アサド大統領がロシアを電撃訪問(2023年3月14日)

アサド大統領は14日夕、空路でロシアの首都モスクワに到着し、ヴヌーコヴォ国際空港でミハエル・ボグダノフ外務副大臣、アレクサンドル・エフィーモフ駐シリア・ロシア大使、バッシャール・ジャアファリー在ロシア・シリア大使らの出迎えを受けた。

https://youtu.be/k8U6A9MO5nI







https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid05rYwPkp6yrSAouNNX9exTvmtkmuNKwRWLkmPJX7N1ru6KNMWUyfhmDVfJXVoRj5Ul

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/videos/113228601697722/

SANA(3月14日付)が伝えた。

なお、アサド大統領は15日にヴラジーミル・プーチン大統領と会談する予定。

AFP, March 14, 2023、ANHA, March 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2023、Reuters, March 14, 2023、SANA, March 14, 2023、SOHR, March 14, 2023などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)はロケット弾2発が米軍(有志連合)が違法に駐留するグリーン・ビレッジ基地近くに着弾したと発表(2023年3月13日)

米中央軍(CENTCOM)は声明を出し、シリア現地時間の13日午後8時23分に、ロケット弾2発が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のウマル油田に設置されている米軍(有志連合)の基地(グリーン・ビレッジ基地)の近くに着弾したと発表した。

声明によると、米軍および有志連合に死傷者はなく、インフラや装備への被害もなかった。

AFP, March 14, 2023、ANHA, March 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2023、Reuters, March 14, 2023、SANA, March 14, 2023、SOHR, March 14, 2023などをもとに作成。

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トルコのTRTは、15日と16日にシリア、トルコ、ロシア、イランの外務省代表団による会合が開かれると伝える一方、シリアの『ワタン』は、シリア北西部の占領を続けるトルコ軍の撤退の日程などが保証されるまで、延期が濃厚と伝える(2023年3月13日)

トルコのTRT(3月13日付)は、3月15日と16日にロシアの首都モスクワでシリア、トルコ、ロシア、イランの外務省代表団による会合が開かれると伝えた。

これに対して、シリアの『ワタン』(3月13日付)は、複数筋の話として、シリア、トルコ、ロシア、イランの外務省の代表者会合が、シリア北西部の占領を続けるトルコ軍の撤退の日程など、シリア政府側の要求が保証されるまで、延期となることが濃厚だと伝えた。

AFP, March 13, 2023、ANHA, March 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2023、Reuters, March 13, 2023、SANA, March 13, 2023、SOHR, March 13, 2023、TRT, March 13, 2023、al-Watan, March 13, 2023などをもとに作成。

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米軍が違法駐留するウマル油田の守衛をダーイシュのスリーパーセルのメンバーと見られるオートバイに乗った武装グループが襲撃(2023年3月13日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり、米軍(有志連合)が違法に基地(グリーン・ビレッジ基地)を設置し、駐留するウマル油田の守衛をオートバイに乗った武装グループが襲撃した。

武装グループはダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバーと見られ、ユーフラテス川が流れる西側から襲撃、その後逃走した。

AFP, March 13, 2023、ANHA, March 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2023、Reuters, March 13, 2023、SANA, March 13, 2023、SOHR, March 13, 2023などをもとに作成。

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シリアでの人権侵害を調査するための国連人権理事会調査委員会のピネイロ委員長:「2020年3月のロシアとトルコによるシリア北西部での停戦合意以降、同地での爆撃にシリア軍が運用する航空機が関与したことを確認していない」(2023年3月13日)

シリアでの人権侵害を調査するための国連人権理事会調査委員会は、2022年7月1日から12月31日までの半年間のシリア国内での人権状況にかかる報告書(A/HRC/52/69)を理事会に提出した。

