シリア政府と反体制派の和平交渉(通称「モスクワ1」)開幕(2015年1月26日)

モスクワでロシア外務省主催のもと、シリア政府と反体制派の和平交渉、いわゆる「モスクワ1」が開幕した。

反体制派からは、民主的変革諸勢力国民調整委員会のサフワーン・アッカーシュ氏とアブドゥルマジード・ハムウ氏(いずれも執行部メンバー)、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首とハーリド・イーサー氏、そして市民活動家のマージド・ハッブー氏が参加した。

トルコに拠点を置き、欧米諸国が「シリア国民の唯一の正統な代表」と位置づけるシリア革命反体制勢力国民連立は和平交渉をボイコットした。

またハサン・アブドゥルアズィーム代表ら民主的変革諸勢力国民調整委員会の幹部、シリア国家建設潮流のムナー・ガーニム副代表らも参加を見合わせた。

これに関して、民主的変革諸勢力国民調整委員会のムンズィル・ハッダーム報道官は、シリア政府の代表団にワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣が含まれず、バッシャール・ジャアファリー国連代表大使が参加しているだけであることが原因だと述べ、シリア政府を批判した。

そのうえで、ハッダーム報道官はタス通信(1月26日付)に対して「ロシア側から、会合は交渉ではないため、重要な問題は提起されないとの告知を受けた」としたうえで、「信頼醸成、とりわけ収監者の釈放に力点を置きたい」と述べた。

また、『ハヤート』(1月27日付)は、参加者の一人の話として、交渉に参加するジャマール・スライマーン氏、国民呼びかけフォーラム代表のサミール・イータ氏ら、シリア軍による空爆が継続されている現状を踏まえて、「現場サイドの問題を中心に据える必要がある」と訴えていると伝えた。

これに対して、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、「モスクワでの交渉はない。議題をもうけずに協議が行われる。参加者からのいかなる前提条件もない」と述べた。

なおロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣によると、「反体制派のうち約25人がモスクワにいる。最終的には30人になるだろう」という。

**

クッルナー・シュラカー(1月26日付)によると、モスクワ1への出席を拒否した反体制派の招待者は以下の通り:

1. アブドゥルバースィト・スィーダー(シリア革命反体制勢力国民連立)

2. アブドゥルアハド・アスティーフー(シリア革命反体制勢力国民連立)

3. バドル・ジャームース(シリア革命反体制勢力国民連立)

4. ハーディー・バフラ(シリア革命反体制勢力国民連立)

5. サラーフッディーン・ダルウィーシュ

6. アフマド・ムアーッズ・ハティーブ(無所属)

7. ワリード・ブンニー

8. ハサン・アブドゥルアズィーム(民主的変革諸勢力国民調整委員会)

9. ハイサム・マンナーア(民主的変革諸勢力国民調整委員会)

10. アーリフ・ダリーラ

11. ムナー・ガーニム

12. アイマン・アスファリー(ビジネスマン)

13. マイヤ・ラフビー

14. アブドゥルマジード・マンジューナ(民主的変革諸勢力国民調整委員会)

また参加者は以下の通り:

1. ランダ・カスィース

2. カドリー・ジャミール

3. サーリフ・ムスリム(民主統一党)

4. サミール・イータ(国民呼びかけフォーラム)

5. マジド・ニヤーズィー

6. スハイル・サルミーニー

7. マズィン・マグリビーヤ(第3の道)

8. ファーティフ・ジャームース

9. アミーナ・ウースィー

10. アブジャル・マールール(アッシリア教徒)

11. ハーリド・イーサー(クルド人)

12. サミール・ハウワーシュ

13. ハミーダ・ハサン

14. マイス・クライディー(国民民主行動委員会)

15. マージド・ハッブー

16. アブドゥルマジード・ハッブー

17. ジャマール・スライマーン(俳優)

18. アブドゥルカーディル・スッカリー(ビジネスマン)

19. ハーリド・マハーミード(ビジネスマン)

20. サリーム・ハイルベク(国民会合)

21. ムハンマド・ファーリス(宇宙飛行士)

22. ナウワーフ・バシール(部族代表)

23. ナウワーフ・アブドゥルアズィーズ・ムルヒム

**

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ハーリド・ハウジャ議長が、サリーム・イドリース暫定政府国防大臣とともに、トルコ領内からラタキア県北部に密入国した、と発表した。

声明では、「全権を有する移行期統治機関の設置をめぐる交渉以外にアサド体制と何らの関係も持たない。移行期統治機関にはアサド、そして彼の統治機関に居場所はない」と強調し、「モスクワ1」を牽制した。

Kull-na Shuraka', January 26, 2015
Kull-na Shuraka’, January 26, 2015

AFP, January 26, 2015、AP, January 26, 2015、ARA News, January 26, 2015、Champress, January 26, 2015、al-Hayat, January 27, 2015、Iraqi News, January 26, 2015、Kull-na Shuraka’, January 26, 2015、al-Mada Press, January 26, 2015、Naharnet, January 26, 2015、NNA, January 26, 2015、Reuters, January 26, 2015、SANA, January 26, 2015、Itar-tass, January 26, 2015、UPI, January 26, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国をめぐる動き:アイン・アラブ一帯でYPGの攻勢続く(2015年1月25日)

アレッポ県では、ARA News(1月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)はマンビジュ市で、離反者約70人の逃走を支援した住民6人を逮捕、処刑した。

処刑された6人のうち4人がマンビジュ市で、2人が同市北部の検問所で逮捕されたという。

**

アレッポ県では、ARA News(1月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、アイン・アラブ市南部郊外に位置するサイラーン集合住宅地区を奪還した。

またシリア人権監視団によると、米国など有志連合は、アイン・アラブ市のダーイシュ拠点などに空爆を行った。

一方、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団が、ダーイシュ(イスラーム国)に対抗するため、アアザーズ市郊外のスーラーン町一帯に増援部隊を派遣した。

このほか、クッルナー・シュラカー(1月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と共闘するラッカ革命家旅団、北の太陽大隊などが、アイン・アラブ市周辺各所でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

**

ダイル・ザウル県では、ARA News(1月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市シャイフ・ヤースィーン地区で、物資などの配給を担当する「サダカ局」が、支援を必要している住民に物資配給を行う意思があると告知し、住民に対して登録申請を行うよう呼びかけた。

**

ハサカ県では、ARA News(1月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)はハサカ市・タッル・アブヤド油田街道で拘束した2人を処刑した。

この2人は、シリア政府と内通していたとの容疑で、ダーイシュに指名手配されていたという。

AFP, January 25, 2015、AP, January 25, 2015、ARA News, January 25, 2015、Champress, January 25, 2015、al-Hayat, January 26, 2015、Iraqi News, January 25, 2015、Kull-na Shuraka’, January 25, 2015、al-Mada Press, January 25, 2015、Naharnet, January 25, 2015、NNA, January 25, 2015、Reuters, January 25, 2015、SANA, January 25, 2015、UPI, January 25, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:イスラーム軍が首都ダマスカスに対して無差別砲撃(2015年1月25日)

