レバノン軍は「前体制の残党」への資金提供の仲介者を逮捕したとのロイター通信の報道を否定(2026年1月16日)

レバノン軍は公式サイトを通じて以下の通り発表した。

レバノン軍司令部は、国家に対する攻撃を実行する目的で資金移転に関与したとして、シリア人が拘束されたとの報道について、これを否定する。
同司令部は、現在レバノン軍が拘束しているシリア人が複数名いることは事実であるが、いずれもレバノン国外における治安作戦の計画とは関係のない理由によるものであり、捜査は管轄司法当局の監督の下で進められている。

発表は、ロイター通信が、レバノンやシリアの「旧体制の残党」へのラーミー・マフルーフ氏の資金提供を仲介していたとされるアフマド・ドゥンヤーがレバノン当局によって逮捕されたと伝えていた。

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SANA:シャルア暫定大統領は来週火曜日(20日)にドイツを公式訪問し、シュタインマイヤー大統領と会談する予定(2026年1月16日)

SANAは、アフマド・シャルア暫定大統領が、来週火曜日(20日)にドイツを公式訪問し、ベルリンのベルビュー宮殿でフランク=ヴァルター・シュタインマイヤー大統領と会談する予定であると伝えた。

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イスラエル軍はクナイトラ県、ダルアー県への侵入を繰り返す(2026年1月16日)

クナイトラ県では、SANAシリア人権監視団によると、軍用車両8台と戦車3両からなるイスラエル軍部隊が西アフマル丘方面からアイン・ザイワーン村、スワイサ村に侵入、1時間にわたって展開、その後小ダワーヤ村に移動した。

これと前後して、戦車1両がアブー・クバイス丘に侵入した。

また、シリア人権監視団によると、15日深夜から16日未明にかけて、占領下ゴラン高原内に展開するイスラエル軍がハミーディーヤ村に設置されている前哨基地およびその周辺上空に、7発の照明弾を発射した。

さらに、シリア人権監視団によると、軍用車両4台からなるイスラエル軍部隊クードナ村に一時侵入した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍兵士がマアリーヤ村の住民が所有する家畜の群れを盗み出した。

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米主導の有志連合はアレッポ県南部を爆撃し、フッラースッディーン機構の指導者アブー・ハサン・ヌアイミーを殺害(2026年1月16日)

アレッポ県では、ANHAシリア人権監視団によると、米主導の有志連合が県南部のシャイフ・ズィヤート村近くを爆撃し、昨年に解散を宣言したフッラースッディーン機構の指導者アブー・ハサン・ヌアイミーを殺害した。

情報筋によれば、爆撃はヌアイミーが村の近くにいたのを狙って実施され、ヌアイミーは即死だった。

ヌアイミーは数人の若者とともに自宅を出て、シャイフ・ズィヤート村の外れへ向かう途中、何者かの電話を受け、その通話中に単独となった直後、狙われたという。

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シャルア暫定大統領は2026年政令第13号を発令し、クルド人とその文化的・言語的アイデンティティが、シリア国民およびそのアイデンティティの不可分の一部であることを確認(2026年1月16日)

SANAによると、アフマド・シャルア暫定大統領は、2026年政令第13号を発令し、クルド人とその文化的・言語的アイデンティティが、シリア国民およびそのアイデンティティの不可分の一部であることを確認した。

2026年政令第13号の全文は以下の通り。

共和国大統領
憲法宣言の規定に基づき、
国家の最高利益の要請に鑑み、すべてのシリア国民に対する文化的・市民的権利を承認し、国民的統一を強化する国家の役割と責任に基づき、以下を定める。
第1条 シリアのクルド系市民は、シリア国民の基本的かつ固有の一部を構成し、その文化的・言語的アイデンティティは、多元的で統一されたシリアの国民アイデンティティの不可分の一部をなす。
第2条 国家は文化的および言語的多様性を保護することを約束し、国家主権の枠内において、クルド系市民が自らの遺産および芸術を継承・発展させ、母語を発展させる権利を保障する。
第3条 クルド語は国家言語の一つとみなされ、クルド人が相当数を占める地域においては、選択科目または文化・教育活動の一環として、公立および私立学校での教授を認める。
第4条 ハサカ県において1962年に実施された国勢調査に起因する、すべての例外的な法律および措置は廃止され、無登録者を含む、シリア領内に居住するすべてのクルド系出自の住民にシリア国籍を付与し、権利および義務において完全な平等を保障する。
第5条 ナウルーズ(3月21日は、春と友愛を象徴する国家的祝日として、シリア・アラブ共和国全土における有給の公式休日とする。
第6条 国家の報道機関および教育機関は、包摂的な国家的言説を採用するものとし、民族的または言語的理由によるいかなる差別や排除も法律により禁止される。民族的扇動を行う者は、現行法に基づき処罰される。
第7条 関係する各省庁および機関は、本大統領令の規定を実施するために必要な実施要領を、それぞれの所管において発出するものとする。
第8条 本大統領令は官報に掲載され、公布の日から施行される。
アフマド・シャルア
シリア・アラブ共和国大統領
ダマスカス
ヒジュラ暦1447年ラジャブ月27日
西暦2026年1月16日