39ページからなる報告書では、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県内の国内避難民(IDPs)キャンプをクラスター弾で攻撃し、民間人7人が死亡、少なくとも60人が負傷した事件(11月)、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のバーブ市(アレッポ県)に対するロケット弾攻撃で民間人16人が死亡、29人が負傷した事件(8月)、政府支配地、シャーム解放機構支配地、トルコ占領地での恣意的逮捕、失踪、拘留中の死亡、嫌がらせ、恐喝、言論統制、性的暴力などの横行、政府の支配下にある南部での治安悪化、1300万人が難民・国内避難民(IDPs)となっている実態、シリア国民の90%が貧困状態にあること、シリア北西部での女性や子供ら5万6000人がキャンプ生活を余儀なくされている実態などが報告された。

その一方で、委員会は、2020年3月のロシアとトルコによるシリア北西部での停戦合意以降、同地での爆撃にシリア軍が運用する航空機が関与したことを確認していないと指摘した。

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シリアでの人権侵害を調査するための国連人権理事会調査委員会のパウロ・セルジオ・ピネイロ委員長はまた、ジュネーブの国連本部で記者会見を行い、トルコ・シリア大地震に対するシリア政府と国連の対応の遅れを批判した。

ピネイロ委員長は以下のように述べた。

苦しみのなかで多くの英雄的行為が行われた。だが、我々はまた、シリア政府と国連を含む国際社会が、もっとも支援を必要としている人々の命を救うための支援を迅速に向けることに失敗したことを目の当たりにした。
シリアの人々はもっとも絶望的な時期に、保護してくるはずだった人々によって見捨てられ、無視された。

AFP, March 13, 2023、ANHA, March 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2023、Reuters, March 13, 2023、SANA, March 13, 2023、SOHR, March 13, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】反体制組織のシリア対応調整者は国連の物資を積んでシリア北西部に入った車輌の内訳を発表(2023年3月13日)

反体制組織のシリア対応調整者はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/humanitarianresponse1/)を通じて、トルコ・シリア大地震発生後の2月9日から3月11日までに、支援物資を積んだ貨物車輌720輌がシリア北西部に入ったことを明らかにした。

このうち、バーブ・ハワー国境通行所(イドリブ県)を通過してシャーム解放機構の支配地に入ったのが586輌、バーブ・サラーマ国境通行所(アレッポ県)を通過してトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域に入ったのが110輌、ラーイー村北の通行所を通過して「ユーフラテスの盾」地域に入ったのが24輌だという。

また、国際移住機関(IOM)からの支援物資を積んだ車輌が180輌、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)からの支援物資を積んだ車輌が86輌、食糧農業機関(FAO)からの支援物資を積んだ車輌が1輌、世界保健機関(WHO)からの支援物資を積んだ車輌が25輌、国連人口基金(UNFPA)からの支援物資を積んだ車輌が2輌、世界食糧計画(WFP)からの支援物資を積んだ車輌が400輌、ユニセフからの支援物資を積んだ車輌が26輌だという。

https://www.facebook.com/humanitarianresponse1/posts/pfbid0G1CBGuCF45KkExZiBtZQyvqhRZRBBaaaWHJTsKL2f282bpwyvP89CGnsc9o5YxcCl

AFP, March 13, 2023、ANHA, March 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2023、Reuters, March 13, 2023、SANA, March 13, 2023、SOHR, March 13, 2023などをもとに作成。

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UNICEFシリア事務所のカーニー代表がハサカ県を訪れ、スフーフ県知事と会談、米国の占領や北・東シリア自治局の実効支配が教育プロセスにもたらしている支障への対応などについて協議(2023年3月13日)

UNICEFシリア事務所のアンジェラ・カーニー代表がハサカ県を訪れ、ルワイユ・スフーフ県知事と会談、米国の占領や北・東シリア自治局の実効支配が教育プロセスにもたらしている支障への対応など、協力強化の方途について意見を交わした。

SANA(3月13日付)が伝えた。

AFP, March 13, 2023、ANHA, March 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2023、Reuters, March 13, 2023、SANA, March 13, 2023、SOHR, March 13, 2023などをもとに作成。