ダマスカス郊外県東グータ地方の報道筋によると、イスラーム軍によるダマスカス県を狙ったロケット弾攻撃作戦が25日午後2時に開始され、数十発のロケット弾が発射された。

この攻撃は、ダマスカス県税関地区の治安厳戒地域を狙ったものだというが、だが、ロケット弾は、ウマウィーイーン地区、マッザ区の大学寮、マッザ86地区などに着弾した。

また、シリア人権監視団によると、イスラーム軍は少なくとも43発の迫撃砲を発射し、アッバースィーイーン地区、ハティーブ地区、ファイハー高速道路地区、アブー・ルンマーナ地区、サーリヒーヤ区、シャイフ・サアド地区、マーリキー地区、バラームカ地区、軍事裁判所近く、ダマスカス大学寮、カフルスーサ区、サブア・バフラート地区、マズラア地区、アービド通りなどに着弾、少なくとも4人が死亡した。

イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官はツイッターを通じて、シリア軍によるダマスカス郊外県東グータ地方への砲撃の報復として、25日以降、数百発のロケット弾の雨を降らせる、と脅迫していた。

**

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(1月25日付)によると、イスラーム軍がダマスカス県へのロケット弾攻撃を受けるかたちで、シリア軍がドゥーマー市に対して激しい空爆・砲撃を開始し、イスラーム軍など武装集団と交戦した。

またシリア人権監視団によると、シリア軍はザバダーニー市各所を「樽爆弾」で空爆、タッル・サワーン町で国防隊、ヒズブッラー戦闘員とともに、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月25日付)によると、マダーヤー町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラタキア県では、クッルナー・シュラカー(1月25日付)によると、イスラーム軍のイスラーム・アッルーシュ報道官がツイッターを通じて、25日晩にラタキア市にグラード(ロケット弾)3発を撃ち込んだと発表した。

このうち2発はハールーン広場周辺に着弾し、2人が死亡、7人が負傷し、残りの1発はサカン・イドハール地区に着弾したという。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、フィキーア村、シャイフ・マスキーン市、インヒル市、スハイリーヤ周辺を「樽爆弾」などで空爆し、ジハード主義武装集団と交戦した。

またイッティハード・プレスは、自由シリア軍南部戦線所属部隊が、シャイフ・マスキーン市郊外のシリア軍第82旅団基地を完全制圧した、と伝えた。

クッルナー・シュラカー(1月29日付)によると、第82旅団制圧に際して、反体制武装集団は戦闘員55人を失った。

一方、SANA(1月25日付)によると、イブタア町、ブスラー・シャーム市、シャイフ・マスキーン市、アトマーン村、マアルバ町、フラーク市、ダルアー市一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム・ムサンナー運動などの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区、ハーリディーヤ地区、ブライジュ村一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員が、アンサール・ディーン戦線、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

またシリア軍は、アレッポ市サーフール地区、カッターナ地区を「樽爆弾」で空爆した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がイシュタブリク村に配備されているシリア軍のロケット砲発射台を米国製のミサイルで攻撃、破壊した。

**

ハサカ県では、ARA News(1月25日付)によると、ハサカ市北部で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、アサーイシュとシリア軍、国防隊が散発的な戦闘を続けた。

**

イドリブ県では、SANA(1月25日付)によると、バザーブール村、カンスフラ村、サフン村、ハッルーズ村、ジャーヌーディーヤ町、アブー・ズフール町一帯、ブワイティー村、サラーキブ市、ナイラブ村、ハミーディーヤ村、タッル・サラムー町、カルア・ガザール村、ジダール・ブカフルーン村、サルミーン市などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの鷹旅団、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

クナイトラ県では、SANA(1月25日付)によると、ナブア・サフル村、ウーファーニヤー村西部、西サムダーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(1月25日付)によると、対レバノン国境に近いワーディー・カフフで、「レバノンのムスタクバル潮流の支援を受け」シリア領内に潜入しようとした武装集団をシリア軍が撃退した。

また、スルターニーヤ村、ラジャム・カスル村、マスアダ村、ウンム・サフリージュ村、タッルドゥー市でも、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

クッルナー・シュラカー(1月25日付)は、シリア軍が最近になって、ハマー県郊外やイドリブ県郊外での「樽爆弾」の使用を減少させ、地雷に似た比較的小型の爆弾をヘリコプターから投下するようになっていると伝えた。

この小型の爆弾は、ハマー報道センターによると、親政権民兵「砂漠の鷹」のアフマド・ジャービル司令官のもとで特別に製造され、ラタキア県の各空港から各戦線に搬出されているのだという。

AFP, January 25, 2015、AP, January 25, 2015、ARA News, January 25, 2015、Champress, January 25, 2015、al-Hayat, January 26, 2015、Iraqi News, January 25, 2015、al-Ittihad Press、January 25, 2014、Kull-na Shuraka’, January 25, 2015、January 29, 2015、al-Mada Press, January 25, 2015、Naharnet, January 25, 2015、NNA, January 25, 2015、Reuters, January 25, 2015、SANA, January 25, 2015、UPI, January 25, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領:「アル=カーイダはイスラエル空軍という強力な空軍を持っている」(2015年1月25日)

アサド大統領は、米政治誌『フォーリン・アフェアーズ』(1月26日付)に掲載予定の単独インタビューで、「シリア軍は、いかなる地域であれ、進行すれば、成功を収めることができるが、シリア国内に1メートルおきに駐留することなどできない。それは不可能だ」と述べた。

アサド大統領はまた「過去2年間でいくつかの進軍を実現したが、戦況は良い方向に向かっているのかと聞かれれば、こう言いたい。すべての戦闘は、破壊をもたらすがゆえに悪いものだ。重要な問いとは、この戦争で我々が勝ち取った要素とは何かというものだ。我々が勝ち取ったものとは、シリア国民がテロリストを拒否し、政府と軍をさらに支援する姿勢が生じたことだ」と付言した。

さらにイスラエルとの対立については、「彼ら(イスラエル)は、シリアの武装集団を支援している…。これは明白なことだ…。我々は特定の場所で進軍を遂げると、イスラエルはシリア軍の行動に影響を及ぼそうとして攻撃を行ってくる…。だから一部のシリア人は皮肉を込めてこう言っている。「アル=カーイダがなぜ空軍を持たないなどと言えるのか? 彼らは実際のところ、イスラエル空軍という強力な空軍を持っているではないか」と述べた。

SANA(1月25日付)が伝えた。

SANA, January 25, 2015
SANA, January 25, 2015

AFP, January 25, 2015、AP, January 25, 2015、ARA News, January 25, 2015、Champress, January 25, 2015、al-Hayat, January 26, 2015、Iraqi News, January 25, 2015、Kull-na Shuraka’, January 25, 2015、al-Mada Press, January 25, 2015、Naharnet, January 25, 2015、NNA, January 25, 2015、Reuters, January 25, 2015、SANA, January 25, 2015、UPI, January 25, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラッカ、アレッポでイスラーム国メンバーが大量離反・脱走、ヌスラ戦線が脱獄を支援(2015年1月24日)

