シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会はフェイスブックを通じて、議長であるガザール・ガザール師による米国議会に宛てたビデオ声明を配信した。
声明の内容は以下の通り。
日付:2026年3月18日
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
すべての預言者、すなわち全世界への慈悲として遣わされたアッラーの使徒たちに祝福と平安あれ。
尊敬する議会の皆様、ご列席の皆様、平安とアッラーの慈悲と祝福があなた方にありますように。
私は本日、シリアのアラウィー派が直面している深刻な人道的苦しみの声を携えて、皆様に語りかけたい。人々は恐怖と安全の欠如のもとで苦しんでおり、実効支配を行う当局のもとで、重大な人権侵害が行われている。それはあらゆる人道的・法的価値を踏みにじるものであり、民族浄化の最も極端な様相を示している。
家族全体が包囲され、民間人は飢餓にさらされ、女性の誘拐と隷属化が行われ、子どもが殺害され、若者や高齢者が拘束されている。さらに、何千人もの拘束者がその運命を知られることなく強制的に失踪させられている。また、特定の集団が不当に集団的レッテルを貼られ、それが標的化を正当化するために用いられている。
この苦難はすでに1年以上続いており、アラウィー派は依然として深刻な不安と不安定の状態に置かれている。この悲劇は昨年の3月7日に頂点に達し、非武装の民間人に対する重大な侵害を示す映像や記録が存在している。それにもかかわらず、顕著なメディアの沈黙と痛ましい国際的無関心が続いており、まるで被害者の叫びが世界の良心に届いていないかのようである。
ここで我々は明確に強調する。シリア沿岸のラタキアおよびタルトゥース、ならびにヒムスやハマーの一部地域においてアラウィー派を標的とした主体は、キリスト教徒に対する攻撃を行った主体と同一であり、さらにドゥルーズ派の同胞や北・東シリアのクルド人に対する攻撃にも関与している。
我々はこの場から、議会の皆様、そして良心ある人々、世界の意思決定者に対し、特にアラウィー派、そして広くすべての社会集団が受けている不正と抑圧に対して、倫理的・人道的責任を果たすよう呼びかける。そして、この悲劇を終わらせるための現実的かつ緊急の措置を講じることを求める。
我々はまた、シリア危機を根本的に解決し、2025年11月25日および12月28日に平和的デモにおいて掲げられた正当な要求に応える政治的解決の実施を求める。これらの要求は多くの構成要素から広範な支持を得たが、現実支配当局によって暴力的に弾圧され、逮捕と迫害によって沈黙させられた。
我々は、シリアが法の支配と制度に基づく国家となること、合意に基づく憲法のもとで正義と平等を保障する国家となること、そしてすべての構成要素の真の参加を実現する連邦的枠組みに基づく政治的分権体制を採用することを求める。これにより、国家は持続的安定への道に進むことができる。
さらに、何千人もの行方不明の拘束者の即時釈放、強制失踪者の運命の解明、我々の地域およびすべての構成要素の地域の保護の保障、そしてこれらの地域に武力で存在を押し付けているすべての過激派・テロ組織の排除の必要性を強調する。
また我々は、宗教国家ではなく、市民国家を求めていることを強調する。すなわち、宗教と政治の分離に基づき、宗教的・文化的多様性を尊重し、すべての市民の権利を平等に保障する国家である。
最後に、アラウィー派の人々は平和、愛、寛容の価値を信じる人々であることを強調する。我々の信条は、信徒の長イマーム・アリーの言葉――「人は二種類に分かれる。宗教における兄弟か、あるいは創造における同類である」――に表れている。また、預言者イーサー(イエス)の言葉――「平和をつくる者は幸いである」――にも依拠している。
この理念に基づき、我々は自己決定の権利を支持し、我々に対する不正の除去に努め、我々の正当な人道的訴えを支援するすべての人々に手を差し伸べる。それはあらゆる形態の過激主義、暴力、政治的イスラームから離れたものである。
平安とアッラーの慈悲と祝福があなた方にありますように。
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