シャーム自由人イスラーム運動司令官が有志連合によるヌスラ戦線拠点への爆撃を「アサドとバグダーディーの悪党ども以外の誰のためにもならない」と批判(2015年5月21日)

アル=カーイダ系組織シャーム自由人イスラーム運動のアブー・ジャービル・シャイフ司令官は、アレッポ県タワーマ村とイドリブ県ザーウィヤ山地内のシャームの民のヌスラ戦線拠点に対する有志連合の空爆(20日)に関して、ツイッターで「アサドとバグダーディーの悪党ども以外の誰のためにもならない」と批判した。

AFP, May 22, 2015、AP, May 22, 2015、ARA News, May 22, 2015、Champress, May 22, 2015、al-Hayat, May 23, 2015、Iraqi News, May 22, 2015、Kull-na Shuraka’, May 22, 2015、al-Mada Press, May 22, 2015、Naharnet, May 22, 2015、NNA, May 22, 2015、Reuters, May 22, 2015、SANA, May 22, 2015、UPI, May 22, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県などで、シリア軍と反体制武装集団が交戦(2015年5月21日)

アレッポ県では、SANA(5月21日付)によると、アレッポ市カルム・カーティルジー地区、バニー・ザイド地区、ハンダラート・キャンプ一帯、シャーミル村、ハーン・アサル村、アナダーン市、スーラーン町一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、バドル殉教者旅団、シャーム戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ダルクーシュ町各所をシリア軍が空爆し、15人が死亡した。

シリア軍はまた、バーラ村、マウザラ村、ナリラヤー村、クーリーン村、マストゥーマ村郊外の野営キャンプ、マクバラ村に対しても空爆を行った。

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ダルアー県では、SANA(5月21日付)によると、ダーイル町、ダルアー市アブー・バクル・モスク一帯などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(5月22日付)によると、自由シリア軍南部戦線第1軍が、イズラア市に終結していたシリア軍に対して迫撃砲などで攻撃を加えた。

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クナイトラ県では、SANA(5月21日付)によると、タッル・マスハルで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 21, 2015、AP, May 21, 2015、ARA News, May 21, 2015、Champress, May 21, 2015、al-Hayat, May 22, 2015、Iraqi News, May 21, 2015、Kull-na Shuraka’, May 21, 2015、May 22, 2015、al-Mada Press, May 21, 2015、Naharnet, May 21, 2015、NNA, May 21, 2015、Reuters, May 21, 2015、SANA, May 21, 2015、UPI, May 21, 2015などをもとに作成。

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ボグダノフ外務副大臣「米国はアサド政権の代わりがないことを理解した」(2015年5月21日)

RT(5月21日付)によると、ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣は記者団に対し「米政権はあることを理解した。それは現時点において、アサド大統領と現シリア政府の代わりはないということだ。代わりとしているのは、過激派、テロリスト、そしてダーイシュ(イスラーム国)だ」と述べた。

AFP, May 21, 2015、AP, May 21, 2015、ARA News, May 21, 2015、Champress, May 21, 2015、al-Hayat, May 22, 2015、Iraqi News, May 21, 2015、Kull-na Shuraka’, May 21, 2015、al-Mada Press, May 21, 2015、Naharnet, May 21, 2015、NNA, May 21, 2015、Reuters, May 21, 2015、RT, May 21, 2015、SANA, May 21, 2015、UPI, May 21, 2015などをもとに作成。

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トルコ大統領府報道官「ダーイシュ(イスラーム国)のシリアでの攻勢はシリア政府に資する」(2015年5月21日)

トルコのイブラヒム・カルン大統領府報道官は、ダーイシュ(イスラーム国)のシリア国内での攻勢に関して「シリア政府の利益に資する」と述べた。

カルン報道官はまた、記者会見で「シリアの危機は新たな進展を見せている…。トルコは「穏健な反体制派」のための教練プログラムを実施するために米国とともに行動する…。プログラムは現在実施中で、その成果は近い将来に現れるだろう」と述べた。

ARA News(5月21日付)が伝えた。

AFP, May 21, 2015、AP, May 21, 2015、ARA News, May 21, 2015、Champress, May 21, 2015、al-Hayat, May 22, 2015、Iraqi News, May 21, 2015、Kull-na Shuraka’, May 21, 2015、al-Mada Press, May 21, 2015、Naharnet, May 21, 2015、NNA, May 21, 2015、Reuters, May 21, 2015、SANA, May 21, 2015、UPI, May 21, 2015などをもとに作成。

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レバノン軍がアルサール村郊外を砲撃(2015年5月21日)

NNA(5月21日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外で、レバノン軍がジハード主義武装集団の拠点複数カ所に対して砲撃を行った。

AFP, May 21, 2015、AP, May 21, 2015、ARA News, May 21, 2015、Champress, May 21, 2015、al-Hayat, May 22, 2015、Iraqi News, May 21, 2015、Kull-na Shuraka’, May 21, 2015、al-Mada Press, May 21, 2015、Naharnet, May 21, 2015、NNA, May 21, 2015、Reuters, May 21, 2015、SANA, May 21, 2015、UPI, May 21, 2015などをもとに作成。

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自由シリア軍南部戦線を構成する主要な武装集団が「ナスル軍」を結成(2015年5月21日)

自由シリア軍南部戦線を構成する18の武装集団が、ダルアー県全土の解放を目的とする新たな武装組織「ナスル(勝利)軍」を結成すると発表した。

「ナスル軍」結成に参加したのは以下の武装集団:

ハムザ師団、ムハージリーン・ワ・アンサール旅団、ヤルムーク軍、第1砲兵連隊、タウヒード旅団、3月18日師団、スンナの獅子師団、タウヒードの暁師団、イスラームの暁師団、南部自由人旅団、ムウタッズ・ビッラー旅団、第1軍団、ウマリー旅団、南部大隊統一旅団、ジャイドゥール旅団、アバービール軍、第24歩兵師団、カーディスィーヤ師団。

クッルナー・シュラカー(5月21日付)が伝えた。

AFP, May 21, 2015、AP, May 21, 2015、ARA News, May 21, 2015、Champress, May 21, 2015、al-Hayat, May 22, 2015、Iraqi News, May 21, 2015、Kull-na Shuraka’, May 21, 2015、al-Mada Press, May 21, 2015、Naharnet, May 21, 2015、NNA, May 21, 2015、Reuters, May 21, 2015、SANA, May 21, 2015、UPI, May 21, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がUNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡を含むタドムル市一帯を制圧(2015年5月21日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダドムル市全域および同市南西部に位置するUNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡にダーイシュ(イスラーム国)が展開した。

これに関して、AFP(5月21日付)は、ムハンマド・ハサン・ヒムスィーを名乗るタドムル市出身の活動家の話として、シリア軍は、ダーイシュの侵入に抵抗することなく、ほとんどの拠点から撤退したと伝えた。

ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州もツイッターを通じて、「イスラーム国のムジャーヒディーンがタドムル市を完全制圧し…、ヌサイリー体制軍は崩壊し、多くの死者を残して撤退した」と発表した。

Reuters, May 21, 2015
Reuters, May 21, 2015
SANA, May 21, 2015
SANA, May 21, 2015

SANAも、5月20日に「国防隊は、住民の大多数の避難経路を確保しつつタドムル市内の複数の地区から撤退した」と伝えていた。

『ハヤート』(5月22日付)によると、ダーイシュは、20日昼にタドムル市への突入に成功したのを受け、シリア軍は、拠点としていた市内東部に位置するタドムル刑務所、タドムル航空基地、西部に位置する軍事情報局から撤退、21日夜にダーイシュは軍事情報局を掌握した。

またクッルナー・シュラカー(5月21日付)によると、ダーイシュはタドムル市に加えて、同市東部の第3石油輸送ステーション(T3)、ジャズル・ガス採掘所周辺のシリア軍検問所5カ所、フルクルス町を制圧、これに対してシリア軍はダーイシュによって制圧されたタドムル市に対して激しい空爆を行った。

シリア人権監視団によると、タドムル市一帯に駐留していたシリア軍部隊は、ヒムス市方面に撤退、また住民の一部もヒムス市に向かって避難しているという。

同監視団によると、13日に始まったタドムル市一帯での戦闘による死者数は462人に達しているという。

このうち71人が民間人で、そのなかの49人がダーイシュによって斬首され、死亡したという。

またシリア軍、国防隊の死者は241人、ダーイシュ戦闘員の死者は150人におよぶという。

ダーイシュによるタドムル市制圧により、シリア政府・軍は、S1航空基地、S2航空基地、タイフール航空基地など複数の拠点を除くダマスカス県とダイル・ザウル市を結ぶ国際幹線道路一帯の地域の大部分を喪失したことになる。

なお、ダーイシュが制圧したタドムル刑務所には、35年にわたり拘留されているレバノン人35人を含む受刑者多数が収監されていたが、『ハヤート』(5月22日付)によると、彼らの消息は不明。

しかし、タドムル情報センターを名乗る組織は、シリア当局がタドムル刑務所や軍事情報局の収監者を別の施設に移送しており、ダーイシュが突入した際に両施設には誰もいなかったと主張している。

パルミラ遺跡はシリアにある6つのUNESCO世界文化遺産の一つ。

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シリア博物館遺跡局のマアムーン・アブドゥルカリーム局長は、AFP(5月21日付)に「遺憾ながら、タドムルは今日、テロ集団ダーイシュに掌握されてしまった。これは全人類、そして世界の文明にとっての損失だ…。同市は残念ながら人質になってしまった」と述べた。

アブドゥルカリーム局長はそのうえで「国際社会にこれ以上無関心を続けないよう訴えたい。無関心はもう充分だ。シリアの遺産は人類の遺産であり、国際社会はこの遺産への破壊、密売を阻止するために行動しなければならない」と主張した。

また「タドムルの戦いは世界的な戦いだ…。世界のすべての国、ダーイシュの車列や大群が同市に進軍するのを阻止しなければならなかった」と述べ、タドムル市へのダーイシュ侵攻に介入しなかった有志連合を暗に批判した。

一方、パルミラ遺跡やタドムル国立博物館所蔵の彫像など数百点を安全な場所に移したが、移設できない石柱などはそのまま残されていることを明らかにした。

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ハサカ県では、ARA News(5月21日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、ハーブール護衛部隊、シリア正教軍事評議会民兵、サナーディード軍からなる合同部隊がタッル・タムル市郊外のタッル・シャーミーラーン村、ギーブシュ村、タッル・ナスリー村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地一帯を奪還した。

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アレッポ県では、ARA News(5月21日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、アイン・アラブ市南部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、司令官(アミール)のアブー・ジャービル・アンサーリー氏を殺害した。

また、ARA News(5月21日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマンビジュ市で、56人を処刑した。

一方、SANA(5月21日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(5月21日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、シリア政府内通者、自由シリア軍メンバー、シャームの民のヌスラ戦線メンバー併せて9人を処刑した。

一方、ユーチューブ上で、ダーイシュのメンバーがアブー・ハマーム市でシュアイタート部族の男性をRPGで処刑する映像が公開された。

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米中央軍(CENTCOM)は、有志連合が現地時間の20日8時から21日8時までの24時間で、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して18回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は8回におよび、ハサカ県、アレッポ県、ラッカ県のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, May 21, 2015、AP, May 21, 2015、ARA News, May 21, 2015、Champress, May 21, 2015、al-Hayat, May 22, 2015、Iraqi News, May 21, 2015、Kull-na Shuraka’, May 21, 2015、al-Mada Press, May 21, 2015、Naharnet, May 21, 2015、NNA, May 21, 2015、Reuters, May 21, 2015、SANA, May 21, 2015、UPI, May 21, 2015などをもとに作成。

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米国など有志連合が、トルコ、サウジアラビアが支援するとされるアル=カーイダ系組織ヌスラ戦線の拠点を爆撃し、トルコ人戦闘員ら数十人が死亡(2015年5月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、米国が主導する有志連合が20日午後、アレッポ市西部に位置するタワーマ村にあるアル=カーイダ系組織シャームの民のヌスラ戦線の拠点2カ所を空爆し、ヌスラ戦線の戦闘員15人を殺害した。

殺害された戦闘員のほとんどはトルコ国籍で、空爆はヌスラ戦線が拠点とする村庁舎などに対して行われたという。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月21日付)などによると、米国が主導する有志連合が20日晩、ザーウィヤ山地にあるアル=カーイダ系組織シャームの民のヌスラ戦線の拠点複数カ所を空爆し、ヌスラ戦線戦闘員を含むファトフ軍作戦司令室戦闘員数十人を殺害した。

同報道によると、有志連合はカンスフラ村にあるヌスラ戦線本拠地などを空爆し、殺害した戦闘員のうちの14人がヌスラ戦線だったという。

Kull-na Shuraka', May 21, 2015
Kull-na Shuraka’, May 21, 2015
Kull-na Shuraka', May 21, 2015
Kull-na Shuraka’, May 21, 2015
Kull-na Shuraka', May 21, 2015
Kull-na Shuraka’, May 21, 2015
Kull-na Shuraka', May 21, 2015
Kull-na Shuraka’, May 21, 2015

 

AFP, May 21, 2015、AP, May 21, 2015、ARA News, May 21, 2015、Champress, May 21, 2015、al-Durar al-Shamiya, May 21, 2015、al-Hayat, May 22, 2015、Iraqi News, May 21, 2015、Kull-na Shuraka’, May 21, 2015、al-Mada Press, May 21, 2015、Naharnet, May 21, 2015、NNA, May 21, 2015、Reuters, May 21, 2015、SANA, May 21, 2015、UPI, May 21, 2015などをもとに作成。

