ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは4件の停戦違反を、トルコ側は11件の違反を確認(2017年9月17日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月17日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件、ハマー県2件、クナイトラ県1件)確認した。

トルコ側の監視チームは11件(イドリブ県2件、アレッポ県4件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県5件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

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一方、過去24時間に緊張緩和地帯第1ゾーンで活動する違法な武装集団の司令官4人がシリア政府との停戦合意に署名した。

シリア政府との停戦に応じた自治体は9月17日現在、2,235市町村、武装組織の数は233組織。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 17, 2017をもとに作成。

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ロシア国防省報道官は、ロシア軍がユーフラテス川左岸のシリア民主軍を爆撃したとの発表を「不可能だ。なぜ我々が彼らを爆撃するのか?」と(2017年9月16日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、ロシア軍がダイル・ザウル市北東部郊外のユーフラテス川左岸(工業地区)に展開するシリア民主軍を爆撃したとのシリア民主軍および米中央軍(CENTCOM)の声明に関して、「不可能だ。なぜ我々が彼らを爆撃するのか?」と否定した。

AFP, September 16, 2017、ANHA, September 16, 2017、AP, September 16, 2017、ARA News, September 16, 2017、Champress, September 16, 2017、al-Hayat, September 17, 2017、Kull-na Shuraka’, September 16, 2017、al-Mada Press, September 16, 2017、Naharnet, September 16, 2017、NNA, September 16, 2017、Reuters, September 16, 2017、SANA, September 16, 2017、UPI, September 16, 2017などをもとに作成。

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米中央軍はロシア軍がダイル・ザウル市郊外のユーフラテス川東岸を攻撃し、YPG主体のシリア民主軍の兵士複数が負傷したと発表したが、ロシア軍との衝突回避に向け専念すると強調(2017年9月16日)

米中央軍(CENTCOM)は、ロシア軍がGMT12時30分頃、ダイル・ザウル県ダイル・ザウル市近郊のユーフラテス川東岸を爆撃し、有志連合の「協力部隊」(partner forces)に負傷者が出た、と発表した。

ロシア軍が爆撃したのは、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と有志連合の顧問がいるとロシアが承知している場所で、シリア民主軍兵士複数が負傷した。

シリア民主軍を支援する有志連合の部隊には被害はなかったとした。

そのうえで、有志連合とその協力部隊は自衛権を有するとしつつ、ロシア軍との衝突回避に向け専念すると締めくくった。

この爆撃に関して、米軍のポール・E・ファンクII少将は「ロシアとの衝突回避のためのホットラインは24時間態勢で開設されている…。我々は、ダーイシュ(イスラーム国)を共通の敵とする部隊どうしの不必要な緊張を回避するため最善を尽くしている」と発言した。

CENTCOM, September 16, 2017をもとに作成。

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YPG主導のシリア民主軍はロシア・シリア両軍がダイル・ザウル市北東部郊外のユーフラテス川東岸に展開するシリア民主軍部隊を爆撃したと発表(2017年9月16日)

ダイル・ザウル軍事評議会の主導のもと「ジャズィーラの嵐」作戦を遂行中の西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の総司令部は声明を出し、シリア・ロシア両軍の戦闘機が、ダイル・ザウル市北東部郊外のユーフラテス川東岸に展開するシリア民主軍部隊に対して爆撃を行ったと発表した。

声明によると、「本日(16日)午前3時半、ユーフラテス川東部の我が部隊がロシア軍戦闘機およびシリア軍による攻撃を受けた。攻撃は工場地区の部隊を標的とし、我が方の戦闘員6人が負傷した」という。

AFP, September 16, 2017、ANHA, September 16, 2017、AP, September 16, 2017、ARA News, September 16, 2017、Champress, September 16, 2017、al-Hayat, September 17, 2017、Kull-na Shuraka’, September 16, 2017、al-Mada Press, September 16, 2017、Naharnet, September 16, 2017、NNA, September 16, 2017、Reuters, September 16, 2017、SANA, September 16, 2017、UPI, September 16, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合はマヤーディーン市(ダイル・ザウル県)を爆撃し、民間人12人が死亡(2017年9月16日)

