バアス党シリア地域指導部が第2回会合を開き新地域指導部各メンバーの担当部局(14ポスト)を新たに確定させるなか、ロシア外相がジュネーブ2会議への参加に消極的なジャルバー新議長を非難(2013年7月10日)

シリア政府の動き

反体制活動家のアブドゥルハリーム・ハッダーム前副大統領はアラビーヤ(7月10日付)に、8日に選出されたバアス党の新シリア地域指導部に関して、「兄弟で合意のうえ、マーヒル・アサドの影響力のもとに選出された」と批判した。

ハッダーム前副大統領は、ファールーク・シャルア副大統領の地域指導部退任に関して、アサド大統領が副大統領にジュネーブ2会議の使節団代表への就任を確約したとみられると述べた。

そのうえで、現体制内におけるシャルア副大統領の役割が終わった訳ではないと指摘、「シャルアの役割が終わったら、アサドは彼を解任するか、辞任を支持するはずだ」と付言した。

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クッルナー・シュラカー(7月10日付)は、複数の活動家の話として、軍事情報局パレスチナ課がダマスカス郊外県で身柄拘束した女性活動家を戦場処刑している、と報じた。

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バアス党シリア地域指導部は第2回会合を開き、書記長、副書記長を除く新地域指導部各メンバーの担当部局を以下の通り確定した。

1. バッシャール・アサド:書記長
2. ヒラール・ヒラール:副書記長、財務経済局長
3. ファイルーズ・ムーサー:教育局長
4. マーリク・アリー:高等教育局長
5. ハラフ・ミフターフ:出版文化情報局長
6. アブドゥンナースィル・シャフィーウ:農民局長
7. アブドゥルムウティー・マシュラブ:組織局長
8. ラーカーン・シューフィー:組合局長
9. ユースフ・アフマド:地域組織局長
10. ムハンマド・シャアバーン・アッズーズ:労働者局長
11. アンマール・サーアーティー:青年局長
12. ワーイル・ハルキー(首相)
13. ムハンマド・ジハード・ラッハーム(人民議会議長)
14. イマード・ハミース(電力大臣)
15. ナジュム・アフマド(法務大臣)
16. フサイン・アルヌース(公共事業大臣)

『バアス』(7月11日付)、クッルナー・シュラカー(7月10日付)が報じた。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立のハイサム・マーリフ法務委員会委員長は、エジプトへの再入国に際してカイロ国際空港で一時身柄拘束されたことに関して、アジア・ニュース通信(7月10日付)に「エジプトで起きている事態はシリア革命に影響を及ぼすだろうと言える。なぜならムハンマド・スィースィー国防大臣と彼の軍は、エジプト国民がシリア国民を支持しているにもかかわらず、シリア人に対して動員を試みている。こうしたことはこれまでに見られなかったことだ」と述べた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のワリード・サフール駐英代表(大使)は、サウジアラビア日刊紙『ウカーズ』(7月10日付)に、英国がジュネーブ2会議開催までは反体制勢力に武器を供与しないとの姿勢をとることで、反体制勢力の活動を抑制している、と述べた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・アースィー・ジャルバー新議長はフェイスブック(7月10日付)でジュネーブ2会議に関して「反故となった。いつ開催されるかなど知らない。状況に応じて、いつ開催されるかは我々が決めることだ。ジュネーブに行くと我々が決定するとき、革命をめぐるバランスは非常に強力なものとなっていなければならない…。現地のパワー・バランスが今後6ヶ月で変わることを希望する。今後3ヶ月で変わるだろう。数年単位ではく、数ヶ月単位の話をしているのだ」と述べた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、化学兵器使用に関する国連調査団のアキ・セルストロム団長に、反体制勢力の「解放区」に入り、調査を行うよう呼びかけた。

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クッルナー・シュラカー(7月10日付)は、民主統一党消息筋の話として、6月28日付のアームーダー市(ハサカ県)でのデモ弾圧をめぐるクルド民族主義勢力内の対立激化を受け、民主統一党の使節2人がイラクのエルビル市でイラク・クルディスタン地域政府のマスウード・バールザーニー大統領と会談、シリア情勢などについて協議した。

会談では、アサーイシュが拘束中のクルド人活動家らの処遇などが議題となったという。

国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ・フード地区などで、軍と反体制武装集団が交戦、戸籍管理事務所ビルなど同地区内の複数の地点を軍が制圧したとの情報が流れた。

またヒムス市中心街にあるハーリド・ブン・ワーリド・モスクが砲撃を受け、煙をあげる映像がユーチューブなどを通じてアップされた。

軍による砲撃・空爆は、ヒムス市ワーディー・サーイフ地区、ハミーディーヤ地区、バーブ・トゥルクマーン地区などに対しても行われた。

一方、タッルカラフ市郊外のザーラ村で、軍と反体制武装集団が交戦、軍の兵士11人が死亡した。

他方、シャームプレス(7月10日付)によると、ヒムス市旧市街などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・アサル村、アレッポ市ラーシディーン地区、旧市街などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、シャームプレス(7月10日付)によると、ハーン・アサル村、フライターン市、アナダーン市、マンナグ村、マンスーラ村、アレッポ市ブスターン・カスル地区などで、軍が反体制武装集団と交戦、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ナフラ村、ムハムバル村などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

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ラッカ県では、『ハヤート』(7月11日付)によると、対トルコ国境に位置するタッル・アブヤド市の地元評議会メンバーがイラク国境近くで逮捕され、所有していた発電機を没収されたと報じた。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区フィラスティーン通りで、軍と反体制武装集団が交戦した。

またシャッラーフ地区では、軍の迫撃砲が自動車に着弾し、乗っていた子供1人、女性4人の合わせて5人が死亡、複数人が負傷した。

一方、シャームプレス(7月10日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ミスラーバー市、ムウダミーヤト・シャーム市、ザマーニーヤ市で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、シャームプレス(7月10日付)によると、フジャイラ村、バハーリーヤ市、ダイル・サルマーン市、ズブダイン市、ムライハ市、ハルブーン山、ハーン・シャイフ・キャンプなどで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、サウジ人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またドゥーマー市で、シャームの民のヌスラ戦線を含む複数の反体制武装集団どうしが略奪品の分配をめぐって衝突し、戦闘員数十人が死亡したという。

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ダイル・ザウル県では、シャームプレス(7月10日付)によると、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団と交戦、ジュンド・ラフマーン旅団、ユーフラテス・フィダーイーン大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シャームプレス(7月10日付)によると、ダルアー市、ムザイリーブ町、ジッリーン村、ナースィリーヤ村、サフム・ジャウラーン村、ジャムラ村、タファス市、ナワー市、ムハッジャ村、インヒル市で、軍が反体制武装集団と交戦、外国人の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シャームプレス(7月10日付)によると、ラビーア町、バイト・アワーン村、ドゥッラ村、シャムスィーヤ村、マアイティマ村で、軍が反体制武装集団と交戦、リビア人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(7月11日付)によると、カーミシュリー市とアレッポ市を結ぶ国際幹線道路と、タッル・ハミース市の街道で、軍と反体制武装集団が交戦、軍の兵士4人が死亡、19人が負傷した。

シリア国内のその他の動き

クッルナー・シュラカー(7月10日付)は、民主統一党が実効支配するシリア北西部の「クルド地域」(カーミシュリー市など)で、シリア・ポンドが1ドル300~310SP代に下落、これを受け食糧品などの物価が約2倍に急騰した、と報じた。

なお『ハヤート』(7月11日付)によると、ラマダーン月に入ったのを受けるかたちで、9日シリア・ポンドが1ドル325SPに下落、以降、1ドル300SP前後で推移している。

レバノンをめぐる動き

「第313旅団特殊任務」はフェイスブックで、ベイルート南部での爆弾テロ(9日)を実行したとする犯行声明を発表した。

声明で、第313旅団は「我々は何度も繰り返し、レバノンの「イランの党」(ヒズブッラー)にシリアに介入しないよう警告してきた…。ハサン・ナスルッラーの傭兵が参加することでヒムス市が曝されている激しい攻撃に対し、第313旅団特殊部隊は(ベイルート)南部郊外ビイル・アブド地区にあるヒズブッラーの治安拠点の一つを爆弾を搭載した車で攻撃した」と発表した。

また、この攻撃により「党(ヒズブッラー)の傭兵多数が死傷した」と主張した。

さらに「攻撃はこれが最初でもなければ最後でもない。イランの党は先月のザフレ郡クサーラ地方で誰が兵を襲ったのかをよく知っているはずだ。我々は、レバノンの党の拠点がどこにあっても攻撃する。このテロ組織の残党を追撃する」と付言した。

第313旅団は「アッラーの言葉を高めるためシリアで戦闘を行う独立軍事組織」を自称している。

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自由シリア軍参謀委員会のルワイユ・ミクダード政治広報調整官は、AFP(7月10日付)に対して、「参謀委員会の立場は明白だ。民間人へのいかなるテロ行為にも反対しており、それを軍事行動とはみなさないというものだ」と述べ、ベイルート郊外での爆弾テロ(9日)への関与を否定した。

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イスラエルのモシェ・ヤアロン国防大臣は、ベイルート南部郊外での9日の爆弾テロに関して、「ヒズブッラーの干渉を受け、シリアの内戦がレバノンに波及している…。(爆弾テロは)レバノン国内のシーア派とスンナ派の闘争だ」と述べ、イスラエルの関与を否定、ヒズブッラーと対立するレバノン国内の勢力(サラフィー主義者)の犯行だと推定した。

諸外国の動き

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、モスクワでのベラルーシ外相との記者会見で「もし我々がこの論理に従えば、いかなる大会の開催も成功しない…。西側諸国は反体制派を無条件でジュネーブ大会に出席させると誓約した」と述べ、ジュネーブ2会議への参加に消極的なシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・アースィー・ジャルバー新議長を非難した。

また米国による反体制組織への武器供与に関して「彼ら(反体制勢力)はすでに様々な種類の兵器を充分入手しており、これらの兵器を実際に使用している」と述べた。

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英議会諜報委員会は年次報告を出し、そのなかで「アル=カーイダとつながりがある過激派がアサド政権の武器庫からサリンガス、VXガス、リシン、マスタード・ガスを手に入れたら、大災難だ」と懸念を表明した。

また「アル=カーイダのメンバーとシリアで個別に戦うジハード主義者は現在、英国と西側にとって最大の新たなテロ脅威となっている」と強調、「アサド政権が崩壊すれば、(化学兵器の)拡散が大いに懸念される」と警鐘を鳴らした。

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ロンドンに本社があるパン・アラブ日刊紙『クドス・アラビー』(7月10日付)は、社説で、アブドゥルバーリー・アドワーン編集長が近く退任することを明らかにした。

退任の理由には触れられてない。

アドワーン氏(63歳)は1989年以来、編集長を務めてきた。

AFP, July 10, 2013、Alarabia.net, July 10, 2013、al-Ba’th, July 11, 2013、Champress, July 10, 2013、al-Hayat, July 11, 2013、Kull-na Shuraka’, July 10, 2013, July 11, 2013、Kurdonline,
July 10, 2013、Naharnet, July 10, 2013、Reuters, July 10, 2013、SANA, July
10, 2013、al-‘Ukaz, July 10, 2013、UPI, July 10, 2013などをもとに作成。

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ラタキア県内でロシア製の地対艦ミサイルが格納されていた兵舎にミサイルが着弾するも自由シリア軍参謀委員会は犯行を否定、アフリーン地方の複数村では人民防衛隊が自由シリア軍と交戦(2013年7月9日)

シリア政府の動き

アサド大統領は、ラマダーン月に合わせて2013年政令第45号を発し、関税法違反者(罰金刑)に対する恩赦を実施すると発表した。

SANA(7月9日付)が報じた。

反体制勢力の動き

自由シリア軍参謀委員会(最高軍事評議会)報道官のカースィム・サアドッディーン大佐は、7月5日未明、ラタキア港に近い海軍兵舎が攻撃されたと発表しつつ、「自由シリア軍が攻撃したのではない」と述べ、外国軍の関与を示唆した。ロイター通信(7月10日付)が報じた。

この兵舎には、2013年6月にロシアからシリア海軍に供与された地対艦ミサイルが格納されていた、という。

サアドッディーン大佐はまた『ハヤート』(7月10日付)に対して、ラタキア港への攻撃が地中海上からの長距離ミサイルによる可能性が高く、「自由シリア軍が得た情報は、地域の同盟国の結論と合致する」と述べた。

これに関連して、シリア人権監視団は「ラタキア市東部のサーミヤ村に近くで発生した爆発は、正規軍の大隊本部近くの武器庫の爆発だと判明した」と発表していた。

またマナール・チャンネルも、シリア軍消息筋の話として「サーミヤ村の軍兵舎の一つに若干のミサイルが着弾して爆発した…。攻撃は海上、ないしは敵機から軍の兵舎に対するものだ」と報じていた。

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サウジアラビア紙『ワタン』(7月8日付)は、「自由シリア軍」に所属する大隊司令官の話として、武器・弾薬不足を補いつつ政府軍に対抗するため「自爆ベルト」、「自爆部隊」を駆使した戦術的計画を策定した、と報じた。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国の戦闘員が、反体制活動家でジャーナリストのムハンマド・ヌール・マタル氏を県庁ビル前で逮捕した。

逮捕前、マタル氏は「座り込みデモを行おうとしていた女性1人と一緒にいた」という。

国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、カーブーン区、バルザ区に対して軍が砲撃を加える一方、ティシュリーン地区、タダームン区、ヤルムーク区で軍と反体制武装集団が交戦、ヤルムーク区の軍検問所を反体制武装集団が制圧したとの情報が流れた。

一方、SANA(7月9日付)によると、ジャウバル区、バルザ区で、軍が反体制武装集団の掃討を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアッバースィーイーン地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、市民2人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、ドゥーマー市、ザマルカー町、サイイダ・ザイナブ町で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(7月9日付)によると、フジャイル市、ハラスター市郊外、バハーリーヤ市周辺、ハルブーン市などで、軍が反体制武装集団の掃討を続け、ヨルダン人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市で反体制武装集団が車に発砲、市民1人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市のビラール・モスク周辺で、軍と反体制武装集団が交戦し、ワーディー・ヤルムークの村々を軍が砲撃した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市各所に対する軍の包囲作戦にヒズブッラーの戦闘員が参加するなか、軍が各所への空爆・砲撃を継続した。

攻撃はクスール地区、ハーリド・ブン・ワリード・モスク周辺、バーブ・フード地区、ハーリディーヤ地区、旧市街などに集中したという。

またカフルラーハー市でも、軍が車を攻撃し、2人を殺害した。

一方、SANA(7月9日付)によると、ナアーミヤ村、サダド村、カルアト・ヒスン市、西タイバ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・アサル村、ナイラブ航空基地周辺、アレッポ市サラーフッディーン地区などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

またトルコ国境に近いアフリーン地方のバーシャムラ村、クワンディー村では、民主統一党人民防衛隊が反体制武装集団(自由シリア軍)と交戦した。

戦闘は、反体制武装集団がクワンディー村の人民防衛隊の拠点を襲撃したことで発生、反体制武装集団の戦闘員6人が死亡した。

一方、SANA(7月9日付)によると、ハーン・アサル村、ブアイディーン市、カフルダーイル村、アナダーン市、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ラーシディーン地区、アーミリーヤ地区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市中心街、シャイフ・ヤースィーン地区、クーリーヤ市近郊のアイン・アリー地域に対して、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(7月9日付)によると、マヤーディーン市郊外、ダイル・ザウル市工業地区、労働者住宅地区、マリーイーヤ村、ダイル・ザウル市・ラッカ市間の街道で、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またムーハサン市とブーライル村の反体制武装集団どうしが略奪品の分配をめぐって衝突、複数の戦闘員が死傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ザーウィヤ山の村々を軍が空爆した。

一方、SANA(7月9日付)によると、軍がカフルルーマー村、ヒーシュ村近郊のサワーミウ地域および周辺の山間部で反体制武装集団の掃討を完了、同地の治安を回復した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(7月9日付)によると、カーミシュリー市南部の農村が軍の無差別砲撃に曝された。

国内のその他の動き

シリア人権監視団によると、アレッポ市ブスターン・カスル地区の住民がデモを行い、政府軍が支配するマシャーリファ地区との間に設置された反体制武装集団の検問所を開放し、シリア政府が支配する地域への食糧品の受け入れを許可するよう求めた。

ユーチューブ(7月9日付)にアップされた映像によると、デモには若者数十人が参加、「国民は包囲解除を望む」とシュプレコールを上げ抗議行動を行っていたが、まもなく小銃を携帯し黒いシャツを着た反体制武装集団と思われる男性4人が表れ、デモを強制排除した。

レバノンの動き

ベイルート県南部郊外(ダーヒヤ)のビイル・アブド地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民53人が負傷した。死者は出なかった。

NNA(7月9日付)などによると、イスラーム協力ショッピング・センター近くの駐車場で発生した。

ヒズブッラーのアリー・アンマール議員は、マナール・チャンネル(7月9日付)に対して、爆弾テロが「イスラエルの指紋がついている」と断じ、犯行が米国・イスラエルの支持者による者だと主張した。

マルワーン・シルビル法務大臣は、爆弾テロに関して「スンナ派とシーア派の対立を作り出そうとする試み」と非難した。

諸外国の動き

ロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使は記者団に対して、シリアの反体制勢力が3月19日にアレッポ市近郊でサリンガスを使用した証拠をロシアは持っていると述べた。

チュルキン国連大使は「ロシアの専門家が攻撃地点のサンプルを回収、潘基文事務総長に証拠を提出した」と述べた。

これに対して、ジェイ・カーニー米ホワイトハウス報道官は「こうした(ロシアの)断定を支持する証拠は今のところないと思う」と述べ、ロシアの主張に反論した。

AFP(7月9日付)が報じた。

なお同様の応酬は、「シリア政府が化学兵器を使用した」と断定する米英仏と、「証拠がない」と否定するロシアの間で散々行われてきた。

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ロイター通信(7月9日付)は、米国家安全保障局に近い消息筋の話として、米国議会内の複数の委員会が、バラク・オバマ政権によるシリアの反体制勢力への武器供与計画を中止させたと報じた。

同報道によると「これらの武器が現地の戦闘を決着させないまま、イスラーム主義武装集団の手に渡ることを恐れた」動きだという。

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エジプト外務省のバドル・アブドゥルアーティー報道官は、エジプトへの入国を希望するシリア人に対して事前にビザ取得を求める決定を下したと発表した。

同報道官によると、この決定は「エジプトの現状に関わる」措置で、シリア人の安全を守ることが目的で、「シリア革命への原則支持というエジプトの姿勢に影響はない」という。

『ハヤート』(7月9, 10日付)によると、この措置を受け、カイロ国際空港は8日には189人のシリア人の入国を拒否、また9日には、ダマスカス・カイロ便に乗っていたシリア人200人とベイルート・カイロ便に乗っていたシリア人76人の入国を拒否した。

さらにカイロ国際空港はシリア・アラブ航空などの旅客機の着陸を禁じ、シリア(ラタキア県バースィル・アサド国際空港)への帰還を要請した、という。

一方、同紙によると、カイロには、アフマド・ムアーッズ・ハティーブ、リヤード・サイフ、ハイサム・マーリフら著名な反体制指導者が活動拠点を構えている。

このうちマーリフは、正規の入国ビザを取得していなかったため、空港で2時間にわたって留め置かれたという。

AFP, July 9, 2013、al-Hayat, July 10, 2013, July 11, 2013、Kull-na Shuraka’, July 9, 2013、Kurdonline,
July 9, 2013、Naharnet, July 9, 2013、NNA, July 9, 2013、Reuters, July 9,
2013、SANA, July 9, 2013、UPI, July 9, 2013、al-Watan (Riyad), July 8, 2013などをもとに作成。

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バアス党中央委員会がダマスカスで拡大会合を開き新シリア地域指導部を選出、アサド大統領は書記長に留任(2013年7月8日)

シリア政府の動き

シリアのバアス党(アラブ社会主義バアス党シリア地域)の中央委員会はダマスカスで拡大会合を開いた。

SANA, July 8, 2013
SANA, July 8, 2013

会合には地域指導部、中央委員会メンバーなど300人が出席した。マナーフ・トゥラース、ナウワーフ・ファーリスら離反者は出席しなかった。

議長を務めたアサド大統領(シリア地域指導部書記長)は「シリア国民が曝されている戦争、最近の情勢、アラブ世界、国際社会の対応に関する政治的分析的報告」を行うとともに、現段階における党の役割を提言した。

アサド大統領はこの報告のなかで、党および党員の活動への自己批判を通じて、積極的側面の伸長と消極的側面の克服を訴えるとともに、国民との関係深化のために党指導部と人民基盤を結びつけるチャンネルの拡充の必要を強調した。

また今後の党活動における最優先事項として、人民諸組織、職業諸組合を通じた国民統合の強化をあげた。

党組織に関しては、上意下達の徹底、国家機関への適材の登用の必要を強調した。

アサド大統領の報告後、質疑応答が行われた。

その後、中央委員会は、新シリア地域指導部を選出して閉幕した。

新指導部メンバーは以下の通り。

1. バッシャール・アサド:1965年、ダマスカス県生まれ、大統領
2. ワーイル・ハルキー:1964年、ダルアー県生まれ、首相
3. ムハンマド・ジハード・ラッハーム:1954年、ダマスカス県生まれ、人民議会議長
4. アンマール・サーアーティー:1967年、ダマスカス県生まれ、人民議会議員、バアス党中央委員会メンバー、シリア国民学生連合総裁
5. イマード・ハミース:1961年、ダマスカス郊外県生まれ、電力大臣
6. ムハンマド・シャアバーン・アッズーズ:1953年、アレッポ県生まれ、労働者総連合総裁
7. ヒラール・ヒラール:1966年生まれ、アレッポ支部指導部書記長
8. アブドゥンナースィル・シャフィーウ:1956年、ハマー県生まれ、バアス党ハマー支部指導部前書記長
9. アブドゥルムウティー・マシュラブ:1953年、ヒムス県生まれ、人民議会議員(書記)、バアス党ヒムス指導部メンバー
10. ファイルーズ・ムーサー:1961年、ヒムス県生まれ、バアス党バアス大学支部書記長
11. ラーカーン・シューフィー:1957年生まれ、スワイダー県生まれ、バアス党スワイダー支部書記長
12. ユースフ・アフマド:1947年、アレッポ県生まれ、在エジプト・シリア大使
13. ナジュム・アフマド:1969年、アレッポ県生まれ、法務大臣
14. ハラフ・ミフターフ:1955年、ラッカ県生まれ、バアス党ラッカ支部指導部メンバー、情報省次官
15. フサイン・アルヌース:1953年、イドリブ県生まれ、公共事業大臣
16. マーリク・アリー:1956年、タルトゥース県生まれ、クナイトラ県知事

15人中、アサド大統領とラッハーム人民議会議長を除く13人は新人で、地域指導部内の担当部局は不明。

ファールーク・シャルア副大統領ら旧メンバー13人は退任した(改選前のシリア地域指導部メンバーはhttp://www.tufs.ac.jp/ts/personal/aljabal/biladalsham/syria/bath_rc/2012_07.htmを参照のこと)。

また中央委員会拡大会合閉幕後、新地域指導部は第1回会合を開き、ヒラール・ヒラールを地域指導部副書記長に任命した。

書記長にはアサド大統領が留任した。

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シリアのバッシャール・ジャアファリー国連代表は、シリア政府が、化学兵器使用に関する国連調査団のアキ・セルストロム団長とアンゲラ・ケイン軍縮問題担当上級代表に対して、化学兵器使用に関する問題を協議するためにダマスカスを訪問するよう招聘した、と述べた。

ジャアファリー国連代表は「我々はキーン女史とセルストロム博士がシリアの高官と建設的な交渉を行い、(調査団の)の任務、しくみ、スケジュールに関して合意に達することができると信頼している」と述べた。

また「バーニヤース市でシリアの当局は危険な化学物質が入った281もの樽を発見した」と述べ、反体制武装集団による化学兵器使用を疑った。

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クッルナー・シュラカー(7月9日付)は、法務省内の信頼できる複数の消息筋の話として、アフマド・ナジュム法務大臣がダマスカス県第一検事長に対して書面で、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・アースィー・ジャルバー新議長をテロ煽動、武器資金供与容疑(死刑求刑)でテロ法廷に起訴するよう指示した、と報じた。

反体制勢力の動き

ガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班は、イスタンブールで開催中のシリア革命反体制勢力国民連立総合委員会で組閣を辞退、連立がこれを正式に受理した。

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『ハヤート』(7月9日付)によると、ムスタファー・サッバーグ前事務局長は、議長選挙落選を受け、シリア・ムスリム同胞団のメンバーら30人の代表メンバーとともに「無所属決定ブロック」を結成した。

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ロイター通信(7月8日付)は、シリア国内の反体制武装集団に、中国製、クロアチア製の高性能対戦車ミサイル(RPG-6など)、対空ミサイル(RPG-22など)が供与されたと報じた。

同報道によると、高性能兵器を供与しているのはサウジアラビアで、トルコやヨルダンの空輸を経由して、シリア領内に陸路で搬入、西側諸国がそれを支援していると思われる。

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ダルアー県軍事作戦司令室に解任されたダルアー軍事評議会のアフマド・ファフド・ニウマ議長(大佐)が声明を出し、自身が自由シリア軍参謀委員会によって議長職を務めていたと反論した。

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クッルナー・シュラカー(7月8日付)は、イラク・シャーム・イスラーム国の名で武装解除を呼びかけるビラが配布されたと報じた。

ビラには「金曜日に武器を携帯するすべての者へ、今日の晩までにイラク・シャーム・イスラーム国の本部に進んで武器を引き渡すこと。さもなくば暴君の処遇を受けよう。備えあれば憂いなし」と書かれていたという。

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SANA(7月8日付)によると、ヒムス県のタッル・シュール村、ラビーア町、がースィビーヤ村、タンバ村、マシャーヒダ村で、約350人の指名手配者(反体制活動家)が関係当局に出頭し、武器を引き渡した。

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国内で活動する反体制組織の民主的変革諸勢力国民調整委員会はダマスカスで執行部会合を開き、国内外の情勢への対応を協議した。

会合後に発表された声明で、調整委員会は「シリア危機のすべての関係当事者にジュネーブ2会議開催の前にいかなる障害物も置かないよう呼びかける。なぜなら紛争継続、軍事的決着、現地でのパワー・バランス変更の検討は、現下の破壊、包囲、殺戮を踏まえるともはや有用ではないからである。ここかしこの地域をいずれかの陣営が制圧したとしても、政治的な結果が変わることはなく、危機を悪化させるだけだ」と述べ、アサド政権、「自由シリア軍」、シリア革命反体制勢力国民連立を暗に批判した。

国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区に対して、軍が総攻撃を続け、同地区の約20%と同地区東部の住宅地区11ブロックを完全制圧した。

ハーリディーヤ地区の35~40%では、依然として軍と反体制武装集団の交戦が続いているという。

一方、SANA(7月8日付)によると、ヒムス市アクラマ地区で爆弾が仕掛けられた車2台が連続して爆発し、市民4人が死亡、女性・子供を含む約40人が負傷した。

また、SANA(7月8日付)によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区、ラスタン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、タウヒード旅団、リジャールッラー大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アウラム・ジャウズ市、ムハムバル村で、軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(7月8日付)によると、タッル・スルターン村、カフルシャラーヤー市、ブサンクール村、マアッラト・ヌウマーン市、バサーミス市、マルイヤーン村、バーラ村、カフルルーマー村、ラスム・アービド市で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、サフィーラ市郊外、クワイリス航空基地周辺で、軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。

またアレッポ市のブスターン・バーシャー地区、サラーフッディーン地区、アシュラフィーヤ地区、旧市街などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(7月8日付)によると、タッル・リフアト市、ハーン・アサル村、フライターン市で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アレッポ市ではラーシディーン地区、ダウワール・ブアイディーン、シャッアール地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カーブーン区の国際幹線道路で複数回の爆発音が聞こえ、ジャウバル区で軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(7月8日付)によると、カフルスーサ区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民1人が負傷した。

またジスル・ライース下のガレージでも爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民3人が負傷した。

さらにウルード地区でも爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民3人が負傷した。

このほか、カーブーン区、バルザ区、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が、ダマスカス国際空港街道、ダーヒヤ・アサド市を迫撃砲で攻撃した。

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一方、SANA(7月8日付)によると、リーハーン農場、ドゥーマー市、フジャイラ村、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(7月8日付)によると、フバイト村、ハウワーシュ村で、軍がアッツ=シャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃・破壊し、複数の戦闘員を殺傷した。

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ラタキア県では、SANA(7月8日付)によると、ムアイティマ村、シャムスィーヤ村、ダッラ村で、軍が反体制武装集団の拠点を攻撃・破壊し、サウジ人ら複数の戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、SANA(7月8日付)によると、タイバ町で、軍が反体制武装集団の拠点を攻撃・破壊し、サウジ人、リビア人ら複数の戦闘員を殺傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月8日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またムーハサン市では、略奪品の分配をめぐって反体制武装集団どうしが衝突、複数の戦闘員が死傷した。

レバノンの動き

AFP(7月7日付)は、シリア領(ヒムス県)から発射されたロケット弾2発がベカーア県ヘルメル郡ヘルメル市に着弾した。死傷者は出なかった。

諸外国の動き

マーティン・デンプスィー米陸軍参謀長は、CNN(7月8日付)にシリアの紛争が、レバノン、イラクなどといった周辺諸国を巻き込んだ問題に発展していることへの懸念を表明する一方、「スンナ派とシーア派の紛争」としての様相を帯びていると宣伝した。

また「10年は続く地域全体の問題だということを理解しなければ、我々は間違いを犯すことになるだろう」と述べた。

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ロシア外務省は声明を出し、最新兵兵器の入手に固執したシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・アースィー・ジャルバー新議長のロイター通信(7月7日付)での発言に関して「今のところ期待に応じておらず、連立が危機の政治的解決にいたろうとしているのかという点で多くの疑問を呈している」と批判した。

しかし声明は「ロシアは、シリアの破壊的紛争停止のために連立の新指導部と連絡をとる用意がある」と付言した。

AFP, July 8, 2013、al-Hayat, July 9, 2013, July 10, 2013、Kull-na Shuraka’, July 8, 2013, July 9, 2013、Kurdonline,
July 8, 2013、Naharnet, July 8, 2013、Reuters, July 8, 2013、SANA, July 8,
2013、UPI, July 8, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア革命反体制勢力国民連立の新議長はサウジアラビアが後援するジャルバー氏に、イドリブ県ではイドリブ自由青年連合が「アル=カーイダとつながりがある」反体制武装集団と交戦(2013年7月6日)

シリア政府の動き

アサド大統領は、アルジェリアの政治、メディア、研究関係者からなる青年使節団(アブドゥルマジード・ハーミディー団長)とダマスカスで会談した。

SANA, July 6, 2013
SANA, July 6, 2013

SANA(7月6日付)が報じた。

反体制勢力の動き

イスタンブールで開催中のシリア革命反体制勢力国民連立の総合委員会(定数114人)は、正副議長、事務局長の選挙を実施し、シリア民主主義者連合(民主ブロック、22人)のアフマド・アースィー・ジャルバー氏を新議長に選出した。

議長選挙には以下6人が立候補し、投票は5、6日の2日に分けて行われた。

ジョルジュ・サブラー暫定議長(シリア国民評議会事務局長)
ブルハーン・ガルユーン(シリア国民評議会元事務局長)
アフマド・アースィー・ジャルバー
ムスタファー・サッバーグ事務局長
ルワイユ・サーフィー(イスラーム主義者)
ズィヤード・アブー・ハムダーン

初日の第1回投票では、ジャルバーが49票、サッバーグが46票、サーフィーが10票、アブー・ハムダーンが2票を獲得、過半数を獲得した立候補者がいなかったため、決選投票の実施が決定された。

2日目に行われた決選投票では、ジャルバーが55票、サッバーグが52票を獲得し、ジャルバーの当選が決まった。

ジャルバーには、民主ブロックのほか、自由シリア軍ブロック(15人)、世俗派ら投票したという。

ジャルバーは、1969年、ハサカ県カーミシュリー市生まれ。シャンマル部族のシャイフの一人。

なお、地元評議会ブロック(14人)を代表するサッバーグは、議長職の落選により、事務局長職も失った。

クッルナー・シュラカー(7月5日付)によると、ジャルバーはサウジアラビアが、サッバーグはカタールがそれぞれ後援していた。

al-Hayat, July 7, 2013
al-Hayat, July 7, 2013

一方、副議長選挙には、以下の4人が立候補した。

スハイル・アタースィー副議長
ムハンマド・ファールーク・タイフール(シリア・ムスリム同胞団)
サーリム・ムスラト
ワースィル・シャマーリー

投票により、アタースィーは副議長に再選(76票獲得)、またタイフールが新副議長に選出された。

事務局長選挙には、以下の3人が立候補した。

ウンス・アブダ(公正建設党党首)
バドル・ジャームース
ハーディー・バフラ

第1回投票では、アブダが49票、ジャームースが42票、バフラが18票を獲得、決選投票で、ジャームースが54票を獲得して、新事務局長に当選した。

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クッルナー・シュラカー(7月6日付)によると、ミシェル・キールーが代表を務めるシリア民主フォーラムが事務局、政治局の選挙を行い、キールーが政治局メンバーから落選した。

同報道によると、選挙は3日にわたって行われ、新政治局には、リーム・ファルハ、サミール・イータ、マズィン・ガリーバが当選したという。

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シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・リヤード・シャカファ最高監督者は、DPI(7月6日付)に対して、エジプトの政変を「軍事支配に再び戻ることは間違いで…、不安定をもたらす危険がある」と述べた。

また「我々シリアの同胞団は、アサド体制が崩壊後、民主的で自由な選挙を実施することをみなと合意しており、いかなる結果をも受け入れる…。たとえ共産党が勝ってもだ」と強調した。

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ヒムス県議会(反体制勢力の自治評議会の一つ)メンバーで反体制活動家のワースィフ・シャマーリーは、AFP(7月6日付)に対して、「シリア軍、ヒズブッラー、イランが行う猛攻撃に抗議する一方、国際社会が何もしない状況を踏まえ、(シリア革命反体制勢力国民連立への)参加資格を停止する」と発表、シリア革命反体制勢力国民連立に抗議の姿勢を示した。

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ダルアー県軍事作戦司令室は、ダルアー軍事評議会のアフマド・ファフド・ニウマ議長(大佐)を解任し、革命法廷に起訴することを決定した。

解任の理由に関して、作戦司令室は「革命家の隊列に継続的に亀裂をもたらそうと活動し、彼らの間に内乱をもたらし、彼らどうしの戦闘を煽動した」と発表した。

またニウマ議長のこうした行動ゆえに「ヒルバト・ガザーラ町とムライハ市(ダマスカス区外県が陥落」し、さらに「ハウラーン(地方)にとどまり、革命家たちとともに戦闘に参加することを拒否し、アンマンのホテルに拠点を構えた」と非難した。

『ハヤート』(7月8日付)などが報じた。

国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、アサーリー地区、カーブーン区周辺、バルザ区、ヤルムーク区、マイダーン地区、ナフル・イーシャ地区、南部環状道路沿いに軍が空爆・砲撃を行う一方、カダム区ブール・サイード地区に突入しようとした軍と反体制武装集団が交戦した。

またザブラターニー地区で、軍と反体制武装集団が交戦したという。

一方、SANA(7月6日付)によると、軍がカーブーン区で反体制武装集団の掃討を完了し、同地区の治安を回復した。

またバルザ区、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アルバイン市、ザマルカー町などに、軍が空爆を行った。

一方、SANA(7月6日付)によると、軍がサイイダ・ザイナブ町の避難民キャンプ北西部で反体制武装集団の掃討を完了し、同地の治安を回復した。

またフジャイラ村、ハラスター市郊外、ドゥーマー市郊外、ザマルカー町、アルバイン市、バハーリーヤ市郊外、タッル市郊外、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、第15旅団基地近くの軍拠点を反体制武装集団が砲撃、またスィヒム・ジャウラーン市、ジーザ町などを軍が砲撃した。

