ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県の砂漠地帯でダーイシュを狙って大規模な爆撃を実施(2021年6月11日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がビシュリー山一帯の砂漠地帯、マヤーディーン市近郊の砂漠地帯(ファイダト・ブン・ムワイニア地区)で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って大規模な爆撃を実施した。

一方、地上では、シリア軍と親政権民兵がダーイシュの残党を掃討するため、4日連続となる大規模な治安維持活動を行った。

これに対して、ダーイシュは、シリア軍第25師団の兵員輸送者を襲撃し、兵士2人を殺害、13人を負傷させた。

AFP, June 11, 2021、ANHA, June 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2021、Reuters, June 11, 2021、SANA, June 11, 2021、SOHR, June 11, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプでダイル・ザウル県出身のIDPsの男性1人が殺害される(2021年6月11日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第4区で、ダイル・ザウル県出身の国内避難民(IDPs)の男性1人が、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる武装した男性にサイレンサー付きの銃で撃たれて死亡した。

フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

AFP, June 11, 2021、ANHA, June 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2021、Reuters, June 11, 2021、SANA, June 11, 2021、SOHR, June 11, 2021などをもとに作成。

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トルコが違法に通行所を設置している国境沿いのカフルルースィーン村に近いIDPsキャンプ内で抗議デモが発生、ザーウィヤ山地方での戦闘を収束させるよう求める(2021年6月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコが違法に通行所を設置している国境沿いのカフルルースィーン村に近い国内避難民(IDPs)キャンプ内で抗議デモが発生し、参加したIDPsや住民らは、6月5日から激化しているザーウィヤ山地方での戦闘を収束させるよう、トルコとその支援を受けるシリア民主軍に訴えた。

AFP, June 11, 2021、ANHA, June 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2021、Reuters, June 11, 2021、SANA, June 11, 2021、SOHR, June 11, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県とアレッポ県各所を砲撃(2021年6月11日)

ラッカ県では、ANHA(6月11日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊一帯、マアラク村、アイン・イーサー国内避難民(IDPs)キャンプを砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(6月11日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

AFP, June 11, 2021、ANHA, June 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2021、Reuters, June 11, 2021、SANA, June 11, 2021、SOHR, June 11, 2021などをもとに作成。

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マンビジュ市で6月10日に発生した爆弾テロで重傷を負っていた救急隊員1人が死亡(2021年6月11日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市で6月10日に発生した救急車を狙った爆弾テロで重傷を負っていた救急隊員1人が死亡した。

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ハサカ県では、SANA(6月11日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアリーシャ町の近郊にあるアリーシャ国内避難民(IDPs)キャンプを拡張するとして、シリア民主軍が周辺の農地を接収、住民を追放した。

AFP, June 11, 2021、ANHA, June 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2021、Reuters, June 11, 2021、SANA, June 11, 2021、SOHR, June 11, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で24人、北・東シリア自治局支配地域で54人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で27人(2021年6月11日)

保健省は政府支配地域で新たに24人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、6月11日現在の同地での感染者数は計24,767人、うち死亡したのは1,806人、回復したのは21,663人となった。

SANA(6月11日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに54人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、
5人が死亡したと発表した。

これにより、6月11日現在の同地での感染者数は計18,247人、うち死亡したのは749人、回復したのは1,841人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性54人、女性19人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市11人、カーミシュリー市8人、マーリキーヤ(ダイリーク)市10人、フール・キャンプ3人、ラッカ県のラッカ市18人、タブカ市4人。

ANHA(6月11日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で6月11日に新たに27人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、25人が完治し、1人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡1人、イドリブ郡0人、ハーリム郡0人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡2人、バーブ郡18人、アフリーン郡6人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計24,609人、うち回復したのは21,230人、死亡したのは688人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1597034397168112/

AFP, June 11, 2021、ACU, June 11, 2021、ANHA, June 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2021、Reuters, June 11, 2021、SANA, June 11, 2021、SOHR, June 11, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県で「決戦」司令室とシリア軍の砲撃戦続く(2021年6月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるハザーリーン村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、バーラ村一帯、カフル・ウワイド村、バイニーン村、フライフィル村を砲撃した。

