首都ダマスカスの人民宮殿において、シャルア暫定大統領の立ち会いのもと、移行期政権は、複数の国際企業との間でダマスカス地下鉄プロジェクトなどの投資覚書に署名(2025年8月6日)

SANAによると、首都ダマスカスの人民宮殿において、アフマド・シャルア暫定大統領の立ち会いのもと、移行期政権は複数の国際企業との間で投資覚書に署名した。

署名されたのは12件の投資プロジェクトで、その総額は140億米ドルにのぼり、シリア各地の県で実施される予定。

主な投資プロジェクトは以下の通り:
・ダマスカス国際空港の再建・開発・プロジェクト(投資額:40億ドル)
・ダマスカス地下鉄プロジェクト(20億ドル)
・ダマスカス・タワーズ・プロジェクト(20億ドル)
・バラームカ・タワーズ・プロジェクト(5億ドル)
・バラームカ・モール・プロジェクト(6,000万ドル)
・ヒムス勝利のブールヴァール・プロジェクト

調印式には、トーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使も出席した。

SANAによると、このうち、ダマスカス地下鉄プロジェクト(グリーン・ライン・プロジェクト)は、ダマスカス郊外県ムウダミーヤト・シャーム市からダマスカス県カーブーン区までの総延長26.5キロメートルに及び、17駅を備え、1日75万人を輸送する都市型交通網の核になる予定。

SANAによると、ダマスカス・タワーズ・プロジェクトは60棟以上のタワー(うち4棟は45階建ての高層ビル「ロイヤルバタフライ・タワー」)に2万戸の住宅を擁する世界初の統合都市モデルで、イタリアとシリアの企業の合弁で建設される。

SANAによると、ヒムス勝利のブールヴァール・プロジェクトは、ウムラーン不動産開発投資社とヒムス県による事業で、染物工場地区、青果市場、カラービース地区での開発・整備(約4,500戸の住宅建設)、ナスル公園およびその付属サービス施設の設計・建設などを目的としており、総工費は140米ドルを見込んでいる。


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バッラク大使はXを通じて以下の通り綴った。

繁栄と平和を実現するシリアの未来は、シリア自身と、カタールのUCC社、トルコのジェンギズ社およびカリオン社といった地域パートナーの手に委ねられている。これらの企業は、新しいダマスカス国際空港の「建設・運営・譲渡(BOT)」プロジェクトを受注した。
米大統領による制裁解除を受け、本日ダマスカスで行われた署名式に出席できたことを嬉しく思う。
復興への道のりは、安全と安定の土台を築くための試行錯誤から始まり、次に行政制度、そして最終的には経済活動と繁栄へと続かなければならない。

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国防省は、Xを通じて、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣が英国のジョナサン・パウエル国家安全保障顧問および随行団と会談し、両国の利益に資するかたちで二国間関係を強化する方策について協議が行われたと発表した。

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イドリブ市では、両替店や為替取引会社の経営者らが、中央銀行傘下の司法警察による闇両替や不正送金に対する取り締まり措置に抗議しデモを実施(2025年8月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市では、両替店や為替取引会社の経営者らが、中央銀行傘下の司法警察による闇両替や不正送金に対する取り締まり措置に抗議し、デモを実施した。

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タルトゥース県とラタキア県で、シリア人権監視団によると、農業技師らが両県の農業局前で抗議集会を実施し、2024年4月3日付で発令された異動決定第292号が未だ履行されておらず、復職できていないことに対して不満を表明した。

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スワイダー県での7月13日以降の武力衝突、処刑、イスラエル軍の爆撃などによる死者数は1,531人に(2025年8月5日)

シリア人権監視団は、スワイダー県で新たに14人の民間人の死亡を確認、7月13日以降の武力衝突、処刑、イスラエル軍の爆撃などによる死者数が1,531人に達したと発表した。

内訳は以下の通り。

・スワイダー県出身者:722人(民間人166人、うち子供21人、女性56人を含む)
・国防省・治安当局関係者:474人(うち40人はベドウィン部族出身、レバノン国籍の武装者1人含む)
・国防省・内務省の要員:15人(イスラエル爆撃により死亡)
・国防省庁舎の爆撃による死亡者:3人(うち女性1人、身元不明の2人)
・ジャーナリスト:2人(スワイダー県での戦闘中に死亡)
・国防省・内務省の要員に処刑された者:312人(女性19人、子供10人、高齢男性1人を含む)
・ドゥルーズ派武装勢力によって処刑されたベドウィン部族出身者:3人(女性1人と子供1人を含む)

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ヒムス県でアラウィー派の少女2人が殺害される:ハマー県では治安当局が武器の捜索を口実に住民に「税金」の支払いを強要(2025年8月5日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カニーヤト・アースィー村で武装した2人組が民家を襲撃、アラウィー派の少女2人が殺害され、その妹が重傷を負った。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア暫定政権の治安当局がブスターン・ファンダーラ村で武器の捜索を名目とした大規模な家宅捜索を実施し、住民6名を逮捕した。

関係筋によれば、当局は村の住民らに対して3日間の猶予を与え、銃器1丁を提出するか、10万シリア・ポンドを「税金」として支払うよう求めており、この猶予期間を過ぎてもいずれの選択にも応じなかった場合、「外国人部隊を投入し、広範な治安作戦を実施する」と脅しているという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市サラーフッディーン地区で、前政権下で人民議会の議員を務めていた男性が何者かによって至近距離から銃撃され、死亡した。