一方、SANA(7月6日付)によると、ジャースィム市内の反体制武装集団のアジト(爆弾製造所)で爆発が起き、戦闘員10人が死亡した。

またジーザ町、西ガーリヤ村、ヌアイマ村、(東)カラク村、ムサイフラ町、サフワ村、ブスラー・シャーム市、サフワ・カムフ市、ハイト村、シャジャラ町、スィヒム・ジャウラーン市、ダルアー市内各所で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区など各所が、軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(7月6日付)によると、ヒムス市ワアル地区、カラービース地区、クスール地区、ワルシャ地区、バーブ・スィバーア地区、バーブ・フード地区、タドムル市、キースィーン市、カフルラーハー市、タッルドゥー市、ラスタン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、AFP(7月6日付)は、レバノンのベカーア県バアルベック郡マシュルーウ・カーアに面するシリア領内の国境地帯にシリア軍が土塁の建設・増強を始めたと報じた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マアーッラト・アルティーク村で爆弾が仕掛けられた車が爆発(自爆)し、軍の兵士複数名が死傷した。

またアレッポ市アシュラフィーヤ地区、シャイフ・マクスード地区、ハムダーニーヤ地区、タッル・リフアト市などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(7月6日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、ヒーラーン村、ムスリミーヤ・アレッポ街道沿い、アレッポ・イドリブ街道沿い、マンナグ村、マンナグ軍時飛行場周辺、カフルダーイル村、ワディーヒー村、フライターン市、カースティールー市で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市ガザル地区の学校近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、軍の兵士2人が死亡、複数が負傷した。

これに関して、SANA(7月6日付)は、ハサカ市ガザル地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民1人が死亡、5人が負傷したと報じた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ムハムバル村、マアッラト・ヌウマーン市、ラファキーヤ村、シャッターン村、サルジャ村、サンガラ市、イーナーター市、カムルミード市、アブー・ズバイル市、シャジャラ・イラーキーヤ市、バフタームーン市、ハディーディーヤ市、ブサンクール村、イフスィム町で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、イドリブ自由青年連合を名のる武装集団は、「アル=カーイダとつながりがある」反体制武装集団とダーナー市で交戦し、数十人の戦闘員を殺傷、拘束したと発表した。

これに関して、シリア人権監視団は、「デモに発砲したイラク・シャーム・イスラーム国に抗議するかたちで戦闘が発生したとしたうえで、イスラーム旅団の司令官を含む2人の首を切断された遺体が発見された、と発表した。

しかしイドリブ県の活動家によると、この戦闘は「デモであったというよりは権力闘争だった」と証言した。

他方、SANA(7月6日付)によると、マジャース市、アブー・ズフール市、マサーキン市、ブワイティー市、カフルルーマー村、バーラ村、イブリーン村、バルシューン市、マガーラ村、バルユーン・ラーミー村、カフルシャラーヤー市で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またサラーキブ市では、略奪品の分配をめぐって、反体制武装集団どうしが衝突し、複数の戦闘員が死傷した。

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タルトゥース県では、SANA(7月6日付)によると、バーニヤース市郊外の農場にある反体制武装集団のアジトで、取引が禁じられてる大量の化学物質を関係当局が発見・押収した。

押収されたのは、ポリエチレングリコール79缶、モノエチレングリコール67缶、モノエタノールアミン25缶、ジエタノールアミン68缶、トリエタノールアミン42缶。

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ラタキア県では、SANA(7月6日付)によると、上ズワイク村、ダイル・ハンナー村、ワーディー・シャイハーン村、カンダースィーヤ村で、軍が反体制武装集団と交戦し、チェチェン人など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(7月6日付)によると、ガーブ地方で軍がシャームの民のヌスラ戦線メンバーの拠点を攻撃・破壊、複数の戦闘員を殺傷した。

諸外国の動き

オーストラリアとルクセンブルグが国連安保理に共同提出していたヒムス市への人道支援に関する決議案に対して、ロシアは「二重基準」だと指摘、軍が包囲するヒムス市だけでなく、反体制武装集団が包囲する他の都市にも人道支援を行うべきだと主張、決議案を拒否する姿勢を明示した。

AFP(7月6日付)が報じた。

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AFP(7月6日付)によると、シリア国内で2月前に失踪したドイツ人3人のうちの2人が遺体で発見されたとドイツ外務省が発表した。

ドイツ外務省は2人の身元については明らかにしなかったが、5月中旬にイドリブ県で誘拐されたグリューンヘルメ(Gruenhelme、緑のヘルメット)の3人のうちの2人だと思われる。

AFP, July 6, 2013、DPI, July 6, 2013、al-Hayat, July 6, 2013, July 7, 2013, July 8, 2013、Kull-na Shuraka’, July 5, 2013,
July 6, 2013, July 7, 2013、Kurdonline, July 6, 2013、Naharnet, July 6, 2013、Reuters,
July 6, 2013、SANA, July 6, 2013、UPI, July 6, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア革命反体制勢力国民連立がイスタンブールで2日間の予定で総合委員会会合を開催、アラブ部族連合を名のる組織が「ハサカ県での民主統一党による国防隊兵士2人の暗殺」を非難(2013年7月4日)

シリア政府の動き

『サウラ』(7月4日付)は、創刊50周年を記念して、アサド大統領への単独インタビューを行い、その全文を掲載した(http://thawra.alwehda.gov.sy/_View_news2.asp?FileName=63241515720130704021727)。

SANA, July 4, 2013
SANA, July 4, 2013

インタビュー記事におけるアサド大統領の主な発言は以下の通り:

「植民地主義がシリアから出ていったときも、我々を解放したまま出ていくことなかった。植民地主義は別の方法で我々を支配するために出ていっただけであり、その方法とは、様々な新たな手段を必要とした。そうした手段のなかで最も重要なのが、分裂をもたらすような内乱を発生させることだ」。

「最も危険な真の分裂とは、アイデンティティの分裂だ。我々はみな一つのくに暮らすが、さまざまなアイデンティティを持ってしまっている。このことは一つの祖国だと我々が思っている場所に、分断された複数の祖国が存在してしまっているということを意味する…。植民地主義は、互いを拒絶するような隔絶された集団を作り出すことに一定程度成功を収めたのだ」。

「現在、結果として見ることができるこの(社会の)亀裂は、ムスリム同胞団の成長とともに生じた。独立後、シリアを含む多くのアラブ諸国において同胞団が悪しき役割を果たすことで、この亀裂は強まってしまった。彼らこそがウルーバ(アラブ性)とイスラーム教の間に根本的な亀裂を作り出し、イスラーム主義者の祖国と民族主義者の祖国という二つの祖国を作り出した」。

「我々は今日、『サウラ(革命)』紙創刊50就任を迎えた。私は当初から、今シリアで起きていることは革命ではない、と言ってきた…。真の革命は純粋に国内だけの革命でなければならず、外国とは一切関係がないはずだ…。しかし、シリアで起きていることは当初から、外的要因が顕著だった。彼らはそれを隠そうとしたが、今日それはきわめて明らかになっている。我々はシリアでああすべきだ、ああすべきでないといった多く声明が外国から発せられているのを耳にする」。

「アラブ本来のアイデンティティとは、社会的、文化的、政治的、そして宗教的に穏健なアイデンティティである…。外国がこのアイデンティティを、矛盾した二つの方向に引き裂こうすることで作り出されたのが…宗教的過激主義と西側に執着しようとする過激主義なのだ。これらはいずれもアイデンティティを破壊し、この破壊がシリアなどでの混乱をもたらしたのである」。

「シリアに敵対的な西側諸国の敵対的メディアでさえ、シリア情勢が革命ではないという真実を覆すことはできなかった。彼らはもはや革命という言葉にさえ言及していない。彼らは今、テロについて言及している。彼らは新たな段階に入ったのだ。アメリカと同様、良いテロと悪いテロを分けるという段階に。しかし革命という言葉にはもう言及しなくなった…。しかしそのことを様々な理由で認めることができない人々がいる。その一部は、おそらくはテロリストと同じ考え方、すなわち過激なタクフィール主義的思考なのだろう…。また知的盲目に苛まれている者もいる。こうした者は自分の目で見ても、知性をもってそれを見ようとはしない」。

「シリアはジハードが行われる土地とはならなかった。ジハードとは善のためのジハードである。それは祖国や啓示を護り、それに基づき建設、発展を行うべきものである…。シリアで起きていることはそもそも、こうしたジハードの概念に反するものだ…。今起きていることはシリアをテロの土地にしようとするものだ。それにはさまざまな理由があるが、テロとは混沌という名の肥料によって成長、増殖する…。またこうしたテロを支援する諸外国がある」。

「こういったワッハーブ主義的タクフィール主義者が行っていることは、預言者が啓示の前後に行ったこととどれほど似通っているというのか?」

「(クサイル地方は)レジスタンスの後背地に関わる場所だ。レジスタンスは、真の深層部分がなくして強力ではあり得ず、シリアはレジスタンスの深層なので。この地は…シリアとレバノン、とりわけレジスタンスとの関係において戦略的な意味を持っている。こうした状況ゆえ、レジスタンスが同地、さらにはシリアに関わる戦闘を行うために存在する必要があるのだ。それ(クサイルでの戦闘へのレジスタンスの参加)は必要なことなのだ。我々はこのことに躊躇しないし、隠しだてもしないし、恥じることもない」。

「国家(アサド政権)が宗派主義的環境の創出に寄与するということは、国家がシリア社会の分断に寄与していることを意味する。つまり、国家は祖国の分断をめざしていることになる。しかし、これはシリアを統合するために我々が各地で行っている戦闘と一致することなのか?…国家は複数の多数派によって支えられている。しかしそれは、民族的多数派、宗派的多数派、宗教的多数によってではなく、国民の多数派によってである…。国民の多数派が国家を支えてきたのであり、多数派について言及するのであれば、それはすべての宗派が包摂されているのが当然で、少数派から国民の多数派が構成されることなどあり得ない」。

「残念ながら…、我々が現在耳にする宗派主義的な言説の多くは、過激なタクフィール主義者だけでなく、世俗主義者を自負する人々によっても発せられている。我々は今日、宗派主義について言及する二つの集団を前にしている。第1に、自ら世俗主義的だと名のり、宗派主義は宗教と矛盾せず、信仰の自由を意味すると言う集団。第2に、宗教の本質…について知らない無理な人々である…。宗教への無知こそが、宗派主義的思考をもたらすのだ」。

「エジプトで起きていること…はいわゆる政治的イスラームの崩壊だ…。政治、ないしは特定集団のために宗教を持ち出し、利用してきた者は世界のどこでも退陣するだろう…。ムスリム同胞団の支配の経験は始まる前に頓挫した。なぜなら、こうした支配は人々の性格と合致することがないからだ。同胞団の計画は実際のところ、アラブ世界に内乱を引き起こすことをめざした偽善に満ちた計画で、意識の高い社会では持続し得ない」。

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アサド大統領は2013年法律第18号を施行し、2012年法律第29号が定める無許可での両替に対する罰則(罰金刑)を強化した。

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『ハヤート』(7月5日付)は、複数の消息筋の話として、バアス党が近くシリア地域の「縮小大会」を開催する予定だと報じた。

大会には、シリア地域指導部、中央委員会メンバーらが参加し、地域指導部メンバーの刷新などが決定される見込みだという。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立がイスタンブールで総合委員会会合を開催した。

al-Hayat, July 5, 2013
al-Hayat, July 5, 2013

5月にシリア民主主義者連合(民主ブロック)の代表メンバーへの新規参加が決定されて以降、初となる会合には、同連合のミシェル・キールー代表らも参加した。

会合は2日間の予定で、議長、事務局長、政治委員会メンバー(11人)、移行期政府首班の選出するほか、ジュネーブ2会議、欧米諸国による反体制勢力への武器供与への姿勢が改めて審議される予定だという。

アフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長の後任の選出をめぐっては、ジョルジュ・サブラー暫定議長、ブルハーン・ガルユーン(シリア国民評議会元事務局長)、ルワイユ・サーフィー(シリア国民評議会)、アフマド・アースィー・ジャルバー(シリア民主主義者連合)らが立候補すると思われている。

またガッサーン・ヒートゥー暫定首班の後任としては、アフマド・トゥウマが最有力だという。

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サラフィー主義者と思われる軍服姿の反体制活動家がビデオ声明(http://www.youtube.com/watch?v=cjb4F9YQXvQ)を出し、ダマスカス県およびダマスカス郊外県で活動する複数の武装集団が「第四師団ダマスカス護衛隊」を名のる連合組織を結成したと発表、首都ダマスカスを「軍事戦闘活動地域」に指定したと宣言し、住民に「即時退去と安全な地域への移動」を呼びかけた。

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アラブ部族連合を名のる組織が声明を出し、ハサカ県で民主統一党が国防隊の兵士2人を暗殺したと非難した。

暗殺されたとされる兵士は、タイイ部族の子息だという。

国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区を軍が空爆、またバルザ区、カーブーン区で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(7月4日付)によると、バラームカ地区で、労働省のラーカーン・イブラーヒーム次官の自動車に仕掛けられた爆弾が爆発し、次官が負傷、病院に搬送された。

またドゥワイラア地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲1発が着弾し、市民3人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市、ザマーニーヤ市、ハラスター市、カラムーン山地一帯郊外、ムウダミーヤ・シャーム市を軍が砲撃・空爆した。

一方、SANA(7月4日付)によると、フジャイラ村、ドゥーマー市郊外、ナブク市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャバーブ・フダー大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市にある国立病院の検問所の大部分を反体制武装集団が制圧、これに対して、軍はウマリー・モスク周辺を空爆した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルヌブーダ町を軍が砲撃する一方、ハマー市各所で軍が逮捕摘発活動を行った。

一方、SANA(7月4日付)によると、ガーブ地方のバドリーヤ農場で、軍が特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市、ヒムス市各所で、軍と反体制武装集団が交戦、また軍が砲撃を行った。

一方、SANA(7月4日付)によると、タドムル市、ヒムス市バーブ・フード地区、ジャウラ・シヤーフ地区、クスール地区、ハーリディーヤ地区、ラスタン市郊外、マシュジャル・ジャヌービー市、タッルドゥー市、ザアフラーナ村、タルビーサ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ラタキア市とイドリブ市を結ぶ幹線道路沿いで軍と反体制武装集団が交戦、反体制武装集団はブサンクール村内の同街道にかかる第2の橋を破壊した。

またムウタリム村、アウラム・ジャウズ市、カフルナブル市などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(7月4日付)によると、クーリーン村、アブー・ズフール市、ブサンクール村、カフルシャラーヤー市、アルバイーン山、ムウタリム村、サルジャ村、カフルルーマー村、マガーラ村、マルイヤーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、リビア人、サウジ人、ヨルダン人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアーファス村では、反対対武装集団どうしが略奪品の分配で衝突、複数の戦闘員が死傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ラーシディーン地区で、軍と反体制武装集団が交戦し、後者の司令官が死亡した。

またブスターン・アスル地区、アシュラフィーヤ地区、イザーア地区、ハムダーニーヤ地区では、子供1人を含む複数人が殺害された。

このほかハーン・アサル市で、反体制武装集団が軍の拠点を迫撃砲で攻撃した。

一方、SANA(7月4日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、ハーン・アサル市、マンスーラ村、マアーッラト・アルティーク村、アターリブ市、マンナグ村、マーイル町、ズィラーラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アレッポ市では、ラーシディーン地区、マイダーン地区、ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、シャイフ・ヤースィーン地区などが、軍の砲撃を受けた。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、軍がラッカ市住民に対して反体制武装集団との戦闘を支援するよう呼びかけた。

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ラタキア県では、SANA(7月4日付)によると、ラビーア町、ジュッブ・アフマル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ヨルダン人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 4, 2013、al-Hayat, July 5, 2013、Kull-na Shuraka’, July 4, 2013、Kurdonline, July 4, 2013、Naharnet,
July 4, 2013、Reuters, July 4, 2013、SANA, July 4, 2013、al-Thawra, July 4, 2013、UPI, July 4, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領がインタビューのなかでエジプト情勢を「いわゆる政治的イスラームの崩壊」と評する、ロシアはヒムス市で包囲されている市民への人道支援を受け入れるようシリア政府に求める決議案の審議を延期するよう求める(2013年7月3日)

シリア政府の動き

アサド大統領は『サウラ』紙のインタビューに応じた。

SANA, July 3, 2013
SANA, July 3, 2013

SANA(7月3日付)によると、アサド大統領はエジプト情勢に関して「いわゆる政治的イスラームの崩壊」と位置づけ、「政治、ないしは特定集団のために宗教を持ち出し、利用してきた者は世界のどこでも退陣するだろう」と述べた。

そのうえで「ムスリム同胞団の支配の経験は始まる前に頓挫した。なぜなら、こうした支配は人々の性格と合致することがないからだ。同胞団の計画は実際のところ、アラブ世界に内乱を引き起こすことをめざした偽善に満ちた計画で、意識の高い社会では持続し得ない」と付言した。

『サウラ』(7月3日付)によると、インタビュー全文は7月4日号に掲載される。

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ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、『インディペンデント』(7月3日付)のインタビューで、「米国は自らが武器供与する過激派を制御などできない…。反体制派に資金や武器を供与しているが、彼らを制御できず、誰も米国には耳を傾けていない。米国は2年間、彼らを統合しようとしてきたが、分裂は進み、この半年、事態はシリア政府に有利に動いている」と述べた。

また、デヴィッド・キャメロン首相とウィリアム・ヘイグ外務大臣に関して「過激派に武器を供与し、軍事バランスが彼らにとって有利に傾くと考えているとは、まったく愚かで間違っている」と非難した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立のジョルジュ・サブラー暫定議長は滞在先のドーハで声明を出し、4日にイスタンブールで開催予定の連立総合委員会会合に関して、「互いに対立するのではなく、体制に対抗するコンセンサスに達した反体制勢力でありたい…。もしコンセンサスに達しなければ、深刻な分裂が生じるだろう」と警鐘を鳴らした。

一方、国内情勢に関しては、反体制武装集団の劣勢を「イラン、ヒズブッラーの部隊、イラクが派遣したマーリキー(イラク首相)の部隊の侵略」の結果だと断じ、「シリア国民に武器を供与するための計画を依然として期待している」と述べ、西側諸国に武器供与を求めた。

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ハビーブ・ムスタファー旅団は声明を出し、アブー・バッシャール・サクバーに代えて、ハールーン・ラシード旅団司令官のアブー・ハサンを副司令官に任命したと発表した。

ハビーブ・ムスタファー旅団はダマスカス郊外県で活動する反体制武装集団の連合体で、2013年2月3日、ダマスカス県アダウィー街道・バグダード街道交差点の検問所を襲撃した。

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俳優のジャマール・スライマーンは声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立加入後の連立の活動に不満の意を示し、辞意を表明した。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市、ムライハ市周辺、アルバイン市、サクバー市、ナシャービーヤ町、ダーライヤー市、ザマルカー町、ハジャル・アスワド市などで、軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を行った。

これに対し、反体制武装集団はクタイファ市の軍第155旅団の本部に砲撃を加えた。

一方、SANA(7月3日付)によると、アイン・タルマー村、アルバイン市、ハラスター市、ドゥーマー市、ヤブルード市、ワーディー・アアワジュ地方で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カッサーア地区のジョルジュ・フーリー広場に迫撃砲が着弾した。

一方、SANA(7月3日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアマーラ地区の住宅街とカッサーア地区のカルーロス教会に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供1人が負傷した。

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『ハヤート』(7月4日付)によると、シリア軍のヘリコプターが、イドリブ県ザーウィヤ山で、反体制武装集団に「投降」を呼びかけるビラ(通行許可書)を散布した。

al-Hayat, July 4, 2013
al-Hayat, July 4, 2013

ビラには「残されたチャンスを活かせ。正しい判断を下せ。自らを危険に曝すな。家族とともにいることがあなたのためになる。武器を棄て、最寄りの検問所に直ちに出頭せよ」と書かれているという。

シリア人権監視団によると、ラーミー村、ムハムバル村、ラタキア・アレッポ街道沿いなどで、軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(7月3日付)によると、カフルシャラーヤー市、アーリヤ市、マーニア市、ブサンクール村、ムウタリム村、タッル・マルディーフ市、ブワイティー市、ハーン・サブル市、シャイフ・ダーミス市、カフルバッティーフ市、カフルアウム市で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市のラサーファ地区、ハミーディーヤ地区、シャイフ・ヤースィーン地区、旧空港地区、マリーイーヤ村などで、軍と反体制武装集団が攻撃、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(7月3日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、工業地区、スィーニマー・フアード地区、フワイジャ地区、ジスル・スィヤーサ地区、ブーサイード村、フワイジャ・マリーイーヤ村、マリーイーヤ村、ムーハサン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャイフ・イスラーム大隊、アブー・バクル・スィッディーク大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・アサル村で、軍と反体制武装集団が交戦、後者の司令官1人が死亡した。

また軍は、アレッポ国際空港周辺を空爆した。

アレッポ市では、ラーシディーン地区、ハムダーニーヤ地区で、軍と反体制武装集団が交戦、複数の消息筋によると、反体制武装集団は軍のラーシディーン地区で戦車2輌を破壊、ハムダーニーヤ地区とハーン・アサル村を結ぶ街道やダマスカス・アレッポ国際幹線道路を遮断、アレッポ国際空港街道に向かって兵を進めたという。

このほか、マイサルーン地区に複数の迫撃砲が着弾、カーティルジー地区で軍に逮捕された市民1人の遺体が発見された。

一方、SANA(7月3日付)によると、マーイル町、フライターン市、マンナグ村、アレッポ中央刑務所周辺、アレッポ市旧市街各所(ウマイヤ・モスク南部など)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市マイダーン地区の住宅街に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾し、子供2人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市南部、ムザイリーブ町、シャイフ・ミスキーン市、ブスル・ハリール市を軍が砲撃・空爆した。

一方、SANA(7月3日付)によると、(東)カラク村、シャブラク村、ナースィリーヤ村、ヌアイマ村、タファス・ダーイル街道で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またムザイリーブ町の街道で、反体制武装集団が略奪品の分配をめぐって衝突し、複数の戦闘員が死傷した。

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ラタキア県では、SANA(7月3日付)によると、サーキヤ・クルト村、ズワイク村で、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃・破壊、複数の戦闘員を殺傷した。

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ラッカ県では、SANA(7月3日付)によると、マナーヒール地方で、軍が反体制武装集団のアジトを攻撃・破壊、複数の戦闘員を殺傷した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、対イラク国境に近いタッル・ブラーク町を軍が空爆した。

一方、SANA(7月3日付)によると、タッル・ブラーク町、ヒッティーン市で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アクラブ町、ラターミナ町などで、軍と反対し武装集団が交戦した。

一方、SANA(7月3日付)によると、カルアト・マディーク町、カフルヌブーダ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、バーニヤース市郊外のバイダー町に軍が突入した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市、ヒムス市ハーリディーヤ地区、バーブ・フード地区、旧市街などへの砲撃を軍が続けた。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ジャッバー村周辺を軍が砲撃した。

諸外国の動き

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はアルジェリア紙『ハバル』(7月3日付)のインタビューで、「考えられているのとは異なり、我々にはシリアにおいて戦略的狙いなどない。自分たちの意思を押し付けるために影で人形を操ってもいない。我々がめざしているのは、シリア人が自分たちの将来を民主的に、そして主権に基づいて決定できるようになることである」と述べた。

またラブロフ外務大臣は「我々はシリアの内紛に干渉はしない…。我々は明確、かつ無条件にテロ行為や過激な行為、とりわけ宗教・宗派的憎悪を動機とする犯罪を…非難する」と付言した。

さらに「我々は前提条件を示して対話のテーブルに着くことを拒むすべての者が行っていることに同意しない。彼らは事態をさらなる対立、暴力、流血に導き、力尽くで現体制を崩壊させるという欲望を実現しようとしているだけだ」と強調した。

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『ハヤート』(7月4日付)は、安保理の外交筋の話として、ヒムス市で包囲されている市民への人道支援を受け入れるようシリア政府に求める決議案(英国提案)の審議の「延期」をロシアが求めたと報じた。

AFP, July 3, 2013、al-Hayat, July 4, 2013、The Independent, July 3, 2013、Kull-na Shuraka’, July 3, 2013, July 4, 2013、Kurdonline,
July 3, 2013、Naharnet, July 3, 2013、Reuters, July 3, 2013、SANA, July 3,
2013、al-Thawra, July 3, 2013、UPI, July 3, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

第四機甲師団司令官のマーヒル・アサド准将が反体制派掃討作戦で大きな成果を上げていることが明らかに、米国務長官「(ジュネーブ2会議の開催は)EUなどにとって8月は非常に困難」(2013年7月2日)

シリア政府の動き

ダマスポスト(7月2日付)は、複数の消息筋の話として、マーヒル・アサド准将がアレッポ県での「嵐作戦」やヒムス県解放作戦を指揮し、大きな成果を上げていると報じた。

同消息筋は「マーヒル・アサド准将は、一歩一歩武装部隊を進め、前進し、武装集団を殲滅している。アレッポでの戦闘で反体制勢力を撹乱したのち、ヒムスでの作戦を成功裏に進めた…。第四師団の司令官として、ヒムス市での戦闘を早急に終えるよう指揮をしており…、第四師団は戦闘を終わることのできる力を充分持っている…。アレッポでも第四機甲師団の部隊にさらなる努力を行うよう指示を下しており…、アレッポ市南部の郊外などで大勝利を収め、アレッポ包囲は同市の治安回復に資するだろう」と述べた。

反体制勢力の動き

『ハヤート』(7月2日付)は、アレッポ市内で活動する反体制サラフィー主義者「アレッポ・シャリーア委員会フィルドゥース地区センター)がフェイスブックを通じて、ヒジャーブをまとっていない女性の外出を禁じるとのファトワーを発し、一部住民の怒りを買っていると報じた。

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー前事務局長は『ハヤート』(7月3日付)のインタビューに応じ、そのなかで国際社会に対して飛行禁止空域を設置し、アサド政権の拠点に軍事的「外傷」を与えるべきだと述べた。

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シリア革命反体制勢力国民連立の最高教育委員会は声明を出し、周辺諸国および「解放区」で2013年度の高校修了試験を実施すると発表した。

声明によると、試験は、8月15日から29日にかけて実施される。

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『ハヤート』(7月3日付)は、複数の活動家の話として、アレッポ県、イドリブ県で、反体制武装集団が最近供与されたとされる赤外線誘導ミサイルを使用し、シリア軍の戦車20輌以上を破壊した、と報じた。

国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市の制圧をめざす軍が、ハーリディーヤ地区、カーヒラ地区、バーブ・フード地区に対して砲撃・空爆を継続、また反体制武装集団と交戦し、双方に複数の死傷者が出た。

またワアル地区では、軍の拷問などにより市民2人が死亡したという。

このほか、タルビーサ市、タッルドゥー市に、軍が砲撃を加え、市民2人が死亡した。

一方、SANA(7月2日付)によると、ヒムス市のバーブ・フード地区、ジャウラ・シヤーフ地区、カルアト・ヒスン市、ラスタン市、タルビーサ市、ガントゥー市、タッルドゥー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市バーブ・クブラー地区、マハッタ地区、シャイフ・アンバル地区、ジャラー地区、カラーマ地区、バーシューラ地区に軍が突入し、逮捕摘発活動を行った。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ブサンクール村で反体制武装集団が橋(ラタキア県とアレッポ県を結ぶ橋)を爆破し、また市内にある軍の検問所を破壊した。

一方、軍はハザーリーン村などに砲撃を加えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、カフルアンマ村、ハーン・アサル村、アブザムー市、サフィーラ市、ナイラブ航空基地周辺、タッル・ハダーラ村、アレッポ市のアシュラフィーヤ地区で軍と反体制武装集団が交戦、双方に死傷者が出た。

一方、SANA(7月2日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、マーイル町、フライターン市で、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、アグユール地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊する一方、反体制武装集団はバーブ・ファラジュ地区に迫撃砲を撃ち、市民4人を殺害、6人を負傷させた。

このほか、タッル・リフアト市では、トルコから送られてきた資金や武器・装備の分配をめぐって反体制武装集団どうしが衝突し、複数の戦闘員が死傷した。またアレッポ市ブスターン・カスル地区でも、略奪品の分配をめぐって、反体制武装集団どうしが衝突し、複数の戦闘員が死傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、カーブーン区、バルザ区郊外で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(7月2日付)によると、ジャウバル区で軍が反体制武装集団の掃討を続け、同地区の大部分を制圧、治安を回復した。

またバルザ区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、カッバース地区に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、市民3人が死亡、13人が負傷、さらにカーブーン区でも同様に迫撃砲弾が着弾し、子供を含む10人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カフルバトナー町、ムライハ市、ドゥーマー市、ザバダーニー市、ヤブルード市郊外、ザマルカー町、バイト・ジン市、ヤルダー市などで、軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加え、複数人が死傷した。

一方、SANA(7月2日付)によると、アドラー市、ドゥーマー市、ザバダーニー市、フジャイラ村、ズィヤービーヤ町、ハーン・シャイフ・キャンプおよび周辺一帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、リビア人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヤブルード市では、略奪品の分配をめぐって、シャームの民のヌスラ戦線など反体制武装集団どうしが衝突し、複数の戦闘員が死傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ブスル・ハリール市、ダルアー市の国立病院周辺などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

またElaph(7月2日付)は、中東地域の複数の治安当局高官の話として、中国からの情報提供により、米国製の武器を積載してヨルダンからシリアに潜入した貨物車輌をシリア軍が空爆・破壊した、と報じた。

一方、SANA(7月2日付)によると、シャクラー村で、略奪品の分配をめぐって、反体制武装集団どうしが衝突し、複数の戦闘員が死傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月2日付)によると、ダイル・ザウル市のジュバイル地区、ウルフィー地区、シャイフ・ヤースィーン地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、アブー・バクル・スィディーク大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

諸外国の動き

ジョン・ケリー米国務長官がロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣がASEAN安全保障会議参加のために訪問中のブルネイで会談し、シリア情勢などについて協議した。

90分にわたる会談後、ケリー国務長官は、「早急に(ジュネーブ2)大会を開催することで合意した」としつつ、「EUなどにとって8月(開催)は非常に困難だ」と述べた。

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国連の潘基文事務総長は、軍によるヒムス市包囲により、2,500人の民間人が市内にとり残されていると述べ、軍および反体制武装集団の双方に民間人が犠牲にならないよう努力を尽くすよう呼びかけた。

AFP, July 2, 2013、DamasPost, July 2, 2013、Elaph, July 2, 2013、al-Hayat, July 2, 2013、July 3, 2013、Kull-na Shuraka’, July 2, 2013、Kurdonline,
July 2, 2013、Naharnet, July 2, 2013、Reuters, July 2, 2013、SANA, July 2,
2013、UPI, July 2, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

民主的変革国民調整委員会が「全ての当事者への武器供与の停止を求める国連安保理決議の採択」を呼びかけるなか、軍・治安部隊がヒムス市内の複数区に対する攻勢を強化し米国務省はこれを非難(2013年7月1日)

反体制勢力の動き

民主的変革国民調整委員会は声明を出し「すべてのアラブ人・外国人戦闘員の出国、両当事者への武器供与の停止を求める国連安保理決議の採択」を呼びかけた。

声明は、ハサン・アブドゥルアズィーム代表とカレル・シュワルツェンベルグ外務大臣との会談後に発表された。

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シリア革命反体制勢力国民連立のジョルジュ・サブラー暫定議長ら在外の反体制活動家がカタールのドーハで、タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニー新首長と会談した。

タミーム首長と会談したのは、サブラー暫定議長、アブドゥルバースィト・スィーダー・シリア国民評議会前議長、ファールーク・タイフール(シリア・ムスリム同胞団)。

会談でタミーム首長は「シリア国民に対する支援政策を継続し、シリア問題を最優先事項とする」ことを確認した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のハイサム・マーリフ法務委員会委員長は『ラアユ』(7月1日付)に、ヒズブッラー戦闘員、イラン・イスラーム革命防衛隊、イエメンのフースィー派、イラク人戦闘員がアサド政権側についてシリア国内の戦闘に参加していると述べた。

しかしマーリフ委員長はこの数字の根拠については示さなかった。

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「クサイルのこだま」作戦司令室を名のる組織はビデオ声明を出し、シーア派住民が住むアレッポ県ヌッブル市、ザフラー町の「解放」を決意したうえで、「流血のない平和的解決のための(停戦)項目に…応じない場合、両村の軍および武装集団への軍事行動を開始する」と最後通告を出した。

同声明によると、停戦項目は、「殺戮…を行った軍の殺人者とシャッビーハの身柄引き渡し」、「両村に政権が供与した武器の反体制勢力司法当局への引き渡し」、「政権からの離反の宣言」、「体制との関係断絶の誓約」など6項目からなる。

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ザマーン・ワスル(7月1日付)は、複数の地元消息筋の話として、反体制勢力の自治司法組織、アレッポ西部郊外裁判所(アレッポ県ダール・イッザ市)が、アンサール旅団司令官を批判する記事を書いた反体制ジャーナリストのアブドゥッラー・マルイー氏を逮捕したと報じた。

同報道によると、マルイー氏はアターリブ市で発行されている『ズィー・カール』紙にアンサール旅団の地元司令官の「アブー・バクル」を非難する記事を書いていた。

この記事を受け、アブー・バクルはアターリブ市の裁判所に告訴し、マルイー氏は逮捕された。

シリア政府の動き

シリア人権ネットワークによると、ダマスカス郊外県のサイドナーヤー刑務所などの実情を伝える記事をフェイスブックなどを通じて公開していた「フィラスティーン・ヤウム」元記者のビラール・アフマド・ビラール氏が逮捕され、軍事裁判所で禁固15年の有罪判決を受けた。

国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ・フード地区などで、軍と反体制勢力が激しく交戦、ハミーディーヤ地区、バニー・スィバーイー地区、ハーリディーヤ地区、旧市街などに対して、軍が集中的に砲撃を行った。

同監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、ヒムス市での2日間の戦闘で、軍および国防隊の兵士32人が死亡したという。

また同監視団によると、ヒムス市のバーブ・アムル地区で市民1人が軍に狙撃され、死亡した。

このほか、ハウラ地方などに対して、軍が砲撃を行った。

一方、SANA(7月1日付)によると、カルヤタイン市郊外のアイン・ジャヌービーヤ農場、アイン・シャルキーヤ農場で軍が反体制武装集団の掃討を完了、治安を回復した。

またヒムス市では、ハーリディーヤ地区、カラービース地区、バーブ・フード地区、クスール地区などで、軍が反体制武装集団の拠点を攻撃、破壊、複数の戦闘員を殺傷した。

このほか、タッルドゥー市、カフルラーハー市、ガントゥー市、ラスタン市、ダール・カビーラ市、マヒーン町、タイフール村、タルビーサ市、タドムル市郊外などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ザブーラ市の文化センター近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、複数の消息筋によると、軍に所属する約60人が死亡した。

しかしSANA(7月1日付)は同市での爆発により、市民3人が死亡したと報じた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がブサンクール村の検問所(ラタキア市・アリーハー市間)を制圧した。

また反体制武装集団は、マアスィア検問所(ムハムバル村)などの制圧を試みたが、対する軍はブサンクール村、ムハムバル村一帯を空爆した。

このほか、バルシューン市、アブディーター村、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、ハーミディーヤ航空基地周辺などで、軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(7月1日付)によると、カニーヤ村、マアッラトミスリーン市、サラーキブ市、ビンニシュ市、ムウタリム村、マアッラト・ニウマーン市、カフルナブル市、ハーン・サブル市、サルジャ村、イフスィム町、マアッラディブスィー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ中央刑務所周辺などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

アレッポ市のシャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区、裁判所地区、カルア地区、マイダーン地区などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(7月1日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、マンナグ航空基地周辺、マンナグ村、アルカミーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ジャンドゥール交差点、カーディー・アスカル地区、旧市街、カーティルジー地区、ハイダリーヤ地区、シャイフ・マクスード地区、ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ラサーファ地区、ハウィーカ地区、ブーサラヤー地区、ジュバイラ地区、工業地区、マリーイーヤ村、ムーハサン市で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(7月1日付)によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、マリーイーヤ村、ムーハサン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またダイル・ザウル市内では、シャームの民のヌスラ戦線を含む複数の反体制武装集団が略奪品の分配をめぐって衝突、複数の戦闘員が死傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、アッバースィーイーン広場周辺に、迫撃砲弾1発が着弾、またカーブーン区、バルザ区では、軍と反体制武装集団の交戦により、後者の戦闘員2人が死亡した。

