盗奪した石油を積んだタンクローリー137輌からなる米軍の車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動(2022年8月21日)

ハサカ県では、SANA(8月21日付)によると、シリア国内の油田から不正に採掘し、盗奪した石油を積んだタンクローリー137輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動した。

AFP, August 21, 2022、ANHA, August 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 21, 2022、Reuters, August 21, 2022、SANA, August 21, 2022、SOHR, August 21, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県とハサカ県を砲撃(2022年8月20日)

アレッポ県では、ANHA(8月20日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のワルディーヤ村、タッル・マディーク村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、ターディフ市一帯でシリア軍がシリア国民軍の兵士1人を狙撃し、殺害した。

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ハサカ県では、ANHA(8月20日付)によると、トルコ軍がシリア政府の支配下にあるタッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村を砲撃した。

AFP, August 20, 2022、ANHA, August 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 20, 2022、Reuters, August 20, 2022、SANA, August 20, 2022、SOHR, August 20, 2022、August 21, 2022などをもとに作成。

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シリア、ロシア両国の難民帰還に向けた閣僚調整委員会は共同声明で、米国の石油盗奪がシリア国民を苦しめる困難な人道状況の原因だと非難(2022年8月20日)

シリア、ロシア両国の難民帰還に向けた閣僚調整委員会は共同声明を出し、シリアでの米国の石油盗奪がシリア国民を苦しめる困難な人道状況の原因だと非難した。

両国の委員会は声明のなかで、国際社会、とりわけシリアの近隣諸国に対して、国連安保理決議第2642号に基づいて、シリア国民の財産を国外に持ち込む行為を停止するための厳しい措置を講じるよう要請するとともに、シリア国内での人道活動拡大のイニシアチブを発揮し、早期復旧にかかるプロジェクトを実施するために国連関連機関の役割を活性化するよう呼びかけた。

両国委員会は、こうした動きのなかで、国連関連機関を制裁から除外し、水道、電気、病院、パン製造、住宅などの生活インフラにかかる復興に貢献させることが重要だと強調した。

両国委員会は、シリアとロシアが、シリアの領土に対する占領、占領国によるシリア国民の財産の略奪を厳しく非難、米国とその同盟国が1日66,000バレルの石油を盗奪していることが、エネルギー、食料、水などの不足に苦しむシリア国民の人道状況を持続させていることの原因だと指弾した。

一方、声明では、難民・国内避難民(IDPs)の自発的帰還と復興へのシリアとロシアの継続的な取り組みの結果、これまでに240万6840人が再定住したことを明らかにした。

また、シリア政府の復興事業により、2018年以降、22,421以上の公共施設が再建され、4,102ヵ所で建設事業が進行中であるなか、米国とその同盟諸国は、シリアへの制裁を継続し、シリア国民が相応の生活水準を取り戻すことを阻止していると批判した。

AFP, August 20, 2022、ANHA, August 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 20, 2022、Reuters, August 20, 2022、SANA, August 20, 2022、SOHR, August 20, 2022などをもとに作成。

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米主導の有志連合は少女4人が犠牲となったハサカ県シャンムーカ村の女児教育センターに対するトルコ軍のドローン攻撃を非難(2022年8月19日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は声明(第20200819-01)を出し、少女4人が犠牲となったハサカ県シャンムーカ村の女児教育センターに対するトルコ軍の無人航空機(ドローン)による攻撃を非難した。

声明の内容は以下の通り。

8 月 18 日晩、武装した無人航空機システムが、ハサカ県で国連の教育支援プログラムに参加し、バレーボールをしていた 10 代の少女たちを攻撃した。 初期報告によると、攻撃によって、4 人が死亡し、数人が負傷した。 有志連合を代表して、私(広報)はこの攻撃、そして民間人を殺害し、負傷させるその他の攻撃を非難する。 こうした行為は、民間人の保護を必要とする武力紛争の法律に反している。亡くなられた方々にはお悔やみを申し上げるとともに、負傷された方々には心よりお見舞いを申し上げる。
シリア北部での軍事的敵対行為の増加は、ISIS(ダーイシュ(イスラーム国))の脅威が存在する脆弱な地域に混乱を引き起こしている。我々は、すべての関係者に即時の緊張緩和と、有志連合がISISとの戦いで獲得した重要な戦果を危険に晒す活動の停止を求める。

AFP, August 20, 2022、ANHA, August 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 20, 2022、Reuters, August 20, 2022、SANA, August 20, 2022、SOHR, August 20, 2022などをもとに作成。

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シリア政府はトルコとの和解に向けてイドリブ県の支配回復などを5つの条件を示す(2022年8月19日)

トルコ日刊紙『テュルキイェ』(8月19日付)は、シリア、トルコ両政府が双方に示している関係改善に向けた条件の詳細を明らかにした。

同紙によると、シリア政府側は、①イドリブ県の支配回復、②ラタキア県カサブ、の国境通行所に加えて、イドリブ県バーブ・ハワー国境通行所の税関設備の移管、③バーブ・ハワー通行所から首都ダマスカスに至る地域の回復、④M4高速道路の完全再開、⑤欧米諸国の対シリア制裁へのトルコの不参加、を関係改善の条件として示している。

これに対して、トルコ側は、①クルディスタン労働者党(PKK)および同組織につながりのある民兵の根絶、②その後のシリア政府と反体制派の和解プロセスの貫徹、を条件としているという。