また、市内の別の場所では、前政権の軍事情報局に勤務していた男性が銃撃され、即死した。

さらに、サラーフッディーン地区では、若い男性が、武装グループよって殺害された。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、カルダーハ市近郊に設置されている検問所に対して、男が手榴弾を投げつけ、内務省総合治安局の隊員1人と身元不明者1人が死亡、隊員1人が重傷を負った。

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シャルア暫定大統領は英国家安全保障顧問のジョナサン・パウエル氏と会談:英政府はシリア南部での暴力の被害者への総額170万ポンドの緊急援助を発表(2025年8月5日)

SANAによると、アフマド・シャルア暫定大統領は、英国家安全保障顧問のジョナサン・パウエル氏と会談、二国間関係を強化する方策や、現在の地域・国際情勢について協議した。

会談には、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣、フサイン・サラーマ総合情報機関長官が同席した。

シャルア暫定大統領は、会談で、地域の安全と安定を支える誠実なあらゆるイニシアチブに対して、シリアは開かれていると強調した。

ただし、それらのイニシアチブはシリアの主権と独立した国家意思を尊重するものでなければならないと付言した。

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英国政府は、声明を出し、シリア南部で発生した最近の暴力によって被災した人々への緊急支援として、人道支援パッケージを提供すると発表した。

この支援には、避難民を含む被災者に対して緊急医療サービスを提供する移動医療チームの派遣、医薬品や外傷治療用機器の医療施設への供給、妊婦や新生児のための支援、さらに食料・清潔な水・衛生および公衆衛生用品の提供が含まれる。

総額170万ポンドにおよぶこの支援は、英国が国連人口基金(UNFPA)、インターナショナル・メディカル・コープス(IMC)、およびシリア国内の現地組織と連携し、「シリア援助基金(AFS)」を通じて実施される。

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外務在外居住者省は、フェイスブックを通じて、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣が、ステファニー・マコルム駐レバノン・カナダ大使と会談、両国間の二国間関係と、共通の関心事項に関する連携の強化について協議が行われた。

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米国職員代表団が内務省、財務省、通信省、シリア中央銀行、およびその他の関係機関と会合(2025年8月4日)

外務在外居住者省は、フェイスブックを通じて、米国務省のシリア地域プラットフォーム・プログラム(SRP)の責任者であるニコラス・グリンジャー氏が率いる米国職員代表団が、内務省、財務省、通信省、シリア中央銀行、およびその他の関係機関と会合を開き、政治、経済、人道、外交に関する複数の共通関心事項に集中して議論を行った。

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外務在外居住者省はまた、フェイスブックを通じて、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣がダマスカス県タダムーン区での虐殺事件に関する調査チームのウール・ウミット・ウンギョル教授およびアリ・ジャセム博士と会談した。

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シリア国民軍の複数部隊がアレッポ県東部のハフサ村とダイル・ハーフィル市の間に位置するイマーム村一帯のシリア民主軍支配地域を4方面から奇襲攻撃(2025年8月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、4日未明、トルコの支援を受けるシリア国民軍の複数部隊が、県東部のハフサ村とダイル・ハーフィル市の間に位置するイマーム村一帯のシリア民主軍支配地域を4方面から奇襲攻撃した。

この攻撃により、両者の間で戦闘が発生した。

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内務省はダマスカス県のマーリキー地区で3日に著名な音楽家のサルヒー・ワーディー氏の娘で英国籍を持つディヤーラー・ワーディー氏を殺害した武装強盗犯を県の内務治安司令部が逮捕したと発表(2025年8月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市フィルドゥース地区で前政権関係者とされる人物が、武装した正体不明のグループに襲撃され、殺害された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ハマー県出身でアラウィー派の住民が、ヒムス市アッバースィーヤ地区で内務省総合治安局に拘束されたのち、殺害した。

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内務省は、フェイスブックを通じて、ダマスカス県のマーリキー地区で3日に著名な音楽家のサルヒー・ワーディー氏の娘で英国籍を持つディヤーラー・ワーディー氏を殺害した武装強盗犯を県の内務治安司令部が逮捕したと発表した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ブルーダーン村のホテルを内務省総合治安局が、ザバダーニー市の武装勢力と一斉捜査を行い、キリスト教徒の経営者らに対してドゥルーズ派の従業員を解雇するよう強要した。

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スワイダー県でシャルア移行期政権側による停戦違反相次ぐ(2025年8月4日)

SANAによると、前日の「ヒクマト・ヒジュリーの破壊分子」による停戦違反で閉鎖されていたダルアー県のブスラー・シャーム市の通行所が再開された。

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民間防衛機構(ホワイト・ヘルメット)は、Xを通じて、スワイダー県からブスラー・シャーム市の通行所を経由して90世帯(合計316人、うち女性と子どもを含む)が避難する一方、8世帯(合計31人)がスワイダー県に帰還したと発表した。

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シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア暫定政権の支配地からスワイダー県のイラー村に向かって重機関銃による砲撃が行われ、ドゥルーズ派武装勢力との間で一時戦闘が発生した。

