第32回アラブ連盟首脳会議を準備するための高官級会合が開催:スーサーン外務在外居住者省次官は難民帰還の重要性を強調(2023年5月16日)

5月19日に開催される第32回アラブ連盟首脳会議を準備するための高官級会合が、2日前の経済社会理事会高官会議、前日の経済社会評議会閣僚級会合に続いて、サウジアラビアのジェッダで開催され、シリアからは、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官を代表とする使節団が参加した。

会合において、スーサーン外務在外居住者次官は、シリアがアラブの共同行動、アラブ諸国との二国間、多国間の関係強化に関心があると表明した。





シリアの使節団は、スーサーン外務在外居住者省次官、バッサーム・サッバーグ国連シリア代表、リヤード・アッバース外務在外居住者省アラブ問題局長、クサイ・ダッハーク同国際機関局長、ジャマール・ナジーブ同外務省局長、イーハーブ・ハーミド同局員、イフサーン・ルンマーン同省顧問から構成された。

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スーサーン外務在外居住者省次官は会合後に記者団らに対して、首脳会議で審議される決議案について、真剣且つ透明性の高い雰囲気のなかで議論が行われたとしたうえで、首脳会議をアラブの共同行動の新たな段階の導入部とし、アラブ諸国への過去の影響を乗り越え、未来に向かう必要があるとの認識が確認されたと述べた。

スーサーン次官は会合のなかで、スーダン情勢、リビア情勢に加えて、シリア難民の帰還についての議論が行われたことを明らかにしたうえで、難民の帰還について以下の通り述べた。

国家(シリア)は、恩赦、国民和解、難民に帰還を促すためのすべての措置を実施した。だが、帰還には必要な要件がまだあり、そのなかでもっとも重要なのは、これらの市民が帰還する地域のサービスを充実させることだ。我々は、難民の帰還と復興を結び付けて、名誉ある帰還を実現する必要を理解している。だが、制裁は経済封鎖があるなかで復興は実現するだろうか。シリア国民に一方的な措置を講じている国々がシリア難民の帰国を妨げている。

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SANA(5月16日付)が伝えた。

AFP, May 16, 2023、ANHA, May 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2023、Reuters, May 16, 2023、SANA, May 16, 2023、SOHR, May 16, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領はアジア・サッカー連盟のサルマーン会長(バハレーン人)と会談(2023年5月16日)

アサド大統領はシリアを訪れたアジア・サッカー連盟のサルマーン・ビン・イブラーヒーム・アール・ハリーファ会長(バハレーン人)と会談し、サッカー界におけるシリアの地位向上、シリアでの競技開催に対する制裁解除に向けた取り組みなどについて意見を交わした。

会談には、フラース・マアッラー・スポーツ総連合総裁、サラーフッディーン・ラマダーン・シリア・サッカー連盟会長も同席した。

SANA(5月16日付)が伝えた。

AFP, May 16, 2023、ANHA, May 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2023、Reuters, May 16, 2023、SANA, May 16, 2023、SOHR, May 16, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍は米主導の有志連合、イラク・クルディスタン地域のテロ撲滅部隊(CTG)と連携してラッカ県で治安作戦を実施、ダーイシュ・メンバー1人を殺害、4人を逮捕したと発表(2023年5月16日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、同軍テロ撲滅部隊(YAT)が、米主導の有志連合、イラク・クルディスタン地域のテロ撲滅部隊(CTG)とともに、ラッカ県で2回にわたって治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー1人を殺害、4人を逮捕したと発表した。

声明によると、1回目の作戦は5月13日にラッカ県のカラーマ村で、ダーイシュのスリーパーセルを標的として実施された。

このスリーパーセルは、ラッカ県・ハサカ県間のメンバーの移動支援、フール・キャンプに収容されているメンバーや家族のトルコ占領地(ラッカ県タッル・アブヤド市一帯)への脱走の幇助などにかかわっていた。

2回目の作戦は5月14日にラッカ市で行われた。

作戦は空挺作戦で、同地でのテロ活動の計画・遂行にあたっていたスリーパーセルを摘発した。

ANHA(5月16日付)が伝えた。

AFP, May 16, 2023、ANHA, May 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2023、Reuters, May 16, 2023、SANA, May 16, 2023、SOHR, May 16, 2023などをもとに作成。

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グレンジャー米国務省北・東シリア自治局支配地域担当特使がシリア・クルド国民評議会の代表らと会談し、イラク・クルディスタン自治政府によるフース・ハーブール通行所閉鎖への対応について協議(2023年5月15日)

ニコラス・グレンジャー米国務省北・東シリア自治局支配地域担当特使は、ハサカ県カーミシュリー市でシリア・クルド国民評議会の代表らと会談し、イラク・クルディスタン自治政府によるフース・ハーブール通行所閉鎖への対応などについて意見を交わした。

