ハサカ市でジュブール部族と国防軍の衝突続く(2023年8月16日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、国防隊のアブドゥルカーディル・ハンムー司令官がSNSで、解任され、首都ダマスカスに送還されたとの情報を否定した。

こうしたなか、ジュブール部族がハサカ市内のシリア軍検問所(ハッジャーナ検問所)を襲撃し、兵士1人が負傷した。

これに対して、国防隊もジュブール部族を襲撃し、4人を負傷させた。

なお、ジュブール部族のシャイフ、アブドゥルアズィーズ・ムスラト氏を罵倒し、暴行を加えた国防隊のアブドゥルカーディル・ハンムー司令官の解任とハサカ市治安厳戒地区からの国防隊の大挙を求めて、「戦争のテント」で抗議行動を続ける部族長や名士らが当局に示していた2度目の最後通告の期間が16日午前10時に終了した。

AFP, August 16, 2023、ANHA, August 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2023、‘Inab Baladi, August 16, 2023、Reuters, August 16, 2023、SANA, August 16, 2023、SOHR, August 16, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を13件確認したと発表(2023年8月16日)

ロシア当事者和解調整センターのヴァディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に13件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(8月16日付)が伝えた。

RIA Novosti, August 16, 2023をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アッバース国防大臣はロシアで開幕した第11回モスクワ国際安全保障会議で演説:西側諸国の資源盗奪、米国、トルコ、イスラエルの占領を非難(2023年8月15日)

アリー・マフムード・アッバース国防大臣はロシアで開幕した第11回モスクワ国際安全保障会議(MCIS-2023)で演説を行い、西側諸国が中東諸国の天然資源を盗奪、保有し続けることをめざしており、こうした試みが域内諸国の自由や独立を侵害していると非難した。

アッバース国防大臣は、シリア領内に違法に駐留を続ける米軍については、天然資源を略奪し、何の処罰も受けずに武装勢力を支援していると強調する一方、トルコ軍がシリア北部に、イスラエルもゴラン高原を占領し続けていると付言、そのことがシリアの安全保障への深刻な脅威となっていると主張した。

RIAノーヴォスチ通信(8月15日付)、SANA(8月15日付)などが伝えた。

**

アッバース国防大臣はまたRT(8月15日付)のインタビューに応じ、トルコとの関係改善に向けた交渉について、トルコがシリア領内への部隊駐留に固執しているために進展は見られていないと述べた。

AFP, August 15, 2023、ANHA, August 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2023、‘Inab Baladi, August 15, 2023、Reuters, August 15, 2023、RIA Novosti, August 15, 2023、RT, August 15, 2023、SANA, August 15, 2023、SOHR, August 15, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアにかかるアラブ連絡委員会の第1回閣僚会合がエジプトで開催され、ミクダード外務在外居住者大臣が出席(2023年8月15日)

シリアにかかるアラブ連絡委員会(5月のアンマン宣言とアラブ連盟第32回首脳会議で発足が呼びかけられる)の第1回閣僚会合がエジプトの首都カイロで開催され、シリアのファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣、エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣のほか、サウジアラビア、ヨルダン、イラクの外務大臣が出席した。

会合で、ミクダード外務在外居住者大臣は、アラブ諸国による共同行動の活性化と継続的な意見交換がこれまで以上に必要となっているとしたうえで、シリアの主権、独立、統一、領土の一体性、内政不干渉の遵守が、対シリア関係、シリアをめぐるさまざまな問題に対処するうえでの基本だと強調した。

**

なお、閉幕声明では以下の点が確認された。

  • シリアの主権と一体性を維持し、国民の願望に沿って、シリア危機を段階的に解決するための実効的な措置を講じる必要を確認する。
  • シリア危機の唯一の解決策は政治的解決であり、制憲委員会の議事再開への期待を表明する。
  • シリア国民の人道危機を解消する取り組みを重点的に行う必要を確認する。またこの枠組みのなかで、シリア政府がイドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所、アレッポ県のバーブ・サラーマ国境通行所、ラーイー村北の通行所を通じた国連による越境(クロスボーダー)支援を認めたことを歓迎する。
  • 難民の自発的且つ安全な帰還を促進するなどして、難民危機に対処する必要を確認する。
  • 早期復旧プロジェクト実施加速のために国際社会、国連の取り組みを強化することを確認する。

