米国防総省はイドリブ県での爆撃でアル=カーイダ幹部を殺害したと発表(2016年11月22日)

米国防総省のピーター・クック報道官は声明を出し、米軍無人航空機が18日、イドリブ県サルマダー市を空爆し、アル=カーイダの幹部の一人でエジプト人のアブー・アフガーン・ミスリー氏を殺害したと発表した。

AFP, November 23, 2016、AP, November 23, 2016、ARA News, November 23, 2016、Champress, November 23, 2016、al-Hayat, November 24, 2016、Iraqi News, November 23, 2016、Kull-na Shuraka’, November 23, 2016、al-Mada Press, November 23, 2016、Naharnet, November 23, 2016、NNA, November 23, 2016、Reuters, November 23, 2016、SANA, November 23, 2016、UPI, November 23, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

PYDは、ムスリム共同党首らへのトルコ当局の逮捕状発行を「無効」と非難し、拒否(2016年11月22日)

西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党(PYD)は声明を出し、サーリフ・ムスリム共同党首に対してトルコ司法当局が出した逮捕状を「無効で、最低限の法的根拠すら欠いている」と拒否する姿勢を表明した。

声明でPYDは、この逮捕状が「国際法と人権を否定するもの」としたうえで、「改めて世界の世論に対して、トルコという国家、そして(レジェップ・タイイップ・)エルドアン政権がいたるところでトルコ人を攻撃していることを知らしめたい」としている。

また「逮捕状発行は、トルコとその傭兵どもが軍事面において敗北を理由としたもので、中東、シリア、そして世界全体におけるその戦略の後退によって…あらゆる方面で無差別に攻勢をかけようとしている」と非難した。

一方、ムスリム共同党首はDPA(11月21日付)に対して「我々がシリア国内のいかなる活動にも関与していないことは、我々、そして皆が知っている」としたうえで、トルコ司法当局の逮捕状が「私の渡航や政治活動に影響することはない。この逮捕状がトルコ当局による政治的な決定であることはみなが知っている」と述べた。

DPA
アナトリア通信(11月22日付)などによると、トルコ司法当局は22日、2月17日にアンカラで発生したトルコ軍車輌を狙った爆破事件に関与したとして、ムスリム共同党首およびPKK(クルディスタン労働者党)のメンバーら47人への逮捕状を発効した。

なお、2月の事件に対しては、クルディスタン自由の鷹(TAK)が犯行声明を出している。

ARA News, November 22, 2016
ARA News, November 22, 2016

AFP, November 22, 2016、Anadolu Ajansı, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、DPA, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内で戦死したイラン人戦闘員の数が1,000人を超える(2016年11月22日)

タスニーム通信(11月22日付)によると、イランの殉教者退役兵士協会のモハンマド・アリー・シャヒーディー・マハッラーティー氏は、シリア国内でのイラン人戦闘員の死者数が1,000人に達したことを明らかにした。

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、Tasnim News, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

西クルディスタン移行期民政局人民防衛部隊主導のシリア民主軍が制圧したラッカ市北部の村で爆発(2016年11月22日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、「ユーフラテスの怒り」作戦を遂行する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が制圧したタッル・サマン村で複数回にわたり爆発が発生した。

爆発はダーイシュ(イスラーム国)が敷設した地雷によるものと思われるという。

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのエルドアン大統領は、バーブ市制圧後にマンビジュ市に進軍し、YPGを放逐する意思を表明(2016年11月22日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、トルコ軍の支援を受けて「ユーフラテスの盾」作戦を継続するハワール・キリス作戦司令室に関して、「我々は今やバーブ市に接近し、これを西方から包囲した。だがこれだけでは不十分だ。我々はここからマンビジュ市に進軍するだろう。なぜか。我々が同市を欲しいからではない。そこに(西クルディスタン移行期民政局の)人民防衛隊がいるからだ」と述べた。

アナトリア通信(11月22日付)が伝えた。

AFP, November 22, 2016、Anadolu Ajansı, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がバーブ市近郊の村をダーイシュから奪還(2016年11月22日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の支援を受け「ユーフラテスの盾」作戦を続行するハワール・キリス作戦司令室が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、バーブ市近郊のカッバースィーン村を奪還した。

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はダイル・ザウル市などでダーイシュと交戦(2016年11月22日)