また、同様の停戦違反は、アリーカ村でも発生した。

シリア人権監視団によると、このほかにもアティール村でも同様の停戦違反が発生した。

なお、シリア人権監視団は、7月13日以降の戦闘、処刑、イスラエルによる爆撃による死者数の総計が、8月4日の時点で1,520人に達していると発表した。

内訳は以下の通り。
・スワイダー県住民:723名(うち民間人164名、子ども21名、女性56名を含む)
・国防省、内務省総合治安局の要員:474名(うちベドウィン部族出身者40名、レバノン人武装者1名を含む)
・国防省・内務省の要員:15名(イスラエルの爆撃による死亡)
・防衛省庁舎へのイスラエル爆撃で死亡:3名(うち女性1名、身元不明者2名)
・ジャーナリスト:2名(スワイダー県での戦闘中に死亡)
・国防省・内務省の要員による処刑で死亡:300名(女性17名、子ども10名、高齢男性1名を含む)
ドゥルーズ派武装勢力による処刑:ベドウィン部族出身の民間人3名(女性1名、子ども1名を含む)
スワイダー24 によると、スワイダー県全域で光ファイバーケーブルの障害により、通信とインターネットのサービスが完全に停止した。

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トルコ占領下の「平和の泉」地域内のラッカ県で、シリア国民軍に所属するハムザ師団のメンバーが、ジャイス部族の男性1人を銃で撃ち殺害(2025年8月3日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「平和の泉」地域内のジャームース村とフィールー村を結ぶ街道で、シリア国民軍に所属するハムザ師団のメンバーが、ジャイス部族の男性1人を銃で撃ち殺害した。

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「シリア革命」初期から実名でメディアに登場し続けた著名な活動家がダイル・ザウル県で自宅で首を吊った状態で発見される(2025年8月3日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、数ヵ月前にアフマド・シャルア暫定政権の治安当局によって恣意的に逮捕されていたヒムス市アッバースィーヤ地区出身の若い男性が、ヒムス中央刑務所での拷問の末に死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヤードゥーダ村に至る街道を移動中のアフマド・シャルア暫定政権の国防省の要員が、正体不明の武装グループの要撃を受け、1人が死亡、他の者も負傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市郊外にある農地で、身元不明の少女の遺体が謎の状況下で発見された。

遺体の頭部には銃弾による傷が見られた。

また、シリア人権監視団によると、活動家のキンディー・アダーイ氏が自宅で首を吊った状態で発見された。
遺体には殴打や拷問を受けた痕跡が見られた。

アダーイ氏は2011年に始まった「シリア革命」初期から実名でメディアに登場し続けた著名な活動家で、最近になってドイツからシリアに帰国していたが、先月、治安当局により逮捕され、その後釈放されていた。

逮捕に理由は明らかではないが、SNSでアフマド・シャルア暫定政権を批判する投稿を行ったことと関連があると見られる。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、タダームン区でスワイダー県出身のドゥルーズ派の若い男性が、正体不明の武装グループによる銃撃を受け、殺害された。

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スワイダー県でベドウィン・部族系武装勢力とドゥルーズ派武装勢力の戦闘が再開(2025年8月3日)

シリア人権監視団によると、スワイダー県のイラー村近郊のキリスト教墓地を占拠するベドウィン・部族系武装勢力が2日深夜から3日未明にかけて同村を砲撃した。

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これに対して、内務省は、フェイスブックを通じて、スワイダー県の反乱武装集団が、複数の方面で治安部隊に対して奇襲攻撃を仕掛け、複数の村をロケット弾や迫撃砲で砲撃し、これにより治安部隊の要員に死傷者が出ていると発表した。

また、SANAによると、スワイダー県のタッル・ハディード村、リーマト・ハーズィム村、ウルガー村で、「ヒクマト・ヒジュリーの民兵」が停戦合意を破り、アフマド・シャルア暫定政権の治安拠点に対して組織的な攻撃を仕掛け、同地一帯に侵攻、一時制圧したのに対して、内務省の治安部隊が応戦し、これを撃退、侵攻地域すべてを奪還した。

「ヒクマト・ヒジュリーの民兵」は早朝、治安部隊に対して複数方面で奇襲攻撃を仕掛け、複数の村落をロケット弾や迫撃砲で攻撃、治安部隊の隊員に死傷者が出たが、治安部隊は、当該地域を確保し、戦闘を停止させたことで、停戦が維持されたという。

シリア人権監視団によると、この攻撃で、シャルア暫定政権側の兵士5人とドゥルーズ系武装勢力のメンバー1人が死亡した。

また、シャルア移行期政権の部隊は支援部隊とともに、スワイダー市西部に位置するサアラ村一帯に増援部隊を展開させ、同村の住宅地に対して無差別発砲を行う方、スワイダー市の西部郊外に向けて重機関銃と迫撃砲による攻撃を加えた。

これに対して、ドゥルーズ系武装勢力は、タッル・ハディード村東部やスワイダー市の西部郊外でシャルア移行期政権の部隊の進軍を阻止することに成功した。

また、シャルア暫定政権の内務省総合治安局の部隊が、ダマスカス郊外県のカナーキル村方面からスワイダー県のラサース村に対して砲撃を行った。

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シリア人権監視団は、7月13日以降の戦闘、処刑、イスラエルによる爆撃による死者数の総計が、8月3日の時点で1,496人に達していると発表した。
内訳は以下の通り。
・スワイダー県住民:708名(うち民間人164名、子ども21名、女性56名を含む)
・国防省、内務省総合治安局の要員:474名(うちベドウィン部族出身者40名、レバノン人武装者1名を含む)
・国防省・内務省の要員:15名(イスラエルの爆撃による死亡)
・防衛省庁舎へのイスラエル爆撃で死亡:3名(うち女性1名、身元不明者2名)
・ジャーナリスト:2名(スワイダー県での戦闘中に死亡)
・国防省・内務省の要員による処刑で死亡:291名(女性17名、子ども10名、高齢男性1名を含む)
・ドゥルーズ派武装勢力による処刑:ベドウィン部族出身の民間人3名(女性1名、子ども1名を含む)

