アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(5月29日付)がマーリア市広報局の情報として伝えたところによると、ダーイシュ(イスラーム国)の包囲攻撃を受けるマーリア市一帯を米軍主導の有志連合が空爆し、住民7人が死亡、多数が負傷した。
また『ハヤート』(5月29日付)によると、県北西部のマーリア市一帯で反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)とダーイシュ(イスラーム国)が激しく交戦し、双方の戦闘員や住民少なくとも106人が死亡した。
ロイター通信(5月28日付)が複数のトルコ軍消息筋の話として、米軍主導の有志連合およびトルコ軍が行った同地一帯で行った空爆で、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員104人が死亡したと伝えた。
また『サバフ』(5月28日付)などによると、ダーイシュはトルコ領内のキリス市一帯を越境砲撃し、5人が負傷したという。
シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(5月28日付)などによると、戦闘はマーリア市北部および東部で激しく行われ、ダーイシュはタラーリーン村、アンサブル村、タッル・マーリド村の三方面から戦車、装甲車、爆弾を仕掛けた車などを投入し、マーリア市に突入を試みたが、ハワール・キリス作戦司令室はこれを阻止したという。
この攻撃でダーイシュ側の戦闘員約60人が死亡したという。
なお、シャフバー・プレス(5月28日付)によると、ダーイシュの攻撃によりマーリア市一帯の住民数万人がアアザーズ市、アフリーン市方面に避難する一方、ダーイシュに包囲されたマーリア市には約1万5,000人の住民が取り残され、そのほとんどは女性と子供だという。
一方、クッルナー・シュラカー(5月28日付)によると、ハワール・キリス作戦司令室がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ナッダ村およびナイヤーラ村の近郊に位置する科学研究センターを奪還した。
AFP, May 28, 2016、AP, May 28, 2016、ARA News, May 28, 2016、Champress, May 28, 2016、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2016、al-Hayat, May 29, 2016、Iraqi News, May 28, 2016、Kull-na Shuraka’, May 28, 2016、May 29, 2016、al-Mada Press, May 28, 2016、Naharnet, May 28, 2016、NNA, May 28, 2016、Reuters, May 28, 2016、SANA, May 28, 2016、Shahba Press, May 28, 2016、UPI, May 28, 2016などをもとに作成。
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