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自由シリア軍アレッポ革命軍事評議会議長「評議会にはかつては35人の士官がいたが、今は1人しかいない」(2015年5月20日)

自由シリア軍アレッポ県革命軍事評議会議長のザーヒル・サーキト准将は、クッルナー・シュラカー(5月20日付)のインタビューに応じ、アレッポ県革命軍事評議会が解体の危機に瀕していることを明らかにする一方、ジハード主義武装集団との共闘を認めるとともに、シリア革命反体制勢力国民連立を酷評した。

サーキト准将の主な発言は以下の通り。

「アレッポ県革命軍事評議会が円の中心に位置し、その周りにジハードを行う部隊がいる。(シリア革命反体制勢力国民連立)暫定政府に目を向ける者の多くは、シリア革命反体制勢力国民連立が背教者で、外国の支援を受けているとみなしている」。

「彼ら(アレッポ県革命軍事評議会)は、自由シリア軍参謀委員会の士官や暫定政府国防省から財政支援の約束を得た…。しかし給与が支払われないまま5ヶ月が経っている…。アレッポ県革命軍事評議会のメンバーはかつては35人いたが、今は士官1人しかいない」。

AFP, May 20, 2015、AP, May 20, 2015、ARA News, May 20, 2015、Champress, May 20, 2015、al-Hayat, May 21, 2015、Iraqi News, May 20, 2015、Kull-na Shuraka’, May 20, 2015、al-Mada Press, May 20, 2015、Naharnet, May 20, 2015、NNA, May 20, 2015、Reuters, May 20, 2015、SANA, May 20, 2015、UPI, May 20, 2015などをもとに作成。

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イスラーム軍による攻勢が続くなか、ダマスカス県内の学校に迫撃砲弾が着弾し、女性教師1人が死亡、生徒23人が負傷(2015年5月20日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団、SANA(5月20日付)によると、市内中心部マーリキー地区にある小学校に迫撃砲弾2発が着弾し、女性教師1人が死亡、生徒23人が負傷した。

ARA News(5月20日付)によると、着弾した迫撃砲弾のうち1発はサカフィー学校の近くに、もう1発はマーサ・モールの近くにそれぞれ着弾したという。

この砲撃に関する犯行声明は出されていないが、ダマスカス郊外県東グータ地方では、イスラーム軍が数日前から攻勢を強め、ダマスカス県内に迫撃砲弾がたびたび着弾しており、19日にはロシア大使館も被害を受けた。

SANA, May 20, 2015
SANA, May 20, 2015

 

AFP, May 20, 2015、AP, May 20, 2015、ARA News, May 20, 2015、Champress, May 20, 2015、al-Hayat, May 21, 2015、Iraqi News, May 20, 2015、Kull-na Shuraka’, May 20, 2015、al-Mada Press, May 20, 2015、Naharnet, May 20, 2015、NNA, May 20, 2015、Reuters, May 20, 2015、SANA, May 20, 2015、UPI, May 20, 2015などをもとに作成。

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ロシア外務省と国連安保理はダマスカスのロシア大使館への迫撃砲弾着弾を批判(2015年5月20日)

ロシア外務省は「現地時間の5月19日午後15時25分、ダマスカス県内のロシア大使館本舎が迫撃砲弾複数発の攻撃を受けた。迫撃砲弾は、違法な武装集団が占拠するジャウバル区から発射されたと思われる」と発表した。

ロシア外務省によると「そのうちの1発は、我々の外交代表部の正門から15メートルの場所で爆発、別の1発は外壁に命中し、大使館のオフィスに着弾した。幸い、大使館職員に負傷者はなかった」という。

ロシア外務省はそのうえで、「この事件はロシア大使館に対するテロ行為に相当すると考える。我々はこうした行為の実行犯、彼らの組織、そして彼らにこれを命じた者たちを厳しく非難し、国際社会に行動を求める」と強調した。

これを受け、国連安保理は対応を協議、参加国はロシア大使館に対する反体制武装集団の砲撃を相次いで批判した。

5月の安保理議長を務めるリトアニアの国連大使は「外交領事施設保護のため、あらゆる適切な措置を講じる」よう主唱した。

またサマンサ・パワー米国連大使もまた、ロシア大使館への攻撃を非難し、シリアにおける紛争の政治的解決を改めて呼びかけた。

AFP, May 20, 2015、AP, May 20, 2015、ARA News, May 20, 2015、Champress, May 20, 2015、al-Hayat, May 21, 2015、Iraqi News, May 20, 2015、Kull-na Shuraka’, May 20, 2015、al-Mada Press, May 20, 2015、Naharnet, May 20, 2015、NNA, May 20, 2015、Reuters, May 20, 2015、SANA, May 20, 2015、UPI, May 20, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合はシリア国内でのアル=カーイダの勢力伸長を歓迎(2015年5月20日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線などアル=カーイダ系組織が主導するファトフ軍作戦司令室がイドリブ県マストゥーマ村近郊のシリア軍野営キャンプを制圧したことに関して「革命家の大勝利」と絶賛した。

AFP, May 20, 2015、AP, May 20, 2015、ARA News, May 20, 2015、Champress, May 20, 2015、al-Hayat, May 21, 2015、Iraqi News, May 20, 2015、Kull-na Shuraka’, May 20, 2015、al-Mada Press, May 20, 2015、Naharnet, May 20, 2015、NNA, May 20, 2015、Reuters, May 20, 2015、SANA, May 20, 2015、UPI, May 20, 2015などをもとに作成。

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トルコのクルチュダロールCHP党首「トルコ政府はシリアのジハード主義武装集団に武器を供与している」(2015年5月20日)

トルコの野党、共和人民党(CHP)のケマル・クルチュダロール党首は、『ヒュッリイェト』(5月20日付)とのインタビューで、トルコ政府がシリアのジハード主義武装集団に武器を供与していると批判、6月の総選挙で勝利し、政権を獲得した場合、対シリア国境の武器密輸取り締まりを徹底すると述べた。

AFP(5月20日付)が伝えた。


AFP, May 20, 2015、AP, May 20, 2015、ARA News, May 20, 2015、Champress, May 20, 2015、al-Hayat, May 21, 2015、Iraqi News, May 20, 2015、Kull-na Shuraka’, May 20, 2015、al-Mada Press, May 20, 2015、Naharnet, May 20, 2015、NNA, May 20, 2015、Reuters, May 20, 2015、SANA, May 20, 2015、UPI, May 20, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県東グータ地方でイスラーム軍の進撃続く(2015年5月20日)

