サウジ、フランス両外相「シリア政府への武器供与が政治的解決を阻害している…。アサド大統領がシリアの未来の一部をなすことはあり得ない」(2015年4月12日)

『ハヤート』(4月12日付)によると、フランスのローラン・ファビウス外務大臣がサウジアラビアでサウード・ファイサル外務大臣と会談した。

会談後のサウード・ファイサル外務大臣は、シリア情勢について触れ、サウジアラビア、フランス両国がジュネーブ合意に基づいてシリア危機が政治的に解決される必要があることを確認したとしつつ、「シリア政府への武器供与が政治的解決を阻害している…。アサド大統領がシリアの未来の一部をなすことはあり得ない」と批判した。

AFP, April 12, 2015、AP, April 12, 2015、ARA News, April 12, 2015、Champress, April 12, 2015、al-Hayat, April 13, 2015、Iraqi News, April 12, 2015、Kull-na Shuraka’, April 12, 2015、al-Mada Press, April 12, 2015、Naharnet, April 12, 2015、NNA, April 12, 2015、Reuters, April 12, 2015、SANA, April 12, 2015、UPI, April 12, 2015などをもとに作成。

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ザワーヒリー氏の要請でヌスラ戦線指導者のジャウラーニー氏が拘束されたとするムハーバラートの秘密文書発見(2015年4月12日)

クッルナー・シュラカー(4月12日付)は、シャームの民のヌスラ戦線の幹部でシャリーア学者のアブー・マーリヤー・カフターニー氏がダイル・ザウル県シュハイル市でヌスラ戦線指導者のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏を拘束したとする総合情報部イドリブ支部の秘密文書が発見されたと伝えた。

2014年5月21日付のこの秘密文書では、ジャウラーニー氏が約1ヶ月前(2014年4月)にカフターニー氏によって拘束されたとする情報が、信頼できる複数の消息筋から寄せられており、さらなる情報収集が必要とされていると記されており、身柄拘束はアル=カーイダ指導者のアイマン・ザワーヒリー氏の要請によるものだという。

Kull-na Shuraka', April 12, 2015
Kull-na Shuraka’, April 12, 2015

 

AFP, April 12, 2015、AP, April 12, 2015、ARA News, April 12, 2015、Champress, April 12, 2015、al-Hayat, April 13, 2015、Iraqi News, April 12, 2015、Kull-na Shuraka’, April 12, 2015、al-Mada Press, April 12, 2015、Naharnet, April 12, 2015、NNA, April 12, 2015、Reuters, April 12, 2015、SANA, April 12, 2015、UPI, April 12, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)によるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ占拠をめぐる動き(2015年4月12日)

クッルナー・シュラカー(4月12日付)は、複数の活動家の話として、ダーイシュ(イスラーム国)がヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ内の複数の拠点から撤退し、シャームの民のヌスラ戦線やシャーム自由人イスラーム運動にこれらの拠点を明け渡したと伝えた。

これに関して、『ハヤート』(4月13日付)は、複数の現地消息筋の話として、ダーイシュの撤退は、キャンプ内からヤルダー市方面へのキャンプ周辺地域への部隊の再配置に過ぎないと伝え、撤退を否定した。

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『ハヤート』(4月13日付)によると、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦する反体制武装武装集団「キャンプ住民救済」作戦司令室が声明を出し、ダーイシュが拠点とするダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市南部のザイン地区に突入し、同地を制圧、多数の戦闘員を捕捉したと発表した。

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『ハヤート』(4月13日付)によると、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表を補佐するラムズィー・ラムズィー副代表がシリアの首都ダマスカスを緊急訪問し、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣やパレスチナ諸派の代表らと会談、ダーイシュ(イスラーム国)によるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプの占拠などへの対応について協議した。

ラムズィー副代表のシリア訪問は、潘基文国連事務総長の要請に基づくものだという。


AFP, April 12, 2015、AP, April 12, 2015、ARA News, April 12, 2015、Champress, April 12, 2015、al-Hayat, April 13, 2015、Iraqi News, April 12, 2015、Kull-na Shuraka’, April 12, 2015、al-Mada Press, April 12, 2015、Naharnet, April 12, 2015、NNA, April 12, 2015、Reuters, April 12, 2015、SANA, April 12, 2015、UPI, April 12, 2015などをもとに作成。

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シリア外務省は反体制武装集団によるアレッポ市街地への砲撃を非難、国連安保理に対応を要請(2015年4月12日)

外務在外居住者省は国連事務総長と安保理議長宛に書簡を提出し、そのなかで11日のアレッポ市スライマーニーヤ地区に対する「武装テロ集団」の砲撃で、子供5人と女性9人を含む民間人19人が死亡、90人以上が負傷したと報告、安保理に「テロとの戦い」に関連する決議を遵守し、シリア国内のテロ集団に対処するよう改めて求めた。

SANA(4月12日付)が伝えた。

 

なお、SANA(4月13日付)によると、砲撃を行ったのは、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍、イスラーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動だという。

AFP, April 12, 2015、AP, April 12, 2015、ARA News, April 12, 2015、Champress, April 12, 2015、al-Hayat, April 13, 2015、Iraqi News, April 12, 2015、Kull-na Shuraka’, April 12, 2015、al-Mada Press, April 12, 2015、Naharnet, April 12, 2015、NNA, April 12, 2015、Reuters, April 12, 2015、SANA, April 12, 2015、April 13, 2015、UPI, April 12, 2015などをもとに作成。

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アレッポ市、イドリブ市に対してシリア軍が激しい爆撃(2015年4月12日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がアレッポ市アンサール地区(反体制武装集団占拠地区)のジャミール・カッバーニー学校を空爆し、子供5人、女性教師3人を含む9人が死亡した。

また反体制武装集団が占拠するシャイフ・ハドル地区に対しても、シリア軍は空爆を行い、子供1人が死亡した。

シリア軍による空爆は、12日にアレッポ市スライマーン地区に対する反体制武装集団の砲撃で住民9人が死亡したことへの報復の様相を呈している。

一方、SANA(4月12日付)によると、アレッポ市旧市街、市東部の発電所一帯、ハーン・トゥーマーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市およびその周辺、クーリーン村、マストゥーマ軍事基地周辺、ナリラヤー村、バドリーヤ村、カフルナジュド村、ファイルーン村、ハーン・シャイフーン市郊外農地、ナイラブ村、マアッラト・ヌウマーン市のジハード主義武装集団(ファトフ軍)をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がラスタン市近郊のシリア軍拠点を砲撃する一方、シリア軍はダイル・フール村を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(4月12日付)によると、ラジャム・アーリー村、ウンム・サフリージュ村、ムシャイリファ村、東サラーム村、ウンク・ハワー村、ラスタン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(4月12日付)によると、ダルアー市マンシヤ地区、アルバイーン地区、カラク地区、カフルシャムス町、サマーキーヤート村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(4月12日付)によると、ウンム・アッザーム・ダム一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。


AFP, April 12, 2015、AP, April 12, 2015、ARA News, April 12, 2015、Champress, April 12, 2015、al-Hayat, April 13, 2015、Iraqi News, April 12, 2015、Kull-na Shuraka’, April 12, 2015、al-Mada Press, April 12, 2015、Naharnet, April 12, 2015、NNA, April 12, 2015、Reuters, April 12, 2015、SANA, April 12, 2015、UPI, April 12, 2015などをもとに作成。

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YPG、シリア軍がアレッポ県、ヒムス県でダーイシュ(イスラーム国)と交戦(2015年4月12日)

アレッポ県では、ARA News(4月12日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、アイン・アラブ市南部郊外のハッラーブ・ウシュク村にあるセメント工場を解放した。

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ヒムス県では、SANA(4月12日付)によると、ラッフーム村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。


AFP, April 12, 2015、AP, April 12, 2015、ARA News, April 12, 2015、Champress, April 12, 2015、al-Hayat, April 13, 2015、Iraqi News, April 12, 2015、Kull-na Shuraka’, April 12, 2015、al-Mada Press, April 12, 2015、Naharnet, April 12, 2015、NNA, April 12, 2015、Reuters, April 12, 2015、SANA, April 12, 2015、UPI, April 12, 2015などをもとに作成。

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反体制メディアが破壊されたアレッポ市旧市街の航空写真を公開(2015年4月12日)

ドゥラル・シャーミーヤ(4月12日付)は、反体制武装集団による11日のアレッポ市スライマーン地区(シリア政府支配地域)への砲撃(少なくとも住民9人が死亡)に合わせるかたちで、偵察機が撮影したとするアレッポ市旧市街の航空写真(http://eldorar.com/node/73967)を公開し、反体制武装集団が制圧する地域がシリア軍の攻撃で半壊した惨状を訴えた。

al-Durar al-Shamiya, April 12, 2015
al-Durar al-Shamiya, April 12, 2015
al-Durar al-Shamiya, April 12, 2015
al-Durar al-Shamiya, April 12, 2015
al-Durar al-Shamiya, April 12, 2015
al-Durar al-Shamiya, April 12, 2015

