ダーイシュのバグダーディー指導者の甥が、メンバーに叔父への忠誠を撤回し、その首をはねるよう呼びかける(2019年3月21日)

ダーイシュ(イスラーム国)の幹部の一人で、アブー・バクル・バグダーディー指導者の甥とされるムハンマド・フサイニー・ハーシミー氏は『バグダーディーへの忠誠から手をひけ』と題した231ページにおよぶ文書を発表し、ダーイシュのメンバーに対して、バグダーディー指導者への忠誠を撤回し、「(バグダーディー指導者の)首をはね、彼以外の者への戒め」とするよう呼びかけた。

AFP, March 26, 2019、ANHA, March 26, 2019、AP, March 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 26, 2019、al-Hayat, March 27, 2019、Reuters, March 26, 2019、SANA, March 26, 2019、UPI, March 26, 2019などをもとに作成。

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IRC:バーグーズ村から女性と子供2000人がハサカ県のフール町にある避難民キャンプに到着(2019年3月21日)

国際救援委員会(IRC)は声明を出し、21日晩に、バーグーズ村から女性と子供2000人がハサカ県のフール町にある避難民キャンプに到着したと発表した。

このうち60人は病院での救急治療が必要で、12人は死亡してしまったという。

AFP, March 21, 2019、ANHA, March 21, 2019、AP, March 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2019、al-Hayat, March 22, 2019、Reuters, March 21, 2019、SANA, March 21, 2019、UPI, March 21, 2019などをもとに作成。

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ダルアー県フラーク市でアサド大統領の写真が焼かれる(2019年3月21日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月21日付)によると、フラーク市に設置されているアサド大統領の写真が何者かによって放火され、焼かれた。

AFP, March 21, 2019、ANHA, March 21, 2019、AP, March 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2019、al-Hayat, March 22, 2019、Reuters, March 21, 2019、SANA, March 21, 2019、UPI, March 21, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北部で活動するスルターン・ムラード師団の司令官が東グータ地方出身のメンバー2人を拷問する映像を公開(2019年3月21日)

トルコ占領下のアレッポ県北部で活動するスルターン・ムラード師団の司令官の一人アブー・アブドゥルアズィーズ・バカーリー氏はユーチューブ(3月20日付)を通じて、ダマスカス郊外県東グータ地方出身のメンバー2人を拷問する映像を公開した。

バカーリー氏はビデオのなかで、この2人がシリア政府の手先で、盗みをはたらいたと主張している。

https://www.youtube.com/watch?v=2WFg98I_HJ8

AFP, March 21, 2019、ANHA, March 21, 2019、AP, March 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2019、al-Hayat, March 22, 2019、Reuters, March 21, 2019、SANA, March 21, 2019、UPI, March 21, 2019などをもとに作成。

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ヒムス県でダーイシュがロシア・シリア軍を要撃し、ロシア兵4人を殺害(2019年3月21日)

ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月21日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタドムル市とダイル・ザウル市を結ぶ街道で、ロシア・シリア両軍からなる部隊を要撃、ロシア軍兵士4人とシリア軍兵士多数を殺害した。

AFP, March 21, 2019、ANHA, March 21, 2019、AP, March 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2019、al-Hayat, March 22, 2019、Reuters, March 21, 2019、SANA, March 21, 2019、UPI, March 21, 2019などをもとに作成。

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ANHAはYPG主体のシリア民主軍がイスラーム国最後の支配地バーグーズ村を完全解放したと発表、シリア民主軍広報担当者はこれを否定(2019年3月21日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(3月21日付)の特派員が伝えたところによると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダーイシュ最後の支配地であるバーグーズ村を完全に解放し、「テロ撲滅の戦い」を完了した。

2018年9月11日に開始された「テロ撲滅の戦い」で、シリア民主軍は県南東部ユーフラテス川東岸のハジーン市、スーサ町、シャフア村、バーグーズ村、そして同地一帯の村々を解放した。

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しかし、ロイター通信(3月21日付)がシリア民主軍の広報担当者の情報として伝えたところによると、シリア民主軍はバーグーズ・キャンプでの掃討を続行中で、バーグーズ村が完全に解放されたとの報道は正しくないという。

AFP, March 21, 2019、ANHA, March 21, 2019、AP, March 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2019、al-Hayat, March 22, 2019、Reuters, March 21, 2019、SANA, March 21, 2019、UPI, March 21, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県でシャーム解放機構などと交戦(2019年3月21日)

