ハマー県でシリア軍は反体制武装集団と交戦(2019年3月16日)

ハマー県では、SANA(3月16日付)によると、シリア軍がシャリーア村、トゥワイナ村一帯からカリーム村方面に潜入しようとした反体制武装集団を迎撃した。

シリア軍はまた、ジャマーサ村、一帯、カフルヌブーダ町西一帯を砲撃した。

これに対し、反体制武装集団は、スカイラビーヤ市、ジューリーン村を砲撃し、女性1人が死亡、4人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍はトゥワイナ村、シャリーア村のほか、サフル丘、ラターミナ町、カフルズィーター市、ウスマーン丘、ジャナービラ村、ムーリク市、カルアト・マディーク町を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県4件、イドリブ県1件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を19件(アレッポ県3件、イドリブ県2件、ラタキア県6件、ハマー県8件)確認した。

AFP, March 16, 2019、ANHA, March 16, 2019、AP, March 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2019、al-Hayat, March 17, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 16, 2019、Reuters, March 16, 2019、SANA, March 16, 2019、UPI, March 16, 2019などをもとに作成。

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ダルアー県の反体制活動家は「シリア革命」8周年に合わせてアサド前大統領の銅像にサンダルをくわえさせた写真を拡散(2019年3月15日)

ドゥラル・シャーミーヤ(3月15日付)は、「シリア革命」8周年に合わせて、ダルアー県ダーイル町の若者が、ハーフィズ・アサド前大統領の銅像にサンダルをくわさせた写真を撮影し、#رح يقع(倒れるだろう)というハッシュタグをつけてインターネットで拡散していると伝え、その写真を公開した。

なお、ハッシュタグ#رح يقعを付した活動家のメッセージは、スワイダー県、ダルアー県各所で拡散され、政権打倒を呼びかけている。

AFP, March 15, 2019、ANHA, March 15, 2019、AP, March 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2019、al-Hayat, March 16, 2019、Reuters, March 15, 2019、SANA, March 15, 2019、UPI, March 15, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県南東部でダーイシュ戦闘員数十人がYPG主体のシリア民主軍に投降(2019年3月15日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(3月15日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が総攻撃を続けるダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地バーグーズ村で、負傷したダーイシュ戦闘員数十人がシリア民主軍に新たに投降した。

一方、ダーイシュは、バーグーズ村近郊にシリア民主軍が開設した回廊3カ所で、投降した戦闘員と家族に対して3回にわたり自爆攻撃を行った。

この攻撃で投降した戦闘員6人が死亡したという。

このほか、シリア民主軍は、バーグーズ村近郊の拠点に潜入しようとしたダーイシュ戦闘員4人を拘束した。

AFP, March 15, 2019、ANHA, March 15, 2019、AP, March 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2019、al-Hayat, March 16, 2019、Reuters, March 15, 2019、SANA, March 15, 2019、UPI, March 15, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はフランスにフランス籍のダーイシュ戦闘員の子供5人の身柄を引き渡す(2019年3月15日)

北・東シリア自治局の渉外関係局は声明を出し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が拘束・拘留していたダーイシュ(イスラーム国)戦闘員およびその家族のうち、フランス国籍の児童5人の身柄をフランスに引き渡したと発表した。

身柄が引き渡された児童はいずれも5歳で、父親がダーイシュの戦闘員だったという。

ANHA(3月15日付)が伝えた。

AFP, March 15, 2019、ANHA, March 15, 2019、AP, March 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2019、al-Hayat, March 16, 2019、Reuters, March 15, 2019、SANA, March 15, 2019、UPI, March 15, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会はマンビジュ市でダーイシュのスリーパー・セルを摘発(2019年3月15日)

アレッポ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の広報センターによると、同評議会テロ撲滅部隊がマンビジュ市でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパー・セルのメンバー5人を拘束した。

5人はダイル・ザウル県南東部のバーグーズ村から潜入し、マンビジュ市でテロを行おうとしていたという。

一方、アフリーン解放軍団も声明を出し、13日にシーラーワー町近郊のキーマール村、アアザーズ市、マーリア市でハムザ師団を攻撃し、3人を殺害したと発表した。

 

ANHA(3月15日付)が伝えた。

AFP, March 15, 2019、ANHA, March 15, 2019、AP, March 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2019、al-Hayat, March 16, 2019、Reuters, March 15, 2019、SANA, March 15, 2019、UPI, March 15, 2019などをもとに作成。

