ロシア軍憲兵隊は「シャッビーハ」の悪行を封じるため首都ダマスカスでパトロールを開始(2018年6月14日)

ANHA(6月14日付)は、ロシア軍憲兵隊が首都ダマスカス県の中心街でのパトロール任務を開始したと伝え、その画像を公開した。

同サイトによると、ロシア軍憲兵隊の任務は、シャッビーハによる市民の拉致、殺害、恐喝などを抑止し、シリア軍、政府、治安機関による支配を確立することにあるという。

首都ダマスカスでは13日と14日、中心街などに設置されていた「シャッビーハ」の検問所10カ所以上が撤去された。

ANHA, June 14, 2018

AFP, June 14, 2018、ANHA, June 14, 2018、AP, June 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2018、al-Hayat, June 15, 2018、Reuters, June 14, 2018、SANA, June 14, 2018、UPI, June 14, 2018などをもとに作成。

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トランプ米大統領はホワイト・ヘルメットとIIIMへの660万ドルの資金供与を許可(2018年6月14日)

米国務省は声明(https://www.state.gov/r/pa/prs/ps/2018/06/283220.htm)を出し、ドナルド・トランプ米大統領がホワイト・ヘルメットに対する660万ドルの資金供与を許可したことを明らかにした。

声明では、「米国は、アサドの化学兵器攻撃の犠牲者を含む10万人の命を紛争開始以降救ってきたホワイト・ヘルメットを強く支援する」と表明されている。

660万米ドルは、ホワイト・ヘルメットのほか、シリアでの人権侵害などの調査にあたる国連のシリア独立調査委員会(IIIM)に対しても拠出されるという。

AFP, June 14, 2018、ANHA, June 14, 2018、AP, June 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2018、al-Hayat, June 15, 2018、Reuters, June 14, 2018、SANA, June 14, 2018、UPI, June 14, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは4件の停戦違反を、トルコ側は1件の違反を確認(2018年6月14日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月14日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(ラタキア県3件、アレッポ県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも1件(ハマー県)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 14, 2018をもとに作成。

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OPCWは2017年3月にハマー県での戦闘でサリン・ガスと塩素ガスが使用された可能性が非常に高いと結論づける(2018年6月13日)

化学兵器禁止機関(OPCW)は声明を出し、シリアでの化学兵器・塩素ガスの使用の是非について調査を行っている事実調査団(FFM)が、2017年3月ハマー県のラターミナ町でサリン・ガスや塩素ガスが使用された可能性が非常に高い(very likely)と発表した。

化学兵器が使用されたとされるのは、2017年3月24日のラターミナ市南部での戦闘と、25日の同市内のラターミナ病院およびその一帯での戦闘。

前者の戦闘ではサリン・ガスが、後者の戦闘では塩素ガスが使用された可能性が高いという。

なお、この結論は、複数の目撃情報、疫学的分析、環境サンプルに基づくもだという。

AFP, June 13, 2018、ANHA, June 13, 2018、AP, June 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2018、al-Hayat, June 14, 2018、Reuters, June 13, 2018、SANA, June 13, 2018、UPI, June 13, 2018などをもとに作成。

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ロシア仲介のシリア政府との停戦交渉をめぐって反体制武装集団が分裂(2018年6月13日)

ダルアー県では、『ハヤート』(6月14日付)によると、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターが、反体制武装集団の戦闘員や活動に対して、シリア政府支配下のマハッジャ町で停戦に向けた緊急会合を開催する旨、告知し、電話などで参加を要請した。

緊急会合には、革命軍、ムウタッズ軍といった武装集団が参加する予定。

だが、ハウラーン革命指導評議会のメンバーの1人ファーディー・アースィミー氏は、『ハヤート』紙に対して、シリア政府による逮捕者の釈放などがなければ、参加しない旨、ロシア側に伝えたという。

AFP, June 13, 2018、ANHA, June 13, 2018、AP, June 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2018、al-Hayat, June 14, 2018、Reuters, June 13, 2018、SANA, June 13, 2018、UPI, June 13, 2018などをもとに作成。

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シリア政府とロジャヴァの共同支配下のタッル・リフアト市の名士がトルコ側と同市の処遇をめぐって協議(2018年6月13日)

『ハヤート』(6月14日付)は、複数の消息筋の話として、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)とシリア政府の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市の処遇にかかるロシアとトルコの合意を受けて、タッル・リフアト市の名士からなる使節団がトルコ政府高官と協議した、と伝えた。

