シリア国民軍に所属する反乱者解放機構が「来るべき戦いに向けた軍事的な準備」を行うとしてハサカ県北部で大規模軍事演習(2022年6月2日)

ハサカ県では、トルコの支援を受けるシリア国民軍に所属する反乱者解放機構がツイッターのアカウント(https://mobile.twitter.com/Tha_Eroon/)を通じて、「平和の泉」で実弾を使用した大規模軍事演習を実施したと発表した。

軍事演習は「来るべき戦いに向けた軍事的な準備」を行うのが目的で、シリア革命反体制勢力国民連立傘下の暫定内閣のハサン・ハマーダ国防大臣、同機構の正副参謀長が視察するなかで行われた。

https://mobile.twitter.com/Tha_Eroon/status/1532298091453349889

 

AFP, June 2, 2022、ANHA, June 2, 2022、Orient News, June 2, 2022、Reuters, June 2, 2022、SANA, June 2, 2022、SOHR, June 2, 2022などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるラタキア県、イドリブ県、ハマー県を砲撃(2022年6月2日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、バーラ村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるドゥワイル・アクラード村、サルマーニーヤ村を砲撃した。

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ダルアー県では、オリエント・ニュース(6月2日付)などによると、ムザイリーブ町で政治治安局の分所が正体不明の武装集団の襲撃を受けた。

AFP, June 2, 2022、ANHA, June 2, 2022、Orient News, June 2, 2022、Reuters, June 2, 2022、SANA, June 2, 2022、SOHR, June 2, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県タッル・タムル町近くのロシア軍基地一帯を砲撃(2022年6月2日)

ハサカ県では、ANHA(6月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町、タッル・タムル町に近いウンム・ムハルマラ村、ハドラーウィー村、ブービー村、バック村を砲撃した。

砲撃はタッル・タムル町の変電所、同町近郊のロシア軍基地一帯、アブー・ラースィーン町の北・東シリア自治局内務治安部隊(アサーイシュ)の本部にも及んだ。

また、ウンム・ムハルマラ村で若い男性1人が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(6月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のタルナダ村、タナブ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア国民軍はシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市北のムフスィンリー村とジャンダル村一帯に潜入し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会と交戦、マンビジュ軍事評議会の兵士1人を殺害した。

AFP, June 2, 2022、ANHA, June 2, 2022、Orient News, June 2, 2022、Reuters, June 2, 2022、SANA, June 2, 2022、SOHR, June 2, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県シューラー村近郊で旅客バスがダーイシュの襲撃を受け、民間人3人死亡、21人負傷(2022年6月2日)

ダイル・ザウル県では、SANA(6月2日付)によると、シリア政府の支配下にあるシューラー村近郊のビシュリー交差点で、アレッポ市(アレッポ県)発・ダイル・ザウル市行きの旅客バスが「テロ集団」の襲撃を受けて、民間人3人が死亡、21人が負傷した。

シリア人権監視団によると、攻撃を行ったのはダーイシュ(イスラーム国)。

AFP, June 2, 2022、ANHA, June 2, 2022、Orient News, June 2, 2022、Reuters, June 2, 2022、SANA, June 2, 2022、SOHR, June 2, 2022などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がハマー県、ラタキア県、アレッポ県、イドリブ県で交戦(2022年6月1日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原の灌漑計画地区一帯で砲撃戦を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行った。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアンジャーラ村、バスラトゥーン村一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村を砲撃した。

AFP, June 1, 2022、ANHA, June 1, 2022、Orient News, June 1, 2022、Reuters, June 1, 2022、SANA, June 1, 2022、SOHR, June 1, 2022などをもとに作成。

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フール・キャンプに収容されていたイラン難民152世帯690人がイラクに帰国(2022年6月1日)

ハサカ県では、ANHA(6月1日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプに収容されていたイラン難民152世帯690人が、自治局とイラクの国境に国連世界食料農業機関(FAO)の支援用に設置されている通行所(FAO国境通行所)を経由してイラクに帰還した。