**

SANA(8月15日付)が伝えた。

AFP, August 15, 2023、ANHA, August 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2023、‘Inab Baladi, August 15, 2023、Reuters, August 15, 2023、SANA, August 15, 2023、SOHR, August 15, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領は法令第11号および第12号を施行し、軍および民間部門の公務員の給与と退職者への年金を100%引き上げることを決定(2023年8月15日)

アサド大統領は法令第11号および第12号を施行し、軍および民間部門の公務員の給与と退職者への年金を100%引き上げることを決定した。

SANA(8月15日付)が伝えた。

AFP, August 15, 2023、ANHA, August 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2023、‘Inab Baladi, August 15, 2023、Reuters, August 15, 2023、SANA, August 15, 2023、SOHR, August 15, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア中央銀行は1米ドル=10,300シリア・ポンド、1ユーロ=11,237.30シリア・ポンドに引き下げたと発表(2023年8月15日)

シリア中央銀行は、15日付の送金為替速報で、1米ドル=10,300シリア・ポンド、1ユーロ=11,237.30シリア・ポンドに引き下げたと発表した。

SANA(8月15日付)が伝えた。

AFP, August 15, 2023、ANHA, August 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2023、‘Inab Baladi, August 15, 2023、Reuters, August 15, 2023、SANA, August 15, 2023、SOHR, August 15, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍ドローンがハサカ県タッル・タムル町西のシュワイシュ農場近くで車を狙って爆撃(2023年8月15日)

ハサカ県では、ANHA(8月15日付)やシリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町西のシュワイシュ農場近くを無人航空機(ドローン)で爆撃した。

爆撃は車を狙ったもので、複数が負傷した。

AFP, August 15, 2023、ANHA, August 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2023、‘Inab Baladi, August 15, 2023、Reuters, August 15, 2023、SANA, August 15, 2023、SOHR, August 15, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアレッポ県アアザーズ市でキリス県の第1副知事の名前に変更された公園の看板が黒塗りにされる(2023年8月15日)

アレッポ県では、ノース・プレス(8月15日付)やシリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つアアザーズ市で、市内の公園が10日にトルコのキリス県のオマル・ユルマズ第1副知事の名前に変更されたことへの住民らの怒りや不満が高まるなか、覆面姿の集団が、「オマル・ユルマズ公園」と書かれた看板を黒塗りにし抗議の意思を示した。

シリア人権監視団によると、トルコ占領地では道路、公園、学校などにトルコ人の名前が付けられるなどの改称への不満が強まっており、7月25日には、トルコの士官の名前が付けられたバーブ市の学校の看板を黒塗りにした若い男性が、キリス県知事の命令によって逮捕されている。

AFP, August 15, 2023、ANHA, August 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2023、‘Inab Baladi, August 15, 2023、North Press, August 15, 2023、Reuters, August 15, 2023、SANA, August 15, 2023、SOHR, August 15, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県とアレッポ県を砲撃(2023年8月15日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村を砲撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるアターリブ市、ワサータ村、カフル・アンマ村、カスル村、タディール村、カフルタアール村を砲撃した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市で教育関係者が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, August 15, 2023、ANHA, August 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2023、‘Inab Baladi, August 15, 2023、Reuters, August 15, 2023、SANA, August 15, 2023、SOHR, August 15, 2023、August 16, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県ルハイバ市近郊のシリア軍ミサイル貯蔵施設複数ヵ所で複数回の爆発が発生(2023年8月15日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、14日深夜から15日未明にかけて、ルハイバ市近郊のシリア軍第3師団第81旅団のミサイル貯蔵施設複数ヵ所で複数回の爆発が発生した。

