2014年4月28日のシリア情勢:大統領選挙をめぐる動き

ムハンマド・ジハード・ラッハーム人民議会議長は、大統領選挙に関する議会臨時会で、バッシャール・ハーフィズ・アサド現大統領が最高憲法裁判所に対して大統領選挙への立候補を届け出、2014年4月28日付届出第7号として登録されたと発表した。

SANA, April 28, 2014
SANA, April 28, 2014
SANA, April 28, 2014
SANA, April 28, 2014
SANA, April 28, 2014
SANA, April 28, 2014
SANA, April 28, 2014
SANA, April 28, 2014

ラッハーム議長はまた「市民であるバッシャール・ハーフィズ・アサド博士は、議会宛書簡で「シリア・アラブ大統領職に自ら立候補したい」と伝えてきた」ことを明らかにした。

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SANA(4月28日付)によると、アサド大統領の立候補発表を受け、各地で大統領選挙の実施と軍による「テロとの戦い」を支持するデモ集会が行われ、数千人の市民が参加した。

デモ集会はダマスカス県のナジュマ広場、ヒジャーズ広場、ユースフ・アズム広場、シャーグール区、科フルスーサ地区、ダマスカス郊外県のダイル・アリー町、サイドナーヤー町、サイイダ・ザイナブ町、カッザーズ市、サフナーヤー市、アシュラフィーヤト・サフナーヤー市、3月8日郊外市、ハラスター市郊外、アレッポ大学学生寮、タルトゥース市、クナイトラ県クーム村、ハサカ市、スワイダー市、ヒムス市アクラマ地区、カラム・シャーミー地区、インシャーアート地区、ムハージリーン区、バアス大学大学寮、ハマー市バアス党ハマー支部指導部前、ラタキア市各所、イドリブ市クスール地区などで実施されたという。

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アサド大統領は、各地での選挙支持集会に関して、「まずは愛国的意思を示し、そのうえで投票日に投票箱に向わねばならない」としたうえで、「シリア近代史において初めて行われる選挙の雰囲気」を踏まえ、いかなる場合であっても「祝砲を撃たない」よう国民に呼びかけた。

SANA(4月28日付)が報じた。

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バアス党シリア地域指導部は声明を出し、アサド大統領の立候補発表に関して「シリアが前例のないテロとの戦いに直面している」なかでの立候補だとしたうえで、「シリア地域指導部書記長であるアサド大統領閣下の指導に代表される政治指導のもと…この数年間において、シリアは、勇敢な軍、真のシリア国民、危機に善処して歴史的指導部ゆえに、個性ある国家としてのありようを揺るぎないものにした」と評価した。

そのうえで地域指導部は、アサド大統領が人民議会における最大野党の党首(書記長)を代表するだけでなく、国内外から大衆的支持を受けており、国民主権の原則、愛国心、独立を真に体現する象徴、ウルーバ(アラブ性)とレジスタンスの象徴、植民地主義に立ち向かうアラブ世界、国際社会の象徴だと賛美し、その立候補が「党の路線の継続、アラブ民族主義の計画の維持」につながると表明した。

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高等司法選挙委員会のヒシャーム・シャッアール委員長は、『ワタン』(4月28日付)に対し「隣国に違法なかたちで去ったシリア人には、居住する国で投票を行う権利はない…。「選挙法は、居住する国で合法的に在留する場合、国外での投票を認めている」と述べた。

シャッアール委員長はまた「シリア領は憲法に従って自らの選挙権を行使したいと考えているすべての市民、とりわけ周辺諸国で居住する人々に対して開かれている」と付言、避難民に帰国を呼びかけた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、アサド大統領による大統領選挙への立候補に関して、「アサド政権が選挙という名の演劇を行うことを決心し、アサドが自らの役を演じるために立候補したことは、政権が置かれている現実から完全に乖離しており、自由、公正、民主主義というシリア国民の希求を改めて…生き埋めにするものだ」と非難した。

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関連情報:

2014年4月27日のシリア情勢:シリア政府の動き(https://syriaarabspring.info/wp/?p=7687

2014年4月26日のシリア情勢:シリア政府の動き(https://syriaarabspring.info/wp/?p=7663

2014年4月24日のシリア情勢:シリア政府の動き(https://syriaarabspring.info/wp/?p=7622

2014年4月23日のシリア情勢:シリア政府の動き(https://syriaarabspring.info/wp/?p=7590

AFP, April 28, 2014、AP, April 28, 2014、ARA News, April 28, 2014、Champress, April 28, 2014、al-Hayat, April 29, 2014、Iraqinews.com, April 28, 2014、Kull-na Shuraka’, April 28, 2014、Naharnet, April 28, 2014、NNA, April 28, 2014、Reuters, April 28, 2014、SANA, April 28, 2014、UPI, April 28, 2014、al-Watan, April 28, 2014などをもとに作成。

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2014年4月27日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(4月27日付)によると、ベカーア県バアルベック軍アルサール村郊外のワーディー・アジュラム地区をシリア軍が空爆した。

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ジャミール・サイイド総合情報総局元局長の事務所は声明を出し、サイイド元局長がシリアを訪問し、アサド大統領と会談、「レバノン国境に近いシリア領内での「テロリストの浄化」について意見を交換したと発表した。

AFP, April 27, 2014、AP, April 27, 2014、ARA News, April 27, 2014、Champress, April 27, 2014、al-Hayat, April 28, 2014、Iraqinews.com, April 27, 2014、Kull-na Shuraka’, April 27, 2014、Naharnet, April 27, 2014、NNA, April 27, 2014、Reuters, April 27, 2014、SANA, April 27, 2014、UPI, April 27, 2014などをもとに作成。

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2014年4月27日のシリア情勢:シリア政府の動き

ムハンマド・ジハード・ラッハーム人民議会議長は、大統領選挙に関する議会臨時会で、スーサン・ビント・ウマル・ハッダード女史、サミール・アフマド・マアッラー氏、ムハンマド・フィラース・ラッジューフ氏、アブドゥッサラーム・ユースフ・サラーマ氏の4人が最高憲法裁判所に大統領選挙への立候補を届け出、2014年4月27日付届出第3~6号として登録されたと発表した。

