スワイダー県で国民防衛部隊とシャルア移行期政権の武装勢力が交戦(2026年1月17日)

スワイダー県では、スワイダー24によると、国民防衛部隊が、アフマド・シャルア移行期政権の支配下にあるマズラア町の民家を、迫撃砲と23ミリ対空機関砲で攻撃した。

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これに関して、国民防衛部隊は、フェイスブックを通じて、マンスーラ村に展開する移行期政権の武装勢力が、スワイダー市西の戦線を攻撃、これにより2人が負傷したと発表した。
また、マズラア町に展開する同武装勢力が迫撃砲でマジュダル町を砲撃、これに対して国民防衛部隊が応戦した。

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シリア人権監視団によると、スワイダー市の尊厳(カラーマ)広場で、住民および活動家らが、シリアのクルド人との連帯を示すデモを行った。

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米主導の有志連合はアレッポ県南部を爆撃し、フッラースッディーン機構の指導者アブー・ハサン・ヌアイミーを殺害(2026年1月16日)

アレッポ県では、ANHAシリア人権監視団によると、米主導の有志連合が県南部のシャイフ・ズィヤート村近くを爆撃し、昨年に解散を宣言したフッラースッディーン機構の指導者アブー・ハサン・ヌアイミーを殺害した。

情報筋によれば、爆撃はヌアイミーが村の近くにいたのを狙って実施され、ヌアイミーは即死だった。

ヌアイミーは数人の若者とともに自宅を出て、シャイフ・ズィヤート村の外れへ向かう途中、何者かの電話を受け、その通話中に単独となった直後、狙われたという。

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シリア民主軍のアブディー総司令官はアレッポ県東部から撤退し、ユーフラテス川以東の地域へ再配置することを決定したと発表(2026年1月16日)

シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、マズルーム・アブディー総司令官による以下の声明を発表した。

友好国および仲介者からの呼びかけに基づき、また、統合プロセスを完了させ、3月10日合意の条項を履行することへの善意を示すため、我々は、過去2日間にわたり攻撃にさらされているアレッポ県東部の現在の接触線地域から、明日朝7時より部隊を撤収させ、ユーフラテス川以東の地域へ再配置することを決定した。

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米主導の有志連合の代表団とシリア民主軍の司令部代表がダイル・ハーフィル市で会合:米軍の戦闘機、ヘリコプターがダイル・ハーフィル県、ラッカ県、アレッポ県、ハサカ県に飛来(2026年1月16日)

トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使は、Xで以下の通り綴った。

米国は、シリアにおけるすべての当事者と引き続き緊密な連絡を保っており、緊張を緩和し、事態のエスカレーションを防ぎ、シリア政府とシリア民主軍との間の統合協議に立ち戻るため、昼夜を問わず取り組んでいる。

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ANHAシリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車列がシリア民主軍の部隊とともに、アレッポ県のマスカナ市に到着、ダイル・ハーフィル市に向かった。

ANHAシリア人権監視団によると、有志連合の代表団とシリア民主軍司令部代表がダイル・ハーフィル市で会合を行するとともに、市内で合同パトロールを実施した。

シリア人権監視団によると、ダイル・ハーフィル市での会合には、有志連合の上級司令官、シリア民主軍総司令部のルーフラート・アフリーン氏、ジヤー・コバネ氏が出席、アレッポ県東部の治安および政治情勢の進展、住民の安定と安全を確保するための関係当事者間の共同調整の強化の方途が協議された。

ANHA、ダイル・ハーフィル市での会合を終えた有志連合の代表団は、別の会合を行うためラッカ県に向かった。

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シリア人権監視団によると、こうした動きと並行して、有志連合所属の航空機やヘリコプターが、ダイル・ザウル県のアブー・ハマーム市、ガラーニージュ市、ハジーン市、ラッカ県ラッカ市、タブカ市、アレッポ県ダイル・ハーフィル市の上空に飛来し、旋回を繰り返した。

また、有志連合の航空機は、ハサカ県ダルバースィーヤ市上空などでも確認された。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、国際有志連合所属の軍用輸送機がシャッダーディー市にある基地に着陸し、軍事装備および兵站物資を搬入した。

また、これに先立ち、2機目の輸送機がカスラク村基地に到着した。

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シリア民主軍はアレキサンドレッタ地方解放人民戦線の指導者らが戦闘に参加しているとの移行期政権側の発表を否定(2026年1月16日)

シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、アフマド・シャルア移行期政権の当局が、タキア県やトルコのハタイ県(アレキサンドレッタ地方)の住民らによって構成されるアレキサンドレッタ地方解放人民戦線の指導者アリー・カヤーリー氏(別名ミフラチュ・ウラル)、あるいは「前体制の残党」がシリア民主軍側で戦闘に参加しているとの喧伝について、移行期政権の侵害行為を隠蔽し、これを自己正当化するための虚構の作り話だとして否定した。

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一方、SANAによると、シリア軍の作戦委員会、同局は、情報筋を通じて、クルディスタン労働者党(PKK)の元幹部のバホズ・エルダル(本名フェヴズィ・アルトゥン)が、シリア民主軍の作戦を指揮するため、イラクのキンディール山地からラッカ県タバカ郡へ移動したことを確認したと発表した。

また、シリア民主軍とPKKの民兵は、マスカナ市、ダイル・ハーフィル市一帯でイラン製の無人航空機を多数投入し、アレッポ市および同市東部農村地帯への攻撃を準備していると付言した。

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シリア軍はシリア民主軍の拠点だとするダイル・ハーフィル市内の4ヵ所の地図と座標を公開、攻撃を開始したと発表(2026年1月16日)