一方、6月10日のロシア軍とシリア軍の激しい爆撃と砲撃によって負傷していたシャームの鷹旅団(国民解放戦線所属)の戦闘員1人が死亡した。

死亡した戦闘員は、イブリーン村に対するシリア軍の砲撃で重傷を負っていた。

これにより、6月10日の戦闘による死者は13人となった。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原のジューリーン村一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県12件、ラタキア県12件、アレッポ県3件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は36件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を32件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 11, 2021、ANHA, June 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 11, 2021、Reuters, June 11, 2021、SANA, June 11, 2021、SOHR, June 11, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局は総会で統治体制の改編に向け「社会契約および基本検証を改編するための委員会の枠組み」を承認(2021年6月10日)

北・東シリア自治局はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/smensyria/)を通じて、総会(第38回総会、定数150人)を開催したと発表した。

同アカウントによると、総会には、ビーリーファーン・ハーリド執行評議会共同議長、アミーナ・ウースィー共同副議長らが出席、ヤースィル・スライマーン総会共同副議長は、北・東シリア自治局の「社会契約および基本検証を改編するための委員会の枠組み」について、メンバー多数の賛成により、承認した。

設置される委員会には、支配地域のすべての諸人民、諸集団の代表、すべての政党、団体、市民社会組織、テクノクラートの代表が参加するという。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1619256608264270

AFP, June 19, 2021、ANHA, June 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2021、Reuters, June 19, 2021、SANA, June 19, 2021、SOHR, June 19, 2021などをもとに作成。

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シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市で爆弾が爆発、マンビジュ軍事評議会は治安紊乱に警戒するよう住民に呼びかける(2021年6月10日)

アレッポ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の広報センターが、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市のサブア・バフラート交差点、アレッポ市に向かう街道に面するファトフ・モスクの近くで地雷が爆発したと発表した。

その後、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)は声明を出し、爆発がリモート爆弾によるもので、救急車輌を狙って爆破されたとしたうえで、住民4人と救急隊員3人が負傷し、救急車1台とオートバイ1台が大破したことを明らかにした。

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これを受けて、マンビジュ軍事評議会の総司令部は声明を出し、5月31日と6月1日の抗議デモの犠牲者に改めて弔意を示すとともに、負傷者の回復を願うと表明、彼らに対する法的・道義的義務を果たし、住民に寄り添うと強調した。

そのうえで、事態を別の方向に導き、治安と安定に打撃を与えようとしている者がいると指摘、住民に対して、彼らの誘いに乗らず、冷静かつ慎重に行動するよう呼びかけた。

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一方、マンビジュ民政評議会(正式名マンビジュ市および同市郊外民主民政評議会)は世論抜けの声明を出し、5月31日と6月1日の抗議デモに対処するために実施した措置について、その内容を改めて明らかにした。

声明によると、マンビジュ民政評議会は、「自衛義務」(徴兵)法を停止し、その改正に向けて取り組むことを決定するとともに、デモ排除時に逮捕した住民を釈放、8人のメンバーから構成される中立的な事実調査・再発防止委員会を設置した。

AFP, June 10, 2021、ANHA, June 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2021、Reuters, June 10, 2021、SANA, June 10, 2021、SOHR, June 10, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃し、シリア軍兵士3人が負傷、シリア国民軍はトルコ占領地の治安維持のため諜報機関を新設(2021年6月10日)

アレッポ県では、ANHA(6月10日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍はまたマンナグ航空基地に対しても砲撃を行い、シリア軍兵士3人が負傷した。

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シャルク・スーリヤー(6月10日付)は、複数の消息筋の話として、シリア国民軍がトルコの支援を受けて、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域での治安紊乱を画策するテロ細胞を摘発することを目的とした新たな諜報機関を設置したと伝えた。

AFP, June 10, 2021、ANHA, June 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2021、Reuters, June 10, 2021、SANA, June 10, 2021、al-Sharq Suriya, June 10, 2021、SOHR, June 10, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で20人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で67人(2021年6月10日)

