密輸ルートの管理をめぐりトルコ占領下のバーブ市近郊でシリア国民軍に所属するシャーム戦線とハムザ師団が激しく交戦(2021年7月7日)

アレッポ県では、ANHA(7月7日付)によると、トルコの占領下にあるバーブ市近郊のタフリーア村で、シリア国民軍に所属するシャーム戦線とハムザ師団の戦闘員どうしが激しく交戦した。

シャーム戦線が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地域との境界地帯からハムザ師団を排除しようとしたのが戦闘の発端。

タフリーア村は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地域との最大の密輸ルートだという。

AFP, July 7, 2021、ANHA, July 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2021、Reuters, July 7, 2021、SANA, July 7, 2021、SOHR, July 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県ウマル油田の米軍基地がドローンによる攻撃を受ける(2021年7月7日)

ダイル・ザウル県では、SANA(7月7日付)が複数の地元筋から得た情報だとして伝えたところによると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にある国内最大の油田地帯、ウマル油田に違法に設置されている米軍の基地が所属不明の無人航空機(ドローン)の攻撃を受け、複数の煙柱が立ち上がった。

ユーフラテス・ポスト(7月7日付)は、ドローンの攻撃に対して、米軍基地は携帯式の対空ミサイルで応戦したと伝えた。

**

これに関して、シリア民主軍のファルハード・シャーミー広報センター局長は声明を出し、攻撃を回避したと発表した。

声明の内容は以下の通り。

北・東シリア現地時間の10時15分、ダーイシュ(イスラーム国)と戦う我が前線部隊と有志連合部隊が、ダイル・ザウル県ウマル油田地帯で、無人航空機による攻撃に対処した。一次報告では、攻撃を失敗させ、被害がなかったことが確認されている。

https://www.facebook.com/QSDMEDIA/posts/1670037036522291

シリア人権監視団によると、攻撃は「イランの民兵」によるものと見られる。

同監視団によると、この攻撃を受けて、有志連合部隊はシリア民主軍部隊を従えて、ユーフラテス川東岸に位置するズィーバーン町に突入し、強制捜査を行った。

**

また、イラクのスーマリーヤ・チャンネル(7月7日付)はイラク治安筋の話として、米軍が駐留するイラク・アンバール県にアイン・アサド基地にロケット弾複数発が打ち込まれ、イラク軍兵士複数が負傷した。

**

なお、ロイター通信(7月5日、6日付)などによると、5日もアイン・アラブ航空基地に無人航空機(ドローン)2機が飛来、米軍の防空システムがこれを撃破した。

また同日、イラクの首都バグダードにある米国大使館に無人航空機(ドローン)が接近したが、同じく撃破された。

さらに6日、米軍部隊が駐留するイラク北部のアルビール国際空港が爆弾を積んだ無人航空機(ドローン)の攻撃を受けた。

イラク・クルディスタン地域に主都でもあるアルビール市にある米国領事館はサイレンを鳴らし警戒を呼びかけた。

米国防総省の発表によると、人的・物的被害はなかった。

AFP, July 7, 2021、ANHA, July 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2021、Euphrates Post, July 7, 2021、Reuters, July 7, 2021、SANA, July 7, 2021、SOHR, July 7, 2021、al-Sumariya Channel, July 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アスタナ16会議がカザフスタンの首都ヌルスルターンで開幕(2021年7月7日)

アスタナ16会議がカザフスタンの首都ヌルスルターン(旧アスタナ)で開幕した。

**

外務在外居住者省のアイマン・スーサーン次官を長とするシリア政府代表団は、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表、アレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使を長とするロシア代表団、アリー・アスガル・ハージー外務大臣補を長とするイラン代表団と個別に会談した。

SANA(7月7日付)によると、ペデルセン国連特別代表との会談で、シリア政府代表団は、トルコと米国の占領軍によるシリア国民に対する侵害行為、テロ支援、資源盗奪に対して強い抗議の声を上げるよう訴えた。