AFP, August 19, 2022、ANHA, August 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 19, 2022、Reuters, August 19, 2022、SANA, August 19, 2022、SOHR, August 19, 2022、Turkiye, August 19, 2022などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領:「我が国は、アサド体制に勝利することではなく、シリア北部、ユーフラテス川東岸でテロを撲滅することが目的だ」(2022年8月19日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、シリア政府との関係改善について改めて前向きな姿勢を示した。

エルドアン大統領は、イスタンブール再開発プロジェクトの一環として再建された住宅の引き渡し式展で演説し、次のように述べた。

我々はシリアの体制と歩を前に進め、それによって我々の地域における多くの計略を反故にしなければならない。
アサド体制との対話はより高度なレベルに移行しなければならない。我々にはアサドが負けようが負けまいが関係ない。
我が国は、アサド体制に勝利することではなく、シリア北部、ユーフラテス川東岸でテロを撲滅することが目的だ。
米国とその同盟国は、シリアにおけるテロの主要な支援者だ。

 

アナトリア通信(8月19日付)などが伝えた。

AFP, August 19, 2022、Anadolu Ajansı, August 19, 2022、ANHA, August 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 19, 2022、Reuters, August 19, 2022、SANA, August 19, 2022、SOHR, August 19, 2022などをもとに作成。

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駐シリアEU代表:「政治プロセスに先行した関係正常化も、制裁解除も、復興もない」(2022年8月19日)

駐シリア欧州連合(EU)代表部のダン・ストエネスク代表は、シリア政府との関係改善に関して改めて消極的な姿勢を示した。

ストエネスク代表は以下のように述べた。

シリアの体制との関係正常化に対するEUの姿勢は今も確固として変わらない。
同体制への我々の姿勢は明白だ。政治プロセスに先行した関係正常化も、制裁解除も、復興もない。

AFP, August 19, 2022、ANHA, August 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 19, 2022、Reuters, August 19, 2022、SANA, August 19, 2022、SOHR, August 19, 2022などをもとに作成。

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ハサカ県カスラク村に違法に駐留する米軍(有志連合)がトルコ占領下のハサカ県「平和の泉」地域近くで、実弾を用いた軍事演習を行い、戦闘機複数機も参加(2022年8月19日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町南東に位置するカスラク村の基地に駐留する米軍(有志連合)部隊が、トルコ占領下の「平和の泉」地域近くで、実弾を用いた軍事演習を行い、戦闘機複数機も参加した。

AFP, August 19, 2022、ANHA, August 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 19, 2022、Reuters, August 19, 2022、SANA, August 19, 2022、SOHR, August 19, 2022などをもとに作成。

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米主導の有志連合が基地(グリーン・ヴィレッジ)を設置しているダイル・ザウル県ウマル油田一帯にロケット弾複数発が着弾(2022年8月19日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が基地(グリーン・ヴィレッジ)を設置しているダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)支配下のユーフラテス川東岸地域内のウマル油田一帯にロケット弾複数発が着弾した。

ロケット弾はシリア政府の支配下にある「イランの民兵」活動地域から発射されたものと見られる。

AFP, August 19, 2022、ANHA, August 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 19, 2022、Reuters, August 19, 2022、SANA, August 19, 2022、SOHR, August 19, 2022などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県バーブ市の市街地や大衆市場が砲撃を受け、17人が死亡、35人以上が負傷:トルコの爆撃に対するシリア軍の報復(2022年8月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の中心都市の一つバーブ市の市街地や大衆市場が砲撃を受け、子ども6人と身元不明者4人を含む17人が死亡、35人以上が負傷した(ホワイト・ヘルメットによると、子ども5人を含む14人が死亡、子ども11人を含む30人以上が負傷)。

https://twitter.com/SyriaCivilDef/status/1560564618635972608

砲撃は、バーブ市西のシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地域から発射された。

https://t.me/ALMAREKK/11034

反体制組織のシリア対応調整者は声明を出し、砲撃が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍によるものだと断じ、非難した。

https://www.facebook.com/humanitarianresponse1/posts/pfbid02m8EFHj5KwqooE3XYqGdcCLwUR4pjNRFTWwtEx1gM8h7yLs9KBUZckyZ4wTzE8eqTl

シリア・イスラーム評議会も声明を出し、砲撃を「支配者アサドの悪党」によるものと断じ、「いかなる状況下においても和解は不可能だ」と表明した。

これに対して、シリア民主軍広報センター長のファルハード・シャーミー氏は報道声明を出し、砲撃への関与を否定した。

ANHA(8月19日付)が伝えた。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月19日付)によると、砲撃は多連装ロケット砲によるもの。

シリア民主軍は多連装ロケット・システムは保有していない。

砲撃は17日に、トルコ軍の戦闘機がアイン・アラブ市西の国境に近いジャールカリー村一帯を爆撃し、シリア軍兵士多数が死傷したことへの報復と見られる。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、バーブ市近郊とシリア政府の支配下にあるターディフ市近郊でシリア国民軍と砲撃戦を行った。

一方、ANHA(8月19日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市と同市近郊のバイルーニーヤ村、バイナ村、カラーミル村、ハースィーン村、アイン・ダクナ村、シャッアーラ村、ナイラビーヤ村、スムーキーヤ村を砲撃した。