保健省は政府支配地域で新たに20人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、6月10日現在の同地での感染者数は計24,743人、うち死亡したのは1,804人、回復したのは21,658人となった。

SANA(6月10日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で6月10日に新たに67人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、59人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡1人、イドリブ郡8人、ハーリム郡10人、アリーハー郡2人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡4人、バーブ郡15人、アフリーン郡13人、アアザーズ郡14人。

これにより、同地での感染者数は計24,582人、うち回復したのは21,205人、死亡したのは685人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1596240207247531/

AFP, June 10, 2021、ACU, June 10, 2021、ANHA, June 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2021、Reuters, June 10, 2021、SANA, June 10, 2021、SOHR, June 10, 2021などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍がイドリブ県への攻撃を激化、シャーム解放機構の軍事部門公式報道官の殺害に成功、民間人4人も犠牲に(2021年6月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(6月10日付)、ザマーン・ワスル(6月10日付)などによると、ロシア軍戦闘機が早朝、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカフル・ウワイド村、ファッティーラ村、マウザラ村、ハルーバ村、フライフィル村、マジュダリヤー村、カンダ村、サーン村に対して12回以上の爆撃を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、シリア軍もザーウィヤ山地方のバイニーン村、バーラ村、サーン村一帯に対して迫撃砲・ロケット弾40発以上、地対地ミサイル20発以上を打ち込んで攻撃を行った。

シリア人権監視団によると、シリア軍の攻撃は、トルコ軍が「決戦」作戦司令室支配下のザーウィヤ山地方やイドリブ市一帯の各所に設置されている基地や拠点から、シリア政府支配下の県南部(カフルナブル市など)やサラーキブ市一帯を砲撃したことを受けて行われた。

シリア軍の反撃を受けて、トルコ軍は県南部、サラーキブ市一帯に対する砲撃を激化、シリア軍もバーラ村に設置されているトルコ軍の拠点一帯を狙って砲撃を行った。

一連の攻撃に関して、SANA(6月10日付)は、「ヌスラ戦線(シャーム解放機構)が率いるテロ組織」がカフルナブル市やサラーキブ市を迫撃砲やロケット弾で攻撃、住宅などに物的被害が出たと伝えた。

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シリア人権監視団によると、一連の戦闘でシャーム解放機構とシャームの鷹旅団の戦闘員8人と住民4人の合わせて12人が死亡、少なくとも11人が負傷した。

死亡した戦闘員8人のなかには、シャーム解放機構の軍事部門公式報道官のアブー・ハーリド・シャーミー氏、メディア関係局のアブー・マスアブ・ヒムスィー氏とアブー・ターミル・ヒムスィー氏が含まれている。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月10日付)によると、シャーミー報道官は、トルコの記者を含む報道関係者とともに現場を視察中に戦闘に巻き込まれ、イブリーン村に対するシリア軍の砲撃によって負傷した民間人を搬送しようとしていたところを狙われて、死亡した。

シャーム解放機構に近いイバー・ネット(6月10日付)も、シャーミー報道官の死亡を伝え、弔意を示した。

アブー・マスアブ・ヒムスィー氏もこのシャーミー報道官とともに死亡した。

アブー・ターミル・ヒムスィー氏を含む戦闘員6人は、負傷者を収容するために民間の車輌で現場に向かおうとしていたところをシリア軍の地対地ミサイルの攻撃を受け死亡した。

一方、住民4人のうち2人が子供、1人が女性。

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ザーウィヤ山地方では、6月6日にロシア軍兵士1人が死亡して以降、シリア軍と「決戦」作戦司令室の戦闘がにわかに激化しており、ザマーン・ワスル(6月10日付)によると、住民が連日数千人単位でより安全な「決戦」作戦支配地域への避難を続けている。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のカルクール村近郊の土塁に乗り上げていたトルコ軍の重機1輌と車1台に向かって地対地ミサイルを発射した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を35件(イドリブ県16件、ラタキア県11件、アレッポ県0件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を15件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 10, 2021、ANHA, June 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 10, 2021、Reuters, June 10, 2021、SANA, June 10, 2021、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, June 10, 2021、SOHR, June 10, 2021、Zaman al-Wasl, June 10, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機4機がシリア領内の砂漠地帯各所でダーイシュを狙って40回あまりの爆撃を実施(2021年6月9日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機4機がシリア領内の砂漠地帯各所で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って40回あまりの爆撃を実施した。