グレンジャー特使と会談したのは、ファイサル・ユースフ議長局長。

イナブ・バラディー(5月16日付)が伝えた。

AFP, May 16, 2023、ANHA, May 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2023、‘Inab Baladi, May 16, 2023、Reuters, May 16, 2023、SANA, May 16, 2023、SOHR, May 16, 2023などをもとに作成。

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第32回アラブ連盟首脳会議を準備するための経済社会評議会閣僚級会合が開催され、ハリール経済対外通商大臣はアラブ諸国にシリアへの投資を呼びかける(2023年5月15日)

5月19日に開催される第32回アラブ連盟首脳会議を準備するための経済社会評議会閣僚級会合が、前日の経済社会理事会高官会議に続いて、サウジアラビアのジェッダで開催され、シリアからは、ムハンマド・サーミル・ハリール経済対外通商大臣を代表とする使節団が参加した。

ハリール経済対外通商大臣は会議のなかで、中東地域や国際社会の変化によって生じた例外的な状況下、とりわけアラブ諸国を含む諸外国が経験している政治的、経済的な変化のなかで、食料安全保障の実現が基本的且つ緊急の問題となったと指摘、一部アラブ諸国がこの問題に関連して行った提案が、アラブ諸国民の希望に沿った重要なものだと評価した。

ハリール経済対外通商大臣はまた、2月6日のトルコ・シリア大地震に際して多くのアラブ諸国から支援が寄せられたことに謝意を示した。

さらに、戦争と一部諸外国からの経済制裁によって、破壊が生産部門やサービス部門に及び、米国による農産物や石油への盗奪が続けられることで、食料安全保障やエネルギー安全保障に大きな後退が生じたと指摘、シリアが生産・開発を強化し、国民の生活レベルを向上させ、経済、社会の両レベルで難民や国内避難民(IDPs)の帰還にふさわしい環境を作るべく取り組んできたことを明らかにした。

そのうえで、アラブ諸国に対してシリアへの投資を呼びかけるとともに、大アラブ自由貿易区の重要性と役割を強調、それが消費者ニーズを満たすだけでなく、原材料、中間財、設備などにかかる投資やプロジェクトのニーズを確保することにつながると述べ、共同協力関係を強化するには、関税、非関税障壁の撤廃にも取り組むべきだと主唱した。




シリアの使節団は、経済対外通商省のラーニヤー・アフマド次官、リヤード・アッバース・アラブ問題局長、アナス・バカーイー国際関係局長、外務在外居住者省のイフサーン・ルンマーン顧問によって構成されている。

SANA(5月15日付)が伝えた。

AFP, May 15, 2023、ANHA, May 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 15, 2023、Reuters, May 15, 2023、SANA, May 15, 2023、SOHR, May 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】ローマ教皇フランシスコ:10年以上続く危機に加えて、2月6日に発生したトルコ・シリア大地震の被害に苦しむシリア国民のために祈りを捧げる(2023年5月15日)

ローマ教皇フランシスコは、新たに着任したルワイユ・ファッルーフ在バチカン・シリア大使と面談し、信任状を受け取った。

面談に際して、フランシスコは、10年以上続く危機に加えて、2月6日に発生したトルコ・シリア大地震の被害に苦しむシリア国民のために祈りを捧げると述べた。

SANA(5月15日付)が伝えた。

AFP, May 15, 2023、ANHA, May 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 15, 2023、Reuters, May 15, 2023、SANA, May 15, 2023、SOHR, May 15, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍はハサカ県ダシーシャ村で治安作戦を実施し、ダーイシュのスリーパーセルを解体、リーダー1人を含む2人を逮捕、武器弾薬を押収(2023年5月15日)

シリア民主軍の広報センターは声明を出し、ハサカ県のダシーシャ村で治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルを解体、リーダー1人を含む2人を逮捕、武器弾薬を押収したと発表した。

ANHA(5月15日付)が伝えた。

シリア人権監視団によると、作戦には米主導の有志連合も参加し、陸空から支援を行った。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が、シリア民主軍のテロ撲滅部隊(YAT)とともに、ラッカ市東のマシュラブ地区で空挺作戦を実施した。

作戦には有志連合所属のヘリコプター5機が参加、うち3機が急降下し、地区内の複数ヵ所で激しい銃撃戦が行われた。

AFP, May 15, 2023、ANHA, May 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 15, 2023、Reuters, May 15, 2023、SANA, May 15, 2023、SOHR, May 15, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは過去24時間で緊張緩和地帯内でヌスラ戦線(シャーム解放機構)が4回の砲撃を行ったと発表(2023年5月15日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、「緊張緩和地帯設置」に指定されているイドリブ県で、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)が4回の砲撃を行い、シリア軍兵士1人が負傷したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(5月15日付)が伝えた。

RIA Novosti, May 15, 2023をもとに作成。

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アサド大統領はヌアイミー駐シリアUAE臨時代理大使と面談し、ムハンマドUAE大統領からのCOP28の招待状を受け取る(2023年5月14日)

アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領は、11月30日から12月12日にかけてドーハで開催される国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)にアサド大統領を正式に招待した。