ダイル・ザウル県では、SANA(9月16日付)によると、米主導の有志連合がダーイシュ(イスラーム国)支配下のマヤーディーン市の住宅街を爆撃し、民間人12人が死亡した。

AFP, September 16, 2017、ANHA, September 16, 2017、AP, September 16, 2017、ARA News, September 16, 2017、Champress, September 16, 2017、al-Hayat, September 17, 2017、Kull-na Shuraka’, September 16, 2017、al-Mada Press, September 16, 2017、Naharnet, September 16, 2017、NNA, September 16, 2017、Reuters, September 16, 2017、SANA, September 16, 2017、UPI, September 16, 2017などをもとに作成。

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シリア駐留ロシア軍はハマー県、ダイル・ザウル県、ヒムス県でダーイシュの車輌製造工場を爆撃したと発表(2017年9月16日)

シリア駐留ロシア軍のアレクサンドル・ラビン参謀長は声明を出し、ロシア軍戦闘機がハマー県東部ウカイリバート町一帯、ダイル・ザウル市郊外、ヒムス県スフナ市一帯を爆撃しダーイシュ(イスラーム国)の車輌製造工場3棟を破壊したと発表した。

AFP, September 16, 2017、ANHA, September 16, 2017、AP, September 16, 2017、ARA News, September 16, 2017、Champress, September 16, 2017、al-Hayat, September 17, 2017、Kull-na Shuraka’, September 16, 2017、al-Mada Press, September 16, 2017、Naharnet, September 16, 2017、NNA, September 16, 2017、Reuters, September 16, 2017、SANA, September 16, 2017、UPI, September 16, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは0件の停戦違反を、トルコ側は5件の違反を確認(2017年9月16日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月16日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反が確認されなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは5件(イドリブ県2件、ラタキア県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県3件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

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ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターは、過去24時間で違法な武装集団の司令官6人とその戦闘員54人が投降し、シリア軍に従軍することで合意したと発表した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 16, 2017をもとに作成。

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ロシア・トルコ・イランはイドリブ県を緊張地帯と緊張緩和地帯に峻別、同地に合同監視部隊を派遣することを合意(2017年9月15日)

カザフスタンの首都アスタナで14日に開幕していたシリア政府と反体制武装集団の停戦協議「アスタナ6会議」は、イドリブ県およびアレッポ県西部の反体制武装集団支配地域を、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構などに対する「テロとの戦い」を継続する「緊張地帯」と停戦、人道支援物資、和解を推し進める緊張緩和地帯に峻別し、保障国であるロシア、トルコ、イランが停戦監視部隊を派遣することを改めて確認し、緊張緩和地帯へのロシア・トルコ・イランによる合同停戦監視部隊を派遣することを定めた声明を採択し、閉幕した。

SANA, September 15, 2017

会議を主催するカザフスタンのカイラット・アブドラフマノフ外務大臣が2日目となる全体会合で発表した声明全文(クッルナー・シュラカー(9月15日付)が掲載)は以下の通り:

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イラン・イスラーム共和国、ロシア連邦、トルコ共和国、シリア・アラブ共和国における停戦規定の保障国(以下保障国)として:

国連安保理決議第2254号が定めるところに則り、シリア・アラブ共和国の主権、独立、統一、地域の平和に向けて断固として取り組むことを改めて確認;

停戦規定の維持強化のための措置の結果として、シリア領内での暴力が著しく軽減したことを歓迎する:

1. 2017年5月4日にシリア・アラブ共和国における緊張緩和地帯設置にかかる覚書実施に進展が見られたことに安堵を表明する;

2. 2017年5月4日の覚書に従い、東グータ地方、ヒムス県北部当該地域、イドリブ県、そしてラタキア県、ハマー県、アレッポ県の当該地域、さらには(シリア・アラブ共和国内の停戦規定と地域の平和を保障し、テロとの戦いを継続することを目的とする、アスタナ・プロセスの保障国であるロシア連邦のイニシアチブにより)シリア南部の当該地域で緊張地帯設置を設置することを発表する。

