シリア軍はアレッポ市上空に飛来したシャーム解放機構所属のドローン1機を撃墜、ロシア軍はイドリブ県各所を爆撃(2023年10月7日)

5日にヒムス県ヒムス市にある軍事大学の卒業式を狙った無人航空機(ドローン)によるテロ攻撃への報復として、シリア軍とロシア軍による激しい爆撃、砲撃が続いた。

シリア人権監視団によると、一連の戦闘での民間人の死者数は29人、負傷者は55人以上、反体制武装集団の攻撃による民間人死者数は3人、負傷者は4人、シリア軍兵士の死者数は2人、反体制武装集団の戦闘員の死者数は2人となった。

また、同監視団は8日、シリア軍が発射した砲弾の総数が950発を超え、45人の死者が確認されたと発表した。

死者の内訳は、シリア軍の砲撃による民間人の犠牲者が35人(うち子供17人、女性3人)、ロシア軍の爆撃の犠牲者が子供1人、シャーム解放機構が主導する反体制武装集団の砲撃による死者が9人。

一方、ホワイト・ヘルメットによると、5日以降の民間人の死者は子供10人と女性4人を含む32人負傷者は子供50人と女性30人を不空167人となった。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるアターリブ市、ダーラ・イッザ市を砲撃、これによりアターリブ市では住民1人が死亡した。

またシリア軍がアレッポ市上空に飛来したシャーム解放機構所属の無人航空機(ドローン)1機を撃墜した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市の市場や民家複数棟、アリーハー市、タルマーニーン村、ダーナー市を砲撃し、イドリブ市で子供2人を含む3人、アリーハー市で子供2人を含む3人が死亡、複数が負傷、タルマーニーン村で住民1人が死亡した。

同監視団によると、シリア軍は、ジスル・シュグール市、アリーハー市、タルマーニーン村、ダーナー市、サルミーン市、アーフィス村、ハズラ村での砲撃でクラスター弾や白リン弾を使用した。

ロシア軍もブサンクール村、ムハルマラ村一帯に対して4回の爆撃を実施したほか、イドリブ市、ナイラブ村、サルミーン市一帯、ムウタリム村、アルバイーン山一帯を爆撃した。

 

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がシリア政府の支配下にあるカルダーハ市近郊のルワイミーヤ村を砲撃し、住民2人が死亡、1人が負傷した。

シャーム解放機構はまた、シリア北部を無人航空機(ドローン)で爆撃し、シリア軍の士官(中尉)1人が死亡した。

一方、SANA(10月7日付)によると、「テロ組織」がカフリーヤ村一帯を砲撃、砲弾3発が農場に着弾し、住民4人が負傷した。

AFP, October 7, 2023、ANHA, October 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2023、‘Inab Baladi, October 7, 2023、Reuters, October 7, 2023、SANA, October 7, 2023、SOHR, October 7, 2023、October 8, 2023などをもとに作成。

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駐シリア・日本大使館はヒムス市の軍事大学卒業式へのドローン攻撃を非難、犠牲者に弔意を示す一方、イドリブ県での砲撃激化に懸念を表明(2023年10月7日)

駐シリア・日本大使館はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/JPEmbassy_Syria/)を通じて、ヒムス県ヒムス市にある軍事大学の卒業式会場を狙った無人航空機(ドローン)による5日昼のテロ攻撃を非難、犠牲者や遺族に弔意を示すとともに、テロ後に激しさを増したイドリブ県に対する砲撃に懸念を表明、自制を呼びかけた。

Xでのポストは英語とアラビア語で行われた。

 

ポストの内容は以下の通り。

私たちは、民間人や子供たちも含む数十人の死傷者を出したと伝えられているヒムス市でのドローン攻撃に深いショックと悲しみを感じています。無実の民間人に対する攻撃は、いかなる理由であっても容認できません。

私たちは、犠牲者の方々に哀悼の意を表するとともに、ご遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。また、この攻撃で負傷された方々に心からお見舞いを申し上げます。

私たちはまた、ヒムス市での攻撃を受け、イドリブ県への砲撃とロケット弾の発射が激化しているとの報告を懸念しており、人道危機のさらなる悪化を避けるために最大限の自制を行うよう緊急に各方面に呼び掛けます。

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バーレーン外務省、アブハジア外務省、キューバ外務省、チリ外務省、中国外務省、スロバキア共産党、キューバ共産党が、ヒムス市でのドローン攻撃を非難、犠牲者や遺族に弔意を示した。

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ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣はファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣への書簡を送り、ヒムス市でのドローン攻撃を非難、犠牲者や遺族に弔意を示した。

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SANA(10月7日付)が伝えた。

AFP, October 7, 2023、ANHA, October 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2023、‘Inab Baladi, October 7, 2023、Reuters, October 7, 2023、SANA, October 7, 2023、SOHR, October 7, 2023などをもとに作成。