SANAによると、シリア軍の作戦委員会は、シリア民主軍、「前体制の残党などがテロ攻撃、無人航空機の発射基地として使用しているとして、アレッポ県ダイル・ハーフィル市内の「地点1」の地図と座標を公開し、住民に避難を呼びかけた。

SANAによると、作戦委員会はダイル・ハーフィル市内の「地点2」の地図と座標を公開し、住民に避難を呼びかけた。

SANAによると、作戦委員会はダイル・ハーフィル市内の「地点3」の地図と座標を公開し、住民に避難を呼びかけた。

SANAによると、作戦委員会はダイル・ハーフィル市内の「地点4」の地図と座標を公開し、住民に避難を呼びかけた。

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これに対して、シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、移行期政権国防省がシリア民主軍を標的するとの発表について、政治的・軍事的破綻状態を露呈するもので、クルド人、アラブ人、シリア正教徒らの間に不和を生み出そうとする失敗した試みだと批判した。

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アレッポ県ダイル・ハーフィル市一帯へのシャルア移行期政権所属諸派の攻撃続く(2026年1月16日)

シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、アレッポ県ダイル・ハーフィル市周辺の居住地域が、アフマド・シャルア移行期政権に所属する諸派の砲撃を受け、3発の砲弾が着弾したと発表した。

シリア民主軍はまた、フェイスブックを通じて、移行期政権諸派がダイル・ハーフィル市の住宅街に対して過去1時間の間に20発を超える砲弾を撃ち込んだと発表した。

シリア民主軍はさらに、フェイスブックを通じて、ダイル・ハーフィル市が再び移行期政権諸派の砲撃を受けていると発表した。

シリア民主軍はその後も、フェイスブックを通じて、ダイル・ハーフィル市への激しい砲撃が続いていると発表した。

ANHAも、移行期政権の諸派が、ティシュリーン・ダムに近いカシュラ村を砲撃したと伝えた。

これに対して、SANAは、軍関係筋の話として、シリア軍がダイル・ハーフィル市方面で同軍の拠点を標的にしようとしていたシリア民主軍の無人航空機1機を撃墜したと伝えた。

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一方、SANAによると、ダイル・ハーフィル郡当局は、シリア軍の作戦委員会がダイル・ハーフィル市およびその周辺から民間人が退避するために定めた期間を延長した後も、シリア民主軍組織が、ハミーマ村に設けられた安全な人道回廊を通じた民間人の退避を阻止し続けていると発表した。

SANAによると、ダイル・ハーフィル郡当局はまた、この妨害を受けて、民間人が安全が確保されていない支線道路や通過点を通じて移行期政権の支配地域に退避し続け、通過点1ヵ所だけで4,000人を超える民間人の退避が確認されいると発表した。

SANAによると、シリア軍の作戦委員会はシリア民主軍に所属するシリア人(クルド人およびアラブ人)に対して離反し、最寄りのシリア軍の拠点に向かるよう呼びかけた。

SANAによると、国防省報道連絡局によると、これを受けて、シリア民主軍のメンバー6人が離反、シリア軍によって保護された。

一方、SANAによると、国防省報道連絡局はダイル・ハーフィル郡から民間人に紛れて退出しようとしていたシリア民主軍の諜報員1人を、軍の治安部隊が拘束したと発表した。

SANAによると、シリア軍の作戦委員会による離反呼びかけを受けて、シリア民主軍のメンバー7人が離反し、シリア軍によって保護された。

SANAによると、シリア軍の作戦委員会はこれらの地点拠点に対して、対応措置(反撃)を開始したと発表した。

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シリア・イスラーム抵抗戦線ウーリー・バアスは「マイダーン(戦場)連隊」と題された映像を公開(2026年1月16日)

シリア・イスラーム抵抗戦線ウーリー・バアスは、テレグラムで、アラビア語とヘブライ語で「諸君らが戻るなら、我々も戻るだろう」という文言とともに、「マイダーン(戦場)連隊」と題された映像を公開した。

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シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会議長のガザール師:「シャルア移行期政権は、排除とタクフィールの手法で、マイノリティを抹殺しようとしている」(2026年1月15日)


被抑圧民族協会(公式サイト)は、によると、シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会議長のガザール・ガザール師とのインタビューを公開した。