一連の砲撃で、女性1人と子ども1人が負傷した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍によるガルナータ村に対する砲撃で、タッル・ダマーン村からの国内避難民(IDPs)の少女が重傷を負い、20日に死亡した。

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ハサカ県では、ANHA(8月19日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のダルダーラ村を砲撃し、シリア軍兵士2人が負傷した。

https://hawarnews.com/ar/uploads//2022/08/19/060400_e2808fe2808fmnashyt-nskhh-copy.jpg

トルコ軍はまたダルバースィーヤ市近郊のジャトラ村とカルマーニーヤ村の間に位置する農地を砲撃した。

AFP, August 19, 2022、ANHA, August 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 19, 2022、Reuters, August 19, 2022、SANA, August 19, 2022、SOHR, August 19, 2022、August 20, 2022などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターはホワイト・ヘルメットがヌスラ戦線(シャーム解放機構)とともにロシア軍とシリア軍の無差別攻撃を偽装するための映像撮影を計画していると発表(2022年8月19日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・エゴロフ副センター長は、イドリブ県のアリーハー市とジスル・シュグール市で活動するホワイト・ヘルメットの代表らがテロ組織のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)とともに、ロシア軍とシリア軍の市民インフラや住宅地への無差別攻撃を偽装するための映像の撮影を計画していると発表した。

RIAノーヴォスチ通信(8月19日付)が伝えた。

RIA Novosti, August 19, 2022をもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県シャンムーカ村にある女児教育センターをドローンで攻撃し、国連の意識向上プログラムに参加する少女4人を殺害、多数を負傷(2022年8月18日)

ハサカ県では、ANHA(8月20日付)などによると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市とタッル・タムル町を結ぶ街道沿線のシャンムーカ村にある女児教育センターをドローンで攻撃し、女性職員4人を殺害、多数を負傷させた。

女児教育センターは国連の意識向上プログラムの一環として運営されている施設。

シリア人権監視団は当初、ドローン攻撃は当初、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が拠点として転用しているタッル・タムル町近郊のアッブーシュ村にあるスポンジ工場が狙われ、クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)に近い革命青年連合によって徴兵され、強制的に従軍することを余儀なくされていた少女4人が死亡、11人が負傷したと発表していた。

北・東シリア自治局が明らかにしたところによると、殺害されたのは、ラーニヤー・アターさん、ズーザーン・ザイダーンさん、ディーラーン・イッズッディーンさん、ディヤーナー・アルウさん。



シリア人権監視団はその後(8月18日)、9月5日に重体だった少女1人が死亡したと発表した。

 

ANHA(8月18日付)によると、トルコ軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるダルバースィーヤ市近郊のジャトラ村を砲撃した。

 

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アレッポ県では、ANHA(8月18日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のワフシーヤ村とカフル・カーリス村を結ぶ地域一帯、バイルーニーヤ村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ占領下のマーリア市近郊でシリア民主軍の車輌が対戦車ミサイルの攻撃を受け、戦闘員1人が死亡、2人が負傷した。

ANHA, August 18, 2022、August 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2022、August 20, 2022、SOHR, August 18, 2022、August 20, 2022、September 5, 2022などをもとに作成。

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米主導の有志連合所属と思われるドローンがダイル・ザウル県南東部の「イランの拠点」を攻撃(2022年8月18日)

ダイル・ザウル県では、『ムドゥン』(8月18日付)やドゥラル・シャーミーヤ(8月18日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、米主導の有志連合所属と思われる無人航空機(ドローン)2機がシリア政府の支配下にあるブーカマール市近郊の砂漠地帯に設置されている「イランの民兵」の拠点複数カ所を攻撃した。

同メディア筋によると、ドローン攻撃は、15日にウマル油田のグリーン・ヴィレッジに対して行われた攻撃への報復と見られる。

アシャーラ市からマヤーディーン市、ブーカマール市に至る地域に設置されているファーティミーユーン旅団の拠点複数カ所などが狙われ、少なくとも6回の爆発が発生、イラン・イスラーム革命防衛隊のものと思われる拠点も2回にわたって攻撃を受けたという。

一方、アイン・フラート(8月18日付)は、複数のドローンが、午前6時頃、アシャーラ市近郊の砂漠地帯、ブーカマール市近郊の砂漠地帯(ハムダーン村一帯)にあるイラン・イスラーム革命防衛隊の拠点複数カ所、イラク国境に面するイマーム・アリー基地近く(ハスヤーン油田一帯)の拠点複数カ所に6発のミサイルを発射したと伝えた。

AFP, August 18, 2022、ANHA, August 18, 2022、‘Ayn al-Furat, August 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2022、al-Mudun, August 18, 2022、Reuters, August 18, 2022、SANA, August 18, 2022、SOHR, August 18, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍はハサカ県でのロシア軍との合同パトロール実施を再び拒否(2022年8月18日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が、カーミシュリー国際空港に駐留するロシア軍と定期的に行っている国境地帯での合同パトロールの実施を再び中止した。

合同パトロールの中止は先週に続いて2回目。

AFP, August 18, 2022、ANHA, August 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2022、Reuters, August 18, 2022、SANA, August 18, 2022、SOHR, August 18, 2022、August 19, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍と地元部族長らがダイル・ザウル県ウマル油田の米軍基地で会合、シリア民主軍によるズィーバーン町解囲で合意、ムーハサン市では部族会合で米国とトルコの占領の拒否が訴えられる(2022年8月18日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のウマル油田に設置されている米軍(有志連合)の基地(グリーン・ヴィレッジ)で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の代表と地元の部族長・名士が会合を開いた。

