YPGはアレッポ県北部でトルコの支援を受ける反体制派をダイル・ザウル県南東部でダーイシュと交戦(2018年9月24日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターが、トルコの実質占領下にあるアフリーン郡ラージュー町一帯およびジンディールス町一帯で、東部自由人連合とシャーム軍団を攻撃し、2人を殺害したと発表した。

**

ダイル・ザウル県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターが声明を出し、上バーグーズ村とシャジャラ村を結ぶ回廊地帯、スーサ町とシャジャラ村を結ぶ回廊地帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員40人を殲滅したと発表した。

一方、ダーイシュに近いアアマーク通信(9月24日付)によると、ダーイシュが上バーグーズ村でシリア民主軍を攻撃し、5人を殺害した。

AFP, September 24, 2018、ANHA, September 24, 2018、AP, September 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2018、al-Hayat, September 25, 2018、Reuters, September 24, 2018、SANA, September 24, 2018、UPI, September 24, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエルのネタニヤフ首相はシリアへのS-300防空システムを「無責任な者への供与は危険を増大させる」と述べ、ロシアを批判(2018年9月24日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と電話会談を行った。

スプートニク・ニュース(9月24日付)によると、電話会談では、ロシアによるシリアへのS-300防空システム供与について意見が交わされ、プーチン大統領は供与の理由について、「テロとの戦い」を遂行するロシア軍兵士の声明を脅かす危険を排除するため、と説明し、「イスラエル軍の攻撃そのものが、IL-20の惨事をもたらした」と改めて非難したという。

Kull-na Shuraka’, September 24, 2018

**

これに対して、ネタニヤフ首相は「高性能兵器が無責任な者たちの手に渡ることは、地域の危険を増大させる。イスラエルは自らの安全保障と国益を防衛し続ける」と答えたという。

AFP, September 24, 2018、ANHA, September 24, 2018、AP, September 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2018、al-Hayat, September 25, 2018、Reuters, September 24, 2018、SANA, September 24, 2018、Sputnik News, September 24, 2018、UPI, September 24, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヘイリー米国連大使「米国はアサド大統領に退任を強要しない。だが、退任するよう説得する」(2018年9月24日)

ニッキー・ヘイリー米国連大使は、米CBSニュース(9月24日付)のインタビューで、アサド大統領の進退に関して「米国はアサド大統領に退任を強要しない。だが、退任するよう説得する」と述べた。

AFP, September 24, 2018、ANHA, September 24, 2018、AP, September 24, 2018、CBS News, September 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2018、al-Hayat, September 25, 2018、Reuters, September 24, 2018、SANA, September 24, 2018、UPI, September 24, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ボルトン米国家安全保障問題担当大統領補佐官はシリアへのS-300防空システムを「深刻な事態悪化」を招くと批判し、ロシアに見直しを求める(2018年9月24日)

ジョン・ボルトン米国家安全保障問題担当大統領補佐官は、ロシアが2週間以内にシリアへのS-300防空システムを供与する決定をしたことに関して、「深刻な事態悪化」(significant escalation)をもたらすと非難、「ロシアがシリアへのミサイル売却を見直すことを希望している…。シリアとレバノンへの攻撃、そしてロシア軍航空機撃墜の責任はイランにある」と主張した。

Kull-na Shuraka’, September 24, 2018

AFP, September 24, 2018、ANHA, September 24, 2018、AP, September 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2018、al-Hayat, September 25, 2018、Reuters, September 24, 2018、SANA, September 24, 2018、UPI, September 24, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアはIL-20撃墜事件を受けて、2週間以内にシリアにS-300防空システムを供与することを決定(2018年9月24日)

アサド大統領は、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領と電話会談を行い、シリア情勢の進捗や、イドリブ県における非武装地帯設置とその実施方法について意見を交わした。

アサド大統領は会談で、17日のシリア軍によるIL-20撃墜事件の犠牲者に弔意を示す一方、プーチン大統領はこの誤射事件に於けるイスラエルの責任を追及、シリア軍にS-300防空システムを供与し、その防空能力を向上させると伝えた。

Kull-na Shuraka’, September 24, 2018

**

ロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣は声明を出し、シリア軍の防空能力を向上させるため、2週間以内に同軍にS-300防空システムを供与すると発表した。