ハマー県では、SANA(3月21日付)によると、反体制武装集団がシャトハ町を砲撃し、住宅などに被害が出た。

これに対して、シリア軍はカフルズィーター市にあるシャーム解放機構の拠点に対して砲撃を加えて、応戦した。

また、ラターミナ町、ラトミーン村を移動するイッザ軍を砲撃したほか、ラハーヤー村東方、ジスル・バイト・ラース村の反体制武装集団拠点に対しても砲撃を加えた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を14件(アレッポ県3件、ラタキア県4件、ハマー県4件、イドリブ県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を22件(アレッポ県7件、ハマー県5件、イドリブ県9件、ラタキア県1件)確認した。

AFP, March 21, 2019、ANHA, March 21, 2019、AP, March 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2019、al-Hayat, March 22, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 21, 2019、Reuters, March 21, 2019、SANA, March 21, 2019、UPI, March 21, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍は小バーグーズ村を制圧(2019年3月20日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(3月20日付)によると、小バーグーズ(バーグーズ・サギーラ)村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦、同地を制圧した。

AFP, March 20, 2019、ANHA, March 20, 2019、AP, March 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2019、al-Hayat, March 21, 2019、Reuters, March 20, 2019、SANA, March 20, 2019、UPI, March 20, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県、イドリブ県でシャーム解放機構と交戦(2019年3月20日)

ハマー県では、SANA(3月20日付)によると、反体制武装集団がシリア政府支配下のスカイラビーヤ市の住宅街、アズィーズィーヤ村、ラスィーフ村、ムハルダ市一帯を砲撃し、女児1人を含む2人が負傷し、民家が被害を受けた。

これに対して、シリア軍はフワイジャ村、サフリーヤ村、サハーブ村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月20日付)によると、アンカーウィー村に対するシリア軍の砲撃で、子供2人が死亡、住民多数が負傷、トゥワイナ村への砲撃で女性1人が死亡した。

シリア軍はまた、サフリーヤ村、カイラータ村、フワイズ村、フワイジャ村を砲撃した。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月20日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件(アレッポ県1件、ラタキア県10件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を21件(アレッポ県14件、ハマー県4件、イドリブ県2件、ラタキア県1件)確認した。

AFP, March 20, 2019、ANHA, March 20, 2019、AP, March 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2019、al-Hayat, March 21, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 20, 2019、Reuters, March 20, 2019、SANA, March 20, 2019、UPI, March 20, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局は声明で「シリア民主軍が共存を選択しなければ、その支配地を軍事的に制圧する」とのアイユーブ国防大臣の発言を「抑圧政策に固執している」と批判(2019年3月19日)

北・東シリア自治局の防衛局(国防省に相当)は声明を出し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が共存を選択しなければ、その支配地を軍事的に制圧するとしたアリー・アブドゥッラ・アイユーブ国防大臣の発言(18日)に関して「こうした発言は政権が抑圧政策に固執していることを示している…シリア北部と東部の全域を解放・防衛したシリア民主軍に対して脅迫の言葉を向けることは、シリアを分割しようとしている勢力を利するだけだ」と批判、「政治解決という選択肢を支持するが、自らの権利を合法的に守るすることに躊躇しない」と表明した。

そのうえで「政権は軍事的決着を通じて自らを再生産しようとしている。これに対して北・東シリア自治局は、包括的な政治的正常化を通じて治安と安定を実現しようとしている」を強調した。

AFP, March 20, 2019、ANHA, March 20, 2019、AP, March 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2019、al-Hayat, March 21, 2019、Reuters, March 20, 2019、SANA, March 20, 2019、UPI, March 20, 2019などをもとに作成。

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アレッポ県のトルコ占領地とシリア政府支配地域を結ぶ通商路が開通、経済活性化に期待(2019年3月19日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月19日付)によると、トルコの支援を受ける国民軍が、県北西部のジャラーブルス市一帯およびバーブ市一帯からなるいわゆる「ユーフラテスの盾」地域と、バーブ市南方一帯に伸びるシリア政府支配地域を結ぶ通行所を新たに設置した。