インタビューでのガザール師の発言は以下の通り。

現在の移行期政権下でのアラウィー派の現実についてメディアが意図的に沈黙を続けるなか、我々住民の声を世界に届ける機会を与えてくださったことに感謝する。アラウィー派はシリア国民の不可欠な一部であり、その現状や政治的立場を理解せずして、シリアの全体像は完成しない。
私の現在の居場所についてですが、用心が運命から救ってくれるとは思っていない。ただし、正義と運命はアッラーの手の中にあると信じている。私はこれまでも、そして今もなお、国内の人々とともに、真剣で実効性ある活動を行う必要があると確信している。それゆえに、私は、シリアにおり、現在もここに留まっている。
この政権とその支持者のイデオロギーは、暴力と異なる考えを持つ者への蔑視に基づいている。彼らの手法は、排除とタクフィールだ。この政権は3月7日、アラウィー派に対する虐殺を通じてその本性を露わにした。宗派的理由に基づく殺害、誘拐、奴隷化が行われ、民族浄化を本格的に試みた。
この政権は、アラウィー派を政治生活および公的部門から完全に排除する政策を取っている。アラウィー派に対するいかなる脅迫も、私に対する脅迫だ。私は、殺害および逮捕の脅迫を受け、潜伏を余儀なくされた。私の家族全員も脅迫を受けた。医師である3人の子どもたちも職を離れ、身を隠さざるを得なくなった。
それでもなお、アラウィー派の生命と尊厳を守り、保護を求め、彼らに加えられた不正義を取り除くことが私の責任だ。我々は、世俗的で民主的な体制の下、少数派が国家と社会において平等な地位を占める真の連邦制を求めている。国境を越えたテロリズムを拒否する私の政治的立場が、この過激な権力と相反するため、状況を一層悪化させたことは確かだ。
この政権は脅迫にとどまらず、他者の殲滅を狙っている。それゆえ、シリア社会のすべて構成要素に対する恒常的な危険となっている。子ども、男性、女性を含むアラウィー派への虐殺、女性の誘拐と強姦、宗教施設の冒涜、象徴への侮辱、土地の焼き払いが行われた。これらの行為は、ドゥルーズ派、クルド人、キリスト教徒にも拡大している。
アラウィー派には自らの運命を決定し、痛み、抑圧、苦難を表明する権利がある。生活必需品をすべて奪われ、沈黙を続けることは不可能だった。アラウィー派は、事実上の支配者による扱いが変わらないことへの絶望を表すため、街頭に出た。アラウィー派のデモは完全に平和的で、暴力的事件は一切起きていない。
アラウィー派コミュニティは、シリアの危険性を十分に認識している。高い教育水準を持つエリート層は、現在の政治状況と、シリアを内戦へ引きずり込もうとする権力者の企図を見抜いている。連邦制という正当な要求を、あくまで平和的に表明したのはそのためだ。
アラウィー派の人生は屈辱に満ちており、その拒否を示したかったのだ。自由で名誉あるアラウィー派にとって、栄光ある地獄の方が、死と同義の現在のシリアでの生活よりましなのだ。彼らは、苦しみ、平和への願い、再び暴力に巻き込まれることへの拒否を示すため、決然と平和的呼びかけに応じた。
アラウィー派社会は規律と組織行動の能力を備えている。女性と子どもが男性とともに街頭に立ち、最大限の自制と慎重さを保ち、意識的かつ平和的に要求を表明した。
(昨年3月の事件の)犠牲者数は増加し続けている。あくまでも概算だが。正確な数を把握することは不可能だ。政権掌握後も侵害は続き、虐殺前から死亡・出生証明の発行が妨げられていた。虐殺中、数千の遺体が焼却され、海に投棄され、山頂から投げ落とされた。目的は民族浄化だ。我々は記録機関を有しており、近い将来、正確な数字を公表する予定だ。
ヒクマト・ヒジュリー師が率いるドゥルーズ派指導部、そしてクルド人指導部と直接連絡を取っている。クルド人同胞は、ハサカ県で初の国民対話会議を開催し、我々も参加した。また、シリア諸民族の代表団として、ジュネーブでの外交会合に参加した。将来のシリア国家像は、政治的分権と民主主義に基づくものだ。
シリアが統一を保つには、全シリア人が参加する政治プロセスのもと、憲法に明記された政治的に分権化された連邦制と、世俗的・民主的体制が不可欠だ。
我々は、多元的で世俗的な市民国家を求めている。宗教と国家の分離は、社会と国家のみならず、宗教そのものを政治的利用から守る。
女性の実質的参加を保障する制度が必要だ。我々の評議会では女性が指導的役割を担っている。社会を前進させる最大の要因は母です。女性は社会そのものだ。
トルコは地域的利益のため過激派を支援したが、結果として状況は悪化した。シリア危機の影響は必然的にトルコにも及ぶだろう。
アリー・イブン・アビー・ターリブはこう述べている。「人には二つの種類がある。一つは信仰においてあなたの兄弟である者、もう一つは被造物としてあなたと同じ存在である者」。
この人道的原則に基づき、我々はドイツ国民に訴えたい。世論、メディア、市民社会、選ばれた代表者、あらゆる民主的手段を通じて、シリアの少数派保護のため声を上げて欲しい。

なお、トルコを拠点とするシリア・テレビなどが13日に伝えたところによると、アフマド・シャルア暫定大統領は19日にドイツへの公式訪問を予定している。

だが、DWが14日に伝えたところによると、ドイツに在住するクルド人やアラウィー派はこの訪問を中止するよう求めている。

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ヒューマン・ライツ・ウォッチ:昨年7月にスワイダー県で発生した武力衝突の際、シャルア移行期政権の軍部隊、ベドウィン系武装勢力、ドゥルーズ派武装集団が深刻な侵害行為に関与(2026年1月15日)


ヒューマン・ライツ・ウォッチは、「シリア:スワイダーでの侵害に対する責任追及の欠如」と題した報告書を発表した。

報告書によると、昨年7月にスワイダー県で発生した武力衝突の際、アフマド・シャルア移行期政権の軍部隊、ベドウィン系武装勢力、ドゥルーズ派武装集団が深刻な侵害行為に関与したとし、説明責任が欠如している責任はシャルア移行期政権にあると指摘した。

違法とみられる殺害事案は86件を記録しており、その犠牲者はドゥルーズ派の民間人が67人、ベドウィン系民間人が19人に上ったという。

また、7件の恣意的殺害事件についても検証、シャルア移行期政権の軍およびその配下の民兵が、少なくともドゥルーズ派人54人(子どもを含む)を殺害したことが確認されたという。

報告書はさらに、国連統計を引用し、スワイダー県内の3つの村に対して、地元武装集団、移行期政権当局とその配下の武装勢力が行った攻撃で、約1,000人が死亡し、そのうち539人がドゥルーズ派民間人であったと指摘した。

