2014年3月5日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(3月5日付)によると、スワイダー県シャフバー市、ラタキア市ラムル地区で、軍による「テロとの戦い」を支持するデモが開かれ、多数の住民が参加した。

SANA, March 5, 2014
SANA, March 5, 2014

AFP, March 5, 2014、AP, March 5, 2014、ARA News, March 5, 2014、Champress, March 5, 2014、al-Hayat, March 6, 2014、Iraqinews.com, March 5, 2014、Kull-na Shuraka’, March 5, 2014、Naharnet, March 5, 2014、NNA, March 5, 2014、Reuters, March 5, 2014、SANA, March 5, 2014、UPI, March 5, 2014などをもとに作成。

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2014年3月5日のシリア情勢:イスラエルをめぐる動き

イスラエル軍は声明を出し、早朝、ゴラン高原北部のイスラエル・シリア国境近くで爆弾を仕掛けようとしていたヒズブッラーの「テロリスト」2人を発見し、ただちに発砲、2人を負傷させたと発表した。

ただしイスラエル軍がこの「テロ細胞」がヒズブッラーのメンバーであることをどのようにして確認したかは不明。

イスラエル消息筋はAFP(3月5日付)に対して、ヒズブッラーの「テロリスト」細胞は2人、ないしは3人から構成されていたと述べるとともに、「この事件は偶発的なものではない。ヒズブッラーとの戦闘は今後も数日間は続くだろう」と述べた。

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イスラエル軍による発砲に関して、SANA(3月5日付)は、1974年5月の国連安保理決議第350号(シリア・イスラエルの停戦、ゴラン高原の兵力引き離しに関する合意)に違反しているとする軍消息筋の談話を伝えた。

同報道によると、イスラエル軍は、占領下のゴラン高原にあるタッラト・サトフ、タッラト・フワインからハミーディーヤ村の学校やモスクに向かってロケット弾4発を打ち込むとともに、同村とフッリーヤ村を戦車および中火器で砲撃し、これにより民間人4人と治安部隊兵士4人が負傷した。

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シリア外務在外居住者省は、国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を送り、イスラエル軍がゴラン高原の兵力引き離し地域にあるハミーディーヤ村、フッリーヤ村をロケット弾などで攻撃し、民間人4人と治安部隊兵士4人を負傷させたと報告、この攻撃が1974年の兵力引き離し協定、国連憲章、国際法に違反する侵害行為だと非難、「こうしたイスラエルの敵対行為を安保理が明確に非難する」よう求めた。

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イスラエル軍は、パレスチナのガザ地区に届けられる予定だった「高性能ロケット弾」を積んだイランの船舶を拿捕したと発表した。

イスラエル軍によると、シリアで製造され、イランに陸路で輸送された地対地M302ロケット「数十発」を積んでガザ地区に向かっていた貨物船「Klos-C」が、紅海のスーダンとエリトリアの間で拿捕された。

AFP(3月5日付)などが伝えた。

AFP, March 5, 2014、AP, March 5, 2014、ARA News, March 5, 2014、Champress, March 5, 2014、al-Hayat, March 6, 2014、Iraqinews.com, March 5, 2014、Kull-na Shuraka’, March 5, 2014、Naharnet, March 5, 2014、NNA, March 5, 2014、Reuters, March 5, 2014、SANA, March 5, 2014、UPI, March 5, 2014などをもとに作成。

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2014年3月4日のシリア情勢:シリア政府の動き

アサド大統領は、ダマスカスを訪問中のヨルダン国会外交委員会使節団(ナーヒド・ハトル団長)と会談し、地域情勢などについて意見を交わした。

会談でアサド大統領は、東アラブ地域の諸国民への計略に対抗するため思想的エリートやさまざまな社会階層からなる民衆運動の役割が重要だとしたうえで、イスラエル国家の強化をめざす米国の試みや、パレスチナからのアラブ人追放の動きに対抗するとの立場を示した。

SANA(3月4日付)が伝えた。

SANA, March 4, 2014
SANA, March 4, 2014

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SANA(3月4日付)によると、スワイダー県サルハド市、ハマー市で、軍による「テロとの戦い」を支持するデモが行われ、それぞれ数千人の市民が参加した。

AFP, March 4, 2014、AP, March 4, 2014、ARA News, March 4, 2014、Champress, March 4, 2014、al-Hayat, March 5, 2014、Iraqinews.com, March 4, 2014、Kull-na Shuraka’, March 4, 2014、Naharnet, March 4, 2014、NNA, March 4, 2014、Reuters, March 4, 2014、SANA, March 4, 2014、UPI, March 4, 2014などをもとに作成。

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2014年3月3日のシリア情勢:シリア政府の動き

外務在外居住者省は声明を出し、第25回人権理事会での潘基文国連事務総長の政権批判に関して「事実に反し、シリアの人権状況をめぐる客観的な対応やジュネーブ2会議におけるシリアの使節団の活動を排除しようとするものだ」と厳しく非難した。

また「潘事務総長は、これまでの安保理決議を実行することでシリアの問題の本質に対処する意思を確認して然るべきだった」と付言、「シリア政府はあらゆる手段でテロとの戦いを続ける」と表明した。

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SANA(3月3日付)によると、ヒムス市カラム・シャーミー地区で、軍による「テロとの戦い」を支持するデモが行われ、数千人の市民が参加した。

またヒムス県ハスヤー町でも同様のデモが行われ、周辺地域の住民など合わせて数千人が参加したほか、クナイトラ県バアス市でもデモが行われた。

AFP, March 3, 2014、AP, March 3, 2014、ARA News, March 3, 2014、Champress, March 3, 2014、al-Hayat, March 4, 2014、Iraqinews.com, March 3, 2014、Kull-na Shuraka’, March 3, 2014、Naharnet, March 3, 2014、NNA, March 3, 2014、Reuters, March 3, 2014、SANA, March 3, 2014、UPI, March 3, 2014などをもとに作成。

