ロシア当事者和解調整センターは過去24時間で緊張緩和地帯内でヌスラ戦線(シャーム解放機構)による8回の砲撃を確認したと発表(2022年12月5日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・エゴロフ副センター長は、「緊張緩和地帯設置」で過去24時間に、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)による8回(イドリブ県5回、ラタキア県1回、ハマー県2回)の砲撃を確認した。

RIAノーヴォスチ通信(12月5日付)が伝えた。

RIA Novosti, December 5, 2022をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ司法当局は、トルコの占領下にあるいわゆる「ユーフラテスの盾」地域でダーイシュとPKKのテロリスト13人を拘束、そのうちの1人はダーイシュの財務責任者(2022年12月4日)

アナトリア通信(12月4日付)によると、トルコの司法当局は、トルコの占領下にあるいわゆる「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市であるアレッポ県のジャラーブルス市一帯およびバーブ市一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)とクルディスタン労働者(PKK)のテロリスト13人を拘束したとしたうえで、そのうちの1人がダーイシュの財務責任者だったと発表した。

AFP, December 4, 2022、Anadolu Ajansı, December 4, 2022、ANHA, December 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2022、Reuters, December 4, 2022、SANA, December 4, 2022、SOHR, December 4, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍はハサカ県、アレッポ県に対する砲撃を続ける(2022年12月4日)

ハサカ県では、ANHA(12月4日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村、タッル・ラバン村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町を砲撃した。

また人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会は、ウンム・カイフ村への潜入を試みたトルコ軍とシリア国民軍の部隊を撃退した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「平和の泉」地域の拠点都市ラアス・アイン市に近い国境地帯で、住民1人がトルコへの不法入国を試み、トルコ軍憲兵隊に射殺された。

**

アレッポ県では、ANHA(12月4日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市近郊のトゥーハール村、クール・フユーク村を砲撃した。

シリア人権監視団これに対して、タッル・ジャビーン村に展開するシリア軍部隊が、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市アアザーズ市近郊の科学研究センターのトルコ軍基地を砲撃した。

AFP, December 4, 2022、ANHA, December 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2022、Reuters, December 4, 2022、SANA, December 4, 2022、SOHR, December 4, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合の貨物車輌など約50輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2022年12月4日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など約50輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入した。

AFP, December 4, 2022、ANHA, December 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2022、Reuters, December 4, 2022、SANA, December 4, 2022、SOHR, December 4, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ミクダード外務在外居住者大臣、シャアバーン大統領府特別顧問、アッザーム大統領府担当国務大臣が江沢民元国家主席死去を受け、ダマスカスの中国大使館で弔問記帳(2022年12月4日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣とブサイナ・シャアバーン大統領府特別顧問は、11月30日に江沢民元国家主席が死去したのを受け、ダマスカスの中国大使館を訪問し、弔問記帳を行った。

また、アサド大統領はマンスール・アッザーム大統領府担当国務大臣を名代として中国大使館に弔問させた。

SANA(12月4日付)が伝えた。





AFP, December 4, 2022、ANHA, December 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2022、Reuters, December 4, 2022、SANA, December 4, 2022、SOHR, December 4, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロイター通信:アサド大統領はトルコのエルドアン大統領との会談を求めるロシアの提案を拒否(2022年12月3日)

ロイター通信(12月3日付)は、シリア高官1人(匿名高官)を含む2人の消息筋の話として、シリア政府が、トルコとの関係改善に向けたアサド大統領とレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領との首脳会談を求めるロシアの提案を拒否したと伝えた。

拒否の理由に関して、同筋は、会談を行えば、トルコで来年に予定されている大統領選挙、国会選挙で、トルコから300万を超えるシリア難民を強制退去させようとしているエルドアン大統領と与党公正発展党(AKP)を勝利に導くことを懸念、「なぜエルドアンにただで勝利を与えるのか? 選挙前の和解はない」と述べたという。