イラク難民は、北・東シリア自治局のキャンプ運営局、イラク国民議会の避難民委員会の連携のもとに行われた。

AFP, June 1, 2022、ANHA, June 1, 2022、Orient News, June 1, 2022、Reuters, June 1, 2022、SANA, June 1, 2022、SOHR, June 1, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍はタッル・リフアト市をドローンで爆撃、米軍が拡張工事をしていたラファー・セメント工場の基地を砲撃、これを受け所属不明の戦闘機がトルコ占領下のタッル・アブヤド市を爆撃(2022年6月1日)

アレッポ県では、ANHA(6月1日付)によると、トルコ軍が自爆攻撃型の無人航空機(ドローン)で、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市の産婦人科クリニックを攻撃し、クリニックの施設に物的被害が出た。

トルコ軍はまた、シリア国民軍とともに、タッル・アブヤド市一帯、マンナグ航空基地、カフル・アントゥーン村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、砲撃では、マンナグ航空基地に設置されているシリア軍の拠点が狙われ、シリア軍兵士2人が負傷した。

トルコ軍はまた、シリア国民軍とともに、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市北のアウン・ダーダート村、ムフスィンリー村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(6月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のアブー・ナイトゥーラ村、米軍がかつて駐留していたハッラーブ・ウシュク村近郊の基地(ラファージュ・セメント工場)を砲撃した。

ラファージュ・セメント工場は現在は人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が基地として使用している。

シリア人権監視団によると、ラファージュ・セメント工場では、米軍が数日前に基地拡張、そしておそらくは再展開を目的としてブルドーザーやショベルカーなどの重機20輌で堀の掘削や土塁の建設作業を行っていたが、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がシリア北部での侵攻作戦実施の意志を示したのを受けて、撤退していた。

一連の砲撃を受け、所属不明の戦闘機複数機が、トルコの占領下にあるタッル・アブヤド市の国立病院脇に設置されているシリア国民軍の拠点に対して爆撃を行い、3人が死亡、6人が負傷した。

この爆撃に関して、シリア民主軍の広報センターは声明を出し、関与を否定した。

これに関して、シリア人権監視団は、ロシア軍戦闘機2機が、アレッポ県マンビジュ市からタッル・アブヤド市に至る地域上空に飛来し、低空で飛行、タッル・アブヤド市で空対空ミサイルの攻撃によると思われる爆発が発生したと発表した。

一方、オリエント・ニュースは、「シリア民主軍による虐殺」と断じた。

タッル・アブヤド市への爆撃に対抗して、トルコ軍とシリア国民軍はさらにアイン・イーサー市および同市一帯の村々への砲撃を行った。

砲撃は、アイン・イーサー市の市街地にも及んだ。

トルコ軍とシリア国民軍はさらに、タッル・アブヤド市近郊のシャウィーク・シャーシュ(シャシー)村を砲撃、女性1人とその娘1人の合わせて2人が負傷した。

このほか、ANHA(6月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍が県北部のクーラク村を砲撃し、住民1人が負傷した。

 

 

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ハサカ県では、ANHA(6月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村、タッル・ジュムア村を砲撃した。

AFP, June 1, 2022、ANHA, June 1, 2022、June 2, 2022、Orient News, June 1, 2022、Reuters, June 1, 2022、SANA, June 1, 2022、SOHR, June 1, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍はシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構がトルコ占領下の「オリーブの枝」地域の南部と西部にひそかに進入し、同地を掌握していると断じる(2022年5月31日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、シャーム解放機構のメンバーが、トルコの庇護を受ける「傭兵」(シリア国民軍)との合意に基づいて、トルコの占領下にあるアレッポ県アフリーン市一帯のいわゆる「オリーブの枝」地域の南部と西部にひそかに進入し、同地を掌握していると発表した。

AFP, June 1, 2022、ANHA, June 1, 2022、Orient News, June 1, 2022、Reuters, June 1, 2022、SANA, June 1, 2022、SOHR, June 1, 2022などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方、ハマー県ガーブ平原を砲撃(2022年5月31日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、バーラ村一帯、フライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のクライディーン村一帯を砲撃した。

AFP, May 31, 2022、ANHA, May 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 31, 2022、Reuters, May 31, 2022、SANA, May 31, 2022、SOHR, May 31, 2022などをもとに作成。

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トルコ占領下のバーブ市で、前日に続きIDPs女児強姦事件をめぐって民兵がシリア国民軍憲兵隊本部に詰め寄る(2022年5月31日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市で前日に続いて、ヒムス県タドムル市からの国内避難民(IDPs)の12歳の女児1人が強姦された事件をめぐって、タドムル市出身の民兵らがシリア国民軍の憲兵隊本部の前に集まり、犯人への極刑を求めた。