爆発の原因は不明。

AFP, August 15, 2023、ANHA, August 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2023、‘Inab Baladi, August 15, 2023、Reuters, August 15, 2023、SANA, August 15, 2023、SOHR, August 15, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア当局がジュブール部族長を罵倒し、暴行を加えた国防隊司令官を解任する一方、ハサカ市での部族による抗議行動は続く(2023年8月15日)

ジュブール部族評議会のアクラム・マフシューシュ顧問は、ノース・プレス(8月14日付)に対して、同部族のシャイフ、アブドゥルアズィーズ・ムスラト氏を罵倒し、暴行を加えた国防隊のアブドゥルカーディル・ハンムー司令官をシリア当局が解任し、裁判所での審査するために首都ダマスカスに移送したことを明らかにした。

アラブ系部族の部族長や名士らは、ハンムー司令官の解任を求めてタッル・ハジャル地区で「戦争のテント」と銘打って抗議行動を続けていた。

https://www.facebook.com/watch/?v=241909492138200

**

一方、ANHA(8月15日付)やシリア人権監視団によると、ジュブール部族の若者らが国防隊の検問所1ヵ所を襲撃、これを制圧した。

これに対して、国防隊が発砲、負傷者が出た。

国防隊はまた、タッル・ハジャル地区にある「戦争のテント」に対しても発砲した。

事態に対応するかたちで、「戦争のテント」で抗議行動を続ける部族長や名士らは、14日にジュブール部族評議会のマフシューシュ顧問が発表した最後通告の終了日時を1日延長し、16日午前10時までとすると発表した。

AFP, August 15, 2023、ANHA, August 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2023、‘Inab Baladi, August 15, 2023、North Press, August 15, 2023、Reuters, August 15, 2023、SANA, August 15, 2023、SOHR, August 15, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合の戦闘機がロシア軍戦闘機に対して「危険な接近」を行ったと発表(2023年8月15日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、米主導の有志連合のF-35戦闘機2機が、シリア南部の国境に沿って定期航行を行っていたロシア軍のSu-35戦闘機2機に対して「危険な接近」を行ったと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(8月15日付)が伝えた。

RIA Novosti, August 15, 2023をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

パレスチナのハマースのアブー・マルズーク国際関係局長:「シリアの首都ダマスカスに事務所を再開し、常駐代表を派遣する予定」(2023年8月14日)

パレスチナのハマースのムーサー・アブー・マルズーク国際関係局長は、ハマースがシリアの首都ダマスカスに事務所を再開し、常駐代表を派遣する予定だと述べた。

シハーブ通信(8月14日付)が伝えた。

アブー・マルズーク氏の発言は、ハマースのサラーマ・マアルーフ広報局長がBBC(8月10日付)に対して、カタールからの資金援助がシリア政府との関係改善を阻害していると発言したのを受けたもの。

AFP, August 14, 2023、ANHA, August 14, 2023、BCC, August 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2023、‘Inab Baladi, August 14, 2023、Reuters, August 14, 2023、SANA, August 14, 2023、Sehab News, August 14, 2023、SOHR, August 14, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

【トルコ・シリア大地震】地震被災者支援国民基金が記者会見を開き、地震で住居を失った被災者への支援が最優先事項であると強調(2023年8月14日)

地震被災者支援国民基金(2023年5月1日に施行された2023年法令第7号に基づき設置)が記者会見を開き、フサイン・マフルーフ地方行政環境大臣が地震によって住居を失った被災者への支援が最優先事項であると強調した。

マフルーフ地方行政環境大臣は会見のなかで、住居を失った被災者を、(1)整備された地区に住居を所有していた被災者と、(2)整備されていない地区に、違法に住居を建設し居住していた被災者に分け、その双方に支援を行うと述べた。

大臣によると、基金から拠出される支援額は1565億シリア・ポンドを予定しており、うち1345億シリア・ポンドが被災者の61%を占める(1)の841世帯に支給される。

また、スハイル・アブドゥッラティーフ公共事業住宅大臣は、(2)に含まれる被災者にも、各地で建設されている住宅公社の住宅に居住する機会が付与されることを明らかにした。

