ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還帰還調整委員会の合同会合は「ゲットー」化したルクバーン・キャンプとフール・キャンプを閉鎖し、避難民の惨状を解決すべきと呼びかける(2019年6月19日)

ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会の合同会合は声明を出し、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプと、北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ県にあるフール・キャンプが「ゲットー」と化していると指摘、これを閉鎖することで国内避難民の惨状を解決すべきだとしたうえで、国連に両キャンプでの人道危機を軽減するために責任を果たすよう呼びかけた。

声明によると、ルクバーン・キャンプでは、これまでに1万4000人の避難民がシリア政府支配地域への帰還を果たしたが、2万8000人が劣悪な環境のもとで依然としてキャンプにとどまることを余儀なくされている。

また、フール・キャンプでは、7万2000人が収容されており、うち91%が女性と子供、65%が12歳以下だという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 19, 2019をもとに作成。

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