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2014年3月2日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(3月2日付)によると、革命青年連合スワイダー県支部が、スワイダー県カルバー市で挙国一致を訴えるデモ行進を主催し、多数の市民が参加した。

SANA, March 2, 2014
SANA, March 2, 2014

AFP, March 2, 2014、AP, March 2, 2014、ARA News, March 2, 2014、Champress, March 2, 2014、al-Hayat, March 3, 2014、Iraqinews.com, March 2, 2014、Kull-na Shuraka’, March 2, 2014、Naharnet, March 2, 2014、NNA, March 2, 2014、Reuters, March 2, 2014、SANA, March 2, 2014、UPI, March 2, 2014などをもとに作成。

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2014年3月1日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(3月1日付)によると、ダマスカス郊外県サイドナーヤー町で、軍による「テロとの戦い」支持を訴えるデモが行われ、多数の住民が参加した。

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クッルナー・シュラカー(3月1日付)は、複数の活動家の情報として、シリア当局がダマスカス県内で予定していた大規模管制デモを治安上の理由で中止した、と報じた。

AFP, March 1, 2014、AP, March 1, 2014、ARA News, March 1, 2014、Champress, March 1, 2014、al-Hayat, March 2, 2014、Iraqinews.com, March 1, 2014、Kull-na Shuraka’, March 1, 2014、Naharnet, March 1, 2014、NNA, March 1, 2014、Reuters, March 1, 2014、SANA, March 1, 2014、UPI, March 1, 2014などをもとに作成。

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2014年2月28日のシリア情勢:シリア政府の動き

『ハヤート』(3月1日付)は、信頼できる消息筋の話として、2014年7月に実施予定の大統領選挙に、シリア民族社会党マハーイリー派(進歩国民戦線加盟政党)が大統領候補擁立に向けた準備を進めていると報じた。

同報道によると、民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表も大統領選挙出馬を検討しているという。

アサド政権は最近になって、各地で「軍によるテロとの戦い支持」を求める大規模なデモ実施を後押しするなどして、大統領選挙に向けた準備を本格化させている。

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SANA(2月28日付)によると、ダマスカス県マッザ区で、軍による「テロとの戦い」支持を訴えるデモが行われ、数千人の市民が参加した。

AFP, February 28, 2014、AP, February 28, 2014、ARA News, February 28, 2014、Champress, February 28, 2014、al-Hayat, March 1, 2014、Iraqinews.com, February 28, 2014、Kull-na Shuraka’, February 28, 2014、Naharnet, February 28, 2014、NNA, February 28, 2014、Reuters, February 28, 2014、SANA, February 28, 2014、UPI, February 28, 2014などをもとに作成。

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最新論考「紛争下のシリアにおける政治構造の若干の変容(試論):「権力の二層構造」持続に向けた抜本的制度改革」『国際情勢 紀要』

青山弘之「紛争下のシリアにおける政治構造の若干の変容(試論):「権力の二層構造」持続に向けた抜本的制度改革」『国際情勢 紀要』第84号、2014年2月(世界政治経済調査会国際情勢研究所出版)、pp. 183-196。

Ⅰ はじめに
Ⅱ 紛争前の政治構造
Ⅲ 紛争下の政治構造
Ⅳ 結びに代えて

http://www.sekaiseikei.or.jp/kokusaijyosei.htm

2014年2月27日のシリア情勢:シリア政府の動き

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)は、OPCW・国連合同派遣団特別調整官のスィグリッド・カーグ国連事務次長補とダマスカスで会談し、化学兵器廃棄プロセスの進捗状況などについて協議した。

SANA(2月27日付)によると、ムアッリム外務在外居住者大臣は「廃棄プロセスが政治化されず、また治安状況が守られることを勘案しつつ、シリアは国連安保理決議第2118号を遵守する」ことを確認した。

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SANA(2月27日付)によると、ダイル・ザウル市ユーフラテス大学の学生が市内文学部で、軍による「テロとの戦い」を支持するデモ行進を行った。

SANA, February 27, 2014
SANA, February 27, 2014

またヒムス市ダイル・バアルバ地区でも同様のデモが行われ、多数の市民が参加した。

AFP, February 27, 2014、AP, February 27, 2014、ARA News, February 27, 2014、Champress, February 27, 2014、al-Hayat, February 28, 2014、Iraqinews.com, February 27, 2014、Kull-na Shuraka’, February 27, 2014、Naharnet, February 27, 2014、NNA, February 27, 2014、Reuters, February 27, 2014、SANA, February 27, 2014、UPI, February 27, 2014などをもとに作成。

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最新論考「アサド政権にさらなるフリーハンド:和平会議「破綻⼨前」の裏事情」(e-World)

青山弘之「アサド政権にさらなるフリーハンド:和平会議「破綻⼨前」の裏事情(特集II・シリアの隘路)」

e-World、2014年2月26日号 https://janet.jw.jiji.com/

■シリア政府に有利な戦況
■⾃国出⾝活動家の帰還恐れる⻄欧諸国

シリアでの紛争解決に向けた政府とシリア国⺠連合による初の直接和平交渉「ジュネーブ2会議」が、1⽉22⽇から2⽉15⽇にかけてスイスで開催された。・・・

2014年2月26日のシリア情勢:シリア政府の動き

アサド大統領はイラン・シューラー議会(国会)のアラーッディーン・ボルージェルディー国家安全保障外交委員長が団長を務めるイラン使節団とダマスカスで会談し、二国間関係やシリア情勢について協議した。

SANA(2月26日付)によると、アサド大統領は会談で、地域各国の協力が過激派やテロに対抗するうえでの基礎をなすとしたうえで、地域諸国およびその友好国の国会の連携の重要性を強調した。

SANA, February 26, 2014
SANA, February 26, 2014

またアサド大統領は、イランによるシリアへの全面支援を高く評価する一方、イランによる核快活プロジェクト実現が同国の主権と自決権を強化する効果をもたらすだろうとの見方を示したという。