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ANHAによると、ドゥルーズ派の最高宗教指導者であるヒクマト・ヒジュリー師は、スワイダー県の住民およびその防衛部隊に対して声明を発表し、命の安全と尊厳を守ることを目的とした複数の指示を出した。

具体的な指示内容は以下の通り。
・あらかじめ定められた従来の防衛拠点への組織的撤退を徹底すること。
・あらゆる手段を用いて防御施設を強化し、あらゆる潜在的な侵入に備えること。
・共同作戦司令部との直接の調整なしに、個別に行動することを禁ずること。
・自制心を保ち、挑発に乗らないよう努めること。
・新たな指示が出るまでは、住民は自宅に留まること。

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アレッポ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるアレッポ市のシャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区で、女性らがデモを行い、スワイダー県の女性との連帯を表明、アフマド・シャルア暫定政権による侵害行為を非難した。

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ダマスカス県でオートバイ押収命令に反対する抗議デモ(2025年8月3日)

ヒムス県では、SANAによると、ヒムス市でボーイスカウトが「我ら皆シリア」と銘打ったイベントを開催し、シリアの領土と国民の一体性と主権の堅持、分離主義的プロジェクトへの断固反対の意思を表明した。

を明確にし、シリア政府の努力を全面的に支持することを強調、スワイダー県で失踪した民間防衛機構(ホワイト・ヘルメット)のハムザ・アマーリーン氏の安否情報の公開と、関係当局によるあらゆる措置を講じた上での釈放と安全確保を求めた。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、県当局が発出したオートバイ押収命令に反対する抗議デモがウマウィーイーン広場と県庁前で行われた。

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ヒムス県とラタキア県でアラウィー派が殺害される(2025年8月2日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のシャバービーヤ地区で、銃で撃たれて殺害されたアラウィー派の男性が遺体で発見された。

この男性は数日前に、サビール地区の自宅から外出したのを最後に行方不明となっていた。

また、シリア人権監視団によると、ヒムス市内にあるアフマド・シャルア暫定政権の刑務所で、数ヵ月前に拘束された若い男性が拷問によって死亡したことが明らかになった。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、サルカスィーヤ村でアラウィー派の70歳代の男性が、自宅に押し入った4人組の武装グループによって殺害された。

一方、内務省は、フェイスブックを通じて、ラタキア県内務治安司令部が、前政権下での民間人に対する人権侵害に関与していたナビール・ドゥライワスィー容疑者を逮捕したと発表した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、バイト・カリーフ村で、7月30日に武装強盗グループの銃撃を受け、重傷を負っていた若い男性がタルトゥース国立病院で死亡した。

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ダイル・ザウル県は、フェイスブックを通じて、誘拐犯グループを逮捕したとの県内務治安司令官のダッラール・シャムラーン大佐の声明を発表した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団が2日に発表したところによると、ヤルダー市のダッフ・シャウク地区でアラウィー派の男性が武装グループによる至近距離からの銃撃を受けて死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団が2日に発表したところによると、前政権の防空部隊に所属していた元少尉が、ミスヤーフ市西のダイル・サリーブ村でオートバイに乗った武装グループにより銃撃され死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団が2日に発表したところによると、アレッポ市サラーフッディーン地区で、前政権関係者とされる男性が何者かに至近距離から銃撃され死亡した。

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トルコの占領下にある「平和の泉」地域内のアレッポ県スルーク町近郊でシリア国民軍諸派に所属するグループのメンバー1人が何者かによって殺害(2025年8月2日)

ラッカ県では、ANHAによると、トルコの占領下にある「平和の泉」地域内のスルーク町近郊のビール・アースィー村でシリア国民軍諸派に所属するグループのメンバー1人が何者かによって殺害された。

シリア人権監視団によると、殺害されたのは民間警察の要員。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ウンム・アームード村で公安機関の職員1人が武装グループによって至近距離から銃で撃たれて死亡した。

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アレッポ県マンビジュ市郊外でシリア民主軍とシャルア移行期政権の軍、トルコ軍が交戦(2025年8月2日)

SANAによると、国防省広報局は、シリア軍が2日21時40分、アレッポ県マンビジュ市郊外のキヤーリーヤ村一帯に設置されている拠点の一つに対するシリア民主軍の部隊の侵入作戦を阻止した。

これに関して、イナブ・バラディーは8月3日、シリア民主軍がキヤーリーヤ村とサイイド村一帯をロケット砲で砲撃し、シリア軍兵士4人と民間人3人が負傷したと伝えた。

これに対して、ロケット弾の発射地を特定し、反撃を実施し、トルコ軍の無人航空機も同地を爆撃した。

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しかし、シリア民主軍は3日、Xを通じて、同軍がシャルア移行期政権の部隊の拠点を攻撃したとの発表を否定、実際には、移行期政権の部隊の一部をなす「無秩序な派閥」が、ダイル・ハーフィル市一帯の境界地で挑発行為と攻撃を繰り返しており、2日夜にも、これらの派閥が住民のいる地域に対して、10発以上の砲弾を根拠もなく発射したと反論した。