スーサーン次官はまた、政治プロセスへの積極的取り組みを続けることを伝える一方、ペデルセン国連特別代表も制憲委員会(憲法委員会)の第6ラウンド開催、に向けて努力を続ける決意を示した。

ロシア代表団との会談では、今次会合の議題、イドリブ県などのシリア情勢、西側諸国の政策について意見を交わし、米国をはじめとする外国軍の撤退などに向けた共同での取り組みを続けることを確認した。

イラン代表団との解団では、シリア情勢やシリア情勢の進捗について意見を交わし、外国の干渉を排除し、シリアの主権維持、領土保全に向けて協力と連携を行う決意を確認した。

**

なお、トルコはサダト・オナル外務大臣補を長とする代表団を、反体制派はシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣首班を長とする代表団(シリア軍事革命諸勢力代表団)を現地に派遣している。

AFP, July 7, 2021、ANHA, July 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2021、Reuters, July 7, 2021、SANA, July 7, 2021、SOHR, July 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で23人、北・東シリア自治局支配地域で6人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で23人(2021年7月7日)

保健省は政府支配地域で新たに23人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、7月7日現在の同地での感染者数は計25,735人、うち死亡したのは1,893人、回復したのは21,867人となった。

SANA(7月7日付)が伝えた。

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに6人の新型コロナウイルス感染者が確認されと発表した。

これにより、7月7日現在の同地での感染者数は計18,540人、うち死亡したのは763人、回復したのは1,876人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性2人、女性4人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市1人、ルマイラーン町1人、ダルバースィーヤ市2人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市1人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)1人。

ANHA(7月7日付)が伝えた。

**

反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で7月7日に新たに23人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、29人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡2人、ハーリム郡7人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡7人、アフリーン郡3人、アアザーズ郡4人。

これにより、同地での感染者数は計25,913人、うち回復したのは22,731人、死亡したのは714人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1615209062017312/

AFP, July 7, 2021、ACU, July 7, 2021、ANHA, July 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2021、Reuters, July 7, 2021、SANA, July 7, 2021、SOHR, July 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県南部のクークフィーン村にあるトルコ軍の拠点一帯を砲撃(2021年7月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にある県南部のクークフィーン村にあるトルコ軍の拠点一帯に対して砲撃を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるジューリーン村を砲撃した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマターイヤ村で、シリア軍第5軍団に所属する第8旅団の部隊が指名手配者らの摘発中に抵抗を受け、戦闘により指名手配者のリーダー1人、兵士1人が死亡、兵士4人が負傷した。

また、ナーフィア村とアイン・ズィクル村を結ぶ街道で、シリア軍第112旅団の装甲車の通過に合わせて道路に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士4人が死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(イドリブ県14件、ラタキア県11件、アレッポ県1件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は25件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を1件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 7, 2021、ANHA, July 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 7, 2021、Reuters, July 7, 2021、SANA, July 7, 2021、SOHR, July 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス県スフナ市北の街道で、シリア軍の兵員輸送用バスがダーイシュが敷設した地雷に触れて爆発、兵士2人が死亡、8人が負傷(2021年7月6日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるスフナ市北の街道で、シリア軍の兵員輸送用バスが、ダーイシュ(イスラーム国)が敷設した地雷に触れて爆発、兵士2人が死亡、8人が負傷した。

一方、ロシア軍戦闘機が砂漠地帯でダーイシュを狙って30回以上の爆撃を実施した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第1区で、ダーイシュ(イスラーム国)のロシア人メンバーの孤児が給水車に轢かれて死亡した。

AFP, July 6, 2021、ANHA, July 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 6, 2021、Reuters, July 6, 2021、SANA, July 6, 2021、SOHR, July 6, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がラッカ県、アレッポ県のシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治地域を砲撃(2021年7月6日)

