イスラエルのリーベルマン国防大臣「シリア軍兵士が一人でも兵力引き離し地域に入れば、危険に曝される…。シリア難民は受け入れない」(2018年7月10日)

イスラエルのアヴィグドール・リーベルマン国防大臣は、占領下のゴラン高原を視察訪問し、「シリア政府の庇護のもとテロのインフラを構築しようとする努力が行われているが、イスラエルはこれを許すことはない。この地域にいかなるテロのインフラが作られようと力をもって対応する…。シリア政府に責任があり、この枢軸(ヒズブッラー、イラン)を支援しただけで大きな代償を支払うことになる」と述べた。

リーベルマン国防大臣はまた、イランの支援を受ける民兵のシリアでの処遇に関して「撤退するのであれば、40キロ地帯でも、80キロ地帯でも何も変わらないだろう…。イランが入る限り、我々は行動を続ける」と述べるとともに、「シリア軍兵士が一人でも兵力引き離し地域に入れば、危険に曝されるだろう」と脅迫した。

その一方で、「イスラエルは国境近くのキャンプに身を寄せているシリア人避難民に人道支援を行う用意がある。だが、難民を受け入れる用意はない」と強調した。

『ハヤート』(7月11日付)が伝えた。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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ダルアー県南西部ではシリア軍とダーイシュ(ハーリド・ブン・ワリード軍)の戦闘を避けようと住民1万人がイスラエル占領下のゴラン高原方面に避難(2018年7月10日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍の支配下にある県南西部のヤルムーク川河畔地域に留まっていた住民1万人以上が、シリア軍の攻撃を避けるため、イスラエル占領下のゴラン高原に向けて避難した。

ハーリド・ブン・ワリード軍は、サフム・ジャウラーン村、バイト・アーラ村、クーヤー村、マアルバ町、ナーフィア村、シャジャラ町、ジャムラ村、ジッリーン村、アドワーン村、シャブラク村、タスィール町、アイン・ズィクル村などを支配下に置いている。

なお、UNOCHA(国際連合人道問題調整事務所)のシリア危機事務所(在アンマン)のデヴィッド・スワンソン報道官によると、20万人近いシリア人が戦火を避けてイスラエル占領下のゴラン高原に避難しているという。

また、ヨルダン国境地域に逃れた避難民は320万人以上に及ぶという。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは8件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年7月10日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(7月10日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(アレッポ県1件、ラタキア県4件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 10, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合はイラク・クルディスタン自治政府支配地域からロジャヴァ支配地域に軍用車輌500台を搬入(2018年7月9日)

『ハヤート』(7月10日付)は、複数の活動家の話として、ハンヴィー(HMMWV)や武器を搭載視した車輌約500台からなる米主導の有志連合の車列が、イラクのクルディスタン自治政府支配地域からシリア領内に進入し、ハサカ県の西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の制圧地域に到着した。

AFP, July 9, 2018、ANHA, July 9, 2018、AP, July 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2018、al-Hayat, July 10, 2018、Reuters, July 9, 2018、SANA, July 9, 2018、UPI, July 9, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍戦闘機・偵察機がアフリーン郡を数度にわたり領空侵犯(2018年7月9日)

アレッポ県では、ANHA(7月9日付)によると、トルコ軍戦闘機および偵察機複数機が、アフリーン郡シャッラー村一帯およびシーラーワー町一帯上空を数度にわたり侵犯した。

AFP, July 9, 2018、ANHA, July 9, 2018、AP, July 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2018、al-Hayat, July 10, 2018、Reuters, July 9, 2018、SANA, July 9, 2018、UPI, July 9, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは4件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2018年7月9日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(7月9日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(ハマー県1件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監督チームも2件(アレッポ県1件、ハマー県1件)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 9, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は7月2日~7月8日までの7日間でシリア領内で22回の爆撃を実施(2018年7月9日)

米中央軍(CENTCOM)は、7月2日~7月8日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

7月2日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は3回で、ブーカマール市近郊(2回)、シャッダーディー市近郊(1回)に対して行われた。

7月3日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し5回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は4回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

7月4日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は4回で、ブーカマール市近郊(2回)、シャッダーディー市近郊(2回)に対して行われた。

7月5日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し7回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は6回で、ブーカマール市近郊(2回)、シャッダーディー市近郊(4回)に対して行われた。

