ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは7件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2017年9月5日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月5日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県3件、ハマー県1件、クナイトラ県1件、ラタキア県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも2件(アレッポ県1件、ハマー県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

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一方、過去24時間にハマー県の2カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,222市町村、武装組織の数は229組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 5, 2017をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合によるラッカ市爆撃で民間人10人以上が死亡(2017年9月4日)

ラッカ県では、シリア人権監視団が複数の信頼できる消息筋から得た情報によると、米軍主導の有志連合がラッカ市内各所を空爆し、少なくとも民間人11人が死亡した。

これに関して、SANA(9月4日付)は、有志連合がラッカ市の住宅街ナイーム交差点地区を爆撃し、住民14人が死亡したと伝えた。

また、シリア人権監視団によると、ラッカ市旧市街全域を掌握した西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、ダーイシュの主要施設がある市内の治安厳戒地区への包囲を強めた。

シリア民主軍はまた、マンスール地区で交戦を続けた。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(9月4日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるタッル・リフアト市とマンナグ村を結ぶ街道で、人民防衛隊が攻撃を受け、司令官3人が死亡、そのほか多数が負傷した。

AFP, September 4, 2017、AP, September 4, 2017、ARA News, September 4, 2017、Champress, September 4, 2017、al-Hayat, September 5, 2017、Kull-na Shuraka’, September 4, 2017、al-Mada Press, September 4, 2017、Naharnet, September 4, 2017、NNA, September 4, 2017、Reuters, September 4, 2017、SANA, September 4, 2017、UPI, September 4, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はダーイシュの包囲を受けるダイル・ザウル市から7キロの距離に迫る(2017年9月4日)

ダイル・ザウル県では、SANA(9月4日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにスフナ市(ヒムス県)とダイル・ザウル市を結ぶ街道に沿って、ダーイシュ(イスラーム国)の包囲を受けるダイル・ザウル市に向けて進軍を続け、同市西部郊外に位置する第137連隊基地に接近、ダーイシュと交戦し、シューラー村近郊にある第6通信塔やカバージブ村の境界地地域を制圧し、ダイル・ザウル市から約7キロの地点に到達した。

シャームFM(9月4日付)によると、シリア軍はまた、ハッラータ丘を制圧し、ダイル・ザウル市から8キロの距離まで接近した。

Wikipedia, September 4, 2017
SANA, September 4, 2017

シリア軍はまた、アイヤーシュ村、シュマイティーヤ町、ムサッラブ村、ハリータ村、ティブニー町、ダイル・ザウル市南部パノラマ交差点のダーイシュ拠点を空爆した。

このほか、ダイル・ザウル市住民が、ダイル・ザウル市東部のシュハイル村にあるダーイシュの拠点を攻撃した。

一方、ロシア国防省は声明を出し、ダイル・ザウル市解囲に向け進軍を続けるシリア軍を航空支援するロシア軍戦闘機の出撃回数が80回以上におよび、ダーイシュが保有する戦車2輌、車輌10台、四輪駆動車10台以上を破壊、戦闘員70人以上を殲滅したと発表した。

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ラッカ県では、SANA(9月4日付)によると、シリア軍が県南部でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を続け、戦略拠点となる丘2カ所と砂漠地帯8平方キロメートルを制圧した。

AFP, September 4, 2017、AP, September 4, 2017、ARA News, September 4, 2017、Champress, September 4, 2017、al-Hayat, September 5, 2017、Kull-na Shuraka’, September 4, 2017、al-Mada Press, September 4, 2017、Naharnet, September 4, 2017、NNA, September 4, 2017、Reuters, September 4, 2017、SANA, September 4, 2017、Sham FM, September 4, 2017、UPI, September 4, 2017などをもとに作成。

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8月のダイル・ザウル県での民間人死者数は143人、うち41人はロシア軍の爆撃で死亡(2017年9月4日)

ユーフラテス・ポスト(9月4日付)は、2017年8月の1ヶ月間にダイル・ザウル県での戦闘によって死亡した民間人を死因別に示したインフォグラフィアを発表した。

それによると、死亡した民間人143人の内訳は以下の通り:

地雷の爆発による死者:26人(男性12人、女性6人、子供8人)
避難民キャンプでの医療不足による死者:10人(男性2人、女性3人、子供5人)
YPG主体のシリア民主軍による殺害:2人(男性)
シリア政府支配下のダイル・ザウル市内でダーイシュ(イスラーム国)の狙撃・砲撃による死者:
11人(男性7人、女性1人、子供3人)
ダーイシュによる処刑:16人(内訳明示されず)
ロシア軍の爆撃による死者:41人(男性26人、女性10人、子供5人)
米主導の有志連合による死者:3人(男性2人、女性1人)
シリア軍による殺害:30人(男性23人、女性4人、子供3人)
シリア政府の拘置所での拷問死:1人(男性)

Kull-na Shuraka’, September 3, 2017

AFP, September 4, 2017、AP, September 4, 2017、ARA News, September 4, 2017、Champress, September 4, 2017、Euphrates Post, September 4, 2017、al-Hayat, September 5, 2017、Kull-na Shuraka’, September 4, 2017、al-Mada Press, September 4, 2017、Naharnet, September 4, 2017、NNA, September 4, 2017、Reuters, September 4, 2017、SANA, September 4, 2017、UPI, September 4, 2017などをもとに作成。

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反体制武装集団の迫撃砲がラタキア市に着弾(2017年9月4日)

ラタキア県では、SANA(9月4日付)によると、ラタキア市北部郊外で活動を続ける反体制武装集団が撃った迫撃砲弾1発がラタキア市内のクナイニース地区に着弾し、住宅が被害を受けた。

SANA, September 4, 2017

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が反体制武装集団支配下のダルアー市内の街区を砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアルバイン市とハッザ町を結ぶ街道一帯を砲撃した。

シリア軍はまた、ラフマーン軍団が活動を続けるアイン・タルマー村一帯を砲撃し、複数が負傷した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(9月4日付)によると、ロシア軍戦闘機・偵察機がザーウィヤ山、マアッラト・ヌウマーン氏、県南部郊外に飛来し、「寛大なる我らが住民」に対して、和解、武器放棄を呼びかけるビラを散布した。

Kull-na Shuraka’, September 4, 2017

一方、クッルナー・シュラカー(9月4日付)によると、反体制武装集団の支配下にるサルキーン市の宗教関係局長を務めるアブドゥルハーリク・ジャルビー氏が自宅近くで何者かに撃たれて死亡した。

このほか、トルキスタン・イスラーム党に所属する「ジュンド・アクサー」が市内にある反体制派の拠点1カ所を攻撃、激しい戦闘の末に複数人を連行した。

この戦闘では、反体制武装集団側の3人が負傷、1人が死亡した。

サルキーン市を襲撃した「ジュンド・アクサー」は、8月12日に同市でホワイト・ヘルメット隊員複数名を殺害したグループとみられる。

AFP, September 4, 2017、AP, September 4, 2017、ARA News, September 4, 2017、Champress, September 4, 2017、al-Hayat, September 5, 2017、Kull-na Shuraka’, September 4, 2017、al-Mada Press, September 4, 2017、Naharnet, September 4, 2017、NNA, September 4, 2017、Reuters, September 4, 2017、SANA, September 4, 2017、UPI, September 4, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省はダイル・ザウル県でのダーイシュの砲撃でロシア軍退役兵士2人が死亡したと発表(2017年9月4日)

ロシア国防省はインターネットを通じて声明を出し、ダイル・ザウル県郊外での戦闘で、ロシア軍退役兵士1人が、ダーイシュ(イスラーム国)の砲撃で死亡、また1人が重傷を負い、搬送先の病院で死亡したと発表した。

この2人は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターの車列に同行していた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月4日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも3件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件、ダルアー県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

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一方、過去24時間にヒムス県の3カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,220市町村、武装組織の数は229組織に達したという。

AFP, September 4, 2017、AP, September 4, 2017、ARA News, September 4, 2017、Champress, September 4, 2017、al-Hayat, September 5, 2017、Kull-na Shuraka’, September 4, 2017、al-Mada Press, September 4, 2017、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 4, 2017、Naharnet, September 4, 2017、NNA, September 4, 2017、Reuters, September 4, 2017、SANA, September 4, 2017、UPI, September 4, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は9月2日~4日の3日間でラッカ市近郊などに69回の爆撃を実施(2017年9月4日)

