イスラエル軍がシリア領内を攻撃し、パレスチナ・イスラーム聖戦機構の作戦部門の主要テロリストであるフィラース・カースィムら4人を殺害(2024年8月28日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団などによると、首都ダマスカスとレバノンの首都ベイルートを結ぶ幹線道路沿線のザバダーニー市に至る交差点(ザバダーニー橋)附近の治安機関の検問所近くで、レバノンに向かって走行中の車が爆発し、4人が死亡した。


**


これに関して、イスラエル空軍はX(フェイスブック)のアカウント(https://x.com/IAFsite/)を通じて、28日早く、シリア・レバノン国境付近を攻撃し、パレスチナ・イスラーム聖戦機構の作戦部門の主要テロリストであるフィラース・カースィムを殲滅したと発表した。

発表によると、カースィムは、シリアとレバノンにおけるイスラーム聖戦機構の作戦計画の責任者。

発表によると、攻撃では、イスラーム聖戦機構のテロリスト数人も殲滅された。

イスラエル軍もはテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、同様の発表を行った。
**
一方、シリア人権監視団は、複数筋の話として、パレスチナ・イスラエル聖戦機構の軍事部門であるクドス連隊の司令官1人を含む3人と、レバノンのヒズブッラーのメンバー1人が攻撃で死亡したと発表した。

これに関連して、レバノン・イスラーム抵抗はテレグラム(https://t.me/s/mmirleb)を通じて、戦闘員の1人ムハンマド・ハサン・ターハー氏が死亡したと発表した。


**


シリア人権監視団によると、イスラエル軍によるシリアへの攻撃は、8月に入って6回目、今年に入って61回目(うち44回が航空攻撃、17回が地上攻撃)、これにより125あまりの標的が破壊され、軍関係者185人が死亡、113人が負傷しているという。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):23
ヒズブッラーのメンバー:38
イラク人:18
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):47
「イランの民兵」の外国人メンバー:14
シリア軍将兵:42
パレスチナ・イスラエル聖戦クドス連隊:3

また、民間人も17人(女性3人と子供1人を含む)が死亡、36人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:24
ダルアー県:16
ヒムス県:10
クナイトラ県:6
タルトゥース県:3
ダイル・ザウル県:1
アレッポ県:2
ハマー県:1

AFP, August 28, 2024ANHA, August 28, 2024‘Inab Baladi, August 28, 2024Reuters, August 28, 2024SANA, August 28, 2024SOHR, August 28, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍によって占領下のゴラン高原の地雷原で複数回の激しい爆発が確認される(2024年8月27日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍によって占領下のゴラン高原の地雷原で複数回の激しい爆発が確認された。

これと前後して、イスラエル軍は同地に隣接する県南部一帯に対して曳光弾を発射した。

AFP, August 27, 2024ANHA, August 27, 2024‘Inab Baladi, August 27, 2024Reuters, August 27, 2024SANA, August 27, 2024SOHR, August 27, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ諜報機関が占領下「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つアレッポ県バーブ市でメディア活動家のバクル・カースィム氏と妻を逮捕(2024年8月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つバーブ市で、シリア国民軍憲兵隊がメディア活動家のバクル・カースィム氏と妻を逮捕しようとして、暴行を加えた。

トルコ諜報機関が介入し、暴行を制止し、2人を連行、バーブ市で取り調べを行い、カースィム氏を逮捕する一方、妻を釈放した。

その後、トルコ諜報機関はカースィム氏の自宅を強制捜査し、カメラ、パソコンなどを押収した。

これに対して、活動家らは逮捕に抗議、バーブ市で釈放を求めてデモを行った。

AFP, August 27, 2024ANHA, August 27, 2024‘Inab Baladi, August 27, 2024Reuters, August 27, 2024SANA, August 27, 2024SOHR, August 27, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍が違法に基地を設置しているハサカ県ハッラーブ・ジール村の農業用空港に輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送(2024年8月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, August 27, 2024ANHA, August 27, 2024‘Inab Baladi, August 27, 2024Reuters, August 27, 2024SANA, August 27, 2024SOHR, August 27, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊のフーシャーン村を砲撃(2024年8月26日)