そのうえで、シリア民主軍は、これに対し、我が部隊は正当防衛の権利を全面的に行使し、砲弾発射地点に反撃したと主張した。

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シリアとトルコを結ぶガス輸送パイプラインの開通式が行われ、シリア、トルコ、アゼルバイジャンの関係閣僚、カタール開発基金の代表が出席(2025年8月2日)

SANAによると、シリアとトルコを結ぶガス輸送パイプラインの開通式が行われ、シリアのムハンマド・バシール電力大臣、トルコのアルプ・アルスラン・ビルクダル電力大臣、天然ガス供給国のアゼルバイジャンのミカイル・ジャバロフ経済大臣、ならびにカタール開発基金の代表が出席した。

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スワイダー県のクライヤー町、シャフバー町などで、シャルア暫定政権によるスワイダー県での「虐殺」に抗議するデモ(2025年8月2日)

SANAによると、食料や小麦粉などの人道支援物資を積んだシリア・アラブ赤新月社監督下の貨物車輛10台からなる車列がダルアー県のブスラー・シャームに設置されている通行所を通過し、スワイダー県に物資を輸送した。

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SANAによると、スワイダー県から避難してきた住民386人(大半が女性と子ども)がシリア・アラブ赤新月社の監督のもと、6台の大型バスに乗せられ避難、ダルアー県のブスラー・シャーム市に設置されている通行所に到着した。

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フェイスブックによると、スワイダー県のクライヤー町、シャフバー町などで、アフマド・シャルア暫定政権によるスワイダー県での「虐殺」に抗議するデモが行われた。
デモ参加者は、スワイダー県に対する包囲の解除、人道回廊の開設や、圧政と飢餓政策から市民を守る国際的保護の必要性を訴えた。

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シリア人権監視団は、7月13日以降の戦闘、処刑、イスラエルによる爆撃による死者数の総計が、8月2日の時点で1,490人に達していると発表した。

内訳は以下の通り。
・スワイダー県出身者:707人(うち民間人164人、子ども21人、女性56人を含む)
・国防省および内務省総合治安局の要員:469人(うちベドウィン部族出身者40人、レバノン人戦闘員1人を含む)
・国防省・内務省所属の要員15人:イスラエルの爆撃によって死亡
・首都ダマスカスへのイスラエルの爆撃で死亡した民間人3人(女性1人、身元不明2人):
・スワイダー県での戦闘中に殺害されたメディア関係者2人
・国防省・内務省の要員によって処刑された住民291人(女性17人、子ども10人、高齢男性1人を含む)
・ドゥルーズ派武装勢力によって処刑されたベドウィン部族出身者3人(女性1人、子ども1人を含む)

また、シリア人権監視団は、7月13日以降の一連の衝突で、少なくとも560人が行方不明となっており、うち52人が女性、26人が子どもだと発表した。

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財務省は、フェイスブックを通じて、スワイダー県の公務員への給与支払い、財務関連職員の安全確保、公金の保全のため、スワイダー県における給与支払いにかかる予算を、暫定的にイズラア市にある銀行支店に移管すると発表した。

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SANAによると、司法省の本庁舎で、「スワイダー事件」調査委員会の第1回会合がマズハル・ワイス司法大臣の主宰のもとに開催された。

会合後、委員たちは内部作業会議を行い、ハーティム・ナアサーン判事を委員長に、アンマール・イッズッディーン弁護士を報道担当に選出した。

さらに、司法省内に常設の委員会事務所を設置し、スワイダー県住民からの苦情受付のための専用電話回線を2本開設することも決定された。

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トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のアレッポ県バーブ市で、シリア国民軍に所属する武装グループが人気歌手のウマル・ハイリー氏を拘束、暴行を加えたうえで髪を刈る(2025年8月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある「ユーフラテスの盾」地域内のバーブ市で、シリア国民軍に所属する武装グループが市内の結婚式場の一つを急襲し、人気歌手のウマル・ハイリー氏を拘束、暴行を加えたうえで髪を刈るなどする事件が発生した。

同監視団が得た情報によると、ハイリー氏が前政権下のシリア軍を称賛する歌を歌ったことが拘束と暴行の理由で、「シャッビーハ」の容疑がかけられたという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市で、正体不明の武装グループが内務省総合治安局の検問所を狙って銃撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、サイイダ・ザイナブ町で、シーア派の若い男性がタクシー運転中に正体不明のグループの暴行を受け、死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、1ヵ月前にジャブラ市で内務省総合治安局に逮捕されていた若い男性が拷問の末に死亡した。

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スワイダー県各所でシャルア移行期政権を拒否する抗議デモ:首都ダマスカスなど移行期政権支配地では外国、とりわけイスラエルの干渉に反対するデモ(2025年8月1日)

シリア人権監視団スワイダー24によると、スワイダー県内の各所で一斉にデモが行われ、アフマド・シャルア移行期政権を拒否し、同政権の全ての部隊の県からの撤退を要求した。