アサド大統領は同日、アブドゥルハキーム・ヌアイミー駐シリアUAE臨時代理大使と面談し、ムハンマド大統領からの招待状を受け取った。

SANA(5月15日付)が伝えた。

AFP, May 15, 2023、ANHA, May 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 15, 2023、Reuters, May 15, 2023、SANA, May 15, 2023、SOHR, May 15, 2023などをもとに作成。

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題32回アラブ連盟首脳会議を準備するための経済社会理事会高官会議が、サウジアラビアのジェッダで開催され、アフマド経済対外通商省次官が出席、中小規模事業の奨励を通じた難民・国内避難民の帰還促進を主唱(2023年5月14日)

5月19日に開催される題32回アラブ連盟首脳会議を準備するための経済社会理事会高官会議が、サウジアラビアのジェッダで開催され、シリアからは経済対外通商省のラーニヤー・アフマド次官、リヤード・アッバース・アラブ問題局長、アナス・バカーイー国際関係局長、外務在外居住者省のイフサーン・ルンマーン顧問からなる代表団が出席した。

会議において、アフマド次官は、シリアが紛争によって避難を余儀なくされた難民・国内避難民(IDPs)の帰還・帰宅に大きな関心を持っており、これを実現するには、さまざまなセクターにおける中小規模事業を奨励することで、帰還先の経済活動を活性化することが必要で、そのために、投資法第18号の施行などの法整備も完了しているとしたうえで、シリアへの投資を希望する企業や投資家に、この法律を活かすよう呼びかけた。

アフマド次官はまた、合弁企業や金融機関の運営の分野で代表を務める国を増やす決定を下す必要がり、そうすることで中小の株主に意思決定に参加する機会を与え、企業がシリアで独自の事業を立ち上げるのを促すことにつながると述べた。

さらに、アラブ世界の経済発展における大アラブ自由貿易地域の役割を強化するため、域内貿易にかかる関税および非関税制限の撤廃に向けて取り組むよう呼びかけた。









SANA(5月14日付)が伝えた。

AFP, May 14, 2023、ANHA, May 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2023、Reuters, May 14, 2023、SANA, May 14, 2023、SOHR, May 14, 2023などをもとに作成。

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アスマー大統領夫人はシリアを訪問中のオマーン国立記録文書庁の使節団と会談(2023年5月13日)

アスマー・アフラス大統領夫人は、シリアを訪問中のオマーン国立記録文書庁の使節団と会談した。

使節団の訪問はシリアとオマーンの協力関係の構築が目的で、会談では、歴史の記述やその保存において文書が担う本質的な役割について、それが現代だけでなく未来も創り出すための不可欠な手段でである点に議論が集中した。

アスマー夫人は、国家と社会のさまざまなレベルにおいて文書によって記録することがきわめて重要であるとしたうえで、文書記録が事件や出来事についての見解を代表し、知識を運用する可能性を与え、記録された出来事に対する共同集団思考を創り出し、出来事が記録されなければ、学びや教訓として活かすことができないまま、多くの世代が語るだけのものになってしまうと述べた。

アスマー夫人はまた、文書記録がアイデンティティを守り、帰属意識を維持するための思想的よりどころになると指摘、とりわけシリアが12年にわたって経験してきた戦争が、無形文化遺産のなかで生き、行動する人間にも、物的な文化遺産への被害が大きな影響を与えたがゆえに、こうした文化遺産を文書として記録し、消滅から守り、世代から世代へと受け継いでいかねばならないと強調した。

会談では、ハマド・ビン・ムハンマド・ドゥワイヤーニー代表がオマーン国立記録文書庁の活動状況などについて説明した。

会談には、ブサイナ・シャアバーン大統領府特別顧問も同席した。

SANA(5月13日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid027bVeScTkXef8pZoo1sZVXJysRXxA2dzz78UMsjKgNLGnUi8rqa6ENpzjJEdD9ycfl

AFP, May 13, 2023、ANHA, May 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 13, 2023、Reuters, May 13, 2023、SANA, May 13, 2023、SOHR, May 13, 2023などをもとに作成。

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イラク・クルディスタン自治政府による国境通行所閉鎖決定にもかかわらず、兵站物資や燃料などを積んだ米主導の有志連合の貨物車輌など約20輌からなる車列がワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2023年5月13日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、兵站物資や燃料などを積んだ米主導の有志連合の貨物車輌など約20輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(イラク側はスワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向かった。

イラク・クルディスタン地域は12日、フィーシュ・ハーブール国境通行所(シリア側はスィーマルカー国境通行所)とスワイディーヤ国境通行所の人道部門、通商部門を閉鎖、外国とイラクの滞在許可証の保有者の通行と、「ロジャヴァ」(北・東シリア)居住者のシリアへの帰国のみ、土曜日と日曜日に限って認める旨、北・東シリア自治局側に通達している。