これに対して、ボルージェルディー国家安全保障外交委員長は、「思想面、活動面での抵抗運動の最前線」をなすシリアへの全面支援を確認し、帝国主義列強の対決におけるシリア国民の成功がシリア史だけでなく地域全体の諸国民の未来における転換点になるだろうと述べたという。

大統領との会談後、ボルージェルディー国家安全保障外交委員長ら一行は、ワーイル・ハルキー首相、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣らと会談し、二国間通商関係、ジュネーブ2会議などへの対応について協議した。

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SANA(2月26日付)によると、ダマスカス郊外県のダイル・アリー町、アルトゥーズ町、ジュダイダト・アルトゥーズ町、ダルアー県のサナマイン市で、軍による「テロとの戦い」への支持を表明するデモが行われ、各会場に数千人の市民が参加した。

SANA, February 26, 2014
SANA, February 26, 2014

AFP, February 26, 2014、AP, February 26, 2014、ARA News, February 26, 2014、Champress, February 26, 2014、al-Hayat, February 27, 2014、Iraqinews.com, February 26, 2014、Kull-na Shuraka’, February 26, 2014、Naharnet, February 26, 2014、NNA, February 26, 2014、Reuters, February 26, 2014、SANA, February 26, 2014、UPI, February 26, 2014などをもとに作成。

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2014年2月25日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(2月25日付)は、アサド大統領が、バアス党ヒラール・ヒラール地域指導部副書記長、ジャマール・カーディリー・ダマスカス支部書記長、バシャル・サッバーン・ダマスカス県知事ら、バアス党ダマスカス県支部の幹部らと会合を開いた、と報じた。

クッルナー・シュラカー(2月25日付)によると、アサド大統領は会合で「一部党員の離党・逃亡などを通じた事情プロセスにより、党は依然として強固である…。深刻な思想的真空があり、これはバアス党において大いなる脅威だ。加えて予想を超えた非愛国的な状態も生じている。我々はこれにどのように対処し、愛国的なありようを無意識に作り出すかを議論しなければならない」と述べた。

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SANA(2月25日付)によると、ダマスカス県サーリヒーヤ区のジュッバ公園で、軍による「テロとの戦い」とジュネーブ2会議支持を訴えるデモが実施され、数千人の市民、パレスチナ難民が参加した。

SANA, February 25, 2014
SANA, February 25, 2014

またダマスカス県マサーキン・バルザ地区でも同様のデモが行われ、住民やパレスチナ難民合わせて数千人が参加した。

さらにラタキア市、ラタキア県カルダーハ市、ヒムス県カルヤタイン市、バーニヤース市コルニーシュ地区でも同様のデモが実施され、市民数千人が参加した。

AFP, February 25, 2014、AP, February 25, 2014、ARA News, February 25, 2014、Champress, February 25, 2014、al-Hayat, February 26, 2014、Iraqinews.com, February 25, 2014、Kull-na Shuraka’, February 25, 2014、Naharnet, February 25, 2014、NNA, February 25, 2014、Reuters, February 25, 2014、SANA, February 25, 2014、UPI, February 25, 2014などをもとに作成。

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2014年2月24日のシリア情勢:国内の暴力(追記)

ハサカ県では、ARA News(2月25日付)によると、カーミシュリー市内のハダーヤー・ホテルに設置された西クルディスタン移行期民政局のカーミシュリー市庁を国防隊(アサド政権を支持する民兵)が襲撃、職員複数名を逮捕した。

地元の活動家によると、これを受け、民主統一党のアサーイシュがハダーヤー・ホテルに急行し、国防隊の戦闘員複数を逮捕・連行した。

カーミシュリー市のアサーイシュ報道官を務めるムハンマド・ハッルー氏によると、アサーイシュが逮捕・連行した国防隊戦闘員の数は15人。

その後、国防隊とアサーイシュは逮捕者の身柄公刊を行い、市庁職員および国防隊戦闘員は全員釈放されたという。

ARA News, February 25, 2014をもとに作成。

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2014年2月24日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(2月24日付)によると、アリー・アブドゥッラー・アイユーブ軍武装部隊参謀長がヒムス市ザーラ村で「武装テロ集団」の追撃を続ける軍部隊を視察した。

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SANA(2月24日付)によると、ハマー県のブスィーリーン村、シャイザル町の住民ら数千人が軍による「テロとの戦い」を支持するデモを行った。

またハサカ市アズィーズィーヤ地区、ラタキア市第10プロジェクト地区でも同様のデモが行われ、多数の市民らが参加した。

AFP, February 24, 2014、AP, February 24, 2014、ARA News, February 24, 2014、Champress, February 24, 2014、al-Hayat, February 25, 2014、Iraqinews.com, February 24, 2014、Kull-na Shuraka’, February 24, 2014、Naharnet, February 24, 2014、NNA, February 24, 2014、Reuters, February 24, 2014、SANA, February 24, 2014、UPI, February 24, 2014などをもとに作成。

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2014年2月23日のシリア情勢:シリア政府の動き

ARA News(2月23日付)は、民主統一党、シャンマル部族、シリア政府、イラク政府の代表が四者会談を開き、ハサカ県ヤアルビーヤ国境通行所の再開について合意した、と報じた。

四者会談に参加したのは、民主統一党のズィナール・イブラーヒーム氏、シャンマル部族のムハンマド・タラービール氏、シリア軍のアフマド・ナースィル大佐、イラク政府税関局高官。

この合意は、ヤアルビーヤ国境通行所からシリア政府支配地域への物品の搬送に関して、シリア政府が70%、民主統一党とシャンマル部族がそれぞれ15%費用を負担すること、ルマイラーン油田で生産される石油の同通行所経由での輸出などを骨子とする。