ショイグ国防大臣によると、「S-300防空システムは射程250キロ以上で、一度に複数の標的を迎撃する能力を有する」という。

**

なお、RT(9月24日付)によると、シリア軍へのS-300防空システムの供与と合わせて、ロシアは、①ロシア軍のみに装備されていた官制システムをシリア空軍中央司令部に供与し、ロシア軍機の領空での行動を動きを把握できるようにするとともに、③シリア沖の地中海で電磁妨害を行い、シリアに対する攻撃を阻止するため、レーダー、衛星通信、航空機の飛行を妨害する、ことを決定したという。

**

SANA(9月24日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(9月24日付)などが伝えた。

AFP, September 24, 2018、ANHA, September 24, 2018、AP, September 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2018、al-Hayat, September 25, 2018、Reuters, September 24, 2018、RT, September 24, 2018、SANA, September 24, 2018、UPI, September 24, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民24万3,797人が帰国、避難民123万3,722人が帰宅(2018年9月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月24日付)を公開し、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数が14,517人に達していると発表した。

内訳は、レバノンからの帰国者14,199人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万3,797人(うち女性7万3,137人、子供12万4,335人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は663万1,873人(うち女性216万9,215人、子供349万8,734人)。

一方、国内避難民294人が9月24日に新たに帰宅した。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は15万1,360人(うち女性4万5,408人、子供7万1,933人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は123万3,722人(うち女性37万117人、子供62万9,198人)となった。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月23日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を13件(アレッポ県4件、ラタキア県9件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

**

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、クナイトラ県ゴラン高原の兵力引き離し地域にロシア軍憲兵隊の監視所6カ所を設置したと発表した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 24, 2018、al-Hayat, September 25, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

エジプトのシュクリー外務大臣はイドリブ県からのテロリスト脱出に警鐘を鳴らし、ロシア・トルコ首脳によるイドリブ県での非武装地帯設置合意を暗に批判(2018年9月23日)

エジプト外務省は声明を出し、17日のロシア・トルコ首脳によるイドリブ県での非武装地帯設置合意に関して、サーミフ・シュクリー外務大臣は、イドリブ県から域内の他の地域や国にテロ分子が退去する安全回廊を与えてしまうことの危険に警鐘を鳴らした、と非難した。

声明によると、シュクリー外務大臣は、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表とニューヨークにあるエジプト国連代表部での会談で、非武装地帯設置合意に対して暗に疑義を呈したという。

AFP, September 23, 2018、ANHA, September 23, 2018、AP, September 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2018、al-Hayat, September 24, 2018、Reuters, September 23, 2018、SANA, September 23, 2018、UPI, September 23, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がアレッポ市アイン・アラブ市近郊に向けて発砲(2018年9月23日)

アレッポ県では、ANHA(9月23日付)によると、トルコ軍がアイン・アラブ(コバネ)市西部のアシマ村一帯、グライブ村、カルウナーフ村に発砲した。

AFP, September 23, 2018、ANHA, September 23, 2018、AP, September 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2018、al-Hayat, September 24, 2018、Reuters, September 23, 2018、SANA, September 23, 2018、UPI, September 23, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合、YPG主体のシリア民主軍がダイル・ザウル県ハジーン市近郊でダーイシュを攻撃(2018年9月23日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(9月23日付)によると、米主導の有志連合がハジーン市近郊のシャジャラ村を爆撃し、ダーイシュ(イスラーム国)メンバー5人が死亡した。

また「テロ駆逐の戦い」を続行する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、シャジャラ村に突入し、ダーイシュと交戦したと発表した。

AFP, September 23, 2018、ANHA, September 23, 2018、AP, September 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2018、al-Hayat, September 24, 2018、Reuters, September 23, 2018、SANA, September 23, 2018、UPI, September 23, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省報道官はIL-20撃墜事件のイスラエル軍の責任を改めて追及(2018年9月23日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、モスクワで記者会見を開き、17日のロシア軍のIL-20がシリア軍の迎撃で誤って撃墜された事件に関して、イスラエル軍司令部代表から、ロシア・イスラエル両軍のシリア領空での偶発的衝突を回避するために設置されたホットラインを通じて、攻撃の数分前にシリア軍の拠点を爆撃する旨通知があったことを改めて明らかにした。

コナシェンコフ報道官は、その直前にイスラエル軍がラタキア市のシリア軍施設に対して行った爆撃についても、「イスラエル側はその軍事作戦の実施に関して、ロシア軍に事前通告するのではなく、爆撃開始と合わせて通告を行っていた」と非難した。