SANA, April 27, 2014
SANA, April 27, 2014
Kull-na Shuraka', April 26, 2014
Kull-na Shuraka’, April 26, 2014

ハッダード女史は、1963年、ラタキア県サマンディーン村生まれ。学部において機械工学を、大学院で経営学を学んだという。クッルナー・シュラカー(4月26日付)によると、バアス党員だったが、大統領選挙に立候補するに当たり、バアス党を離党したという。

マアッラー氏は1961年、クナイトラ市生まれ。国際法の教授を務めるという。

ラッジューフ氏は1966年、ダマスカス県生まれ。

サラーマ氏は、1971年、ヒムス県ウスマーニーヤ村生まれ。

 

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クッルナー・シュラカー(4月27日付)は、6月3日の大統領選挙でアサド大統領に投票を呼びかけるビラがフブズ(パン)の袋に入られて販売されていると報じた。

27日現在、アサド大統領は大統領選挙への立候補を届け出ていない。

Kull-na Shuraka', April 27, 2014
Kull-na Shuraka’, April 27, 2014

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クッルナー・シュラカー(4月27日付)は、シリア民族社会党(イサーム・マハーイリー派、進歩国民戦線加盟政党)が声明を出し、アサド大統領に大統領選挙への立候補を呼びかけたと報じた。

AFP, April 27, 2014、AP, April 27, 2014、ARA News, April 27, 2014、Champress, April 27, 2014、al-Hayat, April 28, 2014、Iraqinews.com, April 27, 2014、Kull-na Shuraka’, April 26, 2014、April 27, 2014、Naharnet, April 27, 2014、NNA, April 27, 2014、Reuters, April 27, 2014、SANA, April 27, 2014、UPI, April 27, 2014などをもとに作成。

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2014年4月27日のシリア情勢:反体制勢力の動き

『ハヤート』(4月27日付)は、複数の反体制筋の情報として、ヒムス県旧市街で籠城を続けるアンサール集団、ハック旅団がシリア政府の代表者と停戦に向けた協議を行っていると報じた。

停戦協議は、反体制武装集団が捕捉している軍兵士25人の解放と、その見返りとしてヒムス市旧市街からの戦闘員約1,500人の「脱出」の保障を骨子としているという。

AFP, April 27, 2014、AP, April 27, 2014、ARA News, April 27, 2014、Champress, April 27, 2014、al-Hayat, April 27, 2014、April 28, 2014、Iraqinews.com, April 27, 2014、Kull-na Shuraka’, April 27, 2014、Naharnet, April 27, 2014、NNA, April 27, 2014、Reuters, April 27, 2014、SANA, April 27, 2014、UPI, April 27, 2014などをもとに作成。

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2014年4月26日のシリア情勢:シリア政府の動き

大統領府は声明を出し、6月3日に投票が予定されている大統領選挙に複数の候補者が立候補を届け出たことに関して「民主的且つ肯定的な現象」だと評価したうえで、大統領府が「完全なる自由、透明性、責任能力のもとに選ぶ立候補者、大統領に対して等距離の立場をとる」と強調した。

AFP, April 26, 2014、AP, April 26, 2014、ARA News, April 26, 2014、Champress, April 26, 2014、al-Hayat, April 27, 2014、Iraqinews.com, April 26, 2014、Kull-na Shuraka’, April 26, 2014、Naharnet, April 26, 2014、NNA, April 26, 2014、Reuters, April 26, 2014、SANA, April 26, 2014、UPI, April 26, 2014などをもとに作成。

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最新論考「混迷するアラブ情勢の今:シリアをめぐる紛争をどうとらえるか」(『地理・地図資料』)

青山弘之「混迷するアラブ情勢の今:シリアをめぐる紛争をどうとらえるか」
http://www.teikokushoin.co.jp/journals/geography/pdf/201401g/04_hsggbl_2014_01g_p07_p10.pdf

『地理・地図資料』2014年度1学期号、7~10ページ

チュニジアでの政権交代に端を発する「アラブの春」がアラブ各国を席巻してから3年が経った。「民主化革命」などと報道されたこの政治変動が当初の楽観的な期待から乖離し,各国政情を不安定化させたという現実は,最近になってようやく認知されつつある。しかし・・・

2014年4月24日のシリア情勢:シリア政府の動き

ムハンマド・ジハード・ラッハーム人民議会議長は、大統領選挙に関する議会臨時会で、ハッサーン・アブドゥッラー・ヌーリー氏が最高憲法裁判所に大統領選挙への立候補を届け出、2014年4月24日付届出第2号として登録されたと発表した。

ヌーリー氏は、1960年生まれで、ダマスカス県出身。1982年にダマスカス大学で学士号(経済通商学)を取得後、米ウィスコンシン大学修士課程を経て、1989年に米ジョン・F・ケネディー大学で博士号(人材開発支援)を取得した。

1997年から2000年まで、ダマスカス工業会議所で勤める一方、1998年から2003年まで人民議会議員(第7期)を務めた。

Kull-na Shuraka', April 24, 2014
Kull-na Shuraka’, April 24, 2014

また2000年3月から2001年12月(SANAの発表によると2002年)にかけて第1次ムハンマド・ムスタファー・ミールー内閣で行政改革担当国務大臣(無所属)を務めた。

SANA(4月24日付)が伝えた。

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アサド大統領は選挙法(2014年3月24日法律第5号)および最高司法評議会決定第944号(2014年4月16日)に基づき、2014年政令第133号を発し、6月3日に投票が予定されている大統領選挙を監督するための高等司法選挙委員会を設置した。

高等司法選挙委員会の委員は以下の通り:

ヒシャーム・マフドゥーフ・シャッアール

ハリール・ズィーブ・フランスィース

カーミル・ナーイフ・ファーティマ

アーミナ・アフマド・シャンマート

ズィヤード・ユースフ・ハンムード・ヤースィーン

リダー・スライマーン・ムーサー

アブドゥルマジード・ムハンマド・イサーム・ミスリー

(予備委員)