ラッカ県では、ANHA826日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のフーシャーン村を砲撃した。

AFP, August 26, 2024ANHA, August 26, 2024‘Inab Baladi, August 26, 2024Reuters, August 26, 2024SANA, August 26, 2024SOHR, August 26, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ、ロシア、イランの参加国の使節団がイドリブ県サラーキブ市で会合を開き、M5高速道路とM4高速道路の通行の安全確保、とりわけシリア政府支配地と反体制派支配地を隔てる通行所の再開について協議(2024年8月26日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ、ロシア、イランの参加国の使節団がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市で会合を開き、M5高速道路とM4高速道路の通行の安全確保、とりわけシリア政府支配地と反体制派支配地を隔てる通行所の再開について協議した。

AFP, August 26, 2024ANHA, August 26, 2024‘Inab Baladi, August 26, 2024Reuters, August 26, 2024SANA, August 26, 2024SOHR, August 26, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を6件、55キロ地帯への侵犯を12件確認したと発表(2024年8月25日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019129日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を6件確認したと発表した。

イグナシュク副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機6機、A-10サンダーボルト攻撃機6機による領空侵犯を12件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(825日付)、タス通信(825日付)が伝えた。

RIA Novosti, August 25, 2024TASS, August 25, 2024をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターはシリア人民兵が展開する3ヵ所を殲滅したと発表(2024年8月24日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長はシリア人民兵が展開する3ヵ所を殲滅したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(8月24日付)、タス通信(8月24日付)が伝えた。

RIA Novosti, August 24, 2024、TASS, August 24, 2024をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米中央軍(CENTCOM)はフーシー派の支配下にあるイエメン領内でミサイル・システム1基を撃墜することに成功したと発表(2024年8月24日)

米中央軍(CENTCOM)は現地時間の午後9時59分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM)を通じて声明を出し、過去24時間以内に、フーシー派の支配下にあるイエメン領内でミサイル・システム1基を撃墜することに成功したと発表した。

AFP, August 24, 2024、ANHA, August 24, 2024、‘Inab Baladi, August 24, 2024、Reuters, August 24, 2024、SANA, August 24, 2024、SOHR, August 24, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米中央軍(CENTCOM)はシリア領内での攻撃によってフッラース・ディーン機構の幹部指導者のアブー・アブドゥッラフマーン・マッキーを殺害したと発表(2024年8月24日)

米中央軍(CENTCOM)は現地時間の午前1時17分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM)を通じて声明を出し、シリア領内での攻撃によってフッラース・ディーン機構の幹部指導者のアブー・アブドゥッラフマーン・マッキーを殺害したと発表した。

AFP, August 24, 2024、ANHA, August 24, 2024、‘Inab Baladi, August 24, 2024、Reuters, August 24, 2024、SANA, August 24, 2024、SOHR, August 24, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送(2024年8月24日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, August 24, 2024、ANHA, August 24, 2024、‘Inab Baladi, August 24, 2024、Reuters, August 24, 2024、SANA, August 24, 2024、SOHR, August 24, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を5件、55キロ地帯への侵犯を14件確認したと発表(2024年8月23日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を5件確認したと発表した。

イグナシュク副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機8機、F/A-18戦闘爆撃機2機、A-10サンダーボルト攻撃機4機による領空侵犯を14件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(8月23日付)、タス通信(8月23日付)が伝えた。

RIA Novosti, August 23, 2024、TASS, August 23, 2024をもとに作成。

米中央軍(CENTCOM)は紅海上空でフーシー派の無人航空機(UAV)2機、同派支配下のイエメン領空でUAV1機領内でミサイル・システム1つを撃破(2024年8月23日)