7月6日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は2回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

7月7日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は2回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

7月8日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は1回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

CENTCOM, July 9, 2018をもとに作成。

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有志連合の特殊作戦司令官を務めるジェラルド米少将「イランの存在はシリアの安定に寄与しない」(2018年7月8日)

有志連合の特殊作戦司令官を務める米軍のジェームズ・ジェラルド(James Jarrard)少将は、シリア国内におけるイランのプレゼンスに関して、アラビーヤ・チャンネル(7月8日付)に対して、「安定の実現に寄与しない。(イランのプレゼンスが)暴力やテロを生みだし、和平実現を阻む活動をもたらしているなか、我々はそれを支持できるものだとは見ていない…。イランの民兵の活動がテロとみなされるのか否かは、他の人が決めねばならない」と述べ、ロシアにイランの影響力排除に動くよう暗に求めた。

一方、米主導の有志連合のシリア国内での駐留に関して「シリア人が受け入れることのできる政治プロセスを完了させる」ことも視野に入れいているとの見方を示したうえで、「ダーイシュ(イスラーム国)に対する戦いは終わっていない。有志連合の主要な目標はダーイシュから解放された地域が浄化されるまで駐留を続けることだ。我々は安定が実現されることを確認し、シリア北東部の内務治安部隊を教練し、ダーイシュが復活しないようにしなければならない」と述べた。

AFP, July 8, 2018、ANHA, July 8, 2018、AP, July 8, 2018、Alarabia, July 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2018、al-Hayat, July 9, 2018、Reuters, July 8, 2018、SANA, July 8, 2018、UPI, July 8, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県北西部のアフリーン郡を爆撃(2018年7月8日)

アレッポ県では、ANHA(7月8日付)が複数の地元消息筋の話として伝えたところによると、トルコ軍戦闘機複数機が22時、県北西部のアフリーン郡上空に飛来、アフリーン市とジンディールス町を結ぶ幹線道路沿いの複数カ所(ハーリタ村、マスキー村付近)、ラージュー村近郊の複数カ所を爆撃した。

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同じく、ANHA(7月8日付)によると、トルコの実質占領下のバーブ市近郊のカッバースィーン村でオートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し、3人が死亡、6人が負傷した。

一方、トルコの実質占領下のアフリーン郡ラージュー村近郊のワーディー・ナシャーマ(キリイー・ティーラー)で反体制武装集団が森林に放火、2ヘクタールが全焼した。
http://www.hawarnews.com/ar/uploads/2018/07/08/171713_2018-7-8-sewdendena-derin-ihraje-e280ab28129e280ac.jpg

AFP, July 8, 2018、ANHA, July 8, 2018、AP, July 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2018、al-Hayat, July 9, 2018、Reuters, July 8, 2018、SANA, July 8, 2018、UPI, July 8, 2018などをもとに作成。

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イスラエル軍がヒムス県中部のタイフール航空基地(T4)を爆撃(2018年7月8日)

シリア軍消息筋が、SANA(7月8日付)に明らかにしたところによると、イスラエル軍がシリア領空を侵犯し、ヒムス県中部のタイフール航空基地(T4)を爆撃、シリア軍防空部隊が応戦し、ミサイル複数発を撃破、爆撃に参加したイスラエル軍戦闘機1機に被害を与えた。

一方、スプートニク・ニュース(7月8日付)は、この爆撃でタイフール航空基地が被害を受けたと伝えた。

AFP, July 8, 2018、ANHA, July 8, 2018、AP, July 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2018、al-Hayat, July 9, 2018、Reuters, July 8, 2018、SANA, July 8, 2018、Sputnik News, July 8, 2018、UPI, July 8, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はナスィーブ国境通行所に至る国際幹線道路の復旧工事を開始(2018年7月8日)

ダルアー県では、SANA(7月8日付)によると、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターのの仲介によるシリア政府と南部中央作戦司令室の停戦合意(6日)を受けて、シリア軍が、シリア政府の支配下に復帰したナスィーブ国境通行所とヒルバト・ガザーラ町を結ぶ国際幹線道路を復旧工事を行い、爆発物や瓦礫の撤去を行った。