同消息筋によると、タッル・リフアト市の処遇をめぐって、ロシアとトルコは、同地からシリア軍とイラン・イスラーム革命防衛隊の支援を受ける民兵を撤退させ、代わってトルコ軍とロシア軍からなる部隊を展開させること、住民を帰還させること、住民による武器保有を禁止すること、そして同地の治安と安定を担う地元評議会を樹立することで合意しているという。

AFP, June 13, 2018、ANHA, June 13, 2018、AP, June 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2018、al-Hayat, June 14, 2018、Reuters, June 13, 2018、SANA, June 13, 2018、UPI, June 13, 2018などをもとに作成。

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レバノンのハリーリー首相はロシアのプーチン大統領と会談、シリア難民帰国に向けたロシアの協力の是非について協議(2018年6月13日)

レバノンのサアド・ハリーリー首相はモスクワを訪問し、ヴラジミール・プーチン大統領と会談した。

ハリーリー首相の事務所の発表によると、会談は1時間にわたって行われ、レバノン情勢や中東地域情勢の進捗、ロシア・レバノン関係などについて意見が交わされた。

会談には、セルゲイ・ラブロフ外務大臣も同席した。

会談後、ハリーリー首相は記者団に対して、レバノン国内で避難生活を続けているシリア難民のシリアへの帰国にかかる問題、とりわけこの問題へのロシアの協力の是非について集中的に議論したことを明らかにした。

Naharnet, Jnue 13, 2018

AFP, June 13, 2018、ANHA, June 13, 2018、AP, June 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2018、al-Hayat, June 14, 2018、Reuters, June 13, 2018、SANA, June 13, 2018、UPI, June 13, 2018などをもとに作成。

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クウェート外務省は拘束中のシリア人、イエメン人の強制帰国を検討中(2018年6月13日)

クウェート日刊紙『ラアユ』(6月13日付)は、クウェート外務省高官筋の話として、同国が拘束中のシリア人とイエメン人を国外退去処分にすることを検討していると伝えた。

同消息筋は『ラアユ』紙に対して「クウェート外務省は、シリアおよびイエメン国籍の逮捕者の処遇を検討する。これは、彼らの国での戦闘が比較的沈静化したことを受け、彼らを国外退去させるためだ」と述べた。

AFP, June 13, 2018、ANHA, June 13, 2018、AP, June 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2018、al-Hayat, June 14, 2018、al-Ra’y, June 13, 2018、Reuters, June 13, 2018、SANA, June 13, 2018、UPI, June 13, 2018などをもとに作成。

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トランプ米大統領「イランは変わった。シリアから部隊撤退を開始した」(2018年6月13日)

ドナルド・トランプ米大統領は米フォックス・ニュース(6月13日付)のインタビューに応じ、米国がイラン核合意から離脱したことを受け、イランがシリア国内に展開させていた民兵の撤退を開始したと述べる一方、シリアへのミサイル攻撃が中国へのメッセージだったことを明らかにした。

トランプ大統領は「イランは変わったと思う。イランが地中海、シリア、イエメンに今も向かおうとしているとは思わない。彼らはシリアやイランから兵士を率先して撤退させている」と述べた。

トランプ大統領はまた、2017年4月のハーン・シャイフーン市(イドリブ県)での化学兵器使用疑惑への対抗措置としてシリアをミサイル攻撃したことに関して、米国が化学兵器や大量破壊兵器使用に対してどのように対応するかを中国に警告する狙いがあったことを明らかにした。

トランプ大統領は、フロリダ州での習近平国家主席との会談中に米軍がシリア領内にミサイル攻撃を行った際、習主席に対して「我々はシリアにミサイル58発を撃った、と言うと、習主席は通訳を通じて、私に聞き返した。だから、発射されたミサイルは700マイル先の標的を破壊したと答えた」と述べたことを明かした。

そのうえで「アサドは子供に対して化学兵器を使った。だからこうしなければならないのだ。バラク・オバマ前大統領がこのレッド・ラインを踏み越えていれば、中東情勢は異なっていただろう」と述べた。

Fox News, Jnue 13, 2018

AFP, June 13, 2018、ANHA, June 13, 2018、AP, June 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2018、Fox News, June 13, 2018、al-Hayat, June 14, 2018、Reuters, June 13, 2018、SANA, June 13, 2018、UPI, June 13, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合はハサカ県を爆撃し住民4人を殺害するなか、YPG主体のシリア民主軍はハサカ県、ダイル・ザウル県でダーイシュとの戦闘を続ける(2018年6月13日)