一方、SANA(7月1日付)によると、カフルスーサ区の駐車場に迫撃砲弾が着弾した。

この爆発に関して、クッルナー・シュラカー(7月2日付)は、シャーム旅団が総合情報部内で爆弾を爆発させ、同部付の士官6人を殺害、32人を負傷させたと報じた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市、ドゥーマー市、ムウダミーヤト・シャーム市で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(7月1日付)によると、ハラスター市、ドゥーマー市郊外、アルバイン市、バハーリーヤ市、カースィミーヤ市、ハルブーン市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(7月1日付)などによると、カーミシュリー市のマディーナ・シャバーブ近くで爆弾が爆発し、少女1人が死亡、8人が負傷した。

一方、SANA(7月1日付)によると、タッル・ハミース市郊外などで、軍が反体制武装集団の拠点を攻撃・破壊、複数の戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、SANA(7月1日付)によると、シャイフ・ミスキーン地方、ナースィリーヤ村、シャブラク村、アイン・フライハ市、タスィール町、ムザイリーブ町、ダルアー市、インヒル市、ダルアー市郊外の避難民キャンプなどで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、サウジ人戦闘員、ヨルダン人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(7月1日付)によると、ラビーア町、バイト・アワーン村で、軍が反体制武装集団の拠点を攻撃・破壊、外国人戦闘員ら複数の戦闘員を殺傷した。

諸外国の動き

GCC定例外相会議が開かれ、シリア情勢などについて協議された。

会議終了後に発表された声明では、アサド政権がヒムス市で「ヒズブッラーの民兵、イラン・イスラーム革命防衛隊の支援のもと…民族・宗派浄化」を行おうとしていると非難、国連安保理に対して、「シリア国民の自衛を支援するため」の迅速な行動を求めた。

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英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は声明を出し、ヒムス市の治安回復に向けたシリア軍の攻勢を「平和への回復には無関心で、数万人の無実の人々を殺戮し、数百万人の人々に人道支援が届くのを阻止しようとしている」と非難、アサド政権に「野蛮な攻撃の停止」、「暴力の停止と責任者の処罰」を求めた。

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米国務省は声明を出し、ヒムス市の治安回復に向けたシリア軍の攻勢に関して、「ヒムスとダマスカス一帯での無実の民間人に対するアサド政権の継続的攻撃を非難する」としたうえで、国際社会に攻撃停止と人道支援を求めるよう呼びかけた。

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ロイター通信(7月1日付)によると、『グローバル・タイムズ』紙など中国政府系の複数メディアは、新疆ウィグル自治区でイスラーム国家(東トルキスタン)の建設を目指す過激なイスラーム主義者が、2012年からトルコ経由でシリアに潜入し、シリアの反体制武装集団に加わり、軍との戦闘を行っていると報じた。

同報道によると、シリアの反体制勢力も新疆ウィグル自治区への戦闘員の潜入や軍事教練などを支援しており、そのことが同自治区の混乱を助長しているという。

AFP, July 1, 2013、al-Hayat, July 2, 2013、Kull-na Shuraka’, July 1, 2013, July 2, 2013、Kurdonline,
July 1, 2013、Naharnet, July 1, 2013、al-Ra’y, July 1, 2013、Reuters, July 1, 2013、SANA, July 1, 2013、UPI, July 1, 2013、Zaman al-Wasl, July 1, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

民主統一党のムスリム共同党首が一昨日発生した同党への要撃の背後にシリア・クルド国民評議会がいることを示唆、EU・GCC諸国は外相会議後に発した共同声明のなかで「ヒズブッラーなどによるシリアでの軍事作戦への参加」を批判(2013年6月30日)

シリア政府の動き

アサド大統領は、18歳以下の幼児・未成年を戦闘に参加させた者に10年から20年の禁固刑、ないしは300万シリア・ポンドの罰金刑に処するための刑法改正を定めた2013年法律第11号を施行した。

反体制勢力の動き

シリア・イスラーム戦線は声明を出し、ハサカ県アームーダー市のデモに対する民主統一党アサーイシュの弾圧を「平和的座り込みを排除するため直接発砲し、平和的参加者を殺戮、脅迫した」と非難、「体制の手先である犯罪者を近く、処罰することを約束する」と発表した。

またシリア・イスラーム戦線は、アームーダー市でのデモ弾圧が、人民防衛隊と、武装集団、ないしはサラフィー主義集団の交戦の結果だとする民主統一党の発表を拒否するよう呼びかけた。

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民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は、ハーヴァール通信(6月30日付)のインタビューに応じ、そのなかで、ハサカ県アームーダー市での28日のデモや民主統一党要撃の背後にシリア・クルド国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー前事務局長がいると疑った。

ムスリム共同党首は「人民防衛隊戦闘員を要撃した集団と彼が無関係だと希望するが、彼は国家反逆罪を犯している…。我々はスィーダーが関与しなければよかったと思っている」と述べた。

一方、ジュネーブ2会議に関して、ムスリム共同党首は、クルド最高委員会ではなくシリア革命反体制勢力国民連立を通じて、クルド人の代表者を大会に参加させようとしていた米国の方針を拒否していたことを明らかにした。

そのうえで「クルド最高委員会を選ばない(代表として)者は、クルド人民を代表できない。それゆえに我々はジュネーブ2に参加し、大会でクルド人民を代表しようと計画している。クルド人の意思から逸脱したいかなる在外の者も、クルド人を代表できない」と主張した。

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シリア国民評議会は声明を出し、エジプト、レバノン、ヨルダン、トルコに滞在するシリア人に対して、これらの国の内政に干渉しないよう呼びかけた。

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シリア自由人旅団は声明を出し、アレッポ市ブスターン・カスル地区で、軍事情報局の支持を受け、自由シリア軍内で諜報活動を行っていた「アブー・ウマル」を名のるスパイを摘発したと発表した。

国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、軍がヒムス市ハーリディーヤ地区と旧市街に対して集中的に空爆・砲撃を加え、他の地区との分断を試みた。

一方、SANA(6月30日付)によると、カルヤタイン市周辺、ヒムス市ハーリディーヤ地区、クスール地区、カラービース地区、ジャウラ・シヤーフ地区、ダーラ・カビーラ市、ガントゥー市、ラスタン市、タルビーサ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、『ハヤート』(7月1日付)によると、反体制武装集団がヌッブル市上空を飛行中のシリア軍のヘリコプターを赤外線誘導方式の地対空ミサイルで攻撃、撃墜した。

SANA(6月30日付)によると、ヘリコプターに乗っていた6人が死亡、そのなかには、学校の学年末試験の問題を運ぶために同乗していたアレッポ県教育局の職員もいたという。

このほか、シリア人権監視団によると、タッル・リフアト市、マーイル町が、軍の空爆を受けた。

またアレッポ市では、シリア人権監視団によると、旧市街各所、ブスターン・カスル地区などで軍と反体制武装集団が交戦、ザバディーヤ地区には迫撃砲が着弾した。

一方、SANA(6月30日付)によると、マンナグ村、マーイル町、アウラム・クブラー町、アブティーン村、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、サイフ・ダウラ地区、ザバディーヤ地区で、軍が反体制武装集団と交戦、両地区の制圧を進め、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。さらに、カーディー・アスカル地区、旧市街でも、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、バーラ村、マアッラト・ハルマ村、バンシュ市などに対して、軍が砲撃を行い、女性、子供を含む3人と、戦闘員1人が死亡した。

一方、SANA(6月30日付)によると、ビンニシュ市、ブワイティー市、サルジャ村、マアッラトダブサ市、カフルルーマー村、カフルシャラーヤー市で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺、フナイズ村で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月30日付)によると、軍がアイン・イーサー地方で反体制武装集団の掃討を完了し、同地方の治安を回復した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市で、軍と反体制武装集団が交戦し、反体制武装集団の司令官が死亡した。

一方、SANA(6月30日付)によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ハミーディーヤ地区、工業地区、アルディー地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またマヤーディーン市では、シャームの民のヌスラ戦線を含む反体制武装集団どうしが略奪品の分配をめぐって交戦し、双方に死傷者が出た。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シャルムーフ市、タッル・ハミース市・カーミシュリー市間のバフリー農場で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月30日付)によると、カラーマ村、カーナー村、アリーシャ村、カーミシュリー市で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、クッルナー・シュラカー(6月30日付)によると、カーミシュリー市でアームーダー市との連帯を呼びかける反民主統一党デモが行われ、約100人が参加した。

このデモに対して、民主統一党のアサーイシュが介入、デモを排除した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、カーブーン区、バルザ区で、軍と反体制武装集団が交戦し、複数の迫撃砲弾が軍警察署、総合情報部第211課などに着弾した。

一方、SANA(6月30日付)によると、バルザ区のスワイダ、タッラ・ミスターフの両街区で、軍が反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

またカーブーン区で、軍が反体制武装集団の追撃を続けた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、キスワ市の市庁舎近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、治安要員複数名が死傷した。

またドゥーマー市、ナシャービーヤ町、ダイル・サルマーン市、ムライハ市、ヒッラーン・アワーミード村、アイン・タルマー村、ダーライヤー市郊外などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月30日付)によると、ドゥーマー市、ハラスター市、ダイル・サルマーン市、ハーミスィーヤ市、ズィヤービーヤ町、ナブク市東部、ランクーシュ市、カーラ市、アドラー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム旅団、ドゥーマー殉教者旅団メンバー、外国人戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、反体制活動家によると、ダルアー市郊外の対ヨルダン国境地帯に位置する軍の「第37ポイント」を反体制武装集団が制圧した。

一方、SANA(6月30日付)によると、ジャースィム市郊外、ジッリーン村、ナースィリーナ市、スィースーン市、シャブラク村、シャジャラ町、ダルアー市郊外の避難民キャンプで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またムサイフラ町では、反体制武装集団どうしが略奪品の分配をめぐって交戦し、20人以上が死傷した。

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ラタキア県では、SANA(6月30日付)によると、ドゥーリーン村の反体制武装集団の拠点を軍が攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線に属すムハージリーン・イラー・アッラー大隊の司令官らを殲滅した。

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ハマー県では、SANA(6月30日付)によると、反体制武装集団がイドリブ県ザーウィヤ山からジューリーン村に向けてロケット弾を発射し、住居、森林、畑で火災が発生した。

またムーリク市では、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

諸外国の動き

EUとGCCはバーレーンの首都マナーマで第23回合同外相会議を開催し、シリア情勢などについて協議した。

会議後、EUとGCCは共同声明を発表し、「ヒズブッラーなど外国の部隊のシリアでの軍事作戦への参加」を批判、「シリア危機の早急な政治的正常化と、すべての当時者がこの目的を実現するために積極的に貢献することが火急に必要…ジュネーブ2会議を成功させるための条件を作り出すべくあらゆる努力を行うことを誓約」すべきだと表明した。

これに先だって、GCCは29日から30日にかけて外相会議を開き、ヒズブッラー、イラン・イスラーム革命防衛隊の介入、アサド政権へのロシアの無制限な軍事支援を非難する声明を出していた。

なおEUとGCCの共同声明に関連して、サウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣は「シリア政府への武器供与阻止…、シリアからの外国の占領軍の撤退」を求めるとともに、「シリアのレジスタンスは、今や正統性を失った体制と戦っているのではなく、外国の占領者に対する熾烈な戦争を行っている」と述べ、シリアの紛争を執拗にスンナ派対シーア派の宗派対立として位置づけようとした。

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『ハヤート』(7月1日付)は、複数の消息筋の話として、米上院武器問題特別委員会のメンバー2人が近く、ヨルダンとトルコを訪問し、両国高官と、シリアの反体制勢力への武器供与の可否に関する意見交換を行うと報じた。

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イラン軍のハサン・フェイルーズ・アーザーディー参謀長は、「シリアの合法的な政権に対するテロリストの活動を支援するいわゆるシリアの友連絡グループは、アル=カーイダに依存して孤立したカタールの主張の末路を教訓としなければならない…。それは最近カタールで開催されたシリアの友の会合の全出席者の末路を映し出している」と述べた。

メフル通信(6月30日付)が報じた。

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イラク・クルディスタン地域政府のマスウード・バールザーニー大統領は報道官を通じて声明を出し、ハサカ県アームーダー市でのデモや人民防衛隊要撃を受けて緊張が高まる民主統一党とシリア・クルド・イェキーティー党などの関係に関して、「西クルディスタンのいかなる問題における意見の相違の解決に武力が行使されることを拒否する」との意思を示した。

AFP, June 30, 2013、al-Hayat, July 1, 2013、Kull-na Shuraka’, June 30, 2013、Kurdonline, June 30, 2013、Naharnet, June 30, 2013、Reuters, June 30, 2013、SANA, June 30, 2013、UPI, June 30, 2013などをもとに作成。

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民主統一党のムスリム共同党首が「武装集団の進入を阻止するためにアームーダー市への通行を禁止している」と述べつつ、シリア・クルド国民評議会によるシリア革命反体制勢力革命連立への参加交渉に自党が一切関与していないことを明らかに(2013年6月29日)

反体制勢力の動き

民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は『ハヤート』(6月30日付)に、人民防衛隊がハサカ県アームーダー市を保護下に置いており、武装集団の進入を阻止するために同市への通行を禁止していると述べた。

また28日のアームーダー市でのデモに関して、シリア・クルド・イェキーティー党など一部のクルド人組織が反民主統一党の煽動を行うために誇張していると非難した。

一方、シリア・クルド国民評議会のシリア革命反体制勢力革命連立への参加交渉に関して、「クルド人の名のもとに対話を行うのを認められた唯一の当時者だと主張するが、それは誤りだ」としたうえで、民主統一党がこの交渉に一切関与していないことを明らかにした。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ロシア、イラン、ヒズブッラーがヒムス市攻撃に「あからさまに介入」していると主張、またアサド政権が化学兵器を使用しようとしていると警鐘を鳴らした。

また、シリアの友連絡グループに対して、飛行禁止空域を設置し、「政府軍の拠点に的確な軍事的打撃」を与えるよう求めた。

国内の暴力

『ハヤート』(6月30日付)は、軍がヒムス県ヒムス市完全制圧、ハマー県とアレッポ県分断、そしてアレッポ市制圧に向けて攻勢を激化させた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のハーリディーヤ地区、バーブ・フード地区、ハミーディーヤ地区、ブスターン・ディーワーン地区に対して、軍が砲撃・空爆を激化させた。

また軍は四方からヒムス市に進軍、ハーリディーヤ地区、サフサーファ地区、ワーディー・サーイフ地区、バーブ・フード地区、ジャウラ・シヤーフ地区で軍と反体制武装集団が激しく交戦、バーブ・ドゥライブ地区に進入しようとした軍戦車を反体制武装集団が破壊した。

一方、SANA(6月29日付)によると、軍がヒムス市ハーリディーヤ地区、バーブ・フード地区、ワルシャ地区、カラービース地区、ジャウラ・シヤーフ地区、ハミーディーヤ地区に進軍し、複数の反体制戦闘員を殲滅、その拠点を制圧した。

また、タドムル市郊外、ラスタン市、キースィーン市、ガジャル村、タルビーサ市、カルヤタイン市周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ヒムス市アッバースィーヤ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、市民3人が死亡、6人が負傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カーブーン区、バルザ区で、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃・空爆を行った。

一方、SANA(6月29日付)によると、バルザ区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアマーラ地区の学校、カーブーン区のフマースィーヤ通商工業統合社に迫撃砲弾が複数発着弾した。死傷者は出なかった。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムウダミーヤ・シャーム市などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月29日付)によると、アドラー市郊外、ドゥーマー市、シャイフーニーヤ村郊外、ハラスター市、フサイニーヤ町、ズィヤービーヤ町、ダイル・サルマーン市、フジャイラ村で、軍が反体制武装集団の拠点・武器庫などを攻撃・破壊し、複数の戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ガブガーブ市内のバアス党支部周辺の検問所数カ所を反体制武装集団が襲撃した。

一方、SANA(6月29日付)によると、スィヒム・ジャウラーン市、シャブラク村、スィースーン市、ジッリーン村、アーリヤ市、ラフィード市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバー(ヨルダン人)など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(6月29日付)によると、シャワーギラート市、アルカミーヤ村、アイン・ダクナ村、マンナグ航空基地周辺、アレッポ中央刑務所周辺、カフルハラブ市、ワディーヒー村、アウラム・スグラー市、ナッカーリーン村で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ラーシディーン地区、マルジャ地区、カーディー・アスカル地区で、軍が反体制武装集団と交戦し、「シャリーア委員会」メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月29日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(6月29日付)によると、ムウタリム村、カフルシャラーヤー市、マアッラト・ニウマーン市、サルジャ村、マアッラトシューリーン市、カフルルーマー村、ブワイティー村、アブー・ズフール市、ウンム・ジャリーン村で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(6月29日付)によると、ハサカ市の裁判所前で反体制武装集団が仕掛けた爆弾が爆発し、市民1人が死亡、7人が負傷した。

レバノンの動き

北部県トリポリ市のバッカール地区・ジャバル・ムフスィン地区間で衝突があり、2人が死亡、6人が負傷した。

AFP(6月29日付)が報じた。

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レバノン国軍は声明を出し、シリア領内で「自由シリア軍」にレバノン軍兵士が身柄拘束されたとして公開されたビデオや写真について、「ねつ造だ」と否定した。

諸外国の動き

『ハヤート』(6月29日付)は、ヒズブッラー・イラク機構が、イランで義勇兵を教練し、シリアに派遣しようとしていると報じた。

バスラ県出身の元民兵によると、「主にバスラ県とバグダード県出身の若者数百人」の教練・派遣が予定されているが、「イラク政府との調整、協力のもとに行われていない」という。

AFP, June 29, 2013、al-Hayat, June 29, 2013、June 30, 2013、Kull-na Shuraka’, June 29, 2013、Kurdonline,
June 29, 2013、Naharnet, June 29, 2013、Reuters, June 29, 2013、SANA, June
29, 2013、UPI, June 29, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県の旧市街バーブ・トゥーマー地区にあるマリアム教会近くで自爆テロが発生するなか、CIAが「穏健」な反体制武装集団を軍事支援するためヨルダンへの武器搬入を開始したと報じられる(2013年6月27日)

国内の暴力

ダマスカス県では、『ハヤート』(6月28日付)などによると、旧市街バーブ・トゥーマー地区にあるマリアム教会近くで自爆テロが発生し、市民4人が死亡、複数人が負傷した。

Naharnet, June 27, 2013
Naharnet, June 27, 2013

OTV(6月27日付)によると、自爆テロは、レバノンから帰国したギリシャ正教アンタキア総主教区のヨハネ10世ヤーズジーの車列が総主教区の本部に入った直後に発生した。

一方、シリア人権監視団は、自爆テロが、キリスト教地区内のシーア派の慈善施設を狙ったものだと断じ、スンナ派対シーア派という対立を煽った。

またシリア人権監視団によると、アミーン通りに面する旧市街に迫撃砲弾が2発、またルクンッディーン区にも迫撃砲弾1発が着弾したが、死傷者はなかった。

このほか、バルザ区、カダム区、ジャウバル区、カーブーン区で、軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。

他方、SANA(6月27日付)によると、バルザ区、カーブーン区、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、ザマーニーヤ市、アフマディーや市、ザバダーニー市、ムライハ市、ハルブーン市郊外、ヤルダー市、ハジャル・アスワド市で、軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(6月27日付)によると、ハラスター市、ザマルカー町、アルバイン市、ドゥーマー市郊外、バハーリーヤ市、ダイル・サルマーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市各所、サイダー町、西ガーリヤ村で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月27日付)によると、ダルアー市ハマーディーン地区、サッド地区、ムハイヤム地区、シャブラク村、スィースーン市、タファス市、ヌアイマ村、ナスィーブ村、サイダー町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区、ラスタン市、タッルカラフ市、ガントゥー市、カルヤタイン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続けた。

複数の反体制活動家によると、軍が奪還、治安回復したタッルカラフ市内では、15人が「戦場処刑」され、家々が破壊されたという。

しかし、SANA(6月27日付)によると、タッルカラフ市および周辺の村の住民が同市で、治安回復を祝い、軍による武装テロ集団掃討支持を訴える行進・集会を行った。

行進・集会には、ヒムス県のアフマド・ムニール・ムハンマド知事も参加した。

またSANA(6月27日付)によると、軍がカルヤタイン市で反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

このほか、タッルドゥー市、カフルラーハー市、タラス市、フーシュ・ターリブ市、ザマーミール市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊したという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ガドファ村、マアッラト・ヌウマーン市、マアズーラ村、バーリア村、バフターヌーン村、カフルミード村、イラーキーヤ村、ブサンクール村、バシーリーヤ村、ムハムバル村、カフルナブル市などで、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市中心部にある県庁舎に軍の迫撃砲弾が着弾し、複数名が死亡し、またラーシディーン地区では軍と反体制武装集団が交戦した。

このほか、アシュラフィーヤ地区では「クルド戦線大隊」を名のる武装集団が軍の拠点で爆弾を爆発させ、複数の兵士を殺傷、またハムダーニーヤの軍士官学校を迫撃砲で攻撃した。

一方、SANA(6月27日付)によると、マンナグ軍事基地周辺、タナブ村、タータムラーシュ村、アレッポ中央刑務所周辺、アブティーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アレッポ市では、ダウワール・ハイダリーヤ地区、カラム・マイサル地区、サーフール地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市で政権を支持する武装集団によって医師が殺害された。

またダイル・ザウル市ラサーファ地区など各所を軍が砲撃し、反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月27日付)によると、サラーキブ市、ビンニシュ市、ズアイニーヤ市、ダーマー市、タイイバート村、アーリヤ市、バシーリーヤ市、ブサンクール村、カフルシャラーヤー市、マアッラトミスリーン市、サクラジャ市、マアスラーン市、マアッラト・ニウマーン市、カフルナブル市、イドリブ中央刑務所で、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(6月27日付)によると、カタフ・リマール村、マフミーヤ・ファルラク村、ラビーア町、シュルーク村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、チェチェン人戦闘員ら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クルド・オンライン(6月27日付)によると、アームーダー市で、民主統一党人民防衛隊兵士の乗った車を武装集団が襲撃、兵士1人が死亡した。

これに関して、民主統一党人民防衛隊は声明を出し、ハサカ市とダルバースィーヤ市を結ぶ街道の安全確保のために行われたサッド・シャルキー地方での反体制武装集団浄化作戦を終えて基地に帰還途中だった部隊が、アームーダー市で「武装した傭兵集団」に襲撃されたと発表した。

シリア政府の動き

クッルナー・シュラカー(6月27日付)は、信頼できる消息筋の話として、シリア政府が先週、北朝鮮の軍機術者を受け入れた(未確認情報)と報じた。

同報道によると、北朝鮮の軍記述者のなかには、防空ミサイル、電波妨害などの専門家からなるという。

反体制勢力の動き

シリア・クルド国民評議会国民渉外関係委員会(アブドゥルハミード・ダルウィーシュ委員長)の使節団がイスタンブールでシリア革命反体制勢力国民連立幹部と会談した。

使節団が会談したのは、ムスタファー・サッバーグ事務局長、ガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班、ジョルジュ・サブラー暫定議長。

会談で使節団は、シリア革命反体制勢力国民連立に対して、クルド人の権利を承認するよう求めたが、複数の消息筋によると、連立側は、「自分たちはそうしたことを実行する政府ではないが、協力の用意はある」との消極的だったという。

『ハヤート』(6月28日付)が報じた。

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シリア民主主義者連合のミシェル・キールー代表は、『シャルク・アウサト』(6月27日付)に対して、紛争激化に伴い「軍閥」が台頭し、「革命」運動を脅かしていると指摘、西側諸国が軍事支援しようとしている自由シリア軍参謀委員会に対して、こうした「軍閥」に武器を供与しないよう呼びかけた。

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アサーラ・ワ・タンミヤ戦線を名のるダイル・ザウル県の武装集団に拉致されているシリア軍兵士12人(アラウィー派)が、当局によって拘束中の逮捕者と自らの「捕虜交換」を行うため、アサド政権に圧力をかけるよう地中海岸地方の住民に対して呼びかけるビデオがインターネットを通じて配信された。

『ハヤート』(6月28日付)が報じた。

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「ヒムス市および同郊外記者連合」なる組織が声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立と自由シリア軍参謀委員会に対して、ヒムス県での軍の攻勢に対抗するため現地での反体制活動に参加するよう呼びかけたうえで、4日以外に行動がなされなければ、独自の活動を行うと離反の意思を示した。

諸外国の動き

『ウォール・ストリート・ジャーナル』(6月27日付)は、CIAがシリアの「穏健」な反体制武装集団を軍事支援するため、ヨルダンへの武器の搬入を開始したと報じた。

同報道によると、武器の搬入には約3週間を要し、軽火器、対戦車ミサイル、さらには地対空ミサイル(MAN-PADS)などを供与したうえで、2週間かけて反体制武装集団の教練を行う予定だという。

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ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相と電話会談を行い、シリア情勢などについて協議、「危機の政治的正常化のための努力を調整するために準備を行う意思を互いに表明」した。

RT(6月27日付)が報じた。

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国連安保理はUNDOFの活動を6ヶ月間延長することを決定した。

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シリアでの化学兵器使用に関する国連調査団がトルコ入りした。

ロイター通信(6月27日付)などが報じた。

AFP, June 27, 2013、al-Hayat, June 28, 2013、Kull-na Shuraka’, June 27, 2013、Kurdonline, June 27, 2013、Naharnet, June 27, 2013、OTV, June 27, 2013、Reuters, June 27, 2013、SANA, June 27, 2013、al-Sharq al-Awsat, June 27, 2013、UPI, June 27, 2013、The Wall Street Journal, June 27, 2013などをもとに作成。

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ムアッリム外相が記者会見を開き「我々は外国から押し付けられるいかなる解決策も受け入れない」としつつもジュネーブ2大会に参加する意思を表明、化学兵器の使用に関しては改めて否定(2013年6月24日)

シリア政府の動き

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣が記者会見を開き、ジュネーブ2会議に関して「我々は外国から押し付けられるいかなる解決策も受け入れない。外国からもたらされるアイデアも受け入れないし、在外の反体制勢力と国内の反体制勢力だけによるシリア人どうしの対話も受け入れない。我々は彼ら反体制勢力とともにシリアを建設する」と述べた。

また「我々はジュネーブ2会議を主催するモスクワとワシントンが、大会開催にふさわしい雰囲気を醸成することを望む。我々は大会のための大会は望まない」と付言した。

そのうえで「我々は、シリアの未来を建設するためのパートナーシップを構築したい。このパートナーシップとは反体制勢力の一派閥だけ(との対話)を意味しない」と述べた。

一方、化学兵器に関しては「我々は一日たりとも、化学兵器を保有しているなどと発表していない。我々はシリア政府がこうした兵器を保有しているという米大統領の発言を疑っている。このことに関して可能な唯一の解釈は、米国民が反体制勢力への武器供与を支持していないということを米国の世論調査が示しており、(シリア政府が)化学兵器を使用したとの嘘を用いることで、米国民がシリアの反体制勢力への武器供与を奨励するようになる、というものだ」と反論した。

そのうえで「反体制武装勢力への武器供与やドーハでの(シリアの友連絡グループ)の決定は、非常に危険だ。なぜなら、シリアの紛争を長引かせ、暴力、殺戮、テロ、反体制勢力の武装化を促し、ジュネーブ大会を妨げるからだ」と述べた。

他方、レバノンの南部県サイダー郡のアブラー市で、シャイフ、アフマド・アスィールの支持者による軍検問所襲撃に関して、「ドーハでの秘密の決定の結果の一つ」と述べ、シリアの友連絡グループの関与を疑った。

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アフバール・アーン(6月24日付)は、シリアの諜報機関士官の話として、シリア国内にヒズブッラーの戦闘員が約14,000人展開しており、6月半ば現在の戦死者数が1,092人にのぼると報じた(未確認情報)。

同報道によると、ダマスカス県・ダマスカス郊外県に4,500人、ヒムス県に5,000人、アレッポ県に3,500人、ダルアー県に1,000人展開しているという。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立はワリード・ムアッリム外務在外居住者省の会見を受けて声明を出し、アサド政権によるジュネーブ2会議参加への意思表明が、「現地でのパワー・バランスを変えようとするための時間稼ぎであり、自由シリア軍が頓挫させた試み」だと批判した。

また、ムアッリム外務在外居住者大臣の発言が「アサド政権がシリア国民に対して化学兵器を使用したことを示す数十の証言、報告、政府の声明、ビデオ、文書、証拠などのすべてを欺くものだ」とする一方、「反体制勢力の武装が、自衛のためで、国家テロから国民を守るために必要だ」と主張、アサド政権が「ヒズブッラーの民兵や外国の戦闘員の支援を受けることで、あらゆる宗派主義的動員をかけている」と指弾した。

さらに、声明は「政治的解決」をめざすと明言しつつ、「アサド、すべての体制幹部の退任とシリア人殺戮に参加した全員の処罰なくして、ジュネーブ2(への参加)には同意できない」との姿勢を改めて明示した。

国内の暴力

ダマスカス県では、『ハヤート』(6月25日付)によると、カーブーン区、バルザ区への突入に備え、軍が激しい砲撃を行い、反体制武装集団と交戦した。また、ルクンッディーン区に軍が突入した。

一方、SANA(6月24日付)によると、ジャウバル区で反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、女性1人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザマルカー町、アルバイン市、ドゥーマー市で、軍が反体制武装集団と交戦、ムウダミーヤト・シャーム市、ハーン・シャイフ・キャンプ周辺、ハムーリーヤ市、アイン・タルマー村、ムライハ市などを軍が砲撃した。

一方、SANA(6月24日付)によると、軍がハーミスィーヤ市の大部分を制圧し、同市、ダイル・サルマーン市、ビール・クサイブ市などで、反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市では、反体制武装集団の発砲により、市民1人が死亡、2人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市各所、ジャースィム市で、軍が反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市、ハウラ地方、タルビーサ市で、軍が反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月24日付)によると、ヒムス市カラービース地区、クスール地区、ジャウラ・シヤーフ地区、ワーディー・サーイフ地区、バーブ・フード地区、ラッフーム村、ウンム・ラジーム村、サアン村、ヒルブナフサ村、タッルダハブ市、カルマス村、ラスタン市、西タイバ村、バールージャ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またSANA(6月24日付)によると、ダイル・ガッサーニーヤ村入り口で、フランシスコ会修道士のフランソワー・ムラード神父が修道院で反体制武装集団の暴行を受けて、殺害された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムハルダ市、タルファーウィー村、ハムダーニーヤ村、バイユード村、トゥッファーハ村、カフルヌブーダ町、シャフシャブー山で、軍が反体制武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市、ジューズィフ市、タッル・ナビー市、カフルルーマー村で、軍が反体制武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アターリブ市、マンスーラ村、サフィール市、マンナグ航空基地周辺、シュハイフナ山で、軍が反体制武装集団と交戦した。

またアレッポ市のラーシディーン地区、ハラブ・ジャディーダ地区で、軍が反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月24日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、マンナグ航空基地内の農業研究センターで軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市ではカースティールー地区、サーフール地区、旧市街、ライラムーン地区で軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市で市民2人が何者かに撃たれて死亡した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダルバースィーヤ・ハサカ街道で民主統一党人民防衛隊が反体制武装集団と交戦した。

またマブルーカ村に対して、軍が砲撃を行った。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団本部が軍の砲撃を受けた。

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ハマー県では、SANA(6月24日付)によると、ジュッブ・ハンタ市、ジュッブ・ウスマーン市、ラスム・ダーヒリーヤ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(6月24日付)によると、スッカリーヤ町、カタフ・リマール村で軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

レバノンの動き

レバノンの複数のメディアによると、レバノン軍は南部県サイダー郡アブラー市にあるサラフィー主義者アフマド・アスィールのビラール・ブン・ラバーフ・モスク一帯を立入禁止区域に指定し制圧、外国人を含む複数の戦闘員を逮捕、アスィールを含む一部の戦闘員は逃走した。

この戦闘により、軍の士官・兵士16人が死亡、またサラフィー主義者戦闘員も20人以上が死亡した。

LBCI(6月24日付)は、自由シリア軍政治顧問を名のるバッサーム・ダーダーの話として、アスィールは自由シリア軍に保護され、シリア国内に逃れた、と報じた。

諸外国の動き

チュニジアのアンサール・シャリーア機構はフェイスブックを通じて声明を出し、アレッポ県マンナグ航空基地での軍と反体制武装集団の戦闘で、チュニジア人のマルワーン・ベルハーッジ・サーリフ(通称、アブー・イスマーイール・ファールーク)が戦死したと発表した。

サーリフは、2013年2月にチュニスで発生した野党指導者シュクリー・ベルード暗殺事件の首謀者としてチュニジア内務省が写真を公開していた5人のうちの一人。

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EU外相会議がブリュッセルで開催され、キャサリン・アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長のイニシアチブのもとに作成されたシリア紛争をめぐる包括的アプローチを承認した。

アシュトン上級代表によると、同アプローチは、「移行期プロセスの開始を可能とする政治的解決策の導出を最優先事項」とし、「すべての紛争当事者に前進計画を確定するための交渉のテーブル」に付くよう求めるため、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表の活動を改めて支援する姿勢を打ち出す一方、近隣諸国への紛争の波及回避、人道状況改善に向けた取り組みにも力点を置いている、という。

アシュトン上級代表は、『ハヤート』(5月25日付)に対して、「シリアの将来においてアサド大統領が果たすべき役割はない」と述べたが、同アプローチには、英仏が推し進める反体制勢力への武器供与への支持は明確に打ち出されていない。

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フランスのフランソワ・オランド大統領はカタールに次いでヨルダンを訪問し、国王アブドゥッラー2世と会談した。

会談後、オランド大統領は、「ドーハで…反体制勢力が現地で活動を続けられるよう必要なあらゆる支援をすることを決定した」と述べる一方、この支援が「ジュネーブ2開催を可能とする圧力とならねばならない」と強調した。

また「ヨルダンに軍事支援の調整を望んでいるが、それはヨルダンが決める問題だ…。我々はシリアの反体制勢力が自らを組織できることを確認したい…。そうした兆候が、自由シリア軍、そしてサリーム・イドリース司令官に見られる」と付言した。

そのうえで「反体制勢力は、混乱をもたらそうとする過激な集団から分離せねばならない…。シリア政府は、政治的移行プロセスに入らなくて済むよう、これらの組織が作り出す状況を利用している」と指摘した。

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ロシア外務省は声明を出し、シリアの友連絡グループが反体制勢力への武器供与を決定したことに関して、紛争の迅速な政治的解決をめざす努力を妨害すると非難した。

AFP, June 24, 2013、Akhbar al-An, June 24, 2013、al-Hayat, June 25, 2013、Kull-na Shuraka’, June 24, 2013、Kurdonline, June 24, 2013、LBCI,
June 24, 2013、Naharnet, June 24, 2013、Reuters, June 24, 2013、SANA, June
24, 2013、UPI, June 24, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

軍がヒムス県タッルカラフ市への突入に備え砲撃を激化、仏大統領とカタール首長が自由シリア軍参謀委員会を通じて反体制勢力に軍事支援を行うことで合意したと報じられる(2013年6月23日)

シリア政府の動き

人民議会は、シリア国内に不法入国するすべての者を、禁固1~5年の実刑ないしは500万~1,000万シリア・ポンドの罰金刑に処することを定めた法案を可決した。

SANA(6月23日付)が報じた。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立の会派「民主ブロック」に所属するシリア民主主義者連合メンバー23人が会合を開き、連合代表のミシェル・キールーをブロックの代表に選出する事を決定した。

また、アフマド・アースィー・ジャルバーを連立議長候補に、リーマー・フライハーンを副議長候補に、カマール・ルブワーニーを書記長候補に擁立することを決定、ムアーッズ・アフマド・ハティーブ前議長に、緊急総合委員会会合を召集し、新議長らの選出を行うよう求めた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ヒズブッラーの「民兵」の支援を受けたシリア軍がヒムス県タッルカラフ市で「虐殺」を行おうとしていると主張、国際社会に対して「民間人を保護」するよう呼びかけた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ドーハでのシリアの友連絡グループ外相級会合での決議に謝意を示した。

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シリア革命総合委員会は、ヒムス県タッルカラフ市に対する軍の攻撃激化に関して、自由シリア軍参謀委員会とシリア革命反体制勢力国民連立による「タッルカラフ市への支援は明らかに限定的」と批判した。