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SANAによると、シャルア暫定大統領は、クルド人に向けてビデオ声明を発表、2026年政令第13号を発令したことを告知するとともに、クルド人に対して分断を煽る言説を信じないよう呼びかけるとともに、安全な帰還と、すべての国民を包摂する一つの祖国としてのシリア建設に全面的に参加するよう要請した。

声明の全文は以下の通り。

慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
全能なるアッラーはこう仰せになった。「われらはあなたがたを種族と部族に分けた。これはあなたがたを、互いに知り合うようにさせるためである」。アッラーは、出自や民族的帰属よりも、正しさと敬虔さを高く掲げられた。よって、アラブ人であれ、クルド人であれ、トルコ人であれ、その他いかなる者であれ、民族による優劣はなく、ただ神への畏敬と人としての正しさのみが価値を決めるのである。
わがクルドの同胞、サラーフッディーンの子孫たちよ。
我々がクルドの同胞に害を加えようとしているという言説を決して信じてはならない。アッラーにかけて言うが、あなた方に害を及ぼす者は、審判の日まで我々の敵である。あなた方の生は我々の生であり、我々が望むのは、国と民の安寧、発展、復興、そして祖国の統一にほかならない。この善から、誰一人として排除されることはない。
私は本日、クルドの同胞のために、彼らの権利といくつかの特性を法律によって保障する特別な大統領令を発する栄誉を担った。
私は、強制的に故郷を離れたすべての人々に対し、武器を捨てること以外にいかなる条件もなく、安全に帰還するよう呼びかける。
そして、この祖国の建設に積極的に参加し、その安全と統一を守るよう皆さんを招く。それ以外の道は退けよう。
成功を授けるのはアッラーである。

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シリア民主軍のアブディー総司令官はアレッポ県東部から撤退し、ユーフラテス川以東の地域へ再配置することを決定したと発表(2026年1月16日)

シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、マズルーム・アブディー総司令官による以下の声明を発表した。

友好国および仲介者からの呼びかけに基づき、また、統合プロセスを完了させ、3月10日合意の条項を履行することへの善意を示すため、我々は、過去2日間にわたり攻撃にさらされているアレッポ県東部の現在の接触線地域から、明日朝7時より部隊を撤収させ、ユーフラテス川以東の地域へ再配置することを決定した。

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米主導の有志連合の代表団とシリア民主軍の司令部代表がダイル・ハーフィル市で会合:米軍の戦闘機、ヘリコプターがダイル・ハーフィル県、ラッカ県、アレッポ県、ハサカ県に飛来(2026年1月16日)

トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使は、Xで以下の通り綴った。

米国は、シリアにおけるすべての当事者と引き続き緊密な連絡を保っており、緊張を緩和し、事態のエスカレーションを防ぎ、シリア政府とシリア民主軍との間の統合協議に立ち戻るため、昼夜を問わず取り組んでいる。

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ANHAシリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車列がシリア民主軍の部隊とともに、アレッポ県のマスカナ市に到着、ダイル・ハーフィル市に向かった。

ANHAシリア人権監視団によると、有志連合の代表団とシリア民主軍司令部代表がダイル・ハーフィル市で会合を行するとともに、市内で合同パトロールを実施した。

シリア人権監視団によると、ダイル・ハーフィル市での会合には、有志連合の上級司令官、シリア民主軍総司令部のルーフラート・アフリーン氏、ジヤー・コバネ氏が出席、アレッポ県東部の治安および政治情勢の進展、住民の安定と安全を確保するための関係当事者間の共同調整の強化の方途が協議された。

ANHA、ダイル・ハーフィル市での会合を終えた有志連合の代表団は、別の会合を行うためラッカ県に向かった。

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シリア人権監視団によると、こうした動きと並行して、有志連合所属の航空機やヘリコプターが、ダイル・ザウル県のアブー・ハマーム市、ガラーニージュ市、ハジーン市、ラッカ県ラッカ市、タブカ市、アレッポ県ダイル・ハーフィル市の上空に飛来し、旋回を繰り返した。

また、有志連合の航空機は、ハサカ県ダルバースィーヤ市上空などでも確認された。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、国際有志連合所属の軍用輸送機がシャッダーディー市にある基地に着陸し、軍事装備および兵站物資を搬入した。

また、これに先立ち、2機目の輸送機がカスラク村基地に到着した。

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シリア民主軍はアレキサンドレッタ地方解放人民戦線の指導者らが戦闘に参加しているとの移行期政権側の発表を否定(2026年1月16日)

シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、アフマド・シャルア移行期政権の当局が、タキア県やトルコのハタイ県(アレキサンドレッタ地方)の住民らによって構成されるアレキサンドレッタ地方解放人民戦線の指導者アリー・カヤーリー氏(別名ミフラチュ・ウラル)、あるいは「前体制の残党」がシリア民主軍側で戦闘に参加しているとの喧伝について、移行期政権の侵害行為を隠蔽し、これを自己正当化するための虚構の作り話だとして否定した。

