シリア民主軍のアブディー総司令官:「クルド語表記が削除された看板が設置されたことは包括停戦合意の履行が停滞していることを示すもっとも顕著な案件」

ANHAは、シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官に対する独占インタビューを行った。

インタビューのなかで、アブディー総司令官は、ハサカ市やカーミシュリー市の裁判所にクルド語表記が削除された看板が設置されたことについて、移行期政権とシリア民主軍による包括停戦合意の履行が停滞していることを示すもっとも顕著な案件だと批判、統合プロセスの中で北・東シリア地域民主自治局の裁判官が移行期政権の司法機関に加わるための明確なメカニズムが存在しなかったこと、彼らの権利や地域の特殊性が保護されないのではないかという懸念が停滞をもたらす主因となっているとして指摘した。

また、看板の問題について、アブディー総司令官は、移行期政権との合意においては、コバネ(アイン・アラブ)、カーミシュロー(カーミシュリー)、ダイリーク(マーリキーヤ)、アームーダー、ダルバースィーヤなど、クルド人が多数派を占める都市では、アラビア語とクルド語の両言語による案内板を採用することが含まれていると主張した。

また、ハサカ市の裁判所の看板については、一定期間受け入れることに合意しているが、新たな合意の中で再検討される予定で、移行期政権側はアラビア語とクルド語の併記を復活させることを約束したと付言、クルド語排除に反対する民衆の反応は正当かつ強力なものだと主張した。

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