国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ルクンッディーン区で3人の戦闘員からなる武装集団が警察署に向かって発砲しながら突入し、うち2人が自爆した。

この自爆テロにより戦闘員3人と警察署員4人が死亡、また7人が負傷した。

またバーブ・ムサッラー地区では、3人の戦闘員からなる武装集団が刑事治課本部に発砲しながら突入を試み、自爆した。

これにより、戦闘員3人を含む5人が死亡、兵士、民間人9人が負傷した。

さらにマッザ86地区では、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、少なくとも市民2人が死亡した(SANA(6月23日付)によると、この爆破で子供1人を含む3人が死亡した)。

このほか、バルザ区、カーブーン区で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月23日付)によると、アッバースィーイーン広場で、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾3発が着弾し、市民1人が死亡、7人が負傷した。

また、ジャウバル区、カーブーン区、バルザ区で、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザマルカー町、フジャイラ村、サイイダ・ザイナブ町周辺などに対して、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(6月23日付)によると、ジャルマーナー市で、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、子供1人が死亡、市民4人が負傷した。

また、ダイル・サルマーン市、ハラスター市、ズィヤービーヤ町、ハルブーン市、ヤブルード市郊外、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部入り口にある軍の検問所(アウド検問所)に対して、シャーム自由人大隊の戦闘員が爆弾を仕掛けた車を突入させ、兵士12人を殺害した。

またアレッポ市旧市街、アカバ地区、アワーミード地区、ハイダリーヤ地区、ハラブ・ジャディーダ地区、ラーシディーン地区で、軍が反体制武装集団と交戦した。

このほか、反体制武装集団は、マンナグ航空基地司令部に対しても爆弾を仕掛けた車を突入させ、攻撃し、士官1人を含む複数の兵士を殺害した。

これに対して、軍はマンナグ航空基地を空爆した。

またマズラア市、ハナースィル市で、軍が反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月23日付)によると、軍がマンナグ航空基地に対する反体制武装集団の攻撃を退けるとともに、アルカミーヤ村、マンナグ村にある武装集団の拠点を制圧した。

またアレッポ市ラーシディーヤ地区、ブスターン・バーシャー地区、サーフール地区、ライラムーン地区、アレッポ・イドリブ街道沿いのザイドゥー・ガソリン・スタンド、マンスーラ村、アレッポ中央刑務所で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、アレッポ市サーフール地区では、反体制武装集団が仕掛けようとしていた爆弾が爆発、戦闘員全員が死亡した。

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ヒムス県では、シリア革命総合委員会、シリア人権監視団によると、軍がタッルカラフ市への突入に備え、砲撃を激化させた。

シリア人権ネットワークによると、軍は18日にタッルカラフ市を包囲、20日に市内への砲撃を本格化させ、22日に市の西部および北部から突入、23日に市内の大部分を奪還した。

一方、SANA(6月23日付)によると、タドムル市郊外のベル神殿南東部、デデマン・ホテル(旧メリディアン)、タッルドゥー市、タッルダハブ市、キースィーン市、ラスタン市、タルビーサ市、アーミリーヤ市、ガジャル村、タウィール村、タイバ村、ヒムス市カラービース地区、ハーリディーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、SANA(6月23日付)は、タッルカラフ地方で関係当局に投降した反体制武装集団の戦闘員のうち、殺人を犯していない39人を当局が釈放した、と報じた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アウラム・ジャウズ市・ラーミー村間の軍検問所を反体制武装集団が襲撃した。

またタウヒード旅団などからなる反体制武装集団はアイン・イーサー市の第93旅団本部に対して攻撃を行った。

一方、SANA(6月23日付)によると、ジャーヌーディーヤ町、バシーリーヤ市、カフルルーマー村、ダイル・シャルキー村、カフルサジュナ市、ラーブール市で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、キンサッバー地方の対トルコ国境の村々を軍が空爆した。

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ハマー県では、SANA(6月23日付)によると、軍がダフシュ市で反体制武装集団の掃討を完了、同市の治安を回復した。

また、ウンム・スフライジュ村、バイユード村、アンダリーン村、カスル・ブン・ワルダーン村軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区などに軍が砲撃を行った。

一方、SANA(6月23日付)によると、ダイル・ザウル市クスール地区、ガーズィー・アイヤーシュ地区などに反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾する一方、軍はウルフィー地区などで、反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・ハミース市、タルタブ市などに軍が砲撃を行った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市、アービディーン市、タファス市、ムザイリーブ町などで、軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を行った。

一方、SANA(6月23日付)によると、ラジャート高原などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(6月23日付)によると、反体制武装集団がハーン・アルナバ市で県救急機構のラフィーク・アッバース代表を誘拐した。

レバノンの動き

南部県サイダー郡アドラー市で、サラフィー主義者のシャイフ、アフマド・アスィールを支持する武装集団が軍の検問所を襲撃し、NNA(6月23日付)によると、戦闘により、兵士10人が死亡、35人が負傷、また武装集団の戦闘員1人が死亡、15人が負傷した。

LBCI(6月23日付)によると、襲撃は、軍がビラール・ブン・ラバーフ・モスク関係者2人を逮捕したことへの報復だという。

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アドラー市でのサラフィー主義者と軍の交戦を受け、北部県、ベカーア県、ベイルート県の各所で、若者らが道路を封鎖し、衝突に抗議した。

諸外国の動き

フランスのフランソワ・オランド大統領は、カタールのドーハを訪問し、ハマド・ビン・ハリーファ首長と会談、シリア情勢などについて協議した。

会談後の記者会見で、オランド大統領は、ヒズブッラーがシリアの紛争に介入したことを非難し、レバノン大統領に対して、不関与政策を貫徹するよう呼びかけた。

またシリアの反体制勢力に対して「あらゆる支援を行う」としたうえで、「何よりもまず政治的支援(を行い、次いで)物的、人道的、軍事的な支援(を行う)。紛争当初から政治的支援を行っている…。軍事的支援も行う。(シリアへの武器輸出を)禁止し続けることができないと欧州で初めて言ったのは我々だ」と述べた。

そのうえで「我々は反体制勢力が自分たちを政治的、軍事的に組織することを条件として示した。民主的なシリアの公益や我々に対抗するような組織に武器が渡るとは思っていない」と付言、「過激派の手に落ちている地域がある。反体制勢力はこうした地域への支配を回復し、過激派を遠ざけねばならない。それが反体制勢力とシリアにとっての利益となる」と強調した。

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『ハヤート』(6月24日付)は、フランスの高官からの情報として、オランド大統領とハマド首長が、自由シリア軍参謀委員会を「シリアの革命家たちへの軍事支援の基本チャンネル」と定め、同委員会を通じて反体制勢力に軍事支援を行うことで合意し、「過激なジハード主義者の手に武器が渡ることはないだろう」と報じた。

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イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣は、ドーハでのシリアの友連絡グループ外相級会合での決定(反体制勢力への武器供与)に関して、「シリアへの武器供与を支援するものは、無実の人々に対する殺戮と地域の不安定化の責任を負っている」と非難した。

IRNA通信(6月23日付)が報じた。

AFP, June 23, 2013、al-Hayat, June 24, 2013, June 28, 2013、Kull-na Shuraka’, June 23, 2013、Kurdonline,
June 23, 2013、LBCI, June 23, 2013、Naharnet, June 23, 2013、NNA, June 23,
2013、Reuters, June 23, 2013、SANA, June 23, 2013、UPI, June 23, 2013などをもとに作成。

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ドーハでシリアの友連絡グループの閣僚級会合開催される、参加各国は閉幕声明のなかで特にヒズブッラー、イラン、イラクの戦闘員によるシリア情勢への介入を非難(2013年6月22日)

シリアの友連絡グループによるシリアへの干渉

シリアの友連絡グループの閣僚級会合がドーハで開催され、米英仏独伊、サウジアラビア、エジプト、ヨルダン、カタール、UAE、トルコ、スペインの11カ国の外務大臣が参加した。

会合は「シリアの友連絡グループ会合」でなく、「シリア特別閣僚会合」の名で行われた。

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議長を務めたカタールのハマド・ビン・ジャースィム首相兼外務大臣は開会の辞で「レバノン政府はシリアの紛争へのいかなる組織の介入をも阻止すべきだ」と述べた。

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会合において、ジョン・ケリー米国務長官は、アサド大統領が「イランとレバノンの戦闘員からの支援を求めることで事態を悪化させた」と述べたうえで、現地におけるシリア政府との「バランス喪失」を抑えるため、参加国が政治的、軍事的支援を増加させるだろうとの意思を表明した。

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ファビウス外務大臣は会合の最後に、「バッシャール・アサドは、この(ジュネーブ2会議開催への)機会を活かすのではなく、イランとヒズブッラーの増援部隊を入れた。また我々はシリアでアサド政権が化学兵器を使用した証拠について発表した。こうした枠組みのなか、我々の会合は、反体制勢力をさまざまなかたちで支援することを決定した」と述べた。

また「我々は人道支援を強化した…。我々はジュネーブ2を結実・開催させるための努力を続ける。なぜならシリアにおける唯一の解決策は平和的解決であり、それには反対勢力の力を強化することが必要だからだ」と主張した。

さらに自由シリア軍参謀委員会に高性能武器を供与されたことに関して「反体制勢力がイラン、ヒズブッラーの戦闘員から自衛するために非常に重要だ」と述べた。

そのうえで「我々は平和的解決を呼びかける。なぜなら、アサド、イランとヒズブッラーの部隊は、紛争を「国際問題化」させているからだ…」と付言した。

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閉幕時に発表された声明において、11カ国は「現地の反体制勢力に対して、シリア政府およびその同盟者の野蛮な攻撃に対抗し、シリアの民間人を保護する能力を与えるべく、各国の判断であらゆる機器を緊急に送ること」を決定したと発表した。

声明では、ヒズブッラー、イラン、イラクの戦闘員の参加を非難し、イラクとレバノンに戦闘員や武器の流入を阻止するよう要請したが、参加国による武器供与、戦闘員潜入支援については何ら言及しなかった。

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会合後、ハマド首相はケリー国務長官と共同記者会見を開き、そのなかで会合が「シリア国内の状況を変化させるため実質的にどう動くかに関して、極秘決定を含む複数の決定を行った」と述べた。

また、アサド政権による「弾圧」や、ヒズブッラーによる支援に関して、「地域に脅威を与え、テロをもたらす」としたうえで、「すべての参加者が、シリア国民を支援するため、迅速な介入を行うべきだと考えている。ただし、それを軍事介入だとは言わない。我々は政治的解決をめざしているが、シリア政府は殺戮に次ぐ殺戮、そして破壊を続けている」と強調した。

一方、イランやヒズブッラーの介入に関して、地域の当時者、国際社会の当時者の介入は不健全で、事態を悪化させる。我々は地域で宗派戦争が生じないよう試みている」と非難したが、自国を含む西側諸国の介入がもたらす悪影響については認めなかった。

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一方、ケリー国務長官は、「ヒズブッラーとイランの介入、そしてアサド政権への支持は危険だ…。我々は地域戦争を避けたいと考えている…。我々は宗派主義戦争を望んでいない…。しかしイランはそれをめざしている。こうしたことを避けるため、我々は全力を尽くす」と述べた。

「また、(シリア政府による)化学兵器使用、そしてヒズブッラーを通じた暴力…を受け、別の種類の支援をさらに行うことなしに交渉にいたるという選択肢がないと決心した」と付言した。

しかし「別の種類の支援」が何なのかについては明言しなかった。

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フランスのファビウス外務大臣は、会合後の記者会見で、フランスがシリアの反体制勢力に対して、サリン・ガスに対処するための医療品1,000人分を供与したことを明らかにした。

また「我々はイランとヒズブッラーに紛争への介入を止めるよう要求する」と述べ、紛争を「国際問題化」させたと非難、「ヒズブッラーは特にクサイルへの攻撃で、非常に否定的な役割を果たした…。我々は紛争の国際問題化に強く反対する」と強調した。

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、自由シリア軍参謀委員会作戦室がアレッポ市内の「西部諸地区解放作戦」を開始し、ハラブ・ジャディーダ地区などを攻撃、反体制武装集団が撃った迫撃砲により、科学研究センターで火災が発生した。

反体制武装集団が出した声明によると、この作戦には、使徒末裔大隊、タウヒード旅団、ファールーク大隊、イスラームの鷹大隊など13のサラフィー主義組織が参加しており、アレッポ広報センター(反体制組織)のムハンマドを名のる活動家によると、攻撃はハラブ・ジャディーダ地区内のシーア派が多く居住する地域に対して重点的に行われている。

またシリア人権監視団によると、マンナグ航空基地周辺などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月22日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、アアザーズ・マンナグ街道沿い、アレッポ・イドリブ街道沿い、シャイフ・ナッジャール市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アレッポ市では、マサーキン・ハナーヌー地区、カッラーサ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カーブーン区、バルザ区、ジャウバル区、マサーキン・バルザ地区で軍・人民諸委員会と反体制武装集団が交戦、軍と反体制武装集団の双方が砲撃戦を行った。

一方、SANA(6月22日付)によると、カーブーン区、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムウダミーヤト・シャーム市が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(6月22日付)によると、ナブク市、アドラー市、カーラ市、ランクース市、フーシュ・アラブ村、ワーディー・アルクーブ地方の街道沿い、ドゥーマー市郊外、ズィヤービーヤ町、ハルブーン市、ジャイルード市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ジュンド・リサーラ団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(6月22日付)によると、ダルアー市、シャブラク村、サフム・ジャウラーン村、ジッリーン村、タスィール町

、タファス市、ジャースィム市、アジャミー村、シャジャラ町、アービディーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タッルカラフ市、ラスタン市、ヒムス市各所で、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(6月22日付)によると、ラスタン湖で軍が反体制武装集団の乗った船を攻撃、沈没させた。

またヒムス市カラービース地区、ジャウラト・シヤーフ地区、ハーリディーヤ地区、ワアル地区郊外、キースィーン市、タッルドゥー市、タッルダハブ市、ブルジュ・カーイー村、カフルラーハー市、ラスタン市、タルビーサ市、カルアト・ヒスン市、ガントゥー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、バスナクール市周辺の検問所、アウラム・ジャウズ市・アリーハ市間の街道の軍検問所、ジャーズィル軍事基地周辺、ザーウィヤ山の村々などで軍と反体制勢力が交戦し、軍が空爆・砲撃を加えた。

複数の反体制消息筋によると、シャームの鷹旅団、シャーム解放イスラーム運動などの反体制武装集団は、「開城」作戦として軍検問所の制圧をめざし、アウラム・ジャウズ市、バスナクール市、カイヤーサート市、カフラバー市、カフルシャラーヤー市の検問所を制圧したという。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月22日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、カナーマート地区、工業地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またダイル・ザウル市とタドムル市(ヒムス県)を結ぶ街道で、反体制武装集団が人道支援物資数十トンを積載した貨物車輌2台を襲撃し、物資を略奪した。

シリア政府の動き

アサド大統領は2013年政令第38号を発し、民間公務員、軍関係者、地方公務員の給与を最高で75%引き上げることを決定した。

またアサド大統領は合わせて2013年政令第39号を発し、民間公務員および軍関係者の退職者に対する年金を最高で65%引き上げることを決定した。

レバノンの動き

NNA(6月22日付)によると、北部県アッカール郡ドゥバービーヤ村に、シリア領から発射された迫撃砲弾が12発着弾した。

諸外国の動き

スペイン内務省は、セウタで摘発・解体されたテロ・ネットワークによってシリアに派遣された戦闘員5人のうちの1人が、2012年6月にイドリブ県のナイラブ航空基地で自爆攻撃を行ったことがビデオ映像の解析結果から判明した、と発表した。

AFP(6月22日付)が報じた。

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フランスのフランソワ・オランド大統領は、シリア情勢を協議するためカタールのドーハを訪問した。

AFP(6月23日付)によると、この訪問でオランド大統領は「軍事的圧力を行使することなしに政治的解決はもたらされない」、「アサド政権は力を持っていると感じている限り、対話には応じず、反体制勢力はアサドの方が強いと感じている限り、対話には応じない」とのメッセージを伝えた予定だという。

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イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣は、レバノンのアドナーン・マンスール外務大臣とテヘランで会談した。

会談後の記者会見で、サーレヒー外務大臣は、国際社会の総意を拒否するかたちで、西側諸国がシリアで犯罪を繰り返す「テロ集団」に武器を供与していると述べた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

自由シリア軍参謀委員会が反体制武装集団に対する「新型の近代兵器」の供与がなされたことを明らかにするなか、シリアでの人権侵害を調査するための国際調査委員会は「アサド政権が化学兵器を使用した」との米英仏の断定を否定(2013年6月21日)

シリア政府の動き

『バラドナー』(6月21日付)は、複数の公式筋の話として、シリア・ポンドの急落に対処するため、内閣が民間公務員と軍関係者の給与とそれぞれ65%、100%引き上げることを検討している、と報じた。

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クッルナー・シュラカー(6月21日付)は、有線無線通信公社が、シリア・ポンドの急落を受け、通話料の引き上げを検討している、と報じた。

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喜劇俳優のドゥライド・ラッハームは、シリアとの完全断交を決定したエジプトのムハンマド・ムルスィー大統領の決定を「非愛国的」と非難した。

クッルナー・シュラカー(6月21日付)が報じた。

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『ハヤート』(6月22日付)は、アフマド・イスカンダル・アフマド元情報大臣の娘のラマー・アフマドが、家族とともにシリア国内に脱出したと報じた。

ラマー・アフマドは2005年から2010年までに在ドバイ・シリア領事を務め、その後外務省広報局に所属していた。

反体制勢力の動き

自由シリア軍(参謀委員会)アレッポ軍事評議会議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐が声明を出し、議長職を辞任すると発表した。

声明によると、辞任は、同僚の「幼稚で不満ばかり言う振る舞い」によるもので、今後は、各戦線の戦闘員とともにアレッポでの戦闘に専念するという。

なおアレッポ革命軍事評議会議長の職は続けるという。

『ハヤート』(6月22日付)が報じた。

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自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長はアラビーヤ(6月21日付)に、反体制武装集団が「新型の近代兵器」を供与されたと述べた。

イドリース参謀長は「数日前に、欧米諸国からの非常に前向きな措置が行われた…。我々は必要なすべてを得たわけではないが、状況は良くなっている」と述べた。

またドーハでのシリアの友連絡グループ外相級会合に先立って、自由シリア軍が20日にアンカラで調整会合を行い、イスラーム主義武装集団の司令官らが多数参加したことを明らかにした。

イドリース参謀長によると、この調整会合には、シャーム自由人大隊のハッサーン・アッブード司令官、シャームの鷹旅団のアフマド・イーサー司令官、タウヒード旅団のアブドゥルカーディル・サーリフ司令官らが参加したという。

自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官のルワイユ・ミクダードも、「我々が要求していた武器、戦況を変化させるであろう武器の一部を受け取った…。前線の戦闘員への供与を開始した」ことを明らかにした。

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クッルナー・シュラカー(6月22日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方の各所で、「言葉でなく行動によるシャーム救済」金曜日と銘打って反体制デモが行われ、アサド政権打倒、ジュネーブ2会議反対が訴えられた。

国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カーブーン区、バルザ区で、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(6月21日付)によると、ジャウバル区、バルザ区、カーブーン区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤルダー市周辺、アルバイン市、フライハ市郊外などで、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(6月21日付)によると、アーリヤ農場、ズィヤービーヤ町、フジャイラ村、アドラー市、ランクーシュ市、フーシュ・アラブ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アーリキーン村で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、少なくとも市民10人が負傷した。

アーリキーン村は、アラウィー派とシーア派が住む村だという。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ウーファーニヤー検問所周辺で、軍と反体制武装集団が交戦し、士官1人を含む軍兵士複数が死亡した。

一方、SANA(6月21日付)によると、ジュバーター・ハシャブ村、ウーファーニヤー村、ジャッバー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、アレッポ市内で軍と反体制武装集団の戦闘が激化、スライマーン・ハラビー地区、シャイフ・マクスード地区、マイサル地区、アシュラフィーヤ地区などでの戦闘で複数人が死傷した。

また、マンビジュ市、クワイリス航空基地周辺、マーリア市、ハナースィル市が、軍の空爆を受けた。

一方、SANA(6月21日付)によると、タニーバ・マンナグ街道、アアザーズ・アフリーン街道で、トルコから潜入した反体制武装集団の車輌を軍が攻撃・破壊した。

またアレッポ市カースティールー地区、ジャンドゥール交差点、サールーフ地区、サーリヒーン地区、シャッアール地区、ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によるおと、ビンニシュ市郊外、マアッラト・ヌウマーン市郊外が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(6月21日付)によると、サラーキブ市、イドリブ中央刑務所周辺、マアッラトミスリーン市、ビンニシュ市、サルジャ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市のラサーファ地区、ハミーディーヤ地区、ラシュディーヤ地区、旧空港地区、ムーハサン市で軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(6月21日付)によると、ダイル・ザウル市の工業地区、旧空港地区、労働者住宅地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊、また武装集団によるトルコへの石油密輸未遂を特殊作戦で阻止した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、軍の砲撃によって死亡したと思われる遺体数十体がマスウード村郊外で発見された。

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ヒムス県では、SANA(6月21日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、ハーリディーヤ地区、タッルダハブ市、タッルドゥー市、タドムル市郊外、ラスタン市、タイバ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

諸外国の動き

シリアでの人権侵害を調査するための国際調査委員会のパウロ・セルジオ・ピネイロ委員長は、記者団に対して、シリア国内で化学兵器を使用したのかが誰かを特定することはできないと述べ、アサド政権が使用したとする英米仏の断定を否定した。

AFP(6月21日付)が報じた。

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ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はドイツのアンゲラ・メルケル首相とサンクトペテルブルクで会談、シリア情勢などについて協議した。

会談後の共同記者会見では、プーチン大統領は、「シリアでの政権交代にかかる決定が今なされれば、シリアに政治的真空が生じるのではと懸念している…。ドイツ首相はこのことを理解している…。アサド大統領が今去れば、政治的真空が生じる。誰がこれを埋めるのか?おそらくテロ組織だろう」と述べた。

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AFP(6月21日付)によると、ヨルダンの首都アンマンのフサイニー・モスク外で、ヨルダン・ムスリム同胞団のメンバーや支持者ら1,000人がアサド政権とヒズブッラーに反対するデモを行った。

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フランス外務省は、トルコからシリア北部に医療物資、薬品など16トンを送ったと発表した。

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スペイン外務省は、ジブラルタル海峡のアフリカ側に位置するセウタで、シリアで活動するアル=カーイダとつながりのあるテロ集団への戦闘員の派遣に関与していたネットワークを解体、8人を逮捕したと発表した。

この集団は、セウタと隣接するモロッコ領のフナイディク市で活動し、戦闘員の募集、教練、派遣などを行っていたという。

AFP(6月22日付)が報じた。

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バラク・オバマ米大統領は、米議会に書簡を送り、シリアの紛争に対処するため、ヨルダンでの多国籍軍事演習に参加していた米兵約700人を残留させると通知した。

演習は20日に終了したが、パトリオット・ミサイル、F16戦闘機、通信装置などとともに「安全保障上、必要としない状況になるまで」駐留させるという。

なおこれにより、ヨルダンに駐留する米兵は1,000人規模になる。

AFP, June 21, 2013、Alarabia.net, June 21, 2013、Balad-na, June 21, 2013、al-Hayat, June 22, 2013、Kull-na Shuraka’, June 21, 2013, June 22, 2013、Kurdonline,
June 21, 2013、Naharnet, June 21, 2013、Reuters, June 21, 2013、SANA, June
21, 2013、UPI, June 21, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア外務省が国連に送った書簡のなかでサウジアラビアのウラマーらがテロを支援するファトワーを発していると抗議、自由シリア軍参謀委員会はシリアの友連絡グループに武器供与を改めて求めるもフランスが慎重な姿勢を示す(2013年6月20日)

シリア政府の動き

シリア外務在外居住者省は、国連事務総長と安保理議長宛に書簡を送り、そのなかでサウジアラビアのアブドゥルアズィーズ・アール・シャイフ大ムフティー、ムハンマド・ウライフィー、カタールが庇護するユースフ・カラダーウィー、ムハンマド・ハッサーン、サフワトヒジャーズィー、クウェートのシャーフィー・スルターン・アジャミーといったウラマーが、テロを唱導し、テロリストを支援するようなファトワーを発していると抗議した。

また外務在外居住者省は、「シリアの同胞を救済するためのジハード」を呼びかけたカイロでのイスラーム・ウンマ・ウラマー大会に関して、「エジプト政府は、逸脱したシャイフたちにテロや殺戮を煽動する声明を出すことを許したことは、エジプト政府がテロ犯罪やシリア人の流血に荷担していることを示すものである」と批判した。

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進歩国民戦線加盟政党のシリア民族社会党イサーム・マハーイリー派は、ダマスカス県のダーマー・ルーズ・ホテル(旧メリディアン)で第1回総会を開いた。

総会は12人からなる最高評議会(最高意思決定機関、ズハイル・カトラーン議長)を選出、またイサーム・マハーイリーを党首に、アブドゥッラー・ムナイニーを書記長に選出した。

なおクッルナー・シュラカー(6月20日付)によると、総会に出席したアフマド・バドルッディーン・ハッスーン共和国ムフティーは、シリア革命反体制勢力国民連立メンバーの国籍剥奪を主唱した。

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シリアン・デイズ(6月21日付)は、カドリー・ジャミール経済問題担当副首相兼国内通商消費者保護大臣が、灯油の価格引き上げ決定に署名したと報じた。

これにより、1リットル35シリア・ポンドだった灯油は、60ポンドに値上げとなる。

なおこれに先立ち、ガソリンの値段も1リットル55ポンドから80ポンドに、プロパンガスも550ポンドから1,000ポンドに値上げしていた。

また複数の消息筋によると、内閣はインターネット使用量を100%引き上げることを検討しているという。

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『アフバール』(6月21日付)は、ダマスカス県サーリヒーヤ区、スーク・ジュムアの商店主・露天商多数が、物価高騰に抗議して、部分的なストライキを行った、と報じた。

反体制勢力の動き

ロイター通信(6月20日付)は、イドリブ県などの反体制勢力が政府側の施設と契約し、「解放区」で収穫した小麦を小麦粉に粉砕していると報じた。

同報道によると、反体制勢力はイドリブ県の小麦畑のほとんどを制圧しているが、粉砕機がなく、サラキーン市のパン工場で働く反体制活動家によると「政府ではなく、人々に関わる問題」だとして、契約にいたっているという。

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自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官のルワイユ・ミクダードは、「我々の要求は明白だ。それをリストで示し、友好国に渡した…。もっとも重要なのは、携帯用対空ミサイル、対戦車ミサイル、小型の地対地ミサイルだ」と述べ、シリアの友連絡グループに武器供与を改めて求めた。

ミクダード政治広報調整官によると、参謀委員会は、こうした高性能兵器のほかにも、迫撃砲、装甲車、通信機器、防弾チョッキ、ガスマスクの支給を求めているという。

またミクダード政治広報調整官は、「体制が非伝統的な弾道を装着したスカッド・ミサイルを使用して解放区を砲撃することを恐れ、飛行禁止空域を設置するための必要な措置」を講じるよう求めたと付言した。

そのうえで「我々に武器が与えられなければ、我々の前にあるのは人道的悲劇だ」と敗北への恐怖を露わにした。

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ジャズィーラ(6月20日付)は、シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー前事務局長が、同評議会クルド・ブロック代表に選出されたと報じた。

国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カーブーン区、カダム区、ジャウバル区、バルザ区で、軍と反体制武装集団が激しく交戦し、軍が砲撃を行った。

またアブー・ルンマーナ地区で即席爆弾が爆発したが、死傷者はなかった。

一方、SANA(6月20日付)によると、ジャウバル区の旅客バス・ターミナル南東部で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアッバースィーイーン地区、バーブ・シャルキー地区に、反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、市民1人が死亡、約20人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、サイイダ・ザイナブ町周辺、ハジャル・アスワド市で、ヒズブッラーの戦闘員が支援する軍が反体制武装集団と激しく交戦した。

またハラスター市、ムウダミーヤト・シャーム市、ドゥーマー市などが軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(6月20日付)によると、ドゥーマー市郊外、フバーリーヤ市郊外、ダイル・サルマーン市、バフダリーヤ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャバーブ・フダー大隊、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のスライマーン・ハラビー地区の大部分を反体制武装集団が制圧し、軍兵士7人を殺害した。

またアレッポ市では、ブスターン・バーシャー地区、マイダーン地区、シャイフ・ヒドル地区、シャイフ・マクスード地区、サイフ・ッ=ダウラ地区、サラーフッディーン地区、アシュラフィーヤ地区、旧市街で、軍・国防隊・人民諸委員会と反体制武装集団が交戦した。

さらにシリア人権監視団は、アレッポ中央刑務所の収監者100人以上が2013年4月以降の同刑務所をめぐる軍と反体制武装集団の戦闘に巻き込まれて死亡し、食糧品、医薬品の不足に見舞われていると発表した。

しかしSANA(6月20日付)はシリア人権監視団の発表を否定した。

一方、SANA(6月20日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市で、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市ではスライマーン・ハラビー地区、ブスターン・カスル地区、ブスターン・バーシャー地区、サーフール地区、シャイフ・ヒドル地区、旧市街で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(6月20日付)は、ハーリム市でロシア人パイロットと思われる男性1人を「自由シリア軍」が拘束したと報じた。

同報道によると、現在も取調中だというこの男性は、「自由シリア軍」が2ヶ月前にアレッポ市郊外で撃墜したMiG戦闘機のパイロットだと思われ、拘束時には下着姿で、ロシア語が堪能で、英語も話すという。

また、シリア人権監視団によると、軍が対トルコ国境から2キロの地点に位置するアティマ村近郊のダイル・バッルート村で、民主統一党人民防衛隊と反体制武装集団が交戦、前者の民兵2人と、後者に属す外国人戦闘員ら複数が死亡した。

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ダルアー県では、SANA(6月20日付)によると、シャブラク村、スィースーン市、タスィール町、ジッリーン村、ジャムラ村、タファス市、ムザイリーブ町、タッル・ジュムーウ市郊外で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(6月20日付)によると、ジャバー市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(6月20日付)によると、ラスタン市、ブライジュ市、アイン・フサイン市、シンダーヒーヤ市、ヒムス市ハミーディーヤ地区、ジャウラト・シヤーフ地区、バーブ・フード地区、ハスヤー町で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(6月20日付)によると、タッラ村、シャフルーラ村、スッカリーヤ町で、軍が反体制武装集団と交戦し、カタール人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月20日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、ジュバイラ地区、労働者住宅地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム旅団、ハック旅団、ジュバイラ殉教者大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

レバノンの動き

NNA(6月20日付)などによると、ベカーア県バアルベック郡のラブワ市とアルサール市の住民どうしが撃ち合いとなり、国軍が両者を引き離すため介入した。

またベカーア県のマスナア市、マジュダル・アンジャル市、サアドナーイル市、タアラバーヤー市、ベイルート県コルニーシュ・マズラア、北部県アッブーディーや市、ビーラ市などでは、アルサール住民との連帯を訴え、住民らが主要幹線道路を封鎖し抗議し、軍と衝突、1人が死亡、複数が負傷した。

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レバノンのミシェル・スライマーン大統領は、「もし彼ら(ヒズブッラー)がアレッポの戦闘に参加し、党員にさらなる死者が出れば、それは事態を緊迫させることになる。クサイルで事態を停止させ、彼らはレバノンに戻らねばならない」と警鐘を鳴らした。

諸外国の動き

フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、「我々が信用できない状況で武器供与する余地はない。つまり、我々は自らに向けられるかもしれないなかで、武器供与は行わない…。これは明白だ。反体制勢力が政治的解決にいたるために支援すると常に言ってきた…。これが(自由シリア軍参謀委員会参謀長の)サリーム・イドリース少将とのさらなる協議の必要があると考える理由の一つだ」と述べ、武器供与に慎重な姿勢を示した。

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ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣は『ハヤート』(6月21日付)のインタビューに応じ、そのなかで、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長が「反体制武装集団がダマスカスにまで達し、勝利を収めようとするなかで、シリアへの介入を決断した」ことを通達してきたことを明らかにした。

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イスラエルの治安当局高官は『ハヤート』(6月20日付)に対して、「イスラエルへの(シリアからの)ロケット弾砲撃があれば、イスラエル軍は砲撃を停止させるため、シリア領に進入せざるを得ない。そのために我々は陸上からシリアに進入しなければならない。空からだけではそれを停止させることはできない。彼らが我々にいて欲しいと望む場所に我々は行くことになる」と述べた。

また「米国はロシア軍に対抗するため、アフガニスタンのムジャーヒドゥーンにミサイルの供与を行ったとき、このミサイルが数年後米軍に対して使われたことを思い出さねばならない」と述べ、西側諸国によるシリアの反体制勢力への武器供与がイスラエルにとって軍事的脅威になり得ることを示唆した。

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イラクのホシェリ・ゼバリ外務大臣は「地域の混乱、そしてあらゆる基準からみても地域紛争となったシリアの紛争に対してもっとも困難な立場にいる」としたうえで、「中立を維持するためにできることを行うべく努力しているが、圧力はあまりに強く、我々が耐えられるかはシリア情勢の進捗次第だ」と述べた。

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国連のバレリー・アモス人道問題担当事務次長は、記者団に対して、アサド政権にトルコ経由で人道支援を受け入れることを認めさせることが重要である旨、安保理で訴えたと述べた。

AFP, June 20, 2013、al-Akhbar, June 21, 2013、Aljazeera.net, June 20, 2013、al-Hayat, June 20, 2013June 21, 2013、Kull-na Shuraka’, June 20, 2013、Kurdonline,
June 20, 2013、Naharnet, June 20, 2013、NNA, June 20, 2013、Reuters, June
20, 2013、SANA, June 20, 2013、Syrian Days, June 21, 2013、UPI, June 20, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア革命反体制勢力国民連立がG8首脳会談の閉幕宣言をうけ「軍事活動をはじめとするあらゆる手段の行使を留保する」との意思を示す、アレッポ県では人民防衛隊と自由シリア軍が前者によるアフリーン市包囲解除などを骨子とする停戦合意を結ぶ(2013年6月19日)

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、「(北アイルランドでのG8首脳会談で)参加国が表明した姿勢を受け、流血を停止させ、アサド体制打倒と、シリア人に対して犯罪を犯した者すべての処罰を求めるシリア国民の意思を実現するあらゆる政治的解決の受諾を遵守し、そのために、軍事活動をはじめとするあらゆる手段の行使を留保する」との意思を示した。

また「アサドの退任は政治的解決の第一条件」として、対話に消極的な姿勢を示した。

一方、連立は、150億ドルの人道支援に謝意を示し、連立の各機関を通じてその配分にあたる必要があると強調した。

さらに、化学兵器使用疑惑に関して、連立は、アサド政権による使用を断じ、国連による調査を改めて求めた。

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クッルナー・シュラカー(6月19日付)は、反体制勢力の「解放区」で活動する「市民団体」がシリア・ポンドの下落に対処するため、トルコ・リラかヨルダン・ディーナールの流通を求めていると報じた。

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シリア・ムジャーヒドゥーン連隊を名のる反体制武装集団がビデオ声明を出し、今週になってレバノンのシーア派4人を殺害したと発表した。

シリア政府の動き

『ディヤール』(6月18日付)は、イランがサウジアラビア、クウェート、UAEの石油関連施設、カタールの米軍基地を攻撃するため、長距離ミサイル十万発を配備し、トルコがシリアを攻撃した場合の報復に備えている、とのメッセージをアサド大統領が湾岸諸国に送ったと報じた。

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マフムード・ズウビー情報大臣はマヤーディーン(6月19日付)に対して、G8首脳会議の首脳宣言に関して、会議参加国がシリア国内でのテロ・暴力、部位供与、資金援助を停止させるための措置を講じられるかどうかにその評価はかかっていると述べ、反体制武装勢力への武器供与を本格化させる意思を示している米仏英を暗に牽制した。

国内の暴力

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が、アリーハー市とラタキア市を結ぶ国際幹線道路にある軍の検問所3カ所を制圧、戦車2輌を破壊、複数の兵士を殺傷した。