なお、ANHA(5月13日付)によると、北・東シリア自治局は13日に声明を出し、イラク・クルディスタン自治政府による国境通行所の閉鎖決定について、「正しくない」と非難した。

AFP, May 13, 2023、ANHA, May 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 13, 2023、Reuters, May 13, 2023、SANA, May 13, 2023、SOHR, May 13, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍のドローンがアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市南のM4高速道路を移動中の車1台を爆撃、2人を殺害、ハサカ県タッル・タムル町近郊を砲撃し、5人を殺傷(2023年5月11日)

アレッポ県では、ANHA(5月11日付)によると、トルコ軍の無人航空機(ドローン)がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市南に位置するハムドゥーン村に近いM4高速道路を移動中の車1台を爆撃した。

シリア人権監視団によると、この爆撃によって、乗っていた「経済部門の責任者」とドライバーの2人が死亡した。

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ハサカ県では、ANHA(5月11日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・ラバン村を砲撃し、住民1人が死亡、4人が負傷した。

AFP, May 11, 2023、ANHA, May 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 11, 2023、Reuters, May 11, 2023、SANA, May 11, 2023、SOHR, May 11, 2023などをもとに作成。

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米軍は5月3日にイドリブ県で実施したドローン攻撃で羊飼いの男性が標的となり、死亡した事件についての調査を開始(2023年5月10日)

AP(5月10日付)は、米軍が5月3日にイドリブ県で実施した無人航空機(ドローン)での攻撃で羊飼いの男性が標的となり、死亡した事件について調査を開始したと伝えた。

米中央軍(CENTCOM)はこの爆撃に関して、アル=カーイダの幹部指導者を殺害したと発表していた。

AFP, May 10, 2023、ANHA, May 10, 2023、AP, May 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2023、Reuters, May 10, 2023、SANA, May 10, 2023、SOHR, May 10, 2023などをもとに作成。

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サウジアラビア高官は、シリアでの麻薬製造や同国からの麻薬密輸を停止させるため、サウジアラビアがシリア政府に40億米ドルを支払ったとの報道を否定(2023年5月10日)

ロイター通信(5月10日付)は、サウジアラビアが、シリアでの麻薬製造や同国からの麻薬密輸を停止させるため、シリア政府に40億米ドルを支払ったと伝えた。

同通信によると、この40億ドルは、ファイサル・ビン・ファルハーン外務大臣がシリアを訪問し、アサド大統領と会談した際に供与されたという。

これに関して、サウジアラビア高官筋は、ロイター通信に対して報道内容を否定した。

AFP, May 10, 2023、ANHA, May 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2023、Reuters, May 10, 2023、SANA, May 10, 2023、SOHR, May 10, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領はサウジアラビアのサルマーン国王から、5月19日開催予定の第32回アラブ連盟首脳会議への招待状を受け取る(2023年5月10日)

大統領府は、アサド大統領がサウジアラビアのサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ・アール・スウード国王から、5月19日にジェッダで開催される第32回アラブ連盟首脳会議への招待状を受け取ったと発表した。

招待状は、ナーイフ・スダイリー在ヨルダン・サウジアラビア大使がシリアの首都ダマスカスを訪問し、アサド大統領に直接手渡し、アサド大統領はサウジアラビア国王による招待に謝意を示すとともに、サウジアラビアでの首脳会議開催がアラブ諸国民の願望を実現するためのアラブの共同行動を強化することになると述べた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid0azPfAGoTcJBeXBYiUuux3nMPCJbwu7AT7ZRG7fWf1VpiwFNvjSRCFevXutBcL5yql

SANA(5月10日付)が伝えた。

AFP, May 10, 2023、ANHA, May 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2023、Reuters, May 10, 2023、SANA, May 10, 2023、SOHR, May 10, 2023などをもとに作成。

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ロシア、シリア、トルコ、イランの四ヵ国外務大臣会合がモスクワで開催され、トルコとシリアの関係正常化に向けた行程表を作成することで合意(2023年5月10日)

ロシア、シリア、トルコ、イランの四ヵ国外務大臣会合がロシアの首都モスクワで開催され、セルゲイ・ラヴロフ外務大臣、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣、メヴリュト・チャヴシュオール外務大臣、ホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務外務大臣が一堂に会した。

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会談に先だって、ミクダード外務在外居住者大臣を代表とする使節団は、アブドゥッラフヤーン外務大臣を代表とするイラン使節団とラヴロフ外務大臣を代表とするロシア使節団と個別に会談し、シリアとイラン、ロシアそれぞれの関係の進展にかかる問題、地域情勢、国際情勢、4ヵ国会談などについて意見を交わし、シリアの主権の尊重、領土の統合、独立、保全、シリアにおけるトルコの占領終了、すべての違法な外国部隊の撤退、内政不干渉、テロ支援停止の必要を確認した。

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会談開催冒頭、ラヴロフ外務大臣は、シリアの主権維持、領土の統一と保全、国家による全土支配の回復の必要を強調、今回の会談がトルコとシリアの関係正常化に向けた行程表の作成に資することを望んでいると述べた。

