シャルア暫定大統領は首都ダマスカスの人民宮殿でメディア関係者および市民社会の活動家らと会談

大統領府(フェイスブック)によると、アフマド・シャルア暫定大統領は首都ダマスカスの人民宮殿で、メディア関係者および市民社会の活動家らと会談、公共意識の強化および国民としての責任の定着におけるメディアの役割、ならびに社会的イニシアティブの役割について議論した。

国内情勢における主要な課題や問題点、さらに現在の地域情勢の進展について説明したシャルア暫定大統領は、出席者の発言や提案に耳を傾け、国益に資し、安定と発展の道筋を強化するため、努力を結集し、チームワークの精神をもって取り組む必要があると強調した。

イナブ・バラディーによると、会談に参加した3人の情報筋の話として、シャルア暫定大統領は、2025年3月に自身が組閣した移行期内閣の閣僚に対する評価作業が進行中であることを明らかにした。


SANAが5日に伝えたところによると、会談でのシャルア暫定大統領の主な発言は以下の通り。

より大きな目標ではなく、細かな事柄に気を取られることは、方向感覚を失うことにつながる。したがって、特に危機の時期には、高次の目標への集中を維持する必要がある…。細部に関して意見の相違があったとしても、社会が戦略的課題について合意するために鍛錬する必要がある。
これまで達成された成果についてあまり語りたくはない…。なぜなら、それは直面している課題の規模と比較すればまだ少ないからだ。
ダマスカス到達時に政府が二つの選択肢に直面した。一つは国家の完全な崩壊、もう一つは再建が始まるまで国家の象徴として制度を維持することである。
再建には長い時間が必要であり、そのため当初の優先事項はエネルギー部門の改革、国際関係の回復、制約や制裁の解除に置かれた…。また、経済活性化のためには投資に依拠する必要がある…。さらに、治安機関および軍事機関の再建も大きな課題であった…。安全は経済復興のための基本条件だからだ。
銀行部門改革は極めて複雑で、古い構造、汚職、シリア・ポンドの為替レートでの変動により、実際の資金供給能力は極めて弱くなっている…。それゆえ、改革は長期で複雑な過程になる。
電力供給の再稼働は最も複雑な課題の一つであった。発電所は整備とガス供給を必要とし、さらに輸入、制裁、そして損傷したインフラの問題があった…。この1年間で電力供給時間は改善し、場合によっては1日16~20時間に達するようになった…。これは多くの専門家も予想していなかっただ。
現在のシリアにおける表現の自由の水準は、地域の他国と比べれば良好である…。しかし同時に、明確な規制の欠如によりメディアの混乱状態が存在している。
自由の実践には社会文化とそれを規制する法律が必要である…。。
人民議会が設立された後、将来政党法が制定される予定であり、それは法専門家によってシリア社会の現実に適合する形で作成される…。
自由はそれ自体が目的ではなく、国家のパフォーマンスを是正し、成功した考えを伝えるための手段である…。自由が嘲笑の手段や宗派間対立を煽る手段、または無秩序を広める手段になることに警戒すべきだ…。
国家は二つの並行したルートで再建を進めている…。第1のルートは村や町を対象とし、インフラの修復、瓦礫の撤去、学校や病院の再稼働を行うことで、住民が徐々に帰還できるようにすることである…。一方、破壊率が90%または100%に達している都市については、国家単独での完全な再建は巨額の費用のためほぼ不可能だ…。そのため、より現実的な解決策は投資モデルを採用し、国内外の企業が参加する形で再建を進めることである。

 

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大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領はリビアのアブドゥルハミード・ドゥバイバ首相と電話会談を行い、地域情勢について協議した。

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