ラッカ県では、ANHA(7月6日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍が、トルコが占領するタッル・アブヤド市西に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のビールカヌー村、ビール・キータク村、サワーン村、アリーダ村、フライアーン村、ビール・ザンナール村、カズアリー村と同村の穀物サイロを砲撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(7月6日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のシャフバー・ダム、スムーキーヤ村、タッル・マディーク村を砲撃した。

AFP, July 6, 2021、ANHA, July 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 6, 2021、Reuters, July 6, 2021、SANA, July 6, 2021、SOHR, July 6, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で26人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で47人(2021年7月6日)

保健省は政府支配地域で新たに26人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者6人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、7月6日現在の同地での感染者数は計25,712人、うち死亡したのは1,891人、回復したのは21,862人となった。

SANA(7月6日付)が伝えた。

**

反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で7月6日に新たに47人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、94人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡2人、イドリブ郡5人、ハーリム郡18人、アリーハー郡1人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡8人、アフリーン郡9人、アアザーズ郡4人。

これにより、同地での感染者数は計25,890人、うち回復したのは22,702人、死亡したのは714人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1615081265363425/

AFP, July 6, 2021、ACU, July 6, 2021、ANHA, July 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 6, 2021、Reuters, July 6, 2021、SANA, July 6, 2021、SOHR, July 6, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「決戦」作戦司令室がラタキア県カッバーナ村近郊でシリア軍兵士を狙撃、1人を殺害(2021年7月6日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカッバーナ村近郊でシリア軍兵士を狙撃し、1人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のクライディーン村、アンカーウィー村、ズィヤーラ町、ヒルバト・ナークース村、ハミーディーヤ村、マシーク村を砲撃した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、バイニーン村、カンスフラ村一帯、バーラ村、ファッティーラ村を砲撃した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、レバノンとの国境に近いクファイル・ヤーブース村近郊に設置されているシリア軍の拠点1カ所が正体不明の武装集団の襲撃を受け、士官(少尉)1人が死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を40件(イドリブ県21件、ラタキア県9件、アレッポ県3件、ハマー県7件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を19件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 6, 2021、ANHA, July 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 6, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 6, 2021、Reuters, July 6, 2021、SANA, July 6, 2021、SOHR, July 6, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主評議会、人民意志党、民主的変革諸勢力国民調整員会の代表が会談(2021年7月5日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会の広報局は声明を出し、7月2日に人民意志党(カドリー・ジャミール党首)、民主的変革諸勢力国民調整委員会(ハサン・アブドゥルアズィーム代表)の使節団と会談を行い、シリア国内の政治情勢、反体制派の動静と連携の仕組みについて意見を交わしたと発表した。

https://www.facebook.com/SDCPress/posts/3911751432284572

 

AFP, July 5, 2021、ANHA, July 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2021、Reuters, July 5, 2021、SANA, July 5, 2021、SOHR, July 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍はアレッポ県のシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治地域各所を砲撃(2021年7月5日)

アレッポ県では、ANHA(7月5日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のワフシーヤ村を砲撃した。


砲撃は、同村にあるロシア軍基地に近いトルコ占領下のアフリーン市一帯からの国内避難民(IDPs)の住居複数棟が被弾し、被害を受けた。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、シャフバー・ダム、スムーカ村を砲撃したほか、ジャルバラ村からバイナ村に至る農地や植林地に放火した。

トルコ軍とシリア国民軍はさらに、マンビジュ市北のアイン・ダーダート村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、シャフバー・ダム一帯への砲撃で、シリア民主軍の兵士1人が死亡した。

AFP, July 5, 2021、ANHA, July 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2021、Reuters, July 5, 2021、SANA, July 5, 2021、SOHR, July 5, 2021、July 6, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県でシリア民主軍がダーイシュ司令官を拘束(2021年7月5日)