AFP, June 9, 2021、ANHA, June 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2021、Reuters, June 9, 2021、SANA, June 9, 2021、SOHR, June 9, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の使節団がフランス国民議会外交委員会にオンラインで出席(2021年6月9日)

北・東シリア自治局の使節団がフランス国民議会外交委員会にオンラインで出席し、支配地域の政治・経済・社会情勢について演説を行った。

使節団は、執行評議会のハムダーン・アブド執行評議会共同副議長、ラッカ民政評議会のライラー・ムスタファー共同議長、ロジャヴァ大学のクーリースターン・サイドゥー渉外関係局長、アブドゥッサラーム・ムスタファー北・東シリア自治局欧州代表、ハーリド・イーサー同フランス代表から構成されている。

AFP, June 9, 2021、ANHA, June 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2021、Reuters, June 9, 2021、SANA, June 9, 2021、SOHR, June 9, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアフリーン市でシリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団と東部軍の戦闘員どうしが交戦(2021年6月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市で、シリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団と東部軍の戦闘員どうしが交戦した。

AFP, June 9, 2021、ANHA, June 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2021、Reuters, June 9, 2021、SANA, June 9, 2021、SOHR, June 9, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で23人、北・東シリア自治局支配地域で105人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で82人(2021年6月9日)

保健省は政府支配地域で新たに23人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者7人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、6月9日現在の同地での感染者数は計24,723人、うち死亡したのは1,801人、回復したのは21,653人となった。

SANA(6月9日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに105人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者19人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、6月9日現在の同地での感染者数は計18,166人、うち死亡したのは741人、回復したのは1,839人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性58人、女性47人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市12人、カーミシュリー市19人、マーリキーヤ(ダイリーク)市7人、マアバダ(カルキールキー)町4人、アームーダー市1人、ダルバースィーヤ市3人、フール・キャンプ6人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市3人、マンビジュ市6人、ラッカ県のラッカ市24人、タブカ市20人。

ANHA(6月9日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で6月9日に新たに82人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、32人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡1人、イドリブ郡4人、ハーリム郡25人、アリーハー郡7人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡6人、バーブ郡19人、アフリーン郡6人、アアザーズ郡14人。

これにより、同地での感染者数は計24,515人、うち回復したのは21,146人、死亡したのは685人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1595626993975519/

AFP, June 9, 2021、ACU, June 9, 2021、ANHA, June 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2021、Reuters, June 9, 2021、SANA, June 9, 2021、SOHR, June 9, 2021などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県とハマー県の「決戦」作戦司令室支配地を砲撃(2021年6月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ市東のアーフィス村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、ズィヤーラ町、サルマーニーヤ村一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を35件(イドリブ県21件、ラタキア県10件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を17件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 9, 2021、ANHA, June 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 9, 2021、Reuters, June 9, 2021、SANA, June 9, 2021、SOHR, June 9, 2021などをもとに作成。

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国防隊、パレスチナ人民兵のクドス旅団が、ロシア軍の航空支援を受けてダイル・ザウル県でダーイシュに対する新たな掃討作戦を開始(2021年6月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、国防隊、パレスチナ人民兵のクドス旅団が、ロシア軍の航空支援を受けて、マヤーディーン市近郊の砂漠地帯(ファイダト・ブン・ムワイニア地区)でダーイシュ(イスラーム国)に対する新たな掃討作戦を開始した。

AFP, June 8, 2021、ANHA, June 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2021、Reuters, June 8, 2021、SANA, June 8, 2021、SOHR, June 8, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアフリーン市のマフムーディーヤ地区で車に仕掛けられていた爆弾が爆発(2021年6月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市のマフムーディーヤ地区で車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

