各反体制勢力がヒズブッラーによるシリア当局への協力に関する懸念を表明するなか、国連人権理事会がアサド政権およびヒズブッラーなどの戦闘員による人権侵害を非難する声明を採択(2013年5月29日)

国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団が「ヒズブッラーと共和国護衛隊の特殊部隊からなる増援部隊が、クサイル市に派遣され…、広範な作戦を準備している」と発表した。

またクサイル市北部、西部を中心に軍が激しい空爆を行った。

同監視団によると、クサイル市の戦闘で、反体制武装集団側について戦っていたレバノン人戦闘員6人が死亡した。

このほか、ヒムス市アクラマ地区に対して軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月29日付)によると、軍がクサイル市郊外のダブア航空基地、ドゥワイル村、ムハージリーン村で反体制武装集団を殲滅し、制圧、治安を回復した。

またカフルラーハー市、タッルドゥー市、アルジューン市、東ブワイダ市、タドムル市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア革命総合委員会によると、ジャウバル区、カーブーン区に軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月29日付)によると、バルザ区、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア革命総合委員会によると、バイト・サフム市、バービッラー市、シャブアー町、ハラスター市、カーラ市などに対して軍が砲撃を加え、反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月29日付)によると、軍が、スィーディー・ミクダード地方、バイト・スィヒム地方で反体制武装集団を殲滅、両地域の約60平方キロにわたる一帯を完全制圧し、治安を回復した。

この掃討作戦で、軍はシャバーブ・フダー大隊の戦闘員多数を殲滅した。

またハラスター市、リーマー市、ラアス・アイン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イズラア市、ヌアイマ村、シャジャラ町、タファス市、タッル・シハーブ町、ムザイリーブ町などに軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月29日付)によると、タスィール町、フラーク市、ブスラー・シャーム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市に軍が砲撃を加えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市カルム・ジャバル地区、バニー・ザイド地区、マーイル町などに、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月29日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、マンナグ航空基地周辺、ジュバイラ村、アルカミーヤ村、アレッポ市サーリヒーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(5月29日付)によると、リヤーナ村、リーハーニーヤ村で、軍が反体制武装集団の拠点を攻撃、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月29日付)によると、ナイラブ村、ハマーマ市、タイイバート村、カニーヤ村、ズアイニーヤ市、ミシュミシャーン市、ガッサーニーヤ村、シャンナーン市、マジュダリヤー村、カフルラーター市、クマイナース村、サルジャ村、ビンニシュ市、マアッラトミスリーン市、サラーキブ市、ジダール・ブカフルーン市、ダイル・ラガブ市、アブー・ズフール航空基地周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(5月29日付)によると、ハサカ県ナースィラ地区で、は体制武装集団が爆弾を仕掛けた車が爆発し、市民2人が負傷した。

シリア政府の動き(その他の国内の動き)

Dam Post(5月29日付)は、シリア政府に近い消息筋の話として、シリア政府がロシアとの間で、クサイル市制圧と治安回復が完了するまで、ジュネーブ2会議の開催を引き延ばすとの確約を確認し合ったと報じた。

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ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、マヤーディーン・チャンネル(5月29日付)に対して、シリア革命反体制勢力国民連立が「シリアに対して陰謀を企てる諸外国の道具だが、彼らだけが反体制勢力ではない。独自の決定を下すことができる愛国的な反体制勢力がシリアにはいる」と述べ、ジュネーブ2会議に「善意」をもって「前提条件なしに」参加することを改めて確認した。

またアサド大統領の進退に関して、「シリア国民以外に大統領の進退に触れる権限がある者はいない。誰がシリアを統治するかに、アメリカなどは関係ない。我々がそれを許してしまえば、世界の国々は、自らの国の元首の正統性を疑われることになろう」と述べた。

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AFP(5月29日付)は、シリアの石油生産量が20,000バレル/日に低下したと報じた。

2011年3月の380,000バレル/日から95ポイントの低下。

またガス生産量も、3,000万平方リットルから1,500万平方リットルに減少している。

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会はフェイスブック(5月29日付)を通じて、「民間人を狙った暴力のエスカレートと、シリアでの戦闘への地域の組織・勢力の直接の関与」がジュネーブ2会議の開催を阻害しかねないと批判した。

この声明に関して、クッルナー・シュラカー(5月29日付)は、クサイル市住民の話として、民主的変革諸勢力国民調整委員会が声明のなかで、クサイル市での戦闘にヒズブッラーが参加していることを明記に躊躇したと報じた。

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シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、ヒムス県クサイル市での戦闘に関して、「クサイル市が政府の手に落ちれば、反体制勢力にとって大打撃になる。なぜなら、彼らが武器供与に利用してきたレバノン国境が閉ざされるからだ」と述べた。

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Kull-na Shuraka', May 29, 2013
Kull-na Shuraka’, May 29, 2013

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ジュネーブ2会議への参加に関して、イランの部隊とヒズブッラー戦闘員の攻撃の停止と撤退を国際社会が断行させる必要があるとの姿勢を明示した。

ハーリド・サーリフ広報局長が読み上げたこの声明において、連立はまた、アサド政権による暴力停止、革命勢力によるシリア国民の防衛も、ジュネーブ2会議への参加の条件として示した。

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自由シリア軍合同司令部中央広報局は声明を出し、クサイル市およびその周辺の戦況に関して、過去48時間、ヒズブッラーの戦闘員40人以上を殺害、70人以上を負傷させたと発表した。

またクサイル市での反体制武装集団への支持表明が書かれたプラカードを子供に掲げさせ、その写真を公開した。

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シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン元事務局長は、イスタンブールでの会合でのシリア革命反体制勢力国民連立の新規メンバー加入問題をめぐる決定に関して、「連立に対する恥辱であり、革命に対する犯罪である」と厳しく非難した。

クッルナー・シュラカー(5月29日付)が報じた。

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『シラーウ』(5月29日付)は、アラブ外交筋の話として、ジュネーブ2会議に出席するは反体制勢力の代表団は20人から構成される見込みだと報じた。

20人の内訳は、シリア革命反体制勢力国民連立の代表が7人、民主的変革諸勢力国民調整委員会の代表が5人、それ以外の組織の代表が8人になるという。

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クッルナー・シュラカー(5月29日付)は、バラダーの鷹大隊を名のる反体制武装集団司令官の話として、ヒズブッラーの支援物資(燃料)を積んだ車列をザバダーニー市で攻撃、破壊したと報じた。

レバノンの動き

ミシェル・スライマーン大統領はムスタクバル・チャンネル(5月29日付)のインタビューで、「ヒズブッラーは、シリアでなく、レバノンのレジスタンスだ。すべてのレバノン人に支援されており、閣議声明でも支持されている。ナスルッラー書記長にはこのことを遵守して欲しい…。軍、国民、レジスタンスのバランスを維持するため、ヒズブッラーはシリアの戦争に関与しないべきだ。レジスタンスは国家の保護下に戻るべきだ」と述べた。

諸外国の動き

イランの首都テヘランで、欧米諸国、サウジアラビア、カタール、トルコが主導する「シリアの友連絡グループ」に対抗するかたちで、「シリアの友大会」が開催され、包括的国民対話をシリアの危機解決の唯一の方法であることを確認、またあらゆる外国の干渉の拒否、ジュネーブ2会議開催に向けた国際社会の努力への指示を確認する声明を発表した。

SANA, May 29, 2013
SANA, May 29, 2013

声明ではまた、シリア領に対する攻撃と国民に対する殺戮行為を拒否するとともに、対シリア経済制裁の解除、避難民の帰還の必要が強調された。

大会には、アラブ・イスラーム地域、アフリカ、ラテンアメリカ、欧州各国の閣僚・高官ら44人の代表が出席した。

主な参加国は、ロシア、中国、イラク、アルジェリア、そして開催国のイラン。

なお大会後の記者会見で、イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣は、ジョン・マケイン米上院議員のシリアへの密入国に関して「不法行為」と厳しく批判した。

SANA(5月29日付)が報じた。

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国連人権理事会は、アサド政権とヒズブッラーなどの戦闘員による人権侵害を非難する声明を採択した。

声明は、カタール、トルコ、米国などが提案、47カ国中36カ国が賛成票を投じた。反対票を投じたのはヴェネズエラ1国のみだったが、8カ国が棄権した。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、アサド政権による人権侵害を一方的に批判する国連人権理事会での決議採択に関して、「一方的な決議で、嫌悪感を生じる」としたうえで、「この有害なイニシアチブを米国代表は強引に推し進めている」と厳しく非難した。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、下院外交委員会で、「紛争に参加しているヒズブッラーの戦闘員に関して、その数は3,000から10,000人に及ぶとされるが、我々の推計によると3,000から4,000人だ」と証言した。

またファビウス外務大臣は「重武装し、死ぬ準備ができた戦闘員が数千人もいれば、事態は大きく異なる…。アサド政権側に増援があり、変化が生じている…。イラン、ヒズブッラーが全面関与し、ロシアが武器供与を続けている」と付言した。

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米国務省のジェン・プサキ報道官は、ヒズブッラーの戦闘員のシリアでの戦闘参加に関して「これは受け入れられない、非常に危険な事態の激化を招く。我々はヒズブッラーに戦闘員をシリアからただちに撤退させるよう要求する」と述べた。

AFP, May 29, 2013、Dam Post, May 29, 2013、al-Hayat, May 30, 2013、Kull-na Shuraka’, May 29, 2013、Kurdonline, May 29, 2013、al-Mayadeen,
May 29, 2013、Naharnet, May 29, 2013、Reuters, May 29, 2013、SANA, May 29,
2013、al-Shiraʻ, May 29, 2013、UPI, May 29, 2013などをもとに作成。

写真はKull-na Shuraka’, May 29, 2013、SANA, May 29, 2013。

(C)青山弘之 All rights reserved.

自由シリア軍参謀委員会がヒズブッラーに「24時間の猶予」のもとにシリア領内からの撤退を求めるなか、シリア国民評議会のスィーダー前議長はシリア革命反体制勢力国民連立の混乱の責任が諸外国にあると非難(2013年5月28日)

国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区で軍と反体制武装集団が交戦、またアッバースィーヤ地区のバス・ターミナルに何者かが撃った迫撃砲弾2発が着弾した。

一方、SANA(5月28日付)によると、ジャウバル区、バルザ区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、アッバースィーイーン地区のバス・ターミナルで、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾し、市民4人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(5月28日付)によると、ヒムス県ヒムス市で、ヤーラー・アッバースさん(イフバーリーヤ・チャンネル特派員)の葬儀が行われ、遺族や市民が多数参列した。

SANA, May 28, 2013
SANA, May 28, 2013

葬儀には、ヒムス県のアフマド・ムニール・ムハンマド県知事、タルトゥース県のニザール・イスマーイール・ムーサー県知事、バアス党タルトゥース支部書記長、同ハマー支部書記長ら要人も参列した。

また、SANA(5月28日付)によると、ナースィリーヤ村・カルヤタイン市間の街道、フサイニーヤ町、ラスタン市、タルビーサ市、バイト・ハッジュー市、東ブワイダ市、ダブア市、アルジューン市、キースィーン市、クサイル市、タイバ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ヒムス市ナズハ地区、アクラマ地区で、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民3人が死亡、複数が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、クサイル市に近いダブア航空基地が軍の砲撃を受けた。

また反体制武装集団は、シンシャール村近くの軍を襲撃、またハサウィーヤ市、ドゥワイル市で軍と反体制武装集団が交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、トゥライスィーヤ市を軍が空爆した。

一方、SANA(5月28日付)によると、カフルヌブーダ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、バサーミス村、バザーブール村、アイン・ハムラー村、アウラム・ジャウズ市が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月28日付)によると、アイン・カサブ町、スィンドヤーナ市、アリーハー市、バザーブール村、アルバイーン山、アブー・ズフール航空基地北部、マアッラトミスリーン市、サラーキブ市、タフタナーズ市、ナイラブ村、サルミーン市、シャビーバ軍事基地周辺、ダイル・サンバル村、マアッラト・ヌウマーン市、ブワイティー市、イシュタブリク村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ヌッブル市、ザフラー町で軍と反体制武装集団が交戦した。

またアレッポ中央刑務所を軍が空爆し、収監者15人が死亡したという。

一方、SANA(5月28日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、ヒーラーン村、アナダーン市、アレッポ市のハイダリーヤ地区、ブアイディーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、タブカ航空基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦し、シャッダーディー市が軍の砲撃を受けた。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月28日付)によると、アッブ農場、ドゥーマー市、ハラスター市、バイト・サフム市、スーク・ガナム農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャバーブ・フダー旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ハジャル・アスワド市が軍の砲撃を受けたという。

一方、クッルナー・シュラカー(5月28日付)は、イラクのムクタダー・サドル潮流のマフディー軍に属する「死の師団」司令官で「アブー・ダルア」を名のるイラク人戦闘員がサイイダ・ザイナブ町で自由シリア軍によって殺害されたと報じた。

シリア政府の動き

シリアの外務在外居住者省は声明を出し、EU外相理事会での対シリア武器禁輸緩和措置解除決定を、武装テロ手段への武器輸出を認める行為で、シリアの危機の政治的解決をめざすシリア国民の意思と国際社会の努力に反すると批判した。

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『ワタン・アラビー』(5月28日付)は、ドイツの複数の諜報筋の話として、ドイツ連邦情報局(BND)のゲルハルト・シンドラー長官が5月初めにダマスカスを秘密裏に訪問し、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長らシリアのムハーバラートの高官と会談した、と報じた。

同報道によると、会談では、シャームの民のヌスラ戦線などサラフィー主義戦闘員などにかかわる治安・安全保障面での協力態勢が協議されたという。

反体制勢力の動き

自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長は、アラビーヤ・チャンネル(5月28日付)を通じて声明を発表、ヒズブッラーにシリア領内からの撤退を求め、撤退まで24時間の猶予を与えると発表した。

イドリース参謀長は、レバノン大統領、アラブ連盟事務局長、事務総長に、24時間以内に自らの責任を果たすよう要求、シリアでのヒズブッラーの攻撃が停止しなければ、戦闘員を抑えることができない、と述べた。

またイドリース参謀長は、ヒムス県クサイル市の80%が、ヒズブッラーに支援されたシリア軍によって制圧されたとの情報を否定、またヒズブッラー以外に、イラン人、イラク人の戦闘員がアサド政権側に立って戦闘を行っていると主張した。

http://www.youtube.com/watch?v=UQ2sQ6UU7jU&feature=player_embedded

http://www.youtube.com/watch?v=UQ2sQ6UU7jU&feature=player_embedded

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イスタンブールで総合委員会会合を続けるシリア革命反体制勢力国民連立は、新規メンバー拡大をめぐる内部分裂にもかかわらず、会合を続け、政治委員会メンバー、事務議長、議長の選挙の準備を開始した。

『ハヤート』(5月29日付)が報じた。

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー前議長は、クッルナー・シュラカー(5月28日付)に対して、「この4日間における外国の圧力は逆効果だった」と述べ、シリア革命反体制勢力国民連立の新規メンバー参加をめぐる混乱の責任が諸外国にあると非難した。

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革命指導最高評議会のダーウド・スライマーン副議長(シリア国民評議会メンバー)はクッルナー・シュラカー(5月28日付)に対して、シリア革命反体制勢力国民連立のイスタンブールでの総合委員会会合での新規メンバー参加問題への対応に関して、「会合出席者の大多数外国の大使の圧力のもとにあり…、独自の決定を下すことができない」と述べ、批判した。

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シリア革命総合委員会、地元調整諸委員会、シリア革命調整連合、革命指導最高評議会は共同声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立による参加メンバー拡大の試みに関して、「革命に影響力のあるアクターが出席していない」と批判、「革命の癌と化している政治主体にいかなる正統性をも付与することを拒否」するとの姿勢を示した。

レバノンの動き

レバノン軍は声明を出し、ベカーア県バアルベック郡アルサール地方のワーディー・フマイド村の検問所が武装集団の襲撃を受け、兵士3人が死亡したと発表した。

諸外国の動き

イタルタス通信(5月28日付)によると、ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官は、EU外相理事会での対シリア武器禁輸措置解除決定に関して、モスクワで記者団に「国際大会(ジュネーブ2)開催の機会を損ねる」と非難した。

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フランス外務省報道官は、EUによる対シリア武器禁輸措置解除に関して記者団に「パリは今後2ヶ月のうちに、(シリアの紛争の)政治的解決の突破口がもたらされることを希望している。EUの決定は政治的な宣言であって、法的な根拠はない」と述べ、反体制勢力への武器供与に慎重な姿勢を示した。

しかし8月1日以前に必要が生じたら、反体制勢力に武器供与を行うかとの問いに対しては、「行う」と答えた。

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英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣はBBC(5月28日付)に対して、「8月1日までの(武器供与)猶予に関して議論が行われたことは承知している」としつつも、8月1日以前に反体制勢力に武器供与を行う可能性を排除した。

しかし、反体制勢力への武器供与を英国単独で行うことはないと述べ、曖昧な発言に終始した。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は訪問先のパリで、ジョン・ケリー米国務長官、ローラン・ファビウス外務大臣と会談し、ジュネーブ2会議開催などシリア情勢について協議した。

会談後のロシア・メディアの質問に対して、ラブロフ外務大臣は、「国際法は政府でない組織への武器供与を禁じている。原則的に違法だ」と、EUによる対シリア武器禁輸措置解除を批判した。

AFP, May 28, 2013、Alarabia.net, May 28, 2013、al-Hayat, May 29, 2013、Kull-na Shuraka’, May 28, 2013、Kurdonline, May 28, 2013、Naharnet,
May 28, 2013、Reuters, May 28, 2013、SANA, May 28, 2013、UPI, May 28, 2013、al-Watan al-ʻArabi, May 28, 2013などをもとに作成。

 

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア革命反体制勢力国民連立にキールー氏を含む8人の新規参加が承認される一方、EU外相理事会がシリアの反体制勢力に対する武器禁輸の緩和を決定(2013年5月27日)

国内の暴力

ヒムス県では、SANA(5月27日付)によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区、ワーディー・サーイフ地区、カラービース地区、タドムル市東部、ダーラ・カビーラ市、ラスタン市、サアン農場、カフルラーハー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

Kull-na Shuraka', May 27, 2013
Kull-na Shuraka’, May 27, 2013

またベカーア県バアルベック郡アルサール市からシリア領内に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

一方、ヒムス市ワアル地区のガソリン・スタンド近くで、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民6人が死亡、4人が負傷した。

また、クッルナー・シュラカー(5月27日付)によると、ヒムス県国民和解委員会のアフマド・シャッアール議長がクサイル市で何者かに暗殺された。

シャッアール議長は、反体制武装集団が拉致した市民らの釈放などの交渉で尽力してきた人物。

さらに、SANA(5月27日付)などによると、イフバーリーヤ・チャンネルの女性特派員ヤーラー・アッバースさんがヒムス・クサイル街道で反体制武装集団の銃撃を受け、重傷を負い、死亡した。

他方、SANA(5月27日付)によると、ヒムス市のバアス大学でテロ掃討を行うシリア軍への支持を表明するための集会が行われ、アフマド・ムニール・ムハンマド県知事らが出席、また多くの住民が参加した。

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ハマー県では、SANA(5月27日付)によると、アクラブ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(5月27日付)によると、ラアス・アイン市に近いタッル・ハラフ村でシャームの民のヌスラ戦線と民主統一党人民防衛隊が交戦した。

また、ウスフーリーヤ村で、シャッラービーン部族の民兵がクルド人音楽家2人を含む3人を誘拐した。

一方、SANA(5月27日付)によると、ハサカ市ヌシューワ地区の検問所に対して、反体制武装集団が攻撃を加えたが、軍が撃退、複数の戦闘員を殺傷、武器を破壊した。

他方、AKI(5月27日付)は、ギリシャ正教会の主教の話として、ラアス・アイン市にあるキリスト教関連の施設は、そのすべてが反体制武装集団によって破壊されてしまったと報じた。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月27日付)によると、ムライハ市、タルフィーター村、ズィヤービーヤ町、ハーン・シャイフ・キャンプ、アルバイン市、ハラスター市、ダイル・サルマーン市、アフマディーヤ市、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月27日付)によると、ジャウバル区、バルザ区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市との境にある、県の北部の入り口で、旅客バスが反体制武装集団の発砲を受け、市民4人が負傷した。

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アレッポ県では、SANA(5月27日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、アウラム・クブラー市、フライターン市、マンナグ航空基地周辺、アレッポ市カースティールー地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月27日付)によると、ナイラブ村、カフルルーヒーン村、タフタナーズ市、アルバイーン山、アブー・ズフール航空基地周辺、マアッラト・ニウマーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月27日付)によると、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、ハウィーカ地区、工業地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(5月27日付)によると、ジュッブ・アフマル村で、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃、サウジアラビア人など外国人戦闘員を殺傷した。

反体制勢力の動き

イスタンブールで総合委員会会合を続けるシリア革命反体制勢力国民連立は、新規メンバー参加に関する信任投票を行い、21人が参加を承認された。

投票は新規参加を求める40人を対象に行われ、このうち25人がミシェル・キールーが代表を務め、西側諸国が参加を支持しているシリア民主主義者連合の代表者だった。

投票では、リヤード・サイフ副議長が主導する12人が、シリア民主主義連合代表者の参加を支持したが、25人のうち、参加を承認されたのは8人にとどまった。

新規参加を承認された8人は、ミシェル・キールー、アンワル・バドル、アイマン・アスワド、ジャマール・スライマーン、ウルヤー・マンスール、ファラフ・アタ-スィー、ヌール・アミール、アフマド・アブー・ハイイル・シュクリー。

この投票結果に関して、連立メンバーのムンズゥル・マーフースは「非常に悪いことだ、災難だ」と遺憾の意を示した。

またこの投票結果を受け、サイフ副議長ら12人は連立脱会の検討に入ったという。

シリア革命反体制勢力国民連立は23日から総合委員会を開催し、新規メンバーの参加、新議長選出、移行期政府首班の進退、ジュネーブ2会議への参加の是非をめぐって審議を行う予定だったが、新規メンバー参加の是非をめぐって審議が難航し、それ以外の審議事項についてはほとんど議論がなされていない、という。

なおクッルナー・シュラカー(5月27日付)によると、新規メンバー参加をめぐる混乱に対処するため、シリア革命反体制勢力国民連立は10日間の会合の延期を決定した。

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シリア革命反体制勢力国民連立の総合委員会での投票で参加を承認されたシリア民主主義者連合のファラフ・アタースィーはフェイスブックを通じて声明を出し、「革命や革命家以外をもって評価されたくない」と述べ、連立に参加しないことを表明した。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会の執行部は声明を出し、26日のダマスカスの会合で、「交渉に基づく合同プログラムのもと、シリアの反体制勢力の合同使節団結成をめざし、シリアの和平に関する国際大会(ジュネーブ2)を成功させるべく活動する」ことを決定したことを明らかにした。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は訪問先のスワイダー市で、「我々は帰路に立たされている。政治的解決か、軍事的解決か。一部の反体制勢力と外国の過激派は、軍事的解決を通じた体制打倒をめざしている。体制は暴力による革命弾圧を望んでいる。これにより革命は暗礁に乗り上げてしまった。しかもヒズブッラーなど体制を支持する軍が介入することで、事態は代理戦争に陥っている」と述べた。

そのうえで「国際社会、アラブ諸国、地域が保障しない交渉は失敗するだろう。我々が多元的・民主的体制を構築できる保障は事実上ない」と付言、「6月2日から6日にカイロで、調整委員会、シリア民主フォーラム、そしてクルド人が会合を開き、ジュネーブ2に参加するための合同政治的ヴィジョンを構築する」と発表した。

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シリア人権監視団は、5月19日以降のクサイル市などでの戦闘で、ヒズブッラーの戦闘員79人が殺害されている、と発表した。

AFP(5月27日付)が報じた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・サーリフ(在イスタンブール)は、EU外相理事会での武器禁輸緩和を正当化するかのように、ダマスカス郊外県ハラスター市で軍がサリンガスを使用し、少なくとも7人が死亡、200人以上が中毒症状に陥ったと主張した。

シリア政府の動き

シリア中央銀行のアディーブ・マイヤーラ総裁は『ティシュリーン』(5月27日付)に対して、イランに対して40億ドル相当の追加融資を行うことを明らかにした。

追加融資のうち10億ドル相当がシリアからの輸入産品などに対して、30億ドルが石油および石油関連製品に対して行われるという。

レバノンの動き

NNA(5月27日付)によると、ベカーア県ヘルメル郡ヘルメル市にシリア領から発射された迫撃砲弾複数発が着弾し、17歳の女性1人が死亡、4人が負傷した。

諸外国の動き

EU外相理事会がブリュッセルで開かれ、EUによるシリアへの武器禁輸措置の解除について審議を行った。

フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、シリアでの紛争に対するEU加盟諸国の分裂が「ジュネーブ2会議におけるEUの役割を低下させる」と警鐘を鳴らし、「反体制勢力の抵抗力を強化するために軍事的可能性を与えねばならない」と述べ、EUの武器禁輸措置解除を求めた。

英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は、「アサド政権に交渉のテーブルに着かねばならないという明確なメッセージを受け取らせるうえで…重要だ」と述べ、武器禁輸措置解除を求めた。

これに対して、ルクセンブルグ、オランダ、オーストリア、スウェーデン、ベルギーは、武器禁輸措置の解除が、紛争地域への武器供与を禁止したEU諸国の法律に違反するとして、反対の意思を表明した。

しかしその後、外相理事会は、英仏の提案を受けるかたちで、シリアの反体制勢力に対する武器禁輸を緩和することを決定した。

実際の武器供与は、8月1日まで先送りにされ、また供与に際しては、サラフィー主義者への武器流入を防止するため、最終使用者を確認するなどの指針も確認した。

武器禁輸緩和決定に関して、ヘイグ英外務大臣は、「英国が望んでいた結果」としたうえで、「欧州からアサド政権に明確なメッセージを向けるに充分な決定だ」と評価した。

しかし、ヘイグ外務大臣は、武器の供与に関しては「事態が混乱した場合に、それを行う可能性がある」と述べ、ただちに反体制勢力に武器を供与することについては否定した。

また、ルクセンブルグのジャン・アッセルボルン外務大臣は「EU加盟27カ国は、現段階において武器輸出を行わない旨誓約した。また将来、武器が輸出される場合においても厳格な基準を適用する旨誓約した」と強調した。

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EU外相理事会での武器禁輸緩和を正当化するかのように、反体制活動家や西側政府・メディアがシリア政府軍による化学兵器使用を喧伝した。

フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、EU外相理事会出席後、米露の外相との会談のためパリに戻った。

パリへの帰路で、ファビウス外務大臣は、「イランはシリア政府に武器と戦闘員を増強している。またヒズブッラーも戦闘員を派遣していることを認めた」と述べ、イランのジュネーブ2会議への参加を認めるべきでないとの姿勢を改めて示した。

またシリア国内での化学兵器使用疑惑に関して「この兵器が使用された可能性はさらに増している」と述べた。

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『ル・モンド』(5月27日付)は、軍がダマスカス県ジャウバル区で化学兵器を使用していたとするレポートを掲載した。

この報告は、現地に滞在していた記者・カメラマンによるもの。

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国連の潘基文事務総長は、「シリア国内の暴力への支援の停止」を求めるとともに、「ヒズブッラーの戦闘へのさらなる参加に重大な懸念」を表明した。

マーティン・ネシルキー報道官が声明を通じて明らかにした。

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CNN(5月27日付)は、共和党のジョン・マケイン上院議員がシリアに不法入国し、反体制活動家と会談したと報じた。

デイリー・ビースト(5月27日付)によると、マケイン上院議員はトルコからシリア領内に密入国し、自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長ら反体制武装集団の幹部らと会談したという。

しかし、イドリース参謀長はシリア国内ではなく、トルコ領内に滞在している。

なお『ハヤート』(5月29日付)によると、会談で、イドリース参謀長はマケイン上院議員に対して、シリア北部での飛行禁止空域の設定と軍およびヒズブッラーの拠点の空爆を要請した。

AFP, May 27, 2013、AKI, May 27, 2013、Daily Beast, May 27, 2013、al-Hayat, May 28, 2013, May 29, 2013、Kull-na Shuraka’, May 27, 2013、Kurdonline,
May 27, 2013、Naharnet, May 27, 2013、NNA, May 27, 2013、Reuters, May 27,
2013、SANA, May 27, 2013、UPI, May 27, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒズブッラーに支援された軍がヒムス県クサイル市の約80%を制圧したと報じられるなか、ムアッリム外相がイラクを訪問し同国外相に「ジュネーブ2大会への参加を原則決定した」旨を告げる(2013年5月26日)

シリア政府の動き

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は空路で突如イラクを訪問し、ホシェリ・ゼバリ外務大臣と会談、シリア情勢などについて協議した。

会談後の合同記者会見で、ムアッリム外務在外居住者大臣は、「イラク首相に…(ジュネーブ2)大会への参加を原則決定したと告げた」と発表した。

また「ジュネーブ2会議は、シリアの危機を政治的に解決するための好機だ」としつつ、「この世のいかなる個人、勢力もシリア国民に代わってシリアの将来を決することなどできない」と述べ、外国の干渉を拒否する姿勢を改めて示した。

一方、イラクとの関係について、「イラクとシリアの間の唯一の合意は…イラクがシリアの敵の枢軸になることはあり得ないということだ…。我々はイラク軍が行うアル=カーイダとの戦いに満足しており、成功を望んでいる」と述べるとともに、「シリアに陰謀を企てている地域の国々は同時に、イラクのテロも支援している」とトルコやカタールを暗に批判した。

これに対して、ゼバリ外務大臣は「シリア人が自由に自らの政治体制を選ぶ得るような解決策を支持している」と述べた。

また会談後にヌーリー・マーリキー首相府が出した声明で、ムアッリム外務在外大臣訪問時に、シリア政府のジュネーブ2会議への参加に歓迎の意を示したことを明らかにした。

なお『アフバール』(5月27日付)によると、ムアッリム外務在外居住者大臣には、ムハンマド・ナースィーフ副大統領補が同行した。

国内の暴力

ヒムス県では、AFP(5月26日付)が、ヒズブッラー消息筋の話として、ヒズブッラーに支援された軍がクサイル市の約80%を制圧したと報じた。

同消息筋はまた、クサイル市での戦闘で戦死したヒズブッラーの戦闘員22人のうち、9人が25日にレバノン領内に搬送され、残る遺体も26日に搬送されることを明らかにした。

またシリア軍消息筋によると、軍は反体制武装集団が拠点とするダブア航空基地を完全包囲し、クサイル市北部と同飛行場の兵站路を遮断した。

一方、SANA(5月26日付)によると、軍がクサイル市北部での掃討作戦を続け、ハミーディーヤ市を制圧、治安を回復した。

また軍はクサイル市東部入り口、ダブア市とをつなぐトゥラービー街道を制圧し、反体制武装集団の兵站路を遮断した。

さらに軍はハイダリーヤ村、アルジューン市、ダブア村、ヒムス市ハーリディーヤ地区、ジャウラ・シヤーフ地区、ハミーディーヤ地区、ワルシャ地区、カラービース地区、ワアル地区で、軍は反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、シリア・アラブ・テレビのカメラマンがダブア村を取材中に負傷した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、アフリーン市に近いアキーバ村で未明、タウヒード旅団などからなる反体制武装集団と民主統一党人民防衛隊が交戦し、反体制武装集団の戦闘員11人が死亡、20人以上が負傷した。

戦闘は、タウヒード旅団が、「シーア派住民が多く住むヌッブル市住民の往来をアキーバ村にある人民防衛隊が認めている」として同村の検問所の明け渡しを求め、同村を襲撃したで発生したという。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月26日付)によると、ハラスター市、アルバイン市、ドゥーマー市、ライハーン市、アドラー市、カースィミーヤ農場、ザマーニーヤ農場で、軍は反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、キスワ市では、反体制武装集団が車に仕掛けた爆弾が爆発し、女性1人、子供1人を含む市民6人が死亡、15人が負傷した。

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ダマスカス県、SANA(5月26日付)によると、ジャウバル区、バルザ区で、軍は反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(5月26日付)によると、クッバ・クルディー村で、軍は反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(5月26日付)によると、軍が制圧したダフラト・アブドゥラッブフ地区でイスラエル製の爆弾が押収された。

またアレッポ市ライラムーン地区、ハンダラート・キャンプ、アレッポ中央刑務所周辺、マンナグ航空基地周辺で、軍は反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月26日付)によると、アブー・ズフール航空基地北部のマジャース村、ウンム・ジャリーン村、タッル・サラムー村、ウンム・ガール村、ジャーヌーディーヤ町、シュグル村、アトシャーナ村、カフルナブル市、サラーキブ市、ジダール・ブカフルーン市、マハーミール市、カフルラータ市、サルジャ村で、軍は反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またマアッラトミスリーン市では、反体制武装集団どうしが略奪品の分配をめぐって交戦、複数の戦闘員が死傷した。

反体制勢力の動き

『ハヤート』(5月27日付)によると、イスタンブールで総合委員会会合を続けるシリア革命反体制勢力国民連立は、新規参加を求めるミシェル・キールーらシリア民主主義者連合のメンバー25人の参加に関して、15人の別の候補者を擁立し、35人のなかから25人を新規参加させることを提案した。

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シリア・ディープリー(5月26日付)は、イスタンブールで開催されているシリア革命反体制勢力国民連立の総合委員会会合での新規メンバー参加をめぐる問題に関して、会合に先だって、シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・タイフール副監督者とムスタファー・サッバーク連立事務局長がサウジアラビアを訪問、サウード・ファイサル外務大臣と会談し、ミシェル・キールーら32人の新規参加を認めることで合意していたと報じた。

しかし同報道によると、サッバーグ事務局長がこの合意を撤回し、新規参加を一転拒否し、シリア民主主義者連合の代表7人、地元評議会の代表7人、シリア・ムスリム同胞団の代表7人の合わせて21人を新規参加させるという新提案を出したという。

同報道によると、サッバーグ事務局長(地元評議会代表枠)が示した地元評議会代表の候補者7人のほとんどは、サウジアラビアで就業するサッバーグ事務局長の親戚縁者だという。

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自由シリア軍合同司令部中央広報局のファフド・ミスリー(在レバノン)は、MTV(5月26日付)の電話取材に対して、ベイルート県郊外に対するロケット弾攻撃に関して、「我々はダーヒヤに対するテロ行為を強く非難し、レバノンの治安、主権、安定への侵害を拒否する」と述べた。