ラブロフ外務大臣は、行程表が、アスタナ・プロセスが支持する諸原則、なかでもシリアの主権の尊重、領土の統一と保全、すべての参加者による国連憲章の遵守、善隣関係の維持、あらゆる形態の「テロとの戦い」における確固たる協力、外交の支援を受ける分離主義的運動と戦うtまえの共同行動を含むことになるとしたうえで、米国によるシリアでの違法な軍の駐留、資源簒奪、シリア北東部の分離主義的民兵(人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍)への支援を拒否すると述べた。

ラブロフ外務大臣は、米国がラッカ市一帯でダーイシュ(イスラーム国)などのテロ組織が参加するテロ集団を結成させ、国際法、国連憲章に反して、シリア情勢の安定を見出すためにこれを利用しようとしていると主張、4ヵ国の国防大臣が本件について先日検討を行ったことを明らかにした。

ラブロフ外務大臣はまた、西側諸国によるシリアへの一方的な経済措置(制裁)を拒否するとしたうえで、とりわけ2月6日のトルコ・シリア大地震後も、米国と欧州がシリアへの制裁を解除しようとはしていないと非難、制裁を解除し、国際社会が難民、国内避難民(IDPs)の帰還を促すために貢献することが義務だと表明、これが4ヵ国にとって最優先課題とみなし得るものだと強調した。

そのうえで、行程表においては、その実施について明確な期限を設けるとともに、すべての当事者、とりわけシリアとトルコの立場を繁栄し、シリアの国家による全土の支配回復、トルコとの連携に基づく国境安全保障の確保、街道再開などが確定されることになると付言した。




https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/pfbid02ADjNtxN5UhPW9mc9ix6Rryc23E6bZ2QDjd4APWqy6dPTiw17pnQx2oN4PcvrMXuTl

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ミクダード外務在外居住者大臣は、シリアの基本的な目標が、全土でトルコ軍を含む違法な外国軍部隊の駐留を終らせることにあるとしたうえで、この点について進展がなければ、真の結果に達することはない、と述べた。

ミクダード外務在外居住者大臣は、対話と議論が望ましい目標に達するための最善の方途だとの信念に基づいて、国家の主権、独立、領土の統合と保全、内政不干渉が相互に尊重される限りにおいて、開放的且つ建設的に対応する用意があると述べた。

ミクダード外務在外居住者大臣は、アスタナ・プロセスが一部の問題を解決することに成功したものの、それ以外の問題については躓いており、それゆえにさまざまな関心事に対処するためのよりダイナミックな新たなフォーマットが求められていると主張した。

ミクダード外務在外居住者大臣は、シリアは過去のページをめくり、他国との関係の未来を見据えたいと考えているが、シリア国民の権利と国益を譲歩することはできないと述べ、トルコ軍を含むすべての違法な外国軍部隊の撤退を終らせることが基本目標であり、この問題における進展なしに、いかなる真の成果も得られないと強調した。

そのうえで、プロセスを前進させるために以下の点に依拠する必要があると主張した。

  • シリアの主権、独立、領土および国民の統合と保全への完全且つ真の遵守。
  • 違法駐留を続けるトルコ軍を含むすべての外国軍部隊の撤退の必要の承認とシリア国家による全土支配の回復。
  • シリア領内でのすべてのテロ組織との戦いおよび根絶の必要。
  • シリアにおけるあらゆる分離主義的計画・アジェンダの拒否、これに依拠する組織と戦いへの取り組み。
  • シリア・トルコ国境地域における持続的な国境安全保障の確保、安全と安定の実現に向けた連携と強調。

そして、そのために以下のことが可能だと付言した。

  • シリア北東部の分離主義組織に対処し、シリアとトルコにとっての脅威を抑止し、外国の支援を終らせるための共同行動と連携の方途の検討。
  • 国境警備、麻薬密輸阻止、テロリスト潜入阻止など両国の安全保障上の懸念に対処するための協調。
  • トルコからのシリア難民の安全且つ自発的な帰還に向けた協力、帰還に必要な要件を満たすための資金の確保。
  • シリア産石油などの産品の違法な略奪、移送を阻止するための協力の方途の検討。

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4ヵ国の外務大臣は会談後、共同声明を発表し、シリアの主権、地域の平和、あらゆる形態の「テロとの戦い」を確認、シリアの復興と難民の帰国に向けて国際社会の支援を強化するよう主唱した。

声明はまた、4ヵ国の国防省が連携し、シリアとトルコの関係を進展させるための行程表を策定するよう4ヵ国の外務副大臣に任じたことを明らかにした。

さらに、国連安保理決議第2254号とアスタナ・プロセスにおける諸声明について、建設的・客観的な議論が行われ、前向きで建設的な雰囲気のなかで意見交換がなされ、引き続き4ヵ国によるハイレベルでの連絡、技術協議を継続することで合意したことを明らかにした。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/pfbid02McZZgXuSt1WMkTrDbAxtCfqDuok5sy8otjCEjEtEmoEKRkyuBFFeeA9gZujNrQoGl