同監視団によると、「もしこの街道が完全に制圧することに成功したら」、シリア北部と地中海岸地域の兵站路は遮断される、という。

一方、SANA(6月19日付)によると、トゥウーム村、マアッラトミスリーン市、イドリブ中央刑務所周辺、アブー・ズフール軍事基地周辺、ジスル・シュグール市郊外、マジュダリヤー村、タフタナーズ市、サラーキブ市、サルジャ村、ザルダーナー市、アリーハー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム旅団、ハック旅団のメンバーなど戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ズィヤービーヤ町で、シリア軍とヒズブッラーの戦闘員が反体制武装集団と激しく交戦、また軍がズィヤービーヤ町、バービッラー市などを砲撃した。

同監視団によると、ズィヤービーヤ町を含むサイイダ・ザイナブ町一帯にヒズブッラーの戦闘員とイラクのアビー・ファドル・アッバース旅団の戦闘員の増援部隊が到着しているという。

このほか、同監視団によると、ザマルカー町を軍が砲撃した。

一方、SANA(6月19日付)によると、ハルブーン市、バフダリーヤ村で軍が反体制武装集団の掃討を完了、治安を回復した。

また、ダイル・サルマーン農場、バイヤード村、アルバイン市、ハラスター市、アーリヤ農場、アドラー市、ドゥマイル市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ドゥーマー市では、反体制武装集団の東グータ地方からの退去を求めるデモが敢行され、住民数百人が参加した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラタキア市南部入り口にあるバッサ地区の軍の武器庫で爆発があり、少なくとも兵士13人が負傷した。

これに関して、シリア・アラブ・テレビ(6月19日付)は「技術的なミスによるもの」と報じた。

一方、SANA(6月19日付)によると、スッカリーヤ町で、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃、殲滅した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンナグ村、マンナグ航空基地周辺、ドゥワイリーナ市、アレッポ市ライラムーン地区などに空爆を行った。

また、アフリーン市郊外のバイナフ村で、民主統一党が反体制武装集団を放逐、制圧した。

アレッポ市バーブ・ナイラブ地区、カーディー・アスカル地区では、軍が空爆を行った。

カーディー・アスカル地区には、サラフィー主義者の「シャリーア委員会本部」がある。

一方、SANA(6月19日付)によると、マンスーラ村、クワイリス航空基地周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市のライラムーン地区、サラーフッディーン地区、シャイフ・ヒドル地区、ブスターン・カスル地区、サーフール地区、ブスターン・バーシャー地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

クッルナー・シュラカー(6月19日付)は、民主統一党人民防衛隊と反体制武装集団(自由シリア軍)の代表団がアフリーン市で数時間にわたって会合を開き、前者によるアフリーン市包囲解除などを骨子とする停戦合意を結んだと報じた。

同報道によると、この停戦合意は、①6月20日0時00分からの発砲停止、②アフリーン市の包囲解除、③クルド人が居住するアフリーン市郊外の村からの反体制武装集団の撤退、④双方による身柄拘束者の釈放、⑤タウヒード師団司令官(シャーミル)の殺害に関する調査委員会の設置などといった項目からなっているという。

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ダルアー県では、ヤードゥーダ村、ブスラー・シャーム市、ブスル・ハリール市に対して、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(6月19日付)によると、シャブラク村、スィースーン市、タスィール町、ジッリーン村、ダルアー市各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、カルアト・ヒスン市、アレッポ市ハーリディーヤ地区、タルビーサ市、ダール・カビーラ村、ラスタン市に対して、軍が砲撃・空爆を行った。

一方、SANA(6月19日付)によると、ダイル・フール村、ラスタン市、ハウラ地方、ジュースィーヤ村、タドムル市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム旅団メンバーら戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またタッルカラフ市郊外では、レバノンからの潜入を試みた反体制武装集団を軍が撃退した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(6月19日付)によると、カーミシュリー市南部で、反体制武装集団が早朝、爆弾2発を爆破、また晩には国防隊や「シャッビーハ」の拠点・車に対して攻撃を加えた。

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ダマスカス県では、SANA(6月19日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、SANA(6月19日付)によると、シャーグール区で反体制武装集団が仕掛けた爆弾が爆発し、市民1人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月19日付)によると、ダイル・ザウル市内で反体制武装集団どうしが略奪品の分配をめぐって衝突し、複数の戦闘員が死傷した。

またシャームの民のヌスラ戦線は市内のシリア正教会に放火した。

これに対して、軍はダイル・ザウル市ジュバイラ地区、マリーイーヤ村で、反体制武装集団の追撃を続け、戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

その他のシリア国内での動き

クッルナー・シュラカー(6月19日付)は、シリア国民評議会のウサーマ・カーディー経済局長の話として、急落を続けるシリア・ポンドが6月末までに1ドル300ポンドにまで下落する勢いだと報じた。

シリア・ポンドは、紛争発生前の2011年3月は1ドル47ポンドだったが、6月半ばには1ドル200ポンドにまで下落している。

諸外国の動き

ヨルダンの治安筋によると、シリア側からヨルダン領内に潜入し、ヨルダン軍部隊を攻撃したシリア人にヨルダン国境警備隊が応戦し、1人を殺害、2人を負傷させた。

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ヨルダンのインマール・ハムード・シリア避難民問題担当報道官は、シリア人避難民約3,000人が19日に、自発的にシリアに帰国したと発表した。

2011年3月以降ヨルダンに避難していたシリア人の数は約60万人とされ(紛争発生前のヨルダン在住シリア人の数は75万人)、シリアに自発的に故国した避難民の数は61,000人に達したという。

UPI(6月19日付)が報じた。

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AFP(6月19日付)は、パレスチナのハマースに近い信頼できる複数の消息筋の話として、ハマースがシリアの紛争への対応をめぐり内部対立を露呈しつつあると報じた。

同消息筋によると、ハマースには、現在、イランやヒズブッラーとの関係を維持・強化をめざす勢力と、カタール、エジプト、トルコとの関係強化をめざす勢力に二分されているという。

このうち、カタール、エジプト、トルコとの関係強化をめざす代表人物がハーリド・ミシュアル政治局長だという。

一方、イランやヒズブッラーとの関係の維持・強化をめざす勢力には、イッズッディーン・カッサーム大隊の司令官らがおり、彼らは、ミシュアル政治局長らに対して、これまでイスラエルと軍事的に対抗できたのは、湾岸諸国の支援ではなく、イランやヒズブッラーの支援があったためだと主張している、という。

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ロイター通信(6月19日付)は、フランス外務省高官の話として、6月22日にドーハで開催されるシリアの友連絡グループ外相級会合で、自由シリア軍参謀委員会への具体的な支援のありようについて審議される予定だと報じた。

AFP, June 19, 2013、al-Diyar, June 18, 2013、al-Hayat, June 20, 2013、Kull-na Shuraka’, June 19, 2013、Kurdonline, June 19, 2013、al-Mayadeen,
July 19, 2013、Naharnet, June 19, 2013、Reuters, June 19, 2013、SANA, June
19, 2013、UPI, June 19, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領が独紙によるインタビューに応え諸外国によるテロ支援、化学兵器使用疑惑、ヒズブッラーの戦闘参加などについてコメントするなか、オバマ米大統領は飛行禁止空域や人道回廊を設置する意図がないことを明言(2013年6月17日)

アサド大統領のインタビュー

SANA(6月17日付)は『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』(6月18日付)掲載予定のアサド大統領のインタビュー全文をアラビア語、英語で公開した。

SANA, June 17, 2013
SANA, June 17, 2013

英語:http://sana.sy/eng/21/2013/06/17/487994.htm
アラビア語:http://sana.sy/ara/2/2013/06/18/487993.htm

アサド大統領の主な発言は以下の通り。

(反体制勢力が国土の一部を制圧していることをどう思うかという質問に対して)「我々は国土の一部の支配を失ったり、制圧したりするような体系的な戦争を行っていない…。我々は軍と対決する軍ではない…。悪党と対峙する軍だ。無論、軍は一部の地域に入ることができなかったが、こうした地域に入ることができた。そして我々が入ることができるすべての場所を制圧できる。しかし同時に、軍は常に駐留するものではない。シリアの全土に駐留することが任務ではない…。制圧の有無以上に重要なのは、テロリストの掃討には大きな代価が伴うということだ…。我々がテロリストを国土から完全に殲滅するであろうことに疑いの余地はない。しかし問題は、テロリストが国に残した破壊(への対処)だ」。

「当初から、私は危機がいつ終わるのかを問うてきた。私の答えは長い時間を要するだろうというものだった。なぜなら、外的要因が明らかに存在するからだ」。

「真の復興とは、知性、イデオロギー、概念を再構築することだ。(復興に必要な)礎石は高価ではあるが、それ以上に高価なのが人だ」。

(数年後の地域情勢はどうなると考えているかとの問いに対して)「我々が破壊的な分裂のシナリオを遠ざけるのであれば、それとはまったく異なる前向きなシナリオがあると確信している。それは我々が国家、社会としてどのように振る舞うかにかかっている。このシナリオは挑戦することにかかっている。最初の挑戦とは、治安と安定の回復だ。そして第2の挑戦が復興だ。しかしもっとも重要な挑戦とは、過激主義に対峙することだ…。我々はこの社会をかつてと同じような自然な状態に戻すことが可能だろうか…?寛容、共存について言及する人もいる…。しかし我々がしなければならないのは…一元化・均質化(タジャーヌス)だ…。最後の挑戦が、我々が望む改革(の実施)だ。我々の社会を保つにはいかなる政治体制が最善かが常に問われている…。そこで本質となるのは他者を受け入れることだ。他者を受け入れなければ、民主主義はない」。

「一般的にアラブ社会は、二つの基礎に立脚している。アラブ性(ウルーバ)とイスラーム教だ。それ以外のものは脆弱である…。かつて共産主義が考えていたように世俗主義を理解する人が多くいる。しかし、実際はそうではない。我々にとって、世俗主義とは信仰の自由を意味する。こうした世俗主義は、多様性をよしとする。キリスト教徒、イスラーム教徒、ユダヤ教徒、そしてそのなかのさまざまな宗派といった多様性をだ。世俗主義は、社会が統合し、真の市民性を感じるうえで必要なのだ…。世俗主義を強化する以外の選択肢がないとしても、それはよいことであり、悪いことではない。悪いことは過激化だ。なぜならそれはテロをもたらすからだ」。

(アラブの春に関して)「この概念は間違っている。春は流血、殺戮、過激化…とは無縁だ…。私はこの概念をもてあそぶ者に反対だ」。

「外国の介入には二つの種類がある。第1に仲介者や手先を利用する非直接的な介入、もう一つは戦争を通じた直接介入である。我々は第1の段階にいる。危機の当初、私はシリアへの干渉について、たとえ非直接的であっても、それは活断層に觝触するがゆえに、地域全体を激震させると述べた。このとき、多くの人、とくにメディアは、アサド大統領が危機をみなに拡大すると脅迫しているなどと言った…。しかし現実に目を向けると、イラク、そしてそれ以前にレバノンで起きていることは、シリアで起きていることに起因する悪影響だ。これは当然の結果として起きたに過ぎない…。もし軍事介入が起きたら、事態はもっと悪化するだろう」。

「(シャームの民の)ヌスラ戦線はアル=カーイダの一派だ。彼らは全く同じイデオロギーを持っているが、シリア、イラク、レバノン、ヨルダンにおり…、イスラーム国家を建設すると主唱している。彼らが存在する地域で今、彼らは自らのイデオロギーを実践しようとしている。とりわけ女性に対してだ。彼らはイスラーム法、ないしはイスラーム教を実践していると言い、おそらくそのように確信しているのだろう。しかし、もちろん、彼らの逸脱した実践は、イスラーム教とは関係がない。我々は彼らの蛮行の典型の一部を、ユーチューブの映像を放映する衛星放送などで見ることができる…。彼らのなかには無実の人の首を斬る者もおり、しかもメンバーはシリア人だけでなく、他のアラブ諸国、イスラーム諸国、欧州諸国の出身者だ」。

(サウジアラビアやカタールが反体制勢力を支持していることに関して)「メディアが報じてきたように、彼らは自由や民主主義を信じて武装集団を支援しているのだろうか?そもそも彼らの国に民主主義はあるのだろうか?選挙で選ばれた議会があるのか?国民が選んだ憲法があるのか?…彼らはそもそも自国民のことになど関心はないのだ」。

「この問題(反体制勢力への武器供与)をめぐって、EUは分裂している。欧州各国はシリアという国家を支持しているとは言えないが、シリアという国家に敵対的な姿勢をとっていない国もある。とりわけ英仏とそれ以外の国の間の隔たりは大きい。なかでも、ドイツは、テロリストに武器を供与するとどのような結果が生じるかについて論理的な問いを行っている…。欧州各国は彼ら(反体制勢力)がテロリストだということを知っている。一部の国は、良い戦闘員と邪悪な戦闘員がいる、というようなアメリカが行ってきたような区別を試みており…、今や「良いテロリスト」と「悪いテロリスト」という概念が作られている。これが論理的だと言えようか?この地域に武器がもたらされれば、テロリストがやってくることを彼らは知っている。それは二つの結果をもたらすだろう。第1に、欧州の裏庭がテロの庭になり、欧州がその代価を支払うこと…。第2にあなた方(欧州)にテロが直接輸出される、ということだ」。

(ヒズブッラーの戦闘参加に関して)「メディアは今、ヒズブッラーが戦闘していたのであり、シリア軍は弱小で勝利できない、というイメージを作ろうとしている…。しかし現実には、我々は多くの地域で大勝利を収めてきた。そのなかのおそらくもっとも重要なものがクサイルだ…。これらの地域で戦っていたのはシリア軍と、軍とともに自らの地域を防衛するために戦う人民諸勢力だけだ。彼らは地元住民で、これこそがシリアにおける我々の成功の主因だ…。誇張がなされている。テロリストは、ヒズブッラーを支持する国境地帯の村を破壊し始めた。それゆえ、ヒズブッラーはシリア軍とともに混沌を終わらせるべく介入せざるを得なかったのだ」。

「ヒズブッラーの部隊は(シリア国内には)存在しない。彼らはクサイルに近い国境地帯にテロリストがいたために、国境地帯に多数の戦闘員を派遣し、対レバノン国境でのシリア軍の浄化作戦を支援した。しかし彼らは、シリア領内に部隊は派遣していない」。

(化学兵器使用疑惑に関して)「米国、フランス、英国、そして一部の西欧の高官は、化学兵器が実際にあるかないかには触れないままに、我々がシリアの複数の地域でこの兵器を使用したと言っている…。しかし「シリアが化学兵器を使用した」という結論に達したことを示す証拠はどこになるのか?こうした発言には笑わざるをえない。彼らが嘘をついており、テロリストの側が化学兵器を使用したという証拠に関して、我々はアレッポでのテロリストが化学兵器を使用した場所への調査委員会の派遣を国連に求めた。そかし英仏はこれを妨害した。なぜなら、調査委員会が派遣されれば、テロリストが化学兵器を使用したことが明らかになり、英仏が嘘をついていることの確かな証拠となるからである」。

「我々は当初から、対話を望む者に手を差し伸べてきた。この姿勢を変えてはいない…。同時に、我々はテロリストと戦っていた。しかし、我々が反体制勢力という概念に言及する場合においても、十把一絡げにしてはならない。テロリストと政治家を同列にしてはならない。反体制活動とは政治的な活動だからだ…。武器を持たず、テロを支援せず、政治的プログラムを持つすべての反体制勢力(が合法的だとして認められるべきだ)。しかし反体制勢力という言葉は選挙と関係がある…。つまりたとえ、私が反体制活動家だとしても大衆的基盤がなければ実質的に価値はない。反体制勢力は選挙を通じて自らを確立せねばならない」。

「我々はジュネーブに対話を行うために行くだろう。しかし、私は実際に起きるであろうことを明らかにするために、この言葉(奴隷ではなく主と対話するとの言葉)を言っただけだ…。これらの国(西側諸国、トルコ、カタール、サウジアラビア)が彼らの背後にいて、彼らが何をするのか、何をしないのかを指示しているからだ…。我々は実質的には英米仏、そしてその道具であるトルコ、カタール、サウジアラビアと交渉することになる」。

(ジュネーブ2会議が失敗したらどうなるかとの問いに対して)「いずれにしても、これらの国はテロリストを支援し続けるだろう。もしシリアの危機が終わらなければ、他の国に波及し、事態はさらに悪化する。論理的に考えて、成功こそが皆にとっての利益になる。ただし在外の反体制勢力は、大会が成功に終われば、自らが手にした財産を失うことになるだろう」。

「もし私がこの状況下で(大統領の地位を)去れば、それは国家反逆罪だ…。しかし国民が退任を決定するのであれば、それは別問題だ」。

国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カダム区などを軍が空爆、またジャウバル区、バルザ区では具と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月17日付)によると、ジャウバル区、ルクンッディーン区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またザーヒラ地区で、反体制武装集団が仕掛けた爆弾2発が爆発し、市民3人が負傷した。

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アレッポ県では、『ハヤート』(6月18日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国の拠点の一つとされるドゥワイリーナ村を軍が空爆した。

またマアーッラト・アルティーク村、ハーン・トゥーマーン村などで軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

このほか、バービース村・マアーッラト・アルティーク村間の街道で軍が民間人の乗ったバスを襲撃し、複数が負傷したという。

一方、SANA(6月17日付)によると、マンナグ村、バヤーヌーン町、アレッポ中央刑務所周辺、アレッポ市ダウワール・ジャズマーティー地区、サールーフ地区、ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またドゥワイリーナ村で爆弾が仕掛けられた車が爆発したが、死傷者は出なかった。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、フサイニーヤ町、フジャイラ村、ハジャル・アスワド市などで軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(6月17日付)によると、ハルブーン市、アフマディー市郊外、バービッラー市、アルバイン市、ハラスター市、バフダリーヤ村、ジュダイダト・シャイバーニー市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、ハーリド・ブン・ワリード大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区などで軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(6月17日付)によると、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、ハーリディーヤ地区、カラービース地区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(6月17日付)によると、ハヤート村で、軍は反体制武装集団の武器庫を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(6月17日付)によると、ハサカ市内の軍検問所に対する反体制武装集団の襲撃を軍が撃退した。

しかしハサカ市のナズィーフ・ジュンディー教育学部が反体制武装集団によって暗殺された。

一方、クッルナー・シュラカー(6月18日付)によると、ハサカ県でアンサール・シャリーア大隊(サラフィー主義者)が、民主統一党人民防衛隊メンバー8人を誘拐し、同部隊が身柄拘束中の戦闘員との「捕虜交換」を要求した。

諸外国の動き

フランスのフランソワ・オランド大統領はG8首脳会議開催を前に記者団に対して「反体制勢力が限定的な武器しか受け取っておらず、死に曝されているなかで、どうしてロシアがバッシャール・アサド体制に武器供与を続けることを受け入れられようか?…化学兵器が使用された証拠が今日あるにもかかわらず、国際社会やG8がそれを非難しないことを受け入れられようか?」と述べた。

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ロシア外務省のアレクサンドル・ルカシェヴィッチ報道官は、「飛行禁止空域や人道回廊と設置といった計略は、国際法を尊重しないことの直接の結果だ…。我々はこうしたシナリオを許さない…」と述べた。

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イラクのヌーリー・マーリキー首相は、13日のカイロでのイスラーム・ウンマ・ウラマー大会で「シリアの同胞を救済するためのジハード」が呼びかけられたことに関して、「堕落したファトワー」と非難、遺憾の意を示した。

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パレスチナのハマースはガザで声明を出し、「我々はヒズブッラーにシリアからの兵の撤退を求める。我々はシオニストの敵のみに対して武器を向けるよう彼らに呼びかける」としたうえで、「シリアへの進軍は地域における宗派主義的偏見を強めることにしか資さない」と批判した。

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『ディヤール』(6月17日付)は、ヨルダンの治安消息筋の話として、シリア時間の午後18時に、米軍の戦闘機6機がシリア領内5キロの地点まで一時領空侵犯したと報じた。

同消息筋によると、侵犯は1分に満たず、また意図的なものではなかったという。

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バラク・オバマ米大統領とウラジーミル・プーチン露大統領はG8首脳会議会場のロックアーン(北アイルランド)で会談し、シリア情勢などへの対応について協議した。

両首脳は、ジュネーブ2会議の開催を通じて、紛争の政治的解決を目指す点では一致したが、化学兵器使用疑惑やアサド大統領の退陣の是非をめぐって意見を異にする両者の溝は埋まらなかった。

オバマ大統領は会談後、シリア情勢で「見方が異なる」と述べ、プーチン大統領も「我々の意見は一致しない」と認めた。

ベン・ローズ米大統領副補佐官によると、オバマ大統領はアサド政権による化学兵器使用を確認した根拠を提示したが、プーチン大統領は懐疑的だったという。

またオバマ大統領は反体制勢力への支援強化についても説明したが、議論は平行線のまま終わったという。

各紙が報じた。

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米露首脳会談後、G8首脳会議のワーキングディナーが開かれた。

シリアの紛争をめぐる協議は、ワーキングディナーにおける時間のほとんどが割かれたが、アサド政権を擁護するロシアと、反政府勢力を支援する西側諸国の間で、意見の相違は解消されなかったが、各国ができる限りの人道支援を行っていくことや、政治的な解決に向けてアサド政権と反政府勢力の双方の代表が参加する国際会議の早期開催を目指すことなどでおおむね一致した。

加えて、過激派をシリアから排除していくことや、化学兵器のいかなる使用も非難し、国連の調査を進めることなどを、首脳宣言に盛り込む方向で調整を進めることとなった。

ロイター通信(6月18日付)などによると、西側7カ国は首脳宣言に、アサド大統領の退任を求めるとの総意を盛り込もうとしたが、プーチン大統領はこれを拒否したという。

またプーチン大統領は反体制勢力の武器供与に関して、「いずれ逆効果をもたらすだろう」と述べ、紛争の暴力を助長すると非難した。

なお、日本の安倍晋三総理大臣は、「シリアにおいて、何万人もの死者が出るような暴力行為が行われているが、暴力を止めるために、立場の相違点ではなく、共通点に立って議論すべきだ」と述べ、アサド政権と反政府勢力の双方の代表が参加する国際会議を早期に開くべきだという考えを示した。

そのうえで、難民や避難民に対するおよそ1,000万ドルの人道支援や、米国による反体制勢力支援の拠点となりつつあるヨルダンに1億2,000万ドルの円借款を行う方針を表明した。

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バラク・オバマ米大統領はBBC(6月17日付)のインタビューに応じ、シリア上空に飛行禁止空域を設置する意思も、国境地帯に人道回廊を設置する意思もないことを明らかにした。

オバマ大統領は「我々が飛行禁止空域を設置したとしても、実際に我々は問題を解決することはないだろう」と述べた。

その理由としてオバマ大統領は「実際のところ、被害者の90%はシリア空軍が行う空爆によるものではない…。シリア空軍の武器は必ずしも上質ではなく、彼らはきちんと整備できていない…。実際の戦闘は地上で行われている」と強調した。

また「もし人道回廊を設置したら、それは回廊にいたる航空機を阻止するだけでなく、ミサイルも阻止しなければならないということか?」と自問した。

さらにシリア国内の化学兵器施設への空爆の可能性に関しては「化学兵器の拡散と民間人の殺害をもたらしかねない」として行う意思がないことを明言した。

最後にオバマ大統領は「米国には、人道面での利益だけでなく、深刻な国益がある…。ヨルダンやイスラエルと接する大国(シリア)で混乱が続くことを許すことはできない」と述べた。

AFP, June 17, 2013、al-Diyar, June 17, 2013、al-Hayat, June 18, 2013, June 19, 2013、Kull-na Shuraka’, June 17, 2013, June 18,
2013、Kurdonline, June 17, 2013、Naharnet, June 17, 2013、Reuters, June 17,
2013、SANA, June 17, 2013、UPI, June 17, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラク・イスラーム国のバグダーディー指導者が声明を出し、自組織とヌスラ戦線の間の対立解消を呼びかけたザワーヒリーの書簡を拒否すると発表(2013年6月16日)

国内の暴力

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市東部および同市に近い第152師団周辺で軍と反体制武装集団が激しく交戦した。

また軍がタッル・シハーブ町、インヒル市、フラーク市を空爆した。

一方、SANA(6月16日付)によると、シャブラク村、ハイト村、サフム・ジャウラーン村、スィースーン市、ルワイハク村、タスィール町、シャジャラ町、ジッリーン村、ナーフィア村、アーリヤ市、タファス市、タッル・シハーブ町、ムハッジャ村、ムザイリーブ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、アスワド・アクサー大隊のメンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、複数の反体制筋によると、マッザ航空基地から各所に砲撃が行われ、バルザ区、ナフル・イーシャ地区などに迫撃砲弾が着弾した。

一方、SANA(6月16日付)によると、ジャウバル区、バルザ区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市に近いTAMICOコンプレックス周辺、アフマディーヤ市で軍と反体制武装集団が交戦し、ハーミスィーヤ市などが砲撃を受けた。

またマッザ航空基地近くの検問所で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、シリア軍兵士10人が死亡、少なくとも10人が負傷し、マッザ航空基地の防衛にあたる第4機甲師団の住居のガラスなどが割れたという。

一方、SANA(6月16日付)によると、アフマディーヤ市、ドゥーマー市郊外、ザバダーニー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、バッビーラー殉教者旅団のメンバーなど、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区、ジャウラト・シヤーフ地区、カラービース地区、クスール地区などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月16日付)によると、ジスル・バイト・ラースィフ農場、バイト・ナッバハーン農場で、軍が反体制武装集団の浄化を完了、両農場の治安を回復した。

またタドムル市、カシャフ市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市バーブ・カブリー地区、タッル・アルバーウィー市などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月16日付)によると、ラシャーディーヤ村、カルバーティーヤ市、ラスム・カンバル村、ジュッブ・アブヤド村、北マキーン村、南マキーン村、ラスム・ダブア村、ヌアイマ村、ハディーラ村、ラスム・ファフル村、トゥワイディーヤ村、ラスム・アフマル村、ティーバト・ダキージュ村で、軍が反体制武装集団の掃討を完了、両市の治安を回復した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジュッブ・アフマル村、カビール村が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(6月16日付)によると、ジュッブ・アフマル村、カビール村で、軍が反体制武装集団の拠点を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーらを殺傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、対トルコ国境に位置するバーブ・ハワー国境通行所に近い街道で反体制武装集団が即席爆弾を爆発させ、軍兵士数名を殺害した。

またカフルラーター市では、市民が狙撃兵に射殺され、タマーニア町では軍の激しい砲撃が行われた。

一方、SANA(6月16日付)によると、ムウタリム村、ハミーディーヤ市、ウンム・ジャリーン村、タイイバート村、カフラー市、ビンニシュ市、サルミーン市、マアッラトミスリーン市、ブワイティー村、カルン・ガザール村、アブー・ズフル軍事基地周辺、シュグル市、アルバイーン山で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マアーッラト・アルティーク村、バービース村で、軍と反体制武装集団が交戦した。

またアレッポ市では、ハーリディーヤ地区、バニー・ザイド地区、ムワーサラート地区、ダフル・アウワード地区などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月16日付)によると、カフルハムラ村、マアーッラト・アルティーク村、ダーラト・イッザ市、アンジャーラ村、カフルナーハー村、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、サウジ人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またダイル・ハーフィル市では反体制武装集団どうしが略奪品の分配をめぐって衝突し、12人の戦闘員が死亡した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺に対して軍が空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市旧空港地区、シャイフ・ヤースィーン地区、ブーアムル市などが軍の砲撃を受けた。

また同監視団は、イラク・シャーム・イスラーム国を名のる武装集団がハトラ村にあるフサイニーヤを破壊したと発表した。

ハトラ村では11日に反体制武装集団による住民の虐殺が行われていたが、フサイニーヤの破壊は14日に行われたという。

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ハサカ県では、SANA(6月16日付)によると、タッル・ハミース市、タッル・ブラーク町で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き

SANA(6月16日付)は、アサド大統領がイランの大統領選挙で当選したハサン・ロウハーニー氏に対して祝電を送り、両国関係の維持強化を確認したと報じた。

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SANA(6月16日付)は、シリア政府高官の話として、アサド政権との完全断行を宣言したエジプトのムハンマド・ムルシー大統領に関して「陰謀の楽団」に加わったと批判した。

反体制勢力の動き

イラク・イスラーム国の指導者アブー・バクル・バグダーディーは「イラク・シャーム・イスラーム国家の民へ」と題されたメッセージを発表、そのなかでイラク・イスラーム国とシャームの民のヌスラ戦線の対立解消を呼びかけたアイマン・ザワーヒリーの書簡を拒否すると発表した。

バグダーディーは「アッラーの命令に反する決定を拒否する」としたうえで「シリア軍とヒズブッラーの戦闘員への攻撃を強化する」よう支持者に呼びかけた。

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『シャルク・アウサト』(6月16日付)は、自由シリア軍司令部筋の話として、米国が供与するであろう武器にのなかに、ロシア製のオサー対空ミサイルが含まれるだろうと報じた。

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自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官のルワイユ・ミクダードは、アラビーヤ(6月15日付)に対して、自由シリア軍が「20万人もの兵力」を有し、もし彼らが武器供与を受ければ、アサド政権打倒に6ヶ月以上を要しないと述べ、現状では政権打倒が不可能だということを認めた。

なお、紛争前のシリア軍の兵力は、現役約30万人(民兵約10万人を除く)、予備役約35万人20万~30万人と推計されている。

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シャーム自由人大隊はフェイスブックを通じて声明を出し、シリア電子軍のサイトにサイバー攻撃をかけ「完全に破壊した」と発表した。

シリア電子軍は、AP通信、ツイッター、AFP通信のサイトなどにサイバー攻撃を行ってきたとされる組織。

シャーム自由人大隊は、ハッサーン・アッブード(アブー・アブドゥッラー・ハマウィー)が率いるサラフィー主義武装集団で、シリア・イスラーム戦線に所属、数万人の戦闘員を擁するとされる。

『ハヤート』(6月17日付)が報じた。

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クッルナー・シュラカー(6月16日付)によると、自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長は、6月初めの軍のクサイル市制圧を阻止するため、アレッポ県を離れ、同市での戦闘に赴いたアレッポ軍事評議会議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐に解任命令を出し、その後同命令を撤回したことに関して、アカイディー大佐とタウヒード旅団のアブドゥルカーディル・サーリフの両名に文書で謝罪した。

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シリア革命反体制勢力国民連立はイスタンブールで声明を出し、イランの大統領選挙で当選したハサン・ロウハーニーに対して、アサド政権支持やシリアへの内政干渉といった「過ち」を認識し、シリアに対する姿勢を改革するよう呼びかけた。

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『ハヤート』(6月17日付)は、イスタンブールでのシリア革命反体制勢力国民連立総合委員会で代表メンバー定数が63人から114人に拡大したことを受け、カマール・ルブワーニーら6人からなる委員会が「革命運動体」に割り当てられた14人の代表メンバーを選出した、と報じた。

委員会はカマール・ルブワーニー、ハービル・ズアイン、ムハンマド・カッダーフ、ワースィル・シャマーリー、ジャマール・ワルド、フサイン・サイイドの6人から構成され、各県の代表者1人の計14人を選出した。

選出された代表メンバー14人は以下の通り。

ファイサル・シャーミー(ダマスカス県)
ムハンマド・ハイイル・ワズィール(ダマスカス郊外県)
アフマド・タルマーニーニー(アレッポ県)
アブドゥルマーリク・カーヒヤー(ヒムス県)
スライマーン・ヒラーキー(ハマー県)
ハーリド・マスブート(ラタキア県)
アブドゥッラー・ハリール・ファラジュ(ラッカ県)
ダーウード・アール・スライマーン(イドリブ県)
ヤースィル・ファルハーン(ハサカ県、シリア国民評議会)
ナスル・ムーサー・ハリーリー(ダルアー県)
ワリード・ウマリー(クナイトラ県)
アクラム・ウマル・アッサーフ(ダイル・ザウル県)
フサーム・サアディー(スワイダー県)
アナス・アイルート(タルトゥース県)

レバノンの動き

NNA(6月16日付)などによると、ベカーア県バアルベック郡アルサール地方の山間部で、ジャアファル家の2人とトルコ人1人を含む4人が殺害された。

AFP(6月16日付)によると、この4人はカーア地方に燃料を密輸しようとしていたという。

諸外国の動き

英国のデビッド・キャメロン首相がG8首脳会議に先立って、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談し、シリア情勢などについて協議した。

会談後の記者会見で、キャメロン首相は、シリア問題をめぐる両国の意見の相違が依然として大きいとしつつも、シリア解体の阻止、移行期プロセスの開始、過激派への対抗という「共通の目的」に集中して対処すべきだと述べた。

これに対して、プーチン大統領は、「なぜ西側はシリアの人肉を食らうようなシリアの反体制武装集団に武器を供与するのか?」と批判したうえで、反体制武装集団への武器供与が「国際法の基礎に違反することになる…。我々はいかなる基礎、基準にも違反しておらず、すべてのパートナーに同様の行動を呼びかける」と述べた。

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『インディペンデント』(6月16日付)は、イランがシリア軍を支援するため革命防衛隊の第1次派部隊4,000人を派遣することを決定したと報じた(未確認情報)。

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『サンデー・タイムズ』(6月16日付)は、ヒズブッラーの戦闘員とイラン・イスラーム革命防衛隊が、アレッポ県奪還に向けてシリア軍の教練を行っていると報じた(未確認情報)。

AFP, June 16, 2013、Alarabia.net, June 16, 2013、al-Hayat, June 17, 2013, June 18, 2013、The Independent, June 16, 2013、Islamtoday.com, June 16, 2013、Kull-na Shuraka’, June 16,
2013、Kurdonline, June 16, 2013、Naharnet, June 16, 2013、Reuters, June 16,
2013、SANA, June 16, 2013、al-Sharq al-Awsat, June 16, 2013、The Sunday Times, June 16, 2013、UPI, June 16, 2013などをもとに作成。

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イドリブ県で反体制武装集団がビンニシュ市近郊の拠点を3日間におよぶ戦闘の末に制圧するなか、各反体制勢力および諸外国が反体制武装勢力への軍事支援を公言した米国の姿勢を歓迎(2013年6月14日)

国内の暴力

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がイドリブ市東部に位置するビンニシュ市近郊の軍住宅センター内の軍の拠点を3日間におよぶ戦闘の末に制圧した。

反体制消息筋によると、この戦闘で、軍の兵士400人が死亡したという。

一方、SANA(6月14日付)によると、ガッサーニーヤ村、タイイバート村、シュグル市、ミシュミシャーン市、ナフラ村、タフタナーズ市、マアッラトミスリーン市、タッル・ディーニート市、シャラフ村、ザルドナー市、タッラ・ビンニシュ市、ビンニシュ市、アブー・ズフール市郊外、アブー・ダーリー村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マズラア町で反体制武装集団が軍を攻撃、またダイル・ジャマール村からの軍増援部隊を同村への進入を阻止した。

また反体制武装集団は、シュハイフナ山の軍拠点を砲撃し、戦車などを破壊する一方、マンナグ航空基地周辺、アレッポ市サーフール地区、アシュラフィーヤ地区などで軍と交戦した。

これに対して、軍は、マンナグ航空基地周辺、アアザーズ市、バーブ市などを空爆・砲撃した。

このほか、同監視団によると、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長の演説終了直後、フーア市(シーア派の村)に対して、「自由シリア軍」が迫撃砲を打ち込んだ。

一方、SANA(6月14日付)によると、マンナグ航空基地周辺、アレッポ中央刑務所周辺、アウラム・クブラー町で、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、マサーキン・ハナーヌー地区、ブスターン・バーシャー地区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、軍がハウラ地方、ワーディー・サイルとブライジュを結ぶ一帯を砲撃、またハスヤー町、ヒムス市各所で反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月14日付)によると、ヒムス市、ハスヤー町、タッルドゥー市、ブルジュ・カーイー村、ラスタン市で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、サラミーヤ市東部のウンム・マイル村で軍と反体制武装集団が交戦、またハマー市サーブーニーヤ地区に軍が展開し、若者5人を逮捕した。

一方、SANA(6月14日付)によると、軍がサラミーヤ市郊外のアカシュ市、ハリージャ市、アブー・ラマール市でシャームの民のヌスラ戦線など反体制武装集団の掃討を完了、治安を回復した。