 

AFP, April 12, 2015、AP, April 12, 2015、ARA News, April 12, 2015、Champress, April 12, 2015、al-Hayat, April 13, 2015、Iraqi News, April 12, 2015、Kull-na Shuraka’, April 12, 2015、al-Mada Press, April 12, 2015、Naharnet, April 12, 2015、NNA, April 12, 2015、Reuters, April 12, 2015、SANA, April 12, 2015、UPI, April 12, 2015などをもとに作成。

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共和国ムフティー・ハッスーン師は、反体制派が占拠するアレッポ市内の破壊を主張(2015年4月11日)

共和国ムフティーのアフマド・バドルッディーン・ハッスーン師はシリア・アラブ・テレビ(4月11日付)でのインタビュー番組で、アレッポ市のシリア政府支配地域に対する反体制武装集団の砲撃に関して、「私は高官らに言いたい…。守勢はもう十分だ。砲撃を行ってくる地域に対して攻撃を始めよう。いかなる住民がいようともだ。これらの地域にいる民間人にこう知らせよう。守られていようがいまいが、この地域から立ちれ、と。迫撃砲が発射される地区はどこであっても、ことごとく破壊されねばならない」と述べた。

ロイター通信(4月11日付)が伝えた。

AFP, April 11, 2015、AP, April 11, 2015、ARA News, April 11, 2015、Champress, April 11, 2015、al-Hayat, April 12, 2015、Iraqi News, April 11, 2015、Kull-na Shuraka’, April 11, 2015、al-Mada Press, April 11, 2015、Naharnet, April 11, 2015、NNA, April 11, 2015、Reuters, April 11, 2015、SANA, April 11, 2015、UPI, April 11, 2015などをもとに作成。

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YPG、シリア軍、有志連合がアレッポ県、ハサカ県、ダイル・ザウル県でダーイシュ(イスラーム国)に攻勢(2015年4月11日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されているバーブ市各所を砲撃し、少なくとも3人が死亡した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・タムル町郊外で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、ハーブール護衛部隊、シリア正教軍事評議会民兵が、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダーイシュ戦闘員24人が死亡した。

人民防衛隊側も戦闘員7人が死亡した。

また人民防衛隊の攻勢に合わせるかたちで、有志連合が同地一帯を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル県フワイジャト・サクル地区一帯、アイヤーシュで、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、シリア軍が同地を空爆した。

一方、SANA(4月10日付)によると、ダイル・ザウル市イスラーフ地区、ハーディー地区で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(4月10日付)によると、スフナ市、ラッフーム村、ウンム・タバービール村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州を名乗る集団が、10日にヒムス市ザフラー地区で発生した爆弾テロを実行したとする犯行声明を発表した。

同声明によると、この爆弾テロは、「ラッカ州(ラッカ県のこと)に対する十字軍・ヌサイリー派の戦闘機(有志連合とシリア軍の戦闘機のこと)の砲撃への報復」だという。

Kull-na Shuraka', April 11, 2015
Kull-na Shuraka’, April 11, 2015

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ダマスカス県では、ARA News(4月11日付)によると、国際人道機関がダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されたヤルムーク・パレスチナ難民キャンプの住民に人道支援物資を搬入しようとしたところ、ファタハ・インティファーダの発砲を受け、搬入を阻止された。

Kull-na Shuraka', April 11, 2015
Kull-na Shuraka’, April 11, 2015

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有志連合合同司令部は声明を出し、16日以降、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を16回にわたって空爆したと発表した。

うち7回はシリア領内のダーイシュ拠点に対して行われたという。

AFP, April 11, 2015、AP, April 11, 2015、ARA News, April 11, 2015、Champress, April 11, 2015、al-Hayat, April 12, 2015、Iraqi News, April 11, 2015、Kull-na Shuraka’, April 11, 2015、al-Mada Press, April 11, 2015、Naharnet, April 11, 2015、NNA, April 11, 2015、Reuters, April 11, 2015、SANA, April 11, 2015、UPI, April 11, 2015などをもとに作成。

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アレッポ市への反体制武装集団の砲撃で住民9人が死亡(2015年4月11日)

アレッポ県では、SANA(4月10日付)によると、アレッポ市スライマーニーヤ地区に対する「テロ組織」の砲撃により、住民9人が死亡、子供11人、女性17人を含む47人が負傷した。

ARA News(4月11日付)によると、同地区はキリスト教徒が多く住む地域。

またSANAによると、ザルズール村、カイスィーニーヤ村、シュマイサート村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、アレッポ市マアーディー地区をシリア軍が空爆し、少なくとも8人が死亡した。

またクッルナー・シュラカー(4月12日付)によると、アレッポ旧市街(アレッポ城)近くでシリア軍と反体制武装集団が交戦し、シリア軍兵士10人が死亡したという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がイドリブ市県立競技場、農業研究センター、マアッラト・ヌウマーン市各所を空爆した。

一方、SANA(4月10日付)によると、イドリブ市、ビダーマー町、マアッラト・ヌウマーン市、ファイルーン村、クーリーン村、クマイナース村、マルイヤーン村、バザーブール村、バイニーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザカート村、アカシュ村、スーハー村を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(4月10日付)によると、カフルズィーター市、サイヤード村、アカシュ村、アブー・フバイラート村、スーハ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラスタン市を「樽爆弾」で空爆、またヒムスしワアル地区でシリア軍と反体制派で戦闘が発生した。

一方、SANA(4月10日付)によると、ウンム・サフリージュ村、ムシャイリファ村、ラジャム・アーリー村、東サラーム村、ウンク・ハワー村、ダイル・フール村、ガントゥー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザマルカー町一帯、キスワ市郊外農園地帯などを空爆、砲撃した。

クッルナー・シュラカー(4月12日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動はザマルカー町とダマスカス県ジャウバル区をつなぐザマルカー橋を制圧した。

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ダルアー県では、SANA(4月10日付)によると、東カラク村、サムリーン村、ダルアー市マンシヤ地区などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(4月10日付)によると、ハドラー村、カバーナ村、カンダー村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。


AFP, April 11, 2015、AP, April 11, 2015、ARA News, April 11, 2015、Champress, April 11, 2015、al-Hayat, April 12, 2015、Iraqi News, April 11, 2015、Kull-na Shuraka’, April 11, 2015、April 12, 2015、al-Mada Press, April 11, 2015、Naharnet, April 11, 2015、NNA, April 11, 2015、Reuters, April 11, 2015、SANA, April 11, 2015、UPI, April 11, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の本拠地ラッカ市一帯を激しく爆撃、ダーイシュと思われる集団がスワイダー県に出没(2015年4月10日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市およびその一帯をシリア軍が複数回にわたり空爆を行い、少なくとも16人が死傷した。

これに関して、SANA(4月10日付)は、シリア軍が「テロリスト」の拠点4カ所を破壊したと報じた。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、ハルハラ航空基地東部のタッル・ザルファア村一帯に、ダーイシュ(イスラーム国)と思われる武装集団が侵攻し、シリア軍、国防隊と交戦、同地を一時制圧、シリア軍兵士らを捕捉した。

同地はその後、シリア軍によって奪還されたという。

これに関して、SANA(4月10日付)は、ザルファア村、アブー・ハーラート村方面に侵入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)と思われる武装集団をシリア軍が撃退たと報じた。

またクッルナー・シュラカー(4月11日付)などによると、この戦闘では、シリア軍兵士と国防隊隊員8人、ダーイシュ戦闘員15人が死亡、またシリア軍側でダーイシュと戦っていたパレスチナ解放軍(PLOの民兵)の隊員12人も死亡した。

Kull-na Shuraka', April 11, 2015
Kull-na Shuraka’, April 11, 2015

クッルナー・シュラカー(4月14日付)は、ダーイシュがその後、ハルハラ航空基地攻撃時に撮影したとされる写真複数枚を公開したと伝えた。

Kull-na Shuraka', April 14, 2015
Kull-na Shuraka’, April 14, 2015
Kull-na Shuraka', April 14, 2015
Kull-na Shuraka’, April 14, 2015
Kull-na Shuraka', April 14, 2015
Kull-na Shuraka’, April 14, 2015
Kull-na Shuraka', April 14, 2015
Kull-na Shuraka’, April 14, 2015

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市南部(パノラマ交差点近郊)で、ダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍、国防隊が交戦し、シリア軍がラサーファ地区を空爆した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・タムル町郊外で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、ハーブール護衛部隊、シリア正教軍事評議会がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