会合はシリア民主軍が8月15日から続けているズィーバーン町ラトゥーワ地区包囲への対応を協議するためのもので、地元の部族長・名士の要請に従い、解囲が合意された。

ズィーバーン町の包囲は、ラトゥーワ地区の水上通行所近くで密輸業者とシリア民主軍の部隊が交戦し、シリア民主軍兵士1人を含む3人が負傷したのを受けて行われていた。

一方、SANA(8月18日付)によると、シリア政府の支配下にあるムーハサン市で部族会合が開催され、米国とトルコの占領の拒否、シリアの国土と国民を守る戦いにおける愛国的結束、全土における主権維持・回復の必要を強調した。

AFP, August 18, 2022、ANHA, August 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2022、Reuters, August 18, 2022、SANA, August 18, 2022、SOHR, August 18, 2022などをもとに作成。

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外務在外居住者省は声明で米国人ジャーナリストのオースティン・タイス氏逮捕を改めて否定、米国務省報道官は反論(2022年8月17日)

外務在外居住者省は声明を出し、8月11日にジョー・バイデン米大統領が、米国人ジャーナリストのオースティン・タイス氏を帰宅させるために取り組むようシリア政府に改めて呼び掛けたことに関して、「数年前に不法入国したタイス氏を含む複数の米国市民をシリア政府が拉致・逮捕したとの嫌疑を向けている」、「論理を逸脱した偽りの声明」と非難、シリアで失踪している米国人がシリア国内でテロ・グループと連絡を取り合っており、一部は今もシリア国内でテロ活動を行っていると指弾した。

SANA(8月17日付)が伝えた。

 

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この声明を受けて、米国務省はネッド・プライス報道官は定例会見で、次のように述べ反論した。

声明については承知している。あの声明は我々の基本姿勢を変化させるものではない…。シリアは彼を拘束していることを認めたことはない。我々はシリアには米国市民の釈放を手助けする機会があると信じている。

AFP, August 17, 2022、ANHA, August 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2022、Reuters, August 17, 2022、SANA, August 17, 2022、SOHR, August 17, 2022などをもとに作成。

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レバノンのシャラフッディーン移民問題担当国務大臣は毎月シリア難民15,000人を政府支配地域に帰還させるとの決意を表明(2022年8月17日)

レバノンのイサーム・シャラフッディーン移民問題担当国務大臣は、MTV(8月17日付)のニュース番組に出演し、毎月シリア難民15,000人をシリア政府の支配地域に帰還させるとの決意を表明した。

シャラフッディーン大臣は以下のように述べた。

シリアの避難民には二つの選択肢しかない。恩赦が出されたシリアに帰国するか、あるいはそれを拒んだすべての者は第三国に出国しなければならない。
我々は毎月15,000人のシリアの避難民を帰還させる。(シリア側の)収容能力はそれ以上にある。シリア政府が提供している施設は、レバノン側とは異なり、医療、教育、無用の交通手段といった点で充実している。

AFP, August 17, 2022、ANHA, August 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2022、MTV, August 17, 2022、Reuters, August 17, 2022、SANA, August 17, 2022、SOHR, August 17, 2022などをもとに作成。

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イランの諜報治安省はシリアで活動するタクフィール主義テロ・グループのメンバーだったイラン人1人を逮捕したと発表(2022年8月17日)

イランの諜報治安省は声明を出し、同省に所属する部隊が、シリア国内で活動するタクフィール主義テロ・グループのメンバーで、アレッポ県、ハマー県、イドリブ県で卑劣な犯罪行為を行っていたイラン人を逮捕したと発表した。

重火器の専門家だというこの人物は、シリアでの敗北後、越境テロ・ネットワークを通じてイランの近隣諸国にテロ活動の温床を移転させ、イラン国民に対する破壊工作を継続しようとしていたという。

IRNA(8月17日付)が伝えた。

AFP, August 17, 2022、ANHA, August 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2022、IRNA, August 17, 2022、Reuters, August 17, 2022、SANA, August 17, 2022、SOHR, August 17, 2022などをもとに作成。

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アレッポ県マンナグ航空基地のシリア軍拠点、ハサカ県ウガイビシュ村がトルコ軍ドローンの攻撃を受ける(2022年8月17日)

アレッポ県では、ANHA(8月17日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下のアイン・アラブ(コバネ)市近郊のズール・マガール村、シュユーフ・ファウカーニー町、アフマド・ムニール村、タッル・リフアト市近郊のウンム・クラー村、ワフシーヤ村、シャワーリガ村、タート・マラーシュ村を砲撃した。

トルコ軍はまた、無人航空機(ドローン)でマンナグ航空基地内のシリア軍拠点1ヵ所を攻撃した。

一方、SANA(8月17日付)によると、トルコ占領下のジャラーブルス市に面するトルコ領内(ガジアンテップ県)の国境に近い複数のモスクの拡声器から、トルコ軍が住民に対して外出を控えるよう警報を発した。

ハサカ県やラッカ県の複数の住民がSANAの特派員に明らかにしたところによると、警報はトルコ軍の偵察機が国境地帯を頻繁に旋回し、国境に隣接する地域で部隊が増強され、トルコ軍から「テロ傭兵」に厳戒態勢が発せられたのに合わせたもの、新たな軍事作戦の開始に備えたものと見られるという。