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ロシアやイラン在住のシリア人コミュニティおよびシリア人留学生などがヒムス市の軍事大学卒業式へのドローン攻撃を非難(2023年10月7日)

ロシア、イラン在住のシリア人コミュニティおよびシリア人留学生が、ヒムス県ヒムス市にある軍事大学の卒業式会場を狙った無人航空機(ドローン)による5日昼のテロ攻撃を非難、犠牲者や遺族に弔意を示すとともに、祖国との連帯を表明した。

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イラクのバスラ市葬儀協議会が、ヒムス市でのドローン攻撃を非難、犠牲者や遺族に弔意を示した。

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SANA(10月7日付)が伝えた。

AFP, October 7, 2023、ANHA, October 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2023、‘Inab Baladi, October 7, 2023、Reuters, October 7, 2023、SANA, October 7, 2023、SOHR, October 7, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を5件、55キロ地帯への侵犯を4件確認したと発表(2023年10月7日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に5件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、MQ-9無人航空機2機、MQ-1C無人航空機2機による領空侵犯を4件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(10月7日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 7, 2023をもとに作成。

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マヤーディーン・チャンネル:ヒムス軍事大学に対するテロ攻撃で使用された高性能ドローンの技術は3ヵ月前にフランスからトルキスタン・イスラーム党(2023年10月6日)

マヤーディーン・チャンネル(10月6日付)は複数の信頼できる情報だとして、5日のヒムス県ヒムス市にある軍事大学の卒業式を狙った無人航空機(ドローン)によるテロ攻撃について、中国新疆ウィグル自治区出身者からなるトルキスタン・イスラーム党とムハージリーン大隊が攻撃に使用された高性能の無人航空機(ドローン)にかかる技術を持っており、その部品は3ヵ月前にフランスから供与されたものだと伝えた。

AFP, October 6, 2023、ANHA, October 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2023、‘Inab Baladi, October 6, 2023、Qanat al-Mayadin, October 6, 2023、Reuters, October 6, 2023、SANA, October 6, 2023、SOHR, October 6, 2023などをもとに作成。

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シリア軍とロシア軍がハマー市の軍事大学に対するドローンでのテロ攻撃への報復として、イドリブ県、ハマー県、ラタキア県、アレッポ県に対して激しい攻撃を続ける多数が死傷(2023年10月6日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるマンタフ村、イドリブ市、ジスル・シュグール市、アリーハー市、ムハムバル村、バイニーン村、マアッルバリート村、ハムブーシーヤ村、ダイル・サンバル村、ルワイハ村、バーラ村、ナイラブ村、アーフィス村、マウザラ村、サルミーン市、マアッルザーフ町、マジュダリヤー村、サルジャ村、アリーハー市、タルマーニーン村を砲撃した。

シリア軍が発射した砲弾は500発以上に及び、マジュダリヤー村では2人、イドリブ市で子供1人を含む4人、タルマーニーン村では子供4人を含む5人が死亡、各地で女性1人を含む18人が負傷した。

なお、 シリア人権監視団によると、マジュダリヤー村での砲撃で負傷していた住民1人が8日に死亡した。

また、ロシア軍戦闘機複数機が、シャーム解放機構の支配下にあるジスル・シュグール市北のジフトリク村一帯、カフルヤディーン村、ハッルーズ村、ビダーマー町、ズアイニーヤ村、イドリブ市郊外(イドリブ中央刑務所一帯)を13回にわたって爆撃、これによりジフトリク村では子供1人が死亡した。

これに対して、シャーム解放機構所属のアブー・バクル・スィッディーク旅団がシリア政府の支配下にあるミラージャ村一帯でシリア軍兵士を狙撃、2人を殺害した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるジューリーン村を砲撃し、子供1人を含む2人が死亡、3人が負傷した(SANA(10月6日付)によると、住民2人が負傷)。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のカルクール村を4回にわたって爆撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃し、シャーム解放機構の戦闘員1人を殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるダーラ・イッザ市を砲撃し、子供3人を含む民間人4人が死亡、7人が負傷した。

シリア軍はまた、カフル・アンマ村、カフル・ヌーラーン村を砲撃した。

これに対して「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるヌッブル市を砲撃し、1人が死亡した。

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ホワイト・ヘルメットは声明を出し、「テロリストアサド体制」が5日にシリア北西部に対して激しい砲撃やミサイル攻撃を行い、大衆市場複数ヵ所、住宅地複数ヵ所、学校4校、モスク1ヵ所、ホワイト・ヘルメットの拠点1ヵ所、電気設備1ヵ所、ガソリンスタンド1ヵ所が標的となり、女性3人と子供2人を含む民間人13人が死亡、子供18人と女性13人を含む62人が負傷したと発表した。