AFP, May 31, 2022、ANHA, May 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 31, 2022、Reuters, May 31, 2022、SANA, May 31, 2022、SOHR, May 31, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍ヘリコプターがハサカ県のカーミシュリー市からアームーダー市、ダルバースィーヤ市、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町にいたる国境地帯上空に飛来、トルコ軍を牽制(2022年5月31日)

アレッポ県では、ANHA(5月31日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のアキーバ村、ウンム・フーシュ村、ウンム・クラー村、ワフシーヤ村、ダイル・ジャマール村、ザイワーン村、シャッアーラ村、スーガーニカ村の森林地帯、バイナ村を砲撃した。

 

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍ヘリコプター2機が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市からアームーダー市、ダルバースィーヤ市、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町にいたる国境地帯上空に飛来、偵察活動を行った。

偵察活動は、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がシリア難民100万人の「自発的」帰還を口実とした新たな軍事侵攻の実施を示唆したことを受けたもの。

AFP, May 31, 2022、ANHA, May 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 31, 2022、Reuters, May 31, 2022、SANA, May 31, 2022、SOHR, May 31, 2022などをもとに作成。

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カーミシュリー市、ハジーン市(ダイル・ザウル県)、ラッカ市でトルコ軍による断続的な侵略と砲撃に抗議するデモ(2022年5月31日)

ハサカ県では、SANA(5月31日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市の文化センター前で、トルコ軍による断続的な侵略と砲撃に抗議するデモが行われ、多数の住民が参加した。

抗議デモは、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がシリア難民100万人の「自発的」帰還を口実とした新たな軍事侵攻の実施を示唆したことを受けたもの。

 

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また、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の共同統治下にあるダイル・ザウル県ハジーン市、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県ラッカ市でも同様の抗議デモが行われた。

AFP, May 31, 2022、ANHA, May 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 31, 2022、Reuters, May 31, 2022、SANA, May 31, 2022、SOHR, May 31, 2022などをもとに作成。

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NHK総合「おはよう日本」:シリア人傭兵がウクライナでロシア軍の爆撃により死亡(2022年5月31日)

NHK総合の「おはよう日本」(5月31日付)は、シリア人傭兵(「国際義勇兵」)がウクライナでの戦闘で死亡した伝えた。

死亡したのは、アブドゥッラフマーン・アフマドを名乗る男性。

ウクライナ東部ハルキウ州に対するロシア軍の爆撃で死亡したことを、NHK特派員が彼の上官だという男性から電話で伝えられた。

アフマド氏の遺体はその後シリアに移送され、同地で埋葬された。

アフマド氏の父は弁護士で、将来を嘱望されていたが、4年前にシリア領内に対するロシア軍の爆撃で母親ら家族を殺害され、反体制派の戦闘員になった。

ロシアの侵攻を受けるウクライナに共鳴し、同地入りし、ウクライナ軍とともにロシア軍との戦闘に参加していた。

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ニュースは、トルコのイスタンブール支局の佐野圭崇記者がウクライナでロシア軍と戦うシリアの反体制派戦闘員に行ったインタビューをもとに制作された5月17日のNHK Worldのリポート(https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/videos/20220517210511912/)の内容を踏襲したもの。

5月17日のリポートでは、佐野記者のインタビューに応じた1人スハイル・ハンムード氏(スハイル・アブー・トウ(TOW))が、ウクライナ行きを決心した理由について、「カネが傭兵になったことの動機の一つだ…。トルコにいる妻と子供にカネを送って、自分たちで生活できるようにするためだ」と述べていた。

32歳のハンムード氏は、シリアでの戦闘に参加することで月20米ドルの報酬を得ていたが、生計を立てることができず、ウクライナで「傭兵」になる道を選んだという。

ハンムード氏はまた、「ウクライナに行くと、月2000米ドルを得られる…。妻にカネを送ることができる」などと述べた。

取材に応じたトルコの難民キャンプに身を寄せている妻も佐野記者のインタビューに対して、ハンムード氏の決断にショックを隠し切れない様子で、彼の身に何か起きたら、身寄りのいないトルコで生活ができなくなり、どうしていいか分からないなどと述べた。