ラッカ県では、ARA News(1月24日付)がラッカ市の複数の消息筋の話として、ダーイシュ(イスラーム国)に拘束されていたシャームの民のヌスラ戦線戦闘員12人が23日に、離反した元ダーイシュ戦闘員の助けを得て拘置所から脱獄した、と伝えた。

同消息筋によると、12人を脱獄させたダーイシュ離反戦闘員は6人で、いずれもダーイシュに忠誠を誓う前はヌスラ戦線に属していたという。

なおARA Newsによると、ラッカ市での戦闘員の逃走増加を受け、ダーイシュ(イスラーム国)は、ラッカ市やトルコ国境に位置するタッル・アブヤド市一帯に至る地域で23日に夜間外出禁止令を出すとともに、違反者にはむち打ち刑と24時間の投獄刑を科すと警告、ダーイシュ・メンバーに対しても無許可の外出を禁止したという。

また、ARA Newsによると、シリア国境に接するタッル・アブヤド市で、ダーイシュの司令官(アミール)の一人が何者かによって暗殺された。

この司令官は、アブー・ハミードを名のる地元部族出身者で、アイン・アラブ市での戦闘に参加していたという。

アブー・ハミードは、タッル・アブヤド市の国境通行所近くでバイクに乗った2人組に23日に襲われ、その後市内の病院に搬送されたが、24日早朝に死亡したという。

**

シャームの民のヌスラ戦線メンバーでアブー・ウマル・フィラスティーニーを名のる男性は、ARA News(1月24日付)に対し、「ラッカ市で活動するヌスラ戦線の複数の細胞は、過去数ヶ月で、ダーイシュのメンバー11人を拉致した」としたうえで、「金曜日(23日)、ダーイシュの刑務所に収監されていた同胞の開放に成功するとともに、多くのダーイシュの同胞(メンバー)が武器をもって離反させ、安全な場所に移動したが、治安上の理由からその場所は空かせない」と述べた。

アブー・ウマル氏によると、「ヌスラ戦線はダーイシュのメンバー40人以上がラッカから武器をもって離反させた」と強調した。

**

アレッポ県では、ARA News(1月24日付)が、アブー・ムハンマド・マンビジーを名のるマンビジュ市の住民の話として伝えたところによると、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員73人が逃走し、トルコ領内に逃げ込んだ。

73人はガンドゥール村でダーイシュを離反、ジャラーブルス市を経て、トルコ領内に逃げ込んだという。

アブー・ムハンマド氏によると、この脱走を受け、ダーイシュ当局はマンビジュ市、ジャラーブルス市で動員令をかけ、取締を強化したという。

またダーイシュは脱走を幇助したとの容疑で住民3人を拘束したという。

なおアブー・ムハンマド氏によると、脱走した73人は、ドイツ語で書かれたメッセージを残していったというが、その文面については明らかにしなかった。

**

同じく、アレッポ県では、ARA News(1月24日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つバーブ市に対して、シリア軍が複数回にわたって空爆を行った。

空爆は、市内の市場、アッジャーン・モスク一帯に対して行われ、救急車輌などが破壊され、隊員1人が負傷した。

またアイン・アラブ市では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同市中心部の法律学校西部および南部の街区、工業地区・第48通り間の地区を制圧した。

 

また、クッルナー・シュラカー(1月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアイン・アラブ市周辺でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同市南部のマーミード村、タルミーク村を制圧した。

**

ハサカ県では、ARA News(1月24日付)によると、タッル・タムル町南西部前線で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が深夜、散発的に交戦した。

AFP, January 24, 2015、AP, January 24, 2015、ARA News, January 24, 2015、January 25, 2015、Champress, January 24, 2015、al-Hayat, January 25, 2015、Iraqi News, January 24, 2015、Kull-na Shuraka’, January 24, 2015、al-Mada Press, January 24, 2015、Naharnet, January 24, 2015、NNA, January 24, 2015、Reuters, January 24, 2015、SANA, January 24, 2015、UPI, January 24, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:ダマスカス郊外でシリア軍の攻撃激化(2015年1月24日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍はアルバイン市、サクバー市、バイト・サワー村を空爆し、子供1人を含む3人が死亡した。

一方、SANA(1月24日付)によると、バザダーニー市郊外のカフィール・ヤーブース村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦の末、同地一帯を奪還・制圧した。

シリア軍はまた、タッル・クルディー町一帯、リーハーン農場一帯、ドゥーマー市、ザブディーン村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、ARA News(1月24日付)によると、ザバダーニー地区、バーブ・トゥーマー地区に反体制武装数段が撃った迫撃砲が着弾し、住民2人が死亡した。

**

ダルアー県では、SANA(1月24日付)によると、イブタア町、シャイフ・マスキーン市、ヌアイマ村、カラク村、フラーク市、アトマーン村、ジャムリーン村、ダルアー市マンシヤ地区、ダム街道地区などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線(第101大隊)の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またスワイダー県ヒルバト・アウワード村に潜入しようとしていた反体制武装集団の車輌をシリア軍が攻撃、破壊した。

**

クナイトラ県では、SANA(1月24日付)によると、マスハラ村、カフターニーヤ町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、SANA(1月24日付)によると、ブワイティー村、サラーキブ市、カフルラーター村、カフルナジュド村、アブー・ズフール町一帯、ナイラブ村一帯、サルミーン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの鷹旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(1月24日付)によると、ラジャム・カスル村、ムシャイリファ村、ヒブラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 24, 2015、AP, January 24, 2015、ARA News, January 24, 2015、Champress, January 24, 2015、al-Hayat, January 25, 2015、Iraqi News, January 24, 2015、Kull-na Shuraka’, January 24, 2015、al-Mada Press, January 24, 2015、Naharnet, January 24, 2015、NNA, January 24, 2015、Reuters, January 24, 2015、SANA, January 24, 2015、UPI, January 24, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

人権団体発表(2015年1月24日)

シリア人権監視団は、シリア軍が過去4日間で、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘が続くハサカ県、ダイル・ザウル県のほか、クナイトラ県、ラタキア県各所で、504回にわたって空爆を行い、民間人157人(うち子供16人、女性13人)が死亡したと発表した。

AFP, January 24, 2015、AP, January 24, 2015、ARA News, January 24, 2015、Champress, January 24, 2015、al-Hayat, January 25, 2015、Iraqi News, January 24, 2015、Kull-na Shuraka’, January 24, 2015、al-Mada Press, January 24, 2015、Naharnet, January 24, 2015、NNA, January 24, 2015、Reuters, January 24, 2015、SANA, January 24, 2015、UPI, January 24, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制勢力が「モスクワ1」に向けて統一政治ビジョン(カイロ声明)を採択、発表(2015年1月24日)

