複数のウェブサイトによると、現在進行中のヨルダンを起点としシリアを介してレバノンに電力を輸送するプロジェクトに関連し、シリアが「レバノンに供給される電力の8%を取得」することが決定したという。
関連し、ヨルダンのサーリフ・ハラーブシャ・エネルギー大臣は以下のように述べた。「シリアはいわゆる通行料を請求することになり、当局者たちは金銭ではなく電力でそれを受けとりたいとの希望を表明した。また彼らはシリア当局が受け取る電力がレバノンに輸送される総量の8%相当であると算出した」。
一方シリア電力輸送・供給公社のファワーズ・ザーヒル局長は、ラジオ局FMニナールによるインタビューの中で、受け取る電力についてシリアの既存の電力への「大きな追加」とは見なしていないとし、その本当のメリットが「周波数保護の観点におけるネットワーク状況の改善」であると説明した。
同氏によるとシリアの政権支配下領土で今日生成される電力量は1,900〜2,200メガワットの範囲であり、特に冬季に必要とされる電力量は7,000メガワットにのぼるという。
これに対し、レバノン日刊紙アフバールによると、今回のプロジェクトのなかで合意された同国への電力供給量は0:00~6:00までに150メガワット、6:00~24:00までに250メガワットであるという。
これに今回合意された割合である8%を掛けたところ、シリアは日中に12メガワット、夜間に20メガワットを得るにすぎない。
Enab Baladi, November 2, 2021、Snack Syrian.com, November 2, 2021、al-Akhbar, November 1, 2021 などをもとに作成。
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