また、首脳会談に対するシリア政府の姿勢に詳しいという第3の消息筋は、アサド大統領は、ロシアのヴラジーミル・プーチン大統領とともにエルドアン大統領と会談するとの提案を拒否したと明らかにした。

そのうえで、会談について「具体的なものがなければ無駄だ。今彼ら(シリア政府)が求めているのはトルコ軍の完全撤退だ」と述べた。

AFP, December 3, 2022、ANHA, December 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2022、Reuters, December 3, 2022、SANA, December 3, 2022、SOHR, December 3, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのチャヴシュオール外務大臣:「ダーイシュと同じように、PKKをシリアから排除しなければならない」「穏健な反体制派とシリアの体制はコンセンサスに達しなければならない」(2022年12月3日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、イタリアの首都ローマで開幕した第6回地中海対話に出席し、シリアで活動するクルディスタン労働者党(PKK)をダーイシュ(イスラーム国)と同様に排除しなければならないと表明した。

チャヴシュオール外務大臣はまた、シリア内戦に関して、「国連安保理決議によって承認されている「穏健な反体制派」とシリアの体制との間にコンセンサスが交わされねばならない」と述べた。

アナトリア通信(12月3日付)が伝えた。

AFP, December 3, 2022、Anadolu Ajansı, December 3, 2022、ANHA, December 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2022、Reuters, December 3, 2022、SANA, December 3, 2022、SOHR, December 3, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機複数機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるラタキア県クルド山地方のカッバーナ村一帯に対して4度の爆撃を実施(2022年12月3日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯に対して4度の爆撃を実施した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、バイト・アーラ村で、正体不明の武装集団がダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーとされる住民1人を銃で撃ち殺害した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が治安権限を掌握したトルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」の中心都市アフリーン市近郊のマアッラータ村で、スライマーン・シャー師団のメンバー1人が、シリア国民軍所属のハムザ師団の検問所での静止を無視して通過しようとして、射殺された。

AFP, December 3, 2022、ANHA, December 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2022、Reuters, December 3, 2022、SANA, December 3, 2022、SOHR, December 3, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍はハサカ県アームーダー市近郊のサンジャク・シャイフ村をドローン)で攻撃、シリア民主軍士官ら2人を殺害(2022年12月3日)

ハサカ県では、ANHA(12月3日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村、ムジャイビラ村、タッル・ラバン村、タッル・タウィール村、ウンム・カイフ村を砲撃した。

一連の砲撃により、ムジャイビラ村で子供4人が負傷した。

トルコ軍はまた、アームーダー市近郊のサンジャク・シャイフ村を無人航空機(ドローン)で攻撃、車1台を破壊した。

シリア人権監視団によると、ドローンは2発のミサイルを発射、攻撃により人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の中隊長とドライバーの2人が死亡した。

**

ラッカ県では、ANHA(12月3日付)、SANA(12月3日付)によると、トルコ軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、M4高速道路沿線一帯、アイン・イーサー・キャンプ、ジャディーダ村、占領下のいわゆる「平和の泉」地域の拠点都市の一つタッル・アブヤド市近くのスライビー村、ビール・アラブ村、イブラーヒーム・カルドゥー村を砲撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(12月3日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市近郊のクーラーン村、ハルビーサーン村、カッラ・ムーグ村、ジャイシャーン村、シュユーフ・タフターニー町を砲撃した。

AFP, December 3, 2022、ANHA, December 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2022、Reuters, December 3, 2022、SANA, December 3, 2022、SOHR, December 3, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がラッカ県北部をドローンで爆撃する一方、ロシア軍もトルコ占領下のアレッポ県北部を爆撃(2022年12月2日)

ラッカ県では、ANHA(12月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のディブス村、ジャディーダ村、ムシャイリファ村、アブー・サッラ村、アイン・イーサー・キャンプ、マアラク村、M4高速道路沿線一帯、トルコ占領下のいわゆる「平和の泉」地域の拠点都市の一つタッル・アブヤド市に近いクール・ハサン村、ビール・カイタク村、サリーバ村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍はまた、「平和の泉」地域と、シリア政府と北・東シリア自治局が共同統治する地域の境界一帯(アイン・イーサー市東)を無人航空機(ドローン)で爆撃した。