アブー・ザンディーン村に開設された通商路により、両地域の商品の輸送や人の往来が可能となる。

これによって、「ユーフラテスの盾」地域から北・東シリア自治局が支配するマンビジュ市への移動が1時間短縮されるという。

また国民軍第2軍団に所属する第211旅団のアブー・ワリードを名のる司令官は、ドゥラル・シャーミーヤに対して、アブー・ザンディーン通行所開設によって、「ユーフラテスの盾」地域の経済、とりわけ農業生産や農産物の流通・販売の活性化が期待できるとしている。

AFP, March 19, 2019、ANHA, March 19, 2019、AP, March 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2019、al-Hayat, March 20, 2019、Reuters, March 19, 2019、SANA, March 19, 2019、UPI, March 19, 2019などをもとに作成。

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PYD幹部「シリア民主軍が共存を選択しなければ、その支配地を軍事的に制圧するとしたアイユーブ国防大臣の発言は脅迫」(2019年3月19日)

民主統一党(PYD)のスィーハーヌーク・ディーブー共同党首付顧問(兼シリア民主評議会議長評議会メンバー)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が共存を選択しなければ、その支配地を軍事的に制圧するとしたアリー・アブドゥッラ・アイユーブ国防大臣の発言(18日)を「脅迫」と非難した。

ディーブー氏は『ハヤート』(3月20日付)の取材に対して、「独裁体制の脅迫は、シリア民主軍が暗黒のダーイシュ(イスラーム国)を地理的に消滅させようとしているのを世界が目の当たりにしているなかで行われている…。こうした脅迫は政治的解決を反故にし、現下のシリアをさらに東西に分断するものだ」と非難した。

AFP, March 19, 2019、ANHA, March 19, 2019、AP, March 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2019、al-Hayat, March 20, 2019、Reuters, March 19, 2019、SANA, March 19, 2019、UPI, March 19, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のジャラーブルス市(アレッポ県)で国民軍第3軍団に所属するシャーム自由人イスラーム運動とシャーム戦線が交戦(2019年3月19日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月19日付)によると、トルコの占領下にあるジャラーブルス市で、国民軍第3軍団に属す二つの武装集団、シャーム自由人イスラーム運動とシャーム戦線が交戦、トルコ軍が介入して兵力を引き離した。

戦闘は、国民軍傘下の国民総合治安部隊の隊員が交通違反を犯したシャーム戦線のメンバーを逮捕したことをきっかけに発生したという。

総合治安部隊隊員はザルカー(ないしはザルカート)家の子息でシャーム自由人イスラーム運動のメンバー、逮捕された違反者はジャワーディラ家の子息でシャーム軍団のメンバーで、両組織ともに国民軍第3軍団に所属しているという。

AFP, March 19, 2019、ANHA, March 19, 2019、AP, March 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2019、al-Hayat, March 20, 2019、Reuters, March 19, 2019、SANA, March 19, 2019、UPI, March 19, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県アフリーン郡各所を砲撃(2019年3月19日)

アレッポ県では、ANHA(3月19日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団がアフリーン郡シーラーワー町のバナー村、スーハンキー村、シャッラー村のマーリキーヤ村を砲撃した。

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一方、アフリーン解放軍団が声明を出し、18日のアフリーン市タルナダ地区でトルコの支援を受ける反体制武装集団を標的とした爆破攻撃を行い、戦闘員6人を殺害したと発表した。

アフリーン解放軍団はまた、同日にアフリーン市マフムーディーヤ地区にある武装集団拠点を爆破し、戦闘員2人を殺害、タッル・マーリド村で武装集団戦闘員を狙撃し、1人を殺害したと発表した。

ANHA(3月19日付)が伝えた。

AFP, March 19, 2019、ANHA, March 19, 2019、AP, March 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2019、al-Hayat, March 20, 2019、Reuters, March 19, 2019、SANA, March 19, 2019、UPI, March 19, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍は米軍兵士ら4人が犠牲となった1月のマンビジュ市での爆破事件に関与したとされるダーイシュ・メンバーを拘束(2019年3月19日)

フォックス・ニュース(3月19日付)は、米国防総省高官の話として、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が特殊作戦を敢行し、米軍兵士2人、国防総省職員1人と契約職員1人の合わせて4人が犠牲となった1月16日のアレッポ県マンビジュ市での爆破事件に関与したとされるダーイシュ(イスラーム国)のメンバーを拘束したと伝えた。

