

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AKI(2月4日付)によると、イスラーム無所属潮流のガッサーン・ナッジャール氏が逮捕された。

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クッルナー・シュラカー(2月4日付)は、軍・治安機関のいわゆる「古参」(ハーフィズ・アサド前政権時代の軍・治安機関高官)が人民宮殿付顧問として復職したと伝えた。

復職したのはイブラーヒーム・フワイジャ元空軍司令官、アリー・アスラーン元国防長官、アリー・ドゥーバー元軍事情報局長、ムハンマド・フーリー元空軍情報部長。

軍事情報局長のアリー・マムルーク少将を牽制するという目的があるとされる一方、フェイスブックでのデモの呼びかけに対抗するための治安関係者の隊列の結束強化を図った動きとも理解することもできるという。

AKI, February 4, 2011、Kull-na Shurakā’, February 4, 2011、TTU, February 4, 2011などをもとに作成。

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2011年2月3日のシリア情勢

2月4、5日に予定されている反体制デモ「シリア怒りの日」に対抗するべく、携帯電話のSMSにバッシャール・アサド大統領を支持するメッセージが配信される。

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『クドス・アラビー』2月2日付、Kull-na Shurakā’, February 3, 2011によると、「シリア怒りの日」に反対するページがフェイスブックに立ち上げられる。これにより、フェイスブック上で、アサド政権を支持するブロガーと反体制ブロガーの「ネット戦争」が激化。

シリア国内でのフェイスブックへのアクセスが規制を受けるなか、在外居住者によると思われる様々なページが登場している。これらのページは、首都ダマスカスでシリアの現体制に反対する抗議行動を呼びかけている。代表的なページとしては「シリア怒りの日」、「シリア革命」がある。

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これに対して、この呼びかけを拒否し、アサド大統領への愛を誇示し、彼を「レジスタント、勇敢」と称賛するページも数多く作られている。こうしたページのなかでもっとも代表的なのが、「2月5日[にデモ実施を呼びかける]立場に反対」、「シリア怒りの日に反対」、「シリアをアッラーが護らんことを」などであり、いずれもシリアの地図にアサド大統領の顔をあしらい、「我々は彼を愛している」という言葉が書かれた写真を掲げている。

「シリア怒りの日」のなかで作成者は次のように書いている。「我々の決行日は2月4日の金曜礼拝の後である…。我々の決行日は変革とともにある…。我々とともに平和的デモに参加しよう…。シリアのすべての都市で…。我々の要求が実現されるまで」。

反体制ブロガーたちはまた、彼らが「自由シリア人」と呼ぶ在外居住者に対して、同じ日時に居住地のシリア大使館前でデモを行うよう呼びかけている。この呼びかけはとりわけヨルダン、イエメン、トルコ、カタール、イラク、レバノン、ロンドン、米国、イタリア、デンマーク、スウェーデン、フランス、ドイツ、カナダ、ノルウェー、オランダに対して向けられている。

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一方、「あなたのプロフィール写真をレジスタンスする指導者バッシャール・アサドの写真へ替えよ」と題したページは次のようなメッセージを載せている。「シリアの旗と指導者バッシャールの写真を各人の窓やバルコニーに掲げよう。その日は、国中をシリアの旗とレジスタントであるバッシャール・アサドの写真で飾ろう。自らの手で、その日を誇りの日としよう。シオニズムの汚れを知らず、世界の諸国民のなかで尊厳を護り、勇気と能力をもって諸権利と公正なアラブの大儀を常に支持し、不正に喘ぐ人に対して門戸を開け放ち、その権利回復を支援してきた白い手で。これこそ、我々自身があなたに対して誇るゆえんなのである」。

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治安当局は、ジャズィーラ、アラビーヤなどアラブ諸国の主要なメディアに対して、シリアでのデモや暴動に関して報道しないよう警告。

シリア近代民主主義党、自由シリアなどの反体制組織のウェブサイトがサイバー攻撃を受ける。なおシリア・ムスリム同胞団のウェブサイトも201年1月にサイバー攻撃を受けていた。

Akhbar al-Sharq, February 3, 2011, Kull-na Shurakā’, February 3, 2011, February 4, 2011、al-Quds al-ʻArabī, February 2, 2011などをもとに作成。