また、この爆撃がシリア領空を侵犯して行われたのではなく、シリア沖の地中海海上から実施されたと付言し、「イスラエル軍司令部の代表が、イスラエル軍戦闘機の爆撃カ所を偽ったことで、IL-20は安全な地域への脱出できなかった…。イスラエル側はF-16戦闘機がどの場所にいるかも知らせてこなかった」と指摘、このことがシリア軍による誤射を誘発したと批判した。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月23日付)、SANA(9月23日付)などが伝えた。

SANA, September 23, 2018

AFP, September 23, 2018、ANHA, September 23, 2018、AP, September 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2018、al-Hayat, September 24, 2018、Reuters, September 23, 2018、SANA, September 23, 2018、UPI, September 23, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは15件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年9月23日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月22日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を15件(アレッポ県3件、ラタキア県12件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 23, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ日刊紙「米CIAはロジャヴァ支配下で3,000人以上のスパイを養成、モサドの工作員も70人以上が潜入」(2018年9月22日)

トルコ日刊紙『イェニ・シャファク』(9月22日付)は、シリア諜報機関(ムハーバラート)の元高官だというアフマド・ジャービル氏の情報として、「米国の諜報機関は、過去2年間に、ハサカ市、ラッカ市、ダイル・ザウル市、マンビジュ市(アレッポ県)、アイン・アラブ(コバネ)市(アレッポ県)、タッル・アブヤド市(ラッカ県)で、3,000人以上の「通報者」(スパイ)を養成した」と伝えた。

このうちハサカ市とダイル・ザウル市を除く都市は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)、そして人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にある。

ハサカ市は、シリア政府とロジャヴァが分割(共同)統治を行い、ダイル・ザウル市はシリア政府の支配下にあるが、同市に面するユーフラテス川東岸はシリア民主軍が支配する。

同紙によると、米国は教会や支援機関といった場所を借りて、「通報者」となる人材を探し、米CIAとともに、イスラエルのモサドの工作員70人以上も、保健関係者、ボランティア、農業専門家、都市計画専門家、宗教関係者として、これらの地域に入っているという。

AFP, September 22, 2018、ANHA, September 22, 2018、AP, September 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2018、al-Hayat, September 23, 2018、Reuters, September 22, 2018、SANA, September 22, 2018、UPI, September 22, 2018Yeni Safak, September 22, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍によるダイル・ザウル県での「テロ駆逐の戦い」に合わせて、イラク軍も国境地帯で大規模作戦開始(2018年9月22日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(9月22日付)によると、「テロ駆逐の戦い」を続行する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がハジーン市一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

**

一方、複数のイラク軍消息筋によると、イラク軍は、アンバール県、サラーフッディーン県、ニナワ県の対シリア国境地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の相当を目的とした大規模な軍事作戦を開始した。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月22日付)が伝えた。

**

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月22日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、マンビジュ市近郊のクッバ村とジャアダ村(いずれもアラブ人の村で、村人らにダーイシュ(イスラーム国)メンバー、「ユーフラテスの盾」作戦司令室構成組織内通者、といった嫌疑をかけ、59人を拘束した。

AFP, September 22, 2018、ANHA, September 22, 2018、AP, September 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2018、al-Hayat, September 23, 2018、Reuters, September 22, 2018、SANA, September 22, 2018、UPI, September 22, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア外務省はイラン南西部アフワズ市で発生した軍事パレード襲撃事件を非難、アサド大統領はロウハーニー大統領に弔意(2018年9月22日)

外務在外居住者大臣高官は、イラン南西部アフワズ市で発生した軍事パレード襲撃事件に関して、もっとも厳しい表現で非難の意を表明した。

またアサド大統領も、ハサン・ロウハーニー大統領に電文を送り、事件を非難するとともに、犠牲者(29人)に弔意を示した。

SANA(9月22日付)が伝えた。

AFP, September 22, 2018、ANHA, September 22, 2018、AP, September 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2018、al-Hayat, September 23, 2018、Reuters, September 22, 2018、SANA, September 22, 2018、UPI, September 22, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

SANA:米主導の有志連合がダイル・ザウル県南部で空挺作戦を実施し、ダーイシュ幹部を連れ去る(2018年9月22日)

ダイル・ザウル県では、SANA(9月22日付)が地元消息筋の話などとして伝えたところによると、米主導の有志連合所属の航空機(ヘリコプター)複数機が県南部のマラーシダ村近郊のダーイシュ(イスラーム国)支配地域で空挺作戦を実施し、同地で活動を続けてきたダーイシュの幹部らを連れ去った。