ハンムード氏は3月末にシリアを発ち、4月半ば、妻はウクライナにいる彼からメッセージを受け取ったが、それ以降連絡が取れていないという。

一方、リポートは、傭兵の1人アブドゥッラフマーン・アフマド氏は、ウクライナで教練を行い、部下に対して「あそこにロシア兵がいると思って狙え…。我々がすべきは、多くのロシア兵を殺すことだ」と指導する様子を紹介した。

28歳のアフマド氏は、300人の部下とともにウクライナのために戦っているという。

アサド政権を支援するロシア軍が行った爆撃で5年前に母と弟を亡くした彼は、インタビューで「カネや信仰が動機ではない…。母と弟の仇をとりたい…。殺されてもいい」と答えている。

アフマド氏によると、ウクライナには自分が経験したのと似た状況があり、「ウクライナもシリアと同じように侵略を受けた…。私はウクライナの人々とともにある…。私はロシアを追い出すまで戦う」との決意を述べた。

彼の所在がシリアで最後に確認されたのは3月末。

その後、5月初め、NHKに対して、アフマド氏についての情報を得た。彼が所属する武装組織のリーダーは、彼はウクライナで死んだことを明かした。

司令官は「これは死んだ兵士のビデオだ…。私はこの若い男性がアブドゥッラフマーンだと分かった」と述べた。

彼が所属する武装組織のリーダーによると、彼はハルキウの前線でロシア軍の攻撃によって10人の兵士とともに殺害された。

アフマド氏の遺体はトルコを経由してシリアに移され、埋葬されたという。

アフマド氏ら傭兵は、トルコから貨物機でウクライナに移送されたという。

武装組織のリーダーによると、3,000人の傭兵がウクライナ入りし、「仲介者」を通じてウクライナ軍の指揮下に入っているという。

なお、対するアサド政権側は、40,000人がウクライナ行きを希望して登録を済ませており、ロシアは前線での戦闘に参加するシリア人には月7,000米ドル、それ以外の任務に就いた場合は月3,000米ドルを支給することを約束しているという。

シリアからウクライナに行っているのは「義勇兵」ではなく、カネで雇われている「傭兵」だが、トルコのウクライナ大使館は、シリアからの「義勇兵」はいないとNHKの取材に答えている。

また、中継地となっているトルコはシリアの反体制派に資金援助、教練を行っているが、トルコ外務省の報道官もシリアの反体制派がウクライナに入ったことについては否定している。

NHK, May 17, 2022、May 31, 2022をもとに作成。

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トルコ占領下のバーブ市でIDPs女児強姦事件をめぐって民兵がシリア国民軍憲兵隊本部に詰め寄る(2022年5月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市で、ヒムス県タドムル市からの国内避難民(IDPs)の12歳の女児1人が25日に市内で強姦されたのを受け、タドムル市出身の民兵らがシリア国民軍の憲兵隊本部の前に集まり、犯人への極刑を求めた。

同監視団によると、犯人はバーブ市でレストランを経営する男性で、当局によって容疑者として拘束されているが、一部関係者からカネを受け取った者たちが、女児が盗みを働こうとしたのをこの男性が正そうとして暴行したとの情報を拡散していた。

民兵らはこの動きに抗議して憲兵隊本部に集結したという。

AFP, May 30, 2022、ANHA, May 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 30, 2022、Reuters, May 30, 2022、SANA, May 30, 2022、SOHR, May 30, 2022などをもとに作成。

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フール・キャンプの第1区でイラク難民の女性1人が遺体で発見(2022年5月30日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第1区でイラク難民の女性1人が遺体で発見された。

AFP, May 30, 2022、ANHA, May 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 30, 2022、Reuters, May 30, 2022、SANA, May 30, 2022、SOHR, May 30, 2022などをもとに作成。

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米軍が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた2家族がキャンプ内の劣悪な生活環境を理由に政府支配地に脱出(2022年5月30日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米軍が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた2家族が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由してシリア政府の支配地に脱出した。

一方、米国が違法に駐留を続けるヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、有志連合と革命特殊任務軍が合同軍事演習を行った。