スィフヤーン・イスマーイール・ジューフダール

アブドゥー・ハサン・シャフラー

ムニーラ・ザキー・ワースィティー

ハイダル・ハムザ・ラフマ

ズィヤード・イーリヤー・アブー・ザイダーン

ムハンマド・ジャマールッディーン・ムハンマド・ラジャーイー・ハティーブ

ムハンマド・ムドヒー・シャマーリー

AFP, April 24, 2014、AP, April 24, 2014、ARA News, April 24, 2014、Champress, April 24, 2014、al-Hayat, April 25, 2014、Iraqinews.com, April 24, 2014、Kull-na Shuraka’, April 24, 2014、Naharnet, April 24, 2014、NNA, April 24, 2014、Reuters, April 24, 2014、SANA, April 24, 2014、UPI, April 24, 2014などをもとに作成。

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2014年4月23日のシリア情勢:シリア政府の動き

ムハンマド・ジハード・ラッハーム人民議会議長は、大統領選挙に関する議会臨時会で、マーヒル・アブドゥルハフィーズ・ハッジャール人民議会議員が最高憲法裁判所に対して大統領選挙への立候補を届け出、2014年4月22日付届出第1号として登録されたと発表した。

SANA, April 23, 2014
SANA, April 23, 2014
Kull-na Shuraka', April 23, 2014
Kull-na Shuraka’, April 23, 2014

シリア・アラブ・テレビ(4月23日付)によると、ハッジャール人民議会議員は、アレッポ市バイヤーダ地区出身で、1968年生まれ。アレッポ大学文学人文科学部卒。

大学時代には、アレッポ大学の左派共産運動の幹部として活動し、1984年にシリア共産党(ユースフ・ファイサル派)に入党した。

2000年、共産党を離党し、アレッポ県で共産主義者暫定指導部を結成、その後2003年にカドリー・ジャミール氏(前経済問題担当副首相、現在モスクワで事実上の亡命生活)とともに、シリア共産主義者統一国民委員会を結成し、2012年には同委員会書記長を務めた。

シリア共産主義統一国民委員会(シリア共産党カシオン派)は2011年に人民意思党に改称、またシリア民族社会党インティファーダ派とともに変革解放人民戦線を主導している。

シリア・アラブ・テレビによると、ハッジャール議員は、2007年の人民議会の選挙に落選後、2012年に変革解放人民戦線リストのメンバーとしてアレッポ県アレッポ市選挙区B部門で再立候補し、初当選を果たしたという。

しかし、2012年の選挙時点において、ハッジャール議員はアレッポ国民無所属リストに所属する無所属候補者として出馬し、当選したことになっている(http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/aljabal/biladalsham/syria/parliament/2012.htm)。

大統領選挙へは、変革解放人民戦線の候補者として出馬したという。

一方、クッルナー・シュラカー(4月23日付)は、ハッジャール議員に次いで、スーサン・ハッダード女史が最高憲法裁判所に対して、大統領選挙への立候補を申し出たと報じた。

またBBC(4月23日付)は、3名が大統領選挙に立候補したと報じた。

しかしSANAによると、情報省は、これらの報道を否定し、立候補届出を出しているのはハッジャール議員だけだと発表した。

他方、『ワタン』(4月23日付)は、進歩国民政党に加盟するアラブ社会主義者連合党のサフワーン・クドスィー書記長が、大統領選挙に立候補する意向だと報じた。

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SANA, April 23, 2014
SANA, April 23, 2014
SANA, April 23, 2014
SANA, April 23, 2014

アサド大統領は、共和国ムフティーのアフマド・バドルッディーン・ハッスーン師らシリア各県のウラマー、イマーム、ハティーブなどイスラーム教宗教関係者と会談した。

SANA(4月23日付)によると、会談でアサド大統領は、イスラーム教宗教関係者がイスラーム教に関する「謝った諸概念に立ち向かうための正しい概念を確立するうえで基本的な役割を担っている」としたうえで、「我々の地域、およびイスラーム世界全体がさらされている最大の脅威とは、西側が我々の社会における教義やイデオロギーに打撃を与えようとしていることだ。この試みは、人種主義とは無縁の人道的・文明的な概念であるアラブ性(ウルーバ)とイスラーム教を分離させようとする試みに代表されるような諸概念の改悪を通じて進められている。その結果、政治と社会の両面において不安定な状態が作り出されてしまう」と警鐘を鳴らした。

アサド大統領はまた「過激主義やテロとの対決が、それらへの非難や反駁を通じて行われるだけでなく、道徳やイスラームへの深淵な理解に基づく穏健で正しい宗教概念の確立を通じて行われるべきだ」と主張した。

 

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外務在外居住者省は声明を出し、大統領選挙実施に関して「シリアの主権に基づく決定であり、いかなる勢力の干渉も許されない」と表明するとともに、選挙がジュネーブ2会議での和平プロセスを妨害するとした国連の声明に反論、「自らを仲介者でも精錬でもない偏った当事者にしてしまった国連とアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表に、ジュネーブ2会議妨害の責任がある」と批判した。

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フィイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣はダマスカスで化学兵器禁止機関・国連合同派遣団特別調整官のスィグリッド・カーグ国連事務次長補と会談し、化学兵器廃棄の進捗状況について意見を交わした。

SANA(4月23日付)によると、ミクダード外務在外居住者副大臣は会談で、廃棄プロセスが86%完了したことを「大いなる成果、成功」と評すとともに、引き続き廃棄プロセスに協力する意思を示した。

またミクダード外務在外居住者副大臣は「シリア軍部隊は国内のいかなる地域において、いかなる毒性物質を使用していない」と述べ、ハマー県カフルズィーター市での塩素ガス使用疑惑を否定した。