AFP, June 8, 2021、ANHA, June 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2021、Reuters, June 8, 2021、SANA, June 8, 2021、SOHR, June 8, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で20人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で176人(2021年6月8日)

保健省は政府支配地域で新たに20人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者6人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、6月8日現在の同地での感染者数は計24,700人、うち死亡したのは1,799人、回復したのは21,646人となった。

SANA(6月8日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で6月8日に新たに176人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、99人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡2人、イドリブ郡10人、ハーリム郡65人、アリーハー郡8人、アレッポ県スィムアーン山郡2人、ジャラーブルス郡8人、バーブ郡22人、アフリーン郡23人、アアザーズ郡36人。

これにより、同地での感染者数は計24,433人、うち回復したのは21,114人、死亡したのは685人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1594856210719264/

AFP, June 8, 2021、ACU, June 8, 2021、ANHA, June 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2021、Reuters, June 8, 2021、SANA, June 8, 2021、SOHR, June 8, 2021などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方を砲撃し、子供3人死傷、反体制派も反撃(2021年6月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、イフスィム町、マシューン村、イブリーン村、バイルーン村、カンスフラ村、ファッティーラ村、フライフィル村、バイニーン村、スフーフン村を砲撃、イブリーン村では子供1人が死亡、子供2人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、SANA(6月8日付)によると、「テロ・グループ」がシリア政府支配下のジャウバース村とダーディーフ村一帯にロケット弾多数を打ち込み、農地が被害を受けた。

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ヒムス県では、SANA(6月8日付)によると、ヒムス市のカラム・ルーズ地区に仕掛けられていた「テロ爆弾」が爆発し、住民8人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるサナマイン市でシリア政府との和解に応じた元反体制武装集団司令官が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

また、ムザイリーブ町とヤードゥーダ村を結ぶ街道で、何者かによって殺害されたと思われる元反体制武装集団メンバーが遺体で発見された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を45件(イドリブ県23件、ラタキア県9件、アレッポ県4件、ハマー県9件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は36件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を19件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 8, 2021、ANHA, June 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 8, 2021、Reuters, June 8, 2021、SANA, June 8, 2021、SOHR, June 8, 2021などをもとに作成。

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マンビジュ市の部族長と名士が設置した小委員会は声明を出し、徴兵制の完全撤廃などを骨子とする17項目の要求を示す(2021年6月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市での6月6 日の地元の部族長と名士の会合で設置合意された小委員会は声明を出し、北・東シリア自治局傘下のマンビジュ民政評議会(正式名マンビジュ市および同市郊外民主民政評議会)に徴兵制の廃止などを骨子とする17項目からなる要求を示した。

17項目のなかには、マンビジュ市での「自衛義務」(徴兵)を完全撤廃すること、「自衛義務」に従事させることを目的に、マンビジュ市の若者を拘束し、北・東シリア自治局内の別の支配地に連行しないこと、抗議デモ参加者への発砲による負傷者を治療し、発砲した者を処罰すること、マンビジュ市および同市一帯における保健局の役割を活性化し、医薬品の価格を統制すること、マンビジュ市における燃料および関連製品を十分確保すること、医薬品に対する関税を撤廃し、食糧品などその他の必需品の関税を軽減すること、などを骨子とする。

AFP, June 7, 2021、ANHA, June 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2021、Reuters, June 7, 2021、SANA, June 7, 2021、SOHR, June 7, 2021などをもとに作成。

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ダーイシュがヒムス県タドムル市近郊の砂漠地帯でシリア軍部隊を要撃し、士官3人殺害(2021年6月7日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタドムル市近郊の砂漠地帯でシリア軍部隊を要撃し、士官3人を殺害した。

AFP, June 7, 2021、ANHA, June 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2021、Reuters, June 7, 2021、SANA, June 7, 2021、SOHR, June 7, 2021などをもとに作成。

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マンビジュ市近くの通行所でシリア民主軍の徴兵に抗議する住民との連帯を訴えるデモが行われる一方、マンビジュ市の部族長と名士は徴兵制廃止などを要求することを合意、北・東シリア自治局は緊急会合で対応協議(2021年6月6日)

