米主導の有志連合は8月7日、ラッカ市近郊などで29回の爆撃を実施(2017年8月8日)

米中央軍(CENTCOM)は、8月7日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して35回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は29回で、ブーカマール市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(3回)、ラッカ市近郊(25回)で実施された。

CENTCOM, August 8, 2017をもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍は北シリア民主連邦樹立とラッカ市の処遇をめぐり米主導の有志連合の代表と協議(2017年8月7日)

『ハヤート』(8月8日付)によると、ラッカ県アイン・イーサー市にあるラッカ市文民評議会本部で7日晩から8日未明にかけて、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の幹部が、米主導の有志連合の代表と会談した。

複数のクルド消息筋によると、会合では、西クルディスタン移行期民政局支配地域における北シリア民主連邦の樹立と、シリア民主軍が解放に向けてダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けるラッカ市の処遇について有志連合の代表(国務省高官2人と米軍特殊部隊司令官1人)の意見を聴取し、有志連合側はシリア民主軍側の要求に「理解を示した」という。

AFP, August 7, 2017、AP, August 7, 2017、ARA News, August 7, 2017、Champress, August 7, 2017、al-Hayat, August 8, 2017、Kull-na Shuraka’, August 7, 2017、al-Mada Press, August 7, 2017、Naharnet, August 7, 2017、NNA, August 7, 2017、Reuters, August 7, 2017、SANA, August 7, 2017、UPI, August 7, 2017などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者副大臣「テロリストに資金援助する米国の極秘プログラムの廃止は良い決定だ」(2017年8月7日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣はCNN(8月7日付)のインタビューに応じ、ドナルド・トランプ米政権がCIAによる「穏健な反体制派」への支援プログラムを廃止したことに歓迎の意を示した。

ミクダード外務在外居住者副大臣は、ロシア主導による緊張緩和地帯設置への支持を表明、各地での和解によって「シリア国民一人一人のつながりが取り戻されるだろう」と述べる一方、トランプ大統領の政権運営については「シリアはいかなる者による干渉も、政権への評価も拒否する」と述べ、具体的なコメントを拒否した。

しかし「私は、中東情勢にかかわることにだけコメントしたい。我々はダーイシュ(イスラーム国)に対する戦いを強化しなければならないと信じているし、テロリストに資金援助する極秘プログラムを廃止するという決定が良い決定だと信じている。最初からそう言ってきた。シャイーラート航空基地に対する米国のミサイル攻撃は決して正当化されない。我々は化学兵器を保有していないし、使用したこともない」と述べた。

AFP, August 7, 2017、AP, August 7, 2017、ARA News, August 7, 2017、Champress, August 7, 2017、CNN, August 7, 2017、al-Hayat, August 8, 2017、Kull-na Shuraka’, August 7, 2017、al-Mada Press, August 7, 2017、Naharnet, August 7, 2017、NNA, August 7, 2017、Reuters, August 7, 2017、SANA, August 7, 2017、UPI, August 7, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合によるダイル・ザウル県各所への爆撃を受け、住民数千人が避難(2017年8月7日)

シリア人権監視団は、米主導の有志連合によるダイル・ザウル県各所への空爆激化を受けて、ダーイシュ(イスラーム国)支配地域から避難する住民の数が急増していると発表した。

同監視団によると、この数日で数百世帯数千人が、西クルディスタン移行期民政局の支配地域に逃れて来たという。

なかには、ラッカ県やアレッポ県のシリア政府支配地域や西クルディスタン移行期民政局の支配地域を経由して、トルコ軍およびその支援を受ける「家の者たち」作戦司令室(ハワール・キリス作戦司令室)の占領支配地域に入ったものもいるという。

一方、シリア・アラブ・テレビ(8月7日付)によると、米主導の有志連合とも割れる戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)支配下のマヤーディーン市を空爆し、多数の民間人が死傷した。

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ラッカ県では、ARA News(8月7日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市ナズラト・シハーダ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地に留まっていた住民数十人を救出した。

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AFP, August 7, 2017、AP, August 7, 2017、ARA News, August 7, 2017、Champress, August 7, 2017、al-Hayat, August 8, 2017、Kull-na Shuraka’, August 7, 2017、al-Mada Press, August 7, 2017、Naharnet, August 7, 2017、NNA, August 7, 2017、Reuters, August 7, 2017、SANA, August 7, 2017、UPI, August 7, 2017などをもとに作成。