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外務在外居住者省は声明を出し、国連安保理決議第2139号に関して「人道問題への対処はテロとの戦い、シリアへの制裁解除をはじめとするその根本への対処を必要とする」としたうえで、「国連憲章、国際法、そして主権尊重、中立、人道支援の非政治化…といった人道活動に関する基本原則の尊重を基礎として、第2139号の実施を保障する仕組みについて国連や国際機関と合意締結に向けて協力する用意がある」と発表した。

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SANA(2月23日付)によると、ダマスカス郊外県ナジュハー村で、軍による「テロとの戦い」支持を訴えるデモが行われ、多数の市民が参加した。

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アサド大統領は2014年政令第64号を発し、ダルアー県、タルトゥース県、ダマスカス郊外県各地に民事控訴裁判所、軽犯罪控訴裁判所、民事和解裁判所を新設することを定めた。

同法律によって新設される裁判所は以下の通り:

  • ダルアー県サナマイン地方民事控訴裁判所および軽犯罪控訴裁判所
  • ダルアー県イズラア地方民事控訴裁判所および軽犯罪控訴裁判所
  • タルトゥース県第6民事和解裁判所
  • ダマスカス郊外県アシュラフィーヤ・サフナーヤー地方和解裁判所

AFP, February 23, 2014、AP, February 23, 2014、ARA News, February 23, 2014、Champress, February 23, 2014、al-Hayat, February 24, 2014、Iraqinews.com, February 23, 2014、Kull-na Shuraka’, February 23, 2014、Naharnet, February 23, 2014、NNA, February 23, 2014、Reuters, February 23, 2014、SANA, February 23, 2014、UPI, February 23, 2014などをもとに作成。

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2014年2月22日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(2月22日付)によると、ダマスカス郊外県のダーヒヤト・アサド町で、軍の「テロとの戦い」を支持するデモが行われ、数千人の住民が参加した。

SANA, February 22, 2014
SANA, February 22, 2014

またダマスカス県ドゥワイラア地区でも同様のデモが行われ、カッバース地区、カシュクール地区、ダマスカス郊外県ドゥッハーニーヤ市、ジャルマーナー・パレスチナ難民キャンプの住民が参加した。

さらにスワイダー県スーラ村でも、同様のデモが行われた。

AFP, February 22, 2014、AP, February 22, 2014、Champress, February 22, 2014、al-Hayat, February 23, 2014、Iraqinews.com, February 22, 2014、Kull-na Shuraka’, February 22, 2014、Naharnet, February 22, 2014、NNA, February 22, 2014、Reuters, February 22, 2014、Rihab News, February 22, 2014、SANA, February 22, 2014、UPI, February 22, 2014などをもとに作成。

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2014年2月21日のシリア情勢:国内の暴力

ヒムス県では、タラール・バラーズィー県知事がAFP(2月21日付)に、ヒムス市旧市街から退避後に一時身柄拘束されていた男性のうち新たに38人が釈放されたと述べた。

バラーズィー県知事によると、現在もなお195人の男性が一時身柄拘束されているという。

SANA, February 21, 2014
SANA, February 21, 2014

バラーズィー県知事によると、身柄拘束されている男性は、兵役逃れの容疑など取り調べを受けており、兵役義務がない42歳以上の男性については即時釈放されるという。

シリア人権監視団によると、身柄拘束中の男性は、ヒムス市ダブラーン地区のアンダルス学校、軍事情報局に拘置されている。

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同じくヒムス県では、シリア人権監視団によると、クマイリー村(アラウィー派の村)を襲撃したジハード主義武装集団を、軍、国防隊が撃退、戦闘員18人を殲滅した。

一方、SANA(2月21日付)によると、ヒムス市ワアル地区、ガースィビーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハムダーニーヤ地区にある軍事アカデミーをジハード主義武装集団が襲撃する一方、軍はウワイジャ地区、アターリブ市近郊の第46連隊基地を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(2月21日付)によると、アレッポ市旧市街、マルジャ地区、ブスターン・カスル地区、ムスリミーヤ村、アレッポ中央刑務所周辺、工業団地地区、ジャービリーヤ村、ウワイジャ地区、ハンダラート・キャンプ、ダーラト・イッザ市、カサーラート村、ワディーヒー村、アターリブ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、『ハヤート』(2月22日付)によると、ダーナー市でまたアフリーン市郊外のウールクーン村出身のクルド人女性の遺体が発見された。

この女性は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)によって3ヶ月前に拉致され、頭を撃たれ、死亡したのち、遺棄されたのだという。

一方、SANA(2月21日付)によると、アブー・ズフール町、マジャリヤー村、サルマダー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、ドゥーマー市を軍が「樽爆弾」で空爆する一方、ジハード主義武装集団がマアルーラー市・アイン・ティーナ村間で軍部隊を襲撃、兵士4人を殺害した。

一方、SANA(2月21日付)によると、ヤブルード市および同市周辺、マシュラファ村、ワーディー・ジャラービーア、ヤブルード市・サフル村街道、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市周辺、ザーキヤ町、シャキーク農場、タッル・アブー・スィーフ、フライラ市郊外の山間部、ドゥーマー市、アーリヤ農場、ムライハ市、ザバディーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ムウダミーヤト・カラムーン町一帯の国民和解委員会のアフマド・アミーン・サアドッディーン委員長とダマスカス県旧市街にあるウマイヤ・モスクのムアッズィンのファフド・アフマド・マグリビー氏の射殺体が発見された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市東部で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が、軍、国防隊と交戦した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、マルカダ町周辺で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦した。

一方、ラジオ・ロザナ(2月21日付)によると、カーミシュリー市で、「テロとの戦い」を支持する官制デモに対抗するかたちで、アサド政権に反対するデモが行われた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、タリーム村で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、ダーイシュの戦闘員13人とジハード主義武装集団の司令官1人が死亡した。