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2011年2月2日のシリア情勢

ダマスカス県バーブ・トゥーマー地区でスハイル・アタースィー女史ら約15人がロウソク・デモを断行、エジプトの民衆デモとの連帯と犠牲者追悼を訴える。しかし私服の治安要員約20人が暴行を加えて強制排除。

Kull-na Shurakā’, February 4, 2011
Kull-na Shurakā’, February 4, 2011

リーバール・アサド氏(リフアト・アサド前副大統領の息子)は、非常事態解除、政治犯釈放、政党活動の解禁などを主唱、平和的な改革がもっとも理想的との見方を示す。

Akhbar al-Sharq, February 2, 2011、Elaph.com, February 2, 2011、Human Rights Watch, “Syria Gang Attacks Peaceful Demonstrators; Police Look On,” February 3, 2011、Kull-na Shurakā’, February 4, 2011などをもとに作成。

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2011年2月1日のシリア情勢

反体制活動家のアーリフ・ダリーラ氏はQuds Pressに対して、「チュニジアでの経験はアラブ諸国民の前に道を開いた」、「確かにフェイスブックはシリアで規制されている。おそらくすべてのアラブ諸国でそのようなことは行われていると思う。メディアに対する厳しい検閲が行われている…。しかし人々はこうした規制に囚われず、自らの見解を可能な限り表明するだろう。重要なのは、閉じ込められた閉塞感、鬱屈感、専制から解放され、自由を実現し、公の問題に関わりたいという真の願いのなかに秘められているものである」と述べる。

Elaph.com, February 1, 2011によると、バッシャール・アサド大統領は、1月半ばの会合に引き続き、政治治安部長、軍事情報局長、総合情報部長、内務大臣らを召集し、アラブ諸国でのデモへの波及の可能性について協議。具体的には、「シリア怒りの日」への対応が協議されるとともに、今後の対応策として、ハサカ県などのクルド人の監視強化、ダマスカス郊外県のイスラーム主義者への監視強化が議論された。またイラク国境に展開中のシリア国軍を再展開し、ダマスカス県の警護にあたらせる可能性についても検討された

Akhbar al-Sharq, February 1, 2011、Elaph,com, February 1, 2011、Kull-na Shurakā’
Sūrīya, Feburary 1, 2011などをもとに作成。

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フェイスブックでの抗議デモの呼びかけを報じていたアラビーヤ・チャンネルがシリアで一時視聴不可能に(2011年1月31日)

アフバール・シャルク(1月31日付)によると、フェイスブックの「シリア怒りの日」ページについて繰り返し報道していた衛生テレビ放送のアラビーヤがシリアで一時視聴不可能になった。

同サイトによると、数日前も同様の状態だったが、アブドゥルガニー・サーブーニー通信大臣は事実を否定していた。

アラビーヤによると、フェイスブックの「シリア革命2011」が、2月4日の金曜礼拝後の抗議行動を呼びかける一方、「シリア怒りの日」、「シリア国民インティファーダ」(Intifāḍa al-Shaʻb al-Sūrī)といったページも2月5日にデモを呼びかけている。

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また、フェイスブック上に「怒りの日のシリア革命声明」(Bayān al-Thawra al-Sūrīya li-Yawm al-Ghaḍab)がアップされた。

声明の全文は以下の通り。

يا شعبنا السوري الأبي –

أيّها الشباب السوري المقدام من كل الفئات والطبقات

يا شباب دمشق الفيحاء وحمص ابن الوليد وحماة أبي الفداء وحلب الشهباء.
ياشباب كل مدينة وبلدة وقرية في وطننا سورية الحبيبة.

ا ينبغي السكوت عن الظلم بعد اليوم. لقد طفح الكيل ولا من سامع أو مجيب .

يا شباب سوريه : أنتم معقد الأمل والرجاء بعد الله.