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シリアで違法駐留を続ける米軍がグワイラーン刑務所に収監していたダーイシュの外国人メンバーをイラク国内の米軍基地に移送(2023年3月13日)

SANA(3月13日付)は、複数の独自筋の話として、シリアで違法駐留を続ける米軍が、北・東シリア自治局の管理下にあるグワイラーン刑務所(ハサカ県ハサカ市)に収監していたダーイシュ(イスラーム国)の外国人メンバーをイラク国内の米軍基地に移送したと伝えた。

米国はシリア領内にいる外国人メンバー全員をイラクへと移送しようとしており、今回の移送もその一環だという。

AFP, March 13, 2023、ANHA, March 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2023、Reuters, March 13, 2023、SANA, March 13, 2023、SOHR, March 13, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】パキスタン、セルビア、UAEからの支援物資が空路と海路を通じて到着(2023年3月13日)

パキスタンからの支援物資800トンを積んだ同国海軍の貨物船がラタキア港に到着した。

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セルビアからの支援物資105トンを積んだ航空機がダマスカス国際空港に到着した。

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アラブ首長国連邦(UAE)からの支援物資を乗せた貨物輸送機1機がダマスカス国際空港に、1機が殉教者バースィル・アサド国際空港(ラタキア県)に到着した。
UAEによる「善意の架け橋」キャンペーンがラタキア県の救援対策室、UAE赤新月社、シリア開発信託、シリア・アラブ赤新月社の協力のもとに開始され、同県の被災者に支援物資が配給された。

また、アブドゥルハキーム・ヌアイミーUAE臨時代理大使がスハイル・アブドゥッラティーフ公共事業住宅大臣と会談し、両国関係強化や被災者支援での連携の方途について意見を交わした。

ヌアイミーUAE臨時代理大使はさらに、ダマスカス県・同郊外県工業会議所を訪れ、ガズワーン・ミスリー総裁らと会談、被災者への支援を継続する意思を改めて表明した。

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アンドレ・サントス駐シリア・ブラジル大使がラタキア県を訪れ、アーミル・ヒラール県知事と会談、被災者支援について意見を交わした。

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国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)シリア事務所のムハンマド・ウスマーン・アクラム代表がフサイン・マフルーフ地方行政環境大臣と会談し、トルコ・シリア大地震への対応などについて意見を交わした。

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SANA(3月13日付)が伝えた。

AFP, March 13, 2023、ANHA, March 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2023、Reuters, March 13, 2023、SANA, March 13, 2023、SOHR, March 13, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍の国境警備隊の暴行を受けて死亡した若い男性1人と負傷者12人がシャーム解放機構支配下のバーブ・ハワー国境通行所の病院に搬送される(2023年3月12日)

イドリブ県では、シャーム解放機構の支配下にあるバーブ・ハワー国境通行所近くにあるバーブ・ハワー病院が、深夜12時頃に、トルコ軍の国境警備隊の暴行を受けて死亡した若い男性1人の遺体と、脚や腕を骨折した負傷者12人を収容したと発表した。

死亡したのは、ハマー県出身の国内避難民(IDPs)。

イナブ・バラディー(3月12日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(3月12日付)などが伝えた。

AFP, March 12, 2023、ANHA, March 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2023、‘Inab Baladi, March 12, 2023、Ma’bar Bab al-Hawa, March 12, 2013、Reuters, March 12, 2023、SANA, March 12, 2023、SOHR, March 12, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シリア人権監視団はトルコ・シリア大地震発生以降にトルコからシリアに帰国したシリア人が6万3227人に達していると発表(2023年3月12日)

シリア人権監視団は、トルコ・シリア大地震発生以降にトルコからシリアに帰国したシリア人が6万3227人に達していると発表した。

トルコに在住していたシリア人は、主にアレッポ県のバーブ・サラーマ国境通行所、ジャラーブルス国境通行所、ラッカ県のタッル・アブヤド国境通行所を通って、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域に帰国しており、その数は4万5561人に達している。