これに関して、『シャルク・アウサト』(8月17日付)は、アレッポ県北部に設置されているトルコ軍の複数の基地がシリア国民軍に対して最高レベルの厳戒態勢を発出するとともに、反乱者解放機構の総司令部が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による攻撃激化に対処するための緊急会合を開催したと伝えた。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(8月17日付)によると、トルコのシュレイマン・ソイル内務大臣は、拡声器からの呼びかけに関して、目的を逸した度を超えたものだったとしたうえで、トルコ当局はこの地域に外出禁止令は発出してない。市民に警報を恐れないよう呼びかけたい、と述べた。

このほか、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市で、シリア国民軍に所属する北の嵐旅団とハイヤーン町住民からなる民兵が交戦した。

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ハサカ県では、ANHA(8月17日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のウガイビシュ村を砲撃し、住民1人が負傷した。

シリア人権監視団によると、ウガイビシュ村に対する攻撃は無人航空機(ドローン)によるもので、負傷したのはシリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会の兵士1人。

また、SANA(8月17日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がアルーク村一帯を砲撃し、同地の揚水所からハサカ市への水道水の供給が滞った。

AFP, August 17, 2022、ANHA, August 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2022、Reuters, August 17, 2022、SANA, August 17, 2022、al-Sharq al-Awsat, August 17, 2022、SOHR, August 17, 2022などをもとに作成。

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米主導の有志連合は15日にダイル・ザウル県ウマル油田に違法に設置しているグリーン・ヴィレッジ基地もロケット弾による攻撃を受けていたと発表(2022年8月16日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は声明(第20200816-01)を出し、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり、米軍が部隊を駐留させているダイル・ザウル県ウマル油田の基地(グリーン・ヴィレッジ基地)が、攻撃未遂に遭ったと発表した。

声明の内容は以下の通り:

「生来の決戦作戦」統合任務部隊の複数の高官によると、2022年8月15日午前9時過ぎ、有志連合部隊と我々の協力者に対する攻撃が試みられるなか、シリア北東部のグリーン・ヴィレッジ近くに対して複数回の間接射撃が行われた。

ロケット弾は、この地域の民間人とインフラを危険に晒した。ロケット弾の一部は起動に失敗し、地元住民に更なる脅威を与える前に、有志連合と(人民防衛隊(YPG)主体の)シリア民主軍の協力者によって発見された。

「今回は幸いにも、1人の犠牲者も被害も報告されなかった。だが、こうした攻撃は無辜の市民の声明と不可欠であるがゆえに重要なインフラに危険を及ぼしている。有志連合司令官のジョン・ブレナン少将はこう述べた。

今年初めの2022年1月5日、グリーン・ヴィレッジの有志連合はイランの支援を受けた悪質な分子の攻撃を受け、8発のロケット弾によって基地と近隣のモスクが若干の被害を受けた。

ブレナン少将は、こうした臆病で失敗に終わった攻撃は、有志連合とその協力者の任務遂行を妨げることはない。

「有志連合は信頼できる協力者がISIS(イスラム国)の永続的な敗北を維持する努力をしていることを誇りに思っている。我々の取り組みは、こうした無謀な攻撃によって揺らぐことはない」。

https://twitter.com/CJTFOIR/status/1559498096476037120

AFP, August 16, 2022、ANHA, August 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2022、Reuters, August 16, 2022、SANA, August 16, 2022、SOHR, August 16, 2022などをもとに作成。

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トルコのバフチェリMHP党首は、シリア政府と反体制派の和解を主唱するチャヴシュオール外務大臣の発言を支持(2022年8月16日)

トルコの連立与党である民族主義者行動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首は、シリア政府と反体制派の和解を主唱するメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣の発言に関して、「建設的で現実的」だと述べ、支持を表明した。

アラビー・ジャディード(8月16日付)などが伝えた。

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トルコの与党公正発展党(AKP)のハヤティ・ヤズジュ副党首(議員)は、ハベル・グローバル(8月16日付)のインタビューに応じ、そのなかで「アサド体制とトルコ政府が直説の関係を結び、そのレベルを高めていくことは大いにあり得る」としたうえで、「アサド体制との対話はシリア危機を終わらせるうえでの重要なステップとみなされる」と述べた。

AFP, August 16, 2022、ANHA, August 16, 2022、al-‘Arabi al-Jadid, August 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2022、Haber Global, August 16, 2022、Reuters, August 16, 2022、SANA, August 16, 2022、SOHR, August 16, 2022などをもとに作成。

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シリア国内で盗奪した石油を積んだタンクローリー65輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動(2022年8月16日)

ハサカ県では、SANA(8月16日付)によると、シリア国内の油田から不正に採掘し、盗奪した石油を積んだタンクローリー65輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動した。

AFP, August 16, 2022、ANHA, August 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2022、Reuters, August 16, 2022、SANA, August 16, 2022、SOHR, August 16, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県を有人戦闘機で爆撃しシリア軍兵士多数を殺害、ハサカ県に対してもドローンで攻撃、住民多数が死傷(2022年8月16日)

ハサカ県では、ANHA(8月16日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアームーダー市西のジャルナク村、ダルバースィーヤ市西のジャトル村、カルマーナ村、カフターニーヤ市西のルーターン村、タッル・タムル町近郊のタウィーラ村、クーザリーヤ村、タッル・ラバン村、ウンム・ハイル村、タッル・タウィール村、クブール・ガラージナ村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町を砲撃した。