AFP, May 30, 2022、ANHA, May 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 30, 2022、Reuters, May 30, 2022、SANA, May 30, 2022、SOHR, May 30, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍のドローンがカーミシュリー市東の村を爆撃し、女性1人を含む2人死亡、5人負傷、タッル・タウィール村の教会も大きな被害を受ける(2022年5月30日)

ハサカ県では、ANHA(5月30日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市東のスィーカルカー村の路上で車が攻撃を受けて炎上、乗っていた1人が負傷した。
https://hawarnews.com/ar/uploads//2022/05/30/151057_20.png

シリア人権監視団によると、攻撃はトルコ軍の無人航空機(ドローン)によるもので、女性1人を含む2人が死亡、5人が負傷した。

また、ANHA(5月30日付)、SANA(5月30日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町一帯への砲撃を続けた。

これにより、アブー・ラースィーン町および周辺の農村の住民130人以上がトルコ軍とシリア国民軍砲撃を避けるため、タッル・タムル町方面に避難した。

また、トルコ軍とシリア国民軍の砲撃により、アッシリア教徒が暮らすタッル・タウィール村にあるマール・サーワー教会が大きな被害を受けた。


 

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アレッポ県では、ANHA(5月30日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のウンム・フーシュ村、ワフシーヤ村、ガルーナータ村、スムーカ村、シャフバー・ダム、シャワーリガ村を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、5月26日と27日にシーラーワー町一帯でトルコ軍の装甲車やシリア国民軍部隊を攻撃し、トルコ軍兵士3人とシリア国民軍戦闘員2人を殺害、トルコ軍兵士7人とシリア国民軍戦闘員4人を負傷させたと発表した。

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ラッカ県では、ANHA(5月30日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村を砲撃した。

AFP, May 30, 2022、ANHA, May 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 30, 2022、Reuters, May 30, 2022、SANA, May 30, 2022、SOHR, May 30, 2022などをもとに作成。

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アラビー・ジャディード:トルコ軍はシリア北部への軍事侵攻を中止か?(2022年5月29日)

アラビー・ジャディード(5月29日付)は、シリア国民軍の匿名筋の話として、トルコ軍司令部は、シリア国民軍に対して、シリア北部に対する軍事侵攻の中止する旨通達したと伝えた。

同匿名筋によると、5月28日に、トルコ占領下のアレッポ県北部にあるハワール・キリス村でトルコ軍とシリア国民軍の会合が開かれ、中止が通達されたという。

ロシア、米国、そしてイランの反発が中止の背景に見られるという。

トルコでは5月27日、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領を議長とする国家安全保障会議が開催された。

だが、会議終了後に出された声明では、シリア北部に対する軍事侵攻について、目的は近隣諸国の主権の侵害ではなく、この地域をテロから浄化し、同地に平和を実現することにあると述べるにとどめ、作戦実施の有無、時期についての言及はなかった。

AFP, May 29, 2022、ANHA, May 29, 2022、al-‘Arabi al-Jadid, May 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2022、Reuters, May 29, 2022、SANA, May 29, 2022、SOHR, May 29, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊などを砲撃(2022年5月29日)

アレッポ県では、ANHA(5月29日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のウンム・フーシュ村、シャワーリガ村、タナブ村、タッル・カッラーフ村を砲撃した。


トルコ軍とシリア国民軍はまた、マンビジュ市北のトゥーハール村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がトルコ占領下のアフリーン市南東に位置するカッバーシーン村、シャイフ・アキール山一帯を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアンジャーラ村、バスラトゥーン村を砲撃した。

なお、攻撃と前後して、ロシア軍戦闘機1機とトルコ軍1機が上空を飛来、地対地ミサイルが爆発したと思われる爆音が聞こえた。

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ラッカ県では、ANHA(5月29日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村を砲撃し、住民1人が負傷した。

 

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ハサカ県では、シリア人権監視団、ANHA(5月28日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊で、シリア国民軍に所属するムウタスィム旅団らが乗った車が爆発し、乗っていた複数人が死亡した。

ANHAによると、死亡したのは、ムウタスィム旅団の一人でアブー・ヌール・ジャウワーニーを名乗る男性、2012年までシャームの民のヌスラ戦線のメンバーだったアブー・アンマールを名乗るラアス・アイン市出身の男性、そして身元不明の男性の3任