レバノンの動き

レバノン軍司令部指導総局は声明を出し、ベイルート県南部のマール・ミハーイル地区とマールーン・ミスク地区にロケット弾2発が着弾し、4人が軽傷を負ったと発表した。

NNA(5月26日付)によると、負傷者のうち3人はシリア人労働者。

マルワーン・シルビル内務地方自治大臣は、事件現場を視察、その後、ロケット弾が現場の南東部に位置するシヤーフ地区から発射されたことを明らかにした。

一方、OTV(5月26日付)は、レバノン山地県のブサバー村・アイタート村の間に位置する森林でロケット弾の発射台が発見されたと報じた。

諸外国の動き

イラクのドゥライム部族の部族長の一人アリー・ハーティムは『ハヤート』(5月27日付)に対して、アル=カーイダ掃討を目的としたイラク中央政府によるアンバル県への軍(2万人)派遣に関して、「県民に恐怖を与えている」と述べる一方、「イラクの武装集団がシリア政府の側」で戦闘に参加していると批判した。

ハーティムはラマ-ディー市での反体制デモの指導者の一人。

al-Akhbar, May 27, 2013、AFP, May 26, 2013、al-Hayat, May 27, 2013、Kull-na Shuraka’, May 26, 2013、Kurdonline, May 26, 2013、Naharnet, May 26, 2013NNA, May 26, 2013、OTV, May 26, 2013、Reuters, May 26, 2013、SANA, May 26, 2013、Syria Deeply, May 26, 2013、UPI, May 26, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア革命反体制勢力国民連立報道官が記者会見を開きジュネーブ2会議への参加の是非に関してコメント、ロシア側からのアサド大統領退任の確約を求める(2013年5月24日)

シリア政府の動き

ウムラーン・ズウビー情報大臣は、「アラブ連盟の一部の機関がシリアで何らか役割を担おうとしているがそれは徒労であり、不可能だ。アラブ連盟はシリアに対するこれまでの全ての決定を破棄し、シリア国民と政府に正式に謝罪しなければならない」と述べた。

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『サフィール』(5月24日付)は、アサド政権がジュネーブ2会議で反体制勢力と審議するために提出を予定しているとされる「国民和章」案を掲載した。

同紙によると、移行期政府に関する諸原則や紛争解決後の体制・制度に関するビジョンが示されているこの案は、国内で活動する民主的変革諸勢力国民調整委員会、シリア国家建設潮流、そしてクルド民族主義諸政党、非イスラーム主義的な諸勢力の意向を加味した内容となっており、シリアを市民国家とすることなどが強調されているという。

また一部の活動家によると、この案はシリア政府ではなく、民主的変革諸勢力国民調整委員会の案だという。

『サフィール』に掲載された「国民憲章」案は以下の通り。

يشكل هذا الميثاق المؤسس، في حال إقراره في المؤتمر الدولي في جنيف، مرجعاً
للمبادئ الدستورية للمرحلة الانتقالية وكتابة الدستور السوري الجديد

ـ الشعب السوري شعب واحد، تأسّست لحمته عبر التاريخ على المساواة التامّة
في المواطنة بمعزل عن الأصل أو اللون أو الجنس أو اللغة أو الإثنيّة أو الرأي
السياسي أو الدين أو المذهب، على أساس وفاق وطني شامل، الدين فيه لله والوطن
للجميع. لا يجوز لأحد فرض دين أو اعتقاد على أحد، أو أن يمنع أحدا من حرية
اختيار عقيدته وممارستها. النساء متساوون مع الرجال، ولا يجوز التراجع عن
أي مكتسبات لحقوقهن. كما يحق لأي مواطــن أن يشغل جميع المناصب في الدولة،
بما فيها منصب رئيس الجمهورية، بغض النظر عن دينه أو قوميته، رجلا كان أم
امرأة. هــكذا يفخر الشعب السوري بعمقه الحضاري والثقافي والديني الثري والمتنوع،
مما يشكل جزءاً صميماً من ثقافته ومجتمعه، ويبني دولته على قاعدة الوحدة في
التنوع، بمشاركة مختلف مكوناته، من دون أي تمييز أو إقصاء

ـ الإنسان هو غاية العلاقة بين أبناء الوطن الواحد، التي تتأسس على الالتزام
بالمواثيق والعهود الدولية لحقوق الإنسان، أي الحقوق الاقتصادية والاجتماعية
والسياسية والمدنية والثقافية والبيئية التي كرستها البشريّة. وضمان التمتع
بهذه الحقوق للمواطنين والمقيمين على السواء

ـ الشعب السوري حر وسيد على أرضه ودولته، وهما وحدة سياسية لا تتجزأ، ولا يجوز التخلي عن أي شبر فيها، بما في ذلك الجولان المحتل. وللشعب السوري الحق في النضال من أجل استعادة أراضيه المحتلة بكل الوسائل الممكنة

ـ تشكل الحريات الفردية والعامة والجماعية أساسا للعلاقة بين أبناء الوطن الواحد، وتكفل الدولة الحريات العامة، بما فيها حرية الحصول على المعلومة والإعلام، وتشكيل الجمعيات غير الحكومية والنقابات والأحزاب السياسية، وحرية الاعتقاد وممارسة الشعائر، وحرية التظاهر والإضراب السلمييْن. وتضع قواعد لصون هذه الحريات من هيمنة عالم المال أو السلطة السياسية. كما تكفل الدولة السورية احترام التنوع المجتمعي ومعتقدات ومصالح وخصوصيات كل أطياف الشعب السوري، وتقر بالحقوق الثقافية والسياسية لكل مكوناته وتطلعها للتطور والرعاية

ـ يضمن الدستور إزالة كافة أشكال التمييز ضد المرأة، ويسعى لخلق المناخ التشريعي
والقانوني الذي يؤمن تمكينها سياسياً واقتصادياً واجتماعياً في ما يتفق مع
كل المواثيق الدولية ذات الصلة بما يتناغم مع الثقافة المجتمعية

ـ تقر الدولة السورية بوجود الشعب الكردي ضمن مكوناتها، وبحقوقه القومية المشروعة
وفق العهود والمواثيق الدولية ضمن إطار وحدة الوطن السوري. وتعتبر القومية
الكردية في سوريا جزءاً أصيلا من الشعب السوري. كما تقر الدولة بوجود وهوية
وحقوق قومية مماثلة للقوميتين السريانية الأشورية والتركمانية السوريتين وتعتبران
جزءاً أصيلا من المجتمع السوري

ـ سوريا هي جزء من الوطن العربي، ترتبط شعوبه بوشائج الثقافة والتاريخ والمصالح
والأهداف الكبرى والمصير المشترك. وسوريا عضو مؤسس في جامعة الدول العربية،
تتطلع إلى توثيق مختلف أشكال التعاون والترابط بين البلدان العربية

ـ يلتزم الشعب السوري دعم الشعب الفلسطيني وحقه في إنشاء دولته الحرة السيدة المستقلة، وعاصمتها القدس

ـ تربط الشعب السوري بجميع الشعوب الإســلامية الأخــرى جذور تاريخية مشتركة
وقيم إنسانية مبنية على الرسالات السماوية

ـ سوريا جزء من المنظومة العالمية، وهي عضو مؤسس في هيئة الأمم المتحدة والمنظمات
المتفرعة عنها، ولذا فهي ملتزمة بميثاقها، وتسعى مع غيرها من دول العالم لإقامة
نظام دولي بعيد عن جميع النزاعات المركزية والهيمنة والاحتلال، نظام قائم
على التوازن في العلاقات وتبادل المصالح والمسؤولية المشتركة في مواجهة التحديات
والأخطار العامة التي تهدّد أمن وسلام العالم

ـ الشعب هو مصدر الشرعية والسيادة التي تتحقق من خلال نظامٍ جمهوري ديموقراطي ودولة مدنية، يسود فيها القانون وتقوم على المؤسسات، ولا يجوز فيها الاستئثار بالسلطة أو توريثها بأي شكل كان

ـ تقوم مؤسسات الحكم في الدولة السورية على أساس الانتخابات الدورية والفصل
التام بين السلطات التنفيذية والتشريعية والقضائية، وعلى مبدأ التداول على
السلطة عبر الانتخاب السري والحر، واحترام نتائج الانتخابات التي يقررها صندوق
الاقتراع مهما كانت

ـ يقر دستور جديد أسس النظام الديموقراطي التعددي المدني، ونظاماً انتخابياً عصرياً وعادلاً يضمن حق مشاركة كافة التيارات الفكرية والسياسية، ضمن قواعد تؤمن أوسع تمثيل للشعب واستقرار النظام البرلماني، وتضبط بشكل دقيق الموارد المالية وإنفاق الأحزاب والجماعات السياسية.

ـ الجيش السوري هو المؤسسة الوطنية التي تحمي البلاد وتصون استقلالها وسيادتها
على أراضيها، تحرص على الأمن القومي ولا تتدخل في الحياة السياسية

ـ تعتمد الدولة مبدأ اللامركزية الإدارية، بحيث تقوم الإدارة المحلية على
مؤسسات تنفيذية تمثيلية تدير شؤون المواطنين والتنمية في المحافظات والمناطق،
بهدف الوصول إلى تنمية مستدامة ومتوازنة

ـ تصون الدولة الملكية الخاصة، التي لا يجوز الاستيلاء عليها إلا للمنفعة العامة ضمن القانون ومقابل تعويض عادل، من دون أن يعاد تجييرها لمصالح خاصة

ـ تصون الدولة المال العام والملكية العامة لمنفعة الشعب، وتقوم سياستها على
العدالة الاجتماعية والتنمية المتوازنة المستدامة وإعادة توزيع الدخل والثروة
عبر النظام الضريبي بين الفئات الاجتماعية وبين المناطق، وكذلك على ضمان حرية
الاستثمار والمبادرة الاقتصادية وتكافؤ الفرص والأسواق ضمن ضوابط تكافح الاحتكار
والمضاربات وتحمي حقوق العاملين والمستهلكين

ـ تلتزم الدولة السورية إزالة كافة أشكال الفقر والتمييز ومكافحة البطالة بهدف التشغيل الكامل الكريم اللائق والإنصاف في الأجور، وتحقيق العدالة في توزيع الثروة الوطنية، وتحقيق التنمية المتوازنة وحماية البيئة، وتأمين الخدمات الأساسية لكل مواطن: السكن والتنظيم العمراني، ومياه الشرب النظيفة، والصرف الصحي، والكهرباء، والهاتف والانترنت، والطرق والنقل العام، والتعليم والتأهيل النوعيين، والتأمين الصحي الشامل ومعاشات التقاعد وتعويضات البطالة، بأسعار تتناسب مع مستويات المعيشة

反体制勢力の動き

イスタンブールで総合委員会会合を続けているシリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・サーリフ報道官は記者会見を開き、ジュネーブ2会議への参加の是非に関して、「両当事者による善意の徴を得ることが我々にはきわめて重要だ…。この交渉に入れば、シリアでの流血が止むという確証が欲しい」と述べた。

またサーリフ報道官は、具体的には「例えばスカッド・ミサイルの使用停止、一部の都市からの軍の撤退」と述べ、アサド政権にその実施を求めた。

一方、シリア革命反体制勢力国民連立のルワイユ・サーフィー報道官はイスタンブールでAFP(5月25日付)に対して、ジュネーブ2会議への参加表明を「アサド政権から直接聞きたい」としたうえで、「我々はとくにロシア側から、アサドを退任させる保証が欲しい」と述べた。

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CNN(5月23日付)は、反体制武装集団がダマスカス郊外県でイラン(製)の無人偵察機を撃墜したと主張している、と報じた。

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統一医療事務局を名のる現地の反体制組織は声明を出し、5月23日にダマスカス郊外県ドゥーマー市で軍が化学兵器を使用し、3人が死亡、100人以上が中毒症状を負ったと主張し、その写真を公開した。

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クッルナー・シュラカー(5月25日付)によると、シリア・クルド国民評議会がハサカ県カーミシュリー市で事務局会合を開き、ジュネーブ2会議を支持し、主催者に参加の意思を告知する書簡を送付することを決定した。

会合ではまた、評議会参加政党幹部の「民主的局」会合への参加を個人資格によるものとみなし、シリア民主主義者連合に評議会が参加しないことを確認した。

国内の暴力

ヒムス県では、SANA(5月24日付)によると、クサイル市で、軍が反体制武装集団の掃討を続け、市内国立競技場北部一帯を完全制圧した。

またダブア航空基地、ドゥハイリジュ市、フサイニーヤ町、ヒムス市ワアル地区など各所、ラスタン市で、軍が反体制武装集団を追撃・攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月24日付)によると、タッル・クルディー町、ハラスター氏、リーハーン農場、ザマルカー町、リーマー農場で、軍が反体制武装集団を追撃・攻撃し、イスラーム旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月24日付)によると、バルザ区、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団を追撃・攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(5月24日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、マンビジュ市・バーブ市間、カブターン・ジャバル村、アレッポ国際空港街道、アレッポ市ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団を追撃・攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月24日付)によると、サルミーン市、マアッラト・ディブサ市、アリーハー市、シャビーバ軍事基地周辺、タフタナーズ市、トゥライハ市、クマイナース村、タッル・サラムー市、アブー・ズフール航空基地周辺、カスタル・ブルジュ市、スぃンドヤーナ市、フルーズ市、カニーヤ村、ガッサーニーヤ村、シャイフ・スィンドヤーン市、サルマーニーヤ村、ドゥワイル・アクラード市で、軍が反体制武装集団を追撃・攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ジスル・シュグール市郊外の街道で、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民5人が死亡、10人が負傷した。

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ラタキア県では、SANA(5月24日付)によると、シャムスィーヤ村、カサーティル村、バーシューラ村、スッカリー村、バイト・アブラク村、カビール村、ダルーシャーン村、ジュッブ・アフマル村で、軍が反体制武装集団を追撃・攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(5月24日付)によると、アクラブ町で、軍が反体制武装集団を追撃・攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月24日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイリーヤ地区、シャイフ・ヤースィーン地区、ムワッザフィーン地区で、軍が反体制武装集団を追撃・攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

諸外国の動き

ロシア外務省のアレクサンドル・ルカシェビィッチ報道官は、「ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣のモスクワ訪問中に、ジュネーブ大会への参加への原則合意をダマスカスから受け取った」と述べた。

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UPI(5月24日付)によると、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣とジョン・ケリー米国務長官が電話会談を行い、シリア情勢、とりわけジュネーブ2会議の開催について協議した。

AFP, May 24, 2013、CNN, May 23, 2013、al-Hayat, May 25, 2013、Kull-na Shuraka’, May 24, 2013, May 25, 2013、Kurdonline,
May 24, 2013、Naharnet, May 24, 2013、Reuters, May 24, 2013、al-Safir, May 24, 2013、SANA, May 24, 2013、UPI, May 24, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アラブ連盟シリア問題閣僚委員会でジュネーブ2会議への参加について協議される、そのなかでカタールとサウジアラビアは「アサド政権退陣を求めてきたアラブ諸国、諸外国の立場が退行している」ことを非難(2013年5月23日)

国内の暴力

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(5月23日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線がアレッポ市のアルメニア慈善団体代表のハコプ・ミカイリヤン氏を誘拐した。

ミカイリヤン氏はバスでベイルートに向かう途中、誘拐されたという。

一方、SANA(5月23日付)によると、バーブ市・マンビジュ市間、アレッポ中央刑務所周辺、フライターン市、ムスリミーヤ村、マンスーラ村、アレッポ市ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(5月23日付)によると、ハサカ市のバアス党ハサカ支部のナースィル・アブドゥルアズィーズ書記長が乗った車に仕掛けられた爆弾が爆発し、運転手が死亡、1人が負傷した。

アブドゥルアズィーズ書記長は無事だった。

一方、SANA(5月23日付)によると、シャッダーディー市で、住民が武装テロ集団の退去を求めるデモ行進を行った。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月23日付)によると、ザマーニーヤ村、カースィミーヤ町で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、両村の治安を回復した。

またザマルカー氏、アルバイン市、アッブ農場、ハラスター市、ジャルバー市、バハーリーヤ市、アイン・タルマー渓谷、サキー農場、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月23日付)によると、ジャウバル区、バルザ区およびその周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、ハールーン・ラシード旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月23日付)によると、クサイル市で、軍が反体制武装集団のアジトに対する作戦を継続し、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

またダブア市、ラスタン市、ガントゥー市、タルビーサ市、バイト・ハッジュー市、タッル・ガール市、キースィーン市、アーミリーヤ市、アクラブ町、ヒムス市ワアル地区、バーブ・フード地区、ハーリディーヤ地区、ワルシャ地区、ハミーディーヤ地区、カラービース地区、ジャウラ・シヤーフ地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月23日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺の村々で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

ロンドンで活動する反体制組織のシリア人権監視団は、2012年秋以降にシリア国内で死亡したヒズブッラーの戦闘員が104人に達すると発表した。

同監視団によると、うち46人がヒムス県クサイル市で、20人が同市周辺地域で、38人がそれ以外のヒムス市各地およびダマスカス郊外県のサイイダ・ザイナブ町で死亡したのだという。

これに対して、ヒズブッラーのイブラーヒーム・ムーサウィー報道官は、AFP(5月23日付)に対して、「この手の数字は否定する」と述べた。

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シリア革命反体制勢力国民連立がイスタンブールで総合委員会会合を開催し、ジュネーブ2会議への参加の是非、移行期政府のガッサーン・ヒートゥー首班の進退、新規メンバーの加入などについて審議した。

反体制ニュースサイトのクッルナー・シュラカー(5月23日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立が会合で、25人の新規参加を認める「政治的料理」を行ったと報じた。

同報道によると、この新規加入これにより、連立メンバーは88人となった。うち25人がイスラーム主義者で、63人がリベラル派、無所属だという。

なお新規加入以前の連立メンバー63人のうち、イスラーム主義者は25人、リベラル派・無所属は38人だったという(63人の氏名、所属についてはhttp://www.ac.auone-net.jp/~alsham/2012_11/11.htmlを参照のこと)。

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未来のシリア潮流は声明を出し、マドリードで5月20~21日に開催されていたシリア国民協議会合が、アサド政権による国土「占領」を是認したと批判、会合からの脱退を宣言した。

シリア政府の動き

アサド大統領は、チュニジアのサワービト党のシュクリー・ブン・スライマーン・ハルマースィー党首を団長とするチュニジアの政党・政治組織の代表団とダマスカスで会談し、シリア、チュニジア両国情勢などについて意見を交換した。

SANA, May 23, 2013
SANA, May 23, 2013

SANA(5月23日付)によると、アサド大統領は「テロおよび、域内および国際的にテロを支援する者と対決しつつ、危機の政治的解決をめざすシリアの断固たる姿勢」を強調した。

レバノンの動き

NNA(5月23日付)によると、北部県アッカール郡ワーディー・ハーリド地方をパトロール中のレバノン国境警備隊の車輌に対して、シリア軍が発砲した。

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北部県トリポリ市のバーブ・タッバーナ地区、ジャバル・ムフスィン地区で続く武装した市民どうしの衝突で、少なくとも9人が死亡した。

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ムスタクバル潮流のサアド・ハリーリー元首相は声明を出し、北部県トリポリ市での衝突激化を「陰謀」を評し、「クサイルに対するヒズブッラーとシリア政府の戦争を隠蔽することを狙っている」と批判した。

諸外国の動き

カイロでアラブ連盟シリア問題閣僚委員会(カタールが議長国)が開かれ、ジュネーブ2会議への参加について協議した。

出席したのは、カタール(議長)、アルジェリア、スーダン、エジプト、オマーン、イラク、バーレーン、UAE、クウェートの外務大臣、ナビール・アル-アラビー事務総長、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表。

複数の消息筋によると、カタールとサウジアラビアは、アサド政権退陣を求めてきたアラブ諸国、諸外国の立場が退行していることを非難した。

これに対して、ブラーヒーミー共同特別代表、アラビー事務総長が紛争の政治的解決を強調、これにアルジェリア、イラクが同調、ジュネーブ2会議へのアラブ諸国出席に支持を表明した。

閣僚委員会は、6月5日に、ジュネーブ2会議への対応を協議するためのアラブ連盟緊急外相会議を開催することを決め閉会した。

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国連のハーリド・ミスリー駐シリア広報官は、ダマスカスで活動する国連各機関の代表からなる使節団がタルトゥース市(タルトゥース県)を訪問し、人道支援のための新事務所を同市に開設したと発表した。

ミスリー報道官によると、事務所はスワイダー市、アレッポ市にも近く開設予定。

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ドイツ紙『シュピーゲル』(5月23日付)は、ドイツ連邦情報局(BND)のゲルハルト・シンドラー長官が安全保障問題を担当する高官らとの会談で、シリア軍がかつてないほど強力な状態にあり、反体制武装集団に対する作戦を成功させ、多くの地域の支配を回復する能力を有していると見方を示したと報じた。

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トルコのハヤティ・ヤズジ通商税関大臣は、ハタイ県レイハンル市近郊の対シリア国境地帯に全長2.5キロの壁を建設し、シリア領内からの違法な人の流れを阻止すると発表した。

壁はコンクリート製で、監視カメラが設置されるという。

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『ハヤート』(5月24日付)などによると、トルコのハッカー集団レッド・ハックが、「シャームの民のヌスラ戦線のもと、ラッカ市が車爆弾製造工場と化し、爆弾がしかけられた車がダマスカスやトルコに運ばれている」としたトルコ軍諜報局の秘密文書を入手、公開した。

トルコ政府はこの秘密文書の存在を否定している。

AFP, May 23, 2013、al-Hayat, May 24, 2013、Kull-na Shuraka’, May 23, 2013、Kurdonline, May 23, 2013、Naharnet, May 23, 2013、NNA, May 23, 2013、Reuters, May 23, 2013、SANA, May 23, 2013、Der Spiegel, May 23, 2013、UPI, May 23, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍の車両がゴラン高原の停戦ラインを越えてシリア領内に侵入、人民防衛隊がイラクから「違法に」シリア領内への潜入を試みたシリア・クルド民主党の戦闘員74人を逮捕(2013年5月21日)

イスラエル軍によるシリア領内への侵入

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、午前1時10分、軍が、ゴラン高原の停戦ラインを越えてシリア領内のビイル・アジャム村に向かって進入したイスラエル軍車両1輌を破壊したと発表した。

声明によると、ビイル・アジャム村には、「武装テロ集団」が潜伏しているという。

声明はまた、イスラエル軍が、シリア軍の攻撃を受け、熱源追跡ミサイル2基をタッル・ファルス村(イスラエル占領下)からズバイディーヤ村(シリア主権下)の軍の陣地に発射したと付言した。

そのうえで、シリアの主権に対するあらゆる侵害に対して「断固として応戦する」との意思を示した。

SANA(5月21日付)が報じた。

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シリアの外務在外居住者省は、国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を提出、そのなかでイスラエル軍による領内への侵犯を報告、非難した。

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イスラエルの複数のメディアによると、モシェ・ヤアロン国防大臣は、過去48時間以内にシリア領内から停戦ラインを越えてイスラエルが占領する(併合した)ゴラン高原に向けて2度にわたって発砲したと示唆したうえで、「我々の政策は明白だ。シリアの内戦には介入しないが、事態がゴラン高原情勢に関われば、我々の領内への銃弾の雨を許すことはない」と述べた。

イスラエル軍消息筋によると、軍はシリア領内から国境地帯への発砲に対して応戦するよう指令を出したという。

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一方、『ハヤート』(5月22日付)によると、イスラエル軍報道官は、シリア領内でイスラエル軍車輌が破壊されたとのシリア側の発表を「根拠がない」と否定した。

また同報道官は、21日未明にシリア人負傷者が、イスラエル北部のサファド病院に搬送されたことを明らかにした。

なお、これに先だって、イスラエル軍は、ゴラン高原でのシリア軍の発砲により軍の車輌が小破したとしたうえで、ドゥルーズ派の兵士がシリア領内に正確に反撃し、複数名を負傷させたと発表した。

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クッルナー・シュラカー(5月21日付)は、イスラエル占領下ゴラン高原のシリア人反体制活動家の話として、シリア軍高官が乗っていると思われるメルセデスがUNDOFの兵力引き離し地域を経由して、イスラエル領内に入り(未確認情報)、イスラエル側と何らかの折衝を行ったと思われる、と報じた。

このメルセデスは約8時間にシリア領内に戻ったという。

国内の暴力

ヒムス県では、『ハヤート』(5月22日付)などによると、クサイル市の西部、南西部などで、ヒズブッラーの支援を受けているとされる軍と、反体制武装集団の戦闘が続いた。

Kull-na Shuraka', May 21, 2013
Kull-na Shuraka’, May 21, 2013

同紙によると、軍は市内に対して空爆を行った。

AFP(5月21日付)は、反体制活動家らの話として、反体制武装集団は、市内東部前線で軍による突入を2度にわたって阻止することに成功し、その際に市内への突入を試みる兵士約40人が死亡し、反体制武装集団はヒズブッラーの戦闘員1人の遺体を回収した、と報じた。

また、活動家らによると、ヒズブッラーの戦闘員と軍兵士が、空爆・迫撃の援護を受けて、クサイル市への攻撃を再開し、同市の南部、西部の入り口は、すでにヒズブッラーによって制圧されているという。

DamPost(5月21日付)などは、自由シリア軍が声明を出し、クサイル市奪還のため、軍とヒズブッラーに対して「死の壁」作戦を行うと発表したと報じた。

シリア人権監視団は、19日からのクサイル市での戦闘によるヒズブッラー戦闘員の死者数は31人に達したと発表した。

一方、SANA(5月21日付)によると、ヒムス市内の中部、北部街区で、軍は反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、武器兵站支援のために使用していたトンネルなどを破壊した。

この際、軍は、シャームの民のヌスラ戦線司令官の一人ワルダーン・ズフーリーを殺害した。

また、レバノン領内からクサイル市郊外への潜入を試みた反体制武装集団を軍が撃退したという。

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同じくヒムス県では、SANA(5月21日付)によると、ヒムス市ワアル地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月21日付)によると、フジャイラ村、アドラー市、ハラスターし、ジャルバー市、バハーリーヤ市、カイサー市、タッル・クルディー町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月21日付)によると、バルザ区およびその周辺、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(5月21日付)によると、マンナグ航空基地周辺、ハーン・アサル村、アレッポ中央刑務所周辺、アルカミーヤ村、アイン・ダクナ村、カフルハーシル村、マーイル町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ブスターン・カスル地区、シャイフ・サイード地区、ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月21日付)によると、サルミーン市、シャビーバ軍事基地周辺、ウンム・ジャリーン村、タッル・サラムー市、ブワイティー市、マジャース市、アブー・ズフール軍事基地周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(5月21日付)によると、ヨルダン領内からの密入国を試みた武装集団の戦闘員多数を軍が拘束した。

またダルアー市、シャジャラ町、フラーク市、サフム・ジャウラーン村、ナーフィア村、シャブラク村、シャイフ・マスキーン市、ハバブ町、ブスル・ハリール市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き

『ハヤート』(5月22日付)は欧州外交筋の話として、アサド政権が「ジュネーブ2」大会に出席する政府側の代表として、ワーイル・ハルキー首相、ジャミール・カドリー経済問題担当副首相兼国内通商消費者保護大臣、ウムラーン・ズウビー情報大臣、アリー・ハイダル国民和解問題担当国務大臣、ジョゼフ・スワイド赤新月社担当国務大臣の5人を提示したと報じた。

欧州筋によると、反体制勢力は、影響力の低い一部の高官が代表として派遣されることに異議を唱えているという。

一方、クッルナー・シュラカー(5月22日付)は、ロシアがアサド政権に対して、ジュネーブ2会議の使節団メンバーを再選定し、2月にロシア側に示された使節団にとって代えるよう要請、これを受け、アサド政権は、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官、アリー・ハイダル国民和解問題担当国務大臣らからなる新たな使節団名簿をロシア側に提示したと報じた。

反体制勢力の動き

スペインのマドリードで、国民成長党のイニシアチブのもとに開かれていたシリア国民協議会合は、2日間の予定を終えて閉幕し、「アサド大統領および現体制は移行期の一部をなさず、シリアの将来における役割はない」ことを確認、また「民主制の樹立」をめざすことを合意した。

また、会合では、シリア国民連立反体制勢力国民連合をジュネーブ2会議におけるシリアの反体制勢力側の代表とすることが承認された。

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クッルナー・シュラカー(5月21日付)は、ヒムスの代表として参加した「アブー・サリーム」の話として、シリア国民協議会合の出席者が、シリアの危機の政治的解決を受け入れつつ、アサド政権との対話を通じて何も期待しておらず、軍事的バランスを変化させ、アサド政権を追い詰める必要があることを確認した、と報じた。

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なおクッルナー・シュラカー(5月21日付)は、イスタンブールの反体制消息筋の話として、シリア国民協議会合に参加したシリア革命反体制勢力国民連立のメンバーは、ジュネーブ2会議に先立って、反体制勢力を政治的ビジョンの統一と対話を促すため、「個人の資格」で参加したと報じた。

同報道によると、こうしたメンバーの動きに、シリア革命反体制勢力国民連立は「消極的中立」の姿勢を示している、という。

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クッルナー・シュラカー(5月21日付)は、5月28日にイスタンブールで開催予定のシリア革命反体制勢力国民連立の会合(総合委員会)で新規加入予定メンバーのリストを入手したとしたうえで、その氏名を公開した。

加入予定メンバーには、ワリード・ブンニー、ミシェル・キールー、ファーイズ・サーラなどシリア民主フォーラム指導者、シャーム・ウラマー連盟、シリア・イスラーム戦線、クルド人活動家などの名前が列記されている。

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Kull-na Shuraka', May 21, 2013
Kull-na Shuraka’, May 21, 2013

クッルナー・シュラカー(5月21日付)は、CNNの情報をもとに、シリア国内で化学兵器が使用されたとされる場所、死傷者数を示した地図を公開した。

クルド民族主義勢力の動き

『ハヤート』(5月21日付)によると、民主統一党人民防衛隊は、イラク(クルディスタン地域)から「違法に」シリア領内に入ろうとしたシリア・クルド民主党アル・パールティの戦闘員74人を逮捕した、と報じた。

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この逮捕を受け、イラク・クルディスタン地域大統領府は声明を出し、「一部の当時者」が武装化し、他のクルド民族主義政党・組織を排除、そのメンバーらを殺害、逮捕している」とし、民主統一党を暗に批判した。

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クッルナー・シュラカー(5月21日付)は、民主統一党人民防衛隊は、イラク(クルディスタン地域)から「違法に」シリア領内に入ろうとしたシリア・クルド民主党アル・パールティの戦闘員74人を逮捕したのを受け、イラク・クルディスタン地域政府は、スィマールカー国境通行所を完全封鎖した、と報じた。

スィマールカー国境通行所は2013年2月に開設された通商用の通行所。

レバノンの動き

NNA(5月21日付)によると、北部県アッカール郡アクルーム山、ワーディー・ハーリド地方に、シリア領内から発射された迫撃砲弾が複数発着弾し、レバノン人、シリア人が少なくとも8人が負傷した。

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ムスタクバル潮流は声明を出し、ミシェル・スライマーン大統領、ナジーブ・ミーカーティー暫定首相、ナビーフ・ビッリー国民議会議長に対して、ヒズブッラーによるシリアへの干渉を停止させるよう呼びかけた。

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マルワーン・シルビル内務地方自治大臣は、シリアからの避難民の流入に関して「レバノンの声」(ラジオ)で、「我々はシリア人避難民をキャンプにとどめておくべきだった…。我々は対応を誤った」と述べ、シリア人避難民の流入により、トリポリ市バーブ・タッバーナ地区、ジャバル・ムフスィン地区などでの市民どうしの対立が煽られているとの見方を示した。

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北部県トリポリ市のバーブ・タッバーナ地区、ジャバル・ムフスィン地区で住民どうしの交戦が再発し、アラブ民主党によると、少なくとも4人が死亡、複数が負傷した。

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『ディヤール』(5月21日付)は社説(シャールル・アイユーブ編集長)で、シリアのアサド大統領が、国軍司令官時代のミシェル・スライマーン現大統領に、アースィフ・シャウカト准将やムハンマド・ナースィーフ少将の執務室を通さず、自身に直接連絡をとるよう求めていたことを明らかにした。

またアサド大統領はスライマーン司令官(当時)に、レバノンの大統領になるであろうことを告げていた、という。

諸外国の動き

『ハヤート』(5月22日付)は、自由シリア軍司令官らの話として、ヨルダンの治安当局が、アンマンでのシリアの友連絡グループ会合に合わせて、4日間にわたって治安上の理由から対シリア国境の通行所閉鎖を決定したと報じた。

またヨルダン当局も未明、ヨルダンに避難するシリア人の入国を24時間停止すると発表した。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長はカイロでの常駐代表レベル緊急会合で、ジュネーブ2会議について触れ、「我々は大会させてはならない。その成功以外にシリア危機解決の道はない」と述べ、国連安保理に国連停戦監視団の派遣などを定めた決議の採択を求めた。

また、アラビー事務総長は、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表、潘基文国連事務総長、さらにはシリアの反体制勢力との連絡で、ジュネーブ2会議開催に向けた準備を進めることで確認したことを明らかにした。

さらに、シリアの反体制勢力がイランの介入やヒズブッラーの参戦に懸念を抱いていることを紹介し、こうした動きがシリア国内に悪影響を及ぼしかねないと警鐘を鳴らした。

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『ハヤート』(5月22日付)は、ヨルダン消息筋の話として、アンマンで22日開催予定のシリアの友連絡グループ会合で、ジョン・ケリー米国務長官が、シリアの反体制勢力使節団に対してジュネーブ2会議の原則を受け入れるよう説得し、「アサド大統領の退任が移行期政府発足後に漸進的になされる」ということを説得しようとしていると報じた。

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米ホワイト・ハウスのジェイ・カーニー報道官は、「クサイルに対する戦闘にヒズブッラーが直接関与していることを…改めて非難する。同地でヒズブッラーは(アサド)政権の攻撃において重要な役割を果たしている」と述べた。

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ジョン・ケリー米国務長官に同行する米国務省の匿名高官は、オマーンの首都マスカットで、「シリアの戦闘へのヒズブッラーの参加はより顕在化しているが、我々は、同地にイラン人もいるとの情報も得た」と述べた。

同高官は「イラン人が戦闘に直接関与しているかは分からない」としている。

AFP(5月21日付)が報じた。

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イラン外務省のアッバース・アルガシー報道官は、「ジュネーブ2成功の条件は、シリアの出来事に対して影響力を行使し得るすべての国の参加を通じて、大会を拡大することにある…。イランがもっとも影響力を行使し得る国の一つであることを世界の誰も疑わない」と述べた。