一方、地震被災者支援国民基金のフィラース・カッラース事務局長は、被災者により良い支援を行うために、県、自治体が対策室の職員らとともに協業することが基金の活動の基礎をなしているとしたうえで、基金が提供する支援金は返済が不要だと強調した。

SANA(8月14日付)が伝えた。

AFP, August 14, 2023、ANHA, August 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2023、‘Inab Baladi, August 14, 2023、Reuters, August 14, 2023、SANA, August 14, 2023、SOHR, August 14, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

【トルコ・シリア大地震】国立地震センターは過去24時間にマグニチュード1.4~3.9の地震が5回発生したと発表(2023年8月14日)

国立地震センターは声明を出し、過去24時間にラタキア県北西部、同県沖の地中海などを震源とするマグニチュード1.4~3.9の地震が5回発生したと発表した。

SANA(8月14日付)が伝えた。

AFP, August 14, 2023、ANHA, August 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2023、‘Inab Baladi, August 14, 2023、Reuters, August 14, 2023、SANA, August 14, 2023、SOHR, August 14, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ジュブール部族評議会顧問は、24時間以内に部族長を罵倒し、暴行を加えた国防隊の司令官を解任し、同司令官が率いている部隊をハサカ市治安厳戒地区から追放することを要求(2023年8月14日)

ジュブール部族評議会のアクラム・マフシューシュ顧問は、ANHA(8月14日付)に対して、24時間以内にジュブール部族長のアブドゥルアズィーズ・ムスラト氏を罵倒し、暴行を加えた国防隊の司令官を解任し、同司令官が率いている部隊をハサカ市の治安厳戒地区から追放することを要求、これに応じない場合は「厳しい対抗措置」を講じると述べた。

**

シリア人権監視団によると、この最期通告を受けて、国防隊は件の司令官を解任した。

だが、抗議デモは依然として続いているという。

AFP, August 14, 2023、ANHA, August 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2023、‘Inab Baladi, August 14, 2023、Reuters, August 14, 2023、SANA, August 14, 2023、SOHR, August 14, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がラッカ県、ダイル・ザウル県西部および南部の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の隠れ家を狙って重点的に爆撃(2023年8月14日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がラッカ県、ダイル・ザウル県西部および南部の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の隠れ家を狙って重点的に爆撃を実施した。

AFP, August 14, 2023、ANHA, August 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2023、‘Inab Baladi, August 14, 2023、Reuters, August 14, 2023、SANA, August 14, 2023、SOHR, August 14, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がハサカ県タッル・タムル町近郊のタッル・ラバン村を自爆型のドローンで攻撃(2023年8月14日)

ハサカ県では、ANHA(8月14日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・ラバン村を自爆型の無人航空機(ドローン)で攻撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(8月14日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市バーブ市東のシャイフ・ナースィル(クルト・ワイラーン)村近くでシリア国民軍に所属するシャーム戦線の司令官らが乗った車の通過に合わせて道路に仕掛けられていた爆弾が爆発し、この司令官とスルターン・ムラード師団の兵士1人、司令官に同行していた民間人1人が死亡、複数が負傷した。

AFP, August 14, 2023、ANHA, August 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2023、‘Inab Baladi, August 14, 2023、Reuters, August 14, 2023、SANA, August 14, 2023、SOHR, August 14, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構の支配下にあるアレッポ県アターリブ市で、シリア救国内閣とシューラー総評議会に対して、撤収した行政、福祉、教育関連機関の再開を求めるデモ(2023年8月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるアターリブ市で、同機構が自治を委託するシリア救国内閣と、同機構が2019年に設立した自治組織である立法機関シューラー総評議会に対して、撤収した行政、福祉、教育関連機関の再開を求めるデモが行われ、数十人が参加した。

AFP, August 14, 2023、ANHA, August 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2023、‘Inab Baladi, August 14, 2023、Reuters, August 14, 2023、SANA, August 14, 2023、SOHR, August 14, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構、アンサール・タウヒードがイドリブ県とラタキア県でシリア軍兵士3人を殺害(2023年8月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が県南部のジャッラーダ村とルワイハ村でシリア軍を狙撃、兵士2人を射殺した。