またシリア軍がハリータ村一帯と、ダーイシュ宗教警察(ヒスバ)下サフィーラ市一帯を空爆した。

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アレッポ県では、ARA News(4月10日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、アイン・アラブ市南東部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦の末、ジャラビーヤ村、カルタブ村を制圧した。

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シリア人権監視団は、ダーイシュ(イスラーム国)が3月31日にハマー県マブウージャ村に侵攻した際に拉致した住民約50人が今もなお解放されておらず、身柄を拘束されていると発表した。

拉致されているのは、イスラーム教スンナ派、イスマーイーリー派、アラウィー派の住民で、マブウージャ村はシリア政府の支配のもとこれらの宗派が共存してきた。

また拉致されている住民のなかには女性が6人含まれている。

AFP, April 10, 2015、AP, April 10, 2015、ARA News, April 10, 2015、April 11, 2015、Champress, April 10, 2015、al-Hayat, April 11, 2015、April 12, 2015、Iraqi News, April 10, 2015、Kull-na Shuraka’, April 10, 2015、April 11, 2015、April 14, 2015、al-Mada Press, April 10, 2015、Naharnet, April 10, 2015、NNA, April 10, 2015、Reuters, April 10, 2015、SANA, April 10, 2015、UPI, April 10, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県、ダルアー県などでシリア軍とジハード主義武装集団の戦闘続く(2015年4月10日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン地方でダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線が交戦した。

一方、SANA(4月10日付)によると、アルバイン市、ザマルカー町、ダイル・アサーフィール市・ザブディーン村間、カーラ市郊外無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ラヒーバ町一帯を空爆する一方、ジハード主義武装集団は、同町近郊に集結するシリア軍第81旅団部隊に対して砲撃を行った。

シリア軍はまたザバダーニー市、ザブディーン村一帯を空爆・砲撃した。

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ハマー県では、SANA(4月10日付)によると、カフルズィーター市、ラターミナ町、サイヤード村、アトシャーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ムサイフラ町をシリア軍が砲撃する一方、東カラク村・ウンム・ワラド村間でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月10日付)によると、ズィムリーン村、マール丘、カフル・ナースィジュ村、ダーイル町、ムサイフラ町、東カラク、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(4月10日付)によると、ヒムス市ザフラー地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、1人が死亡、数十人が負傷した。

一方、SANA(4月10日付)によると、ハリージャ村、アルシューナ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(4月10日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(4月10日付)によると、ウンム・バーディナ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(4月10日付)によると、ハーン・トゥーマーン村、アレッポ市ライラムーンで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, April 10, 2015、AP, April 10, 2015、ARA News, April 10, 2015、Champress, April 10, 2015、al-Hayat, April 11, 2015、Iraqi News, April 10, 2015、Kull-na Shuraka’, April 10, 2015、al-Mada Press, April 10, 2015、Naharnet, April 10, 2015、NNA, April 10, 2015、Reuters, April 10, 2015、SANA, April 10, 2015、UPI, April 10, 2015などをもとに作成。

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PLOは前日の合意に背くかたちで、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ奪還に向けたシリアとの共同軍事作戦を拒否(2015年4月10日)

PLO(パレスチナ解放機構)は声明を出し、シリア軍と合同でヤルムーク・パレスチナ難民キャンプからのダーイシュ(イスラーム国)放逐に向けた軍事作戦を行うとしたアフマド・マジュダラーニー氏(執行会議メンバー)のダマスカスでの発言を否定し、キャンプ解放に向けたシリア軍の軍事行動を支援しないと発表した。

声明でPLOは「姉妹国シリアにおいて起きている紛争の「窯」のなかに我らが人民(パレスチナ人)およびそのキャンプが関与することを拒否する…。傷ついたキャンプを救うという口実の基、キャンプにおける武力紛争における一当事者となることを断固拒否する」と発表した。

また「国際救援機関をはじめとするすべての関係者、キャンプのさらなる破壊を食い止めることを利益と考えるすべての当事者との協力のもと、あらゆる敵対行為、武力行動が停止されるよう活動する」と付言した。

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シリア人権監視団によると、ダマスカス県ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦する一方、シリア軍はダーイシュ(イスラーム国)が占拠するキャンプを砲撃した。

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クッルナー・シュラカー(4月11日付)によると、「キャンプ住民救済」作戦司令室を名乗る反体制武装集団が、ダーイシュと交戦の末、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプに近いスラサー市場(タダームン区)の建物数棟を奪還した。

AFP, April 10, 2015、AP, April 10, 2015、ARA News, April 10, 2015、Champress, April 10, 2015、al-Hayat, April 11, 2015、Iraqi News, April 10, 2015、Kull-na Shuraka’, April 10, 2015、April 11, 2015、al-Mada Press, April 10, 2015、Naharnet, April 10, 2015、NNA, April 10, 2015、Reuters, April 10, 2015、SANA, April 10, 2015、UPI, April 10, 2015などをもとに作成。

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「モスクワ2」はシリア政府代表と反体制派代表の共通議題(「現状評価書」)で合意するも、次回会合日程の目処が立たないまま閉幕(2015年4月10日)

ロシア外務省が主催するシリア政府と反体制派の和平交渉「モスクワ2」は、当初の日程(4月6~9日)を1日延長して、10日に閉幕した。

『ハヤート』(4月11日付)によると、8、9日に行われたシリア政府代表と反体制派代表の直接会談を数時間延長するかたちで行われた10日の会談では、シリア政府が提示した「現状評価書」(共通議題、https://syriaarabspring.info/wp/?p=18645)の第1項目(ジュネーブ合意(2012年)の諸原則に基づき、合意を基本とする政治的諸手段を通じた危機の解消)をめぐって紛糾した。

仲介役を果たしたロシア科学アカデミー東洋研究所のヴィタリー・ナウムキン所長は最終的に協議の継続断念し、次回会合の日程について合意しないままに閉会した。

直接会談では、反体制派代表がジュネーブ合意を履行するための具体的な仕組みについての議論を優先するよう求める一方、シリア政府代表は、自らが提出した議題に従って交渉を進めるべきだとして譲らなかった。

また議論が、反体制派の武器の制限に及ぶと、一部の反体制派代表が態度を保留、また別の参加者はシリア軍支援を問題視したという。

一部の出席者によると、シリア政府代表を率いるバッシャール・ジャアファリー国連代表大使の「高圧的」な姿勢ゆえに、反体制派代表の一部がたびたび議場を去るといった場面も見られたという。

また9日に合意されたシリア政府提出の「現状評価書」に関して、反体制派代表は合意後は信頼醸成に向けた議論を行うべきだと主張したのに対して、シリア政府代表は「現状評価書」に沿った議事を行うよう主張して対立した。

『ハヤート』(4月11日付)は、反体制派代表らがシリア政府代表による拒否の姿勢、時間稼ぎが、活発な議論を妨げたと批判した、と伝えた。

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は「モスクワでの協議は、シリア政府が議論を反故にし、個別のアジェンダを押しつけようとしたために失敗した…。合意された議題(「現状評価書」)に対処するのを委員会が拒否したのは、合意が信頼醸成に向けた措置をめぐる対話を行う条件となっていたからだ」と述べた。

国民呼びかけフォーラムのサミール・イータ氏は「ジャアファリー国連シリア代表には権限がない。会合を失敗させた責任はバッシャール・アサド大統領にある。彼は政治的解決が何を意味するのか未だに理解していない…。シリア政府は前進に向けた重要なチャンスを逃した」と述べた。

これに対し、変革解放人民戦線のカドリー・ジャミール代表(前副首相)は「発表された議題(「現状評価書」)は前例のない成果であり…、今後の成果の基礎となり得る」と高く評価した。

一方、ジャアファリー国連シリア代表も「モスクワ2」閉幕後に記者会見を行い、「これまでにはなかったような重要な事態の打開に至ることに成功した」と評価したうえで、反体制派代表との間で合意に達した「現状評価書」を「前向きな進展」と位置づけ、今後も「現状評価書」に沿った議論の継続が行われるだろうと述べた。

しかし、「ジャアファリー国連シリア代表には権限がない」と批判する反体制派代表については「アサド大統領から全権を委ねられている」と反論、反体制派の主張を批判した。

また、ロシア外務省のヌルキンは、記者会見を開き、時間不足によって、提示された議題に沿った協議の継続が阻まれてしまったと述べるとともに、「合意された議題(「現状評価書」)を取り下げようとする者がいた」が、議題そのものは今後の対話継続のための基礎となったと高く評価した。