米中央軍(CENTCOM)は、9月2~4日の3日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

9月2日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し25回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は22回で、ダイル・ザウル市近郊(5回)、ラッカ市近郊(17回)に対して行われた。

9月3日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して23回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は22回で、ハウル町近郊(1カ所)、ダイル・ザウル市近郊(2回)、ラッカ市近郊(19回)に対して攻撃が行われた。

9月4日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して31回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は25回で、ブーカマール市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(3回)、ラッカ市近郊(21回)に対して攻撃が行われた。

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有志連合はまた、ラッカ市旧市街にある大モスクが西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍によって解放されたと発表した。

CENTCOM, September 4, 2017をもとに作成。

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シリア軍は米国の支援を受ける反体制武装集団との戦闘の末、ダマスカス郊外県南東部ヨルダン国境地帯の監視所2カ所を制圧(2017年9月3日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍および親政権武装勢力が、米国の支援を受ける東部獅子軍、殉教者アフマド・アブドゥー軍団と県南東部の砂漠地帯で交戦した。

戦闘は、ヨルダンとの国境沿いの一帯で激しく行われ、シリア軍は国境の監視所2カ所を奪還した。

AFP, September 3, 2017、AP, September 3, 2017、ARA News, September 3, 2017、Champress, September 3, 2017、al-Hayat, September 3, 2017、Kull-na Shuraka’, September 3, 2017、al-Mada Press, September 3, 2017、Naharnet, September 3, 2017、NNA, September 3, 2017、Reuters, September 3, 2017、SANA, September 3, 2017、UPI, September 3, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍はイドリブ県からの越境を試みたシリア人に発砲、女児1人を殺害(2017年9月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ国境警備隊がアティマ村方面から越境を試みようとしたシリア人に発砲、女児1人を殺害した。

AFP, September 3, 2017、AP, September 3, 2017、ARA News, September 3, 2017、Champress, September 3, 2017、al-Hayat, September 3, 2017、Kull-na Shuraka’, September 3, 2017、al-Mada Press, September 3, 2017、Naharnet, September 3, 2017、NNA, September 3, 2017、Reuters, September 3, 2017、SANA, September 3, 2017、UPI, September 3, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは4件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2017年9月3日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月3日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(アレッポ県2件、クナイトラ県2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも2件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 3, 2017をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2017年9月2日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月2日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県4件、ダルアー県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも2件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 2, 2017をもとに作成。

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米国の支援を受ける東部獅子軍と殉教者アフマド・アブドゥー軍団は「革命国防省」設置と反体制武装集団の統合への支持を表明(2017年9月2日)

米国の支援を受ける東部獅子軍と殉教者アフマド・アブドゥー軍団(いずれも「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室、自由シリア軍砂漠諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室所属組織)はそれぞれ声明を出し、トルコのイスタンブールで活動するシリア・イスラーム評議会による「革命国防省」の設置とその傘下での反体制武装集団の糾合の呼びかけと、シリア革命反体制勢力国民連立による統合国民軍結成にかかる声明への支持を表明した。

Kull-na Shuraka’, September 2, 2017
Kull-na Shuraka’, September 2, 2017

AFP, September 2, 2017、AP, September 2, 2017、ARA News, September 2, 2017、Champress, September 2, 2017、al-Hayat, September 3, 2017、Kull-na Shuraka’, September 2, 2017、al-Mada Press, September 2, 2017、Naharnet, September 2, 2017、NNA, September 2, 2017、Reuters, September 2, 2017、SANA, September 2, 2017、UPI, September 2, 2017などをもとに作成。

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東部獅子軍はシリア軍戦闘機パイロットのアリー・フルウ少佐らとの捕虜交換で釈放された逮捕者の映像を公開(2017年9月1日)

米国の支援を受ける東部獅子軍(「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室、自由シリア軍砂漠諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室所属組織)は、インターネットを通じて、シリア当局によって解放された逮捕者の映像(https://youtu.be/G6ednohc8NE)を公開した。