デモが行われたのは、スワイダー市のカラーマ広場、シャフバー町、サリーム村など。

スワイダー24によると、デモはまた、サルハド市、カナワート市、マフアラ村、アブー・ズライク村など複数の村々でも行われ、市民数百人が参加した。

参加者たちは、スワイダー県の生活インフラが麻痺し、人道状況が悪化している現状を踏まえて、同県に対するアフマド・シャルア移行期政権による封鎖を解除すること、ヨルダンとの間に人道回廊を開設して民間人の生活必需品を確保し、自由な移動を保証することなどを訴えた。

また、同県での一連の事件を調査するために7月31日に司法省が設置した委員会が独立性と信頼性に欠けると批判、中立的な国際調査を開始するよう求めた。

デモでは、「お前らを信用しない」、「独立国際委員会を求める」、「シリア国営メディアは嘘つきだ」といったシュプレヒコールが連呼され、同様のスローガンが書かれた横断幕が掲げられ、シャルア移行期政権への不信感が表明された。








スワイダー24によると、スワイダー市のカラーマ広場でのデモには、数百人が参加した。

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一方、SANAによると、ダマスカス県のウマウィーイーン広場で、シリアの内政への外国、とりわけイスラエルからの干渉に反対し、国家によるシリア全土の治安強化の取り組みを支持するデモが行われ、市民らが参加した。

デモ参加者は、シリア国旗や、国民の団結を堅持し、一つの国民としての平和を守り、あらゆる扇動的な言動を拒否することを訴える横断幕を掲げた。

参加者たちはSANAの取材に対し、敵が押し付けようとする分裂の企図を拒み、違法な武装勢力との戦いにおいて軍と治安部隊を支持すると強調した。

また、参加者たちは、宗派主義的・分裂主義的な全ての声に対抗する愛国的な言説の必要性を訴え、シリアは国民の結束と自由な主権国家への強い願いによって、いかなる分断の試みをこれからも阻み続けると強調した。

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シリア人権監視団によると、シャルア移行期政権支配下のダルアー県のサナマイン市とダマスカス郊外県のハラスター市でも同様のデモが行われた。

また、シリア人権監視団によると、同様の抗議デモは、アレッポ市のサアドゥッラー・ジャービリー広場、ラタキア市中心部の広場などでも行われた。

これらの集会は厳戒態勢のもと、国営メディアが大きく取り上げる中で行われ、活動家の一部は「当局による組織的な政治プロパガンダの演出」に近いものと評しているという。

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シリア外務省筋:「シャルア暫定大統領のロシア訪問はアサド前大統領の身柄引き渡しと裁判を求める声を妨げるものではない」(2025年8月1日)

外務在外居住者省は、フェイスブックを通じて、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣が滞在中のロシアの首都モスクワでシリア人コミュニティと会合を行ったと発表した。

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ハダス・チャンネルは、シリア外務省筋がインタビューに応じ、以下の通り述べたと伝えた。

アフマド・シャルア暫定大統領のロシア訪問は、アサド前大統領の身柄引き渡しと裁判を求める声を妨げるものではない。
我々はロシアとのバランスの取れた関係を望んでおり、過去の協定の見直しを行いたい。

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スワイダー県に燃料を供給するための車列がダルアー県に到着(2025年8月1日)

SANAによると、ダルアー県のブスラー・シャーム市に、ディーゼル燃料9万6千リットルを積載した4台のタンクローリーからなる車隊が到着した。

車列はスワイダー県に燃料を搬入する予定。

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ウサーマ・ビン・ラーディンと直接面会した経歴を持つジャーナリストのアフマド・ムワッファク・ザイダーン氏がシャルア暫定大統領の顧問に(2025年8月1日)

マシュハド・チャンネルによると、アフマド・シャルア暫定大統領のアフマド・ムワッファク・ザイダーン氏が任命された。

ザイダーン氏はジャズィーラ・チャンネルのパキスタン支局長を長らく務め、アフガニスタンやパキスタン情勢について報道、アル=カーイダ総司令部の指導者ウサーマ・ビン・ラーディンと直接面会するなど、アル=カーイダを含むイスラーム主義組織の指導者たちとの関係が取り沙汰されて、これらの組織への姿勢が共感的だなどと批判されていた人物。

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内務省報道官は、ドイツから一時帰国中に首都ダマスカス旧市街のウマイヤ・モスクで拘束され、その後死亡したユースフ・ラッバード氏について、治安部隊の拷問により死亡したとの疑惑を否定(2025年7月31日)

イナブ・バラディーによると、内務省のヌールッディーン・バーバー報道官は、ドイツから一時帰国中に首都ダマスカス旧市街のウマイヤ・モスクで拘束され、その後死亡したユースフ・ラッバード氏について、治安部隊の拷問により死亡したとの疑惑を否定した。

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ムラースィルーンなどによると、アナス・ハッターブ内務大臣は、ラッバード氏の母親に直接電話で哀悼の意を伝え、事件の経過を精査し、あらゆる詳細について彼女に逐一報告することを約束した。

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ダマスカス県、ダマスカス郊外県で若い男性が殺害される(2025年7月31日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市近郊のラウダ村で、治安部隊が家宅捜索を実施、逃走を試みた若い男性が射殺した。

男性は2012年に旧シリア軍を離反した元兵士。

また、ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団が8月1日に発表したところによると、ナブク市で、内務省総合治安局のパトロール部隊がフライタ村出身の男性を銃で撃ち、殺害した。