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(5月21日付)によると、イスラーム軍が第39旅団の第1防衛線上に残るシリア軍最後の拠点であるスーク検問所を制圧、シリア軍がフーシュ・ハイヤート村内に撤退した。

またシリア人権監視団によると、フライタ村郊外無人地帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などアル=カーイダ系組織と交戦した。

シリア軍はさらに、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯を空爆した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(5月20日付)は、反体制武装集団がハーン・シャイフ・キャンプ近郊の第7師団所属第68旅団の検問所を攻撃し、制圧したと伝えた。

一方、SANA(5月20日付)によると、シリア軍がレバノン抵抗運動(ヒズブッラー戦闘員)の支援を受け、フライタ村郊外無人地帯に位置する丘陵地帯(シャムスィーヤト・ヒサーン山、カルナト・タウィール、カルナト・マッシュ、ウクバト・ファスフ)から反体制武装集団を掃討し、同地を完全制圧した。

また、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、フサイニーヤ町郊外農場地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 20, 2015、AP, May 20, 2015、ARA News, May 20, 2015、Champress, May 20, 2015、al-Hayat, May 21, 2015、Iraqi News, May 20, 2015、Kull-na Shuraka’, May 20, 2015、al-Mada Press, May 20, 2015、Naharnet, May 20, 2015、NNA, May 20, 2015、Reuters, May 20, 2015、SANA, May 20, 2015、UPI, May 20, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織がイドリブ県ナリラヤー村を制圧(2015年5月20日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線などアル=カーイダ系組織からなるファトフ軍作戦司令室が、シリア政府が支配する県内最後の都市であるアリーハー市に向かって進軍を続け、同市近郊のナリラヤー村でシリア軍と交戦、シリア軍兵士数十人を殺傷し、同地を制圧した。

ファトフ軍作戦司令室はまた、カフルナジュド村一帯でシリア軍と交戦し、シリア軍、国防隊兵士複数を殺傷、戦車2輌を破壊した。

これに対して、シリア軍はジスル・シュグール市およびその周辺、マストゥーマ村一帯、ファイルーン村、サラーキブ市、アブー・ズフール航空基地一帯を空爆した。

一方、SANA(5月20日付)によると、タッル・ムサイビーン村、煉瓦工場、タイイバート村、アイン・スーダ村一帯、ジスル・シュグール市郊外の砂糖工場周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ファトフ軍作戦司令室の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市旧市街(カッターナ地区)を「樽爆弾」で空爆し、子供3人、女性2人を含む7人が死亡した。

一方、SANA(5月20日付)によると、アレッポ市旧市街、マシュハド地区、バーブ・ハディード地区、インザーラート地区、カーディー・アスカル地区、マンスーラ村、バービース村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(5月20日付)によると、ダルアー市内各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(5月20日付)によると、カスル村の貯水施設、飼料センターの一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 20, 2015、AP, May 20, 2015、ARA News, May 20, 2015、Champress, May 20, 2015、al-Hayat, May 21, 2015、Iraqi News, May 20, 2015、Kull-na Shuraka’, May 20, 2015、al-Mada Press, May 20, 2015、Naharnet, May 20, 2015、NNA, May 20, 2015、Reuters, May 20, 2015、SANA, May 20, 2015、UPI, May 20, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県カラムーン地方東部でダーイシュ(イスラーム国)とアル=カーイダ系組織(ヌスラ戦線)が交戦(2015年5月20日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、東カラムーン地方で、カラムーン・ファトフ軍(シャームの民のヌスラ戦線)がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、ダーイシュ戦闘員9人とファトフ軍戦闘員6人が死亡した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(5月20日付)によると、カラムーン・ファトフ軍は東カラムーン地方での戦闘で捕捉したダーイシュ戦闘員27人を解放した。

ヌスラ戦線カラムーン通信(ツイッター)によると、シャリーア法廷がこの27人に関して、「革命家との戦闘への不関与が確認された」ため、釈放されたという。

Kull-na Shuraka', May 20, 015
Kull-na Shuraka’, May 20, 015

 

AFP, May 20, 2015、AP, May 20, 2015、ARA News, May 20, 2015、Champress, May 20, 2015、al-Hayat, May 21, 2015、Iraqi News, May 20, 2015、Kull-na Shuraka’, May 20, 2015、al-Mada Press, May 20, 2015、Naharnet, May 20, 2015、NNA, May 20, 2015、Reuters, May 20, 2015、SANA, May 20, 2015、UPI, May 20, 2015などをもとに作成。

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有志連合がYPGとの連携のもと、ハサカ県各所でダーイシュ(イスラーム国)に対して爆撃(2015年5月20日)

シリア人権監視団は、米国が主導する有志連合によるシリア北東部一帯への空爆により、過去48時間で170人のダーイシュ(イスラーム国)メンバーが死亡したと発表した。

有志連合の空爆は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊との調整のもと、ハサカ県タッル・タムル市一帯、ジュワーディーヤ村などで集中的に行われたという。

これに関して、ARA News(5月20日付)は、有志連合がシャッダーディー市に対して空爆を行い、ダーイシュ(イスラーム国)の幹部多数を殺害したと伝えた。

この空爆では、民間人3人も死亡したという。

また、ARA Newsによると、人民防衛隊は、ハサカ市郊外(アブドゥルアズィーズ山一帯)のタッル・タール村、カーヒラ村、サルマーサ村、ダシーシャ村、ダシーシャト・バッカーラ村、ディーバース村、タッル・ハリーファ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦の末、同地を制圧した。

なお、クッルナー・シュラカー(5月20日付)によると、シリア軍も人民防衛隊と有志連合の攻勢に歩調を合わせるかたちで、ハサカ市南部のシューラー村、シブリー村のダーイシュを放逐、同地を制圧したという。

またSANA(5月20日付)によると、シリア軍と国防隊が、ハサカ市南西部のスーダー村、アブド村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(5月20日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員がハサカ県ジュワーディヤ村にある西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の徴兵事務所内に進入し、自爆ベルトを爆発させ、人民防衛隊戦闘員6人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシュハイル村で、「トルコの覚醒(評議会)と連携してイスラーム国に敵対」したとの罪で男性3人を処刑した。

処刑された3人は、トルコからダイル・ザウル県に戻ってきた直後に拘束、処刑されたという。

AFP, May 20, 2015、AP, May 20, 2015、ARA News, May 20, 2015、Champress, May 20, 2015、al-Durar al-Shamiya, May 20, 2015、al-Hayat, May 21, 2015、Iraqi News, May 20, 2015、Kull-na Shuraka’, May 20, 2015、al-Mada Press, May 20, 2015、Naharnet, May 20, 2015、NNA, May 20, 2015、Reuters, May 20, 2015、SANA, May 20, 2015、UPI, May 20, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がUNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡を擁するタドムル市の北部を制圧(2015年5月20日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、UNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡を擁するタドムル市に対して、ダーイシュ(イスラーム国)が19日深夜から攻勢を開始し、同市北部地区(同市の約3分の1)を占拠した。