国連人道問題調整事務所(OCHA)は、衝突開始から1週間で9万3000人以上が避難し、7月末までには18万7000人に達したと推計している。

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ハサカ県とラッカ県でアレッポ市シャイフ・マクスード、アシュラフィーヤ両地区での戦闘の犠牲者を追悼するデモ(2026年1月15日)

ハサカ県では、ANHAによると、ハサカ市で住民らが集会を行い、アレッポ市シャイフ・マクスード、アシュラフィーヤ両地区での北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の抵抗を称賛し、シリア民主軍への支持を表明した。

ANHAによると、県内に設置されている米主導の有志連合の基地前で、活動家らがアレッポ市シャイフ・マクスード、アシュラフィーヤ両地区でのアフマド・シャルア移行期政権による「虐殺」への国際社会の沈黙に抗議するハンガーストライキを開始した。

ANHAによると、マーリキーヤ(ダイリーク)市、マアバダ(カルキールキー)町、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市、ヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町、タッル・ハミース市で住民らがデモを行い、アレッポ市シャイフ・マクスード、アシュラフィーヤ両地区での戦闘の犠牲者を追悼した。
ANHAによると、フール町、タッル・タムル町でも同様のデモが行われた。

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ラッカ県でも、ANHAによると、ラッカ市で住民らが同様のデモを行った。

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シャルア移行期政権はシリア民主軍がアレッポ県東部の人道回廊を通じた住民の避難を妨害していると主張、シリア民主軍はこれを否定(2026年1月15日)

SANAによると、アレッポ県ダイル・ハーフィル郡のアブドゥルワッハーブ・アブドゥッラティーフ郡知事は、住民に対して、シリア軍作戦委員会が指定した人道回廊を通じて、発表された時間帯に退避するよう呼びかけた。

また、SANAによると、ダイル・ハーフィル郡当局は、シリア民主軍が人道回廊を通じてダイル・ハーフィル市内から退避しようとする民間人の移動を妨害していると発表した。

SANAによると、アレッポ県執行委員会のファルハード・フールトゥー氏は、約200台の民間車両がマスカナ市とダイル・ハーフィル市からの退避に向けて退避しているとしたうえで、シリア民主軍が、砲撃、狙撃、爆発物の設置などを行い、民間人の安全について責任を負わないと脅していると述べた。

SANAによると、アレッポ県公報局もシリア民主軍が人道回廊を通じた民間人の退避を妨害していると発表した。

SANAによると、シリア・アラブ軍の軍事作戦委員会もシリア民主軍およびこれと連携する武装集団が民間人の人道回廊通過を阻止していると発表した。

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これに対して、シリア民主軍は、フェイスブックを通じて声明を発表し、同軍がダイル・ハーフィル市からの民間人の避難を妨害しているとするアフマド・シャルア移行期政権の国防省の主張について、これを断固として拒否、民間人の移動が停滞しているのは、移行期政権側の攻撃と通行所が原因だと主張した。

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シャルア移行期政権の武装勢力とトルコ軍がアレッポ県ダイル・ハーフィル市、ティシュリーン・ダム一帯への砲撃、無人航空機による攻撃を続ける(2026年1月15日)

アレッポ県では、シリア民主軍(フェイスブック)によると、アフマド・シャルア移行期政権に所属する武装勢力は、ティシュリーン・ダムに近いハーッジ・フサイン村、シリアテル丘、カシュラ村を無人航空機で攻撃した。

シリア民主軍(フェイスブック)によると、トルコ軍のアクンジュ無人航空機がディル・ハーフィル市上空を飛行しているのが確認された。

これに関して、ANHAは、移行期政権の武装勢力がダイル・ハーフィル市の砂糖工場を砲撃したと伝えた。

また、ANHAは、移行期政権の武装勢力の無人航空機とトルコ軍の無人航空機が、ティシュリーン・ダム周辺上空に飛来したと報じた。

ANHAによると、これらの無人航空機はティシュリーン・ダム周辺のシリアテル丘とカシュラ村を攻撃、ANHAによると、ハーッジ・フサイン村とシリアテル丘で、2機が自爆した。

さらに、ANHAによると、移行期政権の武装勢力は、ダイル・ハーフィル市北のラスム・クルーム村、イマーム村一帯を砲撃した。

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一方、SANAによると、国防省の広報連絡局はシリア民主軍のメンバーの一部がダイル・ハーフィル戦線から武器を投棄し、離反したと発表した。

SANAによると、シリア国連常駐代表のイブラーヒーム・アラビー大使がアレッポ市のアシュラフィーヤ地区およびシャイフ・マクスード地区を視察した。

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北・東シリア地域民主自治局はシャルア移行期政権に対して「戦争と武器の言語」ではなく「交渉と政治的解決」を優先するよう求める(2026年1月15日)

北・東シリア地域民主自治局は、フェイスブックを通じて声明を発表し、アフマド・シャルア移行期政権に所属する諸派が正当性を欠いた軍事的エスカレーションを引き起こしていると非難、すべてのシリアの当事者に対し、憎悪と扇動の言説を退け、分権的シリアの実現に向けて共に努力するよう呼びかけるとともに、移行期政権に対して、「戦争と武器の言語」ではなく「交渉と政治的解決」を優先するよう求めた。

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北・東シリア地域民主自治局の通行所出入国者保安総局は、自治局のフェイスブックなどを通じて、通達第32号を発出し、シャルア移行期政権の支配地と接するラッカ県とダイル・ザウル県のすべての通行所を追って通知があるまで閉鎖すると発表した。