**

しかし、RIAノーヴォスチ通信(9月24日付)によると、米国防総省のコーン・フォークナー報道官(中佐)は、24日にこれを否定した。

AFP, September 22, 2018、ANHA, September 22, 2018、AP, September 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2018、al-Hayat, September 23, 2018、Reuters, September 22, 2018、RIA Novosti, September 24, 2018、SANA, September 22, 2018、UPI, September 22, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民107人が新たに帰国、避難民388人が新たに帰宅(2018年9月22日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月22日付)を公開し、9月21日に難民107人(うち女性31人、子供55人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は14,470人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者14,152人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万3,750人(うち女性7万3,123人、子供12万4,314人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は663万1,873人(うち女性216万9,215人、子供349万8,734人)。

一方、国内避難民388人が9月21日に新たに帰宅した。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は15万603人(うち女性4万5,758人、子供7万6,564人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は123万2,965人(うち女性37万467人、子供62万8,568人)となった。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月21日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件(アレッポ県6件、ラタキア県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも1件(イドリブ県)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 22, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ諜報機関はテロリストとムハーバラートを含む400人からなる逮捕者リストを作成(2018年9月21日)

トルコ日刊紙『イェニ・シャファク』(9月21日付)は、トルコの諜報機関が、イドリブ県で活動するトルキスタン・イスラーム党、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーら「テロリスト」や、シリアの諜報機関(ムハーバラート)の工作員を含む400人の逮捕者リストを作成したと伝えた。

AFP, September 21, 2018、ANHA, September 21, 2018、AP, September 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 21, 2018、al-Hayat, September 21, 2018、Reuters, September 21, 2018、SANA, September 21, 2018、UPI, September 21, 2018、Yeni Safak, September 21, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ外務省「ロシアの使節団と会合を重ね、イドリブ県の非武装地帯の境界線を画定した」(2018年9月21日)

トルコ外務省は声明を出し、9月19~21日にロシアの使節団と会合を重ね、17日の両国首脳会談で設置合意されたイドリブ県の非武装地帯の境界線について合意に達したと発表した。

AFP, September 21, 2018、ANHA, September 21, 2018、AP, September 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 21, 2018、al-Hayat, September 21, 2018、Reuters, September 21, 2018、SANA, September 21, 2018、UPI, September 21, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアのラヴロフ外務大臣「イドリブ県での非武装地帯設置は最終解決ではなく、段階的な措置」(2018年9月21日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、17日にソチでのロシア・トルコ首脳会談でイドリブ県での非武装地帯設置が合意されたことに関して、記者会見で、「最終解決ではなく、段階的な措置だ」と述べた。

ラブロフ外務大臣は「ロシア・トルコの合意は何よりもまず、テロの脅威を根絶するためのもので、非武装地帯を設置するだけの段階的な措置に過ぎない…。この措置は、イドリブ県に設置されている緊張緩和地帯でのシリア軍拠点への砲撃、そしてフマイミームにあるロシア軍基地への砲撃を引き続き阻止することを必要としている」と述べた。

スプートニク・ニュース(9月21日付)が伝えた。

AFP, September 21, 2018、ANHA, September 21, 2018、AP, September 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 21, 2018、al-Hayat, September 21, 2018、Reuters, September 21, 2018、SANA, September 21, 2018、Sputnik News, September 21, 2018、UPI, September 21, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民112人が新たに帰国、避難民414人が新たに帰宅(2018年9月21日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月21日付)を公開し、9月20日に難民112人(うち女性34人、子供57人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は14,362人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者14,044人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万3,623人(うち女性7万3,091人、子供12万4,259人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は663万1,873人(うち女性216万9,215人、子供349万8,734人)。

一方、国内避難民414人が9月20日に新たに帰宅した。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は15万215人(うち女性4万5,627人、子供7万6,203人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は123万2,577人(うち女性37万389人、子供62万8,393人)となった。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月20日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を17件(アレッポ県8件、イドリブ県1件、ハマー県1件、ラタキア県7件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 21, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

国連事務総長特別顧問「シリアの復興には半世紀はかかる」(2018年9月20日)

国連のアダマ・ディエン(Adama Dieng)事務総長特別顧問(ジェノサイド防止担当)はニューヨークでの記者会見で、「7年以上内戦が続いたシリアの復興には、半世紀はかかるだろう」と述べた。

