停戦に真っ先に応じたスンナ青年旅団がヨルダン国境地帯からブスラー・シャーム市への避難民移送作業を率先(2018年7月8日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月8日付)が、複数の地元消息筋の話として伝えたところによると、6日のシリア政府と南部中央作戦司令室の停戦合意に先立って、ブスラー・シャーム市での停戦に応じていたスンナ青年旅団の司令官アフマド・アウダ氏が、県南部の避難民をブスラー・シャーム市に移送する「新たな役割」を担っていると伝えた。

同サイトによると、スンナ青年旅団の車輌複数台が、国連やメディアの目をかいくぐるかのように、ヨルダン国境に押し寄せていた避難民をブスラー・シャーム市に移送する作業に参加しているという。

これに関して、複数の消息筋は、スンナ青年旅団が、国境地帯から避難民を排除するよう求めているヨルダンの圧力を回避しようとしている、あるいはロシアやシリア政府への誠意を示し、ブスラー・シャーム市一帯における指導者としての地位を認めさせようとしているといった味方をしているという。

AFP, July 8, 2018、ANHA, July 8, 2018、AP, July 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2018、al-Hayat, July 9, 2018、Reuters, July 8, 2018、SANA, July 8, 2018、UPI, July 8, 2018などをもとに作成。

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