また、イドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所を経由して、シャーム解放機構の支配地などに入ったシリア人も1万7666人に達している。

6万3227人のなかには、トルコ国籍取得者2639人も含まれている。

このうち約3万7000人は、トルコ・シリア大地震に被災者としてトルコ国内の被災県で一時保護身分証の発給を受けるか、トルコ国籍保有者、約1万2000人が一時保護制度のもとで滞在を認められず、強制退去を余儀なくされた難民・移民。

4万9000人のうち、1万7000人はバーブ・ハワー国境通行所、1万1000人はジャラーブルス国境所、9万人はバーブ・サラーマ国境通行所とタッル・アブヤド国境通行所を経由してシリアに入ったという。

AFP, March 12, 2023、ANHA, March 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2023、Reuters, March 12, 2023、SANA, March 12, 2023、SOHR, March 12, 2023などをもとに作成。

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パレスチナ人のNGO「尊厳ある暮らし」協会は、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域に新たな入植地の建設を開始(2023年3月12日)

パレスチナ人のNGO「尊厳ある暮らし」協会は、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域の中心都市であるアレッポ県アフリーン市西のマーラータ村にシリア各地からの国内避難民(IDPs)や反体制武装集団メンバーの家族を居住させるための入植地の建設をトルコの匿名NGOとともに開始した。

ANHA(3月12日付)が伝えた。

AFP, March 12, 2023、ANHA, March 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2023、Reuters, March 12, 2023、SANA, March 12, 2023、SOHR, March 12, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】UAE、パキスタン、ヨルダン、バーレーン、オマーン、イラクからの支援物資が陸路、空路、海路で届く(2023年3月12日)

UAE(アラブ首長国連邦)赤新月社が提供した救援物資1000トンを積んだ貨物船が、ラタキア港に到着した。

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UAEからの支援物資を積んだ貨物航空機2がそれぞれダマスカス国際空港と殉教者バースィル・アサド国際空港(ラタキア県)に到着した。

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パキスタンからの支援物資を積んだ航空機1機が殉教者バースィル・アサド国際空港に到着した。

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ヨルダン、バーレーン、オマーンからの支援物資を積んだ貨物車輌19輌がナスィーブ国境通行所(ダルアー県)を経由してシリアに入った。

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ロシア当事者和解調整センターは、エリザベス・グリンカ慈善財団とともに、ハマー国立病院に医薬品を提供した。

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イラクのイマーム・フサイン廟が募集した支援物資を積んだ貨物車輌の車列第4陣が、ブーカマール国境通行所(ダイル・ザウル県)を通過して、シリアに入り、ラタキア県に到着した。

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SANA(3月12日付)が伝えた。

AFP, March 12, 2023、ANHA, March 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2023、Reuters, March 12, 2023、SANA, March 12, 2023、SOHR, March 12, 2023などをもとに作成。

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米軍がグワイラーン刑務所に収監されていたダーイシュのメンバーを占領下のタンフ国境通行所一帯地域に移送(2023年3月12日)

SANA(3月12日付)は、複数の地元筋の話として、米軍のヘリコプター複数機が、北・東シリア自治局が管理するハサカ県ハサカ市のグワイラーン刑務所に収監されていたダーイシュ(イスラーム国)のメンバーの一団を、米軍(有志連合)が占領するヒムス県のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に移送したと伝えた。

占領国である米国が、テロリストに新たな役割を与え、シリアの居住地域、インフラ、軍施設を攻撃させることで、安定を揺るがそうする計画の一環と見られるという。

AFP, March 12, 2023、ANHA, March 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2023、Reuters, March 12, 2023、SANA, March 12, 2023、SOHR, March 12, 2023などをもとに作成。

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イスラエルがレバノン北部からタルトゥース県とハマー県の農村地帯をミサイル攻撃(2023年3月12日)

シリア軍は報道声明を出し、12日午前7時15分頃、イスラエル軍がレバノン北部方面からタルトゥース県とハマー県の農村地帯の複数ヵ所に対してミサイルを連射、シリア軍防空部隊が迎撃、多数のミサイルを撃破した、と発表した。