『ハヤート』(9月21日付)が伝えた。

AFP, September 20, 2018、ANHA, September 20, 2018、AP, September 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 20, 2018、al-Hayat, September 21, 2018、Reuters, September 20, 2018、SANA, September 20, 2018、UPI, September 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍はIL-20撃墜事件に対処するため、新たな軍事演習の実施を決定、シリア沖の海域・空域を封鎖(2018年9月20日)

インターファクス通信(9月20日)は、ロシア軍がシリア沖の地中海東部の海域を封鎖したと伝えた。

封鎖措置は、同地でロシア海軍艦船の演習とミサイル発射実験を行うためだという。

これに関して、ロシアのユーリイ・ボリソフ副首相は、フマイミーム航空基地(ラタキア県)とタルトゥース港(タルトゥース県)に駐留するロシア軍が新たな演習を実施すると発表した。

一方、イスラエルのイェディオト・アハロノト(9月20日付)も、17日のIL-20撃墜事件への対抗措置をとるかのように、ロシアがシリア沖の海域の航行と同海域上空の飛行を制限している、と伝えた。

IL-20撃墜事件に関しては、ロシア側は、イスラエル軍戦闘機がロシア軍機を装い、撃墜されたIL-20を盾とするかたちでラタキア県をミサイル攻撃したことが原因だと非難していた。

**

イスラエルのイメージサット・インターナショナル社は、17日にイスラエル軍戦闘機がミサイル攻撃を行ったとされるラタキア県内の施設の爆撃前および爆撃後の画像を公開した。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月20日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, September 19, 2018

AFP, September 20, 2018、ANHA, September 20, 2018、AP, September 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 20, 2018、al-Hayat, September 21, 2018、Interfax, September 20, 2018、Reuters, September 20, 2018、SANA, September 20, 2018、UPI, September 20, 2018、Ynet News, September 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアTASS通信:米国はヨルダン北東部のラクバーン・キャンプのシリア難民をシリア政府支配地域に移送することを提案(2018年9月20日)

ロシアのTASS通信(9月20日付)は、ヨルダン北東部のルクバーン・キャンプの処遇をめぐるロシアとの折衝で、米国が同キャンプに身を寄せるシリア難民をシリア政府支配地域に移送することを提案している、と伝えた。

同通信によると、詳細については協議されていないという。

AFP, September 20, 2018、ANHA, September 20, 2018、AP, September 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 20, 2018、al-Hayat, September 21, 2018、Reuters, September 20, 2018、SANA, September 20, 2018、TASS, September 20, 2018、UPI, September 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのアナトリア通信:「イランの民兵」22組織がイドリブ県を三方から包囲するかたちで拠点を設営、その数は232カ所に(2018年9月20日)

トルコのアナトリア通信(9月20日付)は、シリア政府を支援する22の外国人テロ民兵組織(いわゆる「イランの民兵」)がイドリブ県を三方から包囲するかたちで拠点を設営、その数は232カ所に達していると伝えた。

イドリブ県一帯に拠点を設営しているは、アフガン人からなるファーティミーユーン旅団、パキスタン人からなるザイナビーユーン旅団、イラク人民動員隊に所属するヌジャバー運動、バドル機構、イマーム・アリー大隊、イマーム・フサイン大隊、アサーイブ・アフル・ハック、アブー・ファドル・アッバース旅団、レバノンのヒズブッラー、同じくレバノン人からなるガーリブーン中隊、イラク人からなるイマーム・マフディー軍、シリア人とレバノン人からなるイマーム・ムハンマド・バーキル旅団、イラン・イスラーム革命防衛隊のゴドス軍団。

al-Durar al-Shamiya, September 19, 2018

**

反体制派系サイト「統一監視団」(https://www.facebook.com/kafrziat/)のアンマール・アブー・ハサン氏は、ドゥラル・シャーミーヤ(9月20日付)に対し、ハマー県北部に展開していたシリア軍および親政権民兵(「イランの民兵」)が撤退したとの情報に関して、「武装勢力支配地域に接する地域からのシリア軍の撤退は記録されていない」と述べた。

アブー・ハサン氏はまた、17日のソチでのロシア・トルコ首脳によるイドリブ県での非武装地帯設置にかかる合意以降、シリア軍と「シーア派民兵」が新たにアレッポ県南部に進軍していた、と付言した。

AFP, September 20, 2018、Anadolu Ajansı, September 20, 2018、ANHA, September 20, 2018、AP, September 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 20, 2018、al-Hayat, September 21, 2018、Reuters, September 20, 2018、SANA, September 20, 2018、UPI, September 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍はタッル・アブヤド市郊外の学校とカーミシュリー市近郊に発砲、子供1人が負傷(2018年9月20日)