ホワイト・ヘルメットはまた、ツイッターの公式アカウント(https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense)を通じて、6日のシリア軍とロシア軍の攻撃によって午後9時50分までの間に子供2人と女性1人を含む7人が死亡、子供19人と女性12人を含む52人が負傷したと発表した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市で正体不明の武装集団がオートバイに仕掛けた爆弾が爆発し、シリア軍第5軍団の兵士2人が死亡、子供1人が巻き添えとなって負傷した。

またダルアー市のダルアー市ダルアー・バラド地区では、正体不明の武装集団が若い男性1人を銃で撃ち殺害した。

AFP, October 6, 2023、ANHA, October 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2023、‘Inab Baladi, October 6, 2023、Reuters, October 6, 2023、SANA, October 6, 2023、SOHR, October 6, 2023、October 8, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍は北・東シリア自治局の支配地に対する爆撃と砲撃を続け、発電所などが利用不能に:シリア民主軍とシリア軍も応戦(2023年10月6日)

トルコ軍は前日に続いて6日も北・東シリア自治局の支配地に対する爆撃と砲撃を行い、36ヵ村の57ヵ所、21の生活・福祉・保健関連施設が標的となった。

ANHA(10月6日付)によるとトルコ軍、およびシリア国民軍による攻撃は以下の通り。

ハサカ県

有人戦闘機による爆撃:スワイディーヤ油田(5回にわたって爆撃)、カーミシュリー発電所
無人航空機(ドローン)による爆撃:カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市の変電所
砲撃:タッル・タムル町近郊のタウィーラ村、クーザリーヤ村、シャイフ村、ウンム・カイフ村、スワイディーヤ油田、シャイフ・アリー村、ウンム・ハイル村、マーリキーヤ(ダイリーク)市近郊のカリー・ファラー村にあるクーフィード病院、同市近郊のハーナー・スィリー村の揚水所、ミールカー村、カルズィールー(ゲル・ゼロ)村、アームーダー市近郊の穀物サイロ、カフターニーヤ近郊のタッル・ジハーン村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町および同町近郊のルバイアート村、タッル・ワルド村、ブービー村、アサディーヤ村、ラービタ村、ヒルバト・シャイール村、ダーダー・アブダール村

 

アレッポ県

無人航空機(ドローン)による爆撃:タッル・リフアト市近郊のシーラーワー町、シャワーリガ村、アイン・アラブ(コバネ)市

砲撃:タッル・リフアト市一帯、シーラーワー町、マルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村、カフル・アトゥーン村、バイナ村、スーガーニカ村、アキーバ村、マイヤーサ村、カイルータ村、ダイル・ジャマール村、マンナグ航空基地、バイルーニーヤ村、アイン・ダクナ村、マンビジュ市近郊の農村地帯、アイン・アラブ市近郊のタッル・シャイール村、クーラーン村、ジャイシャーン村

ラッカ県

砲撃:アイン・イーサー市、同市近郊のファーティサ村および同村の貯水施設、サクル休憩所一帯、フーシャーン村、ハーリディーヤ村、ムシャイリファ村、M4高速道路沿線、ディブス村、サファーウィーヤ村、ムーグラート村、ビールカヌー村、フッリーヤ村、カズアリー村の穀物サイロ、ズィヌービヤー村、サーウルキー村、ラヴァ・モバイル社、ジャディーダ村

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍のドローンによる攻撃で、タッル・ハバシュ村で男性1人が死亡した。

また、SANA(10月6日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマーリキーヤ市近郊のスワイディーヤ油田を爆撃し、利用不能となった。

アレッポ県では、ANHAによると、シーラーワー町に対するドローンでの爆撃では、シリア軍兵士1人が負傷した。

また、シリア人権監視団によると、マイヤーサ村で、トルコ軍の砲撃によってシリア軍兵士2人が負傷、マンビジュ市東のサイヤード丘で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の兵士1人が死亡した。

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一方、アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍によるシリア北東部への攻撃に対して、シリア軍もトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のダービク村にあるトルコ軍の基地を砲撃した。

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会がトルコ占領下の「平和の泉」地域内のダーウーディーヤ村にあるトルコ軍の基地を砲撃した。

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このほか、シリア民主軍広報センターは声明を出し、5日にハサカ県タッル・タムル町近郊のバーブ・ファラジュ村とアブドゥルハイ村にあるトルコ軍の基地2ヵ所に対する作戦を実施し、トルコ軍兵士5人を殺害、数十人を負傷させたと発表した。

また、シリア民主軍総司令部は声明を出し、5日以降のトルコ軍による有人戦闘機および無人航空機(ドローン)の爆撃で、民間人複数を含む15人が死亡したと発表した。

爆撃は主に発電所、油田などの民生施設で、無人航空機(ドローン)30機が投入されているとしたうえで、総司令部は地域の治安や安定を狙ったあらゆる攻撃に力をもって対抗すると表明した。