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英国のアリスター・バート中東問題担当大臣は『ハヤート』(5月22日付)に対して、「ヒズブッラーの軍事部門をテロ組織として認定するようEUに要請した」ことを明らかにした。

バート大臣は、その理由として、ブルガリでのイスラエル兵士殺害、キプロスでのテロ計画などを通じて、テロ活動を行っていることが確認されたと述べた。

しかしバート大臣は、「ヒズブッラーの軍事部門と政治部門を分離して考えなければならない。政治部門は、レバノンの安定維持に一定程度役割を果たしていると思う」と付言した。

一方、ジュネーブ2会議へのイランの参加の是非に関して、「イランがこうした大会でいかなる役割を果たすか明確ではないが、この問題に関する決定はなされていない」と述べた。

AFP, May 21, 2013、DamPost, May 22, 2013、al-Diyar, May 21, 2013、al-Hayat, May 22, 2013、Kull-na Shuraka’, May 21, 2013、Kurdonline, May 21, 2013、Naharnet,
May 21, 2013、Reuters, May 21, 2013、SANA, May 21, 2013、UPI, May 21, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

軍がヒムス県クサイル市のほぼ全ての街区を制圧するなか、英仏がリヤード・トゥルク氏を「ジュネーブ2」大会における反体制勢力の団長にしようと画策していると報じられる(2013年5月19日)

国内の暴力

ヒムス県では、SANA(5月19日付)によると、軍がクサイル市内に突入し、主に外国人戦闘員からなる武装集団を殲滅、市内のほぼすべての街区を制圧、治安を回復した。

軍が殺害した戦闘員のなかには、シャームの民のヌスラ戦線の指導者の一人、ナウワーフ・アッルーニー、「コマンドー」と呼ばれていたアラー・ウマルなどが含まれており、市内では数十人の戦闘員が降伏、軍に投降したという。

SANA, May 19, 2013
SANA, May 19, 2013

またシリア・アラブ・テレビ(5月20日付)によると、軍がクサイル市中心に位置する広場を制圧し、市庁舎にシリア国旗を掲げた。

これに対して、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、クサイル市内で軍と反体制武装集団が激しく戦闘を行う一方、軍の空爆で、反体制武装集団の戦闘員16人を含む52人が死亡したと発表し、「軍がクサイル市を制圧すれば、ヒムス県全土が陥落する」と危機感を募らせた。

一方、ヨルダンの首都アンマンの活動家によると、クサイル市での戦闘により、軍、人民諸委員会、ヒズブッラーの側も、少なくとも32人が死亡したという。

また、クッルナー・シュラカー(5月19日付)によると、軍の攻撃により、1,300発もの迫撃砲、爆弾がクサイル市内各所に着弾する一方、反体制武装集団の応戦によってヒズブッラーの戦闘員10人が死亡したという。

他方、AFP(5月19日付)は、ヒズブッラーに近い消息筋の話として、クサイル市の戦闘で、ヒズブッラーの戦闘員4人が死亡した、と報じた。

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同じくヒムス県では、SANA(5月19日付)によると、ヒムス市・マシュラファ街道で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民4人が死亡、13人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハルファーヤー市で、軍が逮捕摘発活動を行った。

ウワイナ村、フワイタート村、ジャルマ村などが軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月19日付)によると、軍が反体制武装集団との戦闘の末、ハルファーヤー市を完全制圧した。

この戦闘で、軍はシャームの民のヌスラ戦線、ハマーの盾旅団、アラマイン大隊、タウヒード旅団を殲滅したという。

またムハルダ市では、シャームの民のヌスラ戦線が発電所に対して迫撃砲で攻撃を加えた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、サルマー町およびその周辺などを軍がヘリコプターで「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(5月19日付)によると、カタフ・ラマーン村、シャムスィーヤ村、ラビーア町、スーダー村などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月19日付)によると、フジャイラ村、カースィミーヤ市、タッル・クルディー町、アドラー市、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、首都の楯師団メンバー、シャームの暁大隊など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月19日付)によると、バルザ区およびその周辺で、軍が反体制武装集団の浄化を完了し、治安を回復した。

またジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(5月19日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、マンナグ航空基地周辺、ハーン・アサル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月19日付)によると、ミシュミシャーン村、バシュラームーン村、アイン・バーリダ村、アイン・カサブ町、タフタナーズ市、マアッラトミスリーン市、ハバート市、バフーリー市、カフルタハーリーム町、アルバイーン山、バルーマー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの鷹旅団、シャーム自由人旅団のメンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き

SANA(5月19日付)は、元経済担当副首相で、現在、ESCWA(国連西アジア経済社会委員会)のEDGE(Economic Development and Globalization Division)代表(2011年9月~)を務めるアブドゥッラー・ダルダリーが、ワーイル・ハルキー首相、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣らと会談を重ね、シリアの復興プロジェクトについての協議を進めている、と報じた。

ダルダリー氏はESCWAの代表として協議を進めているという。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は、クサイル市での戦闘激化を受けて声明を出し、国連安保理に対して、「ヒズブッラーによる攻撃」を非難するよう求める一方、アラブ連盟に対して、緊急外相会議を開催し、クサイル市を保護するために必要な措置を講じるよう呼びかけた。

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シリア国民評議会は、クサイル市での戦闘激化を受けて声明を出し、「ヒズブッラーとイランの部隊…虐殺、戦争犯罪を行っている」と非難、アラブ連盟および国連安保理に対して同市での「虐殺を停止するための道義的、政治的、法的責任」を果たすよう呼びかけた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のジョルジュ・サブラー暫定議長は、「ジュネーブ2」大会に関して、民主的変革諸勢力国民調整委員会の使節団とともに反体制勢力側の統一代表として出席することを拒否するとしたうえで、引き続きアラブ諸国、西側諸国と協議して、使節団の選定を進めるとの意思を示した。

『ナハール』(5月19日付)が報じた。

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『ハヤート』(5月20日付)は、複数の消息筋の話として、ロバート・フォード米大使が、リヤード・トゥルクと連絡をとり、「ジュネーブ2」大会への参加を求めていると報じた。

同報道によると、英仏は、トゥルクを「ジュネーブ2」大会における反体制勢力の団長にしようとしており、シリア・ムスリム同胞団、シリア革命反体制勢力国民連立のリヤード・サイフ副議長、ムスタファー・サッバーグ事務局長、シリア民主主義者連合のミシェル・キールー代表は、トゥルクを受け入れている、という。

トゥルクは、シリア共産党政治局派(現シリア人民民主党)の元書記長。ダマスカス民主変革宣言の指導者の一人。「生きる殉教者」として知られ、1980年代から反体制勢力の統合を訴えてきたが、反体制運動の主導権をめぐって民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表と反目している。

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反体制活動家のアンワル・ブンニーがフェイスブック(5月19日付)で「暫定憲法宣言」案を発表、軍・治安機関の移行期政府への従属、シリア・ムスリム同胞団員への極刑を定めた1980年第49法の廃止などを訴えた。

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『サンデー・テレグラフ』(5月19日付)は、シャームの民のヌスラ戦線が、シリア東部の油田で得た原油を、地元の業者に転売し、活動資金に充てていると報じた。

レバノンの動き

ベカーア県ヘルメル郡の対シリア国境地域に、シリア領内から反体制武装集団が撃ったと思われる迫撃砲複数発が着弾した。死傷者は出なかった。

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NNA(5月19日付)によると、北部県トリポリ市のバーブ・タッバーナ地区、ジャバル・ムフスィン地区で住民どうしが衝突、1人が死亡、22人が負傷した。

諸外国の動き

ベンヤミン・ネタニヤフ首相は定例閣議で、シリア紛争への対応として「あらゆるシナリオを用意している」と述べ、ヒズブッラーやテロ分子に先進兵器流入阻止を口実に、再び軍事行動に訴える可能性があることを暗示した。

AFP, May 19, 2013、al-Hayat, May 20, 2013、Kull-na Shuraka’, May 19, 2013、Kurdonline, May 19, 2013、al-Nahar, May 19, 2013、Naharnet, May 19, 2013、NNA, May 19, 2013、Reuters, May 19,
2013、SANA, May 19, 2013、The Sunday Telegraph, May 19, 2013、UPI, May 19, 2013などをもとに作成。

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アサド大統領がアルゼンチン紙によるインタビューのなかで「政治的解決をもたらすあらゆる行動を支持している」としつつ、化学兵器使用をめぐる西側メディアの報道の狙いが軍事介入にあるとの見解を示す(2013年5月18日)

アサド大統領のインタビュー

SANA(5月18日付)によると、アサド大統領はアルゼンチン日刊紙『クラリン』と国営通信社TELAMのインタビューに応じた。

アラビア語全文:http://sana.sy/ara/2/2013/05/19/482896.htm
英語訳文:http://sana.sy/eng/21/2013/05/18/482901.htm

SANA, May 18, 2013
SANA, May 18, 2013

インタビューでのアサド大統領の主な発言は以下の通り。

「(シリアの)危機には様々な内的、外的な要因が作用している。うちもっとも重要なのは外国の干渉だ…。(西側)諸国は計画が数週間、数ヶ月で終わると考えていたが、そうはならなかった。実際に起きたのは、あらゆる外国の介入へのシリア国民の抵抗、拒否だった」。

「何よりもまず、殺戮は醜い行為だと言いたい。1人であっても数百人が殺されてもだ。なぜなら殺されているのがシリア人だからだ。しかし、彼ら(西側諸国)が云々する死者の多くが、シリア国民を殺すためにやって来た外国人であることを無視はできない。彼らはシリア人ではない」。

「テロが改革の方法になることはあり得ない。チェチェンから来るテロリストとシリアの改革に何の関係があるのか?イラク、レバノン、アフガニスタンから来るテロリストと改革に何の関係があるのか?最近の統計によると、約29カ国の外国人がシリアで戦っている…。一方、我々に関して言うと、我々は改革を行った。また今、我々は対話からなる政治的イニシアチブを示している。あらゆる政治的解決の基礎は、シリア国民が何を望むかということだ。これは投票箱によって決められることで、それ以外に方法はない。テロリストに関して言うと、誰もテロリストとは対話はしない…。世界のどの政府がテロリストと対話をするのか?」

「我々は政治的解決をもたらすあらゆる行動を支持している…。我々はロシアと米国の接近を歓迎しており、シリア人がこの危機を克服するを支援するための国際会議を望んでいる。しかし、多くの西側諸国がシリアでの解決を望んでいないと思う。テロリストを支援する国々が危機の解決を望んでいるとは思えない…。我々は現実主義者でなければならない…。シリアの一当時者だけから解決策は導出され得ない。少なくとも二つの当時者がいなければならない」。

「(西側諸国が)言及する在外の反体制勢力は、外国とつながりがある。これらの勢力は独自の決定を下すことができる勢力ではない。これらの勢力は外国に養われ、資金援助を受けている…。これらの国が決めたことを言うだけだ…。より重要なことは、これらの組織にはシリア国内で大衆基盤を持たないことだ…。一方、我々シリアには、政治的な反体制勢力はいる。それはシリア国内におり、さまざまなレベルではあるが大衆基盤を有している…。彼ら(在外の反体制勢力)は、対話を望んでいないと宣言した。我々が疑念を持っているのでなく…、彼らが正式に宣言したのだ」。

「イスラエルはテロ集団を二つの方法で支援している。第1に、これらの勢力に兵站支援を行っている…。一方(第2に)、イスラエルはこれらの組織に指示を下している。どういう風に攻撃をするかという指示をだ」。

「我々がシリアで外国人戦闘員が戦っていると言及すると、彼ら(西側諸国)は、シリアでヒズブッラーとイランも戦っていると反論した…。シリアには2,300万人の人口がおり、いかなる外国人の人的支援も必要としていない。我々には軍があり、治安部隊があり、自らの国を防衛しようとするシリア人がいる…。我々とヒズブッラー、イランの関係は非常に古く…、あらゆる分野で互いの経験を交換していることは周知のことだ…。もし戦闘員がいれば、シリア国民がそれを目にするだろうし、そのことを隠すことなどできない。しかし、彼らはどこにいるのか?…我々のもとにはいかなる外国人戦闘員もいない…。ヒズブッラーのメンバーやイラン人が何人もシリア国内にはいるが、彼らは危機が始まる前からシリアを往来してきただけだ」。

「私が(大統領として)とどまるか、去るかは、私が個人的に決めることではない…。2014年の大統領選挙で、国民がこの問題を決する」。

「ケリー(米国務長官)などが、シリア国民の名のもとに、(大統領が)去らねばならないとか、残留すべきだろうと云々することを承認されているかどうかはともかく、我々が当初から言ってきたのは、シリアの改革に関するいかなる決定も…シリア国内の問題であり、米国などが介入することは認められないということだ」。

「政府軍が化学兵器によって攻撃を行ったとする西側メディアの情報は、世論にシリアへの軍事介入を用意させることがねらいである…。化学兵器使用に関してシリアに向けられる嫌疑、そして私の辞任に関する声明は日々変わっている。それはおそらくは我々の国に戦争を仕掛けようとしているからだろう…。彼らは我々が居住地域で化学兵器を使用したと主張している。この兵器が都市や村に対して使用されたのに、死者が10人から数十人しか出なかったということが信用できるだろうか?…科学兵器が使用されれば、数千人、数万人が数分で死ぬ。こうしたことを誰が隠蔽できようか?」。

国内の暴力

ハマー県では、アラウィー派が多く住むトゥライスィーヤ村、ズグバ村、シュウタ村、バリール村を反体制武装集団が制圧した、とシリア人権監視団が発表した。

同監視団によると、数週間におよぶ戦闘の末、軍が4村を撤退し、反体制武装集団が制圧したという。

またハルファーヤー市が軍の空爆を受けた。

一方、SANA(5月18日付)によると、ハルダーン市、スーハ市、クライブ・スード市で、軍が反体制武装集団を追撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月18日付)などによると、オートストラード・ルクンッディーン区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民14人が死傷した。

またドゥワイラア地区で、車に仕掛けられた爆弾が爆発し、市民4人が負傷した。

このほか、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アドラー市、ムウダミーヤト・シャーム市、ムカイラビーヤ農場(キスワ市郊外)が軍の砲撃を受けた。

一方SANA(5月18日付)によると、シャイフーニーヤ村、タッル・クルディー町、ザバダーニー市、ライハーニー市郊外、ナブク市、ジャルバー市、バハーリーヤ市、ダーライヤー市、ヤブルード市、アドラー市などで、軍が反体制武装集団を追撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバ-(外国人戦闘員)など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(5月18日付)によると、マンナグ航空基地周辺、アレッポ中央刑務所周辺、ハーン・アサル村などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市ブスターン・カスル地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(5月18日付)によると、ムライジュ村、ハドラー村、ブルジュ・ザーヒヤ村などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃・破壊、戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、SANA(5月18日付)によると、アブー・ズフール軍事基地周辺、ジャーヌーディーヤ町、マアッラトミスリーン市、タフタナーズ市、アルバイーン山、タッル・サラムー市などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月18日付)によると、レバノン領内からタッルカラフ市周辺に密入国しようとした反体制武装集団を軍が発見、撃退した。

またタラフ村、タッルドゥー市などで、軍が反体制武装集団を追撃し、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、「レバノンの声」ラジオは、レバノン領内からクサイル市郊外に潜入しようとしたヒズブッラーの戦闘員を自由シリア軍が攻撃し、ヒズブッラー側に10人の死者が出て、多数が負傷したと報じた。

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ダルアー県では、SANA(5月18日付)によると、ダルアー市内の軍検問所複数カ所が反体制武装集団の攻撃を受けたが、軍が応戦、南部タウヒード旅団、南部殉教者旅団、南部解放旅団メンバー、そして外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷した。

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ダイル・ザウル市では、SANA(5月18日付)によると、ダイル・ザウル市旧空港地区、マリーイーヤ村などで、軍が反体制武装集団を追撃し、アンサール大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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AFP(5月18日付)によると、治安当局が女優のミー・スカーフ女史を釈放した。スカーフ女史はダマスカス県ドゥンマル区で16日に身柄を拘束されていた。

反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(5月18日付)は、国内で反体制活動を続ける民主的変革諸勢力国民調整委員会の執行部(ダマスカス)が、「ジュネーブ2」大会に参加する使節団を人選したと報じた。

同報道によると、主な使節団は以下の通り:アブドゥルアズィーズ・ハイイル、ハイサム・マンナーア、ラジャー・ナースィル、ムンズィル・ハッダーム、ジャマール・ムッラー・マフムード、アーリフ・ダリーラ。

上記メンバー以外にも、国内外で活動する活動家の人選がなされる、という。

諸外国の動き

クッルナー・シュラカー(5月18日付)は、軍を離反したクルド人士官3人が、イラク・クルディスタン地域のエルビル市に到着後、失踪したと報じた。

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ヒューマン・ライツ・ウォッチ、アムネスティ・インターナショナル、国境なき記者団は、シリアの反体制人権団体とともに、2012年2月に逮捕され、依然身柄抗争中の人権活動家3人、マーズィン・ダルウィーシュ、フサイン・ガリール、ハーニー・ズィーターニーの釈放を要求した。

AFP, May 18, 2013、al-Hayat, May 19, 2013、Kull-na Shuraka’, May 18, 2013、Kurdonline, May 18, 2013、Naharnet,
May 18, 2013、Reuters, May 18, 2013、SANA, May 18, 2013、UPI, May 18, 2013、Voice
of Lebanon, May 18, 2013などをもとに作成。

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国連事務総長がシリア政府に対し化学兵器使用に関する国連調査グループを受け入れるよう求めるなか、米国務省はヌスラ戦線アミールのジャウラーニーを制裁対象リストに(2013年5月17日)

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、反体制活動家らによると、ムライハ市郊外、ムウダミーヤト・シャーム市を軍が空爆、またヤブルード市で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月17日付)によると、ハラスター市、リーハーン農場、ムライハ市周辺、フーシュ・ダワーヒラ市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、反体制活動家らによると、アサーリー地区、ジャウバル区を軍が空爆・砲撃した。

一方、SANA(5月17日付)によると、バルザ区で軍が反体制武装集団と交戦、殲滅した。

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ヒムス県では、『ハヤート』(5月18日付)によると、ヒムス市ワアル地区が軍の砲撃を受けた。

またクサイル市郊外では、ハムザ・アサドッラー大隊が軍を襲撃した。

一方、SANA(5月17日付)によると、軍がレバノン領内からタッルカラフ市郊外に潜入しようとした武装集団を撃退した。

またバイト・スワイル村、バイト・ラーシド村、ガントゥー市、ダール・カビーラ村、ラスタン市、ダイル・フール村、ヒムス市ワアル地区で、軍が反体制武装集団を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、『ハヤート』(5月18日付)によると、サフィーラ市、ハナースィル市で、シャームの民のヌスラ戦線とアブー・ダジャーナ大隊が軍と交戦した。

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ラタキア県では、『ハヤート』(5月18日付)によると、サルマー町を軍が空爆した。

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イドリブ県では、SANA(5月17日付)によると、ジスル・シュグール市郊外、アリーハー市郊外各所で、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またイドリブ中央刑務所、タフタナーズ航空基地、ブカフルーン市、ワーディー・間ハーミール市、ウンム・ジャリーン村、アブー・ズフール軍事基地周辺、カフルルーマー村、マアッルバリート村などでも、軍が反体制武装集団を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(5月17日付)によると、ナワー市、サフム・ジャウラーン村、シャジャラ町、タファス市、ナーフィア村、タスィール町、シャブラク村、ジャムラ村などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(5月17日付)によると、反体制武装集団がタイバト・イマーム市で自爆テロを行い、市民2人が死亡、4人が負傷した。

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スワイダー県では、クッルナー・シュラカー(5月17日付)によると、アラブ山殉教者連隊が軍事情報局のバスを襲撃し、「甚大な人的被害」を与えた。

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クッルナー・シュラカー(5月17日付)は、「シリア電子軍」が『フィナンシャル・タイムズ』のサイトにサイバー攻撃をかけ、一時閲覧不能になったと報じた。

国内の動き

『ハヤート』(5月18日付)が反体制活動家からの情報として伝えたところによると、ラッカ県ラッカ市、ハマー県ムーリク市、ダマスカス県アサーリー地区などで、「シリア自決の金曜日」と銘打って、金曜礼拝後に反体制デモが行われた。

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SANA(5月17日付)は、ヒムス県タッルカラフ市で金曜礼拝後に、軍による武装テロ集団追撃を支持するデモ行進が行われたと報じ、その写真を掲載した。

反体制勢力の動き

ダマスカス県ドゥーマー市の統合医療局が声明を出し、軍が16日の同市に対する攻撃で化学兵器を使用したと再び主張した。

Kull-na Shuraka', May 17, 2013
Kull-na Shuraka’, May 17, 2013

諸外国の動き

フォックス・ニュース(5月17日付)は、イスラエル軍の歩兵がシリア国内での任務を終え、イスラエル領内に戻る映像を放映した。

https://video.foxnews.com/v/video-embed.html?video_id=2387678544001

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国連の潘基文事務総長がモスクワを訪問し、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、セルゲイ・ラブロフ外務大臣らと会談し、シリア情勢などを協議した。

会談後の記者会見で、ラブロフ外務大臣は、「ジュネーブ2」大会に関して、国連の主催のもとに開催することが望ましいと述べた。

ラブロフ外務大臣はまた、「ジュネーブ2」へのイラン、サウジ、シリア周辺諸国の参加が不可欠だと改めて述べるとともに、大会に出席する反体制勢力を確定する必要を強調、「それなくして大会の開催は不可能」と述べた。

これに対して、潘国連事務総長は、「ジュネーブ2」大会開催の早急な開催を呼びかける一方、化学兵器使用に関する国連の調査グループを受け入れるようシリア政府に求めた。

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米国務省は声明を出し、ワーイル・ハルキー内閣の閣僚4人、シリア・アラブ航空、ドゥンヤー・テレビ、そしてシャームの民のヌスラ戦線のアミールを名のるアブー・ムハンマド・ジャウラーニーを財務省の経済制裁対象リストに新たに追加したと発表した。

リストに追加された4閣僚は、ファフド・ジャースィム・フライジュ国防大臣、サアド・アブドゥッサラーム・ナーイフ保健大臣、アドナーン・アブドゥー・サフニー工業大臣、ナジュム・ハマド・アフマド法務大臣。

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『ニューヨーク・タイムズ』(5月18日付)は、米高官の話として、ロシアがシリアに対艦ミサイル(ヤホント)など高性能兵器を新たに供与したと報じた。

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フランス外務省報道官は、記者会見で、ロシアが求める「ジュネーブ2」大会へのイランの参加をフランスは拒否すると述べた。

AFP, May 17, 2013、Fox News, May 17, 2013、al-Hayat, May 18, 2013、Kull-na Shuraka’, May 17, 2013、Kurdonline, May 17, 2013、Naharnet, May 17, 2013、The New York Times, May 18, 2013、Reuters, May 17, 2013、SANA, May 17, 2013、UPI, May 17, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県でヌスラ戦線のサウジアラビア人指導者が武装集団によって殺害される、オバマ大統領はエルドアン首相との会談後の記者会見でアサド大統領の退陣と移行期政府発足の必要を改めて強調(2013年5月16日)

国内の暴力

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団が、2012年に男性11人を処刑したと証言していたシャームの民のヌスラ戦線指導者がムサッラブ村で武装集団によって殺害されたと発表した。

クスーラ・ジャズラ-ウィーを名のるこのサウジアラビア人男性は、ダイル・ザウル地域シャリーア法廷が、11人に対してシリア国内で虐殺に関与した罪で死刑判決を下し、これに従い処刑が行われたと証言していた。

http://www.youtube.com/watch?v=C0MkfYCrxm8

http://www.youtube.com/watch?v=C0MkfYCrxm8

http://www.youtube.com/watch?v=M9Ghpa2Bl-E&feature=youtu.be

http://www.youtube.com/watch?v=M9Ghpa2Bl-E&feature=youtu.be

http://www.youtube.com/watch?v=j09GIs126pA&feature=youtu.be

http://www.youtube.com/watch?v=j09GIs126pA&feature=youtu.be

一方、SANA(5月16日付)によると、マリーイーヤ村、ムーハサン市、ダイル・ザウル市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、アサル旅団、ブー・ウマル自由人大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月16日付)によると、ジャルマーナー市で、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾4発が市街地に着弾し、市民4人が死亡、多数が負傷した。

また、カイサー市、ジャルバー市、バハーリーヤ市、ハラスター市、ムライハ市周辺、ザバダーニー市郊外、フサイニーヤ町、ブワイダ市、アドラー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月16日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月16日付)によると、ヒムス市ワーディー・サーイフ地区、ジャウラ・シヤーフ地区、ワアル地区、バーブ・フード地区、カラービース地区ハウラ地方、ラスタン市、タルビーサ市、ダール・カビーラ市、ガントゥー市、東ブワイダ市、キースィーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またMTV(5月16日付)は、レバノン治安筋の話として、シリア軍がレバノンの北部県アッカール郡ワーディー・ハーリド地方に面するシリア領内の国境地帯に、車輌の進入を阻止する土坡を築いていると報じた。

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アレッポ県では、SANA(5月16日付)によると、ムスリミーヤ村、ハーン・アサル市、ジブリーン市、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・マクスード地区、ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月16日付)によると、ハーッジ・ハンムード市、タフタナーズ市、マアッラトミスリーン市、カフルルーマー村、タッル・サラムー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、アクス・サイル(5月16日付)は、イドリブ県バーブ・ハワー国境通行所を経由してシリア領内に不法入国したフランスのNPO(Free Syria Lyon)の支援車輌が国境通行所付近で爆破されたと報じた。

Free Syria Lyonはフェイスブックで発表した声明で、物資は幸いにも無事だったとしたうえで、今後も支援活動を続けるとの意思を示した。

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ダルアー県では、SANA(5月16日付)によると、西ムライハ村、カラク村、フラーク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、『ハヤート』(5月18日付)が在アンマンの活動家からの情報として伝えたところによると、反体制武装集団がダルアー市奪還のため、市内の軍の基地および検問所複数カ所を攻撃した。

国内の動き

『ワタン』(5月16日付)は、シリア政府がガソリンの価格を1リットルあたり65ポンドから80ポンドに値上げすることを決定したと報じた。

反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(5月16日付)は、5月11、12日にカイロで開始された「民主的局」会合で、シリア・クルド国民評議会の参加者の一部が、民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首とシリア・クルド進歩民主党のアブドゥルハミード・ダルウィーシュ書記長の2人をクルド最高委員会代表として参加させることに反対し、ムスリム共同党首の参加に反対する抗議書を提出していたと報じた。

2人の参加をクルド最高委員会が正式に認めていないというのが理由。

諸外国の動き

ロシア連邦保安庁(FSB)のアレクサンドル・ヴァシリエヴィチ・ボルトニコフ長官は訪問先のキルギスタンで、シリア国内でロシア人約200人が反体制武装集団に加わっていると発表、「彼らが本国に帰れば、当然、出身国に危機をもたらす」と述べ、帰国後に国内でテロ活動を行うことへの懸念を表明した。

またキルギスタンの治安機関長官も、シリア国内の反体制武装集団に多くのキルギス人戦闘員が参加していることを認めた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は「ジュネーブ2」大会に関して、「このプロセスからイランのような国を排除してはらない」と述べた。

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バラク・オバマ米大統領がトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相と会談し、シリア情勢などについて協議した。

会談後の記者会見で、オバマ大統領は、アサド大統領の退陣と移行期政府発足の必要を改めて強調する一方、「シリアの反体制勢力を強化し、すべてのシリア人をより代表させる」必要があると述べた。

オバマ大統領は「自衛のために戦う…現地の反体制勢力の能力を強化する措置」をとる用意があると述べ、武器供与の可能性を示唆したが、詳細については言及しなかった。

『ハヤート』(5月17日付)によると、米国はエルドアン首相に対して、自由シリア軍参謀委員会とのさらなる調整を要請したという。

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『ハヤート』(5月17日付)などは、ジョン・ブレナンCIA長官がシリア問題を協議するため、イスラエルを非公式に訪問した。

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ウェンディ・ルース・シャーマン米国務次官は、米議員に対して、「諜報機関は、様々なレベルの信用度をもって、化学兵器がシリアで少なくとも2度使用されたことを認めている」と述べた。

Kull-na Shuraka', May 16, 2013
Kull-na Shuraka’, May 16, 2013

反体制武装集団とアサド政権のいずれが使用したかは明言しなかった。

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イスラエルのチャンネル2(5月16日付)は、5月5日のダマスカス郊外県への越境空爆で破壊した武器庫(と思われる施設)の写真を公開したと報じた。

AFP, May 16, 2013、ʻAks al-Sayr, May 16, 2013、al-Hayat, May 17, 2013, May 18, 2013、Kull-na Shuraka’, May 16, 2013、Kurdonline,
May 16, 2013、MTV, May 16, 2012、Naharnet, May 16, 2013、Reuters, May 16,
2013、SANA, May 16, 2013、UPI, May 16, 2013、al-Watan, May 16, 2013などをもとに作成。

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駐ヨルダン・シリア大使はアサド大統領が「(ジュネーブ2大会で発足が審議される)次期移行期政府の一部を構成しない」ことを明らかに、プーチン大統領がネタニヤフ首相と会談し「早急な武力紛争の停止と政治的解決に向けた移行プロセスの開始」の必要をめぐって意見を一致させる(2013年5月14日)

シリア政府の動き

ワフダ・イフバーリーヤ・ネット(5月14日付)によると、バフジャト・スライマーン駐ヨルダン・シリア大使は、「ジュネーブ2」大会でその発足が審議される予定の移行期政府に関して、「アサド大統領は次期移行期政府の一部を構成しない」と述べた。

その理由として、スライマーン大使は「アサド大統領は、閣僚でも首班でもなく、合法的に選ばれたシリア・アラブ共和国の大統領だ…。彼が移行期政府樹立の法を発し、閣僚候補がこの政府に入るか否かを承認する…。移行期政府の正統性と存在はアサド大統領から発するのであって、世界のそれ以外のいかなる勢力、個人からも発しない」と述べた。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、SANA(5月14日付)によると、ダルーシャー村で軍が反体制武装集団(シャームの民のヌスラ戦線など)の掃討を完了し、同地の治安を回復した。

またドゥーマー市、ザマルカー町、ジャルバー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月14日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(5月14日付)によると、マンナグ村、ムスリミーヤ村、アレッポ市シャイフ・サイード地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(5月14日付)は、シリア政府がアレッポ市突入に向けて、ミードゥー家(部族)など政権支持者約500人の教練を行っている、と報じ、彼らを「シャッビーハ」と断じた。

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ヒムス県では、SANA(5月14日付)によると、サラミーヤ・ラスタン街道、ラスタン市、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、クスール地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市アクラマ地区に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、子供1人が死亡、12人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月14日付)によると、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、ムーハサン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また軍は、トルコ領内に原油を密輸しようとしていたテロリスト15人を殲滅した。

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ダルアー県では、SANA(5月14日付)によると、ダルアー市、シャブラク村、ナースィリーヤ村、東カラク市、タファス市、ラジャート高原で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員ら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クウェート日刊紙『カバス』(5月14日付)は、ヒズブッラーに近い消息筋の話として、ヒズブッラーの戦闘員がダルアー県の対ヨルダン国境地帯に到達したと報じた。

同報道によると、ヒズブッラーの戦闘員は、ヒルバト・ガザーラ町奪還において主導的な役割を果たしたという。

反体制勢力の動き

ロンドンで活動する反体制組織のシリア人権監視団は、2011年3月以降の紛争で、94,000人以上が殺害され、うち約半数の41,000人が政権を支持するアラウィー派であると発表した。

同監視団は、紛争が続けば、2013年末には死者数は12万人に達するだろうと警鐘を鳴らした。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、殺害したシリア軍兵士の臓器を食べる映像をアップしたハーリド・ハマド(アブー・サッカール)を名のるヒムス県の活動家に関して、「蛮行」と非難した。

『タイムズ』(5月14日付)によると、ハマドは、自身が殺害した兵士の携帯電話に全裸の女性、子供が暴行を受ける映像があったと証言し、自らの行為を正当化している、という。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、レバノンによる国境管理を徹底させ、シリア領内からのヒズブッラー戦闘員の撤退を求めるための決議の採択を国連安保理に求めていると発表した。

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ヨルダンのサラフィー主義潮流のムハンマド・シャラビー(アブー・サイヤーフ)代表は声明を出し、「シャームの民のヌスラ戦線は、シリア各県でヒズブッラー戦闘員と対決するとの明確な決定を下した」ことを明らかにした。

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5月11、12日にカイロで反体制組織代表、活動家約200人が開いた「民主的局」会合は閉幕声明を発表した。

同声明によると、会合は、政治、組織、支援に関する三つのワークショップに分かれて議論を行い、その後全体での総括会合で、民主的政体の樹立、体制打倒をめざす国民の意思を実現し、体制転換を行うための政治的しくみの確立、犯罪者の制裁などを行うことで合意した。

また会合では、投票により「シリア民主主義者連合」という組織名を名のることが決定した。

レバノンの動き

NNA(5月14日付)によると、ベカーア県バアルベック郡カーア地方に、シリア領から発射されたロケット弾3発が着弾した。

また同報道によると、レバノン軍当局は同地方で、シリア人2人を身柄拘束した。

諸外国の動き

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とモスクワで会談した。

『ハヤート』(5月15日付)などによると、ロシア製のS-300ミサイル防空システムのシリアへの売却などが協議された。

プーチン大統領は、地域情勢の安定がイスラエルとの「共通の国益」になるとしたうえで、「否定的シナリオを阻止する唯一の方法が、武装紛争の即時停止と政治的解決への移行である。この段階において、事態のさらなる複雑化をもたらすような行動を避けることが重要だ」と述べた。

またRT(5月14日付)によると、プーチン大統領は会談後、シリア問題を政治的に解決するため、諜報レベルでネタニヤフ首相と個人的に連絡を取り続けることに同意したことを明らかにした。

そのうえで「シリアの武力紛争の継続がシリアだけでなく地域全体に悪影響をもたらすとの見方」をネタニヤフ首相と共有し、「早急な武力紛争の停止と政治的解決に向けた移行プロセスの開始」の必要がある点で意見が一致したと付言した。

一方、ネタニヤフ首相は、「地域情勢について詳細に協議し、ロシアとともに安定と安全保障を強化する方法を案出しようとしている」と述べた。

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サウジアラビア、ヨルダン、カタール、トルコ、UAEの外務大臣がアブダビで緊急外相会議を開き、「ジュネーブ2」大会で審議予定の移行期政府に関して、アサド大統領および政権幹部・支持者に参加の余地はないとの声明を発表した。