またマリーイーヤ村が軍の砲撃を受けた他、ガリーバ村で爆発が発生し(ダーイシュの犯行と思われる)、複数が死傷した。

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ダルアー県では、『ハヤート』(2月22日付)によると、軍が各所に砲撃、空爆を強化した。

一方、SANA(2月21日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町、アーイブ村、サムリーン村、ダーイル町、イブタア町、西ガーリヤ村、ウンム・マヤーズィン町、マアルバ町、サイダー町・タイバ町間、カラク村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(2月21日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(2月21日付)によると、サルマー町、グナイミーヤ村、ザーヒヤ村、スーダ村、ラウダ村、シャフルーラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イラク人、モロッコ人、イエメン人の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 21, 2014、AP, February 21, 2014、Champress, February 21, 2014、al-Hayat, February 22, 2014、Iraqinews.com, February 21, 2014、Kull-na Shuraka’, February 21, 2014、Naharnet, February 21, 2014、NNA, February 21, 2014、Reuters, February 21, 2014、Rihab News, February 21, 2014、SANA, February 21, 2014、UPI, February 21, 2014などをもとに作成。

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2014年2月21日のシリア情勢:シリア政府の動き

シリアの内務省は声明を出し、レバノンで頻発するシャームの民のヌスラ戦線などによる自爆テロを非難するとともに、「テロと戦い、テロリストを追い詰め、レバノン、シリアそして地域全体を不安定化させようとする犯罪手段を掌握するため、レバノン内務省と協力する用意がある」と発表した。

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バアス党民族指導部は、アラブ連合共和国建国記念日(2月21日)に合わせて声明を出し、アラブ統一を阻止する外国の唱導や干渉を拒否し、「あらゆるかたちの統一、あらゆる種類の実質的なアラブの団結」を実現するために活動を続けるとの意思を表明した。

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SANA(2月21日付)によると、ヒムス県サダド村で、軍による「テロとの戦い」を支持するデモが行われ、カルヤタイン市、マヒーン町、マワーリーン村、ナアーミヤ村、シャイーラート村、フハイラ村、ブライジュ村、アイン・ナスル村の住民らが参加した。

またラタキア県北部のウンム・トゥユール村でも同様のデモが行われ、多数の住民が参加した。

さらにダマスカス郊外県ドゥーマー市郊外のハズラマー村では、「武装テロ集団」のテロ活動拒否を訴えるデモが行われ、約1,000人の住民が参加した。

AFP, February 21, 2014、AP, February 21, 2014、Champress, February 21, 2014、al-Hayat, February 22, 2014、Iraqinews.com, February 21, 2014、Kull-na Shuraka’, February 21, 2014、Naharnet, February 21, 2014、NNA, February 21, 2014、Reuters, February 21, 2014、Rihab News, February 21, 2014、SANA, February 21, 2014、UPI, February 21, 2014などをもとに作成。

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2014年2月20日のシリア情勢:シリア政府の動き

バアス党シリア地域指導部機関紙(日刊紙)『サウラ』(2月20日付)は社説で、米国が反体制武装集団を教練し、シリア南部に投入しようとしているとの情報に関して、ヨルダン政府が荷担しようとしているとの話を聞くとしたうえで、「火遊びをする者は、指を火傷する」と警鐘を鳴らした。

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SANA(2月20日付)によると、ダマスカス郊外県クドスィーヤー市郊外で、軍による「テロとの戦い」を支持するデモ行進が行われ、クドスィーヤー市民、ディーマース町民、サッブーラ市民など数万人が参加した。

SANA, February 20, 2014
SANA, February 20, 2014

また同県ズィヤービーヤ町郊外のマサーキン・ナジュハー地区でも住民が同様のデモを行った。

一方、タルトゥース県でも、タルトゥース市コルヌーシュ地区で、軍による「テロとの戦い」支持と外国の内政干渉拒否を訴える「百万人行進」が行われた。

また同県ミスヤーフ市でも同様のデモが行われ、数万人の市民が参加した。

このほか、ラタキア県でも、ハッファ市で軍による「テロとの戦い」を支持するデモが行われ、多数の市民が参加した。

AFP, February 20, 2014、AP, February 20, 2014、Champress, February 20, 2014、al-Hayat, February 21, 2014、Iraqinews.com, February 20, 2014、Kull-na Shuraka’, February 20, 2014、Naharnet, February 20, 2014、NNA, February 20, 2014、Reuters, February 20, 2014、Rihab News, February 21, 2014、SANA, February 20, 2014、al-Thawra, February 20, 2014、UPI, February 20, 2014などをもとに作成。

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2014年2月19日のシリア情勢:レバノンの動き(追記)

シリア日刊紙『ワタン』(2月19日付)は、シリアの刑事裁判所(ダマスカス第1刑事裁判所)が、レバノンのラフィーク・ハリーリー元首相暗殺事件におけるいわゆる「偽証人」2人に懲役禁固刑を宣告したと報じた。

有罪となったのは、ムラード・アクラム被告とムハンマド・ズハイル・スィッディーク被告。

Naharnet, February 20, 2014
Naharnet, February 20, 2014

アクラム被告は、禁固5年と懲役5年の刑を、スィッディーク被告は禁固20年と懲役1年の刑(欠席裁判)を言い渡された。

両被告は、ハリーリー元首相暗殺にアサド大統領らシリアの現政権幹部が関与しているとの証言を行ったが、その後の政情の変化を受けて、アサド政権への容疑は晴れ、ヒズブッラーに嫌疑が向けられている。

al-Watan, February 19, 2014をもとに作成。

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2014年2月19日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(2月19日付)によると、ダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ町で軍による「テロとの戦い」支持を訴えるデモが行われ、同市、バフダリーヤ村、フサイニーヤ町、ヒルバト・ワルド市、パレスチナ難民キャンプの住民ら数千人が参加した。