パトロール部隊は、男性が車を停車させなかったために、妻、子供、義理の兄弟が同乗していた車に向けて発砲、うち1人も負傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ルクンッディーン区で、ダルアー県マアルバ町出身の若い男性が治安部隊の銃撃により死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市フィルドゥース地区の店舗内で、前政権の有力支持者でシャッビーハと呼ばれていた人物が何者かによって殺害された。

また、シリア人権監視団によると、アレッポ市のカルム・マイサル地区で、前政権のシャッビーハと見られるグループの発砲で、民間人1人が死亡、1人が重傷を負った。

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移行期国民委員会委員長は、一部の人権侵害加害者を検察に送致し、法務大臣および検事総長との協議を経て、公訴を提起する手続きを行ったと発表(2025年7月31日)

SANAによると、移行期国民委員会のアブドゥルバースィト・アブドゥッラティーフ委員長は声明を出し、一部の人権侵害加害者を検察に送致し、法務大臣および検事総長との協議を経て、公訴を提起する手続きを行ったと発表した。

イナブ・バラディーなどによると、声明は、ハッサーン・アル=トゥルバ検事総長が30日に、以下4名を国民に対する犯罪および人権侵害の容疑で公訴したと発表していた。

・アーティフ・ナジーブ:1960年、ラタキア県ジャブラ市生まれ。
・アフマド・バドルッディーン・ハッスーン:1949年、アレッポ県生まれ。
・ムハンマド・シャッアール:1950年、ラタキア県ハッファ市生まれ。
・イブラーヒーム・アル=フワイジャ:1940年、ジャブラ市生まれ。

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司法省はスワイダー県で発生した最近の事件を調査するための委員会を設置:財務省はスワイダー市の公務員の給与送金手続きを開始したが、一部資金が法を逸脱した武装集団によって強奪される事件が発生していると発表(2025年7月31日)

司法省は、フェイスブックを通じて、7月にスワイダー県で発生した最近の事件を調査するための委員会を設置したと発表した。

委員会は、1961年の立法令第98号(司法権法)およびその改正条項、大統領令第9号(2025年)、真実の解明と説明責任の確保を求める大統領府の指示、ならびに国家利益に基づく措置として設置、以下の委員より構成されている。

・ハーティム・ナアサーン判事
・ハッサーン・ムハンマド・ハマウィー判事
・マイスーン・ハンムード・タウィール判事
・ジャマール・アシュカル判事
・ムヒーッディーン・ハルムーシュ准将
・ターリク・クルディー弁護士
・アンマール・イッズッディーン弁護士

委員会は設置日から3ヵ月以内に最終報告書を提出することとされている。

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ANHAによると、シリア共産党ジャズィーラ地域委員会のメンバーらが、ハサカ県カーミシュリー市にある国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)前で、スワイダー県の住民に対して行われた虐殺と人権侵害に抗議する集会を開いた。

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財務省は、フェイスブックを通じて声明を出し、スワイダー市の公務員の給与送金手続きを開始したが、一部資金が法を逸脱した武装集団によって強奪される事件が発生していると発表した。

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SANAによると、スワイダー県への人道支援物資を積んだ5回目となる車列がダルアー県ブスラ・シャーム市に到着した。

シリア・アラブ赤新月社の主導で組織され、シリア政府の便宜供与と国連の監督のもとで編成された車列は、47台の貨物車輛からなり、食料品、医療品、生活必需品を運搬、実施された。

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シャイバーニー外務在外居住者はロシアを訪問し、プーチン大統領、ラブロフ外務大臣と会談:上級使節団にはシャルア暫定大統領の兄マーヒル・シャルア前暫定保健大臣も参加(2025年7月31日)

アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、ムルハフ・アブー・カスラ国防国防大臣、フサイン・サラーマ総合情報機関長官らからなる上級使節団を伴い、ロシアの首都モスクワを公式訪問した。

フェイスブックなどによると、使節団には、アフマド・シャルア暫定大統領の兄のマーヒル・シャルア前暫定保健大臣も参加した。

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SANAによると、モスクワを訪れたシャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣とロシア外務省の迎賓館で会談した。

ラブロフ外務大臣は会談の冒頭、次のように述べた。

シリアで進行中の出来事を注視している。同国は移行期において多くの課題に直面しているが、歴史的な協力関係で結ばれてきた友好国であるシリアの国民がこれらを克服できることを心から願っている。過去にはトルコでも会談し、さまざまな分野での協力の展望を議論してきたが、今日、この議論をさらに深めたいと考えている。そして、10月15日に予定されている第1回ロシア・アラブ首脳会談に、シャルア暫定大統領が出席することを期待している。

これに対し、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は次のように述べた。

国と国の関係は本来、歴史的かつ人道的なものであり、特定の政府がこれを歪めることがあってはならない。私は新しいシリアを代表してここに来た。両国の関係を協力と相互尊重に基づいた正しい、健全なものとして再構築したいと考えている。
昨年12月8日以来、シリア国内の政治的・市民的・公共サービスの空白を埋めるために取り組んできました。民間および政府機関を維持し、地域の不安定化や混乱を煽る動きにも対処し、国内外のシリア人を再び一つにまとめる努力を進めている。
シリアは現在多くの課題を抱えているが、強力で統一されたシリアを築く大きな機会も存在する。この道のりにおいて、モスクワがダマスカスの側に立ってくれることを強く期待している。