しかし、今後の会合については日程調整が難航していると述べた。

Kull-na Shuraka', April 10, 2015
Kull-na Shuraka’, April 10, 2015

AFP, April 10, 2015、AP, April 10, 2015、ARA News, April 10, 2015、Champress, April 10, 2015、al-Hayat, April 11, 2015、Iraqi News, April 10, 2015、Kull-na Shuraka’, April 10, 2015、al-Mada Press, April 10, 2015、Naharnet, April 10, 2015、NNA, April 10, 2015、Reuters, April 10, 2015、SANA, April 10, 2015、UPI, April 10, 2015などをもとに作成。

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カナダ空軍がシリア領内のダーイシュ(イスラーム国)爆撃に初参加(2015年4月9日)

カナダ外務省は声明を出し、同国空軍のF18戦闘機2機が、シリアのラッカ県内のダーイシュ(イスラーム国)に対する有志連合の空爆に初めて参加したと発表した。

9日にラッカ県に対する空爆を行った戦闘機全部で10機で、うち6機が米空軍機、2機がカナダ空軍機、2機がそのほかの有志連合参加国機だったという。

カナダ軍のトム・ローソン参謀町は「カナダ武装部隊による最初の空爆は成功した」と述べた。

カナダでは3月30日、シリア国内での空爆を認める法案が可決されていた。

AFP(4月9日付)が伝えた。

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アレッポ・ニュース(4月9日付)によると、米国が主導する有志連合がアレッポ市近郊のラーイー村、アイン・アラブ市郊外のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

AFP, April 9, 2015、Aleppo News, April 9, 2015、AP, April 9, 2015、ARA News, April 9, 2015、Champress, April 9, 2015、al-Hayat, April 10, 2015、Iraqi News, April 9, 2015、Kull-na Shuraka’, April 9, 2015、al-Mada Press, April 9, 2015、Naharnet, April 9, 2015、NNA, April 9, 2015、Reuters, April 9, 2015、SANA, April 9, 2015、UPI, April 9, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がハサカ県タッル・アブヤド市一帯でのダーイシュ(イスラーム国)とYPGの戦闘に参戦(2015年4月9日)

ハサカ県では、SANA(4月9日付)、ARA(4月9日付)によると、シリア軍がタッル・タムル町一帯での西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)の戦闘に参加、同市郊外のアウジャ村、タッル・シャーミーラーン村、ギーブシュ村のダーイシュに対して攻撃を行った。

タッル・タムル町郊外はアッシリア教徒が多く住む地域。

一方、クッルナー・シュラカー(4月10日付)によると、シャッダーディー市でダーイシュ(イスラーム国)戦闘員が爆弾を積んだ車で自爆攻撃を行い、女性、子供を含む4人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(4月9日付)によると、マリーイーヤ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(4月9日付)によると、アカーリブ村に侵入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)をシリア軍、住民らが撃退した。
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ヒムス県では、SANA(4月9日付)によると、ヒルバト・バイト・アーガー村、ファースィダ村、カディーム村、ジャズル・ガス採掘所東部で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(4月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がジャラーブルス市に増援部隊(車輌約50両)を派遣した。

AFP, April 9, 2015、Aleppo News, April 9, 2015、AP, April 9, 2015、ARA News, April 9, 2015、Champress, April 9, 2015、al-Hayat, April 10, 2015、Iraqi News, April 9, 2015、Kull-na Shuraka’, April 9, 2015、April 10, 2015、al-Mada Press, April 9, 2015、Naharnet, April 9, 2015、NNA, April 9, 2015、Reuters, April 9, 2015、SANA, April 9, 2015、UPI, April 9, 2015などをもとに作成。

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ヌスラ戦線がハマー県、アレッポ県などでシリア軍に対して攻勢(2015年4月9日)

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月9日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線が、スライヒーン村にあるシリア軍武器庫を爆破した。

またシャーム軍団広報局は声明を出し、8日に「信者は兄弟だ」と銘打った戦いを開始し、ムーリク市、ハマーミーヤート村のシリア軍検問所複数カ所を攻撃したと発表した。

一方、SANA(4月9日付)によると、ウンム・マイヤール村、スカイク村、ラターミナ町一帯、カフルズィーター市一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がアレッポ市シャイフ・サイード地区などを砲撃する一方、カフルハムラ村、アズィーザ村では、アンサール・ディーン戦線、シャームの民のヌスラ戦線などが、シリア軍と交戦した。

またシャーム戦線を離反した武装集団が結成したシャーム革命家大隊は9日深夜に、バービース村で司令官3名が何者かに誘拐されたと発表した。

一方、SANA(4月9日付)によると、アレッポ市に侵入しようとした「テロ集団」をシリア軍が撃退した。

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シャームの民のヌスラ戦線のシャリーア委員会は声明を出し、ダマスカス郊外県、イドリブ県、ダルアー県で活動する反体制武装集団に対して、対立を解消して糾合し、シリア政府による包囲の解除、捕虜解放をめざすよう呼びかけた。

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ダマスカス郊外県では、SANA(4月9日付)によると、ザバダーニー市西方のカルアト・スィンディヤーン丘、ザワービーク丘、カルアト・アブドゥッラー丘、サアサア西部で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(4月9日付)によると、ハミーディーヤ村、マスハラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(4月9日付)によると、ダルアー市各所、アトマーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(4月9日付)によると、イドリブ市、マアッラトミスリーン市、カフルラーター村、アルバイーン山一帯、バザーブール村西方、クーリーン村西方、マルイヤーン村、タマーニア町、マジャース村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(4月9日付)によると、マスアダ村、ウンム・サフリージュ村、スルターニーヤ村、サーリヒーヤ村、ラジャム・カスル村、アブー・ハサーディート村、ハリージャ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(4月9日付)によると、ガマーム村、カンタラ村、ファルラク村、カビール村、スーダ村、アティーラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, April 9, 2015、AP, April 9, 2015、ARA News, April 9, 2015、Champress, April 9, 2015、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2015、al-Hayat, April 10, 2015、Iraqi News, April 9, 2015、Kull-na Shuraka’, April 9, 2015、al-Mada Press, April 9, 2015、Naharnet, April 9, 2015、NNA, April 9, 2015、Reuters, April 9, 2015、SANA, April 9, 2015、UPI, April 9, 2015などをもとに作成。

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「シャーム解放軍」とダーイシュ(イスラーム国)がそれぞれタドムル市(ヒムス県)に至る国際幹線道路を攻撃(2015年4月9日)

ヒムス県では、シリア人権監視団、クッルナー・シュラカー(4月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がウンム・タバービール村近郊のヒムス・タドムル国際幹線道路上のシリア軍検問所2カ所を攻撃し、シリア軍、国防隊兵士17人を殺害した。

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(4月10日付)によると、シャーム解放軍を名乗る武装集団声明を出し、ダマスカス・バグダード国際道路の複数カ所を制圧したと発表した。

シャーム解放軍は、離反士官のフィラース・ビータール大尉(ランクース市出身)によって2週間前に結成が宣言された武装集団。

声明では、ヒムス県でダーイシュ(イスラーム国)が同様に国際幹線道路のシリア軍検問所への攻撃を激化させたことを踏まえ、ダーイシュに忠誠(バイア)を使っていないと否定した。

Kull-na Shuraka', April 8, 2015
Kull-na Shuraka’, April 8, 2015

 

AFP, April 9, 2015、AP, April 9, 2015、ARA News, April 9, 2015、Champress, April 9, 2015、al-Hayat, April 10, 2015、Iraqi News, April 9, 2015、Kull-na Shuraka’, April 9, 2015、al-Mada Press, April 9, 2015、Naharnet, April 9, 2015、NNA, April 9, 2015、Reuters, April 9, 2015、SANA, April 9, 2015、UPI, April 9, 2015などをもとに作成。

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アクナーフ・バイト・マクディス大隊を除くパレスチナ諸派はシリア軍との合同作戦司令部設置に合意、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプでのダーイシュ(イスラーム国)掃討をめざす(2015年4月9日)

シリアを訪問中のPLO(パレスチナ解放機構)執行委員会のアフマド・マジュダラーニー氏はダマスカスで記者会見を開き、パレスチナ諸派14組織がシリア政府との協調のもと、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプからのダーイシュ(イスラーム国)掃討に向けた軍事作戦を実施することで合意に達したと発表した。

しかし、この合意には、ダーイシュとの戦闘を主導するハマース寄りのアクナーフ・バイト・マクディス大隊は参加しなかったという。

マジュダラーニー氏は「シリア指導部と持続的に調整を行うため、(パレスチナ諸派の会合を)開催したままとし、シリア軍、パレスチナ諸派の合同作戦司令室を設置することを合意した。合同作戦司令室するのは、参加を希望し、(ヤルムーク・パレスチナ難民)キャンプ内ないしその周辺で、軍事的な作戦を行うための具体的なプレゼンスを持つ組織である」と述べた。