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーだった男性1人を含む2人。

爆発が爆弾によるものか、無人航空機(ドローン)の攻撃によるものかは不明。

AFP, May 29, 2022、ANHA, May 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2022、Reuters, May 29, 2022、SANA, May 29, 2022、SOHR, May 29, 2022などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はダーイシュのアルバニア人戦闘員の妻や子供多数の身柄をアルバニアとコゾボの合同使節団に引き渡す(2022年5月28日)

北・東シリア自治局は、アルバニア政府と交わした正式文書に基づいて、渉外関係局(外務省に相当)が27日にダーイシュ(イスラーム国)のアルバニア人戦闘員の妻や子供多数の身柄を、同国とコゾボの合同使節団に引き渡したと発表した。

ANHA(5月28日付)が伝えた。

AFP, May 28, 2022、ANHA, May 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2022、Reuters, May 28, 2022、SANA, May 28, 2022、SOHR, May 28, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県北部、ハサカ県北部を砲撃(2022年5月28日)

アレッポ県では、ANHA(5月28日付)によると、トルコ軍がシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のシュユーフ・ファウカーニー町、ズール・マガール村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市にあるトルコ軍の拠点近くで、オートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発した。

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ハサカ県では、ANHA(5月28日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町、タッル・タムル町近郊のウガイビシュ村、タッル・カイフジー村を砲撃した。

この砲撃により、ウガイビシュ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するアッシリア・ハーブール警部部隊の戦闘員1人が負傷した。

AFP, May 28, 2022、ANHA, May 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2022、Reuters, May 28, 2022、SANA, May 28, 2022、SOHR, May 28, 2022などをもとに作成。

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北・東シリア自治局で暮らす生徒720人が、初・中等教育、高等教育の修了試験を受けるため、政府支配下のラッカ県サブハ町に移送される(2022年5月28日)

ラッカ県では、SANA(5月28日付)によると、「テロ組織の支配下にある地域」(北・東シリア自治局)で暮らす生徒720人が、初・中等教育、高等教育(高等学校、高等法務学校、高等職業専門学校、高等女子高校)の修了試験を受けるため、大型旅客バスに分乗して、ラッカ市南東のユーフラテス川西岸に位置するサブハ町に移送された。

ラッカ県のフィラース・アルー教育局長によると、2,000人以上の生徒が北・東シリア自治局支配地から移送される予定で、試験期間中は同地に設置された12の収容センターに滞在する。

AFP, May 28, 2022、ANHA, May 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2022、Reuters, May 28, 2022、SANA, May 28, 2022、SOHR, May 28, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で1人、北・東シリア自治局支配地域で1人(2022年5月28日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者20人が完治したと発表した。

これにより、5月28日現在のシリア国内での感染者数は計55,890人、うち死亡したのは3,150人、回復したのは52,662人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/videos/432858881539974/

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに1人(男性、ハサカ県マーリキーヤ(ダイリーク)市)の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、5月23日現在のシリア国内での感染者数は計38,579人、うち死亡したのは1,578人、回復したのは2,565人となった。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/pfbid037cPVn7sJ6ZMWMiUkBVpn7TdrZ5fpY2ehRByNV9y2HnmwxfUSqVQVUoLGGmjU5Skxl

AFP, May 28, 2022、ACU, May 28, 2022、ANHA, May 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2022、Reuters, May 28, 2022、SANA, May 28, 2022、SOHR, May 28, 2022などをもとに作成。

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アル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県サルミーン市でシリア難民100万人の「自発的」帰還を口実とするトルコの新たな侵略の試みを非難(2022年5月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るサルミーン市で県東部からの国内避難民(IDPs)数十人が抗議デモを行い、シリア難民100万人の「自発的」帰還を目的とするトルコのプロジェクトとこれを口実としてレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が実施を示唆した新たな軍事侵攻に抗議の意志を示した。

AFP, May 28, 2022、ANHA, May 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2022、Reuters, May 28, 2022、SANA, May 28, 2022、SOHR, May 28, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がドローンでシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にアレッポ県タッル・リフアト市を爆撃(2022年5月27日)

ハサカ県では、ANHA(5月27日付)、SANA(5月27日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・タウィール村、タウィーラ村、スッカル・ウハイミル村を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(5月27日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のハサージク村、スムーカ村、シャフバー・ダム、スーガーニカ村、カンタリー村を砲撃した。