またダマスカス県産業省前(人民議会議事堂裏)でも、産業省、商業会議所職員、民間セクターの従業員らがシリア軍による「テロとの戦い」を支持するデモ行進を行ったほか、ハマー県スカイラビーヤ市、ヒムス県アクラビーヤ町でも同様のデモが行われ、市民数千人が参加した。

SANA, February 19, 2014
SANA, February 19, 2014

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ワーイル・ハルキー首相は、ベイルート県南部郊外での同時自爆テロに関して「テロを支援・保護し、武器・資金を提供する国々に、ビイル・ハサン地区などでのテロ行為の責任がある」と批判した。

SANA(2月19日付)が伝えた。

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またウムラーン・ズウビー情報大臣も、ベイルート県南部郊外での同時自爆テロが「地域全体を標的とする一つのテロ計画」の一環をなすと指摘、シリアでの「テロとの戦い」をレバノン、イラクと分かつことなく共同で推し進める必要があると強調した。

SANA(2月19日付)が伝えた。

AFP, February 19, 2014、AP, February 19, 2014、Champress, February 19, 2014、al-Hayat, February 20, 2014、Iraqinews.com, February 19, 2014、Kull-na Shuraka’, February 19, 2014、Naharnet, February 19, 2014、NNA, February 19, 2014、Reuters, February 19, 2014、Rihab News, February 19, 2014、SANA, February 19, 2014、UPI, February 19, 2014などをもとに作成。

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2014年2月18日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(2月18日付)によると、ヒムス市ザフラー地区、アルメニア地区、ハサカ市、ハマー市パレスチナ難民キャンプで、軍によるテロ掃討作戦支持、マアーン村での住民虐殺抗議を訴えるデモが行われ、多数の市民が参加した。

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ワーイル・ハルキー首相は、レバノンのタマーム・サラーム首相に新内閣組閣成功の祝辞を贈った。

SANA(2月18日付)が伝えた。

またマナール・チャンネル(2月18日付)は、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣がジュブラーン・バースィール新外務大臣(自由国民潮流)と電話会談し、祝辞を述べたと報じた。

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ビラード・シャーム・ウラマー連盟のムハンマド・タウフィーク・ブーディー会長は、ダマスカス県のダーマー・ルーズ・ホテルで開催されたシリア支援青年学生会合に出席し、シリアの現状に関して「宗教を標的とした陰謀」だと述べ、宗教施設への攻撃やジハード主義者のテロを批判した。

クッルナー・シュラカー(2月18日付)が伝えた。

AFP, February 18, 2014、AP, February 18, 2014、Champress, February 18, 2014、al-Hayat, February 19, 2014、Iraqinews.com, February 18, 2014、Kull-na Shuraka’, February 18, 2014、Qanat al-Manar, February 18, 2014、Naharnet, February 18, 2014、NNA, February 18, 2014、Reuters, February 18, 2014、Rihab News, February 19, 2014、SANA, February 18, 2014、UPI, February 18, 2014などをもとに作成。

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2014年2月17日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(2月17日付)によると、ダマスカス郊外県アシュラフィーヤト・サフナーヤー市郊外にあるバーリダ地区の3月8日広場で、軍による「テロとの戦い」を支持するデモが行われ、同地区およびその周辺地区の住民数千人が参加した。

Kull-na Shuraka', February 17, 2014
Kull-na Shuraka’, February 17, 2014
Kull-na Shuraka', February 17, 2014
Kull-na Shuraka’, February 17, 2014
SANA, February 17, 2014
SANA, February 17, 2014

またラタキア県のカルマーフー村でも同様のデモが行われ、多数の市民が参加した。

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アサド大統領は2014年政令第60号を発し、ダマスカス大学経済学部のアブドゥッラフマーン・マルイー教授をムハンマド・アマーディー氏の後任としてシリア商業銀行頭取兼証券委員会理事長に任命した。

SANA(2月17日付)などが伝えた。

AFP, February 17, 2014、Alarabia, February 17, 2014、AP, February 17, 2014、Champress, February 17, 2014、al-Hayat, February 18, 2014、Iraqinews.com, February 17, 2014、Kull-na Shuraka’, February 17, 2014、Naharnet, February 17, 2014、NNA, February 17, 2014、Reuters, February 17, 2014、Rihab News, February 17, 2014、SANA, February 17, 2014、UPI, February 17, 2014などをもとに作成。

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2014年2月16日のシリア情勢:シリア政府の動き(追記)

スライマーン・アッバース石油資源鉱物大臣は、2011年3月以来続く紛争によって、シリアの石油生産量が4%にまで落ち込んだと述べた。

アッバース石油資源大臣によると、38万5,000バレル/日だった生産量は、14,000バレル/日にまで落ち込んでいるという。

SANA(2月16日付)が伝えた。

SANA, February 16, 2014をもとに作成。

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2014年2月16日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(2月16日付)によると、ラタキア県ジャブラ市、ヒムス市アクラマ地区、ダマスカス郊外県ヤアフール市、ハマー県サラミーヤ市で、軍によるテロとの戦い支持、外国の内政干渉拒否を訴える集会が開かれ、多数の市民が参加した。

また、ダマスカス郊外県ジャイルード市では市民約2,000人が集まり、武装テロ集団の退去と、軍の進駐を求めるデモを行った。

SANA, February 16, 2014
SANA, February 16, 2014

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ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣はジュネーブからの帰路、機内で記者団に対して「(ジュネーブ2会議)第2ラウンドは一部のメディアの分析や英仏外相の反応とは裏腹に、失敗などしていない…。シリア政府の交渉団が、テロとの戦いを第1項目とするアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表の議案をシリアが同意すると発表したことで…、第2ラウンドは、重要な成果をなした」と述べた。

SANA(2月16日付)などが伝えた。

AFP, February 16, 2014、AP, February 16, 2014、Champress, February 16, 2014、al-Hayat, February 17, 2014、Iraqinews.com, February 16, 2014、Kull-na Shuraka’, February 16, 2014、Naharnet, February 16, 2014、NNA, February 16, 2014、Reuters, February 16, 2014、Rihab News, February 17, 2014、SANA, February 16, 2014、UPI, February 16, 2014などをもとに作成。