ドゥラル・シャーミーヤ(5月20日付)によると、ダーイシュの攻撃を受け、シリア軍はタドムル市北部地区の主要拠点である総合情報部ビル、同地区管理局ビル、パン製造工場などを喪失、AFP(5月20日付)は、活動家の話として、総合情報部ビルを喪失したシリア軍は同地から撤退したと伝えた。

ドゥラル・シャーミーヤによると、ダーイシュはまた、市内中心部の広場に近い東部地区に侵攻すると、同地のハッターブ検問所に駐留するシリア軍部隊は逃走したという。

これに対して、シリア軍は北部地区一帯を空爆したという。

一方、『ハヤート』(5月21日付)によると、タドムル革命調整は、タドムル市住民に対して、「シリア軍の狙撃兵がタドムル市内の軍事情報局ビルやタドムル刑務所に向かう動く標的を狙撃している」として、市内の移動を控えるよう呼びかけた。

タドムル革命調整によると、ダーイシュはタドムル市庁舎、国立博物館方面に進軍を続けているという。

なお、クッルナー・シュラカー(5月20日付)は、タドムル調整のウサーマ・ハティーブを名乗る活動家が、「シリア軍がタドムル市東部一帯(タドムル航空基地、タドムル刑務所)と遺跡がある南西部から「突如」戦術的撤退をした」と主張していると伝えた。

これに対し、SANA(5月20日付)は、国防隊が、住民の大多数の避難経路を確保しつつタドムル市内の複数の地区から撤退する一方、ダーイシュが遺跡地区への侵入を試みるなか、同地を守備するために転戦したと伝えた。

SANAによると、シリア軍はまた、ジャズル・ガス採掘所地帯にある軍事拠点に対するダーイシュの攻撃を撃退したという。

Kull-na Shuraka', May 20, 015
Kull-na Shuraka’, May 20, 015

エジプトのアズハル機構は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)によるタドムル市侵攻に関して「深い懸念」を表明、UNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡の保護を「全人類の戦い」と位置づけた。

『ハヤート』(5月25日付)が伝えた。

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アレッポ県では、SANA(5月20日付)によると、アレッポ市東部のシャイフ・ナッジャール工業団地地区周辺、航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 20, 2015、AP, May 20, 2015、ARA News, May 20, 2015、Champress, May 20, 2015、al-Durar al-Shamiya, May 20, 2015、al-Hayat, May 21, 2015、May 25, 2015、Iraqi News, May 20, 2015、Kull-na Shuraka’, May 20, 2015、al-Mada Press, May 20, 2015、Naharnet, May 20, 2015、NNA, May 20, 2015、Reuters, May 20, 2015、SANA, May 20, 2015、UPI, May 20, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領がアラブ教員連合幹部と会談(2015年5月20日)

アサド大統領はアラブ教員連合第19回総会に出席するためにシリアを訪問中の連合事務局幹部と会談した。

SANA(5月20日付)が伝えた。

SANA, May 20, 2015
SANA, May 20, 2015

AFP, May 20, 2015、AP, May 20, 2015、ARA News, May 20, 2015、Champress, May 20, 2015、al-Hayat, May 21, 2015、Iraqi News, May 20, 2015、Kull-na Shuraka’, May 20, 2015、al-Mada Press, May 20, 2015、Naharnet, May 20, 2015、NNA, May 20, 2015、Reuters, May 20, 2015、SANA, May 20, 2015、UPI, May 20, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領がイランのヴェラーヤティー最高指導者顧問一行と会談(2015年5月19日)

アサド大統領は、レバノン・シリアを歴訪中のアリー・アクバル・ヴェラーヤティー最高指導者顧問ら一行とダマスカスで会談し、両国間関係などについて意見を交わした。

SANA(5月19日付)によると、ヴェラーヤティー顧問は「シリアに対して行われている小さな世界大戦は、シリアが抵抗枢軸を結びつける役割を果たしているため」としたうえで、イラン政府および国民によるシリアへの支持、支援とレジスタンスの強化を改めて強調した。

これに対して、アサド大統領は、「イラン・イスラーム共和国によるシリア国民への支援は、テロとの戦いにおける主柱をなしている。これに対して、サウジアラビア、トルコを筆頭とするそれ以外の地域諸国はテロリストを支援している」と答えた。

また「テロ枢軸は国際社会において確固たる地位を得ており、いかなる勢力もこれを無視することはできない。この枢軸におけるもっとも重要な成果とは、核開発問題をめぐるイランの成果である」と賞賛した。

ヴェラーヤティー顧問ら一行はまた、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣らとも個別に会談した。

SANA, May 19, 2015
SANA, May 19, 2015

 

AFP, May 19, 2015、AP, May 19, 2015、ARA News, May 19, 2015、Champress, May 19, 2015、al-Hayat, May 20, 2015、Iraqi News, May 19, 2015、Kull-na Shuraka’, May 19, 2015、al-Mada Press, May 19, 2015、Naharnet, May 19, 2015、NNA, May 19, 2015、Reuters, May 19, 2015、SANA, May 19, 2015、UPI, May 19, 2015などをもとに作成。

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「ジュネーブ3」開催に向けたデミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表による個別折衝続く(2015年5月19日)

クッルナー・シュラカー(5月19日付)は、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が、シリア政府と反体制派の和平交渉(ジュネーブ3)開催に向けた個別協議を、シリア政府代表、反体制派代表、諸外国代表と行っていると伝え、その写真を掲載した。

写真が公開されたシリア政府および反体制活動家は以下の通り:

フサームッディーン・アーラー駐スイス・シリア大使

ハイサム・マンナーア、ワリード・ブンニー、ハーリド・マハーミード、アブドゥルカーディル・サンカリー(カイロ大会準備委員会)

ルワイユ・フサイン、ムナー・ガーニム(シリア国家建設潮流)

ランダー・カッスィース(多元社会運動)

アマル・サッラージュ(シリア政治研究戦略センター)

サミール・タキー(シャルク・センター)

ハイサム・マーリフ(シリア革命反体制勢力国民連立)

リーム・トゥルクマーニー、ミシェル・シャンマース、イブラーヒーム・ダッラージー、ファーイク・フワイジャ(無所属)

ジハード・マクディスィー(無所属)

カドリー・ジャミール(シリア変革解放人民戦線)

ハサン・アブドゥルアズィーム(民主的変革諸勢力国民調整委員会)

なお『ハヤート』(5月20日付)は、パリの複数の反体制筋の話として、エジプト政府が5月末に、シリア革命反体制勢力国民連立を主導するシリア・ムスリム同胞団を除く反体制派の代表を招聘し、シリア政府との和平交渉への対応を協議するための大会の開催を準備していると伝えた。

