赤十字国際委員会のダコー事務局長「ダーイシュ(イスラーム国)支配地域への人道支援のため、ダーイシュとの接触を試みている」(2015年12月6日)

赤十字国際委員会のイヴ・ダコー事務局長はAFP(12月6日付)のインタビューに応じ、そのなかで、ダーイシュ(イスラーム国)の支配地域での生活を余儀なくされているとされる人々への人道支援のために、ダーイシュとの接触を試みていることを明らかにした。

ダコー事務局長は「我々はもちろん関係を築こうとしている…。我々には明確な人道的ヴィジョンがある。まず、我々が注目しているのは、1,000万人という人々のことだ。ダーイシュの支配下には1,000人もの人々がいる…。我々はこの1,000万の人々に関心がある。彼らに何が起きているか? 彼らの問題は何なのか? こうした問題意識が我々を導いている」と述べた。

ただし、シリアの総人口約2,300万人から国外避難民約400万人(推計)を引いた1,900万のうちの半数以上にあたる1,000人がダーイシュの支配下に置かれているとは考えられない。

AFP, December 6, 2015、AP, December 6, 2015、ARA News, December 6, 2015、Champress, December 6, 2015、al-Hayat, December 7, 2015、Iraqi News, December 6, 2015、Kull-na Shuraka’, December 6, 2015、al-Mada Press, December 6, 2015、Naharnet, December 6, 2015、NNA, December 6, 2015、Reuters, December 6, 2015、SANA, December 6, 2015、UPI, December 6, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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