ハサカ県では、SANA(6月13日付)によると、米主導の有志連合が県南東部のハルダーン村を爆撃し、住民4人を殺害、女性1人を負傷させた。

一方、ANHA(6月13日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダシーシャ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を継続し、ダルウィーシュ村とアーミリーヤ村を制圧した。

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ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル24(6月13日付)によると、スワル町郊外にある西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の検問所で爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発し、戦闘員3人が死亡した。

AFP, June 13, 2018、ANHA, June 13, 2018、AP, June 13, 2018、DeirEzzor 24, June 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2018、al-Hayat, June 14, 2018、Reuters, June 13, 2018、SANA, June 13, 2018、UPI, June 13, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは3件の停戦違反を、トルコ側は3件の違反を確認(2018年6月13日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月13日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(ラタキア県)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも3件(ハマー県)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 13, 2018をもとに作成。

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UNHCRレバノン代表はレバノン政府にシリア難民への滞在許可取り消し決定を撤回するよう求める(2018年6月12日)

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のアンドレイ・マヒチッチ報道官は、スイスのジュネーブでの記者会見で、レバノン政府に対し、レバノン国内に身を寄せるシリア難民の滞在許可を取り消すとしたジュブラーン・バースィール外務大臣(暫定)の決定を撤回するよう求めた。
マヒチッチ報道官は「我々は、外務大臣の決定が滞りなく覆されることを希望する」と述べた。

また、UNHCRレバノン事務所のリワー・アミーン報道官はMTV(6月12日付)に対して、シリア難民の問題がレバノンにとってセンスィティブな問題であることを認めつつ、「強制帰国は国際法違反」にあたると述べた。

アミーン報道官は「85%の難民が帰国を希望しているが…、安全、安定、雇用、そして住む家を必要としている」と述べた。

Nahar, June 12, 2018

AFP, June 12, 2018、ANHA, June 12, 2018、AP, June 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2018、al-Hayat, June 13, 2018、MTV, June 12, 2018、Naharnet, June 12, 2018、Reuters, June 12, 2018、SANA, June 12, 2018、UPI, June 12, 2018などをもとに作成。

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イタリア軍部隊がロジャヴァ支配下のダイル・ザウル県に展開(2018年6月12日)

アナトリア通信(6月12日付)は、イタリア軍がダイル・ザウル県内の西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配地域各所に軍事顧問ら将兵約20人を派遣したと伝えた。

AFP, June 12, 2018、Anadolu Ajansı, June 12, 2018、ANHA, June 12, 2018、AP, June 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2018、al-Hayat, June 13, 2018、Reuters, June 12, 2018、SANA, June 12, 2018、UPI, June 12, 2018などをもとに作成。

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マティス米国防長官「米国はマンビジュ市でトルコと軍事協力を行う用意がある」(2018年6月12日)

ジェームズ・マティス米国防長官は、ワシントンDCのペンタゴンで「米国はマンビジュ市でトルコと軍事協力を行う用意がある…。我々はまず、マンビジュ市一帯での巡視活動から開始し、市内で合同巡視活動を行うだろう」と述べた。

AFP, June 12, 2018、ANHA, June 12, 2018、AP, June 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2018、al-Hayat, June 13, 2018、Reuters, June 12, 2018、SANA, June 12, 2018、UPI, June 12, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合はハサカ県タッル・シャーイル村を爆撃し、住民10人あまりを殺害(2018年6月12日)

ハサカ県では、SANA(6月12日付)、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が県南東部のタッル・シャーイル村を爆撃し、住民12人を殺害、2人を負傷させた。

なお、シリア人権監視団によると、死者は子供3人を含む民間人10人。

AFP, June 12, 2018、ANHA, June 12, 2018、AP, June 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2018、al-Hayat, June 13, 2018、Reuters, June 12, 2018、SANA, June 12, 2018、UPI, June 12, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは10件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年6月12日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月12日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(ラタキア県6件、アレッポ県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 12, 2018をもとに作成。

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UNHCRシリア難民担当調整官はイドリブ県に対するロシア・シリア軍が爆撃・砲撃に懸念を表明(2018年6月11日)

UNHCRのパノス・ムムツィス・シリア難民担当調整官はスイスのジュネーブで、イドリブ県に対してロシア・シリア軍が爆撃・砲撃をにわかに頻発化させていることに関して、250万人が「行く場もなく」取り残されていると懸念を示した。