声明によると、この攻撃によって、シリア軍兵士3人が負傷、若干の物的損害が出た。

SANA(3月12日付)が伝えた。


 

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ロシア当事者和解調整センターのオレグ・エゴロフ副センター長は、これに関して、12日の午前7時14分から23分にかけて、イスラエル軍のF-16戦術戦闘機2機がレバノン北部からミサイル攻撃を行い、研究センターの建物に損害を与え、3人が死亡したと発表した。

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シリア人権監視団が複数筋から得た情報によると、ミサイル攻撃を受けたのはヒムス県ミスヤーフ市西のワーディー・ウユーン村に至る街道一帯(ミスヤーフ市ハイル・アッバース地区)。

同地には「イランの民兵」の拠点や科学研究センター(防衛工場)などがあり、「イランの民兵」の武器弾薬庫1棟と防空部隊の陣地1ヵ所が破壊され、シリア軍の士官(少佐)を含む3人が死亡、2人が負傷したという。

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『イェディオト・アハロノト』(3月10日付)は、ミサイル攻撃がミスヤーフ市近郊にある防空工場の精密ミサイル開発センターを狙ったものだと伝えた。




AFP, March 12, 2023、ANHA, March 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2023、Reuters, March 12, 2023、RIA Novosti, March 12, 2023、SANA, March 12, 2023、SOHR, March 12, 2023、Ynet News, March 12, 2023などをもとに作成。

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ロシア使節団が北・東シリア自治局からダーイシュのロシア人メンバーの子供49人の身柄を引きとる(2023年3月11日)

ロシア大統領府の子供の権利のための弁務官を務めるマリア・ルヴォヴァ=ベロヴァ氏を代表とする使節団が、ハサカ県のカーミシュリー市にある北・東シリア自治局の渉外関係局を訪問し、ルービール・バフウ渉外関係局共同副議長らと会談、ダーイシュ(イスラーム国)のロシア人メンバーの子供49人の身柄を引きとることで合意した。

ANHA(3月11日付)が伝えた。

AFP, March 11, 2023、ANHA, March 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2023、Reuters, March 11, 2023、SANA, March 11, 2023、SOHR, March 11, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県、アレッポ県を砲撃(2023年3月11日)

ラッカ県では、ANHA(3月11日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のアイン・イーサー・キャンプ、M4高速道路沿線を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(3月11日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のカルーディー村を砲撃した。

AFP, March 11, 2023、ANHA, March 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2023、Reuters, March 11, 2023、SANA, March 11, 2023、SOHR, March 11, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】アラブ首長国連邦(UAE)、イラン、ロシアからの支援物資を積んだ航空機5機が到着(2023年3月11日)

アラブ首長国連邦(UAE)、イラン、ロシアからの支援物資を積んだ航空機5機がダマスカス国際空港、殉教者バースィル・アサド国際空港(ラタキア県)、アレッポ国際空港に到着した。

ダマスカス国際空港に到着したのはUAE機1機、ロシア機2機(うちロシア在住シリア人からの物資を積んだ航空機1機)、殉教者バースィル・アサド国際空港に到着したのはUAE機1機、アレッポ国際空港に到着したのはUAE機1機。

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ロシア当事者和解調整センターは、アレッポ市のカーディー・アスカル地区に被災者のための野戦病院を設置した。

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SANA(3月11日付)が伝えた。

AFP, March 11, 2023、ANHA, March 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2023、Reuters, March 11, 2023、SANA, March 11, 2023、SOHR, March 11, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】国連からの支援物資を積んだ貨物車輌41輌が、バーブ・ハワー国境通行所を経由して、シャーム解放機構の支配地に入る(2023年3月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、国連からの支援物資を積んだ貨物車輌41輌が、バーブ・ハワー国境通行所を経由して、シャーム解放機構の支配地に入った。