緊急外相会議はまた、トルコのレイハンル市での爆弾テロとシリア国内での化学兵器使用疑惑に関して、アサド政権の犯行だと断じ、非難した。

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ジョン・ケリー米国務長官は滞在先のストックホルムで記者団に対して、「この点(ジュネーブ2への参加)をめぐって、アサドが勘定を誤れば…、反体制勢力はさらなる支援を受け…残念ながら暴力は止まらないだろう」と述べた。

また「しかし、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣から、アサドが交渉に派遣するであろう者の名前を受け取った…。シリアの反体制勢力を支援する多くの国の外務大臣、反体制活動家の多くと話した。彼らはみな、とりわけ今朝電話会談したサリーム・イドリース将軍は、シリア政府との対話の準備ができている」と付言した。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、「ジュネーブ2」大会構想に関して支持を表明しつつも、「開催はきわめて困難だ。なぜなら、紛争当事者である反体制派と、血で手を染めていない体制に近い一部の人々を一同に会さねばならないからだ。しかしこれはきわめて複雑だ」と述べた。

ファビウス外務大臣はまた「将来に向けた解決策がなければならない。すなわち、移行期政府が全権を委任されねばならない。これはジュネーブ1で定められたが、実施されなかった」と付言した。

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オーストリアのヴェルナー・ファイマン首相は、EU内でシリアの反体制勢力への武器禁輸緩和の解除をめざす米仏の動きに抵抗する意思を明示した。

ロイター通信(5月14日付)が報じた。

AFP, May 14, 2013、al-Hayat, May 15, 2013、Kull-na Shuraka’, May 14, 2013、Kurdonline, May 14, 2013、Naharnet,
May 14, 2013、NNA, May 14, 2013、al-Qabas, May 14, 2013、Reuters, May 14,
2013、SANA, May 14, 2013、Shabaka al-Waḥda al-Ikhbariya, May 15, 2013、The Times, May 14, 2013、UPI, May 14, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド政権が「新戦略」を通じて反体制武装集団との闘争における優勢を回復したと報じられるなか、民主的変革諸勢力国民調整委員会は米露による「ジュネーブ2」イニシアチブに応える意思を示す(2013年5月12日)

国内の暴力

『ワシントン・ポスト』(5月12日付)は、アサド政権が、イラン、ロシア、ヒズブッラーの支援を通じた「新戦略」を通じて、反体制武装集団との闘争における優勢を回復した、と報じた。

http://www.washingtonpost.com/world/assad-forces-gaining-ground-in-syria/2013/05/11/79147c34-b99c-11e2-b568-6917f6ac6d9d_story.html

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ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(5月12日付)およびSANA(5月12日付)などによると、マッザ区(ヴィーラート・マッザ区)に迫撃砲弾4発が着弾し、女児1人を含む4人が負傷した。

一方、SANA(5月13日付)によると、ジャウバル区、バルザ区、カーブーン区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、多数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダルーシャー村、ハーン・シャイフ・キャンプ、バイト・サフム市などに対して、軍が砲撃を加え、反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月13日付)によると、ジャルバー市、バハーリーヤ市、ハラスター市、シャイフーニーヤ村、アドラー市、ナブク市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、カマル・ブン・ハーシム連隊メンバーら多数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナーフタ町、アルマー町などに軍が砲撃を加えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アリーハー市、カルミード軍事基地周辺、シャビーバ軍事基地周辺などに軍が砲撃・空爆を加えた。

一方、SANA(5月13日付)によると、サルミーン市、アルバイーン山、ナイラブ村南部などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハーリディーヤ地区などで、軍と反体制武装集団の交戦が続いた。

一方、SANA(5月13日付)によると、ムスリミーヤ村、アレッポ市スライマーン・ハラビー地区、カルム・ジャバル地区、ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、多数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市周辺が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月13日付)によると、ラッフーム村、ヒムス市バーブ・フード地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(5月12日付)によると、ハサカ県内水利局近くで複数回の爆発があり、市民や民主統一党人民防衛隊隊員複数が死傷した。

またハヴァル通信(5月12日付)は、ハサカ市ムフティー地区の民主統一党人民防衛隊の検問所を「シャッビーハ」が襲撃したが、人民防衛隊の反撃を受けて、5人が死亡、軍の戦車が展開するアズィーズィーヤ地区に撤退した、と報じた。

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ハマー県では、SANA(5月13日付)によると、ムハルダ市に反体制武装集団(シャームの民のヌスラ戦線)が撃った迫撃砲弾2発が着弾し、複数の市民が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月13日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、ハウィーカ地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、外国人戦闘員ら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヤルムーク殉教者旅団は、先週シリア領内で身柄拘束したUNDOF隊員4人(フィリピン軍兵士)を釈放した。

シリア政府の動き

ウムラーン・ズウビー情報大臣は、レイハンル市での爆弾テロに関して、「シリアは、トルコと100年にわたって問題を抱えてきたが、政府、軍、諸機関がこうした行為を行ったことなどない。我々はそうしたことができないからではなく、我々の教育、道徳、振る舞い、価値観がそれを許さないからだ」と関与を否定したうえで、「誰にもでたらめな嫌疑をかける資格などない」と述べ、シリア政府に嫌疑をかけるレジェップ・タイイップ・エルドアン内閣の閣僚を非難した。

そのうえで「エルドアン首相がオバマ米大統領と会談する数日前」に事件が発生した点に着目、「彼(エルドアン首相)は、NATO加盟国である自分の国、さらには自分の存在がシリアからの攻撃に曝されていると米国に主張したいのだろうか?」と述べた。

反体制勢力の動き

ロンドンを拠点とする反体制組織のシリア人権監視団は、2011年3月以降のシリア国内での犠牲者数を発表した。

それによると、死者数は70,257人。うち民間人の死者数は34,000人以上、18歳以下の死者数は4,788人、女性の死者数は3,048人、反体制戦闘員の死者数は16,687人、身元不明者は2,368人だという。

なおこの死者数には、「シャッビーハ」、親政権の諜報員の死者数約12,000人は含まれていないという。

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国内で反体制活動を行う民主的変革諸勢力国民調整委員会はダマスカス県で執行部会合を開き、米露による「ジュネーブ2」構想への対応について協議した。

会合後、執行部は声明を出し、「ジュネーブ2会議に関する露米のコンセンサスを歓迎し、ほかの反体制組織とともに、同会議への参加要請に応える」との意思を示した。

しかし「複数の国、政権内の過激派、一部の反体制勢力が、それ(会議)を頓挫させようとしているので、その成功を楽観視することには慎重」な姿勢をとると付言した。

これに関連して、民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長は『ハヤート』(5月13日付)に対して、委員会が現在、会議で提示するための移行期政府樹立に向けた「行程表」を作成中だと述べた。

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『ハヤート』(5月13日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立の複数の消息筋の話として、連立が5月23日にイスタンブールで米露が準備を進める「ジュネーブ2」大会への参加の是非を決するための会合を開くと報じた。

これに関連して、シリア革命反体制勢力国民連立のリヤード・サイフ副議長らが共同声明を出し、2011年7月のカイロでのアラブ連盟主催によるシリア反体制勢力大会で採択された「国民誓約文書」と「暫定期間概要に関する共同政治ビジョン」の「内容に沿ったかたちで、政治的解決の機会に対して最大限の真剣さをもって対応」するよう呼びかけ、アサド政権の退陣が前提だとしていた米露の「ジュネーブ2」構想に対する消極姿勢を軟化させる意思を示した。

また「自由シリア軍および武装レジスタンス」に向けて、「政治指導部に従属する合法的な軍事指導部のもとでの統合」を呼びかけるとともに、「シリア革命の目的に矛盾した…外来の過激思想を拒否する」ことを明言した。

共同声明には、サイフ副議長のほか、タウフィーク・ドゥンヤー、ワリード・ブンニー、リーマー・フライハーン、ハーリス…ナッバハーン、ムワッファク・ニールビーヤ(市民権潮流代表)らが署名している。

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シリア革命反体制勢力国民連立議長を辞任したアフマド・ムアーッズ・ハティーブは、ジャズィーラ(5月12日付)のインタビューで、ジョルジュ・サブラー暫定議長、リヤード・サイフ副議長、スハイル・アタ-スィー副議長に対して「辞表を提出し、(反体制勢力の指導者の)選出に参加すべきでない」と非難した。

ハティーブは議長在任中に「シリア人に資さない決定を行う人間に成り下がったと感じ、連立を去ることを決心した…。シリアに資さない決定をさせようとする者がいた」と述べた。

http://www.youtube.com/watch?v=zJ2ysFsC9Zg&feature=player_embedded

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カイロで反体制活動家が行っていた「民主的局」会合(ミシェル・キールーが主導)が閉会した。

『ハヤート』(5月16日付)によると、11、12日のカイロでの「民主的局」会合(シリア民主主義者連合結成大会)に参加していたシリア・クルド進歩民主党のアブドゥルハミード・ダルウィーシュ書記長が、会合で「クルド人民をシリアの主要な民族として憲法で承認する」ことを求める声明を回付した。

ダルウィーシュ書記長はまた、国連に対して平和維持軍を派遣するための決議の採択を求めるとともに、すべての社会勢力が参加した「連邦」内閣を樹立し、外国の監視団のもとに国会選挙を実施することを提言した。

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シリア・クルド国民評議会は5月10日から2日にわたって開催された大会(開催場所不明)を、正副議長、渉外委員会メンバーなどを選出して閉幕した。

ユースフ・ファイサル議長(シリア・クルド進歩民主党)の後任には、ターヒル・サフーク(国民民主党書記長)が選出された。

また報道官にはナスルッディーン・イブラーヒーム(シリア・クルド民主党アル・パールティーイブラーヒーム派書記長)が、副議長にはニウマト・ダーウド(シリア・クルド平等党書記長)が、書記にはアースィム・ハサンが選出された。

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クッルナー・シュラカー(5月12日付)は、ダマスカス郊外県東グータ地方で武装闘争を続ける武装集団が二つの師団に統合されたと報じた。

二つの師団に統合された武装集団は以下の通り:

イスラーム旅団
バッラー旅団
シャーム自由人運動旅団
コマンド部隊
ファールーク・ウマル旅団
アッラーの獅子
グータ革命家
ドゥーマー殉教者旅団
アブー・ムーサ-・アシュアリー・ワ・ラドワーン旅団
スユーフ・ハック旅団
首都の縦シャーム征服旅団
グータの獅子旅団
フィルカーン旅団
イマーム・フサイン旅団
タウヒード・イスラーム旅団
第1歩兵師団
スィッディーク大隊
特殊任務中隊
特殊部隊大隊
サイフ・ウマウィー大隊

レバノンの動き

NNA(5月12日付)によると、ベカーア県ヘルメル郡のカスル村郊外に、シリアから発射されたロケット弾2発が着弾し、2人が負傷した。

しかし、ナハルネット(5月12日付)によると、このロケット弾は、ベカーア県バアルベック郡マシャーリーウ・カーア村から発射されたものと思われるという。

なおカスル村には11日にもロケット弾が5発着弾している。

諸外国の動き

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、レイハンル市での爆弾テロに関して、「シリア危機に対するトルコの政策を転換させることではなく、トルコの安定を揺るがし、トルコ国民の間に宗派対立を作り出そうとすることを狙っていた」と断じた。

そのうえで、「彼らは我々が悲劇的なシナリオに至ることを望んでいる」としたうえで、「シリアの泥沼にトルコを貶めようとする挑発に対抗し…、(宗派対立の)罠」に落ちない」ようトルコ国民に「自制」を求めた。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、レイハンル市での爆弾テロに関して、「バーニヤースで民族浄化の罪を犯した者がレイハンル市での爆破を行った」と断じた。

ダウトオール外務大臣はまた、爆弾テロが「トルコのシリア人とは無関係で、シリア政府と関係がある。バーニヤースでの虐殺後、トルコとレバノンで宗派主義的な挑発が行われることに我々は警戒しなければならない」と述べ、事件へのアサド政権の関与を疑った。

そのうえで、トルコおよびシリア周辺諸国が安全保障上の危機にますます曝されるなかで、国際社会がシリア大統領に対する行動をとる時が来た、と付言した。

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トルコのバシル・アタライ副首相は、レイハンル市での爆弾テロに関して「シリアの諜報機関とつながりのあるテロ組織」に属すトルコ人9人を容疑者として逮捕し、その一部は事件への関与を「自供した」と発表した。

アタライ副首相はまた、実行犯に関して「我々の情報によると、彼らは国内からやって来た」としつつ、「我々は彼らの名前、活動、そしてシリア政府と親密なつながりがあることを知っている」と述べた。

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『ハヤート』(5月13日付)によると、アレキサンドレッタ地方解放人民戦線を名のる組織が、ハタイ県(シリア領アレキサンドレッタ地方)のレイハンル市での爆弾テロがトルコ政府によるものだと非難した。

声明は、爆弾テロが「アレッポ、ダマスカスなどでの爆破によってその手を血で染めた者が行った」としたうえで、エルドアン首相が「最後の苦しみを味わった末に、無実の諸国民の死に基づく自らの政策による血のなかに沈むだろう」と述べ、エルドアン首相の関与を疑った。

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在ヨルダンEU代表部(アンマン)は声明を出し、シリア国内で避難生活を余儀なくされている約400万人の避難民を対象に、EUが6,500万ユーロ(8,400万米ドル)相当の追加の人道援助を行うことを決定したと発表した。

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イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣は『シュピーゲル』(5月12日付)に対して、米露による「ジュネーブ2」構想に関して、「まだ招待は受けていないが、必ず出席するだろう」と述べた。

また化学兵器使用疑惑について、サーレヒー外務大臣は「あらゆる種類の大量破壊兵器の使用に断固として反対する」と強調した。

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ロバート・ゲイツ前米国防長官は、CBS(5月12日付)のインタビューで、シリアへの米国の軍事介入に関して「リビアへの介入は過ちになると思っていた。シリアの場合も過ちになると思う。昨年ないしは半年前により大規模な介入をしていたとしてもだ。我々は自分たちの結果予測力を課題評価している」と述べた。

AFP, May 12, 2013、Aljazeera.net, May 11, 2013、al-Hayat, May 13, 2013, May 16, 2013、Kull-na Shuraka’, May 12, 2013、Kurdonline,
May 12, 2013、Naharnet, May 12, 2013、NNA, May 12, 2013、Reuters, May 12,
2013、SANA, May 12, 2013、 Der Spiegel, May 12, 2013、UPI, May 12, 2013、The Washington Post, May 12, 2013などをもとに作成。

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トルコ・ハタイ県で爆破テロが発生し51人が死亡、トルコ副首相やシリア革命反体制勢力国民連立はアサド政権の関与を疑う(2013年5月11日)

ハタイ県(アレキサンドレッタ地方)での爆破テロ

トルコのハタイ県レイハンル市(シリア領アレキサンドレッタ地方リーハーニーヤ市)で、爆発物を積んだ車2台が相次いで爆発し、40人(その後51人)が死亡、数十人が負傷した。

SANA, May 11, 2013
SANA, May 11, 2013

『ハヤート』(5月12日付)などによると、レイハンル市は、シリア人避難民の流入に対する住民の不満が高まっており、シリア人避難民などへの暴行事件などが発生していた。

これに関して、BBC(5月11日付、トルコ語放送)は、5月初めにバーニヤース市などで発生したとされる「虐殺」にトルコ出身のアレヴィ派(アラウィー派)が参加していたと報じた。

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レインヒル市での爆弾テロに関して、トルコのブレント・アリンジュ副首相は「シリア政府が当然容疑者だ」と述べ、アサド政権の関与を疑った。

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レインヒル市での爆弾テロに関して、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、シリアでの紛争、ないしはPKKとアンカラの和平プロセスに関係があると思われると述べた。

エルドアン首相は「我々はデリケートな時期におり、クルド問題解決に向けて、新たな時代に入ろうとしている。この新たな時代に入ることができない者たちが、大胆にもこうしたことを行うかもしれない」と述べた。

また「もう一つデリケートな問題がある。ハタイ県がシリア国境に位置しているということだ。こうした行為はおそらく、こうしたデリケートな状況を刺激するために行われた」と付言した。

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レインヒル市での爆弾テロに関して、トルコのムンメル・ギュレル内務大臣は、PKKとの間で数ヶ月前から行われている和平プロセスを妨害することを狙った「挑発」と断じ、クルド民族主義勢力の関与を疑った。

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一方、NTV-Turk(5月11日付)が伝えたところによると、トルコのバシル・アタライ副首相は、レインヒル市での爆弾テロに関して、「初動調査の結果…攻撃を行ったのはシリアのムハーバラートとつながりがある(ことが判明した)」と述べた。

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クルドオンライン(5月11日付)によると、レイハンル市での爆破テロの直後、ハタイ県アンタキア市にあるNPO「市民社会会議カーミシュローの家」本部に何者かが投石を行い、窓ガラスが割れるなどの被害が出た。

同報道によると、「シリア革命」に反対し、アサド政権を支持する複数のトルコ人の犯行だという。

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、反体制武装集団がアレッポ・ハマー街道の検問所2カ所(ウンム・アームード、カブタイン村)を占拠し、街道を封鎖したのを受け、軍が封鎖解除のために反体制武装集団に激しい攻撃を加えた。

また、ウンム・アームード村で反体制武装集団の司令官と兵士の2人が地雷の爆発によって死亡した。

一方、SANA(5月11日付)によると、ハンダラート・キャンプ、アルカミーヤ村、ハーン・アサル村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市シャイフ・サイード地区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市周辺で、軍・人民諸委員会・ヒズブッラーと反体制武装集団が交戦した。

また軍が奪還したアーバル市を反体制武装集団が攻撃した。

これに関して、自由シリア軍を名のる複数の武装集団が共同声明を出し、アーバル市一帯の地域を制圧したと発表した。

共同声明を出したのは、バーバー・アムル革命家大隊、ウマル・ファールーク独立大隊、ファールーク・バーバー・アムル大隊など。

一方、SANA(5月11日付)は、この声明を否定、アーバル市は「依然として安全だ」と報じた。

またSANA(5月11日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区で、略奪品の分配をめぐって反体制武装集団どうしが交戦、双方に複数の死傷者が出た。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区が軍の空爆を受けた。

一方、SANA(5月11日付)によると、ジャウバル区で軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市・アルバイン市間の軍の車両管理施設周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

またザマルカー町、バイト・サフム市、ムウダミーヤト・シャーム市なども軍が反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月11日付)によると、イバーダ市周辺地域、ジャルバー市、フジャイラ村、フサイニーヤ町、ダーライヤー市、ドゥーマー市、ハラスター市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カルミード軍事基地周辺で軍が反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月11日付)によると、カフルラーター市、アリーハー市、アイン・カサブ町、ミシュミシャーン村、カトルーン市、ナージヤ村、アイン・バールーダ市、ブザイト市、ダルクーシュ町、ヒーシュ村、タッル・サラムー市、ウンム・ジャリーン村、トゥルア市、マスィービーン市、サラーキブ市、アブー・ズフール航空基地周辺などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、対イラク国境に位置するヤアルビーヤ町で激しい銃声が聞こえた。

これに関して、クッルナー・シュラカー(5月11日付)は、イラク軍(国境警備隊)がイラク領内から国境通行所を占拠する反体制武装集団(自由シリア軍)に向けて発砲したと報じた。

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ダルアー県では、SANA(5月11日付)が、軍消息筋の話として、ダマスカス・ダルアー国際幹線街道、とりわけヒルバト・ガザーラ町一帯での軍による反体制武装集団の掃討が完了し、同街道の安全が回復、通行が再開された。

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ハマー県では、SANA(5月11日付)によると、ハッターブ村、カサービーヤ村、タッル・ハサン村、ザウル・ジャディード村、ザウル・マサ-リク村、ザウル・ナースィリーヤ村などで、軍が反体制武装集団(シャームの民のヌスラ戦線)の掃討を完了し、治安を回復した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月11日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、カマーナート地区、マリーイーヤ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア国内の動き(シリア政府の動き)

連立与党の変革解放人民戦線(カドリー・ジャミール代表)は声明を出し、米露による「ジュネーブ2」構想への支持を表明した。

反体制勢力の動き

反体制組織のシリア民主人民党(旧シリア共産党政治局派、ジョルジュ・サブラーを輩出)は、米露による「ジュネーブ2」構想に関して、対話が「殺戮の停止」と「アサド大統領および政権幹部の退任」を条件とするとの姿勢を示し、事実上拒否した。

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シリア革命反体制勢力国民連立はイスタンブールで総合委員会会合を開催し、組織の拡大、政治委員会メンバー選出、ガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班の進退などについて協議した。

シリア革命反体制勢力国民連立はまた、レインヒル市での爆弾テロを「体制が犯す罪を逃れてきたシリア人避難民を受け入れた…トルコ国民への復讐」と評し、アサド政権の関与を疑った。

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カイロで、シリア革命反体制勢力国民連立に参加していない活動家、組織が会し、「民主的局」大会が開催された。

大会はシリア民主フォーラムのミシェル・キールー代表によって主導され、市民民主国家樹立に向けて協議を行い、反体制勢力や国民の統合の必要を改めて確認した。

なお大会には、自由シリア軍の幹部だというアブドゥルハミード・ザカリヤー大佐も出席し、大会の方針に支持を表明した。

諸外国の動き

パレスチナ解放人民戦線総司令部派(PFLP-GC、アフマド・ジブリ-ル書記長)は声明を出し、ゴラン高原解放のための武装部隊を発足すると発表した。

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チュニジアのウスマーン・ジュランディー外務大臣は、シリアの刑務所に収監中のチュニジア人をめぐる問題で、シリア当局と「さまざまなかたちで折衝を続ける」意思を明らかにした。

ジュランディー外務大臣によると、チュニジア当局は、反体制武装闘争に参加するためにシリアに向かおうとしたチュニジア人約1,000人の出国を阻止したことを明らかにしたうえで、現在シリアに「数百人」のチュニジア人戦闘員が潜伏していることを認めた。

一方、チュニジアのNPOなどによると、シリアでのチュニジア人戦闘員の数は3,500人に達するという。

AFP, May 11, 2013、al-Hayat, May 12, 2013、Kull-na Shuraka’, May 11, 2013、Kurdonline, May 11, 2013、Naharnet,
May 11, 2013、Reuters, May 11, 2013、SANA, May 11, 2013、UPI, May 11, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス県クサイル市奪還を準備する軍が反体制武装集団に投降するよう求めつつ同市住民に対して避難勧告、フォード米大使がトルコ滞在中にシリアに密入国し自由シリア軍アレッポ軍事評議会議長と会談していたことが明らかに(2013年5月10日)

国内の暴力

ハサカ県では、クルドオンライン(5月10日付)が、住民からの情報として、「アッラー・アクバル」と書かれた旗を掲げる武装集団がトルコ国境に面したラアス・アイン市から20キロの地点にあるムッラー・ヌーリー村、サーリヒーヤ村を占拠し、ヒルバト・ディブス村に侵攻しようとしている、と報じた。

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ヒムス県では、AFP(5月10日付)によると、クサイル市奪還を準備する軍が、反体制武装集団が投降しない場合、同市を攻撃すると警告、同市住民に対して避難勧告を出した。

軍消息筋が明らかにした。

またヒムス市ワアル地区に、軍が砲撃を加え、反体制武装集団と交戦、市民3人が死亡した。

このほかハウラ地方なども軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月10日付)によると、クサイル市からフサイニーヤ町に逃走中の反体制武装集団を軍が追撃・殺傷、その拠点・装備を破壊した。

またヒムス市バーブ・フード地区、クスール地区、カフルラーハー市、タッルドゥー市、タッルダハブ市、ハイダリーヤ村、ハミーディーヤ市、クサイル市周辺などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダルーシャー村、フサイニーヤ町、ムウダミーヤト・シャーム市、ズィヤービーヤ町、などで軍が反体制武装集団と交戦、軍が砲撃・空爆を行った。

またダマスカス国際空港街道沿いのザード・ハイイル・レストランの検問所を反体制武装集団が攻撃し、兵士4人を殺害した。

さらにスバイナ町では、車に仕掛けられた爆弾が爆発し、兵士1人が死亡、4人が負傷した。

一方、SANA(5月10日付)によると、フジャイラ村、ズィヤービーヤ町、フサイニーヤ町、バービッラー市、シャイフーニーヤ村、ザマルカー町西部、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーらを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区で軍・人民諸委員会と反体制武装集団が交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ナイラブ航空基地に近いジャブリーン村などを軍が空爆した。

アレッポ市ザフラー地区の空軍情報部周辺などで軍と反体制武装集団が交戦した。またシャイフ・サイード地区を軍が空爆した。

一方、SANA(5月10日付)によると、ムスリミーヤ村、ハーン・アサル村、マンナグ村、ヒーラーン村、バヤーヌーン町、ターティムーアース市、アイン・ダクナ村などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、マサーキン・ハナーヌー地区などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ダルクーシュ町、クーリーン市、アブー・ズフール航空基地周辺、サラーキブ市、カフルナブル市、マアッラト・ヌウマーン市などを軍が砲撃した。

一方、SANA(5月10日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺、トゥルア市、ハミーディーヤ市、ブワイダ市、カルン・ガザール市、ジャーヌーディーヤ町、タッル・ザハブ町、カトルーン市、タイイバート村、アルバイーン山、マアッラト・ヌウマーン市、マアッラトミスリーン市、ビンニシュ市、ナハリヤー市、マジュダリヤー村、ヒーシュ村などで、軍が反体制武装集団と交戦、タウヒード旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がタブカ航空基地を迫撃砲で攻撃した。

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ハマー県では、SANA(5月10日付)によると、ザウル・アブー・ザイド村、ザウル・アースィー村で軍が反体制武装集団の掃討を完了、両村の治安を回復した。

またカスル・アブ・サムラ村で、軍が反体制武装集団と交戦、使徒末裔旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(5月10日付)によると、ムライジュ村、上クーム村、下クーム村、カフリーヤ村、ガマーム村、バイト・ハリービーヤ村などで軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃・破壊、複数の戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、SANA(5月10日付)によると、ジーザ町、タイバ町などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア国内の動き(シリア政府の動き)

ロイター通信(5月10日付)は、政府系石油企業職員の話として、ダイル・ザウル県内の油田の一部が「部族の武装集団」によって占拠され、数千バーレルが毎日トルコに向けて密輸されている、と報じた。

ダイル・ザウル県で密輸業者に近い消息筋によると、石油はイドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所を経由してトルコに持ち込まれているという。

また在外の反体制活動家らは、EUによる石油禁輸措置緩和の決定を受けて、シリア国内の石油の密売に関与しようとしているが、「伝統に固執するシリア東部の部族の保守性」に阻まれており、石油利権獲得が部族との武装衝突を招きかねないと慎重な姿勢を示す者もいるという。

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変化解放人民戦線(カドリー・ジャミール代表)は声明を出し、ゴラン高原の解放のためのレジスタンス組織「変化改革人民戦線旅団」を結成すると発表し、志願兵の公募を始めた。

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バッシャール・ジャアファリー国連代表は安保理会合で、テロ集団に武器供与、資金提供、教練、潜入支援を行う国々をシリアでのテロの協力者だと非難、安保理に対して、テロとの戦いに関する国連決議を真摯に実施するよう求めた。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立(アフマド・ラマダーン)は5月12、13日に予定されていた総合委員会での新議長選挙を6月8日に延期すると発表した。

諸外国の動き

『ハヤート』(5月11日付)は、信頼できる複数の消息筋の話として、ロバート・フォード米大使がトルコ滞在中にバーブ・サラーマ国境通行所(アレッポ県)を経由して、シリア領内に密入国し、自由シリア軍アレッポ軍事評議会議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐らと会談した、と報じた。

会談では、移行期政府にアサド大統領およびその幹部が参加すべきでないとの米国の従来の姿勢に変化はないことを説明したという。

またフォード大使は、シリア革命反体制勢力国民連立の指導者多数と会談し、移行期政府にアサド大統領およびその幹部が参加すべきでないとの米国の従来の姿勢に変化がないとしつつ、「ジュネーブ2」への参加を求め、反体制勢力がアサド政権との対話に参加しない場合、「米国自身が損害を受ける」と述べたという。

その後、『ハヤート』(5月12日付)は、自由シリア軍アレッポ軍事評議会議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐が、シリア領内に潜入したロバート・フォード米大使との会談で、欧米諸国に対してシリアへの武器禁輸措置を緩和し、反体制勢力に高性能の武器を供与するよう求めた、と報じた。

これに対して、フォード米大使は、米政権、議会内で反体制勢力への武器供与は常に協議されていると答えたうえで、米国が紛争の政治的解決をめざしているとしつつ、「アサド政権が現地でパワー(軍事力)・バランスが明確に変化しなければ、この方向に向かわないことを米国は認識している」と述べたという。

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ジョー・バイデン米副大統領は『ローリング・ストーン』紙のインタビューで、「前政権がイラクで大量破壊兵器に言及することで行ったように、すべてを破壊したくはない」と述べ、化学兵器使用に関する嫌疑を通じてシリアへの過剰な干渉に踏み切ることに警鐘を鳴らした。

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ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が英国のデヴィッド・キャメロン首相とソチで会談し、シリア危機などについて協議した。

会談後、プーチン大統領は、「早急な暴力停止、平和的正常化プロセス開始、主権国家としてのシリアの維持とその領土保全が両国共通の国益」だと述べた。

またキャメロン首相は、「シリア国民の利益に応えるため」、ロシア、米英が移行期政府樹立を支援するべきだと述べた。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、ジョン・ケリー米国務長官との最近の電話会談で、「シリアの移行期政府は国民の意思を代表し、シリアでの流血に手を染めた者が存在する余地はない」と伝えたと述べた。

またダウトオール外務大臣は、記者団に対して、シリア人約12人の血液サンプルを検査し、シリアでの化学兵器の使用の有無を調査していると述べたうえで、「結果は衛生当局によって発表されるだろう」と付言した。

AFP(5月10日付)が報じた。

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イランのモハンマド・ジャヴァード・ムハンマディーザーダ外務副大臣は、米露による「ジュネーブ2」構想に関して、「非常にうれしい」と述べ、アサド政権と反体制勢力の対話を支援する意思を示した。

AFP, May 10, 2013、al-Hayat, May 11, 2013, May 12, 2013、Kull-na Shuraka’, May 10, 2013、Kurdonline,
May 10, 2013、Naharnet, May 10, 2013、Reuters, May 10, 2013、SANA, May 10,
2013、UPI, May 10, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア当局とヒズブッラーが米露による「ジュネーブ2」構想を支持する意向を表明、米国は移行期統治機関発足のための交渉中にアサド政権が続投することを認める(2013年5月9日)

Naharnet, May 9, 2013
Naharnet, May 9, 2013

シリア政府の動き

『アフバール』(5月9日付)は、アサド大統領がレバノンの訪問団との会談で、「我々は彼ら(ヒズブッラー)にすべてを与えることを決心した」と述べたと報じた。

同紙によると、アサド大統領は「初めて、我々と彼ら(ヒズブッラー)は同じ状況に身を置いていると感じている。彼らは我々を助けてくれる同盟者以上の存在だ」としたうえで、ヒズブッラーに対して「信頼、満足、謝意」を示したという。

またアサド大統領は「イスラエルに複数発のミサイルを容易に撃ち込むことができる」としつつ、「我々はレジスタンスに門戸を開放し、シリア全土をレジスタンスの国にすることによって、戦略的な報復をめざしている」と強調したという。

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シリアの外務在外居住者省は声明を出し、米露による「ジュネーブ2」構想に関して、国際法遵守と内政不干渉の原則に立脚したロシアの姿勢と、政治的解決をめざす米国の姿勢双方を高く評価、支持の姿勢を示した。

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ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、化学兵器使用に関する国際調査チームの受け入れに関して、「ハーン・アサル村での事件調査のために潘基文事務総長が行った決定に従い、我々は今もなお調査チーム受け入れの用意がある」と述べた。

レバノンの動き

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、ヌール・ラジオ設立25周年を記念して、テレビ演説を行い、そのなかで「シリアは(ヒズブッラーが)これまで保有していなかったような高性能の武器を提供するだろう」と述べた。

ナスルッラー書記長は「イスラエルはレジスタンスの能力が増長することを食い止めることが目的だと言う…。しかしシリアは(ヒズブッラーが)これまで保有していなかったような高性能の武器を提供するだろう」と述べた。

また「我々は高性能の武器を受け取る容易があると宣言する。我々はこうした武器を保有・保持することができるし、人民を防衛するためにそれらを使用するだろう」と強調した。

シリアからヒズブッラーへの武器供与に関して、ナスルッラー書記長は「これはシリアの戦略的報復だ…。占領下のパレスチナにロケット弾を撃ったり、空爆を行ったりすること以上に重要だ」と述べた。

イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、ナスルッラー書記長は「シリアがレジスタンス運動、とりわけパレスチナのレジスタンスを支援してきたことは誰もが知っている。イスラエルはレバノンとパレスチナのレジスタンスの力の源がシリアであることを知っている。それゆえイスラエルはシリアを(対レジスタンス政策の)方程式から取り除き、レバノンとパレスチナのレジスタンスを包囲したいと考えている」と断じた。

さらに「(シリアの)報復は(イスラエルの)攻撃の目的をくじくことであり、シリアの指導部は、友人がシリアに的への報復・空爆を望むなかで、それを行った」としたうえで、シリアが「ゴラン高原で人民レンジスタンスの戦線を開く」可能性があると指摘、「我々レバノンのレジスタンスは、シリア人民のレジスタンスとともにあり、シリアのゴラン解放のため、支援、調整、教練、協力を行う」と明言した。

一方、米露による「ジュネーブ2」構想に関して、「米国をシリアの救い主とみなすことは恥ずべきことだ」としつつ、「さらなる破壊と殺戮は敵に資するだけだ」と述べ、支持する意向を示した。

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LBCI(5月9日付)は、北部県トリポリ市、ディンニーヤ郡出身のレバノン人2人がシリアのヒムス県クサイル市近くでの戦闘に参加し死亡、18人との連絡がとれないと報じた。

死亡した2人の名はフサーム・マンスール、ハーニー・バラカートで、両人を含むレバノン人は、サーリム・リファーイーと関係を持つサラフィー主義集団の戦闘員で、シリアでのジハードに参加するために、レバノンからシリアに潜入したと思われる。