ムムツィス調整官は、イドリブ県が、民間人や戦闘員が「押し寄せる地」(dumping ground)になっていると指摘、「最近の事態悪化が続けば、250万人がトルコ国境方面にさらに追い詰められるのではと本当に懸念している」と述べた。

AFP, June 11, 2018、ANHA, June 11, 2018、AP, June 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2018、al-Hayat, June 12, 2018、Reuters, June 11, 2018、SANA, June 11, 2018、UPI, June 11, 2018などをもとに作成。

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ハマースのハニーヤ政治局長「我々はシリア政府と断交していない。イランは重要な枢軸国だ」(2018年6月11日)

パレスチナのハマースのイスマーイール・ハニーヤ政治局長はスプートニク・ニュース(6月11日付)のインタビューに応じ、「ハマースはシリア国内の問題に関与したくはなかった…。客観的な状況のなかで、現下のハマースとシリア政府との関係がもたらされた」と述べた。

ハニーヤ政治局長は「我々はシリア(政府)と断交はしていない。だが、客観的な状況が現下の関係をもたらしたのだ。我々はシリアを姉妹国とみなしており、その国民、そして政権は常に、パレスチナの権利に寄り添っている」と述べた。

ハニーヤ政治局長はまた「我々はただ、シリア国内の問題に関与したくなかっただけだ…。シリアで治安、安定、市民の平和が戻ることを、そして地域において民族主義的な役割を回復することを望んでいる」と述べた。

一方、イランに関しては「地域における重要な枢軸国だ。我々とイランの関係には戦略的な次元もある。イランは我らがパレスチナ人民とその勇敢な抵抗のために多くを提供してくれた。我々はイランとの今の関係が特別で進歩的な段階にあると言える」と述べた。

アラブ諸国の対立をめぐっては「我々は(アラブ諸国)全体の大義を担っている。その大義とはパレスチナの大義で、みなからそれを支援してもらう必要がある…。だから、我々はエジプトと協力な関係を築きながら、カタールやイランとも強い関係を維持している。我々は…パレスチナの権利を支持したいと考えるいかなる国とのいかなる関係も排除しない…。もちろん、それは困難なバランスを必要とする。だが、それは可能で、そうしなければならない。我々は地域における対立から身を遠ざけ、我々の大義をめぐってアラブ・イスラーム世界の合意が実現することを希望している」と述べた。

al-Durar al-Shamiya, June 11, 2018

AFP, June 11, 2018、ANHA, June 11, 2018、AP, June 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2018、al-Hayat, June 12, 2018、Reuters, June 11, 2018、SANA, June 11, 2018、Sputnik News, June 11, 2018、UPI, June 11, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合はハサカ県南東部の村を爆撃し18人を殺害、ダーイシュはダイル・ザウル県でYPG主体のシリア民主軍を襲撃(2018年6月11日)

ハサカ県では、SANA(6月11日付)によると、米主導の有志連合がシャッダーディー市南東のフワイビーラ村にある学校を爆撃し、18人を殺害した。

死亡したのは、イラクからの避難民で、そのほとんどが女性と子供だった。

一方、ANHA(6月11日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシャッダーディー市東部でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を続け、タリーファーウィー村、アブドゥルアール村を制圧した。

このほか、シャッダーディー市近郊で爆弾が爆発し、7歳の子供が大やけどを負った。

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ダイル・ザウル県では、ユーフラテス・ポスト(6月11日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がスワイダーン・ジャズィーラ村を襲撃し、同地に進駐していた西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘員8人を殺害した。

AFP, June 11, 2018、ANHA, June 11, 2018、AP, June 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2018、Euphrates Post, June 11, 2018、al-Hayat, June 12, 2018、Reuters, June 11, 2018、SANA, June 11, 2018、UPI, June 11, 2018などをもとに作成。

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ロシア当事者和解センター「ヨルダンのラクバーン難民キャンプは武装集団の避難所と化しており、そのなかにはダーイシュ戦闘員もいる」(2018年6月11日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターは、ヨルダン北東部のシリア国境に近いルクバーン難民キャンプに関して、「シリア各地から逃れた武装集団の避難所と化しており…そのなかにはダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員も含まれている」と指摘した。

AFP, June 11, 2018、ANHA, June 11, 2018、AP, June 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2018、al-Hayat, June 12, 2018、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 11, 2018、Reuters, June 11, 2018、SANA, June 11, 2018、UPI, June 11, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省発表:米占領下のタンフ国境通行所からタドムル市方面に侵攻しようとした武装集団をシリア軍が撃退(2018年6月11日)