しかし、シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、アサド政権の存続につながるようないかなる解決策も拒否するとの姿勢を改めて示した。

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AFP, May 19, 2015、AP, May 19, 2015、ARA News, May 19, 2015、Champress, May 19, 2015、al-Hayat, May 20, 2015、Iraqi News, May 19, 2015、Kull-na Shuraka’, May 19, 2015、al-Mada Press, May 19, 2015、Naharnet, May 19, 2015、NNA, May 19, 2015、Reuters, May 19, 2015、SANA, May 19, 2015、UPI, May 19, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)は米特殊部隊の急襲作戦をめぐってメンバー25人以上を逮捕(2015年5月19日)

「ダイル・ザウルは沈黙のうちに惨殺される」(https://www.facebook.com/dierezzore5、5月19日付)は、米特殊部隊「デルタフォース」によるダイル・ザウル県ウマル油田でのダーイシュ(イスラーム国)幹部アブー・サヤーフ氏急襲作戦に関連して、ダーイシュが17日、アブー・サヤーフ氏らを見殺しにしたとの嫌疑により、ウマル油田一帯でメンバー25人以上を逮捕したと伝えた。

AFP, May 19, 2015、AP, May 19, 2015、ARA News, May 19, 2015、Champress, May 19, 2015、al-Hayat, May 20, 2015、Iraqi News, May 19, 2015、Kull-na Shuraka’, May 19, 2015、al-Mada Press, May 19, 2015、Naharnet, May 19, 2015、NNA, May 19, 2015、Reuters, May 19, 2015、SANA, May 19, 2015、UPI, May 19, 2015などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュ(イスラーム国)によるスワイダー県フクフ村の急襲を撃退(2015年5月19日)

スワイダー県では、シリア人権監視団、SANA(5月19日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)がフクフ村を三方から包囲し、襲撃を試みたが、同村に駐留するシリア軍が周辺の村々からの増援部隊や国防隊の支援を受け、これを撃退した。

この戦闘で、シリア軍兵士・国防隊戦闘員5人、住民(女性)1人が死亡、10人以上が負傷した。

またカスル村一帯でも、シリア軍、国防隊がダーイシュと交戦し、双方に人的被害が出た。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市郊外一帯でシリア軍、国防隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、シリア軍が同地のほか、アーラーク油田一帯を空爆した。

一方、SANA(5月19日付)によると、アーラーク油田周辺、ラサーファ・スフナ市街道、アブー・ハワーディード村、ザイン・バカル村、東サラーム村、ハタムルー村、ヒブラ村、ムシャイリファ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、クワイリス航空基地の包囲を続けるダーイシュ(イスラーム国)が、シリア軍、国防隊と交戦し、シリア軍が同地一帯を空爆した。

一方、SANA(5月19日付)によると、アレッポ市東部郊外の航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、ハーブール護衛部隊、シリア正教軍事評議会民兵、サナーディード軍からなる合同部隊が、有志連合の空爆による援護を受け、タッル・タムル市南部郊外一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また、クッルナー・シュラカー(5月19日付)によると、シャッダーディー市中心部でバイクに仕掛けられた爆弾が爆発し、住民2人が死亡した。

さらに、ARA News(5月19日付)によると、人民防衛隊は、ダーイシュとの戦闘の末、ハサカ市西部に位置するアブドゥルアズィーズ山を制圧した。

一方、SANA(5月19日付)によると、ハサカ市西部に位置するアブドゥルアズィーズ山東方のシューラ村、サフーフ村一帯、ハサカ市北部郊外のキブル・シャーミヤ村で、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地を制圧した。

このほか、マルクス・レーニン共産党がラアス・アイン市に民兵組織「殉教者サルカーン大隊」の事務所を設置した。

殉教者サルカーン大隊は、ラアス・アイン市郊外で人民防衛隊とともにダーイシュとの戦闘を続けてきた組織で、ドイツ人など多くの外国人を擁しているという。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(5月19日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるブー・ウマル村を空爆し、子供6人と女性1人を含む住民8人が死亡した。

AFP, May 19, 2015、AP, May 19, 2015、ARA News, May 19, 2015、Champress, May 19, 2015、al-Hayat, May 20, 2015、Iraqi News, May 19, 2015、Kull-na Shuraka’, May 19, 2015、al-Mada Press, May 19, 2015、Naharnet, May 19, 2015、NNA, May 19, 2015、Reuters, May 19, 2015、SANA, May 19, 2015、UPI, May 19, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織の攻勢を受け、シリア軍がマストゥーマ市(イドリブ県)郊外の野営キャンプを放棄(2015年5月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動やシャームの民のヌスラ戦線などからなるファトフ軍作戦司令室の戦闘員約1,300人が、マストゥーマ村近郊の野営キャンプ(マストゥーマ基地)を、シリア軍、国防隊との数日にわたる戦闘の末に制圧した。

Kull-na Shuraka', May 19, 2015
Kull-na Shuraka’, May 19, 2015

複数の反体制活動家によると、18日に野営キャンプ周辺の哨所複数カ所を制圧し、同基地の第一防衛戦を突破していたファトフ軍作戦司令室は早朝、基地に対して総攻撃を行い、制圧したという。

またスィラージュ・プレス(5月19日付)によると、ファトフ軍作戦司令室は、熱誘導式の対戦車ミサイルを使用して、基地内で戦車2輌を破壊するとともに、オートストラード・アリーハー一帯を迫撃砲で攻撃し、突入を援護したという。

シリア人権監視団によると、この戦闘でシリア軍兵士15人が死亡した(しかしファトフ軍作戦司令室は、この戦闘でシリア軍兵士120人を殺害したと発表)。

また基地に駐留していたシリア軍、国防隊は、シリア政府の支配下にある県内最後の都市アリーハー市方面に撤退、SPC(5月19日付)によると、その際、基地内の武器庫2棟を爆破したが、ファトフ軍作戦司令室は撤退中のシリア軍戦車3輌を捕獲、兵士10人を捕捉した。

一方、シリア・アラブ・テレビ(5月19日付)、SANA(5月19日付)は、野営キャンプ陥落に関して、「基地で戦ってきた軍部隊は守備強化のためアリーハー市に移動した」、「マストゥーマ基地およびその周辺に展開する我らが軍部隊は、アリーハ市一帯の拠点を強化するための防衛戦を確保した」と伝えた。

またSANAによると、クマイナース村・マストゥーマ村回廊で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