これにより、トルコ・シリア大地震発生以降にトルコからバーブ・ハワー国境通行所を経由してシャーム解放機構の支配地に入った車輌の数は542輌、バーブ・サラーマ国境通行所、ラーイー村北の通行所、ハマーム村西の通行所(いずれもアレッポ県)を経由してトルコ占領地に入った車輌は308輌、合計で850輌となった。

AFP, March 10, 2023、ANHA, March 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2023、Reuters, March 10, 2023、SANA, March 10, 2023、SOHR, March 10, 2023などをもとに作成。

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中国外交部の毛寧報道官はシリアに駐留する米軍の撤退を改めて要求(2023年3月10日)

中国外交部の毛寧報道官は、記者会見でシリアに駐留する米軍の撤退を改めて要求した。

毛報道官は「米国はシリアに違法に介入したことで、多くの無辜の市民が殺害され、深刻な人道危機が生じた。それゆえに、我々は米国に他国の主権、独立、領土保全を真摯に尊重し、シリアでの違法な駐留と、略奪行為を止めるよう呼びかける」と述べた。

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一方、アサド大統領は中国の習近平国家主席が北京で開催中の全国人民代表大会で三選されたことを受けて祝電を送った。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid02RqNq86r783nTSfmsbtnxKut2tBttYDqQbZK7daeuPMfaQYqxc1NsN21DE1fjsnmal

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SANA(3月10日付)が伝えた。

AFP, March 10, 2023、ANHA, March 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2023、Reuters, March 10, 2023、SANA, March 10, 2023、SOHR, March 10, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】ロシア当事者和解調整センター、レバノンのシリア民族社会党が支援物資を輸送・配給(2023年3月10日)

ロシア当事者和解調整センターは、エリザベス・グリンカ慈善財団とともに、ラタキア県のイスタームー村で被災者に食料、子供用ミルク、衣服などを配給した。

また、ロシア赤新月社の使節団がラタキア県に到着した。

使節団のラタキア県訪問は被災者への医療支援を行うのが目的。

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レバノンのシリア民族社会党は、支援物資(20トン)を積んだ車列をアレッポ県内の被災地に派遣した。

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SANA(3月10日付)が伝えた。

AFP, March 10, 2023、ANHA, March 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2023、Reuters, March 10, 2023、SANA, March 10, 2023、SOHR, March 10, 2023などをもとに作成。

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米下院はバイデン米大統領にシリア駐留米軍の撤退を求める決議案を否決(2023年3月9日)

米下院は、ジョー・バイデン米大統領にシリア駐留米軍の撤退を求める決議案を賛成103票、反対321票で否決した。

決議案は、共和党のマット・ゲーツ議員らが提出したもの。

AFP, March 9, 2023、ANHA, March 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2023、Reuters, March 9, 2023、SANA, March 9, 2023、SOHR, March 9, 2023などをもとに作成。

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北・東シリア自治局がルージュ・キャンプに収容していたダーイシュのスーダン人メンバーの子供3人と妻2人を駐シリア・スーダン大使館の使節団に引き渡す(2023年3月9日)

ハサカ県では、ANHA(3月9日付)によると、北・東シリア自治局がルージュ・キャンプに収容していたダーイシュ(イスラーム国)のスーダン人メンバーの子供3人と妻2人を駐シリア・スーダン大使館のターリク・アブドゥッラー・アリー・ムハンマド臨時代理大使を代表とする使節団に引き渡した。

AFP, March 9, 2023、ANHA, March 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2023、Reuters, March 9, 2023、SANA, March 9, 2023、SOHR, March 9, 2023などをもとに作成。

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国連の使節団がバーブ・ハワー国境通行所を経由してシャーム解放機構の支配地に入り、カーフ村一帯にあるIDPsキャンプを訪問視察(2023年3月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、国連の使節団がバーブ・ハワー国境通行所を経由して、シャーム解放機構の支配地に入り、県北部のカーフ村一帯にある国内避難民(IDPs)キャンプのテント群を視察した。