لستم أقل من أبطال تونس وأبطال مصر.لاتنسو من انتم. الان نعلن و بجمع غفير
من الثوار الجياع للحرية. وبأجماع كبير لصناع الثورة. وضمانا لاستمرارية دائمة في
العصيان. واستغلالاً لحشد المصلين. وذلك لصعوبة تفرقتهم. واعلاءً لكلمتهم:

نعلن بأنه وبعد صلاة الجمعة الموافق 4/شباط هو أول أيام الغضب للشعب
السوري الأبي.

لا نريد ثورة هوجاء بل نريد انتفاضة سلمية.

نريد أن ترفعوا أصواتكم بشكل سلمي وحضاري. فالتعبير عن الرأي يكفله
الدستور والقانون وكل القوانين الوضعية والسماوية.

تقدموا يا ايها الشباب واحملوا الراية ، العزّ لكم والمستقبل لكم ، على
أكتافكم ستبنون الدولة الدستورية المدنية الديمقراطية ، تحقق العدالة الاجتماعية
وفرص العمل لكل الشباب والعاطلين وتتعهد براتب شهري لكل عاطل عن العمل من مؤسسات
وتأمينات اجتماعية ومن إيرادات الاوقاف الّتي سرقتها الدولة إلى ميزانيتها دون حق
ولا عدل ولا شرعية .

أيها الرئيس : هبّة الشعوب لا يقف أمامها شيء ، لا تعتمد على من حولك
فيكيدوا لك كيدا.

نريد ان نقول اننا لسنا ضد شخصك ، ولكن ضد أسلوب الحكم الفردي والفساد
والاستبداد وتكديس الثروة بيد أقربائك وحاشيتك.

يا شباب حزب البعث: أسقطوا رموز الفساد في حزبكم ولا تنسوا أنّكم جزءٌ من
الشعب،فالتحموا معه.

يا منسوبي الأجهزة الأمنية: هؤلاء الشباب المتطلع للحرية هم أبناؤكم
وإخوانكم فلا تقمعوهم وحافظوا عليهم فهم ثروة الوطن وعدّة المستقبل ، فالولاء
للوطن أولاً بعد الله العزيز القاهر، والوطن للجميع .

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バッシャール・アサド大統領のインタビューが『ウォール・ストリート・ジャーナル』に掲載された。

主な発言は以下の通り:

We have more difficult circumstances than most of the Arab countries but in spite of that Syria is stable. Why? Because you have to be very closely linked to the beliefs of the people. This is the core issue. When there is divergence between your policy and the people’s beliefs and interests, you will have this vacuum that creates disturbance. So people do not only live on interests; they also live on beliefs, especially in very ideological areas. Unless you understand the ideological aspect of the region, you cannot understand what is happening.

President Assad: We started the reform since I became a president. But the way we look at the reform is different from the way you look at it. For us, you cannot put the horses before the carriage. If you want to start, you have to start with 1, 2, 3, 4… you cannot start with 6 and then go back to one. For me, number (1) is what I have just mentioned: how to upgrade the whole society. For me as a government and institutions, the only thing to do is issuing some decrees and laws, let us say. Actually, this is not reform. Reform could start with some decrees but real reform is about how to open up the society, and how to start dialogue.

Kull-na Shuraka', February 1, 2011
Kull-na Shuraka’, February 1, 2011

If you did not see the need for reform before what happened in Egypt and in Tunisia, it is too late to do any reform. This is first. Second, if you do it just because of what happened in Tunisia and Egypt, then it is going to be a reaction, not an action; and as long as what you are doing is a reaction you are going to fail. So, it is better to have it as a conviction because you are convinced of it, and this is something we talk about in every interview and every meeting. We always say that we need reform but what kind of reform. This is first. Second, if you want to make a comparison between what is happening in Egypt and Syria, you have to look from a different point: why is Syria stable, although we have more difficult conditions? Egypt has been supported financially by the United States, while we are under embargo by most countries of the world. We have growth although we do not have many of the basic needs for the people. Despite all that, the people do not go into an uprising. So it is not only about the needs and not only about the reform. It is about the ideology, the beliefs and the cause that you have. There is a difference between having a cause and having a vacuum. So, as I said, we have many things
in common but at the same time we have some different things.