AFP, April 23, 2014、AP, April 23, 2014、ARA News, April 23, 2014、BBC, April 23, 2014、Champress, April 23, 2014、al-Hayat, April 24, 2014、Iraqinews.com, April 23, 2014、Kull-na Shuraka’, April 23, 2014、Naharnet, April 23, 2014、NNA, April 23, 2014、Reuters, April 23, 2014、SANA, April 23, 2014、UPI, April 23, 2014、al-Watan, April 23, 2014などをもとに作成。

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2014年4月22日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(4月22日付)によると、ハマー県アースィー公園、ヒムス市バアス大学大学寮で、軍による「テロとの戦い」を支持するデモが行われ、多数の住民、バアス党関係者、学生が参加した。

AFP, April 22, 2014、AP, April 22, 2014、ARA News, April 22, 2014、Champress, April 22, 2014、al-Hayat, April 22, 2014、Iraqinews.com, April 22, 2014、Kull-na Shuraka’, April 22, 2014、Naharnet, April 22, 2014、NNA, April 22, 2014、Reuters, April 22, 2014、SANA, April 22, 2014、UPI, April 22, 2014などをもとに作成。

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2014年4月21日のシリア情勢:シリア政府の動き

人民議会で、大統領選挙日程を審議する特別会が召集され、ムハンマド・ジハード・ラッハーム議長が6月3日に大統領選挙の投票を行うと発表した。

ラッハーム議長は特別会で「シリア国内に居住する国民のため…シリア・アラブ共和国大統領選挙(投票)を…6月3日の午前7時から午後7時までに行うと決定する」と述べた。

SANA, April 21, 2014
SANA, April 21, 2014

ラッハーム議長はまた「シリア国外に居住する国民による在外公館での投票は5月28日の現地時間午前7時から午後7時までに行う」と付言した。

選挙の日程に関して、ラッハーム議長は「憲法に従い、大統領選挙への立候補の門戸を開き…、立候補希望者は最高憲法裁判所に対して、4月22日火曜日の早朝から5月1日木曜日までに立候補届を提出する」よう呼びかけた。

そのうえで「司法の完全なる監視のもとで自由でクリーンな選挙が行われるだろう」と主張、シリア国民に対して「投票箱を通じて自らの意思を表明し、民主的行為を通じて自らの文明的な意思を示し、勝利に向かってシリアを指導するにふさわしく、またその能力を持つと考える立候補者を選出する権利を行使」するよう求めた。

SANA(4月21日付)が伝えた。

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SANA, April 21, 2014
SANA, April 21, 2014

SANA(4月22日付)によると、ダマスカス県ムハージリーン区フールシード広場で「シリア国旗で殉教者慰霊」と銘打って集会が開かれ、宗教関係者、ダマスカス県議会議員、バアス党ダマスカス支部メンバーらが参加し、慰霊碑がシリア国旗の色で彩った。

またダマスカス郊外県のハルブーン市、クナイトラ県のハーン・アルナバ市、アレッポ大学経済学部キャンパスでは、軍による「テロとの戦い」支持を訴えるデモ行進が行われ、住民らが参加した。

このほか、レバノンの首都ベイルートにあるシリア大使館でシリア独立(4月17日)を記念して集会が開かれ、レバノン在住のシリア人が参加した。

集会ではアブドゥルカリーム・アリー駐レバノン・シリア大使が「大統領選挙は、レジスタンス、敵に対する挑戦、勝利を確定することを意味している…。選挙は、シリア国民とは誰なのかということを真に投影したイメージを世界が読み取る好機となる」と鼓舞した。

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『ハヤート』(4月22日付)は、人民議会による大統領選挙日程決定を受け、レバノンで避難生活を送る避難民の帰国を奨励する動きが政権支持者の間でにわかに広まっている、と報じた。

同報道によると、アフマド・シャッラーシュ人民議会議員(ダルアー県選出)は、ダルアー県シハービーヤ村からの避難民とレバノンで面談し、「帰宅し、人と石を積み上げ家を再建」するよう呼びかけたという。

 

AFP, April 21, 2014、AP, April 21, 2014、ARA News, April 21, 2014、Champress, April 21, 2014、al-Hayat, April 22, 2014、Iraqinews.com, April 21, 2014、Kull-na Shuraka’, April 21, 2014、Naharnet, April 21, 2014、NNA, April 21, 2014、Reuters, April 21, 2014、SANA, April 21, 2014、UPI, April 21, 2014などをもとに作成。

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2014年4月20日のシリア情勢:シリア政府の動き

アサド大統領は、キリスト教復活祭に合わせるかたちで、マアルーラー市を訪問し、聖サルキース修道院、聖タクラー修道院、サフィール・ホテルの被害状況を視察、その後、アイン・ティーナ村住民らと面会した。

SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014
SANA, April 20, 2014

AFP, April 20, 2014、AP, April 20, 2014、ARA News, April 20, 2014、Champress, April 20, 2014、al-Hayat, April 21, 2014、Iraqinews.com, April 20, 2014、Kull-na Shuraka’, April 20, 2014、Naharnet, April 20, 2014、NNA, April 20, 2014、Reuters, April 20, 2014、SANA, April 20, 2014、UPI, April 20, 2014などをもとに作成。

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2014年4月19日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(4月19日付)によると、ダマスカス郊外県カラムーン地方住民がラアス・マアッラ町・アッサール・ワルド町間を行進し、軍による「テロとの戦い」、カラムーン地方での治安、安定回復への支持を表明した。

AFP, April 19, 2014、AP, April 19, 2014、ARA News, April 19, 2014、Champress, April 19, 2014、al-Hayat, April 20, 2014、Iraqinews.com, April 19, 2014、Kull-na Shuraka’, April 19, 2014、Naharnet, April 19, 2014、NNA, April 19, 2014、Reuters, April 19, 2014、SANA, April 19, 2014、UPI, April 19, 2014などをもとに作成。

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2014年4月18日のシリア情勢:シリア政府の動き

ラアユ・ヤウム(4月18日付)は、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣が15日に呼吸困難を訴え、ベイルートのアメリカン大学病院に緊急搬送されたと報じた。

