シリア民主軍のアブディー総司令官:「クルド地域の防衛はレッドラインだ」(2026年1月25日)

バールザーニー事務所は、フェイスブックを通じてイラク・クルディスタン民主党のマスウード・バールザーニ党首と、シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官氏が25日に電話会談を行ったと発表した。

会談では、シリアおよび西クルディスタンにおける最新の動向や情勢の進展について、意見および見解が交換されたという。

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ロナヒ・テレビは、アブディー総司令官との単独インタビューを放映した。

インタビューのなかでアブディー総司令官は以下のように述べた。

シリア民主軍は(12月18日にアフマド・シャルア移行期政権と交わした)停戦合意を短期間で履行する用意がある…。(国防副大臣およびハサカ県知事の職に就く候補者名の提案などについて)現時点では合意された名簿作成には至っていない。
停戦合意には、シリア軍はクルド地域に入らないと明記されている…。
移行期政権との交渉は国際的な後援のもとで行われており、米国の政治・軍事機関に加え、フランスのエマニュエル・マクロン大統領も関与している…。ただし、現段階の取り組みは、最終合意とみなすことはできない…。我々は自らの人民に対して透明でありたい。
緊張緩和に向けた国際的努力は…、受け入れがたい条件が課されない限り成功するだろう。
コバネ(アイン・アラブ)の抵抗は、ロジャヴァ(西クルディスタン)の歴史における転換点であり、クルド人の結束に寄与した…。現在、コバネが受けている攻撃は必ず打破できる…。移行期政権側に同市への進入を行わないよう要請し、相手側はこれに同意した。履行されることを期待している。
合意は、(トルコが実効支配を続けている)アフリーン、スィリー・カーニヤ(ラアス・アイン)、ギレ・スピ(タッル・アブヤド)の問題も扱っている…。避難民の帰還が不可欠であり、カーミシュリーやコバネで実施されるいかなる解決策も、これらの地域を含むべきだ。
ラッカやタブカなどでクルド人に対する侵害行為が起きている…。責任者の処罰を求める…。クルド人とアラブ人の間に人種差別や扇動を広めようとする試みに警鐘を鳴す。
シリア民主軍側の戦死者には、ラッカ県やダイル・ザウル県出身のアラブ人も含まれている。
ラッカ、タブカ、ダイル・ザウルからの撤退は流血を防ぎ、エスカレーションを回避するための措置であった…。クルド地域の防衛はレッドラインだ…。包括的な政治的解決に至るまで、我々は抵抗を続け、地域を守り続ける。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア地域民主自治局はアクターン刑務所に未成年者(カリフの幼獣)を収容していたことを認める(2026年1月25日)

北・東シリア地域民主自治局は、フェイスブックを通じて刑務所管理局の声明を発表し、ラッカ市のアクターン刑務所の一部区画に、イスラーム国の勧誘や搾取の被害者(カリフの幼獣)を含む未成年者が収容されていたことを認めたうえで、彼ら同刑務所に移送されたのは約3ヵ月前にで、更生プログラムが提供されていたと主張した。

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社会問題労働省はアースィフ・シャウカト少将の娘が同省での会合に出席していたことをめぐるSNSでの情報拡散を非難(2026年1月25日)

社会問題労働省は、フェイスブックを通じて声明を発表し、バッシャール・アサド前大統領の義兄の故アースィフ・シャウカト少将(アサド前大統領の姉のブシュラー・アサド氏の夫で2014年に当時の反体制派によって暗殺)の娘ディーマ・シャウカト氏が同省での会合に出席している様子を撮影した写真がSNSで拡散され、物議を醸しだされていることに関して、以下の通り反論した。

当該人物は同省においていかなる公式職位も占めておらず、過去にいかなる形でも同省に勤務した経歴はない。また、任命、契約、公式・非公式を問わず、同省との間でいかなる形の関係も有していないことを確認する。
また同省は、特に国際機関と関わる際における人物の身元および代表資格の確認責任は、社会問題労働省内部の関係部局に帰属するものであり、これは現行法の枠組みの下、承認された手続きおよび規定に従って行われるものであることを強調する。
同省はさらに、その評判を損なう、あるいは制度的な業務を傷つけるいかなる逸脱行為や不正に対しても決して容認しないこと、また、不正確または誤解を招く情報の流布、あるいは同省やその職員の名を利用しようとする行為に関与したことが確認された者に対しては、必要な法的措置を講じることを明言する。
加えて、国際機関との調整は、あくまで承認された公式ルートを通じてのみ行われ、公式会合への参加や関与は、明確かつ明示的な委任に基づき、関係当局の認識と承認の下、適用される法的・組織的枠組みに従ってのみ実施されるものであることを明らかにする。
社会問題労働省は最後に、透明性および説明責任の原則を堅持し、いかなる誤った情報についても是正に努め、公共の利益に資する形で業務を遂行し、国家機関の活動に対する信頼を強化していくという姿勢を改めて強調する。