また「いかなる(軍事)行動も、ヤルムーク区のシリア、パレスチナ両民間人の声明を保護するものであり、キャンプ全体の破壊をもたらすものであってはならない。また作戦は地区ごとに漸進的なかたちで行われねばならない」と付言した。

さらに、会合に参加しなかったアクナーフ・バイト・マクディス大隊に関しては「アクナーフ・バイト・マクディス大隊の戦闘員の一部が離反し、ダーイシュやヌスラ戦線の側で戦っている」と批判した。

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PLOのアンワル・アブドゥルハーディー在ダマスカス政治局長もAFP(4月9日付)に対して、「キャンプからのダーイシュ放逐のための軍事的解決を支持すること」が会合で合意されたことを明らかにした。

一方、会合に参加しなかったアクナーフ・バイト・マクディス大隊に関して、「アクナーフ・バイト・マクディス大隊の戦闘員90人が合同作戦司令部との調整下に入り、シリア政府の側で戦っている」ことを明らかにした。

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これに対して、ハマースの在レバノン代表のウサーマ・ハムダーン氏は、シリア政府とパレスチナ諸派によるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプでのダーイシュ(イスラーム国)掃討に向けた軍事作戦実施合意に関して、AFP(4月9日付)に、合意内容の詳細をまだ目にしていないとしつつ、キャンプでのパレスチナ人の軍事的関与を拒否する姿勢を示した。

またアクナーフ・バイト・マクディス大隊に関して、ハマースとは一切関係ないと強調した。

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また、アクナーフ・バイト・マクディス大隊の司令官の一人アブー・ハマーム氏は、ダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線によるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ占拠に関して、「キャンプの民間人を守ることで合意したすべての勢力と協力してきた」と述べ、ダーイシュが侵入まで、ヌスラ戦線と協力関係にあったことを明らかにした。

アブー・ハマーム氏は「我々はキャンプを中立化するためにヌスラ戦線に対処してきた。我々とヌスラ戦線の間には、ダーイシュのキャンプへの侵入を認めないという憲章があった」としつつ、ヌスラ戦線がこの憲章に反して、ダーイシュに協力して、キャンプに侵攻・占拠したことを非難した。

クッルナー・シュラカー(4月9日付)が伝えた。

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なお、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線によって占拠されているヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ一帯にシリア軍が「樽爆弾」11発、地対地ミサイルなどで攻撃を加える一方、アクナーフ・バイト・マクディス大隊などからなるジハード主義武装集団とダーイシュとの戦闘が続いた。

なお、キャンプでの戦闘による死者数は9日の段階で47人にのぼり、うち戦闘員は32人(ダーイシュが処刑した戦闘員7人、アクナーフ・バイト・マクディス大隊側が処刑した戦闘員5人を含む)、シリア軍兵士5人、民間人8人(子供1人を含む)だという。

『ハヤート』(4月10日付)が伝えた。

AFP, April 9, 2015、AP, April 9, 2015、ARA News, April 9, 2015、Champress, April 9, 2015、al-Hayat, April 10, 2015、Iraqi News, April 9, 2015、Kull-na Shuraka’, April 9, 2015、al-Mada Press, April 9, 2015、Naharnet, April 9, 2015、NNA, April 9, 2015、Reuters, April 9, 2015、SANA, April 9, 2015、UPI, April 9, 2015などをもとに作成。

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シリア政府代表と反体制派代表は「モスクワ2」の会期を1日延長することで合意:SANAはシリア側の議題案が合意されたと報道(2015年4月9日)

『ハヤート』(4月10日付)によると、モスクワで開催されている和平交渉「モスクワ2」に参加しているシリア政府代表と反体制派代表の双方は、9日閉幕予定だった会合を1日延長することを決定した。

しかしSANA(4月9日付)は、シリア政府代表と反体制派代表が、政府側が提示した議題「現状評価書」に関する項目書の内容に関して合意に達したと報じた。

シリア政府代表と反体制派の2日目の直接会談となる9日の会談では、8日にシリア政府代表が提出した議題案(『ハヤート』が言うところの7項目からなる閉幕声明案)をめぐって激しい議論が行われた。

SANA(4月9日付)によると、この議題案(「現状評価書」)は以下8項目からなっている:

1. ジュネーブ合意(2012年)の諸原則に基づき、合意を基本とする政治的諸手段を通じた危機の解消。

2. 国際社会に、カタール、サウジアラビア、トルコなどといったアラブ諸国、諸外国の当事者すべてに、シリア国内へのテロリストの進入、教練、避難、支援、武器供与といった支援を停止しするよう、真剣且つ早急に圧力をかけるよう呼びかけること。

3. 国際社会に、シリア国民に対して科せられている全ての経済制裁の即時・完全解除を呼びかけること。

4. いかなる政治プロセスの成果も国民主権、国民の意思に従わねばならないこと。

5. 国民和解の強化、シリア軍によるテロとの戦いへの支援。

6. 国際社会に、シリア人避難民の帰国を支援し、国外避難民が帰国するにふさわしい状況を準備するために行動するよう呼びかけること。

7. 政治プロセスに関する諸基礎は以下の通りとすること:

a. 国民主権、シリアの国土と国民の統合の維持。

b. 国家機関の維持、その発展のための行動。

c. すべての占領地の解放。

d. シリアの指導のもと、いかなる外国の干渉のなく行われるシリア人どうしの国民対話のみが、政治的解決実現の唯一の道。

8. 国際社会に、「ジュネーブ3」会議を準備するため、「モスクワ2」での合意事項への支持を呼びかけること。

『ハヤート』によると、これらの項目のうち、カタール、サウジアラビア、トルコによるテロ支援停止に向けた国際圧力を求めた第2項目が争点となり、反体制派代表はこれら3カ国の国名を削除するよう要求したという。

またシリア軍によるテロとの戦いへの支援を求めた第5項目をめぐっても、反体制派代表の一部は留保の姿勢を示したほか、発砲停止、言論犯釈放といった文言を加えるよう主張したという。

会談では、ジャアファリー国連シリア代表が、反体制派のクルド人代表(民主統一党、西クルディスタン移行期民政局)に対して、シリア政府から資金や武器の援助を受けておきながら態度を覆したと批判、クルド人代表が一時退席しようとする一幕もあったが、集中的な会談が行われたという。

また、民主呼びかけフォーラムのサミール・イータ氏は、シリア当局に拘束されているとされる約9,000人の氏名が記載された名簿を提出したが、ジャアファリー国連シリア代表は「大会の議題を逸脱しようとする挑発行為」と批判、受け取りを拒否した。

これに対して、イーター氏は、逮捕者の問題が、シリア政府と反体制派の信頼醸成に力点を置くと定めた議題に沿ったものだとして、シリア政府代表とロシア政府に受け取りを求めた。

だが、いずれも受け取りを拒否し、イータ氏は議場を後にした。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ムハンマド・ヤフヤー・マクタビー事務局長を団長とする代表団は、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表を補佐するラムズィー・ラムズィー副代表らと会談し、政治的プロセスを前身させるための持続的な連絡、対話を行うことで合意したと発表した。

AFP, April 9, 2015、AP, April 9, 2015、ARA News, April 9, 2015、Champress, April 9, 2015、al-Hayat, April 10, 2015、Iraqi News, April 9, 2015、Kull-na Shuraka’, April 9, 2015、al-Mada Press, April 9, 2015、Naharnet, April 9, 2015、NNA, April 9, 2015、Reuters, April 9, 2015、SANA, April 9, 2015、UPI, April 9, 2015などをもとに作成。

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PLO幹部「ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ内での政治的解決の可能性について言及することは難しい」;ハイダル大臣「軍事的な事態収拾が不可欠」(2015年4月8日)

アリー・ハイダル国民和解担当大臣は、ダマスカスを訪問中のPLO(パレスチナ解放機構)執行委員会メンバーのアフマド・マジュダラーニー氏と会談し、ダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線によるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ侵攻・占拠への対応について意見を交わした。

『ハヤート』(4月9日付)などによると、ハイダル大臣は会談後の共同記者会見で「現在の最優先事項は、キャンプから武装集団とテロリストを排除することで、現状を踏まえると、軍事的な事態収拾が不可欠だが、それを選択したのは国家(シリア)ではなく、キャンプに侵入し、我々が継続してきたこと(国民和解への試み)のすべてを打ち壊した者だ…。軍事行動はいかなる状況でも開始されるし、軍および軍とともに戦う勢力は成果を得てきた」と述べた。