閉鎖は、安全状況の深刻化、移行期政権による通行所の閉鎖措置を受けたもの。

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シリア民主軍:「ダーイシュのスリーパーセルが北・東シリア地域民主自治局の支配地域内の刑務所への攻撃を企てている」(2026年1月15日)

シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが北・東シリア地域民主自治局の支配地域内の刑務所への攻撃を企てているとして、警戒態勢を敷いていると発表した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が県西部のアドナーニーヤ農場で、ダーイシュのメンバーと見られる7人を逮捕した。

また、ダイル・ザウル県東部のタルナジュ村で、ダーイシュのセルのメンバー3人を逮捕した。

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中・西部シリア政治評議会(PCCWS)のワッカーフ・メディア局長:「アラウィー派は、自らの連邦制を獲得するため、闘争を継続しなければならない」(2026年1月15日)

中・西部シリア政治評議会(PCCWS)は、フェイスブックを通じて、メディア局長のアブドゥッラフマーン・キナーン・ワッカーフ氏のビデオ声明を公開した。

声明のなかでワッカーフ氏は、アラブ、アフリカ諸国を分断へと追い込んだ新世界秩序のなかで、シリアも分断の危機に直面しているとしたうえで、「アラウィー派は、自らの連邦制を獲得するため、闘争を継続しなければならない」と述べた。

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ダイル・ザウル県ザッル村でダーイシュのセルがシリア民主軍の車輛を襲撃し、両者の間で武力衝突が発生(2026年1月14日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ザッル村でダーイシュ(イスラーム国)のセルがシリア民主軍の車輛を襲撃し、両者の間で武力衝突が発生した。

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アレッポ県ダイル・ハーフィル市一帯およびティシュリーン・ダム一帯をシャルア移行期政権所属の武装勢力攻撃:トルコ軍の無人航空機バイラクタルTB2も同地を攻撃(2026年1月14日)

シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、アレッポ県ダイル・ハーフィル市、マスカナ市一帯での戦況について以下の通り更新情報を発表した。

更新情報:ダイル・ハーフィル市南のズバイダ村方面で、アフマド・シャルア移行期政権の諸派が無人航空機による支援を受けて侵攻を試みたが、シリア民主軍がこれを阻止、撤退させた。

更新情報:トルコ軍の無人航空機バイラクタルTB2が、マスカナ市に対して2度の攻撃を行った。


更新情報:移行期政権の諸派はダイル・ハーフィル市を砲撃した。

更新情報:移行期政権の諸派はダイル・ハーフィル市の郵便局などのインフラ施設を自爆型無人航空機と重火器で攻撃した。

更新情報:移行期政権の諸派は自爆型無人機でダイル・ハーフィル市の民間パン工場を攻撃した。

更新情報:トルコ軍のバイラクタルTB2がラッカ県タブカ市郊外のブーアースィー村を攻撃した。

更新情報:ダイル・ハーフィル市およびマスカナ市上空で、トルコ軍のバイラクタルTB2による集中的な飛行が確認されている。

シリア民主軍はまた、フェイスブックを通じて声明を出し、一連の攻撃について、民間人と重要施設の安全に対する脅威が増大しているとしたうえで、シャルア移行期あ政権にその全面的な責任があると非難した。

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一方、SANAは、ハミーマ村一帯にシリア民主軍が重機関銃および無人航空機を使用し、シリア軍の拠点や住宅を攻撃、シリア軍が応戦したと伝えた。

SANAによると、アレッポ県の内務治安局は、安全上の理由および市民の安全確保のため、マスカナ区および第6農場へ向かう道路を、追って通知があるまで閉鎖すると発表した。

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SANAによると、シリア軍の作戦司令部は、アレッポ東部地域の住民に向けて、人道回廊がアレッポ市方面へ開設される予定であると発表、住民にシリア民主軍の拠点から離れるよう呼び掛けた。

同司令部によると、人道回廊は、ダイル・ハーフィル市とアレッポ市を結ぶM15街道上のハミーマ村を通過するかたちで設置される。

SANAによると、シリア軍の作戦司令部は、人道回廊について15日木曜日の午前9時から午後5時まで利用可能となると発表した。

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ANHAによると、シャルア移行期政権に所属する武装勢力が無人航空機でティシュリーン・ダム周辺を攻撃した。

また、ANHAによると、武装勢力はトルコ軍とともに、ティシュリーン・ダムに近いシャイフ・マフシー村とシャイフ・ハサン村を砲撃した。

さらに、ANHAによると、武装勢力はティシュリーン・ダム近くのカシュラ村を重火器および自爆型無人機で攻撃した。

一方、ANHAによると、武装勢力の攻撃で操業が停止していたダイル・ハーフィル市の製パン所が修理を終え、操業を再開した。

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シリア人権監視団によると、シャルア移行期政権は、ラタキア県ラタキア市、ジャブラ市方面に配置していた部隊をダイル・ハーフィル市方面に増援部隊として派遣した。

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アレッポ市シャイフ・マクスード、アシュラフィーヤ、バニー・ザイドの各地区の住民96世帯300人が同地から避難、ハサカ県に到着(2026年1月14日)

ANHAによると、アレッポ市シャイフ・マクスード、アシュラフィーヤ、バニー・ザイドの各地区の住民96世帯300人が同地から避難、ハサカ県のカーミシュリー市、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市、アームーダ市、マーリキーヤ(ダイリーク)市、ルマイラーン町に親族宅や学校などに身を寄せた。