ラッカ県では、ANHA(9月20日付)によると、トルコ軍国境警備隊がタッル・アブヤド市の西方にあるスーサク村の学校に向けて発砲した。

この学校は9月19日に開校したばかり。

トルコ軍はまた、タッル・アブヤド市に面する国境地帯に部隊を増強した。

**

ハサカ県では、ANHA(9月20日付)によると、トルコ軍がカーミシュリー市近郊のハッラーブ・クールト村に向けて発砲し、子供1人が負傷した。

**

アレッポ県では、ANHA(9月20日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)が、トルコの実質占領下にあるアフリーン郡ジンディールス町とシーヤ(シャイフ・ハディード)村で、反体制武装集団に対する特殊作戦を敢行し、戦闘員4人を殺害した。

AFP, September 20, 2018、ANHA, September 20, 2018、AP, September 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 20, 2018、al-Hayat, September 21, 2018、Reuters, September 20, 2018、SANA, September 20, 2018、UPI, September 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュに所属していたスーダン人女性をロジャヴァがスーダン大使館に引き渡す(2018年9月20日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)ジャズィーラ地区の渉外委員会(外務省に相当)は、駐シリア・スーダン大使館に、ダーイシュ(イスラーム国)に所属していた女性1人の身柄を引き渡した。

身柄引き渡しは、ハサカ県カーミシュリー市にある渉外委員会庁舎で行われた。

引き渡されたのは、ナダー・サーミー・サイードさんで、2018年1月10日に拘束されていた。

ANHA, September 19, 2018

ANHA(9月20日付)が伝えた。

AFP, September 20, 2018、ANHA, September 20, 2018、AP, September 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 20, 2018、al-Hayat, September 21, 2018、Reuters, September 20, 2018、SANA, September 20, 2018、UPI, September 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県南東部の上バーグーズ村をダーイシュから解放(2018年9月20日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(9月20日付)によると、「テロ駆逐の戦い」を続行する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダーイシュ(イスラーム国)との交戦の末、上バーグーズ村を制圧した。

https://youtu.be/4kkxu7UHXw8

スーサ町から1キロの地点にまで到達した。

AFP, September 20, 2018、ANHA, September 20, 2018、AP, September 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 20, 2018、al-Hayat, September 21, 2018、Reuters, September 20, 2018、SANA, September 20, 2018、UPI, September 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア外務省報道官「シャーム解放機構はシリアの反体制派にサリン・ガスを含む化学兵器を供与している」(2018年9月20日)

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)が、サリン・ガスを含む化学兵器をシリア国内の反体制武装集団に供与していると述べた。

RT(9月20日付)が伝えた。

AFP, September 20, 2018、ANHA, September 20, 2018、AP, September 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 20, 2018、al-Hayat, September 21, 2018、Reuters, September 20, 2018、RT, September 20, 2018、SANA, September 20, 2018、UPI, September 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民107人が新たに帰国、避難民435人が新たに帰宅(2018年9月20日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月20日付)を公開し、9月19日に難民107人(うち女性31人、子供55人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は14,250人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者13,932人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万3,530人(うち女性7万3,057人、子供12万4,202人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は663万1,873人(うち女性216万9,215人、子供349万8,734人)。

一方、国内避難民435人が9月19日に新たに帰宅した。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は14万9,801人(うち女性4万5,447人、子供7万6,203人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は123万2,163人(うち女性37万186人、子供62万8,207人)となった。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月19日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を16件(アレッポ県6件、ハマー県1件、ラタキア県9件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 20, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターはシリア政府との和解に応じたタウヒード軍に特例措置(2018年9月19日)

ドゥラル・シャーミーヤ(9月19日付)は、ロシア当事者和解調整センターが、ヒムス県北部でシリア政府との和解に応じたタウヒード軍のメンバーに「前例のない」特例措置をとったと伝えた。

同サイトによると、ロシア当事者和解調整センターは、シリア治安当局の許可を得ずに、ヒムス県北部各所を自由に移動できるパスを発効し、タウヒード軍の司令官やメンバー約50人に配布したという。

AFP, September 19, 2018、ANHA, September 19, 2018、AP, September 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2018、al-Hayat, September 20, 2018、Reuters, September 19, 2018、SANA, September 19, 2018、UPI, September 19, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.