イラン軍はアレッポ市でミサイル製造に成功し、近く対イスラエル戦に配備すると主張(2016年11月10日)

タスニーム通信(11月10日付)によると、イラン軍のモハンマド・バーゲリー参謀長は、バーゲリー参謀長は、ミサイル開発を専門とするテヘラーニー・モガッダム機構結成5周年の祝典で、イランがアレッポ市内でミサイルの製造に成功、イスラエル軍の拠点などに対する攻撃に近く使用されることになると述べた。

AFP, November 10, 2016、AP, November 10, 2016、ARA News, November 10, 2016、Champress, November 10, 2016、al-Hayat, November 11, 2016、Iraqi News, November 10, 2016、Kull-na Shuraka’, November 10, 2016、al-Mada Press, November 10, 2016、Naharnet, November 10, 2016、NNA, November 10, 2016、Reuters, November 10, 2016、SANA, November 10, 2016、Tasnim News, November 10, 2016、UPI, November 10, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省はアレッポ市東部への支援物資搬入・配給のための攻撃再開延期を求める国連の要請を拒否(2016年11月10日)

『ハヤート』(11月11日付)などによると、国連のヤン・エグランド人道問題緊急援助調整官、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室が籠城を続けるアレッポ市東部に対する「最後の食糧支援物資」配給を行ったと発表する一方、10月18日からアレッポ市一帯での空爆を中止しているとされるロシア軍による攻撃再開延期をロシア国防省に要請した。

しかし、ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、エリアソン副事務総長からの要請に対して、「停戦延期は民間人への支援ではなく、テロリストが戦闘能力を回復するだけで…無益で非論理的」として拒否した。

なお、RT(11月10日付)は、米国防総省高官が、地中海東部に配備されたロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフに搭載されている戦闘機、ロシア海軍ミサイル巡洋艦ピョートル・ヴィェリーキイなどが参加するかたちで、ロシア軍によるアレッポ市東部への空爆が近く再開されると見ていると伝えた。

AFP, November 10, 2016、AP, November 10, 2016、ARA News, November 10, 2016、Champress, November 10, 2016、al-Hayat, November 11, 2016、Iraqi News, November 10, 2016、Kull-na Shuraka’, November 10, 2016、al-Mada Press, November 10, 2016、Naharnet, November 10, 2016、NNA, November 10, 2016、Reuters, November 10, 2016、RT, November 10, 2016、SANA, November 10, 2016、UPI, November 10, 2016などをもとに作成。

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米財務省は、トランプ氏の勝利を絶賛したシャーム・ファトフ戦線主導の反体制派を実質統括するサウジアラビア人のムハイスィニー氏ら4人を「特別指定国際テロリスト」に追加指定(2016年11月10日)

米財務省は声明を出し、同省外国資産管理局(OFAC)がシャーム・ファトフ戦線の幹部4人を大統領令第13224号が定める「特別指定国際テロリスト」(Specially
Designated Global Terrorists、SDGT)に追加指定したと発表した。

追加指定された4人は、①シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる武装連合体のファトフ軍を実質統括するサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・(ムハンマド・ビン・スライマーン・)ムハイスィニー氏、②ジャマール・フサイン・ザイニーヤ氏、③アブドゥルジャシャリー(Abdul Jashari)氏、④アシュラフ・アフマド・ファーリー・アッラーク氏。

Youtube, August 29, 2016
Youtube, August 29, 2016

AFP, November 10, 2016、AP, November 10, 2016、ARA News, November 10, 2016、Champress, November 10, 2016、al-Hayat, November 11, 2016、Iraqi News, November 10, 2016、Kull-na Shuraka’, November 10, 2016、al-Mada Press, November 10, 2016、Naharnet, November 10, 2016、NNA, November 10, 2016、Reuters, November 10, 2016、SANA, November 10, 2016、UPI, November 10, 2016などをもとに作成。

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シャーム・ファトフ戦線主導の反体制派を実質統括するサウジアラビア人のムハイスィニー氏は米大統領選挙でのトランプ氏の勝利を「スンナ派の勝利に向けた第一歩」と絶賛(2016年11月10日)

シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる武装連合体のファトフ軍を実質統括するサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏はツイッターを通じて、米大統領選挙での共和党候補ドナルド・トランプ氏の勝利を「スンナ派の勝利に向けた第一歩」だと高く評価した。

Youtube, October 22, 2016
Youtube, October 22, 2016

ムハイスィニー氏は「勝利に向けた第一歩とは、戦いの本質を正しく意識することだ。我々はどれほど、ラワーフィド(シーア派)が米国と同盟を結んでいたという真実を明らかにする必要があると考えてきたことか。トランプ氏はこのことを大衆向けのビデオで要約していた…。我々がどれだけの時間を要して、スンナ派のメディア関係者たちに、この戦いが「テロとの戦い」ではなく、スンナ派に対する戦いだと説明してきたことか。ムジャーヒディーンはその防衛線であり、トランプ氏はそのことを要約していた」と絶賛した。

ムハイスィニー氏はまた「トランプ氏の勝利は、血塗られた戦いと混乱を促すが、スンナ派はその最大の敗者とはならないだろう…。スンナ派にはもはや失いものはない」としたうえで、「イランの核開発をめぐる合意、トランプ氏の勝利、テロ支援者制裁法(JASTA)…、シリアのヒズブッラー…。これらの問題はムジャーヒディーンに味方してきたのか?」と述べ、トランプ次期政権がバラク・オバマ政権時代の政策を転換することに期待を寄せた。

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トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立のアナス・アブダ代表は、ロイター通信(11月10日付)とのインタビューで、米大統領選挙での共和党候補ドナルド・トランプ氏の勝利に関して「トランプ氏には、中東とシリアで改めて指導的役割を果たそうとする意志と精神がある」と述べ、期待を寄せた。

Kull-na Shuraka', November 10, 2016
Kull-na Shuraka’, November 10, 2016

AFP, November 10, 2016、AP, November 10, 2016、ARA News, November 10, 2016、Champress, November 10, 2016、al-Hayat, November 11, 2016、Iraqi News, November 10, 2016、Kull-na Shuraka’, November 10, 2016、al-Mada Press, November 10, 2016、Naharnet, November 10, 2016、NNA, November 10, 2016、Reuters, November 10, 2016、SANA, November 10, 2016、UPI, November 10, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県東部、ダイル・ザウル市一帯でダーイシュとの戦闘を続ける(2016年11月10日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍および親政権武装勢力がジュッブ・ジャッラーフ町一帯、シャーイル油田一帯、マフル油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市ハウィーカ地区一帯を砲撃、シリア軍と交戦した。

AFP, November 10, 2016、AP, November 10, 2016、ARA News, November 10, 2016、Champress, November 10, 2016、al-Hayat, November 11, 2016、Iraqi News, November 10, 2016、Kull-na Shuraka’, November 10, 2016、al-Mada Press, November 10, 2016、Naharnet, November 10, 2016、NNA, November 10, 2016、Reuters, November 10, 2016、SANA, November 10, 2016、UPI, November 10, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍は、ラッカ市解放をめざすシリア民主軍を主導する西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市(アレッポ県)一帯を砲撃(2016年11月10日)

アレッポ県では、ARA News(11月10日付)によると、トルコ軍が西クルディスタン移行期民政局の拠点都市であるアフリーン市郊外のシャーディヤ村を砲撃し、住民8人が負傷した。

ARA News, November 10, 2016
ARA News, November 10, 2016

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(11月11日付)によると、トルコ軍の支援を受け「ユーフラテスの盾」作戦を続行する反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、シュワイハ村、シャダール村を制圧した。

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ラッカ県では、ARA News(11月10日付)によると、ラッカ市解放に向けた「ユーフラテスの怒り」作戦を遂行する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、アイン・イーサー市郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同市東部のフッリーヤ村、ハーイス村を制圧した。

しかし、AFP(11月10日付)は、シリア民主軍の匿名司令官の話として、シリア民主軍の進軍と有志連合の空爆が、悪天候(砂嵐)によって順調に進んでいないと報じた。

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ハサカ県では、トルコの複数メディアによると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の特殊部隊司令官ハッジー・フールハーン氏(別名タルアリー・ブーターン)が、カーミシュリー市近郊で暗殺されたと報じた。