複数の消息筋によると、ムアッリム外務在外居住者大臣は、数日間経過観察が必要との診察結果を受けたという。

AFP, April 18, 2014、AP, April 18, 2014、ARA News, April 18, 2014、Champress, April 18, 2014、al-Hayat, April 19, 2014、Iraqinews.com, April 18, 2014、Kull-na Shuraka’, April 18, 2014、Naharnet, April 18, 2014、NNA, April 18, 2014、Ra’y al-Yawm, April 18, 2014、Reuters, April 18, 2014、SANA, April 18, 2014、UPI, April 18, 2014などをもとに作成。

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2014年4月17日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(4月17日付)によると、ダマスカス県ファイハー体育館で、バアス党ダマスカス支部が独立記念日に合わせて祝典を開催し、ヒラール・ヒラール・シリア地域指導部副書記長、進歩国民戦線のスライマーン・カッダーフ中央指導部副書記長らが演説を行ったほか、参加した党、青年、宗教関係団体などが、歌、踊りを披露した。

SANA, April 17, 2014
SANA, April 17, 2014

 

SANA, April 17, 2014
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SANA, April 17, 2014
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SANA, April 17, 2014
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SANA, April 17, 2014
SANA, April 17, 2014
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SANA, April 17, 2014
SANA, April 17, 2014
SANA, April 17, 2014

また独立記念日を祝う祝典は、スワイダー市、カルバー市(スワイダー県)、クナイトラ県マジュダル・シャムス村、ラタキア市、各地のシリア軍基地・司令部、内務省でも行われたという。

SANA, April 17, 2014
SANA, April 17, 2014
SANA, April 17, 2014
SANA, April 17, 2014

一方、クッルナー・シュラカー(4月17日付)によると、ハサカ市でも、独立記念日を祝う集会が催され、数千人のバアス党員、公務員、学生らが参加した。

Kull-na Shuraka', April 17, 2014
Kull-na Shuraka’, April 17, 2014

AFP, April 17, 2014、AP, April 17, 2014、ARA News, April 17, 2014、Champress, April 17, 2014、al-Hayat, April 18, 2014、Iraqinews.com, April 17, 2014、Kull-na Shuraka’, April 17, 2014、Naharnet, April 17, 2014、NNA, April 17, 2014、Reuters, April 17, 2014、SANA, April 17, 2014、UPI, April 17, 2014などをもとに作成。

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2014年4月16日のシリア情勢:諸外国の動き(ヨルダン空軍による越境爆撃)

ヨルダン軍総司令部は声明を出し、軍戦闘機がシリア・ヨルダン国境を越境しようとした車輌多数を破壊した」と発表した。

声明によると、「水曜日午前10時半頃、シリア・ヨルダン国境の通行困難な地域を違法に越境しようとしていた多数の車輌を発見…、再三にわたる警告にもかかわらず(これを無視したため)…、空軍戦闘機多数がこれらの車輌に警告弾を使用したが、これに従わず進行したため、既知の交戦規則を実行し、(車輌を)破壊した」という。

『ハヤート』(4月17日付)は、高官筋の話として、空爆がシリア領内に対して行われ、四輪駆動車4台が破壊されたと報じた。

また同高官によると、破壊された車輌は、シリアからヨルダンへの密輸を行う犯罪集団が多く使用しているものだという。

なおこれに関して、SANA(4月16日付)は、シリア軍消息筋の話として、「対ヨルダン国境に向かってシリア・アラブ軍所属のいかなる車輌も移動しておらず、ヨルダン空軍の攻撃目標はシリア・アラブ軍に所属するものではない」と報じた。

一方、シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ナースィル氏(政治委員会メンバー)は声明を出し、ヨルダン軍戦闘機による車輌破壊に関して、「アサド政権がヨルダン国境地帯に対して敵対行為を行い、車輌や装甲車を越境させようとした」と主張した。

AFP, April 16, 2014、AP, April 16, 2014、ARA News, April 16, 2014、Champress, April 16, 2014、al-Hayat, April 17, 2014、Iraqinews.com, April 16, 2014、Kull-na Shuraka’, April 16, 2014、Naharnet, April 16, 2014、NNA, April 16, 2014、Reuters, April 16, 2014、SANA, April 16, 2014、UPI, April 16, 2014などをもとに作成。

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2014年4月16日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(4月16日付)によると、独立記念日(4月17日)を記念して、各地で軍による「テロとの戦い」と治安・安定回復に向けた犠牲を支持するデモ集会(革命青年連合などが主催)が実施され、多数の市民が参加した。

SANA, April 16, 2014
SANA, April 16, 2014
SANA, April 16, 2014
SANA, April 16, 2014
SANA, April 16, 2014
SANA, April 16, 2014
SANA, April 16, 2014
SANA, April 16, 2014

デモ集会が行われたのは、ダマスカス県ユーズフ・アズマ広場、ザーヒラ地区、ラブワ地区、ダマスカス郊外県のアッサール・ワルド町、ハマー市、ハサカ市、タルトゥース市、ダイル・ザウル市、アレッポ大学など。

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なお、ARA News(4月16日付)によると、ハサカ市でのデモ行進では、参加者が、民主統一党が実効支配するハサカ県のマーリキーヤ市、カーミシュリー市、ダルバースィーヤ市、ラアス・アイン市、アレッポ県のアイン・アラブ市、アフリーン市、トルコのハタイ県(アレキサンドレッタ地方)のアンタキア市の「領土の一体性」を訴えたという。

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バアス党民族指導部とシリア地域指導部は独立記念日(4月17日)に合わせて声明を出し、「シリア国民は、かつて植民地主義の崩壊を宣言した時と同じように、テロと新植民地主義を頓挫させた最初の国民となろう」と鼓舞した。

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外務在外居住者省報道官は、14日のEU外相会議の声明に関して、「シリア内政へのあからさまな干渉」と非難した。

SANA(4月16日付)が伝えた。

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リヤード・ハッダード駐ロシア・シリア大使はツイッターで、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣が死亡したとの一部報道を否定した。