解放された捕虜は数十人で、東部獅子軍側がヨルダン政府の要請により、シリア軍戦闘機パイロットのアリー・フルウ少佐らシリア軍兵士30人を解放したことを受けたもの。

なお、シリア軍と東部獅子軍側の捕虜交換では、シリア政府側は逮捕者100人を3度に分けて解放することに合意しているという。

Kull-na Shuraka’, September 2, 2017

AFP, September 2, 2017、AP, September 2, 2017、ARA News, September 2, 2017、Champress, September 2, 2017、al-Hayat, September 3, 2017、Kull-na Shuraka’, September 2, 2017、al-Mada Press, September 2, 2017、Naharnet, September 2, 2017、NNA, September 2, 2017、Reuters, September 2, 2017、SANA, September 2, 2017、UPI, September 2, 2017などをもとに作成。

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フランスのル・ドリアン外務大臣「アサドが紛争解決の一部になることはない」(2017年9月1日)

フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン外務大臣は、RTLラジオ(9月1日付)でシリア情勢について言及、そのなかで「アサド大統領が(シリアでの紛争の)解決の一部となることはあり得ない。解決というのは、すべての当事者とともに政治移行に関する行程を辿ることで、それによって新憲法を制定し、選挙実施が可能になる」と述べた。

そのうえで「国民を殺戮し、数百万ものシリア人を国外へと去らせたバッシャール・アサドがいるなかで移行は起こり得ない」と付言した。

AFP, September 1, 2017、AP, September 1, 2017、ARA News, September 1, 2017、Champress, September 1, 2017、al-Hayat, September 2, 2017、Kull-na Shuraka’, September 1, 2017、al-Mada Press, September 1, 2017、Naharnet, September 1, 2017、NNA, September 1, 2017、Reuters, September 1, 2017、SANA, September 1, 2017、UPI, September 1, 2017などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領「ロシアの介入によって、シリア人は平和な生活を回復できるようになっている」(2017年9月1日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、来週月曜日に予定されているBRICs首脳会議を前に、大統領府のホームページを通じてロシアの外交姿勢を説明、そのなかでシリア情勢について、ロシアの軍事介入によって「シリアのテロは深刻な打撃を受け…、シリア人が平和な生活を回復できるようになっている」と評価した。

一方、セルゲイ・ラブロフ外務大臣は、最近訪問したカタールに関して、シリアの正常化に関する基本原則で合意しているとしたうえで、同国が、シリア国内での戦闘の終息、そして世俗国家の維持という点に同意したことを明らかにした。

また、今月14~15日に予定されているアスタナ6会議について、サウジアラビアが支持していると述べる一方、緊張緩和地帯がイスラエルの安全保障に脅威を及ぼすものではないと強調した。

AFP, September 1, 2017、AP, September 1, 2017、ARA News, September 1, 2017、Champress, September 1, 2017、al-Hayat, September 2, 2017、Kull-na Shuraka’, September 1, 2017、al-Mada Press, September 1, 2017、Naharnet, September 1, 2017、NNA, September 1, 2017、Reuters, September 1, 2017、SANA, September 1, 2017、UPI, September 1, 2017などをもとに作成。

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有志連合を指揮するタンゼント米軍司令官「バグダーディー氏はシリアとイラクにまたがるユーフラテス渓谷に逃げたと思われる」(2017年9月1日)

有志連合を指揮する米軍司令官スティーブン・タウンゼンド中将は、ダーイシュ(イスラーム国)の指導者アブー・バクル・バグダーディー氏に関して、「シリアとイラクにまたがるユーフラテス渓谷にほかのメンバーとともに逃げたと思われる」と述べ、いまだ生存しているとの見方を示した。

また、「ダーイシュに対する最終戦はユーフラテス渓谷になるだろう…。我々が同地に踏み込んだら、まず彼の殺害を試みるだろうと思う」と付言した。

AFP(9月1日付)が伝えた。

AFP, September 1, 2017、AP, September 1, 2017、ARA News, September 1, 2017、Champress, September 1, 2017、al-Hayat, September 2, 2017、Kull-na Shuraka’, September 1, 2017、al-Mada Press, September 1, 2017、Naharnet, September 1, 2017、NNA, September 1, 2017、Reuters, September 1, 2017、SANA, September 1, 2017、UPI, September 1, 2017などをもとに作成。