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ハマー県、イドリブ県でシリア軍が反体制武装集団と交戦(2019年3月15日)

ハマー県では、SANA(3月15日付)によると、シリア軍が、ラハーヤー村、ムーリク市、カフルズィーター市、ウスマーン丘、サフル丘一帯からシリア政府支配地域に潜入しようとした反体制武装集団を砲撃した。

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イドリブ県では、SANA(3月15日付)によると、シリア軍がフバイト村方面からシリア政府支配地域に潜入しようとした反体制武装集団を砲撃した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月15日付)によると、ダーイル町にある空軍情報部が設営した陣地が、何者かの攻撃を受け、数時間にわたって戦闘が起きた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を18件(ハマー県8件、ラタキア県6件、アレッポ県1件、イドリブ県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を27件(ハマー県9件、ラタキア県3件、アレッポ県14件、イドリブ県1件)確認した。

AFP, March 15, 2019、ANHA, March 15, 2019、AP, March 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2019、al-Hayat, March 16, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 15, 2019、Reuters, March 15, 2019、SANA, March 15, 2019、UPI, March 15, 2019などをもとに作成。

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トルコの庇護を受けるシャーム軍団幹部はロシア軍の爆撃に関して「シリアの問題は外国の手に委ねられてしまっている」と吐露(2019年3月14日)

トルコの庇護を受ける国民解放戦線に所属するシャーム軍団法務官(兼国民解放戦線法務局長)のウマル・フザイファ氏はテレグラムのアカウントを通じて、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県に対する13日のロシア軍の爆撃に関して、現地で何が起きているかを把握できず、シリアの問題はシリア人ではなく、外国の手に委ねられてしまったと吐露した。

フザイファ氏は「国際情勢の急激な変化を前にして、何が起きているかを正確に知っている者など1人もいないというのが本当のところだ・・。SNSやメディアで発言をする者もいるが、それは分析、推測、予想であって、それ以外の何ものでもない…。みなにとって明らかになったのは、シリア問題はその住民の手を離れ、何よりもまず自国の国益に合うようにシリアを動かそうとする大国の手に委ねられてしまっているということだ…。反体制派であれ、犯罪者体制であれ…、国際社会のチェスのコマに過ぎず、事態を掌握していない」と綴った。

AFP, March 14, 2019、ANHA, March 14, 2019、AP, March 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2019、al-Hayat, March 15, 2019、Reuters, March 14, 2019、SANA, March 14, 2019、UPI, March 14, 2019などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構は13日のロシア軍の爆撃に乗じて脱走したシリア諜報機関工作員に懸賞金をかけ再び拘束(2019年3月14日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構は声明を出し、13日のイドリブ中央刑務所に対する爆撃に乗じて脱獄したシリア諜報機関の工作員の潜伏先についての情報を提供した者に懸賞金を支払うと発表した。

懸賞金をかけられたのは、シリア駐留ロシア軍の本部があるラタキア県フマイミーム航空基地に所属するシリア情報機関工作員の一人ズハイル・カラーウィー氏とサイード・アッブード氏で、2月18日のイドリブ市での連続爆破事件に関与、シャーム解放機構が12日に実行犯グループを拘束したとを発表していた。

カラーウィー氏には2500ドル、アッブード氏には1000ドルの懸賞金がかかっている。

なお、ドゥラル・シャーミーヤ(3月14日付)によると、このうちカラーウィー氏は14日、イドリブ県との県境に位置するアレッポ県のバータブー村に設置された検問所で再び拘束された。

検問所から逃走を試みたカラーウィー氏は銃で撃たれ負傷しているという。

また、脱獄者の多くはすでに拘束されているという。

AFP, March 14, 2019、ANHA, March 14, 2019、AP, March 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2019、al-Hayat, March 15, 2019、Reuters, March 14, 2019、SANA, March 14, 2019、UPI, March 14, 2019などをもとに作成。

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アル=カーイダにイドリブ県の自治を委託されているシリア救国戦線は、世界の人権擁護団体に「ロシアとイランの犯罪」を停止させるため圧力をかけるよう呼びかける(2019年3月14日)

イドリブ県およびその周辺の反体制派支配地域(非武装地帯第1ゾーン)で軍事・治安権限を掌握するシリアのアル=カーイダのシャーム解放機構に自治を委託されているシリア救国内閣(ファウワーズ・ヒラール首班)は声明し、13日のロシア軍による爆撃で、民間人12人が死亡、数十人が負傷したと発表した。