3. 緊張緩和地帯と安全地帯の設置が原則6ヶ月間の暫定措置で、保障国の創意に基づいて自動更新されることを改めて確認する。

4. 前述の緊張地帯設置がいかなる状況下でもシリア・アラブ共和国の主権、独立、統一、地域の平和を侵害しないことを確認する。

5. 保障国3カ国の停戦監視部隊を展開させる。これは、2017年9月8日にアンカラで合意された地図に基づき、またイドリブ県、および隣接する複数地域(ラタキア県、ハマー県、アレッポ県)の緊張地帯内の安全地帯において暫定的に緊張状態に取り組んできた停戦監視部隊展開にかかる合同作業チームの権限に基づき、紛争当事者(シリア・アラブ共和国政府、停戦規定に参加している、そして将来参加する反体制武装集団)どうしの衝突や交戦を回避することを目的とする。

6. 緊張緩和地帯における停戦監視部隊の活動連携に専従するイラン、ロシア、トルコの合同委員会(センター)を設置する。

7. 前述の緊張地帯の設置を受け、テロとの戦いを進展させ、ダーイシュ(イスラーム国)、(シャームの民の)ヌスラ戦線、アル=カーイダあるいはダーイシュとつながりのあるそのほかすべての個人、計画、組織を殲滅することを確認する。また、緊張地帯内外でテロとの戦いを継続するのに必要なすべての措置を講じるための立案を行うことを確認する。

8. 紛争当事者間の信頼が醸成される必要を確認する。このなかには、拘置者、拉致被害者の解放、身柄引き渡し、さらには失踪者の身元特定が含まれ、政治プロセスと持続的停戦により適した環境を用意することを目的とする。

9. 迅速且つ安全に、そして滞りなく人道支援を配給するため、緊張緩和地帯を活用する必要を確認する。またこの点については、2017年5月4日の覚書において関連する規定が定めている。

10. 我々は、アスタナ・プロセスを注視してきた人々、そしてシリアにおける緊張(緩和)と安定に向けたプロセスを支援するために関心を示す国際社会の他のメンバーに対して、シリア国民に対してさらなる支援を行い、地雷撤去にかかる人道的措置、歴史遺産の保全、基礎インフラ、経済インフラの復旧を促進するよう要請する。

11. 紛争当事者、シリアの反体制派代表団、国際社会に、努力が積み重ねられているなかで育まれている状況を利用し、対話と自衛に向けた原動力を与える機運を作り出し、ジュネーブで国連が主導する政治プロセス、そしてそのほかのイニシアチブを復興させ、それらを緊急に実行することを呼びかける。

12. 2017年5月4日の覚書、そしてアスタナ・プロセスの枠組みのなかでこれまでに下された諸決定を継続して実施する決意を改めて確認する。

13. カザフスタン大統領ヌルスルターン・ナザルバエフ氏、およびシリアに関する6度目となる高官レベルの国際会議を招聘してくれたカザフスタン当局に謝意を示したい。またシリアに関する次回の高官レベルの国際会議は10月末に開催される。

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ロシアの代表団を率いるアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使は、イドリブ県に設置された緊張緩和地帯に派遣されるロシア・トルコ・イランの停戦監視部隊に関して、各国が500人ずつの将兵を派遣、合計で1,500人になるだろうとしたうえで、具体的な部隊の配置は3カ国の間で協議確定すると述べた。

SANA, September 15, 2017

なお、『ハヤート』(9月16日付)が複数の消息筋の話として伝えたところによると、今回の緊張緩和地帯には、アレッポ県東部が含まれているが、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と、トルコ軍およびその支援を受ける「家の者たち」作戦司令室の係争地であるタッル・リフアト市一帯はこれには含まれていないという。

SANA(9月15日付)、『ハヤート』(9月16日付)が伝えた。

AFP, September 15, 2017、ANHA, September 15, 2017、AP, September 15, 2017、ARA News, September 15, 2017、Champress, September 15, 2017、al-Hayat, September 16, 2017、Kull-na Shuraka’, September 15, 2017、al-Mada Press, September 15, 2017、Naharnet, September 15, 2017、NNA, September 15, 2017、Reuters, September 15, 2017、SANA, September 15, 2017、UPI, September 15, 2017などをもとに作成。

米主導の有志連合と思われる戦闘機がダーイシュ支配下のダイル・ザウル県クーリーヤ市、アシャーラ市を爆撃(2017年9月15日)

ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(9月16日付)によると、米主導の有志連合と思われる戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)支配下のクーリーヤ市、アシャーラ市を空爆し、戦闘員複数人を殺害した。

