新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で43人、北・東シリア自治局支配地域で136人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で263人(2020年10月22日)

保健省は政府支配地域で新たに43人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者26人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、10月22日現在の同地での感染者数は計5,267人、うち死亡したのは260人、回復したのは1,655人となった。

SANA(10月22日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに136人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者12人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、10月22日現在の同地での感染者数は計3,387人、うち死亡したのは104人、回復したのは658人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市18人、カーミシュリー市27人、マーリキーヤ(ダイリーク)市44人、マアバダ(カルキールキー)町17人、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村8人、ルマイラーン町4人、アームーダー市7人、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市3人、ダルバースィーヤ市4人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市2人、ラッカ県のラッカ市1人。

ANHA(10月22日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で10月22日に新たに263人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、37人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡3人、イドリブ郡121人、ハーリム郡28人、アリーハー郡11人、アレッポ県スィムアーン山郡7人、ジャラーブルス郡16人、バーブ郡15人、アフリーン郡32人、アアザーズ郡30人。

これにより、同地での感染者数は計3,761人、うち回復したのは1,488人、死亡したのは21人となった。

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者308人が確認されたと発表した。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計3,498人、うち死亡したのは23人、完治したのは1,451人となった。

AFP, October 22, 2020、ACU, October 22, 2020、ANHA, October 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2020、Reuters, October 22, 2020、SANA, October 22, 2020、SOHR, October 22, 2020などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県、ハマー県で「決戦」作戦司令室と交戦(2020年10月22日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから231日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、カンスフラ村、ファッティーラ村、スフーフン村を砲撃し、住民1人が死亡、5人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対し、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるカフルナブル市を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を40件(イドリブ県27件、ラタキア県8件、アレッポ県4件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は34件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を4件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, October 22, 2020、ANHA, October 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 22, 2020、Reuters, October 22, 2020、SANA, October 22, 2020、SOHR, October 22, 2020などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動総司令官は元副司令官の復職を要請した司令官を解任(2020年10月21日)

国民解放戦線(シリア国民軍)を主導し、アル=カーイダの系譜を汲むシャーム自由人イスラーム運動のジャービル・アリー・バーシャー総司令官は声明を出し、アブー・ムンズィル軍事部門司令官、その副官、そしてアブー・ムハンマド・ハッターブ予備師団司令官を解任し、アブー・ファイサル・アンサーリー氏を軍事部門司令官に任命したほか、副官とハッターブ氏の後任も任命したと発表した。

シャーム自由人イスラーム運動軍事部門の司令官22人が10月20日に連名で声明を出し、2019年5月に組織を離れていたハサン・スーファーン元総司令官に組織に復帰し、軍事部門の再建を指導するよう要請したことへの対抗措置。


ヒブル・プレス(10月21日付)などが伝えた。

AFP, October 21, 2020、ANHA, October 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2020、Hibr Press, October 21, 2010、Reuters, October 21, 2020、SANA, October 21, 2020、SOHR, October 21, 2020などをもとに作成。

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トルコによってアゼルバイジャンに派遣されたシリア人傭兵36人が新たに死亡(2020年10月21日)

シリア人権監視団は、トルコによってアゼルバイジャンに派遣されたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)36人がナゴルノ・カラバフ地方一帯での戦闘で新たに死亡したと発表した。

これにより、戦闘が始まった9月27日以降のシリア人傭兵の死者数は170人となり、シリアに移送された遺体数は118体となった。

なお、トルコがアゼルバイジャンに派遣したシリア人傭兵は約2,050人(うち400人以上がスルターン・ムラード師団とハムザート師団のメンバー、また約1,200人がトルコマン系)。

AFP, October 21, 2020、ANHA, October 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2020、Reuters, October 21, 2020、SANA, October 21, 2020、SOHR, October 21, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県で部族名士が殺害される(2020年10月21日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるタワーミヤ村近郊で、ルカイワート部族の名士が20日に武装集団の襲撃を受けて、21日に死亡した。

また、北・東シリア自治局の支配下にあるシュハイル村では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が4人を逮捕、所持していた武器を押収した。

AFP, October 21, 2020、ANHA, October 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2020、Reuters, October 21, 2020、SANA, October 21, 2020、SOHR, October 21, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県北部、ハサカ県北部を激しく砲撃(2020年10月21日)