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シリア人権監視団は、アレッポ市のシャイフ・マクスード地区およびアシュラフィーヤ地区では、ここ数日間、クルド人住民が所有する商店や住宅を標的とした略奪・窃盗行為が相次いでいると発表した。
内務省は、フェイスブックを通じて、アレッポ市シャイフ・マクスード地区で当局に投降し、武器を引き渡していたシリア民主軍のメンバーら多数を釈放したと発表した。

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ラッカ県では、ANHAによると、タブカ市で、住民、アフリーン郡、シャフバー地区(アレッポ市郊外)からの避難民が大規模なデモ行進を行い、アレッポ市シャイフ・マクスード、アシュラフィーヤ、バニー・ザイドの各地区の住民に対するアフマド・シャルア移行期政権の攻撃と犯罪を非難した。

ANHAによると、同市のシャルク大学の学生も、シャイフ・マクスードおよびアシュラフィーヤ両地区の犠牲者を追悼する集会を行った。

ハサカ県では、ANHAによると、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村とアームーダー市で同様のデモ行進が行われた。

また、ANHAによると、タッル・ブラーク町、フール町、アリーシャ町でも同様の抗議行動が行われた。

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11月にシリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会議長のガザール師の呼びかけで行われた反体制デモで何者かによってナイフで刺されて負傷していた若い男性がラタキア県で死亡(2026年1月14日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、11月にシリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会議長のガザール・ガザール師の呼びかけで行われた反体制デモで何者かによってナイフで刺されて負傷していた若い男性が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、内務省(フェイスブック)によると、県の刑事捜査局が、誘拐・恐喝を専門とする犯罪ネットワークの摘発に成功し、首謀者を含む7人を逮捕、誘拐されていた3人を解放した。

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ハマー県では、内務省(フェイスブック)によると、県の内務治安局が対テロ対策課との協力のもと、旧シリア軍の海軍中尉だったアリー・ムスアブ・ラジューフ容疑者を逮捕した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの実効支配下にあるアフタリーン市近郊のアズィーズィーヤ村でアフマド・シャルア移行期政権内務省の内務治安局隊員1人が正体不明の武装グループの銃撃を受けて死亡した。

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ドゥルーズ派最高宗教指導者のヒジュリー師はYnetのインタビューに応じる:「完全独立が主要な要求だ。イスラエル監督下での暫定的な自治もあり得る」(2026年1月13日)


Ynet Globalは、ムワッヒド・ドゥルーズ精神指導部の長でシリアのドゥルーズ派の最高宗教指導者であるヒクマト・ヒジュリー師に対するインタビューを行った。

インタビューでのヒジュリー師の発言は以下の通り。

引用部分
我々は重い代償を払っているが、尊厳と誇りをもって自らのアイデンティティを守り抜くために踏みとどまっている。
前政権も我々に敵対的な行動をとったが、現政権は最も残虐だ。彼らはドゥルーズ派だけでなく、自分たちと異なるあらゆる少数派を排除しようとしている。
我々が殺された唯一の罪は、ドゥルーズ派であるということだった…。これはダーイシュ型政府であり、アル=カーイダからの直接の延長上に成立したものだ。
今回の虐殺で、我々が自分たちの共同体を守るために頼れるのは自分たち自身しかいないことが明らかになった…。代償は極めて大きかったが、決して無駄にはならない。我々は、もはや犠牲者でなくなる未来を求めている。
2025年7月以降、我々は総動員状態にある…。若者も高齢者も、自分たちの家と存在そのものを守るために動員されている。彼らは我々を殲滅しようとしている…。人々は極めて過酷な現実と向き合っている。
イスラエルとの人道回廊は存在せず、支援の受け入れは非常に困難だ…。だが、イスラエルが唯一、軍事的に介入し、虐殺の最中に我々を救った国であることは周知の事実だ。爆撃によって、流血は実際に止まった。
アサド政権崩壊以前から、(イスラエルとシリアのドゥルーズ派の間には)血縁や家族的なつながりがあり、それは自然な結びつきだ。イスラエルは法と国際規範に基づく国家であり、それは我々が目指す理念だ。我々は平和を求め、独自性を守りたい。
我々を支援したアラブ国家は一つもなかった。彼らは被害者ではなく、殺人者の側に立った。アラブ世界のメディアは我々を悪魔のように描いた。トルコをはじめ、一部の国は政権を直接支援している。
ダマスカスの政権との接触は今や一切ない。そのイデオロギーはアル=カーイダに根差しており、ドゥルーズ派はその下では生きられない…。この体制に関わる者は、ジハード主義者を自分たちの国に容易に招き入れることだろう。
我々は、イスラエルの戦略的枠組みの不可分な一部として自らを位置づけている。その関係は国際的な広がりを持ち、きわめて重要だ。イスラエルこそが、将来の取り決めにおいて唯一責任と能力を持つ主体だ。
完全独立が主要な要求だ。アラブ以外のアクターの監督下での暫定的な自治もあり得る。私の考えでは、その役割を担うのはイスラエルだ。
シリアは分割と、自治的で独立した地域の創設へと向かっている。それが未来だ。そうしてこそ、少数派と中東全体の安定にとって、より良い未来が築かれる。

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北・東シリア地域民主自治局のアフマド渉外関係委員会共同委員長:「移行期政権側の攻撃には、ダーイシュのメンバー、ウイグル人戦闘員、トルコ系の武装勢力、その他の外国人戦闘員が参加していた」(2026年1月13日)