AFP, September 15, 2017、ANHA, September 15, 2017、AP, September 15, 2017、ARA News, September 15, 2017、Champress, September 15, 2017、al-Hayat, September 16, 2017、Kull-na Shuraka’, September 15, 2017、al-Mada Press, September 15, 2017、Naharnet, September 15, 2017、NNA, September 15, 2017、Reuters, September 15, 2017、SANA, September 15, 2017、UPI, September 15, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は4件の違反を確認(2017年9月15日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月15日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県2件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県3件、ハマー県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも4件(ハマー県2件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

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一方、過去24時間に緊張緩和地帯第1ゾーンで活動する違法な武装集団の司令官4人がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,235市町村、武装組織の数は233組織となった。

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ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターは、違法な武装集団の司令官7人とその戦闘員1,000人以上がシリア軍に従軍することで合意したと発表した。

また、シリア政府の国民和解委員会とカルヤタイン市長は、バースィル病院を復旧することで合意した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 15, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は9月14日、ラッカ市などに対して16回の爆撃を実施(2017年9月15日)

米中央軍(CENTCOM)は、9月14日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して19回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は16回で、ダイル・ザウル市近郊(2回)、ラッカ市近郊(14回)で実施された。

CENTCOM, September 15, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合がダイル・ザウル県ジュダイダト・アカイダート村を爆撃し、女性・子供100人を含む120人あまりを殺害(2017年9月14日)

ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(9月15日付)によると、米主導の有志連合がダーイシュ(イスラーム国)支配下のジュダイド・アカイダート村を爆撃し、子供と女性約100人を含む120人近くが死亡した。

爆撃は、同村に設置されていた避難民キャンプに対して行われたという。

AFP, September 15, 2017、ANHA, September 15, 2017、AP, September 15, 2017、ARA News, September 15, 2017、Champress, September 15, 2017、al-Hayat, September 16, 2017、Kull-na Shuraka’, September 15, 2017、al-Mada Press, September 15, 2017、Naharnet, September 15, 2017、NNA, September 15, 2017、Reuters, September 15, 2017、SANA, September 15, 2017、UPI, September 15, 2017などをもとに作成。

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アスタナ6会議が開幕:ロシア代表団長「緊張緩和地帯に関する最終合意の場となるだろう」(2017年9月14日)

シリア政府と反体制武装集団の停戦協議「アスタナ6会議」が2日間の日程で、カザフスタンの首都アスタナ市で開幕した。

シリア政府はバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とする代表団を派遣、対する反体制武装集団の使節団は、離反士官のアフマド・ビッリー准将を団長とし、カザフスタン外務省が発表した声明によると24人によって構成された。

保障国のロシアはアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使を団長とする代表団、イランはホセイン・ジャーベリー・アンサーリー・アラブ・アフリカ担当外務副大臣を団長とする代表団、トルコはセダト・オナル外務大臣特別顧問を団長とする代表団が参加した。

会議には、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表も出席したほか、デヴィッド・サトルフィールド中東和平問題担当国務次官補を団長とする米国代表団、ナウワーフ・ワスフィー・タッル外務省顧問を団長とするヨルダン代表団を参加した。

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ロシアの代表団を率いるアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使は、アスタナで記者団に関して、アスナタ6会議が「我々は緊張緩和地帯4カ所に関する合意署名に間近にいる…。緊張緩和地帯に関して最終決着する場となるだろう」と述べた。

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反体制武装集団代表団の報道官を務める離反士官のヤースィル・アブドゥッラヒーム少佐はツイッターを通じて、「(反体制派側の)代表団メンバー全員の間で自由シリア国民の要求は合意されている。北部、南部、中部の緊張緩和地帯はアスタナでの決定に従い、一つの傘の下に納まるだろう」と述べた。

アブドゥッラヒーム少佐はまた、「アスタナ・トラックは軍事的トラックであり、政治プロセスに関わるすべての問題はジュネーブ会議が所轄する…。強制移住させられた人々の帰還は、緊張緩和地帯にかかる合意の基礎をなしており、代表団はその履行を要求する」と強調した。