**

ハサカ県では、ANHA(12月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村を砲撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(12月2日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市近郊のズール・マガール村、ズィヤーラ村、スィフティク村、ジャールカリー村、クーラーン村、ハルビーサーン村、タッル・リフアト市近郊のスーガーニーカ村、マンビジュ市近郊のマースィー村、小トゥーハール村、ジャート村を砲撃した。

このうち、ズール・マガール村、ズィヤーラ村、スィフティク村に対する砲撃では、シリア軍の拠点が狙われた。

これに対して、ロシア軍戦闘機複数機が、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域の中心都市アフリーン市一帯、「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つマーリア市一帯を空対空ミサイルで爆撃した。

AFP, December 2, 2022、ANHA, December 2, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2022、Reuters, December 2, 2022、SANA, December 2, 2022、SOHR, December 2, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

フランス当局はシリア難民を強制送還するためシリア政府と接触(2022年12月1日)

フランスのオンライン新聞メディアパート(12月1日付)は、フランス当局がシリアからの難民1名を強制送還するため、シリア政府との接触を行っていると伝えた。

同サイトによると、「マージド」を名乗る22歳のシリア人青年は、今年の10月5日、アレッポ県からフランスに不法入国し、その後フランス警察によって拘束され、不法入国者を収容するための拘置所に送られた。

「マージド」は、当局がシャルルドゴール空港近くに難民らが作ったキャンプを解体した際に拘束、強制送還するために外交関係がないシリア政府と連絡をとっているという。

AFP, December 4, 2022、ANHA, December 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2022、Mediapart, December 1, 2022、Reuters, December 4, 2022、SANA, December 4, 2022、SOHR, December 4, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍はアレッポ県アイン・アラブ市のシリア軍拠点やラッカ県北部各所をドローンで攻撃(2022年12月1日)

ハサカ県では、ANHA(12月1日付)、SANA(12月1日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町と同町近郊のアニーク・ハワー村、ダーウーディーヤ村、ルバイアート村、ヌワイハート村、ムハルマラ村、ダーダー・アブダール村、ダルダーラ村、タッル・ワルド村、ブービー村、アサディーヤ村、タッル・タムル市近郊のクーザリーヤ村を砲撃した。


**

アレッポ県では、ANHA(12月1日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市近郊のクーラーン村にあるシリア軍拠点を自爆型の無人航空機(ドローン)で攻撃し、シリア軍兵士2人が負傷した。

トルコ軍はまた、アイン・アラブ市近郊のタッル・シャイール村、ズィヤーラ村、シュユーフ・タフターニー町、ジャールカリー村、アフマド・ムニール農場を砲撃した。

一方、マンビジュ市では、車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

**

ラッカ県では、ANHA(12月1日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市・ラッカ市間に位置するサイダー村、フーシャーン村、ジャディーダ村、ファーティサ村、ムシャイリファ村、ナヒール休憩所が無人航空機(ドローン)による爆撃を受けた。

トルコ軍はまた、アイン・イーサー市近郊のムシャイリファ村、ウンム・バラーミール村、スカイルー村、M4高速道路沿線一帯、アイン・イーサー穀物サイロ、タルワーズィーヤ村、ジャディーダ村、サイダー村、トルコ占領下のタッル・アブヤド市に近いサワーン村、アフダクー村、クール・ハサン村を砲撃した。

**

トルコ国防省はツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/tcsavunma/)を通じて、1日の戦闘でトルコ軍兵士1人が戦死したと発表した。

AFP, December 1, 2022、ANHA, December 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2022、Reuters, December 1, 2022、SANA, December 1, 2022、SOHR, December 1, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ミクダード外務在外居住者大臣はPLO執行委員会のアフマド委員を代表とする使節団と会談(2022年12月1日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は、パレスチナ解放機構(PLO)執行委員会のアッザーム・アフマド委員を代表とする使節団と会談し、シリアとパレスチナ人民が晒されている激しい攻撃について、アラブの権利とシリア・パレスチナ両人民の不屈の精神を奪い、パレスチナ人民の帰還権や独立国家を樹立する権利を無きものにしようとしていると述べた。