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ナハールネット(5月9日付)は、北部県トリポリ市で、シャームの民のヌスラ戦線の旗を掲げた車列がクッバ地区で空砲を撃ちながら、市街地を暴走した、と報じた。

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NNA(5月9日付)によると、ベカーア県ヘルメル郡のシャワーギール地方にシリア領から発射されたロケット弾2発が着弾した。死傷者はなかった。

反体制勢力の動き

シャームの民のヌスラ戦線は、ツイッター(5月9日付)上で、アミールのアブー・ムハンマド・ジャウラーニーが負傷したとの情報に関して、「もし司令部が負傷、ないしは死亡したとしても、ジハードは最後の審判の日まで続く。しかしジャウラーニー師負傷の報道は正しくないと指摘せざるを得ない」とつぶやいた。

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国内の反体制組織、国民潮流(ムハンマド・サルマーン代表)は声明を出し、米露による「ジュネーブ2」構想に関して、これまでの組織の主張と合致していると述べ、支持を表明した。

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シリア国民民主ブロックは声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆を非難、国際社会に対してイスラエルの「犯罪行為」を停止させるべく行動するよう求めた。

国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区北部が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月9日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また反体制武装集団がバーブ・トゥーマー地区の電気倉庫脇に仕掛けた爆弾が爆発し、市民1人が死亡、3人が負傷した。

さらにカッサーア地区では、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾し、市民1人が死亡、7人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市郊外、ムウダミーヤト・シャーム市、ダルーシャー村、マルジュ・スルターン村などが空爆・砲撃を受け、サイイダ・ザイナブ町郊外、ジャルバー市、ムライハ市などでは、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月9日付)によると、軍がジャルバー市の大部分で反体制武装集団の掃討を完了し、同市の治安を回復した。

またシャイフーニーヤ村、アーリヤ市、ナブク市郊外、ヤブルード市、カーラ市、イバーダ市、フサイニーヤ町、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ジャルマーナー市では、住宅街に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾、市民2人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市のダム街道地区、ヒルバト・ガザーラ町、シャイフ・マスキーン市、マアルバ町、ナーフタ町などが、軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月9日付)によると、タッル・フドル一帯、ダルアー市、ヒルバト・ガザーラ町などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルビーサ市、ヒムス市周辺、クサイル市などが、軍の砲撃を受けた。

またクサイル市周辺、タドムル市などでは軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月9日付)によると、シューマリーヤ村、ラブラーウィー村、ラフムーニーヤ村、ズウビー農場、クルディー農場などで、軍が反体制武装集団の地下壕などを攻撃・破壊し、複数の戦闘員を殺傷した。

またヒムス市ワーディー・サーイフ地区、バーブ・フード地区、ジャウラト・シヤーフ地区、カラービース地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市のハミーディーヤ地区、シャイフ・ヤースィーン地区などが軍の砲撃を受け、工業地区では軍と反体制武装集団が交戦した。

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アレッポ県では、サフィーラ市、バーブ市、マンナグ航空基地周辺などが、軍の砲撃を受け、ヌッブル市、ザフラー町周辺では軍と反体制武装集団が交戦した。

アレッポ市ブスターン・カスル地区などで、軍と反体制武装集団が交戦した。またシャイフ・サイード地区でも戦闘が発生した。

一方、SANA(5月9日付)によると、アレッポ市シャイフ・サイード地区の軍住宅工場一帯で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、同地の治安を回復した。

またアルカミーヤ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アリーハー市東部の煉瓦工場(軍の拠点)で、反体制武装集団が砲撃、戦車2輌を破壊した。

またビンニシュ市、フーア市(シーア派の村)などで、軍および人民諸委員会が反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月9日付)によると、サラーキブ市などで、軍が反体制武装集団の拠点を攻撃・破壊し、複数の戦闘員を殺傷した。

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ラタキア県では、SANA(5月9日付)によると、サーキヤ・カルト村、ラフマリーヤ村、カスブ村などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃・破壊、外国人戦闘員を殺害した。

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ハサカ県では、SANA(5月9日付)によると、ハサカ・ダイル・ザウル街道で穀物を略奪しようとした武装集団と軍が交戦、複数の武装集団が死傷した。

またタッル・ブラーク町、タッル・ハミース村で、軍が反体制武装集団の拠点を攻撃・破壊、複数の戦闘員を殺傷した。

諸外国の動き

ジョン・ケリー米国務長官は、ヨルダンのナースィル・ジャウダト外務大臣とローマで会談し、シリア情勢について協議した。

会談に先立って、ケリー国務長官は、「ジュネーブ2」構想で発足がめざされる移行期統治機関に関して、すべての当事者が「両当事者の相互理解のもとに移行期統治機関発足」を示すと述べる一方、「このことは我々の見解では、アサドがこの移行期統治機関に参加しないことを意味する」と述べた。

またケリー国務長官は、米国がシリア人避難民を対象に1億米ドルの追加支援を行うことを章にした。

なお『ハヤート』(5月10日付)は、西側外交筋の話として、米国がロシアとの「ジュネーブ2」構想の提案にあたって、移行期統治機関発足のための交渉開始の条件としてアサド大統領の退任を求める姿勢を「最後の譲歩」として断念し、交渉中にアサド大統領が続投することを認めたと報じた。

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『ウォールストリート・ジャーナル』(5月9日付)やロイター通信(5月9日付)は、米国およびイスラエルの高官の話として、シリア政府がロシア製のS-300ミサイル防空システム購入のためのロシアへの代金支払いを始めたとしたうえで、イスラエルがロシアに対して同システムの売却を行わないよう要請していると報じた。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は『ル・モンド』(5月10日付)に対して「この紛争(シリアの紛争)を我々が止められなければ、この国の解体、当事者どうしの宗派対立、そして沸騰状態にある地域のすべての構成要素の不安定化の危機が生じるだろう」との見方を示した。

そのうえで「シリアの”釜”はイランの核問題と結びついており、両者は現在、平和にとって最大の脅威だ」と警鐘を鳴らした。

ファビウス外務大臣は、「この紛争は我々だけでは解決できない」としたうえで、政治的解決に向けた努力の継続、シリア革命反体制勢力国民連立における穏健派の支援と合わせて、「シャームの民のヌスラ戦線を国連においてテロ組織に指定することを提案する」と明言した。

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『ハアレツ』(5月9日付)は、負傷した反体制武装集団を領内に搬送するイスラエルの救急車を直接砲撃するとの脅迫をイスラエルがシリア側から受けたと報じた。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、NBC News(5月9日付)のインタビューで「シリア政府が化学兵器とミサイルを使用したことは明白だ…。とっくの昔にレッド・ラインを越えている」と断じた。

エルドアン首相によると「トルコの病院で治療を受けるために越境してきたシリア人の複数の病人に、化学兵器に曝された症状が見られた」という。

AFP, May 9, 2013、al-Akhbar, May 9, 2013、Haaretz, May 9, 2013、al-Hayat, May 10, 2013、Kull-na Shuraka’, May 9, 2013、Kurdonline, May 9, 2013、LBCI, May 9, 2013、Naharnet, May 9, 2013、NBC News, May 9, 2013、NNA, May 9, 2013、Reuters, May 9, 2013、SANA, May 9, 2013、UPI, May 9, 2013、The Wall Street Journal, May 9, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県でヌスラ戦線のアミールを名のるアブー・ムハンマド・ジャウラーニーが負傷、シリア革命反体制勢力国民連立や自由シリア軍参謀委員会は米・露による「ジュネーブ2」イニシアチブを拒否(2013年5月8日)

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団(駐英)が、シャームの民のヌスラ戦線のアミールを名のるアブー・ムハンマド・ジャウラーニーが首都ダマスカスでの爆発で脚を負傷したと発表した。

ダマスカス郊外県南部の活動家の情報によると、軍の砲撃で、ジャウラーニーを含むメンバー多数が負傷したのだという。

また、シリア人権監視団によると、フジャイラ村で、政権を支持するアブー・ファドル・アッバース旅団の車輌を反体制武装集団が攻撃、司令官2人と含む複数名が死亡、多数が負傷したという。

このほか、ズィヤービーヤ町、ザマルカー町、ダーライヤー市などが、軍の砲撃・空爆を受けた。

一方、SANA(5月8日付)によると、アドラー市、ナブク市、リーマー市、ランシュース市、アッサール・ワルド町、カラムーン山地一帯、ヤブルード市、フーシュ・アラブ村、ダーライヤー市などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線を追撃し、外国人戦闘員ら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、『ハヤート』(5月9日付)などによると、反体制武装集団の援軍がヒルバト・ガザーラ町一帯に派遣され、再制圧をめざして軍と激しく交戦した。

また、ダーイル町、ヌアイマ村などに対して、軍が砲撃を行い、反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、トゥライスィーヤ村などが、軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月8日付)によると、クサイル市南部のラフムーニーヤ村、ラブラーウィー村、ズウビー村で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

またヒムス市ワーディー・サーイフ地区、バーブ・フード地区、タッル・ザハブ町、ウンム・シャルシューフ村、アルカム市、ダール・カビーラ村、アーミリーヤ市、ガッサーニーヤ村、ハイダリーヤ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、クッルナー・シュラカー(5月8日付)は、ヒムス県クサイル市周辺一帯(タッル・ハンシュ村、ダイル・マール・イリヤース村近郊)で、ヒズブッラーの部隊が検問所を設置、民家を破壊、農地を焼き討ちにしている、と報じた。

またヒズブッラーの部隊は対レバノン国境のジュースィーヤ村のサファー・モスクに党旗を掲げている、と加えて報じた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ジュバイン村などが、軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月8日付)によると、ハマー市北部のマイダーン・ガザール地方、カルカード地方で、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サルミーン市、ラーミー村、イフスィム町などが、軍の砲撃を受けた。

一方は、SANA(5月8日付)によると、マアッラトミスリーン市、ビンニシュ市、サラーキブ市、タフタナーズ市、ファイルーン市、ビダーマー町、マッルアンド市、ズルズール市、タッル・サラムー村、トゥルア村、アブー・ズフール航空基地周辺、ブワイティー村などで、軍が反体制武装集団の拠点・アジトを攻撃・破壊、複数の戦闘員を殺傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、サフィール市、マンナグ航空基地などが、軍の砲撃・空爆を受けた。

またアレッポ市旧市街、シャイフ・サイード地区などで、軍が反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月8日付)によると、ムスリミーヤ村、マンナグ村、ハーン・アサル村、タッラ・シャルファ市、カフルハムラ村、ハーン・トゥーマーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市シャイフ・サイード地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市、ムーハサン市などが軍の砲撃を受けた。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(5月8日付)によると、ハサカ市カッラーサ地区にある農学部を何者かが襲撃し、学生3人を殺害した。

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ラタキア県では、SANA(5月8日付)によると、ズワイク村、サーキヤ・カルト村、グナイミーヤ村、バイト・アワーン村などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線のアジトを攻撃・破壊、複数の戦闘員を殺傷した。

国内の動き

クッルナー・シュラカー(3月8日付)などによると、シリア全土でインターネット回線が約20時間にわたって不通となった。

イマード・サーブーニー通信技術大臣は、晩までにインターネット回線が復旧したと発表したうえで、回線不通が光ケーブルの切断が原因だったと明らかにした。

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クッルナー・シュラカー(5月15日付)によると、民事控訴裁判所は、内務大臣の申し立てに従い、野党のアンサール等の解党を決定した(2013年判決第810号)。

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長は、ケリー米国務長官とプーチン露大統領による「ジュネーブ2」に関して、2012年6月のジュネーブ合意における「曖昧な2つの点」を明確にする必要があると述べ、全権を有する移行期統治機関の発足、アサド大統領から移行期統治機関への権限移譲について具体的な行程を示す必要があるとの見解を示した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ケリー米国務長官とプーチン露大統領による「ジュネーブ2」構想に関して、「民主国家を求めるシリア国民の意思と希望を実現するための政治的解決」を呼びかける国際社会の努力を支持すると述べつつ、政治的解決が「バッシャール・アサドと政権幹部の退任をもって始められる」べきと強調し、両国の姿勢を事実上拒否した。

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シリア革命反体制勢力国民連立議長を辞任したアフマド・ムアーッズ・ハティーブはフェイスブック(5月8日付)で、「(政権との)交渉に先だって…16万人の逮捕者の釈放を条件として示したとき、複数の勢力が私を裏切り、私が提示したアイデアを破壊した」と述べ、政治的解決を拒否する連立内の勢力を暗に批判した。

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カイロを拠点とする反体制政治連合、シリア国民民主同盟はフェイスブック(5月8日付)で声明を出し、ケリー米国務長官とプーチン露大統領による「ジュネーブ2」構想に関して、「アサド、彼の体制、その幹部の退任・退陣、そして移行期挙国一致政府への政権移譲を主要な議題、目標としないいかなる政権との対話も拒否する」との意思を示した。

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自由シリア軍参謀委員会(最高軍事評議会)のカースィム・サアドッディーン大佐は、ケリー米国務長官とプーチン露大統領による「ジュネーブ2」構想を通じて政治的解決が強調されたことに「遺憾」の意を示し、「軍事評議会は対話を行うために政権と席をともにすることない」と拒否の姿勢を示した。

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アブドゥルハリーム・ハッダーム前副大統領は、アルジェリア紙『シュルーク』(5月8日付)に対して、アサド政権との交渉は「国家反逆」にあたると述べ、政権との断行を主唱した。

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人民自由潮流(シリア国民評議会)は声明を出し、米露による「ジュネーブ2」構想に関して、アサド政権との交渉を前提条件とすると批判、「失望」の意を示した。

諸外国の動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は声明を出し、ケリー米国務長官とプーチン露大統領による「ジュネーブ2」に関して、「モスクワでの発表は非常に重要な第一歩」と高く評価した。

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キャサリン・アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長はケリー米国務長官とプーチン露大統領による「ジュネーブ2」構想に関して、「EUは紛争の解決策が包括的な政治的関係正常化のなかにあると繰り返してきた」と述べ、歓迎の意を示した。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、『ヒュッリイェト』(5月9日付)に対して、ジョン・ケリー米国務長官との最近の電話会談で、「バーニヤースで我々が懸念しているのは、(アサド)政権が国全体に対する支配を失うなかで、一部の地域で民族浄化の戦略へと移行しつつあることだ」と述べたことを明らかにした。

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ヨルダンのアブドゥッラー・ナスール首相は『ハヤート』(5月9日付)のインタビューで、シリア情勢に関して「最近のイスラエルによるダマスカスへの攻撃によって、情勢はさらに複雑になった」としたうえで、シリアの紛争が国際問題化することを懸念するとともに、シリアに対する軍事的介入や、宗派に基づく小国家群への分裂に改めて反対の意を示した。

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オリエント・ネット(5月8日付)は、イスタンブールの反体制活動家が滞在するホテルでトルコの当局者がシリアのムハーバラート工作員と思われる男性1人を逮捕した、と報じた。

AFP, May 8, 2013、al-Hayat, May 9, 2013、Kull-na Shuraka’, May 8, 2013, May 9, 2013, May 15 2013、Kurdonline,
May 8, 2013、Naharnet, May 8, 2013、Orient Net, May 8, 2013、Reuters, May
8, 2013、SANA, May 8, 2013、al-Shuruq, May 8, 2013、Umbrella Security Lab, March 7, 2013、UPI, May 8, 2013などをもとに作成。

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米国務長官が露大統領との会談後の記者会見のなかで、シリア政府と反体制勢力双方に対して6月開催予定の「ジュネーブ2」会議に参加するよう圧力をかける意向を示す(2013年5月7日)

シリア政府の動き

アサド大統領は、ダマスカスを訪問したイランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣と会談した。

サーレヒー外務大臣はヨルダン訪問後、シリアを訪れた。

Damas Press, May 7, 2013
Damas Press, May 7, 2013

SANA(5月7日付)によると、アサド大統領は、会談でイスラエル軍のシリアへの越境攻撃に関して「イスラエルの最近のシリアに対する攻撃は、イスラエルによる占領と、それを支持する地域および西側諸国がシリアでの出来事にどれほど関与しているかを明らかにしている」と述べた。

またアサド大統領は「シリア国民と勇敢な軍は、日々シリアを標的として行われるこのテロの一側面をなすイスラエルの冒険に対抗することができる」と強調した。

一方、サーレヒー外務大臣は、イスラエル軍によるシリアへの越境攻撃を「レジスタンスの枢軸」の弱体化を狙った行為と非難した。

国内の暴力

『ハヤート』(5月8日付)などによると、反体制武装集団がUNDOF要員4人(フィリピン軍兵士)を拉致した。

UNDOF報道官によると、この4人は兵力引き離し地域に近いダルアー県ジャムラ村をパトロール中に拉致されたという。

これに関して、ヤルムーク殉教者大隊が、ビデオ声明を出し、「同地域が曝されている戦闘と砲撃から彼らを守るため」拉致したと発表した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエルとの兵力引き離し地域に向けて、反体制武装集団が砲撃を行った。

またゴラン高原のラフィード市、グダイル・ブスターン市で軍と反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、この戦闘により、反体制武装集団は、戦闘員18人を失いつつも、第2連隊、第23大隊、第29大隊、クワダナ村の治安機関拠点を制圧したという。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がマッザ86地区に迫撃砲弾1発が着弾した。

同監視団によると、ダマスカス郊外県ジュダイダト・ファドル町やバーニヤース市での「虐殺」への報復だという。

一方、SANA(5月7日付)によると、カッサーア地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾1発が着弾し、女性1人が負傷した。

ジャウバル区で、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がクドスィーヤー市西部の「アリーン・アサド地区」に迫撃砲弾2数が着弾した。

同監視団によると、ダマスカス郊外県ジュダイダト・ファドル町やバーニヤース市での「虐殺」への報復だという。

またシャーム自由人大隊は、ダルーシャー村からハーン・シャイフ・キャンプに侵入し、軍の戦車を破壊したと発表した。

このほか、バイト・サフム市で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月7日付)によると、フタイタト・トゥルクマーン市、ドゥーマー市、アイン・タルマー村、アドラー市、アーリヤ市郊外、ハラスター市、タッル・クルディー町郊外、ザマルカー町、ジャルバー市、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、フダー青年大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市、シャイフ・マスキーン市などが軍の砲撃を受け、ヒルバト・ガザーラ町では軍と反体制武装集団が交戦、戦闘員1人が死亡した。

一方、ロイター通信(5月8日付)などによると、軍が晩、ヒルバト・ガザーラ町一帯の国際幹線道路を反体制武装集団から奪還した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カルカート村、ドゥーマー市などに対して軍が空爆・砲撃を行った。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区、ダブア市、ダール・カビーラ村などに対して、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月7日付)によると、クサイル市郊外のサッルーミーヤ市およびその周辺で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

またダール・カビーラ村、ハイダリーヤ村、ハミーディーヤ市、ダブア市、東ブワイダ市、クサイル市、タルビーサ市、カフルラーハー市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ナビー・アイユーブ高地、バーラ村、バルユーン市、イブリーン村、アブー・ズフール市東部などを軍が空爆・砲撃した。

一方、SANA(5月7日付)によると、ジルス・シュグール市郊外およびアリーハー市郊外の農村で、軍が反体制武装集団の拠点を攻撃・破壊、複数の戦闘員を殺傷した。

またアブー・ズフール航空基地周辺、アルマナーズ市、カフルルーマー村、マアッラト・ヌウマーン市、サルミーン市、マアッラトミスリーン市、ナイラブ村、カフルワヒーン市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

サルキーン市では、略奪品の分配をめぐって反体制武装集団どうしが交戦し、複数の戦闘員が死傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ナイラブ航空基地、アレッポ国際空港周辺、アズィーザ市で軍と反体制武装集団が交戦した。

またアレッポ市シャイフ・サイード地区を軍が空爆・砲撃した。

一方、SANA(5月7日付)によると、ヒライビル村で、軍が反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

なおこれに先立って、6日には軍は、アレッポ国際空港街道沿いのアッサーン村、タッル・アッサーン村、ハーナート・アッサーン村、ハーン・アッザーン村、サクラーヤー村、ハディーディーン村の治安を回復した。

またムスリミーヤ村、カフル・アントワーン村、マンナグ村、ハーン・アサル村、カフルハムラ村、シャイフ・ナッジャール市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・ブラーク町に対して軍が空爆・砲撃を行った。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月7日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、マリーイーヤ村などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

シャルク・アウサト(5月7日付)は、複数の反体制消息筋の話として、シリア革命反体制勢力国民連立のガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班に代えて、すべての反体制勢力によって受け入れられるような人物を首班に任命する動きが、11、12日にイスタンブールで予定されている連立の総合委員会会合で進められるだろうと報じた。

同消息筋によると、ヒートゥーの後任には、ダマスカス宣言国民評議会書記長を務めるアフマド・トゥウマが有力だという。

諸外国の動き

イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣がヨルダンを訪問、国王アブドゥッラー2世と会談し、マフムード・アフマディーネジャード大統領の親書を手渡した。

ナースィル・ジャウダ外務大臣との会談後の記者会見で、サーレヒー外務大臣は、「シリア危機を平和的に解決し、解決はシリア人どうしによるものでなければならない」と強調した。

また「シリアでいかなる真空が生じようと、それはすべての国に悪影響を及ぼす。何が起きるかは誰にも分からない」と述べ、アサド政権が崩壊することに改めて危機感を示した。

さらに、ヨルダンとの間に、地域情勢に関する連絡・協議を目的とした合同政治委員会を設置したいとの意向を明らかにした。

一方、ジャウダ外務大臣は、イランの対シリア政策に理解を示し、「(ヨルダンは)対話と開かれたチャンネルを信じている。その姿勢は原則的且つ確固たるものであり、それについては明確に表明している…。みなが解決策の一部とならねばならない」と述べた。

そのうえで、外国(米国)の軍が領内に展開しているとの情報を否定しつつ、「数十年にわたる友好国との(軍事)教練プログラムがある」と付言した。

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イスラエルのモシェ・ヤアロン国防大臣は、視察先のガザ地区周辺地域で、イスラエルのラジオ局に対して「我々がシリアの内戦に巻き込まれるようなことはないが、我々の国益が何なのかについてはこれまでに明らかにしてきた」としたうえで、「我々がレッドラインを引いてきたのは、ヒズブッラーなどのようなテロ組織への高性能兵器の移転、化学兵器(の移転)、そして国境地域での我々の主権に対する侵害だ」と述べた。

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ジョン・ケリー米国務長官がロシアを訪問し、モスクワでウラジーミル・プーチン大統領、セルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談、シリア情勢などについて協議した。

プーチン大統領との会談後の記者会見で、ケリー国務長官は、米露がシリア政府と反体制勢力双方に対して、シリアに関する国際会議(「ジュネーブ2」)に参加するよう圧力をかけると述べるとともに、この国際会議が6月はじめにジュネーブで開催予定であることを明らかにした。

しかしケリー国務長官は、記者団に対して、「個人的には、今様々な罪を犯す男によってシリアがどう将来統治されるかを理解することは不可能だ」と述べ、アサド大統領の退任に固執した。

一方、ラブロフ外務大臣も記者会見で、「ロシアと米国がシリア政府と反体制勢力に対して政治的解決を促すことで合意した」と明言した。

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バラク・オバマ米大統領は韓国の朴槿恵大統領との会談後の記者会見で、シリア情勢に関して「安易な対応をしたいという意思があることは理解できるが…、正しい分析に基づかずして決定を下すことはできない」と述べ、慎重な姿勢を示した。

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米上院外交委員会委員長のロバート・メネンデス議員(民主党)は、シリアの反体制勢力への「非殺傷兵器」を含む支援を定めた法案を議会に提出した。

ロイター通信(5月7日付)が報じた。

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国連人道問題調整事務所(OCHA)は、シリアでの紛争による国内避難民が425万人に、また国外避難民が140万人に達している、と発表した。

国内避難民のうち、125万人がアレッポ市内で、また70万5200人がダマスカス郊外県で避難生活をしているという。

AFP(5月7日付)が報じた。

AFP, May 7, 2013、DamPress, May 7, 2013、al-Hayat, May 8, 2013, May 9, 2013、Kull-na Shuraka’, May 7, 2013、Kurdonline, May
7, 2013、Naharnet, May 7, 2013、Reuters, May 7, 2013、SANA, May 7, 2013、al-Sharq al-Awsat, May 7, 2013、Syrian Days, May 7, 2013、UPI, May 7, 2013などをもとに作成。

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イスラエルによる越境空爆に関して各反体制派勢力あるいは反体制寄りの諸国家さえもこれに批判的な立場を表明、シリア高官「我々は待つことなるが、報復する」(2013年5月6日)

国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カダム区、カーブーン区が軍の砲撃・空爆を受け、複数名が負傷した。

一方、SANA(5月6日付)によると、ジャウバル区、カーブーン区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムウダミーヤト・シャーム市、ハジャル・アスワド市が軍の砲撃を受け、女性2人が死亡した。

一方、SANA(5月6日付)によると、ザマルカー町、ドゥーマー市、ハラスター市、ダーライヤー市、アドラー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アシュラフィーヤ・サフナーヤー市では、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民1人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヌアイマ村が軍の砲撃を受け、ダルアー市では軍が摘発逮捕を行った。

一方、SANA(5月6日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町付近で武装集団どうしが交戦し、ラーヤート・ハック大隊を名乗る組織の戦闘員らが死傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルビーサ市、クサイル市、ラスタン市などで、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月6日付)によると、軍がハウラ・シャリーア法廷のメンバー複数を殲滅した。

またヒムス市ワーディー・サーイフ地区、バーブ・フード地区、ウユーン・シャアラ村、ウザイル村、ザアフラーニーヤ村、サッルーミーヤ村郊外、ラフムーニーヤ村、アッシュー・ウルード村、クサイル市、アイン・ダナーニール市、ラスタン市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市アレッポ街道地区で軍と反体制武装集団が交戦、またサワーイク地区で軍が摘発逮捕を行った。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーッス村などが軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月6日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺、アイン・バーリダ村、アイン・スーダ村、タフタナーズ市、サルミーン市、ナイラブ村、ビンニシュ市、マアッラトミスリーン市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が軍のヘリコプターを撃墜する一方、軍は反体制武装集団によって大部分が占拠されたマンナグ航空基地を空爆し、ヘリコプター3機を破壊した。

また反体制武装集団が「シーア派住民が多く住む」ヌッブル市、ザフラー町を砲撃する一方、軍はサフィーラ市などを砲撃した。

一方、SANA(5月6日付)によると、ムスリミーヤ村、ヒーラーン村、マンナグ村、アルカミーヤ村、アレッポ市ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市に軍が空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市でアブー・バクル・スィッディーク大隊連合が第137旅団基地を離陸した軍のヘリコプターを撃墜し、士官2人を含む兵士8人を殺害した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジャブラ市の北部に位置するブスターン・バーシャー村およびその周辺に迫撃砲弾複数発が着弾した。

同監視団によると、この攻撃は、タルトゥース県バイダー町とバーニヤース市ラアス・ナブア地区での「虐殺」への報復だという。

一方、SANA(5月6日付)によると、サルマー町、タルティヤーフ村、カフルダブラ村、ドゥッラ村、ブルジュ・アフラーシュ村などで、軍が反体制武装集団のアジトを攻撃、サウジ人、ヨルダン人など外国人戦闘員らを殺傷、武器弾薬を破壊・押収した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(5月6日付)によると、タッル・ハミース市が軍ヘリコプターの空爆を受けた。

シリア政府の動き

シリア高官は、AFP(5月6日付)に対して、「シリアはイスラエルの攻撃に報復するが、実行のタイミングを選ぶだろう…。すぐには行われない。なぜならイスラエルは警戒態勢にあるからだ…。我々は待つことなるが、報復する」と述べた。

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Facebook, May 6, 2013
Facebook, May 6, 2013

ダムプレス(5月7日付)などは、殉教者記念日(5月6日)に合わせて、アサド大統領とアスマー・アフラス夫人が殉教者の子息が通う学校を慰問したと報じ、その映像を公開した。

学校の所在地は不明。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=nx7i1YJ0esk

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境攻撃を「シリアとパレスチナの土地を占領する敵だけでなく、あらゆる敵による我らが国への攻撃を非難する」としたうえで、「シリアにおける民主化のための交渉を通じた関係正常化への道を開く…すべての外交的・政治的努力を支持する」と表明した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、シリア軍弱体化の責任のすべてはアサド政権にあると非難する一方、タルトゥース県バイダー町などでの軍の「虐殺」と時を一にするかたちで行われた空爆を「疑惑の目」を持って見ていると指摘、空爆によってアサド政権による「虐殺」が激化すると警鐘を鳴らした。

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シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン元事務局長は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、「シリア国民が敵に対する統合を回復する好機」としたうえで、「政府軍に与している過ちを犯したすべてのシリア人に発砲を停止し、同胞の殺戮をやめ、人民の側に加わり、内外の敵に対抗して自衛する」よう呼びかけた。

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シャーム自由人大隊は声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線の指導者どうしの対立が「国内および地域に及ぼす影響」を注視しているとしたうえで、同戦線に対して「アサド政権という敵を追いやるための戦いに努力を一つにして注ぎ込む」よう呼びかけた。

なお『ハヤート』(5月7日付)によると、シャーム自由人大隊はシリア・イスラーム戦線を主導する。

シリア・イスラーム戦線は10以上の武装集団、約15,000人の戦闘員を擁し、シリア・イスラーム解放戦線に次ぐ国内第2の武装集団。

これに対して、シャームの民のヌスラ戦線は約6,000人の戦闘員を擁し、自由シリア軍参謀委員会(駐トルコ)は40,000~50,000人の戦闘員を統括しているとされる。

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クッルナー・シュラカー(5月6日付)によると、自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官のルワイユ・ミクダードは、自由シリア軍メンバーを名乗るハサン・ラストワーニーなる人物が、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、イスラエル・テレビで、自由シリア軍の志気高揚を促したこととに謝意を示したことに関して、この人物が自由シリア軍とは無関係で、おそらくムハーバラートの工作員だと断じた。

レバノンの動き

進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は、『アンバー』(5月6日付)に対して、イスラエル軍によるシリアへの越境攻撃が「イスラエルと反体制勢力が協力しているという口実をシリア政府に与える」としつつ、また「シリア政府への姿勢がどのようなものであれ、イスラエルの攻撃は正当化できない」と非難した。

諸外国の動き

国連人権理事会の国際独立調査委員会のカルラ・デル・ポンテ調査官は、スイスのイタリア語放送のインタビューで「入手した証拠に基づくと、反体制武装勢力がサリン・ガスを用いるなどして化学兵器を使用した」疑いが高いと述べた。

デル・ポンテ調査官はまた「確証はないが、サリン・ガスが使用されたという強い疑い、そして具体的な疑いがある」としたうえで、「我々は調査を深め、さらなる証拠を通じて正確且つ確実な調査を行わなくてはならない。しかし現時点での結論は、反体制派がサリン・ガスを使用したというものだ」と改めて強調した。

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国連人権理事会の国際独立調査委員会はジュネーブで声明を出し、カルラ・デル・ポンテ調査官の発言に関して「化学兵器を使用した当時者に関する最終的な結果は出ていない。それゆえ、疑惑に関してコメントすることはできない」と発表し、慎重な姿勢を示した。

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『ハヤート』(5月7日付)は、トルコの匿名衛生当局筋の話として、シリア国内での化学兵器の使用を確認するため、トルコ当局が領内に非難したシリア人負傷者の血液サンプルの検査を開始したと報じた。

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アナス・フォー・ラスムセンNATO事務局長はシリアでの化学兵器使用疑惑に関して「シリアでのいかなる化学兵器の使用も国際人道法への明確な違反にあたる」としつつ、「シリア政府が(国連調査チームの)受け入れを拒否していることは遺憾である」と述べた。

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『ハヤート』(5月7日付)は、イスラエルの複数の消息筋の話として、イスラエル政府が「複数の外交チャンネル」を通じて、越境攻撃が、反体制勢力との闘争におけるアサド政権の力を弱めることを意図していない旨伝えたと報じた。

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ロシア外務省のアレクサンドル・ルカシェビィッチ報道官は、イスラエル軍のシリアへの越境攻撃に関して「シリアで長らく続いている国内紛争への軍事的介入に世界の世論が備える兆候ではないかと大いに懸念している」としたうえで、「シリア国内…の紛争が国際問題化することを許してはならない」と警告した。

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中国外務省報道官は、声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、「地域の現状は複雑且つデリケートだと考える…。我々は軍事力の行使に反対し、あらゆる国家を守る者たち権をも尊重しなければならないと考える」と非難しつつ、すべての関係当事者に自制を求めた。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、「イスラエルは…ヒズブッラーに武器が供与されたら報復すると言ってきた。このことは誰でも理解できる。しかし同時に、周辺諸国に紛争が拡大すれば、紛争の正確も変容するがゆえに、リスクが高い」と批判的な見方を示した。

そのうえで、シリア革命反体制勢力国民連立への支持を改めて訴えるとともに、「反体制勢力の統合と政治的解決の必要」を求めた。

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イラクのヌーリー・マーリキー首相は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、「イスラエルは地域の現下の異常な状況を利用した」と非難、東アラブ地域に「さらなる混乱と危険な事態」をもたらしかねないと警鐘を鳴らした。

またウサーマ・ヌジャイフィー国民議会議長は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、「イスラエルの攻撃にシリア政府は報復すべき」と主唱した。

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イランのマスウード・ジャザーイリー副参謀長はイラン・イスラーム革命防衛隊のHPを通じて、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆がイラン製の武器を標的としたとの一部報道を「シリア政府はイランの武器を必要としていない。この手の情報はプロパガンダ戦争、心理戦だ」否定した。

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サウジアラビアのサルマーン・ブン・アブドゥルアズィーズ副首相兼国防大臣は、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、「アラブ国家を守る者たち権への深刻な侵害」、「あからさまな敵対行為」と批判、攻撃停止と再発防止のために至急行動すべきだと述べた。

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AFP(5月5日付)は、ダマスカス郊外県のサイイダ・ザイナブ廟の「防衛」任務中に戦死したイラク人の葬儀がイラクのバスラ市で行われた。

戦死したのはディヤー・マトシャル・カーティウ・イーサーウィー(29歳)で、バスラ市で結成された「殉教者の主大隊」を名乗る民兵に属していたという。

AFP, May 6, 2013、al-Anba’, May 6, 2013、DamPress, May 7, 2013、al-Hayat, May 7, 2013、Kull-na Shuraka’, May 6, 2013、Kurdonline, May 6, 2013、Naharnet,
May 6, 2013、Reuters, May 6, 2013、SANA, May 6, 2013、UPI, May 6, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍機がダマスカス郊外県の43か所に対して越境空爆を実施し複数の師団が壊滅するなど甚大な被害、シリア外務省は国連への報告のなかで空爆が「タクフィール主義テロ集団の調整のもとに」行われたと指摘(2013年5月5日)