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米国の支援を受ける東部獅子軍「ヨルダンの要請を受け、シリア軍パイロットを引き渡した」(2017年9月1日)

米国の支援を受ける東部獅子軍(「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室、自由シリア軍砂漠諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室)のトゥラース・サラーマ司令官は、クッルナー・シュラカー(9月1日付)に関して、シリア軍戦闘機パイロットのアリーフ・フルウ少佐解放の内幕について明らかにした。

それによると、東部獅子軍は、ヨルダン政府の要請に従い、8月30日にフルウ少佐の身柄を同国に引き渡し、その見返りとして、以下の6項目を要求したという。

1. シリア政府側の刑務所で拘留されている逮捕者100人の釈放。
2. 東部獅子軍と部族軍の戦争捕虜の解放。
3. ダマスカス郊外県東カラムーンの街道の往来を一度だけ許可し、同地の戦闘員へのシリア砂漠方面への退去を認めること。
4. スワイダー県東部からタンフ国境通行所(ヒムス県)に至るシリア領内の地域から民兵を40キロ以上撤退させること。
5. シリア軍がヨルダンとの国境地帯、そして同地に点在する難民キャンプを攻撃しないこと。
6. フルウ少佐捕捉後に首都ダマスカスで逮捕されたアシャーラ市(ダイル・ザウル県)、ウタイバ村(ダマスカス郊外県)出身者の釈放。

フルウ大佐は、8月15日に米国の支援を受ける東部獅子軍と殉教者アフマド・アブドゥー軍団(「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室、自由シリア軍砂漠諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室所属組織)の攻撃によって撃墜・捕捉されていたが、8月31日、捕捉されていたほかのシリア軍兵士とともに解放された。

AFP, September 1, 2017、AP, September 1, 2017、ARA News, September 1, 2017、Champress, September 1, 2017、al-Hayat, September 2, 2017、Kull-na Shuraka’, September 1, 2017、al-Mada Press, September 1, 2017、Naharnet, September 1, 2017、NNA, September 1, 2017、Reuters, September 1, 2017、SANA, September 1, 2017、UPI, September 1, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は4件の違反を確認(2017年9月1日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月1日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県3件、アレッポ県3件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも4件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件、アレッポ県1件、ダルアー県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

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一方、過去24時間にハマー県の3カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,217市町村、武装組織の数は229組織に達したという。

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ロシア国防省はまた、この1週間で、ロシア空軍はシリア国内で350回の出撃を実施し、「テロ組織」の拠点900カ所以上を破壊したと発表した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 1, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は、シリア領内での爆撃で民間人1,169人を殺害したと発表(2017年9月1日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は、2017年7月までのシリアおよびイラク領内での航空作戦に伴う民間人犠牲者発生にかかる68件の新たな報告を受け、すでに報告されている案件と併せて424件の調査を行った。

調査を完了した37件のうち24件は事実と異なることが確認され、民間人の犠牲者が出たとされるのは13件のみだった。

これによりt、2014年8月から2017年7月までに有志連合が実施した空爆2万4,160回によって意図せず犠牲となったとされる民間人の数は1,169人となり、うち死亡が確認されたのは164人となった。

なお、455件については引き続き調査中。

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米中央軍(CENTCOM)は、シリア軍、レバノン軍、ヒズブッラーとの合意により、ダマスカス郊外県西カラムーン地方とレバノンのベカーア県バアルベック郡ラアス・バアルベック村無人地帯からダイル・ザウル県ブーカマール市方面に向けて退去したダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員とその家族を乗せた17台のバスからなる車列が、有志連合の同県に対する爆撃で幹線道路が遮断されたことを受け、ヒムス県フマイマ村とスフナ市の間の地域に引き返し、とどまっている、と発表した。

CENTCOM, September 1, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は8月31日、ラッカ市などに対して22回の爆撃を実施(2017年9月1日)

米中央軍(CENTCOM)は、8月31日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して30回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は22回でブーカマール市近郊(5回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)、ラッカ市近郊(15回)で実施された。