SANA(12月1日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/pfbid02ZndAeoZ5XiEHK9PCpDtrRbrjBsb5QuSXYczUsiM6YP315ykER2JTRy1w5SbmSvZel

AFP, December 1, 2022、ANHA, December 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2022、Reuters, December 1, 2022、SANA, December 1, 2022、SOHR, December 1, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県内で盗奪した石油を積んだタンクローリー54輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に(2022年12月1日)

ハサカ県では、SANA(12月1日付)によると、県内で盗奪した石油を積んだタンクローリー54輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動した。

AFP, December 1, 2022、ANHA, December 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2022、Reuters, December 1, 2022、SANA, December 1, 2022、SOHR, December 1, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

国連人道問題調整事務所(OCHA)はイドリブ県に境界経由(クロスライン)での人道支援を実施(2022年11月30日)

国連人道問題調整事務所(OCHA)のシリア事務所はツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/OCHA_Syria/)を通じて、境界経由(クロスライン)および越境(クロスボーダー)での人道支援を求めている国連安保理決議第2585号および第2642号に従い、アレッポ県からシリア北西部にと国際人道支援物資を搬入した発表した。

シリア人権監視団によると、OCHAが用意した車列は、イドリブ県を通るM4高速道路沿線のタルナバ村に設置された通行所を通って、シリア政府支配地からシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るいわゆる「解放区」に人道支援物資を搬入した。

境界経由による支援物資搬入は10月22日以来。

AFP, November 30, 2022、ANHA, November 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2022、Reuters, November 30, 2022、SANA, November 30, 2022、SOHR, November 30, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュの報道官は第3代カリフのアブー・ハサン・ハーシミー・クラシーが戦闘で死亡したと発表:CENTCOMは自由シリア軍が殺害したと発表(2022年11月30日)

ダーイシュ(イスラーム国)のアブー・ウマル・ムハージル報道官は、テレグラムのアカウントを通じて音声声明を出し、カリフを名乗る最高指導者のアブー・ハサン・ハーシミー・クラシー氏が「アッラーの敵との戦い」で死亡し、後任のカリフにアブー・フサイン・フサイニー・クラシーを名乗る人物が就任したと発表した。

「奴らを殺し、殺されよう」と銘打たれた声明において、アブー・ウマル・ムハージル報道官は、アブー・ハサン・ハーシミー・クラシー指導者が殺害された時期、場所については明らかにしなかった。

アブー・ハサン・ハーシミー・クラシー氏は、2022年2月の米軍によるトルコ占領下のイドリブ県アティマ村での特殊作戦で殺害されたアブドゥッラー・カルダーシュ氏(アブー・イブラーヒーム・クラシー)の後継者として第3代のカリフを名乗っていた。

なおカルダーシュ氏は、2022年10月の米軍の特殊作戦によって殺害されたアブー・バクル・バグダーディー氏の後継者として第2代のカリフを名乗っていた。

**

米中央軍(CENTCOM)のジョー・ブッチーノ報道官(大佐)は声明を出し、アブー・ハサン・ハーシミー・クラシー指導者が10月半ばのダルアー県での「自由シリア軍」によって行われた軍事作戦によって死亡したとの見方を示したうえで、ダーイシュが依然として中東地域における脅威だとしつつも、「さらなる打撃」を与えたと主張した。

AFP, November 30, 2022、ANHA, November 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2022、Reuters, November 30, 2022、SANA, November 30, 2022、SOHR, November 30, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍の砲撃が続くなか、ロシア軍、シリア軍はトルコ占領地との境界に部隊を展開(2022年11月30日)

アレッポ県では、ANHA(11月30日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマイヤーサ村、ブルジュ・カース村、タナブ村、バイナ村、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のジャールカリー村、クーラーン村、ハルビーサーン村、ハイマル・ラービダ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍がトルコの占領下の「ユーフラテスの盾」地域のアブラ村に面するタッル・ジージャーン村に新たな軍事拠点を設置した。