クッルナー・シュラカー(9月14日付)が伝えた。

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13日にカザフスタンに到着したシリア政府代表団は、イラン政府代表団のホセイン・ジャーベリー・アンサーリー・アラブ・アフリカ担当外務副大臣と首都アスタナで会談した。

SANA(9月14日付)が伝えた。

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カザフスタンのヌルスルターン・ナザルバエフ大統領は、国連決議が採択されることを条件に、シリア国内に停戦監視部隊を派遣する用意があると述べた。

『ハヤート』(9月15日付)が伝えた。

AFP, September 14, 2017、ANHA, September 14, 2017、AP, September 14, 2017、ARA News, September 14, 2017、Champress, September 14, 2017、al-Hayat, September 14, 2017、Kull-na Shuraka’, September 14, 2017、al-Mada Press, September 14, 2017、Naharnet, September 14, 2017、NNA, September 14, 2017、Reuters, September 14, 2017、SANA, September 14, 2017、UPI, September 14, 2017などをもとに作成。

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アサド大統領はイランのハーメネイー最高指導者に「テロとの戦い」への支援で謝意(2017年9月14日)

イランのIRNA通信(9月14日付)は、シリアのアサド大統領が、在テヘラン・シリア大使館を通じてアリー・ハーメネイー最高指導者に宛てに書簡を送り、シリア国内での「テロとの戦い」を支援するイランの基本姿勢に謝意を示した、と伝え、書簡の画像を公開した。

IRNA, September 14, 2017

AFP, September 14, 2017、ANHA, September 14, 2017、AP, September 14, 2017、ARA News, September 14, 2017、Champress, September 14, 2017、al-Hayat, September 14, 2017、Kull-na Shuraka’, September 14, 2017、al-Mada Press, September 14, 2017、Naharnet, September 14, 2017、NNA, September 14, 2017、Reuters, September 14, 2017、SANA, September 14, 2017、UPI, September 14, 2017などをもとに作成。

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ヨルダン国王アブドゥッラー2世「現地の情勢や治安状況が許せば、国境通行所開通はあり得る」(2017年9月14日)

ヨルダン国王アブドゥッラー2世は、ヨルダン国営のペトラ通信(9月14日付)のインタビューに応じ、同国北部の国境地帯をダーイシュ(イスラーム国)および外国人民兵(ヒズブッラー、イラン革命防衛隊およびその支援を受けるシーア派民兵)から守ることが最優先事項だと述べるとがともに、シリア領に面する国境通行所の再開の是非について、「現地の情勢や治安状況が許せば、通行所を開通させることはあり得る」と述べた。

AFP, September 14, 2017、ANHA, September 14, 2017、AP, September 14, 2017、ARA News, September 14, 2017、Champress, September 14, 2017、al-Hayat, September 14, 2017、Kull-na Shuraka’, September 14, 2017、al-Mada Press, September 14, 2017、Naharnet, September 14, 2017、NNA, September 14, 2017、Reuters, September 14, 2017、SANA, September 14, 2017、UPI, September 14, 2017などをもとに作成。

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地中海に展開するロシア海軍潜水艦2隻がダイル・ザウル県内のダーイシュ支配地域をカリブル巡航ミサイルで攻撃(2017年9月14日)

ロシア国防省は、地中海東部に展開するロシア海軍の哨戒潜水艦ヴェリキー・ノブゴロドとコルピノの2隻が、ダイル・ザウル県のダーイシュ(イスラーム国)支配地域に向けてカリブル巡航ミサイル7発を発表したとし、その映像(https://youtu.be/rXDcN2R8gIc)を公開した。

このミサイル攻撃により、ダイル・ザウル県内のダーイシュの司令拠点、通信拠点、武器弾薬庫が破壊され、ミサイルの飛行距離は500~670キロに及んだという。

Ministry of Defence of Russia, September 14, 2017

AFP, September 14, 2017、ANHA, September 14, 2017、AP, September 14, 2017、ARA News, September 14, 2017、Champress, September 14, 2017、al-Hayat, September 14, 2017、Kull-na Shuraka’, September 14, 2017、al-Mada Press, September 14, 2017、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 14, 2017、Naharnet, September 14, 2017、NNA, September 14, 2017、Reuters, September 14, 2017、SANA, September 14, 2017、UPI, September 14, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は3件の違反を確認(2017年9月14日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月14日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県4件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件、ダルアー県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも3件(ラタキア県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