しかし、ARA News(11月10日付)は、人民防衛隊消息筋の話として、これを否定した。

一方、ARA News(11月10日付)によると、イラク領内から潜入したダーイシュ(イスラーム国)のサウジアラビア人戦闘員が、マルカダ町郊外で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。

AFP, November 10, 2016、AP, November 10, 2016、ARA News, November 10, 2016、Champress, November 10, 2016、al-Hayat, November 11, 2016、Iraqi News, November 10, 2016、Kull-na Shuraka’, November 10, 2016、November 11, 2016、al-Mada Press, November 10, 2016、Naharnet, November 10, 2016、NNA, November 10, 2016、Reuters, November 10, 2016、SANA, November 10, 2016、UPI, November 10, 2016などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍はヨルダンとの国境に面するナスィーブ国境通行所(ダルアー県)やドゥーマー市(ダマスカス郊外県)を爆撃(2016年11月10日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(11月10日付)によると、戦闘機(所属明示せず)がヨルダン国境に面するナスィーブ国境通行所を空爆し、少なくとも10人が死亡した。

死亡したのは、ヒムス県ラスタン市から避難してきた住民らだったという。

Kull-na Shuraka', November 10, 2016
Kull-na Shuraka’, November 10, 2016

一方、SANA(11月10日付)によると、シリア軍がダルアー市ブスラー広場南東部、タラーイビー広場東部、ビイル・ウンム・ダラジュ地区一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機2機(所属明示せず)が、イスラーム軍の拠点都市ドゥーマー市を空爆し、子供1人を含む4人が死亡、10人が負傷した。

シリア軍はまた、ハラスター市一帯、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯を砲撃した。

Youtube, November 10, 2016
Youtube, November 10, 2016

一方、SANA(11月10日付)によると、イスラーム軍がハラスター市校外の住宅地区を砲撃し、1人が死亡、3人が負傷した。

このほか、アジュナード・シャーム・イスラーム連合が声明を出し、シリア政府の支配下に復帰したダーライヤー市、ムウダミーヤト・シャーム市一帯で活動していた3組織、サアド・ブン・アビー・ワッカース旅団、ファトフ・ムビーン旅団、ムラービティーン中隊が統合し、連合の指揮下に入ったと発表した。

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アレッポ県では、SANA(11月10日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市ハムダーニーヤ地区、ハラブ・ジャディーダ地区を砲撃し、7人が負傷した。

これに対して、シリア軍はアレッポ市南西部のマンヤーン村などでファトフ軍を交戦した。

一方、シリア人権監視団によると、アレッポ市南西部のマンヤーン村一帯で、シリア軍および親政権武装勢力が、シャーム・ファトフ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなるファトフ軍と交戦した。

またシリア軍はハーン・アサル村、カフルナーハー村、アレッポ市ラーシディーン地区を砲撃した。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月11日付)によると、反体制武装集団がジャナービラ村方面に進軍したシリア軍と交戦、これを撃退した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハラーリーヤ村、ウンム・シャルシューフ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がトルクメン山一帯を砲撃した。

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ダマスカス県では、SANA(11月10日付)によると、イスラーム軍が撃った迫撃砲弾1発がムハージリーン区にあるターリク・ビン・ズィヤード学校一帯に着弾し、子供3人が負傷した。

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イドリブ県では、ARA News(11月10日付)によると、ロシア軍がタフタナーズ市一帯、サラーキブ市を空爆した。

一方、SANA(11月10日付)によると、シリア軍の支配下にとどまるフーア市をファトフ軍が砲撃し、3人が負傷した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ハドル村一帯でのシリア軍との戦闘で、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団の戦闘員19人が死亡、シリア軍側も10人が死亡

AFP, November 10, 2016、AP, November 10, 2016、ARA News, November 10, 2016、Champress, November 10, 2016、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2016、al-Hayat, November 11, 2016、November 12, 2016、Iraqi News, November 10, 2016、Kull-na Shuraka’, November 10, 2016、al-Mada Press, November 10, 2016、Naharnet, November 10, 2016、NNA, November 10, 2016、Reuters, November 10, 2016、SANA, November 10, 2016、UPI, November 10, 2016などをもとに作成。

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