シリア軍もまた29日晩、トルコの占領下の「オリーブの枝」地域に面するヌッブル市、ザフラー町一帯に大規模部隊を展開させた。

**

ラッカ県では、ANHA(11月30日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のディブス村、ジャディーダ村、マアラク村、フーシャーン村、サイダー村、M4高速道路沿線一帯、トルコ占領下のタッル・アブヤド市に近いビール・カイタク村、ヒルバト・バカル村、アリーダ村、ビール・ザンナール村、クール・ハサン村、サワーン村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍パトロール部隊がトルコ占領下の「平和の泉」地域の中心都市タッル・アブヤド市に近いマティーン・クーシュカール村一帯に設置されているシリア軍の拠点複数ヵ所を視察した。

**

ハサカ県では、ANHA(11月30日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町、同町近郊のルバイアート村、タッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村、ウンム・ハイル村、タッル・ラバン村を砲撃した。

**

トルコ国防省はツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/tcsavunma/)を通じて、11月30日の戦闘でトルコ軍兵士1人が戦死したと発表した。

AFP, November 30, 2022、ANHA, November 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2022、Reuters, November 30, 2022、SANA, November 30, 2022、SOHR, November 30, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センター:トルコは明確な理由を示さずにシリア領内の国境地帯での合同パトロールに2週間以上参加していない(2022年11月30日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・エゴロフ副センター長は、トルコが明確な理由を示さずにシリア領内の国境地帯での合同パトロールに2週間以上参加していないことを明らかにした。

トルコは11月19日に、イスタンブールでの爆破テロに対する報復としてシリア北部とイラク北部に対する軍事作戦(「鉤爪」作戦)を行っている。

RIAノーヴォスチ通信(11月30日付)が伝えた。

RIA Novosti, November 30, 2022をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国防省報道官:トルコのシリア北部への攻撃激化を受け、米軍の同地でのパトロールは減少(2022年11月29日)

米国防省のパトリック・ライダー報道官は、シリア北部とイラク北部に対するトルコの軍事攻勢(「鉤爪」作戦)に深い懸念を改めて表明、シリアに違法駐留を続ける米軍(有志連合)によるパトロールの回数を減らさざるを得ない状況になっていると述べた。

その理由について、ライダー報道官は、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」の一環として、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と連携して行われてきたパトロールが、トルコ軍の攻勢を受けて減少しているためだと述べた。

AFP, November 30, 2022、ANHA, November 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2022、Reuters, November 30, 2022、SANA, November 30, 2022、SOHR, November 30, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

中国の国連副大使はトルコとイスラエルにシリアへの越境攻撃を停止するよう求める(2022年11月29日)

中国の耿爽国連副大使は、国連安保理で、トルコとイスラエルに対して、シリアへの攻撃を直ちに停止するよう求めると述べた。

耿副大使は以下のように述べた。

我々はシリアの主権と領土保全を断固として守らなければならない。シリアの治安情勢は依然として不安定である。トルコはシリアに対して空爆を開始し、シリアに対して地上作戦を実施すると発表した。シリアに対するイスラエルの空爆も続いた。
中国は深い懸念を表明する。トルコとイスラエルに対し、国境を越えた攻撃を直ちに停止し、状況をエスカレートさせる可能性のある行動を回避し、関連する問題を解決するための対話を維持するよう求める。

SANA(11月29日付)、RIAノーヴォスチ通信(11月29日付)などが伝えた。

AFP, November 29, 2022、ANHA, November 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2022、Reuters, November 29, 2022、RIA Novosti, November 29, 2022、SANA, November 29, 2022、SOHR, November 29, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ大統領府報道官はYPGに国境から30キロ以上撤退するよう要請(2022年11月29日)