米中央軍(CENTCOM)は現地時間の午前1時9分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM)を通じて声明を出し、過去24時間以内に、紅海上空でフーシー派の無人航空機(UAV)2機、同派支配下のイエメン領空でUAV1機を撃墜することに成功したと発表した。

また、午後9時59分にも声明を出し、過去24時間以内に、フーシ派の支配下にあるイエメン領内でミサイル・システム1つを破壊することに成功したと発表した。


AFP, August 23, 2024、ANHA, August 23, 2024、‘Inab Baladi, August 23, 2024、Reuters, August 23, 2024、SANA, August 23, 2024、SOHR, August 23, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合がダイル・ザウル県ブサイラ市で空挺作戦を実施し、ハマーディー病院の看護師を殺害(2024年8月23日)

ダイル・ザウル県では、イナブ・バラディー(8月23日付)によると、米主導の有志連合がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるブサイラ市で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支援を受けて空挺作戦を実施し、ハマーディー病院(私立)の看護師として働く男性1人を殺害した。

**

ハサカ県では、シリア民主軍の広報センターが声明を出し、ハサカ市のヌシューワ地区とグワイラーン地区でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバー3人(女性1人)を含む)を逮捕したと発表した。

AFP, August 23, 2024、ANHA, August 23, 2024、‘Inab Baladi, August 23, 2024、Reuters, August 23, 2024、SANA, August 23, 2024、SOHR, August 23, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県アブー・ザンディーン村の通行所一帯で、活動家ら数百人が集まり、同通行所再開に抗議、政府支配地に向かう貨物車輛の通行を妨害、阻止(2024年8月23日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域とシリア政府の支配地を結ぶアブー・ザンディーン村の通行所一帯で、活動家ら数百人が集まり、同通行所再開に抗議し、政府支配地に向かう貨物車輛の通行を妨害、阻止した。

これに対して、シリア国民軍の憲兵隊がバーブ市の入口などに増援部隊を派遣し、アブー・ザンディーン村の通行所に向かうすべて街道を封鎖した。

AFP, August 23, 2024、ANHA, August 23, 2024、‘Inab Baladi, August 23, 2024、Reuters, August 23, 2024、SANA, August 23, 2024、SOHR, August 23, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍がヒムス県タドムル市一帯の砂漠地帯にあるダーイシュのスリーパーセルの拠点を狙って爆撃を実施(2024年8月23日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機3機がタドムル市一帯の砂漠地帯にあるダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの拠点複数ヵ所を狙って爆撃を実施した。

一方、ダーイシュのスリーパーセルは同地でシリア軍と交戦、兵士1人を殺害した。

AFP, August 23, 2024、ANHA, August 23, 2024、‘Inab Baladi, August 23, 2024、Reuters, August 23, 2024、SANA, August 23, 2024、SOHR, August 23, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍と「イランの民兵」がダイル・ザイル県ウマル油田の基地に違法に駐留する米軍の装甲車8輌からなるパトロール部隊が同地一帯を巡回しているのを狙って機関銃で攻撃(2024年8月23日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「イランの民兵」が、ダイル・ザイル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるウマル油田の基地に違法に駐留する米軍の装甲車8輌からなるパトロール部隊が同地一帯を巡回しているのを狙って機関銃で攻撃した。

AFP, August 24, 2024、ANHA, August 24, 2024、‘Inab Baladi, August 24, 2024、Reuters, August 24, 2024、SANA, August 24, 2024、SOHR, August 24, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合所属と見られる無人航空機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県でオートバイ1台を攻撃し、同機構に長らく拘留されていたフッラース・ディーン機構の幹部1人を殺害(2024年8月23日)

イドリブ県では、シリア人権監視団、イナブ・バラディー(8月23日付)などによると、米主導の有志連合所属と見られる無人航空機1機がシャーム解放機構の支配下にあるイフスィム町とバーラ村を結ぶ街道を走行中のオートバイ1台を攻撃し、乗っていた男性1人を殺害した。

