アサド大統領がイランのアラーグジー外務大臣と会談、「国家、軍、国民をあげて、あらゆる力と決意をもって全土においてテロリストと戦う」と表明(2024年12月1日)

アサド大統領は、アブハジアのバドル・グンバ大統領と電話会談を行い、「攻撃抑止」の戦い、「自由の暁」作戦に伴うシリア北部の情勢悪化への対応について協議した。

会談のなかで、アサド大統領は、テロは力という言葉以外を理解しないとしたうえで、その支援や保護がいかなるものであれ、これを破壊、根絶すると強調するとともに、テロリストは国民も国家機関ではなく、それを支援する勢力を代表しているのみだと伝えた。

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アサド大統領はまた、シリアを急遽訪問したイランのアッバース・アラーグジー外務大臣と会談し、「攻撃抑止」の戦い、「自由の暁」作戦に伴うシリア北部の情勢悪化への対応について協議した。

会談のなかで、アサド大統領は、シリアが国家、軍、国民をあげて、あらゆる力と決意をもって全土においてテロリストと戦うとしたうえで、テロと対決・解体し、その温床を枯渇させることがシリアだけでなく、地域諸国の安定と治安、そして平和に資すると強調した。

アサド大統領はまた、シリア国民が過去数年にわたり、あらゆるかたちでテロと対決しおり、現在はこれまでにも増して、これを根絶させようとしていると明言、同盟国、友好国の支援が、外国の支援を受けたテロ攻撃、外国の計略に対峙するうえで重要だと指摘した。

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ムハンマド・ガーズィー・ジャラーリー内閣が緊急閣議を開催し、「攻撃抑止」の戦い、「自由の暁」作戦に伴うシリア北部の情勢悪化への対応について協議した。

AFP, December 1, 2024、ANHA, December 1, 2024、‘Inab Baladi, December 1, 2024、Reuters, December 1, 2024、SANA, December 1, 2024、SOHR, December 1, 2024などをもとに作成。

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