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ヒムス県北部の緊張緩和地帯に設置されたダール・カビーラ通行所にロシア軍憲兵隊が進駐(2017年8月7日)

ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(8月7日付)によると、同県北部での戦闘停止と緊張緩和地帯設置にかかる停戦合意に基づき、ロシア軍憲兵隊が反体制武装集団の支配下にあったダール・カビーラ村とシリア政府支配地域をつなぐダール・カビーラ通行所に進駐した。

Kull-na Shuraka’, August 7, 2017

『ハヤート』(8月8日付)によると、通行所に進駐した憲兵隊員は約40人。

AFP, August 7, 2017、AP, August 7, 2017、ARA News, August 7, 2017、Champress, August 7, 2017、al-Hayat, August 8, 2017、Kull-na Shuraka’, August 7, 2017、al-Mada Press, August 7, 2017、Naharnet, August 7, 2017、NNA, August 7, 2017、Reuters, August 7, 2017、SANA, August 7, 2017、UPI, August 7, 2017などをもとに作成。

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アサド大統領はシリアを訪問中のチュニジア議員使節団と会談(2017年8月7日)

アサド大統領はシリアを訪問中のチュニジア議員使節団(ムバーラカ・ブラーヒーミー議員が団長)と首都ダマスカスで会談した。

SANA(8月7日付)が伝えた。

SANA, August 7, 2017

AFP, August 7, 2017、AP, August 7, 2017、ARA News, August 7, 2017、Champress, August 7, 2017、al-Hayat, August 8, 2017、Kull-na Shuraka’, August 7, 2017、al-Mada Press, August 7, 2017、Naharnet, August 7, 2017、NNA, August 7, 2017、Reuters, August 7, 2017、SANA, August 7, 2017、UPI, August 7, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは18件の停戦違反を、トルコ側は3件の違反を確認(2017年8月7日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月7日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を18件(アレッポ県14件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも3件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県4県)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 7, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は8月4日~6日の3日間でラッカ市近郊などに過去最大規模の爆撃を実施(2017年8月7日)

米中央軍(CENTCOM)は、8月4~6日の3日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

8月4日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し12回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は4回で、ブーカマール市近郊(1回)、シャッダーディー市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)に対して行われた。

8月5日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して32回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は28回で、ブーカマール市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、シャッダーディー市近郊(1回)、ラッカ市近郊(23回)に対して攻撃が行われた。

8月6日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して34回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は28回で、ブーカマール市近郊(1回)、シャッダーディー市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、ラッカ市近郊(24回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, August 7, 2017をもとに作成。

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シリアでの人権侵害を調査するための国際調査委員会メンバーのカルラ・デル・ポンテ女史が辞意表明(2017年8月6日)

シリアでの人権侵害を調査するための国際調査委員会のメンバーで前国際連合戦争犯罪主任検事のカルラ・デル・ポンテ女史は、スイス日刊紙のインタビューに応じ、そのなかで「私は苛立っている。降参しました! 辞表を書きて、数日中に提出する」と述べ、辞意を示した。

ポンテ女史は「何もしていないこの委員会に留まることはできない…。安保理は正義を実現しようとはしていない」と非難した。

AFP(8月6日付)が伝えた。

AFP, August 6, 2017、AP, August 6, 2017、ARA News, August 6, 2017、Champress, August 6, 2017、al-Hayat, August 7, 2017、Kull-na Shuraka’, August 6, 2017、al-Mada Press, August 6, 2017、Naharnet, August 6, 2017、NNA, August 6, 2017、Reuters, August 6, 2017、SANA, August 6, 2017、UPI, August 6, 2017などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣「イドリブでの緊張緩和地帯設置は容易でなく、情勢はより複雑だ」(2017年8月6日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はASEAN外相会議に出席するために訪問中のフィリピンの首都マニラで、米国のレックス・ティラーソン国務長官と会談した。