救国戦線は、ロシア軍の爆撃の狙いが「解放区の住民がイドリブ市内で建設したインフラを破壊する」にあると断じたうえで、メディアに爆撃を受けた現場を訪問し、ロシアの嘘を暴くよう呼びかけた。

また、世界の人権擁護団体に対して、「ロシアとイランの犯罪」を停止させるため圧力をかけるよう呼びかけるとともに、「アサド政権打倒(の目標)を譲歩しない」との意志を改めて示した。

AFP, March 14, 2019、ANHA, March 14, 2019、AP, March 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2019、al-Hayat, March 15, 2019、Reuters, March 14, 2019、SANA, March 14, 2019、UPI, March 14, 2019などをもとに作成。

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バーグーズ村(ダイル・ザウル県)からダーイシュ戦闘員と家族1,300人がシリア民主軍に新たに投降(2019年3月14日)

ダイル・ザイル県では、ANHA(3月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地であるバーグーズ村に留まっていたダーイシュ(イスラーム国)戦闘員の男女数百人が、同地への総攻撃を続ける人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に投降した。

シリア民主軍広報センターによると、新たに投降したダーイシュの戦闘員とその家族は1,300人近くに達したという。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(3月14日付)によると、ダーイシュは砂嵐に乗じて、シリア民主軍の拠点を攻撃し、11人を殺害したという。

AFP, March 14, 2019、ANHA, March 14, 2019、AP, March 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2019、al-Hayat, March 15, 2019、Reuters, March 14, 2019、SANA, March 14, 2019、UPI, March 14, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のバーブ市で爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発、オリーブの怒り作戦司令室が関与を認める(2019年3月14日)

アレッポ県では、ANHA(3月14日付)によると、トルコの占領下にあるバーブ市のシャイフ・ドゥーシャー・モスク前で爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発し、反体制武装集団の戦闘員1人が負傷した。

これに関して、人民防衛隊(YPG)に近いオリーブの怒り作戦司令室は声明を出し、武装集団戦闘員3人を殺害したと発表し、関与を認めた。

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オリーブの怒り作戦司令室はまた別の声明を出し、トルコの占領下にあるアアザーズ市で、トルコ諜報機関の教練を受けたマフムード・アブー・サティーフなる工作員を暗殺したと発表した。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(3月14日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアアザーズ市西に潜入を試みたが、反体制武装集団がこれを撃退したと伝えた。

AFP, March 14, 2019、ANHA, March 14, 2019、AP, March 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2019、al-Hayat, March 15, 2019、Reuters, March 14, 2019、SANA, March 14, 2019、UPI, March 14, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はシャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党とハマー県、イドリブ県、アレッポ県で交戦(2019年3月14日)

アレッポ県では、SANA(3月14日付)によると、シリア軍がアレッポ市南のザンマール町一帯を移動する反体制武装集団を砲撃した。

シリア軍はまたアレッポ市西のハーン・トゥーマーン村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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ハマー県では、SANA(3月14日付)によると、シリア軍がジャービリーヤ村、ウスマーン丘からシリア政府支配地域に潜入しようとしたトルキスタン・イスラーム党を撃退し、ハウワーシュ村、ラハーヤー村にある反体制武装集団の拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、SANA(3月14日付)によると、シリア軍がハーッス村、マアッル・シャマーリーン村、ジャルジャナーズ町にあるシャーム解放機構などの拠点を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を16件(ハマー県8件、ラタキア県5件、アレッポ県4件、イドリブ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を38件(アレッポ県18件、ラタキア県9件、イドリブ県6件、ハマー県5件)を確認した。

AFP, March 14, 2019、ANHA, March 14, 2019、AP, March 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2019、al-Hayat, March 15, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 14, 2019、Reuters, March 14, 2019、SANA, March 14, 2019、UPI, March 14, 2019などをもとに作成。

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ダーイシュ最後の支配地バーグーズ村でYPG主体のシリア民主軍の総攻撃続く(2019年3月13日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(3月13日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地であるバーグーズ村で、前日に引き続きダーイシュと激しく交戦した。