ハサカ県では、SANA(7月5日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点前でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民多数が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、内務治安部隊(アサーイシュ)の緊急対応部隊(Hevalno Asayîşe Rojava、HAT)が、米主導の有志連合の航空支援を受けて、シャッダーディー市近郊のヒルバト・タマル村に突入し、ダーイシュ(イスラーム国)の司令官1人を拘束した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるカスラ村で、ダーイシュと思われる武装グループがシリア民主軍傘下の「自衛部隊」の隊員1人を銃で撃ち、殺害した。

ダーイシュのメンバーらは、ザッル村で拘束した男性3人のうちの1人を殺害した。

3人は父子で、殺害されたのは息子1人だという。

AFP, July 5, 2021、ANHA, July 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2021、Reuters, July 5, 2021、SANA, July 5, 2021、SOHR, July 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で33人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で38人(2021年7月5日)

保健省は政府支配地域で新たに33人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者6人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、7月5日現在の同地での感染者数は計25,686人、うち死亡したのは1,889人、回復したのは21,856人となった。

SANA(7月5日付)が伝えた。

**

 

反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で7月5日に新たに38人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、29人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡1人、イドリブ郡2人、ハーリム郡7人、アリーハー郡2人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡1人、バーブ郡17人、アフリーン郡4人、アアザーズ郡4人。

これにより、同地での感染者数は計25,843人、うち回復したのは22,609人、死亡したのは713人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1613617645509787/

AFP, July 5, 2021、ACU, July 5, 2021、ANHA, July 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2021、Reuters, July 5, 2021、SANA, July 5, 2021、SOHR, July 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県、ハマー県でシリア軍と「決戦」作戦司令室の砲撃戦続く(2021年7月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、国民解放戦線がシリア政府の支配下にあるハザーリーン村、ミラージャ村を砲撃し、ロケット弾発射基地を破壊した。

シリア軍兵士多数も死傷した模様。

「決戦」作戦司令室も、シリア政府の支配下にあるマアーッラト・ムーハス村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

対するシリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、バーラ裏、バイニーン村、フライフィル村、ファッティーラ村、マシューン村一帯を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のマンスーラ村、アンカーウィー村を砲撃した。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるナブア・サフル村でシリア軍兵士1人が正体不明の武装集団によって殺害された。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を44件(イドリブ県18件、ラタキア県14件、アレッポ県1件、ハマー県11件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を19件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 5, 2021、ANHA, July 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 5, 2021、Reuters, July 5, 2021、SANA, July 5, 2021、SOHR, July 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍のドローンがシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県のマンナグ航空基地とアイン・ダクナ村を爆撃(2021年7月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の無人航空機(ドローン)が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマンナグ航空基地とアイン・ダクナ村を爆撃した。

**

ハサカ県では、ANHA(7月4日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のアニーク・ハワー村、バーブ・ファラジュ村、ダーダー・アブダール村、ヌワイハート・ダーダー村、ハドラーウィー村を砲撃した。

この砲撃により、ヌワイハート・ダーダー村で住民1人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「平和の泉」地域内のアリー・サイード村に設置されているトルコ軍の拠点に迫撃砲弾1発が着弾し、多数が負傷した。

AFP, July 4, 2021、ANHA, July 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2021、Reuters, July 4, 2021、SANA, July 4, 2021、SOHR, July 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「イランの民兵」が国内最大の油田地帯であるウマル油田に違法に設置されている米軍の基地を砲撃(2021年7月4日)

ダイル・ザウル県では、SANA(7月4日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にある国内最大の油田地帯、ウマル油田に違法に設置されている米軍の基地が何者かの砲撃を受け、迫撃砲弾多数が着弾した。

砲撃を受けた直後、米軍は基地一帯を封鎖した。

死傷者の有無は不明。

**

これに関して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のファルハード・シャーミー広報センター長は、「我が部隊がダーイシュ(イスラーム国)のセル追跡のための前哨基地としているウマル油田の西側に何者かが発射したロケット弾2発が着弾した…。我が戦闘員に何らの被害も記録されていない」と発表した。