CENTCOM, September 1, 2017をもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは13件の停戦違反を、トルコ側は3件の違反を確認(2017年8月31日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月31日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を13件(クナイトラ県12県、アレッポ県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも3件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件、ハマー県1件、ラタキア県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 31, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は8月30日、ラッカ市などに対して21回の爆撃を実施(2017年8月31日)

米中央軍(CENTCOM)は、8月30日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して31回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は21回でブーカマール市近郊(3回)、ハウル町近郊(1回)、ラッカ市近郊(17回)で実施された。

CENTCOM, August 31, 2017をもとに作成。

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米CIAが主導する反体制派支援プログラムは、シリア砂漠で活動する2組織に、アサド政権との戦いを止め、ダーイシュとの戦闘に注力するか、武器を捨てヨルダンに退去するかを求める(2017年8月31日)

ARA New(8月31日付)は、反体制派の複数の消息筋の話として、米CIAが主導し、ヨルダン、サウジアラビアが参与する支援プログラム「軍事作戦司令部」(Military Operations Command、通称MOC、الموك)が、支援対象としている反体制武装集団に対して、シリア軍との戦闘を停止してダーイシュ(イスラーム国)との戦いに注力するか、武器を引き渡すかのいずれかを要求した、と伝えた。

同消息筋によると、「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室、自由シリア軍砂漠諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室を主導する東部獅子軍、殉教者アフマド・アブドゥー軍団が、MOC幹部と会談した際、ダーイシュとの戦いに参加するためにダイル・ザウル県北部に転戦するか、武器を捨てて、ヨルダンに退去するかのいずれかを要請されたという。

この要請は、シリアの首都ダマスカスとイラクの首都バグダードを繋ぐ街道の再開を「国際社会」が希望したことを受けたものだという。

これに対して、殉教者アフマド・アブドゥー軍団と東部獅子軍は30日付で声明を出し、「降参し、政権との戦闘を止め、シリア砂漠の支配地域を捨てることを求めるもっとも厳しい圧力に曝された」と非難、事態に対処するために、組織間の連携と拠点の防御を強化し、ヨルダン北部の国境地帯にあるルクバーン避難民キャンプ、ハドラート避難民キャンプに身を寄せる住民数千人を保護すると主張した。

Kull-na Shuraka’, August 31, 2017

AFP, August 31, 2017、AP, August 31, 2017、ARA News, August 31, 2017、Champress, August 31, 2017、al-Hayat, September 1, 2017、Kull-na Shuraka’, August 31, 2017、al-Mada Press, August 31, 2017、Naharnet, August 31, 2017、NNA, August 31, 2017、Reuters, August 31, 2017、SANA, August 31, 2017、UPI, August 31, 2017などをもとに作成。

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米国の支援を受ける東部獅子軍、殉教者アフマド・アブドゥー軍団は撃墜・捕捉していたシリア軍戦闘機パイロットら30人をシリア軍との捕虜交換で解放(2017年8月31日)

ディマシュク・アーン(8月31日付)は、8月15日に米国の支援を受ける東部獅子軍、殉教者アフマド・アブドゥー軍団(いずれも「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室、自由シリア軍砂漠諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室所属組織)の攻撃によって撃墜・捕捉されていたシリア軍戦闘機のパイロット、アリーフ・フルウ少佐が、シリア軍との捕虜交換によって解放された、と伝えた。

この捕虜交換で、フルウ大佐を含むシリア軍兵士捕虜30人が解放され、スワイダー県でシリア軍に引き渡されたが、シリア軍側も反体制武装集団側も、シリア軍側が誰を解放したのかについては明らかにしていない。

Kull-na Shuraka’, August 31, 2017

AFP, August 31, 2017、AP, August 31, 2017、ARA News, August 31, 2017、Champress, August 31, 2017、Dimashq al-An, August 31, 2017、al-Hayat, September 1, 2017、Kull-na Shuraka’, August 31, 2017、al-Mada Press, August 31, 2017、Naharnet, August 31, 2017、NNA, August 31, 2017、Reuters, August 31, 2017、SANA, August 31, 2017、UPI, August 31, 2017などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長「シリア・レバノン国境地帯でのダーイシュ掃討はシリアとの協力に基づく第2の解放で、米国とイスラエルは自らの計画の失敗に憤慨している」(2017年8月31日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、レバノンの首都ベイルート郊外ダーヒヤで催された「第2の解放記念祭」でビデオ・メッセージを発し、レバノン・シリア国境からダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構(旧ヌスラ戦線)を完全放逐し、同地を解放するという目的を達成したことを表明、アサド大統領をはじめとするシリア指導部、シリア軍、そしてシリア国民に謝意を示した。