シリア民主軍はこの戦闘で、ヤズィード教徒の子供2人を救出することに成功した


また、ANHAは、ダーイシュの外国人戦闘員数十人が12日夜にシリア民主軍に投降したと伝え、その写真、映像を公開した。

一方、シリア民主軍広報センターは、バーグーズ村での過去24時間の戦闘で、ダーイシュ戦闘員43人を殲滅したと発表した。

AFP, March 13, 2019、ANHA, March 13, 2019、AP, March 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2019、al-Hayat, March 14, 2019、Reuters, March 13, 2019、SANA, March 13, 2019、UPI, March 13, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍と反体制武装集団がアレッポ県北部を砲撃し、住民1人とシリア軍兵士3人が負傷(2019年3月13日)

アレッポ県では、ANHA(3月13日付)によると、トルコの占領下にあるガンドゥーラ町近郊のキーマール村に展開するトルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、シーラーワー町近郊のズィヤーラ村を砲撃し、住民1人とシリア軍兵士3人が負傷した。

また、マーリア市に展開するトルコ軍と反体制武装集団はまた、タッル・リフアト市近郊のウンム・フーシュ村を砲撃した。

一方、北・東シリア自治局の支配下にあるマンビジュ市南部の街道では、仕掛けられていた爆弾が爆発した。

被害はなかった。

AFP, March 13, 2019、ANHA, March 13, 2019、AP, March 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2019、al-Hayat, March 14, 2019、Reuters, March 13, 2019、SANA, March 13, 2019、UPI, March 13, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍はトルコと連携して、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市を精密爆撃、武器弾薬庫を破壊したほか、イドリブ県各所を爆撃、シリア軍もハマー県、アレッポ県各所を砲撃(2019年3月13日)

ロシア国防省は声明を出し、ロシア軍戦闘機が、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県の中心都市イドリブ市にある武器弾薬庫に対して精密爆撃を行ったと発表した。

声明は以下の通り:

「ロシア空軍戦闘機複数が、3月13日、トルコ側と連携し、イドリブ市内にあるシャーム解放機構の武器弾薬庫に対して精密爆撃を行った…。複数のチャンネルを通じて確認した情報によると、武装集団は直前にこの武器弾薬庫に多数の無人航空機を搬入していた。テロリストはこれらを(シリア駐留ロシア軍の司令部があるラタキア県の)フマイミーム航空基地への攻撃に使用することを計画していた」。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月13日付)によると、イドリブ市への爆撃で住民9人が死亡、30人以上が負傷した。

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一方、イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月13日付)やANHA(3月13日付)によると、ロシア軍はタマーニア町を白リン弾を使用して爆撃した。
また、ドゥラル・シャーミーヤによると、ロシア軍はまた、カフルアミーム村にある避難民キャンプを爆撃し、女性2人が死亡、20人が負傷した。

負傷者のほとんどは子供だという。
ロシア軍はさらに、イドリブ市西部のイドリブ中央刑務所を爆撃し、受刑者を含む数十人が死傷、多数の受刑者が脱走した。

ANHAは、シャーム解放機構がアレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路、アレッポ市とハマー市を結ぶM5高速道路一帯地域へのロシア軍憲兵隊の展開を拒否したことを受けて、爆撃が実施されたと伝えた。

これに対して、これらの爆撃に関して、シャーム解放機構の広報部門の責任者だというイマードッディーン・ムジャーヒド氏は報道向け声明を出し、シャーム解放機構の治安部隊が12日にシリア駐留ロシア軍の本部があるラタキア県のフマイミーム航空基地に所属するシリア諜報機関の細胞を摘発したと発表したことへの報復だとの見方を示した。

この細胞は2月18日のイドリブ市内での連続爆破事件に関与していたのだという。

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ハマー県では、SANA(3月13日付)によると、シリア軍がイドリブ県のマアッラト・ハルマ村、フワイン村、ザルズール村一帯からシリア政府支配地域に潜入しようとした反体制武装集団を砲撃、これを撃退した。

また、ANHA(3月13日付)によると、シリア軍がマサースィナ村を砲撃し、シャーム解放機構と交戦した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月13日付)によると、シリア軍がアレッポ市北部のフライターン市、アナダーン市、ハイヤーン町、カフルハムラ村、マンスーラ村を砲撃、フライターン市近郊のアジア製薬工場などが被弾した。