CNN(3月19日付)によると、シリア民主軍が拘束したのは5人だという。

AFP, March 19, 2019、ANHA, March 19, 2019、AP, March 19, 2019、CNN, March 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2019、Fox News, March 19, 2019、al-Hayat, March 20, 2019、Reuters, March 19, 2019、SANA, March 19, 2019、UPI, March 19, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はバーグーズ避難民キャンプを解放、ダーイシュ戦闘員1,000人が投降するも、1,000人は抵抗を続ける(2019年3月19日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(3月19日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地バーグーズ村での戦闘を続け、同地近郊にある避難民キャンプ(バーグーズ・キャンプ)を解放した。

これを受け、ダーイシュの戦闘員訳1,000人がシリア民主軍に投降した。

しかし、シリア民主軍のアドナーン・アフリーン司令官によると、戦闘員1,000人が投降を拒否し、バーグーズ村の丘陵地帯で抵抗を続けているという。

AFP, March 19, 2019、ANHA, March 19, 2019、AP, March 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2019、al-Hayat, March 20, 2019、Reuters, March 19, 2019、SANA, March 19, 2019、UPI, March 19, 2019などをもとに作成。

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反体制派はアレッポ市を走行中のバスを狙撃し、子供1人を殺害(2019年3月19日)

アレッポ県では、SANA(3月19日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市ザフラー地区を走行中のバスを狙撃し、乗っていた5歳の子供1人が死亡、女性1人が負傷した。

バスは、児童グラブの子供たちと女性教員を乗せて、ザフラー地区のヌールス交差点に向かっていた。

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ハマー県では、SANA(3月19日付)によると、シリア軍がバーブ・ターカ村にあるシャーム解放機構の拠点を集中的に砲撃した。

砲撃は、同地のシャーム解放機構の攻撃を受けたもの。

シリア軍はまた、ムーリク市方面からシリア政府支配地域に潜入しようとした反体制武装集団を撃退した。

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イドリブ県では、SANA(3月19日付)によると、シリア軍がスィフヤーン村、タッル・マンス村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を17件(アレッポ県3件、ハマー県3件、イドリブ県2件、ラタキア県9件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を33件(ハマー県25件、イドリブ県1件、アレッポ県5件、ラタキア県2件)確認した。

AFP, March 19, 2019、ANHA, March 19, 2019、AP, March 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2019、al-Hayat, March 20, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 19, 2019、Reuters, March 19, 2019、SANA, March 19, 2019、UPI, March 19, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構はアナトリア通信、AFPの記者らに暴行・暴言を加える(2019年3月18日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月18日付)が複数の活動家の話として伝えたところによると、シャーム解放機構が県南部のアイス丘を取材していたAFP記者のウマル・ハーッジ・カッドゥール氏、SNN記者のガイス・サイイド氏、アナトリア通信協力者のイブラーヒーム・ハティーブ氏の3人を、バルクーム橋近くの検問所で静止し、暴行・罵倒した。

カッドゥール氏はフェイスブックのアカウントで「私と2人の同僚は(検問所で)停車した。なぜなら、我々はトルコ軍のパトロールを取材するため、シャーム軍団との調整は行っていたが、彼らとは調整していなかったからだ」と綴り、暴行を受けた理由を明らかにした。

AFP, March 18, 2019、ANHA, March 18, 2019、AP, March 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2019、al-Hayat, March 19, 2019、Reuters, March 18, 2019、SANA, March 18, 2019、UPI, March 18, 2019などをもとに作成。

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シリア国民評議会を率いた社会学者のガルユーン氏は「シリアの反体制派は政治的に死んだ…。彼らが行った政治的試練は失敗した」と述べる(2019年3月18日)

シリアの著名な社会学者で、2011年9月に結成されたシリア国民評議会の代表を務めるなど、シリア内戦初期に活発な反体制活動を行っていたブルハーン・ガルユーン氏が、「シリア革命」8周年に合わせてトルコのイスタンブールで開催されたシンポジウムで、「シリアの反体制派は政治的に死んだ…。彼らが行った政治的試練は失敗した」と述べた。

新著『自己破綻…未完の革命の出来事、シリア2011~2012』の内容について紹介するなかで、ガルユーン氏は「この本は学術的研究書ではなく、私が行った取り組みについて綴った著書の一つだ。私が本書を著したのは、シリア人が我々の試練のどこで過ちが生じたのかを知ることできるようにすることが、義務であり、負債だったからだ」と述べた。