SANA, August 31, 2017

メッセージのなかでナスルッラー書記長は「レバノン領内にいたテロリストに対する我々の勝利をもって、我々は第2の解放記念日とすることを宣言する…。米国、イスラエルは地域における彼らの計画が失敗したことに憤慨している…。シリア・レバノン国境沿いにいたテロリストは、両国を真に脅かす拠点を築いていた。それゆえ、我々はシリア側からテロリストと対峙した」と述べた。

また「我々は首尾一貫してこの戦いにおけるシリア・アラブ軍の犠牲を高く評価している…。彼らは、フライタ村無人地帯、ジャラージール村無人地帯、カーラ市無人地帯を解放を求める我々の要請を受けて、レバノンのために戦ってくれた。シリアの指導部にとってそれが現下の最優先課題ではなかったにもかかわらずだ…。私はアサド大統領のもとを訪れ、彼にジャッルード解放の戦いに介入し、拉致されているレバノン軍兵士の消息を突き止めて欲しいと要請した」と続けた。

そのうえで「(レバノン・シリア国境の)無人地帯解放に向けた戦いと、シリア、イラクで行われているダーイシュ(イスラーム国)との戦いを分けることはできない」と強調した。

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一方、ナスルッラー書記長はこれに先立って声明を出し、シリア軍、レバノン軍、ヒズブッラーが国境地帯でダーイシュと停戦し、その戦闘員と家族をダイル・ザウル県に退去させることで合意したことへのイラク政府、米国の批判に反論した。

AFP, August 31, 2017、AP, August 31, 2017、ARA News, August 31, 2017、Champress, August 31, 2017、al-Hayat, September 1, 2017、Kull-na Shuraka’, August 31, 2017、al-Mada Press, August 31, 2017、Naharnet, August 31, 2017、NNA, August 31, 2017、Reuters, August 31, 2017、SANA, August 31, 2017、UPI, August 31, 2017などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣は、シリア領内で建設中とされるイランのミサイル製造拠点にイスラエルが攻撃する意思を示したことを暗に批判(2017年8月31日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣と電話会談を行い、シリア各所に設置された緊張緩和地帯への対応、近く予定されているアスタナ会議などへの対応について意見を交わした。

『ハヤート』(9月1日付)などによると、この会談で、ラブロフ外務大臣は、「イランとシリアの協力分野がいかなるものであっても、国際法の基本原則に反していないというのが私の姿勢だ。こうした両国の協力関係が疑義を呈されるべきではない…。中東の誰であれ…、他国の主権や領土保全を侵害して、国際法に違反しようとしているのなら…、それは非難され、拒否されるべきだ」と述べ、シリア領内でイランが建設中だというミサイル製造拠点に対してイスラエルが攻撃する意思を示していることを暗に批判した。

AFP, August 31, 2017、AP, August 31, 2017、ARA News, August 31, 2017、Champress, August 31, 2017、al-Hayat, September 1, 2017、Kull-na Shuraka’, August 31, 2017、al-Mada Press, August 31, 2017、Naharnet, August 31, 2017、NNA, August 31, 2017、Reuters, August 31, 2017、SANA, August 31, 2017、UPI, August 31, 2017などをもとに作成。

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ロシア外務省報道官「米国はシリア南部に支配地域を確保しようとしている」(2017年8月31日)

ロシアのマリア・ザハロワ外務省報道官は会見で「米国はシリア南部に支配地域を確保しようとしている」と述べ、関連する国際機関に対して調査の必要を強調した。

ザハロワ報道官は「米主導の有志連合の活動は「テロとの戦い」に限られず、別の特別な目的を実現することを計画している…。有志連合は、この目的を実現するため、シリア・イラク・ヨルダン国境に位置するタンフ国境通行所で行ったのと同じように、外国製の武器を戦闘員に供与している。