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ラタキア県では、SANA(3月13日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾1発がラタキア市クナイニス地区の住居を直撃し、住民1人が負傷し、建物に被害が出た。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を17件(アレッポ県4件、イドリブ県4件、ラタキア県5件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を23件(アレッポ県9件、イドリブ県6件、ラタキア県5件、ハマー県3件)を確認した。

AFP, March 13, 2019、ANHA, March 13, 2019、AP, March 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2019、al-Hayat, March 14, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 13, 2019、Reuters, March 13, 2019、RT, March 13, 2019、SANA, March 13, 2019、UPI, March 13, 2019などをもとに作成。

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反シリア政府系『ナハール』紙はシリア諜報機関がレバノンから自発的に帰国した難民を殺害していると伝える(2019年3月12日)

シリア政府に反対の立場をとる『ナハール』(3月12日付)は、欧米諸国の複数の報告書の情報に基づくとして、レバノンから自発的に帰国したシリア難民が、シリアの諜報機関によって殺害されていると伝えた。

同紙によると、これらの報告書では、帰還した難民は、反体制派に協力していたとして殺害されているのだというが、真偽は不明。

また、帰還した多くの若者がシリア軍への従軍を強いられているという。

AFP, March 12, 2019、ANHA, March 12, 2019、AP, March 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2019、al-Hayat, March 13, 2019、al-Nahar, March 12, 2019、Reuters, March 12, 2019、SANA, March 12, 2019、UPI, March 12, 2019などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるバーブ市のセンター交差点で、爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発(2019年3月12日)

アレッポ県では、ANHA(3月12日付)によると、トルコの占領下にあるバーブ市のセンター交差点で、爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(3月12日付)によると、トルコの庇護を受ける国民軍の総合治安部隊がバーブ市とガンドゥーラ町でオートバイに仕掛けられていた爆弾を撤去した。

このほか、バーブ市近郊のブーガーズ村では、トルコの支援を受ける反体制武装集団が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するバーブ軍事評議会の拠点が攻撃を受け、バーブ軍事評議会が応戦した。

AFP, March 12, 2019、ANHA, March 12, 2019、AP, March 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2019、al-Hayat, March 13, 2019、Reuters, March 12, 2019、SANA, March 12, 2019、UPI, March 12, 2019などをもとに作成。

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ダーイシュ最後の支配地バーグーズ市に対するYPG主体のシリア民主軍の攻撃続く(2019年3月12日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(3月12日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地であるバーグーズ村に対する総攻撃を続け、各地でダーイシュと交戦した。

また、同地に留まっていたダーイシュ戦闘員が新たにシリア民主軍に投降した。

シャーム解放機構はフマイミーム航空基地所属のシリア諜報機関の細胞を摘発(2019年3月12日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月12日付)によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構の治安部隊が県内での爆破事件に関与していたとされるシリアの諜報機関の細胞を摘発した。

治安機関の報道官だというウバイダ・サーリフ氏が発表した報道向け声明によると、摘発したのは諜報機関工作員からなる2つのグループで、県内の30件以上の爆破事件に関与しており、シリア駐留ロシア軍の本部があるラタキア県のフマイミーム航空基地に所属しており、彼らが使用した車輌がこの基地で目撃されていたという。

なお、摘発は20日ほど前に行われ、合わせて武器弾薬、車輌などを押収したという。


また、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(3月12日付)によると、シャーム解放機構の治安部隊はイドリブ市内で爆弾が仕掛けられた車2台を発見した。

AFP, March 12, 2019、ANHA, March 12, 2019、AP, March 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2019、al-Hayat, March 13, 2019、Reuters, March 12, 2019、SANA, March 12, 2019、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, March 12, 2019、UPI, March 12, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構などからなる反体制派がアレッポ市を砲撃、ハマー県のシリア軍拠点を特攻攻撃、対するシリア軍はハマー県、イドリブ県を爆撃・砲撃(2019年3月12日)

アレッポ県では、SANA(3月12日付)によると、アレッポ市ザフラー地区、ムーカーンブー地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、住民1人が死亡、3人が負傷した。


また、ANHA(3月12日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、シリア軍はこの砲撃に対して、シャーム解放機構などの反体制武装集団の支配下にあるハイヤーン町、カフルハムラ村、フライターン市を砲撃した。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月12日付)によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構のアサーイブ・ハムラー(赤鉢巻)がムハルダ市近郊のシーザル、村のシリア軍拠点に対して特攻自爆(インギマースィー)攻撃を敢行し、シリア軍兵士数十人が死傷した。