 

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チャヴシュオール外務大臣は会談後にツイッターのアカウント(https://twitter.com/MevlutCavusoglu/)を通じて次のように綴った。

モスクワで開催されたシリアに関する4ヵ国外務大臣会合で:
「テロとの戦い」における協力
帰還者のためのインフラ提供における協力
政治プロセスの前進
シリアの領土保全を保護する必要、を我々は強調した。

チャヴシュオール外務大臣はまた、記者団らに対して以下のように述べ、会談が建設的だったことを明らかにした。

会談は建設的かつ効果的だった。
我々はシリアの領土保全に専念すると繰り返し述べ、「テロとの戦い」には統合的なアプローチが必要で、政治プロセスと人道問題での共同作業が重要だと強調した。
トルコは前提条件なしに、善意に基づいてこのプロセスを継続したい。

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SANA(5月10日付)、アナトリア通信(5月10日付)、RIAノーヴォスチ通信(5月10日付)などが伝えた。

AFP, May 10, 2023、Anadolu Ajansı, May 10, 2023、ANHA, May 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2023、Reuters, May 10, 2023、RIA Novosti, May 10, 2023、SANA, May 10, 2023、SOHR, May 10, 2023などをもとに作成。

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ブリンケン米国務長官とクレバリー英外務・英連邦・開発大臣はシリアのアラブ連盟復帰の決定を非難(2023年5月9日)

アントニー・ブリンケン米国務長官と英国のジェームズ・クレバリー外務・英連邦・開発大臣はワシントンDCでの会談後の共同記者会見で、7日のアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決議されたことを非難しつつ、加盟資格についての決定を下すのはアラブ連盟だと述べた。

ブリンケン国務長官は以下のように述べた。

我々はシリアがアラブ連盟に復帰するに値すると考えていない。
それは我々が中東地域のすべてのパートナーに指摘してきたことだが、彼ら自身が決定を下さねばならない。
我々の立場は明白だ。我々はアサド、そしてあの体制との関係正常化に着手することはない。

クレバリー外務・英連邦・開発相も次のように述べた。

今回の会談は、米国と英国が非常に似通った見方を共有する機会となった。
英国はシリアのアラブ連盟への復帰を非常に不快に感じている。だが、ブリンケン国務長官が述べた通り、最終的にはアラブ連盟による決定だ。
これまでに指摘してきたのは、この方針(シリア政府との関係改善)を選ぶには条件が必要だということだ。
ダマスカス、そしてアサド体制に幾つかの根本的な変化が生じることを条件にする必要がある。

AFP, May 9, 2023、ANHA, May 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 9, 2023、Reuters, May 9, 2023、SANA, May 9, 2023、SOHR, May 9, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌など60輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2023年5月9日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など60輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向かった。

AFP, May 9, 2023、ANHA, May 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 9, 2023、Reuters, May 9, 2023、SANA, May 9, 2023、SOHR, May 9, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2023年5月9日)

ラッカ県では、ANHA(5月9日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、アイン・イーサー・キャンプを砲撃した。

AFP, May 9, 2023、ANHA, May 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 9, 2023、Reuters, May 9, 2023、SANA, May 9, 2023、SOHR, May 9, 2023などをもとに作成。

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シリア外務在外居住者省とサウジアラビア外務省はそれぞれ声明で両国外交関係の再開を決定したと発表(2023年5月9日)

シリアの外務在外居住者省の公式筋は報道声明を出し、サウジアラビアとの外交関係を再開したと発表した。

声明の内容は以下の通り:

シリア、サウジアラビア両国民の深淵な絆と共通の帰属意識に基づき、両国民の希望を体現すべく、アラブの共同行動に資するためにアラブ諸国の二国間関係を強化することが重要だとのシリアの信念をもって、シリアはサウジアラビアとの外交関係再開を決定した。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/pfbid02rkNNwwe3s3jxLKzzzKwwjZsBHKDDEC7F9gUNSC1bmhhErZftsyJFekwHtZ7dZAyDl

SANA(5月8日付)が伝えた。

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サウジアラビア外務省は声明を出し、シリア政府との外交関係を再開したと発表した。

声明の内容は以下の通り。

同国とシリアの両国民を結びつける兄弟の絆に基づき、また、アラブの共同行動の発展、地域の安全と安定の強化に寄与することを希求し、カイロで今月7日に開催されたアラブ連盟閣僚級会合の声明でシリアの使節団の連盟および同参加の会合への参加再開の決定を踏まえて、国連憲章、アラブ連盟憲章、国際社会における諸憲章、規範に基づき、サウジアラビアはシリアとの外交関係を再開することを決定した。