アブー・ラースィーン町での砲撃では、子供1人が負傷した。

ジャトル村とカルマーナ村に対する砲撃では民家などが被害を受け、ルーターン村に対する砲撃では、アッシリア教徒の民兵組織「ストロ」の教練学校が狙われた。

トルコ軍はまた、アームーダー市近郊のサンジャク・サアドゥーン村を無人航空機(ドローン)で攻撃した。

シリア人権監視団によると、この攻撃で4人が死亡、3人が負傷した(シリア人権監視団によると、サンジャク・サアドゥーン村に対するドローン攻撃での死者はその後5人となった)。

ANHA(8月17日付)が伝えたところによると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、サンジャク・サアドゥーン村へのドローン攻撃で自衛部隊の隊員4人が戦死したと発表した。

なお、SANA(8月16日付)によると、ダルバースィーヤ市および同市周辺の村々へのトルコ軍とシリア国民軍の砲撃で、住民が一時避難を余儀なくされた。

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アレッポ県では、ANHA(8月16日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北および北東のジャート村、フーシャリーヤ村、アイン・アラブ(コバネ)市および同市近郊のブーバーン村、スィフティク村、シュユーフ・ファウカーニー町、サイラム村、アーシマ村、ハルビーサーン村、カラ・ムーグ村、クーラーン村、ハイフー村、ウライシャール村、マルジュ・イスマーイール村(マルサミール)、タッル・リフアト市一帯及び同市近郊のバイナ村、スーガーニカ村、クナイトラ村、ザルナイータ村、マドユーナ村を砲撃した。

ANHAによると、この砲撃により、アイン・アラブ市で子供1人が死亡、4人が負傷、穀物粉砕工場などが被害を受けた。

また、シリア人権監視団によると、子供1人が死亡、7人が負傷した。

また、バイナ村では、アフリーン市からの国内避難民(IDPs)の子供1人が負傷した。

トルコ軍はさらに、アイン・アラブ市西のジャールカリー村近く(ジャールカリー丘)を有人の戦闘機で複数回にわたって爆撃した。

爆撃は行われたのは、2019年10月ロシアとトルコの停戦合意に基づいて、シリア軍とロシア軍が展開することが定められた国境地帯。




ANHAによると、この爆撃でシリア軍兵士16人が死亡、3人が負傷した。

シリア人権監視団によると、爆撃は8回行われ、死亡した兵士は17人、負傷者は4人。

これに関して、シリア軍筋は報道声明を出し、トルコ軍戦闘機が午後2時37分から午後3時にかけて、アレッポ県北部に設置されている軍事拠点複数ヵ所に対して爆撃を行い、シリア軍兵士3人が死亡、6人が負傷した発表した。

声明の内容は以下の通り。

トルコ軍戦闘機は本日午後、2時37分から3時にかけて、アレッポ県農村地帯の軍事拠点複数カ所を狙い、軍関係者3人が戦死、6人が負傷した。
攻撃はトルコの「体制」が武装テロ組織への支援を継続するなかで行われ、我ら武装部隊は攻撃への対抗措置として、占領国の拠点複数カ所を狙い、その一部を破壊、人的および物的被害を与えるとともに、武装テロ・グループの拠点複数カ所を狙い、一部の拠点と教練センターを破壊した。
トルコの「体制」による挑発激化とシリア領内のさまざまな地域への執拗な攻撃に対して、我々は、我ら武装部隊のいかなる軍事拠点に対するいかなる攻撃に対しても、すべての戦線で直接且つ即時に報復する。

SANA(8月16日付)が伝えた。

シリア人権監視団によると、トルコ軍による爆撃は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアイン・アラブ市に面するトルコ領内に対して砲撃を行い、トルコ軍兵士1人が死亡、4人が負傷したことへの報復。

これに関して、アナトリア通信(8月16日付)がシャンルウルファ県知事の話として伝えたところによると、同県西部のビレジク郡にあるトルコ軍基地一帯が、シリア領内からの砲撃を受け、国境近くに設置されている分隊の拠点が被弾し、兵士1人が死亡、4人が負傷した。

トルコ国防省は17日にも、この攻撃でトルコ軍1人が新たに戦死したと発表した。

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はその後(18日)、広報センターが声明を出し、シャンルウルファ県、ガジアンテップ県に対して3回にわたって報復攻撃を行い、1回目の攻撃でトルコ軍兵士6人を、3回目の攻撃で7人を殺害したと発表、その映像を公開した。

なお、シリア人権監視団などによると、アイン・アラブ市などへの砲撃を受けて、住民らが一時避難を余儀なくされた。

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ラッカ県では、ANHA(8月16日付)、SANA(8月16日付)によると、トルコ軍が占領下のタッル・アブヤド市西のアリーダ村、ラクラクー村、サワーン村、ヒルバト・バカル村、クーバルラク村、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、サイダー村、M4高速道路沿線を砲撃し、住民4人が死亡、5人が負傷、民家などが被害を受けた。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと思われる武装集団が、カラーマ村に至る街道でシリア民主軍の車輌を襲撃し、兵士1人を殺害した。