SANA, July 8, 2018

また、UNESCO世界文化遺産の円形劇場を擁するブスラー・シャーム市で活動していた武装集団がシリア軍に重火器の引き渡しを行った。

SANA, July 8, 2018

一方、UNOCHA(国際連合人道問題調整事務所)ヨルダン事務所のアンデルス・ペダーセン(Anders Pedersen)代表は報道声明を出し、「ジャービル国境通行所(ナスィーブ国境通行所)に近い自由貿易地区にいた150~200人の避難民は、そのほとんどが男性だったが、彼らはダルアー県にある自分達の町・村に帰宅した」と発表した。

ペダーセン氏はまた、「シリア側にいる避難民の数を特定することは現状ではできない」と付言した。

AFP, July 8, 2018、ANHA, July 8, 2018、AP, July 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2018、al-Hayat, July 9, 2018、Reuters, July 8, 2018、SANA, July 8, 2018、UPI, July 8, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは5件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2018年7月8日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(7月8日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(ラタキア県)確認したと発表した。

トルコ側の監督チームも2件(場所は明示せず)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 8, 2018をもとに作成。

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トルコ軍がイドリブ県に通信設備を搬入(2018年7月7日

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月7日付)によると、トルコ軍の車列が、トルコ軍の車列は、ヒルバト・ジャウズ村に設置された仮設の通行所からシリアに入国、通信用アンテナなどを搬入したという。

複数の活動家によると、行く先は明らかではないが、ジスル・シュグール市近郊のイシュタブリク村の監視所に向かったと見られる。

AFP, July 7, 2018、ANHA, July 7, 2018、AP, July 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2018、al-Hayat, July 8, 2018、Reuters, July 7, 2018、SANA, July 7, 2018、UPI, July 7, 2018などをもとに作成。

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YPGはアフリーン郡でトルコ軍兵士2人を殺害したと発表(2018年7月7日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターは声明を出し、トルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン郡シャッラー村近郊のカフルジャンナ村で3日にトルコ軍の車列を攻撃し、兵士2人を殺害したと発表した。

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アレッポ県では、ANHA(7月7日付)によると、シャーム軍団とハムザート旅団の戦闘員がトルコの実質占領下にあるアフリーン郡ジンディールス町近郊のサティヤー村で住民多数を逮捕した。

武器携帯にかかる許可証を持っていないというのが逮捕の理由だという。

AFP, July 7, 2018、ANHA, July 7, 2018、AP, July 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2018、al-Hayat, July 8, 2018、Reuters, July 7, 2018、SANA, July 7, 2018、UPI, July 7, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは3件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年7月7日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(7月7日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(アレッポ県2件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 7, 2018をもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣「マンビジュでのミッションが完了したら、工程表をめぐる米国とのコンセンサスはシリア北部のその他の地域にも適用される」(2018年7月6日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の支配下にあるアレッポ県マンビジュ市一帯の処遇をめぐって米国とトルコが交わした工程表に関して、「マンビジュでのミッションが完了したら、工程表をめぐるコンセンサスはシリア北部のその他の地域にも適用されるだろう」と述べた。

アナトリア通信(7月6日付)が伝えた。

AFP, July 6, 2018、Anadolu Ajansı, July 6, 2018、ANHA, July 6, 2018、AP, July 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 6, 2018、al-Hayat, July 7, 2018、Reuters, July 6, 2018、SANA, July 6, 2018、UPI, July 6, 2018などをもとに作成。

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OPCWは米英仏のシリア攻撃の根拠となった4月のドゥーマー市での化学兵器使用疑惑事件に関して、化学兵器関連の物質は検出されなかったとしつつ、塩素系の化学物質が発見されたと発表(2018年7月6日)

化学兵器機関(OPWC)は6日(金曜日)、4月7日に東グータ地方ドゥーマー市(ダマスカス郊外県)で発生し、13日の米英仏によるシリア爆撃の根拠となった化学兵器攻撃疑惑事件に関する事実調査の中間報告書を発表した。

OPCWの声明の内容は以下の通り:

ハーグ、オランダ――2018年7月6日――OPCWの事実調査団(FFM)は、2018年4月7日にシリアのドゥーマーで発生したとされる化学兵器使用事件に関して、現時点までに行われたFFM調査の中間報告書を発表した。

FFMは事件が発生したとされるドゥーマー市内の現場で、環境サンプルを収集、複数の目撃者にインタビューを行うとともに、データ収集を行った。FFMチームはまた、隣国(国名は明示せず)でも、生物学的サンプル、環境サンプルを収集、目撃者に対するインタビューを行った。