SPA(5月9日付)が伝えた。

AFP, May 9, 2023、ANHA, May 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 9, 2023、Reuters, May 9, 2023、SANA, May 9, 2023、SOHR, May 9, 2023、SPA, May 9, 2023などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者大臣を代表とする使節団が、シリア、ロシア、トルコ、イランの四ヵ国外務大臣会合に出席するため、ロシアの首都モスクワに(2023年5月9日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣を代表とする使節団が、シリア、ロシア、トルコ、イランの四ヵ国外務大臣会合に出席するため、ロシアの首都モスクワに向かった。

使節団は、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官、バッシャール・ジャアファリー在ロシア・シリア大使、ジャマール・ナジーブ大臣室長、イハーブ・ハーミド大臣室顧問からなる。

SANA(5月8日付)が伝えた。

AFP, May 9, 2023、ANHA, May 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 9, 2023、Reuters, May 9, 2023、SANA, May 9, 2023、SOHR, May 9, 2023などをもとに作成。

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バイデン米大統領は、シリア政府の行為に関してこれまでに宣言された発出された国家非常事態を1年延長し、シリアへの制裁を継続すると発表(2023年5月8日)

ジョー・バイデン米大統領は声明を出し、シリア政府の行為に関してこれまでに宣言された発出された国家非常事態が2023年5月11日に失効するのを前に、これを1年延長し、シリアへの制裁を継続すると発表した。

1年間の延長が宣言されたのは、シリアのテロ支援、レバノンに対する実効支配、国民への弾圧、大統領令第13338号(2004年5月11日)、第13399号(2006年4月25日)、第13460号(2008年2月13日)、第13572号(2011年4月29日)、第13573号(2011年5月18日)、第13582号(2011年8月17日)、第13606号(2012年4月22日)、第13608号(2012年5月1日)。

(大統領令の内容については、青山弘之「米国がシリアに対する新たな制裁法「シーザー法」を発動、その内容、そして影響は?」Yahoo! Japanニュース、2020年6月18日を参照のこと)

AFP, May 9, 2023、ANHA, May 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 9, 2023、Reuters, May 9, 2023、SANA, May 9, 2023、SOHR, May 9, 2023などをもとに作成。

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アレッポ県内のトルコ占領地にトルコのNGOが48年パレスチナ人のNGOの支援を受け、新たなモデル村「ウンム・トゥーバー村」を建設・開村(2023年5月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域のシーラーワー町近郊のシャーディーラ村近くに、トルコのNGOのベヤズ・エルレル(白い手)協会が、48年パレスチナ人のNGOのアイシュ・カラーマ(尊厳ある暮らし)協会の支援を受け、新たなモデル村「ウンム・トゥーバー村」を建設、開村した。

ウンム・トゥーバー村の面積は45平方メートル、60の住宅ユニットから構成されている。

ウンム・トゥーバー村の近くには、同様のモデル村であるバスマ村もある。

AFP, May 21, 2023、ANHA, May 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 21, 2023、Reuters, May 21, 2023、SANA, May 21, 2023、SOHR, May 21, 2023などをもとに作成。

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ヨルダン軍戦闘機がシリア南部を爆撃、麻薬製造・密売人を殺害、家族も巻き添えに(2023年5月8日)

イナブ・バラディー(5月8日付)などによると、所属不明の戦闘機複数機が、ダルアー県とスワイダー県の間に位置するラジャート高原の複数ヵ所を爆撃し、子供6人を含む一家8人が死亡した。

これに関して、地元のニュース・サイトのラジャート・プレス(5月8日付)は、地元の複数筋の話として、ヨルダン軍の航空機がスワイダー県東部のシュアーブ村にある羊飼いのルワイシド・ラムサーン氏の自宅を爆撃し、同氏と妻(ヒンド・ラムサーンさん)、6人の子供(ハムザくん、アッバースくん、アスィールちゃん、ヤマーマちゃん、マリクくん、ラミースちゃん)が殺害されたと伝えた。

https://www.facebook.com/allajat.sy/posts/pfbid0HNjFHNhRMeYGk7wHaF358hM13u8FjSeh7oYABP2CH9DUwkeScKRk91S96w1qQaDql

ヨルダンのアンマン・ネット(5月8日付)などによると、ラムサーン氏(アブー・ハムザ)で、ヨルダン国境で暮らす地元部族の長、スワイダー県の砂漠地帯で活動する地元民兵の司令官で、シリアからヨルダンへの麻薬密輸網を仕切っていた人物だという。

「イランの民兵」やシリア軍内の「規律を欠く」部隊の支援を受けるレバノンのヒズブッラーから届けられる麻薬の補完を担っていた。

ラムサーン氏は、2022年末にスワイダー24(2022年12月16日付)の取材に応じており、自身が12月8日に、ダマスカス県とスワイダー市を結ぶ街道に設置されているアーディリーヤ検問所で空軍情報部によって「容疑者と名前が似ていた」という理由で逮捕され、その後軍事情報局の10日に釈放されたことを明らかにしたうえで、「私は麻薬密輸の存在を否定しないが、メディアは私の役割を誇張し、ウサーマ・ビン・ラーディンのような存在としてとりあげている」と述べていた。