AFP, August 16, 2022、Anadolu Ajansı, August 16, 2022、ANHA, August 16, 2022、August 17, 2022、August 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2022、Reuters, August 16, 2022、SANA, August 16, 2022、SOHR, August 16, 2022、August 17, 2022などをもとに作成。

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アッバース国防大臣を団長とするシリアの高級代表団がロシアを訪問し、首都モスクワで開催されている第10回国際安全保障会議に初参加(2022年8月16日)

アリー・マフムード・アッバース国防大臣(兼軍・武装部隊副司令官)を団長とするシリアの高級代表団がロシアを訪問し、首都モスクワで開催されている第10回国際安全保障会議に参加した。

シリアが国際安全保障会議に参加するのは今回が初めて。

アッバース国防大臣は大会で演説し、友好諸国の支援を受けて、「テロとの戦い」における勝利と復興に向けてしっかりと歩を進めていきたいと表明した。

アッバース国防大臣はまた、国際社会に対して、米国と西側諸国が科している一方的制裁の解除に向けて圧力をかけるよう呼びかけるとともに、米国とトルコがシリア各所で続ける違法な占領を終わらせる必要があると訴えた。

また、ヴラジーミル・プーチン大統領指導下のロシアが、米国の傲慢と欧州の非妥協的姿勢を終わらせ、事態を正常化し、国際法の尊重を実現するものだと述べ、中東地域および全世界で、「テロとの戦い」、復興、治安と安定の回復などあらゆる分野でロシアと協力を強化する意思を示した。

代表団に参加しているシリア軍政治局長のハサン・スライマーン少将は、大会への参加がシリアとロシアの国家、国民、軍の深淵で強固な関係を示すものだと強調した。

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一方、プーチン大統領の基調演説に続いて、演説を行ったセルゲイ・ショイグ国防大臣は、シリアについて言及、ロシアが「テロとの戦い」においてシリアへの支援を続けるとともに、シリアへの内政不干渉を強調、シリアでの危機の政治的解決に向けた努力を重ねると表明した。

また、ロシア連邦軍参謀本部情報総局長を務めるイゴール・コスチュコフ氏は、欧米諸国がシリアでテロ組織を支援するだけでなく、天然資源を略奪していると非難した。

コスチュコフ局長は、米国がシリアの反体制派とダーイシュ(イスラーム国)に対してシリア国内でのテロ攻撃のため教練を行うとともに、西側の諜報機関がNGOを通じてシリアの過激派を支援していると指摘した。

また、米国の複数の企業がシリア国内で1日あたり22万バレルの石油の生産と盗奪に関与していると指弾した。

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大会に参加した高級代表団一行は、セルゲイ・ショイグ国防大臣と個別に会談した。

会談でアッバース国防大臣は、友好国であるロシアとの関係が、「テロとの戦い」にとどまらず、米国が主導する西側諸国が実現し得なかった国際テロリズムに対する勝利をもたらしたとする一方、第10回国際安全保障会議へのシリアの参加は、真の友好国であるロシアと互いに寄り添い合うことを示していると強調した。

これに対して、ショイグ国防大臣は、シリア情勢、同国での復興がロシアにとってきわめて重要は意味を持っていると述べた。

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SANA(8月16日付)、RT(8月16日付)が伝えた。

AFP, August 16, 2022、ANHA, August 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2022、Reuters, August 16, 2022、RT, August 16, 2022、SANA, August 16, 2022、SOHR, August 16, 2022などをもとに作成。

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ヒムス県タンフ国境通行所に違法に設置されている米軍の基地が、所属不明のドローンの攻撃を受ける(2022年8月15日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、イラクとヨルダン国境に面するいわゆる「55キロ地帯」内のタンフ国境通行所に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地が、所属不明の無人航空機(ドローン)の攻撃を受けた。

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有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は声明(第20200815-01)を出し、タンフ国境通行所の基地が攻撃を受けたことを認めた。

声明の内容は以下の通り。

「生来の決戦」部隊は、革命特殊任務軍の協力者と連携して、2022年8月15日6時30分頃にタンフ(国境通行所の基地)の守備隊近くに設置されている複数の無人防空システムによって攻撃に対処した。
有志連合は無人航空機システム(UAS)1機が被害を与えるのを阻止することに成功した。2機目のUASは革命特殊任務軍の複合施設で爆発したが、犠牲者も報告された被害も0だった。別のUASが試みた特攻攻撃も成功しなかった。
CJTF-OIR司令官のジョン・フレナン少将はこの敵対行為を非難し、こうした嫌がらせの攻撃を停止するよう呼びかけた。
「こうした攻撃は無辜のシリア人市民の生命を危険に晒し、我々の協力部隊がISIS(ダーイシュ(イスラーム国)の永続的な敗北を維持しようとする重大な努力を反故にする」。ブレナン少将は「有志連合の人員は、自衛権を有し、我々は我々の部隊を保護するための適切な措置を講じるだろう」と述べた。

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これに関して、55キロ地帯内で活動する革命特殊任務軍は、ツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/MaghaweirThowra/)を通じて以下の通り発表した。

今朝、タンフ(国境通行所の基地)は、我々の兵士を殺害しようとして、爆発物を装備した敵のドローンによって攻撃された。革命特殊任務軍と米軍が勇敢に対応し、被害者はなかった。我々は55キロ(地帯)を防衛し、自由なシリアのために戦う用意がある。