ロシア国防省は、ロシア軍の航空支援を受けたシリア軍部隊が、米主導の有志連合の占領下にあるヒムス県タンフ国境通行所一帯から、UNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡群を擁するタドムル市方面に侵攻しようとした反体制武装集団を撃退、戦闘員5人を殺害、車輌1台、バイク1台を破壊したと発表した。

AFP, June 11, 2018、ANHA, June 11, 2018、AP, June 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2018、al-Hayat, June 12, 2018、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 11, 2018、Reuters, June 11, 2018、SANA, June 11, 2018、UPI, June 11, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:米国が支援する「テロ集団」はダイル・ザウル県でシリア軍に疑いをかけるため新たな化学兵器攻撃を計画している(2018年6月11日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、報道声明を出し、米軍特殊部隊の支援を受ける「テロ集団」(反体制武装集団)が、ダイル・ザウル県のジャフラ村に塩素ガスが入ったボンベ複数本を搬入し、シリア軍に嫌疑をかけるため、新たな化学兵器攻撃を画策しているとの情報を得たと発表した。

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これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(6月11日付)は、複数の活動家の話として、ロシアのこうした警告は、シリア軍が最近になってダイル・ザウル県南東部の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に苦戦を強いられているなか、シリア軍による化学兵器攻撃が行われる可能性が高まっていることをと示している、と伝えた。

AFP, June 11, 2018、ANHA, June 11, 2018、AP, June 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2018、al-Hayat, June 12, 2018、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 11, 2018、Reuters, June 11, 2018、SANA, June 11, 2018、UPI, June 11, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは3件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年6月11日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月11日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(ラタキア県2件、アレッポ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 11, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は6月1日~6月10日までの10日間でシリア領内で132回の爆撃を実施(2018年6月11日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月1日~6月10日の10日間でのシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

6月1日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し9回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は9回で、ブーカマール市近郊(4回)、シャッダーディー市近郊(5回)に対して行われた。

6月2日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し9回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は8回で、ブーカマール市近郊(6回)、シャッダーディー市近郊(2回)に対して行われた。

6月3日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し28回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は28回で、ブーカマール市近郊(22回)、シャッダーディー市近郊(6回)に対して行われた。

6月4日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し17回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は17回で、ブーカマール市近郊(15回)、シャッダーディー市近郊(2回)に対して行われた。

6月5日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し12回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は12回で、ブーカマール市近郊(7回)、シャッダーディー市近郊(5回)に対して行われた。

6月6日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し17回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は17回で、ブーカマール市近郊(11回)、シャッダーディー市近郊(6回)に対して行われた。

6月7日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し12回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は12回で、ブーカマール市近郊(9回)、シャッダーディー市近郊(3回)に対して行われた。

6月8日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し11回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は11回で、ブーカマール市近郊(6回)、シャッダーディー市近郊(3回)に対して行われた。

6月9日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し15回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は14回で、ブーカマール市近郊(6回)、シャッダーディー市近郊(8回)に対して行われた。

6月10日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し6回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は6回で、ブーカマール市近郊(4回)、シャッダーディー市近郊(2回)に対して行われた。

CENTCOM, June 11, 2018をもとに作成。

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国連のグテーレス事務総長は7日のロシア軍によるとされるイドリブ県ザルダナー村への攻撃に関して「完全な調査を行い、責任の所在を明確に」するよう呼びかける(2018年6月10日)

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、7日のイドリブ県ザルダナー村に対するロシア軍によると思われる爆撃に「深い懸念」を表明し、「一度目の爆撃に対処しようとしていた人々に対して2度目の爆撃が行われたとされる攻撃に対する完全な調査を行い、責任の所在を明確にする」よう呼びかけた。

ザルダナー村では、7日のロシア軍によるとされる爆撃で、51人が死亡、80人以上が死亡した(『ハヤート』(6月9日付)報道)。

だが、ロシア国防省は8日、イドリブ県ザルダナー村をロシア軍が爆撃したとのホワイト・ヘルメットの情報はウソで、爆発はシャーム解放機構とイスラーム軍の戦闘によるものと反論していた。

AFP, June 11, 2018、ANHA, June 11, 2018、AP, June 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2018、al-Hayat, June 12, 2018、Reuters, June 11, 2018、SANA, June 11, 2018、UPI, June 11, 2018などをもとに作成。