AFP, October 6, 2023、ANHA, October 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2023、‘Inab Baladi, October 6, 2023、Reuters, October 6, 2023、SANA, October 6, 2023、SOHR, October 6, 2023などをもとに作成。

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アラブ連盟やアラブ諸国はヒムス市の軍事大学の卒業式会場を狙ったドローンによるテロ攻撃を非難(2023年10月6日)

アラブ連盟事務局は声明を出し、ヒムス県ヒムス市にある軍事大学の卒業式会場を狙った無人航空機(ドローン)による5日昼のテロ攻撃を厳しく非難、犠牲者とその家族に弔意を示し、負傷者の一刻も早い回復を願うとともに、あらゆる形態のテロを根絶するためにあらゆる努力を続けると表明した。

ヨルダン外務省、アルジェリア外務省、イラク外務省、エジプト外務省、アンティオキアおよび全東方の総主教庁、レバノンのエミール・ラッフード元大統領、アッバース・ハーッジ・ハサン農業大臣、ヒズブッラー、シリア民族社会党、アマル運動なども声明を出し、テロ攻撃を非難、犠牲者に弔意を示した。

SANA(10月6日付)が伝えた。

AFP, October 6, 2023、ANHA, October 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2023、‘Inab Baladi, October 6, 2023、Reuters, October 6, 2023、SANA, October 6, 2023、SOHR, October 6, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領はヒムス市の軍事大学の卒業式会場を狙ったドローンによるテロ攻撃の犠牲者に対する弔電をロシアのプーチン大統領、イランのライースィー大統領らから受けとる(2023年10月6日)

アサド大統領は、ロシアのヴラジーミル・プーチン大統領、イランのエブラーヒーム・ライースィー大統領、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領、パレスチナのマフムード・アッバース大統領、イラクのムハンマド・シヤーア・スーダーニー首相から、ヒムス県ヒムス市にある軍事大学の卒業式会場を狙った無人航空機(ドローン)による5日昼のテロ攻撃の犠牲者や遺族への弔意とテロへの拒否の姿勢を示す電報を受けとった。

SANA(10月6日付)が伝えた。

AFP, October 6, 2023、ANHA, October 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2023、‘Inab Baladi, October 6, 2023、Reuters, October 6, 2023、SANA, October 6, 2023、SOHR, October 6, 2023などをもとに作成。

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グテーレス事務総長はヒムス市の軍事大学の卒業式会場を狙ったドローンによるテロ攻撃を深く懸念(2023年10月5日)

国連のステファン・ドゥジャリク事務総長付報道官は記者会見で、アントニオ・グテーレス事務総長がヒムス県ヒムス市にある軍事大学の卒業式会場を狙った無人航空機(ドローン)によるテロ攻撃を深く懸念していると述べた。

AFP, October 6, 2023、ANHA, October 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2023、‘Inab Baladi, October 6, 2023、Reuters, October 6, 2023、SANA, October 6, 2023、SOHR, October 6, 2023などをもとに作成。

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米軍戦闘機がハサカ県内に違法に基地を設置しているタッル・バイダル村上空に接近したトルコ軍のAnka-S無人航空機1機を撃墜(2023年10月5日)

ハサカ県では、シリア人権監視団、ディフェンス・セキュリティ・アジア(10月6日付)などによると、米主導の有志連合が早朝、米軍が違法に基地を設置しているタッル・バイダル村上空に接近したトルコ軍のAnka-S無人航空機(ドローン)1機を撃墜した。

ドローンはタッル・タムル町近郊のアッブ・ナーカ村に墜落した。

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これに関して、米国防総省のパトリック・ライダー報道官は会見で、シリアでトルコ軍の無人航空機(ドローン)1機が米軍部隊から約1キロの距離にある飛行制限空域(ROZ)を爆撃しているのを捕捉、米軍のF-16戦闘機がこのドローンを撃墜したと発表した。

ライダー報道官によると、ロイド・J・オースティン3世国務長官とトルコのヤサル・ギュレル国防大臣が電話会談を行い、この事件について話し合い、事件が遺憾だとしたうえで、シリアでのダーイシュ(イスラーム国)に対する任務を継続することで合意した。

AFP, October 5, 2023、ANHA, October 5, 2023、Defence Security Asia, October 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2023、‘Inab Baladi, October 5, 2023、Reuters, October 5, 2023、SANA, October 5, 2023、SOHR, October 5, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍が首都アンカラでの自爆テロへの報復を開始:ハサカ県の石油精製施設、発電所などを爆撃・砲撃、シリア軍陣地も被害を受ける(2023年10月5日)