クッルナー・シュラカー(4月16日付)によると、死亡報道は、「ムアッリム外務在外居住者大臣が(ベイルートの病院で)危篤状態に陥ったと喜劇俳優のドゥライド・ラッハーム氏が明らかにした」とするスクープ報道に端を発しているという。

AFP, April 16, 2014、AP, April 16, 2014、ARA News, April 16, 2014、Champress, April 16, 2014、al-Hayat, April 17, 2014、Iraqinews.com, April 16, 2014、Kull-na Shuraka’, April 16, 2014、Naharnet, April 16, 2014、NNA, April 16, 2014、Reuters, April 16, 2014、SANA, April 16, 2014、UPI, April 16, 2014などをもとに作成。

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2014年4月15日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(4月15日付)によると、ダマスカス郊外県カラムーン地方のジャブアディーン町で、軍による治安回復を祝う集会が開かれ、多数の住民が参加した。

SANA, April 15, 2014
SANA, April 15, 2014

AFP, April 15, 2014、AP, April 15, 2014、ARA News, April 15, 2014、Champress, April 15, 2014、al-Hayat, April 16, 2014、Iraqinews.com, April 15, 2014、Kull-na Shuraka’, April 15, 2014、Naharnet, April 15, 2014、NNA, April 15, 2014、Reuters, April 15, 2014、SANA, April 15, 2014、UPI, April 15, 2014などをもとに作成。

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2014年4月14日のシリア情勢:シリア政府の動き

外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長宛てに書簡を送り、そのなかで、米国、フランス、トルコ、サウジアラビアがシリアでの危機発生当初から、シリアへの敵対行為を続けるための陰謀を企てていると報告、シリア政府が化学兵器を使用したとの嫌疑を広めようとしていると非難した。

声明は、こうした動きが、シリア国内での「武装テロ集団」による化学兵器使用を促していると指摘、シリア国民に対する化学兵器使用の責任はこれらの国の政府にあると追及した。

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SANA, April 14, 2014
SANA, April 14, 2014

SANA(4月14日付)によると、ダマスカス郊外県ジャバル・シャイフ(ヘルモン山)地方の住民がジャンダル城で軍による「テロとの戦い」を支持するデモ集会を行った。

集会には、バアス党シリア地域指導部のヒラール・ヒラール副書記長ら要人も参加した。

AFP, April 14, 2014、AP, April 14, 2014、ARA News, April 14, 2014、Champress, April 14, 2014、al-Hayat, April 15, 2014、Iraqinews.com, April 14, 2014、Kull-na Shuraka’, April 14, 2014、Naharnet, April 14, 2014、NNA, April 14, 2014、Reuters, April 14, 2014、SANA, April 14, 2014、UPI, April 14, 2014などをもとに作成。

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2014年4月14日のシリア情勢:反体制勢力の動き

『ハヤート』(4月14日付)は、ヒムス市の活動家ら(ヒムス報道センターなど)の話として、シリア政府(軍)とヒムス市内の複数の反体制武装集団が、戦闘員の市外への脱出を保障するための「人道回廊」開放などを骨子とする停戦協議を行っていると報じた。

同報道によると、「(軍による)厳しい包囲が続くなかで選択肢は限られており、一部では、ヒムス市が政権側の手に落ちることが近いという以外の選択肢を見つけられないでいる…。また、現段階では、包囲されているヒムス市を解放するための作戦を行えるような信頼できる武装集団への実質的支援はなされていない」という。

こうしたなか、反体制武装集団は、ヒムス市内の反体制武装集団が武器解除せずにラスタン市、タルビーサ市方面に脱出するためのルートを確保することを軍と協議しているという。

al-Hayat, April 14, 2014をもとに作成。

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2014年4月13日のシリア情勢:シリア政府の動き(追記)

『ハヤート』(4月15日付)によると、ドゥルーズ派のシャイフ、ルーランス・サラーム師の一時身柄拘束に端を発するスワイダー県での緊張状態を緩和するため、軍事情報局スワイダー支局のワフィーク・アッバース(ワフィーク・ナースィル)支局長が解任され、アリー・ターハー大佐が後任の局長に任命された。

これを受け、ドゥルーズ派のシャイフ・アクルらが声明を出し、祝砲の禁止、武器携帯、軍服着用の禁止、抗議集会の禁止、治安と安全の確保、当局による調査への協力を住民に呼びかけた。

だが、一部活動家とシャイフが13日にマズラア町のシャイフ、アブー・ワフド・ワヒード・バルアース師の自宅に集まり、この声明を拒否、バルアース師をドゥルーズ派「唯一の代表」とみなし、忠誠を誓い、武器引き渡しを行わないよう呼びかけているという。

al-Hayat, April 14, 2014、Kull-na Shuraka’, April 13, 2014、April 14, 2014などをもとに作成。

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2014年4月13日のシリア情勢:シリア政府の動き

アサド大統領はダマスカス大学政治学部で教育委員会メンバーおよび大学院生と会合を開き、現下の紛争について議論を行った。

SANA, April 13, 2014
SANA, April 13, 2014

SANA(4月13日付)によると、この会合で、アサド大統領は「イデオロギー戦争とアイデンティティ消滅に向けた試みこそが、植民地主義による攻撃のなかでもっとも危険なもの」だとの見方を示し、アラブ性(ウルーバ)とイスラーム教を不可欠とするイデオロギーをアラブ地域のよりどころにする必要があると強調した。

またアサド大統領は、こうした原則こそがシリア社会の治安、そして思想的・社会的安定における最重要な要素だと付言した。

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SANA(4月13日付)によると、ワーディー・ウユーン市(ハマー県)、スワイダー県マシュナフ市で、軍による「テロとの戦い」を支持する集会が開かれ、多数の住民が参加した。

AFP, April 13, 2014、AP, April 13, 2014、ARA News, April 13, 2014、Champress, April 13, 2014、al-Hayat, April 14, 2014、Iraqinews.com, April 13, 2014、Kull-na Shuraka’, April 13, 2014、Naharnet, April 13, 2014、NNA, April 13, 2014、Reuters, April 13, 2014、SANA, April 13, 2014、UPI, April 13, 2014などをもとに作成。