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2014年2月15日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(2月15日付)によると、ダマスカス県シャーグール区で、シリア軍によるテロとの戦いとシリア政府のジュネーブ2会議参加を支持するデモが実施され、数千人の市民が参加した。

このデモの最中に、反体制武装集団が同地区入り口にあるイブン・アサーキル通りのバス停前に仕掛けた爆弾が爆発し、1人が負傷した。

またアレッポ県のサフィーラ市、スワイダー県のカナワート市、クナイトラ県のハドル村でも同様のデモが実施され、多数の市民が参加した。

SANA, February 15, 2014
SANA, February 15, 2014

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ヒムス県のタラール・バラーズィー知事はAFP(2月15日付)に、ヒムス市旧市街から退避後に当局に身柄拘束されていた15歳から55歳の男性のうち32人が新たに解放された、と述べた。

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DamasPost(2月15日付)は、複数の消息筋の話として、マーヒル・アサド准将(第4師団第42旅団司令官)が、シリア情勢の進展に安堵し、シリア軍およびシリア国民の勝利を確信しつつ、軍における任務にあたっている、と報じた。

Kull-na Shuraka', February 15, 2014
Kull-na Shuraka’, February 15, 2014

 

AFP, February 15, 2014、AP, February 15, 2014、Champress, February 15, 2014、DamasPost, February 15, 2014、al-Hayat, February 16, 2014、Iraqinews.com, February 15, 2014、Kull-na Shuraka’, February 16, 2014、Naharnet, February 15, 2014、NNA, February 15, 2014、Reuters, February 15, 2014、Rihab News, February 16, 2014、SANA, February 15, 2014、UPI, February 15, 2014などをもとに作成。

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2014年2月15日のシリア情勢:ジュネーブ2会議第2ラウンド

スイスのジュネーブでジュネーブ2会議第2ラウンドの直接交渉(最終日)が開かれたが、次回(第3ラウンド)の日程についても合意できないまま、事実上決裂した。

交渉後、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は記者団に「第2ラウンドにおける最後のセッションは、これまでのすべての会合と同じく厳しいものだったが、次回ラウンドが開催された際に、その議題を決定することで合意した」と述べた。

ブラーヒーミー共同特別代表はまた「シリア政府はテロとの戦いの問題をまず審議したいと考え、この問題の解決策が案出されるまで別の問題に議論を移すことを拒否している…。これに対して、反体制勢力はもっとも重要なのが移行期統治機関だと考えている…。我々は初日に暴力やテロとの戦いについて審議し、次に移行期統治機関について話し合うことを提案した…。しかし政府は拒否し、反体制勢力の側に、政府が移行期統治機関について議論したくないとの疑念が高まった」と述べた。

そのうえで、ブラーヒーミー共同特別代表は、2回にわたるラウンドで何らの成果も実現できなかったことをシリア国民に謝罪した。

シリア革命反体制勢力国民連立のルワイユ・サーフィー報道官は「政治的移行プロセスについて話さないのなら、時間の無駄だ」としたうえで、「政府は真剣ではない…。我々はジュネーブ合意を議論するためでなく、それを実施するために来たのだ…。我々は政府が時間稼ぎではなく、政治的解決を望んでいることを確認せねばならない…。残念ながら、特筆すべき前向きな成果はなかった」と述べた。

これに対して、政府代表団を率いたバッシャール・ジャアファリー国連代表大使は記者会見で「テロ支援者への我々のメッセージは、シリア国民はテロを拒否しているというものだ。国民の流血を止めばならない。しかし、これは、先方がこの問題を二義的なものにしようとしたために実現しなかった。そればかりか、第1ラウンドではシリアにテロはないとさえ言っていた…。物事を理解するもっとも単純な基礎とは、本をはじめから読むということで、後ろから読むことではない」と述べた。

またジャアファリー大使は、シリア政府代表団が交渉継続を拒否したとするブラーヒーミー共同特別代表の発言に関して「不正確だ…。テロとの戦いが二義的な項目で、移行期統治機関の設置が本質的であるような印象を先方が与えたのだ…。しかし政府代表団は、すべての盲目を包括的に見据えている…。政府代表団は午前中の会合冒頭で、ブラーヒーミー氏が提示した議題に同意した…。我々が拒否すると考えていた先方がこれに憤っただけだと思う…。我々が最初の議題から一つずつ検討、審議することを力説すると、先方はテロとの戦いの項目にうわべだけで対処し、合意に達しないようにしたうえで、移行期統治機関に関する議題に移ろうとした」と反論した。

さらに、ジャアファリー大使は「オバマ米大統領と(ヨルダンの)アブドゥッラー国王の会談(穏健な反体制勢力支援の強調)、そしてダルアーの戦線の戦闘激化が、ジュネーブでの成功とテロとの戦いを完全に妨げている」と非難した。

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英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は声明を出し、「次回交渉について合意できなかったことは、シリアでの和平に向けた努力の重大な失敗で、その直接の責任はアサド政権にある」と非難した。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、ジュネーブ2会議の事実上の決裂に関して「あらゆる進展を妨害したシリア政府の姿勢を非難する」との声明を出した。

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ジュネーブ2会議の事実上の決裂を受け、ロイター通信(2月15日付)は、2013年11月25日付でシリアの司法当局がテロ撲滅法に基づき、反体制活動家1,500人の資産を凍結していたとのクッルナー・シュラカーのリーク(2月13日付、http://all4syria.info/Archive/131018)を伝えた。

AFP, February 15, 2014、AP, February 15, 2014、Champress, February 15, 2014、al-Hayat, February 16, 2014、Iraqinews.com, February 15, 2014、Kull-na Shuraka’, February 16, 2014、Naharnet, February 15, 2014、NNA, February 15, 2014、Reuters, February 15, 2014、Rihab News, February 16, 2014、SANA, February 15, 2014、UPI, February 15, 2014などをもとに作成。