トルコ軍は2月1日の首都アンカラの内務省施設前での自爆テロへの報復を開始した。

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ハサカ県では、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市とタッル・タムル町を結ぶ街道沿線に位置するムシャイリファト・ハンマ農場を無人航空機(ドローン)で爆撃し、住民3人が負傷した。

ANHA(10月6日付)によると、このうち1人は6日に死亡した。
トルコ軍はまた、ハサカ市、同市西に位置するワーシューカーニー国内避難民(IDPs)キャンプ、タッル・タムル町近郊のラクバ村をドローンで爆撃した。

トルコ軍はさらにカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市近郊の精油施設3ヵ所をドローンで爆撃した。

タッル・タムル町近郊のラクバ村とアブー・ナーン村を結ぶ地点に、トルコ軍のドローン1機が墜落した。

その後、トルコ軍はタッル・リフアト市近郊のダルダーラ村に対してもドローンで爆撃を行った。

トルコ軍はまた、有人戦闘機とドローンでカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市近郊の石油精製施設や発電所、ライラーン村近郊のアウダ油田、カフターニーヤ市農村地帯近郊の農村地帯、ジュワーディーヤ村近郊のアール・カウス発電所、マーリキーヤ(ダイリーク)市近郊のタカル・バカル村、マアバダ(カルキールキー)町近郊のスィーカルカー村にある発電所、アームーダー市近郊のハラビー・ハウィー村を爆撃した。

これにより、カーミシュリー市一帯地域で停電が発生した。

このほかにもトルコ軍は、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村近郊のダム(ジャッル・アーガー・ダム)一帯、ガソリン・スタンド、アームーダー市南のタッル・ハバシュ村、タッル・タムル町近郊のタウィーラ村、ハサカ市のハンマ発電所一帯、ジュワーディーヤ村近郊のアール・カウス村のアール・カウス石油精製所、サイーダ石油精製所、ザーリバ石油精製所、カーミシュリー市内の発電所、製氷工場など複数の民生施設、アームーダー市の発電所、アブー・ザルカーン町近郊のダーダー・アブダール村の学校、ブービー村とアサディーヤ村の近くに設置されているシリア軍の陣地を砲撃した。







このうち、タッル・ハバシュ村での砲撃によって複数が死傷し、またカーミシュリー市とアームーダー市の発電所が砲撃を受けたことで、利用不能となり、北・東シリア自治局ジャズィーラ地方のエネルギー局によると、同地方での電力供給がほぼストップした。

これによりアームーダー市の発電所から電力供給を受けていたアルーク村の揚水施設の稼働が停止し、ダルバースィーヤ市への水道供給が途絶えた。



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アレッポ県では、ANHA(10月5日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるスィッリーン町近郊のカスフ村を無人航空機(ドローン)で爆撃した。

トルコ軍はまた、ハッラーブ・ウシュク村の街道を移動中のオートバイをドローンで爆撃した。

トルコ軍はさらに、有人戦闘機複数機でタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村を爆撃したほか、ドローンでマーリキーヤ村、バイルーニーヤ村、マンナグ航空基地を爆撃するとともに、タッル・リフアト市一帯、同市近郊のザイワーニーヤ村、マルアナーズ村、シャワーリガ村、カシュタアール村、ダイル・ジャマール村・ズィヤーラ村間の地域、マイヤーサ村、クワンディー・マーズィン(ズーク・カビール)村)、カールーティーヤ村、スーガーニカ村の森林地帯、バイナ村を砲撃した。

これに対して、シリア軍はトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のダービク村のトルコ軍基地を砲撃したが、トルコ軍もダービク村を砲撃したマイヤーサ村のシリア軍拠点を砲撃、これによってシリア軍兵士2人が負傷した。

なお、シリア人権監視団によると、ダービク村のトルコ軍基地への攻撃では、トルコ軍兵士2人が負傷、2人は6日に死亡した。

一方、タッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村では、トルコ軍のドローンが撃墜された。

トルコ軍はさらに、シリア国民軍とともに、マンビジュ市近郊のジャールカリー村、タッル・シャイール村ズール・マガール村、シュユーフ・ファウカーニー村、アフマド・ムニール村、クールタッバ村クーラーニー村、バグディーク村を砲撃した。

アフマド・ムニール村とクーラーニー村に対する砲撃ではシリア軍の陣地複数ヵ所が狙われた。

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ラッカ県では、ANHA(10月5日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村を砲撃した。

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ANHA(10月5日付)、SANA(10月5日付)、シリア人権監視団などが伝えた。