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2014年4月12日のシリア情勢:シリア政府の動き

『ハヤート』(4月12日付)は、軍がゴラン高原(クナイトラ県)の兵力引き離しライン(Bravo Line)に面する位置する要衝の西アフマル高地(タッル・アフマル・ガルビー)の奪還に向けた軍事作戦の実施を準備していると報じた。

同報道によると、西アフマル高地はクナイトラ県ナイーミーヤ市郊外に位置する丘陵地帯(標高775メートル、面積2,500ドゥーナム)で、同地域における軍の最大の拠点だったが、「数日前」に、ファーティヒーン作戦司令室の襲撃を受けて制圧されたという。

軍による西アフマル高地奪還には、重火器の使用が不可欠で、UNDOFとの調整が不可避となるという。

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ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、『ビナー』(4月12日付)のインタビューに応じ、そのなかで7月に予定されている大統領選挙に関して、「シリアという国家が大統領選挙立候補の門戸を開くと宣言することは、選挙が予定通りに実施されることを主権に基づき決定したことを表している」と述べた。

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SANA(4月12日付)によると、スワイダー県アフィーナ村で、軍による「テロとの戦い」を支持する集会が開かれ、多数の住民が参加した。

AFP, April 12, 2014、AP, April 12, 2014、ARA News, April 12, 2014、al-Bina’, April 12, 2014、Champress, April 12, 2014、al-Hayat, April 12, 2014、April 13, 2014、Iraqinews.com, April 12, 2014、Kull-na Shuraka’, April 12, 2014、Naharnet, April 12, 2014、NNA, April 12, 2014、Reuters, April 12, 2014、SANA, April 12, 2014、UPI, April 12, 2014などをもとに作成。

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2014年4月12日のシリア情勢:化学兵器使用疑惑

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(4月12日付)の電話取材に応じ、そのなかで、「金曜日(11日)に軍がカフルズィーター市(ハマー県)を「樽爆弾」で攻撃し、濃い煙と臭気が立ちこめ、中毒症状や呼吸困難が生じ、複数の患者が病院に搬送された」と発表した。

シリア革命総合委員会もまた、カフルズィーター市で「戦闘機が毒ガスを装填したミサイルを発射」したと主張した。

しかし、シリア・アラブ・テレビ(4月12日付)はこれに反論し、「シャームの民のヌスラ戦線がカフルズィーター市を液体有毒塩素で攻撃し…、住民2人が死亡、100人以上が呼吸困難に陥った」と報じた。

なお、4月11日には、反体制メディアなどが、ハラスター市(ダマスカス郊外県)で軍が毒ガスを使用したと報じていた(https://syriaarabspring.info/wp/?p=7086)。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ハラスター市(ダマスカス郊外県)で11日に軍が毒ガスを使用したとの反体制活動家を守る者たち張に関し、国連安保理に「早急な調査」の実施を求めた。

AFP, April 12, 2014、al-Hayat, April 13, 2014、Kull-na Shuraka’, April 12, 2014などをもとに作成。

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2014年4月10日のシリア情勢:シリア政府の動き

外務在外居住者省は国連事務総長と安保理議長宛に書簡を送り、ヒムス市カラム・ルーズ地区での同時爆弾テロについて報告、シリア国内での「テロ」を非難するとともに、シリア国内で活動する「テロリスト」を支援する国々への制裁を定める安保理決議案の採択を要求した。

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AKI(4月10日付)は、進歩国民戦線の信頼できる複数の消息筋が、7月の大統領選挙に加盟政党の一つが独自の立候補者を擁立するかもしれないとの一部情報を否定し、「戦線にはアサド大統領を擁立することで合意が成立している」と述べたと報じた。

AFP, April 10, 2014、AKI, April 10, 2014、AP, April 10, 2014、ARA News, April 10, 2014、Champress, April 10, 2014、al-Hayat, April 11, 2014、Iraqinews.com, April 10, 2014、Kull-na Shuraka’, April 10, 2014、Naharnet, April 10, 2014、NNA, April 10, 2014、Reuters, April 10, 2014、SANA, April 10, 2014、UPI, April 10, 2014などをもとに作成。

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2014年4月8日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(4月8日付)によると、バアス党結党(4月7日)67周年を記念して、ダマスカス大学殉教者バースィル・アサド大学寮で、軍による「テロとの戦い」支持を訴える集会が開かれた。

集会にはバアス党シリア地域指導部のヒラール・ヒラール副書記長、教員組合ダマスカス支部長ら党の要人らも参加した。

またカーラ市(ダマスカス郊外県)、スワイダー市、ヒムス市アクラマ地区、ハサカ市でも同様のデモ行進が行われた。

 

SANA, April 8, 2014
SANA, April 8, 2014

 

SANA, April 8, 2014
SANA, April 8, 2014

 

SANA, April 8, 2014
SANA, April 8, 2014

 

SANA, April 8, 2014
SANA, April 8, 2014

 

AFP, April 8, 2014、AP, April 8, 2014、ARA News, April 8, 2014、Champress, April 8, 2014、al-Hayat, April 9, 2014、Iraqinews.com, April 8, 2014、Kull-na Shuraka’, April 8, 2014、Naharnet, April 8, 2014、NNA, April 8, 2014、Reuters, April 8, 2014、SANA, April 8, 2014、UPI, April 8, 2014などをもとに作成。

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2014年4月7日のシリア情勢:諸外国の動き

イスラエルのメディアは、同国高官の話として、シリア軍が3月27日にダマスカス県東部で2度にわたって化学兵器を使用したと報じた。

『ハヤート』(4月8日付)が伝えた。

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シリア訪問を終え、モスクワに戻ったロシアの学術団体「帝国正教パレスチナ協会」のセルゲイ・ステパシン代表は、記者会見で「アサド大統領はシリアでの戦闘が活発に行われる段階は今年中に終わるだろう。彼は自身とウクライナのヴィクトル・ヤヌコヴィッチ大統領と比較しないようにと言った」と述べた。