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一方、SANAによると、シリア軍の作戦委員会、同局は、情報筋を通じて、クルディスタン労働者党(PKK)の元幹部のバホズ・エルダル(本名フェヴズィ・アルトゥン)が、シリア民主軍の作戦を指揮するため、イラクのキンディール山地からラッカ県タバカ郡へ移動したことを確認したと発表した。

また、シリア民主軍とPKKの民兵は、マスカナ市、ダイル・ハーフィル市一帯でイラン製の無人航空機を多数投入し、アレッポ市および同市東部農村地帯への攻撃を準備していると付言した。

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シリア軍はシリア民主軍の拠点だとするダイル・ハーフィル市内の4ヵ所の地図と座標を公開、攻撃を開始したと発表(2026年1月16日)

SANAによると、シリア軍の作戦委員会は、シリア民主軍、「前体制の残党などがテロ攻撃、無人航空機の発射基地として使用しているとして、アレッポ県ダイル・ハーフィル市内の「地点1」の地図と座標を公開し、住民に避難を呼びかけた。

SANAによると、作戦委員会はダイル・ハーフィル市内の「地点2」の地図と座標を公開し、住民に避難を呼びかけた。

SANAによると、作戦委員会はダイル・ハーフィル市内の「地点3」の地図と座標を公開し、住民に避難を呼びかけた。

SANAによると、作戦委員会はダイル・ハーフィル市内の「地点4」の地図と座標を公開し、住民に避難を呼びかけた。

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これに対して、シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、移行期政権国防省がシリア民主軍を標的するとの発表について、政治的・軍事的破綻状態を露呈するもので、クルド人、アラブ人、シリア正教徒らの間に不和を生み出そうとする失敗した試みだと批判した。

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アレッポ県ダイル・ハーフィル市一帯へのシャルア移行期政権所属諸派の攻撃続く(2026年1月16日)

シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、アレッポ県ダイル・ハーフィル市周辺の居住地域が、アフマド・シャルア移行期政権に所属する諸派の砲撃を受け、3発の砲弾が着弾したと発表した。

シリア民主軍はまた、フェイスブックを通じて、移行期政権諸派がダイル・ハーフィル市の住宅街に対して過去1時間の間に20発を超える砲弾を撃ち込んだと発表した。

シリア民主軍はさらに、フェイスブックを通じて、ダイル・ハーフィル市が再び移行期政権諸派の砲撃を受けていると発表した。

シリア民主軍はその後も、フェイスブックを通じて、ダイル・ハーフィル市への激しい砲撃が続いていると発表した。

ANHAも、移行期政権の諸派が、ティシュリーン・ダムに近いカシュラ村を砲撃したと伝えた。

これに対して、SANAは、軍関係筋の話として、シリア軍がダイル・ハーフィル市方面で同軍の拠点を標的にしようとしていたシリア民主軍の無人航空機1機を撃墜したと伝えた。

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一方、SANAによると、ダイル・ハーフィル郡当局は、シリア軍の作戦委員会がダイル・ハーフィル市およびその周辺から民間人が退避するために定めた期間を延長した後も、シリア民主軍組織が、ハミーマ村に設けられた安全な人道回廊を通じた民間人の退避を阻止し続けていると発表した。

SANAによると、ダイル・ハーフィル郡当局はまた、この妨害を受けて、民間人が安全が確保されていない支線道路や通過点を通じて移行期政権の支配地域に退避し続け、通過点1ヵ所だけで4,000人を超える民間人の退避が確認されいると発表した。

SANAによると、シリア軍の作戦委員会はシリア民主軍に所属するシリア人(クルド人およびアラブ人)に対して離反し、最寄りのシリア軍の拠点に向かるよう呼びかけた。

SANAによると、国防省報道連絡局によると、これを受けて、シリア民主軍のメンバー6人が離反、シリア軍によって保護された。

一方、SANAによると、国防省報道連絡局はダイル・ハーフィル郡から民間人に紛れて退出しようとしていたシリア民主軍の諜報員1人を、軍の治安部隊が拘束したと発表した。

SANAによると、シリア軍の作戦委員会による離反呼びかけを受けて、シリア民主軍のメンバー7人が離反し、シリア軍によって保護された。

SANAによると、シリア軍の作戦委員会はこれらの地点拠点に対して、対応措置(反撃)を開始したと発表した。

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ラタキア市で内務省に所属する最新型車両部隊の引き渡し式典が行われる(2026年1月16日)

ラタキア県では、内務省(フェイスブック)によると、ラタキア市で内務省に所属する最新型車両部隊の引き渡し式典が行われた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市中心部で身元不明の武装グループの銃撃で前政権とつながりがあったと見られる市民1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンビジュ市で数日前に正体不明の武装強盗グループに遭い重傷を負っていた若者が死亡した。

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シリア・イスラーム抵抗戦線ウーリー・バアスは「マイダーン(戦場)連隊」と題された映像を公開(2026年1月16日)

シリア・イスラーム抵抗戦線ウーリー・バアスは、テレグラムで、アラビア語とヘブライ語で「諸君らが戻るなら、我々も戻るだろう」という文言とともに、「マイダーン(戦場)連隊」と題された映像を公開した。

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