ハイダル大臣は、シリア軍のキャンプ突入の可能性に関して「シリア国家が作戦遂行上、突入の必要があると決定し、シリア国家がそう決定すれば、パレスチナ自治政府と本件への対応を任された(パレスチナ側の)委員会はこれを支援するだろう」と述べる一方、「キャンプがシリア領であり、シリアの主権がキャンプとの関係を司るものである」との合意をパレスチナ側から得ていることを明らかにした。

そのうえで「キャンプ内の問題への対応を任された(パレスチナ側の)委員会は、キャンプにかかるあらゆる問題に対するシリア国家の決定を待っている」と強調した。

ハイダル大臣によると、この委員会は、現地での武装集団との交渉(国民和解)にあたってきたパレスチナ諸派の代表からなっており、「キャンプでの戦闘をシリア側との調整のもとに行っている」のだという。

一方、マジュダラーニー氏も「ヤルムーク・キャンプの事態の変化を踏まえると、キャンプ内での政治的解決の可能性について言及することは、近い将来は難しい」と述べ、シリア軍の介入を認める意思を暗に示した。

AFP, April 8, 2015、AP, April 8, 2015、ARA News, April 8, 2015、Champress, April 8, 2015、al-Hayat, April 9, 2015、Iraqi News, April 8, 2015、Kull-na Shuraka’, April 8, 2015、al-Mada Press, April 8, 2015、Naharnet, April 8, 2015、NNA, April 8, 2015、Reuters, April 8, 2015、SANA, April 8, 2015、UPI, April 8, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ県のシャーム戦線、ヌスラ戦線に対して自爆攻撃(2015年4月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マーリア市でダーイシュ(イスラーム国)が自爆攻撃を行い、シャームの民のヌスラ戦線のアミール(司令官)アブー・マーリヤー・バービー氏が死亡した。

この自爆攻撃に先立ち、ダーイシュは7日、ハワール・キリス村で爆発物を積んだ自動車2台を相次いで自爆させ、シャーム戦線司令官2人を含む23人を殺害していた。

クッルナー・シュラカー(4月8日付)によると、この連続自爆攻撃で、シャーム戦線のヤフヤー・ザカリヤー・ハーフィズ(アブー・マリヤム)氏、ハーズィム・サーリフ(アブー・ナジーブ)氏、ルワイユ・サリーム・ハーフィズ氏、アリー・フサイン氏、ハサン・アクラマ氏、アリー・フサイン・ナーイフ氏が死亡したという。

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、8日から9日にかけてのダーイシュによる自爆攻撃を非難し、反体制武装集団の糾合なくしてテロとの戦いは不可能だと主張したうえで、「(シリア革命の)原則と道徳を遵守する革命勢力を信頼し…、体制崩壊まであらゆる政治的レベルでの自衛を継続する」と表明した。

なおシャーム戦線に参加する一部の武装集団は8日、シャーム革命家大隊の結成を宣言し、離反していた。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(4月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)支配地域から家族を脱出させようとしたメンバー20人以上がダイル・ザウル市でダーイシュによって逮捕された。
逮捕された20人はまた、シリア政府支配地域に食糧物資などを密輸していたという

Kull-na Shuraka', April 7, 2015
Kull-na Shuraka’, April 7, 2015

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ハサカ県では、ARA News(4月8日付)によると、シリア軍、国防隊とダーイシュ(イスラーム国)がウンム・キバル村一帯で交戦した。

またタッル・タムル町郊外のハリータ村一帯では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュと交戦した。

さらに、クッルナー・シュラカー(4月8日付)によると、人民防衛隊は、ラアス・アイン市西部のナッル・ヒンズィール村一帯、タッル・タムル町周辺一帯のダーイシュ拠点を攻撃した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(4月8日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、ティーム油田で働くすべての労働者・技術者を撤退させた。

シリア軍による空爆を避けるための措置だという。

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ハマー県では、SANA(4月8日付)によると、北カスタル村、ダキーラ村、ムウダミーヤ村、アブー・フバイラート村、マスウード村、ジュッブ・マラービア村、トゥービーヤ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(4月8日付)によると、カスル村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, April 8, 2015、AP, April 8, 2015、ARA News, April 8, 2015、April 9, 2015、Champress, April 8, 2015、al-Hayat, April 9, 2015、Iraqi News, April 8, 2015、Kull-na Shuraka’, April 8, 2015、al-Mada Press, April 8, 2015、Naharnet, April 8, 2015、NNA, April 8, 2015、Reuters, April 8, 2015、SANA, April 8, 2015、UPI, April 8, 2015などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動がハマー県でシリア軍兵士12人を殺害(2015年4月8日)

ハマー県では、クッルナー・シュラカー(4月8日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動がバーリド村にあるカーヒラ検問所に対して自爆攻撃を行い、シリア軍兵士12人を殺害した。

またドゥラル・シャーミーヤ(4月8日付)は、この戦闘で武装集団側は150人ものシリア軍、国防隊兵士を捕捉したと伝えた。

一方、SANA(4月8日付)によると、カフルタハーリーム町、スーダー町、ビンニシュ市、ジューバース村、バイヤーアト・サハーナ村、ダブスィーヤ村、カフルハーヤー村、マアッルバリート村、カフルルーマー村、タッル・アース村、カフルズィーター市、サイヤード村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、シリア革命家戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(4月8日付)によると、ドゥーマー市、タッル・クルディー町一帯、アッブ農場、マシュラファ村無人地帯、フライタ村無人地帯、バイト・ジン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(4月8日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(4月8日付)によると、ラビーア町郊外の第767哨所、第803哨所一帯でシリア軍が「テロ集団」と交戦、同地を制圧した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市、サムリーン村、ハーッラ市、ジーザ町をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(4月8日付)によると、ジーザ町、サムリーン村、インヒル市、ヒルバト・アウワーディーヤ村、ウンム・アウサジュ村、ヒルバト・ムライハ村、ジャディード村、カフルシャムス町、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(4月8日付)によると、マスハラ村、ハミーディーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カフルラーター村、バザーブール町、ラスム・アフマル村、ラスム・ナイヤース村をシリア軍が空爆した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハムダーニーヤ地区、ヌッブル市、ザフラー町一帯、アズィーザ村をジハード主義武装集団が砲撃した。

このほか、アイン・アラブ市のトルコ国境付近で、男性1人が何者かの発砲を受け死亡、1人が負傷した。

これに関して、ARA News(4月8日付)は、トルコの国境警備隊の発砲だと断じた。

AFP, April 8, 2015、AP, April 8, 2015、ARA News, April 8, 2015、Champress, April 8, 2015、al-Durar al-Shamiya, April 8, 2015、al-Hayat, April 9, 2015、Iraqi News, April 8, 2015、Kull-na Shuraka’, April 8, 2015、al-Mada Press, April 8, 2015、Naharnet, April 8, 2015、NNA, April 8, 2015、Reuters, April 8, 2015、SANA, April 8, 2015、UPI, April 8, 2015などをもとに作成。

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ラブロフ露外相「モスクワはバッシャール・アサド大統領に対する欧米諸国の論調に変化が生じていると認識している」(2015年4月8日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、アルメニアのエドワルド・ナルバンジャン外務大臣との会談(モスクワ)後の共同記者会見でシリア情勢に触れ、欧米諸国とシリアの反体制派の双方がこれまで以上にシリア政府(アサド政権)との対話を行う構えを示すようになっているとの見方を示した。

ラブロフ外務大臣は「モスクワはバッシャール・アサド大統領に対する欧米諸国の論調に変化が生じていると認識している…。もちろん、これは言説における変化が生じたということを意味しているに過ぎない。なぜなら、これまでに発せられなかった言葉が述べられているだけだからだ。しかし、こうしたことがまったく生じないよりはよいことだ。シリアでは4年以上も流血が続き、人々は苦しんでいる」と述べた。

また「実際、この危機の第1段階とは、欧米諸国が「独裁者」と評した指導者を粛清するという誤った道を進んだことにあった。これは遺憾なことだ。なぜならこの道を進むことで、欧米諸国は手当たり次第に同盟者を選ぼうとし、そのなかに過激派が含まれ、より一般的に言うならば、彼らはテロリストと関係を持った」と批判した。

『ハヤート』(4月9日付)などが伝えた。

AFP, April 8, 2015、AP, April 8, 2015、ARA News, April 8, 2015、Champress, April 8, 2015、al-Hayat, April 9, 2015、Iraqi News, April 8, 2015、Kull-na Shuraka’, April 8, 2015、al-Mada Press, April 8, 2015、Naharnet, April 8, 2015、NNA, April 8, 2015、Reuters, April 8, 2015、SANA, April 8, 2015、UPI, April 8, 2015などをもとに作成。

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シリア政府代表と反体制派代表が「モスクワ2」で初めて直接会談(2015年4月8日)