アレッポ県では、SANA(6月6日付)によると、シリア政府支配地域と北・東シリア自治局支配地域の境界に位置するターイハト・トゥワイマート村とアブー・カフフ町間の通行所で、アレッポ県の部族らが集まり、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の徴兵制に抗議するマンビジュ市および同市一帯での抗議デモへの連帯を表明した。

デモ参加者は声明を発表し、「シリア民主軍とそれに付随する者たちがマンビジュ市から退去し、同地の住民に寄り添わなければ、我々は同市に入る」、「雇われた殺戮者との交渉も和解もない」、「賢き殉教者たちの血はシリア民主軍とそれに付随する者たちのマンビジュ市からの退去を必ずもたらす」と表明した。

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また、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市で地元の部族長と名士が会合を開き、マンビジュ民政評議会(正式名マンビジュ市および同郊外民主民政評議会)に対して、6月10日木曜日までに、政治支配地域から同市に搬入させる商品にかけられている関税の撤廃、同市に配給される燃料の増量、飼料とセメントの適正価格での提供、民政評議会の解体と、住民による新たな民政局の選出、同市が受け入れている国内避難民(IDPs)への補償金の廃止を求めることでを合意した。

会合ではまた、住民の要求をとりまとめ、マンビジュ民政評議会に示すことを目的とする小委員会を設置する旨を合意した。

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一方、ANHA(6月6日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市で、シリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会がすべての司令部と所属機関代表を一堂に会して緊急会合を開催し、同市および周辺地域の情勢への対応について協議した。

マンビジュ軍事評議会の広報センターによると、会合では、内乱を煽り、治安と安定を見出そうとする勢力がいるとしたうえで、こうした動きを許さず、慎重に対応することを確認した。

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このほか、ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるマーニイーヤ村で住民1人が自宅で正体不明の武装集団を受けて死亡した。

AFP, June 6, 2021、ANHA, June 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2021、Reuters, June 6, 2021、SANA, June 6, 2021、SOHR, June 6, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアレッポ県ラーイー村の市場に仕掛けられていた爆弾が爆発し、1人が死亡、9人が負傷(2021年6月7日)

アレッポ県では、ANHA(6月7日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のスムーカ村を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、6月1日から3日にかけて、トルコ占領下のアレッポ県アフリーン市やアアザーズ市一帯各所で、トルコ軍兵士8人を殺害したと発表した。

また、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラーイー村の市場に仕掛けられていた爆弾が爆発し、1人が死亡、9人が負傷した。

AFP, June 7, 2021、ANHA, June 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2021、Reuters, June 7, 2021、SANA, June 7, 2021、SOHR, June 7, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で21人、北・東シリア自治局支配地域で25人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で92人(2021年6月7日)

保健省は政府支配地域で新たに21人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、6月7日現在の同地での感染者数は計24,680人、うち死亡したのは1,796人、回復したのは21,640人となった。

SANA(6月7日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに25人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者8人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、6月7日現在の同地での感染者数は計18,061人、うち死亡したのは737人、回復したのは1,837人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性15人、女性10人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市5人、カーミシュリー市1人、ダルバースィーヤ市2人、フール・キャンプ2人、ラッカ県のラッカ市4人、ダイル・ザウル県11人。

ANHA(6月7日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で6月7日に新たに92人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、37人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡11人、ハーリム郡5人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡1人、ジャラーブルス郡13人、バーブ郡39人、アフリーン郡21人、アアザーズ郡2人。

これにより、同地での感染者数は計24,257人、うち回復したのは21,015人、死亡したのは680人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1594123107459241/

AFP, June 7, 2021、ACU, June 7, 2021、ANHA, June 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2021、Reuters, June 7, 2021、SANA, June 7, 2021、SOHR, June 7, 2021などをもとに作成。