ダイル・ザウル県では、ARA News(11月22日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、ジャフラ村でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がフワイスィース村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆、また同地一帯でシリア軍とダーイシュが交戦した。

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍は全土解放を目的とする第5軍団の新設を発表し、市民に入隊を呼びかける(2016年11月22日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、既存の部隊、予備部隊、そして同盟勢力とともにシリア全土における治安と安定の回復をめざすため、第5軍団を新設すると発表した。

第5軍団は、志願者より構成され、既存の部隊、予備部隊、そして同盟勢力とともにシリア全土における治安と安定の回復をめざすため、テロ掃討を任務とするとしたうえで、同軍団への市民の参加・入隊を呼びかけた。

入隊受付センターは、南部地区、ダマスカス拠点司令部、ダマスカス郊外県カタナー市にある第10師団司令部、ヒムス県の中部地区司令部、ハマー拠点司令部、ハマー県ミスヤーフ市にある事務部門学科、アレッポ県の北部地区司令部、タルトゥース拠点司令部、ラタキア県の沿岸地区司令部、ダルアー県の第5師団司令部、スワイダー県の第15師団司令部に設置されたという。

SANA, November 22, 2016
SANA, November 22, 2016

**

『ワタン』(11月22日付)は、ロシアのヴォルゴグラード市近郊のマリノフカ航空基地に配備されていたロシア空軍Su-35S戦闘機4機が10月30日にイラン、イラク領空を通過し、ラタキア県のフマイミーム航空基地に配備されていた、と伝えた。

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016、al-Watan, November 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス県における反体制派の拠点都市にシリア赤新月社が人道支援物資を搬入する一方、反体制派はシリア政府支配地域の村を砲撃(2016年11月22日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団の拠点都市ラスタン市にシリア赤新月社と国連の支援チームが人道支援物資を搬入した。

しかし、反体制武装集団は、シリア政府支配下のウンム・スィルジュ村を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がラハーヤー村、ラターミナ町のイッザ軍拠点などを空爆、またシリア軍がブザーム丘の反体制武装集団拠点を砲撃した。

クッルナー・シュラカー(11月22日付)によると、ラターミナ町を空爆したのはロシア軍で、これによって7人が死亡したという。

**

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(11月22日付)によると、アレッポ市西部郊外からイドリブ市に帰還する途中のシャーム軍団の車輌が爆弾の爆発に巻き込まれ、乗っていた戦闘員3人が死亡した。

**

ラタキア県では、ARA News(11月22日付)によると、シリア軍と反体制武装集団がトルクメン山、クルド山一帯(キンサッバー町一帯)で交戦した。

**

クナイトラ県では、SANA(11月22日付)によると、シリア軍がハドル村近郊のハムリーヤ丘などでシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団を砲撃した。

SANA, November 22, 2016
SANA, November 22, 2016

**

ダルアー県では、SANA(11月22日付)によると、シリア軍がダルアー市避難民キャンプ一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はアレッポ市東部で籠城を続ける反体制武装集団に同地から退去し、住民を人間の盾として利用しないよう呼びかける(2016年11月22日)

シリア軍武装部隊総司令部は、アレッポ市東部で籠城を続ける反体制武装集団に対して、同地から退去し、住民を人質にとり、人間の盾として利用しないようを改めて呼びかけた。

総司令部はまた、反体制武装集団に対して、自らが管理している食糧倉庫を開放し、住民に物資を配給するよう呼びかけるとともに、同地と外界を結ぶ人道回廊一帯に敷設した地雷を除去し、退去を求める住民の通行を認めるよう求めた。

一方、アレッポ市東部にとどまっている市民に対して、総司令部は、シリア軍に協力し、差し迫った必要がない限り外出を控え、武装集団の陣地から遠ざかるよう呼びかけた。

SANA(11月22日付)が伝えた。

SANA, November 22, 2016
SANA, November 22, 2016

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍の攻勢が続くなか、アレッポ市東部で籠城を続ける反体制派は、ロジャヴァ支配下のシャイム・マクスード地区への住民の避難を阻止するため人道回廊を砲撃(2016年11月22日)