北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)女性部門は、北・東シリア地域民主自治局のフェイスブックを通じて声明を発表し、アレッポ市シャイフ・マクスードおよびアシュラフィーヤ地区でのアフマド・シャルア移行期政権による犯罪行為を非難、独立した国際調査の実施と責任者の処罰を呼び掛けた。

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北・東シリア地域民主自治局は、フェイスブックによると、イルハーム・アフマド渉外関係委員会共同委員長の記者会見の内容を紹介した。

アフマド共同委員長は、会見のなかで、移行期政権が3月10日合意を履行していない最大の責任主体であると強調、シャイフ・マクスード、アシュラフィーヤ両地区に対する情報戦をきっかけに戦闘が激化したとの見方を示した。

また、4月1日合意に基づき、シリア民主軍が両地区から撤退していたにもかかわらず、移行期政権が同地区にシリア民主軍が存在すると宣伝し、80両の戦車を投入し、48人の死者が出たと指摘した。

また、移行期政権側の攻撃には、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー、ウイグル人戦闘員、トルコ系の武装勢力、その他の外国人戦闘員が参加していたと断じだ。

アフマド共同委員長はさらに、米国に対して、移行期政権の虐殺行為に対する立場を明確にするよう求めた。

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アレッポ県、ハサカ県各所でアレッポ市シャイフ・マクスードおよびアシュラフィーヤ地区での戦闘で死亡したアサーイシュ総司令部のズィヤード・ハラブ氏らの追悼集会(2026年1月13日)

アレッポ県では、ANHAによると、アイン・アラブ(コバネ)市で、アレッポ市シャイフ・マクスードおよびアシュラフィーヤ地区での戦闘で死亡した北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)総司令部のズィヤード・ハラブ氏ら3人の埋葬が行われた。

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ハサカ県では、ANHAによると、マーリキーヤ(ダイリーク)市で数千人の住民が、ハラブ氏らを追悼する集会を開催、数千人が参加した。

ANHAによると、ハサカ市、ダルバースィーヤ市、タッル・タムル町、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町、シャッダーディー市、フール町でも同様の集会が開催された。

北・東シリア地域民主自治局(フェイスブック)によると、カーミシュリー市の国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)前で抗議デモが行われ、シャイフ・マクスード、アシュラフィーヤ、バニー・ザイドの各地区での移行期政権による虐殺と人権侵害に抗議するデモが行われた。

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ダイル・ザウル県では、ANHAによると、ゼノビア女性連合の呼びかけのもと、シャイフ・マクスードおよびアシュラフィーヤ地区でのアフマド・シャルア移行期政権の虐殺に抗議するデモが行われた。

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アレッポ市アシュラフィーヤ地区、シャイフ・マクスード地区で避難民の帰宅が続く一方、両地区からの避難民がラッカ県に到着(2026年1月13日)

SANAによると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区では、治安と日常生活の回復に伴い、避難していた住民が帰宅を続け、仮設避難センターに滞在する世帯数が減少、12ヵ所のセンターのうちの3ヵ所が閉鎖された。

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ANHAによると、クルド赤新月社は、アレッポ市シャイフ・マクスード地区およびアシュラフィーヤ地区の住民49世帯と、負傷者118人(多くが民間人)が、ラッカ県タブカ市の避難民キャンプに到着した。

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北・東シリア地域民主自治局傘下のラッカ県執行評議会内務局はラッカ県で部分的な外出禁止令を発出(2026年1月13日)

北・東シリア地域民主自治局傘下のラッカ民生評議会は、フェイスブックを通じて、ラッカ県で午後10時00分から午前6時00分までの間、部分的な外出禁止令を発出するとしたラッカ県執行評議会内務局の決定を発表した。

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シリア軍がアレッポ県ダイル・ハーフィル市一帯、ティシュリーン・ダム一帯を攻撃、シリア民主軍が応戦(2026年1月13日)

SANAによると、シリア軍の作戦司令部は、アレッポ県ユーフラテス川西岸のダイル・ハーフィル郡、マスカナ区、バービーリー町、カウワース町一帯地域において、シリア民主軍が、クルディスタン労働者党(PKK)の民兵および「旧体制の残党」とともに部隊を集結させ続けており、同地域がアレッポ市を砲撃したイラン製の自爆型無人航空機の発進拠点となっていることを受け、13日付をもって軍事的閉鎖区域とみなすと発表、同地域に居住する民間人に対して、クルド民主軍の拠点から離れるよう呼びかけた。

また、同地域に存在するすべての武装集団に対して、ユーフラテス川東岸に撤退するよう警告、これらの集団が犯罪行為の起点として同地域を利用することを阻止するため、必要なあらゆる措置を講じると表明した。

SANAによると、シリア民主軍が無人航空機でハミーマ村周辺を攻撃した。

SANAによると、シリア軍は、シリア民主軍がダイル・ハーフィル市近郊のラスム・イマーム村とラスム・アル=クルーム村を結ぶ橋に地雷を設置し、これを爆破しようとしたのを阻止、ハミーマ村に対する無人航空機による攻撃への対抗措置として、ダイル・ハーフィル市周辺のシリア民主軍拠点を砲撃した。

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一方、シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、アフマド・シャルア移行期政権の武装勢力がダイル・ハーフィル市を砲撃したと発表した。

シリア民主軍はまた、フェイスブックを通じて、移行期政権の武装勢力が自爆型無人航空機と重火器で、ティシュリーン・ダム周辺を2度にわたり攻撃、同時に、ダイル・ハーフィル市南のウンム・マッラ村をロケット弾で攻撃したと発表した。