ラッカ県では、SANA(10月21日付)やANHA(10月21日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市、同市に近いスライブ村、フッリーヤ村、ビール・アラブ村、ジャラン村、スィフヤーン村、ヒルバト・バカル村、クール・ハサン村、アブー・サッラ村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍もクーマーズダー村にあるトルコ軍の基地を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける国民軍の戦闘員8人が離反し、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のアサディーヤ村にあるシリア民主軍の拠点に向かって逃走した。

これを受けて、トルコ軍はアサディーヤ村、ハドラーウィー村一帯を砲撃した。

一方、SANA(10月21日付)によると、トルコ軍と国民軍が、アブー・ラースィーン町とその近郊のハドラーウィー村などを砲撃し停電が発生、揚水所があるアルーク村への電力供給が停止した。

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アレッポ県では、ANHA(10月21日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のブルジュ・カース村、シャフバー・ダム、スムーキーヤ村を砲撃した。

AFP, October 21, 2020、ANHA, October 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2020、Reuters, October 21, 2020、SANA, October 21, 2020、SOHR, October 21, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で44人、北・東シリア自治局支配地域で153人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で308人(2020年10月21日)

保健省は政府支配地域で新たに44人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者33人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、10月21日現在の同地での感染者数は計5,224人、うち死亡したのは257人、回復したのは1,629人となった。

SANA(10月21日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに153人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者11人が完治し、8人が死亡したと発表した。

これにより、10月21日現在の同地での感染者数は計3,251人、うち死亡したのは103人、回復したのは646人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市28人、カーミシュリー市17人、マーリキーヤ(ダイリーク)市27人、マアバダ(カルキールキー)町8人、ルマイラーン町2人、アームーダー市6人、フール・キャンプ1人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市20人、マンビジュ市11人、ラッカ県のラッカ市14人、タブカ市15人、ダイル・ザウル県4人。

ANHA(10月21日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で10月21日に新たに308人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、80人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡203人、ハーリム郡26人、アリーハー郡1人、アレッポ県スィムアーン山郡3人、ジャラーブルス郡11人、バーブ郡15人、アフリーン郡38人、アアザーズ郡11人。

これにより、同地での感染者数は計3,489人、うち回復したのは1,451人、死亡したのは21人となった。

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者325人が確認されたと発表した。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計3,190人、うち死亡したのは23人、完治したのは1,371人となった。

AFP, October 21, 2020、ACU, October 21, 2020、ANHA, October 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2020、Reuters, October 21, 2020、SANA, October 21, 2020、SOHR, October 21, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍が「決戦」作戦司令室支配下のイドリブ県ラーミー村を爆撃し、住民6人負傷(2020年10月21日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから230日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のラーミー村を爆撃し、子供2人を含む住民6人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
シリア軍がザーウィヤ山地方のバーラ村を砲撃し、住民多数が負傷した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるダール・カビーラ村を砲撃するとともに、同地近郊でシリア軍兵士を狙撃、1人を殺害した。

また、フライフィル村ではシリア軍とシャーム解放機構が激しく交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とシリア軍がアレッポ県とラッカ県との県境に位置するイスリヤー村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して爆撃を実施、シリア軍地上部隊が同地でダーイシュと交戦した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を21件(イドリブ県13件、ラタキア県3件、アレッポ県2件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を10件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, October 21, 2020、ANHA, October 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 21, 2020、Reuters, October 21, 2020、SANA, October 21, 2020、SOHR, October 21, 2020などをもとに作成。

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ムハージリーン・ワ・アンサール旅団が声明を出し、イドリブ県M4高速道路でのロシア軍襲撃をねつ造と非難(2020年10月20日)

ムハージリーン・ワ・アンサール旅団は声明を出し、8月25日にイドリブ県アウラム・ジャウズ村近郊のM4高速道路で発生したロシア・トルコ軍合同パトロール部隊への襲撃事件(ロシア軍装甲車1輌が大破、兵士2人が負傷)の実行犯とされるハッターブ・シーシャーニー大隊に関して、「解放区にそうした名前の組織は存在せず、それはロシア・メディアのウソ、ねつ造だ」と発表した。

ムハージリーン・ワ・アンサール旅団はまた、自らの政策がシャーム解放機構に準じているとしたうえで、ロシア軍部隊を狙った一連の攻撃への関与を強く否定した。

そのうえで、ロシアのメディアが、解放区で軍事作戦を再開するための口実を作り出そうとして、ウソの情報を拡散していると断じた。

AFP, October 20, 2020、ANHA, October 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 20, 2020、Reuters, October 20, 2020、SANA, October 20, 2020、SOHR, October 20, 2020などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動軍事部門の司令官22人が現総司令官の指導体制を拒否、2019年に組織を離れた元総司令官の復職を求める(2020年10月20日)