『ハヤート』(5月20日付)によると、野営キャンプは、ファトフ軍作戦司令室のイドリブ市、ジルス・シュグール市、煉瓦工場基地などの制圧を受けて撤退していたシリア軍部隊のほとんどが再展開していた基地で、カファルヤー町、フーア市、アリーハー市、アブー・ズフール航空基地、ジスル・シュグール国立病院とともにイドリブ県におけるシリア政府の最後の拠点の一つと目されていた。

こうしたなか、シリア人権監視団は、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動やシャームの民のヌスラ戦線などからなるファトフ軍作戦司令室がイドリブ市を制圧した3月28日から5月19日までの間に、シリア軍がイドリブ県で行った空爆の回数が2,053回におよんでいると発表した。

このうち1,226回が戦闘機による空爆、827回がヘリコプターによる「樽爆弾」投下で、子供99人を含む401人が死亡、2,500人以上が負傷したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線と、アレッポ市カースティールー地区、ザフラー協会地区(空軍情報部一帯)、バニー・ザイド地区、ハンダラート・キャンプ一帯、カフルハムラ村一帯で交戦、シリア軍が同地一帯のほか、アレッポ市バーブ・ナイラブ地区を砲撃、空爆した。

またヌスラ戦線らが撃った迫撃砲が、アレッポ市ムーカンブー地区、ハムダーニーヤ地区、マサーキン・サビール地区などのシリア政府支配地区に着弾した。

一方、SANA(5月19日付)によると、スーラーン町、マッラーン村、ダーラト・イッザ市、アレッポ市バーブ・ハディード地区、ザフラー協会地区、アンサール地区、旧市街、ジスル・ハッジ地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がイスラーム軍による第39旅団基地制圧(18日)を受け、ジャウバル区を空爆する一方、またアッバースィーイーン地区に迫撃砲弾1発が着弾した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がイスラーム軍による第39旅団基地制圧(18日)を受け、ハラスター市を空爆した。

シリア軍はまた、カラムーン地方無人地帯、ザバダーニー市、タイバ村などを「樽爆弾」で空爆する一方、ザバダーニー市で反体制武装集団と交戦した。

また、クッルナー・シュラカー(5月19日付)によると、イスラーム軍は第39旅団基地に近い検問所2カ所を制圧した。

一方、SANA(5月19日付)によると、アーリヤ農場、フーシュ・ファーラ村、タッル・クルディー町、マルジュ・スルターン村南部入口、ザバダーニー市東部山岳地帯、フライタ村郊外無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(5月19日付)によると、ズラーキーヤート村、ザッリーン村、アブー・ウバイダート村、ラターミナ町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(5月19日付)によると、マスハラ村東部、ブザーク丘東部で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 19, 2015、AP, May 19, 2015、ARA News, May 19, 2015、Champress, May 19, 2015、al-Hayat, May 20, 2015、Iraqi News, May 19, 2015、Kull-na Shuraka’, May 19, 2015、al-Mada Press, May 19, 2015、Naharnet, May 19, 2015、NNA, May 19, 2015、Reuters, May 19, 2015、SANA, May 19, 2015、Siraj Press , March 19, 2015、SPC, March 19, 2015、UPI, May 19, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県のヌスラ戦線教練キャンプでの軍事教練コース修了(2015年5月18日)

シャームの民のヌスラ戦線のマナール・バイダー広報制作機構は、イドリブ県ザーウィヤ山の教練キャンプでムジャーヒディーン約100人が軍事教練コースを修了したと発表、その写真を公開した。

Kull-na Shuraka', May 19, 2015
Kull-na Shuraka’, May 19, 2015
Kull-na Shuraka', May 19, 2015
Kull-na Shuraka’, May 19, 2015
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Kull-na Shuraka', May 19, 2015
Kull-na Shuraka’, May 19, 2015

 

AFP, May 19, 2015、AP, May 19, 2015、ARA News, May 19, 2015、Champress, May 19, 2015、al-Hayat, May 20, 2015、Iraqi News, May 19, 2015、Kull-na Shuraka’, May 19, 2015、al-Mada Press, May 19, 2015、Naharnet, May 19, 2015、NNA, May 19, 2015、Reuters, May 19, 2015、SANA, May 19, 2015、UPI, May 19, 2015などをもとに作成。

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イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官、アル=カーイダ系組織(シャーム自由人イスラーム運動)との連携を認める(2015年5月18日)

イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官は、スーリーヤ・ネット(5月18日付)に対し、アル=カーイダ系組織であるシャーム自由人イスラーム運動と連携していることを認めた。

アッルーシュ司令官は「我々とシャーム自由人イスラーム運動の兄弟の間で調整がなされており、我々は一部の戦線においてともに戦っている…。この調整はシャーム自由人イスラーム運動に限られず、我々はほかの組織とも調整を行っている…。イスラーム軍は東グータ地方のすべての組織が統合司令部の傘下に入ることを臨んでいる…。現時点において、一つの司令部のもとにこれらの組織が合併されることが必要だと考えるに至っている」と述べた。

また政権打倒後のヴィジョンについては「具体的なプランがあり、東グータ地方ですでに採用されている。我々は司法を通じて、グータ地方の治安を維持し、混乱の拡大を防ぐのに資してきた…。東グータ地方の状況はダマスカスよりも安定しており、誘拐や窃盗は発生していない…。我々のプランは、公共施設を保護し、市民の財産の不可侵を保障することを基礎としている…。また国家機関の維持は我々にとって優先事項だ。なぜならこれらの機関は人民の財産だからだ」と述べた。

また「我々は(体制打倒後に)シリア軍の一部となり、祖国と民間人の保護を任務としたいと願っている。そのためには道徳的に律せられ、国民を殺害するのではなく、彼らのためにその能力を高める軍事的機関とならねばならない…。将来のシリア軍は政権に対して武器をとった者を必要としている」と答えた。
一方、ダーイシュ(イスラーム国)との関係については、「イスラーム軍などの組織において、我々はこの組織に対抗し続ける…。シリアのダーイシュに未来はない」と述べた。

またアサド政権については「民兵の連合組織になりさがり、イラン人が政権の決定権を掌握している」と断じた。

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クッルナー・シュラカー(5月19日付)は、イスラーム軍のイスラーム・アッルーシュ報道官は、ザフラーン・アッルーシュ司令官の「我々は(体制打倒後に)シリア軍の一部となることを願っている」という発言に関して、「現在のシリア軍はあらゆる意味で腐敗しきっており、反体制武装部隊による根絶、武器および兵舎の接収が必要だ…。我々は清廉な武装部隊を統合し、未来のシリアを担う軍隊にしたい」と否定した。

AFP, May 19, 2015、Alsouria.net, May 18, 2015をもとに作成、AP, May 19, 2015、ARA News, May 19, 2015、Champress, May 19, 2015、al-Hayat, May 20, 2015、Iraqi News, May 19, 2015、Kull-na Shuraka’, May 19, 2015、al-Mada Press, May 19, 2015、Naharnet, May 19, 2015、NNA, May 19, 2015、Reuters, May 19, 2015、SANA, May 19, 2015、UPI, May 19, 2015などをもとに作成。