エジプトのカイロで22日から開催されていたシリアの主要な反体制政治組織の代表らによる会合は、10項目からなる「カイロ声明」(全文はhttp://all4syria.info/Archive/189715、声明の日付は23日)を採択・発表して閉幕した。

カイロでの会合は、今月末にモスクワで予定されているシリア政府と反体制派の和平交渉(「モスクワ1」)の準備会合として位置づけられて、国内で活動する民主的変革諸勢力国民調整委員会、シリア国家建設潮流のほか、トルコや欧米諸国が支援するシリア革命反体制勢力国民連立が参加した。

「カイロ声明」の骨子は以下の通り:

1. 交渉プロセスは、民主制、文民主権国家への移行を目的とする。

2. 政治的自由、市民権、国民の民族的構成を踏まえた分権制を前提とした近代的民主国家を建設するための社会的契約、国民憲章を合意する。

3. ジュネーブ合意に基づき、国際社会、中東地域の庇護のもとでの現実的な政治解決をめざし、シリア国民およびその革命の要求を体現する。

4. 反体制派の努力が統合されていなかったことが、紛争持続の一因となっていたことを踏まえ、反体制派の姿勢の統一を国民的義務・要請とみなす。

5. すべての逮捕拘束者の釈放、国際人道法の尊重、戦争犯罪と民間人への攻撃の停止、食糧・人道支援の包囲地域への搬入・配給、経済制裁の解除を実現するための政治プロセスの開始。

6. 外国人戦闘員の排除に向けたすべてのシリア人当事者による合意形成。

7. 軍・治安機関の再編、独立と主権の保護。

8. テロの温床を枯渇させるための国際司法への働きかけおよび責任追及。諸外国による国連安保理決議第2170号、第2178号の遵守。

9. 民主的多元化を保証する政治解決、暴力と宗派主義への処罰。

10. 上記8点の実現を審議するための和平会議「シリア国民大会」を今春にカイロで実施することを準備するための準備委員会の設置。

Kull-na Shuraka', January 24, 2015
Kull-na Shuraka’, January 24, 2015

AFP, January 24, 2015、AP, January 24, 2015、ARA News, January 24, 2015、Champress, January 24, 2015、al-Hayat, January 25, 2015、Iraqi News, January 24, 2015、Kull-na Shuraka’, January 24, 2015、al-Mada Press, January 24, 2015、Naharnet, January 24, 2015、NNA, January 24, 2015、Reuters, January 24, 2015、SANA, January 24, 2015、UPI, January 24, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国防総省報道官「イラク側が過去半年間で奪還したのはイスラーム国制圧地域の1%にも満たない」(2015年1月23日)

米国防総省のジョン・カービー報道官は、シリアの「穏健な反体制派」を教練するための米軍教官の第1陣を近日中にトルコに派遣すると発表した。

米国は最終的には教官400人を派遣し、ダーイシュ(イスラーム国)と戦うための「穏健な反体制派」戦闘員約15,000人に教練を施す予定。

一方、カービー報道官は、ダーイシュ(イスラーム国)のイラク側の支配地域が約5万4,000平方キロ(イラク国土の約12%)に達しているとの分析を明らかにしたうえで、イラク側が過去半年間で奪還したのは、ダーイシュ制圧地域の1%にも満たない約700平方キロにとどまっていることを明らかにした。

なお、ジョン・ケリー米国務長官はこれに先だって、「イラクでは、イスラーム国の勢いは確実に止まり、一部では後退している」と述べていた。

ダーイシュ掃討作戦に参加するロンドンでの有志連合に出席していたケリー国防長官は、イラク軍とイラク・クルディスタン地域のペシュメルガがダーイシュから「700万平方キロ以上の領土を奪還した」と強調、2000回におよぶ空爆で同組織に資金源となっている石油関連施設多数を破壊したほか、幹部戦闘員の半数を殺害したと説明し、「道のりは短期間でも、容易でもないが、重要な進捗を得た」と述べていた。

**

イラクのモスル市では、ARA News(1月23日付)によると、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガが、ダーイシュ(イスラーム国)による同市制圧(2014年6月)後初めて、市内を砲撃した。

AFP, January 24, 2015、AP, January 24, 2015、ARA News, January 24, 2015、Champress, January 24, 2015、al-Hayat, January 25, 2015、Iraqi News, January 24, 2015、Kull-na Shuraka’, January 24, 2015、al-Mada Press, January 24, 2015、Naharnet, January 24, 2015、NNA, January 24, 2015、Reuters, January 24, 2015、SANA, January 24, 2015、UPI, January 24, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「モスクワ1」をめぐる反体制勢力の動き(2015年1月23日)

エジプトのカイロで開催されているシリアの主要な反体制政治組織の代表らによる会合(22日に開幕)は、閉幕声明の内容を協議するための三者委員会を設置した。

三者委員会は、シリア革命反体制勢力国民連立のファーイズ・サーラ氏、民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア氏、シリア国家建設潮流のムナー・ガーニム副代表からなる。

シリア革命反体制勢力国民連立のバッサーム・マリク氏によると、三者委員会は、「シリアを真に民主的社会に移行するための、全権を有する移行期政府の選出」方法などについて集中的に議論した、という。

マリク氏によると、在外の活動家(シリア反体制勢力国民連立)は移行期におけるアサド大統領、既存の治安機関の役割を拒否しているのに対して、国内の活動家(民主的変革諸勢力国民調整委員会、シリア国家建設潮流)は、カイロからの帰国後に投獄されることを懸念し、これに消極的だという。

『ハヤート』(1月24日付)が伝えた。

**

ARA News(1月23日付)は、ロシア外務省筋の話として、シリア革命反体制勢力国民連立が今月末にモスクワで開催予定のシリア政府と反体制派の和平交渉(「モスクワ1」)への参加を拒否した、と伝えた。

これに関して、シリア革命反体制勢力国民連立のサーリム・ムスラト報道官は22日深夜、今月末にモスクワで開催予定のシリア政府と反体制派の和平交渉(「モスクワ1」)への正式な招待状を受け取っておらず、メンバーが参加した場合も、組織とは無関係で、個人としての参加になる、と述べた。

AFP, January 23, 2015、AP, January 23, 2015、ARA News, January 23, 2015、Champress, January 23, 2015、al-Hayat, January 24, 2015、Iraqi News, January 23, 2015、Kull-na Shuraka’, January 23, 2015、al-Mada Press, January 23, 2015、Naharnet, January 23, 2015、NNA, January 23, 2015、Reuters, January 23, 2015、SANA, January 23, 2015、UPI, January 23, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国:ラッカ県で離反兵の脱獄・逃亡を支援したエジプト人、サウジ人戦闘員を処刑、戦闘員の離反、トルコへの逃亡が増加(2015年1月23日)

ラッカ県では、ARA News(1月23日付)が、ラッカ市消息筋の話として、ウカイラシー基地(刑務所)に収監されていたダーイシュ(イスラーム国)のサウジ人、エジプト人メンバー2人が処刑され、このことが多くの外国人戦闘員(ムハージリーン)、とりわけサウジ人メンバーの離反をもたらしている、と伝えた。