これに関して、SANA(3月12日付)は、反体制武装集団がムハルダ市近郊にあるシリア軍拠点に対して2回にわたり自爆攻撃を試み、シリア軍がこれを迎撃したと伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属は明示せず)がイドリブ県南部および西部から同北部を旋回し、カフルズィーター市を爆撃した。

またシリア軍が、マアルカバ村、ブワイダ村、ラターミナ町を砲撃した。

これに対して、SANA(3月12日付)はシリア軍が、ジャディーダ村一帯のシリア軍拠点を攻撃したシャーム解放機構と交戦したと伝えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタウィール・ハリーブ村県東部の放棄された大隊基地などを砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月12日付)によると、フバイト村へのクラスター弾による攻撃で女性1人が死亡、2人が負傷した。

このクラスター弾はハマー県北部のロシア軍の基地から発射されたという。

また、県東部に展開するシリア軍もサルミーン市に向けてクラスター弾を発射し、住民1人が負傷したという。

このほか、前日のシリア軍の砲撃で負傷した住民1人が死亡した。

一方、SANA(3月12日付)によると、シリア軍がフバイト村一帯に潜入しようとしたシャーム解放機構に対して砲撃を加えた。

シリア軍はまた、アービディーン村の灌木地帯にあるシャーム解放機構の基地を砲撃した。

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ラタキア県では、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構が主導する「信者を煽れ」作戦司令室が、声明を出し、離反したシリア軍兵士1人を受け入れたことを明らかにした。

声明では「2019年3月12日朝、ラタキア県郊外のトルコマン山のヌサイリー軍1人の離反が保証された」と発表した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(アレッポ県3件、イドリブ県3件、ラタキア県3件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を28件(イドリブ県11件、アレッポ県4件、ラタキア県3件、ハマー県10件)を確認した。

AFP, March 12, 2019、ANHA, March 12, 2019、AP, March 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2019、al-Hayat, March 13, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 12, 2019、Reuters, March 12, 2019、SANA, March 12, 2019、UPI, March 12, 2019などをもとに作成。

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ロシアとYPG主体のシリア民主軍は、米軍撤退後にマンビジュ市一帯にロシア軍を展開させることで合意(2019年3月11日)

アル・モニター(3月11日付)は、ロシアと人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアレッポ県マンビジュ市一帯地域の処遇に関する合意を締結したと伝え、その内容を明らかにした。

合意は、トルコおよびその支援を受ける武装集団がマンビジュ市への侵攻を試みた場合、シリア駐留ロシア軍がこれに対峙することを定めたもの。

シリア民主軍の傘下で活動するマンビジュ軍事評議会のムハンマド・ムスタファー共同議長によると、「ロシアは米国が明日撤退したら、我々がこれにとって代わると彼ら(シリア民主軍)に通告した…。ロシア軍の司令官らは2日前、米国が退去したら、ロシアが国境に沿って部隊を展開させると述べた」という。

AFP, March 12, 2019、ANHA, March 12, 2019、Al-Monitor, March 12, 2019、AP, March 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2019、al-Hayat, March 13, 2019、Reuters, March 12, 2019、SANA, March 12, 2019、UPI, March 12, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合はダーイシュ最後の拠点バーグーズ村を爆撃、YPG主体のシリア民主軍の総攻撃続く(2019年3月11日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(3月11日付)によると、10日晩からダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地バーグーズ村で再開された人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による総攻撃は、11日早朝まで続き、ダーイシュとの間で激しい戦闘が行われた。

シリア民主軍は11日に入っても、攻撃を続け、バーグーズ村内のダーイシュ最大の武器弾薬庫を破壊した。

これに対して、ダーイシュのスリーパー・セルは、ブサイラ市でシリア民主軍を襲撃し、1人が死亡、1人が負傷した。

戦闘激化を受けて、ダーイシュの戦闘員とその家族数十人がシリア民主軍に投降した。

また、米主導の有志連合が11日夜、バーグーズ村に対する爆撃を実施した。

この爆撃に関して、SANA(3月11日付)は、複数の住民の話として、住民50人が死亡、数十人が負傷したと伝えた。

犠牲者のほとんどは女性と子供だという。

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なお、シリア民主軍の広報センターによると、バーグーズ村での11日の戦闘で、シリア民主軍はダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員38人を殲滅した。

