新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で90人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で34人、反体制派によって化学兵器開発者との嫌疑を向けられてきたズハイル・ファドルーン製薬産業科学評議会議長がコロナに感染して死亡(2021年1月2日)

保健省は政府支配地域で新たに90人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者65人が完治し、6人が死亡したと発表した。

これにより、1月2日現在の同地での感染者数は計11,616人、うち死亡したのは723人、回復したのは5,485人となった。

SANA(1月2日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で1月2日に新たに34人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、132人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡5人、イドリブ郡3人、ハーリム郡13人、アリーハー郡5人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡1人、バーブ郡0人、アフリーン郡1人、アアザーズ郡6人。

これにより、同地での感染者数は計20,338人、うち回復したのは13,078人、死亡したのは346人となった。

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シャーム・タイムズ(1月3日付)などによると、製薬産業科学評議会の議長と科学研究総局長補のズハイル・ファドルーン氏が新型コロナウイルスに感染、ダマスカス県内の病院で死亡した。

反体制系のシリア・テレビ(1月3日付)などによると、ファドルーン氏は、科学調査研究センター(SSRC)の運営に携わり、シリアでの化学兵器の開発に関与してきたという。

AFP, January 2, 2021、ACU, January 2, 2021、ANHA, January 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 2, 2021、Reuters, January 2, 2021、SANA, January 2, 2021、Sham Times, January 3, 2021、SOHR, January 2, 2021、Syria TV, January 3, 201などをもとに作成。

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