また「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるダール・カビーラ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、新興のアル=カーイダ系組織のアンサール・タウヒードがミラージャ村近郊でシリア軍士官1人を狙撃し殺害した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行い、シリア軍兵士1人が死亡した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原一帯で砲撃戦を行った。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市で軍事情報局に協力する男性が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, August 14, 2023、ANHA, August 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2023、‘Inab Baladi, August 14, 2023、Reuters, August 14, 2023、SANA, August 14, 2023、SOHR, August 14, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を12件、55キロ地帯への侵犯を13件確認したと発表(2023年8月14日)

ロシア当事者和解調整センターのヴァディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に12件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、55キロ地帯で、F-35戦闘機3機、F-16戦闘機1機、タイフーン戦闘機1機、MQ-1C無人航空機1機による領空侵犯を13件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(8月14日付)が伝えた。

RIA Novosti, August 14, 2023をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアを訪れた日本の学者は何を言ったのか?(2023年8月13日)

SANA(8月13日付)は、日本人研究者らのシリア訪問について取り上げたルアー・ハリーファ記者のレポートを掲載した。


記事の内容(全訳)は以下の通り。

日本の中東研究者である青山弘之氏(博士)は、シリアに対する一方的な経済制裁がシリアの人々の生活をさらに困難にしているにもかかわらず、彼らは笑顔を絶やさず、優しさと愛情をもって勧んで歓迎してくれたと述べた。

東京外国語大学でアラビア語・中東地域の代表教員を務める青山氏は、東京の大学の学者らからなる日本の観光グループとシリアを訪問した際に、SANAに対してシリアの歴史の意義、シリアの文明や発展を見て取ることができる観光地や史跡の特徴について語った。

青山氏は「私がもっとも注目したのは、前回2019年に訪問した時よりも、シリアでの生活が一方的な制裁や地震によって困難になっているにもかかわらず、人々が、そこでの生活や来訪者を歓迎する表情を見せてくれたことです」としたうえで、ダマスカスのオペラ・ハウスを訪れ、コンサートを鑑賞した時の喜びと感動を語り、文化的な場所を訪れ、シリア人の独特の習慣や伝統に触れることの意義を指摘した。

青山氏はまた、グループのメンバーは西側のメディアがシリアについての事実を歪め、多くの誇張があることを熟知していると明かした。また、優しさ、愛情、そしてもてなしの精神をもって人々が接してくれるなど、さまざまな良いことを経験したとうえで、これらこそがシリア国民のもっとも重要な特徴だと述べた。

グループは1週間の観光を通じてダマスカス県、同郊外県(マアルーラー、サイドナーヤー)、アレッポ県、ラタキア県を見学、旧市街を巡ったほか、さまざまな手工芸品に触れた。



 

AFP, August 13, 2023、ANHA, August 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2023、‘Inab Baladi, August 13, 2023、Reuters, August 13, 2023、SANA, August 13, 2023、SOHR, August 13, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

外務在外居住者省は米国とカナダによるベラルーシへの追加制裁を厳しく非難(2023年8月13日)

外務在外居住者省は声明を出し、9日に米国とカナダが、ウクライナに侵攻したロシアへの支援や人権侵害を理由に、ベラルーシの複数の個人・団体を新たに制裁対象としたことについて、厳しく非難、ベラルーシとの連帯を改めて強調した。

SANA(8月13日付)が伝えた。

AFP, August 13, 2023、ANHA, August 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2023、‘Inab Baladi, August 13, 2023、Reuters, August 13, 2023、SANA, August 13, 2023、SOHR, August 13, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国民軍のシャッラーラ報道官は米国の支援を受けるシリア自由軍との接触を否定(2023年8月13日)

シリア国民軍のアイマン・シャッラーラ報道官(大佐)はイナブ・バラディー(8月13日付)の取材に対して、米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内で活動するシリア自由軍(旧革命特殊任務軍)といかなる連携も行っていないと述べた。