『ハヤート』(8月7日付)などによると、会談では、米国によるロシアへの追加制裁、ウクライナ情勢などとともに、シリア情勢への対応について意見が交わされた。

会談後にロシア外務省が発表した声明によると、シリア情勢をめぐって両国外相は、シリア南西部での戦闘停止と緊張緩和地帯設置にかかる合意履行の重要性などについて議論が集中したという。

また、ラブロフ外務大臣は会談後に記者団に対して、「ロシア、イラン、トルコ、さらには米国が主導する有志連合は、いかなる合意にもそもそも参加しようとしないテロリストを除くすべての反体制派に対して影響力を行使できる。我々はこうした影響力を行使することが必要だとの理解に基づき、停戦を維持、緊張緩和地帯における停戦状態を強化し、政治プロセス開始にふさわしい雰囲気を醸成したい」と述べた。

しかし、ラブロフ外務大臣は、シャーム解放機構やシャーム自由人イスラーム運動などの対立が続くイドリブ県に関して、「イドリブで(シリア南西部、ダマスカス郊外県東グータ地方、ヒムス県北部と)同様の(停戦と緊張緩和地帯設置にかかる)合意にいたることは容易ではない…。この地域の状況はより複雑だ」と述べた。

ラッカ県では、ARA News(8月6日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)が籠城を続けるラッカ市内のフィルドゥース・モスク一帯、ラシード公園、マンスール通り、マサーキン地区、ワーディー通り、タッル・アブヤド通り、ムルール地区、バドウ地区、ナイーム交差点、スィッハ住宅地区、ジュマイリー地区、国立博物館一帯に対して砲撃を行い、軍主導の有志連合も同地一帯に対する空爆を行った。

シリア民主軍はまた、ラウダ地区、旧市街でダーイシュと交戦した。

AFP, August 6, 2017、AP, August 6, 2017、ARA News, August 6, 2017、Champress, August 6, 2017、al-Hayat, August 7, 2017、Kull-na Shuraka’, August 6, 2017、al-Mada Press, August 6, 2017、Naharnet, August 6, 2017、NNA, August 6, 2017、Reuters, August 6, 2017、SANA, August 6, 2017、UPI, August 6, 2017などをもとに作成。

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アレッポ県北部で、YPG主体のシリア民主軍がトルコ軍およびその支援を受ける「家の者たち」作戦司令室と激しく交戦(2017年8月6日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(8月6日付)によると、トルコ軍の支援を受ける「家の者たち」作戦司令室(ハワール・キリス作戦司令室)の支配下にあるマーリア市、カルジャブリーン村一帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と「家の者たち」作戦司令室が激しく交戦した。

戦闘はシリア民主軍がマーリア市一帯に進軍したことを受けたもので、シリア軍はシャイフ・イーサー村一帯から同地を砲撃、これにより女性1人と子供1人が死亡したという(ARA News(8月6日付)によると、民間人の死者は3人)。

これを受け、トルコ軍がアアザール市近郊のバルサーヤー山に展開するシリア民主軍の拠点やアフリーン市近郊のカスタル・ジンドゥー村、タッル・リフアト市を砲撃した。

AFP, August 6, 2017、AP, August 6, 2017、ARA News, August 6, 2017、Champress, August 6, 2017、al-Hayat, August 7, 2017、Kull-na Shuraka’, August 6, 2017、al-Mada Press, August 6, 2017、Naharnet, August 6, 2017、NNA, August 6, 2017、Reuters, August 6, 2017、SANA, August 6, 2017、UPI, August 6, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは7件の停戦違反を、トルコ側は6件の違反を確認(2017年8月6日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月6日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県3件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県3件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも6件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県4件、ハマー県2件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

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一方、過去24時間にハマー県の4カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,135市町村、武装組織の数は228組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 6, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合はラッカ市を爆撃し、少なくとも43人を殺害(2017年8月5日)

ラッカ県では、SANA(8月5日付)によると、米主導の有志連合がラッカ市内各所の住宅街を空爆し、少なくとも43人が死亡した。

AFP, August 5, 2017、AP, August 5, 2017、ARA News, August 5, 2017、Champress, August 5, 2017、al-Hayat, August 6, 2017、Kull-na Shuraka’, August 5, 2017、al-Mada Press, August 5, 2017、Naharnet, August 5, 2017、NNA, August 5, 2017、Reuters, August 5, 2017、SANA, August 5, 2017、SMART News, August 5, 2017、UPI, August 5, 2017などをもとに作成。