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シリア・イスラーム抵抗戦線ウーリー・バアスはシリア領内でイスラエル軍を攻撃する可能性を示唆(2026年1月25日)

シリア・イスラーム抵抗戦線ウーリー・バアスは、テレグラムを通じて声明を発表し、イスラエル軍によるシリア領内への侵入行為の詳細、進路、目的を完全な精度で監視・追跡しているとしたうえで、「既成事実を押し付けようとする試みは成功しない」と主張した。

また、「ウーリー・バアスは準備が整っている。この準備とは、メディア向けの姿勢表明や空虚な警告ではなく、決断であり、開かれた選択肢である」と強調し、イスラエル軍への攻撃の可能性を示唆した。

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イスラエル軍グライダーがクナイトラ県の農地で有毒物質と農薬の散布(2026年1月25日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、小型エンジンを搭載したイスラエル軍のグライダーがアスバフ村、クードナ村、イッシャ村上空に飛来、周辺の農地で有毒物質と農薬の散布を行った。

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イスラーム国がメンバーの収監先であるハサカ市のグワイラーン刑務所を襲撃、シリア民主軍と米主導の有志連合が対応(2026年1月25日)

シリア人権監視団によると、イスラーム国のセルが24日深夜から25日未明にかけて、同組織の構成員が収監されているハサカ市のグワイラーン刑務所を襲撃した。

イスラーム国のセルは、警備地点を攻撃し、刑務所への突破口を開こうとしたため、、シリア民主軍が対応し、激しい戦闘となった。

シリア民主軍は、米主導の有志連合の航空・兵站支援を受けてセルを撃退することに成功した。

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北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)は、フェイスブックを通じて声明を出し、ジャズィーラ地区の部隊が、ハサカ県のハサカ市で自治局における治安と安定を揺るがし、社会的分断を煽ることを目的とした計画の実行に関与していたテロ細胞の構成員2人を逮捕したと発表した。

初期捜査の結果、アフマド・シャルア移行期政権に属する複数の情報機関関係者が、これらのテロ細胞と直接連絡を取り、シリア民主軍と北・東シリア地域民主自治局を標的とする脅迫行為やプロパガンダの拡散を実行するよう指示していたことが判明した。

計画のなかには、細胞の構成員がシリア民主軍やアサーイシュの制服を着用して、アラブ系住民が居住する村々を攻撃するといった行為も含まれていたという。

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イラク・クルディスタン地域、トルコ南東部からロジャヴァを支援するため若者らが到着(2026年1月25日)

ANHAによると、イラク・クルディスタン地域のシンカール山地方の若者らがロジャヴァ(西クルディスタン)に到着した。

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ANHAによると、南クルディスタン(トルコ南東部)の若者たちがハサカ市に到着した。

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北・東シリア地域民主自治局は、フェイスブックを通じて声明を発表し、アフマド・シャルア移行期政権がイスラーム国の構成員の移送を停戦期間延長の口実としたことに関して、同政権側に軍事的選択肢や攻撃が選択肢として残されていると非難、住民に対して警戒態勢の継続を呼びかけた。

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ANHAによると、人民防衛隊(YPG)は声明を発表し、2014年にイスラーム国による包囲戦を勝ち抜いたアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市を抵抗と防衛を継続すると表明した。

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シリア・クルド国民評議会は、公式サイトを通じて声明を発表し、戦闘行為の即時停止、コバネ市への包囲の解除と人道支援、国家再建へのクルド人の実効的参加の保障、憎悪、排外主義、扇動の言説の排除、避難民の安全な帰還の重視を求めた。

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スワイダー県とダマスカス県でドゥルーズ派が相次いで殺害される(2026年1月25日)

スワイダー県

シリア人権監視団によると、県北西部のウルガー村近郊の拠点が狙撃手の銃撃を受け、内務治安局の隊員1人が死亡した。

また、シリア人権監視団によると、スワイダー市で58歳の女性が何者かによって首を銃で撃たれて死亡した。

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一方、スワイダー24によると、スワイダー市の工業地区で手榴弾が爆発し、子ども2人が死亡、6人が負傷した。

ダマスカス県

シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県のヘルモン山(シャイフ山)地方のカルアト・ジャンダル村出身のドゥルーズ派の男性が、内務治安局の隊員と口論の末、銃殺された。

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シャルア移行期政権はアイン・アラブ(コバネ)市とハサカ市にいたる人道回廊を設置:シリア民主軍と停戦違反の非難の応酬続く(2026年1月25日)

シャルア移行期政権側の発表

SANA(フェイスブック)が14:38に伝えたところによると、シリア軍作戦局は、北・東シリア地域民主自治局/シリア民主軍が支配を続けるアレッポ県北東部とハサカ県北東部の2ヵ所に、人道支援物資および人道的事案の受け入れを目的とする人道回廊を設置したと発表した。