イスラエル軍によるシリアへの越境空爆

『ハヤート』(5月6日付)など、イスラエル軍機がダマスカス郊外県ジャムラーヤー市の軍科学研究センターなど43カ所に対して約4時間にわたって空爆を行ったと報じた。

Kull-na Shuraka', May 5, 2013
Kull-na Shuraka’, May 5, 2013

複数の目撃者によると、空爆による「火柱」がカシオン山上空まで昇み、ダマスカス県住民の多くが階下へと避難したという。

なお攻撃には、少なくとも18機の戦闘機が空爆に参加したという。

http://www.youtube.com/watch?v=7KjDnKr_ZBY

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RT(5月5日付)は、シリアの複数の匿名消息筋の話として、イスラエル軍のシリアへの越境空爆によって、ダマスカス郊外県のジャムラーヤー地区、クドスィーヤー地区、ハーマ地区、サッブーラ地区に展開していた共和国護衛隊第104旅団、第105旅団、第14師団の兵士約300人が死亡した、と報じた。

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クッルナー・シュラカー(5月5日付)は、イスラエル軍のシリアへの越境空爆には、米軍製のJDAM誘導爆弾、ヘルファイヤ地対空ミサイル、およぶ非伝統兵器の巨大な爆弾が使用され、巨大な爆弾によってマグニチュード4の揺れが生じたと報じた。

また同報道によると、空爆の標的となった軍施設およびその被害状況は以下の通り:

Kull-na Shuraka', May 5, 2013
Kull-na Shuraka’, May 5, 2013

共和国護衛隊第105旅団:壊滅
共和国護衛隊第104旅団:壊滅
カシオン山に駐留するミサイル旅団
カシオン山の武器庫
ジャムラーヤー市の科学研究センター
ハーマ町の防空向上近くの施設
クドスィーヤー市郊外の第4師団拠点
クドスィーヤー市郊外の第4師団武器庫
マアルバ町・タッル市間の軍施設(スカッド・ミサイル関連施設と思われる施設)
クドスィーヤー市にある共和国護衛隊団地内の施設(未確認情報)
クドスィーヤー市にある住宅地内の施設(未確認情報)

そのうえで、クッルナー・シュラカー(5月5日付)は、イスラエル軍の越境攻撃で、第4師団の精鋭部隊兵士など約2,000人が死亡したものと思われると付言した。

なおクッルナー・シュラカー(5月6日付)はその後、イスラエル軍の越境空爆によって、共和国護衛隊第104、105旅団の将兵約500人が死亡したと報じた。

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AFP(5月5日付)は、ダマスカス国際空港近くの施設をイスラエル軍機が空爆したことをイスラエル公式筋(匿名高官)が認めたと報じた。

空爆は、ヒズブッラーに手渡されるミサイルが格納されていた倉庫などに対して行われたという。

シリア政府の動き

シリア外務在外居住者省は、国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を提出し、イスラエル軍によるシリアへの越境攻撃の詳細を報告した。

同書簡によると、イスラエル軍は、イスラエル領内からレバノン領空と占領下のゴラン高原を侵犯・通過し、ジャムラーヤー市北西部、マイサルーン市、ディーマース町シャワーイー航空基地にあるシリア軍の施設3カ所に対して空爆を行い、これにより、軍施設は破壊され、また市民に多数の死傷者が出た。

また同書簡は「イスラエルとシャームの民のヌスラ戦線に属すタクフィール主義テロ集団の調整のもとに攻撃が行われた」と指摘するとともに、シリア領外への武器輸送阻止というイスラエルの主張には根拠がないと却下、イスラエルの敵対的行為が地域の緊張を高め、大規模な地域戦争を誘発しかねないと警鐘を鳴らした。

さらに、米国首脳が行ったイスラエルの攻撃を是認するような米国首脳の発言が、イスラエルの越境空爆を促したと断じ、「シリアの主権侵害を政治的に隠蔽するもの」と非難した。

最後に、シリア・アラブ共和国が自国の領土と主権に対して自衛権を有することを強調し、「シリアに対するイスラエルの敵対行為を停止させ、その再発と地域の混乱を回避するために責任を果たす」よう呼びかけた。

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ワーイル・ハルキー内閣が緊急閣議を開き、イスラエル軍によるシリアへの越境攻撃に対する非難決議を採択し、ウムラーン・ズウビー情報大臣が閣議後の記者会見で決議を読み上げた。

非難決議はイスラエル軍の越境攻撃を「国際法のすべての基礎にあからさまに違反している」と非難する一方、「シリアに対する戦争を構成するタクフィール主義勢力とシオニストの有機的なつながりに対して何らの疑いの余地もないことが明らかになった」としたうえで、「シリア・アラブ共和国政府は、この攻撃がすべての可能性に対する門戸を開いたと考える」と報復を示唆した。

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またバアス党シリア地域指導部、人民議会、ビラード・シャーム・ウラマー連盟、人民諸組織、職業諸組合、クルド国民平和的変革運動、人民諸委員会連盟連合、アラブ社会主義運動、アラブ民主団結党、人民民主党、シリア共産党ニムル派などが、相次いでイスラエル軍によるシリアへの越境空爆を非難した。

国内の暴力

タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、バーニヤース市ラアス・ナブア地区、カルア地区で軍による捜索摘発が行われる一方、マルカブ村周辺などに軍が砲撃を加えた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、サルマー町一帯などに軍が激しい砲撃を加えた。

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ヒムス県では、クサイル市郊外で軍と「ヒズブッラーを支持する人民諸委員会」が反体制武装集団と交戦、戦闘員21人を含む34人が死亡、またクサイル市とラスタン市での空爆で子供1人、女性1人を含む4人が死亡した。

また東ブワイダ市近くで車が襲撃され、子供3人、女性3人が殺害された。

一方、SANA(5月5日付)によると、マジュダル村、ヒムス市カラービース地区、ワーディー・サーイフ地区、ワルシャ地区、クサイル市などで、軍が反体制武装集団の拠点を破壊、戦闘員を殺傷、武器弾薬などを押収した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ズグバ村が軍の空爆を受け、カフルヌブーダ町、カフルズィーター市で軍と反体制武装集団が交戦した。

またハマー市アレッポ街道地区では軍が摘発逮捕を行った。

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イドリブ県では、シリア人権監視団にようと、ダルクーシュ町などが軍に砲撃を受けた。

一方、SANA(5月5日付)によると、タフタナーズ航空基地周辺、サルミーン・ビンニシュ街道、アブー・ズフール軍事基地周辺、ナイラブ村、ジダール・ブカフルーン市、マアッラトミスラーン市、アイン・シーブ村、タッル・サラムー市、トゥルア市、アイン・スーダ村、ジャーヌーディーヤ町、タッル・ザハブ町などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マーイル町、ハルビール市、ハッダーディーン村、マンナグ航空基地周辺、ハーン・アサル村、アレッポ中央刑務所周辺などで、軍と反体制武装集団が交戦、また第80師団基地周辺での戦闘では、反体制武装集団戦闘員9人を含む23人が死亡した。

またアレッポ市では、ハーリディーヤ地区で軍と反体制武装集団が交戦、カーディー・アスカル地区、アレッポ城周辺が砲撃を受けた。

一方は、SANA(5月5日付)によると、ムスリミーヤ村、ハンダラート・キャンプ、マンナグ村、アルカミーヤ村、アレッポ中央刑務所周辺、アレッポ市ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市バドウ地区、種はダー地区、第17師団基地周辺などが軍の空爆を受けた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ムーハサン市などが軍の空爆を受けた。

一方、SANA(5月5日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市などで軍と反体制武装集団が交戦し、ダルーシャー村、ハーン・シャイフ・キャンプのパレスチナ難民キャンプなどが砲撃を受けた。

一方、SANA(5月5日付)によると、アドラー市、ランクース市東部、ムウダミーヤト・シャーム市、ダーライヤー市、ハラスター市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月5日付)によると、ジャウバル区、バルザ区で軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ワーディー・ヤルムーク地方、タスィール町、ジャムラ村などを軍が空爆した。

一方、SANA(5月5日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町、ジャースィム市、ナーフィア村、シャジャラ町、ダーイル町などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

シリア民主左派連合は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、シリア情勢を複雑化し、シリア人民の革命が挑まねばならない新たな課題を生み出す動きと非難した。

レバノンの動き

NNA(5月5日付)は、ベカーア県ヘルメル郡カスル村に、シリア領から発射されたカチューシャ砲が着弾したと報じた。

諸外国の動き

イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣は、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して、マナール・チャンネル(5月5日付)に対して、「この攻撃は、シオニスト政体とシリア国民と戦うテロ傭兵集団が結託していることを示すものであり、シリア軍の成果と勝利の結果として行われた」と非難した。

そのうえで、イスラエル軍の攻撃があらゆる国際的な取り決めに反しており、地域の安定を脅かすと付言した。

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アラブ連盟は声明を出し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆を「危険な影響」を及ぼし得ると警鐘を鳴らすとともに、国連安保理に対して、敵対行為の停止と再発防止に向け、即時に行動するよう呼びかけた。

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また、イランのアリー・ラーリージャーニー諮問評議会(国会)議長、アルジェリア外務省報道官、レバノンのミシェル・スライマーン大統領、アドナーン・マンスール外務大臣、アマル運動政治局、スーダンのアフマド・ビラール・ウスマーン情報大臣、PFLP、パレスチナ・イスラーム聖戦、PFLP-GC、パレスチナ人民闘争戦線、PLO政治局長、クウェート国会などが、相次いでイスラエル軍によるシリアへの越境空爆を非難した。

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NNA(5月5日付)などによると、イスラエル軍は対レバノン・シリア国境地帯にアイアン・ドーム防空システム2基を配備した。

シリアへの越境攻撃に対する報復を警戒した動き。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、AKP党員らを前に演説し、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関連して、「我々はアッラーの許しのもと、このとさつ人、人殺しがこの世界で報いを受けるのを目にすることになろう…。お前は振り籠の子供に対して勇気を見せつけたことに対して、非常に高い代償を支払うことになろう」と述べ、アサド大統領を非難した。

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国連の潘基文事務総長は、イスラエル軍によるシリアへの越境空爆に関して「イスラエルが攻撃を行ったとの(5月4日の)報道に関して大いなる懸念」を表明しつつ、「国連は攻撃が行われたかどうか確認できない」と述べた。

AFP, May 5, 2013、al-Hayat, May 6, 2013、Kull-na Shuraka’, May 5, 2013, May 6, 2013、Kurdonline, May
5, 2013、al-Manar Channel, May 5, 2013、Naharnet, May 5, 2013、NNA, May 5,
2013、Reuters, May 5, 2013、SANA, May 5, 2013、UPI, May 5, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエルが2日から3日にかけてシリア領内に対する越境空爆を行ったことが明らかになるなか、シリア革命反体制勢力国民連立は軍および親政権武装組織がバーニヤース市で実行した「虐殺」を激しく非難(2013年5月4日)

イスラエル軍機によるシリア越境空爆の報道

CNN(5月4日付)やMSNBC(5月4日付)など複数のメディアは、複数の米国高官の話として、5月2日晩から5月3日未明にかけて、シリア領内に対して空爆を行ったと、イスラエルの高官が5月4日に認めたと報じた。

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レバノン軍は、5月2日19時10分から5月3日3時15分にかけて、イスラエル軍機が3回にわたってレバノン領空を侵犯したと発表した。

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AFP(5月4日付)は、レバノンの外交筋の話として、5月2~3日にイスラエル軍機がシリア領内で行ったとされる空爆はロシア製の地対空ミサイルの破壊が目的だったと報じた。

同報道によると、この地対空ミサイルはダマスカス国際空港に保管されていたが、3日の空港内での火災を受けて、移設されたという。

また『ハヤート』(5月5日付)は、西側のメディアの報道や外交筋の話として、イスラエル軍機によるシリア領内への空爆が、イラン製のミサイル「ファーティフ110」など高性能兵器のヒズブッラーへの供与を阻止するために行われた可能性があると報じた。

AFP(5月4日付)によると、シリア政府に複数の消息筋は、イスラエル軍機による攻撃の事実を今のところ否定している、という。

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バラク・オバマ米大統領は、イスラエル軍機がシリアへの越境空爆を行ったとのメディアの報道などを受け、「イスラエルは、ヒズブッラーのようなテロ組織に高性能の武器が渡ることに対して、正当なかたちで自衛しなければならない」と述べた。

SANA, May 4, 2013
SANA, May 4, 2013

シリア政府の動き

アサド大統領は、ダマスカス大学法学部キャンパスでの大学犠牲者追悼碑の除幕式に出席した。

追悼碑除幕後、アサド大統領は参列した数千人の遺族や学生らと懇談した。

SANA(5月4日付)が報じた。

国内の暴力

タルトゥース県では、シリア人権監視団(駐英)が、バーニヤース市ラアス・ナブア地区で軍および親政権の武装組織が5月3日に、子供14人を含む62人を「虐殺」したと発表した。

同監視団によると、行方不明者も数十人おり、犠牲者数はさらに増加すると思われるという。

またシリア人権監視団は5月2、3日のバイダー町とバーニヤース市ラアス・ナブア地区での「虐殺」での死者数は100人以上に達すると発表する一方、複数の活動家らは死者数が800人に達すると主張している。

さらにシリア人権監視団によると、スンナ派が多く住むバーニヤース市南部の住民が「軍および国防隊のアラウィー派による虐殺を恐れ」、タルトゥース市、ジャブラ市(ラタキア県)方面に集団避難を始めたという。

複数の住民によると、バーニヤース市やジャブラ市の入り口には治安機関の検問所が設置さえ、住民を帰宅させようとしたが、ヒステリー状態となった数百人が逃走したという。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市周辺の農場で、「ヒズブッラーのエリート部隊の支援を受ける」軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

この戦闘で、反体制武装集団の戦闘員10人が死亡した。

一方、SANA(5月4日付)によると、クサイル市周辺のマシュタル地方で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

またサアン村郊外、ラスタン市郊外、アクラブ町、ヒムス市バーブ・フード地区、カラービース地区、ジャウラト・シヤーフ地区、ハーリディーヤ地区、ハイダリーヤ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市アレッポ街道地区で大きな爆発が起きた。原因は不明。

またマアッル・ダッス市などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月4日付)によると、ハマー市サワーイク地区、ジュッブ・アフマル村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンナグ航空基地の敷地内に突入し、空港内の戦車連隊を制圧したのを受け、軍が空港に対して空爆を行った。

この戦闘で、アリー・マフムード空軍准将ら軍の将兵数十人が死亡した。

アレッポ市スライマーン・ハラビー地区に軍の増援部隊が到着し、サーフール地区への突入の準備が本格化した。

一方、SANA(5月4日付)によると、クワイリス航空基地周辺、マンナグ航空基地などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ県の新ユーフラテス橋近くなどに軍が「樽爆弾」などで空爆を行った。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス県ヤルムーク区の男性がハーン・シャイフ・キャンプに対する砲撃で負傷、死亡した。

またムライハ市郊外、ダルーシャー村、ムウダミーヤ・シャーム市、ダーライヤー市などで、軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月4日付)によると、イバーダ市、タッル・ガリーカ市、ダイル・アサーフィール市、ジャラージール町などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市、ドゥーマー市、スバイナ町、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月4日付)によると、バルザ区、カーブーン区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ワーディー・ヤルムークで軍と反体制武装集団が交戦、反体制武装集団の戦闘員1人が死亡した。

また第49防空大隊基地に対して、軍が空爆を行った。

さらに反体制武装集団(自由シリア軍)は対ヨルダン国境に近いマスリーティーヤ検問所を3時間にわたる交戦の末制圧したと発表した。

一方、SANA(5月4日付)によると、マスミヤ町などで軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、民主統一党人民防衛隊総司令部によると、タッル・タムル町周辺での1週間にわたるシャームの民のヌスラ戦線など反体制武装集団との戦闘で、35人の戦闘員を殲滅、約50人を捕捉した。

戦闘では人民防衛隊の兵士4人も死亡したという。

一方、SANA(5月4日付)によると、タッル・アダス市などで軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またタッル・タムル町とハサカ市を結ぶ街道では、軍が使徒末裔旅団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、SANA(5月4日付)によると、ハーリム市および同市郊外、アブー・ズフール航空基地周辺、ジスル・シュグール市郊外、サルジャ村、カフルラーター村、サルミーン市、マアッラトミスリーン市、シャビーバ軍事基地周辺、アトシャーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャーム自由人大隊、ザーウィヤ旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月4日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、シャイフ・ヤースィーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、真理の剣大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は訪問中のロンドンで『ハヤート』(5月5日付)のインタビューに応じ、そのなかでEUによる対シリア石油禁輸措置緩和に関して、民主統一党人民防衛隊が掌握している油田からの石油の輸出がクルド最高委員会の監督のもとに行われるべきだとの見解を示した。

また西クルディスタン人民議会のもとで武装部隊の教練が重点的に行われており、アサーイシュ(警察部隊)を教練するための訓練所がシリア北東部と北部に3カ所設置され、3ヶ月間の実習コースを開設していることを明らかにした。

さらに、民主統一党人民防衛隊に関して、約15,000人から構成されることを明らかにした。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、バーニヤース市ラアス・ナブア地区で行われたとされる軍による住民「虐殺」に関して、「20年前にボスニアでセルビア軍が行った民増浄化の様相を帯びつつある」と批判した。

また「虐殺」が、バーニヤース市南部のバサーティーン・イスラーム村でも行われる可能性があるとして、警鐘を鳴らすとともに、国連安保理に対して、アサド政権による「虐殺」を非難し、こうした行為を即時停止させるための決議を採択するよう求めた。

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シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・リヤード・シャカファ最高監督者はDPA(5月4日付)のインタビューに応じ、そのなかで「エジプト(のムハンマド・ムルシー大統領)はシリア国民が何を望んでいるかを知っている。それは政治的解決だ。しかしアサドとその一味を含まないかたちでだ」と述べた。

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カイロで活動するアラウィー派の反体制活動家が主導する「我らはみなシリア人」大会フォローアップ委員会は声明を出し、タルトゥース県バイダー町、バーニヤース市ラアス・ナブア地区で軍が行ったとされる住民「虐殺」に関して、「シリアの革命だけでなく、シリアの将来をも脅かす…宗派戦争へと国を向かわせる」行為と非難した。

レバノンの動き

ミシェル・スライマーン大統領は声明を出し、シリアへの武器・戦闘員の流入を阻止するようレバノン国民に改めて呼びかけた。

AFP, May 4, 2013、DPA, May 4, 2013、al-Hayat, May 5, 2013、Kull-na Shuraka’, May 4, 2013、Kurdonline, May 4, 2013、Naharnet, May 4, 2013、Reuters, May 4, 2013、SANA, May 4, 2013、UPI, May 4, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

軍が各県内の反体制武装集団の拠点に砲撃を加える一方、アラブ連盟はシリア革命反体制勢力国民連立の代表出席を「暫定政府の発足と国外での代表権に関わる行政的措置の完了」まで見合わせ(2013年5月1日)

シリア政府の動き(シリア社会の動き)

アサド大統領はメーデーを祝して、ダマスカス県ティシュリーン公園のウマウィーイーン発電所を視察訪問し、従業員らの歓迎を受けた。

SANA(5月1日付)によると、アサド大統領は発電所の従業員らに対して、「シリアの労働者たちは、我々の国が2年以上にわたって曝されている戦争を通じて、自らが常に国力を支える構成要因であるということを証明した…。インフラを標的とする試みは…労働者たちが愛国的義務を継続することを阻止し得ないだろう…。テロリストの手によってさまざまなセクターで数百人の労働者が犠牲となろうとも」と述べ、謝意を示した。

SANA, May 1, 2013
SANA, May 1, 2013

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シリア民間航空公社幹部は、SANA(5月1日付)に対して、ロシアの民間旅客機がシリア上空で地対空ミサイル2発の攻撃を受けたとのロシア・メディアなどの報道内容を否定した。

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ロイター通信(5月1日付)は、紛争に伴う治安悪化や犯罪(誘拐、暴行、強姦)の多発を受け、ダマスカスのスポーツ・センターに女性たちを受け入れ、護身術を教えている、と報じた。

SANA, May 1, 2013
SANA, May 1, 2013

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(5月1日付)によると、バーブ・ムサッラー地区のバーブ・ムサッラー地区公園とハーリド・ブン・ワリード通りで、爆弾が仕掛けられた車2台が相次いで爆発し、10歳の子供1人を含む市民2人が死亡、約30人が負傷した。

またマッザ区では、爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発し、市民2人が死亡、2人が負傷した。

さらにアッバースィーイーン地区では、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾1発が着弾し、市民3人が負傷した。

このほか、シリア人権監視団によると、サーリヒーヤ区で銃声が聞こえた。銃撃の理由は定かでないという。

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同じくダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、バルザ区に対して軍が空爆・砲撃を行った。

一方、SANA(5月1日付)によると、バルザ区、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区に反体制武装集団(サラフィー主義者)が開設した「シャリーア委員会」前で住民が抗議の座り込みを行った。

同監視団によると、シャリーア委員会は、マサーキン・ハナーヌー地区の「民間防衛センター」の撤去を要請、これに対してアレッポ市議会が抗議し、要請を拒んだことを受け、住民がシャリーア委員会の要請に異議を唱えるために抗議行動を行ったという。

「民間防衛センター」は、自由シリア軍が占拠する地域での無政府状態に対処するために設立されたNPOで、市街地の清掃、復興、住民へのサービス提供を行っている。

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Kull-na Shuraka', May 1, 2013
Kull-na Shuraka’, May 1, 2013

同じくアレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市バーブ街道地区で3週間前に殺害された青年の遺体が発見された。

またハフサ町、カフルハムラ村などが軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(5月1日付)によると、アルカミーヤ村、マンナグ航空基地周辺、アイン・ダクナ村、アナダーン市、フライターン市、ムスリミーヤ村などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、サラーフッディーン地区などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムウダミーヤト・シャーム市、ダーライヤー市、ザマルカー町などに、軍が空爆・砲撃を加えた。

一方、SANA(5月1日付)によると、キーサー市、アフマディーヤ市、イバーダ市、ザマルカー町、フジャイラ村、ズィヤービーヤ町、アドラー市、ダイル・アティーヤ市、カーラ市郊外、アシュラフィーヤ・ワーディー市、リーマー市郊外などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、第34師団本部周辺、マスミヤ町の軍事情報局施設周辺、ナワー市などで軍と反体制武装集団が交戦、タッル・シャフバー市などが砲撃を受けた。

一方、SANA(5月1日付)によると、反体制武装集団がダルアー国立病院事務局長のワリード・シャンヌール氏を襲撃、同氏は負傷し、病院に搬送された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市各所、ラビーア町などに軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(5月1日付)によると、ガントゥー市、カフルラーハー市、西タイバ村、サッルーミーヤ市、ラフムーニーヤ市、ヒムス市ワーディー・サーイフ地区、ジャウラ・シヤーフ地区、バーブ・フード地区、クサイル市郊外などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルヌブーダ町に近いタッル・ウスマーン検問所などで軍が反体制武装集団と交戦した。

また軍がハマー市アレッポ街道地区、ティーバ・イスム村、ハスファイン村、マギール市などを砲撃・空爆する一方、反体制武装集団はズール・スース村を迫撃砲で攻撃した。

一方、SANA(5月1日付)によると、ハマー市ワーディー・ジャウズ地区、マシャーウ地区、アレッポ街道地区、ハウワーシュ丘、カフルヌブーダ町、カサービーヤ市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ナージヤ村などが軍の空爆を受けた。

一方、SANA(5月1日付)によると、ジスル・シュグール市郊外、アブー・ザーヒル軍事基地周辺などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市中心部に対して軍が空爆を行い、タブカ航空基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

またラッカ市内の広場で、政府に協力し、ロケット弾を撃ったとの罪で、青年3人が公開処刑された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市工業地区、ジュバイラ地区、ムワッザフィーン地区、ウルフィー地区などで軍と反体制武装集団が交戦し、ムーハサン市などが砲撃を受けた。

一方、SANA(5月1日付)によると、ダイル・ザウル市ムワッザフィーン地区、ハウィーカ地区、ウルフィー地区、マリーイーヤ村、ムーハサン市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、アッバース大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(5月1日付)によると、サルマー町、バイト・アワーン村、グナイマ村、カサーティル村、ダイル・ハンナー村などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線、トリポリ自由人メンバー(外国人)など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

ダマスカス国民民主変革宣言(ダマスカス宣言)事務局が声明を出し、紛争の政治的解決は不可能と断じたうえで、国内の武装勢力の統合と同勢力による革命の指導を主唱した。

レバノンの動き

サウジアラビアで事実上の亡命生活を送るサアド・ハリーリー元首相は声明を出し、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長のテレビ演説(4月30日付)に関して、「ナスルッラーによる発言でもっとも危険なのは、シリアの革命に関する彼の姿勢でも、アサド大統領を擁護しようとする姿勢でもない。レバノンの運命をシリアとリンクさせようとする自殺的な姿勢だ」と非難した。

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レバノン軍団のサミール・ジャアジャア代表は、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長のテレビ演説(4月30日付)に関して「シリアの体制は崩壊する。歴史が記されるのをあなたは止めることなどできない」と反論した。

諸外国の動き

アレクサンドル・ザスィプキン在レバノン・ロシア大使は、シリア危機へのヒズブッラーへの介入に関して、「誰が主権を侵害する権利を持つのか、そしてヒズブッラーの支援を必要とするか否かはアサド政権が決めることだ」と述べた。

そのうえでザスィプキン大使は「一部の陣営はシリアでのヒズブッラーの役割に焦点を当てているが、別の勢力が戦闘員や武器をレバノンから送り、体制と戦っていることを見過ごしている」と批判した。

『アフバール』(5月1日付)が報じた。

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『ハヤート』(5月2日付)は、アラブ連盟事務局が加盟国および関連機関に対して、連盟関連の会合へのシリア革命反体制勢力国民連立の代表出席を、暫定政府の発足と「国外での代表権に関わる行政的措置の完了」まで見合わせる旨、通達したと報じた。

AFP, May 1, 2013、al-Akhbar, May 1, 2013、Akhbar al-Sharq, May 1, 2013、al-Hayat, May 2, 2013、Kull-na Shuraka’, May 1, 2013、Kurdonline, May 1,2013、Naharnet,
May 1, 2013、Reuters, May 1, 2013、SANA, May 1, 2013、UPI, May 1, 2013などをもとに作成。

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ダマスカス県内のマルジャ広場で爆破テロが発生し14人が死亡し国内外からの非難を呼ぶなか、オバマ米大統領はアサド政権による化学兵器使用の確認が「ゲームを変える要因」となるとの見解を示す(2013年4月30日)

SANA, April 30, 2013
SANA, April 30, 2013

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(4月30日付)によると、首都中心部に位置するマルジャ広場で爆破テロが発生し、14人が死亡、約100人が負傷した。

またダマスカス商業タワー・ビル、ファドルッラー・ブサイリー・モスク、ウマル・ハイヤーム・ホテル、ダマスカス郊外県移籍局などが被害を受けた。

爆発は車に仕掛けられた爆弾によるもので、クッルナー・シュラカー(4月30日付)によると、爆発は内務省正門から数メートルの距離で発生した。

SANA, April 30, 2013
SANA, April 30, 2013

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同じくダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区で、同地区の完全制圧をめざす軍が反体制武装集団と交戦した。

またカフルスーサ区などに迫撃砲が着弾した。

これに関して、反体制活動家は、迫撃砲がダマスカス郊外県の第18旅団基地から発射されたと断じた。

SANA, April 30, 2013
SANA, April 30, 2013

一方、SANA(4月30日付)によると、ラウダ地区(ジャーヒズ公園近く)、マイダーン地区、ラブワ街道に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾3発が着弾した。死傷者はなかった。

またルクンッディーン区で軍が反体制武装集団のアジトから大量の武器弾薬を押収した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(4月30日付)によると、ドゥーマー市、シャブアー町、ザマルカー町、アドラー市および同市周辺などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線、使徒末裔大隊と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

SANA, April 30, 2013
SANA, April 30, 2013

またナブク市、カーラ市、ヤブルード市などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アトマーン村での軍との戦闘で、反体制武装集団の戦闘員2人が死亡した。

またワーディー・ヤルムークでは、軍の迫撃砲による攻撃で、反体制武装集団の戦闘員1人が死亡した。

このほか、ヒルバト・ガザーラ町、ラジャート市郊外、ヒルバト・ガザーラ町・ダーイル町間の一帯で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月30日付)によると、アトマーン村・ダーイル町間、ジャースィム市、インヒル市、ヌアイマ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダール・カビーラ村、ガントゥー市周辺などが、軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月30日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、ハーリディーヤ地区、ワアル地区、ガントゥー市、ダール・カビーラ村、ティール・マアッラ市、タッルドゥー市、カフルラーハー市、タッル・ザハブ町などで、軍が反体制武装集団と交戦し、タウヒード旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市のアレッポ街道地区、マシャーウ地区、ワーディー・ジャウズ地区に対して、軍が砲撃を行い、複数の死傷者が出た。

一方、SANA(4月30日付)によると、ラアス・アイン市、シュアサ村で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、両村の治安を回復した。

またハマー市マルアブ地区、サマク地区、マシャーウ・タイヤーラ地区、ダウワール・イスカーン地区、クルド人地区、フワイザ市などで軍が反体制武装集団に対する特殊策戦を行い、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなどを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(4月30日付)によると、サラーキブ市で軍が反体制武装集団と交戦、シャーム自由人大隊メンバーや外国人戦闘員複数を殺害した。

この戦闘の直前、反体制武装集団はシャーブール地区や市への南部入り口で、「粉」が入った袋を明け、その粉を吸った住民が呼吸困難、痙攣、感覚麻痺などの症状を発したと報じた。

一方、シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、イドリブ県サラーキブ市で軍が民間人に対して化学兵器を使用したと主張した。

クッルナー・シュラカー(4月30日付)は、イドリブ県カフルナブル市での反体制デモの写真だとして、フェイスペイントを施された子供たちや、プラカードや絵を掲げさせられた子供たちの画像を公開した。

英語で書かれたプラカードや絵は、大人が作成したもので、子供たちが反体制運動に巻き込まれ、利用されているさまが如実に示されている。

なおシリア人権監視団によると、サラーキブ市、イドリブ市に対して軍が砲撃を行い、サラーキブ市で子供1人が死亡した。

Kull-na Shuraka', April 30, 2013
Kull-na Shuraka’, April 30, 2013

またSANA(4月30日付)によると、ジスル・シュグール市郊外、対トルコ国境のバーブ・ハワー市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ国際空港に近いアズィーザ市に対して軍が砲撃を加えた。

Kull-na Shuraka', April 30, 2013
Kull-na Shuraka’, April 30, 2013

一方、SANA(4月30日付)によると、フライターン市、マンナグ村、ハーン・アサル市、ハーン・トゥーマーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ザフラー地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾多数が着弾し、住民4人が負傷した。

このほか、ハイダリーヤ地区、ブアイディーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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Kull-na Shuraka', April 30, 2013
Kull-na Shuraka’, April 30, 2013

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シュハイル市、ブーカマール市、マヤーディーン市に対して軍が空爆を行った。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ県マハッタ地区で何者かによって市民1人が殺害された。

またクルドオンライン(4月30日付)によると、反体制武装集団(自由シリア軍)がタッル・ハミース市に近いアイン・アブド村を襲撃、これに対して民主統一党人民防衛隊が応戦し、武装集団戦闘員多数を殺害、撃退した。

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ラタキア県では、SANA(4月30日付)によると、スーラース遺跡、ガマーム村などで軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き

ウムラーン・ズウビー内務大臣は、ダマスカス県マルジャ広場での爆弾テロに関して、「テロとテロリストに対する我らが武装部隊の戦場での成果と勝利によって挫折に追い込まれたもの反応」と指摘、「民間人を無差別に標的にしたテロ」と厳しく非難した。

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ワーイル・ハルキー内閣は閣議で、29、30日のダマスカス県での爆弾テロを厳しく非難した。

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シリアの外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を送り、そのなかで29、30日のダマスカス県での爆弾テロを「政治的解決を拒否する明確な表明にほかならない」と非難したうえで、一連のテロの原因がアル=カーイダと関係のある組織への諸外国の様々な支援にあると強調、テロ非難と適切な対応を求めた。

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、ダマスカス県マルジャ広場での爆弾テロを「犯罪的としか評し得ず、合法的な革命闘争のなかに収まらない」と非難した。

そのうえで「戦闘を行うすべての当時者」に住宅地から撤収し、「いかなる勢力が行うにせよ…、砲撃、化学兵器使用、大量破壊兵器使用を非難する」との意思を示した。

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SANA-サウラ通信(4月30日付)は、ダマスカス県マルジャ広場での爆弾テロに関して、政権の自作自演だと非難した。

同通信は、複数の目撃者の話として、爆発が発生する30分前に、即席爆弾を撤去するとの理由でマルジャ広場が封鎖され、消防車が到着したと報じた。

またジャウダト・ハーシミー学校に生徒の話として、爆発が発生する前に生徒たちが下校を指示されたと伝えた。

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ザマーン・ワスル(4月30日付)は、SANA(4月29日付)が配信した写真をもとに、29日のダマスカス県マッザ区でのワーイル・ハルキー首相暗殺未遂事件が政権による自作自演の疑いがあると報じた。

同報道によると、ハルキー首相が乗っていた車から無事に脱出することは、車や現場周辺の被害を踏まえると、不可能だという。

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シリア革命反体制勢力国民連立は、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長のテレビ演説(4月30日付)を受けるかたちで声明を出し、レバノン政府に対して、不関与政策を貫徹し、ヒズブッラーのシリア領内での軍事行動を停止させるよう改めて求めた。

レバノンの動き

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長がテレビ演説を行い、と述べ、シリアでの紛争への関与が「人道的・道徳的」に妥当だとの立場を示すとともに、シリア危機の地域全体の波及を懸念する「世界」にとっての「真の友人」であるアサド政権の崩壊はないと強調した。

ナスルッラー書記長は「クサイルの農村で攻撃に曝されるレバノン人を放ってはおかない。我々は彼らを助けることに躊躇しないだろう…。クサイルの問題についてはすでに…、3,000人のレバノン人イスラーム教徒とキリスト教徒が狙われ、仕事に行けない状態だと述べた」としたうえで、「これらの人々は自衛のためにあらゆることをする権利があり、支援を受ける権利がある。これは道徳的・人道的な問題だ」と述べた。