シャーム自由人イスラーム運動軍事部門の司令官22人が連名で声明を出し、2019年5月に組織を離れていたハサン・スーファーン元総司令官に組織に復帰し、軍事部門の再建を指導するよう要請した。

シャーム自由人イスラーム運動はアル=カーイダの系譜を汲む組織で、自由シリア軍を自認、現在はトルコが庇護する国民解放戦線(シリア国民軍)を主導している。

声明のなかで司令官らは「我々はハサン・スーファーン師に、この困難な段階において組織を指導し、組織を統一し、その再建を行い、すべてのメンバーの活動への参加を保証するよう求める」と表明している。

声明は、ジャービル・アリー・バーシャー総司令官とアブー・イッズ・アリーハー副司令官と、アブー・ムンズィル大尉ら軍事部門の司令官との対立を受けたもの。

後者は最近になってラタキア県北東部で反乱を起こしたが、今回の声明はジャービル・アリー・バーシャー総司令官とアブー・イッズ・アリーハー副司令官の指導体制に異議を唱えるもの。

AFP, October 20, 2020、ANHA, October 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 20, 2020、Reuters, October 20, 2020、SANA, October 20, 2020、SOHR, October 20, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県での爆発でパレスチナ人民兵からなるクドス旅団の戦闘員2人死亡(2020年10月20日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、パレスチナ人民兵からなるクドス旅団の車輌が、ティブニー町の路上に仕掛けられていた爆弾の爆発に巻き込まれ、民兵2人が死亡した。

AFP, October 20, 2020、ANHA, October 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 20, 2020、Reuters, October 20, 2020、SANA, October 20, 2020、SOHR, October 20, 2020などをもとに作成。

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スウェーデン外務省使節団が北・東シリア自治局ジャズィーラ地方執行評議会本舎を訪問、人道・政治面での支援を約束(2020年10月20日)

ハサカ県では、ANHA(10月20日付)によると、北・東シリア自治局支配地を訪問中のスウェーデン外務省使節団が、アームーダー市にある北・東シリア自治局ジャズィーラ地方執行評議会本舎で会談した。

スウェーデン外務省のビル・オルニウス特使を団長とする使節団は会談で、人道面、政治面での支援を約束した。

ANHA(10月20日付)が伝えた。

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一方、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の傘下にあるダイル・ザウル民政評議会のスポーツ連合代表が離反し、トルコ占領下のアレッポ県ジャラーブルス市に家族とともに逃亡した。

AFP, October 20, 2020、ANHA, October 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 20, 2020、Reuters, October 20, 2020、SANA, October 20, 2020、SOHR, October 20, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍ドローンがハサカ県北東部を爆撃、シリア民主軍自衛部隊の隊員2人が死亡(2020年10月20日)

ハサカ県では、ANHA(10月20日付)によると、トルコ軍の偵察用の無人航空機(ドローン)が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマーリキーヤ(ダイリーク)市近郊のマズリー村、ダイルカー・バラーフィー村を爆撃した。

シリア人権監視団によると、爆撃は車を狙ったもので、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属する「自衛部隊」の隊員2人が死亡した。

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アレッポ県では、ANHA(10月20日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市で、車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民5人が負傷した。

また、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市とジンディールス町を結ぶ街道で、トルコ軍装甲車が子供2人が乗っていたオートバイと衝突、乗っていた子供1人が死亡、1人が負傷した。

一方、トルコの占領下にあるバーブ市近郊のシャイフ・ナースィル村(クルト・ワイラーン村)に展開するトルコ軍部隊は、カーウカリー村にあるシリア民主軍バーブ軍事評議会の拠点複数カ所を砲撃した。

AFP, October 20, 2020、ANHA, October 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 20, 2020、Reuters, October 20, 2020、SANA, October 20, 2020、SOHR, October 20, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍がハサカ市内のほとんどの学校を接収・閉鎖していることを受け、政府は市内の16カ所に仮設の学校を設置するための仮認可を出す(2020年10月20日)

