シリアのアル=カーイダでイドリブ県中北部のいわゆる「解放区」の軍事・治安権限を握るシャーム解放機構の広報関係局(タキーッディーン・ウマル局長)が声明を出し、トルコが同機構メンバー多数をテロ容疑で逮捕したとするSNS上での情報について、逮捕されたメンバーとの関係を否定した。
声明の内容は以下の通り:
SNS上で今日の午後、トルコ当局が首都アンカラでシャーム解放機構内で活動する7人をテロ容疑で逮捕したとの情報が流れた。
我々は逮捕された者が誰かを承知しておらず、彼らと組織的なつながりはないと明言したい。また、(トルコの)検事の声明のなかで、シャーム解放機構をテロ組織と評し、誤った情報を発したことを非難する。これは、シリアの抑圧者に対する自衛の戦争の筆頭にいる同組織の犠牲や役割に抵触する危険な表現である。
シャーム解放機構は独立した組織で、シリア革命諸派の基礎をなす。今日も、民間人を守るために、他の組織とともに解放区の諸戦線において、ロシア・イランという占領者の民兵との対決している。
イバー・ネット(5月27日付)が伝えた。
AFP, May 27, 2021、ANHA, May 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2021、Reuters, May 27, 2021、SANA, May 27, 2021、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, May 27, 2021、SOHR, May 27, 2021などをもとに作成。
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