また「レバノンでは、ファトワー、演説、送金、武器・戦闘員派遣が2年間とどまることなく行われている…。レバノンのいかなる勢力も無実だなどとは言えない」と強調した。

さらに「サイイダ・ザイナブ廟から数百メートルの場所に武装集団がおり、タクフィール主義集団はインターネットで廟を破壊すると脅迫している…。我々はスンナ派全体を責めてはいない。我々の問題はタクフィール主義者との間にある。みなが…彼らによる廟の破壊を阻止しなければならない」と述べた。

そのうえで「殉教者となった戦闘員は、宗派対立を阻止しようとしていた…。我々は殉教者、とりわけ最近の戦闘で命を落とした者たちを誇りに思っている」とシリアでの戦闘での戦死者に弔意を示した。

一方、アサド政権に関して「戦闘が長引いても、ダマスカスを掌握し、体制を倒すことできないだろう…。シリアは地域における真の友人であり、シリアを米国、イスラエル、タクフィール主義者の手に渡させない世界にとって真の友人である」と強調した。

シリア紛争については「同国をレジスタンスの枢軸から排除するだけでなく、シリアの国家、社会、軍を破壊し、失敗国家に貶めようとする」動きだとの見方を示した。

そのうえで「紛争は二つの陣営の間で行われている。第1の陣営は、体制を転覆し、醜い戦い、殺戮…に訴え、シリアを破壊するため国際社会の政治的・軍事的介入をめざしている…。第2の陣営は、シリア危機が地域全体に及ぼす影響に注意を払っている」と指摘、ヒズブッラーが第2の陣営に属し、「常に政治的解決を呼びかけている」と強調した。

諸外国の動き

バラク・オバマ米大統領はホワイトハウスで記者会見を開き、「我々が持っているのは、シリア国内で化学兵器が使用された証拠だ」と述べつつも、「分からないのは、誰がそれを使用したかだ」と述べ、アサド政権による使用を断定できないことを明らかにした。

また「何が起きたかを示す証拠がなくて、どうして何をするかを決定できようか?」と付言、シリア情勢への介入に慎重な姿勢を示した。

一方、「もしアサド政権による化学兵器使用を確認できれば…、それはゲームを変える要因(game changer)になる」と強調し、断固たる姿勢を示そうとしたが、反体制武装集団が化学兵器を使用した場合に対応については明言しなかった。

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『ワシントン・ポスト』(4月30日付)は、米政府高官の話として、バラク・オバマ米大統領がシリア反体制派への武器供与を準備していると報じた。

同紙によると、反体制派への武器供与は「数週間以内」に最終決定する見通し。シリア内戦への介入に反対するロシアの説得に努めるという。

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『シャルク・アウサト』(4月30日付)は、サウジアラビア訪問中の安倍晋三首相とのインタビュー内容を掲載した。

インタビューのなかで、安倍首相はシリア情勢に関して以下通り答えた。

「中東の安定は世界の安定と直結している。これは日本の安全保障にとっても同じです。日本は関係当事者との協力を通じて全力で同地域を支援し続けます。とくにシリアに関して、同国および同国国民が被った甚大な人的被害、そしてその影響が地域全体に拡がっていることに大きな懸念を表明したいと思います。日本はすでに緊急人道支援として8,000万米ドルを供与し、シリア国民や周辺諸国を支援しようとしてきました。我々はアサド大統領が権力にとどまることが円滑な転換プロセスの進行を妨げると考えています。一方、もし現状が今のまま続けば、アサド体制後に過激派の影響が増す懸念があります。国際社会は、こうした事態の解決策を案出するため、反体制勢力の統合プロセスにおいて一致団結、支援しなければなりません」。

AFP, April 30, 2013、Akhbar al-Sharq, April 30, 2013、al-Hayat, May 1, 2013、Kull-na Shuraka’, April 30, 2013、Kurdonline, April 30,2013、Naharnet,
April 30, 2013、Reuters, April 30, 2013、SANA, April 30, 2013、al-Sharq al-Awsaṭ, April 30, 2013、UPI, April 30, 2013、The Washington Post, April 30, 2013、Zaman al-Wasl, April 30, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県でハルキー首相の車列を狙った爆破テロが発生するなか、民主的変革諸勢力国民調整委員会のアブドゥルアズィーム代表は「シリア国民の唯一の代表」としてのシリア革命反体制勢力国民連立承認を批判(2013年4月29日)

シリア社会の動き

クッルナー・シュラカー(4月29日付)などによると、バフル機構がシリア人1,500人を対象に、シリア革命反体制勢力国民連立のガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班選出などに関する世論調査を行った。

SANA, April 29, 2013
SANA, April 29, 2013

世論調査は、20歳から39歳のシリア国内外で暮らすシリア人を対象とし、うち男性は83%、女性は17%、また91%が高等教育修了者だった。調査はインターネットなどを通じて行われた。

質問は、暫定政府に関する項目、ヒートゥー首班に関する項目からなる。

主な結果は以下の通り。

1. 現下の暫定政府が必要でないと答えたのは41%。
2. 暫定政府の拠点がシリア国内にあるべきと答えたのは89%。
3. 暫定政府のポストを人種、宗派、政党などによって配分すべきでないと答えたのは81%。
4. 首班がシリア国籍以外の外国籍を持っているべきでないと答えたのは50%。
5. ヒートゥー首班の経歴に不満と答えたのは45%。
6. 暫定政府および首班選出方法を拒否すると答えたのは70%。
7. シリア国民評議会にいかなる閣僚ポストも与えるべきでないと答えたのは69%。
8. シリア革命反体制勢力国民連立にいかなる閣僚ポストも与えるべきでないと答えたのは57%。

国内の暴力

インテルファクス通信(4月29日付)は、ロシアの信頼できる消息筋の話として、ロシアの民間旅客機がシリア上空で地対空ミサイル2発の攻撃を受けたと報じた。

同消息筋によると、被害は出なかったという。

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ダマスカス県では、SANA(4月29日付)によると、ダマスカス県マッザ区(ヴィーラート・ガルビー)イブン・ルシュド公園近くでワーイル・ハルキー首相の車列を狙った「爆破テロ」が発生し、複数の市民が死傷した。

スカイ・ニュース・アラビック(4月29日付)によると、死者は、1人はハルキー首相に同行していた1人を含む12人に上った。

ハルキー首相本人は無事だった。

複数の消息筋によると、ハルキー首相はマッザ区の自宅から首相官邸に向かう途中で、首相が乗った車の目の前で、道路脇に駐車していた車が爆発した、という。

SANA, April 29, 2013
SANA, April 29, 2013

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同じくダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区に対して軍が空爆を行い、マイダーン地区では重火器の発砲があった。

一方、SANA(4月29日付)によると、ジャウバル区、バルザ区で軍は反体制武装集団の追撃を続け、ナースィル・サラーフッディーン大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

SANA, April 29, 2013
SANA, April 29, 2013

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、ムウダミーヤ・シャーム市、ザマルカー町、バイト・ジン市、ウーファーニヤー村などで軍と反体制武装集団が激しく交戦した。

一方、SANA(4月29日付)によると、ハルマラ市、ハラスター市、フジャイラ村、フサイニーヤ町、ダーライヤー市などで、軍は反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、東ブワイダ市、アイン・ウルード市、カマーム市などを軍が砲撃した。

ヒムス県では、SANA(4月29日付)によると、ヒムス市ジャウラ・シヤーフ地区、クスール地区、ハーリディーヤ地区、ダール・カビーラ村、タッル・ザハブ町、タッルドゥー市、カフルラーハー市、タドムル市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またタッルカラフ市郊外にレバノン領から潜入しようとした武装集団を軍が撃退した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市の南部が軍の砲撃を受け、また同市のアレッポ街道地区、トゥライスィーヤ村などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月29日付)によると、ジュナイナ村で軍が反体制武装集団の掃討を完了し、治安を回復した。

またハマー市マルアブ地区、ルーズ・スース市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッル・シャマーリーン市、マアッル・ダブサ市、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月29日付)によると、ナイラブ村、サラーキブ市、マアッラトミスリーン市、ビンニシュ市、タフタナーズ市、サルミーン市、ザルダナー村、マアッル・ダブサ市、バシュラームーン村、アイン・バーリダ市、ダルクーシュ町、シュグル市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、サフィーラ市、ハナースィル市、マンナグ航空基地周辺、クワイリス航空基地周辺などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

またアレッポ市では、シャッアール地区などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月29日付)によると、マンナグ村および同市周辺、タッル・ジブリーン市、アルカミーヤ村、アイン・ダクナ村、マッルアナーズ市、ダール・イッザ市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・マクスード地区、スライマーニーヤ地区、旧市街などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

スライマーニーヤ地区では反体制武装集団が撃った迫撃砲弾4発が着弾し、市民2人が死亡、複数が負傷したという。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、タービーヤ市で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月29日付)によると、ダイル・ザウル市の旧空港地区、工業地区、マリーイーヤ村、ムーハサン市などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、サーイカ大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダルバースィーヤ市に近い対トルコ国境のフシャイフィーヤ村を徒歩で越境しようとした家族が地雷を踏み、4人が死亡、2人が負傷した。

またタッル・タムル町で戦闘があったほか、ハサカ市中央刑務所近くで爆発があった。

一方、クッルナー・シュラカー(4月29日付)によると、ハサカ市グーラーン地区で治安要員を載せたバスに仕掛けられた爆弾が爆発し、5人が死亡、多数が負傷した。

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ダルアー県では、軍が結集するダルアー市のマディーナ・リャーディーヤを反体制武装集団が砲撃した。

また、クッルナー・シュラカー(4月29日付)によると、ハルキー首相暗殺未遂事件の直後、軍は首相の生地であるジャースィム市を空爆したという。

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ラタキア県では、SANA(4月29日付)によると、アブー・リーシュ地方、クーズ山、スッカリーヤ町、カンダースィーヤ村、キンサッバー町、ブルジュ・カサブ村、アティーラ村などで、軍が反体制武装集団を交戦し、外国人戦闘員やシャームの民のヌスラ戦線メンバーら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア政府の動き

ワーイル・ハルキー首相は、ダマスカス県マッザ区での自身を狙った爆破テロに関して、「シリア・アラブ軍の追跡、残党狩り、そして治安回復によって…テロ集団とそれを支持する勢力が破綻し、フラストレーションを募らせていることを示す」と非難した。

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ウムラーン・ズウビー情報大臣は、ハルキー首相暗殺未遂爆破テロに関して「一部の者が政治的解決拒否という姿勢を選んだことを示す明確な表明」と非難した。

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は『ハヤート』(4月30日付)の電話取材に応じ、そのなかで「シリア革命反体制勢力国民連立をシリア国民の唯一の代表として承認することは、専制的方法そのものを強化する試みである。それは一党体制、指導党体制の方法であり、行き過ぎた体制から別の行き過ぎた体制へと転換することを意味している」と述べ、連立を支援する国々の姿勢を批判した。

またシリアでの暴力と紛争が続けば、「シリアの火事はレバノン、ヨルダン、イラクにも及ぶ」と警鐘を鳴らした。

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クッルナー・シュラカー(4月29日付)は、民主統一党(西クルディスタン人民議会)がクルド人が居住する全地域で、人民防衛隊に事前届け出のないデモを禁じる声明を出したと報じた。

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クッルナー・シュラカー(4月29日付)によると、ダマスカス県ヤルムーク区で活動するヤルムーク・キャンプ調整は自由シリア軍に宛てて声明を出し、そのなか「ヤルムーク・キャンプのパレスチナ人とシリア人は…自由シリア軍およびその名を語る者の行為を拒否する。自由の抑圧、逮捕、拷問、民家の没収は犯罪者体制の行いと同じだ」と拒否の姿勢を示した。

レバノンの動き

マナール・チャンネル(4月29日付)は、ベカーア県バアルベック郡カーア村郊外にシリア領から発射されたロケット弾6発が着弾し、女性1人が負傷したと報じた。

諸外国の動き

国連の潘基文事務総長は、シリアでの化学兵器使用調査団長を務めるスウェーデンの科学者オーケ・セルストローム氏とニューヨークの国連本部で会談し、化学兵器使用の有無を見定めるには現地調査が不可欠との認識で一致した。

潘事務総長は会談前に記者団に対し、「包括的で信頼できる調査をするには、化学兵器が使われたと疑われている場所への立ち入りが完全に認められなければならない」と述べ、シリア政府に対し調査団を受け入れるよう求めた。

また政府側が化学兵器サリンを使った可能性があるとの米国の分析について、米政権がその後確実な証拠でないと語気を弱めたにもかかわらず、「真剣に受け止める」とした。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、化学兵器使用疑惑をめぐってシリア政府に国際調査団の受け入れを求めた国連の潘基文事務総長の発言をめぐって「大量破壊兵器に関する調査プロセスが始まったときのイラクで起きたのと同じようなことをシリアで繰り返そうとする試み」と述べ、難色を示した。

またラブロフ外務大臣は「シリアの体制を倒すのにあらゆる手段をとってよいと考えている国や外国のアクターがいる。しかし大量破壊兵器を利用するのは非常に危険で、それをもてあそぶべきでない」と非難した。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、Euro 1ラジオ(4月29日付)に対して、「英国人と米国人が示した証拠はあるが、我々には確証はなく、この点で調査を行っている」と述べ、シリア政府による化学兵器使用の証拠がないことを明らかにした。

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バラク・オバマ米大統領はロシアのウラジーミル・プーチン大統領と電話会談を行い、シリアでの化学兵器使用に対する懸念を表明した。

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イスラエル労働党のビンヤーミン・ベン・エリゼール議員はイスラエルのラジオ番組(4月29日付)で、アサド政権が化学兵器を使用したことに「疑いはない」と述べる一方、「これらの武器はヒズブッラーに流出しつつある」と断じた。

しかしナハールネット(4月30日付)は、イスラエルの複数の高官の話として、ヒズブッラーが化学兵器を入手した証拠はないと報じ、ベン・エリゼール議員の発言内容を否定した。

AFP, April 29, 2013、Akhbar al-Sharq, April 29, 2013、al-Hayat, April 30, 2013、Kull-na Shuraka’, April 29, 2013、Kurdonline, April 29,2013、al-Manar
Channel, April 29, 2013、Naharnet, April 29, 2013, April 30, 2013、Reuters,
April 29, 2013、SANA, April 29, 2013、Sky News Arabic, April 29, 2013、UPI,
April 29, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米・英当局がアサド政権が化学兵器を使用した可能性について慎重なコメントを出すなか、シリア国民評議会は同問題をめぐって国連安保理にシリア国内での調査を実施するよう要求(2013年4月26日)

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市などが軍の砲撃を受けた。

またムライハ市で、軍が拷問・殺害されたと見られる男性の遺体が発見された。

一方SANA(4月26日付)によると、イバーダ市、ドゥーマー市郊外、ダーライヤー市、ナブク市、ハラスター市などで、軍が反体制武装集団と交戦、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、アッシュ・ウルール地区、ヤルムーク区、ジャウバル区などで、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月26日付)によると、ジャウバル区、カーブーン区、バルザ区で、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アブー・ザーヒル航空基地周辺、サラーキブ市、ハーッス村、マアッラトミスリーン市、カフルウバイド村などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月26日付)によると、アブー・ザーヒル航空基地周辺などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団などによると、ガマーム村、ダイル・ハンナー村、ラビーア町などが軍の「樽爆弾」による空爆を受けた。

一方、SANA(4月26日付)によると、カサブ村、ムガイリーヤ村、グナイマ村などで、軍が反体制武装集団と交戦、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区西部で、民主統一党人民防衛隊とバドル殉教者大隊(ハーリド・ハイヤーティー司令官)が交戦、また同地区に対するバドル殉教者大隊の砲撃で子供3人を含む12人(クルド人)が死亡した。

一方、SANA(4月26日付)によると、マンナグ村周辺、カフルハーシル村、アイン・ダクナ村、タニーバ市、カフルタルビーン市、ズィラーア市、アルカミーヤ村などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ハイダリーヤ交差点などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺に対して、軍が空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市空港周辺、ジュバイラ地区、ハウィーカ地区などで軍と反体制武装集団が交戦、反体制武装集団の戦闘員1人が死亡した。

一方、SANA(4月26日付)によると、ダイル・ザウル市の工業地区、旧空港地区、ジュバイラ地区、マリーイーヤ村、アシャーラ市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クルドオンライン(4月26日付)によると、ラアス・アイン市で武装したバアス党員が、ラアス・アイン市暫定地元評議会メンバーのムスタファー・ファルハーン氏を誘拐した。

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ヒムス県では、SANA(4月26日付)によると、クサイル市および郊外、ヒムス市ハーリディーヤ地区、バーブ・フード地区、タルビーサ市郊外、ダール・カビーラ村、ダブア市、東ブワイダ市、タッルドゥー市、カフルラーハー市、キースィーン市、アイン・フサイン市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(4月26日付)によると、トゥライスィーヤ市、ズグバ市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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『ハヤート』(4月27日付)は、アレッポ県アレッポ市フィルドゥース地区、マサーキン・ハナーヌー地区、マアーディー地区、バーブ街道地区、サラーフッディーン地区、シャッアール地区、カッラーサ地区、ブスターン・カスル地区、イドリブ県ビンニシュ市、カフルナブル市、クッリー市、ダルアー県ヤードゥーダ村、ヒルバト・ガザーラ町、ハマー県カフルズィーター市、カルアト・マディーク町、ムーリク市、ダマスカス郊外県ムライハ市、カフルバトナー町、ミスアーバー市、ヤブルード市、アルバイン市、ダマスカス県ヤルムーク区などで、「多数派保護の金曜日」と銘打って反体制デモが行われたと報じた。

シリア政府の動き

RT(4月26日付)、インテルファクス通信(4月26日付)などによると、マフムード・ズウビー情報大臣は訪問先のモスクワで、「アレッポ市ハーン・アサル地区でテロリストが使用した化学兵器がトルコから持ち込まれたものと思われる」と述べた。

またズウビー情報大臣は「シリア軍は化学兵器を保有していない」と述べたという。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会は声明を出し、シリア政府による化学兵器使用疑惑をめぐる米ホワイトハウスの書簡などを受けるかたちで、国連安保理にシリア国内での調査を要求した。

諸外国の動き

ジェイ・カーニ-米ホワイトハウス報道官は、シリア政府による化学兵器使用疑惑に関して「米政府は、シリア政府が化学兵器を使用したとの証拠を検討中だ。期限は設けていない…。諜報機関の評価は…決定的な証拠ではない」と述べた。

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バラク・オバマ米大統領はヨルダン国王アブドゥッラー2世とワシントンDCで会談し、シリア情勢、化学兵器使用疑惑などについて協議した。

オバマ米大統領は会談後、シリア政府による化学兵器使用疑惑に関して「いつ、どこで、どうやって兵器が使用されたかに関して多くの疑問が残っている」と述べ、確実な証拠を得るための調査を急ぐ考えを示した。

またオバマ大統領は「一般市民に大量破壊兵器を使用することは、国際規範と国際法上の一線を越えるもので、事態は一変する」と述べた。

しかし、イラク戦争で大量破壊兵器が発見されなかったことなどを念頭に「我々は慎重に評価を下さなければならない」と付言し、慎重な姿勢を示した。

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イスラエルのゼエヴ・エルキン副首相は、シリア政府による化学兵器使用疑惑に関して、軍のラジオ局に対して、「レッド・ラインを実際に越え、化学兵器が使用されたと理解しているのなら、シリアの化学兵器の備蓄を掌握でき、そうすればみなの懸念が払拭されるだろう」と述べた。

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英国のデヴィッド・キャメロン首相は、シリア政府による化学兵器使用疑惑に関して、BBC(4月26日付)に対して「限定的な証拠だが、アサド政権によって化学兵器が使用されたであろうことを示すさらなる証拠が我々にはある。これは非常に危険であり、戦争犯罪だ」と述べた。

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AFP(4月26日付)は、ローラン・ファビウス外務大臣が28日発売予定の仏週刊誌とのインタビューで、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長の辞任に関して、「政治的対話を支持していたハティーブ議長の辞任は遺憾」と述べた、と報じた。

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フランス外務省は、シリア政府による化学兵器使用疑惑に関して、シリア政府が国連の調査団展開を求める国際社会の要求に応えねばならない、との意思を示した。

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トルコ外務省報道官は、シリア政府による化学兵器使用疑惑に関して「この(米国の)新たな情報は事態を別の次元へと移行させる。大いなる懸念を喚起する…。シリアでの化学兵器使用に関する報告がなされた当初から、我々は国連に包括的な調査を求めてきた。しかしシリア政府がそれを許さなかった」と非難した。

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国連難民高等弁務官は、周辺諸国で難民登録をしたシリア人避難民の数が140万人に達したと発表した。

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『ハヤート』(4月27日付)によると、ヨルダンの複数の消息筋は、シリア軍がダルアー県からヨルダンに不法入国したバス2台を攻撃したと報じた。

このバスはシリアからの避難民を載せていたという。

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ハマースのムーサー・アブー・マルズーク政治局メンバーは、シリアからエジプトへのパレスチナ人の流入に関して、国連難民高等弁務官がUNRWAの所轄だとして関与しようとしないと非難、エジプト国内にパレスチナ人避難民の登録事務所を設置すべきだと主張した。

AFP, April 26, 2013、Akhbar al-Sharq, April 26, 2013、al-Hayat, April 27, 2013、Kull-na Shuraka’, April 26, 2013、Kurdonline, April 26,2013、Naharnet, April 26, 2013、Reuters, April 26, 2013、SANA, April 26, 2013、UPI, April 26, 2013などをもとに作成。

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ハサカ県で民主統一党人民防衛隊とバアス党員からなる武装集団が交戦、米国の諜報機関が「一定の確信をもって」アサド政権がサリンを使用したと考えていることが明らかに(2013年4月25日)

国内の暴力

ハサカ県では、クルドオンライン(4月25日付)によると、タッル・タムル町西部で未明から午前中にかけて、住民2人が武装集団に殺害された。

また、クッルナー・シュラカー(4月25日付)によると、タッル・タムル町内で民主統一党人民防衛隊とシャッラービーン部族の民兵が交戦した。

これに関して、ハワル通信(4月25日付)は、戦闘が、シャッラービーン部族の民兵と住民のけんかに民主統一党人民防衛隊が介入したことで発生、これにより女の子1人を含む2人が死亡したと報じた。

さらにクルドオンライン(4月25日付)によると、タッル・タムル町で民主統一党人民防衛隊とバアス党員からなる武装集団が交戦し、バアス党員10人が殺害され、党員多数が捕捉された。

殺害されたのは、タッル・タムル支局のハサン・トゥウマ書記長らで、武装集団は市民の家を攻撃しようとしていたという。

一方、SANA(4月25日付)によると、ルマイラーン地方のユースフフィーヤ村の住民が、シャームの民のヌスラ戦線の侵入を阻止、撃退した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市のアレッポ街道地区で軍と反体制武装集団が交戦し、軍兵士5人、武装集団戦闘員5人が死亡した。

また同監視団によると、反体制武装集団が同地区のナースィル・アルワーニー学校を制圧した。同学校は軍の拠点として使用されていたのだという。

一方、同市北部での交戦では、反体制武装集団の戦闘員9人が死亡したという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ジュダイダ市、イバーダ市、ナブク市、ヤブルード市などを軍が空爆・砲撃した。

一方、SANA(4月25日付)によると、ハラスター市、フサイニーヤ町、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区を軍が空爆した。

一方、SANA(4月25日付)によると、アズバキーヤ地区のムルシド・ハーティル通りで、反体制武装集団が爆弾を仕掛けた車を爆発させた。死傷者はなかった。

またジャウバル区、バルザ区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ヌッブル市で反体制武装集団が発射した迫撃砲弾により市民2人が死亡した。

またバヤーヌーン町などに軍が砲撃を加えたほか、ハンダラート・キャンプ、アレッポ市アーミリーヤ地区などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月25日付)によると、アルカミーヤ村、カフルハーシル村、マンナグ村周辺、バヤーヌーン町、マーイル町、ダイル・ジャマール村、マンスーラ村、ハーン・アサル村、ハイヤーン町などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アレッポ市では、シャイフ・マクスード地区、旧市街などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヤードゥーダ村などが軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月25日付)によると、ヨルダン領からタッル・シハーブ町に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

またヌアイマ村では、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ハリータ村が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月25日付)によると、ダイル・ザウル市のシャイフ・ヤースィーン地区、ハウィーカ地区、ジュバイラ地区などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市を軍が空爆した。

一方、SANA(4月25日付)によると、ヒムス市ワーウィヤート地区、サッルーミーヤ市、シューマリーヤ市、ハミーディーヤ市、アルジューン市、東ブワイダ市、ウユーン・フサイン市、バイト・ラービア市、カマーム市、ダブア市、西ダミーヤ市、ラスタン市、ガントゥー市、サアン村、タルビーサ市、ダール・カビーラ村などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またクサイル市郊外のブルハーニーヤ村・アイン・タンヌール村間で、関係当局が反体制武装集団によって殺害された市民の遺体が遺棄されている「集団墓地」を発見した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マルイヤーン村、バシーリーヤ市、ラカーヤー村、マアッラト・ヌウマーン市、マアッル・シャムシャ市、マアッル・シャマーリーン市などが軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月25日付)によると、アイン・スーダ村、アイン・バーリダ村、バシュラームーン村、ブザイト市、ビダーマー町、バルナース市、トゥッファーヒーヤ市、ナージヤ村、ザンバキー市、カニーヤ村、ヤアクービーヤ村、ラーム・ハムダーン市、カフルルーヒーン村、サルヌーバシュ市、サラーキブ市、ヒルバト・マールティーン村、ナイラブ村、ウンム・ジャリーン村、ドゥウーン村、アブー・ズフール軍事基地周辺などで、軍が反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、対イラク国境地帯に位置するヤアルビーヤ町、タッル・ハミース市が軍の砲撃を受けた。

シリア政府の動き

ファイサル・ミクダード外務在外副大臣は「反体制勢力への米国の支援は、逆の結果をもたらすだろう。シリアでテロの炎を拡げ、それは世界全体におよぶだろう」と述べた。

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クッルナー・シュラカー(4月25日付)は、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長とファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣が、両国の緊張関係に関してヨルダン高官と協議するため、秘密裏にアンマンを訪問した、とバフジャト・スライマーン在ヨルダン・シリア大使が明らかにしたと報じた。

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『イクティサーディー』(4月25日付)は、財務省が、反体制活動家のハイサム・マーリフ弁護士の資産を凍結したと報じた。

「国家転覆をもくろむ政治結社に参加した」のが理由だという。

諸外国の動き

米ホワイトハウスは、複数議員に送った書簡のなかで、諜報機関の分析だけでは十分ではない」としつつ、「我々の諜報機関は、一定の確信をもって(varying degrees of confidence)、シリアの体制がシリアで小規模に化学兵器、とりわけサリンを使用したと分析している」と述べ、米当局がアサド政権による化学兵器使用を前提に情報収集活動を行っていることを明らかにした。

BBC(4月25日付)によると、「一定の確信をもって(varying degrees of confidence)」という表現は、諜報機関に別の見解がある場合に用いられる、という。

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チャック・ヘーゲル米国防長官は、訪問先のUAEで、シリア政府が化学兵器、とりわけサリンが小規模に使用されたことを示す証拠を米諜報当局がつかんだと述べた。

しかしヘーゲル国防長官は、結論を出すのは時期尚早だと述べ、あらゆる情報を集めて事実関係を確認する必要があると指摘。「何が起きたのか、誰に責任があるのかといった詳細についてはまだ調査中だ」と語った。

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英国外務省報道官は声明を出し、「我々は限定的な情報だが、シリアでのサリン・ガスなど化学兵器使用を示す多くの信頼できる情報を持っている」と発表した。

AFP, April 25, 2013、Akhbar al-Sharq, April 25, 2013、BBC, April 25, 2013、al-Hayat, April 26, 2013、al-Iqtisadi, April 25, 2013、Kull-na Shuraka’, April 25, 2013、Kurdonline, April 25,2013、Naharnet, April 25, 2013、Reuters, April 25, 2013、SANA, April 25, 2013、UPI, April
25, 2013などをもとに作成。

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シリア外務省がブラーヒーミー共同特別代表に「国連代表としてのみ協力する」意向を示す、アレッポ市旧市街のウマイヤ・モスクのミナレットが軍と反体制武装集団の交戦のなかで倒壊(2013年4月24日)

シリア政府の動き

シリアの外務在外居住者省は、声明を出し、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表に関して、「国連代表としてのみ協力をする。なぜならアラブ連盟はシリアに対する陰謀の一当事者であり、停戦監視団の任務が終了した2012年2月12日にその役割を終えたからである」と発表した。

SANA(4月24日付)が報じた。

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シリア外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長宛てに書簡を送り、アレッポ県でのキリスト教主教2人の誘拐に関して、シャームの民のヌスラ戦線に属するチェチェン人テロリストが率いる武装集団の犯行だと報告し、シリア・アラブ共和国が引き続き国内でテロとの戦いを進めるとの意志を表明した。

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インテルファクス通信(4月24日付)は、ロシア訪問中のウムラーン・ズウビー情報大臣がモスクワの大学での講演で、「シリアは国民に対して化学兵器を使用しない。また戦時下であっても、イスラエルに化学兵器を使用することさえない」と述べたと報じた。

 国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市旧市街(UNESCO世界文化遺産)にあるウマイヤ・モスクのミナレットが軍と反体制武装集団の交戦のなかで倒壊した。

al-Hayat, April 25, 2013
al-Hayat, April 25, 2013

反体制武装集団戦闘員はユーチューブにアップされた映像などで、ミナレットが軍の戦車による砲撃を受けて破壊、倒壊したと主張した。

一方、シリア・アラブ・テレビ(4月24日付)は、シャームの民のヌスラ戦線に属するテロリストがミナレットを爆破し、その映像を撮影…、シリア・アラブ軍に嫌疑をかけている」と報じた。

他方、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(4月24日付)に対して、「数ヶ月におよぶ激しい戦闘の被害が原因で、ミナレットが自壊した可能性もある」と述べた。

ミナレットが破壊される瞬間の映像が存在していないため、いずれの主張が真実かは不明。

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同じくアレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンナグ航空基地に反体制武装集団が突入し、軍と激しく交戦した。

シリア軍消息筋によると、軍は侵入した反体制武装集団を撃退したという。

またクルドオンライン(4月24日付)によると、アフリーン市郊外のザーラータ村を軍が空爆し、1人が死亡、4人が負傷した。

一方、SANA(4月24日付)によると、ズィヤーラ村、ダイル・ジャマール村、カフルハーシル村、マッルアナーズ市、アルカミーヤ村、マンナグ村周辺、ハーン・アサル村、ハイヤーン町、ズハイラーン市、マーイル町、アレッポ市アーミリーヤ地区などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団およびSANA(4月24日付)によると、ジャルマーナー市内の住宅街に迫撃砲弾2発が着弾し、市民7人が死亡、25人が負傷した。

一方、SANA(4月24日付)によると、ドゥーマー市、ハラスター市、アイン・タルマー村、ダーライヤー市などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(4月24日付)によると、バラームカ地区で、電力省教育訓練局のムハンマド・アブドゥルワッハーブ局長が乗った車に仕掛けられた爆弾が爆発し、同局長が死亡した。

シリア人権監視団によると、この爆弾テロで2人が負傷したという。

一方、SANA(4月24日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(4月24日付)によると、ヒムス市カラービース地区、ハーリディーヤ地区、クサイル市郊外のハイダリーヤ村、ハミーディーヤ市、アッシュ市、ダブア市、東ブワイダ市、西ダミーナ市、カマーム村、ラスタン市郊外のアイン・ダナーニール市、ウンム・シャルシューフ村、ザアフラーナ村、タッルドゥー市、ダール・カビーラ村、タルビーサ市、キースィーン市、ブルジュ・カーイー村などで、軍が反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、ムンタサル・ビッラーヒ大隊メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(4月24日付)によると、ジスル・シュグール市郊外、マアリー市、カフルハーヤー村、ウンム・ジャリーン村、タマーニア町、サルジャナーズ市、タッル・マンス村、タッル・スーダー市、カフルジャーリス市、マアッラトミスリーン市、ハルブヌーシュ村、タフタナーズ市、ナイラブ村、アリーハー市、タッル・ザハブ町、バシュラームーン村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(4月24日付)によると、ヌサイリー山地山頂に近い避暑地スルンファ町で反体制武装集団が撃ったロケット弾が着弾し、市民1人が死亡、4人が負傷した。

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ギリシャ正教会アレッポ主教区のガッサーン・ワルド神父は、22日にアレッポ県カフルダーイル村で誘拐されたシリア正教会のグレゴリウス・ヨハネ・イブラーヒーム・アレッポ主教とギリシャ正教会のブールス・ヤーズジー・アレッポ主教に関して、AFP(4月24日付)に「我々には新たな情報はない。解放されたと述べることはできない」と述べた。

またオリエント行動(Oeuvre d’Orient)協会(本部パリ)は、両主教に関して、AFP(4月24日付)に対して解放されたことを示す「具体的な証拠」を未だに得ていないと述べた。

同協会は23日に、両主教が解放されたと発表していた。

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は、『ワタン』(4月24日付)に対して、委員会が現在、政治的解決を支持するすべての勢力からなる「民主的市民同盟」の結成をめざしているとしたうえで、そのなかにシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ前議長も参加するだろうと述べた。

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クルドオンライン(4月24日付)によると、クルド最高委員会メンバーのイルハーム・アフマド女史は、EUによる対シリア石油禁輸措置の部分緩和に関して、「石油だけを通じてシリアの反体制勢力と関わろうとすることは間違っている」と非難した。

そのうえで、「クルド人地域の石油の販売は、クルド最高委員会の決定に基づく」と主張し、シリア革命反体制勢力国民連立との協議により、石油取引を行うとするEUの決定に異論を唱えた。

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シリア・イスラーム戦線は声明を出し、ラタキア県カルダーハ市に迫撃砲2発を打ち込んだと発表した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は、アレッポ市のウマイヤ・モスクのミナレット倒壊に関して、軍戦車の砲撃で破壊されたと断じ、「人類の文明に対する犯罪」と非難した。

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自由シリア軍事評議会大隊参謀委員会メンバーを名乗るムハンマド・ダーマス・カイラーニー「博士」は、シリア革命反体制勢力国民連立のジョルジュ・サブラー暫定議長を「自由シリア軍への武器支援に熱心なキリスト教徒」と評価し、暫定議長就任を歓迎した。