革命特殊任務軍はその後、以下のような書き込みをアップし、米軍兵士が地元の子供と凧あげに興じる写真を公開した。

今朝の無差別攻撃の後、少年を慰める米軍兵士。危険に直面しても、我々の思いやりは揺らがない。

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一方、フッラ・チャンネル(8月15日付)などによると、革命特殊任務軍のムハンナド・タラーア司令官は以下の通り述べ、イランの関与を疑った。

シリア南東部のタンフ(国境地帯)の米軍基地に対する攻撃は月曜日(15日)の明け方に、3機のドローンによって行われた。
最初の1機は空き地で爆発、2機目は迎撃され、被害は未然に防がれた。一方、3機目は迎撃され、標的に至ることなく撃墜された。
イランと、シリア東部を拠点とするその民兵が基地を狙った攻撃の背後にいると思われる。
計画や情報を与えるのはイランだ…。なぜなら、(タンフ国境通行所の)基地は体制(シリア政府)とイランにとって最大の問題だからだ。

AFP, August 15, 2022、Alhurra, August 15, 2022、ANHA, August 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2022、Reuters, August 15, 2022、SANA, August 15, 2022、SOHR, August 15, 2022などをもとに作成。

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外務在外居住者省は声明で、フランスがテロ支援に加担する脈略のなかで、シリアの状況についてウソを拡散し、世論を誤解させようとしていると非難(2022年8月15日)

外務在外居住者省の公式筋は声明を出し、フランス政府がテロ支援に加担する脈略のなかで、シリアの状況についてウソを拡散し、世論を誤解させようとしていると非難した。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/pfbid02TvvLLndvspEvUHdwEoEbJE2GCBVnk4myGN1oeeEm3GusMVbvSZxA5bSdr7gt719el

SANA(8月15日付)が伝えた。

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フランス外務省は8月12日に声明を出し、シリア軍が2013年にダマスカス県タダームン区で民間人数十人を殺害したことを裏づける写真、ビデオ、証言などからなる重要な文書を入手したと発表していた。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊を砲撃(2022年8月15日)

アレッポ県では、ANHA(8月15日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村、アフラス村、マイヤーサ村、ブルジュ・カース村、タナブ村、カシュタアール村を砲撃した。
https://hawarnews.com/ar/uploads//2022/08/15/151322_0000.jpg

AFP, August 15, 2022、ANHA, August 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2022、Reuters, August 15, 2022、SANA, August 15, 2022、SOHR, August 15, 2022などをもとに作成。

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レバノンのシャラフッディーン移民問題担当国務大臣がシリアを訪問し、ラフムーン内務大臣、マフルーフ地方行政環境大臣と会談、シリア難民帰還の方途について協議(2022年8月15日)

レバノンのイサーム・シャラフッディーン移民問題担当国務大臣がシリアを訪問し、ムハンマド・ラフムーン内務大臣と会談し、シリア難民の安全かつ円滑な帰還に向けた協力強化の方途について意見を交わした。
SANA(8月15日付)によると、会談でラフムーン内務大臣は、シリアが難民の帰国を保障するのに必要なすべての施設を提供しているとしたうえで、シリアのパスポート、あるいはシリア国民であることを証明する文書があれば、それが失効していたとしても、入国を認めていると強調した。

また、シリア国外で出生した新生児についても、両親とともに入国を認め、出生届を出すよう促しており、届出を怠ったことへの罰金も免除されているとの付言した。

シャラフッディーン移民問題担当国務大臣はまた、フサイン・マフルーフ地方行政環境大臣とも会談し、シリア難民の帰国に向けてレバノン政府が策定した計画について意見を交わした。

マフルーフ地方行政環境大臣は会談後、記者団に対して、毎月15,000人の帰国をめざすレバノン政府の案について、両国はすべての難民を帰国させることビジョンにおいてコンセンサスに達していると述べたうえで、シリアにとっての最優先事項が解放された地域に難民を帰還させるための環境作りであることを強調した。

AFP, August 15, 2022、ANHA, August 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2022、Reuters, August 15, 2022、SANA, August 15, 2022、SOHR, August 15, 2022などをもとに作成。

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シリア国内で盗奪した石油を積んだタンクローリー約100輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動(2022年8月15日)

ハサカ県では、SANA(8月15日付)によると、シリア国内の油田から不正に採掘し、盗奪した石油を積んだタンクローリー約100輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動した。

AFP, August 15, 2022、ANHA, August 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2022、Reuters, August 15, 2022、SANA, August 15, 2022、SOHR, August 15, 2022などをもとに作成。

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レバノン外務省、パレスチナ・イスラーム聖戦機構は14日のイスラエル軍戦闘機によるタルトゥース県とダマスカス郊外県へのミサイル攻撃を非難(2022年8月15日)

レバノンの外務省は声明を出し、14日のイスラエル軍戦闘機によるタルトゥース県とダマスカス郊外県へのミサイル攻撃を「国際法と国際条約へのあからさまなは違反」と厳しく非難した。

また、カースィム・ハーシム国民議会議員(開発解放ブロック)、アリー・ウサイラーン議員(同)、アリー・ハティーブ・シーア派最高イスラーム評議会副議長、カマール・ハイイル北部レバノン国民中心代表、そしてパレスチナのイスラーム聖戦機構が非難声明を出した。

AFP, August 15, 2022、ANHA, August 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2022、Reuters, August 15, 2022、SANA, August 15, 2022、SOHR, August 15, 2022などをもとに作成。

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