**

シリア人権監視団によると、砲撃を行ったのは、シリア政府支配下のマヤーディーン市近郊に展開する「イランの民兵」。

**

アイン・フラート(7月5日付)によると、ウマル油田に設置されている米主導の有志連合の基地も4日深夜から5日未明にかけて、マヤーディーン市一帯の「イランの民兵」拠点に対してミサイル攻撃を行った。

攻撃に際して、有志連合の航空機が同市上空を旋回したという。

AFP, July 4, 2021、ANHA, July 4, 2021、‘Ayn al-Furat, July 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2021、Reuters, July 4, 2021、SANA, July 4, 2021、SOHR, July 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で34人、北・東シリア自治局支配地域で7人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で53人(2021年7月4日)

保健省は政府支配地域で新たに34人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、7月4日現在の同地での感染者数は計25,653人、うち死亡したのは1,887人、回復したのは21,850人となった。

SANA(7月4日付)が伝えた。

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに7人の新型コロナウイルス感染者が確認され

る一方、感染者0人が完治したと発表した。

これにより、7月4日現在の同地での感染者数は計18,532人、うち死亡したのは763人、回復したのは1,875人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性5人、女性2人。

また地域の内訳は、ハサカ県のマーリキーヤ(ダイリーク)市1人、フール・キャンプ1人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市1人、ラッカ県のラッカ市1人、ダイル・ザウル県3人。

ANHA(7月4日付)が伝えた。

**

反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で7月4日に新たに52人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、28人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡2人、ハーリム郡26人、アリーハー郡1人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡1人、バーブ郡13人、アフリーン郡6人、アアザーズ郡4人。

これにより、同地での感染者数は計25,805人、うち回復したのは22,580人、死亡したのは711人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1613138345557717/

AFP, July 4, 2021、ACU, July 4, 2021、ANHA, July 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2021、Reuters, July 4, 2021、SANA, July 4, 2021、SOHR, July 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方、M4高速道路沿線を砲撃(2021年7月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ラーミー村、バルシューン村、バルユーン村、マシューン村など、M4高速道路沿線のアリーハー村の西に位置するカフルシャラーヤー村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるインヒル市で正体不明の武装集団がシリア軍第5軍団を襲撃、兵士1人が死亡、1人が負傷した。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるアスバフ村で正体不明の武装集団が住民に発砲し、1人が死亡、複数が負傷した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を42件(イドリブ県18件、ラタキア県11件、アレッポ県5件、ハマー県8件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を27件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 4, 2021、ANHA, July 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 4, 2021、Reuters, July 4, 2021、SANA, July 4, 2021、SOHR, July 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局はロシア大統領府子供の権利のための弁務官事務所の使節団にダーイシュのロシア人戦闘員の孤児20人の身柄を引き渡す(2021年7月3日)

ロシア大統領府子供の権利のための弁務官事務所の使節団が、ハサカ県のカーミシュリー市にある北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)の本社を訪問し、アビール・イーリヤー渉外関係局運営委員会メンバーらと会談、ダーイシュ(イスラーム国)のロシア人戦闘員の孤児20人の身柄を引き渡しにかかる文書を交わした。

イーリヤー氏によると、ロシアへのダーイシュ・メンバーの家族の身柄引き渡しは今回が初めてではなく、これまでに妻子250人を引き渡したという。

AFP, July 3, 2021、ANHA, July 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2021、Reuters, July 3, 2021、SANA, July 3, 2021、SOHR, July 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局の渉外関係局は声明を出しシリア政府との対話を仲介するロシアの役割を歓迎するも、政府の対応が対話に相応しくないと非難(2021年7月3日)

北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)は声明を出し、シリア政府との対話を仲介するロシアの役割を歓迎すると発表した。