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チェチェン人武装集団3組織がシャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動の対立に対して「中立と不干渉」を宣言(2017年8月5日)

スマート・ニュース(8月5日付)によると、シリア北部および西部で活動するチェチェン人の武装集団3組織がユーチューブを通じてビデオ声明(https://youtu.be/Jsq300gvX4g)を出し、イドリブ県でのシャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動の対立において「中立と不干渉」を順守するとともに、アサド政権やその同盟者と戦うあらゆる武装勢力との協力すると表明した。

ビデオ声明は、「コーカサスの兵」(アジュナード・カウカーズ)の司令官アブドゥルハキーム・シーシャーニー氏、「シャームの兵」(ジュヌード・シャーム)の司令官ムスリム・アブー・ワリード・シーシャーニー氏、ウサル軍司令官のサラーフッディーン・シーシャーニー氏がアラビア語の字幕付きでチェチェン語で行った。

『ハヤート』(8月6日付)によると、「コーカサスの兵」(アジュナード・カウカーズ)はラタキア県北部で活動する組織で、500人の戦闘員を擁するという。

また「シャームの兵」(ジュヌード・シャーム)もラタキア県北部で活動し、350人の戦闘員を擁するという。

Youtube, August 5, 2017

AFP, August 5, 2017、AP, August 5, 2017、ARA News, August 5, 2017、Champress, August 5, 2017、al-Hayat, August 6, 2017、Kull-na Shuraka’, August 5, 2017、al-Mada Press, August 5, 2017、Naharnet, August 5, 2017、NNA, August 5, 2017、Reuters, August 5, 2017、SANA, August 5, 2017、SMART News, August 5, 2017、UPI, August 5, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍はロジャヴァの拠点都市アフリーン市(アレッポ県)に対峙する国境地帯に戦車、榴弾砲を配備(2017年8月5日)

アナトリア通信(8月5日付)やDHA(8月5日付)によると、トルコ軍は、キリス県から戦車6両、ホイツァー軽榴弾砲5基を西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市に対峙するかたちでトルコ国境地帯に派遣・配備した。

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アレッポ県では、ARA News(8月5日付)によると、トルコ軍偵察機がアフリーン市一帯、アレッポ北部(シャフバー地区)に飛来、その後トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団(「家の者たち」作戦司令室、ハワール・キリス作戦司令室)がシーラーワー町、バーシャムラ村、バルジャキー・スライマーン村、バースーファーン村を砲撃した。

AFP, August 5, 2017、Anadolu Ajansı, August 5, 2017、AP, August 5, 2017、ARA News, August 5, 2017、Champress, August 5, 2017、DHA, August 5, 2017、al-Hayat, August 6, 2017、Kull-na Shuraka’, August 5, 2017、al-Mada Press, August 5, 2017、Naharnet, August 5, 2017、NNA, August 5, 2017、Reuters, August 5, 2017、SANA, August 5, 2017、UPI, August 5, 2017などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「シリア北部の安全地帯拡大に向け、新たな軍事作戦を実施する」(2017年8月5日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、マラティヤ県での開発プロジェクト着工式に参列、「ユーフラテスの盾」作戦を通じて掌握した地域(いわゆる「安全地帯」)拡大に向けて、新たな軍事作戦を実施することを決意したと述べた。

エルドアン大統領は「ユーフラテスの盾」作戦は、シリアにおけるテロ地域設置計画の心臓部を剣で突いた…。トルコ国境南部にテロ国家を樹立しようとする取り組みが今も続いている…。多くの勢力が、PKK(クルディスタン労働者党)を通じてトルコを包囲しようとしている…。近く我々はトルコ国内でこの組織を根絶し、シリアやイランでの追撃を継続する」と述べた。

ARA News(8月5日付)が伝えた。

AFP, August 5, 2017、AP, August 5, 2017、ARA News, August 5, 2017、Champress, August 5, 2017、al-Hayat, August 6, 2017、Kull-na Shuraka’, August 5, 2017、al-Mada Press, August 5, 2017、Naharnet, August 5, 2017、NNA, August 5, 2017、Reuters, August 5, 2017、SANA, August 5, 2017、UPI, August 5, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はラッカ市カリーム地区をダーイシュから奪取(2017年8月5日)