OPCW指定の実験施設で、優先順にサンプル分析を行った結果、有機リン系神経剤、あるいはその分解産物は、環境サンプルおよび被害者とされる検体から採取された血漿サンプルからは検出されなかった。2カ所で採取されたサンプルから、さまざまな有機塩素系化学物質が爆発物の残骸とともに発見され、分析が続けられている。これらの結果の意義を確定するためのFFMチームの作業は現在も継続中である。FFMチームは最終結論に達するまで作業を続ける。

FFMはまた、2016年10月30日にシリアのハムダーニーヤ地区(アレッポ市)と2016年11月13日にカルム・タッラーブ地区(アレッポ市)で発生したとされる化学兵器使用事件についての報告書を2018年7月2日に発表した。入手・分析された情報、インタビューによって得られた話、実験施設での分析結果から、FFMは、ハムダーニーヤ近隣地域とカルム・タッラーブ地区において発生した事件で特定の化学物質が兵器として使用されたか否かを断定することはできなかった。FFMは、報告された事件の被害にあった人々がおそらく、何らかの持続性のない刺激物質を浴びたと付言する。

ドゥーマー市、ハムダーニーヤ地区、カルム・タッラーブ地区、で発生したとされる化学兵器使用、FFMの報告書は、化学兵器禁止条約(CWC)の締約国に共有された。報告書はまた、国連事務総長を通じて安全保障理事会に回付された。

https://www.opcw.org/

AFP, July 6, 2018、ANHA, July 6, 2018、AP, July 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 6, 2018、al-Hayat, July 7, 2018、Reuters, July 6, 2018、SANA, July 6, 2018、UPI, July 6, 2018などをもとに作成。

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イスラエル軍はシリア軍とアル=カーイダが交戦中のクナイトラ県を砲撃(2018年7月6日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ(Avichay Adraee)報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)を通じて、「迫撃砲による砲撃を受け、緩衝地帯内の有刺鉄線の東側(シリア政府支配地域)およびその近くに着弾したこを受けて、イスラエル軍はシリア軍の拠点1カ所を砲撃した」と発表した。

アドライ報道官はまた「この迫撃砲は、政権と破壊分子の内戦のなかで発射されたもので、イスラエル国防軍はシリアの内戦には干渉しない」としつつ、「しかし同時に、ゴラン高原の緩衝地帯の維持を含む1974年の兵力引き離し協定の実施を支持し続ける」と付言した。

AFP, July 6, 2018、ANHA, July 6, 2018、AP, July 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 6, 2018、al-Hayat, July 7, 2018、Reuters, July 6, 2018、SANA, July 6, 2018、UPI, July 6, 2018などをもとに作成。

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シリア政府とシャーム解放機構などからなる南部中央作戦司令室がダルアー県での停戦で合意(2018年7月6日)

ダルアー県では、SANA(7月6日付)によると、ロシア軍代表団とシャーム解放機構などからなる南部中央作戦司令室による交渉の結果、UNESCO世界文化遺産を擁するブスラー・シャーム市一帯で活動を続けてきた反体制武装集団が、シリア政府との停戦・和解合意に応じた。

停戦・和解合意は、戦闘停止、重火器・中火器の引き渡し、残留を希望する戦闘員の免罪、退去を希望する戦闘員とその家族のイドリブ県への退去、対ヨルダン国境地帯の監視所のシリア政府への引き渡しなどを骨子とするという。

また、ロシア国防省も7日、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターの仲介により、シリア政府とダルアー県の武装集団が停戦に合意したと発表した。

声明によると、停戦合意は、①停戦の実施、武装集団の支配下にあった居住地域に配備されていた重火器・中火器の引き渡し、②和解を拒否する戦闘員とその家族のイドリブ県への退去、③居住地域におけるシリア政府の行政機関の復活、などを骨子とする。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(7月6日付)によると、停戦・和解合意は、①即時停戦、②ロシア軍憲兵隊の国境地帯への展開、③シリア軍と「イランの民兵」のムサイフラ町、キヒール村、ジーザ町、サフワ村からの撤退、④ロシア側への反体制武装集団の重火器の引き渡し、⑤退去希望者の退去、を骨子とするという。