また「我々には真の政治的行動がなかった。我々には政治的経験もなかった。市民としての経験すらなかった。我々はテロの空気に浸かって暮らしてきた。我々が政治情勢について議論することは禁じられてきた」などと付言した。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月18日付)が伝えた。

AFP, March 18, 2019、ANHA, March 18, 2019、AP, March 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2019、al-Hayat, March 19, 2019、Reuters, March 18, 2019、SANA, March 18, 2019、UPI, March 18, 2019などをもとに作成。

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ダルアー県ダーイル町で住民の釈放を求める抗議デモ:参加者は「アッラー、シリア、自由のみ」などと連呼(2019年3月18日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月18日付)によると、18日早朝、ダーイル町の空軍情報部で、拘束されている住民の釈放を求めるデモが行われた。

デモ参加者は「アッラー、シリア、自由のみ」といったシュプレヒコールを連呼し、住民釈放と「イランの部隊」の退去などを求めた。

ダーイル町では、10日にもハーフィズ・アサド前大統領の像の撤去を求める反体制デモが行われていた。

https://www.facebook.com/100034858686039/videos/105729633932326/

AFP, March 18, 2019、ANHA, March 18, 2019、AP, March 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2019、al-Hayat, March 19, 2019、Reuters, March 18, 2019、SANA, March 18, 2019、UPI, March 18, 2019などをもとに作成。

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アル=カーイダ支配下のイドリブ大学で「シリア革命」8周辺を記念したデモ集会(2019年3月18日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月18日付)によると、シリアのアル=カーイダが軍事・治安権限を握るイドリブ市にあるイドリブ大学で学生や活動家が「シリア革命」8周年を記念して、「シリア革命会合」と銘打ったデモ集会を開催した。

参加者は「アサド体制」が「占領」する全県を解放し、勝利するまで「革命」を継続すると表明したほか、逮捕者の釈放を訴えた。

AFP, March 18, 2019、ANHA, March 18, 2019、AP, March 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2019、al-Hayat, March 19, 2019、Reuters, March 18, 2019、SANA, March 18, 2019、UPI, March 18, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍の攻撃によってイドリブ県などで過去1週間で民間人150人が死亡(2019年3月18日)

シリア対応調整者はフェイスブックのアカウントで、2019年3月9~15日までの1週間で、イドリブ県を中心とする緊張緩和地帯第1ゾーンに対するシリア軍(およびロシア軍)の攻撃による被害を示したインフォグラフィアを発表した。

https://www.facebook.com/humanitarianresponse1/posts/2571920612852644?__xts__%5B0%5D=68.ARDzNcHKdxyNLhVwKjlRGpq9rHKOnKQQCBKD-9rAlEk2dvaOfcYbGhv1gDvsJRzjtySTS5XaUpQIOQG1vD7wYW0NVbhP7yNuxOd5PL6D4d776_71gDZh6Or6TZa58LMNVuJM7yo7ecbx0o_tVNpGUwB8sVHICS7pYCnTm08zIh2WAYFfRuSH1c9vnQa-7DMKhi9nRpxB5dvB2svz5azTo8f4JYq46LWtPouswk-7H4K8xXaXlnAhQoZovxh6RSQyTnBvm757JnoCcSK2IaayDZxTj7vaUP1STkRCoZyGNBRX8_1Zgi66c5u48equNlmpuNe-sLXupR6IXPj4G9gqZUmkFm62&__tn__=-R

それによると、民間人の死者は150人で、このうちイドリブ県で死亡した民間人は83人で、約半数の47人が子供、またハマー県で死亡した民間人は12人(うち子供6人)、アレッポ県は2人。

また、シリア・ロシア軍の攻撃で標的となったのは104カ所にのぼり、ち15カ所が爆撃、89カ所が砲撃の標的となったという。

県別ではイドリブ県が39カ所、ハマー県が34カ所、アレッポ県が16カ所。

さらに、16日までに攻撃によって避難した住民は1万7467世帯、11万939人にのぼるという。

AFP, March 18, 2019、ANHA, March 18, 2019、AP, March 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2019、al-Hayat, March 19, 2019、Munassiqu Istijaba Suriya, March 18, 2019、Reuters, March 18, 2019、SANA, March 18, 2019、UPI, March 18, 2019などをもとに作成。

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女装して逃走を試みたダーイシュ・メンバーとされる男性の映像公開(2019年3月18日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(3月18日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がバーグーズ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