アレッポ県では、ARA News(11月22日付)によると、アレッポ市東部を支配するアレッポ・ファトフ軍作戦司令室所属のシャーム自由人イスラーム運動とスルターン・ムラード師団、ヌールッディーン・ザンキー運動が、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区方面に避難しようとした住民の動きを阻止するため、同地区とブスターン・バーシャー地区を結ぶルッズ通行所(人道回廊)を砲撃した。

ARA News(11月22日付)によると、アレッポ市東部にとどまっていた住民数百人がシャイフ・マクスード地区に避難しようとしたという。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍および親政権武装勢力が、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部のカーディー・アスカル地区、マサーキン・ナハーヌー地区、マイサル地区、ジスル・ハッジ地区、マアーディー地区、サーフール地区、フィルドゥース地区、シャッアール地区、スッカリー地区などを空爆・砲撃し、マイサル地区では女性1人と子供1人が死亡した。

またAMC(11月22日付)は、シリア軍がアレッポ市カーティルジー地区で、塩素ガスを装填した「樽爆弾」4発を投下したと主張した。

さらに、SNN(11月22日付)などによると、アレッポ市南部のシャイフ・サイード地区では、シリア軍、親政権武装勢力が、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。

この戦闘で、シリア軍兵士15人以上が死亡、またシャーム自由人イスラーム運動の有力司令官アブー・ハーリス氏が戦死した。

Kull-na Shuraka', November 22, 2016
Kull-na Shuraka’, November 22, 2016

このほか、シリア軍は21日に一部を制圧したマサーキン・ハナーヌー地区で進軍を試み、反体制武装集団との戦闘を続けた。

AFP, November 22, 2016、AMC, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、SNN, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領はロシアのロゴージン副首相と会談(2016年11月22日)

アサド大統領は、シリアを訪問中のロシアのドミトリー・オレゴヴィチ・ロゴージン副首相を団長とする使節団と会談、SANA(11月22日付)によると、二国間関係、テロとの戦いにおける連携などについて意見を交わした。

会談には、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣、マアムーン・ハムダーン財務大臣、アリー・ガーニム石油資源大臣、国家計画国際協力委員会のイマード・サーブーニー委員長、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官、そしてアレクサンドル・キンチャク(Alexander Kinshchak )駐シリア・ロシア大使も同席した。

SANA, November 22, 2016
SANA, November 22, 2016

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は11月21日にシリア領内で13回の爆撃を実施(2016年11月22日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月21日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して24回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は13回で、ブーカマール市近郊(2回)、ラッカ市近郊(7回)、アイン・イーサー市近郊(3回)、マンビジュ市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

国内で活動する反体制組織「民主的変革諸勢力国民調整委員会」によるダマスカスでの反体制派拡大会合計画失敗に終わる(2016年11月22日)

『ハヤート』(11月22日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、シリア政府が、ロシアの後押しのもとに反体制派がシリアの首都ダマスカスで計画していた拡大会合の開催を拒否したと伝えた。

拡大会合は、シリア国内で活動する民主的変革諸勢力国民調整委員会が計画し、欧米諸国、サウジアラビア、カタール、トルコからなる「シリアの友連絡グループ」と一線を画すクウェートやオマーンといったアラブ諸国からの支援や、シリア政府との和平交渉における新たな反体制派の代表組織となることをめざしていた。

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーズ代表が『ハヤート』に明らかにしたところによると、拡大会合は、反体制派統一の取り組みを貫徹させるとともに、アサド政権の存続を是とする「インフィターフィーユーン」と、体制転換と民主化をめざす「真の反体制活動家」を峻別することが目的。

民主的変革諸勢力国民調整委員会はこの構想を駐ダマスカス・ロシア大使に提示し、在外活動家のシリア訪問時の「政治面、安全面での保障」をロシアに要請、カイロ合意グループ、ガト潮流、シリア革命反体制勢力国民連立のメンバーらの招聘をめざした。

だが、ロシア側は、シリア政府が、在外活動家の安全をロシアが保障することを承諾しなかったと回答したという。

AFP, November 21, 2016、AP, November 21, 2016、ARA News, November 21, 2016、Champress, November 21, 2016、al-Hayat, November 22, 2016、Iraqi News, November 21, 2016、Kull-na Shuraka’, November 21, 2016、al-Mada Press, November 21, 2016、Naharnet, November 21, 2016、NNA, November 21, 2016、Reuters, November 21, 2016、SANA, November 21, 2016、UPI, November 21, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.