同消息筋によると、この2人は、ダーイシュが拘束していた外国人戦闘員の脱獄と逃走を支援していたとの容疑で、スルーク町で拘束され、1月12日にウカイラシー基地に移送され、取り調べを受けていたという。

 

ARA News(1月24日付)によると、処刑されたのはアブー・ズバイル、アブー・アースィムを名のる戦闘員で、刑の執行はアブー・サラーム・アンバーリーを名のるラッカ州の治安部門高官によって行われたという。

事件に伴う外国人戦闘員の逃走を受け、ダーイシュはラッカ市内で厳戒態勢を敷き、離反者の摘発にあたっているという。

またARA Newsは、複数の活動家の話として、この事件に先立って、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員数十人が22日にラッカ市を脱出し、トルコ領内に逃走したと報じた。

アブドゥッラー・ジャースィムを名のる現地の活動家は、この数十人の逃走の動機に関して「彼らとダーイシュの間の教義上の意見対立が原因だと思われる」と述べた。

一方、『ハヤート』(1月24日付)によると、米国など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して空爆を行った。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が制圧するバーブ市各所をシリア軍が3度にわたって空爆、住民9人が死亡した。

また、アイン・アラブ市のムハッダサ学校北東部で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が進軍を続け、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

このほか『ハヤート』(1月24日付)によると、米国など有志連合は、アイン・アラブ市一帯のダーイシュ拠点などを10回にわたり空爆した。

**

ハサカ県では、マサールプレス(1月23日付)によると、ハサカ市南部郊外で、ダーイシュ(イスラーム国)西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊を襲撃、隊員複数が死亡した。

また、『ハヤート』(1月24日付)によると、米国など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して空爆を行った。

**

シリア人権監視団は、2014年9月23日から2015年1月22日までの4ヶ月間での米国など有志連合の空爆で、1,408人が死亡したと発表、そのほとんどがダーイシュ(イスラーム国)戦闘員であることを明らかにした。

AFP, January 23, 2015、AP, January 23, 2015、ARA News, January 23, 2015、January 24, 2015、Champress, January 23, 2015、al-Hayat, January 24, 2015、Iraqi News, January 23, 2015、Kull-na Shuraka’, January 23, 2015、al-Mada Press, January 23, 2015、Masar Press Agency, January 23, 2015、,Naharnet, January 23, 2015、NNA, January 23, 2015、Reuters, January 23, 2015、SANA, January 23, 2015、UPI, January 23, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:シリア軍がダマスカス郊外県のハムーリーヤ市を爆撃、イスラーム軍が報復として首都を砲撃(2015年1月23日)

ダマスカス郊外県では、ARA News(1月23日付)などによると、シリア軍が金曜礼拝後の時間帯にハムーリーヤ市に対して空爆を行い、32人が即死(シリア人権監視団によると52人が死亡)、多数が重軽傷を負った。

地元の活動家らによると、空爆は市内の市場などに対して行われたという。

またシリア人権監視団によると、リーハーン村各所、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外をシリア軍が空爆、同地一帯で反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月23日付)によると、ドゥーマー市東部の郊外で、「テロ組織」による攻撃や蛮行から逃れ、避難していた住民数十世帯をシリア軍が保護し、ドゥワイル市の仮設住宅に移送した。

**

ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(1月23日付)によると、マッザ86地区のブスターン検問所近くに迫撃砲弾1発が着弾し、兵士1人が死亡、3人が負傷した。

このへの砲撃に関して、『ハヤート』(1月24日付)によると、イスラーム軍は声明を出し、シリア軍による「一連の虐殺への報復」だと発表、砲撃を認めた。

またクッルナー・シュラカー(1月23日付)によると、イスラーム軍司令官のザフラーン・アッルーシュ氏は、25日に首都ダマスカスを砲撃すると脅迫、住民に外出を控えるよう警告した。

一方、SANA(1月23日付)は、マッザ86地区とバーブ・トゥーマー地区に迫撃砲弾複数発が着弾し、住民4人が負傷した、と伝えた。

このほか、シリア人権監視団によると、ジャウバル区をシリア軍が空爆し、反体制武装集団と交戦した。

**

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハルハラ航空基地東部に位置するタッル・ダフラアでジハード主義武装集団と交戦の末、同地を奪還した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アルマー町、アトマーン村、フラーク市、スーラ町、ヌアイマ村をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カフルナブル市、ヒザーリーン村、アブー・ズフール航空基地一帯をシリア軍が空爆した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市サブア・バフラート地区、サラーフッディーン地区、サイファート村、ハンダラート・キャンプ一帯で、シリア軍、国防隊、バアス大隊が、ジハード主義武装集団と交戦した。

またシリア軍はフライターン市近郊の英国人墓地地区を空爆した。

AFP, January 23, 2015、AP, January 23, 2015、ARA News, January 23, 2015、Champress, January 23, 2015、al-Hayat, January 24, 2015、Iraqi News, January 23, 2015、Kull-na Shuraka’, January 23, 2015、al-Mada Press, January 23, 2015、Masar Press Agency, January 23, 2015、Naharnet, January 23, 2015、NNA, January 23, 2015、Reuters, January 23, 2015、SANA, January 23, 2015、UPI, January 23, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノン:イスラーム国が人質2人を釈放(2015年1月22日)

NNA(1月22日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)の武装集団が、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外で2日前に拘束したレバノン人2人を釈放した、と伝えた。

AFP, January 22, 2015、AP, January 22, 2015、ARA News, January 22, 2015、Champress, January 22, 2015、al-Hayat, January 23, 2015、Iraqi News, January 22, 2015、Kull-na Shuraka’, January 22, 2015、al-Mada Press, January 22, 2015、Naharnet, January 22, 2015、NNA, January 22, 2015、Reuters, January 22, 2015、SANA, January 22, 2015、UPI, January 22, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国をめぐる動き:YPGがアイン・アラブ市内の病院を奪還(2015年1月22日)

アレッポ県では、ARA News(1月22日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、アイン・アラブ市南部のジャディード病院を奪還した。

**

ハサカ県では、ARA News(1月22日付)によると、シリア軍が、タッル・ハミース市一帯のイスラーム国(ダーイシュ拠点)を空爆、またズィーブ村、ヒルバ村などで双方が交戦した。

**

ヒムス県では、SANA(1月22日付)によると、クルマス村、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

SANAによると、ラッフーム村はヒムス県におけるダーイシュ最大の拠点だという。

**

ダイル・ザウル県では、ARA News(1月23日付)によると、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区で、ダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍が交戦した。