声明において、渉外関係局は、北・東シリア自治局がダマスカス(シリア政府)との対話の実現に向けてあらゆる取り組みを行ってきたとしつつ、シリア政府側がシリアにおける変化の現実を受け入れず、危機をもたらした考え方に固執し続け、対話に真摯に応じようとしていないと批判した。

その一方で、「ロシア外務大臣のセルゲイ・ラヴロフ氏が昨日、ダマスカスとの対話について話したことを、我々は問題解決に向けた積極的なステップと見ている」と述べ、「ロシアはこの対話において積極的な役割を果たしており、我々北・東シリア自治局はこれまで幾度となく、国民対話を指示していると表明してきた」と表明、「ダマスカスとの会談の失敗の理由は、シリア政府が危機前の時代へと現状を戻そうとしていることにある」、「シリア政府行為はそのすべてが対話の取り組みに相応しいものでない」と繰り返し批判した。

ANHA(7月3日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1634535836736347

AFP, July 3, 2021、ANHA, July 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2021、Reuters, July 3, 2021、SANA, July 3, 2021、SOHR, July 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県、ハサカ県各所を砲撃(2021年7月3日)

アレッポ県では、ANHA(7月3日付)によると、トルコ軍が、トルコが占領するバーブ市東に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のアリーマ町、カーウカリー村、シャイフ・ナースィル村(クルト・ワイラーン村)、クールフユーク村、マンビジュ市北西のダンダニーヤ村、サイヤーダ村、ヤーランリー村、ジャームースィーヤ村を激しく砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア国民軍がガンドゥーラ町南のバスラジャ村一帯に潜入を試みたが、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会の迎撃を受け、戦闘員1人が死亡、5人が負傷した。

**

ハサカ県では、ANHA(7月3日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町北のヌワイハート・ダーダー村、アブダーン村を砲撃した。

AFP, July 3, 2021、ANHA, July 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2021、Reuters, July 3, 2021、SANA, July 3, 2021、SOHR, July 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「決戦」作戦司令室の支配下のイドリブ県に対するシリア軍の砲撃で子供ら9人死亡、ロシア軍も灌漑用の給水ステーションやホワイト・ヘルメットの拠点を爆撃(2021年7月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバルシューン村、イブリーン村、バルユーン村、M4高速道路沿線のアリーハー村を砲撃し、バルシューン村では子供2人、バルユーン村では子供2人、イブリーン村では女性1人と子供3人を含む5人が死亡し、アリーハー村では子供4人を含む5人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、ロシア軍戦闘機もルージュ平原北部にある灌漑用の給水ステーション、シャイフ・ユースフ村にあるホワイト・ヘルメットのセンターに対して爆撃を行った。

これに対して、トルコ軍はハーン・スブル村、ハーミディーヤ村にあるシリア軍の拠点複数カ所に対して迫撃砲とロケット弾による砲撃を加えた。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、当局によって逮捕されていたドゥーマー市の反体制活動家のうち、シリア人の殺害に関与してなかったことが確認された住民23人が釈放された。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を49件(イドリブ県23件、ラタキア県13件、アレッポ県6件、ハマー県7件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は40件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を19件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 3, 2021、ANHA, July 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 3, 2021、Reuters, July 3, 2021、SANA, July 3, 2021、SOHR, July 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で33人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で10人(2021年7月3日)

保健省は政府支配地域で新たに33人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者7人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、7月3日現在の同地での感染者数は計25,619人、うち死亡したのは1,885人、回復したのは21,845人となった。

SANA(7月3日付)が伝えた。

**

反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で7月3日に新たに10人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、31人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡2人、ハーリム郡7人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡0人、アフリーン郡1人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計25,752人、うち回復したのは22,552人、死亡したのは709人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1612372365634315/

AFP, July 3, 2021、ACU, July 3, 2021、ANHA, July 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2021、Reuters, July 3, 2021、SANA, July 3, 2021、SOHR, July 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ジュヌード・シャームのシーシャーニー指導者はシャーム解放機構によってイドリブ県からの退去を求められていることが事実だと述べる一方、組織としての犯罪への関与を否定(2021年7月2日)