シャッラーラ報道官は「双方が最近会合を重ねているとの話はすべてが噂に過ぎない」と述べた。

AFP, August 13, 2023、ANHA, August 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2023、‘Inab Baladi, August 13, 2023、Reuters, August 13, 2023、SANA, August 13, 2023、SOHR, August 13, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのギュレル国防大臣:「国境と国民の安全が保障されなければトルコ軍部隊の撤退をイメージすることはできない」(2023年8月13日)

トルコのヤシャル・ギュレル国防大臣はA Haber(8月13日付)のインタビューに応じ、シリア北部に違法に駐留させているトルコ軍部隊に関して、国境と国民の安全が保障されなれば撤退をイメージすることはできない、と述べる一方、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がシリアでの和平に向けて取り組みを続けていると強調した。

AFP, August 13, 2023、A Haber, August 13, 2023、ANHA, August 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2023、‘Inab Baladi, August 13, 2023、Reuters, August 13, 2023、SANA, August 13, 2023、SOHR, August 13, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の支配下にあるハサカ市の治安厳戒地区でジュブール部族が抗議デモ(2023年8月13日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるハサカ市の治安厳戒地区で、ジュブール部族の子息が国防隊の司令官の身柄引き渡しを求めてデモを行った。

デモは、身柄引き渡しを求められている国防隊の司令官がジュブール部族の部族長を罵倒し、暴行を加えたことに対するもので、武装した数百人が抗議行動を行った。

AFP, August 13, 2023、ANHA, August 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2023、‘Inab Baladi, August 13, 2023、Reuters, August 13, 2023、SANA, August 13, 2023、SOHR, August 13, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領地で自治を担う地元評議会がトルコから追放されたシリア難民を北・東シリア自治局の支配地に追放する準備を進める(2023年8月13日)

シリア人権監視団は、トルコが最近になって占領下の「平和の泉」地域、「ユーフラテスの盾」地域などに追放したシリア難民を、地元評議会が1ヶ所の収容所に集め、北・東シリア自治局の支配地に追放しようとしていると発表した。

AFP, August 13, 2023、ANHA, August 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2023、‘Inab Baladi, August 13, 2023、Reuters, August 13, 2023、SANA, August 13, 2023、SOHR, August 13, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍フリゲート艦がラッカ県の砂漠地帯に散在するダーイシュの拠点やメンバーらが潜伏する洞窟などを狙って弾道ミサイルを発射(2023年8月13日)

シリア人権監視団によると、タルトゥース県沖の地中海に展開するロシア軍のフリゲート艦複数隻が、ラッカ県の砂漠地帯に散在するダーイシュ(イスラーム国)の拠点やメンバーらが潜伏する洞窟などを狙って弾道ミサイルを発射した。

AFP, August 13, 2023、ANHA, August 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2023、‘Inab Baladi, August 13, 2023、Reuters, August 13, 2023、SANA, August 13, 2023、SOHR, August 13, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がアレッポ県マンビジュ市東のマンビジュ軍事評議会の検問所、シリア軍の陣地をドローンで爆撃(2023年8月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市東のトゥーハール村にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会の検問所と、シリア軍の陣地3ヶ所を無人航空機(ドローン)で爆撃した。

AFP, August 13, 2023、ANHA, August 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2023、‘Inab Baladi, August 13, 2023、Reuters, August 13, 2023、SANA, August 13, 2023、SOHR, August 13, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュのスリーパーセルがダイル・ザウル県、ラッカ県で国防隊、シリア民主軍、住民らを襲撃(2023年8月13日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるティブニー町に近い砂漠地帯にある国防隊の陣地複数ヶ所を、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパー セルが襲撃し、国防隊戦闘員5人を殺害した。

また、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシュハイル村では、ダーイシュのスリーパーセルと見られるオートバイに乗った武装グループが人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の陣地を襲撃し、兵士1人を殺害した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと見られるオートバイに乗った武装グループがジャディーダ村で老人を銃で撃ち殺害した。

AFP, August 13, 2023、ANHA, August 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2023、‘Inab Baladi, August 13, 2023、Reuters, August 13, 2023、SANA, August 13, 2023、SOHR, August 13, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.