AFP, October 5, 2023、ANHA, October 5, 2023、September 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2023、‘Inab Baladi, October 5, 2023、Reuters, October 5, 2023、SANA, October 5, 2023、SOHR, October 5, 2023、September 6, 2023などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者大臣はイランのアブドゥッラフヤーン外務大臣と電話会談:ヒムス軍事大学の士官候補生の卒業式に対するドローンでのテロ攻撃を非難するライースィー大統領のメッセージと犠牲者への弔意が伝えらえる(2023年10月5日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣はイランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣と電話会談を行った。

会談のなかで、アブドゥッラフヤーン外務大臣は、ヒムス県の軍事大学の士官候補生の卒業式を狙った無人航空機(ドローン)でのテロ攻撃を非難するエブラーヒーム・ライースィー大統領のアサド大統領宛てメッセージとに、犠牲者に対するライースィー大統領の弔意を伝えた。

SANA(10月5日付)が伝えた。

AFP, October 5, 2023、ANHA, October 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2023、‘Inab Baladi, October 5, 2023、Reuters, October 5, 2023、SANA, October 5, 2023、SOHR, October 5, 2023などをもとに作成。

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UAE、オマーンはヒムス軍事大学の士官候補生の卒業式に対するドローンでのテロ攻撃を非難(2023年10月5日)

アラブ首長国連邦(UAE)の外務省は声明を出し、ヒムス県の軍事大学の士官候補生の卒業式を狙った無人航空機(ドローン)でのテロ攻撃を激しく非難、治安と安定を揺るがすあらゆるテロを拒否すると発表した。

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オマーン外務省は声明を出し、ヒムス県の軍事大学の士官候補生の卒業式を狙った無人航空機(ドローン)でのテロ攻撃を非難、シリアおよび犠牲者の遺族に弔意を示した。

AFP, October 5, 2023、ANHA, October 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2023、‘Inab Baladi, October 5, 2023、Reuters, October 5, 2023、SANA, October 5, 2023、SOHR, October 5, 2023などをもとに作成。

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SANAは10月2日のイスラエル軍のダイル・ザウル県に対する爆撃で破壊された橋や民家の写真を公開(2023年10月4日)

SANA(10月4日付)は、10月2日深夜のイスラエル軍によるダイル・ザウル県各所への爆撃に関して、ハリー村、ブーカマール国境通行所などが狙われたとした伝えたうえで、破壊されたハリー村の橋(ハミーダ橋)や民家の写真を公開した。









AFP, October 4, 2023、ANHA, October 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2023、‘Inab Baladi, October 4, 2023、Reuters, October 4, 2023、SANA, October 4, 2023、SOHR, October 4, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県北部のレンガ工場をドローンで爆撃し、4人が負傷(2023年10月4日)

ハサカ県では、ANHA(10月4日)、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市とカーミシュリー市を結ぶ街道沿線のサフヤー村近くにあるレンガ工場を無人航空機(ドローン)で爆撃し、4人が負傷した。

レンガ工場は人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が兵舎として使用している施設。

AFP, October 4, 2023、ANHA, October 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2023、‘Inab Baladi, October 4, 2023、Reuters, October 4, 2023、SANA, October 4, 2023、SOHR, October 4, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは9月の米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反が362件に上ったと発表(2023年10月4日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反が先月9月の1ヵ月だけで362件に上ったと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で過去24時間に、F-16戦闘機4機、タイフーン戦闘機1機、ラファール戦闘機1機、MQ-1C無人航空機1機による領空侵犯を13件確認したと発表した。

クリット副センター長はさらに、「緊張緩和地帯設置」で過去24時間に、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)による4回(イドリブ県3回、アレッポ県1回)の砲撃を確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(10月4日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 4, 2023をもとに作成。

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米主導の有志連合のパトロール部隊がシリア政府支配下のダイル・ザウル県ユーフラテス川西岸からの砲撃を受けたとされる東岸地域を巡回し、被害状況を視察(2023年10月3日)

ダイル・ザウル県では、イナブ・バラディー(10月4日付)によると、米主導の有志連合のパトロール部隊がシリア政府支配下のユーフラテス川西岸からの砲撃を受けたとされる東岸地域を巡回し、被害状況を視察した。

有志連合のパトロール部隊はCONOCOガス田から砲撃が行われたとされる地域を巡回し、ウマル油田に向かった。

有志連合はまた、ハジーン市一帯地域の被害状況を無人航空機(ドローン)で撮影したほか、砲撃の標的となった同市の内務治安部隊(アサーイシュ)の本部を訪れた。

AFP, October 4, 2023、ANHA, October 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2023、‘Inab Baladi, October 4, 2023、Reuters, October 4, 2023、SANA, October 4, 2023、SOHR, October 4, 2023などをもとに作成。