AFP, March 9, 2023、ANHA, March 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2023、Reuters, March 9, 2023、SANA, March 9, 2023、SOHR, March 9, 2023などをもとに作成。

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マフルーフ地方自治環境大臣がアフタル駐シリア・パキスタン大使と会談(2023年3月9日)

フサイン・マフルーフ地方自治環境大臣は、シャーヒド・アフタル駐シリア・パキスタン大使と会談し、両国の協力関係強化の方途について意見を交わした。

ロシア当事者和解調整センターは、ハマー県のサルハブ郡に設置されている避難センターに食料物資を届けた。

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保健省はインド政府が供与した癌患治薬を駐シリア・インド大使館で受け取った。

また、アラブ首長国連邦(UAE)在住のインド人が募った人道支援物資が、ドバイ・インド・イスラーム・センターによって在UAEシリア大使館に届けられた。

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アラブ首長国連邦(UAE)からの支援物資を積んだ貨物輸送機1機がダマスカス国際空港に到着した。

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/pfbid02trDKv57NvHpj97DkRLAJ6pyU4ZyjKcWt2sMPmQkHofXtMbyPXFgTdTszUv21kDuVl

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SANA(3月9日付)が伝えた。

AFP, March 9, 2023、ANHA, March 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2023、Reuters, March 9, 2023、SANA, March 9, 2023、SOHR, March 9, 2023などをもとに作成。

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イランのアブドゥッラフヤーン外務大臣がトルコ訪問を終えてシリアに空路で移動し、アサド大統領と会談(2023年3月9日)

トルコを訪問していたイランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣は、空路でシリアに向い、殉教者バースィル・アサド国際空港(ラタキア県)に到着した。

シリアに入ったアブドゥッラフヤーン外務大臣は、ラタキア県ジャブラ市のアサーリーヤ地区とラタキア市のアサド・スポーツ・シティの避難所を訪れ、被災状況を視察した。

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アブドゥッラフヤーン外務大臣はその後、空路でダマスカス国際空港に移動、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣の出迎えを受けた。

首都ダマスカスに到着したアブドゥッラフヤーン外務大臣は、アサド大統領と会談し、中東地域および国際社会の進展や両国の関心事、ロシアの仲介によるシリア政府とトルコ政府の和解に向けた会合へのトルコの参加などについて意見を交わし、アサド大統領はこの会合へのイランの参加に歓迎の意を示し、具体的且つ明確なアジェンダ、議題、成果を踏まえた準備が必要だと強調した。

アサド大統領はまた、トルコとの和解をめぐる交渉において、シリア国民の利益こそが、いかなる政策においても基礎をなし、こうした政策の成果がシリア国民の利益を実現するものでなければならないと述べた。

これに対して、アブドゥッラフヤーン外務大臣は、シリア国民に寄り添い、シリアの統合と領土の一体性を支援すると改めて応えるとともに、イランとしてシリアの立場や決定を全面的に信頼し、イラン、シリア、トルコ、ロシアによる四ヵ国会合でこれを支援すると述べた。

一方、アブドゥッラフヤーン外務大臣がラタキア県の被災地を視察したことについて、アサド大統領は、地震の被害を克服しようとしているシリア国民に対してイランが行っている支援を継続させるもので、両国の深い関係を示していると述べた。



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このほか、アブドゥッラフヤーン外務大臣はミクダード外務在外居住者大臣と共同記者会見を行った。

アブドゥッラフヤーン外務大臣は、中東地域および国際社会のシリアへの姿勢が好転し、地域における役割を回復しつつあることに満足していると述べるとともに、シリアに対するイスラエルの度重なる攻撃を非難した。

一方、ミクダード外務在外居住者大臣は、シリアとイランの両国共通の優先事項が、シリアの領土に違法に駐留する外国軍の排除と「テロとの戦い」の継続であると述べた。

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SANA(3月9日付)が伝えた。

AFP, March 9, 2023、ANHA, March 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2023、Reuters, March 9, 2023、SANA, March 9, 2023、SOHR, March 9, 2023などをもとに作成。