第80監視団(アブー・アミーン)によると、攻撃は米軍のMQ-9リーパーによって行われ、AGM-114ヘルファイア・ミサイルが使用された。

殺害された男性は、「アブー・アブドゥッラフマーン・マッキー」の名で知られるサウジアラビア人。

シリア人権監視団によると、によると、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがあるジュンド・アクサー機構の司令官や、複数のジハード主義組織で法務官を務めたことがある人物で、シャーム解放機構の収容所で長らく拘留されていた。

また、イナブ・バラディー(8月23日付)によると、マッキー氏は、2020年6月にシャーム解放機構によって逮捕されたフッラース・ディーン機構の幹部の1人。

2020年10月15日に、フッラース・ディーン機構の司令官の1人アブー・ムハンマド・スーダーニー氏は、シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者に対して、フッラース・ディーン機構に対する弾圧を止め、マッキー氏を釈放するよう呼びかけていたが、スーダーニー氏はその1週間後に暗殺された。

また、2021年11月19日には、アラビア半島出身のシャーム解放機構の司令官や戦闘員ら150人がマッキー氏の釈放を歎願するなど、釈放要求が組織内からもあり、2022年4月に釈放されていた。

AFP, August 23, 2024、ANHA, August 23, 2024、‘Inab Baladi, August 23, 2024、Reuters, August 23, 2024、SANA, August 23, 2024、SOHR, August 23, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍がシリア中部のヒムス県、ハマー県を航空攻撃し、シリア人権監視団によると、イランの民兵3人死亡、10人負傷(2024年8月23日)

国防省はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて、午後7時35分頃、イスラエル軍がレバノン北部方面から中部地区を航空攻撃し、防空部隊が敵ミサイル複数発を迎撃し、一部を撃破したが、民間人7人が負傷し、物的損害が生じたと発表した。

**

シリア人権監視団は、複数の独自筋から得た情報として、シャーム解放機構が現在200人以上のエジプト人司令官を同組織およびその傘下で活動する複数の軍事組織に抱えており、彼らを顧問として重宝するとともに、軍事・技術面や武器開発において大いに依存していると発表した。

同筋によると、その一方で、100人以上のエジプト人が、過激だと言う理由で追放されたり、司令官の地位に就くことに固執しなかったり、民間人への犯罪行為が理由で追跡を受けたりして、トルコ方面に去っていったという。

また彼らの一部は家族を伴い、シリアの別の場所に移った者もいるという。

なお、同筋によると、シャーム解放機構は、シリア人メンバーのほかに、アラブ諸国出身の600人以上の司令官、戦闘員数千人、さらには中央アジア出身の戦闘員約3000人を擁しているという。

**

シリア人権監視団によると、攻撃は、レバノンのヒズブッラーに協力するシリア人が所有するヒムス県ヒムス市郊外の精製所の西、サーフィーター市とヒムス市を結ぶ街道沿線のヒルバト・ティーナ村近くの農村地帯にあるガソリン販売所複数ヵ所、ハマー県北西部にある武器貯蔵施設1ヵ所、マアリーン山にある防空兵器発射機1輌、イラン・イスラーム革命防衛隊の支援を受ける即応部隊司令官らが駐留する同山南の1ヵ所を狙ったもの。

同地には、イラン・イスラーム革命防衛隊、親イランのシリア人民兵および外国人民兵が駐留しており、イランの民兵3人が死亡、10人が負傷した。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍によるシリアへの攻撃は、8月に入って5回目、今年に入って60回目(うち43回が航空攻撃、17回が地上攻撃)、これにより124あまりの標的が破壊され、軍関係者181人が死亡、113人が負傷しているという。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):23人
ヒズブッラーのメンバー:37人
イラク人:18人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):47人
「イランの民兵」の外国人メンバー:14人
シリア軍将兵:42人

また、民間人も17人(女性3人と子供1人を含む)が死亡、36人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:23回
ダルアー県:16回
ヒムス県:10回
クナイトラ県:6回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:1回
アレッポ県:2回
ハマー県:1回