シリア民主軍側は3人が戦死、10人が負傷したという。

ANHA(3月12日付)が伝えた。

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このほか、一方、ダイル・ザウル24(3月11日付)は、シリア民主軍が9日、バーグーズ村で女性1人とその子供たち多数を処刑、その画像がシリア民主軍のメンバーによって公開されたと伝えた。

 

AFP, March 11, 2019、ANHA, March 11, 2019、March 12, 2019、AP, March 11, 2019、Dayr al-Zawr 24, March 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2019、al-Hayat, March 12, 2019、Reuters, March 11, 2019、SANA, March 11, 2019、UPI, March 11, 2019などをもとに作成。

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アレッポ県北部でシリア民主軍所属のバーブ軍事評議会とトルコの支援を受ける武装集団が砲撃戦(2019年3月11日)

アレッポ県では、ANHA(3月11日付)によると、トルコの支援を受ける反体制武装集団が、ブワイヒジュ村にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するバーブ軍事評議会の拠点を砲撃、バーブ軍事評議会が応戦した。

AFP, March 11, 2019、ANHA, March 11, 2019、AP, March 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2019、al-Hayat, March 12, 2019、Reuters, March 11, 2019、SANA, March 11, 2019、UPI, March 11, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県、イドリブ県、ラタキア県でシャーム解放機構などと交戦(2019年3月11日)

ハマー県では、SANA(3月11日付)によると、ハーン・シャイフーン市、タッル・マンス村で活動を続けるシャーム解放機構がシリア政府支配地域を砲撃、シリア軍が同地にあるシャーム解放機構の拠点や陣地を砲撃して、応戦した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルズィーター市を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市、タマーニア町、ナージヤ村、ビダーマー町、ジャルジャナーズ町、スカイク村、ウンム・ハラーヒール村、フワイン村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がクルド山、タルディーン村、ハッダーダ村を砲撃した。

これに対して、反体制武装集団もアブー・アスアド丘のシリア軍拠点を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を21件(アレッポ県7件、ラタキア県5件、イドリブ県6件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を22件(ラタキア県7件、イドリブ県7件、ハマー県8件)を確認した。

AFP, March 11, 2019、ANHA, March 11, 2019、AP, March 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2019、al-Hayat, March 12, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 11, 2019、Reuters, March 11, 2019、SANA, March 11, 2019、UPI, March 11, 2019などをもとに作成。

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ダルアー市でハーフィズ・アサド前大統領の像再建に反対するデモが発生、像再建を支持するデモは何者かの発砲を受け中止に(2019年3月10日)

ダルアー県では、ハウラーン自由人連合がフェイスブックのアカウントを通じて発表したところによると、ダルアー市各所で抗議デモが発生した。

デモは、ダルアー市内にハーフィズ・アサド前大統領の像が再建されたことに抗議するもので、デモ参加者は、イドリブ県との連帯、イドリブ県の反体制派支配地域に対する砲撃反対、逮捕者釈放などを訴えた。

ドゥラル・シャーミーヤはまた、インターネットを通じて、デモ参加者数百人が体制打倒などを訴える様子を撮影した映像を公開した。

https://youtu.be/07hyAjNDhP0


ハーフィズ・アサド前大統領の像は、2011年の抗議デモに際して、デモ参加者によって破壊されていた。

ハウラーン自由人連合によると、ダルアー市ではまた、バアス党員の呼びかけにより、鉄道駅地区(マハッタ地区)でシリア政府を支持する行進も行われたが、何者かの発砲を受けた。

行進は、ハーフィズ・アサド前大統領の像再建を歓迎するためのものだったが、発砲を受け中止された。

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スワイダー県では、スワイダー24(3月10日付)によると、スワイダー市東のザフル・ジャバル検問所を通行しようとした若者1人がシリア軍兵士に射殺されたことへの報復として、若者の家族や地元の武装集団がこの検問所を迫撃砲などで攻撃した。

AFP, March 10, 2019、ANHA, March 10, 2019、AP, March 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2019、al-Hayat, March 11, 2019、HoranFreeMedia, March 10, 2019、Reuters, March 10, 2019、SANA, March 10, 2019、Suwayda 24, March 10, 2019、UPI, March 10, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダーイシュ最後の支配地バーグーズ村への攻撃を再開(2019年3月10日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(3月10日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が10日18時00分、ダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地であるバーグーズ村に対する攻撃を再開した。