トルコ大統領府のイブラヒム・カリン報道官は、シリア北部とイラク北部で実施中の「鉤爪」作戦について、人民防衛隊(YPG)にシリアとの国境から30キロ以上撤退することを要請していると述べた。

カリン報道官は以下の通り述べた。

シリアでのトルコの軍事作戦は続く。我々にとっての優先事項は、その時期と場所を決定することにある。
我々は、YPGに我が国の国境から30キロ離れるよう要請している。
数千というシリア人が死んだり、数百万人が難民にならないよう、シリア領内に安全地帯を設置するよう求めてきた。

アナトリア通信(11月29日付)などが伝えた。

AFP, November 29, 2022、Anadolu Ajansı, November 29, 2022、ANHA, November 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2022、Reuters, November 29, 2022、SANA, November 29, 2022、SOHR, November 29, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合の貨物車輌など約40輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2022年11月29日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など約40輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入した。

AFP, November 29, 2022、ANHA, November 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2022、Reuters, November 29, 2022、SANA, November 29, 2022、SOHR, November 29, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がアレッポ県、ラッカ県、ハサカ県への砲撃を続ける(2022年11月29日)

アレッポ県では、ANHA(11月29日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村、スーガーニカ村、マイヤーサ村、シャッラー村近郊のファイサル製粉工場のロシア軍基地一帯、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のズール・マガール村、ジャールカリー村、クーラーン村、カッラ・ムーグ村、ジャイシャーン村を砲撃した。

このうち、バイナ村、スーガーニカ村、マイヤーサ村に対する砲撃で、住民2人が負傷した。

**

ラッカ県では、ANHA(11月29日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のズィヌービヤー村、アブー・サッラ村、トルコ占領下のタッル・アブヤド市に近いイブラーヒーム・カルドゥー村を砲撃した。

**

ハサカ県では、ANHA(11月29日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村、タッル・ラバン村、タッル・タウィーラ村
アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のシャイフ・ファーティミー村、ハミーディーヤ村、ウンム・カイフ村を砲撃した。

一方、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、同軍に所属するタッル・タムル軍事評議会がディブス村に進行しようとしたシリア国民軍を撃退したと発表した。

また、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市に近いマナージール村近郊で、シリア民主軍の砲撃により、シリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団のメンバー2人が負傷した。

AFP, November 29, 2022、ANHA, November 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2022、Reuters, November 29, 2022、SANA, November 29, 2022、SOHR, November 29, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

駐シリア・パレスチナ大使館がパレスチナ人民連帯国際デーを記念してダマローズ・ホテルで記念式典を開催(2022年11月29日)

ダマスカス県では、SANA(11月29日付)によると、パレスチナ大使館がパレスチナ人民連帯国際デーを記念して、ダマローズ・ホテルで記念式典を開催した。

式典には、サミール・リファーイー駐シリア・パレスチナ大使、ルバーナ・ムシャウウィフ文化大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府特別顧問、リヤード・アッバース・パレスチナ外務省アラブ問題局長が祝辞を述べたほか、ムハンマド・シャッアール進歩国民戦線中央指導部副書記長、ヤースィル・シューフィー・バアス党中央指導部メンバー、人民議会議員、パレスチナ諸派代表、駐シリア各国大使館代表、メディア関係者、宗教、文化、社会関連の著名人らが出席した。

AFP, November 29, 2022、ANHA, November 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2022、Reuters, November 29, 2022、SANA, November 29, 2022、SOHR, November 29, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍報道官:ロシアにシリア北東部防衛のためのシリア政府との協定締結を支援するよう要請したが、前向きな回答得られず(2022年11月28日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のアラーム・ハンナー報道官はハダス・チャンネル(11月28日付)に対して、シリア民主軍がロシアの代表団に、シリア北東部の実効支配地の防衛のためにシリア政府と協定を結ぶことを支援するようロシアに求めたことを明らかにした。

