シリア政府の警察部隊がハマー県北部のトルコ軍監視所を訪問、トルコ本国で教練を受ける?!(2020年5月27日)

トルコのイスタンブールを拠点とする反体制系のシリア・テレビ(5月27日付)は、複数の地元筋の話として、シリアの警察部隊が、政府支配下のハマー県北部のムーリク市近郊に維持されているトルコ軍の監視所に派遣され、駐留するトルコ軍の教練を受けていると伝えた。

同チャンネルによると、派遣された警察官は約150人。

25日にムーリク市近郊のトルコ軍監視所に到着し、トルコ軍とともにイドリブ県南部のハーン・シャイフーン市を巡回するなどして、教練を受けたという。

なお、同チャンネルによると、5月上旬にも、シリアの警察部隊がトルコのシャンルウルファ県にある教練キャンプに派遣され、15日間の教練を受け、近く別の警察部隊に対する教練が10日間の日程で行われるという。

教練の目的は定かでないが、警察部隊は、トルコ軍が監視所や拠点を設置しているM4高速道路の警備にあたるものと見られる。

AFP, May 27, 2020、ANHA, May 27, 2020、AP, May 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2020、Reuters, May 27, 2020、SANA, May 27, 2020、SOHR, May 27, 2020、Syria TV, May 27, 2020、UPI, May 27, 2020などをもとに作成。

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