第1の回廊は、ハサカ県との調整により、ラッカ・ハサカ街道沿い、タッル・バールード村付近、第2の回廊は、アレッポ県との調整により、M4道路沿い、ヌール・アリー村付近のアイン・アラブ(コバネ)交差点にそれぞれ設置される。

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SANA(フェイスブック)は15:24、シリア民主軍がアイン・アラブ市一帯の支配地域からジャラーブルス市郊外のジャーミル村入口を狙って迫撃砲弾1発を発射したと伝えた。

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SANA(フェイスブック)は20:28、シリア民主軍が正午以降、スィッリーン町と周辺の村々を15機以上の自爆型無人航空機で攻撃し、住民の車両や住宅に物的損害を与えたと伝えた。

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SANA(フェイスブック)が23:01に伝えたところによると、シリア軍作戦局は、シリア民主軍が停戦合意に違反し、アイン・アラブ市周辺に展開するシリア軍の陣地を、FPV型の自爆式無人航空機25機以上で攻撃、シリア軍の車両4両が破壊されたと発表した。

また、シリア民主軍はM4高速道路およびその周辺の村々に対しても複数回攻撃を行い、複数の民間人が負傷した。

さらに、シリア民主軍はシュユーフ村周辺で子どもたちを拘束しようとして、住民らと衝突、負傷者が出た。

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SANA(フェイスブック)が23:18に伝えたところによると、国防省広報連絡局は、シリア軍がアイン・アラブ市一帯でシリア民主軍に所属するFPV型の自爆式無人航空機数機を撃墜することに成功したと発表した。

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内務省は、フェイスブックを通じて、ダイル・ザウル県とラッカ県で、シリア民主軍とともに活動していた構成員の社会復帰に向けた専用のセンターを複数ヵ所に開設したと発表した。

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SANAによると、アレッポ対応中央委員会は、国連諸機関との調整のもと、医療・救援・物流物資を積載した24台のトラックからなる車列をアイン・アラブ(コバネ)郡に派遣したと発表した。

SANAによると、アレッポ対応中央委員会はまた、記者会見を開き、アイン・アラブ郡での取り組みについて説明した。

アレッポ県庁舎で行われた会見において、アッザーム・ガリーブ知事は、アイン・アラブ市は包囲されておらず、差別なく、可能な限り迅速にサービスを提供することが県の責務であると述べた。

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SANAによると、外務在外居住者省のクタイバ・カーディーシュ国際協力局長はアレッポ県北東部とハサカ県北東部における人道状況への緊急対応の一環として、国際協力局の監督下に、国連機関および国際・国内パートナーを含むフォローアップ委員会が設置されたと明らかにした。

シリア民主軍側の発表

シリア民主軍は、フェイスブックを通じて以下の声明・更新情報を発表した。

更新情報(15:42):停戦延長が合意されたにもかかわらず、移行期政権諸派が、アイン・アラブ(コバネ)市西のシャイフラル(シュユーフ)村、ザイラク村、市南東に位置するジャラビーヤ村を攻撃した。

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声明(17:35):複数のメディアでハサカ県のフール・キャンプに収容されていたとして紹介した人物について、「医師」、「民間人」を名乗っていたにもかかわらず、ユーフラテス・ネットワークが撮影した過去の映像では、イスラーム国のメンバーとして軍服を着用し、忠誠の誓いを行っていたことが確認された。

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更新情報(18:46):移行期政権諸派がコバネ市西のカースィミーヤ村に対して継続的な砲撃を行い、子ども1人が死亡し、他に3人が負傷した。

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更新情報(19:33):移行期政権の諸派は、ハサカ県のマアバダ(カルキールキー)町近郊のカリー村に対して、自爆型無人航空機3機で攻撃を行った。

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ANHAは18:07、移行期政権の部隊がハサカ県ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村近郊のターフーナ交差点を無人航空機で攻撃したと伝えた。

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シリア人権監視団によると、クルド赤新月社の調整のもと、食料および燃料を積載した39台のトラックからなる車列がハサカ県のカーミシュリー市に入った。

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シリア人権監視団によると、カーミシュリー市内の学校に設けられた避難所の中で、17歳の避難民が、激しい寒さと痙攣の合併症により死亡した。

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ヒムス市で40代のアラウィー派の男性が正体不明の武装グループに銃撃され負傷(2026年1月25日)

ヒムス県

シリア人権監視団によると、ヒムス市中心部で40代のアラウィー派の男性が正体不明の武装グループに銃撃され負傷した。

ダマスカス郊外県

内務省(フェイスブック)によると、県の内務治安局が刑事捜査課と協力し、ヤブルード郡で殺害事件に関与したとされる3人を逮捕した。

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