ハサカ県では、SANA(10月20日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局が共同統治するハサカ市内の北・東シリア自治局支配地域内のほぼすべての学校が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍によって接収され、閉鎖処分を受けていることを受けて、ハサカ県教育局は、市内の16カ所に仮設の学校を設置するための仮認可を出した。

これによって、9,500人の生徒が1年間修学する場所が確保されるという。

AFP, October 20, 2020、ANHA, October 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 20, 2020、Reuters, October 20, 2020、SANA, October 20, 2020、SOHR, October 20, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で46人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で325人(2020年10月20日)

保健省は政府支配地域で新たに46人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者31人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、10月20日現在の同地での感染者数は計5,180人、うち死亡したのは254人、回復したのは1,596人となった。

SANA(10月20日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で10月20日に新たに325人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、71人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡6人、イドリブ郡180人、ハーリム郡30人、アリーハー郡24人、アレッポ県スィムアーン山郡4人、ジャラーブルス郡15人、バーブ郡26人、アフリーン郡23人、アアザーズ郡17人。

これにより、同地での感染者数は計3,190人、うち回復したのは1,371人、死亡したのは21人となった。

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AFP, October 20, 2020、ACU, October 20, 2020、ANHA, October 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 20, 2020、Reuters, October 20, 2020、SANA, October 20, 2020、SOHR, October 20, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍がイドリブ県ザーウィヤ山地方のマガーラ村を2度にわたって爆撃(2020年10月20日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから227日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のマガーラ村を2度にわたって爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、スフーフン村、ファッティーラ浦、カンスフラ村などを砲撃し、フライフィル村で戦闘員1人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のタッル・ワースィト村、ズィヤーラ町、カルクール村を砲撃し、カルクール村で女性1人が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を38件(イドリブ県21件、ラタキア県10件、アレッポ県6件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は33件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を5件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, October 20, 2020、ANHA, October 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 20, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 20, 2020、Reuters, October 20, 2020、SANA, October 20, 2020、SOHR, October 20, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構がトルコ諜報機関の指示を受けてフッラース・ディーン機構、ダーイシュのメンバー25人を逮捕(2020年10月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の治安部隊が18日深夜から19日未明にかけてイドリブ市、フーア市で新興のアル=カーイダ系組織の一つフッラース・ディーン機構とダーイシュ(イスラーム国)のメンバー25人を逮捕した。

同監視団によると、25人の逮捕は、ロシアとトルコの停戦合意(3月5日)への反対者を対象とし、トルコの諜報機関の指示によるものだという。

AFP, October 19, 2020、ANHA, October 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2020、Reuters, October 19, 2020、SANA, October 19, 2020、SOHR, October 19, 2020などをもとに作成。

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スウェーデン外務省使節団がハサカ市のシリア民主軍総司令部を訪問(2020年10月19日)

ハサカ県では、ANHA(10月19日付)によると、スウェーデン外務省使節団が、ハサカ市にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の総司令部を訪問、北・東シリア自治局やシリア民主軍の代表らと会談した。

スウェーデン外務省のビル・オルニウス特使を団長とする使節団は10月17日に、イラク国境に面するティグリス川河畔のスィーマルカー国境通行所からシリア領内に進入し、北・東シリア自治局支配地域に滞在していた。

AFP, October 19, 2020、ANHA, October 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2020、Reuters, October 19, 2020、SANA, October 19, 2020、SOHR, October 19, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県を砲撃する一方、シリア民主軍がハサカ県で国民軍戦闘員3人殺害(2020年10月19日)

ラッカ県では、ANHA(10月19日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市近郊に位置するシリア政府と北・東シリア自治局と共同統治下のサイダー村を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ占領下のラアス・アイン市南のガシュカ村に潜入し、国民軍の戦闘員3人を殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍が、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域と、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市近郊が接する境界地帯に位置するアウン・ダーダート村の通行所を再び閉鎖した。

AFP, October 19, 2020、ANHA, October 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2020、Reuters, October 19, 2020、SANA, October 19, 2020、SOHR, October 19, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍、アサーイシュがハサカ市内のシリア政府側の警察官舎で警官多数を逮捕、警官の家族に暴行を加える(2020年10月19日)

ハサカ県では、SANA(10月19日付)やドゥラル・シャーミーヤ(10月19日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県内のグワイラーン地区(北・東シリア自治局支配下)で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍(ドゥラル・シャーミーヤによると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ))が警察官の官舎など住居多数を接収し、住民に強制退去を要請、女性らに暴行を加えた。

