ハサカ市内の市場の人混みに国防隊隊員が手榴弾を投げ込み、爆発で住民が死傷(2021年1月2日)

ハサカ県では、SANA(1月2日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局が共同支配するハサカ市内のパレスチナ通り、ヒクマ病院の近くにある労働者市場の人混みのなかに手榴弾が投げ込まれ、爆発により住民1人が死亡、25人が負傷した。

ANHA(1月2日付)によると、爆弾は子供1人を含む住民が死亡、20人以上が負傷、負傷者は市内のヒクマ病院とルウルウ病院に搬送された。

シリア人権監視団によると、手榴弾を投げたのは国防隊の隊員。

ANHAによると、労働者市場では、シリア軍と国防隊の間で緊張状態が高まっていたという。

なお、SANAがハサカ県警察筋の話として伝えたところによると、警察当局は手榴弾を投げ込んだ男性1人を逮捕した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマルカダ町近郊のウシャイティフ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌がオートバイに乗った2人組の発砲を受け、兵士2人が死亡した(その後1月5日に重態だった子供1人が死亡)。

AFP, January 2, 2021、ANHA, January 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 2, 2021、Reuters, January 2, 2021、SANA, January 2, 2021、SOHR, January 2, 2021、January 5, 2021などをもとに作成。

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