シリア民主軍は、バーグーズ村に留まっていた住民、ダーイシュ戦闘員とその家族の退去・投降を促すため、一時攻撃を停止していた。

攻撃再開を受け、シリア民主軍はバーグーズ村を四方から攻撃、ダーイシュと激しく交戦した。

AFP, March 10, 2019、ANHA, March 10, 2019、AP, March 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2019、al-Hayat, March 11, 2019、Reuters, March 10, 2019、SANA, March 10, 2019、UPI, March 10, 2019などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダがシリア政府支配下のハマー県ミスヤーフ市を砲撃(2019年3月10日)

ハマー県では、SANA(3月10日付)によると、反体制武装集団がミスヤーフ市一帯を砲撃し、砲弾2発がミスヤーフ市の国立病院近くに着弾した。

これに対して、シリア軍はラターミナ町、アルバイーン村、カフルズィーター市の反体制武装集団拠点を砲撃した。

この攻撃に関して、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(3月10日付)は、シャーム解放機構がミスヤーフ市にあるシリア軍の拠点複数カ所を砲撃したと伝え、その写真を公開した。

攻撃は「信者の民の胸を癒やす」と銘打った作戦の一環だという。




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ラタキア県では、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(3月10日付)によると、シャーム解放機構がアイン・イーサー村一帯(トルコマン山)に進攻しようとしたシリア軍を撃退した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(ラタキア県5件、イドリブ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を33件(アレッポ県10件、ラタキア県4件、イドリブ県13件、ハマー県6件)を確認した。

AFP, March 10, 2019、ANHA, March 10, 2019、AP, March 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2019、al-Hayat, March 11, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 10, 2019、Reuters, March 10, 2019、SANA, March 10, 2019、UPI, March 10, 2019などをもとに作成。

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米占領下のタンフ国境通行所で活動する革命特殊任務軍がルクバーン・キャンプでダーイシュ・メンバー4人を逮捕(2019年3月9日)

ドゥラル・シャーミーヤ(3月10日付)によると、米軍の占領下にあるヒムス県南東のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動する革命特殊任務軍は、同地に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプ内にダーイシュ(イスラーム国)のメンバーが潜入したとして、キャンプ内で活動する「警察」とともに捜索活動を行った。

これにより、革命特殊任務軍はダーイシュ・メンバー4人を逮捕したが、2人を取り逃がしたという。

AFP, March 10, 2019、ANHA, March 10, 2019、AP, March 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2019、al-Hayat, March 11, 2019、Reuters, March 10, 2019、SANA, March 10, 2019、UPI, March 10, 2019などをもとに作成。

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米軍が駐留するマンビジュ市(アレッポ県)で自爆攻撃が発生:ダーイシュに近いメディアは米軍兵士3人が死亡したと伝える(2019年3月9日)

アレッポ県では、ANHA(3月9日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるマンビジュ市南東部の幹線道路でオートバイに乗った男性が自爆し、住民6人が爆発に巻き込まれて負傷した。

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しかし、この自爆に関して、ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(3月9日付)は、「マンビジュ市とバーブ市を結ぶ街道でPKK(クルディスタン労働者党)の車列に対して爆弾を積んだ車輌で自爆攻撃が行われた」としたうえで、「車列には米軍兵士がいた」と伝えた。

また、ダーイシュに近いナダー・スーリヤー(3月9日付)は、自爆攻撃がオートバイではなく、ジープで行われたとしたうえで、米軍兵士3人が死亡、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘員多数が負傷したと伝えた。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月9日付)が伝えた。

AFP, March 9, 2019、ANHA, March 9, 2019、AP, March 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2019、al-Hayat, March 10, 2019、Nada’ Suriya, March 9, 2019 、Reuters, March 9, 2019、SANA, March 9, 2019、UPI, March 9, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダーイシュ最後の支配地バーグーズ村への攻撃を再開(2019年3月9日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のムスタファー・バーリー公式報道官は、ダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地が残るダイル・ザウル県南東部バーグーズ村から民間人や戦闘員の退去・投降がなければ、3月9日に戦闘を再開すると述べた。

ロイター通信(3月9日付)が伝えた。

AFP, March 9, 2019、ANHA, March 9, 2019、AP, March 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2019、al-Hayat, March 10, 2019、Reuters, March 9, 2019、SANA, March 9, 2019、UPI, March 9, 2019などをもとに作成。

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