ラッカ県では、ARA News(8月5日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ラッカ市内でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、市内北西部のカリーム地区を制圧した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シャッダーディー市南部郊外のズィヤーナート村で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュと交戦した。

また、シャッダーディー市南部郊外のハマーダ村で地雷が爆発し、女性1人が死亡した。

AFP, August 5, 2017、AP, August 5, 2017、ARA News, August 5, 2017、Champress, August 5, 2017、al-Hayat, August 6, 2017、Kull-na Shuraka’, August 5, 2017、al-Mada Press, August 5, 2017、Naharnet, August 5, 2017、NNA, August 5, 2017、Reuters, August 5, 2017、SANA, August 5, 2017、UPI, August 5, 2017などをもとに作成。

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米国の支援を受ける「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室所属組織は「暫定委任委員会」を設置し、ダイル・ザウル県解放に向けた行動についての判断を付託(2017年8月5日)

米国の支援を受ける「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍砂漠諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室)を主導する東部獅子軍、革命特殊任務軍、東部自由人、東部軍、ダイル・ザウル県で活動するという反体制武装集団司令官の代表が会合を開き、同県解放に向けた行動開始に向け、軍事的・地理的に最善の戦線を決定するための正しい決定を付託するべく、暫定委任委員会を設置したと発表した。

声明によると、暫定委任委員会のメンバーは以下の通り:

トゥラース・サラーマ(アブー・ファイサル)
ムハンナド・タラーア(中佐)
アブー・ハーティム・シャクラ
フサイン・アブー・アリー(少佐)
ムスタファー・ヒンダーウィー
マフムード・サーリフ(中尉)
ヤフヤー・サーリフ・アリー(アブー・ハマーム)
ムハンマド・バーシュ(アブー・アブドゥッラー)
マフムード・サルマーン(アブー・ハムザ少佐)

ユーフラテス・ポスト(8月5日付)が伝えた。

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スワイダー県では、クッルナー・シュラカー(8月5日付)によると、米国の支援を受ける「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍砂漠諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室)に所属する部族軍などが、県東部のシュアーブ村方面に進軍したシリア軍、親政権武装勢力と交戦し、これを撃退した。

AFP, August 5, 2017、AP, August 5, 2017、ARA News, August 5, 2017、Champress, August 5, 2017、Euphrates Post, August 5, 2017、al-Hayat, August 6, 2017、Kull-na Shuraka’, August 5, 2017、al-Mada Press, August 5, 2017、Naharnet, August 5, 2017、NNA, August 5, 2017、Reuters, August 5, 2017、SANA, August 5, 2017、UPI, August 5, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:アレッポ県、イドリブ県などの反体制武装集団代表と停戦維持・強化、停戦地域拡大に向けた交渉再開(2017年8月5日)

ロシア国防省は声明を出し、アレッポ県、イドリブ県、ダマスカス県(およびダマスカス郊外県)、ハマー県、ヒムス県、クナイトラ県で、ロシア軍代表と反体制武装集団の代表が、同地での停戦維持・強化と停戦地域の拡大に向けた交渉を再開した、と発表した。

ロシア国防省によると、シリア政府との停戦に応じた自治体は8月6に地現在で2,131市町村、武装組織の数は228組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 5, 2017をもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは5件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2017年8月5日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月5日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(アレッポ県2件、ラタキア県2件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも2件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件、ラタキア県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 5, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合はラッカ市に対する爆撃で、女性1人と子供7人を殺害(2017年8月4日)

ラッカ県では、SANA(8月4日付)によると、米主導の有志連合がダーイシュ(イスラーム国)支配下のラッカ市を空爆し、女性1人、子供7人の合わせて8人を殺害した。

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ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(8月5日付)によると、所属不明の戦闘機がズィーバーン町を爆撃した。