また軍は、ハディーラ市、スーハ市、ハマーディー・ウマル村でアバービール・サフラー大隊を名のる武装集団を殲滅、アドラ市、中カスタル市、北カスタル市でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、アイン・ガザール村を軍が空爆した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市、タブカ市に対して軍が空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、ラシュディーヤ地区で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月14日付)によると、ダイル・ザウル市のラサーファ地区で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、同地区の治安を回復した。

また軍はダイル・ザウル市の工業地区、旧空港地区、労働者住宅地区、フワイジャ・サクル地区、ハウィーカ地区で反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ハウィージャト・マリーイーヤ村、ムッラート村で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区、カーブーン区、カダム区、ジャウバル区、ヤルムーク区などで軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス国際空港に近いマンスーラ村で反体制武装集団が軍を要撃し、兵士数十人を殺害した。

これに対して、軍は、レバノン国境に近いハルブーン市のマザービル検問所を砲撃し、奪還を試みる一方、ザバダーニー市のカルア・タッル検問所周辺で反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月14日付)によると、フマースィーヤ市、アフマディーヤ市、フジャイラ村、ズィヤービーヤ町、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団と交戦し、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

これに対して、反体制武装集団はハラスター市の警察病院を迫撃砲で攻撃したが、死傷者はでなかった。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市、ウンム・マヤーズィン町、ダルアー市内、タッル・シハーブ町などで軍が反体制武装集団と交戦した。

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シリア人権監視団によると、「サファビーの計略が民族を脅かす金曜日」と銘打った反体制デモが各地で行われ、アサド政権打倒、イランの干渉拒否などが訴えられた

シリア政府の動き

SANA(6月14日付)は、アサド政権による化学兵器使用を断定し、反体制勢力への軍事支援を公言した米国の姿勢に関して、外務在外居住者省高官の話として「数々の嘘で満たされており…、反体制勢力への武器供与を正当化するためのねつ造された情報だ」と報じた。

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『アフバール』(6月14日付)は、ダマスカスの大統領府を訪問した支持者ら(レバノン人)に対して、アサド大統領が「次期大戦は石油をめぐるものになる。それゆえ我々はレバノン、シリアの領海、領土において、我々の石油を守らねばならない」と述べたと伝えた。

また「湾岸諸国の石油はアメリカ人によってシリアを破壊するために利用されている。我々は開発と…敵国イスラエルと戦うために利用しなければならない」と強調したという。

さらに「人民レジスタンス戦線を結成するための長年にわたる計画の準備は完了した。同様の戦線はヒズブッラーがすでに構築しているが、それはゴラン高原でイスラエルと戦うためのものだ…。パレスチナ人勢力を含む民族主義政党・勢力に今求められているのは、このレジスタンスへの参加だ」と付言した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は、アサド政権による化学兵器使用を断定し、反体制勢力への軍事支援を公言した米国の姿勢を歓迎するとともに「戦略的、確固たる支援」を求めた。

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自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長は、アサド政権による化学兵器使用を断定し、反体制勢力への軍事支援を公言した米国の姿勢に関して、BBC(6月14日付)に「非常に重要な進展」と述べた。

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自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官のルワイユ・ミクダードは、『ウカーズ』(6月14日付)に対して、「バッシャール・アサドが根本理由である問題の解決がない限り、ジュネーブ2をはじめとするいかなる会合にも自由シリア軍は参加しないだろう」と述べ、アサド大統領の退任を改めて求めた。

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シリア国民変革潮流(アンマール・カルビー代表)は声明を出し、「シリアの同胞を救済するためのジハード」を呼びかけたカイロでのイスラーム・ウンマ・ウラマー大会に対して「正しい結論」だと支持を表明した。

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シリア・クルド革命評議会・コマラの在欧広報局を名のる組織が声明を出し、アレッポ県アフリーン市でのシリア・クルド民主党(アル・パールティ)の支部開設祝典に、民主統一党の軍事部門が介入したと非難した。

レバノンの動き

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、「抵抗運動負傷者の日」に合わせてテレビ演説を行い、「我々はいなければいけない場所にいるだろう。自らの責任を果たし始めた場所にで、責任を果たし続けるだろう…。この非常に危険な陰謀を打ち負かすため、我々はいかなる犠牲も払うだろう」と述べ、シリア国内での戦闘への参加・支援を続ける意思を表明した。

具体的な参加・支援のありようについて「詳細は現地の要請による」と述べる一方、「我々は本当にラッカ、タルトゥース、イドリブ、ダイル・ザウル、ハサカ、ダルアーで戦っているのか?答えは否だ」と全面介入を否定した。

またシリア情勢について「体制と国民の作り話は随分前に終わった…。数千人の戦闘員が世界中からやって来て、世界中が資金、武器、メディアを駆使してシリアで戦っている…。我々は彼らが戦いを続けることに固執していることを理解している。もしシリアが破壊され、体制が崩壊しようともだ」と述べた。

しかし同時にナスルッラー書記長は「シリアをめぐるいかなる議論にも応じる」と付言した。

一方、GCC諸国によるヒズブッラー・バッシングに関して「彼らは自らの計略が頓挫しつつあり、パワー・バランスが変化しようとしている」がゆえにヒズブッラーに対して「極度の怒り」を感じていると指摘、「脅迫、タクフィール、罵倒では誰も屈服させられないだろう。我々が姿勢を変えると信じているのなら間違えだ」と述べた。

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NNA(6月14日付)によると、ナスルッラー書記長の演説終了直後、ベカーア県バアルベック郡バアルベック市にシリア領から発射された迫撃砲弾9発が着弾し、2人が負傷した。

諸外国の動き

ユーリ・ウシャコフ大統領補佐官は、シリア情勢に関する米露の会合で「米国はシリア政府による化学兵器使用に関するデータを提示したが、これらのデータは満足のいくものではなく、事実として取り上げることはできない」と述べ、アサド政権による化学兵器使用を断定した米国の姿勢を否定した。

ウシャコフ大統領補佐官は「米国はアサド政権による化学兵器使用に関する情報を提示したが、アメリカ側が話すことに我々は満足できず、イラクでの化学兵器使用をめぐってコリン・パウエル元国務長官が示した証拠を思い出させる」と述べた。

そのうえで「シリアでの問題をめぐる米国の発言、反体制勢力への軍事支援の意思は、シリアをめぐる国際会議開催に資さない」と非難した。

一方、S-300ミサイル防空システムのシリアへの供与に関して「S-300ミサイルのシリアへの輸出に関する契約の履行は依然として提起されていない」と述べた。

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ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣は、アサド政権による化学兵器使用を断定した米国の姿勢に関して、米国による反体制勢力への武器供与は政治的関係正常化に向けた努力を失敗させかねない否定的要素になる、と批判した。

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アナス・フォー・ラスムセンNATO事務局長はツイッターで「米国の明瞭な声明を歓迎する。シリア政府は化学兵器使用に関するすべての情報の調査を国連に許すことが急務だ」と綴り、アサド政権による化学兵器使用を断定した米国の姿勢に理解を示した。

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キャサリン・アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は報道官を通じて「米国の声明に関して大きな懸念を伝えた…。この報告は…こうした主張を調査するために国連調査団を派遣する重要性をより高めている」と述べた。

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英国のデヴィッド・キャメロン首相の報道官は、アサド政権の化学兵器使用を断じた米国の姿勢に関して、「すべての選択肢がテーブルに載せられている」としつつ、反体制勢力への武器供与の「決定はまだなされていない」と述べた。

しかしウィリアム・ヘイグ外務大臣は「英国は国連調査団にシリアでの化学兵器使用に関する証拠を提出した。我々は同盟国とともに、現地の状況に関するより多くの情報にいたるために活動している。我々はアサド政権が国連調査団に協力しないことを非難する」と述べた。

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ドイツ外務省報道官は、アサド政権による化学兵器使用を断定した米国の姿勢に関して、「承知しており、尊重する」としながらも、「ドイツはシリアに武器を供与することはないだろう。内戦が起きている国に武器を供与する権利はドイツにはない」と明言した。

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フランスのフランソワ・オランド大統領は、アサド政権による化学兵器使用を断じた米国の姿勢に関して、「バッシャール・アサド体制に圧力をかける必要があることが確認された」と述べた。

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国連の潘基文事務総長は、アサド政権による化学兵器使用を断定し、反体制勢力への軍事支援を公言した米国の姿勢に関して、「軍事的解決はない…。双方がさらなる武器供与を行えば、事態は改善しない」と述べた。

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AFP(6月14日付)によると、エジプトの首都カイロにあるアムル・ブン・アース・モスクで金曜礼拝に合わせてイスラーム主義者数千人が集まり、「シリア国民救済」を訴えるデモを行った。

サウジ人シャイフのムハンマド・アリーフィーはモスクでの説教で「シリアでのアッラーのためのジハード」を呼びかけた。

デモにはサラフィー主義者のハーズィム・サラーフ・アブー・イスマーイールが結成したラーヤ党も参加した。

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米ホワイトハウスおよびフランス大統領府は、米英仏独伊5カ国の首脳が、ウラジーミル・プーチン露大統領とデヴィッド・キャメロン英首相の会談とG8首脳会議(ロックアーン)に先立って、非公式のテレビ会合を開き、シリア問題への対応などについて協議した、と発表した。

シリア問題をめぐって避難民への人道支援を表明予定の安倍晋三総理大臣は、テレビ会合には参加しなかった。

『ハヤート』(6月16日付)が報じた。

AFP, June 14, 2013、al-Akhbar, June 14, 2013、BBC, June 14, 2013、al-Hayat, June 15, 2013, June 16, 2013、Kull-na Shuraka’, June 14, 2013、Kurdonline,
June 14, 2013、Naharnet, June 14, 2013、NNA, June 14, 2013、Reuters, June
14, 2013、SANA, June 14, 2013、al-ʻUkaz, June 14, 2013、UPI, June 14, 2013などをもとに作成。

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オバマ米政権がアサド政権による化学兵器の使用を断定したと報じられるなか、シリア外務省は国連に対しダイル・ザウル県で前日発生した住民虐殺がヌスラ戦線の犯行であると報告(2013年6月13日)

国内の暴力

ハマー県では、『ハヤート』(6月14日付)が複数の消息筋の話として、シャーム自由人大隊の「アフル・スンナ旅団」がムーリク市とハーン・シャイフーン市(イドリブ県)を結ぶ街道上の軍の検問所2カ所を占拠したと報じた。

同消息筋によると、アフル・スンナ旅団は軍との15分交戦し、戦車3輌、機関砲4門を捕獲、軍兵士6人を殺害したという。

シリア人権監視団によると、これを受け、軍が両検問所を奪還するための空爆を開始したという。

一方、SANA(6月13日付)によると、軍がアブー・フバイラート村でシャームの民のヌスラ戦線、ファールーク大隊からなる反体制武装集団の掃討を完了し、同村の治安を回復した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区、ワルシャ地区、サフサーファ地区、ハムラー地区に対して軍が砲撃・空爆を行った。

また同市ワーディ・サーイフ地区で軍と反体制武装集団が交戦した。

フサイニーヤ町では、ヒズブッラーの支援を受けた軍が突入し、複数の死傷者が出た。

一方、SANA(6月13日付)によると、ヒムス市ハミーディーヤ地区、ワルシャ地区、サフサーファ地区、ハーリディーヤ地区、バーブ・フード地区、タッルドゥー市、カラム・シムシム市、カフルラーハー市、キースィーン市、ラスタン市、タルビーサ市、ガントゥー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍がザーウィヤ山、タマーニア町を空爆した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ国際空港近く、タイヤーラ市、ドゥワイリーナ市、アアザーズ市、ダイル・ハーフィル市、マンナグ航空基地周辺、フライターン市、サフィーラ市、ラスム・アッブード村などで、軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を行った。

またアレッポ市では、ジャミーリーヤ地区のバアス党の施設に迫撃砲弾が着弾し、またバーブ・アンターキヤー周辺など旧市街、サラーフッディーン地区、イザーア地区で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月13日付)によると、アウラム・クブラー町、アレッポ中央刑務所周辺、ハーン・アサル村、アナダーン市、フライターン市、カフルハーシル村、マンナグ航空基地周辺、タッル・リフアト市、バーブ市で、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の外国人戦闘員ら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・マクスード地区、バニー・ザイド地区、ブスターン・カスル地区、アーミリーヤ地区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦し、後者の戦闘員9人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市工業地区に対して軍が空爆を行う一方、フサイニーヤ町で男性1人が狙撃兵に射殺された。

一方、SANA(6月13日付)によると、ダイル・ザウル市ジャーズ広場で、軍支持と「武装テロ集団」の犯罪拒否を訴える集会が開かれ、市民が参加した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・ハミース市南部の軍検問所で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月13日付)によると、ハサカ市タッル・ハジャル地区で反体制武装集団が仕掛けた爆弾が爆発し、市民1人が死亡、3人が負傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カーブーン区、バルザ区に対して軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(6月13日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、ムハンマド・イブラーヒーム・サイード運輸大臣がシリア・アラブ・テレビ(6月12日付)に、ダマスカス国際空港の滑走路と倉庫に迫撃砲弾2発が着弾し、ラタキアとクウェートからの2便の着陸とバグダード行きの1便の離陸に遅れが生じたと発表した。

また軍はムライハ市、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプなどで反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月13日付)によると、アドラー市、ハルブーン市、ナブク市、フサイニーヤ町、ズィヤービーヤ町で、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ダイル・マーキル村が軍の砲撃を受けた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ハーッラ市、インヒル市、シャイフ・マスキーン市、シャジャラ町、(東)カラク村、タファス市、ヤードゥーダ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の市民が巻き添えとなって死傷した。

またダルアー市の国立病院、アブドゥルアズィーズ・アバーズィード・モスク周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月13日付)によると、ダルアー市の避難民キャンプで軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

またシャイフ・マスキーン市、スィースーン市、シャブラク村、ナーフィア村、シャジャラ町、アービディーン市、タスィール町、サフム・ジャウラーン村、マスタリヤ市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き

シリア外務在外居住者省は、国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を提出し、ダイル・ザウル県ハトラ村での6月12日の住民虐殺に関して、シャームの民のヌスラ戦線の犯行であると指摘するとともに、クウェートのシャイフ、シャーフィー・アジャミーがシリアへの外国人戦闘員の潜入と資金提供に関与していたと報告した。

また、カタール、サウジアラビア、トルコといった国々が、シリアで活動するテロ集団に資金提供、武器供与、軍事教練を行っていると改めて指摘するとともに、英仏の圧力のもとEUが国際法上禁止されている反体制組織への武器禁輸措置を解除したと批判した。

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シリア大統領府の公式フェイスブック・ページは、アサド大統領がPCの前で書類に目を通すアサド大統領の写真を公開した。

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=560877657289404&set=pb.533376740039496.-2207520000.1371163520.&type=3&theater

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クッルナー・シュラカー(6月13日付)は、ダマスカス県アッシュ・ウルール地区で活動する「シャッビーハ」が、シリア・ポンドの下落を受けて、米ドルでの謝金の支払いを求めている、と報じた。

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クッルナー・シュラカー(6月13日付)は、法務省の信頼できる消息筋の話として、シリアのテロ法廷が、アブドゥルハリーム・ハッダーム前副大統領とフィラース・トゥラース准将の2名に死刑判決を下したと報じた。

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アフマド・バドルッディーン・ハッスーン共和国ムフティーはインテルファクス通信(6月14日付)に「もしシリアが倒れれば、ロシアも倒れるだろう。我々は自分たちだけを守っているのではない、オリエント全体を防衛している。オリエントが標的となっている…。西洋を支持しないすべての人間を標的としている。なぜなら彼らの組織は、リヤドやドーハではなく、ロンドン、ニュークから来ているからだ」と述べた。

反体制勢力の動き

シリア国民変革潮流のアンマール・カルビー代表は、Elaph(6月13日付)に、ジュネーブ2会議に関して、国連安保理決議第7章に基づき開催を求める必要があるとの見方を示した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のハイサム・マーリフ法務委員会委員長は『ラアユ』(6月13日付)に、イランが、ヒズブッラー、レバノン政府、イラクのシーア派、イエメンのフーシ(ハウスィー)派とともにシリアでの「宗派戦争」を主導していると断じた。

またジュネーブ2会議に関して、米露の意見の不一致ゆえに開催されないだろうとしたうえで、「シリア国民に対する宗派戦争が続く限り…シリア革命反体制勢力国民連立は参加しないだろう」と述べた。

レバノンの動き

NNA(6月13日付)などによると、ベカーア県バアルベック郡のナビー・シート村、スィルアイン村、リヤーク村にシリア領から発射された迫撃砲弾複数発が着弾したと報じた。

しかしこの砲撃に関して、OTV(6月13日付)は、シリア領内からではなく、レバノン山地東部から発射されたと報じた。

そのうえでOTVは、このロケット弾砲撃とともに、同郡のマアラブーン村、ハーム村でヒズブッラーの戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線と交戦したと付言した。

一方、MTV(6月13日付)も、このロケット弾砲撃とともに、同軍のナビー・シート村とフドル村でヒズブッラーの戦闘員が自由シリア軍と交戦したと報じた。

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ナハールネット(6月13日付)は、アドナーン・マンスール外務大臣が、シリア軍ヘリコプターによるベカーア県バアルベック郡アルサール地方への越境攻撃に先立って、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣から、レバノン軍による国境管理の徹底を要請する文書を受け取っていたと述べた、と報じた。

諸外国の動き

『ニューヨーク・タイムズ』(6月13日付)は、複数の米高官の話として、アサド政権が反体制勢力に対して化学兵器を使用したとバラク・オバマ米政権が結論づけ、反体制勢力に軽火器などの武器の供与することを決定したと報じた。

同高官らによると、武器供与はCIAがその調整を行い、対戦車兵器などが供与される可能性があるとしつつ、対空兵器の供与については検討中だという。

http://www.nytimes.com/2013/06/14/world/middleeast/syria-chemical-weapons.html?_r=0

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米ホワイトハウスのジェイ・カーニー報道官は、アサド政権の反転攻勢と反体制勢力の弱体化が著しいシリア情勢に関して、バラク・オバマ大統領および米国家安全保障のチーム全員がシリア情勢の「さらなる悪化」を深く懸念しているとしたうえで、大統領が「追加措置を講じるための選択肢を検討している」と述べた。

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CNN(6月13日付)などによると、米ホワイトハウスのベン・ローズ大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)は、アサド政権が反体制勢力に対して化学兵器を使用したとバラク・オバマ米政権が断定したことを明らかにした。

ホワイトハウスが発表した同副補佐官の声明によると、「情報機関の推定では、シリアで化学兵器攻撃によって100~150人が死亡した。ただし(正確な)犠牲者の数は未確定」とだいう。

その上で、声明は「化学兵器の使用は国際基準違反であり、国際社会に存在してきたレッドライン(越えてはならない一線)を越えている」と言明し、通信機器や医療、食糧援助、非殺傷兵器を中心としてきた反体制勢力に対する支援の範囲と規模を拡大すると表明した。

ローズ副報道官はまた、記者団に対して、反体制勢力への軍事支援は、オバマ大統領が決断したと説明したが、武器供与の有無については明言を避けた。

またシリア上空の飛行禁止区域設定については、オバマ大統領はまだ判断を示していないという。

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国連のナバネセム・ピレイ人権高等弁務官は、2011年3月から2013年4月までに確認された死者数が少なくとも92,901人にのぼると発表した。

ピレイ人権高等弁務官は、この数値が、シリア政府、シリア人権監視団を含む8つの機関・団体の発表に基づく数値だとしたうえで、「実際の犠牲者は残念ながら、これよりもかなり多い」と述べた。

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イスラエルの外務副大臣はモスクワで記者会見を行い、シリアにS-300ミサイル防衛システムを供与しないよう改めて求めた。

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SANA(6月13日付)は、イラク軍が対シリア・ヨルダン国境地帯に4個連隊を派遣し、テロリストの潜入、武器流入に対する警戒態勢を強化したと報じた。

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ジャズィーラ(6月13日付)などによると、カイロでイスラーム・ウンマ・ウラマー大会が開かれ、「シリアの国民に対するイランの体制、ヒズブッラー、そして宗派主義的なその同盟者たちのあからさまな敵対行為」に対抗し、「シリアの同胞を救済するためのジハード」を呼びかけた。

大会にはイスラーム教ウラマー連合のユースフ・カラダーウィー議長ほか、各国のイスラーム組織の代表76人が主席した。

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安倍晋三総理大臣は、来週開かれるG8首脳会議で、シリア情勢を打開するため国際社会の一致した協力を呼びかけるとともに、難民や避難民への人道支援として、およそ1,000万ドルの緊急人道支援を行うことを表明する方針を固めた、とNHK(6月13日付)などが報じた。

具体的には、シリアからの多くの非難民を受け入れているヨルダンに対しておよそ1億ドルの財政支援を行うとともに、難民や避難民への人道支援としておよそ1,000万ドルの緊急人道支援を行うことを表明するという。

AFP, June 13, 2013、CNN, June 13, 2013、Elaph, June 13, 2013、al-Hayat, June 14, 2013、Kull-na Shuraka’, June 13, 2013, June 14, 2013、Kurdonline,
June 13, 2013、MTV, June 13, 2013、Naharnet, June 13, 2013、NNA, June 13,
2013、The New York Times, June 13, 2013、OTV, June 13, 2013、al-Ra’y, June 13, 2012、Reuters, June 13, 2013、SANA, June 13, 2013、UPI, June 13, 2013などをもとに作成。

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ダマスカス県内のマルジャ広場で連続自爆テロが発生し市民14人が死亡、ハサカ県では民主統一党と反体制武装集団が休戦協定を締結、人民防衛隊を付近一帯の「正統な軍」とみなすことなどを求める(2013年6月11日)

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(6月11日付)によると、市内中心に位置するマルジャ広場で自爆テロが2件連続で発生し、市民14人が死亡、31人が負傷した。

SANA, June 11, 2013
SANA, June 11, 2013

シリア人権監視団によると、爆発は警察署近くで発生した。

一方、シリア人権監視団によると、カーブーン区、バルザ区を軍が砲撃し、バルザ区では軍と反体制武装集団が交戦した。

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ハサカ県では、『ハヤート』(6月12日付)によると、タッル・タムル町で民主統一党と反体制武装集団が休戦協定を締結、民主統一党人民防衛隊を同町一帯の「正統な軍」とみなすこと、同地域に展開する武装勢力から「部族的な装いを除去すること」などを合意した。

休戦に向けた協議は、タッル・タムル町に近いバーブ・ハイル村で行われ、クルド人の代表、ブーハムダーン部族、サーダ部族、シャッラービーン部族、バッカーラ部族といったアラブ系部族の代表、アッシリア教徒代表が出席した。

またラアス・アイン市の市民平和評議会、民主社会運動も同席した。

シリア人権監視団によると、停戦協定は7項目からなり、民主統一党人民防衛隊を同市一帯の「正統な軍」とみなすこと、同地域に展開する武装勢力から「部族的な装いを除去すること」、タッル・タムル町の地元評議会を復興することなどが合意された。

一方、シャッダーディー市、タッル・ハミース市、タッル・ブラーク町、ヤアルビーヤ町を軍が空爆した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ハトラ村で反体制武装集団と「体制を支持するシーア派の戦闘員」(未確認情報)が激しく交戦し、数十人が死傷した。

また軍がダイル・ザウル市の工業地区、ムワッザフィーン地区を空爆、反体制武装集団と交戦した。

同監視団によると、アサド政権は「過去数年間でシーア派に改宗した市民数百人に武器を配布した」のだという。

一方、SANA(6月11日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、ハトラ村で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、軍がラッカ市のルマイラ地区、第17師団本部周辺を空爆したのに対して、反体制武装集団も手製のロケット弾でタブカ航空基地を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アフリーン市郊外のカフルジャンナ村で民主統一党人民防衛隊と反体制武装集団が交戦した。

また反体制武装集団が、ヌッブル市近くで軍のヘリコプターを地対空ミサイル(イグラ)で撃墜したとされる映像がインターネット上に公開された。

対する軍はマンナグ航空基地周辺、ハナースィル市などを空爆した。

一方、アレッポ市では、サラーフッディーン地区、サーフール地区、アシュラフィーヤ地区、バニー・ザイド地区で、軍と反体制武装集団が交戦した。

他方、SANA(6月11日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、マンナグ航空基地周辺、マアーッラト・アルティーク村で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ブスターン・カスル地区、ブスターン・バーシャー地区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

これに対して、反体制武装集団は、アレッポ市スィルヤーン・ジュダイダ地区に迫撃砲3発を打ち込み、女性、子供を含む3人を負傷させた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サルミーン市、ビンニシュ市、ハーミディーヤ航空基地周辺、バーブ・ハワー国境検問所などに、軍が砲撃を加え、反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月11日付)によると、反体制武装集団がイドリブ市周辺にある軍の拠点複数カ所を襲撃したが、軍がこれを撃退した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラビーア町、サルマー町などを軍が砲撃した。

一方、SANA(6月11日付)によると、ラビーア町、バイト・アワーン村で、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃・破壊、複数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区および同市周辺に対して軍が砲撃を加え、同市ワーディー・サーイフ地区で反体制武装集団と交戦した。

またカルアト・ヒスン市では、軍と反体制武装集団が交戦し、レバノンの北部県トリポリ市出身の戦闘員(サラフィー主義者)が死亡した。

一方、SANA(6月11日付)によると、ヒムス市ワーディー・サーイフ地区で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、同地区の治安を回復した。

また軍は、ヒムス市バーブ・フード地区、ハーリディーヤ地区、カラービース地区、キースィーン市、ガントゥー市、ラスタン市、アクラブ町、タッル・ザハブ町、タルビーサ市郊外、ダール・カビーラ村、マスウーディーヤ村、サーリヒーヤ市、ズィーバ市、タドムル市で、反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ウカイリバート町、ハマーディー・ウマル村、ラターミナ町、ザカー市、カフルズィーター市周辺、フワイジャ市などを、軍が砲撃し、反体制武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムウダミーヤト・シャーム市、ハラスター市、バイト・サフム市、ダーライヤー市、アルトゥーズ町、ハーン・シャイフ・キャンプ、ヤブルード市、マルジュ・スルターン村一帯、カタナー市、ズィヤービーヤ町を軍が砲撃し、反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月11日付)によると、ジャイルード市郊外、アルバイン市、ザバダーニー市、ヤブルード市、ダイル・カーヌーン村で、軍が反体制武装集団と交戦し、タウヒード旅団、シャームの民のヌスラ戦線、ドゥーマー殉教者旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、カフルシャムス町、インヒル市、ヌアイマ村、ウンム・ワラド村を軍が砲撃し、反体制武装集団と交戦した。

シリア政府の動き(シリア国内の動き)

ワーイル・ハルキー内閣が定例閣議で、ダマスカス県マルジャ広場での連続自爆テロを非難した。

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連立与党のアラブ社会主義連合民主党、野党のシリア民主党、シリア国民青年党、クルド国民変革運動などが相次いで声明を出し、ダマスカス県マルジャ広場での連続自爆テロを非難した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(6月11日付)によると、クルド民族主義諸政党が実効支配するラアス・アイン市で、反体制武装集団(自由シリア軍)が包囲を続けるアフリーン市(アレッポ県)との連帯を訴えるデモが発生した。

デモはシリア・クルド民主統一党(イェキーティー)の呼びかけで行われ、西クルディスタン人民議会(民主統一党)、シリア・クルド国民評議会の代表・支持者らが参加した。

ラアス・アイン市で平和的デモが行われるのは、反体制武装集団(自由シリア軍)が同市に侵攻した2012年11月以降初めてだという。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は、11日にイスタンブールで(再開を)予定されていた総合委員会の延期を発表した。

会合では、新議長選出、ガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班の進退が審議される予定だった。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、「自由シリア軍は…国の南北東西において前進し、侵略者(ヒズブッラー戦闘員)に対して勝利を続けている」と発表した。

しかし、この「勝利宣言」を裏付ける軍事的成果は報じられていない。

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シリア国民評議会は声明を出し、ヒズブッラー、イランの「占領」への抵抗をシリア国民に対して呼びかけた。

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自由シリア軍のクナイトラ・ゴラン革命軍事評議会(マジャーズ・アブドゥルイラーフ准将)を名のる組織が声明を出し、ロシアに対してUNDOFへの部隊派遣を口実に、シリア領内に軍を派遣しないよう警告を発した。

レバノンの動き

NNA(6月11日付)によると、ベカーア県ヘルメル郡バイト・ジャアファル村の山間部で、ヒズブッラーの支持者がアルサール市のアリー・アフマド・フジャイリー氏を要撃・殺害した。

これを受け、アルサール市内に武装したサラフィー主義者たちが集まり、フジャイリー氏殺害に抗議した。

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NNA(6月11日付)によると、ベカーア県場ヘルメル郡ドゥーラ地方にシリア領から発射された迫撃砲弾複数発が着弾し、市民数名が負傷した。

諸外国の動き

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はRT(6月11日付)のインタビューに応じ、「国家(シリア)は真摯な変革の準備ができていた。この時点で(シリアの)指導部はそのことを認知し、変革を行わねばならなかった…。モスクワはアサド政権を守っていない」と述べた。

しかし現下のシリアの混乱に関しては、「なぜこうしたことが起きているのか?一部の人が支持し、民主主義と名付けられたりもする方法だけで(中東)地域を形作ることができ、それによって平和と秩序が広まる、と外国の人々が想像しているからだ。しかし実際はまったくそうではなかった」と西側諸国の介入を暗に批判した。

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ロシア外務省は声明を出し、ダマスカス県マルジャ広場での連続自爆テロを非難するとともに、犠牲者に哀悼の意を示した。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣が、サウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣、バンダル・ビン・スルターン総合情報庁長官とパリで会談し、シリア情勢について協議した。

フランス外務省報道官によると、会談ではヒムス県クサイル市陥落後のシリア国内の軍事情勢やジュネーブ2会議への影響などについて意見を交換した。

同報道官は、クサイル市陥落に関して、「紛争の一方の当時者が弱体化することはジュネーブ2の開催に資さない。なぜなら、交渉は一方の当時者が優位で、もう一方が弱ければ不可能だからだ。ゆえに、反体制武装集団を強化するために行動することが必要であり、この点をサウジアラビア、米国、トルコなどと議論し、共通の姿勢に至りたい」と述べた。

また、シリア危機にヒズブッラーとイランが関与を深めていることが、地域、とりわけレバノンの安定に悪影響を及ぼす点で意見が一致したという。

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UNDOF主力部隊のオーストリア部隊がゴラン高原からの撤退を開始した。

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イギリスの極右政党、イギリス国民党のニック・グリフィン党首は、ツイッター(6月11日付)でダマスカスに入ったことを明らかにし、「真実を究明する」としたうえでアサド政権を支持することを示唆した。

AF(6月11日付)が報じた。

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国連難民高等弁務官事務所の報道官は、ドイツ政府とシリア人避難民数万人の受け入れの可否について協議を行っていることを明らかにした。

同報道官によると、ドイツ以外にも欧州の複数の国と避難民受け入れの協議を行っているという。

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岸田文雄外務大臣は、記者会見で、「安倍政権が内戦の続くシリアの反体制派に直接届く人道支援活動を始める方針を決めた」と述べた。

AFP, June 11, 2013、AP, June 11, 2013、al-Hayat, June 12, 2013、Kull-na Shuraka’, June 11, 2013, June 12, 2013、Kurdonline,
June 11, 2013、Naharnet, June 11, 2013、NNA, June 11, 2013、Reuters, June
11, 2013、SANA, June 11, 2013、UPI, June 11, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県で反体制武装集団がマンナグ航空基地のレーダー施設を制圧、アル=カーイダ指導者がイラク・イスラーム国によるシャームの民のヌスラ戦線との統合宣言を認めずこれを破棄(2013年6月10日)

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がマンナグ航空基地のレーダー施設を制圧した。

反体制武装集団は9日には飛行場内の格納施設を制圧していたという。

またマアーッラト・アルティーク村では、反体制武装集団が軍に対して反撃を行い、サフィーラ市では軍が空爆を行った。

一方、SANA(6月10日付)によると、マンナグ航空基地周辺、アレッポ中央刑務所周辺、アルカミーヤ村で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アレッポ市ではシャイフ・マクスード地区、ブスターン・カスル地区、アーミリーヤ地区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市の電力会社地区とルマイラ地区に対して軍が砲撃を行い、女性2人を含む6人が死亡した。

また第17師団周辺では、軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市の工業地区、ラサーファ地区、ジュバイラ地区で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月10日付)によると、ダイル・ザウル市の工業地区、ハウィーカ地区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市、ヒムス市各所が軍の空爆を受けた。

一方、SANA(6月10日付)によると、ジャンダル村、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、ワーディー・サーイフ地区、ラスタン市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルズィーター市、カストゥーン村、ハウワーシュ村、カルカート村が、軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(6月10日付)によると、マスアダ村、アブー・ハナーヤー村、マスウード村、サルバ村、クライブ・サウル村で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

これに対して、反体制武装集団はサラミーヤ市郊外のサアン村にある医療センターや民家を迫撃砲で攻撃、またシャームの民のヌスラ戦線が同市に侵入し、住民を誘拐した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ラーミー村などが軍の砲撃を受けた。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区が軍の空爆を受けた。

一方、SANA(6月10日付)によると、ジャウバル区、バルザ区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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Kull-na Shuraka', June 10, 2013
Kull-na Shuraka’, June 10, 2013

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザマルカー市、ハジャル・アスワド市が軍の空爆・砲撃を受けた。

一方、SANA(6月10日付)によると、ハラスター市、シャイフーニーヤ村、バハーリーヤ農場、ラヒーバ農場、フジャイル市、ジャイルード市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員ら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、クッルナー・シュラカー(6月10日付)は、イスラーム旅団とウターヤー地域歩兵師団が東グータ地方でシリア軍の偵察機2機を撃墜したと報じ、その写真を公開した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル町、カフルシャムス町が軍の砲撃を受けた。

シリア政府の動き

『アフバール』(6月10日付)は、5月22日にシリアを訪問したヨルダン人作家・活動家のサウード・クバイラート氏の話として、アサド大統領が世銀による210億ドルの融資を拒否したと報じた。

同報道によると、この融資は、シリア復興への投入を条件としており、アブドゥッラー・ダルダリー元副首相が世銀の代表として、アサド政権に提示したという。

反体制勢力の動き

ジャズィーラ・チャンネルのホームページ(6月9日付)は、アル=カーイダの指導者アイマン・ザワーヒリーが、イラク・イスラーム国のアブー・バクル・バグダーディーによるシャームの民のヌスラ戦線との統合宣言を破棄したことを書簡を通じて発表したと報じ、その写真(http://www.aljazeera.net/file/Get/64c64867-0eb8-4368-a1fd-13c7afbc9aa3)を公開した。

書簡において、ザワーヒリーは「イラク・シャーム・イスラーム国は廃止され、イラク・イスラーム国の名で活動を継続する…。シャームの民のヌスラ戦線は、アル=カーイダ全体に属すジハード・アル=カーイダ集団から独立した一組織となる」と発表した。

そのうえで「ジハード・アル=カーイダ集団のすべての同胞に(この決定を)遵守(するよう求め)…、すべてのイスラーム教徒、ジハード主義者同胞にこの対立をめぐって口論することを止めるよう求める」と付言した。

http://www.aljazeera.net/news/pages/a5a7d33e-3c9f-4706-b070-e358b5e67236

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Kull-na Shuraka', June 10, 2013
Kull-na Shuraka’, June 10, 2013

クッルナー・シュラカー(6月10日付)は、9日のアレッポ市シャッアール地区で、預言者を侮辱した罪で15歳の少年がサラフィー主義戦闘員に処刑された事件に関して、シャームの民のヌスラ戦線が「違法な殺人」との関係を否定する声明を出したと報じ、その画像を公開した。

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ベルギーの日刊紙『ヘット・ニュースブラッド』(Het Nieuwsblad、6月10日付)は、シリア国内で反体制武装闘争に参加していたベルギー人サラフィー主義者集団の戦闘員1人がアレッポ市近郊で就寝中に、頭を撃たれて殺害されたと報じた。

殺害されたのはターリク・ターキートルーン(20歳、ブリュッセル郊外生まれ)で、30人の仲間とともに武装集団を結成し、シャームの民のヌスラ戦線のもとで戦闘に参加していたという。