AFP, January 22, 2015、AP, January 22, 2015、ARA News, January 22, 2015、January 23, 2015、Champress, January 22, 2015、al-Hayat, January 23, 2015、Iraqi News, January 22, 2015、Kull-na Shuraka’, January 22, 2015、al-Mada Press, January 22, 2015、Naharnet, January 22, 2015、NNA, January 22, 2015、Reuters, January 22, 2015、SANA, January 22, 2015、UPI, January 22, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制派が「モスクワ1」に向けて統一ビジョンとりまとめのためカイロで会合(2015年1月22日)

エジプトのカイロで、シリアの主要な反体制政治組織の代表らが一堂に会し、今月末にロシアで予定されているシリア政府との和平交渉(「モスクワ1」)に臨むための統一ビジョンとりまとめのため審議した。

会合は、エジプト外務評議会(ECFA-Egypt)のムハンマド・シャーキル議長が主催し、民主的変革諸勢力国民調整委員会、シリア革命反体制勢力国民連立などが参加した。

会議では、民主的変革諸勢力国民調整委員会が提示した「未来行程表」(6項目提案)とシリア革命反体制勢力国民連立が提示した13項目の擦り合わせなどが行われる。

『ハヤート』(1月23日付)が伝えた。

AFP, January 22, 2015、AP, January 22, 2015、ARA News, January 22, 2015、Champress, January 22, 2015、al-Hayat, January 23, 2015、Iraqi News, January 22, 2015、Kull-na Shuraka’, January 22, 2015、al-Mada Press, January 22, 2015、Naharnet, January 22, 2015、NNA, January 22, 2015、Reuters, January 22, 2015、SANA, January 22, 2015、UPI, January 22, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

欧米諸国、湾岸諸国、トルコが「モスクワ1」、アレッポ市「戦闘中止」イニシアチブへの対応を協議(2015年1月21日)

「シリアの友連絡グループ」(別称「ロンドン11」)が、ロンドンで高官級会合を開き、「モスクワ1」(ロシア主催によるシリア政府と反体制勢力の和平交渉)、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表によるアレッポ市の「戦闘中止」イニシアチブへの対応について協議した。

『ハヤート』(1月22日付)が伝えた。

AFP, January 21, 2015、AP, January 21, 2015、ARA News, January 21, 2015、Champress, January 21, 2015、al-Hayat, January 22, 2015、Iraqi News, January 21, 2015、Kull-na Shuraka’, January 21, 2015、al-Mada Press, January 21, 2015、Naharnet, January 21, 2015、NNA, January 21, 2015、Reuters, January 21, 2015、SANA, January 21, 2015、UPI, January 21, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア外相、「ジュネーブ2会議の過ちを克服したい」(2015年1月21日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は記者会見で、シリア政府と反体制勢力の和平会合(「モスクワ1」)に関して、「ジュネーブ2会議」(2014年2月)が「イスタンブールを拠点とする一当事者しか招待されず、多くの反体制勢力の当事者が欠席を余儀なくされ、無視された」としたうえで、「この過ちを克服したい」と述べた。

また「(会議において)提示されていた諸問題をめぐって深淵で責任を伴った対話ではなく、政治的な論評」に重きが置かれてしまったと振り返った。

さらにラブロフ外務大臣は「シリアにおける現下の最大の任務はテロとの戦いの努力を一つにまとめること」だと述べた。

AFP, January 21, 2015、AP, January 21, 2015、ARA News, January 21, 2015、Champress, January 21, 2015、al-Hayat, January 22, 2015、Iraqi News, January 21, 2015、Kull-na Shuraka’, January 21, 2015、al-Mada Press, January 21, 2015、Naharnet, January 21, 2015、NNA, January 21, 2015、Reuters, January 21, 2015、SANA, January 21, 2015、UPI, January 21, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国をめぐる動き:シリア軍、米国など有志連合がラッカを爆撃(2015年1月21日)

ラッカ県では、ARA News(1月21日付)によると、シリア軍がスルーク町のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、ダーイシュ戦闘員3人を殺害した。

またこれと並行して米国など有志連合は、アイン・イーサー市、ラッカ市郊外のサフル村などのダーイシュ拠点を空爆した。

**

ダイル・ザウル県では、ARA News(1月21日付)によると、シリア軍がムーハサン市のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆、またダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区などで、シリア軍とダーイシュが交戦した。

AFP, January 21, 2015、AP, January 21, 2015、ARA News, January 21, 2015、Champress, January 21, 2015、al-Hayat, January 22, 2015、Iraqi News, January 21, 2015、Kull-na Shuraka’, January 21, 2015、al-Mada Press, January 21, 2015、Naharnet, January 21, 2015、NNA, January 21, 2015、Reuters, January 21, 2015、SANA, January 21, 2015、UPI, January 21, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ市でのシリア軍、国防隊とYPG、アサーイシュの戦闘続く(2015年1月21日)

ハサカ県では、ARA News(1月21日付)によると、ハサカ市で、シリア軍、国防隊と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、アサーイシュが交戦し、人民防衛隊隊員4人、アサーイシュ隊員8人、民間人4人が死亡した。

AFP, January 21, 2015、AP, January 21, 2015、ARA News, January 21, 2015、Champress, January 21, 2015、al-Hayat, January 22, 2015、Iraqi News, January 21, 2015、Kull-na Shuraka’, January 21, 2015、al-Mada Press, January 21, 2015、Naharnet, January 21, 2015、NNA, January 21, 2015、Reuters, January 21, 2015、SANA, January 21, 2015、UPI, January 21, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:ヒムス市での爆弾テロで200人以上死傷(2015年1月21日)

ヒムス県では、『ハヤート』(1月22日付)によると、ヒムス市アクラマ地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、200人以上が死傷した。

ヒムス県のタラール・バラーズィー知事によると、このテロで、7人が死亡、30人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、このテロにより、大学生4人を含む10人が死亡した。

ヒムス市は2014年2月の停戦合意により、ワアル地区以外がシリア政府の支配下に置かれており、アクラマ地区は「アラウィー派」住民が多いことで知られている。

SANA, January 21, 2015
SANA, January 21, 2015

一方、クッルナー・シュラカー(1月21日付)によると、シリア軍がカフルラーハー市、タッル・ザハブ町を「樽爆弾」で攻撃し、住民多数が死傷した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、タッル・リフアト市をシリア軍が空爆し、男性5人が死亡した。

またシリア軍はフライターン市、マーイル町、ヌッブル市、ザフラー町一帯を空爆した。

一方、クッルナー・シュラカー(1月21日付)によると、カフルハムザ村・カースティールー地区街道で男性2人の銃殺体が発見された。

遺体には拷問を受けた傷が残っていたという。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、フラーク市、マール村、ダイル・アダス村、タスィール町をシリア軍が空爆し、1人が死亡した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサラーキブ市、ヒザーリーン村を空爆し、12人が死亡した。

**

クナイトラ県では、SANA(1月21日付)によると、ウーファーニヤー村、ウンム・バーティナ村、西サムダーニーヤ村、マスハラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ロイター通信(1月21日付)は、「シリア電子軍」がフランス日刊紙『ル・モンド』のホープページに対してサイバー攻撃をしかけ、同ホームページが一時閲覧不能となった、と伝えた。