That [timeframe for moving toward the reform] depends on whether you are the only captain in that ship. We are not the only captain. I just mentioned how we were affected by the situation in Iraq or in Lebanon. There are many things that we wanted to do in 2005 we are planning to do in the year 2012, seven years later! It is not realistic to have a timeframe because you are not living in situation where you can control the events. I just started by saying that every week we have something new. So, you cannot predict what is going to happen next year. Of course, you always put a timetable but you rarely could implement that timetable.

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クッルナー・シュラカー(1月31日付)などによると、ダマスカス県旧市街のバーブ・トゥーマー地区で、エジプトでのデモの犠牲者追悼とムハンマド・フスニー・ムバーラク大統領退任を求める平和的座り込みが行われた。

約40人が集まったが、私服の治安要員らが介入し、強制排除された。

Akhbar al-Sharq, January 31, 2011, February 3, 2011, February 1, 2011、Kull-na Surakā’ Sūrīya, January 31, 2011、al-Sharq al-Awsaṭ, February 3, 2011、The Wall Street Journal, January 31, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

前日に続いて首都ダマスカスのエジプト大使館前でデモ(2011年1月30日)

アフバール・シャルク(1月30日付)などによると、1月29日に引き続き、ダマスカス県カフルスーサ区のエジプト大使館前で集会が行われた。

前日同様参加者は60人程度で、治安部隊がデモ参加者の大使館への接近を阻止した。

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『ワタン』(1月30日付)は、エジプトでのデモ発生に関して、失業や腐敗といったメディアで繰り返されている理由のほかに、「イラク戦争、2006年のレバノンでの戦争、2008年のガザでの戦争への(ムハンマド・フスニー・ムバーラク)政権の態度がエジプト国民に変化に向けた意思を生み出した」と評した。

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SANA(1月30日付)などは、2月初めに社会支援国民基金の最初の支援金支給者の氏名が公表されると報じた。

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シリア・クルド政治会議執行部の定例会合が開催した。

会合後に発表された声明では、非常事態令、戒厳令が政治、経済、社会の領域で状況を混乱させ、腐敗、失業、貧困率の高さが問題視されていたが、反体制デモへの参加の是非に関しては態度を表明しなかった。

al-Amāna al-ʻĀmma li-l-Majlis al-Siyāsī al-Kurdī fī Sūrīya, “Bayān,” January 30, 2011、Akhbar al-Sharq, February 3, 2011, January 30, 2011、Kull-na Shurakā’, January 30, 2011, February 1, 2011, Feburyary 3, 2011、SANA, January 30, 2011、al-Sharq al-Awsaṭ, February 3, 2011、al-Waṭan, January 30, 2011などをもとに作成。

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首都ダマスカスのエジプト大使館前でデモ(2011年1月29日)

クッルナー・シュラカー(1月29日付)などによると、1月28日の活動家の呼びかけを受け、シリア人青年ががダマスカス県カフルスーサ区のエジプト大使館前で犠牲者の魂を追悼するためのロウソク・デモを実施した。

 

集まったのは約60人。

 

治安部隊が大使館前での座り込みを阻止し、その後解散を要請、解散した。

 

Kull-na Shuraka', Janyary 30, 2011
Kull-na Shuraka’, January 30, 2011
Kull-na Shuraka', Janyary 30, 2011
Kull-na Shuraka’, January 30, 2011
Kull-na Shuraka', Janyary 30, 2011
Kull-na Shuraka’, January 30, 2011

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アフバール・シャルク(1月29日付)によると、有識者・活動家が「チュニジアの革命とエジプトのインティファーダへのシリア有識者の激励」と題された声明を発表した。

声明は、以下のように表明した。

チュニジアの革命や他の国の民衆抗議行動の前には大いなる挑戦が待ち受けている。しかし我らが人民は自由の道へと導かれている。なぜならそれは抑圧者や、革命を脅かす者たちに対して人民を団結させる暴力によらない社会的・平和的レジスタンスだからである。

声明には、ミシェル・キールー氏、アーリフ・ダリーラ氏、アリー・ファルザート氏、ウマル・アミーラーラーイ氏、ウマル・クーシュ氏、ファーイズ・サーラ氏、ヤースィーン・ハーッジ・サーリフ氏など、無所属の反体制有識者・活動家40人が署名している。