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シリア軍によるイドリブ県への砲撃で国民解放戦線に所属するシャーム軍団の戦闘員1人を含む戦闘員2人死亡(2021年6月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるダイル・サンバル村を砲撃し、国民解放戦線に所属するシャーム軍団の戦闘員1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、ザーウィヤ山地方のバイルーン村、バーラ村、ファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村、バイニーン村、カンスフラ村一帯、ルワイハ村に100回あまりの砲撃を加え、バイルーン村では反体制派の戦闘員の自宅に砲弾が着弾し、戦闘員1人が死亡した。

一方、トルコ軍憲兵隊はトルコ領内に密入国しようとしたザルズール村出身の男性を国境近くで射殺した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のクライディーン村、ズィヤーラ町を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダルアー市マンシヤ地区で、正体不明の武装集団が住民1人を襲撃し、殺害した。

殺害されたのは、シャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)の元メンバーで、シリア政府との和解に応じ、社会復帰を果たしていた。

一方、タファス市では無人航空機(ドローン)が、放棄された司令施設や燃料配給ステーションを爆撃、2度にわたって爆発が発生した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を38件(イドリブ県19件、ラタキア県11件、アレッポ県0件、ハマー県8件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は36件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を12件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 7, 2021、ANHA, June 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 7, 2021、Reuters, June 7, 2021、SANA, June 7, 2021、SOHR, June 7, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県ではシリア民主軍がトルコ占領地に潜入し、シリア国民軍所属のハムザ師団の戦闘員3人を殺害(2021年6月6日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市東のトルコ占領下に人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に潜入し、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治地域との境界線に設置されているシリア国民軍所属のハムザ師団の拠点を攻撃、戦闘員3人を殺害した。

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アレッポ県では、ANHA(6月6日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

AFP, June 6, 2021、ANHA, June 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2021、Reuters, June 6, 2021、SANA, June 6, 2021、SOHR, June 6, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で20人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で185人(2021年6月6日)

保健省は政府支配地域で新たに20人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、6月6日現在の同地での感染者数は計24,659人、うち死亡したのは1,793人、回復したのは21,635人となった。

SANA(6月6日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で6月6日に新たに185人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、142人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡4人、イドリブ郡19人、ハーリム郡56人、アリーハー郡8人、アレッポ県スィムアーン山郡1人、ジャラーブルス郡11人、バーブ郡28人、アフリーン郡26人、アアザーズ郡32人。

これにより、同地での感染者数は計24,165人、うち回復したのは20,978人、死亡したのは680人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1593544847517067/

AFP, June 6, 2021、ACU, June 6, 2021、ANHA, June 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2021、Reuters, June 6, 2021、SANA, June 6, 2021、SOHR, June 6, 2021などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターはイドリブ県ルワイハ村に対するヌスラ戦線の攻撃でロシア軍兵士1人死亡、2人負傷と発表する一方、イドリブ県へのシリア軍の砲撃で反体制派戦闘員2人死亡(2021年6月6日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターは報道声明を出し、イドリブ県ルワイハ村に展開するシリア軍の拠点複数カ所が4回にわたってシャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)の攻撃を受け、駐留していたロシア兵士1人が死亡し、2人が負傷したと発表した。

ロシアのズヴェズダ・テレビ(6月6日付)が伝えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のザーウィヤ山地方のマシューン村を砲撃し、反体制派戦闘員2人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、イフスィム町、バルシューン村、ファッティーラ村、フライフィル村、バイニーン村、バーラ村周辺、カンスフラ村を砲撃した。

一方、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るマアッラトミスリーン市近くでは、住民が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のガーブ平原のズィヤーラ町を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のカッバーナ村を砲撃した。

3県に対するシリア軍の砲撃は95発以上にのぼった。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるアトマーン村で、軍事情報局が同村議長の殺害に関与したと思われる容疑者8人を拘束した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を39件(イドリブ県21件、ラタキア県12件、アレッポ県3件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は36件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を12件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 6, 2021、ANHA, June 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 6, 2021、Reuters, June 6, 2021、SANA, June 6, 2021、SOHR, June 6, 2021、TV Zvezda, June 6, 2021などをもとに作成。

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