AFP, August 23, 2024、ANHA, August 23, 2024、‘Inab Baladi, August 23, 2024、Reuters, August 23, 2024、SANA, August 23, 2024、SOHR, August 23, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(イスラエル占領下のレバノン南部)を12回攻撃したと発表(2024年8月22日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、8月22日の戦果について以下の通り発表した。

午前7時00分、バラーニート兵舎を砲撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)レバノン南部に対する攻撃への報復として、キリヤット・シュモナ入植地に配置されているイスラエル軍部隊を自爆型無人航空機複数で攻撃し、複数の標的に正確に損害を与える。

午前11時30分、ジャル・アラーム陣地のスパイ設備を自爆型無人航空機1機で攻撃し、直接の損害を与える。

午前11時50分、メトゥラ町一帯に配置されているイスラエル軍部隊を攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)レバノン南部に対する攻撃への報復として、占領下ガジャル村一帯に配置されているイスラエル軍を攻撃し、兵士らを殺傷。

午後3時00分、マルキヤ入植地を砲撃し、直接の損害を与える。

午後3時00分、マルジュ陣地を攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)レバノン南部に対する攻撃への報復として、イスラエル軍が使用するメトゥラ町の建物複数棟を攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)レバノン南部に対する攻撃への報復として、イスラエル軍が使用するマナラ入植地の建物複数棟を攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)イスラエル軍が使用するザルイット入植地の建物複数棟を攻撃し、直接の損害を与える。

午後6時15分、アヴィヴィム入植地一帯に展開するイスラエル軍部隊を攻撃し、直接の損害を与える。

午後7時15分、占領下カフルシューバー村丘陵地帯のサンマーカ陣地をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

**

イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前7時37分、イスラエル空軍は夜間、レバノン南部のヒズブッラーのテロ標的10ヵ所以上(武器貯蔵施設、軍事施設、ロケット弾発射装置など)を攻撃。

午前10時15分、ヒズブッラーが終日、ザルイット入植地、メトゥラ町などイスラエル北部の複数ヵ所を飛翔体で攻撃、市民インフラが損害を受ける。イスラエル空軍は本日、ジッビーン村地域にあるヒズブッラーの武器貯蔵施設1ヵ所、アイター・シャアブ村、マイス・ジャバル村地域にある軍事施設複数ヵ所を攻撃。カフルシューバー村丘陵地帯、アイター・シャアブ村、ハムール村地域を砲撃。

AFP, August 22, 2024、ANHA, August 22, 2024、‘Inab Baladi, August 22, 2024、Qanat al-Manar, August 22, 2024、Reuters, August 22, 2024、SANA, August 22, 2024、SOHR, August 22, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

 

ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による55キロ地帯への侵犯を10件確認したと発表(2024年8月22日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を4件確認したと発表した。

イグナシュク副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機4機、F/A-18戦闘爆撃機2機、A-10サンダーボルト攻撃機4機による領空侵犯を10件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(8月22日付)、タス通信(8月22日付)が伝えた。

RIA Novosti, August 22, 2024、TASS, August 22, 2024をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)は2週間ぶりに紅海で貨物船2隻を標的とする2回の軍事作戦を実施したと発表(2024年8月22日)

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官は午後9時4分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/army21ye)を通じて声明を出し、紅海でイスラエルと取引を行う貨物船スニオンとSWノース・ウィンドIを標的とする2回の軍事作戦を実施したと発表した。

アンサール・アッラーが紅海などでの攻撃についての声明を発表するのは約2週間ぶり。

AFP, August 22, 2024、ANHA, August 22, 2024、‘Inab Baladi, August 22, 2024、Reuters, August 22, 2024、SANA, August 22, 2024、SOHR, August 22, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍とトルコ軍がハサカ県ダルバースィーヤ市に近い国境地帯で1年ぶりに合同パトロールを実施(2024年8月22日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるダルバースィーヤ市に近い国境地帯で合同パトロールを実施した。