ANHAも、移行期政権の武装勢力が、ダイル・ハーフィル市北のウンム・ティーナ橋を砲撃し、利用不能としたと伝えた。

また、ANHAは、移行期政権の武装勢力がダイル・ハーフィル市を砲撃した。

ANHAはさらに、移行期政権の武装勢力が、ダイル・ハーフィル市への砲撃を継続しつつ、重火器と自爆型無人航空機を用いて、アイン・アラブ(コバネ)市南のティシュリーン・ダム周辺を2度にわたって攻撃、と伝えた。

ANHAによると、ダイル・ハーフィル市南のウンム・まっら村の民家に砲弾が直撃した。

また、ANHAによると、移行期政権の武装勢力が自爆型無人航空機と重火器でティシュリーン・ダム近くのハーッジー・ハッサーン村を攻撃し、同時に重火器でも同村を攻撃した。

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SANAは、シリア民主軍が指名手配者や北・東シリア地域民主自治局の支配地に逃亡した者に対して、同地に留まることと引き換えに徴募していると伝えた。

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ダマスカス郊外県の内務治安局はジュダイダト・シャイバーニー町でダーイシュのメンバー2人を逮捕(2026年1月13日)

ダマスカス郊外県では、内務省(フェイスブック)によると、県の内務治安局は総合情報機関との協力のもと、バラダー渓谷のジュダイダト・シャイバーニー町で、ダーイシュ(イスラーム国)に属するセルに対する治安作戦を実施し、メンバー2人を逮捕、所持していた即席爆発装置や武器を押収した。

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ハサカ県各所でアレッポ市シャイフ・マクスード、アシュラフィーヤ両地区でシャルア移行期政権による犯罪行為に抗議するデモ(2026年1月12日)

ハサカ県では、ANHAによると、ハサカ市で学生らが、アレッポ市シャイフ・マクスード、アシュラフィーヤ、バニー・ザイド各地区で移行期政権による犯罪行為に抗議し、犠牲者を哀悼する集会を行った。

ANHAによると、ダルバースィーヤ市で住民ら数千人が抗議デモを行い、シャイフ・マクスード、アシュラフィーヤ両地区への連帯を表明した。

ANHAによると、アムーダー市で、民主連合党(PYD)が同様のデモを組織した。

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ANHAによると、革命的青年運動がタッル・タムル町で抗議集会を開催し、シャイフ・マクスード、アシュラフィーヤ両地区との連帯を表明した。

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クルド赤新月社アレッポ市シャイフ・マクスード地区で移行期政権が拉致したスタッフの即時解放を要求(2026年1月12日)

ANHAによると、クルド赤新月社は声明を発表し、アレッポ市シャイフ・マクスード地区で移行期政権諸派が拉致したスタッフの即時解放を要求した。

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ANHAによると、殉教者家族評議会と女性評議会は共同声明を発表し、シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区での移行期政権の虐殺を非難した。

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ANHAによると、民主的イスラーム会議は声明を発表し、アレッポ市シャイフ・マクスードおよびアシュラフィーヤ両地区を標的とした移行期政権諸派の攻撃を、ダーイシュ(イスラーム国)の思想および人命の価値を顧みない過激思想の延長線上にあると非難した。

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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局で活動する39の政治組織は共同声明を発表し、シャイフ・マクスード地区への移行期政権諸派の攻撃をめぐる報道におけるメディアの偏向を批判した。

共同声明に署名した組織は以下の通り:

1.クルディスタン民族大会(KNK)
2.民主連合党
3.民主緑の党
4.クルディスタン民主平和党
5.シリア・クルド自由党
6.クルディスタン共産党
7.シリア・クルディスタン民主パールティ
8.シリア・クルド民主党
9.シリア・クルド左派党
10.シリア・クルド民主左派党
11.シリア・ムスタクバル党
12.クルディスタン民主変革党
13.クルディスタン刷新運動
14.クルディスタン労働者連合
15.アラブ国民委員会
16.シリア近代化民主主義党
17.シリア・クルド民主合意党
18.シリア改革運動
19.アッシリア民主党
20.クルディスタン友愛党
21.シリア・クルド民主ロジュ党
22.民主社会運動(TEV-DEM)
23.スィタール大会
24.保守党
25.民主闘争党
26.クルディスタン・ムスタクバル潮流
27.西クルディスタン・クルディスタン民主党
28.民主変革運動
29.シリア・スィルヤーニー党
30.クルディスタン民族連合党
31.シリア・クルド民主党(パールティ)
32.シリア・クルド民主統一党
33.シリア革命左派党
34.シリア党
35.クルディスタン保守党
36.シリア民主連合党
37.シリア改革潮流
38.シリア発展建設党
39.アルメニア連合

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シリア人権監視団:1月6日以降のアレッポ市シャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区での戦闘の死者は民間人26、戦闘員37人に(2026年1月12日)

SANAによると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区の住民がアレッポ県アフリーン郡から帰宅した。

一方、ANHAによると、移行期政権諸派はアレッポ市シャイフ・マクスード地区への報道関係者および民間人の立ち入りを禁止し、同地で住民を標的とした集中的な拉致・拘束作戦を継続した。

シャイフ・マクスードおよびアシュラフィーヤ両地区の住民による地元委員会によると、271人以上との連絡が現在途絶えている。

また、シリア人権監視団によると、1月10日にアレッポ市シャイフ・マクスード地区で移行期政権部隊の発砲で負傷していた男性1人が死亡した。

これにより、1月6日以降のシャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区での戦闘の死者は民間人26人(女性7人、子ども5人を含む)、戦闘員37人(移行期政権側24人、アサーイシュ13人)、負傷者は約115人となった。

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