またターリクの兄のイリヤース(22歳)は、ベルギーに6月3日に帰国し、テロ活動を行った容疑で逮捕された。

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シリア・ムスリム同胞団は声明を出し、シリアが「ロシア人、イラン人…、レバノン人やイラン人などからなる宗派主義的戦闘員の「悪のトライアングル」の攻撃に曝されているとする一方、「国際社会に沈黙」を厳しく非難した。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会の執行部は、声明を出し、現下の紛争において「宗派主義的現象を広める体系的な危機」があると指摘、シリア人以外のすべての当時者に国内での戦闘に参加しないよう呼びかけ、ヒズブッラーを暗に非難した。

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シリア民主主義者連合のファーイズ・サーラ、ムワッファク・ニールビーヤら在外活動家約200人が共同声明を出し、ヒズブッラーが運営するマナール・チャンネルの視聴ボイコットを呼びかけた。

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元共和国護衛隊第105旅団司令官で脱走兵のフィラース・トゥラースはフェイスブックで、シャームの民のヌスラ戦線のアブー・ムハンマド・ジャウラーニーは実在せず、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長であると断じた。

またトゥラースは、イラク・イスラーム国を指導するアブー・バクリー・バグダーディーについても、イラン・イスラーム革命防衛隊クドス軍団のガーセム・ソレイマーニー司令官だと断じた。

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自由シリア軍参謀委員会は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立の代表メンバー拡大で、自由シリア軍の代表者数(15人)の増加が認められなかったことに関して、態度を保留する決定を下したことを発表した。

代表者15人の氏名は以下の通り:

スライマーン・ウバイド(ダルアー県)
ルワイユ・ミクダード(ダルアー県)
マムドゥーフ・ラーカーン・タッハーン(クナイトラ県)
アブドゥッサラーム・ナジーブ(ヒムス県)
ヤーミン・ワリード・ジャウハリー(スワイダー県)
アンマール・カルート(ダイル・ザウル県)
スィーバーン・ヒクマト・アフマド(ラッカ県)
フアード・アッルーシュ(イドリブ県)
ムハンナド・イーサー(イドリブ県)
アフマド・ジャッカール(アレッポ県)
ムスタファー・スフタ(ラタキア県)
ムスタファー・アフマド・シャルシュ(ダマスカス県・ダマスカス郊外県)
ムハンマド・シャッアール(ダマスカス県・ダマスカス郊外県)
ハーリド・アリー(ハマー県)

なお『ハヤート』(6月17日付)によると、自由シリア軍参謀委員会は、代表メンバーの半数、ないしは少なくとも3分の1を自由シリア軍に割り当てるよう主張していたという。

レバノンの動き

レバノンの声ラジオ(6月10日付)によると、ジャアファル家のメンバーとヒズブッラーの支持者がベカーア県バアルベック郡と北部県をつなぐ街道を封鎖し、レバノン赤十字社が行うヒムス県クサイル市からのシリア人負傷者搬送を妨害した。

道路封鎖を受け、レバノン赤十字社の車列はアルサール市に引き返したという。

諸外国の動き

アラブ政治調査研究センター(カタール)は2012年から2013年にかけてアラブ諸国14カ国で実施したシリア情勢に関する世論調査の結果を発表した。

調査が実施されたのは、モーリタニア、モロッコ、アルジェリア、チュニジア、リビア、エジプト、スーダン、パレスチナ、レバノン、ヨルダン、イラク、サウジアラビア、イエメン、クウェート。

調査結果によると、77%の解答者がアサド大統領の退任を支持、13%が反対していた。

また66%の解答者が、シリアでの体制転換が危機解決の最善策だと答え、10%が平和的政治プロセスによる解決を、3%が革命の根絶を支持していた。

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サウジアラビアの巡礼省報道官は、AFP(6月11日付)に、事実上の自壊状態にあるシリア革命反体制勢力国民連立をシリア人に対するメッカへの巡礼許可証発行の許可権者とみなすことを決定したと発表した。

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NHK(6月10日付)は、来週17日に英国で開催されるG8首脳会議で、日本の安倍晋三総理大臣が、シリアの反体制勢力に対して初めて物資の支援に踏み切ることを表明する方針を固めた、と報じた。

NHKによると、安倍総理大臣は、反体制勢力に対して、自動車、発電機などの物資の支援を行うことを表明するという。

この方針に関して、NHKは「日本政府は、反政府勢力について、すでにシリア国民の正当な代表だという立場をとっています」と付言したが、「シリアの友連絡グループ」が「シリア国民の唯一の正統な代表」として承認したシリア革命反体制勢力国民連立は事実上自壊する一方、サラフィー主義者によって主導されているシリア国内の反体制勢力も弱体化を始めており、日本政府が誰に、また何のために支援するのかを合理的に説明することはできない。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130611/k10015210391000.html

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ジャズィーラ(6月10日付)は、GCCが、シリアの戦闘へのヒズブッラーの参戦を厳しく非難、加盟国におけるヒズブッラー・メンバーの滞在許可、送金などを制限するための措置を講じることを決定したと報じた。

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SPA(6月10日付)は、サウジアラビアの内閣が閣議においてシリア情勢について審議、「シリアでの戦争へのヒズブッラーのあからさまな干渉と、シリアを戦場にするようなすべての外国の介入を非難した」と報じた。

また閣議はシリアの危機を終わらせることへのアラブ世界および国際社会の努力に謝意を示した、という。

AFP, June 10, 2013、al-Akhbar, June 10, 2013、al-Hayat, June 11, 2013, June 17, 2013、Kull-na Shuraka’, June 10, 2013, June 12,
2013、Kurdonline, June 10, 2013、Naharnet, June 10, 2013、Reuters, June 10,
2013、SANA, June 10, 2013、UPI, June 10, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

クサイル市の住民らが軍による武装テロ集団の殲滅を祝う集会を開くなか、アレッポ県では「イスラーム主義者の戦闘大隊」がアレッポ県で「預言者ムハンマドを冒涜した罪」で15歳の少年を家族の前で射殺(2013年6月9日)

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団およびSANA(6月9日付)によると、アレッポ市シャッアール地区で、「イスラーム主義者の戦闘大隊」が、預言者ムハンマドを冒涜した罪で15歳の少年を家族の前で射殺した。

同監視団によると、反体制武装集団は、コーヒーを売っていたこの少年が、支払いをめぐって口論となった際に、預言者ムハンマドを冒涜する言葉を吐いたとして連行した。

その後、この少年に暴行を加えた後、頭をシャツで覆って、身柄を拘束した場所に連れ戻し、その場で頭と首を銃で撃ち、処刑したという。

監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はこの処刑に関して「こうした犯罪によって、シリアの人々はアサド政権が崩壊することに恐怖を抱くようになる」と非難した。

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同じく、アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が包囲するマンナグ航空基地に駐留する部隊に対して、軍がヘリコプターで武器、食糧を投下した。

またバービード市、フライターン市、タッル・リフアト市、アナダーン市、ダイル・ハーフィル市、ハイヤーン町、マアーッラト・アルティーク村、カフルハムラ村が軍の砲撃、地対地ミサイルによる攻撃を受ける一方、ヌッブル市が反体制武装集団の砲撃を受けた。

一方、SANA(6月9日付)によると、アレッポ市北部のタッラ・フワイフナで軍が反体制武装集団の掃討を完了、治安を回復した。

またフライターン市、マンナグ村、カブターン・ジャバル村、バービース村、アナダーン市、アレッポ市ブスターン・カスル地区で、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、AFP(6月10日付)は、シリアの治安消息筋の話として、「数日、ないしは数時間中にアレッポでの作戦を開始し、(反体制武装集団が)占拠するアレッポ県内の都市・村を奪還するだろう」と報じた。

また『ワタン』(6月9日付)は、軍がクサイル市での「経験」を駆使して、アレッポ県での掃討作戦を行う準備しているとしたうえで、政府内でこの作戦が「北部の嵐」と呼ばれていると報じた。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺、タブカ航空基地周辺が軍の砲撃・空爆を受けた。

また『ハヤート』(6月10日付)によると、シャーム自由人大隊は、第17師団の軍事拠点3カ所に突入したと発表した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、シャイフ・ヤースィーン地区、ラサーファ地区、工業地区などが軍の砲撃を受けた。

またイラク西部(ヨルダン国境近く)と接するワリード国境通行所近くのシリア領内からの反体制武装集団の攻撃により、イラクの国境警察の要人1人が死亡、2人が負傷した。

武装集団はワリード国境通行所の制圧をめざしているという。

一方、SANA(6月9日付)によると、ダイル・ザウル市のムワッザフィーン地区全土と、ラシュディーヤ地区、ジュバイラ地区の一部で軍が反体制武装集団の掃討を完了、治安を回復した。

また軍は、ダイル・ザウル市のハウィーカ地区、カマーナート地区で、カーディスィーヤ旅団、アンサール旅団と交戦、外国人戦闘員を殲滅した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、タフタナーズ市、サッラ村、ミンタール村、ビンニシュ市、サルミーン市、アルバイーン山が軍の空爆・砲撃を受けた。

またバニー・イッズ部族の民兵が、マアッラト・ヌウマーン市郊外の複数カ所に検問所を設置した。これは族長の補佐役を務めていたアフマド・ムバーラク氏が武装集団に暗殺されたことを受けた動きだという。

一方、SANA(6月9日付)によると、ジャーヌーディーヤ町、バシュラームーン村、ハーッジ・ハンムード農場、ダルクーシュ農場、ジャフタルク農場、サルミーン、シャビーバ航空基地周辺、ビンニシュ市、アルバイーン山、ナイラブ村などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市、ダール・カビーラ村、ヒムス市各所(ワーディー・スィヤーフ地区など)、ガジャル村で、軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(6月9日付)によると、ラスタン市、タッルカラフ市、ハスヤー町東部、ガジャル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャーム自由人大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アクラブ町、フワイジャ村などが軍の砲撃を受けた。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区、カダム区に迫撃砲弾が着弾、またヤルムーク区で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月9日付)によると、ザブラターニー地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲が複数発着弾し、市民2人が死亡、複数が負傷した。

またジャウバル区で、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、アマーラ地区で、治安部隊が反体制武装集団のアジトの一つを制圧、複数の戦闘員を逮捕、武器・弾薬を押収した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市、ザマルカー町、マルジュ・スルターン村一帯で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月9日付)によると、アフマディーヤ市入り口、ハーン・シャイフ・キャンプ、フジャイラ村、ハラスター市、アドラー市で、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、カフルシャムス町のガソリン・スタンド検問所を反体制武装集団が襲撃、占拠し、軍の兵士9人を殺害した。

またキータ市とインヒル市を結ぶ街道で、軍の士官1人を含む2人が反体制武装集団に狙撃、殺害された。

これに先立ち、軍はインヒル市に突入し、これを制圧、またカラク村で反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月9日付)によると、ブスラー・シャーム市、西ムライハ村、マアルバ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ビイル・アジャム市、タルナジャ市、ジュバーター・ハシャブ村を軍が砲撃した。

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ラタキア県では、SANA(6月9日付)によると、トルコ領からナブウ・ムッル村を経由して県内に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

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ハサカ県では、SANA(6月9日付)によると、タッル・タムル町郊外のジスル・ハリータ地方、タッル・リマール地方で、反体制武装集団どうしが略奪品の分配をめぐって衝突し、複数の戦闘員が死傷した。

シリア政府の動き

SANA(6月9日付)によると、ヒムス県クサイル市で、同市および周辺地域の住民、ヒムス市バアス大学学生が、市内中心の広場で集会を開き、軍による武装テロ集団の殲滅を祝った。

SANA, June 9, 2013
SANA, June 9, 2013

集会には、ヒムス県のムハンマド・アフマド・ムニール・ムハンマド県知事、バアス党ヒムス支部のスブヒー・ハルブ書記長、バアス党レバノン地域指導部のファーイズ・シュクル副書記長らも参加した。

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アサド大統領は2013年政令第199号を発し、国民情報評議会(ムハンマド・ルズーク議長)を設置した。

反体制勢力の動き

トルコのガズィアンテップ市で、シリアの反体制弁護士・判事100人強が会合を開き、「解放区」における司法活動の監視のありようなどをめぐって協議した。

会合には、シリア革命反体制勢力国民連立のムスタファー・サッバーグ書記長、ガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班が出席した。

出席者らによると、アラブ連盟において合意され、シリアが採用を見送っている「アラブ統一法」に関する審議が行われた際、サッバーグ書記長が「正統性を付与するのはシリア革命反体制勢力国民連立だ」と主張すると、参加した弁護士・判事らが一斉に反発し、「シリアに入れなくなるだろう。戦闘大隊が現地を支配しており、土地はそれを守る者のものだ」と反論した、という。

一方、ヒートゥー暫定政府首班は、組閣が連立内外、そして諸外国から反発を受けており、「この政府を承認するなとの命令が外国によってなされた」と暴露した。

また新規メンバー参加問題に関して、「新規参加をめざす活動家のなかに、体制打倒を望んでいない者がいる」と述べ、その排除を正当化した。

クッルナー・シュラカー(6月9日付)が報じた。

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シリア革命調整連合は声明を出し、アサド政権と「傭兵」が「宗派戦争」を行っていると批判、エジプト、サウジアラビア、カタール、トルコに対して、イランと同様にシリアに直接介入するよう呼びかけた。

レバノンの動き

AFP(6月9日付)によると、レバノン赤十字社は、過去48時間で、ヒムス県クサイル市一帯での戦闘で負傷したシリア人87人をレバノン領内(ベカーア県バアルベック郡アルサール市など)に搬送した。

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ベイルート県では、レバノン帰属党がイラン大使館前で反ヒズブッラー・デモを行ったが、主催者が何者かによって撃たれて死亡した。

レバノン帰属党のアフマド・アスアド党首(シーア派)は、同党のハーシム・サルマーン学生委員会委員長が撃たれて死亡したと発表した。

複数の消息筋によると、デモ会場の近くにはアサド政権を支持するレバノン人武装集団がいたという。

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またベイルート中心街の「殉教者広場」には、「シリア国民の自由と尊厳を支持するレバノン人」が、シリアでの戦闘へのヒズブッラーの参加に抗議するデモを行った。

デモには、ムスタクバル潮流のハーリド・ザフラマーン議員、3月14日勢力事務局メンバーらが参加した。

諸外国の動き

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と電話会談を行い、ゴラン高原の非武装地帯でのシリア軍と反体制武装集団の交戦など、シリア情勢について協議した。

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イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、閣議で「イスラエルは我々に銃弾が向けられていない限りは、シリアの内戦に関与しないだろう」と述べた。

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米中央軍のロバート・カタラノッティ少将は、アブドゥッラー国王特殊部隊訓練センター主催のアンマンでの記者会見で、19カ国8,000人の兵力が参加する軍事演習(Eager Lion)を行うと発表した。

同軍事演習では、化学兵器対策、「テロ集団」の拠点などが行われるという。

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英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は、BBC(6月9日付)で、「体制(アサド政権)は現地で前進を遂げた…。現地での進捗は我々が政治的・外交的解決を行うのに資さない」と述べた。

AFP, June 9, 2013、al-Hayat, June 10, 2013、Kull-na Shuraka’, June 9, 2013、Kurdonline, June 9, 2013、Naharnet,
June 9, 2013、Reuters, June 9, 2013、SANA, June 9, 2013、UPI, June 9, 2013、al-Watan, June 10, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア革命反体制勢力国民連立のサブラー暫定議長がジュネーブ2会議への原則参加を決定したと発表する一方、シリア公務員国民自由連合は同会議に「反体制勢力が統一使節団を派遣する」必要性を強調(2013年6月8日)

国内の暴力

ヒムス県では、『ハヤート』(6月9日付)によると、東ブワイダ市で軍が反体制武装集団の掃討を完了、同市の治安を回復した。

またSANA(6月8日付)などによると、ヒムス市アダウィーヤ地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、7人が死亡した。

一方、シリア人権監視団によると、東ブワイダ市、ガントゥー市で軍と反体制武装集団が交戦した。

このほか、ヒムス市旧市街などに軍が砲撃を加えた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ビッリー村、ウカイリバート町、マスウード村、アブー・ハナーヤー村、クライブ村、スーハー村などに軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(6月9日付)によると、サルバ市、マスウード市、アブー・ハナーヤー市、アミーヤ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、フバイト村、ダイル・シャルキー村、ビンニシュ市、イフスィム町などに軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(6月9日付)によると、ヒルバト・マールティーン村、ナイラブ村、バシュラームーン村、カニーサ・ナフラ市、シュグル市、イフスィム町、クマイナース村、マアッラトミスリーン市、サルミーン市、タッル・ダイニート市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、外国人戦闘員ら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、カフルハムラ村、ハイヤーン町、マンナグ航空基地入り口付近、クワイリス航空基地周辺、マアーッラト・アルティーク村、サフィーラ市、ラスム・アッブード村などで、軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。

またアレッポ市では、サラーフッディーン地区、ハーリディーヤ地区で軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加える一方、シャイフ・マクスード地区に軍が突入を試み、民主統一党人民防衛隊と交戦した。

一方、SANA(6月9日付)によると、マンナグ航空基地周辺、アレッポ中央刑務所、ズィヤーラ村、マーイル町、アナダーン市、マアーッラト・アルティーク村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市シャイフ・マクスード地区、ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺に対して軍が空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区に軍が砲撃を行った。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ナブク市の軍事情報局本部近くで爆弾が仕掛けられた車が自爆した。

またムウダミーヤト・シャーム市で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月9日付)によると、ハラスター市、ドゥーマー市、ハーン・シャイフ・キャンプ、ダーライヤー市、バービッラー市、リーハーン農場で、軍が反体制武装集団と交戦し、外国人戦闘員ら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヤルダー市で、反体制武装集団どうしが略奪品の分配をめぐって衝突し、複数の戦闘員が死傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、マッザ区に迫撃砲弾が複数発着弾した。死傷者は出なかった。

またヤルムーク区で軍と反体制武装集団が交戦し、バルザ区、カーブーン区に軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(6月9日付)によると、バルザ区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がインヒル市の軍の検問所を制圧する一方、ダルアー市のワーヒディーン避難民キャンプでは、4人が死亡した。うち2人は当局に逮捕・拷問され死亡したと思われる。

一方、SANA(6月9日付)によると、マアルバ町、インヒル市、ブスラー・シャーム市、ダルアー市、シャブラク村、タファス市、ジャースィム市、サフム・ジャウラーン村で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(6月9日付)によると、軍がカフターニーヤ市、ジャバター村で反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハーン・アルナバ市で反体制武装集団が爆弾を仕掛けた車を爆発させ、複数の市民が負傷した。

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ハサカ県では、SANA(6月9日付)によると、カーミシュリー市で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民5人が負傷した。

シリア政府の動き

アサド政権を支持するレバノンの日刊紙『ディヤール』(6月8日付)は、ラーミー・マフルーフが13億ドル相当の資産を他人名義に変更し、ウクライナ、ベラルーシに移転したと批判的に報じた。

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『ハヤート』(6月8日付)によると、レバノン人、イラク人、イラン人の戦闘員がサイイダ・ザイナブ廟(ダマスカス郊外県)防衛のためズー・ファカール旅団を結成した。

同報道によると、ズー・ファカール旅団は約900人の戦闘員を擁し、「アブー・シャフド」を名のる戦闘員が書記長を、「アブー・ハージル」を名のる戦闘員が副書記長を務めるという。

反体制勢力の動き

自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長は、アレッポ県郊外、ダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県の戦闘に参加する政権側の戦闘員の「ほとんど」がヒズブッラーの戦闘員で、イラク人戦闘員、イラン人戦闘員も参加している、と主張した。

ただし、この主張の根拠については明言しなかった。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、国連安保理に対して、シリア・レバノン国境に民間人支援のための「人道回廊」を設置するよう求めた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のジョルジュ・サブラー暫定議長はイスタンブールで記者会見を開き、ジュネーブ2会議への原則参加を決定したとしたうえで、正式な招待状を得た時点で最終決定を行うと発表した。

またサブラー暫定議長は、「ヒズブッラーとその同盟者たちがシリアで行っていることは、数千年を経て確立した地域の政治的、社会的、文化的、人道的な構造を破壊するもの」と批判し、ヒズブッラーやイランによる「宗派主義的行為」が「同様の反応」をもたらすと述べ、反体制勢力による宗派主義的行為を正当化した。

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シリア公務員国民自由連合(リヤード・ファリード・ヒジャーブ代表)は声明を出し、ジュネーブ2会議への参加に関して、反体制勢力は統一使節団を派遣せねばならず、「シリア革命反体制勢力国民連立の使節団のみがシリア国民の唯一の正統な代表だ」と主張、そのほかの反体制組織の参加に疑義を呈した。

レバノンの動き

ナハールネット(6月8日付)は、治安当局高官の話として、シリアのクサイル市での戦闘で負傷したシリアの反体制武装集団戦闘員とレバノン人戦闘員数十人がレバノンの病院に搬送された。

Naharnet, June 8, 2013
Naharnet, June 8, 2013

レバノン人戦闘員は北部県トリポリ市出身のサラフィー主義者。

AFP(6月8日付)によると、負傷した戦闘員約30人がベカーア県バアルベック郡の病院に搬送され、アルサール市にはさらに数十人の負傷した戦闘員が搬送を待っているという。

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ナハールネット(6月8日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール市近郊のワーディー・フマイド地域に、シリア軍のヘリコプターがロケット弾を発射した。

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ヒズブッラーは声明を出し、ダマスカス郊外県ムウダミーヤト・シャーム市で党の戦闘員が補足されたとの地元調整委員会の声明に関して、事実無根と否定した。

AFP, June 8, 2013、al-Diyar, June 8, 2013、al-Hayat, June 9, 2013、Kull-na Shuraka’, June 8, 2013, June 9, 2013、Kurdonline,
June 8, 2013、Naharnet, June 8, 2013、Reuters, June 8, 2013、SANA, June 8,
2013、UPI, June 8, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

クルド最高委員会がジュネーブ2に民主統一党のムスリム共同党首を団長とする使節団を派遣する意向であると報じられるなか、国連平和維持活動局はゴラン高原非武装地帯でのシリア軍と反体制武装集団の戦闘に関する報告書を安保理に提出(2013年6月7日)

国内の暴力

ヒムス県によると、シリア人権監視団によると、マスウーディーヤ村、東ブワイダ市、ガントゥー市などで軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(6月7日付)によると、クサイル市郊外のマスウーディーヤ村、サーリヒーヤ村で軍が反体制武装集団の掃討を完了、両村の治安を回復した。

また軍は、東ブワイダ市、フサイニーヤ町、ダミーヤ市、ラスタン市、タルビーサ市、タドムル市などで反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県によると、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がマンナグ航空基地に突入し、軍と激しく交戦、軍が飛行場に対して空爆、地対地ミサイルによる攻撃を加えた。

また民主統一党人民防衛隊が、反体制武装集団との戦闘の末、アフリーン市郊外のバースィラ村を制圧した。

一方、SANA(6月7日付)によると、マンナグ航空基地周辺、ハーン・アサル村、カフルナーハー村、ダイル・ジャマール村、アルカミーヤ村で、軍が反体制武装集団と交戦、タウヒード旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・マクスード地区、ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がタブカ航空基地を攻撃する一方、軍がタブカ市に対して空爆・砲撃を加えた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区に軍が砲撃を加えた。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市グワイラーン地区、マクバラ地区に軍が砲撃を加えた。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区に軍が砲撃を加えた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市、ムウダミーヤト・シャーム市、ザマルカー町などで軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(6月7日付)によると、ダイル・ハビーヤ村で軍が反体制武装集団の掃討を完了、両村の治安を回復した。

またハラスター市、ドゥーマー市、バービッラー市、ダーライヤー市、スィヤービーヤ市、バハーリーヤ市、マンスール市、ザマルカー町などで反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらに、SANA(6月7日付)によると、反体制武装集団がカーブーン第2ガソリン・スタンドを迫撃砲で攻撃、破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市、カフルシャムス町などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月7日付)によると、ダルアー市、シャブラク村、タファス市、タスィール町、サフム・ジャウラーン村で、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(6月7日付)によると、ビンニシュ市、ファウア市、マアッラトミスリーン市、タフタナーズ市、タッラ・ビンニシュ市、アイン・マラティーン市、サラーキブ市、アルバイーン山、カフルルーマー村、ハーッス村、マアッラト・ヌウマーン市で、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(6月7日付)によると、カサブ村、ファルナルク村、カウズ村、マハッバ村、カビール村、バイト・アブラク村、カンダースィーヤ村、サウダー村、ハドラ村で、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃・破壊、複数の戦闘員を殺傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月7日付)によると、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、シャイフ・ヤースィーン地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団と交戦、アリーの鷹大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き

ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官はマヤーディーン(6月7日付)に対して、ジュネーブ2会議が、国連、ロシア、米国の主催となり、アラブ連盟は主催者として参加しないだろうと述べた。

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クッルナー・シュラカー(6月7日付)などに、財務省は野党国民成長党のザーヒル・サアドゥッディーン党首をテロ法廷に起訴するとともに、テロ撲滅法に基づき同党首の資産を凍結した、と報じた。

国民成長党は、5月下旬、スペインのマドリードで、スペイン外務省主催のもと、「シリア国民協議会合」を開催していた。

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SANA(6月7日付)は、シリア外務在外居住者省の高官筋の話として、UNDOF主力部隊のオーストリア部隊の撤退発表をシリアは遺憾に感じる一方、プーチン大統領によるロシア部隊の派遣提案に歓迎の意を表したと報じた。

反体制勢力の動き

『ハヤート』(6月8日付)は、複数の反体制消息筋の話として、5月18日にダルアー県ガサム村近くで反体制武装集団(自由シリア軍のハウラーン殉教者旅団)に誘拐されたファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣(84歳)が釈放されたと報じた。

副大臣の父親の釈放に先だって、女性16人、子供6人を含む45人が釈放されたという。

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シリア民主フォーラムは声明を出し、メンバーのサミール・イータとムハンマド・マフルーフがジュネーブで6月5日、ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣、ゲンナージー・ガティロフ外務次官と会談したと発表した。

会談は、米露高官およびアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表との会談後に行われ、ジュネーブ2会議の開催に関して協議した、という。

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『ハヤート』(6月8日付)は、複数の消息筋の話として、クルド最高委員会は、民主統一党サーリフ・ムスリム共同党首を団長とする使節団をジュネーブ2会議に派遣するだろうと報じた。

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自由シリア軍のリヤード・アスアド大佐は声明を出し、サリーム・イドリース参謀長を除く参謀委員会の幹部が会合を開き、自由シリア軍の組織を改編したと発表した。

組織改編は、ヒズブッラーとアサド政権による「虐殺」、国際社会(EU)による武器禁輸措置解除を受けたものだという。

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地元調整委員会は声明を出し、ダマスカス郊外県ムウダミーヤト・シャーム市西部の検問所複数カ所を自由シリア軍が制圧し、アブー・ファドル・アッバース大隊(イラク人民兵)とヒズブッラーの戦闘員多数を拘束したと発表した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のヤースィル・サリームはフェイスブックを通じて声明を出し、連立からの脱会を発表した。

「連立が革命から乖離している」のが理由。

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シリア革命反体制勢力国民連立への新規参加を認められたシリア民主主義者連合のジャマール・スライマーン(俳優)は、『アフバール』(6月7日付)に対して、新規メンバーの参加は期待されているような変化ももたらさなかったと批判した。

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『ハヤート』(6月8日付)によると、イドリブ県カフルナブル市、ダルアー県ラターミナ町、ダマスカス郊外県ドゥーマー市などで、軍によるクサイル市制圧、ヒズブッラーによる軍の支援に抗議する反体制デモが実施された。

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『ハヤート』(6月8日付)によると、アレッポ県のシャリーア委員会(サラフィー主義戦闘員が設置した自治・司法組織)は、ビデオ声明を出し、市民に対して、アサド政権から離反するよう呼びかけるとともに、1ヶ月以内に離反を実行しない者は「処罰されるだろう」と脅迫した。

またシャリーア委員会は、ムハンマド軍旅団のムハンマド・フサイン・アブド(マフムード・マジュダミー)とザカリヤー・ワッザーン(アブー・ターリブ)を、治安機関と協力し、強盗殺人を犯した罪で処刑した。

レバノンの動き

北部県トリポリ市のナッハースィーン地区、リファーイーヤ地区、バーブ・ハディード地区でサラフィー主義者とヒズブッラー・アサド政権を支持する武装集団が衝突し、AFP(6月7日付)によると、1人が死亡、5人が負傷した。

諸外国の動き

フランスのエマニュエル・ヴァルス内務大臣はルクセンブルグで開かれたEUの対テロ会合で、「EUは、シリアで戦闘を行うジハード主義集団に参加するヨーロッパ人イスラーム教徒青年の脅威に対抗する準備をしなければならない」と述べた。

ヴァルス内務大臣によると、EU国籍を持つ約600人(うちフランス人は約120人)がシリアの反体制武装集団に参加し、破壊活動を行っている。

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ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ゴラン高原非武装地帯での軍と反体制武装集団の交戦激化に伴うUNDOFオーストリア部隊(訳380人)の撤退を受けるかたちで、ロシアがオーストリアの代わりに主力部隊を派遣する用意があるとの提案を行った。

『ハヤート』(6月8日付)などによると、プーチン大統領は、この提案を実現するため、地域各国および国連事務総長の合意が必要だと付言した。

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イスラエルの複数のメディアによると、6日のゴラン高原非武装地帯でのシリア軍と反体制武装集団の戦闘を受け、数十人の市民がシリア領からイスラエル領内に入ろうとしたが、イスラエル軍が阻止した。

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国連平和維持活動局(DPKO)のエルベ・ラドゥス局長は、ゴラン高原非武装地帯での6日のシリア軍と反体制武装集団の戦闘に関する報告書を安保理に提出、そのなかでシリア軍の攻撃に関して、UNDOFを仲介してイスラエル軍との間に調整がなされていたことを明らかにした。

報告書のなかでラドゥス局長は「シリア軍の連絡将校が、シリア側の兵力引き離し地域に展開するUNDOF司令官に対して木曜日(6日)、シリア軍戦車の展開は反体制武装集団との戦闘目的に限定されると通達、イスラエル軍に反撃しないよう要請」していたことを明らかにした。

またラドゥス局長は「シリア軍が戦車4輌と兵員輸送用装甲車3輌を、兵力引き離し協定に違反するかたちで兵力引き離し地域に現在も駐留させている」と付言した。

さらにラドゥス局長によると、イスラエル軍はこの戦闘で負傷した反体制武装集団の戦闘員17人を治療したが、全員をシリア領側に戻した、という。

『ハヤート』(6月9日付)が報じた。

AFP, June 7, 2013、al-Akhbar, June 7, 2013、Champress, June 7, 2013、al-Hayat, June 8, 2013, June 9, 2013、Kull-na Shuraka’, June 7, 2013、Kurdonline,
June 7, 2013、al-Mayadeen, June 7, 2013、Reuters, June 7, 2013、SANA, June
7, 2013、UPI, June 7, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍作戦司令官のハドゥール准将がアレッポ市内の治安委員会で「マンナグにフサインの旗を揚げ、フサインの旗のもとに戦う」と宣言しシーア派信徒らを鼓舞、アラブ連盟事務副長がヒズブッラー戦闘員によるシリア国内の戦闘への参加を非難(2013年6月3日)

反体制勢力の動き

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、『シャルク・アウサト』(6月3日付)に対して、「北朝鮮の士官がアレッポ(県)で政府軍側について戦闘に参加している」と主張した。

アブドゥッラフマーン代表は、「国防隊(アサド政権を支持する民兵)の多くの戦闘員がこれらの(北朝鮮の)士官がいると話している」と付言した。

また「これらの士官の数は分からないが、アレッポには11人から15人の北朝鮮の士官がいることが確実で、彼らのほとんどがアラビア語を話している…。彼らはアレッポ東南部の防衛工場機構、アレッポ市内の正規軍の拠点などといった多くの前線に展開している…。彼らは戦闘には参加しておらず、兵站支援、さらには軍事作戦の策定を行っている」と述べた。

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イスラーム旅団司令官を名のるザフラーン・アッルーシュは、『バヤーン』(6月3日付)のインタビューに応じ、そのなかで、イスラーム旅団が「1987年」にプロパガンダ活動を開始した、と述べた。

2009年から2011年6月まで投獄されていたというアッルーシュは、出所後ただちに反体制武装集団の結成のための活動を再開したという。

アッルーシュが結成した武装集団は当初イスラーム連隊を名のっていたが、その後、イスラーム旅団へと発展したという。

アッルーシュによると、イスラーム旅団の主要な活動地はダマスカス県、ダマスカス郊外県で、2,000人の戦闘員、23の運営オフィス、64の大隊を擁しているという。

またアッルーシュは、シャームの鷹旅団、ファールーク大隊、タウヒード旅団とともに、イスラーム旅団がシリア・イスラーム解放戦線を構成していることを改めて明らかにした。

アッルーシュによると、イスラーム旅団は支援団体「ヌール・イスラーム機構」を結成するなどして、住民に食糧、衣料品、燃料などの提供に尽力しているという。

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クッルナー・シュラカー(6月3日付)は、イスラーム旅団がロシア製のコンクルス対戦車ミサイルを入手、自由シリア軍の「ファルカーン作戦」と銘打った作戦で、軍のT7戦車に向けて発射し、大破させた、と報じた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、「ロシアはシリア国内の都市や村に対するアサド政権の犯罪支援に荷担している」と非難した。

シリア政府の動き

『ラアユ』(6月3日付)は、フェイスブックの情報として、スライマーン・アッバース石油鉱物資源大臣らアサド政権の複数の高官が、ダイル・ザウル県のジャブサ・ガス工場を維持するためにシャームの民のヌスラ戦線や自由シリア軍と「取引」を行い、1億5,000万ポンドを支払った(未確認情報)、と報じた。

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アレッポ県での反体制武装集団掃討を指揮するシリア軍作戦司令官のムハンマド・ハドゥール准将は、アレッポ市内の治安委員会で、軍・共和国護衛隊士官、ヌッブル市、ザフラー町の若者らの前で演説し、「マンナグにフサインの旗を揚げ、フサインの旗のもとに戦う」と宣言、また両村住民に、マンナグ航空基地包囲解除のための戦闘に参加するよう呼びかけた。

ヌッブル市、ザフラー町はシーア派が多く住む村。

アレッポ県のムハンマド・ワヒード・アッカード県知事、バアス党アレッポ支部のヒラール・ヒラール書記長も出席していた。

ハドゥール准将は、共和国護衛隊に所属、2012年11月にアレッポ県の治安委員会議長に就任、同県の軍事作戦、治安回復を指揮している。

http://www.youtube.com/watch?v=zAt7L9Lzl2c

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、カフルハムラ村に対して、軍が地対地ミサイルを発射し、子供8人、女性6人を含む26人が死亡した。

複数の消息筋によると、軍はアレッポ市北西部に位置する同市の攻撃に約5,000人の兵士を投入しており、作戦にはヒズブッラーの戦闘員も加わっているという。

また、シリア人権監視団によると、マアーッラ・アルティーク村、ハーン・アサル村、アナダーン市、アレッポ市ライラムーン地区などが軍の砲撃を受け、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、ザマーン・ワスル(6月3日付)は、自由シリア軍最高軍事評議会議長のムスタファー・シャイフ准将が民主統一党人民防衛隊と停戦合意を締結したと報じた。

両者は、自由シリア軍がアサド政権を支持するシーア派住民が暮らすヌッブル市、ザフラー村の往来を民主統一党が認めていることを非難したのを受け、戦闘を行っていた。

他方、SANA(6月3日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、マンナグ航空基地周辺、カフルハムラ村、シャイフ・ナッジャール市、アレッポ市ブスターン・カスル地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市内北部などに対して軍が空爆、地対地ミサイルによる攻撃を行う一方、市内北部では、ヒズブッラーに支援された軍と反体制武装集団が交戦した。

またクサイル市北部のダブア市では、反体制武装集団が奪還をめざして軍に応戦した。

さらにヒムス市ハーリディーヤ地区、タルビーサ市に対して軍が砲撃を加え、またラスタン市などで軍と反体制武装集団の戦闘が続いた。

一方、SANA(6月3日付)によると、クサイル市郊外のドゥハイリジュ村および同村周辺で軍が反体制武装集団の掃討を完了、治安を回復した。

またクサイル市内、ダブア村、フサイニーヤ町などでは、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第93師団基地近くのアイン・イーサー市周辺で軍と反体制武装集団が激しく交戦した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市の競技場通りで、軍のパトロール隊を狙い、即席爆弾が爆発した。