パトロールには両軍の装甲車それぞれ4輌が参加し、シーリー村、ダリーク村、マリク村、アッバース村、バラカ村、アーリヤ村、ズフル・アラブ村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町郊外のカスラー検問所にいたる国境地帯を巡回した。

同地での合同パトロールは1年ぶり。

**

これに関して、ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、ロシア軍がラッカ県アイン・イーサー市からハサカ県タッル・タムル町に至る地域で単独でのパトロールを、またハサカ県でトルコ軍との合同パトロールを実施したと発表した。

AFP, August 22, 2024、ANHA, August 22, 2024、‘Inab Baladi, August 22, 2024、Reuters, August 22, 2024、SANA, August 22, 2024、SOHR, August 22, 2024、TASS, August 22, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送(2024年8月22日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, August 22, 2024、ANHA, August 22, 2024、‘Inab Baladi, August 22, 2024、Reuters, August 22, 2024、SANA, August 22, 2024、SOHR, August 22, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機複数機がラッカ県とヒムス県の砂漠地帯でダーイシュの拠点を爆撃(2024年8月22日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がラサーファ市一帯の砂漠地帯にあるダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの拠点複数ヵ所を爆撃した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がタドムル市一帯の砂漠地帯にあるダーイシュのスリーパーセルの拠点複数ヵ所を爆撃した。

一方、シリア軍部隊は21日深夜から22日未明にかけて、羊飼いが住む家を強襲し、2人を殺害、女児を含む3人を負傷させた。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市で正体不明の武装集団が、シリア軍第4師団の士官を銃で撃ち殺害した。

AFP, August 22, 2024、ANHA, August 22, 2024、‘Inab Baladi, August 22, 2024、Reuters, August 22, 2024、SANA, August 22, 2024、SOHR, August 22, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍の無人航空機がハサカ県カーミシュリー市にあるアサーイシュの拠点を攻撃(2024年8月22日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の無人航空機1機がカーミシュリー市アンタリーヤ地区の近くに位置する工業地区にある北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)の拠点を攻撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とシリア国民軍が北部のハルバル村一帯で激しく交戦した。

AFP, August 22, 2024、ANHA, August 22, 2024、‘Inab Baladi, August 22, 2024、Reuters, August 22, 2024、SANA, August 22, 2024、SOHR, August 22, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ミクダード外務在外居住者大臣はヨルダンの首都アンマンで死去したパレスチナ解放機構(PLO)・ファタハの元幹部のファールーク・カドゥーミー氏に弔意を示す(2024年8月22日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は、サミール・リファーイー在シリア・パレスチナ大使と電話会談を行い、ヨルダンの首都アンマンで22日に死去したパレスチナ解放機構(PLO)・ファタハの元幹部のファールーク・カドゥーミー氏に弔意を示した。

SANA(8月22日付)が伝えた。

AFP, August 22, 2024、ANHA, August 22, 2024、‘Inab Baladi, August 22, 2024、Reuters, August 22, 2024、SANA, August 22, 2024、SOHR, August 22, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(イスラエル占領下のレバノン南部)を8回攻撃する一方、戦闘員2人が死亡したと発表(2024年8月21日)

AFP(8月21日付)などによると、イスラエル軍はサイダー市のアイン・フルワ・パレスチナ難民キャンプ近くを移動中の車を無人航空機で攻撃し、乗っていたファタハのアクサー殉教者大隊の司令官の1人ハリール・マクダフ准将を殺害した。

**

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、8月21日の戦果について以下の通り発表した。

(時刻明示せず)ザルイット入植地一帯を移動するイスラエル軍部隊を砲撃。

(時刻明示せず)ベカーア地方に対する攻撃への報復として、占領下ゴラン高原のツヌバール兵站基地をカチューシャ砲複数発で攻撃。

午前8時15分、バイト・リーフ村などに対する攻撃への報復として、ハドブ・ヤールーン陣地を自爆型無人航空機1機で攻撃し、直接の損害を与える。

午前9時30分、ハドブ・ヤールーン陣地を砲撃。

(時刻明示せず)ベカーア地方に対する攻撃への報復として、アミアド(キブツ)にあるガリラヤ師団の予備部隊基地と兵站貯蔵施設を自爆型無人航空機複数発で攻撃し、標的に正確に損害を与えた。