会談はトルコと国境地帯で行われたが、ロシア側は、緊張緩和に向けた努力を行うとの回答した得られなかったという。

AFP, November 28, 2022、ANHA, November 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2022、al-Hadath, November 28, 2022、Reuters, November 28, 2022、SANA, November 28, 2022、SOHR, November 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ジャズィーラは、トルコがマンビジュ市、アイン・アラブ市、タッル・リフアト市からシリア民主軍から撤退させ、シリア政府の支配下に復帰させることを要求していると伝える(2022年11月28日)

ジャズィーラ・チャンネル(11月28日付)は、トルコの公式筋の話として、トルコ政府がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県のマンビジュ市、アイン・アラブ(コバネ)市、タッル・リフアト市からシリア民主軍から撤退させ、シリア政府の支配下に復帰させることを要求していると伝えた。

同チャンネルによると、ロシア政府はトルコ政府のこの要求を満たし、地上作戦を回避するために努力する一方、トルコ側は期限を設置し、要求が満たされない場合に地上部隊を投入する構えを見せているという。

AFP, November 28, 2022、Aljazeera, November 28, 2022、ANHA, November 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2022、Reuters, November 28, 2022、SANA, November 28, 2022、SOHR, November 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

カービー米NSC戦略広報調整官:「シリア北部での緊張緩和を望んでいる」(2022年11月28日)

ジョン・カービー米国家安全保障会議(NSC)の戦略広報調整官は記者会見で、シリア北部とイラク北部に対するトルコの軍事攻勢(「鉤爪」作戦)について触れ、トルコの自衛権を認めるとしつつ、シリア北部での緊張緩和を望んでいると述べた。

カービー調整官は以下のように述べた。

トルコは、国境地域と国内の両方でテロ攻撃に苦しんでいる。トルコには、自国および自国民をこうした攻撃から守る権利がある。
だが、我々は緊張緩和を望んでおり、一般市民の間でさらなる死傷者を出すような行動を目にしたくない。

AFP, November 28, 2022、ANHA, November 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2022、Reuters, November 28, 2022、SANA, November 28, 2022、SOHR, November 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのチャヴシュオール外務大臣:「シリア政府との関係改善の目的はシリア内戦を終らせること」(2022年11月28日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、シリア政府との関係改善に関して、シリア内戦を終らせることが目的だと述べた。

チャヴシュオール外務大臣は記者団に対して以下のように述べた。

我々の目的はシリアでの内戦を終らせることになる。我々はそのためのプロセスを(シリアの)反体制派とともに進めている。(シリアの)政府とともに、反体制派はアスタナ・プロセスに参加している。

ヒュッリイイェト・デイリー・ニュース(11月28日付)などが伝えた。

AFP, November 28, 2022、ANHA, November 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2022、Hurriyet Daily News, November 28, 2022、Reuters, November 28, 2022、SANA, November 28, 2022、SOHR, November 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの警察当局はイスタンブールでの爆破テロに関与したとされるハサン容疑者の顔写真を公開(2022年11月28日)

トルコの警察当局は、13日のイスタンブールでの爆破テロに関与したとされるビラール・ハサン容疑者の顔写真を公開した。

公開された写真に写っているハサン容疑者は、人民防衛隊(YPG)の紋章を背に迷彩服を着用している。

ハサン容疑者は実行犯であるアフラーム・バシール容疑者に爆発物を手渡したとされており、シュレイマン・ソイル内務大臣が27日に発表したところによると、同じく容疑者の兄弟は既に逮捕されている。

アナトリア通信(11月28日付)が伝えた。

AFP, November 28, 2022、ANHA, November 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2022、Reuters, November 28, 2022、SANA, November 28, 2022、SOHR, November 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍憲兵隊はアレッポ県アイン・アラブ市一帯でトルコ軍による激しい砲撃が続いているのを受け、トルコ軍部隊との合同パトロールを中止(2022年11月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍憲兵隊はアイン・アラブ市一帯でトルコ軍による激しい砲撃が続いているのを受け、同国境地帯で予定していたトルコ軍部隊との合同パトロールを中止した。

AFP, November 28, 2022、ANHA, November 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2022、Reuters, November 28, 2022、SANA, November 28, 2022、SOHR, November 28, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.