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一方、過去24時間に緊張緩和地帯第1ゾーンで活動する違法な武装集団の司令官4人がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,235市町村、武装組織の数は233組織となった。

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ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターは、違法な武装集団の司令官7人とその戦闘員1,000人以上がシリア軍に従軍することで合意したと発表した。

また、シリア政府の国民和解委員会とカルヤタイン市長は、バースィル病院を復旧することで合意した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 14, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は9月13日、ラッカ市などに対して39回の爆撃を実施(2017年9月14日)

米中央軍(CENTCOM)は、9月13日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して43回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は39回で、ブーカマール市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(9回)、ラッカ市近郊(29回)で実施された。

CENTCOM, September 14, 2017をもとに作成。

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ハマー県北部にロシア軍が進駐、アル=カーイダ系のシャーム解放機構と接触か?(2017年9月13日)

ハマー県では、クッルナー・シュラカー(9月13日付)によると、シリア政府支配下のタイバト・イマーム市など県北部地域にロシア軍部隊(憲兵隊)が進駐した。

これに関連して、シャーム自由人イスラーム運動に近いアイマン・ハールーシュ氏はテレグラムを通じて、イドリブ県を支配下に置くアル=カーイダ系のシャーム解放機構が11日から、イドリブ県南部のアブー・ダーリー村でロシア軍の使節団との折衝を行っていることを明らかにした。

AFP, September 13, 2017、ANHA, September 13, 2017、AP, September 13, 2017、ARA News, September 13, 2017、Champress, September 13, 2017、al-Hayat, September 14, 2017、Kull-na Shuraka’, September 13, 2017、al-Mada Press, September 13, 2017、Naharnet, September 13, 2017、NNA, September 13, 2017、Reuters, September 13, 2017、SANA, September 13, 2017、UPI, September 13, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合によるラッカ市、ダイル・ザウル県への爆撃で民間人22人死亡(2017年9月13日)

ラッカ県では、SANA(9月13日付)によると、米主導の有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)支配下のラッカ市バドウ地区の住宅街を空爆し、民間人11人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(9月13日付)によると、米主導の有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)支配下のシハーバート村(ダイル・ザウル市北部)を空爆し、民間人11人が死亡した。

AFP, September 13, 2017、ANHA, September 13, 2017、AP, September 13, 2017、ARA News, September 13, 2017、Champress, September 13, 2017、al-Hayat, September 14, 2017、Kull-na Shuraka’, September 13, 2017、al-Mada Press, September 13, 2017、Naharnet, September 13, 2017、NNA, September 13, 2017、Reuters, September 13, 2017、SANA, September 13, 2017、UPI, September 13, 2017などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領とイランのザリーフ外務大臣がソチで会談し、シリア情勢などへの対応を協議(2017年9月13日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はイランのモハンメド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣とソチで会談し、イラク情勢、シリア情勢、カタールをめぐる危機などへの対応について協議した。

ザリーフ外務大臣はまた、セルゲイ・ラブロフ外務大臣とも会談した。

ザリーフ外務大臣は会談後、シリア情勢に関して「政治的解決に向けた市素敵な以降が近く起きるだろうと楽観視している」とし、14~15日にロシア、イラン、そしてトルコの連携のもとに開催されるアスタナ6会議に期待を寄せた。

『ハヤート』(9月14日付)が伝えた。

AFP, September 13, 2017、ANHA, September 13, 2017、AP, September 13, 2017、ARA News, September 13, 2017、Champress, September 13, 2017、al-Hayat, September 14, 2017、Kull-na Shuraka’, September 13, 2017、al-Mada Press, September 13, 2017、Naharnet, September 13, 2017、NNA, September 13, 2017、Reuters, September 13, 2017、SANA, September 13, 2017、UPI, September 13, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は9月12日、ラッカ市などに対して過去最大規模の65回の爆撃を実施(2017年9月13日)

米中央軍(CENTCOM)は、9月12日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して65回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は62回で、ブーカマール市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(5回)、ラッカ市近郊(56回)で実施された。

CENTCOM, September 13, 2017をもとに作成。

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シリア・ロシア両軍はダルアー県の要衝カフルシャムス町の反体制武装集団に和解に応じるよう求める(2017年9月12日)