SANAによると、会談後には共同記者会見が開かれ、シリアとロシア間の歴史的関係の深さ、相互尊重に基づく協力強化の必要性が強調されるとともに、両国民の利益に資する二国間パートナーシップの強化と、あらゆる外部干渉の拒否の姿勢が改めて表明された。

シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は会見で次のように述べた。

今日の会談は、シリア・ロシア関係において重要で歴史的な転換点にあたる。過去の経験から学び、現在の関係を構築し、未来のために明確な政治的枠組みを描くための、必要かつ慎重な対話の始まりだ。解放以来、我々は自国の力を信じ、国民の忍耐と最高の利益、そして絶対的な自己決定権に基づき、シリアの扉を世界に開いてきた。
多くの国民が過去の時代の深い傷を負ったままであり、これを責任と透明性を持って認める必要がある。真のパートナーシップには困難に立ち向かう勇気と知恵が必要であり、説明責任のプロセスへの参加は緊張緩和と包括的な国民和解につながる。
シリアの完全で絶対的かつ法的な主権は、ロシア連邦によって尊重され、我々の会談でも透明性をもって再確認された。両国は国家の主権と独立した意思決定を尊重する真の協力関係を築く新しいページを開くことを望んでいる。
イスラエルによる度重なる攻撃は国際法と国連憲章に明らかに違反し、復興を妨害し、民間人の苦難を悪化させ、暴力の連鎖を助長している。ロシアがこうした攻撃を拒否し、シリアを支援する姿勢を示したことに謝意を表したい。
シリアは特定の陣営に属さず、主権を持つ多様なパートナーシップを通じて国際社会に復帰する。ロシアはシリアの復興過程に建設的に貢献できるだろう。今回の対話はシリアの主権を守り、国家機関を強化し、未来を国民自身の手で築くための戦略的一歩だ。
スワイダー県での事件に乗じたイスラエルの内政干渉を非難する。国内の安全は国家が守るべきであり、武器は正規の治安機関に限られるべきだ。イスラエルが少数派カードを利用して混乱を生じさせようとする試みを断固拒否し、シリア国家は全ての国民を平等に保護する。

一方、ラブロフ外務大臣は、シリアの領土保全、統一、主権を支持し、経済回復を支援する用意があると表明し、以下の通り述べた。

シリアを地政学的な対立の場とすることに反対し、国際社会に対し、状況悪化を避け、緊張緩和の努力を支持するよう呼びかけている。
シリアは重要な友好国であり、協力は両国民の利益を強化する。

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SANAによると、外務在外居住者省の報道局は声明を出し、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とシャイバーニー暫定外務在外居住者大臣が歴史的会談を行ったと発表した。

声明によると、会談では、シリアの主権尊重と領土一体性の支援を基礎とした、両国間の政治的・軍事的理解の新たな段階の始まりが確認された。

会談のなかで、プーチン大統領は、イスラエルによるいかなる介入やシリア分割の試みに対してもロシアは断固反対することを強調し、シリアの復興と安定回復を支援するモスクワの揺るぎない立場を表明した。

一方、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、シリアが国民の利益を尊重する新たな原則に基づき、ロシアとの関係を正すことに尽力し、バランスの取れたパートナーシップを開く用意があると表明した。

会談では、さらに、国民すべての権利と安全を守る決意を再確認するとともに、前政権の遺産を政治的・制度的に処理し、国家の未来に資する改革を進める必要性が強調された。

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SANAによると、シリアのアブー・カスラ国防大臣は、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣、サラーマ総合情報機関長官とともに、ロシアのアンドレイ・ベロウソフ国防大臣と会談、シリアとロシアの関係発展に資する複数の共通の軍事問題について協議した。

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外務在外居住者省はフェイスブックを通じて、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣がアラブ諸国の駐モスクワ大使らを招いた夕食会をモスクワで開催したと発表した。

SANAによると、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、ウラジーミル・プーチン大統領らロシアの主要高官との会談が有意義だったとしたうえで、両国間の関係強化と新たな協力の1ページを開く共通の意志に基づいていたと述べた。

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イスラエル軍がラタキア県の第107旅団司令部のミサイル倉庫を爆撃:シャルア後期政権の治安当局者はダルアー県およびクネイトラ県でイスラエル軍が展開しているとする情報を否定(2025年7月30日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク渓谷のマアリーヤ村で、イスラエル軍兵士の銃撃によって、住民1人が負傷した。

銃撃は、マアリーヤ村北部に位置する「ジャズィーラ兵営」に駐留するイスラエル軍部隊が行った軍事訓練中に発生したという。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍がジャブラ市近郊のザーマー村にある第107旅団司令部のミサイル倉庫を爆撃し、大規模な火災が発生した。

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一方、イフバーリーヤ・チャンネルは、治安当局者の話として、ダルアー県およびクネイトラ県でイスラエル軍が展開しているとする情報を否定した。

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シリア・レバノン国境で密入国者の侵入を阻止しようとしたレバノン軍とシャルア移行期政権に近い武装勢力が交戦(2025年7月30日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タッルカラフ市に近いアリーダ国境通行所で、レバノン軍兵士とアフマド・シャルア移行期政権に近い武装勢力と見られるグループの間で武力衝突が発生した。

衝突の発端は、シリア側からの密入国をレバノン軍のパトロール部隊が阻止したことで、戦闘でレバノン軍兵士1人が足に銃撃を受け負傷した。

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