また、『ハヤート』(8月6日付)によると、有志連合と思われる戦闘機がスーサ町各所を空爆した。

AFP, August 4, 2017、AP, August 4, 2017、ARA News, August 4, 2017、Champress, August 4, 2017、al-Hayat, August 5, 2017, August 6, 2017、Kull-na Shuraka’, August 4, 2017、al-Mada Press, August 4, 2017、Naharnet, August 4, 2017、NNA, August 4, 2017、Reuters, August 4, 2017、SANA, August 4, 2017、UPI, August 4, 2017などをもとに作成。

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シリア国民連合は統合国民軍創設を主唱、米国も「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室と統合国民軍創設に向け折衝(2017年8月4日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制派諸勢力国民連立のアフマド・ラマダーン広報局長は記者会見を開き、米主導の有志連合のダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」を支援するため、反体制武装集団からなる統合国民軍を創設するよう呼びかけた。

クッルナー・シュラカー(8月4日付)が伝えた。

Kull-na Shuraka’, August 4, 2017

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一方、『ハヤート』(8月5日付)は、米国が、「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍砂漠諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室)に所属する革命特殊任務軍との間で、統合国民軍の結成にむけて折衝を行ったと伝えた。

AFP, August 4, 2017、AP, August 4, 2017、ARA News, August 4, 2017、Champress, August 4, 2017、al-Hayat, August 5, 2017、Kull-na Shuraka’, August 4, 2017、al-Mada Press, August 4, 2017、Naharnet, August 4, 2017、NNA, August 4, 2017、Reuters, August 4, 2017、SANA, August 4, 2017、UPI, August 4, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍支配下のアレッポ県北部でロジャヴァの支配に反対するデモが発生(2017年8月4日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(8月4日付)、『ハヤート』(8月5日付)によると、によると、トルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団(「家の者たち」作戦司令室、ハワール・キリス作戦司令室)の支配下にあるバーブ市、アアザーズ市、ジャラーブルス市で、金曜日の集団礼拝後にデモが発生した。

デモに参加した住民数百人(スマート・ニュース(8月4日付)によると、参加者は数千人)は、アレッポ県北西部の町・村に対する西クルディスタン移行期民政局の実効支配に反対を表明した。

AFP, August 4, 2017、AP, August 4, 2017、ARA News, August 4, 2017、Champress, August 4, 2017、al-Hayat, August 5, 2017、Kull-na Shuraka’, August 4, 2017、al-Mada Press, August 4, 2017、Naharnet, August 4, 2017、NNA, August 4, 2017、Reuters, August 4, 2017、SANA, August 4, 2017、SMART News, August 4, 2017、UPI, August 4, 2017などをもとに作成。

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アレッポ県北西部でトルコ軍の支援を受ける反体制武装集団とYPG主導のシリア民主軍が交戦(2017年8月4日)

アレッポ県では、トルコ軍の支援を受ける「家の者たち」作戦司令室(ハワール・キリス作戦司令室)が、アイン・ダクナ村で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を襲撃し、戦闘員多数を殺傷したと発表した。

また、スマート・ニュース(8月4日付)によると、「家の者たち」作戦司令室は、シリア民主軍に対して自爆攻撃などを行い、戦闘員4人を殺害したという。

「家の者たち」作戦司令室に所属する武装集団はこのほか、バーシュカウィー村にあるシリア民主軍拠点を砲撃した。

クッルナー・シュラカー(8月4日付)が伝えた。

Kull-na Shuraka’, August 4, 2017

AFP, August 4, 2017、AP, August 4, 2017、ARA News, August 4, 2017、Champress, August 4, 2017、al-Hayat, August 5, 2017、Kull-na Shuraka’, August 4, 2017、al-Mada Press, August 4, 2017、Naharnet, August 4, 2017、NNA, August 4, 2017、Reuters, August 4, 2017、SANA, August 4, 2017、SMART News, August 4, 2017、UPI, August 4, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは4件の停戦違反を、トルコ側は3件の違反を確認(2017年8月4日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月4日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(アレッポ県3件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも3件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 4, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は2017年6月までの爆撃で民間人1,101人が死亡したと思われると発表(2017年8月4日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は、2017年7月までのシリアおよびイラク領内での航空作戦に伴う民間人犠牲者発生にかかる72件の新たな報告を受け、すでに報告されている案件と併せて304件の調査を実施、132県の調査を完了した。