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2014年2月14日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(2月14日付)によると、ダマスカス郊外県ジャルマーナー市で、パレスチナ難民キャンプに対する「テロ集団」の包囲・犯罪、外国による内政干渉に反対するデモ行進が行われ、多数の市民が参加した。

SANA, February 14, 2014
SANA, February 14, 2014

AFP, February 14, 2014、AP, February 14, 2014、Champress, February 14, 2014、al-Hayat, February 15, 2014、Iraqinews.com, February 14, 2014、Kull-na Shuraka’, February 14, 2014、Naharnet, February 14, 2014、NNA, February 14, 2014、Reuters, February 14, 2014、Rihab News, February 15, 2014、SANA, February 14, 2014、UPI, February 14, 2014などをもとに作成。

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2014年2月14日のシリア情勢:ジュネーブ2会議第2ラウンド

スイスのジュネーブでジュネーブ2会議第2ラウンドの直接会合が開かれ、『ハヤート』(2月15日付)などによると、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表が、政府、シリア革命反体制勢力国民連立の代表団に議題についての合意を求めた。

しかし、「テロとの戦い」と移行期統治機関のどちらを最優先議題にするかをめぐって両代表団が対立し、西側外交筋によると「何らの進展もなかった」。

シリア革命反体制勢力国民連立のバドル・ジャームース氏は、米国のウェンディー・シャーマン政治担当国務次官との会談後、AFP(2月14日付)に「事態は好転していない…。今後何が起きるかは、ブラーヒーミー氏次第だが、金曜日(14日)が最終日になるだろう」と述べた。

また連立のルワイユ・サーフィー報道官は記者会見で「手詰まりになった。ダムが分厚い壁にならなければと思っている。我々はどんな躓きや困難も克服できる…。交渉は躓いた。これは秘密ではない。政治的解決に専念したいと考える別のチームがなければ、乗り越えられない地点にまで来てしまった…。政府が派遣した現在のチームは何の反応も示そうとしない…。事態が改善せずに、こうした状況が続けば、交渉は政治的解決実現に向けて描かれている道筋をたどることはない」と述べた。

一方、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、記者会見で「今日は、我々の代表団と国際仲介者(ブラーヒーミー氏)との会合から始まったが、残念ながら何の進展も実現しなかった…。我々はテロを阻止したいという率直な望みをもってジュネーブに来た。先方は、テロの存在を認めようとしていないが、我々は引き続きこのプロセスを続ける…。我々はテロとの戦いが最優先だと感じている。移行期政府についての審議が始まっても、テロを支援することしか耳に入ってこない…。先方は非現実的な議題を持ち込んでいる。彼らは移行期政府以外のいかなる問題についても話すつもりはない。これに対して我々はいかなる問題についても話す用意がある…。テロとの戦いについて合意したうえで移行期政府の問題について話す用意がある」と述べた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、モスクワでドイツのフランク=ヴァルター・シュタインマイアー外務大臣と会談した。

会談後の記者会見で、ラブロフ外務大臣は、シリア革命反体制勢力国民連立に関して「このプロセス(ジュネーブ2会議)の参加を受けて、彼らはジュネーブ合意の完全実現に向けた話し合いに集中することを呼びかけているような印象があったが、実際には体制転換にしか関心がない…。彼らがしたいことは、移行期統治機関について話すことだけだ」と批判した。

AFP, February 14, 2014、AP, February 14, 2014、Champress, February 14, 2014、al-Hayat, February 15, 2014、Iraqinews.com, February 14, 2014、Kull-na Shuraka’, February 14, 2014、Naharnet, February 14, 2014、NNA, February 14, 2014、Reuters, February 14, 2014、Rihab News, February 15, 2014、SANA, February 14, 2014、UPI, February 14, 2014などをもとに作成。

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2014年2月13日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(2月13日付)によると、ハマー県カムハーナ町で、マアーン村でのシャームの民のヌスラ戦線による住民虐殺に抗議するデモが行われ、多数の住民が参加した。

デモにはハマー県のガッサーン・ハルフ知事、バアス党ハマー支部のムハンマド・アマーディー書記長らも参加した。

またアレッポ市郊外のナイラブ村、ジブリーン村などの住民およびパレスチナ人合わせて数千人がナイラブ・パレスチナ難民キャンプでデモ行進を行い、「武装テロ集団」による犯罪、外国による内政干渉に抗議の意を示した。

デモ行進には、アレッポ県のムハンマド・ワヒード・アッカード県知事、バアス党アレッポ支部のアフマド・サリフ・イブラーヒーム書記長、ムハンマド・ハンヌーシュ県議会議長らも参加した。

さらにラタキア市南ラムル地区でも、シリア軍による「テロとの戦い」を支持するデモ行進が行われ、多数の市民が参加した。

SANA, February 13, 2014
SANA, February 13, 2014

デモ行進には、ラタキア県のアフマド・シャイフ・アブドゥルカーディル県知事、バアス党ラタキア支部のムハンマド・シュライティフ書記長、アンマール・アサド人民議会議員らも参加した。

このほか、ヒムス市内のパレスチナ難民キャンプでも同様のデモが行われ、パレスチナ人数百人が参加した。

デモ行進には、ヒムス県のビラール・バラーズィー県知事、バアス党ヒムス支部のスブヒー・ハルブ書記長らも参加した。

AFP, February 13, 2014、AP, February 13, 2014、Champress, February 13, 2014、al-Hayat, February 14, 2014、Iraqinews.com, February 13, 2014、Kull-na Shuraka’, February 13, 2014、Naharnet, February 13, 2014、NNA, February 13, 2014、Reuters, February 13, 2014、Rihab News, February 13, 2014、SANA, February 13, 2014、UPI, February 13, 2014などをもとに作成。

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