(時刻明示せず)アッバースィーヤ陣地でメルガバ戦車1輌を地対地ミサイル1発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後2時20分、バイト・リーフ村などに対する攻撃への報復として、ラミム村(ゴラン旅団に所属する大隊の基地)をカチューシャ砲複数発で攻撃。

午後2時45分、ミスカヴ・アム(キブツ)に配置されているイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後2時45分、マルキヤ入植地を砲撃。

午後5時50分、リーシャー池陣地のスパイ設備を攻撃し、直接の損害を与える。

午後6時35分、ザルイット入植地を砲撃し、直接の損害を与える。

午後7時10分、ラモト・ナフタリ入植地をカチューシャ砲複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後9時40分、ザウラ入植地の砲台複数ヵ所をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

**

レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員5人が死亡したと発表した。





**

イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前6時37分、イスラエル空軍は夜間、ベカー地方にあるヒズブッラーの武器貯蔵施設多数、防空システムを攻撃。前日のヤアラ入植地に対する攻撃を受け、イスラエル空軍は、アブー・シャーフ村地域にある飛翔体発射装置を攻撃。イスラエル空軍は、ハムール渓谷一帯でテロリスト1人を攻撃。イスラエル空軍は、アイター・シャアブ村、ラーミヤ村、タッルーシャ村地域でもヒズブッラーの軍事施設を攻撃。

午前9時8分、レバノンからゴラン高原に約50発の飛翔体が発射されたのを確認し、多連装ミサイルが一部を撃破、多数がカツリーン村地域に着弾。イスラエル空軍は夜間、バイト・リーフ村地域でヒズブッラーのテロリスト1人を攻撃。

午後12時25分、上ガリラヤ地方に複数の不審な航空標的が飛来、多連装ミサイルが一部を撃破、一部が着弾。

午後2時32分、イスラエル国防軍(IDF)とイスラエル保安庁(ISA)の共同発表を出し、サイダー市地域でファハのハリール・マクダフを殲滅したと発表。

午後10時8分、シーヒーン村地域の施設からザルイット入植地にロケット弾を発射したヒズブッラーのテロリスト1人をイスラエル空軍が攻撃。イスラエル空軍はまた、カフルカラー村地域にあるヒズブッラーの軍事施設を攻撃、アイター・シャアブ村、アルマー・シャアブ村地域を砲撃し、脅威を排除。

**

NNA(8月21日付)によると、ヒヤーム村、サルダ村一帯へのイスラエル軍の砲撃で、シリア人羊飼い1人が死亡した。

AFP, August 21, 2024、ANHA, August 21, 2024、‘Inab Baladi, August 21, 2024、NNA, August 21, 2024、Qanat al-Manar, August 21, 2024、Reuters, August 21, 2024、SANA, August 21, 2024、SOHR, August 21, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

 

ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を4件、55キロ地帯への侵犯を7件確認したと発表(2024年8月21日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を4件確認したと発表した。

イグナシュク副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機2機、A-10サンダーボルト攻撃機2機による領空侵犯を8件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(8月21日付)、タス通信(8月21日付)が伝えた。

RIA Novosti, August 21, 2024、TASS, August 21, 2024をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍は陸空から北・東シリア地域民主自治局支配地内の基地に軍装備品や兵站物資を輸送(2024年8月21日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が違法に駐留するシャッダーディー市の基地とハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機それぞれ1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

また、米主導の有志連合の貨物車輌など30輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、シリア北東部各所に向かった。

AFP, August 21, 2024、ANHA, August 21, 2024、‘Inab Baladi, August 21, 2024、Reuters, August 21, 2024、SANA, August 21, 2024、SOHR, August 21, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.