イタルタス通信(4月7日付)が伝えた。

AFP, April 7, 2014、AP, April 7, 2014、ARA News, April 7, 2014、Champress, April 7, 2014、al-Hayat, April 8, 2014、Iraqinews.com, April 7, 2014、Itar-tass, April 7, 2014、Kull-na Shuraka’, April 7, 2014、Naharnet, April 7, 2014、NNA, April 7, 2014、Reuters, April 7, 2014、SANA, April 7, 2014、UPI, April 7, 2014などをもとに作成。

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2014年4月7日のシリア情勢:シリア政府の動き

アサド大統領(バアス党シリア地域指導部書記長)は、バアス党結党記念日(4月7日)67周年を記念して、ダルアー県、スワイダー県、クナイトラ県の支部指導部代表と会談した。

会談で、アサド大統領は南部各県がイスラエルに対する第1防衛戦をなしてきたとたうえで、イスラエルが南部各県住民に対する武装テロ集団の犯罪を支援していると指摘した。

SANA, April 7, 2014
SANA, April 7, 2014

そのうえで、アサド大統領は、国民和解プロセスの継続・強化の必要を強調し、国内最大勢力であるバアス党がこのプロセスにおいて重大な役割を担っていると述べた。

SANA(4月7日付)が伝えた。

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SANA(4月7日付)によると、ダマスカス県マッザ区、サフナーヤー市、アシュラフィーヤト・サフナーヤー市、ハルジャラ市、ジュダイダト・アルトゥーズ町、ディーマース町(以上ダマスカス郊外県)、タルトゥース市、サーフィーター市(タルトゥース県)で、バアス党結党67周年を記念して、軍による「テロとの戦い」を支持する集会が開催され、会場には数百人から数千人の市民が集まった。

またラタキア県、ヒムス県、ダイル・ザウル県、ハサカ県、アレッポ県でも、バアス党結党記念日の祝典が行われたという。

SANA, April 7, 2014
SANA, April 7, 2014
SANA, April 7, 2014
SANA, April 7, 2014

一方、クッルナー・シュラカー(4月7日付)によると、ハサカ県カーミシュリー市でも、バアス党結党67周年を記念して、軍による「テロとの戦い」を支持する集会が開催され、多数の市民が参加した。
SANA(4月7日付)によると、シリア軍もバアス党結党記念日の祝典を行い、「イデオロギー軍」建設に果たしたバアス党の役割を賛美した。

AFP, April 7, 2014、AP, April 7, 2014、ARA News, April 7, 2014、Champress, April 7, 2014、al-Hayat, April 8, 2014、Iraqinews.com, April 7, 2014、Kull-na Shuraka’, April 7, 2014、Naharnet, April 7, 2014、NNA, April 7, 2014、Reuters, April 7, 2014、SANA, April 7, 2014、UPI, April 7, 2014などをもとに作成。

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2014年4月6日のシリア情勢:シリア政府の動き

外務在外居住者省は声明を出し、大使館を閉鎖したクウェート、サウジアラビアでの領事業務をUAEのシリア大使館が代行し、米国での領事業務をカナダのモントリオール、ヴァンクーヴァーの領事館が代行すると発表した。

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バアス党民族指導部は結党記念日(4月7日)67周年を記念して声明を出し、「愛国的反体制勢力との真摯な対話を通じて危機を解決しようとするあらゆる意思」をも支持すると発表した。

AFP, April 6, 2014、AP, April 6, 2014、ARA News, April 6, 2014、Champress, April 6, 2014、al-Hayat, April 7, 2014、Iraqinews.com, April 6, 2014、Kull-na Shuraka’, April 6, 2014、Naharnet, April 6, 2014、NNA, April 6, 2014、Reuters, April 6, 2014、SANA, April 6, 2014、UPI, April 6, 2014などをもとに作成。

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2014年4月5日のシリア情勢:シリア政府の動き

アサド大統領は、2014年政令第14号を発し、販売目的での自動車の輸出を禁じるとともに、国内で登録された自動車を1年間以上、国外に放置することを禁じた2014年政令第3号(1月12日付、https://syriaarabspring.info/wp/?p=420#i-2)を廃止した。

AFP, April 5, 2014、AP, April 5, 2014、ARA News, April 5, 2014、Champress, April 5, 2014、al-Hayat, April 6, 2014、Iraqinews.com, April 5, 2014、Kull-na Shuraka’, April 5, 2014、Naharnet, April 5, 2014、NNA, April 5, 2014、Reuters, April 5, 2014、SANA, April 5, 2014、UPI, April 5, 2014などをもとに作成。

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2014年4月4日のシリア情勢:シリア政府の動き

ARA News(4月4日付)は、トルコ(ヌサイビン市)からハサカ県カーミシュリー市に陸路で搬入された国連の人道支援物資が、同県内で配給されず、民間機でカーミシュリー空港からラタキア県に移送されたと報じ、その写真を公開した。

ARA, April 4, 2014
ARA, April 4, 2014

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シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は『シャルク・アウサト』(4月4日付)に、ラタキア県カサブ町一帯へのシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団の侵攻を受け、シリア民族社会党の「レバノンとシリアの両派」が国防隊として戦闘に参加していると述べた。

「レバノンとシリアの両派」のうち、レバノンの派閥がアスアド・ハルダーン派(3月8日勢力)のみを含むのか、それ以外の派閥を含むのかは不明。

また、シリアの派閥についても、イサーム・マハーイリー派(進歩国民戦線)、インティファーダ派(変革解放人民戦線)、それ以外の派閥(シリア民族社会運動など)のどれなのか不明。

AFP, April 4, 2014、AP, April 4, 2014、ARA News, April 4, 2014、Champress, April 4, 2014、al-Hayat, April 5, 2014、Iraqinews.com, April 4, 2014、Kull-na Shuraka’, April 4, 2014、Naharnet, April 4, 2014、NNA, April 4, 2014、Reuters, April 4, 2014、SANA, April 4, 2014、al-Sharq al-Awsat, April 4, 2014、UPI, April 4, 2014などをもとに作成。

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