6日にモスクワで開幕したシリア政府と反体制派の和平交渉「モスクワ2」において、シリア政府代表と反体制派代表が直接会談を行った。

『ハヤート』(4月9日付)によると、反体制派代表は、7日までに議題を統一文書として作成し、直接会談においてシリア政府、ロシア外務省に回付した。

この統一文書は11項目からなり、以下の点を骨子としているという:

1. ジュネーブ合意(2012年)の諸原則に基づいた政治的解決が必然であることの確認。

2. 2014年2月にスイスで行われた「ジュネーブ2」会議を継承するかたちでの「ジュネーブ3」会議の開催を可能とするような政策実施に向けた行動を行うこと。

3. すべてのシリア人が、政党、組織のいかんにかかわらず、政治的解決を信じており、政治プロセスの参加者であることの確認。

4. シリア国内でのすべての暴力行為と殺戮の即時停止、人道的悲劇すべてへの対処・解決、テロとの戦い、文民民主国家への民主的移行・変革の実施、シリアの国土を占領する国内外の勢力への対峙、という5点への対処を優先議題とすること。

5. 人種主義、宗派主義、教条主義に基づくようないかなる政治的関係正常化も拒否。

6. シリアでの流血停止に寄与させるため、地域諸国、諸外国の当事者に圧力をかけることを国際社会に要請。

7. 民間人を標的とすることを停止、言論犯・平和的活動家の釈放、人質・捕虜の解放、シリア全土への食糧・医療物資の配給、避難民・難民の即時帰宅、人権最高評議会の設置、メディアの独占の撤廃、逮捕者に関する問題の解決、すべてのシリア人へのパスポート発給・更新。

これに対して、シリア政府代表を率いるバッシャール・ジャアファリー国連代表大使は、直接会談の場で、シリア政府がロシア政府によって示された議題に同意すると表明したのに対し、反体制派代表は、この議題をめぐって意見の一致を見ることができず、独自の議案(統一文書)を提示したとことを明らかにした。

SANA(4月8日付)によると、シリア政府代表と反体制派代表との直接会談に先立ち、ロシア政府は以下の点からなる議題を提出していたという:

1. 国際社会に、カタール、サウジアラビア、トルコなどといったアラブ諸国、諸外国の当事者すべてにテロ支援を停止するよう、真剣且つ早急に圧力をかけるよう呼びかけること。

2. 国際社会に、シリア国民に対して科せられている全ての経済制裁の即時・完全解除を呼びかけること。

3. ジュネーブ合意の原則を基点とした、合意に基づくシリアの危機の解消。

しかし、『ハヤート』は直接会談の雰囲気に関して、政府代表が「モスクワ1」時の強硬姿勢を緩和し、柔軟な勢で臨んだと積極的に評価した。

一方、ジャアファリー国連大使は「参加者の間で、さまざまな見解や考え方が真剣、深淵、そして実り多いかたちで交わされた」と評価するとともに、ロシアが提示した議題のうちの第1、第2の議題の協議に力点が置かれたことを明らかにした。

また「我々は何らかの共通項にたどり着き、反体制派の当事者らがその内容を検討、合意したうえで、明日、相互理解がなされることを願っており、それをロシアの友人らが提示した議題の第1、第2の議題の成果としたい」と付言した。

なお、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は会合には出席しなかった。

複数の外交筋によると、ラブロフ外務大臣は、最終日9日の協議の行方を見据えたうえで、会合への出席を最終決定するものと見られる。

SANA, April 8, 2015
SANA, April 8, 2015
SANA, April 8, 2015
SANA, April 8, 2015

 

AFP, April 8, 2015、AP, April 8, 2015、ARA News, April 8, 2015、Champress, April 8, 2015、al-Hayat, April 8, 2015、Iraqi News, April 8, 2015、Kull-na Shuraka’, April 8, 2015、al-Mada Press, April 8, 2015、Naharnet, April 8, 2015、NNA, April 8, 2015、Reuters, April 8, 2015、SANA, April 8, 2015、UPI, April 8, 2015などをもとに作成。

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シリア・アラブ航空はダイル・ザウル軍事飛行場とダマスカス国際空港を結ぶ旅客便を就航(2015年4月8日)

クッルナー・シュラカー(4月8日付)は、シリア・アラブ航空は、ダイル・ザウル航空基地とダマスカス国際空港を結ぶ旅客便を就航させたと報じた。

航空運賃は15,000シリア・ポンドだという。

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SANA(4月8日付)は、軍消息筋がメディア各社に対して、軍の公式筋の発表による事実確認なしに軍の作成に関する報道を行わないよう要請した、と伝えた。

AFP, April 8, 2015、AP, April 8, 2015、ARA News, April 8, 2015、Champress, April 8, 2015、al-Hayat, April 9, 2015、Iraqi News, April 8, 2015、Kull-na Shuraka’, April 8, 2015、al-Mada Press, April 8, 2015、Naharnet, April 8, 2015、NNA, April 8, 2015、Reuters, April 8, 2015、SANA, April 8, 2015、UPI, April 8, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)の侵攻により、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプをめぐるパレスチナ諸派、シリア政府、ジハード主義者らの合従連衡に変化(2015年4月8日)

『ハヤート』(4月8日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、ダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線によるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプへの侵攻・占拠によって、パレスチナ諸派、シリア政府、反体制武装集団の同盟関係に変化が生じている、と伝えた。

同記事によると、ダーイシュの侵攻により、「アラブの春」波及以降、シリア政府との戦略的関係を解消していたハマースに近い武装組織のアクナーフ・バイト・マクディス大隊が、国防隊と連携して、ダーイシュとの戦闘にあたる一方、シリア政権と緊密な関係を保ってきたPFLP-GC(パレスチナ解放人民戦線総司令部派)が、ダーイシュのキャンプへの潜入を促し、キャンプ内にあるシャームの民のヌスラ戦線の本部など拠点をダーイシュに移譲させようと画策していたとの疑義が呈されたという。

パレスチナの複数の消息筋によると、ダーイシュによるキャンプ侵攻を受け、ハマースのハーリド・ミシュアル政治局長が、PFLP-GCのアフマド・ジブリール書記長、タラール・ナージー副書記長に連絡し、シリア軍、国防隊、シリア政府に近いパレスチナ諸派によるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ包囲の解除を要請、これを機に、国防隊、シリア治安機関と、ヤルムーク区のアクナーフ・バイト・マクディス大隊との間で「全面協力」に関する合意が成立したという。

同消息筋によると、この調整にかかる合意は、アクナーフ・バイト・マクディス大隊の司令官ニダール・アブー・アラー氏(アブー・ハマーム)、アブー・ウマル・マイダーニー氏(シリア人)と、国防隊のファーディー・サクル司令官、シリアの治安機関幹部が出席した会合で交わされた。

会合では、アクナーフ・バイト・マクディス大隊側が弾薬などの補給が要請し、国防隊がこれに応じることが決定されたという。

また会合では、アクナーフ・バイト・マクディス大隊側から、ダーイシュのキャンプ侵入時にPFLP-GCの拠点を経由するなど、PFLP-GCがダーイシュを支援しているとの疑義が呈され、PFLP-GCがアクナーフ・バイト・マクディス大隊と国防隊の協力関係の茅の外に置かれるかたちになったという。

なお、ダーイシュのキャンプ侵入・占拠をめぐっては、アル=カーイダ系のヌスラ戦線がダーイシュの侵入を支援、戦闘にも参加したと伝えられている。

すなわち、ヌスラ戦線は声明において、中立の姿勢をとると宣言しているが、複数の消息筋によると、キャンプ内のヌスラ戦線の本部などはダーイシュに明け渡され、ヌスラ戦線戦闘員はダーイシュ戦闘員とともに戦闘に参加し、住民やアクナーフ・バイト・マクディス大隊戦闘員の逮捕などを行っている。

さらに、ヌスラ戦線は、アクナーフ・バイト・マクディス大隊を支援するために、バービッラー市やヤルダー市方面からキャンプに向かおうとしたイスラーム軍戦闘員の進行を阻止したとの情報もある。

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『ハヤート』(4月8日付)によると、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ内で活動するパレスチナ諸派とシリアの反体制武装集団(ジハード主義者)は現在、二つの陣営に分かれているという。

第1の陣営は、シリア政府を支持する陣営で、PFLP-GCのほか、ファタハ・インティファーダ、パレスチナ闘争戦線(ハーリド・アブドゥルマジード)からなり、約700人の戦闘員を擁している。

第2の陣営は、アクナーフ・バイト・マクディス大隊(200人)、シャームの民のヌスラ戦線(300人)、イブン・タイミーヤ大隊(70人)、アブー・ヒシャーム・ザグムート・グループ(数十人)などからなるジハード主義者で、約1,500人の戦闘員からなり、シリア政府に対して徹底抗戦を行っている。