クッルナー・シュラカー(4月24日付)が報じた。

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自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官のルワイユ・ミクダードはAFP(4月24日付)に対して、「自由シリア軍最高司令部(参謀委員会)の公式の姿勢は…シリアでのジハードの呼びかけを感謝しつつも、それを拒否するというものだ」と述べ、レバノンの一部サラフィー主義シャイフによる呼びかけを拒否する姿勢を明示した。

レバノンの動き

ミシェル・スライマーン大統領は、一部サラフィー主義者によるシリアでのジハードの呼びかけに対して、「シリアへの武器、戦闘員の派遣、レバノンでの訓練基地の設置」を行わないよう呼びかけた。

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進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は声明を出し、「レジスタンスは、狙撃銃を誤った方に向け、市民に対する虐殺を行う体制を支持している」と述べ、ヒズブッラーのシリア危機への関与を批判した。

また「シリア国民はレバノンのジハード主義者を必要としていない」と述べ、一部サラフィー主義シャイフによるジハードの呼びかけを拒否する姿勢を明示した。

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ナハールネット(4月24日付)は、南部県サイダー市のビラール・ブン・ラバーフ・モスクのイマーム、アフマド・アスィールが「シリア、とりわけクサイルでのジハードは義務であり、レバノンでそれが可能な者なら誰でも、我々に加わらねばならない」と述べた。

アスィールはまた「我々はシリアの革命に巻き込まれることに反対だ。だが、ヒズブッラーは専制君主アサド支持に固執しており、我々に選択肢はない」と付言した。

同報道によると、23日の段階で、数十人の若者がアスィールの事務所を訪れ、ジハードへの参加を誓約したという。

諸外国の動き

ジル・ド・ケルショヴEUテロ対策調整官はBBC(4月24日付)に対して、約500人のEU諸国出身者がシリアで反体制武装集団に参加していることを明らかにした。

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ローマ法王フランシスコは、22日にアレッポ県カフルダーイル村で誘拐され、解放に関して情報が錯綜しているシリア正教会のグレゴリウス・ヨハネ・イブラーヒーム・アレッポ主教とギリシャ正教会のブールス・ヤーズジー・アレッポ主教に関して、「両主教がそれぞれの教区に速やかに戻ることを望む」と述べた。

AFP, April 24, 2013、Akhbar al-Sharq, April 24, 2013、al-Hayat, April 25, 2013、Kull-na Shuraka’, April 24, 2013、Kurdonline, April 24,
2013、Naharnet, April 24, 2013、Reuters, April 24, 2013、SANA, April 24, 2013、UPI,
April 24, 2013、al-Watan, April 25, 2013などをもとに作成。

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シリア革命反体制勢力国民連立のマーリフ法務委員会委員長がハティーブ議長による辞任を「合法性を覆すクーデタ」と非難する一方、アラブ連盟事務総長はシリアの反体制武装集団への武器供与を是認する姿勢を示す(2013年4月23日)

シリア政府に動き(国内の動き)

ワーイル・ハルキー内閣は閣議を開き、EUによる対シリア石油禁輸措置の部分緩和に関して、「敵対行為」を非難、シャームの民のヌスラ戦線に代表されるテロ集団への武器、資金確保のため、世界のいかなる勢力がシリア国民の財産を盗み、売買することをも許さないとの意思を表明した。

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シリアの外務在外居住者省は、国連事務総長および安保理議長宛に書簡を送り、そのなかで、EUによる対シリア石油禁輸措置の部分緩和に関して、内政干渉を禁じた国際法の原則への前代未聞の新たな違反だと批判・抗議するとともに、必要な措置をとる当然の権利を行使し、主権と自国の天然資源を保全するとの意思を明示した。

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SANA(4月23日付)は、テロ掃討と治安回復が完了したアレッポ県サフィーラ市郊外にあるワーハ村で、シリア軍への支持、犠牲者への哀悼の意を示す大規模な行進が行われ、多数の住民が参加したと報じた。

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クッルナー・シュラカー(4月23日付)は、先週アレッポ市で死亡したリフアト・アサド前副大統領の娘シャザー・アサドの葬儀に関して、アサド大統領が叔父である前副大統領の帰国と葬儀への参列を認めなかったと報じた。

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東方教会を支援する団体、オリエント行動(Oeuvre d’Orient)協会(本部パリ)は声明を出し、22日にアレッポ県カフルダーイル村で誘拐されたシリア正教会のグレゴリウス・ヨハネ・イブラーヒーム・アレッポ主教とギリシャ正教会のブールス・ヤーズジー・アレッポ主教が無事解放され、アレッポ市にいると発表した。

同協会は誘拐直後から、反体制武装集団と国際社会に対して両主教の釈放に向けて働きかけるよう求めていた。

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ワーイル・ハルキー首相は、メーデーと東方教会の復活祭に合わせて、5月1日から6日まを休日とすると官庁に対して布告した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立のハイサム・マーリフ法務委員会委員長は、アフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長の辞任と、連立政治委員会によるジョルジュ・サブラー暫定議長任命を「合法性を覆すクーデタ」と非難した。

マーリフ委員長は、議長の任免権は政治委員会ではなく、総合委員会にあるとしたうえで、総合委員会が新議長を選出するまで、ハティーブ前議長が議長職を遂行しなければならないとの見解を示し、前議長に職務続行を求めた。

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『ハヤート』(4月24日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ前議長が議長辞任と合わせて、「民主市民同盟」への移籍を検討していたと報じた。

民主市民同盟は、国内で活動するシリア国家建設潮流や、民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長らの協力のもと、活動家らが結成した組織で、ジュネーブ合意に基づく紛争の平和的解決をめざしている。

同報道によると、民主市民同盟の幹部の一人が、カイロを訪問し、ハティーブ議長(当時)に会った際、議長は同盟への参加の意思を示していたという。

これを受け、民主市民同盟は、ハティーブ前議長と連絡をとり、移籍に向けた調整を行うという。

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自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長は『フィナンシャル・タイムズ』(4月23日付)のインタビューに応じ、そのなかで、自由シリア軍兵士30,000人を動員し、油田地帯、穀物庫、対トルコ・イラク国境の通行の安全を確保する意思があると述べた。

イドリース参謀長はまた、アル=カーイダと関係があるとされるシャームの民のヌスラ戦線などに変わる「穏健」な軍を創設したいとしたうえで、参謀委員会に参加する戦闘員に対して一人あたり100米ドル、総額で3,500万~4,000万米ドルを給与として支払う予定だと述べた。

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クッルナー・シュラカー(4月23日付)は、民主統一党がハサカ県カーミシュリー市の住民に対して、EUなどから持ち込まれた自動車を登録し、登録料15,000シリア・ポンドを支払うよう呼びかけていると報じた。

国内の暴力

ヒムス県では、クサイル地方で軍の猛攻が続き、AFP(4月22日付)は、軍消息筋の話として、同地方が「数日以内」に軍によって奪還されるだろうと報じた。

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、軍が北部、東部の戦線からクサイル地方に進軍する一方、「ヒズブッラーは南部と西部の戦線で戦闘を行っている」という。

アブドゥッラフマーン代表はまた、軍がクサイル市周辺のほとんどの村を制圧したことを認めたうえで、軍の「作戦の第1の目的は、ヒムスおよびその周辺地域への過激なテロ集団の侵入を阻止することである…。また長期的目標は、住民の帰還を保証するため、同地域からテロリストを掃討することにある」と述べ、レバノンからサラフィー主義者が潜入していることを認めた。

しかし、アブドゥッラフマーン代表によると、クサイル市奪還は、戦闘員の志気が高く、死を覚悟して戦っているため、困難だという。

一方、シリア人権監視団によると、東ブワイダ市などが軍の空爆を受けた。

他方、SANA(4月23日付)によると、クサイル市、同市郊外のカマーム村、サッルーミーヤ村、シューマリーヤ村、ラフムーニーヤ村、アースィー川西岸の村々などで、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またラスタン市郊外、タルビーサ市郊外、ヒムス市ハーブ・フード地区などでも、軍が反体制武装集団を追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊、さらにレバノン領内からの潜入を試みる戦闘員を撃退した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区で反体制武装集団が軍の大佐を暗殺した。

一方、SANA(4月23日付)によると、マッザ区にあるアラブ作家連合ビル近くで、反体制武装集団が爆弾を仕掛けた車を爆発させた。死傷者はなかった。

また、ドゥンマル区では、反体制武装集団が自爆ベルトを爆発させ、死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、ムウダミーヤト・シャーム市、ハーン・シャイフ・パレスチナ難民キャンプ周辺、ザマルカー町、ナブク市、ダイル・アティーヤ市などで、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が空爆・砲撃を加えた。

一方、SANA(4月23日付)によると、軍がウタイバ村で反体制武装集団の制圧を完了し、治安と安全を回復した。

また、アッブ農場郊外、カラム・ラサース市、ザマルカー町、アイン・タルマー村、ハラスター市などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらに、ハラスター市郊外に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、複数の市民が負傷した。

このほか、ダイル・ムクリン町では、反体制武装集団どうしが略奪品の分配をめぐって衝突、双方に複数の死傷者が出た。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ラターミナ町、ハルファーヤー市、タイバト・イマーム市、シャフシャブー山、ジスル・バイト・ラース村などが軍の空爆・砲撃を受けた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サルマー町が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月23日付)によると、ジャーヌーディーヤ町、アイン・スーダ村、マアッラトミスリーン市、ダイル・サンバル村、マナーラ・ハースィカ市、タフタナーズ市、マアッラト・ヌウマーン市、ナヒーラ市、アブー・ズフール軍事基地周辺などで、軍が反体制武装集団と交戦、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラビーア町、マルジュ・ザーウィヤ村、カールーラ村などが軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月23日付)によると、ムライジュ村、カルト村などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点複数カ所を攻撃・破壊し、戦闘員を殺傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ヌッブル市の住民から編成される人民諸委員会が民主統一党人民防衛隊をズィヤーラ村近くで要撃し、その戦闘員9人を殺害した。

同監視団はヌッブル市の住民が「シーア派」であると敢えて明言することで、現下の武力紛争へのヒズブッラーの介入をことさら強調しようとしている。

一方、SANA(4月23日付)によると、マンナグ村および動詞周辺、アルカミーヤ村、アアザーズ市、ダイル・ジャマール村、マーイル町、ムスリミーヤ村などで、軍が反体制武装集団と交戦、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・サイード地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、アフガン人戦闘員3人、チェチェン人戦闘員4人を殺害した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺の軍と反体制武装集団の戦闘で、武装集団の司令官1人が死亡した。

またタブカ市、ラッカ市が軍の空爆・砲撃を受けた。

一方、SANA(4月23日付)によると、(ラッカ市で)フザイファ・ブン・ヤマーン大隊とシャーム自由人大隊が、シャリーア委員会の権能をめぐって交戦した。

2日におよぶこの戦闘で、双方に多数の死傷が出たという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市のジュバイラ地区、ムーハサン市などで、軍が反体制武装集団と交戦した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線が占拠するヤアルビーヤ町に対して軍が空爆を加えた。

レバノンの動き

シリアでのジハードを呼びかけた北部県トリポリ市のシャイフ、サーリム・リファーイーは、LBCI(4月23日付)に対して、「(マルワーン・)シルビル(内務地方自治大臣)が私に電話してきたので、ヒズブッラーがシリアへの戦闘員派遣を停止すれば、我々はジハードの呼びかけを取り下げる用意があると彼に伝えた」と述べた。

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ムスタクバル・ブロックは声明を出し、「我々はレバノンの若者がシリアでの戦闘に参加することを受け入れない。シリア国民は戦闘員ではなく支援を必要としている」と述べ、レバノンのスンナ派シャイフらによるシリアでのジハードの呼びかけに対して拒否の姿勢を示した。

また声明では、ヒズブッラーによるシリア国内での戦闘への参戦、シリア領からの越境攻撃を非難した。

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サウジアラビアで事実上の亡命生活を送るサアド・ハリーリー元首相は声明を出し、ヒズブッラーのシリア危機への参戦に関して、「レバノン、レバノン国民、シリア、シリア国民への犯罪だ」と非難した。

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NNA(4月23日付)によると、ベカーア県ヘルメル郡マアーリー地方にシリア領から発射された迫撃砲弾2発が着弾し、建設中のビルが被害を受けた。

諸外国の動き

NATO外相会議に出席するためブリュッセルを訪問中のジョン・ケリー米国務長官とロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣が会談し、シリア情勢などについて協議した。

また両外相はアナス・フォー・ラスムセンNATO事務局長とそれぞれ個別に会談した。

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ジョン・ケリー米国務長官は、NATO外相会議出席のため訪問中のブリュッセルで、化学兵器使用を含むシリアでのあらゆる脅威から加盟国を守るための行動をNATOがどのように用意するかを検討しなければならないとの意思を示した。

またケリー米国務長官は、記者団に対して「(イスラエルのベンジャミン・)ネタニヤフ首相と今朝、(電話で)話した。会談で、このこと(シリア政府による化学兵器使用)を確認することができなかった」と述べた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、NATO外相会議後、記者団に対して、「過激な少数派が国際社会の努力を無に帰すれば」事態はさらに悪化すると述べ、欧米諸国、湾岸アラブ諸国、トルコを暗に批判した。

また、アラブ連盟に関しては、「シリアの反体制勢力に連盟の代表ポストを与えることはどういう意味があるのか?…こうした行為は、外交的、政治的手段を通じた紛争解決への希望がどのように破壊されたのかを示すものだ」と厳しく非難した。

そのうえで、「危機解決の遅れは、過激派による事態掌握を可能にするかもしれない…。現地には交渉と移行期政府樹立をめざす勢力がいる」としたうえで、ジュネーブ合意に基づく紛争解決を改めて主唱した。

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アナス・フォー・ラスムセンNATO事務局長はロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣との会談後、シリア情勢に関して「シリア危機を解決する直接の道は、政治的出口を作ることにある」と述べた。

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国連の潘基文事務総長は、シリアの紛争当時者への武器の流入を止めるよう呼びかけ、武器の増加がさらなる死者と破壊をもたらすと警鐘を鳴らした。

マーティン・ニスルキー報道官が明らかにした。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、国連の潘基文事務総長と会談し、シリア情勢などについて協議した。

会談後、アラビー事務総長は、「シリア政府が一部の当時者から武器を受けてとっているのであれば、反体制活動家への武器供与はある種のバランスを作り出すために不可欠だ」と述べ、武装集団への武器供与を是認するとの姿勢を示した。

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バラク・オバマ米大統領はワシントンDCでカタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣と会談し、シリア情勢などについて協議した。

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ジェイ・カーニー米ホワイトハウス報道官は、記者会見で、シリア政府が国民に対していまだ化学兵器を使用していないとの結論に達したと述べた。

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イスラエル軍諜報機関調査ユニットのイタイ・バロン准将は、シリア国内の被害状況・犠牲者を撮した写真から、同国の複数カ所で軍が化学兵器を使用していると理解できるとの見解を示した。

UPI(4月23日付)などが報じた。

AFP, April 24, 2013、Akhbar al-Sharq, April 24, 2013、The Financial Times, April 23, 2013、al-Hayat, April 25, 2013、Kull-na Shuraka’, April 24, 2013、Kurdonline, April 24, 2013、LBCI, April 23, 2013、Naharnet, April 24, 2013、NNA, April 23, 2013、Reuters, April 24, 2013、SANA, April 24, 2013、UPI, April 24, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領がボルージェルディー国家安全保障外交委員長を団長とするイラン国会使節団と会談するなか、EUが外相理事会を開きシリアからの石油禁輸措置を一部緩和などを決定(2013年4月22日)

シリア政府の動き

アサド大統領は、アラーッディーン・ ボルージェルディー国家安全保障外交委員長を団長とするイラン国会使節団とダマスカスで会談し、地域情勢などについて意見を交換した。

SANA(4月22日付)によると、会談で、アサド大統領は、両国関係強化に向けてイラン国会で提案されている域内諸国支援策に協力する用意があると述べた。

一方、イラン国会使節団はワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣、ジハード・ラッハーム人民議会議長、パレスチナ諸派代表、アフマド・バドルッディーン・ハッスーン共和国ムフティーなどと会談した。

会談後の記者会見で、ボルージェルディー国家安全保障外交委員長は、一部のシリア周辺諸国が「ヨルダン方面でシリアに対する新たな戦線が開かれたことは、米国とその同盟国の政治的失敗を示している」と述べた。

SANA, April 23, 2013
SANA, April 23, 2013

また「シリアでの対立や危機を煽り、無実のシリア国民を殺している…。この危機は早晩収束し、これらの国々の有害で誤った行為しかシリア国民の記憶には残らないだろうということを知るべきだ」と非難した。

また「現下の最善の選択肢は、2014年夏までアサド氏が大統領の地位にとどまり、その後、シリア国民が自らの行く末を決めるための言葉を述べるための自由選挙が行われること」と述べた。

そのうえで、シリア政府による危機解決政治プログラムへの支持を表明した。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(4月23日付)によると、軍が攻勢をかけるジュダイダト・ファドル町で、軍によって殺害された(と思われる)女性10人、子供3人、男性88人、反体制武装集団戦闘員24人の遺体が発見された。

クッルナー・シュラカー(4月22日付)は、ダマスカス郊外県ジュダイダト・ファドル町での軍の掃討作戦に関して、「第4(機甲)師団と黒い服を着た国防隊」が住民虐殺と民家焼き討ちを主導していたと報じた。

一方、SANA(4月22日付)によると、ハラスター市、ドゥーマー市、ジュダイダト・ファドル町、ダーライヤー市、ドゥマイル市、カナーキル村、フジャイラ村、フサイニーヤ町、ダイル・ハビーヤ村、ザーキヤ町などで、軍が反体制武装集団を追撃し、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、複数の反体制消息筋によると、マンナグ航空基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

同消息筋によると、反体制武装集団は同飛行場を防衛する大隊本部に突入し、武器庫を占拠、司令官を殺害したという。

シリア人権監視団によると、このほか、クワイリス航空基地周辺、マーリア市、ヌッブル市、タッル・リフアト市、アレッポ市ライラムーン地区などでも、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を行ったという。

また同監視団によると、ヌッブル市・ズィヤーラ村間で、自由シリア軍、民主統一党人民防衛隊が、軍および政権を支持するシーア派民兵と交戦した。

同地区はクルド人が多く住んでいるという。

戦闘は、マンナグ航空基地、ヌッブル市、ズィヤーラ村に対する反体制武装集団の包囲を解除するため、軍が北進したことで発生したという。

戦火はザフラー町西部まで拡大し、ヌッブル市とザフラー町の住民、マーイル町とバヤーヌーン町の武装集団が軍との戦闘に参加したという。

このほか、アレッポ市では、サラーフッディーン地区、アーミリーヤ地区、ブスターン・カスル地区などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月22日付)によると、マンナグ村、アルカミーヤ村、アイン・ダクナ村、ズィヤーラ村、マーイル町、クファイン市、カフル・アントゥーン村、ズィラーア市、ダイル・ジャマール村、タッル・アッザーズ市、ハンダラート・キャンプなどで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、マルジャ地区、シャイフ・マクスード地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、クッルナー・シュラカー(4月22日付)は、カフルダーイル村で、シリア正教会のグレゴリウス・ヨハネ・イブラーヒーム・アレッポ主教とギリシャ正教会のブールス・ヤーズジー・アレッポ主教が乗った車が襲撃され、武装集団に誘拐されたと報じた。

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(4月23日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線とサラーフッディーン大隊が、ムライハ市入り口にある灯油貯蔵所の検問所に対して、爆弾を積んだ車2台で自爆攻撃を行い、治安要員18人を殺害した。

またシリア人権監視団によると、ザマルカー町周辺、アイン・タルマー村、ダーライヤー市、ムライハ市、ヤルダー市、バービッラー市、イバーダ市、ナブク市郊外などで、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル地方での戦闘で、ヒズブッラーの戦闘員2人が死亡した。

またヒムス市の複数の地区が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(4月22日付)によると、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、バーブ・フード地区、ハーリディーヤ地区、タドムル市デデマン・ホテル近く、アブー・フーリー村(クサイル地方)、ダブア市、東ブワイダ市、カマーム市、ハミーディーヤ市、ダール・カビーラ村、ラスタン市、タルビーサ市、マスウーディーヤ村、ハイダリーヤ村、キースィーン市などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市ダッバーガ地区で軍と反体制武装集団が交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ザーウィヤ山周辺の村々、マアッラト・ヌウマーン市、ビンニシュ市、ジャルジャナーズ町などが軍の砲撃・空爆を受け、イドリブ市内で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月22日付)によると、アブー・ズフール軍事基地周辺、ウンム・ジャリーン村、タッル・サラムー村、ブワイティー・タリーハ村、ジャーヌーディーヤ町、ヤアクービーヤ村、ジャミーリーヤ村、ハーッジ・ハンムード村、アイン・バーリダ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団本部周辺に対して、軍が空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区などに軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(4月22日付)によると、ダイル・ザウル市旧空港地区、フサイニーヤ町、ムハイミーディーヤ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、カティーバ村、ウンム・マヤーズィン町、サフム・ジャウラーン村、ヌアイマ村、タスィール町、ハイト村、シャジャラ町などに軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(4月22日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(4月22日付)によると、ジャウバル区、ルクンッディーン区で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(4月22日付)によると、マズィーン村、バーシューラ村、カールーラ村、ムライジュ村、カサーティル村などで、軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、外国人戦闘員など複数の戦闘員を殺傷した。

反体制勢力の動き

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(4月22日付)に対して、ヒムス県クサイル地方での軍の攻勢に関して、「クサイルでの戦闘を指揮しているのはヒズブッラーのエリート部隊だ」と断じた。

アブドゥッラフマーン代表は、このエリート部隊に関して「必ずしもレバノン出身の戦闘員ではなく、レバノン人が住むシリア領内のシーア派の村々出身のヒズブッラーの戦闘員だ」と付言した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は、アフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長の辞任を受け、イスタンブールで政治委員会会合を開き、シリア国民評議会のジョルジュ・サブラー事務局長を暫定議長に任命した。

また、前議長の任期終了に合わせ、5月10、11日に議長選挙を行うことを決定した。

サブラー暫定議長は、イスタンブールで記者会見を開き、ヒズブッラー戦闘員の危機への参戦に関して、「ヒムスで起きていることはシリア国民に対する戦線布告だ。こうした認識のもとアラブ連盟は事態に対処しなければならない」と述べた。

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シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン元事務局長は、シリアの友連絡グループ会合でのシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長の辞任表明に関して、フェイスブック(4月22日付)で「外国の前で辞表を投げつけることは…、彼らの会社の社員だったかのような振る舞いだ」と批判した。

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シリア革命反体制勢力国民連立経済活動グループ代表でシリア国民評議会幹部のウサーマ・カーディーは、EUによる対シリア石油禁輸措置部分緩和に関して、「暫定政府がなければ、何もできない。今月末に連立に対して、暫定政府をめぐる提案がなされるだろう」と述べた。

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ナハールネット(4月22日付)によると、アブドゥルハリーム・ハッダーム前副大統領は、レバノン政府のシリア危機に対する不関与政策に関して、「(ミシェル・)スライマーン(大統領)のシリア国民や反乱軍に対する敵対的姿勢に一部のレバノン人、アラブ人は疑問を抱いていない。なぜならお前(スライマーン大統領)の大統領就任において主要な役割を果たしたバッシャール・アサド大統領に忠誠を尽くしているからだ」と批判した。

レバノンの動き

南部県サイダー市のビラール・ブン・ラバーフ・モスクのイマーム、アフマド・アスィールは「自由抵抗大隊」の結成を宣言し、ヒムス県クサイル地方で「不正な扱いを受ける者たち」を支援するためにシリアに向かうようサラフィー主義者たちに呼びかけた。

アスィールは「イランの党(ヒズブッラー)の攻撃を恐れるすべてのレバノン人に、5人からなる秘密結社を作って武装し、自衛のために備えよ」としたうえで、「我らが民を救うため、シリアに行ける者は防衛ジハード」を行うよう求めた。

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北部県トリポリ市のシャイフ、サーリム・リファーイーは、「クサイルのスンナ派同胞のために人員と武器を支援する」と宣言した。

また「すべてのスンナ派の若者に対して、クサイルでのジハードの義務を果たすための第一陣を派遣する充分な準備を行う」よう呼びかけた。

そのうえで、レバノンの大統領、首相、国民議会議長に対して「クサイルのレバノン人とシリア人に対するヒズブッラーの攻撃に沈黙することは、レバノンでの宗派内乱への門戸を開くことになる」と警鐘を鳴らした。

諸外国の動き

EUはルクセンブルクで外相理事会を開き、シリアからの石油禁輸措置を一部緩和し、反体制勢力からの原油、石油産品の購入、反体制勢力が支配するとされる地域の石油部門への投資、関連技術・設備の輸出などを認める決定を行った。

反体制勢力が支配するとされる地域での住民生活の再建や経済活動の回復を後押しするのが目的だという。

EUの官報で発表されたこの決定は、各国の関係当局による取引の監督、シリア革命反体制勢力国民連立との事前協議が定められており、2013年6月1日に発効することになっている。

なお信頼できる複数の消息筋が、『ハヤート』(4月23日付)に明らかにしたところによると、シリア国内の70カ所以上の油田が、反体制武装集団と民主統一党によって掌握されているという。

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UNHCRのヨルダン事務所は、シリアで避難生活を送っていたイラク人約2,800人がヨルダンに避難した、と発表した。

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SANA(4月22日付)は、イラクの匿名治安筋の話として、イラクのアンバール県、ニネベ県の対シリア国境地帯複数カ所で、イラク軍第27旅団と連邦警察が、シリア領に潜入しようとしていたサラフィー主義戦闘員数十人を追跡・逮捕、武器・装備を押収したと報じた。

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ヒューマン・ライツ・ウォッチは、シリア軍と反体制武装集団の双方によるレバノンへの「無差別の越境攻撃」が国際法に違反すると非難、その停止を呼びかけた。

AFP, April 23, 2013、Akhbar al-Sharq, April 23, 2013、al-Hayat, April 24, 2013、Kull-na Shuraka’, April 23, 2013、Kurdonline, April 23,
2013、Naharnet, April 23, 2013、Reuters, April 23, 2013、SANA, April 23, 2013、UPI,
April 23, 2013などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領がレバノンの政党代表などからなる使節団と会談し同国のシリア情勢をめぐる不干渉姿勢に対し不満を露わに、シリア革命反体制勢力国民連立のハティーブ議長が19日に改めて辞任を表明したことを明らかにする(2013年4月21日)

国内の動き

アサド大統領はレバノンの政党代表などからなる使節団とダマスカスで会談し、中東情勢、シリア・レバノン情勢について意見を交換した。

SANA(4月21日付)によると、会談でアサド大統領は、シリア情勢が改善に向かっているとの見方を示す一方、タクフィール主義テロ集団との間にいかなる和解の余地もないと強調し、テロ撲滅と危機解決政治プログラムの貫徹への意思を示した。

SANA, April 22, 2013
SANA, April 22, 2013

ナハールネット(4月22日付)によると、アサド大統領は会談で、シリア危機に対するレバノン政府に不関与政策に関して、「この政策が何を意味しているのか理解できない。シリア危機が終わるまでレバノンのアフリカ大陸に移しておくことを意味しているのか?…火に囲まれ、炎が迫ってきているのにどうやって無関係でいられようか?」と述べ、不満を露わにしたという。

一方、タマーム・サラーム議員の首相就任に関して、「古い民族主義の家族が戻ってくるべきだ」と述べ、暗に歓迎の意を示したという。

他方、クッルナー・シュラカー(4月22日付)によると、アサド大統領は23日にブリュッセルで予定されているロシアのウラジーミル・プーチン大統領とバラク・オバマ大統領の会談に関して、「戦場が両者のあらゆる対話の結果を決める」と述べた。

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『ワタン』(4月21日付)は、イスタンブールでのシリアの友連絡グループ会合に関して「火に油を注ぐ」行為と非難した。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(4月22日付)によると、軍がジュダイダト・ファドル町を制圧した。

またシリア人権監視団によると、軍がジュダイダト・ファドル町、ジュダイダト・アルトゥーズ町に突入した。

さらに、ダーライヤー市、フジャイラ村、ダイルハビーヤ市、ハーン・シャイフ・キャンプ、ダルーシャー村、フサイニーヤ町、ズィヤービーヤ町、ザマルカー町郊外、ドゥーマー市などで軍による砲撃が続いた。

一方、SANA(4月21日付)によると、ジュダイダト・ファドル町、ダーライヤー市、フジャイラ村などで、軍が反体制武装集団の拠点に対する特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がアレッポ市ハーリディーヤ地区を奇襲、またアシュラフィーヤ地区、カルム・ジャバル地区で軍と交戦し、兵士10人を殺害した。

また同市のアーミリーヤ地区、サラーフッディーン地区などでも軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月21日付)によると、マンナグ村、アルカミーヤ村、カフルハーシル村、ハンダラート・キャンプ、マンスーラ村などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、シャイフ・マクスード地区、ブスターン・カスル地区、アーミリーヤ地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マガーラ村のアリー・ハティーブ小学校を軍が砲撃し、生徒5人が死亡、約20人が負傷した。

またマアッラト・ヌウマーン市、カフルサジュナ市、バーブーリーン村周辺、アリーハー市などで軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(4月21日付)によると、ジスル・シュグール市、ジャーヌーディーヤ町、ハマーマ市、ヤアクービーヤ村、クトルーン市、シュグル市、ジャフタリク市、ハーッジ・ハンムード市郊外、アイン・バーリダ村、アイン・スーダ村、アイン・シーブ村、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、ハーミディーヤ航空基地周辺などで、軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、バルザ区で軍による砲撃が続いた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市・シャイフ・マスキーン市間の国際幹線道路沿いで軍と反体制武装集団が交戦、シャイフ・マスキーン市、バスラ・ハリール市、ムハッジャ村、ヒルバト・ガザーラ町などに軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(4月21日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市クスール地区に対して軍と反体制武装集団と交戦、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(4月21日付)によると、ハウワーシュ丘、カルカート地方で、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団が、ブルハーニーヤ村、ラドワーニーヤ村、タッル・ナビー・マンドゥー村などクサイル市郊外の村々を軍、政権やヒズブッラーを支持する民兵が制圧したと発表した。

また同監視団によると、クサイル市、ハウラ地方などが軍の空爆を受け、複数が死傷した。

一方、SANA(4月21日付)によると、クサイル市郊外のハーリディーヤ村、ムーフ村、ジャルースィーヤ村、サクラジャ村を軍が制圧、治安を回復した。

またヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、バーブ・スィバーア地区、ジュワーディーヤ市、西ダミーナ市、東ブワイダ市、ダール・カビーラ村、カルアト・ヒスン市、アブー・フーリー村、ハスヤー町、ラスタン市、キースィーン市、カフルナーン市、タドムル市郊外などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ議長は、イスタンブールでのシリアの友連絡グループ閉幕後、フェイスブック(4月21日付)で、19日に参加国外相や連立幹部の前で改めて辞任表明を行ったことを明かすとともに、「血で満たされた映像しか見ていない」と言い放って彼らとの会食を拒否したと書き込んだ。

またハティーブ議長は「自らが閉じ込められていた欺瞞に満ちた黄金の籠から飛び出し、自由な道を進む」と綴った。

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シリア革命反体制勢力国民連立メンバー委員会のマルワーン・ハーッジュー委員長は、AFP(4月21日付)に対して、国際社会がシリア危機に対して行動を起こさなかったことが、ハティーブ議長による辞任表明の理由だと述べた。

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ザマーン・ワスル(4月21日付)によると、シリア国民評議会の執行部メンバーのサミール・ナッシャールは、シリア革命反体制勢力国民連立のガッサーン・ヒートゥー暫定政府首班に関して、シリア国内の自由シリア軍全体から承認され、支持を得る必要があり、それが不可能な場合、退任した方がよいと考える傾向が評議会内にあることを明らかにした。

ただし、こうした考え方を実際に主張する者は(いまのところ)いないという。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ヒズブッラーに対してシリア領からの即時撤退を求めるとともに、レバノン政府にヒズブッラーの行為を停止させるための措置を講じるよう呼びかけた。

一方、自由シリア軍に対してもレバノン領内での活動を自制するよう求めた。

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クルドオンライン(4月21日付)は、シャームの民のヌスラ戦線と自由シリア軍が、シリア国内の紛争へのヒズブッラーの参加を受け、レバノンへと戦場を移し、同国を戦車で攻撃するとの声明を出したと報じた(未確認情報)。

諸外国の動き

ロイター通信(4月21日付)は、FBIがシカゴで、アル=カーイダと関係のあるシリアの武装集団に参加しようと計画していた18歳の男性を逮捕したと報じた。

男性の名前はアブドゥッラー・アフマド・トゥーニスィーで、イリノイ州出身。

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AFP(4月21日付)は、ヨルダン治安当局の話として、ザアタリー避難民キャンプで発生した暴動に関連して、8人のシリア人を逮捕した、と報じた。

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WFP(世界食糧計画)は、25,000トンの小麦を積んだ米国船籍舶が4月半ばにレバノンとトルコで物資を陸揚げしたと発表した。

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ドイツのギド・ヴェスターヴェレ外務大臣は、イスタンブールでのシリアの友連絡グループ会合後、「EUの1カ国、ないしは複数の国が、別の勢力に武器が渡るリスクがないと考えるのなら、この意見を尊重するだろう」と述べ、シリアへのEUの武器禁輸措置解除を検討する用意があるとの意思を示した。

また、シリア革命反体制勢力国民連立が、民主主義、テロとの戦い、過激派排除を誓約したことに関して、「こうした状況であれば、我々は反体制勢力への支援強化の努力をしなければならないし、そうするだろう」と付言する一方、過激派ではなく、「民主的勢力」を支援すると強調した。

さらに反体制勢力に対して1,500万ユーロの追加支援を行うと発表した。

この追加支援を含めると、ドイツの反体制勢力への支援額は1億4,500ユーロに達する。

AFP, April 22, 2013、Akhbar al-Sharq, April 22, 2013、al-Hayat, April 23, 2013、Kull-na Shuraka’, April 22, 2013, April 23, 2013、Kurdonline,
April 22, 2013、Naharnet, April 22, 2013, April 23, 2013、Reuters, April
22, 2013、SANA, April 22, 2013、UPI, April 22, 2013、al-Waṭan, April 21, 2013、Zaman al-Wasl, April 21, 2013などをもとに作成。

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