また、『ハヤート』(7月7日付)によると、このほか、仲介者となったヨルダンの要請として、避難民の帰還が盛り込まれたという。

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これを受け、シリア軍消息筋は、ヨルダンとの国境に面するナスィーブ国境通行所にシリア国旗を掲揚したと発表した。
https://www.sana.sy/wp-content/uploads/2018/07/0-26-660×330.jpg

一方、南部中央作戦司令室は、停戦合意を受けて声明を出し、「合意は尊厳、自由、威厳、栄光が南部の血によって流されるのを回避するために不可欠だった」としたうえで、受諾が苦汁の決断だったことを明らかにした。

syria.liveuamap.com, July 6, 2018

AFP, July 6, 2018、ANHA, July 6, 2018、AP, July 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 6, 2018、al-Hayat, July 7, 2018、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 7, 2018、Reuters, July 6, 2018、SANA, July 6, 2018、UPI, July 6, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは5件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年7月6日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(7月6日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(ハマー県2件、アレッポ県1件、ラタキア県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 6, 2018をもとに作成。

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イスラエル軍事ジャーナリストは、イスラエル軍が6月にダイル・ザウル県でイラク人民兵を爆撃したことを示す航空写真を公開(2018年7月5日)

イスラエルの軍事ジャーナリスト、アロン・ベン・デイヴィッド氏は自身のツイッターのアカウント(https://twitter.com/alonbd)を通じて、イスラエル軍戦闘機がシリア領内で活動するイラク人民動員隊のヒズブッラー大隊の拠点を爆撃したことを示した航空写真を公開した。

ベン・デイヴィッド氏によると、爆撃は6月18日にダイル・ザウル県ブーカマール市近郊の拠点に対して行われ、ヒズブッラー大隊の将兵55人が死亡したという。

なお、この爆撃に関して、SANAなどは米主導の有志連合による爆撃と伝えた。

AFP, July 5, 2018、ANHA, July 5, 2018、AP, July 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2018、al-Hayat, July 6, 2018、Reuters, July 5, 2018、SANA, July 5, 2018、UPI, July 5, 2018などをもとに作成。

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イスラエルのモサドがダマスカスで極秘特殊作戦を敢行し、エリ・コーヘン氏の腕時計を「奪還」(2018年7月5日)

イスラエル政府のアラビア語版公式ツイッター・アカウント「イスラエル・アラビック(イスラエル・ビ・アル=アラビーヤ」(https://twitter.com/israelarabic)は、モサドがシリアの首都ダマスカスで極秘特殊作戦を遂行、1965年にシリアで処刑されたイスラエル人工作員エリ・コーヘン氏が身につけていた腕時計を「奪還」したと発表し、その写真を公開した。

AFP, July 5, 2018、ANHA, July 5, 2018、AP, July 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2018、al-Hayat, July 6, 2018、Reuters, July 5, 2018、SANA, July 5, 2018、UPI, July 5, 2018などをもとに作成。

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ヨルダンの仲介によりロシア軍とシャーム解放機構などからなる南部中央作戦司令室が停戦交渉を再々開(2018年7月5日)

ヨルダン軍が運営するハラー・アフバール(7月5日付)は、複数の消息筋の話として、シャーム解放機構などからなる南部中東作戦司令室とロシア軍代表団がヨルダンの仲介のもとに、停戦交渉を再開した、と伝えた。

また、最高交渉委員会元副議長のハーリド・マハーミード氏は、ハダス・チャンネル(7月5日付)に対して、ヨルダンが最高交渉委員会とともに、改めて停戦交渉を行うよう両当事者に求めたとしたうえで、ロシアが停戦を受け入れない一部戦闘員を家族とともにダルアー県から退去させることに同意したことを明らかにした。

停戦交渉は4日に中断していた。

AFP, July 5, 2018、ANHA, July 5, 2018、AP, July 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2018、al-Hadath, July 5, 2018、Hala Akhbar, July 5, 2018、al-Hayat, July 6, 2018、Reuters, July 5, 2018、SANA, July 5, 2018、UPI, July 5, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは8件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年7月5日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(7月5日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(ハマー県1件、アレッポ県2件、ラタキア県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 5, 2018をもとに作成。

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ダーイシュがダイル・ザウル県で有志連合とシリア民主軍の合同パトロール部隊を襲撃し、米軍兵士2人を殺害(2018年7月4日)

ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル24(7月5日付)によると、米主導の有志連合の地上部隊が、ナムリーヤ村近郊の街道でダーイシュ(イスラーム国)が敷設した地雷の爆発に巻き込まれ、米軍兵士2人が死亡した。

死亡した米軍兵士は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と有志連合の合同パトロール部隊に所属していたという。

同サイトによると、地雷が爆発した直後、ダーイシュと合同パトロール部隊が交戦、ダーイシュ戦闘員は逃走したという。

一方、ユーフラテス・ポスト(7月5日付)によると、ダーイシュは、街道に仕掛けた爆弾を爆発させ、シリア民主軍と有志連合の合同パトロール部隊の車列を襲撃したという。

AFP, July 5, 2018、ANHA, July 5, 2018、AP, July 5, 2018、Deirzoor24, July 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2018、Euphrates Post, July 6, 2018、al-Hayat, July 6, 2018、Reuters, July 5, 2018、SANA, July 5, 2018、UPI, July 5, 2018などをもとに作成。

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イラク諜報機関「鷹諜報細胞」:「ダーイシュ最高指導者の長男はロシア軍の爆撃で7月2日に殺害された」(2018年7月4日)

イラク諜報機関「鷹諜報部隊」の高官は、ダーイシュ(イスラーム国)に近いナーシル・ニュース(7月3日付)が、最高指導者アブー・バクル・バグダーディー氏の長男のフザイファ・バドリー氏(15歳)の死亡を報じたことに関して、AFP(7月4日付)に対して「フザイファ・バドリーはロシアが2018年7月2日にヒムス県内の洞窟に対して行った爆撃で殺害された。洞窟ではダーイシュのメンバー11人が死亡した」ことを明らかにした。

AFP, July 4, 2018、ANHA, July 4, 2018、AP, July 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2018、al-Hayat, July 4, 2018、Nashir News, July 3, 2018、Reuters, July 4, 2018、SANA, July 4, 2018、UPI, July 4, 2018などをもとに作成。

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反体制武装集団がトルコ軍とともにアフリーン住民12人を拉致、民家を司令部として転用(2018年7月4日)

アレッポ県では、ANHA(7月4日付)によると、トルコの実質占領下にあるアフリーン郡のムーバター村近郊のミールカーン村で、シャーム戦線がトルコ軍第3師団とともに住民12人を拉致、連行した。

また、末裔軍大隊が同じくムバーター村近郊のハッブー村の民家3件を接収し、司令部に改装した。

AFP, July 4, 2018、ANHA, July 4, 2018、AP, July 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2018、al-Hayat, July 4, 2018、Reuters, July 4, 2018、SANA, July 4, 2018、UPI, July 4, 2018などをもとに作成。

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シリア政府と国連地雷対策サービス部がMoUを交わす(2018年7月4日)

首都ダマスカスの外務在外居住者省で、シリア・アラブ共和国と国連地雷対策サービス部(UNMAS)との間で、地雷撤去にかかる了解覚書(MoU)の署名式が行われた。

シリア政府からはファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣が、国連地雷対策サービス部(UNMAS)からはアグネス・マカイユ部長が署名式に参加した。

SANA(7月4日付)が伝えた。

SANA, July 4, 2018

AFP, July 4, 2018、ANHA, July 4, 2018、AP, July 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2018、al-Hayat, July 4, 2018、Reuters, July 4, 2018、SANA, July 4, 2018、UPI, July 4, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは12件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年7月4日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(7月4日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を12件(ハマー県2件、アレッポ県6件、ラタキア県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 4, 2018をもとに作成。

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シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているラタキア県のフマイミーム航空基地が所属不明の無人航空機の攻撃を受ける(2018年7月3日)

ドゥラル・シャーミーヤ(7月3日付)は、親政権の複数のサイトの情報として、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているラタキア県のフマイミーム航空基地が、過去48時間に所属不明の無人航空機による攻撃を複数回受け、同基地のロシア軍防空システムが迎撃したと伝えた。

AFP, July 3, 2018、ANHA, July 3, 2018、AP, July 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2018、al-Hayat, July 4, 2018、Reuters, July 3, 2018、SANA, July 3, 2018、UPI, July 3, 2018などをもとに作成。

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