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シリアを訪問中のグランディUNHCR弁務官を代表とする使節団がアサド大統領と会談(2023年3月9日)

シリアを訪問中のフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)弁務官を代表とする使節団がアサド大統領と会談した。

アサド大統領は会談で、シリアに対する戦争の影響がトルコ・シリア大地震の被害への対応をより困難にしているがゆえに、地震と戦争の影響を一つの包括的な視点のもとに見ることが重要だと述べた。

また、シリアの政府機関と民間の機関が、同国で活動する国連各機関と協力し、緊急対応から早期復旧段階へと移行するなかで、両者の取り組みと能力を連携させ、被災地の人々が生活や仕事を取り戻せるようにすることが重要だと付言した。

アサド大統領はさらに、シリア難民を帰還させるために必要な措置を継続することについてもグランディ弁務官と意見を交わした。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/pfbid02DQ9nmyfAec9NjkhzCiUaQvDu6xKU4igfDrwB11LAFAdtUA7AVBUmxAC9mkrffRpGl

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣と会談し、トルコ・シリア大地震の被害への対応など、シリア政府とUNHCRの協力のありようについて協議した。

グランディ弁務官はまた、フサイン・マフルーフ地方行政環境大臣と会談し、被災者へのUNHCRの支援の方途について意見を交わした。

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タンマーム・ラアド水資源大臣は国連世界食糧計画(FAO)シリア事務所のマイク・ロビンソン所長と会談し、水利プロジェクト分野での協力関係の強化の方途について意見を交わした。

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SANA(3月9日付)が伝えた。

AFP, March 9, 2023、ANHA, March 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2023、Reuters, March 9, 2023、SANA, March 9, 2023、SOHR, March 9, 2023などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣:「来週モスクワでトルコ、ロシア、イラン、シリアの外相会談に向けた技術会合が開催される」(2023年3月8日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は首都アンカラでのイランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣との会談後の記者会見で、トルコ、ロシア、イラン、シリアの外務大臣会談の準備が進められており、ロシアが来週首都モスクワで技術会合を開催することを提案、トルコ政府が外務次官を送る予定であると述べた。

アナトリア通信(3月8日付)などが伝えた。

AFP, March 8, 2023、Anadolu Ajansı, March 8, 2023、ANHA, March 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2023、Reuters, March 8, 2023、SANA, March 8, 2023、SOHR, March 8, 2023などをもとに作成。

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フォード前在米シリア大使はシリア駐留米軍撤退への支持を表明(2023年3月8日)

ロバード・フォード前在米シリア大使は、米議会に書簡を送り、そのなかでシリア駐留米軍を180日以内に撤退させることを定めた法案の成立をめざすマット・ゲーツ下院議員(共和党)への支持を表明した。

書簡のなかで、フォード前大使は「8年以上にわたるシリアでの軍事作戦を経ても、ダーイシュ(イスラーム国)を永続的に敗北させることが何なのかの定義がない…」としたうえで、米軍の任務が実際に実現可能なのか否かを真剣に議論する義務があると表明している。

インターセプト(3月8日付)が伝えた。

AFP, March 8, 2023、ANHA, March 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2023、The Intercept, March 8, 2023、Reuters, March 8, 2023、SANA, March 8, 2023、SOHR, March 8, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ県からの人道支援物資が北・東シリア自治局の支配地とトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域を隔てるアウン・ダーダート村の通行所に到着(2023年3月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ県からの人道支援物資を積んだ貨物車輌10輌からなる車列が、北・東シリア自治局の支配地とトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域を隔てるアウン・ダーダート村の通行所に到着した。

物資は「こちらシリア」キャンペーンを通じて集められた。

同地からの人道支援は今回が3回目。

AFP, March 8, 2023、ANHA, March 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2023、Reuters, March 8, 2023、SANA, March 8, 2023、SOHR, March 8, 2023などをもとに作成。

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