また、ラースィド(2022年12月16日付)は、釈放された時の様子を撮影したビデオを公開していた。

ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣はCNN(2023年5月4日付)のインタビューのなかで、シリアに湾岸諸国や世界への麻薬の流入を食い止める能力がなければ、シリア領内で軍事行為を行う、と述べていた。

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イスラエルのアルマ調査教育センターは、カプタゴン製造に関連する2ヵ所が標的となったと発表した。

同センターによると、そのうちの1ヵ所は、ダルアー県のムザイリーブ町南、ヤードゥーダ村近くにある排水処理施設内にあるカプタゴン製造関連施設で、この施設は軍事情報局の傘下にある民兵の司令官であるムスタファー・ムサーラマ氏(通称カスィム)が運営されていたという。

この人物は、4月24日に欧州理事会によって、麻薬製造・密輸に関与したとして制裁対象に追加されていた。

またもう1ヵ所は、ハッラーブ・シャフム村、アジャミー村、ファウワール村、ヒルバト・カイス村、ナハーグ村を拠点とし、戦闘員300人を擁する民兵のリーダーであるアフマド・マーフーシュ氏(通称アブー・サーリム)が運営するカプタゴン製造関連の設備の一部で、シリア軍第4軍団に近い人物だったという。

AFP, May 8, 2023、Allajat Press, May 8, 2023、Alma Research and Education Center, May 8, 2023、Amman net, May 8, 2023、CNN Arabic, May 5, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、‘Inab Baladi, May 8, 2023、Rased, December 16, 2022、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023、Suwayda 24, December 16, 2022などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣:エルドアン大統領とアサド大統領の会談は今年中に可能だろう(2023年5月8日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領とシリアのアサド大統領の会談に関して、今年中に可能だろうと述べた。

RIAノーヴォスチ通信(5月8日付)などが伝えた。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、RIA Novosti, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

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米国務省のグレンジャー北・東シリア自治局支配地域担当特使が北・東シリア自治局の管理下にあるラッカ県のタブカ・ダムを初めて視察(2023年5月8日)

米国務省のニコラス・グレンジャー北・東シリア自治局支配地域担当特使が北・東シリア自治局の管理下にあるラッカ県のタブカ・ダムを初めて視察訪問した。

ANHA(5月8日付)が伝えた。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領がアルジェリアのタブーン大統領と電話会談(2023年5月8日)

アサド大統領はアルジェリアのアブドゥルマジード・タブーン大統領と電話会談を行い、アラブ諸国間の関係の好転、二国間および多国間での関係強化を可能とする方途について意見を交わした。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid02N83ijYmJ2E9BMo7SnyVXuLWRZfFHqgjV5wWCL7yUhqbeZTCw18wFNLmidV3vsMRHl

SANA(5月8日付)が伝えた。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

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イラン、中国、キューバ、ベネズエラがアラブ連盟へのシリアの復帰を歓迎(2023年5月8日)

イラン外務省のナーセル・カナーニー報道官は、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに関して、地域の安定と平和に肯定的な結果をもたらし、同地への外国の内政干渉を回避することに資すると述べ、歓迎の意を示した。

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中国外交部の王文彬は、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことを「歓迎、祝福する」としたうえで、「アラブ諸国の団結を評価し、アラブ世界の発展と再建を加速するのに資すると信じている」と述べた。

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レバノンでは、ナビーフ・ビッリー国民議会議長(アマル運動)、ムハンマド・ウィサーム・ムルタダー文化大臣(アマル運動)、タラール・アルスラーン民主党党首らは、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに支持を表明した。

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アラブ議会連合は声明を出し、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに歓迎の意を示した。

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キューバのブルーノ・ロドリゲス外務大臣はツイッターのアカウントで、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに歓迎の意を示した。

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ベネズエラ外務省は声明を出し、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに歓迎の意を示した。

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アラブ首長国連邦(UAE)のガサク・シャーヒーン政務調整官は、国連安保理で開催されたシリアでの化学兵器使用にかかる会合で、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに言及、歓迎の意を示した。

シャーヒーン政務調整官はまた、化学兵器問題を進展させるには、化学兵器禁止機関(OPCW)とシリアが有意義な対話を行う必要があると指摘、OCPWとの問題解決に向けた新たな行動計画を策定するためのハイレベル協議を開催するとしたシリアの提案を歓迎し、シリアの治安と安定に深刻な脅威を与えているダーイシュ(イスラーム国)のテロ攻撃に引き続き注意を払うよう呼びかけた。

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SANA(5月8日付)、RIAノーヴォスチ通信(5月8日付)、IRNA(5月8日付)などが伝えた。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、IRNA, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、RIA Novosti, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

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ハサカ県内で盗奪した石油を積んだタンクローリー33輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動(2023年5月8日)

ハサカ県では、SANA(5月8日付)によると、県内で盗奪した石油を積んだタンクローリー33輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動した。

SANA(5月8日付)が伝えた。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

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