AFP, August 31, 2017、AP, August 31, 2017、ARA News, August 31, 2017、Champress, August 31, 2017、al-Hayat, September 1, 2017、Kull-na Shuraka’, August 31, 2017、al-Mada Press, August 31, 2017、Naharnet, August 31, 2017、NNA, August 31, 2017、Reuters, August 31, 2017、SANA, August 31, 2017、UPI, August 31, 2017などをもとに作成。

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シリア駐留ロシア軍はトルコ軍とロジャヴァの緊張関係が続くアレッポ県アフリーン市に当事者和解調整センターの活動を拡大し、停戦監視を行うと発表(2017年8月31日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍のアレクセイ・キム副司令官は、アレッポ県北西部における西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市に当事者和解調整センターの活動を拡大すると発表した。

キム副司令官は、アフリーン市一帯地域が、ロシア、トルコ、イラン、そして米国が設置に合意した緊張緩和地帯に含まれていないとしつつも、停戦規定に含まれると強調、ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームが活動を開始し、医療支援、教育支援などを行うと述べた。

アフリーン市およびアレッポ県北部のタッル・リフアト市では、トルコ軍およびその支援を受ける「家の者たち」作戦司令室による西クルディスタン移行期民政局支配地域への砲撃を続くなど緊張状態にある。

AFP, August 31, 2017、AP, August 31, 2017、ARA News, August 31, 2017、Champress, August 31, 2017、al-Hayat, September 1, 2017、Kull-na Shuraka’, August 31, 2017、al-Mada Press, August 31, 2017、Naharnet, August 31, 2017、NNA, August 31, 2017、Reuters, August 31, 2017、SANA, August 31, 2017、UPI, August 31, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受ける「家の者たち」作戦司令室はロジャヴァ支配地域への砲撃を続ける(2017年8月31日)

アレッポ県では、ARA News(8月31日付)によると、トルコ軍の支援を受ける「家の者たち」作戦司令室が、西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市郊外のカフルジャンア村を砲撃した。

AFP, August 31, 2017、AP, August 31, 2017、ARA News, August 31, 2017、Champress, August 31, 2017、al-Hayat, September 1, 2017、Kull-na Shuraka’, August 31, 2017、al-Mada Press, August 31, 2017、Naharnet, August 31, 2017、NNA, August 31, 2017、Reuters, August 31, 2017、SANA, August 31, 2017、UPI, August 31, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア軍、ヒズブッラー、レバノン軍との合意に基づくダーイシュ戦闘員とその家族のダイル・ザウル県への退去を阻止するため、爆撃を実施(2017年8月30日)

AFP(8月30日付)は、シリア軍、ヒズブッラー、レバノン軍との合意に基づき、ダマスカス郊外県西カラムーン地方カーラ市無人地帯やレバノンのベカーア県バアルベック郡ラアス・バアルベック村無人地帯から退去したダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員とその家族が乗った車列の進入を阻止するとして、米主導の有志連合がダイル・ザウル県内で爆撃したと伝えた。

これに関して、米中央軍(CENTCOM)は、「有志連合は、ヒズブッラー、シリア政府、そしてダーイシュの間でかわされるいかなる合意の当事者ではなく、ロシアや親政権による(退去したダーイシュ戦闘員とその家族を空爆したとの批判的)言説は、彼らが自らの支配地域での取引に応じず、テロリストを流入させているなかで、虚しく響くだけだ」と発表した。

また「ダーイシュはグローバル規模の脅威で、テロリストを移動させることは最終的解決策ではない…。有志連合は車列を空爆していない。有志連合はフマイマ村(ヒムス県東部)とブーカマール市(ダイル・ザウル県)を結ぶ街道を陥没させ、さらなるイラク国境地域へのさらなる戦闘員の流入を阻止しようとしただけ」と付言した。

AFP, August 30, 2017、AP, August 30, 2017、ARA News, August 30, 2017、CENTCOM, August 30, 2017、Champress, August 30, 2017、al-Hayat, August 31, 2017、Kull-na Shuraka’, August 30, 2017、al-Mada Press, August 30, 2017、Naharnet, August 30, 2017、NNA, August 30, 2017、Reuters, August 30, 2017、SANA, August 30, 2017、UPI, August 30, 2017などをもとに作成。

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