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ハサカ市でのシリア軍との戦闘で殺害された国防隊のハンムー司令官の護衛を務めていた男性が新たにトルコ占領下の「平和の泉」地域で拘束される(2023年10月3日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市でのシリア軍との戦闘で殺害された国防隊のアブドゥルカーディル・ハンムー司令官の護衛を務めていた男性がトルコ占領下の「平和の泉」地域を経てトルコに逃亡しようとしていたとしてラアス・アイン市に潜入したところを、同地域内で活動するシリア国民軍所属の東部自由人連合によって捉えられ、東部自由人連合はこの男性を憲兵隊に引き渡した。

ハンムー司令官の護衛が捕らえられたのはこれで2人目。

この護衛は、東部自由人連合の密輸業者の協力のもとにトルコへの密入国を試みていたという。

AFP, October 3, 2023、ANHA, October 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2023、‘Inab Baladi, October 3, 2023、Reuters, October 3, 2023、SANA, October 3, 2023、SOHR, October 3, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県タッル・リフアト市近郊の村々を砲撃(2023年10月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、ANHA(10月3日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマイヤーサ村、クワンディー・マーズィン(ズーク・カビール)村、スーガーニカ村、バイルーニーヤ村を砲撃した。

AFP, October 3, 2023、ANHA, October 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2023、‘Inab Baladi, October 3, 2023、Reuters, October 3, 2023、SANA, October 3, 2023、SOHR, October 3, 2023などをもとに作成。

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米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた一家3人が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に、シリア政府の支配地に脱出(2023年10月3日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた一家3人が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に、シリア政府の支配地に脱出した。

AFP, October 3, 2023、ANHA, October 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2023、‘Inab Baladi, October 3, 2023、Reuters, October 3, 2023、SANA, October 3, 2023、SOHR, October 3, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を2件確認したと発表(2023年10月3日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に2件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、F-16戦闘機3機、タイフーン戦闘機1機、ラファール戦闘機1機、MQ-1C無人航空機3機による領空侵犯を13件確認したと発表した。

クリット副センター長はさらに、アレッポ県とラタキア県で活動している「テロリスト」がロシア軍とシリア軍の基地への攻撃を準備していると述べた。

RIAノーヴォスチ通信(10月3日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 3, 2023をもとに作成。

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イスラエル軍がシリア政府の支配下にあるダイル・ザウル県各所を爆撃(2023年10月2日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、10月2日午後11時50分頃、イスラエル軍がダイル・ザウル県ダイル・ザウル市一帯のシリア軍の陣地複数ヵ所を爆撃、これにより軍関係者2人が負傷、若干の物的損害が生じたと発表した。

SANA(10月3日付)が伝えた。

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これに関して、シリア人権監視団は、イスラエル軍と見られる所属不明の戦闘機複数機が、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のブーカマール市内のハミーダ地区に設置されている「イランの民兵」の陣地複数ヵ所を爆撃したと発表した。

同監視団によると、爆撃により、ブーカマール市のハミーダ地区にある「イランの民兵」の陣地複3ヵ所で爆発が発生した。

爆撃はハリー村の入口に架けられている橋、ハリー村に設置されている軍事用の国境通行所、通行所前の広場を狙ったものと見られ、外国人6人が死亡したという。

また、ハラービシュ山の山頂に設置されているレーダー大隊基地が標的となり、「イランの民兵」に所属する「電力保全旅団」のレーダー・サイトが破壊され、シリア軍兵士4人が負傷した。

同サイトには、シリア軍の空軍部隊と「イランの民兵」が駐留していたという。

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イスラエル軍の活動をモニタリングしているシリアの活動家のX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/SAMSyria0/)は、イスラエル軍のダイル・ザウル県に対する爆撃でダイル・ザウル市一帯に設置されているシリア軍の早期警戒レーダー・サイト複数ヵ所が標的となったと発表した。

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ナフル・メディア(10月3日付)は、爆撃によってブーカマール市近郊のハリー村の橋が破壊されたと伝え、写真を公開した。


また、ブーライル村の墓地に至る交差点に設置されている共和国護衛隊の検問所近くの信号塔も標的となったと伝えた。

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イナブ・バラディー(10月3日付)は、ダイル・ザウル・アサド病院内の特別医療筋の話として、爆撃を受けて、負傷したイラン人らが病院に搬送されたと伝えた。

同筋は、搬送された負傷者の数については明らかにしなかったが、病院周辺では厳戒態勢が敷かれ、民間人、軍関係者の病院への立ち入りは禁じられたという。

ナフル・メディア(10月3日付)も、同病院が治安当局によって封鎖されたと伝えた。

AFP, October 3, 2023、ANHA, October 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2023、‘Inab Baladi, October 3, 2023、Naher Media, October 3, 2023、Reuters, October 3, 2023、SANA, October 3, 2023、SOHR, October 3, 2023などをもとに作成。