 

Kull-na Shuraka', Janyary 30, 2011
Kull-na Shuraka’, January 30, 2011
Kull-na Shuraka', Janyary 30, 2011
Kull-na Shuraka’, January 30, 2011 

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反体制活動家のファーイズ・サーラ氏はクドス・プレス(1月29日付)の取材に対して、チュニジアとエジプトでのデモを、平和的、民主的な変革のための諸目的を実現しようとする民衆の抗議行動だと評価した。

サーラ氏は、そのうえで、シリアにおいて、自らが「ダマスカス宣言」の枠組みで長らく同様の要求を続けてきたことを強調した。

またこの要求に応えることで、シリアの国、政権、そして国民が強化されるとだろうと述べた。

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イスラーム無所属潮流のガッサーン・ナッジャール氏は、バッシャール・アサド大統領に対して「抜本的改革へのステップ」を踏むよう求め、シリア国民に、社会的公正を実現する立憲的・市民的・民主的・諮問的な国家をめざして平和的デモを呼びかけた。

アフバール・シャルク(1月30日付)が伝えた。

Akhbar al-Sharq, January 29, 2011, January 30, 2011, February 3, 2011、Kull-na Shurakā’, January 30, 2011、Quds Press, January 29, 2011などをもとに作成。 

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フェイスブックに「シリア怒りの日」と題したページが開設され、抗議デモを呼びかける(2011年1月28日)

フェイスブックに「シリア怒りの日」(Yawm al-Ghāḍib al-Sūrī)と題したページが開設され、2月5日、ダマスカス県の人民議会議事堂前でのデモを呼びかけた。

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活動家はフェイスブックや携帯電話で1月29日晩に、「エジプト人民の変化への要求と連帯する集会」、「ダマスカスのエジプト大使館前で犠牲者の魂を追悼するためのロウソク・デモ」をダマスカス県カフルスーサ区のエジプト大使館前で実施すると発表し、参加を呼びかけた。

アフバール・シャルク(1月28、29日付)が伝えた。

Akhbar al-Sharq, January 28, 2011, January 29, 2011などをもとに作成。

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イスラーム無所属潮流、「灰色のアレッポ県人民諸委員会」が抗議デモを呼びかける(2011年1月27日)

クッルナー・シュラカー(1月27日付)などは、シリア国内のブロガーがエジプトでの抗議行動を支持していると伝えた。

こうした動きに対して、ロイター通信(1月27日付)は、当局が携帯電話でのフェイスブックへのアクセスなどの規制を強化したと報じた。

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クッルナー・シュラカー(1月27日付)、シリア・ニュース(1月27日付)などによると、シリアにおいてフェイスブックは、2007年11月26日以降ブロックされ閲覧不可能となっている。

しかし利用者はプロキシなどを駆使してアクセスを続けているという。

なお、全世界の利用者数5億人のうちアラブ世界では1800万人が利用しているとされる。

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イスラーム無所属潮流が声明を発表し、2月5日にダマスカス県の人民議会議事堂前での座り込みを呼びかけた。

イスラーム無所属潮流はまた、声明のなかで「(チュニジア、エジプトで)連続する革命の行進は止むことはなく、その前にいかなる障害もない」と主張した。

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「灰色のアレッポ県人民諸委員会」を名のるページがフェイスブックを通じて、2月5日午後6時からアレッポ市内のサアドゥッラー・ジャービリー広場での平和集会を呼びかけた。

Akhbar al-Sharq, January 27, 2011、The Damascus Bureau, January 27, 2011、Kull-na Shurakā’, January 27, 2011、Reuters, January 27, 2011、Syria-news.com, February 7, 2011などをもとに作成。

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ハサカ県で昇進自殺を図った男性が死亡(2011年1月26日)

アフバール・シャルク(1月26日付)は、ハサカ県の国立病院筋の話として、数日前に自宅で焼身自殺を図ったハサン・アリー氏(1974年生まれ)が死亡したと伝えた。

アリー氏は精神病だったが、ハサカ県の失業、生活・経済状況に抗議して焼身自殺したという。

Akhbar al-Sharq, January 26, 2011をもとに作成。

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