チェチェン人やレバノン人からなるジュヌード・シャームのムスリム・アブー・ワリード・シーシャーニー指導者は声明を出し、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構によってイドリブ県からの退去を求められていることが事実だと述べる一方、組織としての犯罪への関与を否定した。

2ページに及ぶ声明のなかで、シーシャーニー指導者は、次のように主張した。

我々は問題を告知せずに解決しようと試みた。だが、シャーム解放機構広報関係局の報道官が突如として、我々との間で起きたことを承知していないような発言を行い、無垢な我々に疑いを向けた…。我々はイスラーム教徒らに対して何が起きたかを明確にしておく必要があると考えた。

そうだ、シャーム解放機構の総合治安機関の高官からの召喚状が我々のもとに届いた。
次の日…、総合治安機関は私にこう言って、組織を解体し、イドリブから立ち去るよう要求してきた。「これは最終決定で、この決定を再考することは許されない」。これに対して、私は尋ねた。「理由は何なのか」…。しかし、納得のいく正当な理由は得られなかった。
この地域を掌握するシャーム解放機構は、みなを自分たちに従わせようとしている。
多くの組織がシャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム軍団、アンサール・シャーム、さらにはトルキスタン・イスラーム党と対立していると見なされているのに、恣意的に狙われている。なぜ、彼らは私だけにイドリブから去るよう求めてくるのか?
彼らのもとに誤った情報が行っている。シャーム解放機構が話していたカフルタハーリーム町の銀行強盗の犯人は、我々と何の関係もない。我々とこれらの犯罪、そしてこれらの犯罪者との間には何の関係もない。我々はこのことで我々を一切疑って欲しくない。
ジュヌード・シャーム大隊は、市民の間で広く知られ、愛されている。彼らは我々の組織が良いと言っている。人々は我々が汚れとは無縁で、ムジャーヒディーンの名を汚したことがないと知っている…。
我々がなぜ、アッラーの法(シャリーア)を自らに適用せずに、自らを犠牲しなければならないのか? 我々がこうした処遇に値するほどの存在だとは考えていない。

AFP, July 2, 2021、ANHA, July 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2021、Reuters, July 2, 2021、SANA, July 2, 2021、SOHR, July 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアレッポ県でシリア国民軍の戦闘員どうしが交戦(2021年7月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団の戦闘員が、トルコ占領下のシャイフ・ナースィル村で、別の戦闘員らに発砲、3人を殺害、2人を負傷させた。

5人を死傷させた戦闘員は逃走したという。

また、トルコ占領下のアフリーン市の北に位置するダルウィーシュ・マイダーニカ村でシリア国民軍に所属する精鋭軍と北の鷹旅団が交戦し、双方合わせて6人の戦闘員が負傷した。

一方、アフリーン解放軍団が声明を出し、6月26日から30日までの5日間で、トルコ占領下のマーリア市およびその一帯各所、アアザーズ市近郊のカフル・カルビーン村でトルコ軍とシリア国民軍に対する特殊作戦を実施し、シリア国民軍戦闘員10人を殺害、4人を負傷させたと発表した。

ANHA(7月2日付)が伝えた。

**

ダイル・ザウル県では、ANHA(7月2日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるバフラ村で男性1人が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

AFP, July 2, 2021、ANHA, July 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2021、Reuters, July 2, 2021、SANA, July 2, 2021、SOHR, July 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍とトルコの支援を受けるシリア国民軍がロシアの仲介で捕虜交換(2021年7月2日)

アレッポ県では、SANA(7月2日付)によると、トルコ占領下のバーブ市一帯地域で「テロ・グループ」に拉致され、長らく拘留されていたシリア軍兵士5人が解放され、トルコ占領地の境界に位置するアブー・ザンディーン村の通行所を通じて、シリア政府の支配地に帰還した。