クッルナー・シュラカー(9月12日付)は、ダルアー県北部のサナマイン市に展開するシリア・ロシア両軍部隊が、カフルシャムス町で活動を続ける反体制武装集団に、シリア政府との和解に応じ、同地を退去し、アンタル丘方面に撤退するよう求めていると伝えた。

カフルシャムス町が、ダルアー県内のロシア軍展開地域を一望できる場所にあることが背景にあるという。

これに対して、ハウラーン・カフルシャムス・ムジャーヒディーン旅団(アフマド・ラスミー司令部)、第1歩兵旅団(マーリク・シャリーフ司令部)、アブー・カースム旅団(ムハンマド・ムハンマド・ハイイル・ザルカーン司令部)、イスラームの剣中隊旅団(ハーリド・ムハンマド・ハイイル・ザルカーン司令部)は11日付で共同声明を出し、カフルシャムス町に対するいかなる敵対行為に対しても鉄剣で応じると表明し、和解を拒否した。

Kull-na Shuraka’, September 12, 2017

AFP, September 12, 2017、ANHA, September 12, 2017、AP, September 12, 2017、ARA News, September 12, 2017、Champress, September 12, 2017、al-Hayat, September 13, 2017、Kull-na Shuraka’, September 12, 2017、al-Mada Press, September 12, 2017、Naharnet, September 12, 2017、NNA, September 12, 2017、Reuters, September 12, 2017、SANA, September 12, 2017、UPI, September 12, 2017などをもとに作成。

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シリアとイランは日本が支援してきた発電所の復旧など電力部門での協力にかかる覚書に署名(2017年9月12日)

ムハンマド・ズハイル・ハルブートリー電力大臣は、発電公社のハンムード・ラマダーン総裁とともにイランの首都テヘランを訪問し、イランのサッタール・マフムーディー・エネルギー大臣、マブナー社のアリー・アバーディー最高経営責任者と、電力部門での協力にかかる覚書に署名した。

ラタキア県での新規発電所建設(出力540メガワット)、タルトゥース県バーニヤース市のガス・ユニット5基(出力125メガワット)の新設、アレッポ市郊外の火力発電所の被害実態の評価、同地の第1ガス・ユニットおよび第5ガス・ユニットの復旧準備、E-SCADA(電力監視制御データ収集システム)復旧に向けた準備、ダイル・ザウル県ティーム発電所(出力90メガワット)の復旧準備、ヒムス県ジャンダル発電所の補修準備などが盛り込まれている。

SANA(9月12日付)が伝えた。

なお、アレッポ市郊外の火力発電所、ジャンダル発電所は日本が技術支援などを行ってきた施設。

SANA, September 12, 2017

AFP, September 12, 2017、ANHA, September 12, 2017、AP, September 12, 2017、ARA News, September 12, 2017、Champress, September 12, 2017、al-Hayat, September 13, 2017、Kull-na Shuraka’, September 12, 2017、al-Mada Press, September 12, 2017、Naharnet, September 12, 2017、NNA, September 12, 2017、Reuters, September 12, 2017、SANA, September 12, 2017、UPI, September 12, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はラッカ市内、ダイル・ザウル市北部ユーフラテス川右岸でダーイシュと交戦(2017年9月12日)

ラッカ県では、ANHA(9月12日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のジーハーン・シャイフ・アフマド報道官が、ラッカ市内でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で、サクナ(兵舎)地区を制圧したと発表した。

ANHAによると、戦闘はラシード公園および国立病院一帯で激しく行われた。

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ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(9月13日付)によると、「ジャズィーラの嵐作戦」を遂行するダイル・ザウル軍事評議会主導のシリア民主軍(西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体)は、ダイル・ザウル市北部のユーフラテス川左岸地帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦を続けた。

シリア人権監視団によると、戦闘はユーフラテス川左岸数キロの地点で激しく行われたという。

syria.liveuamap.com, September 12, 2017

AFP, September 12, 2017、ANHA, September 12, 2017、AP, September 12, 2017、ARA News, September 12, 2017、Champress, September 12, 2017、al-Hayat, September 13, 2017、Kull-na Shuraka’, September 12, 2017、al-Mada Press, September 12, 2017、Naharnet, September 12, 2017、NNA, September 12, 2017、Reuters, September 12, 2017、SANA, September 12, 2017、UPI, September 12, 2017などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領はアサド大統領との極秘会談を否定(2017年9月12日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領の要請を受け、シリアのアサド大統領と極秘に会談したとの一部報道を否定した。