ドゥラル・シャーミーヤによると、アサーイシュが官舎を包囲し、入り口や周辺の建物の屋上に武装した30人を配置し、命令に従わない場合射殺すると脅迫、警察官11人を逮捕したという。

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ラッカ県では、SANA(10月19日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタブカ市、ラッカ市、スカイルー村で、シリア民主軍が住宅複数棟に押し入り、若者多数を拘束、教練キャンプに連行した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月19日付)によると、北・東シリア自治局の統治下にあるバーグーズ村をシリア民主軍が包囲し、村内の住居や車輌に対して立入捜査を行った。

一方、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるブサイラ市で、オートバイに乗った正体不明の武装集団がシリア民主軍の兵士1人を拉致しようとして失敗、射殺した。

さらに、北・東シリア自治局の支配下にあるスブハ村では、オートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、シリア民主軍兵士1人が負傷した。

AFP, October 19, 2020、ANHA, October 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2020、Reuters, October 19, 2020、SANA, October 19, 2020、SOHR, October 19, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で57人、北・東シリア自治局支配地域で150人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で216人(2020年10月19日)

保健省は政府支配地域で新たに57人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者37人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、10月19日現在の同地での感染者数は計5,134人、うち死亡したのは251人、回復したのは1,565人となった。

SANA(10月19日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに150人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治したと発表した。

これにより、10月19日現在の同地での感染者数は計3,098人、うち死亡したのは95人、回復したのは635人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市17人、カーミシュリー市20人、マーリキーヤ(ダイリーク)市24人、マアバダ(カルキールキー)町14人、ルマイラーン町6人、アームーダー市3人、ダルバースィーヤ市2人、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村1人、ラッカ県のラッカ市28人、タブカ市8人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市21人、マンビジュ市6人。

ANHA(10月19日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で10月19日に新たに216人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、44人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計2,865人、うち回復したのは1,300人、死亡したのは21人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1416846821853538/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者216人が確認される一方、感染者1人が死亡したと発表した。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計2,865人、うち死亡したのは23人、完治したのは1,300人となった。

AFP, October 19, 2020、ACU, October 19, 2020、ANHA, October 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2020、Reuters, October 19, 2020、SANA, October 19, 2020、SOHR, October 19, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がハマー県などで交戦(2020年10月19日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから226日目を迎えた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原の灌漑計画地区を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町、タッル・ワースィト村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を40件(イドリブ県19件、ラタキア県14件、アレッポ県5件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は35件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を6件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, October 19, 2020、ANHA, October 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 19, 2020、Reuters, October 19, 2020、SANA, October 19, 2020、SOHR, October 19, 2020などをもとに作成。

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トルコはシリア人傭兵400人を新たにアゼルバイジャンに派遣(2020年10月18日)

シリア人権監視団は、トルコによってアゼルバイジャンに派遣されたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)9人がナゴルノ・カラバフ地方一帯での戦闘で新たに死亡する一方、約400人が新たに現地に派遣されたと発表した。

これにより、戦闘が始まった9月27日以降のシリア人傭兵の死者数は134人となり、シリアに移送された遺体数は92体となった。

なお、トルコがアゼルバイジャンに派遣したシリア人傭兵は約2,050人(うち400人以上がスルターン・ムラード師団とハムザート師団のメンバー、また約1,200人がトルコマン系)。

AFP, October 18, 2020、ANHA, October 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2020、Reuters, October 18, 2020、SANA, October 18, 2020、SOHR, October 18, 2020などをもとに作成。

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監視所撤収のためにハマー県ムーリク市にトルコ軍とともに向かっていたトレーラーがシリア軍の発砲を受け、シリア人ドライバー1人死亡(2020年10月18日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハマー県ムーリク市近郊にあるトルコ軍の監視所(第9監視所)に向かっていた車列が、シリア政府支配下のサラーキブ市近郊のM5高速道路を走行中に、シリア軍の発砲を受けて、トレーラーを運転していたシリア人ドライバー1人が死亡した。

死亡したのは、イドリブ県アリーハー市出身のムハンマド・ナビール・マアトゥーク氏。

即死だった。

また、シリア人複数が負傷したという。


ドゥラル・シャーミーヤ(10月18日付)によると、シリア軍の発砲を受けたのは、ムーリク市の第9監視所の撤収のため、トルコ軍がドライバー付で借り上げていたトレーラーで、シリアのアル=カーイダが軍事・治安権限を握るいわゆる「解放区」から、トルコ軍の部隊に同行するかたちで、シリア政府支配地域に入っていた。