調査を完了した132件のうち121件は事実と異なることが確認され、民間人の犠牲者が出たとされるのは11件のみだった。

これによると、2014年8月から2017年6月までに有志連合が実施した空爆2万2,983回と4万6,636回の戦闘によって意図せず犠牲となったとされる民間人の数は1,101人となり、うち死亡が確認されたのは151人となった。

CENTCOM, August 4, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は8月2日~3日の2日間でダイル・ザウル県一帯、ラッカ市近郊などに43回の爆撃を実施(2017年8月4日)

米中央軍(CENTCOM)は、8月2~3日の2日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

8月2日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し27回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は21回で、ブーカマール市近郊(3回)、シャッダーディー市近郊(4回)、ラッカ市近郊(14回)に対して行われた。

8月3日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して21回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は16回で、ブーカマール市近郊(3回)、シャッダーディー市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、ラッカ市近郊(11回)に対して攻撃が行われた。

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CENTCOMはまた、6~7月のシリア領内(ダイル・ザウル県)での有志連合の空爆により、ダーイシュ幹部のアブドゥルガフール、アブー・フットゥーム(東南アジア出身)、ラヴドリム・ムハフヘリ(Lavdrim Muhaxheri、アルバニア人)、ラーズィム・カストラティ、イフラーン・ハフィーキー(アルバニア人)、オルハン・ラマダーニーを殺害したと発表した。

CENTCOM, August 4, 2017をもとに作成。

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ロシア国防省はエジプトで反体制派とヒムス県北部での緊張緩和地帯設置と停戦に合意したと発表(2017年8月3日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、エジプトの首都カイロでロシア国防省の代表がシリアの反体制派代表と会談し、ヒムス県のヒムス市北部に位置するラスタン市、タルビーサ市、ハウラ地方に緊張緩和地帯を設置することに合意したと発表した。

この合意に基づき、14万7,000人が暮らすとされる同地の84の市・町・村・農場が緊張緩和地帯に新たに指定され、現地時間の8月3日12時にシリア軍と反体制武装集団の停戦が発効するという。

また合意では、反体制武装集団は、ダーイシュ(イスラーム国)やヌスラ戦線(シャーム解放機構)などの「テロ組織」のヒムス県からの排除の義務を負うことになるという。

mil.ru, August 3, 2017
mil.ru, August 3, 2017

AFP, August 3, 2017、AP, August 3, 2017、ARA News, August 3, 2017、Champress, August 3, 2017、al-Hayat, August 4, 2017、Kull-na Shuraka’, August 3, 2017、al-Mada Press, August 3, 2017、Naharnet, August 3, 2017、NNA, August 3, 2017、Reuters, August 3, 2017、SANA, August 3, 2017、UPI, August 3, 2017などをもとに作成。

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アレッポ県北西部でYPG主体のシリア民主軍はトルコ軍およびその支援を受ける武装集団と激しく交戦(2017年8月3日)

ディヤール)作戦司令室、あるいはハワール・キリス作戦司令室)が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とマーリア市一帯、アイン・ダクナ市一帯、バイルーナ村一帯で交戦した。

この戦闘でシリア軍は反体制武装集団の支配下にあるカルジャブリーン村を砲撃、ARA News(8月3日付)によると、同地の反体制武装集団拠点を破壊した。

一方、反体制武装集団側は、トルコ軍がタッル・リフアト市、マンナグ村、バイルーナ村を砲撃した。

AFP, August 3, 2017、AP, August 3, 2017、ARA News, August 3, 2017、Champress, August 3, 2017、al-Hayat, August 4, 2017、Kull-na Shuraka’, August 3, 2017、al-Mada Press, August 3, 2017、Naharnet, August 3, 2017、NNA, August 3, 2017、Reuters, August 3, 2017、SANA, August 3, 2017、UPI, August 3, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは9件の停戦違反を、トルコ側は4件の違反を確認(2017年8月3日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月3日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(アレッポ県7件、ダマスカス郊外県・ダマスカス県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも4件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件、ハマー県2件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

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一方、過去24時間にアレッポ県の27ヵ村、イドリブ県の4カ村、ヒムス県の5カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,131市町村、武装組織の数は228組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 3, 2017をもとに作成。

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