AFP, January 21, 2015、AP, January 21, 2015、ARA News, January 21, 2015、Champress, January 21, 2015、al-Hayat, January 22, 2015、Iraqi News, January 21, 2015、Kull-na Shuraka’, January 21, 2015、al-Mada Press, January 21, 2015、Naharnet, January 21, 2015、NNA, January 21, 2015、Reuters, January 21, 2015、SANA, January 21, 2015、UPI, January 21, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア外相、「モスクワ1」に諸外国は参加しない(2015年1月21日)

SANA(1月21日付)によると、ワリード・ムアッリム外務在外居住者省は、ロシアで開催予定のシリア政府と反体制勢力の和平交渉「モスクワ1」に関して、諸外国の代表が参加することはない、と述べた。

ムアッリム外務在外居住大臣は、「モスクワ1」の目的がロシア外務省からの招待状によって規定されているとしたうえで、「(目的は)シリアの将来像を確定するためのシリア人とシリア人の対話実施で合意すること」だと述べた。

また「モスクワには反体制派が私人として参加する…。それゆえモスクワでの会合では、対立する当事者の一方を支持したり、介入したりする国家は参加しない。これはシリア人どうしの対話、シリア人どうしの会合、シリア政府代表と反体制派個々人との会談だ」と強調した。

一方、22日からカイロで開催される反体制勢力の全体会合に関しては「我々はこうした会合の開催に関して意見を求められてない。意見を求められていない問題を、我々は評価できないし、考慮することもない。しかし、モスクワでの会合を頓挫させようとするいかなる努力も、政治的正常化の可能性に打撃を与えるものだ」と述べた。

AFP, January 21, 2015、AP, January 21, 2015、ARA News, January 21, 2015、Champress, January 21, 2015、al-Hayat, January 22, 2015、Iraqi News, January 21, 2015、Kull-na Shuraka’, January 21, 2015、al-Mada Press, January 21, 2015、Naharnet, January 21, 2015、NNA, January 21, 2015、Reuters, January 21, 2015、SANA, January 21, 2015、UPI, January 21, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ジハード主義武装集団がヌスラ戦線に人道支援のためアルバイン市への通行所を開放するよう要求(2015年1月21日)

ダマスカス郊外県アルバイン市を拠点とするジハード主義武装集団は共同声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線に対して、市内に通じる通行所を開放し、包囲されている住民への人道支援搬入を認めるよう求めた。

共同声明を出したのは、イスラーム軍スンナの兵旅団、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、ウンム・クラー旅団、アルバイン体制維持大隊。

なお、クッルナー・シュラカー(1月21日付)によると、シリア政府はアルバイン市を占拠する武装集団に対して、①発砲停止、②幹線道路の地雷撤去、③市内入口に至る地区でのシリア軍の検問所設置、④人道支援物資搬入のための通行所の開放、を求めている。

AFP, January 21, 2015、AP, January 21, 2015、ARA News, January 21, 2015、Champress, January 21, 2015、al-Hayat, January 22, 2015、Iraqi News, January 21, 2015、Kull-na Shuraka’, January 21, 2015、al-Mada Press, January 21, 2015、Naharnet, January 21, 2015、NNA, January 21, 2015、Reuters, January 21, 2015、SANA, January 21, 2015、UPI, January 21, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア外務省、アレッポ市での「戦闘中止」イニシアチブへの支持を表明(2015年1月20日)

ロシア外務省は声明を出し、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表によるアレッポ市での「戦闘中止」イニシアチブへの支持を表明した。

AFP, January 20, 2015、AP, January 20, 2015、ARA News, January 20, 2015、Champress, January 20, 2015、al-Hayat, January 21, 2015、Iraqi News, January 20, 2015、Kull-na Shuraka’, January 20, 2015、al-Mada Press, January 20, 2015、Naharnet, January 20, 2015、NNA, January 20, 2015、Reuters, January 20, 2015、SANA, January 20, 2015、UPI, January 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制勢力の約半数が「モスクワ1」への出席を確定(2015年1月20日)

『ハヤート』(1月21日付)によると、1月26~29日の予定でロシアで開催予定のシリア政府と反体制勢力の和平交渉(「モスクワ1」)に関して、ロシア外務省が招待した反体制活動家のほぼ半数の出席が確定した、と伝えた。

同報道によると、出席するのは、民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表、ハイサム・マンナーア渉外局長、民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首、ハーリド・イーサー欧州代表、アーリフ・ダリーラ氏、ハーリド・ハッブー氏、サフワーン・アッカーシュ氏、カドリー・ジャミール前副首相、マーズィン・マグリビーヤ氏、ファーティフ・ジャームース氏、ハイカール・ラシード氏、国民呼びかけフォーラムのサミール・イータ氏、スハイル・サルミーニー氏、マジド・ニヤーズィー氏、ナウワーフ・ムルヒム氏。

和平会議のボイコットを決定したのは、欧米諸国が支援してきた駐トルコのシリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ議長、アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー元議長、ハーディー・バフラ前議長、シリア・ムスリム同胞団のファールーク・タイフール氏、サラーフ・ダルウィーシュ氏、ミシェル・キールー氏、アブドゥルバースィト・スィーダー氏、バドル・ジャームース氏、アブドゥルアハド・アスティーフー氏の9人と、無所属のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ氏、シリア国家建設潮流のルワイユ・フサイン代表(収監中)、ムナー・ガーニム副代表。

AFP, January 20, 2015、AP, January 20, 2015、ARA News, January 20, 2015、Champress, January 20, 2015、al-Hayat, January 21, 2015、Iraqi News, January 20, 2015、Kull-na Shuraka’, January 20, 2015、al-Mada Press, January 20, 2015、Naharnet, January 20, 2015、NNA, January 20, 2015、Reuters, January 20, 2015、SANA, January 20, 2015、UPI, January 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県郊外のイスラーム国拠点をシリア軍が「樽爆弾」で爆撃、ラッカの赤新月社をイスラーム国が追放(2015年1月20日)

ハサカ県では、ARA News(1月20日付)などによると、シリア軍が、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するタッル・ハミース市郊外のハンサー村を「樽爆弾」などで空爆し、20人以上が死亡、数十人が負傷した。

これに関して、SANA(1月20日付)は、ハンサー村で住民を虐殺し、石油を盗掘・密売してきたダーイシュ戦闘員数十人を殲滅したと伝えた。

**

ラッカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月20日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ市内のシリア赤新月社の全施設を掌握し、施設内の医療機器・物資を押収するとともに、スタッフ全員を追放した。

ドゥラル・シャーミーヤによると、シリア赤新月社は、ダーイシュの許可を得てラッカ市内で1年以上にわたり医療活動を続けてきたが、ダーイシュの救援局長が突如、その活動を禁止したという。

活動禁止の理由は明らかではない。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(1月20日付)によると、マリーイーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ARA News(1月21日付)によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して10回にわたって空爆を行った。