トルコ軍はまた、無人航空機(ドローン)でタッル・リフアト市を爆撃した。

シリア人権監視団によると、ドローンは市内の民家1棟を狙い、建物の一部が破壊された。

AFP, May 27, 2022、ANHA, May 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2022、Reuters, May 27, 2022、SANA, May 27, 2022、SOHR, May 27, 2022などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県マアッルディブサ村「決戦」作戦司令室のドローン1機を撃墜(2022年5月27日)

イドリブ県では、SANA(5月27日付)の前線特派員によると、シリア軍がマアッルディブサ村上空で「占領国トルコの傭兵」(「決戦」作戦司令室)の無人航空機(ドローン)1機を撃墜した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

 

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行った。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原一帯で砲撃戦を行った。

 

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、フラーク市で若い男性1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

この若者は、最近になってレバノンから帰国していた。

また、サナマイン市では、シリア軍の士官(少尉)が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, May 27, 2022、ANHA, May 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2022、Reuters, May 27, 2022、SANA, May 27, 2022、SOHR, May 27, 2022などをもとに作成。

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トルコ警察がイスタンブールでダーイシュ三代目指導者のアブー・ハサン・ハーシミー・クラシーを拘束か?(2022年5月26日)

米ブルームバーグ(5月25日付)は、トルコ複数の高官の話として、トルコ警察がダーイシュ(イスラーム国)の三代目となる指導者のアブー・ハサン・ハーシミー・クラシーをイスタンブールで逮捕した、と伝えた。

同高官らは、対テロ警察と諜報機関が、米軍による2月のシリアでの作戦で前指導者が殺害されて以降、ダーイシュを指導していると考えられている男性を拘束したものの、機微な問題だとして、この男性の身元については明らかにしなかった。

 

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これに関して、トルコのオダTV(5月26日付)は、拘束された男性がアブー・ハサンだと伝えた。

同TVが男性の身元をどのように特定したかは不明。

複数の高官によると、警察はアブー・ハサンが潜伏していた住居を監視し、最終的に彼を拘束した。

拘束に際して、警察による発砲はなかった。

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また、米衛星テレビのフッラ・チャンネル(5月26日付)は、米主導の有志連合筋が、トルコで拘束された男性がアブー・ハサンであることをいまだ確認していないと伝えた。

同筋は「我々はイスタンブールでの実行された作戦でダーイシュの有力メンバーが逮捕されたことを確認している。だが、この人物がダーイシュの指導者のアブー・ハサン・クラシーであるかどうかは明らかではない」と述べた。

AFP, May 26, 2022、ANHA, May 26, 2022、Alhurra, May 26, 2022、Bloomberg, May 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2022、ODA TV, May 26, 2022、Reuters, May 26, 2022、SANA, May 26, 2022、SOHR, May 26, 2022などをもとに作成。

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シリア軍戦闘機がハマー県東部の砂漠地帯でダーイシュの拠点複数カ所に対して機銃掃射(2022年5月26日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機2機が、県東部のウカイリバート町一帯の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点複数カ所に対して機銃掃射を行った。

AFP, May 26, 2022、ANHA, May 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2022、Reuters, May 26, 2022、SANA, May 26, 2022、SOHR, May 26, 2022などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県、ハマー県を砲撃(2022年5月26日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村の農地で収穫機を操作していた男性を狙撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまたザーウィヤ山地方のスフーフン村、ファッティーラ村、フライフィル村、バイニーン村、バーラ村一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃し、「決戦」作戦司令室と撃ち合いになった。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ハッラーブ・シャフム村近郊でシリア軍第四師団の兵士1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, May 26, 2022、ANHA, May 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2022、Reuters, May 26, 2022、SANA, May 26, 2022、SOHR, May 26, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県とアレッポ県を砲撃(2022年5月26日)

ハサカ県では、ANHA(5月26日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のタウィーラ村、タッル・タウィール村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(5月26日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のウンム・クラー村、スムーカ村、シャフバー・ダムを砲撃した。

AFP, May 26, 2022、ANHA, May 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2022、Reuters, May 26, 2022、SANA, May 26, 2022、SOHR, May 26, 2022などをもとに作成。

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