シャーム解放機構に近いシャフバー連合がトルコの圧力に屈して組織を解体(2024年4月4日)

アレッポ県北部のトルコ占領地「ユーフラテスの盾」地域で活動するシャフバー連合は声明を出し、組織を解体し、シャーム戦線に統合されることを決定したと発表した。

トルコは3月17日にサジュー村で、トルコの諜報機関やシリア暫定内閣の高官らの車列襲撃事件の背後にシャフバー連合がいるとして、同月25日に組織の解体を要請していたが、シャフバー連合はこれを拒否、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との間に緊張状態が続いていた。

シャフバー連合もシャーム戦線もシリア国民軍に所属しているが、シャフバー連合は、シャーム解放機構に近いアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の傘下で活動していた。

AFP, April 5, 2024、ANHA, April 5, 2024、‘Inab Baladi, April 5, 2024、Reuters, April 5, 2024、SANA, April 5, 2024、Sham Network, April 4, 2024、SOHR, April 5, 2024などをもとに作成。

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