ANHA(7月2日付)、シリア人権監視団によると、シリア軍兵士の釈放はロシアの仲介によるもの。

シリア政府側もシリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団のメンバー5人を解放した。

AFP, July 2, 2021、ANHA, July 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2021、Reuters, July 2, 2021、SANA, July 2, 2021、SOHR, July 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるM4高速道路沿線のイドリブ県アリーハー村一帯を砲撃し、3人が負傷(2021年7月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるM4高速道路沿線のアリーハー村一帯を砲撃し、3人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、ザーウィヤ山地方のダイル・サンバル村、バイニーン村に対して砲撃を行った。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原のジューリーン村を砲撃した。

これに対して、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のヒルバト・ナークース村を砲撃した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダルアー市内のウマリー・モスク前の広場で、ロシア軍が6月23日からシリア政府との和解に応じたダルアー市在住の反体制武装集団の元メンバーらに対して、個人で所有する武器(小銃、機関銃など約200丁)の引き渡しを求めて、同市旧市街とマハッタ地区にいたる街道を封鎖していることに抗議するデモが行われた。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を41件(イドリブ県15件、ラタキア県16件、アレッポ県7件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を12件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 2, 2021、ANHA, July 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 2, 2021、Reuters, July 2, 2021、SANA, July 2, 2021、SOHR, July 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍は北・東シリア自治局とシリア民主軍にラッカ市への人道支援を提案するが、北・東シリア自治局側はこれを拒否(2021年7月1日)

ラッカ県では、シリア人権監視団が複数の活動家から得た情報だとして発表したところによると、シリア駐留ロシア軍の代表らが、欧米諸国の支援を受ける北・東シリア自治局の執行評議会が設置されているアイン・イーサー市で、同自治局傘下のラッカ民政評議会や人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の代表と会談し、ロシア当事者和解調整センターによるラッカ市の住民への人道支援物資の配給を提案した。

しかし、ラッカ民政評議会とシリア民主軍はこれを拒否した。

拒否の理由は不明。

AFP, July 2, 2021、ANHA, July 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2021、Reuters, July 2, 2021、SANA, July 2, 2021、SOHR, July 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がアレッポ県マンビジュ市北のアウン・ダーダート村を砲撃し2人負傷、タッル・リフアト近郊でシリア軍と砲撃戦を行い、シリア軍兵士1人死亡(2021年7月1日)

アレッポ県では、ANHA(7月1日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市北のアウン・ダーダート村を砲撃し、女児1人と女性1人が負傷した。

また、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会は声明を出し、シャイフ・ナースィル村に潜入を試みたシリア国民軍部隊を迎撃し、戦闘員5人を殺害したと発表した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受けるシリア国民軍とシリア軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村一帯で砲撃戦となり、シリア軍兵士1人が負傷した。

**

ラッカ県では、ANHA(7月1日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、トルコが占領するタッル・アブヤド市西に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のアリーダ村、ズィヌービヤー村を砲撃した。

AFP, July 1, 2021、ANHA, July 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2021、Reuters, July 1, 2021、SANA, July 1, 2021、SOHR, July 1, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で36人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で44人(2021年7月1日)

保健省は政府支配地域で新たに36人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者6人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、7月1日現在の同地での感染者数は計25,551人、うち死亡したのは1,879人、回復したのは21,831人となった。

SANA(7月1日付)が伝えた。

**

反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で7月1日に新たに44人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、9人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡4人、イドリブ郡4人、ハーリム郡18人、アリーハー郡1人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡2人、バーブ郡0人、アフリーン郡9人、アアザーズ郡6人。

これにより、同地での感染者数は計25,705人、うち回復したのは22,501人、死亡したのは709人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1610801422458076/

AFP, July 1, 2021、ACU, July 1, 2021、ANHA, July 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2021、Reuters, July 1, 2021、SANA, July 1, 2021、SOHR, July 1, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.