トルコ日刊紙『ヒュッリイイェト』(9月12日付)によると、エルドアン大統領はカザフスタンから帰国途中の機内で記者団に対して「アサドと会ってはいないし、会う意思もない」と述べた。

エルドアン大統領はまた、9月14~15日に開催予定のアスタナ6会議に関して、「イドリブ県では現在、ロシアとの合意に沿って事態はうまく進んでいる。この点に関してロシアとの間にいかなる意見の相違もない。イランとの協議も議事に反してはいない。アスタナでの会合後も平和的な協議は継続されると思う。プロセスは良い方向に進展している」と述べた。

AFP, September 12, 2017、ANHA, September 12, 2017、AP, September 12, 2017、ARA News, September 12, 2017、Champress, September 12, 2017、al-Hayat, September 13, 2017、Kull-na Shuraka’, September 12, 2017、al-Mada Press, September 12, 2017、Naharnet, September 12, 2017、NNA, September 12, 2017、Reuters, September 12, 2017、SANA, September 12, 2017、UPI, September 12, 2017などをもとに作成。

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ロシアのショイグ国防大臣がシリアを訪問し、アサド大統領と会談(2017年9月12日)

ロシア国防省は、セルゲイ・ショイグ国防大臣がシリアを訪問し、アサド大統領と会談したと発表した。

会談では、ロシア・シリア両軍の軍事・技術協力、ダーイシュ(イスラーム国)に対するシリア軍の戦果およびロシア空軍の航空支援、緊張緩和地帯への人道支援などについて意見が交わされたという。

Ministry of Defence of Russia, September 12, 2017

AFP, September 12, 2017、ANHA, September 12, 2017、AP, September 12, 2017、ARA News, September 12, 2017、Champress, September 12, 2017、al-Hayat, September 13, 2017、Kull-na Shuraka’, September 12, 2017、al-Mada Press, September 12, 2017、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 12, 2017、Naharnet, September 12, 2017、NNA, September 12, 2017、Reuters, September 12, 2017、SANA, September 12, 2017、UPI, September 12, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は5件の違反を確認(2017年9月12日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月12日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県4件、ダルアー県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも5件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県4件、ダルアー県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

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一方、過去24時間にイドリブ県の2カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,235市町村、武装組織の数は233組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 12, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は9月11日、ラッカ市などに対して38回の爆撃を実施(2017年9月12日)

米中央軍(CENTCOM)は、9月11日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して41回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は38回で、ダイル・ザウル市近郊(7回)、ラッカ市近郊(31回)で実施された。

CENTCOM, September 12, 2017をもとに作成。

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ヒムス県砂漠地帯からの撤退を米国に要請された革命特殊任務軍は、米国が後押しするYPG主体のシリア民主軍を「敵」とみなし、ダイル・ザウル県で独自にダーイシュと戦うと主張(2017年9月11日)

ヒムス県タンフ国境通行所を拠点化する米国の支援を受ける反体制武装集団(「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室、自由シリア軍諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室)の一つ革命特殊任務軍の司令官ムハンナド・タラーア中佐はユーチューブ(https://youtu.be/fii1whXsy74)を通じて音声声明を発表、そのなかで、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、シリア政府、ダーイシュ(イスラーム国)はいずれも敵であるとしたうえで、ダイル・ザウル県でのダーイシュとの戦いに独自に参加することを検討していると述べた。

Youtube, September 11, 2017

AFP, September 11, 2017、ANHA, September 11, 2017、AP, September 11, 2017、ARA News, September 11, 2017、Champress, September 11, 2017、al-Hayat, September 12, 2017、Kull-na Shuraka’, September 11, 2017、al-Mada Press, September 11, 2017、Naharnet, September 11, 2017、NNA, September 11, 2017、Reuters, September 11, 2017、SANA, September 11, 2017、UPI, September 11, 2017などをもとに作成。

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