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トルコ諜報機関がシリア北部で反体制派の治安機関高官やメディア関係者を拘束(2018年6月10日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月10日付)によると、トルコの諜報機関が、県北部のマーリア市で、同市の治安局長のバシール・ハッジー氏、アフリーン広報センターの創設者であるサラーフ・サーフィー氏を拘束し、拘置所に連行した。

トルコの諜報機関はまた、アフリーン広報センター所長のアブー・マジド・クームラ氏を国境で拘束している。

al-Durar al-Shamiya, June 10, 2018

AFP, June 10, 2018、ANHA, June 10, 2018、AP, June 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2018、al-Hayat, June 11, 2018、Reuters, June 10, 2018、SANA, June 10, 2018、UPI, June 10, 2018などをもとに作成。

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トルコがシリア国境沿いのシリア領内で建設を進めてきた防護壁(総延長711キロ)が完成(2018年6月10日)

トルコの住宅開発機構(TOKI)のアルグン・トゥラン局長は、トルコ・シリア国境沿いのシリア領内で建設が進められていた防護壁が完成したことを明らかにした。

防護壁の総延長は711キロメートル。

al-Durar al-Shamiya, June 10, 2018

トルコ政府は、密輸や違法な出入国を抑止するため、全長826キロからなる防護壁建設計画を策定、2015年から建設を進めてきた。

なお、シリア・トルコ国境の全長は911キロに及ぶ。

アナトリア通信(6月10日付)が伝えた。

AFP, June 10, 2018、Anadolu Ajansı, June 10, 2018、ANHA, June 10, 2018、AP, June 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2018、al-Hayat, June 11, 2018、Reuters, June 10, 2018、SANA, June 10, 2018、UPI, June 10, 2018などをもとに作成。

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スプートニク・ニュース:ロシアの企業150社以上が近くシリアで復興事業に着手(2018年6月10日)

スプートニク・ニュース(6月10日付)は、ロシアの実業家からなる使節団が首都ダマスカスを訪問し、人工衛星、穀物サイロ建設、工業、教育センター、ラタキア港港湾施設などの復興支援プロジェクト多数を受注したと伝えた(https://arabic.sputniknews.com/russia/201806091032978595-%D8%B4%D8%B1%D9%83%D8%A7%D8%AA-%D8%B1%D9%88%D8%B3%D9%8A%D9%89-%D8%B3%D9%88%D8%B1%D9%8A%D8%A7-%D8%A5%D8%B9%D8%A7%D8%AF%D8%A9-%D8%A5%D8%B9%D9%85%D8%A7%D8%B1-%D9%82%D9%85%D8%B1-%D8%A7%D8%B5%D8%B7%D9%86%D8%A7%D8%B9%D9%8A/)。

スプートニク・ニュースは、都市、空港、港湾建設、石油、農業、衣類、地質調査、採掘関連の企業158社かるロシアの「クベト」(كوبيت)グループの代表を務めるラスラーン・ミルザー・ガニーフ(رسلان مرزا غنيف)氏らシリアを訪れたロシアの実業家を取材、ガニーフ氏によると、多くのシリア人実業家がロシアを訪問、モスクワ商業会議所との間で多数の事業の着工について合意したという。

また、ロシアの実業家の使節団は今回のシリア訪問で複数の閣僚(石油鉱物資源大臣、運輸大臣、情報大臣ら)や高官と会談し、正式な契約締結に向け、その草案の準備をすることでシリア側と合意に達したという。

AFP, June 10, 2018、ANHA, June 10, 2018、AP, June 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2018、al-Hayat, June 11, 2018、Reuters, June 10, 2018、SANA, June 10, 2018、UPI, June 10, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは9件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年6月10日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月10日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(ラタキア県6件、アレッポ県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 10, 2018をもとに作成。

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ダイル・ザウル県でロシア軍士官が暗殺され、ロシア軍は親政権民兵の武器を回収(2018年6月9日)

ダイル・ザウル県では、ユーフラテス・ポスト(6月9日付)によると、タービヤト・ジャズィーラ村の民家で、ロシア軍士官1人が「マフムード・ザルズール」を名乗る男性に暗殺された。

同サイトによると、これを受け、ロシア軍はフサイニーヤ町、タービヤト・ジャズィーラ村一帯に展開する親政権民兵の一部メンバーに配給していた武器を回収したという。

AFP, June 9, 2018、ANHA, June 9, 2018、AP, June 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2018、Euphrates Post, June 9, 2018、al-Hayat, June 9, 2018、Reuters, June 9, 2018、SANA, June 9, 2018、UPI, June 9, 2018などをもとに作成。

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