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トルコ副首相「中東でサイクス・ピコの分割に代わる新たな分割が行われる」(2015年5月18日)

トルコのヌマン・クルトゥルムシュ副首相は、黒海沿岸のオルドゥ市でアラブ諸国など外国メディアの記者らが出席した会見で、サイクス・ピコ条約での分割に代わる新たな分割が中東で行われようとしているとの見方を示した。

クルトゥルムシュ副首相は「(列強)諸国によって画定された国境は歴史的背景に基づくものではなかった…。イラクは今や三つに分かれ、リビアは二つに分かれている。イエメンも同様だ。エジプトは政治的に二つに割れている、シリアは数十に分裂している。アルジェリア、チュニジアは比較的安定している」としたうえで、「100年前の第一次大戦後に国境を画定したサイクス・ピコの分割と同じような新たな分割が行われようとしている」と述べた。

ARA News(5月19日付)が伝えた。

ARA News, May 19, 2015
ARA News, May 19, 2015

AFP, May 19, 2015、AP, May 19, 2015、ARA News, May 19, 2015、Champress, May 19, 2015、al-Hayat, May 20, 2015、Iraqi News, May 19, 2015、Kull-na Shuraka’, May 19, 2015、al-Mada Press, May 19, 2015、Naharnet, May 19, 2015、NNA, May 19, 2015、Reuters, May 19, 2015、SANA, May 19, 2015、UPI, May 19, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領がイラン・シリア経済関係開発委員会使節団と会談(2015年5月18日)

アサド大統領はシリアを訪問中のイラン・シリア経済関係開発委員会のロストム・カーセミー委員長ら使節団と会談し、両国の経済関係などについて意見を交わした。

カーセミー委員長ら一行はまた、ワイール・ハルキー首相とも会談し、両国間の経済関連の合意の活性化の方途などについて協議した。

SANA(5月18日付)が伝えた。

SANA, May 18, 2015
SANA, May 18, 2015

 

AFP, May 18, 2015、AP, May 18, 2015、ARA News, May 18, 2015、Champress, May 18, 2015、al-Hayat, May 19, 2015、Iraqi News, May 18, 2015、Kull-na Shuraka’, May 18, 2015、al-Mada Press, May 18, 2015、Naharnet, May 18, 2015、NNA, May 18, 2015、Reuters, May 18, 2015、SANA, May 18, 2015、UPI, May 18, 2015などをもとに作成。

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米ロ高官がモスクワでシリア情勢への対応を協議(2015年5月18日)

米国務省のダニエル・ロビンスタイン・シリア問題担当特使がロシアを訪問し、ロシア外務省のセルゲイ・ヴェルシヒン中東北アフリカ局長と会談し、シリア情勢などについて意見を交わした。

『ハヤート』(5月19日付)が伝えた。

AFP, May 18, 2015、AP, May 18, 2015、ARA News, May 18, 2015、Champress, May 18, 2015、al-Hayat, May 19, 2015、Iraqi News, May 18, 2015、Kull-na Shuraka’, May 18, 2015、al-Mada Press, May 18, 2015、Naharnet, May 18, 2015、NNA, May 18, 2015、Reuters, May 18, 2015、SANA, May 18, 2015、UPI, May 18, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織がイドリブ県マストゥーマ市一帯で、イスラーム軍がダマスカス郊外県で攻勢を強める(2015年5月18日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織からなるファトフ軍作戦司令室が、マストゥーマ村の野営キャンプ(マストゥーマ基地)に向かって進軍を続け、同市周辺およびマクバラ村でシリア軍と交戦、シリア軍が同地を激しく空爆した。

スマート・ニュース(5月18日付)によると、この戦闘でファトフ軍作戦司令室はマクバラ村を制圧した。

クッルナー・シュラカー(5月18日付)によると、シリア軍はマクバラ村の奪還を試みたが、ファトフ軍作戦司令室はこれを撃退、兵士20人以上を殺害したという。

またシャーム自由人イスラーム運動広報局によると、ファトフ軍作戦司令室は、マストゥーマ村内外のシリア軍検問所10カ所以上を制圧したという。

一方、SANA(5月18日付)によると、マストゥーマ高地、ファイルーン村一帯、ファイルーン村、クマイナース村、クーリーン村・ファイルーン村回廊、バシュラームーン村、下カスタン村、アイン・スーダ村、カフルナジュド村、ナリラヤー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、マストゥーマ村に潜入しようとした「テロリスト」を撃退した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラーム軍がマイダアー町近郊のシリア軍第39旅団基地への兵站路を遮断と同基地制圧に向けた軍事作戦を開始し、フーシュ・ファーラ村とマイダアー町を結ぶ戦略的要衝に位置するアズム・モスク、サフィール哨所、バワーイク哨所などを制圧した。

一方、SANA(5月18日付)によると、ナシャービーヤ、ドゥーマー市郊外のフーシュ・ファーラ村、アルバイン市、ムーサー丘周辺の丘陵地帯(ラアス・マアッラ町郊外無人地帯)、フライタ村郊外無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ラフマーン軍団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(5月18日付)によると、シリア軍が、ラヤーナ村、バイト・ウユーシュ村、マズラア町およびどうち周辺の丘陵地帯を、シャームの民のヌスラ戦線との戦闘の末に制圧した。

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ハマー県では、SANA(5月18日付)によると、ラターミナ町、アンカーウィー村、マラーナ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月18日付)によると、ガントゥー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(5月18日付)によると、アアザーズ市、アブティーン村、アッザーン山、ハーン・アサル村、アーミリーヤ村、マンスーラ村、ハンダラート・キャンプ一帯、アレッポ市バーブ・ハディード地区、カルム・マイサル地区、カルム・タッラーブ地区、ラーシディーン地区、サイフ・ダウラ地区、シャイフ・サイード地区、シャッアール地区、サラーフッディーン地区、ブスターン・バーシャー地区、スッカリー地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(5月18日付)によると、ヤードゥーダ村、ヌアイマ村、サイダー町、ウンム・マヤーズィン町、ヒルバト・ガザーラ町、ダルアー市東部入口一帯、カラク地区などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(5月18日付)によると、マスハラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 18, 2015、AP, May 18, 2015、ARA News, May 18, 2015、Champress, May 18, 2015、al-Hayat, May 19, 2015、Iraqi News, May 18, 2015、Kull-na Shuraka’, May 18, 2015、al-Mada Press, May 18, 2015、Naharnet, May 18, 2015、NNA, May 18, 2015、Reuters, May 18, 2015、SANA, May 18, 2015、SMART News, May 18, 2015、UPI, May 18, 2015などをもとに作成。

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