空爆が行われたのはアイン・アラブ市(アレッポ市)、ハサカ県など。

AFP, January 20, 2015、AP, January 20, 2015、ARA News, January 20, 2015、January 21, 2015、Champress, January 20, 2015、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2015、al-Hayat, January 21, 2015、Iraqi News, January 20, 2015、Kull-na Shuraka’, January 20, 2015、al-Mada Press, January 20, 2015、Naharnet, January 20, 2015、NNA, January 20, 2015、Reuters, January 20, 2015、SANA, January 20, 2015、UPI, January 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:アレッポ市内でも、YPG、ジハード主義者がシリア軍、国防隊と交戦(2015年1月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区(シリア政府支配地域)に対して、ジハード主義武装集団が砲撃を行ったのを受け、シリア軍、国防隊が、ジハード主義武装集団、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦した。

アレッポ市スライマーン・ハラビー地区、カルム・ジャバル地区でも、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、ジハード主義武装集団はカルム・タッラーブ地区(シリア政府支配地域)を砲撃し、シリア軍兵士2人が死亡した。

これに対して、シリア軍はブライジュ村一帯、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区に対して「樽爆弾」を投下した。

**

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(1月20日付)によると、「ウラマー委員会」と称する組織が、ザーウィヤ山のハフサルジャ村で、女性1人を「売春汚職」罪で処刑、その映像を公開した。

ザーウィヤ山はシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動が掌握しているが、これらの組織と「ウラマー委員会」の関係は不明。

またシリア人権監視団によると、サラーキブ市、シャイフ・ムスタファー村をシリア軍が空爆し、子供1人を含む11人が死亡した。

シリア軍はまたヒザーリーン村を空爆し、男性1人が死亡したほか、ハーン・シャイフ・キャンプ、タマーニア町に「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(1月20日付)によると、下カスタン村、ハッルーズ村、アンカーウィー村、ハーッジ・ハンムード農場、タイイバート村、カンスフラ村、アブー・ズフール町一帯、アルマナーズ市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルズィーター市各所を空爆、ラターミナ待ち、ハウワーシュ村などに「樽爆弾」を投下した。

またアカーリブ村周辺で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月20日付)によると、中カスタル村、南カスタル村、ザカート村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアルバイン市各所を砲撃し、子供1人、女性3人を含む7人が死亡した。

一方、SANA(1月20日付)によると、ハズラジーヤ農場、カラムーン地方無人地帯、カナーキル村、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、クルド山に近い一帯をシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。

**

ダルアー県では、SANA(1月20日付)によると、ダルアー市マンシヤ地区、ダム街道地区、ダイル・アダス村、ムザイリーブ町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャーム・ムジャーヒディーン運動、ハムザ師団、ウンマ殉教者旅団などシャームの民のヌスラ戦線所属集団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

クナイトラ県では、SANA(1月20日付)によると、マスハラ村、ハミーディーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 20, 2015、AP, January 20, 2015、ARA News, January 20, 2015、Champress, January 20, 2015、al-Hayat, January 21, 2015、Iraqi News, January 20, 2015、Kull-na Shuraka’, January 20, 2015、al-Mada Press, January 20, 2015、Naharnet, January 20, 2015、NNA, January 20, 2015、Reuters, January 20, 2015、SANA, January 20, 2015、UPI, January 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ市で国防隊とYPGが交戦(2015年1月20日)

ハサカ県では、ARA News(1月20日付)によると、シリア軍、国防隊と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊との間で一時停戦合意が成立したハサカ市で、国防隊がアズィーズィーヤ地区にあるアラブ統一学校に向かって進軍し、同地に拠点を構える人民防衛隊、アサーイシュと交戦した。

アドナーン・フサインを名のる地元活動家によると、シリア軍、国防隊は、人民防衛隊が掌握したハサカ市北部の奪還をめざしているという。

AFP, January 20, 2015、AP, January 20, 2015、ARA News, January 20, 2015、Champress, January 20, 2015、al-Hayat, January 21, 2015、al-Ikhbariya, January 20, 2015、Iraqi News, January 20, 2015、Kull-na Shuraka’, January 20, 2015、al-Mada Press, January 20, 2015、Naharnet, January 20, 2015、NNA, January 20, 2015、Reuters, January 20, 2015、SANA, January 20, 2015、UPI, January 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

人権団体発表(2015年1月20日)

シリア人権監視団は、2014年10月20日から15年1月20日の3ヶ月間にシリア軍が行った空爆の回数が5,012回に及び、民間人1,057人が犠牲となったと発表した。

空爆は、ダーイシュ(イスラーム国)が優勢なクナイトラ県、ラッカ県、ハサカ県、シャームの民のヌスラ戦線などが拠点とするイドリブ県のほか、アレッポ県、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、ヒムス県、ラタキア県、クナイトラ県、ダルアー県、ラタキア県などで実施された。

このうち2,432回が「樽爆弾」による空爆で、民間人のうち子供は239人、女性(18歳以上)は173人、男性は645人だったが、ダーイシュ、ヌスラ戦線など反体制武装集団戦闘員の死者数については発表していない。

AFP, January 20, 2015、AP, January 20, 2015、ARA News, January 20, 2015、Champress, January 20, 2015、al-Hayat, January 21, 2015、al-Ikhbariya, January 20, 2015、Iraqi News, January 20, 2015、Kull-na Shuraka’, January 20, 2015、al-Mada Press, January 20, 2015、Naharnet, January 20, 2015、NNA, January 20, 2015、Reuters, January 20, 2015、SANA, January 20, 2015、UPI, January 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア外相「イスラエルは米国を通じてシリアの危機を長引かせようとしている」(2015年1月20日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、イフバーリーヤのインタビューに応じ、そのなかでイスラエル軍によるゴラン高原への越境空爆(18日)に関して、「我々はシリアに対する計略がどのように計画されているのか知らねばならない…。イスラエルが米国を通じてシリアの危機を長引かせようとしていることはもはや隠されたことではない」と述べた。

SANA, January 20, 2015
SANA, January 20, 2015

AFP, January 20, 2015、AP, January 20, 2015、ARA News, January 20, 2015、Champress, January 20, 2015、al-Hayat, January 21, 2015、al-Ikhbariya, January 20, 2015、Iraqi News, January 20, 2015、Kull-na Shuraka’, January 20, 2015、al-Mada Press, January 20, 2015、Naharnet, January 20, 2015、NNA, January 20, 2015、Reuters, January 20, 2015、SANA, January 20, 2015、UPI, January 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサーイシュ(西クルディスタン移行期文民局治安警察)がラアス・アイン市でバアス党員を多数逮捕(2015年1月19日)

ハサカ県では、ARA News(1月20日付)によると、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュが、ラアス・アイン市でバアス党員数十人を逮捕した。

逮捕されたのはバアス党ハサカ支部ラアス・アイン局書記長のサイード・アティーヤ氏ら。

ARA News, January 20, 2015をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.