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レバノンのヒズブッラーのナスルッラー書記長はシリア難民の問題を解決するためレバノン人が同意するような統合的な国家戦略を策定する必要があると主張(2023年10月2日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は預言者と第5代イマームのジャアファル・サーディクの生誕祭を記念して演説を行い、シリアやレバノンでの治安の混乱や経済の停滞の責任が、同国で「テロ戦争」を焚き付け、シーザー・シリア市民保護法案を通じて制裁を続ける米国にあると非難した。

ナスルッラー書記長は、シリア難民の問題に関して、レバノン人が同意するような統合的な国家戦略を策定する必要があると指摘、これによって問題が解決すると主張した。

ナスルっラー書記長は「シリア難民の問題に対処するうえでもっとも重要な主題は、結果ではなく原因に対処することだ」としたうえで、シリアで「テロ戦争」を焚き付け、シーザー・シリア市民保護法案を通じて制裁を続ける米国を非難した。

マナール・チャンネル(10月2日付)などが伝えた。

AFP, October 2, 2023、ANHA, October 2, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2023、‘Inab Baladi, October 2, 2023、Reuters, October 2, 2023、SANA, October 2, 2023、SOHR, October 2, 2023などをもとに作成。

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シリア大統領府は中国国慶節に合わせて中国国民に祝辞を送る(2023年10月2日)

シリア大統領府は国慶節(10月1日)に合わせて中国国民に祝辞を送り、愛国的なアイデンティティを維持し、国を愛する中国国民によって中国が達成した大いなる進歩を高く評価した。

SANA(10月2日付)が伝えた。

AFP, October 2, 2023、ANHA, October 2, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2023、‘Inab Baladi, October 2, 2023、Reuters, October 2, 2023、SANA, October 2, 2023、SOHR, October 2, 2023などをもとに作成。

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ハサカ県内で盗奪した石油を積んだタンクローリー95輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されている国境通行所を経由してイラク領内に移動(2023年10月2日)

ハサカ県では、SANA(10月2日付)によると、県内で盗奪した石油を積んだタンクローリー25輌を含む65輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)を経由してイラク領内に移動した。

また、タンクローリー70輌からなる別の車列も違法に設置されているマフムーディーヤ国境通行所を経由してイラク領内に移動した。

AFP, October 2, 2023、ANHA, October 2, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2023、‘Inab Baladi, October 2, 2023、Reuters, October 2, 2023、SANA, October 2, 2023、SOHR, October 2, 2023などをもとに作成。

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駐シリア米国大使館は国際非暴力デーに合わせて改めてスワイダー市でのデモへの支持を表明(2023年10月2日)

駐シリア米国大使館は、国際非暴力デーに合わせて、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/USEmbassySyria/)を通じて、スワイダー県といった場での平和的な活動に女性の役割が見て取れると主張、リンダ・トーマス=グリーンフィールド米国連大使が「テーブルに着くだけでなく、その先頭の席を得られるようにしなければならない」と綴った。

AFP, October 2, 2023、ANHA, October 2, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2023、‘Inab Baladi, October 2, 2023、Reuters, October 2, 2023、SANA, October 2, 2023、SOHR, October 2, 2023などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県クラー・アサド村で爆発が発生:サウト・アースィマはイスラエル軍の爆撃と伝える(2023年10月1日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、9月30日深夜から10月1日未明にかけて、クラー・アサド村のハムザ・モスク脇にあるシリア軍第4師団のビルで3回の爆発が発生し、2人(身元不明)が死亡した。

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これに関して、サウト・アースィマ(10月1日付)は、この爆発に関して、イスラエル軍がレバノンのヒズブッラーの民兵の施設を爆撃したと伝えた。

同サイトが、複数の目撃者の話として伝えたところによると、爆撃により爆発が4回にわたって発生、その後煙がもくもくと上がった。

また複数の独自筋の情報として、標的となったのは、シリア・レバノン間の武器輸送にかかる兵站・治安面での調整を行う指揮所の一つで、レバノンに輸送されようとしていたイラン製の武器が保管されていた施設は全壊したと付言した。

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シリア民主軍が米主導の有志連合の航空支援を受けてハサカ県マルカダ町でダーイシュの司令官(アミール)を含むメンバー3人を拘束(2023年10月1日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のテロ撲滅部隊(YAT)が米主導の有志連合の航空支援を受けて、マルカダ町でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルに対する摘発作戦を実施、司令官(アミール)を含む3人を拘束した。

AFP, October 1, 2023、ANHA, October 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2023、‘Inab Baladi, October 1, 2023、Reuters, October 1, 2023、SANA, October 1, 2023、SOHR, October 1, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌など30輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2023年10月1日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など30輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向かった。

AFP, October 1, 2023、ANHA, October 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2023、‘Inab Baladi, October 1, 2023、Reuters, October 1, 2023、SANA, October 1, 2023、SOHR, October 1, 2023などをもとに作成。

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