Mix Show(3月17日付)はバーグーズ村のトンネルでシリア民主軍がダーイシュ戦闘員を捕らえる瞬間の映像を公開した。

捕らえられた戦闘員は女性服の纏い、逃走を試みていたという。

AFP, March 18, 2019、ANHA, March 18, 2019、AP, March 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2019、al-Hayat, March 19, 2019、Mix Show, March 18, 2019、Reuters, March 18, 2019、SANA, March 18, 2019、UPI, March 18, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県、イドリブ県でシャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党などと激しく砲撃、トルコの庇護を受ける国民解放戦線も応戦(2019年3月18日)

ハマー県では、SANA(3月18日付)によると、反体制武装集団がラスィーフ村一帯を砲撃し、民家などが被害を受けた。

これに対して、シリア軍はフワイズ村、フワイジャ村、ジスル・バイト・ラース村、トゥワイナ村、シャリーア、サハーブ村、ムーリク市にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

シリア軍はまた、フワイズ村、ラターミナ町、サハーブ村にあるトルキスタン・イスラーム党、イッザ軍の拠点に対しても攻撃を行った。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(3月18日付)によると、トルコの庇護を受ける国民解放戦線が県北部の戦線でシリア軍の拠点を米国製TOW対戦車ミサイルで攻撃、兵士多数を殺傷した。

これに対して、シリア軍がフワイズ村、シャリーア村、フワイジャ村の砲撃で住民1人が負傷した。

これらの村の住民は全員避難したという。

シリア軍はさらに、ムーリク市、ラターミナ町、ジャナービラ村、サルマーニーヤ村、トゥワイナ村を砲撃したが、負傷者はなかった。

このほか、イシュリーン監視団(3月18日付)によると、「革命家」がラスィーフ村にあるシリア軍の拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、SANA(3月18日付)によると、シリア軍がワーディー・フワイル渓谷、ハーン・シャイフーン市、タッル・マンス村、マアッラト・ヌウマーン市、シャフシャブー山一帯に攻撃範囲を拡げ、マアッラト・ヌウマーン市東部一帯、シャフシャブー山でシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(3月18日付)によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市をクラスター弾で砲撃し、住民多数が負傷した。

シリア軍はまたハーン・シャイフーン市、タッル・マンス村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(イドリブ県4件、アレッポ県2件、ハマー県2件、ラタキア県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を25件(ハマー県24件、イドリブ県1件)確認した。

AFP, March 18, 2019、ANHA, March 18, 2019、AP, March 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2019、al-Hayat, March 19, 2019、al-Marsad ‘Ishrin, March 18, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 18, 2019、Reuters, March 18, 2019、SANA, March 18, 2019、UPI, March 18, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構はイドリブ中央刑務所脱獄犯の追跡を継続、追い詰められたダーイシュ・メンバーが自爆(2019年3月17日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月17日付)によると、シャーム解放機構が13日のロシア軍によるイドリブ中央刑務所への爆撃に乗じて脱獄した服役者を摘発するための大規模な捜索活動を行った。

捜索活動はサルミーン市、ムサイビーン村、イドリブ市近郊で行われた。

サルミーン市では脱獄した服役者の1人で、アブー・ハマームを名のるダーイシュ(イスラーム国)幹部がシャーム解放機構の治安部隊に追い詰められ、民家で自爆し、住民1人が巻き添えとなり負傷したという。

AFP, March 17, 2019、ANHA, March 17, 2019、AP, March 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2019、al-Hayat, March 18, 2019、Reuters, March 17, 2019、SANA, March 17, 2019、UPI, March 17, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構は過去20日間の戦闘でシリア軍将兵、イラン人士官1人、ロシア軍狙撃兵4人を含む100人以上を殺害したと発表(2019年3月17日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構は2月25日にイドリブ県一帯で開始した「信者の民の胸を癒やす」作戦の成果を示したインフォグラフィアを発表した。

それによると、シャーム解放機構はシリア軍将兵、イラン人士官1人、ロシア軍狙撃兵4人を含む100人以上を殺害したという。

AFP, March 17, 2019、ANHA, March 17, 2019、AP, March 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2019、al-Hayat, March 18, 2019、Reuters, March 17, 2019、SANA, March 17, 2019、UPI, March 17, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はバーグーズ村で投降したダーイシュ・メンバーの家族が3万人弱、脱出した住民が3万5000人に達すると発表、米主導の有志連合の爆撃で住民10人死亡(2019年3月17日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のキーヌー・ガーブリイール報道官は声明を出し、ダイル・ザウル県南東部でのダーイシュ(イスラーム国)の殲滅を目的として2018年9月11日に開始された「テロ撲滅の戦い」の最新の戦果を発表した。

