アサド大統領は、シリアを訪問中のカマール・ハラーズィー・イラン外交問題戦略評議会議長を代表とする使節団と会談、思想や政治にかかわる問題、国際情勢の変化や進展などについて意見を交わした。
アサド大統領は会談で、急速な変化のなかで、シリアやイランが失うものや悪影響が生じるのは当然だが、両国および両国民の不屈の精神と、米国など西側諸国の政策やヴィジョンの体系的な過ちによって、それらはいずれ両国ためになる結果をもたらすとの見方を示した。
また、この変化の段階において、西側諸国はより敵対的になり、中東地域の社会内に持っているさまざまなツールを利用することが予想されるがゆえに、地域諸国の集中的な対話と戦略的な行動が必要であり、国内情勢への適切な対処、帰属意識の強化、敵対的な政策に対する防衛ネットワークとなり得るような関係強化が不可欠だと強調した。
会談では、アイデンティティ、帰属、そして両者と宗教の繋がりにも話が及び、アサド大統領は、敵対勢力がアイデンティティや帰属を標的にしようとしているがゆえに、アイデンティティの深化を検討しなければならないとしたうえで、西側が若い世代に、宗教的に過激になるか、アイデンティティや道徳を喪失した状態になるかという選択肢を強いていると指摘、シリアやイランは、アイデンティティ、文化、帰属の維持に基づく第3の選択肢を提示し、現代という時代にふさわしいかたちで、宗教、国民アイデンティティ、社会文化、文明への誇りを表現すべきだと述べた。
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SANA(3月21日付)が伝えた。
AFP, March 21, 2023、ANHA, March 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2023、Reuters, March 21, 2023、SANA, March 21, 2023、SOHR, March 21, 2023などをもとに作成。
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