またタッル・ハミース市に対して軍が空爆を行った。

一方、SANA(6月3日付)によると、ハサカ県の競技場通りに反体制武装集団が仕掛けた爆弾が爆発し、複数の市民が負傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区で軍が逮捕摘発活動を展開した。

一方、SANA(6月3日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、バイト・サフム市、ムウダミーヤト・シャーム市、ザマルカー町、ジスリーン町、ザバダーニー市、ドゥーマー市郊外、ダイル・アティーヤ市などで、軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を行った。

一方、SANA(6月3日付)によると、フジャイラ村、ムライハ市、バハーリーヤ市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャバーブ・フダー大隊、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タスィール町、ラジャート高原に対して軍が砲撃を加える一方、反体制武装集団はダルアー市内の国立病院の検問所を襲撃した。

一方、SANA(6月3日付)によると、ブスラー・シャーム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(6月3日付)によると、ファルカラク村、ダッラ村、かビーラ村などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃、複数の戦闘員を殺傷した。

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ハマー県では、SANA(6月3日付)によると、ウンム・カルク村、ハフスィーン村、ハビーバート・フダー村、ウンム・ハーラタイン村、キバーリーヤ村で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

バリール村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(6月3日付)によると、カフルヤーヤー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

レバノンでの動き

北部県トリポリ市バーブ・タッバーナ地区、ジャバル・ムフスィン地区で武装した住民どうしの衝突が続き、NNA(6月3日付)などによると、5人が死亡、内務治安軍総局の兵士2人を含む複数が負傷した。

諸外国の動き

ジョン・ケリー米国務長官は、ポーランド外相との会談後の記者会見で、シリア情勢解決に向けた動きに関して「非常に困難なプロセスで、我々は遅れている」としたうえで、米国がシリア国内の「宗派対立の阻止」を試みていると述べた。

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ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官は「米国はシリアの反体制勢力に対して国際会議(ジュネーブ2)出席の圧力をかけることに関して、十分な努力を行っていない」と批判した。

またリャブコフ次官は、「米国は、反体制勢力が期限を設定したり、シリアのバッシャール・アサド大統領の退任を初めとする条件を科すことを許してはならない」と強調した。

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ロシア外務省のアレクサンドル・ルカシェヴィッチ報道官は、クサイル市包囲を非難する国連決議採択に向けた動きをロシアが先週阻止したとしたうえで、同市での軍の掃討作戦を「住民を脅かす過激派に対抗するためのテロとの戦い」と位置づけた。

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英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は、ドイツ紙に対して、「(シリアの反体制勢力への)武器供与は、(ジュネーブ2会議)の交渉の行方と他国の動き次第である」と述べた。

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アラブ連盟のアフマド・ベン・フッリー事務副長は、AFP(7月3日付)に対して、「シリア以外の勢力による軍事介入が事態を複雑にしている」と述べ、ヒズブッラー戦闘員の戦闘参加を暗に非難、ジュネーブ2会議が開催できなければ、「シリアは失敗国家になる」と懸念を表明した。

またイランに関しては、シリアにおける関係正常化の実現のための一部分を構成しなければならないと述べた。

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イラクのヌーリー・マーリキー首相は声明を出し、EUの対シリア武器禁輸措置解除に関して「イラクの治安と安定に直接影響を及ぼす」と懸念を表明した。

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イラクのバスラ・イフバーリーヤ・ネットワークによると、シリア国内での戦闘で戦死したアブー・ファドル・アッバース旅団のイラク人戦闘員16人の遺体が空路でナジャフに移送された。

AFP, June 3, 2013、al-Bayan, June 3, 2013、al-Hayat, June 4, 2013、Kull-na Shuraka’, June 3, 2013、Kurdonline, June 3, 2013、NNA,
June 3, 2013、al-Ra’y, June 3, 2013、Reuters, June 3, 2013、SANA, June 3, 2013、al-Sharq al-Awsat, June 3, 2013、UPI, June 3, 2013、Zaman al-Wasl, June 3, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア革命総合委員会がシリア革命反体制勢力国民連立からの脱退を発表するなか、レバノンの対シリア国境地帯でヒズブッラーの戦闘員とシリアの反体制武装集団が交戦(2013年6月2日)

シリア政府の動き

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、国連の潘基文事務総長と電話会談し、クサイル市での戦闘に関して「軍事作戦が終わり次第」赤新月社のスタッフの同市訪問を許可するとの姿勢を示した。

ムアッリム外務大臣は「シリア・アラブ軍がクサイル市および同市郊外で行っているのは武装テロ集団からの市民の解放と、治安・安定の回復である…。18ヶ月以上前にテロリストが同市一帯を占拠し、市民に対して卑劣な犯罪を行った時には、こうした懸念を耳にしなかったのに、クサイル情勢をめぐって(非難の)声が上がっているのは奇妙だ」と述べた。

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アサド大統領は2013年政令第186号を発し、ラタキア県のスライマーン・ムハンマド・ナースィル知事を解任し、アフマド・シャイフ・アブドゥルカーディルを新知事に任命した。

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SANA(6月2日付)によると、シリア外務省は声明を出し、「外在外居住者省高官筋は、シリア国民に対して安全確保のため当面トルコへの渡航を行わないよう勧告した。これはここ数日にトルコの一部の都市での治安状況悪化と、(レジェップ・タイイップ)エルドアン内閣がデモに参加している平和的なトルコ国民に対する暴力を受けた措置である」と発表した。

反体制勢力の動き

シリア革命総合委員会は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立からの脱退を発表した。

新規メンバー参加を通じて、「国内の革命家」を連立代表メンバーの3分の1以上とするとの「合意」が履行されず、シリア民主主義者連合や元政権関係者など51人が代表メンバーに選出されたことが理由だという。

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ヨルダンのジハード主義潮流の指導者ムハンマド・シャラビー(アブー・サイヤーフ)は『ハヤート』(6月3日付)に、シャームの民のヌスラ戦線が「ヒズブッラー戦闘員によって制圧されているすべての地点に向かっている…。我々はヌスラ戦線がクサイルに入り、軍事バランスを変化させることを期待している。悪魔の党の支持者たちに重大な敗北を負わせるだろう」と述べた。

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マヤーディーン・チャンネル(6月2日付)は、シャームの民のヌスラ戦線メンバーのムハンマド・イスマーイール・サーリフ・ジャールッラー(アブー・カアカーウ)を名のる戦闘員を独占取材し、その映像を放映した。

アブー・カアカーウは、自身がアブー・ムスアブ・ザルカーウィーの出身地であるヨルダンのザルカーウィー市の出身で、4ヶ月前にジハードを行うために、シリアに潜入し、ダマスカス県マズラア地区での自爆攻撃で生き残ったと証言した。

アブー・カアカーウは、ヨルダンからシリア国内にいるシャームの民のヌスラ戦線のアミールに連絡をとり、トルコ在住のチュニジア人のもと、ヨルダンで教練を受けて、密入国したという。

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シリア民主フォーラム(ミシェル・キールー代表)は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立に新規参加したメンバーに関して、個人の資格での参加であり、組織として連立には参加していないと発表した。

また、連立が、反体制勢力を糾合することに現在のところ失敗していると批判した。

国内の暴力

ヒムス県では、複数の反体制活動家が、アレッポ県、ダイル・ザウル県からの反体制武装集団の増援を受け、クサイル市内の反体制武装集団戦闘員の数が約1万人に増加したと発表した。

増援部隊は、アレッポ県で活動するアレッポ軍事評議会(アブドゥルジャッバール・アカイディー)、タウヒード旅団(アブドゥルカーディル・サーリフ)、そしてダイル・ザウル県で活動するウスラ軍(アブー・アリー・シュアイティー)などが派遣したという。

クサイル市を視察したアブドゥルジャッバーアル・アカイディー大佐はビデオ声明を出し、「勝利するまで、クサイルの包囲を解除するまで戦う」と述べ、徹底抗戦の姿勢を示した。

また「我々はヒズブッラーに忘れられないような教訓を与えるだろう。彼らを打ち負かすだろう」と強調した。

そのうえで「戦いに撤退という言葉はない。後退はない。勝利するまで戦うだろう」と戦闘員に向けて呼びかけた。

これに対して、軍はクサイル市北部および周辺の村々への空爆を強化した。

またタルビーサ市、ダール・カビーラ村などに対して、軍は砲撃を加えた。

一方、SANA(6月2日付)によると、東ブワイダ市、ラスタン市、タドムル市、アクラブ町、ブルジュ・カーイー村、ダール・カビーラ村、ガントゥー市、タルビーサ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、アドナーン・ウクラ大隊、死の大隊、アブドゥルハーディー・ミーズナーズィー大隊、アンサール・ワ・シャリーア大隊(シャームの民のヌスラ戦線)、武装大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またレバノン領内からジュースィーヤ地方に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

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ハマー県では、複数の活動家によると、ズグバ村周辺で、軍と反体制武装集団が衝突した。

また、シリア人権監視団によると、軍はカフルナーン村を制圧しようとした武装集団メンバー28人を要撃、殺害した。

一方、SANA(6月2日付)によると、アルファーン・ウスターニー地方のハムラー村、ラーラー村、ラビーア町、ラヒーヤ村、ティーバ・イスム村、シャアファ村、トゥラスィーヤ村、カーヒラ村、ラアス・アイン市、ズグバ村、カスル・下ムハッラム村、カスル・アブー・サムラ村、ウンム・ハズィーム村で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人旅団、ガーブの狼旅団、使徒末裔旅団、シャームの鷹旅団、ダイル・シャルキー革命家旅団、ファーティヒーン旅団、イドリブ革命家旅団、ファジュル・イスラーム旅団、アンサール旅団、ヒッティーン旅団、ジャバルの騎士旅団、カアカーウ大隊、砂漠の楯大隊、バーブ・ドゥライブ大隊、アムジャード大隊、カマール・イスラーム大隊、アブー・ウバイダ・ハマウィー大隊の戦闘員を殲滅、治安を回復した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザマルカー町、ムウダミーヤト・シャーム市などに軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(6月2日付)によると、フジャイラ村、ヤルダー市、ダイル・サルマーン市、ハラスター市、シャイフーニーヤ村、ザマルカー町、バイト・サフム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、首都の楯旅団のメンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またドゥーマー市では、武装テロ集団の退去を求めるデモが発生し、住民数百人が参加した。

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ダマスカス県では、『ハヤート』(6月3日付)によると、ジャウバル区で自爆テロが発生し、兵士9人が殺害された。

また同地区に対して軍が砲撃を加え、反体制武装集団と交戦した。

これに対して、SANA(6月2日付)は、ジャウバル区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民10人が負傷した、と報じた。

またSANA(6月2日付)によると、バルザ区郊外、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ライラムーン地区で軍と反体制武装集団が交戦し、またマアーッラト・アルティーク市、カフルハムラ村、マアーッラ市、ハナースィル市、ウンム・アームード市などで軍が攻勢をかけた。

一方、SANA(6月2日付)によると、カフルハムラ農場で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

またアレッポ中央刑務所周辺、ズィヤーラ村、マンナグ村、アルカミーヤ村、マンナグ航空基地周辺、アレッポ市カルム・マイサル地区、アーミリーヤ地区、ライラムーン地区、ブスターン・カスル地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市各所で軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、スィーハ村で軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(6月2日付)によると、タッル・タムル町・ハサカ市間の街道、シャッダーディー市郊外で、軍が反体制武装集団の拠点を攻撃、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、対ヨルダン国境地帯のウンム・マヤーズィン町を空爆、またヌアイマ村、タッル・シハーブ町などに砲撃を加えた。

なお、タッル・シハーブ町に対する軍の砲撃では、迫撃砲弾複数発がヨルダン領内に着弾した。

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ラタキア県では、SANA(6月2日付)によると、シュルーク村、ハドラー村、ジュッブ・アフマル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(6月2日付)によると、タフタナーズ航空基地周辺、ビンニシュ市、クマイナース村、サラーキブ市、マアッラトミスリーン市、ハーッス村、カフルルーマー村、マアッル・シャムシャ市で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

レバノンの動き

ベカーア県バアルベック郡の対シリア国境地帯で、ヒズブッラーの戦闘員とシリアの反体制武装集団が交戦した。

レバノン治安当局筋によると、戦闘はアイン・ジャウザ地方を呼ばれる無人地帯で、ヒズブッラーが反体制武装集団を要撃したことをきっかけに発生し、別の反体制武装集団が応援に駆けつけたことで激化した。

この戦闘でヒズブッラーの戦闘員1人が死亡(同日晩に埋葬)、4人が負傷し、反体制武装集団の戦闘員7人以上が死亡した。

しかし、死亡したシリア人の身元は判明しておらず、いわゆる「自由シリア軍」なのか、サラフィー主義者なのかは不明だという。

また戦闘では、シリア領内から複数の迫撃砲がレバノン領内に向けて発射されたが、死傷者は出なかった。

なおバアルベック郡以外でも、ヘルメル郡の対レバノン国境地帯にシリア領内から発射された迫撃砲弾複数発が着弾した。

一方、ヒズブッラーに近い複数の消息筋によると、この戦闘による反体制武装集団側の死者は17人に上り、彼らは「非通常兵器」を保有していたという。この「非通常兵器」が何なのかは明らかにしなかった。

しかし別の消息筋によると、シリア人の遺体は2体しか発見されなかったという。

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北部県トリポリ市のバーブ・タッバーナ地区とジャバル・ムフスィン地区では、武装した住民どうしの衝突が再び激化し、NNA(6月2日付)によると、少なくとも14人が負傷した。

諸外国の動き

湾岸協力会議(GCC)は、サウジアラビアのジェッダで定例会合を開き、シリアへのヒズブッラーのあからさまな介入を非難、同党をテロ組織として認定することで合意した。

バーレーンのガーニム・ブーアイナイン外務担当大臣が会合後の記者会見で明らかにした。

またアブドゥッラティーフ・ズィヤーニーGCC事務局長も、「GCC諸国内におけるヒズブッラーのあらゆる権益に対抗するための措置を検討することを決定した」と述べるとともに、「湾岸およびアラブ情勢へのイランの介入が激化している」と批判した。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、ラジオ・ヨーロッパ1(6月2日付)で、ジュネーブ2会議が「7月半ばに開催されると考えている」としたうえで、「時間は限られている…。反体制勢力は代表を選ばねばならない。これは若干の時間を要するだろう。また議事に関して合意に達しなければならない」と述べ、同大会が「政治的解決の最後のチャンス」だと強調した。

AFP, June 2, 2013、al-Hayat, June 3, 2013、Kull-na Shuraka’, June 2, 2013, June 5, 2013、Kurdonline,
June 2, 2013、al-Mayadeen, June 2, 2013、Naharnet, June 2, 2013、NNA, June
2, 2013、Reuters, June 2, 2013、SANA, June 2, 2013、UPI, June 2, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

各地で軍と反体制武装勢力間の戦闘が続くなか、ズウビー情報大臣が前日からイスタンブールなどで始まったトルコ警察治安部隊と反政府デモとの衝突を非難(2013年6月1日)

シリア政府の動き

マフムード・ズウビー情報大臣は5月31日に始まったイスタンブールなどでの反政府デモと警察治安部隊の衝突に関して、「トルコ国民はこうした(レジェップ・タイイップ・エルドアン内閣の)蛮行に値せず、エルドアンが国民を攻撃することは正当性がない。我々はトルコ国民が安定と平静を回復することを望んでいる」としたうえで、「我々は、エルドアンがシリアに対して行ったのと同じようにトルコ国民に対処することがないよう呼びかける」と述べた。

またズウビー情報大臣は、「エルドアンはテロ的方法によって国を指導し、トルコ国民の文民性や彼らの実績を破壊しようとしている…。もし非暴力的な手段に訴えられないのであれば、退任すべきだ」と非難した。

国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市北部で軍と反体制武装集団が交戦、軍が、ダブア航空基地、ジュワーディーヤ市へと増援部隊を進軍させた。

これに対して、反体制武装集団はラスタン市一帯で軍の拠点を攻撃した。

『ハヤート』(6月2日付)によると、攻撃は、リジャールッラー大隊、ファイラク大隊、ハムザ大隊からなるタウヒード戦線が行ったという。

またヒムス市カラービース地区、タルビーサ市、カフルナーン市、タスニーン市などで軍が反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月1日付)によると、クサイル市、ア=ラスタン市、および両市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またクサイル市郊外では、反体制武装集団が民家を襲撃し、一家4人を殺害した。

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ハマー県では、『ハヤート』(6月2日付)によると、軍がトゥライスィーヤ市、ジュナイナ村で反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン山地一帯、ザバダーニー市郊外、リーマー農場、ハラスター市、ムライハ市郊外、ラフビーヤ市などで、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃・空爆を行った。

またダーヒヤ・アサド市に迫撃砲弾3発が着弾した。

一方、SANA(6月1日付)によると、ハラスター地方内のダマスカス・ヒムス街道沿いの一帯で、軍が反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

またムライハ市、シャイフーニーヤ村、ザバダーニー市、ワーディー・バラダー地方、ハーン・シャイフ・キャンプで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャーム自由人旅団、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヌアイマ村、タファス市で、軍と反体制武装集団が交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ラーシディーン地区、ハムダーニーヤ地区、アナダーン市、マンスーラ村、ハーン・アサル村で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月1日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、ハーン・アサル村、アレッポ市ラーシディーン地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアアザーズ市では、反体制武装集団どうしが略奪品の配分をめぐって衝突し、複数の戦闘員が死傷した。

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ダマスカス県では、SANA(6月1日付)によると、バルザ区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またドゥワイラア地区の住宅街に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾3発が着弾し、4人の市民が負傷した。

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イドリブ県では、SANA(6月1日付)によると、ジスル・シュグール市郊外、マアッラト・ヌウマーン市郊外の各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月1日付)によると、ダイル・ザウル市ウルフィー地区、ジュバイラ地区、工業地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、SANA(6月1日付)によると、ラッカ市でファールーク大隊とシャームの民のヌスラ戦線が略奪品の分配をめぐって衝突し、双方に複数の死傷者が出た。

反体制勢力の動き

ヨルダンのジハード主義潮流の司令官は匿名を条件にUPI(6月1日付)の取材に応じ、そのなかでシャームの民のヌスラ戦線がヨルダンからの戦闘員派遣を行わない旨、定めたことを明らかにした。

同司令官よると、この決定は、ダルアー県などで活動していたヨルダン人サラフィー主義者多数がヨルダンに帰国したことに合わせて発せられたという。

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『ハヤート』(6月2日付)によると、サラフィー主義者の自治組織シャリーア委員会は、アレッポ市内のマシュハド地区で反体制武装集団の司令官を殺害したとして、アレッポ市で、ムハンマド軍旅団司令官と副官の2人を処刑した。

この司令官らは、シャリーア委員会に自ら投降したのだという。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、マナール・チャンネルでのアサド大統領のインタビューに関して、「ヒズブッラーと(アサド大統領)を結びつけるメンバー、組織面での関係、イランの民族主義的・宗派主義的な計画における役割を暴露した」としたうえで、アサド政権がジュネーブ2会議をさらなる殺戮と組織的テロのための時間稼ぎに利用していると非難、その退陣を改めて求めた。

レバノンの動き

NNA(6月1日付)によると、ベカーア県バアルベック郡のシャアラー地方にシリア領から発射された迫撃砲弾4発が着弾した。

またブリタール村、ナースィリーヤ村、ナビー・シート村郊外にもシリア領から発射された迫撃砲弾12発が着弾した。

同報道によると、この越境砲撃に関連して、レバノン当局はシリア人4人を身柄拘束したという。

諸外国の動き

国連の潘基文事務総長は、ヒムス県クサイル市での軍と反体制武装集団の戦闘に関して、すべての当時者に対して、「民間人の中立化」を求め、一般市民を市外に退去させるよう求めた。

マーティン・ニスルキー報道官が声明を通じて発表した。

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ロイター通信(6月1日付)によると、キプロス当局は、ラーミー・マフルーフ氏が持っていたキプロス国籍を剥奪した。

マフルーフは2011年1月に、妻および3人の子供とともにキプロス国籍取得を取得していた。

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『オブザーバー』誌(6月1日付)は、対シリア政策に関する英国でのオピニウムの世論調査の結果を報じた。

それによると、シリアの反体制勢力への武器供与を支持した英国人は24%だけだった。

http://www.guardian.co.uk/world/2013/jun/01/syria-hague-arms-intervention-military?guni=Keyword:news-grid main-1 Main trailblock:Editable trailblock – news:Position2

AFP, June 1, 2013、al-Hayat, June 2, 2013、Kull-na Shuraka’, June 1, 2013、Kurdonline, June 1, 2013、Naharnet,
June 1, 2013、NNA, June 1, 2013、The Observer, June 1, 2013、Reuters, June 1, 2013、SANA, June 1, 2013、UPI, June 1, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア革命反体制勢力国民連立がジュネーブ2会議参加にあたってアサド政権の退陣・処罰を前提条件とすると表明するなか、民主的変革諸勢力国民調整委員会は民主統一党を含むクルド民族主義勢力との連携を強調(2013年5月30日)

SANA, May 30, 2013
SANA, May 30, 2013

アサド大統領のインタビュー

アサド大統領はレバノンのマナール・チャンネル(ヒズブッラーが運営)のインタビューに応えた。

アラビア語全文はhttp://sana.sy/ara/2/2013/05/31/485036.htmを参照。英語全訳はhttp://sana.sy/eng/21/2013/05/30/485037.htmを参照。

インタビューでのアサド大統領の主な発言は以下の通り:

「クサイルで起きていること、我々が耳にする悲鳴は、すべてがイスラエルをめぐる問題とつながっている。クサイル攻撃のタイミングは、イスラエルによる空爆とつながりがある…。(イスラエルが)めざしているのは、レジスタンスを地上、海から締めつけることだ。こうした古くもあり新しくもある戦いは、いつもさまざまなかたちをとって行われている」。

「もしヒズブッラーがシリアを防衛したいのなら、何人の戦闘員をシリアに派遣するだろう?我々は数十万のシリア軍兵士と数万のテロリストの間で行われている戦いについて話をしている…。テロリストへの増援は周辺諸国、外国の支援を受ける国々によって続けられている」。

「ヒズブッラーが(シリアという)国家の防衛のためにこの戦いのなかで貢献し得る(戦闘員の)数は、テロリストやシリア軍の数、そしてシリア領(の広さ)を踏まえた場合…、(シリアの)体制も国家も護るには十分でない」。

「彼ら(ヒズブッラーの戦闘員)が国家を護っていると言うのなら、なぜ今日なのだ?なぜこのタイミングなのか?戦闘は2011年のラマダーン(8月)に始まり、2012年夏までにエスカレートした。彼ら(反体制武装集団)はダマスカス解放作戦を始め…、4人の士官(国防大臣ら)を暗殺した。シリアで多くの国家からの脱出(離反)作戦が行われた。多くの人々が、あのとき、体制が崩壊するかしないかと考えた。しかしあのときにもヒズブッラーは介入しなかった。なのになぜ今なのか?」

「ダマスカス、アレッポでなぜヒズブッラーを目にしないのか?最大の戦闘はダマスカスとアレッポで起きている。クサイルではない。クサイルは小さな都市に過ぎない。なぜヒムス市でヒズブッラーを目にしないのか?こうしたデータは不正確だ。クサイルは戦略的に重要で、すべての国境地帯がテロリストにとって戦略的に重要だ。すべての国境地帯がテロリスト、武器の密輸に利用されている。しかしヒズブッラーをめぐって提起される問題とは関係がない」。

「アラブ諸国のメディアで提示されている問題、アラブ諸国、諸外国の高官の発言…これらすべてを我々がレジスタンスを締めつけようとする行為と結びつけるのであれば、この問題(ヒズブッラーをめぐる問題)はシリア国家の防衛とは何ら関係がないのだ」。

「レジスタンスは自らの武器を敵、つまりは南方に向けねばならないと言われる…。シリア軍はイスラエルと戦わねばならないと言われる…。我々はきわめて明確に言いたい。シリア軍は敵を見つければどこでも戦いを行うし、レジスタンスも同様だ、と…。なぜヒズブッラーがレバノン領内の国境地帯やシリア領内に駐留しているのか?…なぜなら彼らの戦いは、イスラエルという敵、そしてシリアやレバノンにいるその代理人との戦いだからだ」。

(アサド政権が地中海岸にアラウィー派国家の建設をめざしているとの宣伝に関して)「(シリアの)分割に向けて戦いを行う者などいない…。この戦いは、シリアの統合を維持するための戦いであって、その逆ではない」。

(イスラエルの越境空爆への対応に関して)「我々が連絡をとったアラブ諸国、諸外国などのすべての当時者に、我々はいずれ報復するだろうと通告している。むろん、イスラエルの侵害に対しては何度も報復、ないしは報復の試みが行われた。直接的なかたちでの報復が行われた。しかしこうした一時的な報復には価値はない。つまり報復は政治的性格を持つものとなる。我々がイスラエル報復するのであれば、戦略的な報復となる」。

「イスラエルによる度重なる敵対行為、軍武装部隊のシリア領内での任務…など、こうした方向(ゴラン高原の戦線開放)を促す複数の要因がある。こうした要因は、多くの市民に、我々は今、行動を行い、ゴラン方面での軍を支援しなければならないとの念を与えている」。

「我々は通常、軍事にかかわる問題について公言はしない…。しかしロシアに関して言うと、契約(S-300供与)は今時の危機とは無関係だ。我々は彼らと数年にわたり様々な兵器をめぐって交渉している。ロシアはシリアに対してこうした契約を遵守している」。

(ジュネーブ2会議に関して)「大統領の進退は、シリア国民に関わる決定だ。この問題について言及するすべての者が、誰を代表しているかを宣言しなければならないし、シリア国民でなければならなず、シリア国民を代表していなければならない」。

「我々がこの大会(ジュネーブ2会議)に向かうとき、我々は交渉のテーブルに座る者の一部が誰なのかを明確に知らねばならない。「一部」と行ったのは、大会の形式がいまだ不明確だからだ…。愛国的なシリアの反体制勢力の立場とはどのようなものなのか?…在外の反体制勢力…ではなく、その背後にいる国々と交渉するために大会に参加するということを我々は知っている。表に出ている奴隷と交渉する際、我々はその実体である主人と交渉するのだ」。

(大会参加の条件に関して)「唯一の条件は、(ジュネーブ2会議)を含む国内国外でのいかなる会合も…シリア国民の見解に従い、シリア国民の信任を得ねばならないということだ…。シリア国民の意思に基づかずして、いかなることも実施されない。我々は合法的に国民を代表しており、恐れるものなどない」。

「彼ら(反体制勢力)は、大統領が権限を持たない移行期政府を望んでいるが、現行の大統領制に従うと、大統領は政府の長ではない。また彼らは、絶大な権限をもつ政府を望んでいるが、現行憲法は政府に全権を与えている…。大統領権限の変更は、憲法に準じるものであり、大統領は権限を譲歩することはできない…。憲法(の変更)は国民投票を必要とする。こうしたこと(大統領権限の縮小)を彼らが(ジュネーブ2会議)で提案したいのであれば、そして我々がこれに関して何らかの合意をするのであれば、それを国民投票にかけねばならない。シリア国民がどのように考えているかという判断を受けねばならない…。しかし彼らはこれに先立って今度は憲法を修正するよう求めている。しかしこれは、大統領も内閣も実行できない。我々は憲法の規定においてこうしたことを行う権限がない」。

(2014年の大統領選挙への出馬に関して)「シリア国民の意思以外にいかなる意思もない。この問題はいずれ明らかになるだろう。しかし、時間が来れば、立候補の要請を感じるだろう。この要請は、市民とのコミュニケーションを通じて明確になるだろう。彼らが立候補を望んでいると私が感じたら、私は躊躇しない。一方、シリア国民が立候補を望まないと私が感じたら、立候補しないのは自明だ」。

(カタール、サウジアラビアなどに関して)「テロリストを支援する国は変わらず、依然としてテロリストを支援している」。

「レバノンはシリアへの介入を阻止し得るだろうか?シリアへのテロリスト、武器の密輸を阻止できるだろうか?テロリストに避難所を提供するのだろうか?…レバノンはかつてはシリアの危機に消極的だった」。

国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市および同市郊外に対して軍が大規模な空爆を行い、またこれに先立ち、ヒズブッラーの支援を受けた軍がアルジューン市の大部分を制圧した。

また軍は、ガントゥー市、ラスタン市などにも空爆を行った。

一方、SANA(5月30日付)によると、軍がアルジューン市で反体制武装集団の掃討を完了、タウヒード旅団の戦闘員全員を殲滅、同市の治安を回復した。

また軍は、ブラーク村、ジャウダーニーヤ村も制圧し、治安を回復した。

このほか、クサイル市、ラスタン市で軍が反体制武装集団の拠点を攻撃、破壊、複数の戦闘員を殺傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ダッバーガ地区などで、軍が逮捕摘発活動を行った。

また、軍は、トゥライスィーヤ市、ズグバ村を空爆した。

これに対して反体制武装集団は、マアッル・シャフール市、マルユード市で軍を要撃し、兵士5人を殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ中央刑務所施設内で軍と反体制武装集団が交戦した。

またカフルハムラ村に対して軍が砲撃を加えた。

アフリーン市郊外のバースィラ村で、反体制武装集団と民主統一党人民防衛隊が交戦し、後者の民兵5人が死亡した。

一方、SANA(5月30日付)によると、マンナグ航空基地周辺、アレッポ中央刑務所周辺、カフルハーシル村、マンナグ村、フライターン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市、バイト・サフム市、アルバイン市、ムライハ市などで、軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月30日付)によると、バイト・サフム市、ハラスター市、フジャイラ村、クワイル・ザイト市、アドラー市、ムライハ市、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、アッラーの獅子大隊メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市郊外の医療センター近くに反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、市民1人が死亡した。

このほか、ハラスター市でSANA(5月30日付)によると、スポーツ総連合ダイル・ザウル支部指導部メンバーのアブドゥルワッハーブ・ムハンマド氏が反体制武装集団に襲撃され、死亡した。

さらに、カナーキル村では、反体制武装集団が車に仕掛けた爆弾が爆発し、市民5人が死亡、複数が負傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、アッシュ・ウルール地区、バルザ区に、軍が砲撃を加えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市マハッタ地区が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月30日付)によると、ブスラー・シャーム市にいたる街道で、反体制武装集団が仕掛けた爆弾2発が爆発し、市民2人が死亡、複数が負傷した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市空港地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発した。

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ラタキア県では、SANA(5月30日付)によると、リーハーニーヤ村、フルナルク村で、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃、破壊し、複数の戦闘員を殺傷した。

シリア政府の動き

『ワタン・アラビー』(5月30日付)は、アサド大統領がラタキア県カルダーハ市で、「シリア分割」に備えて、「アラウィー派国家」建設を準備するための会合を開いたと報じた(未確認情報)。

同報道によると、会合には、アラウィー派ウラマー委員会のアフマド・ドゥユーブ・アフマド議長、ムハンマド・フーリー、イブラーヒーム・サーフィー、イブラーヒーム・フワイジャ、アリー・ハサン・ハサンが出席したという。

反体制勢力の動き

トルコの複数のメディア(5月30日付)によると、「化学物質」を保持し、「テロ組織」とつながりがあると思われる12人がアダナ県で身柄拘束された。

同メディアは、容疑者12人がシャームの民のヌスラ戦線とつながりがあると報じたが、アダナ県知事は、アナトリア通信(5月30日付)に対して、容疑者の所属は確認されていないと述べた。

『ラディカル』(5月30日付)は、容疑者逮捕とともに、トルコの警察当局はサリンガス2キロをアダナ市で押収したと報じたが、アダナ県知事は、「化学物質」は現在当局が成分を分析中だと述べた。

なお県知事によると、拘束された12人中、6人が取り調べ後に釈放された。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム議長は『ラアユ』(5月30日付)に対して、ジュネーブ2会議への参加に向けて「我々は政治的解決に向けたイメージを発表しており、それをロシア大使館、中国大使館、アラブ連盟、国連にすでに提出している」と述べた上で、2012年6月のジュネーブ合意に基づいたかたちでの暴力停止、武器供与停止、移行期政府樹立に向けた交渉をめざしていると述べた。

また「我々には、シリア最大のクルド政党である民主統一党が委員会にいる」と述べ、クルド民族主義勢力と連携していることを強調した。

一方、「シリア革命反体制勢力国民連立は、反体制勢力、国民、そして革命の唯一の合法的代表になろうとしているが、排外的な視座を持っており、他者を尊重しない」と非難した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、「正義の原則、犯罪者処罰に基づかずして、いかなる政治解決も不可能だ」として、ジュネーブ2会議への参加に関して、アサド政権の退陣・処罰を前提条件とするとの姿勢を示した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のジョルジュ・サブラー暫定議長はイスタンブールで記者会見を開き、ジュネーブ2会議への不参加を表明した。

サブラー暫定議長は「イラン、ヒズブッラーがシリア領を侵略するなか、こうした(ジュネーブ2会議のような)いかなる大会、そして国際的な努力にも参加しない」と述べた。

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シリア・ムスリム同胞団は声明を出し、シリアの紛争へのヒズブッラーの戦闘員の参加に関して、「バッシャール・アサド、ハメネイ、マーリキー、ハサン・ナスルッラーの悪党たちが暴露した(紛争の)宗派主義的次元は、国際的な宗派紛争勃発の門戸を開き…、アラブ諸国、イスラーム諸国、国際社会で沈黙する者たちは地域全土を焦土とし、近隣諸国・地域諸国に紛争を拡大させる責任を負う」と警告を発した。

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クッルナー・シュラカー(5月30日付)は、民主統一党アサーイシュがシャイフ・マアシューク・ハズナウィー大隊司令官、クルド青年調整連合メンバーらクルド人活動家7名およびシリア・クルド民主党(アル・パールティー)バッシャール派のメンバー約80人をハサカ県で釈放したと報じた。

諸外国の動き

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、シリア革命反体制勢力国民連立のジュネーブ2会議参加拒否に関して、紛争解決に向けた「政治プロセスの開始を全力で阻止し、軍事介入をもたらそうとしている」印象を受けるとしたうえで、「こうした方法を我々は受け入れない」と非難した。

ラブロフ外務大臣は「連立は、前提条件なしで大会に参加する準備ができていない。こうした条件は(大会を)無力化するものだ…。誰も最後通告を行うことはできない」と述べた。

また「連立には建設的な計画はない…。彼らをまとめている唯一のものは、アサド大統領の即時退任だ。しかし…西側諸国はこうした姿勢が現実的でないと理解している」と付言した。

そのうえで、連立は「シリア国民の唯一の代表ではない」と断じた。

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イスラエルのスィルヴァン・シャローム水利資源大臣は、国営ラジオ(5月30日付)で、「対シリア戦線の緊張を高める意思はない。これは我々の目的はなかったし、今後も目的になることはない」としつつ、「こうした兵器(化学兵器)が別の当時者の手にわたり、我々に対して用いられるのであれば、我々は行動する」と述べた。

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バーレーンのラーシド・ブン・アブドゥッラー・アール・ハリーファ外務大臣は、「バーレーンの若者は、地域紛争ではなく、自分たち、祖国、そして自らの社会を建設することに集中しなければならない」と述べ、反体制武装集団に参加して、シリアで破壊・殺戮行為を行わないよう自国民に呼びかけた。

ラーシド外務大臣のこの発言は、スンナ派のシャイフ、アーディル・ハマドが、ビデオ声明で、19歳のバーレーン人青年がシリアでの戦闘で死亡したと発表したことを受けたもの。

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国連安保理の制裁委員会は、シャームの民のヌスラ戦線を武器禁輸や資産凍結などの制裁対象に指定した。

この措置は、EUでシリアに対する武器禁輸措置緩和を主導した英国とフランスの要請を受けたもので、英国の国連代表部は「我々はシリアの穏健な反体制勢力を支持する」との立場を改めて示した。

AFP, May 30, 2013、al-Hayat, May 31, 2013, June 1, 2013、Kull-na Shuraka’, May 30, 2013、Kurdonline,
May 30, 2013、Naharnet, May 30, 2013、al-Ra’y, May 30, 2013、Reuters, May 30, 2013、SANA, May 30, 2013、UPI, May 30, 2013、al-Waṭan al-ʻArabi, May 30, 2013などをもとに作成。

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