声明によると、2019年1月9日から3月17日までの2ヶ月半で、ダーイシュ・メンバーの家族2万9600人が投降し、戦闘員520人が拘束され、民間人3万4000人がシリア民主軍支配地域に脱出したという。

またこの間の戦闘で死亡したダーイシュ戦闘員は1,306人、シリア民主軍兵士は82人だった。

ANHA(3月17日付)が伝えた。

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一方、SANA(3月17日付)が複数の住民の情報として伝えたところによると、米主導の有志連合がダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地であるバーグーズ村一帯を爆撃し、少なくとも住民10人が死亡した。

また、ANHA(3月17日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がバーグーズ村でダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦した。

この戦闘で、シリア民主軍はダーイシュの武器弾薬庫1棟を破壊した。

AFP, March 17, 2019、ANHA, March 17, 2019、AP, March 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2019、al-Hayat, March 18, 2019、Reuters, March 17, 2019、SANA, March 17, 2019、UPI, March 17, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍部隊が非武装地帯での監視のためにシリア領内に入るなか、シリア軍はハマー県北部のシャーム解放機構拠点を砲撃(2019年3月17日)

ハマー県では、SANA(3月17日付)によるとシリア軍がカルアト・マディーク町一帯でシャーム解放機構などの反体制武装集団の拠点を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍はムーリク市を砲撃した。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月17日付)によると、トルコ軍部隊がヒルバト・ジャウズ村に設置された通行所を通じて、シリア領内に入り、イシュタブリク村を経由してハマー県ガーブ平原方面に向かった。

同部隊は、非武装地帯でのパトロールを行うために派遣されたものと思われる。
http://norsforstudies.org/wp-content/uploads/2019/03/Idlib-17-03-2019@4x-15.jpg

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を12件(アレッポ県3件、イドリブ県4件、ラタキア県2件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を18件(アレッポ県3件、イドリブ県4件、ラタキア県1件、ハマー県10件)確認した。

AFP, March 17, 2019、ANHA, March 17, 2019、AP, March 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2019、al-Hayat, March 18, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 17, 2019、Reuters, March 17, 2019、SANA, March 17, 2019、UPI, March 17, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構はイドリブ中央刑務所脱獄犯に「出頭すれば減刑する」と呼びかける(2019年3月16日)

シャーム解放機構は声明を出し、13日のイドリブ中央刑務所に対するロシア軍の爆撃に乗じて脱獄した服役者らに対して、出頭すれば減刑すると呼びかけた。

AFP, March 17, 2019、ANHA, March 17, 2019、AP, March 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2019、al-Hayat, March 18, 2019、Reuters, March 17, 2019、SANA, March 17, 2019、UPI, March 17, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合がダイル・ザウル県南東部のダーイシュ支配地を爆撃し、住民が死傷(2019年3月16日)

ダイル・ザウル県では、SANA(3月16日付)が複数の住民の情報として伝えたところによると、米主導の有志連合がダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地であるバーグーズ村一帯を爆撃し、住民複数が死傷した。

一方、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターによると、バーグーズ村で活動を続けていたダーイシュ(イスラーム国)の外国人およびシリア人戦闘員数十人が、シリア民主軍に投降した。

さらに、ANHA(3月16日付)によると、ダーイシュが悪天候に乗じて、バーグーズ村一帯のシリア民主軍の拠点を襲撃した。

このほか、SANA(3月16日付)によると、シューラー村でダーイシュ(イスラーム国)が残した地雷に住民が触れて爆発、4人が死亡、36人が負傷した。

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ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月16日付)が複数の親政権系サイトの情報として伝えたところによると、県東部のサワーナ町にダーイシュ(イスラーム国)の細胞が潜入し、内で発砲、5人が死亡した。

AFP, March 16, 2019、ANHA, March 16, 2019、AP, March 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2019、al-Hayat, March 17, 2019、Reuters, March 16, 2019、SANA, March 16, 2019、UPI, March 16, 2019などをもとに作成。

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