発砲したのは、スハイル・ニムル准将が指揮する第25師団、通称「トラ部隊」の兵士。

AFP, October 18, 2020、ANHA, October 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2020、Reuters, October 18, 2020、SANA, October 18, 2020、SOHR, October 18, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県アイン・イーサー村一帯を砲撃、ヒムス県からの国内避難民(IDPs)1人射殺を(2020年10月18日)

ラッカ県では、ANHA(10月18日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のディブス村、フーシャーン村を砲撃した。

トルコ軍と国民軍はまた、アイン・イーサー市以降のM4高速道路沿線近くで、ヒムス県からの国内避難民(IDPs)1人を狙撃し、射殺した。

AFP, October 18, 2020、ANHA, October 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2020、Reuters, October 18, 2020、SANA, October 18, 2020、SOHR, October 18, 2020などをもとに作成。

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ハサカ市でシリア民主軍が若者多数を拘束(2020年10月18日)

ハサカ県では、SANA(10月18日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局が共同統治するハサカ市内のヌシューワ地区(北・東シリア自治局支配下)で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が住宅複数棟に押し入り、若者多数を拘束した。

AFP, October 18, 2020、ANHA, October 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2020、Reuters, October 18, 2020、SANA, October 18, 2020、SOHR, October 18, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で44人、北・東シリア自治局支配地域で188人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で188人(2020年10月18日)

保健省は政府支配地域で新たに44人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者34人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、10月18日現在の同地での感染者数は計5,077人、うち死亡したのは248人、回復したのは1,528人となった。

SANA(10月18日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに96人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者7人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、10月18日現在の同地での感染者数は計2,852人、うち死亡したのは93人、回復したのは623人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市18人、カーミシュリー市29人、マーリキーヤ(ダイリーク)市20人、マアバダ(カルキールキー)町11人、ダルバースィーヤ市6人、タッル・タムル町5人、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市2人、アームーダー市2人、ラッカ県のラッカ市2人、アレッポ県のマンビジュ市1人。

ANHA(10月18日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で10月18日に新たに188人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、93人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計2,649人、うち回復したのは1,256人、死亡したのは20人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1415920581946162/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者188人が確認される一方、感染者1人が死亡したと発表した。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計2,649人、うち死亡したのは22人、完治したのは1,256人となった。

AFP, October 18, 2020、ACU, October 18, 2020、ANHA, October 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2020、Reuters, October 18, 2020、SANA, October 18, 2020、SOHR, October 18, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦(2020年10月18日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから225日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカフル・ウワイド村、ファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のサフム・ジャウラーン村でシリア軍第4師団の少尉が何者かの発砲を受けて、死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を18件(イドリブ県10件、ラタキア県3件、アレッポ県5件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は13件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を6件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, October 18, 2020、ANHA, October 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 18, 2020、Reuters, October 18, 2020、SANA, October 18, 2020、SOHR, October 18, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍が米主導の有志連合の支援を受けてダイル・ザウル県内でダーイシュ・メンバー複数人を逮捕(2020年10月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が北・東シリア自治局支配下のザッル村で、アブー・ワリード・イラーキーを名乗るダーイシュ(イスラーム国)の指導者の自宅に突入し、この指導者を逮捕した。

また、ジュダイド・アカイダート村でも、シリア民主軍が米主導の有志連合の支援を受けてダーイシュ・メンバー3人を拘束した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプで、内務治安部隊(アサーイシュ)が、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの妻のロシア人女性1人を遺体で発見した。

AFP, October 17, 2020、ANHA, October 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2020、Reuters, October 17, 2020、SANA, October 17, 2020、SOHR, October 17, 2020、October 18, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配地で燃料の売買を統括するワタド石油社がガソリンと灯油の価格を値上げ(2020年10月17日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構の支配地で燃料の売買を統括するワタド石油社が支配地域内のガソリンの価格を1リットル4.60トルコ・リラから4.70トルコ・リラに、灯油を4.50トルコ・リラから4.60トルコ・リラに引き上げた。

AFP, October 17, 2020、ANHA, October 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2020、Reuters, October 17, 2020、SANA, October 17, 2020、SOHR, October 17, 2020などをもとに作成。

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