またダーイシュのキャンプ侵入を受け、ダマスカス郊外県で活動するイスラーム軍、アバービール・ハウラーン旅団が、アクナーフ・バイト・マクディス大隊側を支援するため、3日に戦闘員を派遣する一方、使徒シャーム旅団、カラーイーン大隊といった武装集団は中立の姿勢をとっているという。

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『ハヤート』(4月8日付)はさらに、パレスチナ筋の話として、停戦に向けたいくつかの試みが進行中だと伝えた。

同消息筋によると、DFLP(パレスチナ解放民主戦線)メンバーでヌスラ戦線に近いとされるアブー・アフマド・ハワーリー氏がダーイシュとアクナーフ・バイト・マクディス大隊との仲介者に選ばれ、ヌスラ戦線のアブー・ムアーッズ・シャルアーン氏を通じてアクナーフ・バイト・マクディス大隊と協議するとともに、ヌスラ戦線に近い商人のアブー・バースィル・アイユーブ氏を通じてダーイシュと協議を行っているという。

しかし、ダーイシュはキャンプへの攻撃の停止と撤退の条件として、アクナーフ・バイト・マクディス大隊司令部の退去を求めているという。

このほかにも、PFLP-GCがアクナーフ・バイト・マクディス大隊との接触を試みたが、アクナーフ・バイト・マクディス大隊はパレスチナ諸派の介入を拒んだという。

AFP, April 7, 2015、AP, April 7, 2015、ARA News, April 7, 2015、Champress, April 7, 2015、al-Hayat, April 8, 2015、Iraqi News, April 7, 2015、Kull-na Shuraka’, April 7, 2015、al-Mada Press, April 7, 2015、Naharnet, April 7, 2015、NNA, April 7, 2015、Reuters, April 7, 2015、SANA, April 7, 2015、UPI, April 7, 2015などをもとに作成。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のサーリフ・ナバワーニー氏逮捕(2015年4月7日)

民主的変革諸勢力国民調整委員会メンバーのサーリフ・ナバワーニー氏が、エジプトからレバノン経由でシリアに帰国する途上で、治安当局によって逮捕された。

ナバワーニー氏は、カイロで今月開催が予定されている民主的変革諸勢力国民調整委員会、シリア革命反体制勢力国民連立など反体制派の会合の準備のため、エジプトのカイロを訪問していた。

クッルナー・シュラカー(4月7日付)が伝えた。

AFP, April 7, 2015、AP, April 7, 2015、ARA News, April 7, 2015、Champress, April 7, 2015、al-Hayat, April 8, 2015、Iraqi News, April 7, 2015、Kull-na Shuraka’, April 7, 2015、al-Mada Press, April 7, 2015、Naharnet, April 7, 2015、NNA, April 7, 2015、Reuters, April 7, 2015、SANA, April 7, 2015、UPI, April 7, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県でダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍、ジハード主義武装集団と交戦(2015年4月7日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(4月7日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマーリア市にあるシャーム戦線の本部に対して自爆攻撃を行い、シャーム戦線の司令官多数を殺害した。

ダーイシュによる自爆攻撃はバーブ市郊外のハワール・キリス村にあるシャーム戦線所属の武装集団(「自由シリア軍」)に対しても行われた。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍が、ダーイシュ(イスラーム国)によって包囲されているクワイリス軍事基地の一帯を砲撃し、6人が死傷した。

一方、ARA News(4月7日付)によると、ダーイシュは、ジャラーブルス市で、18歳以上の成年全員に徴兵義務を課すことを決定し、8日付で発効すると発表した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(4月7日付)によると、ダイル・ザウル市北部入り口、ジスル・スィヤーサ一帯、サーリヒーヤ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、ARA News(4月7日付)は、ダーイシュは最近になって、スワル町近郊に新たな訓練キャンプを開設、ダイル・ザイル航空基地でのシリア軍との戦闘への投入をめざしていると伝えた。

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ハマー県では、SANA(4月7日付)によると、サラミーヤ市東部郊外(ジャニー・アルバーウィー村、クナイトラート村、ジュッブ・マラービーアー村、そしてイドリブ県南部のアブー・ダーリー村)で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(4月7日付)によると、ウンム・カブル村、マフルージャ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(4月7日付)によると、ラッフーム村、シャーイル・ガス採掘所一帯、ジャズル村一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クッルナー・シュラカー(4月7日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)は幹部司令官2人をラッカ県からイラクに転属させた。

イラクに転属となったのは、サウジ人司令官のアブー・アリー・ハルビー氏と、シリア人司令官のアブー・タンスィーム・スーリー氏。

AFP, April 7, 2015、AP, April 7, 2015、ARA News, April 7, 2015、Champress, April 7, 2015、al-Hayat, April 8, 2015、Iraqi News, April 7, 2015、Kull-na Shuraka’, April 7, 2015、al-Mada Press, April 7, 2015、Naharnet, April 7, 2015、NNA, April 7, 2015、Reuters, April 7, 2015、SANA, April 7, 2015、UPI, April 7, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県、ダルアー県での攻撃を激化(2015年4月7日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン町、サムリーン村、ウンム・マヤーズィン町、カフルシャムス町、イブタア町をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆し、サムリーン村では住民2人が死亡した。

シリア軍はまたインヒル市、ズィムリーン村を4度にわたって空爆し、インヒル市で女性1人が死亡した。

このほか、フラーク市、ダーイル町、ハーッラ市、ダルアー市のパレスチナ難民キャンプ一帯などが砲撃を受けた。

一方、ジャディーヤ町のシリア軍大隊基地一帯でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

他方、ARA News(4月7日付)は、反体制武装集団がカフルシャムス町を制圧したと発表したと伝えた。

また、SANA(4月7日付)によると、ウンム・マヤーズィン町、イブタア町、インヒル市、サムリーン村、ズィムリーン村、ハーッラ丘、カフル・ナースィジュ村、ウンム・アウサジュ村、カフルシャムス町、ダルアー市各所、ラジャート高地で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がイドリブ市、クーリーン村、カフルタハーリーム町、ナイラブ村、フバイト村、サルミーン市、ビーニーン村、サラーキブ市、タフタナーズ市、クマイナース村、サルキーン村などを「樽爆弾」で空爆した。

またドゥラル・シャーミーヤ(4月7日付)によると、シリア軍の増援部隊が海岸地方(ラタキア県方面)からイドリブ県に派遣され、ジスル・シュグール市近郊に到着した。

一方、クッルナー・シュラカー(4月7日付)によると、フーア市を包囲するジハード主義武装集団が同地を砲撃し、国防隊戦闘員5人が死亡、15人が負傷した。

また、SANA(4月7日付)によると、イドリブ市、ビンニシュ市、サラーキブ市、タッル・サラムー村、ハミーディーヤ村、カフルジャーリス村、マアッラトミスリーン市、ビダーマー町、アイン・バイダー村、アイン・フール村、ハッルーズ村、ズアイニーヤ村、ガッサーニーヤ村、クーリーン村、ナリラヤー村、フバイト村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

イドリブ市を制圧したファトフ軍はフェイスブックを通じて声明を出し、参加するすべての武装集団に対して、略奪した財産(水、電気、通信機器、医薬品、銀行など)を民政福祉部門に速やかに返還し、略奪行為を行わないよう呼びかけた。

Kull-na Shuraka', April 6, 2015
Kull-na Shuraka’, April 6, 2015

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市バニー・ザイド地区、ハーリディーヤ地区、ライラムーン地区、アズィーザ村でシリア軍、国防隊が、アンサール・ディーン戦線、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(4月7日付)によると、アレッポ市サラーフッディーン地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(4月7日付)によると、アイドゥーン村、カフルズィーター市、ザカート村、アトシャーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(4月7日付)によると、ドゥーズィーン村、ラスム・ワサーナ村、フライジャ村、マズバル村、西サラーム村、マシュラファ村、ラスム・カスル村、タッル・マドラジャ村、マクサル・ヒサーン村、ラスタン市、タルビーサ市などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(4月7日付)によると、マスハラ村、ウンム・バーティナ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, April 7, 2015、AP, April 7, 2015、ARA News, April 7, 2015、Champress, April 7, 2015、al-Durar al-Shamiya, April 7, 2015、al-Hayat, April 8, 2015、Iraqi News, April 7, 2015、Kull-na Shuraka’, April 7, 2015、al-Mada Press, April 7, 2015、Naharnet, April 7, 2015、NNA, April 7, 2015、Reuters, April 7, 2015、SANA, April 7, 2015、UPI, April 7, 2015などをもとに作成。

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